JP2000049238A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JP2000049238A
JP2000049238A JP10213351A JP21335198A JP2000049238A JP 2000049238 A JP2000049238 A JP 2000049238A JP 10213351 A JP10213351 A JP 10213351A JP 21335198 A JP21335198 A JP 21335198A JP 2000049238 A JP2000049238 A JP 2000049238A
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Hajime Nomura
一 野村
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値データを記憶する不揮発性半導体記憶装
置の、データ書き込み後におけるセル電流値のばらつき
を低減し、電流値差を明確にすることにより、多値デー
タの読み出しを容易にするとともに、データ書き込みか
ら製品完成までに要する時間を短くすることができる不
揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 2値又は多値データを書き込むために、
非晶質層を、又は非晶質層と多結晶層等のウエハ上成膜
をスルーして、メモリーセルトランジスタのチャネル領
域へ不純物を導入し、しきい値電圧又は電流値を制御す
るイオン注入工程であって、該イオン注入工程における
データ書き込みのためのイオン注入工程1回につき、レ
ジストマスクの再コーティングを行わずに2回続けてイ
オン注入する2重打ち込みイオン注入を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
製造方法に係り、特に、不揮発性情報を記憶する半導体
記憶装置における、多値データの書き込み方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】マスクROMの高集積化を図るために、
記憶する情報を多値とする技術が提案されている。例え
ば、NOR型メモリーセル構造のマスクROMにおい
て、しきい値電圧V t を制御するためのイオン注入工程
及びそのホトリソグラフィー工程の組合せを、ウエハプ
ロセス中で複数回行い、MOSFETのしきい値電圧V
t をメモリーセルトランジスタごとに変えることで、多
値データの記憶が可能である。すなわち、4値の情報を
記憶しようとするのであれば、チャネル領域のP型不純
物濃度を4通りとしてしきい値電圧Vt がそれぞれ異な
る4つのNchメモリーセルトランジスタを形成する。
そして、その結果、4種類のセル電流が、多値データと
して読み出されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、マスクROMで
は、最終的なデータの書き込みから製品出荷までの時
間、すなわち、TAT(納期:ターン・アラウンド・タ
イム)を製品の性格上短くしたい。そのため、その様な
マスクROMの場合、多値データ書き込み工程をウエハ
プロセスのできるだけ後半に設定し、例えば、セルトラ
ンジスタのゲート電極上から、あるいは中間絶縁膜上か
ら、あるいはメタル層間絶縁膜上等からしきい値電圧V
t 制御用不純物をイオン注入する必要がある。
【0004】ところが、ウエハ上の成膜の膜厚にばらつ
きがあると、LSIチップ内でイオン注入後のセル電流
値にもばらつきが発生する。そのため、多値データを記
憶したメモリーセルトランジスタごとのセル電流値差が
不安定となり、多値情報の読み出しが困難となる。従
来、この読み出しの困難さが、多値情報記憶デバイスの
製品化を妨げていた。
【0005】本発明は、上記問題点を除去し、多値デー
タを記憶する不揮発性半導体記憶装置の、データ書き込
み後におけるメモリーセルトランジスタごとのセル電流
値のばらつきを低減し、電流値差を明確にすることによ
り、多値データの読み出しを容易にするとともに、デー
タ書き込みから製品完成までに要する時間を短くするこ
とができる不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕マスクプログラム方式により2値又は多値データ
をメモリーセルトランジスタに記憶する不揮発性半導体
記憶装置の製造方法において、2値又は多値データを書
き込むために、非晶質層、又は非晶質層と多結晶層等の
ウエハ上成膜をスルーして、メモリーセルトランジスタ
のチャネル領域へ不純物を導入し、しきい値電圧又は電
流値を制御するイオン注入工程であって、このイオン注
入工程におけるデータ書き込みのためのイオン注入工程
1回につき、レジストマスクの再コーティングを行わず
