JP2006246143A - 無線ベースバンド信号伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線ベースバンド信号の伝送においてパケットロスが生じた場合であっても伝送効率を下げることなく高品質な伝送を実現することができる無線ベースバンド信号伝送方法を提供する。
【解決手段】親局装置100によって、ディジタル化された無線ベースバンド信号のサンプル値に対してインタリーブの処理を行うことにより、サンプル値を複数のパケットに振り分け、そのパケットを子局装置300に対して送信する。そして、親局装置100から送信されたパケットを、子局装置300に対してレイヤ2ネットワーク200を介して伝送する。子局装置300は、受信したパケットに対してデインタリーブの処理を行うことによりサンプル値を復元する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル化された無線ベースバンド信号の通信を行うための無線ベースバンド信号伝送方法に関する。
図6は、現在使用されている第3世代までの移動体通信システムにおける無線アクセスネットワークの概略構成図である。この無線アクセスネットワークでは、上位局2の中に設置されている無線ネットワーク制御装置3は、コアネットワーク1から送信される情報データを受信し、その情報データを無線基地局4a、4b、4cに対してそれぞれ伝送する。また、無線基地局4a、4b、4cは、無線ネットワーク制御装置3から受信した情報データを無線信号に変換して移動端末5a、5b、5cに対してそれぞれ送信する。
一方、移動端末5a、5b、5cは、無線基地局4a、4b、4cに無線信号をそれぞれ送信する。無線基地局4a、4b、4cは、移動端末5a、5b、5cから受信した無線信号を情報データに変換して無線ネットワーク制御装置3に対して送信する。無線ネットワーク制御装置3は、無線基地局4a、4b、4cから受信した情報データを、コアネットワーク1を介して、コアネットワーク1に接続される通信装置に対して伝送する。
図6で説明した無線アクセスネットワークでは、無線基地局4a、4b、4cが移動端末5a、5b、5cと通信可能なカバーエリア9a、9b、9cは半径数km程度であるため、無線基地局4a、4b、4cの局舎へのアンテナ6a、6b、6cの設置が可能となる。この場合、無線基地局4a、4b、4cとアンテナ6a、6b、6cは近接して設置されることになる。
しかし、第4世代の移動体通信システムでは、伝送速度が最大1Gb/s程度と高速になり無線基地局4a、4b、4cでカバーできるエリアが半径数百m程度になると予測される。よって、無線基地局の設置台数が増加することになり、現状と同じ無線アクセスネットワークを構成すると、無線基地局の設置に要する労力ならびに設備コストが莫大なものとなる。
図7は、従来から提案されているディジタル光ファイバ無線伝送システムの概略構成図である。このディジタル光ファイバ無線伝送システムでは、従来、無線基地局4a、4b、4c(図6参照)に設けていた無線変復調機能を、無線ネットワーク制御装置3(図6参照)が置かれていた上位局2に集約化することにより親局装置7としている。また、従来の無線基地局4a、4b、4c(図6参照)に相当する装置に、周波数変換機能、アナログ−ディジタル(A/D:Analog/Digital)変換機能、ディジタル−アナログ(D/A:Digital/Analog)変換機能のみ設けることにより子局装置8a、8bとして小型化し、子局装置の設置コストの低減化を図っている(特許文献1、非特許文献1)。
図8は、図7のディジタル光ファイバ無線伝送システムの構成を示すブロック図である。このディジタル光ファイバ無線伝送システムを構成する親局装置100は、変復調回路110、MAC(Media Access Control)フレーム処理回路120、物理インタフェース140を有する。また、子局装置300は、物理インタフェース310、MACフレーム処理回路320、D/A変換器341、A/D変換器342、アップコンバータ351、ダウンコンバータ352、電力増幅器361、低雑音増幅器362、アンテナ370を有する。
なお、親局装置100の物理インタフェース140と、子局装置300の物理インタフェース310は、レイヤ2ネットワーク200で接続されている。
