JP4476059B2 - エレクトレットコンデンサマイクロホン - Google Patents

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本発明はエレクトレットコンデンサマイクロホンの構造に関し、特にエレクトレットコンデンサマイクロホンの内部空間と外部を連通させる通気孔の改良により、低価格で優れた性能を実現するエレクトレットコンデンサマイクロホンに関する。
従来、エレクトレット誘電体膜を用いたエレクトレットコンデンサマイクロホンは、構造が簡単で小型化し易く、且つ、低価格であることから多くのマイクロホン分野で活用されている。また、近年、急速に需要が伸びている携帯機器用のマイクロホンとして、更なる小型化、高性能化、低価格化の要求が高まっている。これらの要求に応えて、マイクロホン部と、このマイクロホン部を収納するケース部とを備え、該ケース部はセラミックスシートからなるベース部と、このベース部に積層して取り付けられる複数のセラミックスシートからなる枠体部を有し、製造工程の簡略化や性能向上を目指したエレクトレットコンデンサマイクロホンの提案がなされている(例えば特許文献1参照)。以下、図4に基づいて従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンを説明する。
図4(a)は特許文献1の従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンの断面図である。図4(a)に於いて、エレクトレットコンデンサマイクロホンは音響変換を行うマイクロホン部100と、このマイクロホン部100を収納するケース部200とを備えている。マイクロホン部100は背面電極110と、この背面電極110の表面に形成されたエレクトレット層120と、前記背面電極110とエレクトレット層120とを貫通して形成された音響孔111と、振動膜140と、該振動膜140と前記背面電極110との間に介在される下側スペーサ150と、前記振動膜140と後述する蓋体260との間に介在される上側スペーサ160とによって構成される。
ケース部200は絶縁性部材から成る回路基板210と、この回路基板210の縁部に積層して取り付けられた4つの枠体、即ち第1の枠体220、第2の枠体230、第3の枠体240、第4の枠体250と、上面側を覆う蓋体260によって構成される。また、回路基板210は半導体素子等によって成る電子エレメント170を実装している。ここで、ケース部200を構成する上記各部材、すなわち、回路基板210、第1の枠体220、第2の枠体230、第3の枠体240は、いずれもセラミックスによって成り、図示しないが各枠体220〜240は導電膜による接続電極が形成されており、これらの接続電極によって相互間の電気的接続が行われる。また、第4の枠体250は後述するごとく、振動膜との接続のために金属材により構成されている。
次に同じく図4(a)により従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンの組み立て手順を説明する。まず電子エレメント170を実装した回路基板210の縁部に前記第1の枠体220、第2の枠体230、第3の枠体240、第4の枠体250を積層して取り付ける。次に前記第2の枠体230の上部に形成された第1段部230aに背面電極110をエレクトレット層120が上方を向くように搭載する。さらに第3の枠体240の上部に形成された第2段部240aに前記振動膜140を下側スペーサ150と上側スペーサ160とを介在させて搭載する。さらに上方より前記蓋体260を嵌め込むことにより、前記振動膜140と背面電極110とがケース部200に位置決め固定されてエレクトレットコンデンサマイクロホンが完成する。
上記構成を有するエレクトレットコンデンサマイクロホンの動作は、表面に導電膜を有する振動膜140と、表面にエレクトレット層120が形成される背面電極110とが下側スペーサ150を挟んでコンデンサを形成する。そして前記蓋体260の開口260aより加えられる空気の振動により振動膜140が変位すると、前記コンデンサがこの変位により静電容量が変化する。ここで該コンデンサの一方の電極である振動膜140は、金属材によって成る枠体250を介して回路基板210に接続され、他方の電極である背面電極110は、枠体230の接続電極(図示せず)を介して回路基板210に接続される。