に2回続けてイオン注入する2重打ち込みイオン注入を
行うようにしたものである。
【0007】〔2〕上記〔1〕記載の不揮発性半導体記
憶装置の製造方法において、前記データ書き込みのため
のイオン注入工程1回につき、1回目と2回目のイオン
注入との間にエネルギー差を設定し、前記データ書き込
みのためのイオン注入工程1回につき、2回のイオン注
入による重ね合わせのプロファイルが2つのピークをも
つようにしたものである。
【0008】〔3〕上記〔2〕記載の不揮発性半導体記
憶装置の製造方法において、前記2つのピークの谷底
が、メモリーセルトランジスタのゲート酸化膜/シリコ
ン基板界面付近に一致するようにエネルギー差を設定す
るようにしたものである。 〔4〕上記〔2〕記載の不揮発性半導体記憶装置の製造
方法において、前記2回のイオン注入による重ね合わせ
のプロファイルが2つのピークをもち、それら2つのピ
ーク濃度が基板深さ方向に対してフラットな分布となる
ように、1回目と2回目のイオン注入との間にドーズ量
差を設定するようにしたものである。
【0009】〔5〕マスクプログラム方式により2値又
は多値データをメモリーセルトランジスタに記憶する不
揮発性半導体記憶装置の製造方法において、2値又は多
値データを書き込むために、非晶質層、又は非晶質層と
多結晶層等のウエハ上成膜をスルーして、メモリーセル
トランジスタのチャネル領域へ不純物を導入し、しきい
値電圧又は電流値を制御するイオン注入工程であって、
このイオン注入工程におけるデータ書き込みのためのイ
オン注入工程1回につき、レジストマスクの再コーティ
ングを行わずに3回続けてイオン注入する3重打ち込み
イオン注入を行うようにしたものである。
【0010】〔6〕上記〔5〕記載の不揮発性半導体記
憶装置の製造方法において、前記データ書き込みのため
のイオン注入工程1回につき1回目と2回目と3回目の
イオン注入との間にエネルギー差を設定し、前記データ
書き込みのためのイオン注入工程1回につき、2回のイ
オン注入による重ね合わせのプロファイルが2つのピー
クをもち、それらピークの谷底が基板界面付近に一致
し、かつ2つのピーク濃度が基板深さ方向に対してフラ
ットな分布となるように、まず2重打ち込みイオン注入
を行い、さらに、これに続けて3回目のイオン注入を行
い、そのピークが基板界面付近に一致するようにエネル
ギー量を設定し、界面より浅い深さにピークが位置する
イオン注入よりは濃く、界面より深い深さにピークが位
置するイオン注入よりは薄くドーズ量を設定するように
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明の第1実施例について
説明する。 (1)まず、マスクROMのメモリーセルトランジスタ
となるMOSFETを形成するために、シリコンウエハ
基板を熱酸化し、ゲート酸化膜を形成する。
【0012】ただし、ROMデータ書き込み前のメモリ
ーセルトランジスタに対するしきい値電圧Vt 制御用P
型不純物は、既に、ゲート酸化膜下にイオン注入されて
いるものとする。また、このデータ書き込み前のメモリ
ーセルトランジスタを、ここではEMOS0 〔EMO
S:エンハンスメント形MOSFET〕と呼ぶ。 (2)ポリシリコン/WSixから成るポリサイド構造
のゲート電極を、メモリーセル領域内に形成する。
【0013】(3)イオン注入に対するプロテクト用と
して、熱酸化膜をウエハ表面に生成した後に、ゲート電
極をセルフアラインマスクとして利用し、砒素をイオン
注入する。次いで、熱拡散を行うことにより、ソース・
ドレインn+ 拡散層を形成する。 (4)セルトランジスタ形成後、ゲート電極上に中間絶
縁膜を生成する。
【0014】(5)ホトリソグラフィー及びエッチング
技術によって、この中間絶縁膜に接続孔を形成する。 (6)次に、第1メタル配線用金属膜が生成されるが、
前記の接続孔を通じて、この金属膜とセルトランジスタ
のn+ 拡散層が接続する。 (7)第1メタル配線用金属膜は、ホトリソグラフィー
及びエッチング技術によって、第1メタル配線としてパ
ターニングされ、中間絶縁膜上に配置される。
【0015】(8)更に、メタル層間絶縁膜を生成す
る。ただし、第1メタル配線はゲート電極上に位置せ
ず、少なくともゲート電極上では、中間絶縁膜とメタル
層間絶縁膜は互いに直接接触しており、それらの境界に
金属膜は一切存在しないものとする。 (9)メタル層間絶縁膜上に、第2メタル用バリア金属
膜を生成する。
【0016】(10)この第2メタル用バリア金属膜上
にレジストコーティングを行い、多値データを記憶する
ための、ホトリソグラフィー工程及びイオン注入工程を
行う。図1にセルゲート電極を含む前記工程までの断面
図を示す。ただし、多値データを書き込むイオン注入工
程より以前のウエハプロセス中での構成成膜それぞれの