このディジタル光ファイバ無線伝送システムでは、無線ベースバンド信号をディジタル信号としてMACフレーム上でパケット化し伝送しているため、従来のアナログ伝送による光ファイバ無線方式のように光伝送による歪みや雑音の影響を気にすることなく伝送することができる。
また、レイヤ2のパケットとして伝送することが可能であるため、ビル内のようにレイヤ2のネットワークがすでに構築されている環境では、既存のネットワークを活用して無線アクセスネットワークを低コストかつ迅速に構築することが可能である。
特開2004−312150号公報 鈴木、上松、豊田、吉岡、"ディジタル光ファイバ無線方式によるW−CDMA信号のパケット伝送"、電子情報通信学会総合大会、B−5−159、2004年3月
しかしながら、上述したディジタル光ファイバ無線伝送システムをレイヤ2ネットワークで活用する場合、レイヤ2ネットワークに流れる他のトラフィックとの競合を考慮する必要がある。レイヤ2スイッチで優先制御を行うことによって、トラフィックの競合による無線ベースバンド信号のパケットロスの多くは避けることができるが、他のトラフィックの長大なパケット等によってパケットロスが発生するという問題がある。
また、ディジタル光ファイバ無線伝送システムでは、伝送帯域を効率的に利用するために複数のサンプル値を一つのパケットに多重して伝送している。これにより、パケットロスが発生するとバースト的なサンプル値の欠落という現象が発生し、無線ベースバンド信号に大きな歪みが生じるという問題がある。
従って、何らかの処理を行うことにより、欠落したサンプル値を再生する必要がある。サンプル値単位でパケット化する方法では、連続したサンプル値の欠落を避けることができ、前後のパケットのサンプル値から失われたサンプル値を低歪みで再生できる。しかし、高々数バイト程度のデータに数十バイトのオーバーヘッドを付加する必要があり、伝送効率は著しく低くなりるとともに無線ベースバンド信号のパケットによってネットワークが輻輳状態になる可能性がある。
また、同一のパケットを複数回伝送することによりパケットロスに対する耐性を増す方法もあるが、こちらも伝送効率の大きな低下につながる。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線ベースバンド信号の伝送においてパケットロスが生じた場合であっても伝送効率を下げることなく高品質な伝送を実現することができる無線ベースバンド信号伝送方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、親局装置と子局装置の間で、ディジタル化された無線ベースバンド信号の通信を行う無線ベースバンド信号伝送方法であって、前記親局装置(又は子局装置)によって、前記ディジタル化された無線ベースバンド信号のサンプル値に対してインタリーブの処理を行うことにより、前記サンプル値を複数のパケットに振り分ける第1のステップと、前記親局装置(又は子局装置)によって、前記第1のステップでサンプル値を複数のパケットに振り分けたパケットを前記子局装置(又は親局装置)に対して送信する第2のステップと、前記第2のステップで前記親局装置(又は子局装置)から送信されたパケットを、前記子局装置(又は親局装置)に対してパケットネットワークを介して伝送する第3のステップと、前記子局装置(又は親局装置)によって、前記第3のステップで伝送されたパケットを受信する第4のステップと、前記子局装置(又は親局装置)によって、前記第4のステップで受信したパケットのデインタリーブの処理を行うことにより前記サンプル値を復元する第5のステップと、を有することを特徴とする無線ベースバンド信号伝送方法である。
また、請求項2に記載の発明は、前記第3のステップでパケットネットワークを介してパケットを伝送する際にパケットロスが生じた場合、前記第5のステップの後にそのパケットロスが生じたパケットに含まれるサンプル値を、そのパケットロスが生じたパケットの前後のパケットに含まれるサンプル値を利用して補間する第6のステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の無線ベースバンド信号伝送方法である。
また、請求項3に記載の発明は、前記第6のステップにおいて、前記第2のステップでインタリーブの処理を行ったパケットから構成されるスーパーフレームを単位として、前記パケットロスが生じたパケットに含まれるサンプル値の補間を行うことを特徴とする請求項2に記載の無線ベースバンド信号伝送方法である。
