JP2000049764A - 標本化クロック再生回路 - Google Patents

標本化クロック再生回路

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JP2000049764A
JP2000049764A JP10215056A JP21505698A JP2000049764A JP 2000049764 A JP2000049764 A JP 2000049764A JP 10215056 A JP10215056 A JP 10215056A JP 21505698 A JP21505698 A JP 21505698A JP 2000049764 A JP2000049764 A JP 2000049764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信側で発生される標本化周波数を短時間に
所望の精度に収束させることができる標本化クロック再
生回路を提供することである。 【解決手段】 送信側標本化クロックの周波数情報か
ら、送信側標本化クロックと同じ周波数の再生標本化ク
ロックを受信側において発生する場合、制御電圧を受
け、当該制御電圧に応じて、再生標本化クロックを発生
する電圧制御発振器(VCO)と、前記制御電圧を定め
る積分器とを備えると共に、送信側標本化クロックと再
生標本化クロックとの差分を検出し、前記両クロックの
差分が予め定められた値よりも、大きい場合、前記積分
器の出力の値に依存した補正信号を積分器に与えること
により、直接、VCOの発振周波数を制御することによ
り、引込み時間を短縮できる標本化クロック再生回路が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ信号を標本化
して伝送する装置に使用される標本化クロック再生回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーテレビ信号等の画像信号を
符号化伝送する場合、互いに異なる周波数の標本化クロ
ックと伝送路クロックを用いた符号化伝送システム、即
ち、送受信システムが提案されている。この場合、送信
側では、標本化周波数情報を伝送する一方、受信側で
は、当該標本化周波数情報から標本化クロックを再生す
る標本化クロック再生回路が必要である。このような標
本化クロック再生回路では、通常、一定の周期で標本化
クロックの数が送受ともに一致するように、電圧制御発
振器(VCO)を制御して、標本化周波数の同期化を行
なう方法が採用されている(例えば、特願昭52−11
7613号)。
【0003】この方法を採用した場合、標本化クロック
再生回路では、単に、周波数誤差情報に基づいて再生標
本化周波数を得ているため、つまり、単に周波数誤差情
報に基づいて電圧制御発振器を制御しているため、再生
標本化周波数を所望の精度の値に収束させるのに時間が
かかっていた。
【0004】これを改善する方法として周波数偏差値の
変化をもとに所望の収束値までの偏差量を求めて、周波
数誤差情報(差分値)にこの偏差量を加算し、この加算
値に基づいて再生標本化周波数の制御を行なうことによ
り、標本化クロックの所望収束値への引込み時間を短縮
させることができる標本化周波数制御回路が提案されて
いる。
【0005】例えば、特開平4−311160号(以
下、引用文献1と呼ぶ)には、上記した標本化周波数制
御回路の一例が示されている。図5は、その回路構成を
示し、他方、図6は、その引込み特性を示している。
【0006】引用文献1に示された標本化周波数制御回
路は、伝送路周波数f1及び送信側周波数情報f2をそ
れぞれ受ける入力端子110及び120とを備えると共
に、再生標本化周波数fSRを出力する出力端子130
を有している。伝送路周波数f1は、分周器140で分
周された後、第1の分周信号としてカウンタ150に与
えられる。カウンタ150では、電圧制御発振器(VC
O)160からの再生標本化周波数fSRを分周器17
0で分周することによって得られた第2の分周信号を第
1の分周信号の時間中、カウントし、カウント結果を減
算器180に出力する。
【0007】減算器180には、送信側周波数情報f2
が入力端子120を介して与えられており、減算器18
0は、送信側周波数情報f2とカウント値との偏差を周
波数誤差情報として、加算器190及び予測器200に
送出する。加算器190は、予測器200における予測