膜厚を、ここではゲート酸化膜1(130Å)、ポリシ
リコン電極2(1500Å)、WSix3(1500
Å)、イオン注入プロテクト用熱酸化膜4(400
Å)、中間絶縁膜5(8000Å)、メタル層間絶縁膜
6(7000Å)、第2メタル配線用バリア金属膜7
(1000Å)と設定する。なお、8はレジストマスク
である。
【0017】ここでは、P型シリコンウエハにNchセ
ルトランジスタを形成するものとし、多値データの書き
込みは、ゲート電極上に位置するレジスト開口部からチ
ャネル領域へボロンをイオン注入することで行う。その
場合、データ書き込みのためのホトリソグラフィー工程
1回及びイオン注入工程1回の組み合せを2回続けて行
う。そして、イオン注入条件について、例えば、イオン
注入エネルギーを同一とし、組み合わせにおける2回目
の注入ドーズ量が、組み合わせにおける1回目の注入ド
ーズ量の2倍となるように設定する。
【0018】すると、1回目、2回目共にボロンをイオ
ン注入されなかったセルトランジスタは、しきい値電圧
t が最も低く、セル電流値が最も多いセルトランジス
タとなる。繰り返し説明するが、データ書き込み前のこ
のセルトランジスタを、ここではEMOS0 と呼ぶ。
【0019】1回目のみイオン注入されたセルトランジ
スタは、しきい値電圧Vt が2番目に低く、セル電流値
が2番目に多いセルトランジスタとなる。これをEMO
1と呼ぶ。2回目のみイオン注入されたセルトランジ
スタは、しきい値電圧Vt が3番目に低く、セル電流値
が3番目に多いセルトランジスタとなる。これをEMO
2と呼ぶ。
【0020】1回目、2回目共にボロンをイオン注入さ
れたセルトランジスタは、しきい値電圧Vt が最も高
く、セル電流値が最も少ないセルトランジスタとなる。
これをEMOS3 と呼ぶ。このようにして、ホトリソグ
ラフィー工程1回及びイオン注入工程1回の組み合わせ
を2回行うことにより、4値のデータを記憶する。
【0021】次いで、第2メタル配線用金属膜の生成、
ホトリソグラフィー及びエッチング技術による第2メタ
ル配線のパターニング、そしてパッシベーション膜の生
成を続け、ウエハプロセスを完了する。ただし、多値デ
ータを書き込むイオン注入工程以後から、ウエハプロセ
ス完了までの途中工程において、セルトランジスタのチ
ャネル領域へ、イオン注入されたボロンが、適当な加熱
処理を経ることにより、電気的に十分な活性化を受ける
こととする。
【0022】これに対し、多値データ書き込み工程での
イオン注入条件を求めるため、プロセスシミュレーショ
ン用ファイルを作成し、そのファイル中でウエハ上の構
成成膜それぞれの膜厚を、図2に示すように、ゲート酸
化膜A(130Å)、ポリシリコン電極B(1500
Å)、中間絶縁膜C(8000Å)、メタル層間絶縁膜
D(7000Å)、換算用CVD酸化膜E(5000
Å)と設定する。
【0023】以後、シミュレーション中で、ウエハ上の
膜厚が厚くばらつくのであれば換算用CVD酸化膜Eを
5000Å以上に、薄くばらつくのであれば5000Å
以下に表記するものとする。そして、EMOS3 セルト
ランジスタを想定し、2回のイオン注入工程におけるボ
ロンの合計ドーズ量を、ここで、2.5×1013ion
s/cm2 又は3.5×1013ions/cm2 と設定
する。
【0024】そうすると、エネルギー1200keVの
場合及びエネルギー1300keVの場合に、前記構成
膜厚のウエハにおけるEMOS3 セルトランジスタTE
G(テストエレメントグループ)の実測値しきい値電圧
t と、シミュレーションで得たEMOS3 セルトラン
ジスタのしきい値電圧Vt とが良く一致する。ただし、
シミュレーション値と実測値で、基板バイアスを0.2
V印加する。図3に、この結果を比較して示す。
【0025】図3はイオン注入エネルギーに対するEM
OS3 −しきい値電圧Vt の特性図である。この図にお
いて、○は、2回のイオン注入工程におけるボロンの合
計ドーズ量が2.5×1013ions/cm2 の場合、
△は、2回のイオン注入工程におけるボロンの合計ドー
ズ量が3.5×1013ions/cm2 の場合の、シミ
ュレーション値をそれぞれ示している。一方、●は、ボ
ロンの合計ドーズ量が2.5×1013ions/cm2
の場合、▲は、ボロンの合計ドーズ量が3.5×1013
ions/cm2 の場合の、実測値平均をそれぞれ示し
ている。また、●と▲のそれぞれの小さい印は、実測で
の最大値と最小値とを表示している。
【0026】このことから、シミュレーションファイル
中に記述した換算用CVD酸化膜Eのボロンに対する阻
止能は、セルトランジスタのゲート電極上において、ゲ
ート酸化膜A、ポリシリコン電極B、中間絶縁膜C、メ
タル層間絶縁膜D等を除いた、ウエハ上の他の構成成膜
の阻止能に相当することが認められる。従って、シミュ
レーション用ファイルの記述内容は、第2メタル配線用