また、請求項4に記載の発明は、前記無線ベースバンド信号のサンプル値のサンプリング周波数として、前記無線ベースバンド信号の帯域幅の4倍よりも高い周波数を使用することを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の無線ベースバンド信号伝送方法である。
本発明では、サンプル値にインターリーブの処理を行うことにより複数のパケットに振り分けて送信し、受信側の装置でそのパケットに対してデインタリーブの処理を行うことによりサンプル値を再生するようにした。また、パケットロスが生じた場合には、前後のパケットを利用して欠落しているサンプル値を補間するようにした。
これにより、パケットロスが生じた場合であっても、伝送効率を劣化させることなく高品質な伝送を実現することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による無線ベースバンド信号伝送システムの構成を示すブロック図である。親局装置100は、変復調回路110、スーパーフレーム処理回路120、MACフレーム処理回路130、物理インタフェース140を有する。また、子局装置300は、物理インタフェース310、MACフレーム処理回路320、スーパーフレーム処理回路330、D/A変換器341、アップコンバータ351、電力増幅器361、低雑音増幅器362、ダウンコンバータ352、A/D変換器342、アンテナ370を有する。
始めに、親局装置100から子局装置300に信号を送信する場合の動作について説明する。変復調回路110は、上位局から入力される信号に対して、ディジタル的に変調された無線ベースバンド信号に変換し、スーパーフレーム処理回路120に出力する。
スーパーフレーム処理回路120は、変復調処理回路110から出力される信号に対して、インタリーブの処理を行うことにより複数のパケットを生成し、MACフレーム処理回路130に出力する。
MACフレーム処理回路130は、スーパーフレーム処理回路120から出力される信号に対して、イーサネット(登録商標)のMACフレームに変換する処理を行い、物理インタフェース140に出力する。
物理インタフェース140は、MACフレーム処理回路130から出力される信号をレイヤ2ネットワーク200を介して送信する。
子局装置300の物理インタフェース310は、親局装置100から出力される信号を、レイヤ2ネットワーク200を介して受信し、MACフレーム処理回路320に出力する。
MACフレーム処理回路320は、物理インタフェース310から出力される信号に対して、パケットに分解する処理を行い、スーパーフレーム処理回路330に出力する。
スーパーフレーム処理回路330は、MACフレーム処理回路320から出力される信号に対して、デインタリーブの処理及び補間処理を行うことによりサンプル値を生成し、D/A変換器341に出力する。
D/A変換器341は、スーパーフレーム処理回路330から入力されるサンプル値に対して、ディジタル信号からアナログ信号に変換する処理を行い、アップコンバータ351に出力する。アップコンバータ351は、D/A変換器341から出力される信号を、無線周波数に変換し、電力増幅器361に出力する。
電力増幅器361は、アップコンバータ351から出力される信号を増幅し、アンテナ370に出力する。アンテナ370は、電力線増幅器361から出力される信号を、電波に乗せて移動端末に送信する。
次に、子局装置300から親局装置100に信号を送信する場合の動作について説明する。子局装置300のアンテナ370は、移動端末から送信される電波を受信し、低雑音増幅器362に出力する。低雑音増幅器362は、アンテナ370から出力される信号を増幅し、ダウンコンバータ352に出力する。
ダウンコンバータ352は、低雑音増幅器362から出力される信号をベースバンド信号に変換し、A/D変換器342に出力する。A/D変換器342は、ダウンコンバータ352から出力されるサンプル値を、アナログ信号からディジタル信号に変換し、スーパーフレーム処理回路330に出力する。
スーパーフレーム処理回路330は、A/D変換器342から出力される信号に対して、インタリーブの処理を行い、MACフレーム処理回路320に出力する。MACフレーム処理回路320は、スーパーフレーム処理回路330から出力される信号に対して、イーサネット(登録商標)のMACフレームに変換し、物理インタフェース310に出力する。