この結果、回路基板210に実装されている電子エレメント170にコンデンサの静電容量の変化が伝達され、電子エレメント170で電気信号に変換されて回路基板210の裏面に設けられた出力電極(図示せず)より出力される。また前記第1の枠体220に設けられた通気孔220aにより、エレクトレットコンデンサマイクロホンの内部空間と外部とが連通されて内部空間の気圧調整が行われる。
このエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、ケース部200にセラミックスを使用しているので高温に対して耐久性がありリフロー半田による実装が可能である。また、ケース部200をセラミックスで構成すると、背室の気圧を調整するための通気孔220aを形成する際の寸法や製造工程の管理が簡略化されるので、製造上からも有利である。また、前記通気孔220aによって、音響特性が改善される。
次に、図4(b)に基づいて第2の従来例のエレクトレットコンデンサマイクロホンを説明する。図4(b)は第2の従来例のエレクトレットコンデンサマイクロホンの断面図であり、図4(a)の従来例と同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略する。図4(b)に於いて、140aは振動膜140の中心付近に開けられた通気孔であり、該通気孔140aにより、エレクトレットコンデンサマイクロホンの内部空間と外部とが連通されて内部空間の気圧調整が行われる。尚、図4(a)の従来例に於ける枠体220に設けた通気孔220aは存在しない。この第2の従来例のエレクトレットコンデンサマイクロホンでは、振動膜140に通気孔140aを設けているので通気孔の加工が簡単であり、且つ、枠体220の通気孔が不要であるので製造工数を削減できコストダウンが可能である。
特開2000−50393号公報(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、第1の従来例のエレクトレットコンデンサマイクロホンは、枠体の一部に通気孔を設けるために部品点数が増え、枠体の製造工数やケース部の組立工数が増加するという問題がある。また、部品点数が多いために、各部品の形状ばらつきで通気孔の形状が微妙に変化し、マイクロホンとしての音響特性にばらつきが生じる問題がある。更には、通気孔がエレクトレットコンデンサマイクロホンの側面にあるので、携帯機器等にエレクトレットコンデンサマイクロホンを取り付ける場合、側面を塞がないように取付部等を工夫する必要があり、機器への取り付けに自由度が乏しいという問題も有している。
また、図4(b)で示した第2の従来例のエレクトレットコンデンサマイクロホンに於いては、振動膜に通気孔を開けるために、振動膜の振動モードが微妙に変化し、マイクロホンとしての周波数特性に影響を与え、最適な音響特性を得ることが困難である。
本発明の目的は、上記課題を解決して、通気孔の加工をひとつの部品に集約し、コストダウンや優れた音響性能を実現できるエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のエレクトレットコンデンサマイクロホンは、下記記載の構成を採用する。
本発明のエレクトレットコンデンサマイクロホンは、空気の振動によって振動する振動膜と、該振動膜を固着する振動膜支持枠と、背面電極上にエレクトレット層が形成された背面基板と、電子エレメントが実装された回路基板とを有し、前記背面基板又は回路基板に凹部を設け形成した内部空間に前記電子エレメントを収容し、前記振動膜支持枠には溝が形成され、該溝の先端部に前記振動膜支持枠を貫通する通気孔が設けられると共に、前記振動膜支持枠の溝は、該振動膜支持枠の略中心部に形成される略円形の振動膜孔の側面壁の一部から前記通気孔まで形成され、該振動膜支持枠の溝によって、マイクロホンの前記内部空間と外部とを連通させることを特徴とする。
本発明のエレクトレットコンデンサマイクロホンにより、振動膜支持枠に溝を形成し、該溝の先端に通気孔を設けるので、通気孔の加工を一つの部品に集約でき、コストダウンや音響特性の安定化を実現することが出来る。また、振動膜孔の側面壁から通気孔までが溝によって繋がるので、エレクトレットコンデンサマイクロホンの内部空間と外部が連通され、音響特性を改善することが出来る。
また、前記振動膜支持枠はガラスエポキシ、BTレジン等の基板材であることを特徴とする
これにより、振動膜支持枠はガラスエポキシ、BTレジン等の基板材であるので、従来例のセラミックに比較して溝加工、回路形成、積層の加工等が容易であり、コストが安く品質に優れたエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供出来る。