バリア金属膜上から、メタル層間絶縁膜D、中間絶縁膜
C、イオン注入プロテクト用熱酸化膜E、ゲート電極及
びゲート酸化膜をスルーしてボロンをイオン注入する、
マスクROMの多値データ書き込み工程に対応可能であ
る。
【0027】ところで、多値データを記憶するマスクR
OMにおいて、TATを短くするために、上記したウエ
ハプロセス後半の工程でデータ書き込みのイオン注入を
行うと、ウエハ上における成膜膜厚のばらつきを原因と
して、多値データ書き込み後のセル電流値にもばらつき
が発生する。この電流値のばらつきは、セル電流値差を
明確にする妨げとなり、多値データの読み出しを困難に
する。
【0028】そこで、シミュレーションを用いて、この
電流値のばらつきを可能な限り低減できるイオン注入条
件を求めたい。セル電流と同様に、その変動幅が膜厚ば
らつきに依存する電気的パラメータであることから、こ
こではEMOS3 トランジスタのしきい値電圧Vt をシ
ミュレーションから計算する。膜厚ばらつきに対して、
EMOS3 −しきい値電圧Vt ができるだけフラットな
分布となるイオン注入条件を求める。
【0029】そこで、まず、1回打ち込みのイオン注入
における膜厚ばらつきに対するEMOS3 −しきい値電
圧Vt の変動幅を、シミュレーションから計算して求め
る。ドーズ量を1回目/2回目のイオン注入工程におけ
る合計として、2.5×10 13ions/cm2 、エネ
ルギーを数通り設定する。このときイオン注入されたボ
ロンのプロファイルを基板不純物であるボロンの分布と
共に図4に示す。ただし、EMOS0 にイオン注入され
たしきい値電圧V t 制御用P型不純物のプロファイル
は、図4には一切表示せず、別途、基板不純物であるボ
ロンの分布と共に図5に示す。両図において、ゲート酸
化膜/Si基板界面を横軸3.0μmの位置とした。従
って、3.0μmを境に左側にはポリシリコン/中間絶
縁膜/メタル層間膜/換算用CVD酸化膜が成膜されて
おり、右側にはSi基板が位置する。以後、プロファイ
ルを示す図では、これと同じ表記法を用いる。
【0030】また、図6にシミュレーションからEMO
3 −しきい値電圧Vt を計算した結果を示す。この図
において、横軸はCVD酸化膜(Å)、縦軸はEMOS
3 −しきい値電圧Vt (V)を示しており、イオンエネ
ルギー(keV)をパラメータとしたCVD酸化膜に対
するEMOS3 −しきい値電圧Vt 特性が示されてい
る。
【0031】図4に示すように、エネルギーを1250
keVとした場合に、プロファイルのRP は基板界面に
ほぼ一致する。また、図6に示すように、膜厚ばらつき
無しを想定している5000Åを境に、換算用CVD酸
化膜の膜厚がばらつき、厚くあるいは薄くなれば、しき
い値電圧Vt は徐々に低下する。そこで、2重打ち込み
によるイオン注入を行い、膜厚ばらつきに対して、EM
OS3 −しきい値電圧Vt がさらにフラットな分布とな
るイオン注入条件を求める。2重打ち込みによるイオン
注入ではデータ書き込みのイオン注入工程1回につき、
レジストマスクの再コーティングを行わずに、2回続け
てイオン注入を行う。ドーズ量を1回目/2回目のイオ
ン注入工程における合計の2.5×1013ions/c
2 とし、エネルギー差を数通り設定する。
【0032】図7に、膜厚ばらつきが無く、換算用CV
D酸化膜厚を5000Åとした時の、2重打ち込みイオ
ン注入におけるエネルギー差とEMOS3 −しきい値電
圧V t との関係を示す。エネルギー差が200keVの
時に、エネルギーの組み合わせに依存することなく、し
きい値電圧Vt は最もフラットな分布となる。図8に、
2重打ち込みイオン注入における、膜厚ばらつきに対す
るEMOS3−しきい値電圧Vt の変動幅を示す。ただ
し、図7の結果からエネルギー差を200keVとして
いる。1回目と2回目のエネルギーの組み合わせが12
50keV/1450keVの時に、しきい値電圧Vt
は最もフラットな分布となる。
【0033】次に、第1実施例の動作について説明す
る。2重打ち込みによって得られる、膜厚ばらつきに依
存したEMOS3 −しきい値電圧Vt 値の変動幅を、プ
ロセスシミュレーションから計算して求める。1回打ち
込みの計算結果と比較して、図9に示す。膜厚が厚くば
らつく時には、1回打ち込みのイオン注入に比べ、しき
い値電圧Vt の変動幅は小さい。
【0034】次に、図10に、1回目/2回目のエネル
ギーの組み合わせを、1250keV/1450keV
とする2重打ち込みで得られる重ね合わせのプロファイ
ルを示す。ボロンの分布は、2つのピークを持つ形状と
なる。また、界面下浅くに位置するピークの濃度が、界
面下深くに位置するピークの濃度に比べ、濃くなってい
る。
【0035】また、EMOS0 セルトランジスタに対し
てイオン注入されたしきい値電圧V t 制御用P型不純物
