JP2000048995A - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JP2000048995A
JP2000048995A JP10228518A JP22851898A JP2000048995A JP 2000048995 A JP2000048995 A JP 2000048995A JP 10228518 A JP10228518 A JP 10228518A JP 22851898 A JP22851898 A JP 22851898A JP 2000048995 A JP2000048995 A JP 2000048995A
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Masami Tomizawa
雅美 富沢
Kouji Hinaga
宏治 比永
Muneya Hirota
統也 広田
Kiichiro Uyama
喜一郎 宇山
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Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスとコッククロフト・ワルトン型昇圧
回路と自己整流型のX線管を用いて、X線発生装置を小
型化する。 【解決手段】 電源部5で整流された電圧を、第一の変
調部8で脈状電圧に変換し、第二の変調部11でさらに
周期の短い脈状電圧に変換したあと、トランス12とコ
ッククロフト・ワルトン型昇圧回路13で電圧を昇圧
し、白己整流型のX線管14に入力してX線を間欠的に
発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、産業用非破壊検
査装置や医療分野で用いられているX線発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】X線発生装置はX線管の陽極、陰極間に
高電圧を印加してX線を発生させているが、この高電圧
を得るために昇圧トランスのみで電圧を昇圧する方法
や、昇圧トランスにコッククロフト・ワルトン型昇圧回
路(以下CW回路)を併用して電圧を昇圧する方法が知
られている。
【0003】第一の従来例として、昇圧トランスのみで
電圧を昇圧するタイプのX線発生装置を例にして説明す
る。このX線発生装置の概略回路を図7に示す。これ
は、たとえばプラント建設現場で配管の透過写真の撮影
などをするためのポータブルX線発生装置で管電圧30
0kVの型(東芝EX−300GH)などが販売されて
いる。この回路は、サイリスタ101とチョークコイル
102とコンデンサ103から構成される電源部104
と、電源部104の直流出力を脈状電圧に変換するスイ
ッチングトランジスタ105と、スイッチングトランジ
スタ105とサイリスタ101にスイッチングパルスを
入力する管電圧制御部106と、前記スイッチングトラ
ンジスタ105から出力された脈状電圧を昇圧する昇圧
トランス107と、昇圧トランス107の出力した脈状
高電圧の入力によりX線を発生するX線管108と、X
線管の陰極温度を制御する管電流制御部110と、管電
流制御部110の出力を伝達するトランス109から構
成されている。この装置では、X線管の管電圧と管電流
は、フィードバック制御されるが、図ではフィードバッ
ク回路は省略されている。
【0004】次に、この装置の動作について説明する。
電源部104は商用交流電源100からの入力を整流お
よび平滑化して直流電圧を出力する。このとき管電圧制
御部はサイリスタ101のスイッチングのフェーズを変
えることで電圧を制御する。A点での電圧を図8(a)
に示す。スイッチングトランジスタ105は、電源部1
04の出力した直流電圧を、管電圧制御部106の出力
するスイッチングパルスの周期で変化する脈状電圧に変
換し、昇圧トランス107に入力する。スイッチングパ
ルスのC点での電圧を図8(b)に示す。昇圧トランス
107は脈状電圧を昇圧後、X線管108に入力し、X
線管108は、入力された脈状高電圧により間欠的にX
線を発生する。D点での電圧を図8(c)に示す。
【0005】第二の従来例としてCW回路を用いたタイ
プのX線発生装置を例にして説明する。なおこの装置の
詳細は、「歯科用X線電源装置」Origin TEC
NICAL JOURNAL 第57号P13(199
4年5月1日発行)等に記載されている。図9にこのX
線発生装置の概略回路を示す。この回路は、整流器12
1とチョークコイル122とコンデンサ123から構成
される電源部124と、電源部124の直流出力を交流
に変換するスイッチングトランジスタ125a、125
bと、スイッチングトランジスタ125a、125bに
スイッチングパルスを入力する管電圧制御部126と、
スイッチングトランジスタ125a、125bから出力
された交流電圧を昇圧する昇圧トランス127と、昇圧