結果と、減算器180からの偏差とを加算して、積分器
210及びD/A変換器220を介して、VCO160
に供給する。
【0008】上記した構成において、予測器200で
は、収束率を監視して、予め設定された収束曲線上のあ
る点(図6のa点)における収束率と監視収束率とが同
一となった時に、設定偏差量を出力して周波数誤差情報
に設定偏差量を加算して補正を行なっている。
【0009】更に、特開平4−290306号公報(引
用文献2)には、受信装置側で、送受信装置の電源投入
順序に関係なく、より早く受信装置の再生標本化周波数
を得るために、伝送路周波数を変換することによって得
られた標本化周波数と、送信装置からの標本化周波数と
の差分値を求め、当該差分値を所定の設定値とを比較す
る比較器を備えた標本化周波数再生回路が提案されてい
る。この場合、比較器は、比較結果が1より大きいと
き、比較器における設定値をn倍して出力する一方、比
較結果が1より小さいとき、設定値をそのまま出力し、
この比較結果に応じて、電圧制御発振器の再生標本化周
波数が制御されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】引用文献1に記載され
たように、予測器200において、収束率の変化を時間
的に監視して、収束率と監視収束率が同一となった事を
判定することは、実際には容易ではなく、また、a点に
達したと判定するまでに時間がかかる欠点があった。
【0011】他方、引用文献2に示された標本化周波数
再生回路は、受信機における電源投入直後のように、標
本化周波数の再生を受信側で行っていない場合には、電
圧制御発振器の出力を早く変動させることができる。し
かしながら、引用文献2に示された再生標本化周波数の
制御は、電源投入時のように、電圧制御発振器の発振周
波数を大きく変化させることはできても、電源投入時以
外における微妙な発振周波数の変化には、対処できな
い。
【0012】本発明の目的は、標本化周波数情報を受信
側に送信して標本化クロックを再生する際に、受信側の
クロックを送信側と同じ周波数に迅速に引き込むことが
できる標本化クロック再生回路を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、短時間で、且つ、標
本化周波数を所望の精度に収束させることのできる標本
化クロック再生回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、送信側標本化クロックの周波数を示す周波数情報を
受け、当該受信された周波数情報から、送信側標本化ク
ロックと同じ周波数の再生標本化クロックを受信側にお
いて発生する標本化クロック再生回路において、制御電
圧を受け、当該制御電圧に応じて、前記受信側における
標本化クロックに相当する再生標本化クロックを発生す
る電圧制御発振器(VCO)と、前記制御電圧を定める
積分器と、前記送信側標本化クロックと前記再生標本化
クロックとの差分を検出し、前記両クロックの差分が予
め定められた値よりも、大きい場合、前記積分器の出力
の値に依存した補正信号を前記積分器に出力する補正信
号発生手段を有することを特徴とする標本化クロック再
生回路が得られる。
【0015】本発明の他の態様によれば、伝送路クロッ
クを用いて送信側標本化クロックの周波数を示す周波数
情報を受信して、送信側と同じ様に受信側標本化クロッ
クの周波数情報を求め、周波数情報の差分信号を電圧制
御発振器(VCO)へフィードバック制御して送信側と
同じ周波数の標本化クロックを発生する標本化クロック
再生回路において、送信側と受信側の周波数情報の差分
がある値より大きくなった場合は、差分信号による通常
のフィードバック制御を停止させ、受信側の周波数情報
が送信側周波数情報に一致するであろうVCOの制御電
圧を与える積分器出力の値を推定し、積分器出力がその
値をとるための補正信号を発生し、補正信号を加算して
推定した積分器出力を求め、推定した積分器出力をアナ
ログ信号に変換してVCOを制御し、推定した制御電圧
に対応する周波数の標本化クロックを発生する手段を備
えた標本化クロック再生回路が得られる。
【0016】本発明では、送信側と受信側との周波数情
報の差分がある値よりも大きくなった場合にも、差分に
応じた補正信号を出力して、VCOを制御することがで
きる標本化クロック再生回路が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明の一実
