JP2000048683A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP2000048683A
JP2000048683A JP10211333A JP21133398A JP2000048683A JP 2000048683 A JP2000048683 A JP 2000048683A JP 10211333 A JP10211333 A JP 10211333A JP 21133398 A JP21133398 A JP 21133398A JP 2000048683 A JP2000048683 A JP 2000048683A
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行盛 岸田
Kazuhiko Kagawa
和彦 香川
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Hiroyuki Sasao
博之 笹尾
Tomoe Takahashi
知恵 高橋
Toshie Takeuchi
敏恵 竹内
Hiroyuki Akita
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    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/28Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのコイルに直接電流を供給することで電
磁駆動を高効率化できると共に、開極用電源または閉極
用電源の必要な容量を小容量にする 【解決手段】 接離自在な固定電極と可動電極から構成
されるスイッチと、可動電極に連なる可動軸に固定され
た可動コイル10と、この可動コイル10に対向して配
置された固定コイル3a,3bと、これらコイル3a,
3bに対して励磁電流を流す電源と、前記各コイル3
a,3b間に電磁相互作用を生じさせるように電源から
各コイル3a,3bに対する励磁電流の通電方向を設定
する通電方向設定手段12a,12b,13a,13b
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、接離自在な電極
を有し、この電極が接触・隔離をすることによって、一
対の電極の開極・投入の動作が行われる開閉装置に関す
るもので、特に、開閉装置の電磁反発駆動の効率化を図
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば平成8年電気学会産業応
用部門全国大会講演番号260「新型高速スイッチの開
閉動作特性」に示されるような電磁反発力を利用した従
来の開閉装置に類似したものである。
【0003】図8において、1は開閉動作を行うスイッ
チであり、2は反発部、3aは反発部2に電流を誘起す
る開極用コイル、3bは反発部2に電流を誘起する閉極
用コイル、4はスイッチ1の可動電極に連なる可動軸、
5はスイッチ1を構成する可動電極、6も同じくスイッ
チ1を構成する固定電極、7は可動電極5、固定電極6
のそれぞれに接続される端子、8a,8bは接圧投入バ
ネ、9はスイッチ1に連動する補助スイッチである。反
発部2、可動電極5は可動軸4に連通して固着されてお
り、電極の軸心上に構成される。開極用コイル3a、閉
極用コイル3bは図示しない磁界発生用電流源に接続さ
れている。Sは可動軸4を摺動自在に連通し開極用コイ
ル3aと閉極用コイル3bを反発部2を介して対向させ
て支持する支持部材である。なお、図8(a)は閉極状
態を示す図であり、図8(b)は開極状態を示す図であ
る。
【0004】また、図9は接圧投入バネ8a、8bの荷
重特性とそれらの合成荷重を示す図である。40は接圧
投入バネ8aの荷重特性、41は接圧投入バネ8bの荷
重特性、42は接圧投入バネ8a、8bの合成荷重であ
る。合成荷重42が中間位置から閉極位置までのたわみ
範囲で閉極方向に荷重が発生し、中間位置から開極位置
までのたわみ範囲で開極方向に荷重が出るように、接圧
投入バネ8a、8bを配置している。
【0005】次に開極動作について説明する。図8