また更にケース体を有し、前記振動膜と前記振動膜支持枠は一体化されて振動膜ユニットを形成し、該振動膜ユニットはスペーサを介して前記背面基板と積層され、該背面基板の下部には前記回路基板が積層されて一体化され、前記ケース体に組み込まれることを特徴とする。
これにより、各部品は積層されて一体化しケース体に組み込まれるので、組立性に優れたエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供出来る。
また更に、前記ケース体は上面部に前記振動膜に空気の振動を伝える音孔を有し、前記背面基板は該背面基板を貫通する音響孔を有し、前記マイクロホンの内部空間と外部は、前記ケース体の音孔、前記振動膜支持枠の溝、前記振動膜支持枠の通気孔、前記背面基板の音響孔のルートで連通されることを特徴とする。
これにより、ケース体の上面部に配置される音孔から、前記振動膜支持枠の溝、前記振動膜支持枠の通気孔、前記背面基板の音響孔のルートでマイクロホンの内部空間と外部が連通されるので、音響特性が改善され、コストが安く品質に優れたエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供出来る。
以上のように本発明によれば、ひとつの部品である振動膜支持枠によってエレクトレットコンデンサマイクロホンの内部空間と外部を連通するための溝と通気孔を形成できるので、部品点数の削減と組立工程の簡素化を可能とし、また、音響特性の改善と安定化にも役立つ。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの断面図である。図2(a)は本発明の実施形態である振動膜ユニットの上面図である。図2(b)は本発明の実施形態である振動膜ユニットの他の形態を示す上面図である。図3は本発明の実施形態であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの組立工程を示す分解斜視図である。
図1に於いて、1は本発明のエレクトレットコンデンサマイクロホンである。2は振動膜ユニットであり、該振動膜ユニット2はガラスエポキシ、BTレジン等の基板材によって成る振動膜支持枠3と、該振動膜支持枠3の中心部に設けられた円形の振動膜孔3aに膜形成された導電性の振動膜4によって構成され、該振動膜支持枠3が振動膜4を固着し支持することによって一体化されている。尚、詳細は後述するが、3bは振動膜支持枠3に形成される溝であり、3cは通気孔である。
5は背面基板であり、該背面基板5の背面基板上面部5aに導電膜による背面電極6が形成され、該記背面電極6の上面にエレクトレット誘電体膜によって成るエレクトレット層7が膜形成される。また、背面基板5の下部には凹部5bが設けられており、該凹部5bによって空気層である内部空間14が形成される。8は背面基板5に設けられた複数の音響孔であり、前記背面電極6とエレクトレット層7の外側に一つ以上配置されて背面基板5を貫通し、該背面基板5の上面部の空気層と背面基板5の下面部の空気層である前記内部空間14とを連通させる。9は絶縁材によって成る回路基板であり、該回路基板9の上面一部に接続電極9a、9bが膜形成される。10は半導体素子等によって構成される電子エレメントであり、該電子エレメント10は前記背面基板5の凹部5bによって形成される内部空間14に収容され、半田11によって前記回路基板9の接続電極9a、9bに実装される。
12はスペーサであり、振動膜ユニット2と背面基板5の間に配置され、振動膜4とエレクトレット層7を形成された背面電極6とが対向してコンデンサを形成する。尚、該スペーサ12は、図示しないが振動膜4と接する面に電極が膜形成され、背面基板5を介して回路基板9の接続電極9aに電気的に接続される。また同様に、図示しないが背面電極6の一部も背面基板5を介して回路基板9の接続電極9bに電気的に接続される。
13は略立方体形状のケース体であり、振動膜ユニット2、スペーサ12、背面基板5、回路基板9を覆いケーシングする。13aはケース体13の上面部に開けられた音孔であり、該音孔13aによって振動膜4は、外部の空気の振動を拾うことが出来る。尚、前記内部空間14はケース体13の音孔13a、振動膜支持枠3の溝3b、振動膜支持枠3の通気孔3c、背面基板5の音響孔8のルートでエレクトレットコンデンサマイクロホン1の外部と連通される。また、本実施例に於いて、内部空間14は背面基板5に設けられた凹部5bによって形成されるが、この構造に限定されるものではなく、例えば、背面基板5は平坦な板状であり回路基板9の上部に凹部を設けて内部空間14を形成しても良い。または、背面基板5の下部と回路基板9の上部にそれぞれ凹部を設けて内部空間14を形成しても良い。