施の形態に係る標本化クロック再生回路を含む送受信シ
ステムが示されている。図示されたシステムは、送信側
21と受信側22とを備え、図示された送信側21は、
標本化クロック発生回路1、カウンタ2、及び、伝送路
クロック発生回路3を有している。
【0018】送信側21における標本化クロック発生回
路1は、カラーテレビ信号のカラーサブキャリアの4倍
に同期させた標本化周波数fs(ここでは、14.32
MHz)の標本化クロックを発生し、当該標準化クロッ
クはカウンタ2に送られる。一方、伝送クロック発生回
路3は、伝送路周波数fL(ここでは、44.73MH
z)のクロックを発生しカウンタ2に送ると共に、受信
側22にも送信する。
【0019】送信側21のカウンタ2は、伝送路クロッ
クをあらかじめ定めた分周比Mで分周した測定周期を求
め、測定周期に標本化クロックがいくつ含まれるかをカ
ウントし、カウント値を周波数情報Nsとして測定周期
毎に受信側22に送る。尚、測定周期は受信側22らお
ける引込み時間を考慮して決定される。
【0020】ここで、分周比Mを2の21乗とし、伝送
路クロック周波数44.73MHzを221(=2097
152)の分周比Mで分周すると、カウンタ2の出力で
ある周波数情報Nsの周期は約50msecとなる。測
定周期毎に、周波数情報Nsは画像信号を符号化した符
号化データに多重化され、受信側22へ送られる。
【0021】受信側22において、伝送路クロック再生
回路4は伝送路信号から伝送路クロック成分を抽出して
伝送路クロックを再生し、カウンタ6に供給する。
【0022】他方、送信されて来た周波数情報NS は符
号化データから分離されて減算器5および補正信号発生
器7へ供給される。
【0023】減算器5は、受信側カウンタ6に接続され
ており、カウンタ6からは、後述するように、受信側周
波数情報NRが減算器5に供給されている。減算器5で
は、送信側周波数情報NS からカウンタ6から供給され
る受信側周波数情報NR を減算をして、差分信号N
E (=NS −NR )を求め切替スイッチ8へ供給する。
受信側の標本化周波数が送信側と一致する場合、差分信
号NE はほぼ0となる。
【0024】補正信号発生器7には、送信側周波数情報
S 、受信側周波数情報NR 、及び積分器出力値Yが与
えられており、補正信号発生器7は、これらの情報
S 、NR 、及び出力値Yとから、受信側標本化クロッ
クが送信側に一致させるための補正信号Ncを求める。
【0025】所要の標本化クロックの周波数fR (した
がって、周波数情報NR )を得るために必要な電圧制御
発振器(VCO)11の制御電圧E、言い換えると、積
分器9の出力Yの値は、VCOの電圧対周波数特性から
推定することができる。
【0026】カウンタ6の出力の受信側周波数情報NR
と積分器出力Yの値から、カウンタ6の出力を送信側周
波数情報NS の値にするために必要なYの値を推定し
て、現在のYの値との差分値を補正信号NC として得
る。
【0027】切替スイッチ8では補正信号NC による制
御を行なう場合、b側に切替られ、補正信号NC が積分
器9へ出力される。他方、通常の状態では、a側に切替
えられており差分信号NE が積分器9へ出力される。
【0028】切替判定は閾値をあらかじめ定めておき、
差分信号NE の大きさと比較して切替えるか否かを決定
する。周波数変動等を考慮して、例えば、閾値を2とし
ておき、閾値より差分信号NE が大きい場合はb側を選
択する、b側が選択され補正処理が行なわれた場合は、
補正による周波数応答が得られるのに十分な時間が経過
してからa側にもどされる。ここで、b側が選択された
場合、補正信号Ncは一定値を取るのではなく、現在の
Yの値に依存した差分値であり、この差分値に応じた制
御ができる。
【0029】積分器9は、切替スイッチ8からの出力信
号を積分器9の出力信号Yに加算して新たな積分器出力
Yを得て出力する。
【0030】積分器出力YはD/A変換器10と補正信
号発生器7へ供給される。D/A変換器10は、積分器
出力Yをアナログ信号に変換して、変換器されたアナロ
グ信号を制御電圧EとしてVCO11へ供給する。
【0031】VCO11は制御電圧Eに応じた周波数f
R の標本化クロックを発生して、カウンタ6に供給す
る。
【0032】カウンタ6は、送信側21のカウンタ2と
同一の機能を有し、伝送路クロックをM分周した測定周