トランス127の出力した交流電圧を直流に変換、およ
び昇圧する整流器とコンデンサを積み重ねた回路である
CW回路128、129と、CW回路128、129の
出力した直流高電圧の入力によりX線を発生するX線管
130とから構成されている。この装置では、X線管1
30の管電圧と管電流はフィードバック制御されるが、
図ではフィードバック回路は省略されている。また、C
W回路の積み重ね段数は、実際の装置より少なく描かれ
ている。
【0006】次に、この装置の動作について説明する。
電源部124は商用交流電源120からの入力を整流お
よび平滑化して直流電圧を出力する。A点での電圧を図
10(a)に示す。スイッチングトランジスタ125
a、125bは、電源部124の出力した直流電源を、
管電圧制御部126の出力するスイッチングパルスの周
期で変化する交流電圧に変換し、昇圧トランス127に
入力する。スイッチングパルスのC1点での電圧を図1
0(b)、C2点での電圧を図10(c)に示す。昇圧
トランス127で昇圧された交流電圧は、CW回路12
8、129に入力される。D点での電圧を図10(d)
に示す。このとき、CW回路128側では、整流と同時
にプラス方向に昇圧され、CW回路129側では、整流
器の向きがCW回路128の向きに対して逆に配置され
ているので、昇圧トランス127の出力電圧は整流と同
時にマイナス方向に昇圧される。E1点での電圧を図1
0(e)、E2点での電圧を図10(f)、E1−E2
間の電圧を図10(g)に示す。X線管130には、C
W回路で昇圧された直流電圧が印加され連続的にX線が
発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】産業用非破壊検査装置
は、検査対象が広がったことに伴い、X線の透過能力の
向上が望まれており、また近年持ち運べるタイプの検査
装置のニーズが高まっていることにより、X線発生装置
の軽量、小型化が求められている。
【0008】X線の透過能力を高めるためには入力管電
圧を高くして高エネルギーのX線を発生させる必要があ
るが、高い最大定格電圧のX線管ほど大きく重く高価に
なる。これは、X線管に入力する電圧と電圧の入力時間
に比例してX線発生部に放電が起こりやすくなるので、
放電によるX線管の破損を防ぐためにX線発生部の耐圧
構造が複雑になるからである。
【0009】X線管には交流電圧を印加する自己整流管
(以下略してAC管)と直流電圧を印加するコンスタン
トポテンシャル管(以下略してDC管)が作られている
が、同じ最大定格電圧の場合、AC管はDC管に比べて
小さく軽く安価である。これは、AC管の入力管電圧が
間欠的に0Vあるいは逆の電圧になるためDC管に比べ
てX線発生部の放電が起こりにくいので、X線発生部の
耐圧構造が簡単になるからである。
【0010】第一の従来例の場合、間欠的に0Vになる
脈状高電圧をX線管108に入力しているので、小型軽
量のAC管を使用することができる。しかし、X線管へ
の入力電圧を昇圧トランスのみで昇圧しているので、昇
圧比の高い大型で重い昇圧トランスを使用しなければな
らなくなり、装置の小型化が困難である。このトランス
は、1次コイル約100ターン、2次コイル約10万タ
ーン、昇圧比が約1000で、2次コイルは直径0.1
mmの銅線が約45kmもまかれ、層間に絶縁シートを
挟むため自動まきもできず製造性もわるいという問題も
あった。
【0011】第二の従来例では、X線管130の入力電
圧は、昇圧トランスとコッククロフト・ワルトン型昇圧
回路(以下CW回路)を併用して昇圧しているので、昇
圧トランスには小型のものが使用できる。しかし、CW
回路は、昇圧とともに整流も行うのでX線管には直流電
圧が印加されてしまうため、使用するX線管は大きくて
重いDC管を使わなければならなくなるので装置の小型
化が困難である。
【0012】本発明の目的は、小型、軽量のX線発生装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一の発明は、直流電源とこの直流電源の出力を第
一の周期で変調する第一の変調手段と、この第一の変調
手段の出力を第二の周期で変調する第二の変調手段と、
この第二の変調手段の出力を昇圧するトランスと、コッ
ククロフト・ワルトン型昇圧回路(CW回路)と、この
CW回路の出力によりX線を発生するX線管とを具備し
たことを特徴とするものである。
【0014】また、第二の発明は、直流電源とこの直流
電源の出力を第一の周期および第二の周期の2重の周期
で変調する変調手段と、この変調手段の出力を昇圧する
トランスと、CW回路と、このCW回路の出力によりX
線を発生するX線管とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0015】第三の発明は、交流電源の出力を全波整流
あるいは半波整流する整流器と、この整流器の出力を前
記交流電源の周波数よりみじかい周期で変調する変調手
