JP2000047489A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000047489A
JP2000047489A JP22863498A JP22863498A JP2000047489A JP 2000047489 A JP2000047489 A JP 2000047489A JP 22863498 A JP22863498 A JP 22863498A JP 22863498 A JP22863498 A JP 22863498A JP 2000047489 A JP2000047489 A JP 2000047489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
carrier
developer
image
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22863498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3459775B2 (ja
Inventor
Tsuneji Masuda
恒司 桝田
Shigeo Kimura
木村  茂雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16879423&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2000047489(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP22863498A priority Critical patent/JP3459775B2/ja
Publication of JP2000047489A publication Critical patent/JP2000047489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459775B2 publication Critical patent/JP3459775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像スリーブの搬送力が低下する、トナー及
びキャリアが小粒径化された二成分現像剤を、長期に亙
って安定して搬送することが可能であり、画像濃度ムラ
などの画像不良を防止することのできる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 像担持体上の静電潜像を現像するための
現像装置は、磁界発生手段としてのマグネットローラ5
2を内部に設けた現像剤担持体としての現像スリーブ5
1を有し、マグネットローラ52の発生する磁界は、現
像ニップN(現像領域)の現像スリーブ51回転方向上
流近傍、現像ニップN内、及び現像ニップNの現像スリ
ーブ51回転方向下流近傍では、マグネットローラ52
が発生する磁界の強さの絶対値の現像スリーブ51接線
方向(現像剤搬送方向)への増加率が正であるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真或
いは静電記録にて像担持体上に静電潜像を形成し、非磁
性トナー粒子と磁性キャリア粒子を含む二成分現像剤を
用いて静電潜像を現像して可視像(トナー像)を得る現
像装置を備えた、例えば複写機、プリンタなどの画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、像担持体としての例えばドラム状
の電子写真感光体(感光体)、即ち感光ドラム表面を一
様に帯電し、その表面に画像信号に対応した露光を行い
静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置にて現像し
てフルカラーやマルチカラー画像を形成するカラー画像
形成装置においては、発色性や混色性といった点から、
現像装置の殆どが非磁性トナー粒子(以下、単に「トナ
ー粒子」或は「トナー」と呼ぶ。)と磁性キャリア粒子
(以下、単に「キャリア粒子」或は「キャリア」と呼
ぶ。)を混合した二成分現像剤を使用している。周知の
ように、二成分現像剤を用いる現像方法では、キャリア
粒子とトナー粒子の間で生じる摩擦帯電によりトナーに
電荷が付与され、電荷の付与されたトナーが静電潜像に
静電的に付着することによって像担持体上にトナー像を
形成する。
【0003】例えば図2にて理解されるように、二成分
現像剤を用いる現像装置5Mは、感光ドラム1の表面に
形成された静電潜像に対向するように現像剤担持体とし
