JPH09224063A - クロック再生回路 - Google Patents

クロック再生回路

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JPH09224063A
JPH09224063A JP8029406A JP2940696A JPH09224063A JP H09224063 A JPH09224063 A JP H09224063A JP 8029406 A JP8029406 A JP 8029406A JP 2940696 A JP2940696 A JP 2940696A JP H09224063 A JPH09224063 A JP H09224063A
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JP
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phase
circuit
signal
clock
timing
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JP8029406A
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Hiroyuki Nashiki
裕之 梨木
Takashi Okada
岡田  隆
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送速度の変化に対応してタイミング信号の
周波数が変化しても、タイミング信号に同期し、かつ常
に一定周波数のサンプリングクロックを再生する。 【解決手段】 IF信号から非線形操作によってタイミ
ング信号を抽出するタイミング抽出回路と、外部から入
力される分周数制御信号により設定される分周数に応じ
てタイミング信号の位相を補正する位相制御回路と、分
周数に応じて、位相制御回路から出力されるタイミング
信号とディジタル信号処理型復調回路からフィードバッ
クされるクロック信号とを分周および位相比較し、タイ
ミング信号に同期しかつ逓倍されたサンプリングクロッ
クを出力する位相比較周波数可変型PLL回路とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号処
理型復調装置に用いられるクロック再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来のクロック再生回路の構
成例を示す。図において、IF信号Aは、分配器1を介
してタイミング抽出回路5およびアナログ直交検波器1
0に入力される。タイミング抽出回路5は、非線形処理
によりIF信号からタイミング信号Bを抽出する。位相
比較器13は、このタイミング信号Bと、電圧制御発振
器(VCO)15から出力されるサンプリングクロック
Gと位相比較する。得られた位相誤差信号Hは、ループ
フィルタ14を介して電圧制御発振器15の制御電圧I
となり、サンプリングクロックGの位相および周波数を
制御する。このようにして構成されたクロック再生回路
により、IF信号から抽出されたタイミング信号Bに同
期し、かつ同一周波数のサンプリングクロックGが再生
される。
【0003】アナログ直交検波器10の2系列の出力
は、それぞれローパスフィルタ(LPF)16−1,1
6−2を介してA/D変換器11−1,11−2に入力
され、クロック再生回路から出力されるサンプリングク
ロックGによってディジタル信号に変換され、ベースバ
ンドディジタル復調回路12に入力される。ベースバン
ドディジタル復調回路12は、このディジタル信号から
搬送波信号を再生してアナログ直交検波器10にフィー
ドバックし、復調信号を出力する。
【0004】図15は、周波数シンセサイザの構成例を
示す。図において、位相比較器13は、固定発振器18
から出力され可変分周器17−1で分周された基準位相
信号Eと、電圧制御発振器(VCO)15から出力され
たシンセサイザ出力を可変分周器17−2で分周した位
相比較信号Fを位相比較する。得られた位相誤差信号H
は、ループフィルタ14を介して電圧制御発振器15の
制御電圧Iとなり、シンセサイザ出力の位相および周波
数を制御する。このような構成により、基準位相信号E
に同期した任意の周波数の信号が生成される。
【0005】この周波数シンセサイザの周波数可変ステ
ップは、固定発振器16から出力される基準位相信号の
周波数に依存するが、可変分周器17−1,17−2の
分周数に応じて周波数可変ステップを細かくできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
信号処理で復調処理を行う場合には、サンプリング定理
に従いかつ直交キャリア信号を発生させるために、伝送