のプロファイルを図10にさらに加えて、重ね合わせの
プロファイルを図11に示す。このように、第1実施例
によれば、不純物イオンがスルーするウエハ上の成膜
が、目標値に比べ、ウエハ面内全域でたとえ厚く生成さ
れても、期待通りのデータ読み出しを実行できる程度の
変動幅にとどめて、ウエハ面内のセルトランジスタしき
い値電圧Vt を設定可能である。
【0036】すなわち、この実施例の2重打ち込みイオ
ン注入によって、ウエハ面内でセル電流値のばらつきを
低減することができる。次に、本発明の第2実施例につ
いて説明する。多値データを記憶するマスクROMのメ
モリーセルトランジスタにおいて、ウエハ上の成膜構成
を第1実施例と同一とする。
【0037】また、プロセスシミュレーション用ファイ
ルは第1実施例と同一であり、ウエハ上の成膜構成をス
ルーしてボロンをイオン注入し、マスクROMの多値デ
ータ書き込み工程に対応可能とする。データ書き込みの
イオン注入工程を1回行う度に、エネルギー差を設けた
2重打ち込みイオン注入を1回行い、プロファイルのピ
ーク濃度が、基板界面近辺で基板深さ方向に対して、さ
らにフラットな分布となるように設定する。
【0038】まず、1回目のエネルギーを1100ke
V、2回目のエネルギーを1300keV、ドーズ量を
共に2.5×1013ions/cm2 に設定し、第1実
施例と同様に1回目と2回目のエネルギー差を200k
eVとする。この2重打ち込みによって得られるプロフ
ァイルを図12に示す。この図に示す重ね合わせのプロ
ファイルは、2つのピークの谷底が基板界面丁度に位置
する。
【0039】図12からも分かるように、基板界面より
深い位置では単結晶層であるため、界面より浅い位置の
非晶質層/多結晶層に比べ、イオンが広角散乱する確率
は減り、プロファイルの分布が基板内部側へ若干拡がり
やすくなる。すなわち、界面下の結晶基板内では、界面
上の非晶質層に比べ、より小さいエネルギーでプロファ
イルのピークが基板深くへ移動できる。
【0040】従って、第1実施例では1回打ち込みのエ
ネルギーを1250keVとすると、ピークが界面丁度
にほぼ一致するとしたが、2重打ち込みによって形成さ
れた2つのピークの谷底が浅い場合には、1回目と2回
目のイオン注入エネルギーの中間値が1250keVに
一致しても、その谷底は界面丁度に必ずしも位置しな
い。
【0041】このように、基板界面を境として、プロフ
ァイルが深さ方向へ、界面下では拡がりやすいこと、あ
るいは界面上では拡がり難いことを考慮して2つのピー
クの谷底が界面丁度に位置するように、1回目/2回目
のイオン注入におけるエネルギー及びエネルギー差が設
定される。本実施例では、1回目のイオン注入エネルギ
ーを1100keV、2回目のエネルギーを1300k
eVとまず設定した。
【0042】しかし、図12で、重ね合わせのプロファ
イルでは、界面より浅い位置でのピーク濃度が界面より
深い位置でのピーク濃度に比べ、濃くなっている。これ
に関して1つ目の理由としては、単結晶層である界面よ
り深い位置では、イオンの広角散乱する確率が減り、界
面より浅い位置に比べΔRP が若干拡がることを先にも
記述したが、それに連れてピーク濃度もわずかに低下す
るということがある。
【0043】2つ目の理由として、界面より深い位置の
ボロンプロファイルで、基板表面側に偏在する大半の分
布が、界面より浅い位置のボロンプロファイルと重なる
ため、重ね合わせのプロファイルでは、界面より浅い位
置のピークは、深い位置に比べ濃度が濃くなるというこ
とがある。そこで、界面より浅い位置に打ち込むイオン
注入のドーズ量を、界面より深い位置に打ち込むイオン
注入のドーズ量に比べてあらかじめ減らしておき、重ね
合わせのプロファイルにおける2つのピーク濃度を一定
にする。ここでは、界面より浅い位置でのドーズ量を
1.5×1013ions/cm2 、深い位置でのドーズ
量を2.5×1013ions/cm2 とする。
【0044】次に、第2実施例の動作について説明す
る。ドーズ量の変更で得られるプロファイルを図13に
示す。この図で重ね合わせのプロファイルは、図10と
比べても、2つのピークが基板深さ方向に対してフラッ
トな分布となる。EMOS0 セルトランジスタに対し
て、イオン注入されたしきい値電圧Vt 制御用P型不純
物のプロファイルを図13にさらに加えて、重ね合わせ
のプロファイルを図14に示す。
【0045】そして、膜厚ばらつきに依存したEMOS
3 −しきい値電圧Vt 値の変動幅を、プロセスシミュレ
ーションから計算して求める。これと、第1実施例の結
果と比較して、図15に示す。このように、第2実施例
によれば、 (1)不純物イオンがスルーするウエハ上の成膜が、目
的値に比べウエハ面内全域でたとえ厚く生成されてもあ
るいはたとえ薄く生成されても、期待通りの変動幅にと
どめて、ウエハ面内のセルトランジスタしきい値電圧V