段と、この変調手段の出力を昇圧するトランスと、CW
回路と、このCW回路の出力によりX線を発生するX線
管とを具備したことを特徴とするものである。
【0016】上述した構成により第一の発明乃至第三の
発明では、昇圧トランスとCW回路を併用して電圧を昇
圧しているので、巻き線比の大きいトランスを使わずに
済み、また電圧の変調手段とCW回路により、周期的に
0Vになる脈状の電圧をX線管に入力できるので、小型
軽量のAC管を使用して、X線発生装置の小型化が行え
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の第一の実施の形態を
図面によって説明する。図1は本発明の第一の実施の形
態の概略回路図である。この回路は、商用交流電源1か
らの入力を整流及び平滑化して直流電圧を出力する、整
流器2とチョークコイル3とコンデンサ4からなる電源
部5と、電源部5の出力電圧を脈状電圧に変換する、ト
ランジスタ6とクロック7からなる第1の変調部8と、
第1の変調部8から出力された脈状電圧をさらに周期の
短い脈状電圧に変換する、トランジスタ9a、トランジ
スタ9b、トランジスタ9c、トランジスタ9dと管電
圧制御部10からなる第2の変調部11と、第2の変調
部11の出力する脈状電圧を昇圧するトランス12と、
トランス12が昇圧した脈状電圧をさらに昇圧する、整
流器とコンデンサを24段積み重ねた(図は段数省略)
回路からなるコッククロフト・ワルトン型昇圧器(以下
CW回路)13と、このCW回路の出力によりX線を発
生するAC管14と、AC管14の陰極温度を制御する
管電流制御部15と、管電流制御部15の出力を伝達す
るフィラメントトランス16とから構成されている。
【0018】図では管電流と管電圧のフィードバック回
路及びスイッチングのトランジスタに必要なスナバ回路
及び回生回路は省略されている。
【0019】次に、以上のように構成した本実施の形態
によるX線発生装置の動作を説明する。電源部5は、商
用交流電源1からの入力を整流および平滑化して直流電
圧を出力する。A点での電圧を図2(a)に示す。第1
の変調部8は、前記電源部5の出力した直流電圧を前記
クロック7の出力するスイッチングパルスにより周波数
ν1の脈状電圧に変換して第2の変調部11へ入力す
る。B1点の電圧を図2(b)、B2点の電圧を図2
(c)に示す。第2の変調部11は、前記第2の変調部
8の出力した周波数ν1の脈状電圧をν1より周期の短
い周波数ν2の脈流電圧に変換し、前記トランス12へ
入力する。C1点の電圧を図2(d)、C2点の電圧を
図2(e)に示す。トランス12は、1次コイル約20
ターン、2次コイル約1000ターンで周波数ν2の脈
流電圧を約50倍に昇圧してCW回路13に出力する。
D点での電圧を図2(f)に示す。CW回路13では、
前記トランス12で昇圧した電圧をマイナス電圧に昇圧
および整流し、AC管の陰極17に印加する。E点での
電圧を図2(g)に示す。AC管は、CW回路13から
の脈流電圧の入力により間欠的にX線を発生する。図は
わかりやすいようにν1、ν2の比を小さくして描いて
あるが、実際は250もあるのでリップル(周波数ν2
のギザギザ)は小さく実際のE点の波形は、概略B点の
波形を正負が反転したものとなる。管電圧制御部10は
周波数ν2のスイッチングパルスのパルス幅を変えて管
電圧を制御する。フィードバック制御により商用交流電
源の電圧の変動があっても管電圧を設定値に制御するこ
とができる。管電流制御部15は、フィラメントトラン
ス16を介してAC管の陰極(ヒータ)17に電圧を入
力することにより、陰極17の温度を制御し、陰極から
の熱電子の飛び出しを制御する。
【0020】上述したように本実施の形態によれば、A
C管14へ印加する電圧は、昇圧トランス12とCW回
路13を併用して昇圧することができるので、巻き線比
が大きくない昇圧トランスを使用してX線発生装置の小
型化が可能である。
【0021】また、周期的に0Vになる脈状電圧をX管
へ印加することができるので、X線管に小型軽量のAC
管を使用してX線発生装置の小型化が可能である。
【0022】次に第一の実施の形態の変形例を説明す
る。第一の実施の形態では、ν1、ν2はそれぞれ20
0Hz、50kHzであるが他の周波数でもよい。たと
えばν2はCW回路13を効率よく働かせるため10k
Hzないし100kHzとし、ν1は50Hzないし1
kHzでν2の約100分の1以下となるように選択す
れば良い。また、トランス12とCW回路13の昇圧比
は約50:24であるがたとえば34:34ないし7
5:16でも問題ない。周波数ν1の変調は矩形波でな
くてもよく、周期的に0あるいは0に近い値になれば良
い。第一の実施の形態では、1つのCW回路13で負の
高電圧をX線管14の陰極17に印加し、X線管14の
陽極18は接地する方式(陽極接地型)であるが、第二
の従来例のように2つのCW回路でそれぞれ正、負の高