(a)に示す閉極状態において、磁界発生用電流源から
パルス電流を開極用コイル3aに流すと、磁界が発生す
る。これによって、開極用コイル3aが発生する磁界と
反対向きの磁界が発生するように反発部2に誘導電流が
流れる。開極用コイル3aが発生する磁界と反発部2が
発生する磁界との相互作用によって、反発部2は開極用
コイル3aに対して電磁反発力を受ける。
【0006】この電磁反発力によって、反発部2に固着
されている可動軸4及び可動電極5は反発方向に動作
し、図9において、接圧投入バネ8aは閉極位置から中
間位置へたわみ量が変化するにつれて、荷重特性42は
減少し、中間位置を越えると、荷重特性42は開極方向
の荷重となり、たわみ量が開極位置になったところで、
スイッチ1は図8(b)に示すように開極状態を保持す
る。
【0007】次に閉極動作について説明する。図8
(b)に示す開極状態において、パルス電流を閉極用コ
イル3bに流すと、磁界が発生する。これによって、反
発部2に誘導電流が発生し、反発部2は閉極用コイル3
bに対して電磁反発力を受ける。この電磁反発力によっ
て、反発部2に固着されている可動軸4及び可動電極5
は反発方向に動作し、図9において、接圧投入ばね8b
は閉極位置から中間位置へたわみ量が変化するにつれ
て、荷重特性42は増加し、中間位置を越えると、荷重
特性42は閉極方向の荷重となり、たわみ量が閉極位置
になったところで、スイッチ1は図8(a)に示すよう
に閉極状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(1) 従来の開閉装
置は以上のように、誘導による反発部の発生磁界は、電
気回路の直接電流供給による発生磁界に比べて小さくな
るので、コイル発生磁界とその誘導による反発部の発生
磁界との相互作用による電磁反発力は効率よく発生して
いなかった。また、発生磁界を大きくしようとするとコ
イルの巻線数を増やしたり、パルス電流出力を上げるた
め電源装置が大型化するなど装置全体が大規模になると
いう問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、開閉動作に要するエネルギーを
小さくすると共に、駆動電源を小型化して装置全体を小
型化することができる開閉装置を得ることを目的とす
る。
【0010】(2) また、従来装置は、各コイルがそ
れぞれ反発部との磁界の相互作用による電磁反発により
駆動の高効化を実現しているが、開極、閉極動作時にそ
れぞれのコイルに対する電源からパルス電流の供給を受
ける必要があり、コストの面でも装置の小型化の面でも
不利になるという問題点があった。
【0011】この発明の第2の目的は、電源の数を減ら
してコストを抑えた開閉装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る開
閉装置は、接離自在な固定電極と可動電極から構成され
るスイッチ部と、前記可動電極に連なる可動軸に固定さ
れた可動コイルと、この可動コイルに対向して配置され
た固定コイルと、これらコイルに対して励磁電流を流す
電源と、前記スイッチ部の開閉極時に前記各コイル間に
磁界の相互作用を生じさせるように前記電源から前記各
コイルに対する励磁電流の通電方向を設定する通電方向
設定手段とを備えたものである。
【0013】請求項2の発明に係る開閉装置は、可動コ
イルに対して上下方向に第1の固定コイルと第2の固定
コイルを対向して配置し、通電方向設定手段はスイッチ
部の開極時に電源から前記可動コイルと第1の固定コイ
ルに励磁電流を流すとき、前記可動コイルと前記第1の
固定コイルとの間に磁気反発力が発生するように電源か
ら前記各コイルへの通電方向を設定し、且つ、スイッチ
部の閉極時に前記可動コイルと第2の固定コイルに励磁
電流を流すとき、前記可動コイルと前記第2の固定コイ
ルとの間に磁気反発力が発生するように電源から前記各
コイルへの通電方向を設定するようにしたものである。
【0014】請求項3の発明に係る開閉装置は、第1の
固定コイルと可動コイルへの通電時に、第2の固定コイ
ルへの電流流入を阻止する第1の阻止手段と、第2の固
定コイルと前記可動コイルへの通電時に、前記第1へ固