速度の4倍以上の周波数のサンプリングクロックが必要
となる。このため、抽出したタイミング信号を逓倍した
サンプリングクロックを再生しなければならない。さら
に、ディジタル信号処理型復調回路では直交検波処理も
ディジタル処理するために、サンプリングクロックのジ
ッタを小さく抑える必要がある。
【0007】ここで、抽出されたタイミング信号を単純
に逓倍してサンプリングクロックを発生させる構成で
は、逓倍による雑音成分が相乗されるのでタイミング信
号よりサンプリングクロックのS/Nが劣化する。この
ため、ディジタル信号処理型復調回路用のクロック再生
回路としては、逓倍しても基準位相信号と同程度まで出
力信号のS/Nを確保できるPLL逓倍回路の適用が有
利である。しかし、図16に示すように、従来のクロッ
ク再生回路(図14の構成)に周波数シンセサイザ(図
15の構成)による逓倍機能を付加するだけでは、サン
プリングクロックGのジッタを低く抑えることは困難で
あった。それは、S/Nが十分に確保されていないタイ
ミング信号Bを分周して得られる基準位相信号Eを用い
ているためである。
【0008】なお、図16において、位相比較器13、
ループフィルタ14、電圧制御発振器(VCO)15お
よび可変分周器17−1,17−2による位相比較周波
数切替型クロック再生部7と、ディジタル信号処理型復
調回路3内の固定分周器4を含むループ構成により位相
比較周波数切替型PLL回路が構成される。可変分周器
17−1,17−2の分周比は、外部から入力される分
周数制御信号Nにより設定される。A/D変換器2は、
位相比較周波数切替型クロック再生部7から出力される
サンプリングクロックGにより、IF信号Aをディジタ
ル信号に変換してディジタル信号処理型復調回路3に送
出する。ディジタル信号処理型復調回路3は、固定分周
器4でサンプリングクロックGから検波後のベースバン
ド信号に同期したクロックを生成して復調処理を行う。
この固定分周器4から出力されるクロックは、フィード
バック信号Cとして位相比較周波数切替型クロック再生
部7の可変分周器17−2にフィードバックされる。
【0009】また、伝送速度が自由に可変できる可変容
量伝送方式に適用可能なディジタル信号処理型復調回路
では、伝送速度が変化しても常に一定のサンプリングク
ロックが必要になる。この場合にも、図16に示すよう
な可変分周器17−1,17−2を含む位相比較周波数
切替型PLL回路の構成により伝送速度の変化に対応可
能である。
【0010】しかし、PLL回路は、同期した出力を得
るために位相比較器13で得られた位相誤差信号Hをル
ープフィルタ14で平滑化しており、同期時においても
必ず位相誤差をもつことになる。そのため、位相比較周
波数が変化した場合には、位相比較器13に入力される
位相差は常に一定の状態で同期するが、出力されるサン
プリングクロックGの位相が常に同一になることは保証
できない。すなわち、位相比較周波数の変化は同期状態
での位相時間差となり、出力信号の位相を変化させるこ
とになる。また、PLL回路は、抽出されたタイミング
信号Bに基づいて位相比較を行うのみであり、出力信号
を入力側に戻して位相同期をとる構成にはなっていない
ので、出力信号の位相変化には対応できない。これで
は、A/D変換器2において、アイの開口点に同期した
タイミング位相を必要とするサンプリングクロックGを
得ることはできない。
【0011】以上説明したように、従来のクロック再生
回路は抽出されたタイミング信号Bに基づいて位相比較
を行うフィードフォワード制御である。したがって、サ
ンプリングクロックGの同期位相が常に同一となること
が保証できない場合には、IF信号Aの最適タイミング
からのサンプリング位相ずれを補正することができな
い。なお、一周期内のサンプリング位相ずれは、位相比
較器13から位相誤差信号Hが出力されないとき、すな
わちループフィルタ14の入力が高インピーダンスのと
きに、同期したVCO制御電圧となるようにループフィ
ルタ14の出力電圧を設定することにより小さく抑える
ことができる。しかし、完全に同一位相に制御すること
はPLL回路の構成上調整が極めて難しく、事実上不可
能である。また、データ周期内でサンプリング位相を同
一に制御することは困難であった。
【0012】本発明は、伝送速度可変に対応したディジ
タル信号処理型復調回路に適用できるクロック再生回路
であり、タイミング信号の周波数が変化しても、タイミ
ング信号に同期し、かつ常に一定周波数のサンプリング
クロックを再生することができるクロック再生回路を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】位相比較周波数と同期時
の位相差との関係は一意に決定できるので、分周数の切