ての現像スリーブ51を備えている。現像スリーブ51
は矢印方向に回転自在に現像容器50に支持されており
内部には磁界発生手段としての固定されたマグネットロ
ーラ52を有している。二成分現像剤はマグネットロー
ラ52の磁力のために、トナーの付着したキャリアが穂
立ちした、所謂、磁気ブラシの状態で現像スリーブ51
に担持され、感光ドラム1上の静電潜像と対向する現像
領域、所謂、現像ニップNまで搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高画質
化を実現するためにトナーとキャリアの小粒径化を行う
と、現像スリーブ51による現像剤の搬送力が弱まり、
現像ニップNでの現像剤の搬送不良という現象が生じ、
その結果、感光ドラム1の長手方向及び周方向の画像濃
度ムラが発生して画像全体の画質が著しく低下してしま
うという問題点があった。
【0005】更に、長期間の画像形成を行うと、現像ス
リーブ51上にトナーが融着してしまい、感光ドラム1
の表面も傷つけてしまうという問題点もあった。
【0006】従って、本発明の目的は、小粒径化された
トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を、現像剤担持
体の搬送力の低下をなくして、長期に亙って安定して搬
送することが可能であり、画像濃度ムラなどの画像不良
を防止することのできる画像形成装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体上に静電潜像を形成し、非磁性トナー粒子と磁
性キャリア粒子を含む二成分現像剤を用いて前記静電潜
像を現像する現像装置を有する画像形成装置において、
前記現像装置は、前記二成分現像剤を前記像担持体上の
前記静電潜像と対向する現像領域まで担持搬送する回転
可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体の内部に位置
する磁界発生手段と、を有し、前記磁界発生手段の発生
する磁界は、前記現像領域の前記現像剤担持体の回転方
向上流近傍、前記現像領域内、及び前記現像領域の前記
現像剤担持体の回転方向下流近傍では磁界の強さの絶対
値の前記現像剤担持体接線方向への増加率が正であるこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0008】本発明の一実施態様によると、前記磁性キ
ャリア粒子の重量平均粒径は、20μm以上、50μm
以下である。又、他の実施態様によると、前記磁性キャ
リア粒子の重量平均粒径は、30μm以上、40μm以
下である。更に他の実施態様によると、前記非磁性トナ
ー粒子の体積平均粒径は、5μm以上、8μm以下であ
る。
【0009】本発明の一実施態様によると、前記磁界発
生手段は、前記二成分現像剤を前記現像剤担持体上に汲
み上げる磁極、前記現像領域まで担持搬送する前記二成
分現像剤量を規制する磁極、及び前記現像領域に磁界を
形成する磁極を有する。
【0010】更に、本発明の一実施態様によると、前記
像担持体上の前記静電潜像を現像する際に、前記現像剤
担持体に交流バイアスを重畳した直流バイアスを印加す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0012】実施例1 図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例を示すカラ
ー電子写真複写機の概略構成を示す。
【0013】本実施例によると、複写機は原稿Gの画像
を読み取ってデジタル信号処理を行うイメージスキャナ
部18と、イメージスキャナ部18の読みとった原稿画
像に対応した画像を形成して記録材Pにプリントするプ
リンタ部19を備え、イメージ部18は複写機本体の上
部に設けられ、プリンタ部19はイメージスキャナー部
18の下方に画像形成装置本体の主要部を占めるように
設けられている。
【0014】イメージスキャナ部18には、原稿照射用
ランプ、短焦点レンズアレイ及びCCDセンサーが一体
となった走査ユニット20が設けられている。この走査
ユニット20が走行しながら原稿Gを照射して走査する
ことにより、その照明走査光の原稿面反射光が短焦点レ
ンズアレイによって結像されてCCDセンサーに入射す
る。CCDセンサーは受光した光信号を電荷信号に変え
て、更に電圧信号に変換した後出力する。このようにし
て得られたアナログ信号は、周知の画像処理技術にてデ
ジタル信号変化されプリンタ部19に送られる。
【0015】プリンタ部19には、像担持体としてのド
ラム状の電子写真感光体、即ち感光ドラム1が矢印方向