定コイルの電流流入を阻止する第2の阻止手段とを備え
たものである。
【0015】請求項4の発明に係る開閉装置は、可動コ
イルに対して固定コイルを対向して配置し、通電方向設
定手段はスイッチ部の開極時に電源から前記固定コイル
と前記可動コイルに励磁電流を流すとき、前記可動コイ
ルと前記固定コイル間に磁気反発力が発生するように電
源から各コイルへの通電方向を設定し、且つ、スイッチ
部の閉極時に前記可動コイルと固定コイルに励磁電流を
流すとき、前記可動コイルと前記固定コイル間に磁気吸
引力が発生するように電源から各コイルへの通電方向を
設定するものである。
【0016】請求項5の発明に係る開閉装置は、各固定
コイル、及び可動コイルは磁性体で覆われている。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による開閉装置を示す構成図である。図
において、1はスイッチであり、3aは開極用コイル、
3bは閉極用コイル、4は可動軸、5は可動電極、6は
固定電極、7は端子、8a、8bは接圧投入バネ、9は
補助スイッチ、Sは支持部材であり、これらの構成は従
来装置と同一の構成である。10は可動軸4に固着され
た本実施の形態で使用する可動コイルである。可動コイ
ル10は支持部材に支持された開極用コイル3aと閉極
用コイル3b間に各コイル3a,3bに対向するように
可動軸4に固着されている。なお、図1(a)はスイッ
チの閉極状態を示す図であり、図1(b)はスイッチの
開極状態を示す図である。
【0018】また図2は、図1における開極用コイル3
a、閉極用コイル3b、可動コイル10とそれらにパル
ス電流を供給する電源の結線の一例を示した図である。
図2において、3aは開極用コイル、3bは閉極用コイ
ル、10は可動コイル、11aは開極用電力貯蔵器、1
1bは閉極用電力貯蔵器、12aは半導体素子からなる
開極用放電スイッチ、12bは同じく半導体素子からな
る閉極用放電スイッチ、13a,13bはコイル間接続
ダイオードである。D1は開極用コイル3aに並列に接
続され開極用コイル3aに蓄積された電磁エネルギーを
放出するダイオード、D2は可動コイル10に並列に接
続され可動コイル10に蓄積された電磁エネルギーを放
出するダイオード、D3は閉極用コイル3bに並列に接
続され閉極用コイル3bに蓄積された電磁エネルギーを
放出するダイオードである。
【0019】開極用コイル3aと可動コイル10は並列
に接続され、開極用電力貯蔵器11aから開極用放電ス
イッチ12aを経てパルス電流が供給される。また、閉
極用コイル3bと可動コイル10も並列に接続され、閉
極用電力貯蔵器11bから閉極用放電スイッチ12bを
経てパルス電流が供給される。
【0020】コイル間接続ダイオード13aは開極用放
電スイッチ12aから可動コイル10へ結線される間に
配置されるものである。コイル間接続ダイオード13b
は閉極用放電スイッチ12bと可動コイル10の間に配
置されるものである。開極用電力貯蔵器11a、閉極用
電力貯蔵器11bはコンデンサまたは電池などで構成さ
れ各コイルに励磁電流を供給するための電力を貯蔵する
ものである。
【0021】次に本実施の形態に係る開閉装置の接点開
極動作について説明する。図2において、開極用放電ス
イッチ12aをオンにすると、開極用電力貯蔵器11a
から放電スイッチ12a、開極用コイル3aにパルス電
流が流れて磁界が発生する。
【0022】開極用放電スイッチ12aをオンするとコ
イル間接続用ダイオード13aを通して可動コイル10
にもパルス電流が流れ、開極用コイル3aに発生する磁
界と逆方向の磁界が発生する。この結果、開極用コイル
3aと可動コイル10にはお互い逆方向の磁界が発生し
て、可動コイル10は磁界の相互作用で紙面下向きの電
磁反発力を受ける。そして可動コイル10に固着された
可動軸4は下方に引き下げられスイッチ1の可動電極5
と固定電極6は離れて図1におけるスイッチ1は開極す
る。
【0023】ここでパルス電流が遮断された後は、開極
用コイル3aに蓄積された電磁エネルギーはダイオード
D1、開極用放電スイッチ12aを通して開極用コイル
3aを循環し徐々に減衰する。また、可動コイル10に