り替え時にその位相差をあらかじめ設定することは可能
である。本発明のクロック再生回路では、分周数の切り
替え時にあらかじめ設定した固定量だけ位相をずらすこ
とにより、位相比較周波数切り替えに伴う位相変動を補
正する。このときの位相制御方法には次の3通りがあ
る。
【0014】方法1は、位相比較周波数切替型クロック
再生部に与える分周数制御信号と同時に、所定の位相差
を初期値として位相制御回路に与え、位相比較周波数の
切り替えに伴う位相変動を補正する。位相制御回路は、
抽出されたタイミング信号、または再生されたサンプリ
ングクロック、またはA/D変換器に入力される前のI
F信号の位相を制御する位置に挿入され、位相比較周波
数の切り替えとともに発生するサンプリングクロックの
位相変化、またはA/D変換器に入力される前のIF信
号の位相を補正し、A/D変換器における再生したサン
プリングクロックの最適タイミングを確保する(請求項
2,5,8)。
【0015】方法2は、位相のずれを初期値として補正
するのではなく、時間的な位相変動と同一に扱う。すな
わち、ディジタル信号処理型復調回路からベースバンド
信号を逐次位相制御回路に与え、それから得られるタイ
ミング誤差情報に基づいて位相差を逐次補正する(請求
項3,6,9)。方法3は、方法1および方法2を組み
合わせる方法であり、分周数制御信号入力時に初期値付
逐次位相制御回路に初期値を与えて初期補正(粗調整)
を行い、その後にベースバンド信号より検出されるタイ
ミング誤差情報を用いて位相差を逐次補正する。すなわ
ち、位相比較周波数の切り替えによる位相ずれの微調整
と、系の時間変動調整を合わせて行う(請求項4,7,
10)。
【0016】また、本発明のクロック再生回路は、位相
比較器に入力する基準位相信号と位相比較信号を生成す
る際に、S/Nが十分でないタイミング信号を可変分周
器で分周することにより雑音成分を小さくする。この信
号を用いて位相比較を行うことにより、PLL回路自体
の特性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下の説明おいて、AはIF信
号、Bはタイミング信号、Cはフィードバック信号、D
はベースバンド信号、Eは基準位相信号、Fは位相比較
信号、Gはサンプリングクロック、Hは位相誤差信号、
Iは制御電圧、Jは初期値、Kは補正値、Lはタイミン
グ誤差信号、Nは分周数制御信号である。
【0018】(第1の実施形態−方法1)図1は、本発
明のクロック再生回路の第1の実施形態を示す(請求項
2)。本実施形態は、図16に示す構成において、タイ
ミング抽出回路5と位相比較周波数切替型クロック再生
部7の可変分周器17−1との間に位相制御回路6を挿
入した構成である。
【0019】受信したIF信号Aは分配器1を介してタ
イミング抽出回路5に入力され、変調側タイミング信号
に同期しかつ特性の劣化したタイミング信号Bを得る。
位相比較周波数切替型クロック再生部7には、位相制御
回路6を介して出力されるタイミング信号Bと、ディジ
タル信号処理型復調回路3内の固定分周器4から出力さ
れるフィードバック信号Cと、分周数制御信号Nが入力
される。可変分周器17−1は、分周数制御信号Nによ
り設定される分周比でタイミング信号Bを分周し、その
S/Nの向上を図った基準位相信号Eを出力する。可変
分周器17−2は、分周数制御信号Nにより設定される
分周比でフィードバック信号Cを分周し、基準位相信号
Eと同一周波数の位相比較信号Fを出力する。この基準
位相信号Eと位相比較信号Fは位相比較器13で位相比
較され、その位相誤差信号Hはループフィルタ14を介
して平滑化され、制御電圧Iとして電圧制御発振器15
を制御する。これにより、タイミング信号Bに同期し、
かつ常に一定周波数のサンプリングクロックGが出力さ
れる。
【0020】この位相比較周波数切替型クロック再生部
7において、伝送速度の変化に応じて位相比較周波数を
切り替えると、位相誤差信号Hの出力周期が変化する。
それによりループフィルタ14で平滑化された制御電圧
Iも変化し、これを補うために同期状態の位相差が変化
し、それに伴ってサンプリングクロックGの位相も変化
する。可変分周器17−1の前段に挿入された位相制御
回路6は、分周数制御信号Nの入力に同期してタイミン
グ信号Bの位相を補正する。これにより、分周数切り替
えにより変化するサンプリングクロックGの位相を補正
し、A/D変換器2におけるサンプリングクロックの最
適タイミングを確保する。
【0021】図2は、位相制御回路6の構成例を示す。
図において、タイミング信号Bは可変遅延線21を介し
て出力される。初期値生成回路22は分周数制御信号N
の入力に同期して、可変遅延線21の位相遅延量を設定
する初期値Jを出力する。本構成により、伝送速度の変