に回転可能に支持されている。例えば、フルカラープリ
ントの場合を例に取ると、画像形成装置が画像形成動作
にはいると、感光ドラム1が回転され、この感光ドラム
1表面が帯電器2によって均等に帯電される。次に、ス
キャナー部18からのデジタル画像信号の入力を受け
て、この信号にに対応して変調されたレーザービーム4
を発光することが可能なレーザースキャナー3が、原稿
Gのマゼンタ画像信号に対応して変調されたレーザービ
ーム4により感光ドラム1表面を画像露光し、静電潜像
を形成する。この静電潜像は、その後、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの各色の二成分現像剤を収納し
たそれぞれの現像装置5M、5C、5Y、5Kを備える
回転現像装置ユニット5の回転によって、予め現像位置
に定置されたマゼンタ現像装置5Mによって現像され、
マゼンタトナー像として可視化される。
【0016】一方、画像形成装置本体に設けらるカセッ
ト6に収容された記録材Pは給紙ローラ7によって送り
出されてレジストローラ8に至り、所望のタイミングで
転写ドラム10に供給されて、グリッパ10aに把持さ
れるとともに当接ローラ9とその対向極によって静電的
に転写ドラム10に巻き付けられる。転写ドラム10は
感光ドラム1と同期して矢印方向に回転しており、転写
ドラム10に巻き付けられた記録材Pは、感光ドラム1
と対向した転写部に搬送される。感光ドラム1上に形成
されたマゼンタトナー像は、転写部において転写帯電器
15により記録材Pに転写される。転写ドラム10はそ
のまま回転を続け、次の色のトナー像の転写に備える。
【0017】マゼンタトナー像の転写が終了した感光ド
ラムは、除電帯電器12により除電し、クリーニング手
段11によりクリーニングした後、再び帯電器2により
帯電し、次のシアン画像信号で変調したレーザービーム
4により画像露光を行い、感光ドラム1上に静電潜像が
形成される。この間、回転現像装置ユニット5が回転し
てシアン現像装置5Cが所定の現像位置に定置される。
感光ドラム1上の静電潜像は、シアン現像装置5Cによ
りシアントナー像に現像される。得られたシアントナー
像は、転写部て転写ドラム10上の記録材Pにマゼンタ
トナー像の上から重ねて転写される。
【0018】続いて、以上のような工程をイエロー及び
ブラックに対しても行い、マゼンタ、シアン、イエロ
ー、ブラックの4色分の転写が終了すると、グリッパ1
0aによる記録材Pの把持が解除され、分離爪13によ
り記録材Pが転写ドラム10から分離される。次に、記
録材Pは搬送ベルト14により定着装置16に送られ、
定着装置16が熱及び圧力を加えることにより未定着ト
ナー像が記録材P上に定着し、フルカラープリント画像
が形成される。その後、排紙ローラ17により画像形成
装置外に排出され、一連のフルカラープリントシーケン
スが終了する。
【0019】次に、回転現像装置ユニット5の格言像装
置5M、5C、5Y、5Kは同じ構成とされるので、現
像装置5Mについて更に詳しく説明する。図2は、現像
装置5Mの概略構成を示す。
【0020】本実施例によると、現像装置5Mは粉砕法
にて製造された非磁性トナー(トナー)と磁性キャリア
(キャリア)を混合した二成分現像剤(現像剤)を収容
する現像容器50を有する。現像容器50は、隔壁59
によって現像室(第一室)55と攪拌室(第二室)58
とに区分されている。
【0021】上記現像室55及び攪拌室58には、スク
リュータイプの第一及び第二の攪拌搬送手段として、第
一攪拌スクリュー20及び第二攪拌スクリュー57が設
けられている。第一攪拌スクリュー56は現像室55内
の現像剤を攪拌及び搬送し、又、第二攪拌スクリューは
攪拌室58内の現像剤を攪拌及び搬送するものであり、
現像剤のトナー濃度(トナー/キャリアー比、即ちTC
比)を検知及び制御するトナー濃度制御装置の制御のも
とでトナー補給槽(不図示)から第二攪拌スクリュー5
7の現像剤搬送方向の上流に供給されるトナーと、攪拌
室58内に既存の現像剤とを攪拌し、トナー濃度を均一
化する。又、隔壁59には、現像装置5Mの長手方向の
両端部、つまり例えば第一攪拌スクリュー56長手方向
の両端部において、現像室55と攪拌室58とを相互に
連通させる現像剤通路が設けられており、更に第一攪拌
スクリュー56と第二攪拌スクリュー57とが長手方向
に逆向きに現像剤を搬送することで、一方の現像剤通路
を通して現像によってトナーが消費されてトナー濃度の
低下した現像室55内の現像剤が攪拌室58へ、又、反
対側の現像剤通路を通して攪拌室58にてトナー補給を
受けトナー濃度の復帰した現像剤が現像室55へと移動