t を設定可能である。
【0046】すなわち、本実施例の2重打ち込みイオン
注入によって、ウエハ面内でセル電流値のばらつきを低
減できる。 (2)不純物イオンのスルーする成膜が目標値通り生成
されていても、この目標値はあくまで平均的な値であ
る。従って、そもそも平坦性の悪い膜種であったり、段
差形状が存在すると、LSIチップ内でも、大きな最大
/最小膜厚値差が発生する。これに対して、成膜が目標
値に比べ、チップ内で厚く生成された時、薄く生成され
た時、そのどちらに対しても同時に、期待通りのデータ
読み出しを実行できる程度の変動幅にとどめて、チップ
内のセルトランジスタしきい値電圧Vt を設定可能であ
る。
【0047】すなわち、本実施例の2重打ち込みイオン
注入によってチップ内でもセル電流値のばらつきを低減
できる。従って、多値データを書き込むイオン注入工程
に応用することで、セル電流値差が明確になり、多値デ
ータの読み出しも容易になる。次に、本発明の第3実施
例について説明する。
【0048】多値データを記憶するマスクROMのメモ
リーセルトランジスタにおいて、ウエハ上の成膜構成を
第1実施例と同一とする。また、プロセスシミュレーシ
ョン用ファイルは、多値データ書き込みのために3重打
ち込みのイオン注入工程が加わることを除いて第1実施
例と同一であり、ウエハ上の成膜構成をスルーしてボロ
ンをイオン注入する、マスクROMの多値データ書き込
み工程に対応可能とする。
【0049】データ書き込みのイオン注入工程を1回行
う度に、エネルギー差を設けた3重打ち込みイオン注入
を1回行い、プロファイルのピーク濃度が、基板界面近
辺で膜厚方向に対して、さらにフラットな分布となるよ
うに設定する。まず、第2実施例と同一の手順で2重イ
オン注入を行う。ただし、重ね合わせのプロファイルに
おける2つのピークの谷底が、第1実施例や第2実施例
に比べさらに深くなるようなエネルギー差とする。する
と、界面より深い位置のプロファイルでは、基板表面側
にボロンの分布が偏在しているため、1回目と2回目の
イオン注入エネルギーの中間値が1250keVとなれ
ば、第2実施例とは異なり、2つのピークの谷底が基板
界面のほぼ丁度に位置する。
【0050】そこで、1回目のエネルギーを1050k
eV、ドーズ量を1.7×1013ions/cm2 、2
回目のエネルギーを1450keV、ドーズ量を2.5
×1013ions/cm2 に設定し、1回目と2回目の
エネルギー差を400keVとする。最初の2重打ち込
みで得られるプロファイルを図16に示す。この図で示
す2つのピークの谷底は、確かに図13に比べ深くなっ
ている。
【0051】基板界面丁度にピークが位置するように、
3重打ち込みにおける最後のイオン注入を行う。ただ
し、ドーズ量は、界面より浅い位置へ打ち込むイオン注
入より濃くし、基板界面より深い位置へ打ち込むイオン
注入より薄くする。ここでは、エネルギーを1250k
eV、ドーズ量を2.2×1013ions/cm2 とす
る。
【0052】次に、第3実施例の動作について説明す
る。3重打ち込みによって得られるプロファイルを図1
7に示す。この図で重ね合わせのプロファイルは、EM
OS0 のしきい値電圧Vt 制御用P型不純物も加わり、
3つのピークを持つ分布形状となっている。3つのピー
クは、膜厚方向に対して図14に比べより幅広くフラッ
トな分布となっている。
【0053】膜厚ばらつきに依存したEMOS3 −しき
い値電圧Vt 値の変動幅を、プロセスシミュレーション
から計算して求める。第1実施例、第2実施例の結果と
比較して、図18に示す。厚くばらつくのか、あるいは
薄くばらつくのかに関わらず、1回打ち込みや2重打ち
込みのイオン注入に比べ、より幅広いばらつき範囲に渡
って、しきい値電圧Vt の変動を小さくできる。
【0054】このように、第3実施例によれば、 (1)不純物イオンのスルーするウエハ上の成膜が、目
標値に比べウエハ面全域でたとえ厚く生成されてもある
いはたとえ薄く生成されても、期待通りのデータ読み出
しを実行できる程度の変動幅にとどめて、ウエハ面内の
セルトランジスタしきい値電圧Vt を設定可能である。
【0055】すなわち、本実施例の3重打ち込みイオン
注入によって、ウエハ面内でセル電流値のばらつきを低
減できる。 (2)不純物イオンのスルーする成膜が目標値通り生成
されていても、この目標値はあくまで平均的な値であ
る。従って、そもそも平坦性の悪い膜種であったり段差
形状が存在すると、LSIチップ内でも大きな最大/最
小膜厚値差が発生する。これに対して、成膜が目標値に
比べ、チップ内で厚く生成された時、薄く生成された
時、そのどちらに対しても同時に、期待通りのデータ読
み出しを実行できる程度の変動幅にとどめて、チップ内
のセルトランジスタVt を設定可能である。
【0056】すなわち、本実施例の3重打ち込みイオン