化に応じた位相比較周波数の切り替え時に、サンプリン
グクロックGの位相変動を補正するようにタイミング信
号Bの位相が制御される。
【0022】(第2の実施形態−方法2)図3は、本発
明のクロック再生回路の第2の実施形態を示す(請求項
3)。本実施形態は、第1の実施形態において、タイミ
ング抽出回路5と位相比較周波数切替型クロック再生部
7との間に挿入された位相制御回路6を逐次位相制御回
路8に代えた構成である。逐次位相制御回路8は、ディ
ジタル信号処理型復調回路3から出力されるベースバン
ド信号Dに応じてタイミング信号Bの位相を逐次補正す
る。これにより、分周数切り替えにより変化するサンプ
リングクロックGの位相を補正する。
【0023】図4は、逐次位相制御回路8の構成例を示
す。図において、タイミング信号Bは可変遅延線21を
介して出力される。位相誤差検出回路23は、たとえば
電子通信学会発行「ディジタル信号処理の応用」の170
頁に記載のものを用い、ディジタル信号処理型復調回路
3からベースバンド信号Dを入力してタイミング誤差情
報Lを出力する。このタイミング誤差情報Lは、ディジ
タルループフィルタ24を介して補正値Kとして可変遅
延線21に与え、分周数制御信号Nの入力如何に関わら
ずタイミング信号Bに与える位相遅延量を設定する。
【0024】(第3の実施形態−方法3)図5は、本発
明のクロック再生回路の第3の実施形態を示す(請求項
4) 本実施形態は、第1の実施形態において、タイミング抽
出回路5と位相比較周波数切替型クロック再生部7との
間に挿入された位相制御回路6を初期値付逐次位相制御
回路9に代えた構成である。初期値付逐次位相制御回路
9は、分周数制御信号Nの入力に同期してタイミング信
号Bの位相を補正し、またディジタル信号処理型復調回
路3から出力されるベースバンド信号Dに応じてタイミ
ング信号Bの位相を逐次補正する。これにより、分周数
切り替えにより変化するサンプリングクロックGの位相
を補正する。
【0025】図6は、初期値付逐次位相制御回路9の構
成例を示す。図において、タイミング信号Bは可変遅延
線21を介して出力される。位相誤差検出回路23は、
たとえば電子通信学会発行「ディジタル信号処理の応
用」の170頁に記載のものを用い、ディジタル信号処理
型復調回路3からベースバンド信号Dを入力してタイミ
ング誤差情報Lを出力する。このタイミング誤差情報L
は、ディジタルループフィルタ24およびA/D変換器
25を介してディジタル信号の補正値Kに変換される。
一方、初期値生成回路22は分周数制御信号Nの入力に
同期して初期値Jを出力する。加算器26は、初期値J
と補正値Kを加算して可変遅延線21に与える。可変遅
延線21の位相遅延量は、分周数制御信号Nに応じて与
えられる初期値Jにより設定され、その後ディジタル信
号処理型復調回路3から出力されるベースバンド信号D
に応じて与えられる補正値Kにより逐次補正される。こ
れにより、タイミング信号Bに対して、位相比較周波数
の切り替えによる位相ずれの微調整と系の時間変動調整
を合わせて行い、サンプリングクロックGの位相を補正
する。
【0026】(第4の実施形態−方法1)図7は、本発
明のクロック再生回路の第4の実施形態を示す(請求項
5)。本実施形態は、図16に示す構成において、位相
比較周波数切替型クロック再生部7とA/D変換器2と
の間に位相制御回路6を挿入した構成である。この位相
制御回路6は、分周数制御信号Nの入力に同期してサン
プリングクロックGの位相を補正し、分周数切り替えに
より変化するA/D変換器2におけるサンプリング位相
を補正する。なお、サンプリングクロックGの位相は、
図2に示す可変遅延線21を介して同様に制御される。
【0027】(第5の実施形態−方法2)図8は、本発
明のクロック再生回路の第5の実施形態を示す(請求項
6)。本実施形態は、第4の実施形態において、位相比
較周波数切替型クロック再生部7とA/D変換器2との
間に挿入された位相制御回路6を逐次位相制御回路8に
代えた構成である。この逐次位相制御回路8は、ディジ
タル信号処理型復調回路3から出力されるベースバンド
信号Dに応じてサンプリングクロックGの位相を補正
し、分周数切り替えにより変化するA/D変換器2にお
けるサンプリング位相を補正する。なお、サンプリング
クロックGの位相は、図4に示す可変遅延線21を介し
て同様に制御される。
【0028】(第6の実施形態−方法3)図9は、本発
明のクロック再生回路の第6の実施形態を示す(請求項
7)。本実施形態は、第4の実施形態において、位相比
較周波数切替型クロック再生部7とA/D変換器2との
間に挿入された位相制御回路6を初期値付逐次位相制御
回路9に代えた構成である。この初期値付逐次位相制御
回路9は、分周数制御信号Nの入力に同期し、またディ
ジタル信号処理型復調回路3から出力されるベースバン