蓄積された電磁エネルギーはダイオードD2を通して可
動コイル10を循環し徐々に減衰する。
【0024】可動コイル10の巻始めと閉極用コイル3
bの巻始めとの間にコイル間接続ダイオード13bが配
置されているため、パルス電流は閉極用コイル3bに流
れ込まないため、閉極用コイル3bと可動コイル10と
の間には磁界の相互作用は発生しないので、開極動作は
確実に行う。また、開極用電力貯蔵器11aがパルス電
流を放電した後、コイル間接続ダイオード13aが閉極
用電力貯蔵器11bから電流が流れることを防ぐことが
できるため、開極動作を行った後の閉極動作を失敗なく
行うことができる。
【0025】次にこの発明の接点閉極動作について説明
する。閉極用放電スイッチ12bをオンにすると、閉極
用電力貯蔵器11bから閉極用放電スイッチ12bを通
して閉極用コイル3bにパルス電流が流れて磁界が発生
する。
【0026】閉極用放電スイッチ12bをオンするとコ
イル間接続用ダイオード13bを通して可動コイル10
にもパルス電流が流れ、閉極用コイル3bに発生する磁
界と逆方向の磁界が発生する。この結果、開極用コイル
3aと可動コイル10にはお互い逆方向の磁界が発生し
て、可動コイル10は磁界の相互作用で紙面上向きの電
磁反発力を受ける。そして可動コイル10に固着された
可動軸4は上方に引き上げられスイッチ1の可動電極5
と固定電極6は接触し、図1におけるスイッチ1は閉極
する。
【0027】パルス電流遮断後、閉極用コイル3bに蓄
積された電磁エネルギーはダイオードD3、閉極用放電
スイッチ12bを通して閉極用コイル3bを循環し徐々
に減衰する。また、可動コイル10に蓄積された電磁エ
ネルギーはダイオードD2を通して可動コイル10を循
環し徐々に減衰する。
【0028】また、閉極用電力貯蔵器11bがパルス電
流を放電した後、コイル間接続ダイオード13bが開極
用電力貯蔵器11aから閉極用電力貯蔵器11bに電流
が流れることを防ぐことができるため、閉極動作を行っ
た後、開極動作を失敗なく行うことができる。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1では、可
動コイル10の巻始めと閉極用コイル3bの巻始めとの
間にコイル間接続ダイオード13bを配置し、開極時に
閉極用電力貯蔵器11bよりパルス電流が閉極用コイル
3bに流れ込まないようにし、また可動コイル10の巻
始めと開極用コイル3aの巻始めとの間にコイル間接続
ダイオード13aを配置し、閉極時に開極用電力貯蔵器
11aよりパルス電流が開極用コイル3aに流れ込まな
いようにした。
【0030】本実施の形態では、図3に示すようには、
コイル接続用ダイオード13a,13bに代えて、コイ
ル間接続スイッチ13c,13dを配置する。この構成
により、開極動作をする場合は、コイル間接続スイッチ
13cはオン、コイル間接続スイッチ13をオフにす
る。閉極動作をする場合は、コイル間接続スイッチ13
cはオフ、コイル間接続スイッチ13をオンにする。
【0031】コイル間接続スイッチ13c,13dを設
けることにより、コイル間接続ダイオード13a,13
bと同様に閉極或いは開極動作に不要なコイルに電流が
流れ込んだりすることや、未放電の電力貯蔵器から放電
直後の電力貯蔵器に電流が流れ込むを防ぐ。コイル間接
続スイッチ13c,13dは図1にある補助スイッチ9
それ自身であるか、または補助スイッチ9と電子回路に
よって連動され、開極動作時にはコイル間接続スイッチ
13cをオン、コイル間接続スイッチ13をはオフと
し、閉極動作時にはコイル間接続スイッチ13cをオ
フ、コイル間接続スイッチ13をオンとすることで開閉
動作の信頼性が向上する。
【0032】実施の形態3.また、図4は図1における
開極用コイル3a、閉極用コイル3b、可動コイル10
とそれらにパルス電流を供給する電源の結線の一例を示
した図である。図において、3aは開極用コイル、3b
は閉極用コイル、10は可動コイル、11aは開極用電
力貯蔵器、11bは閉極用電力貯蔵器、12aは開極用
放電スイッチ、2bは閉極用放電スイッチ、13c,1
3dはコイル間接続スイッチである。
【0033】本実施の形態は実施の形態1,2とは構成