電圧を作ってそれぞれをX線管の陽極、陰極に印加する
ようにしてもよい(中性点接地型)。管電圧制御は、周
波数ν1のパルス幅を変えることでもでき、ν1、ν2
の両方を変えてもよい。またν1、ν2のどちらかある
いは両方の周波数を変えることでも制御可能である。こ
の制御で商用交流電源の変動も自動調整される。
【0023】次に本発明の第二の実施の形態を図面によ
って説明する。図3は本発明の第二の実施の形態の概略
回路図である。この回路は、整流器2とチョークコイル
3とコンデンサ4からなる電源部5と、電源部5の出力
電圧を脈状電圧に変換する、トランジスタ9a、9b、
9c、9dと管電圧制御部10からなる変調部11と、
変調部11の出力する脈状電圧を昇圧するトランス12
と、トランス12の出力する脈状電圧をさらに昇圧す
る、整流器とコンデンサを24段積み重ねた(図は段数
省略)回路からなるCW回路13と、このCW回路の出
力によりX線を発生するAC管14と、AC管14の陰
極温度を制御する管電流制御部15と、管電流制御部1
5の出力を伝達するフィラメントトランス16とから構
成されている。
【0024】次に、以上のように構成した本実施の形態
によるX線発生装置の動作を説明する。電源部5は、商
用交流電源1からの入力を整流および平滑化して直流電
圧を出力する。A点での電圧を図4(a)に示す。変調
部11は、電源部5の出力した直流電圧を基本周波数ν
2のパルス状電圧でパルス幅がν2より小さな周波数ν
1で変調された脈流電圧に変換し、トランス12へ入力
する。ここでν1は200Hz、ν2は50kHzであ
る。C1点の電圧を図4(b)、C2点の電圧を図4
(c)に示す。このトランス12は、1次コイル約20
ターン、2次コイル約1000ターンで周期ν2の脈流
電圧を約50倍に昇圧してCW回路13に出力する。D
点での電圧を図4(d)に示す。CW回路13では、ト
ランス12で昇圧した電圧をマイナス電圧に昇圧および
整流し、AC管14の陰極17に印加する。E点での電
圧を図4(e)に示す。AC管14は、CW回路13か
らの脈流電圧の入力により間欠的にX線を発生する。図
ではわかりやすいようにν1、ν2の比を小さく描いて
あるが実際は250もあるのでリップルは小さくE点の
波形は略全波整流サイン波となる。
【0025】管電流制御部15は、フィラメントトラン
ス16を介してAC管14の陰極(ヒータ)17に電圧
を入力することにより、陰極17の温度を制御し、陰極
からの熱電子の飛び出しを制御する。
【0026】上述したように本実施の形態によれば、A
C管14へ印加する電圧は、昇圧トランス12とCW回
路13を併用して昇圧することができるので、巻き線比
が大きくない昇圧トランスを使用してX線発生装置の小
型化が可能である。
【0027】また、周期的に0Vになる脈状電圧をX線
管へ印加することができるので、X線管に小型軽量のA
C管を使用してX線発生装置の小型化が可能である。
【0028】次に第二の実施の形態の変形例を説明す
る。第二の実施の形態でν1、ν2は第一の実施の形態
同様他の周波数でもよく、またトランス12とCW回路
13の昇圧比も他の値でも良い。
【0029】周波数ν1の変調はパルス幅変調(PW
M)でなく周波数変調(FM)や振幅変調(AM)等で
も良い。また、変調波形も略全波整流サイン波でなくて
も良い。周期的に0あるいは0に近い値になればよい。
【0030】また、第二の実施の形態も第一の実施の形
態同様中性点接地型としても良い。
【0031】次に本発明の第三の実施の形態を図面によ
って説明する。図5は本発明の第三の実施の形態の概略
回路図である。この回路は、整流器2からなる電源部5
と、電源部5の出力電圧を脈状電圧に変換する、トラン
ジスタ9a、9b、9c、9dと管電圧制御部10から
なる変調部11と、変調部11の出力する脈状電圧を昇
圧するトランス12と、トランス12の出力する脈状電
圧をさらに昇圧する、整流器とコンデンサを24段積み
重ねた回路からなるCW回路13と、このCW回路13
の出力によりX線を発生するAC管14と、AC管14
の陰極温度を制御する管電流制御部15と、管電流制御
部15の出力を伝達するフィラメントトランス16とか
ら構成されている。
【0032】次に、以上のように構成した本実施の形態
によるX線発生装置の動作を説明する。電源部5は、商
用交流電源1からの入力を整流して全波整流サイン波の
電圧を出力する。A点の電圧を図6(a)に示す。変調
部11は、前記電源部5の出力した電圧を周波数ν2の
脈流電圧に変換し、前記トランス12へ入力する。C1
点の電圧を図6(b)、C2点の電圧を図6(c)に示
す。このトランス12は、1次コイル約20ターン、2
次コイル約1000ターンで周波数ν2の脈流電圧を約
50倍に昇圧してCW回路13に出力する。D点での電
圧を図6(d)に示す。CW回路13では、前記トラン
ス12で昇圧した電圧をマイナス電圧に昇圧および整流
し、AC管14の陰極17に印加する。E点での電圧を