ド信号Dに応じてサンプリングクロックGの位相を補正
し、分周数切り替えにより変化するA/D変換器2にお
けるサンプリング位相を補正する。なお、サンプリング
クロックGの位相は、図6に示す可変遅延線21を介し
て同様に制御される。
【0029】(第7の実施形態−方法1)図10は、本
発明のクロック再生回路の第7の実施形態を示す(請求
項8)。本実施形態は、図16に示す構成において、分
配器1とA/D変換器2との間に位相制御回路6を挿入
した構成である。この位相制御回路6は、分周数制御信
号Nの入力に同期してIF信号Aの位相を補正し、分周
数切り替えにより変化するA/D変換器2におけるサン
プリング位相を補正する。なお、IF信号Aの位相は、
図2に示す可変遅延線21を介して同様に制御される。
【0030】(第8の実施形態−方法2)図11は、本
発明のクロック再生回路の第8の実施形態を示す(請求
項9)。本実施形態は、第7の実施形態において、分配
器1とA/D変換器2との間に挿入された位相制御回路
6を逐次位相制御回路8に代えた構成である。この逐次
位相制御回路8は、ディジタル信号処理型復調回路3か
ら出力されるベースバンド信号Dに応じてIF信号Aの
位相を補正し、分周数切り替えにより変化するA/D変
換器2におけるサンプリング位相を補正する。なお、I
F信号Aの位相は、図4に示す可変遅延線21を介して
同様に制御される。
【0031】(第9の実施形態−方法3)図12は、本
発明のクロック再生回路の第9の実施形態を示す(請求
項10)。本実施形態は、第7の実施形態において、分
配器1とA/D変換器2との間に挿入された位相制御回
路6を初期値付逐次位相制御回路9に代えた構成であ
る。この初期値付逐次位相制御回路9は、分周数制御信
号Nの入力に同期し、またディジタル信号処理型復調回
路3から出力されるベースバンド信号Dに応じてIF信
号Aの位相を補正し、分周数切り替えにより変化するA
/D変換器2におけるサンプリング位相を補正する。な
お、IF信号Aの位相は、図6に示す可変遅延線21を
介して同様に制御される。
【0032】なお、伝送速度が変化すると抽出されるタ
イミング信号Bの周波数は変化するが、タイミング抽出
回路5として、図13に示すような同調周波数切替型タ
ンク回路(参考文献:電子情報通信学会発行 IEICE TRA
NSACTIONS on CommunicationVOL.E78-B, NO.5, MAY 199
5, p.765)を用いることにより対応可能である。この同
調周波数切替型タンク回路は、伝送速度に応じてアナロ
グスイッチ31を切り替え、同調周波数f1〜fkに対応す
るタンク回路32−1〜32−kの1つを選択する構成
である。
【0033】ここで、タイミング信号Bの周波数が変化
しても、位相比較周波数切替型クロック再生分周器7の
可変分周器17−1,17−2の分周数を個別に可変さ
せることによりフィードバック信号Cとの位相比較が可
能となり、常に一定周波数のサンプリングクロックGを
再生することができる。ところで、タイミング信号Bと
フィードバック信号Cを分周する可変分周器17−1,
17−2について、それぞれ個別に分周動作を開始する
と、その分周開始のタイミングにより同一周波数となっ
た分周器出力の位相が全く違った位相関係をもつ。この
とき、同期状態に必要な位相差と異なった位相になると
同期状態への引き込みのために位相変動が大きくなり、
最悪の場合には一旦同期がはずれることがある。そのた
め、この2つの可変分周器を同一のものとし、分周比は
個別に制御しても分周開始タイミングを同期して与える
ことにより、分周前後の位相差を同じにすることができ
る。これにより、位相比較周波数切替時の位相変動を同
期のために必要な位相誤差信号のパルス幅の変化分のみ
とし、位相制御回路による位相補正量の軽減と同期はず
れを防止することができる。また、本発明では、位相比
較周波数を任意に分周可能とすることにより、位相比較
周波数をある特定の周波数とすることができる。これに
より、ループフィルタの最適動作点での動作とすること
ができ、PLL回路の動作を安定させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクロック
再生回路は、抽出されたタイミング信号に同期し、かつ
常に一定周波数のサンプリングクロックを再生すること
ができる。また、伝送速度の変化に伴う位相比較周波数
の切り替え時に発生するサンプリングクロックの位相変
化、またはA/D変換器に入力される前のIF信号の位
相を補正することにより、A/D変換器における再生サ
ンプリングクロックの最適タイミングを確保することが
できる。
【0035】また、抽出されたタイミング信号を分周す
る構成により、位相比較器に与える基準位相信号のS/