するように構成されている。
【0022】上記現像容器50の現像室55は、感光ド
ラム1に対向する位置が開口しており、この開口部に一
部露出するようにして現像剤担持体としての現像スリー
ブ51が矢印方向に回転可能に現像容器50に支持され
ている。現像スリーブ51は非磁性材料で構成され、そ
の内部には磁界発生手段としてのマグネットローラ52
が現像容器50に回転不可能に固定されている。現像動
作時には、現像剤はマグネットローラ52の磁力によっ
て穂立ちし、所謂磁気ブラシの状態で現像スリーブ51
上に担持され、現像スリーブ51の回転に伴って回転方
向に搬送される。現像剤は更にブレード状の現像剤層厚
規制手段であるブレード54によって層厚を規制された
後、感光ドラム1上に形成する静電潜像と対向する領
域、所謂現像ニップNまで担持搬送されて、トナーのみ
が静電的に静電潜像に飛翔して、感光ドラム1上にトナ
ー像を形成する。又、現像効率、即ち静電潜像へのトナ
ーの付与率を向上させるために、現像スリーブ51には
直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加
される。
【0023】本実施例によると、マグネットローラ52
は、現像スリーブ51の回転方向に順に現像領域に磁界
を形成する現像磁極N1(1000Gs)及びS1(7
00Gs)、N3(500Gs)、N2(500G
s)、S2(700Gs)の各磁極を有する。ここで、
上記の各々の数値はそれぞれの磁極の形成する磁界にお
ける磁束密度の絶対値の最大値を表している。又、ブレ
ード54はSUSなどの非磁性材料にて構成され、先端
近傍に磁性板53が取り付けてある。磁性板53は、磁
極S2よりも現像スリーブ51の回転方向の下流側に1
8度の位置にあり、且つ先端と現像スリーブ51の表面
との間には隙間が設けられるように配置されている。こ
のブレード54の先端の磁性板53と、その位置に磁界
を形成する磁極S2との協働により、現像スリーブ51
上に担持され現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規
制する。層厚を規制された現像剤は、磁性板53と現像
スリーブ51との間をトナーとキャリアの両方が通過し
て現像領域へと送られる。
【0024】又、現像領域にてトナーを静電的に感光ド
ラム1上の静電潜像に飛翔させた後のキャリア及び現像
に供されずに残ったトナーは、現像スリーブ51上にて
引き続き担持搬送され、同極性の磁極N3及びN2が隣
り合った位置において形成される反発磁場により現像ス
リーブ51上から現像室55内へ落とされる。一方、第
一攪拌スクリュー56の回転によって攪拌及び搬送され
た現像剤は前記の同極性磁極の一方の磁極N2にて現像
スリーブ51へ汲み上げられ、現像剤層厚規制部(規制
部)まで搬送される。又、現像剤層厚規制部には現像室
55の上部に位置するようにして現像剤反転案内部材
(案内部材)60が設けられており、現像剤は案内部材
60の部分で図示の太い矢印方向に、即ち、規制部から
現像領域へと搬送される部分と、案内部材60により押
し戻されて進行方向を反転され現像室55内へ再び落下
する部分とに分かれる。現像室55へ落ちた現像剤は現
像室55内の現像剤と混合され、再度規制部まで搬送さ
れる。
【0025】尚、本実施例によると、感光ドラム1の外
径は180mm、現像スリーブ51の外径は24.5m
m、現像スリーブ51とブレード54の先端15との間
隔は700μmとし、感光ドラム1の周速を200mm
/sec、現像スリーブ51の周速を350mm/se
cとした。又、静電潜像の現像としては、感光ドラム1
の表面を暗電位として−700Vに一様に帯電した後、
露光して明電位として−200Vの静電潜像を形成し、
現像スリーブ51に交番電圧(周波数2000Hz、V
pp2000Vの交番電圧に直流電圧−500Vを重畳
したもの)を印加し、上記の明電位である−200Vの
潜像にトナーの飛翔を行う、所謂反転現像を行った。
【0026】次に、本実施例にて用いられる二成分現像
剤について説明する。
【0027】本実施例によるとトナーは、結着樹脂、着
色材、そして必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹
脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外
添されている着色粒子とを有している。そして、トナー
は、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒
径は5μm以上、8μm以下とされ、本実施例では6.