物理インタフェース310は、MACフレーム処理回路320から出力される信号を、レイヤ2ネットワーク200を介して、親局装置100に送信する。
親局装置100の物理インタフェース140は、子局装置300の物理インタフェース310から送信される信号をレイヤ2ネットワーク200を介して受信し、MACフレーム処理回路130に出力する。MACフレーム処理回路130は、物理インタフェース140から出力されるイーサネット(登録商標)のMACフレームをパケットに分解し、スーパーフレーム処理回路120に出力する。
スーパーフレーム処理回路120は、MACフレーム処理回路130から出力される信号に対して、デインタリーブの処理及び補間処理を行うことによりサンプル値を生成し、変復調回路110に出力する。変復調回路110は、スーパーフレーム処理回路120から出力される信号を、データ信号に変換する処理を行い、上位局に送信する。
次に、本実施形態の無線ベースバンド信号伝送システムにおけるインタリーブ及びデインタリーブの処理についてそれぞれ説明する。
図2は、本実施形態のスーパーフレーム処理回路120、330によるインタリーブの処理について示す図である。親局装置100のスーパーフレーム処理回路120、子局装置300のスーパーフレーム処理回路330には、サンプル値データ列Sが入力される。サンプル値データ列Sは、連続する合計N個(Nは2以上の整数)のサンプル値s(1)、s(2)、s(3)、・・・、s(N)から構成されている。
スーパーフレーム処理回路120、330は、連続する合計N個のサンプル値s(1)、s(2)、s(3)、・・・、s(N)に対して、インタリーブの処理を行うことにより、M個(Mは2以上の整数)のパケットにサンプル値s(1)、s(2)、s(3)、・・・、s(N)をマッピングする。例えば、サンプル値データ列Sの1番目のサンプル値s(1)は、(I mod M)+1番目のパケットp(1)に時系列順にマッピングされる。これにより、パケットp(1)、p(2)、・・・、p(M)間におけるサンプル値s(1)、s(2)、s(3)、・・・、s(N)のインタリーブの処理を実現することができる。なお、modはIをMで割った剰余を表すものとする。
このように構成されたM個のパケットp(1)、p(2)、・・・、p(M)に、スーパーフレーム内でのパケット番号と、タイムスタンプやシーケンス番号等のスーパーフレームのオーバーヘッド情報h(1)、h(2)、・・・、h(M)を付与することにより、MACフレームのペイロードとする。
図3は、本実施形態のスーパーフレーム処理回路120、330によるデインタリーブの処理について示す図である。親局装置100のスーパーフレーム処理回路120、子局装置300のスーパーフレーム処理回路330には、パケット列Pが入力される。パケット列Pは、連続する合計M個のパケットp(1)、p(2)、・・・、p(M)から構成されている。
スーパーフレーム処理回路120、330は、連続する合計M個のパケットp(1)、p(2)、・・・、p(M)に対して、デインタリーブの処理を行う。デインタリーブの処理としては、始めに、MACフレーム処理回路130、320(図1参照)で抽出されたパケットp(1)、p(2)、・・・、p(M)をスーパーフレーム内でのパケット番号ごとに異なるM個のバッファb1、b2、・・・、bMにそれぞれ入力する。次に、各バッファb1、b2、・・・、bMから順次サンプル値のデータs(1)、s(2)、s(3)、・・・、s(N)を読み出し、元のサンプル値データ列Sを再生する。
図4は、本実施形態によるパケットロスが生じた場合の処理を示す図である。ここでは、親局装置100(又は子局装置300)から送信したパケットp(1)、p(2)、・・・、p(I)、・・・、p(M)を子局装置300(又は親局装置100)が受信したときに、パケットp(I)にパケットロスが生じている場合について説明する。
親局装置100のスーパーフレーム処理回路120、又は、子局装置300のスーパーフレーム処理回路330は、パケットp(1)、p(2)、・・・、p(M)にデインタリーブの処理を行うことにより、サンプル値データ列S(s(1)、s(2)、・・・、s(I−1)、s(I)、s(I+1)、・・・、s(M)、・・・、s(M+I−1)、s(M+I)、s(M+I+1)、・・・、s(N))を生成する。