Nの向上を図ることができる。さらに、分周比を低く抑
えることにより、高い周波数の基準位相信号での位相比
較により高速引き込みが可能となる。また、分周比を高
くすることにより、低い周波数の基準位相信号での位相
比較により高安定動作が実現する。
【0036】これをPLL回路の同期動作中に行い、初
期引き込み過程においては、可変分周器の分周比を1、
または低い値として位相比較周波数を高くとることによ
り高速引き込みが可能となる。さらに、同期確立期で
は、可変分周器の分周比を高くとることにより位相比較
周波数を低くして位相比較を行うことにより高安定動作
が可能となる。これにより、高速引き込み高安定なクロ
ック再生回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクロック再生回路の第1の実施形態を
示すブロック図。
【図2】位相制御回路6の構成例を示すブロック図。
【図3】本発明のクロック再生回路の第2の実施形態を
示すブロック図。
【図4】逐次位相制御回路8の構成例を示すブロック
図。
【図5】本発明のクロック再生回路の第3の実施形態を
示すブロック図。
【図6】初期値付逐次位相制御回路9の構成例を示すブ
ロック図。
【図7】本発明のクロック再生回路の第4の実施形態を
示すブロック図。
【図8】本発明のクロック再生回路の第5の実施形態を
示すブロック図。
【図9】本発明のクロック再生回路の第6の実施形態を
示すブロック図。
【図10】本発明のクロック再生回路の第7の実施形態
を示すブロック図。
【図11】本発明のクロック再生回路の第8の実施形態
を示すブロック図。
【図12】本発明のクロック再生回路の第9の実施形態
を示すブロック図。
【図13】タイミング抽出回路5として用いられる同調
周波数切替型タンク回路の構成例を示す図。
【図14】従来のクロック再生回路の構成例を示すブロ
ック図。
【図15】周波数シンセサイザの構成例を示すブロック
図。
【図16】ディジタル信号処理型復調回路に適用するク
ロック再生回路の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 分配器 2 A/D変換器(IF信号用) 3 ディジタル信号処理型復調回路 4 固定分周器 5 タイミング抽出回路 6 位相制御回路 7 位相比較周波数可変型クロック再生部 8 逐次位相制御回路 9 初期値付逐次位相制御回路 10 アナログ直交検波器 11 A/D変換器(ベースバンド信号用) 12 ベースバンドディジタル復調回路 13 位相比較器 14 ループフィルタ 15 電圧制御発振器(VCO) 16 ローパスフィルタ(LPF) 17 可変分周器 18 固定発振器 21 可変遅延線 22 初期値生成回路 23 位相誤差検出回路 24 ディジタルループフィルタ 25 A/D変換器 26 加算器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IF信号をA/D変換器を用いてディジ
    タル信号に変換し、ディジタル信号処理により直交検波
    および復調を行うディジタル信号処理型復調回路に供給
    するサンプリングクロックを再生するクロック再生回路
    において、 分周数制御信号により設定される分周数に応じて、前記
    IF信号から抽出されるタイミング信号と再生クロック
    信号とを分周および位相比較し、前記タイミング信号に
    同期しかつ逓倍されたサンプリングクロックを出力する
    位相比較周波数可変型PLL回路と、 前記分周数に応じて変化するサンプリング位相を補正す
    る位相制御手段とを備えたことを特徴とするクロック再
    生回路。
  2. 【請求項2】 IF信号をA/D変換器を用いてディジ
    タル信号に変換し、ディジタル信号処理により直交検波
    および復調を行うディジタル信号処理型復調回路に供給
    するサンプリングクロックを再生するクロック再生回路
    において、 前記IF信号から非線形操作によってタイミング信号を
    抽出するタイミング抽出回路と、 外部から入力される分周数制御信号により設定される分
    周数に応じて前記タイミング信号の位相を補正する位相
    制御回路と、 前記分周数に応じて、前記位相制御回路から出力される
    タイミング信号と前記ディジタル信号処理型復調回路か
    らフィードバックされるクロック信号とを分周および位
    相比較し、前記タイミング信号に同期しかつ逓倍された
    サンプリングクロックを出力する位相比較周波数可変型
    PLL回路とを備えたことを特徴とするクロック再生回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のクロック再生回路にお