注入によって、チップ内でもセル電流値のばらつきを低
減できる。従って、多値データを書き込むイオン注入工
程に応用することで、セル電流値差が明確になり、多値
データの読み出しも容易になる。 (3)換算用CVD酸化膜は、中間絶縁膜/メタル層間
絶縁膜上に生成されるものと想定している。それにも関
わらず、想定膜厚から±50%ものばらつき範囲で、期
待通りのデータ読み出しを実行できる程度の変動幅にと
どめて、セルトランジスタしきい値電圧Vt を設定可能
である。
【0057】すなわち、本実施例の3重打ち込みイオン
注入によって、多値データ書き込み工程をウエハプロセ
スの後半に設定できる。従って、多値データを記憶する
マスクのROMのTATを短くできる。 (4)成膜を平坦化するために、CMP等の工程を導入
することなく、膜厚ばらつきの影響を排除できる。従っ
て、ウエハプロセス全般のTATも短くなり、かつ、低
コスト処理ができる。また、本発明は、以下のような利
用形態を有する。
【0058】第1実施例、第2実施例、第3実施例で
は、ボロンをイオン注入する具体例として、NOR形マ
スクROMのデータ書き込み工程について説明した。他
の利用形態として、素子分離用フィールド酸化膜のチャ
ネルストッパーとして、中間絶縁膜上やメタル層間膜上
等から、ボロンをイオン注入する工程においても利用可
能である。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 (A)不純物イオンがスルーするウエハ上の成膜が、目
標値に比べ、ウエハ面内全域でたとえ厚く生成されても
あるいはたとえ薄く生成されても、期待通りのデータ読
み出しを実行できる程度の変動幅にとどめて、ウエハ面
内のセルトランジスタしきい値電圧Vt を設定可能であ
る。すなわち、2重打ち込みイオン注入によって、ウエ
ハ面内でセル電流値のばらつきを低減することができ
る。
【0061】(B)更に、成膜が目標値に比べ、チップ
内で厚く生成された時、薄く生成された時、そのどちら
に対しても同時に、期待通りのデータ読み出しを実行で
きる程度の変動幅にとどめて、チップ内のセルトランジ
スタしきい値電圧Vt を設定可能である。 (C)3重打ち込みイオン注入によって、多値データ書
き込み工程をウエハプロセスの後半に設定できる。従っ
て、多値データを記憶するマスクのROMのTATを短
くできる。
【0062】(D)成膜を平坦化するために、CMP等
の工程を導入することなく、膜厚ばらつきの影響を排除
できる。従って、ウエハプロセス全般のTATも短くな
り、かつ、低コスト処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すセルゲート電極を含むデ
ータ書き込みイオン注入工程までを示す断面図である。
【図2】本発明にかかるセルゲート電極を含むデータ書
き込みイオン注入工程までのシミュレーション想定断面
図である。
【図3】本発明の実施例を示すイオン注入エネルギーと
EMOS3 −しきい値電圧Vt特性(水準:シミュレー
ション値と実測値)図である。
【図4】本発明の実施例を示すボロンプロファイル(そ
の1)を示す図である。
【図5】本発明の実施例を示すボロンプロファイル(そ
の2)を示す図である。
【図6】本発明の実施例を示す換算用CVD酸化膜膜厚
とEMOS3 −しきい値電圧V t 特性(1回打込みイオ
ン注入)図である。
【図7】本発明の実施例を示すイオン注入エネルギーと
EMOS3 −しきい値電圧Vt特性(水準:2回目のイ
オン注入とのエネルギー差)図である。
【図8】本発明の実施例を示す換算用CVD酸化膜膜厚
とEMOS3 −しきい値電圧V t 特性(2重打込みイオ
ン注入)図である。
【図9】本発明の実施例を示す換算用CVD酸化膜膜厚
とEMOS3 −しきい値電圧V t 特性(1回打込みと2
重打込みの比較)図である。
【図10】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その3)を示す図である。
【図11】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その4)を示す図である。
【図12】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その5)を示す図である。
【図13】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その6)を示す図である。
【図14】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その7)を示す図である。
【図15】本発明の実施例を示す換算用CVD酸化膜膜
厚とEMOS3 −しきい値電圧V t 特性(1回打込み,
2重打込み,改良2重打込みの比較)図である。