しかし、パケットp(I)にパケットロスが生じているため、サンプル値データ列Sのサンプル値s(I)、s(M+I)等も欠落することになる。本実施形態では、このパケットロスが生じているサンプル値s(I)、s(M+I)を、その前後のサンプル値s(I−1)及びs(I+1)、s(M+I−1)及びs(M+I+1)を利用して補間処理を行うことにより生成するようにした。
上述のような補間処理を行うことにより、パケットPの一部にパケットロスが発生した場合であっても、パケットロスが生じたパケットの前後のパケットが正しく受信されていれば、デインタリーブの処理を行うことにより、失われたサンプル値の前後のサンプル値を正しく復元でき、低歪みのサンプル値を再現することができる。
なお、上述した補間処理としては、例えば、前後のサンプル値の繰り返しによる補間、前後のサンプル値の線形補間、ディジタルフィルタによる補間などを用いることができる。特に、サンプリング周波数が無線ベースバンド信号の信号帯域の4倍以上であれば、パケットが1つおきに失われた場合であっても、サンプリング定理から元の無線ベースバンド信号の再生が原理的には可能であるため、単純な補間で十分な効果が期待でき、回路の簡素化、低遅延化が可能である。
また、本実施形態において、スーパーフレームの最初のパケットp(1)(図4参照)が欠落した場合には、その後ろのパケットp(2)に含まれるサンプル値からデータを復元する。また、最後のパケットp(M)が欠落した場合にはその前のパケットp(M−1)に含まれるサンプル値からデータを復元する。このような処理を行うことにより、パケットロスに対する補間処理を全てスーパーフレーム内で行えるため、不要な遅延を避けることができる。
以上のようにパケット間でサンプル値のインタリーブを行うことによって、オーバーヘッド部分による若干の帯域増加はあるものの、伝送効率に大きな影響を与えることなく、パケットロスに対する耐性を増すことができる。
また、本実施形態ではレイヤ2ネットワーク200(図1参照)をネットワークとして使用しているが、この他にレイヤ3のIP(Internet Protocol)パケットや、レイヤ4のUDP(User Datagram Protocol)パケットによるネットワークとしても、本実施形態と同様の効果が得られる。
図5は、本実施形態による無線ベースバンド信号伝送システムを使用した場合のWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)信号の伝送特性を示すグラフである。ここで、インタリーブのパケット数は2とし、親局装置100、子局装置300間にレイヤ2スイッチを配置することによりパケットロスを補間している。また、評価尺度としてはWCDMA信号の評価に用いられる誤差ベクトル振幅(EVM:Error Vector Magnitude)を用い、WCDMAの多重チャネル数に対するパケットロスの影響も併せて評価している。
図5から分かるように、インタリーブによる補間処理を行わない場合(図5で▲でプロットした点)には、0.01%のパケットロスの場合でも無線ベースバンド信号に大きな劣化が生じ、データの再生が困難となっている。
一方、インタリーブによる補間処理を行った場合(図5で□、○、▽、◇でプロットした点)には、多重数を増やした場合であっても0.1%のパケットロスに対しては伝送特性に劣化は見られず、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の規格である17.5%のEVMを満足している。
なお、3GPPの技術については、「3GPP TS 25.104,“Base Station (BS) radio transmission and reception (FDD) (Release 6),”2004年9月」などの文献に記載されているものなどが知られている。
なお、以上説明した実施形態において、図1の親局装置100のスーパーフレーム処理回路120、MACフレーム処理回路130や、子局装置300のスーパーフレーム処理回路330、MACフレーム処理回路320などの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより親局装置100、子局装置300の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の実施形態による無線ベースバンド信号伝送システムは、第4世代の移動体通信システムなどに利用することができる。