    いて、 位相制御回路に代えて、ディジタル信号処理型復調回路
    で得られたベースバンド信号から検出されるタイミング
    誤差情報に基づいてタイミング信号の位相を逐次補正す
    る逐次位相検出回路を備えたことを特徴とするクロック
    再生回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のクロック再生回路にお
    いて、 位相制御回路に代えて、分周数に応じて設定される位相
    補正量を初期値とし、さらにディジタル信号処理型復調
    回路で得られたベースバンド信号から検出されるタイミ
    ング誤差情報に基づいてタイミング信号の位相を逐次補
    正する初期値付逐次位相検出回路を備えたことを特徴と
    するクロック再生回路。
  5. 【請求項5】 IF信号をA/D変換器を用いてディジ
    タル信号に変換し、ディジタル信号処理により直交検波
    および復調を行うディジタル信号処理型復調回路に供給
    するサンプリングクロックを再生するクロック再生回路
    において、 前記IF信号から非線形操作によってタイミング信号を
    抽出するタイミング抽出回路と、 外部から入力される分周数制御信号により設定される分
    周数に応じて、前記タイミング信号と前記ディジタル信
    号処理型復調回路からフィードバックされるクロック信
    号とを分周および位相比較し、前記タイミング信号に同
    期しかつ逓倍されたサンプリングクロックを出力する位
    相比較周波数可変型PLL回路と、 前記分周数に応じて、前記サンプリングクロックの位相
    を補正する位相制御回路とを備えたことを特徴とするク
    ロック再生回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のクロック再生回路にお
    いて、 位相制御回路に代えて、ディジタル信号処理型復調回路
    で得られたベースバンド信号から検出されるタイミング
    誤差情報に基づいてサンプリングクロックの位相を逐次
    補正する逐次位相検出回路を備えたことを特徴とするク
    ロック再生回路。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のクロック再生回路にお
    いて、 位相制御回路に代えて、分周数に応じて設定される位相
    補正量を初期値とし、さらにディジタル信号処理型復調
    回路で得られたベースバンド信号から検出されるタイミ
    ング誤差情報に基づいてサンプリングクロックの位相を
    逐次補正する初期値付逐次位相検出回路を備えたことを
    特徴とするクロック再生回路。
  8. 【請求項8】 IF信号をA/D変換器を用いてディジ
    タル信号に変換し、ディジタル信号処理により直交検波
    および復調を行うディジタル信号処理型復調回路に供給
    するサンプリングクロックを再生するクロック再生回路
    において、 前記IF信号から非線形操作によってタイミング信号を
    抽出するタイミング抽出回路と、 外部から入力される分周数制御信号により設定される分
    周数に応じて、前記タイミング信号と前記ディジタル信
    号処理型復調回路からフィードバックされるクロック信
    号とを分周および位相比較し、前記タイミング信号に同
    期しかつ逓倍されたサンプリングクロックを出力する位
    相比較周波数可変型PLL回路と、 前記分周数に応じて、前記A/D変換器に入力されるI
    F信号の遅延位相を補正する位相制御回路とを備えたこ
    とを特徴とするクロック再生回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のクロック再生回路にお
    いて、 位相制御回路に代えて、ディジタル信号処理型復調回路
    で得られたベースバンド信号から検出されるタイミング
    誤差情報に基づいてIF信号の遅延位相を逐次補正する
    逐次位相検出回路を備えたことを特徴とするクロック再
    生回路。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のクロック再生回路に
    おいて、 位相制御回路に代えて、分周数に応じて設定される位相
    補正量を初期値とし、さらにディジタル信号処理型復調
    回路で得られたベースバンド信号から検出されるタイミ
    ング誤差情報に基づいてIF信号の遅延位相を逐次補正
    する初期値付逐次位相検出回路を備えたことを特徴とす
    るクロック再生回路。
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