が異なり、図4に示すように開極用コイル3aと可動コ
イル10は直列に接続され、開極用電力貯蔵器11aか
ら開極用放電スイッチ12aを経てパルス電流が供給さ
れる。また、閉極用コイル3bと可動コイル10は直列
に接続され、閉極用電力貯蔵器11bから閉極用放電ス
イッチ12bを経てパルス電流が供給される。
【0034】コイル間接続スイッチ13cは開極用コイ
ル3aと可動コイル10の間に配置されるものである。
コイル間接続スイッチ13dは閉極用コイル3bと可動
コイル10の間に配置されるものである。コイル間接続
スイッチ13c,13dは図1にある補助スイッチ9そ
れ自身であるかまたは補助スイッチ9と電子回路によっ
て連動されていれば開閉動作の信頼性が向上する。即
ち、開極時にはコイル間接続スイッチ13cをオン,コ
イル間接続スイッチ13dをオフにし、閉極時にはコイ
ル間接続スイッチ13cをオフ,コイル間接続スイッチ
13dをオンとする。
【0035】次に本実施の形態における接点開極動作に
ついて説明する。図4において、開極用放電スイッチ1
2aをオンにすると、開極用電力貯蔵器11aから開極
用コイル3aと可動コイル10にパルス電流が流れるこ
とにより、開極用コイル3aと可動コイル10にはお互
い逆方向の磁界が発生して、可動コイル10は磁界の相
互作用で紙面下向きの電磁反発力を受ける。後は従来例
と同様な動作を行って、図1におけるスイッチ1は開極
する。
【0036】このときコイル間接続スイッチ13dがオ
フされていることにより、パルス電流は閉極用コイル3
bに流れ込まず閉極用コイル3bと可動コイル10間に
電磁相互作用は発生しないため、開極動作は確実に行う
行うことができる。尚、パルス電流の通電を遮断した
後、開極用コイル3aと可動コイル10に蓄積された電
磁エネルギーはダイオードD4を通して開極用コイル3
aと可動コイル10を循環して徐々に減衰する。
【0037】次にこの発明の接点閉極動作について説明
する。図4において、閉極用放電スイッチ12bをオン
にすると、閉極用電力貯蔵器11bから閉極用コイル3
bと可動コイル10にパルス電流が流れることにより、
閉極用コイル3bと可動コイル10にはお互い逆方向の
磁界が発生して、可動コイル10は磁界の相互作用で紙
面上向きの電磁反発力を受ける。後は従来例と同様な動
作を行って、図1におけるスイッチ1は閉極する。この
ときコイル間接続スイッチ13cが配置されることによ
り、パルス電流は開極用コイル3aに流れ込まず開極用
コイル3aと可動コイル10との間に磁界の相互作用は
発生しないため、開極動作は確実に行う。
【0038】また、コイル間接続スイッチ13cをオフ
にすることで、閉極用電力貯蔵器11bがパルス電流を
放電した後に開極用電力貯蔵器11aから閉極用電力貯
蔵器11bに電流が流れることを防ぐことができるため
閉極動作を行った後の開極動作を失敗なく行うことがで
きる。尚、パルス電流の通電を遮断した後、閉極用コイ
ル3bと可動コイル10に蓄積された電磁エネルギーは
ダイオードD5を通して閉極用コイル3bと可動コイル
10を循環し、徐々に減衰する。
【0039】実施の形態4.上記実施の形態では可動軸
4を連通して可動電極5の上下それぞれに開極用コイル
3aと閉極用コイル3bを配置したが、本実施の形態で
は固定コイルと磁界の相互作用を受ける可動コイルのみ
を備える。図5は、本実施の形態に係る開閉装置を示す
構成図である。図において、1はスイッチであり、4は
可動軸、5は可動電極、6は固定電極、7は端子、8
a,8bは接圧投入バネ、9は座板、10は可動コイル
であり、以上は実施の形態1と同一の構成である。ま
た、14は本実施の形態で使用する、固定コイルであ
る。なお、図5(a)はスイッチの閉極状態を示す図で
あり、一方図5(b)はスイッチの開極状態を示す図で
ある。
【0040】また図6は、図5における可動コイル1
0、固定コイル14とそれらにパルス電流を供給する電
源の結線の一例を示した図である。10は可動コイル、
14は固定コイル、11aは開極用電力貯蔵器、11b
は閉極用電力貯蔵器、12aは開極用放電スイッチ、1
2bは閉極用放電スイッチ、13cはコイル間接続スイ