【図16】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その8)を示す図である。
【図17】本発明の実施例を示すボロンプロファイル
(その9)を示す図である。
【図18】本発明の実施例を示す換算用CVD酸化膜膜
厚とEMOS3 −しきい値電圧V t 特性(1回打込み,
2重打込み,改良2重打込み,3重打込みの比較)図で
ある。
【符号の説明】
1 ゲート酸化膜1(130Å) 2 ポリシリコン電極(1500Å) 3 WSix3(1500Å) 4 イオン注入プロテクト用熱酸化膜(400Å) 5 中間絶縁膜(8000Å) 6 メタル層間絶縁膜(7000Å) 7 第2メタル配線用バリア金属膜(1000Å) 8 レジストマスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクプログラム方式により2値又は多
    値データをメモリーセルトランジスタに記憶する不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法において、 2値又は多値データを書き込むために、非晶質層、又は
    非晶質層と多結晶層等のウエハ上成膜をスルーして、メ
    モリーセルトランジスタのチャネル領域へ不純物を導入
    し、しきい値電圧又は電流値を制御するイオン注入工程
    であって、該イオン注入工程におけるデータ書き込みの
    ためのイオン注入工程1回につき、レジストマスクの再
    コーティングを行わずに2回続けてイオン注入する2重
    打ち込みイオン注入を行うことを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、前記データ書き込みのためのイオ
    ン注入工程1回につき、1回目と2回目のイオン注入と
    の間にエネルギー差を設定し、前記データ書き込みのた
    めのイオン注入工程1回につき、2回のイオン注入によ
    る重ね合わせのプロファイルが2つのピークをもつよう
    にしたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、前記2つのピークの谷底が、メモ
    リーセルトランジスタのゲート酸化膜/シリコン基板界
    面付近に一致するようにエネルギー差を設定することを
    特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、前記2回のイオン注入による重ね
    合わせのプロファイルが2つのピークをもち、それら2
    つのピーク濃度が基板深さ方向に対してフラットな分布
    となるように、1回目と2回目のイオン注入との間にド
    ーズ量差を設定することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 マスクプログラム方式により2値又は多
    値データをメモリーセルトランジスタに記憶する不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法において、 2値又は多値データを書き込むために、非晶質層、又は
    非晶質層と多結晶層等のウエハ上成膜をスルーして、メ
    モリーセルトランジスタのチャネル領域へ不純物を導入
    し、しきい値電圧又は電流値を制御するイオン注入工程
    であって、該イオン注入工程におけるデータ書き込みの
    ためのイオン注入工程1回につき、レジストマスクの再
    コーティングを行わずに3回続けてイオン注入する3重
    打ち込みイオン注入を行うことを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、前記データ書き込みのためのイオ
    ン注入工程1回につき1回目と2回目と3回目のイオン
    注入との間にエネルギー差を設定し、前記データ書き込
    みのためのイオン注入工程1回につき、2回のイオン注
    入による重ね合わせのプロファイルが2つのピークをも
    ち、それらピークの谷底が基板界面付近に一致し、かつ
    2つのピーク濃度が基板深さ方向に対してフラットな分
    布となるように、まず2重打ち込みイオン注入を行い、
    さらに、これに続けて3回目のイオン注入を行い、その
    ピークが基板界面付近に一致するようにエネルギー量を
    設定し、界面より浅い深さにピークが位置するイオン注
    入よりは濃く、界面より深い深さにピークが位置するイ
    オン注入よりは薄くドーズ量を設定することを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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