次に図2に基づいて、振動膜支持枠3に形成される溝と通気孔の構造について説明する。図2(a)は振動膜ユニット2の上面図であり、図2(a)に於いて、振動膜支持枠3は前述した如く振動膜孔3aを有し、振動膜4は振動膜孔3a全体に膜形成されている。溝3bは振動膜孔3aの側面壁の一部から振動膜孔3aの外周に沿って円弧状に形成され、更に、該溝3bの先端部分には振動膜支持枠3を貫通する通気孔3cが形成される。この結果、溝3bによって振動膜孔3aの側面壁と通気孔3cが繋がり、エレクトレットコンデンサマイクロホン1の内部空間14と外部とが連通される。尚、図2(a)の矢印Aで示す中心線に沿って前述の図1は断面されている。
次に図2(b)は振動膜ユニット2の他の形態を示しており、すなわち、振動膜孔3aの側面壁と通気孔3cを連通させる溝3bが円弧状ではなく、略直角に曲がった形状で形成される。このように、振動膜支持枠3に形成される溝3bの形態は限定されず、任意の形状で良く、また、溝3bの幅や長さを調整することによって、マイクロホンとしての音響特性を修正し、改善することが出来る。
次に図3に基づいて、エレクトレットコンデンサマイクロホン1の概略組立工程を説明する。図3は組立工程を説明する本発明の実施形態であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの分解斜視図である。まず工程(a)に於いて、ケース体13の上面部に音孔13aが前工程として加工される。
次に工程(b)に於いて、振動膜4と振動膜支持枠3を一体化した振動膜ユニット2がケース体13に組み込まれる。このとき、振動膜支持枠3には、前述した如く溝3bと通気孔3cが加工され形成されている。
次に工程(c)に於いて、背面基板5の上面にスペーサ12が固着され、既にケース体13に組み込まれている振動膜ユニット2の下面側に積層される形でケース体13に組み込まれる。尚、背面基板5には、背面電極6とエレクトレット層7が膜形成されており、また、一つ以上の音響孔8が前加工によって形成されている。
次に工程(d)に於いて、電子エレメント10を実装した回路基板9が、既にケース体13に組み込まれている背面基板5の下面側に積層される形でケース体13に組み込まれる。この結果、ケース体13には、振動膜ユニット2、背面基板5、回路基板9の順序で積層されて組み込まれ、図1で示したエレクトレットコンデンサマイクロホン1が完成する。尚、回路基板9は前述した接続電極9a、9bの他に、一対の出力電極9c、9dを有し、該出力電極9c、9dは電子エレメント10と半田(図示せず)によって接続され、更に出力電極9c、9dは、図示しないが回路基板9の裏面にまで形成されて外部への出力端子となる。
次にエレクトレットコンデンサマイクロホン1の動作を図1と図2(a)に基づいて説明する。まず、前記ケース体13の音孔13aより加えられる空気の振動により振動膜4が振動して変位すると、該振動膜4と背面電極6とによって形成されるコンデンサは、この変位により静電容量が変化する。該コンデンサの一方の電極である振動膜4は、前述した如く回路基板9の接続電極9aに接続され、また、他方の電極である背面電極6は接続電極9bに接続されているので、コンデンサの静電容量の変化は電子エレメント10に入力される。
電子エレメント10は、静電容量の変化を内部で電気信号に変換し、出力電極9c、9dによって回路基板9の裏面より外部に出力する。尚、振動膜支持枠3に形成された溝3bと通気孔3cとにより、前述した如く、エレクトレットコンデンサマイクロホン1の内部空間14と外部とが連通されるので、内部空間14の気圧調整が行われ、マイクロホンとしての音響特性を改善することが出来る。
尚、本発明の実施形態のエレクトレットコンデンサマイクロホンは、ケース体の外形を略立方体としたがこれに限定されず、円柱形やその他任意の形状であっても良い。また、図3で示した組立工程は、ケース体13に順次各エレメントを組み込みながら組み立てたが、この工程順に限定されるものではなく、例えば、各エレメントを積層して一体化した後に、ケース体13に組み込んでも良い。