ッチ、13e,13fは切り替えスイッチである。
【0041】可動コイル10と固定コイル14は並列に
接続され、開極用電力貯蔵器11a、閉極用電力貯蔵器
11bから開極用放電スイッチ12aを経てパルス電流
が供給される。コイル間接続スイッチ13cは開極用放
電スイッチ12aを経て開極用電力貯蔵器11aの負極
側と可動コイル10との間に配置されるものである。ま
た、開極動作の場合、コイル間接続スイッチ13cと切
り替えスイッチ13eをオン、切り替えスイッチ13f
をオフにする。閉極動作の場合、コイル間接続スイッチ
13cと切り替えスイッチ13eをオフ、切り替えスイ
ッチ13fをオンにする。コイル間接続スイッチ13
c、切り替えスイッチ13e,13fは図5にある補助
スイッチ9それ自身であるかまたは補助スイッチ9と電
子回路によって連動されていれば、上記実施の形態同様
に開閉動作の信頼性が向上する。
【0042】次に本実施の形態における接点開極動作に
ついて説明する。図6において、放電スイッチ12aを
オンにすると、開極用電力貯蔵器11aからコイル間接
続スイッチ13cを通して固定コイル14と可動コイル
10にパルス電流が流れることにより、固定コイル14
と可動コイル10にはお互い逆方向の磁界が発生して、
可動コイル10は固定コイル14の磁界の相互作用で紙
面下向きの電磁反発力を受け駆動軸4を引き下げる。後
は従来例と同様な動作を行って、図5におけるスイッチ
1は開極する。
【0043】このときコイル間接続スイッチ13cと切
り替えスイッチ13eがオン、切り替えスイッチ13f
がオフになっていることにより、確実に固定コイル14
と可動コイル10にはお互い逆方向の磁界が発生するよ
うにパルス電流が流れる。開極用電力貯蔵器11aから
のパルス電流が遮断された後は固定コイル14に蓄積さ
れた電磁エネルギーは固定コイル14に並列に接続され
たダイオードD6を通してコイル14を循環し、徐々に
減衰する。また、可動コイル10に蓄積された電磁エネ
ルギーは可動コイル10に並列に接続されたダイオード
D7を通してコイル10を循環し、徐々に減衰する。
【0044】次に本実施の形態に係る接点閉極動作につ
いて説明する。図6において、閉極用放電スイッチ12
bをオンにすると、閉極用電力貯蔵器11bから固定コ
イル14と可動コイル10に切り替えスイッチ13fを
通してパルス電流が流れることにより、固定コイル14
と可動コイル10にはお互い同方向の磁界が発生して、
固定コイル14は可動コイル10の磁界の相互作用で紙
面上向きの電磁吸引を受けて可動コイル10は固定コイ
ル14吸引され、駆動軸4を引き上げる。
【0045】後は従来例と同様な動作を行って、図5に
おけるスイッチ1は閉極する。このときコイル間接続ス
イッチ13cと切り替えスイッチ13eがオフ、切り替
えスイッチ13fがオンになっていることにより、確実
に固定コイル14と可動コイル10にはお互い同方向の
磁界が発生するようにパルス電流が流れる。開極用電力
貯蔵器11bからのパルス電流が遮断された後は固定コ
イル14に蓄積された電磁エネルギーは固定コイル14
に並列に接続されたダイオードD6を通してコイル14
を循環し、徐々に減衰する。また、可動コイル10に蓄
積された電磁エネルギーは可動コイル10に並列に接続
されるダイオードD8を通してコイル10を循環し、徐
々に減衰する。
【0046】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態1に係る開閉装置を改良した本実施の形態に係る開
閉装置の模式図である。図において、1はスイッチであ
り、3aは開極用コイル、3bは閉極用コイル、4は可
動軸、10は可動コイルである。また、15は本実施の
形態で使用する磁性体である。磁性体15には常時磁性
体、強磁性体などを用いる。磁性体15は開極用コイル
3a、閉極用コイル3b、可動コイル10の軸心の外周
を覆うように配置する。このように配置すると、発生磁
界が強くなり、開極用コイル3a、閉極用コイル3b、
可動コイル10にパルス電流を供給する電源の必要な容
量も小容量となる。また、このような配置は上記他の実