期ごとに、周期内に含まれる受信標本化クロックの数を
カウントして、カウント値を受信側周波数情報NR とし
て出力し、減算器5と補正信号発生器7へ供給する。
【0033】次に、図示された補正信号発生器7の動作
について説明する。
【0034】まず、図2(a)を参照すると、VCO1
1における制御電圧Eと、発振周波数との関係をあらわ
す発振周波数特性が示されている。また、図2(b)を
参照すると、積分器出力Yに対応してカウンタ6から出
力される周波数情報NR の周波数特性が示されており、
この特性は、予め求めておくことができる。これを逆に
変換すれば、図2(c)に示すように、周波数情報NR
に対する積分器出力Yの特性が得られ、この特性をテー
ブルとして、補正信号発生器7内に設けられたROM
(図示せず)に格納しておく。
【0035】ここで、送信側21の周波数情報NS がN
1 からN2 に変化したとし、この時の変化量N2 −N1
は閾値3より大きいとする。
【0036】この場合、図2(c)に示すように、受信
側22の周波数情報NR もN1 からN2 になるようにフ
ィードバック制御がかかる。
【0037】NS がN1 の時、NR もN1 で制御ループ
は安定しているものとすると、NSがN2 に変化した場
合、差分信号NE =NS −NR =N2 −N1 が発生し、
差分信号をもとに最終的にはNR がN2 になるようにフ
ィードバック制御されるが、差分信号(N2 −N1 )の
値が閾値より大きいので補正信号Ncによる制御が行な
われることになる。補正信号Ncは、図2(c)の特性
のテーブルにおいてNR の値がN1 からN2 に変化する
のに必要なYの大きさで与えられる。NR がN1 の時の
積分器出力Yの値はY1 、N2 の時はY2 と推定され、
R がN1 からN2 に変化する時のYの変化はY2 −Y
1 として与えられ、この値を補正信号NC として出力す
る。
【0038】温度変化によりD/A変化器10の直流利
得が変化すると発振特性はDCオフセット(YDC)が加
わって上又は下にずれる。しかし、発振特性の形は温度
変化によって大きく変らないものであると考えるとN1
およびN2 に対するYの値は各々Y1 +YDC、Y2 +Y
DCとなり、その差として求められる補正信号Ncの値は
(Y2 +YDC)−(Y1 +YDC)=Y2 −Y1 として得
られる。
【0039】したがって、図2(c)の特性は相対特性
が得られればよいので、VCOの中心周波数(設計上
の)に対応するNR の値(N0 )に対応するYの値(Y
0 )を0となるようにシフトした特性をROMテーブル
に保持しておく。この時の特性は図2(d)に示すよう
に、(N0 ,0)を中心にほぼ対称な形となる。
【0040】積分器9の出力値YがY1 からY2 に変化
してもVCO11が追従してカウンタ6にN2 に相当す
る値が出てくるまでに、応答時間がかかるので、続け
て、補正信号Ncが積分されないように一旦、補正信号
Ncを出力したら、応答が出力されるまでの時間は補正
信号NC は0にしておく。
【0041】別な第2の構成方法として、積分器9の出
力値Yを補正信号発生器7に供給すると共に、N1 に対
するY1 の値と、N2 に対する推定値Y2 を補正信号発
生器7に記憶しておき、積分器9出力Yが推定値Y2
なるように、補正信号NC を出力することにしておくこ
ともできる。この場合、1回、補正信号NcとしてY2
−Y1 の値が出力された後、Yの値はY2 となり、その
後は自動的に補正信号は0の値が出力されることにな
る。
【0042】このように、補正信号発生器7でNR がN
2 になるYの値を推定して直接補正を行なうので、すな
わち、フィードバックの利得が1となるように推定して
補正を行なうので、補正に対する応答時間がたてばNR
はほぼN2 に近づき、差分信号NE もほぼ0となる。一
連の補正の処理が終ると通常の制御ループとなり、差分
信号NE が切替スイッチ8のa側の端子を経由して積分
器へ供給される。
【0043】通常のVCOの制御ループでは、カウンタ
における測定の量子化誤差の影響を平均化できるように
ループの利得は数十分の1になるように設定されている
のが普通であるから、この点においても、図1に示され
た本発明の実施の形態に係る標本化クロック再生回路
は、相違している。
【0044】続いて、第3の補正信号発生器の構成方法
について述べる。
【0045】補正信号発生器7の別な構成として、保持