以上のように本発明の実施形態によれば、振動板支持枠3に溝3bと通気孔3cを加工し形成できるので、通気孔を設けるために部品点数を増やす必要が無く、部品点数の削減と組立工程の簡素化を実現でき、コストダウンが可能である。また、ひとつの部品である振動膜支持枠3のみによって通気孔を形成できるので、複数の部品によって通気孔を形成する場合と比較して通気孔の形状ばらつきが小さく、この結果、マイクロホンとしての音響特性が安定し、信頼性の高いエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供出来る。
また、振動膜支持枠3に形成される溝の幅や長さを調整することによって、マイクロホンとしての音響特性をある程度任意に修正し改善できるので、用途に応じた音響特性を有するエレクトレットコンデンサマイクロホンが提供出来る。また、振動膜支持枠3はガラスエポキシ、BTレジン等の基板材であるので、従来例のセラミックに比較して溝加工等が容易であり、コストが安く品質に優れたエレクトレットコンデンサマイクロホンが提供出来る。
本発明の実施形態であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの断面図である。 本発明の実施形態である振動膜ユニットの上面図である。 本発明の実施形態である振動膜ユニットの他の形態を示す上面図である。 本発明の実施形態であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの組立工程を示す分解斜視図である。 第1の従来例であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの断面図である。 第2の従来例であるエレクトレットコンデンサマイクロホンの断面図である。
符号の説明
1 エレクトレットコンデンサマイクロホン
2 振動膜ユニット
3 振動膜支持枠
3a 振動膜孔
3b 溝
3c、140a、220a 通気孔
4、140 振動膜
5 背面基板
5a 背面基板上面部
5b 凹部
6、110 背面電極
7、120 エレクトレット層
8、111 音響孔
9、210 回路基板
9a、9b 接続電極
9c、9d 出力電極
10、170 電子エレメント
11 半田
12 スペーサ
13 ケース体
13a、260a 音孔
14 内部空間
100 マイクロホン部
150 下面スペーサ
160 上面スペーサ
200 ケース部
220 第1の枠体
230 第2の枠体
230a 第1段部
240 第3の枠体
240a 第2段部
250 第4の枠体
260 蓋体

Claims (4)

  1. 空気の振動によって振動する振動膜と、該振動膜を固着する振動膜支持枠と、背面電極上にエレクトレット層が形成された背面基板と、電子エレメントが実装された回路基板とを有し、前記背面基板又は回路基板に凹部を設け形成した内部空間に前記電子エレメントを収容し、前記振動膜支持枠には溝が形成され、該溝の先端部に前記振動膜支持枠を貫通する通気孔が設けられると共に、前記振動膜支持枠の溝は、該振動膜支持枠の略中心部に形成される略円形の振動膜孔の側面壁の一部から前記通気孔まで形成され、該振動膜支持枠の溝によって、マイクロホンの前記内部空間と外部とを連通させることを特徴とするエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  2. 前記振動膜支持枠はガラスエポキシ、BTレジン等の基板材であることを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  3. 更にケース体を有し、前記振動膜と前記振動膜支持枠は一体化されて振動膜ユニットを形成し、該振動膜ユニットはスペーサを介して前記背面基板と積層され、該背面基板の下部には前記回路基板が積層されて一体化され、前記ケース体に組み込まれることを特徴とする請求項1または2に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  4. 更に、前記ケース体は上面部に前記振動膜に空気の振動を伝える音孔を有し、前記背面基板は該背面基板を貫通する音響孔を有し、前記マイクロホンの内部空間と外部は、前記ケース体の音孔、前記振動膜支持枠の溝、前記振動膜支持枠の通気孔、前記背面基板の音響孔のルートで連通されることを特徴とする請求項1乃至何れかに記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
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