施の形態にも有効なのは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、接離自在な固
定電極と可動電極から構成されるスイッチ部と、前記可
動電極に連なる可動軸に固定された可動コイルと、この
可動コイルに対向して配置された固定コイルと、これら
コイルに対して励磁電流を流す電源と、前記各コイル間
に磁界の相互作用を生じさせるように前記電源から前記
各コイルに対する励磁電流の通電方向を設定する通電方
向設定手段とを備え、2つのコイルに直接電流を供給す
ることで電磁駆動を高効率化できると共に、開極用電源
または閉極用電源の必要な容量を小容量にすることがで
きるという効果がある。
【0048】請求項2の発明によれば、可動コイルに対
して上下方向に第1の固定コイルと第2の固定コイルを
対向して配置し、通電方向設定手段はスイッチ部の開極
時に電源から前記可動コイルと第1の固定コイルに励磁
電流を流すとき、前記可動コイルと前記第1の固定コイ
ルとの間に磁気反発力が発生するように電源から前記各
コイルへの通電方向を設定し、且つ、スイッチ部の閉極
時に前記可動コイルと第2の固定コイルに励磁電流を流
すとき、前記可動コイルと前記第2の固定コイルとの間
に磁気反発力が発生するように電源から前記各コイルへ
の通電方向を設定するようにしたので、コイル発生磁界
とその誘導による発生磁界の相互作用による電磁反発力
を効率よく発生させることができるという効果がある。
【0049】請求項3の発明によれば、第1の固定コイ
ルと可動コイルへの通電時に、第2の固定コイルへの電
流流入を阻止する第1の阻止手段と、第2の固定コイル
と前記可動コイルへの通電時に、前記第1へ固定コイル
の電流流入を阻止する第2の阻止手段とを備えたので、
動作が不要なコイルへの電流の流れ込みを抑え開閉動作
に対する信頼性を向上させることができるという効果が
ある。
【0050】請求項4の発明によれば、可動コイルに対
して固定コイルを対向して配置し、通電方向設定手段は
スイッチ部の開極時に電源から前記固定コイルと前記可
動コイルに励磁電流を流すとき、前記可動コイルと前記
固定コイル間に磁気反発力が発生するように電源から各
コイルへの通電方向を設定し、且つ、スイッチ部の閉極
時に前記可動コイルと固定コイルに励磁電流を流すと
き、前記可動コイルと前記固定コイル間に磁気吸引力が
発生するように電源から各コイルへの通電方向を設定す
るようにしたので、動作用コイルの数を削減し装置全体
を小型化できるという効果がある。
【0051】請求項5の発明によれば、各固定コイル、
及び可動コイルを磁性体で覆ったことで、発生磁界が強
くなるので、開極用または閉極用電源の必要な容量を小
容量にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による開閉装置を示
す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1で使用する図1にお
ける開極用コイル、閉極用コイル、可動コイルとそれら
にパルス電流を供給する電源の結線の一例を示した図で
ある。
【図3】 この発明の他の実施の形態で使用する図1に
おける開極用コイル、閉極用コイル、可動コイルとそれ
らにパルス電流を供給する電源の結線の一例を示した図
である。
【図4】 この発明の他の実施の形態で使用する図1に
おける開極用コイル、閉極用コイル、可動コイルとそれ
らにパルス電流を供給する電源の結線の一例を示した図
である。
【図5】 この発明の他の実施の形態による開閉装置を
示す構成図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態で使用する図5に
おける可動コイル、固定コイルとそれらにパルス電流を
供給する電源の結線の一例を示した図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態による開閉装置を
示す模式図である。
【図8】 従来の開閉装置を示す構成図である。
【図9】 従来の開閉装置に使用する設圧投入バネの荷
重特性を示す図である。
【符号の説明】
1 スイッチ、2 反発部、3a 開極用コイル、3b
閉極用コイル、4可動軸、5 可動電極、6 固定電