図6(e)に示す。ν2は50kHzであるので実際は
リップルは小さくE点での波形は略全波整流サイン波と
なる。AC管14は、CW回路13からの脈流電圧の入
力により全波整流波形状に間欠的にX線を発生する。
【0033】管電流制御部15は、フィラメントトラン
ス16を介してAC管14の陰極(ヒータ)17に電圧
を入力することにより、陰極17の温度を制御し、陰極
17からの電子の飛び出しを制御する。
【0034】上述したように本実施の形態によれば、A
C管14へ印加する電圧は、昇圧トランス12とCW回
路13を併用して昇圧することができるので、巻き線比
が大きくない昇圧トランスを使用してX線発生装置の小
型化が可能である。
【0035】また、周期的に0Vになる脈状電圧をX線
管へ印加することができるので、X線管に小型軽量のA
C管を使用してX線発生装置の小型化が可能である。
【0036】次に第三の実施の形態の変形例を説明す
る。第三の実施の形態では、電源部5により商用交流電
源1を図6(a)のように全波整流しているが、全波整
流でなく半波整流でも良い。この場合、管電圧0Vの時
間が長くなるので、AC管の放電マージンが大きくなり
放電がおこりにくくなる。また、第一の実施の形態同様
中性点接地型としてもよくν2は10kHz〜100k
Hzでもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、X線発生装置の小型化あるいは軽量化が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態の回路図。
【図2】 本発明の第一の実施の形態の回路内の(各部
の)電圧波形図。
【図3】 本発明の第二の実施の形態の回路図。
【図4】 本発明の第二の実施の形態の回路内の(各部
の)電圧波形図。
【図5】 本発明の第三の実施の形態の回路図。
【図6】 本発明の第三の実施の形態の回路内の(各部
の)電圧波形図。
【図7】 第一の従来のX線発生装置の回路図。
【図8】 第一の従来のX線発生装置の回路内の(各部
の)電圧波形図。
【図9】 第二の従来のX線発生装置の回路図。
【図10】 第二の従来のX線発生装置の回路内の(各
部の)電圧波形図。
【符号の説明】
5…電源部 8…第1の変調部 11…第2の変調部 12…昇圧トランス 13…コッククロフト・ ワルトン型昇圧器 14…AC管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比永 宏治 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 広田 統也 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 宇山 喜一郎 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内 Fターム(参考) 4C092 AA01 AB27 AC01 AC08 BB12 BB24 BB33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電流を直流電流に変換する直流電源
    と、この直流電源の出力を第一の周期で変調する第一の
    変調手段と、この第一の変調手段の出力を第二の周期で
    変調する第二の変調手段と、この第二の変調手段の出力
    を昇圧するトランスと、このトランスにより昇圧された
    電圧をさらに昇圧するコッククロフト・ワルトン型昇圧
    回路(以下CW回路)と、このCW回路の出力によりX
    線を発生するX線管とを具備したことを特徴とするX線
    発生装置。
  2. 【請求項2】交流電流を直流電流に変換する直流電源
    と、この直流電源の出力を第一の周期および第一と異な
    る第二の周期の2重の周期で変調する変調手段と、この
    変調手段の出力を昇圧するトランスと、このトランスに
    より昇圧された電圧をさらに昇圧するコッククロフト・
    ワルトン型昇圧回路(以下CW回路)と、このCW回路
    の出力によりX線を発生するX線管とを具備したことを
    特徴とするX線発生装置。
  3. 【請求項3】交流電源の出力を全波整流あるいは半波整
    流する整流器と、この整流器の出力を前記交流電源の周
    期よりみじかい周期で変調する変調手段と、この変調手
    段の出力を昇圧するトランスと、このトランスにより昇
    圧された電圧をさらに昇圧するコッククロフト・ワルト
    ン型昇圧回路(以下CW回路)と、このCW回路の出力
    によりX線を発生するX線管とを具備したことを特徴と
    するX線発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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