本発明の実施形態による無線ベースバンド信号伝送システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態のスーパーフレーム処理回路120、330によるインタリーブの処理について示す図である。 本実施形態のスーパーフレーム処理回路120、330によるデインタリーブの処理について示す図である。 本実施形態によるパケットロスが生じた場合の処理を示す図である。 本実施形態による無線ベースバンド信号伝送システムを使用した場合のWCDMA信号の伝送特性を示すグラフである。 現在使用されている第3世代までの移動体通信システムにおける無線アクセスネットワークの概略構成図である。 従来から提案されているディジタル光ファイバ無線伝送システムの概略構成図である。 図7のディジタル光ファイバ無線伝送システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1・・・コアネットワーク、
2・・・上位局、
3・・・無線ネットワーク制御装置、
4a、4b、4c・・・無線基地局、
5a、5b、5c・・・移動端末、
6a、6b、6c・・・アンテナ、
7・・・親局装置、
8a、8b・・・子局装置、
100・・・親局装置、
110・・・変復調回路、
120・・・スーパーフレーム処理回路、
130・・・MACフレーム処理回路、
140・・・物理インタフェース、
200・・・レイヤ2ネットワーク、
300・・・子局装置、
310・・・物理インタフェース、
320・・・MACフレーム処理回路、
330・・・スーパーフレーム処理回路、
341・・・D/A変換器、
342・・・A/D変換器、
351・・・アップコンバータ、
352・・・ダウンコンバータ、
361・・・電力増幅器、
362・・・低雑音増幅器、
370・・・アンテナ

Claims (4)

  1. 親局装置と子局装置の間で、ディジタル化された無線ベースバンド信号の通信を行う無線ベースバンド信号伝送方法であって、
    前記親局装置(又は子局装置)によって、前記ディジタル化された無線ベースバンド信号のサンプル値に対してインタリーブの処理を行うことにより、前記サンプル値を複数のパケットに振り分ける第1のステップと、
    前記親局装置(又は子局装置)によって、前記第1のステップでサンプル値を複数のパケットに振り分けたパケットを前記子局装置(又は親局装置)に対して送信する第2のステップと、
    前記第2のステップで前記親局装置(又は子局装置)から送信されたパケットを、前記子局装置(又は親局装置)に対してパケットネットワークを介して伝送する第3のステップと、
    前記子局装置(又は親局装置)によって、前記第3のステップで伝送されたパケットを受信する第4のステップと、
    前記子局装置(又は親局装置)によって、前記第4のステップで受信したパケットのデインタリーブの処理を行うことにより前記サンプル値を復元する第5のステップと、
    を有することを特徴とする無線ベースバンド信号伝送方法。
  2. 前記第3のステップでパケットネットワークを介してパケットを伝送する際にパケットロスが生じた場合、前記第5のステップの後にそのパケットロスが生じたパケットに含まれるサンプル値を、そのパケットロスが生じたパケットの前後のパケットに含まれるサンプル値を利用して補間する第6のステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の無線ベースバンド信号伝送方法。
  3. 前記第6のステップにおいて、前記第2のステップでインタリーブの処理を行ったパケットから構成されるスーパーフレームを単位として、前記パケットロスが生じたパケットに含まれるサンプル値の補間を行うことを特徴とする請求項2に記載の無線ベースバンド信号伝送方法。
  4. 前記無線ベースバンド信号のサンプル値のサンプリング周波数として、前記無線ベースバンド信号の帯域幅の4倍よりも高い周波数を使用することを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の無線ベースバンド信号伝送方法。
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