極、10 可動コイル、11a 開極用電力貯蔵器、1
1b 閉極用電力貯蔵器、12a 開極用放電スイッ
チ、12b 閉極用放電スイッチ、13,13a,13
b コイル間接続ダイオード、13,13c,13dは
コイル間接続スイッチ、13,13e,13f 切り替
えスイッチ、14 固定コイル、15 磁性体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森藤 英二 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 笹尾 博之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高橋 知恵 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 竹内 敏恵 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 秋田 裕之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G028 AA05 AA08 DB02 FB01 FD02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接離自在な固定電極と可動電極から構成
    されるスイッチ部と、前記可動電極に連なる可動軸に固
    定された可動コイルと、この可動コイルに対向して配置
    された固定コイルと、これらコイルに対して励磁電流を
    流す電源と、前記スイッチを開閉極時に前記各コイル間
    に磁界の相互作用を生じさせるように前記電源から前記
    各コイルに対する励磁電流の通電方向を設定する通電方
    向設定手段とを備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 可動コイルに対して上下方向に第1の固
    定コイルと第2の固定コイルを対向して配置し、通電方
    向設定手段はスイッチ部の開極時に電源から前記可動コ
    イルと前記第1の固定コイルに励磁電流を流すとき、前
    記可動コイルと前記第1の固定コイル間に磁気反発力が
    発生するように前記電源から前記各コイルへの通電方向
    を設定し、且つ、スイッチ部の閉極時に前記可動コイル
    と前記第2の固定コイルに励磁電流を流すとき、前記可
    動コイルと前記第2の固定コイル間に磁気反発力が発生
    するように前記電源から前記各コイルへの通電方向を設
    定することを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  3. 【請求項3】 第1の固定コイルと可動コイルへの通電
    時に、第2の固定コイルへの電流流入を阻止する第1の
    阻止手段と、第2の固定コイルと前記可動コイルへの通
    電時に、前記第1の固定コイルへの電流流入を阻止する
    第2の阻止手段とを備えたことを特徴とする請求項2に
    記載の開閉装置。
  4. 【請求項4】可動コイルに対して固定コイルを対向して
    配置し、通電方向設定手段はスイッチ部の開極時に電源
    から前記固定コイルと前記可動コイルに励磁電流を流す
    とき、前記可動コイルと前記固定コイル間に磁気反発力
    が発生するように前記電源からの前記各コイルへの通電
    方向を設定し、且つ、スイッチ部の閉極時に前記可動コ
    イルと固定コイルに励磁電流を流すとき、前記可動コイ
    ルと前記固定コイル間に磁気吸引力が発生するように前
    記電源から前記各コイルへの通電方向を設定することを
    特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  5. 【請求項5】 各固定コイル、及び可動コイルは磁性体
    で覆われていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の開閉装置。
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