している図2(c)に示す受信側22の周波数情報NR
対積分器出力Y特性のかわりに、図3に示すように、図
2(c)の特性をあらわす曲線の傾きk=dY/dN特
性をもとめ、この特性をROMテーブルにして保持して
おく構成を使用しても、同様な動作が可能である。この
場合、N1 からN2 に変化した時、N1 のkの値は
1 、N2 のkの値はk2とすると、平均の傾きk1
2 /2にNの変化量(N2 −N1 )を乗じたものを補
正信号NC として得て出力する構成も可能である。
【0046】次に、第4の補正信号発生器の構成方法に
ついて説明する。
【0047】VCO11の発振特性は温度変化等により
特性が変化することが考えられる。この変化分を修正で
きるように補正信号発生器7において、積分器出力値Y
と、カウンタ6の出力NR とを監視し、NR 対積分器出
力Yの特性(図2(c))又はNR 対傾きk特性(図
3)のデータを時々修正するように構成する。この様に
補正した特性を用いることにより、より正確な補正信号
を発生することができる。
【0048】図4を参照して、従来技術と、本発明にお
ける標本化周波数の変化の様子を定性的に説明する。図
4(a)に示す様に、今、送信側の標本化周波数が時刻
1において、f0 からf1 に変化すると、変化分Δf
=f1 −f0 に相当する周波数の差分情報が受信側で検
出される。説明を簡略化するため、送受の際における時
間遅延は無いものとして説明する。
【0049】図4(b)を参照すると、差分情報が大き
い場合、フィードバック利得を大きくし、小さい場合、
通常の利得とする従来技術における受信側標本化周波数
の変化が示されている。図4(b)に示すように、時刻
b までは、フィードバック利得が大きい制御が行わ
れ、tb 以降は、通常利得となるフィードバック制御が
行なわれることにより、受信側の標本化周波数が再生さ
れる。このような制御により、標本化周波数の再生を行
った場合、周波数f1に収束するまでの時間が長くなる
ことが判る。
【0050】図4(c)を参照すると、引用文献1に示
されたように、収束率を監視する方法を用いて、標本化
周波数を再生した場合における標本化周波数の変化が示
されている。図示された時刻tc において、予め設定さ
れた収束率と監視収束率が同一となったと判定される
と、予測器で、設定偏差量が求められてフィードバック
回路に加算され、受信側の標本化クロックはほぼf1
強制的に収束するように制御される。しかし、、f0
らf1 への変化時点t1 から時刻tc までの時間も比較
的長いため、迅速な応答が難しい状況にある。
【0051】図4(d)を参照すると、本発明における
標本化周波数変動が示されている。受信側で周波数情報
の差分信号の値がある閾値より大きいと時刻td で判定
されると、差分信号に相当する周波数変差を補正する補
正信号が求められてフィードバック回路に加算され、受
信側の標本化クロックはほぼf1 に強制的に収束するよ
うに制御される。図4(d)からも明らかな通り、本発
明では、他の従来技術に比較して、周波数f1に短時間
に収束させることができる。
【0052】図示された実施の形態では、カウンタにお
いて伝送路クロックを分周した1基準周期(測定周期)
内で、標本化クロック数をカウントして周波数情報を得
る方法であるが、他の方法として、標本化クロックを分
周して基準周期(測定周期)を求め、測定周期(基準周
期内)に伝送路クロックがいくつ含まれたかをカウント
して周波数情報として伝送する構成も可能である。
【0053】送受のクロックの誤差が大きくて補正信号
発生器7で補正信号NC が余り大きい値となりVCO1
1の変化が急峻すぎ、この結果、カラーサブキャリアの
変動が大きすぎてテレビ機器のカラーバースト発信器が
引き込みできない恐れがある場合、補正信号NC を一度
に発生するのではなく、複数の周期に渡って分割した値
で補正を行なうようにすれば、受信側標本化クロックの
周波数変化は緩やかに変化して収束させる事ができる。
【0054】
【発明の効果】本発明では、送信側の周波数情報をもと
に標本化クロックを再生するのに、周波数情報の差分信
号でフィードバックを行なうのでなく、送信側の周波数
情報に受信側の周波数情報が一致する値になる積分器出
力を推定して、直接、その値になるような補正信号を発
生してVCOを制御するため、短い時間で受信側標本化
クロックの周波数を送信側と同じ収束させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る送受信システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】(a)〜(d)は、積分器出力Yと周波数情報
R との関係を説明する特性図である。
【図3】本発明の変形例を説明するために使用される特
性図である。
【図4】本発明と従来技術における標本化周波数変化を
比較して説明するためのタイムチャートである。
【図5】従来における標本化クロック再生回路の一例を
示すブロック図である。
【図6】図5に示された従来の標本化クロック再生回路
における再生標本化周波数情報の引き込み特性を示す図
である。
【符号の説明】
21 送信側 22 受信側 1 標本化クロック発生回路 2 カウンタ 3 伝送路クロック発生回路 4 伝送路クロック再生回路 5 減算器 6 カウンタ 7 補正信号発生器 8 切替スイッチ 9 積分器 10 D/A 11 VCO 140 第1の分周器 150 カウンタ 160 VCO 170 第2の分周器 180 減算器 190 加算器 200 予測器 210 積分器 220 D/A変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/44 H04N 7/00 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側標本化クロックの周波数を示す周
    波数情報を受け、当該受信された周波数情報から、送信
    側標本化クロックと同じ周波数の再生標本化クロックを
    受信側において発生する標本化クロック再生回路におい
    て、制御電圧を受け、当該制御電圧に応じて、前記受信
    側における標本化クロックに相当する再生標本化クロッ
    クを発生する電圧制御発振器(VCO)と、前記制御電
    圧を定める積分器と、前記送信側標本化クロックと前記
    再生標本化クロックとの差分を検出し、前記両クロック
    の差分が予め定められた値よりも、大きい場合、前記積
    分器の出力の値に依存した補正信号を前記積分器に出力
    する補正信号発生手段を有することを特徴とする標本化
    クロック再生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記補正信号発生手
    段は、前記差が前記予め定められた値よりも大きい場
    合、前記補正信号を発生する信号発生回路と、前記送信
    側標本化クロックと前記再生標本化クロックとの差分が
    前記予め定められた値よりも大きくない場合、当該差分
    をあらわす差分信号を選択し、他方、前記送信側標本化
    クロックと前記再生標本化クロックとの差分が前記予め
    定められた値よりも大きい場合、前記補正信号を選択す
    る切替スイッチとを有していることを特徴とする標本化
    クロック再生回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記補正信号を発生
    する信号発生回路は、前記積分器出力と前記差をあらわ
    す特性にしたがって、前記補正信号を発生することを特
    徴とする標本化クロック再生回路。
  4. 【請求項4】 伝送路クロックを用いて送信側標本化ク
    ロックを受信側におくり、受信側において、送信側と同
    じ様に受信側標本化クロックの周波数情報を求め、周波
    数情報の差分信号をVCOへフィードバック制御して送
    信側と同じ周波数の標本化クロックを発生する標本化ク
    ロック再生回路において、送信側と受信側の周波数情報
    の差分がある値より大きくなった場合は、差分信号によ
    る通常のフィードバック制御は停止して、受信側の周波
    数情報が送信側周波数情報に一致するであろうVCOの
    制御電圧を与える積分器出力の値を推定し、積分器出力
    がその値をとるための補正信号を発生し、補正信号を加
    算して推定した積分器出力を求め、推定した積分器出力
    をアナログ信号に変換してVCOを制御し、推定した制
    御電圧に対応する周波数の標本化クロックを発生する手
    段を備え、引き込み時間を短縮した標本化クロック再生
    回路。
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