5μmであった。
【0028】又、本実施例によるとキャリアは、例えば
表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガ
ン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或
は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これ
らの磁性粒子の製造法は特に制限されない。そして、キ
ャリアは、重量平均粒径が20〜50μm、好ましくは
30〜40μmであり、抵抗率が107 Ωcm以上、好
ましくは108 Ωcm以上である。
【0029】尚、本実施例にて用いられるトナーについ
て、体積平均粒径は以下に示す装置及び方法にて測定し
た。
【0030】測定装置としては、コールターカウンター
TA−II型(コールター社製)、個数平均分布体積平
均分布を出力するためのインターフェース(日科機製)
及びCX−iパーソナルコンピュータ(キヤノン製)を
使用し、電解水溶液として、一級塩化ナトリウムを用い
て調製した1%NaCl水溶液を使用した。
【0031】測定方法は以下に示す通りである。即ち、
上記の電解水溶液100〜150ml中に分散剤として
界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩
を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加え
る。試料を懸濁した電解水溶液は超音波分散器で約1〜
3分間分散処理を行い、上記のコールターカウンターT
A−II型により、アパーチャーとして100μmアパ
ーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定
して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分
布より、体積平均粒径を得る。
【0032】又、本実施例にて用いられるキャリアの抵
抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmの
サンドイッチタイプのセルを用いて、片方の電極に1k
gの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/c
m)を印加して、回路に流れた電流からキャリアの抵抗
率を得る方法によって測定した。
【0033】以上に示した本実施例の画像形成装置及び
現像剤を用いて現像スリーブ51上の現像剤の搬送性を
検討するにあたり、先ず、現像領域、即ち、現像ニップ
Nの近傍におけるキャリアに働く磁気力について詳しく
説明する。
【0034】キャリアに働く磁気力Fbはキャリアの磁
化をm(emu/cm3 )、キャリア1個の体積をV
(cm3 )、マグネットローラ52による磁界をB(ガ
ウス)とすると、キャリア1個に働く磁気力ベクトルF
b(dyn/個)は、CGS単位系で、 ベクトルFb=−∇(ベクトルmV・ベクトルB) と表現できる。
【0035】又、磁気力ベクトルFbは、現像スリーブ
51表面に対して垂直な方向、即ち、現像スリーブ51
の法線方向に働く力(ベクトルFr)と現像スリーブ5
1表面の接線方向に働く力(ベクトルFθ)に分割して
考えることができ、現像スリーブ51の表面から法線方
向に向かう距離をr(cm)とすると、キャリア1個当
たりに対して現像スリーブ51表面から法線方向に働く
磁気力は、CGS単位で、 ベクトルFr(dyn/個) =−d/dr(ベクトルmV・ベクトルB) =−Vd/dr(|ベクトルm||ベクトルB|) =−V|ベクトルm|d/dr|ベクトルB| となり、|ベクトルm|を勾配の前に出すことが可能で
ある。このように、キャリア1個に対して現像スリーブ
51の法線方向に働く磁気力の大きさは、マグネットロ
ーラ52による磁場の強さの絶対値の、現像スリーブ5
1の法線方向の勾配に比例しており、この力の方向はマ
グネットローラ52の中心に向かう方向である。
【0036】同様に、キャリア1個当たりに対して現像
スリーブ51表面の接線方向に働く磁気力については、
θを現像スリーブ51の回転方向、即ち、現像剤の搬送
方向を正として、CGS単位で、 ベクトルFθ(dyn/個) =1/r・d/dθ(ベクトルmV・ベクトルB) =V/r・d/dθ(|ベクトルm||ベクトルB|) =V/r|ベクトルm|d/dθ|ベクトルB| と表現することができ、このように、キャリア1個に対
して現像スリーブ51表面の接線方向に働く磁気力の大
きさは、マグネットローラ52による磁場の強さの絶対
値の、現像スリーブ51表面の接線方向の勾配に比例し
ている。
【0037】現像スリーブ51がキャリアを搬送する力
をあげるためには、キャリア1個当たりに対する現像ス
リーブ51の表面に垂直な方向及び接線方向に働く磁気
力、即ち、Fr及びFθの値を大きくすれば良いこと
が、従来よりわかっているが、そのためには現像極N1
及びS1の磁界の強さベクトルBを大きくしなければな
らない。しかし、ベクトルBの絶対値を大きくすること
には限界がある。
【0038】そこで、本発明によれば、ベクトルFθの
向きと現像剤の搬送性の相関を詳しく検討し、現像領域
(現像ニップ)の現像スリーブ51回転方向上流側近
傍、現像領域(現像ニップ)内、及び現像領域(現像ニ
ップ)の現像スリーブ51回転方向下流側近傍において
ベクトルFθの向きを現像剤搬送方向とし、それによっ
て現像スリーブ51のキャリア搬送力を上げることが可
能となった。
【0039】即ち、マグネットローラ52の形成する磁
界の強さの絶対値の、現像スリーブ51接線方向、即
ち、現像剤搬送方向への増加率、d/dθ|ベクトルB
|(ここで、現像スリーブ51の法線方向及び接線方向
の磁界の強さをそれぞれBr、Bθとすると、|ベクト
ルB|=(Br2 +Bθ21/2 )を正とすることであ
る。
【0040】本実施例によると、現像極の磁束密度分布
と現像ニップ位置との関係が図3のグラフに示すものと
なるように、マグネットローラ52の磁極を構成する。
図3において理解されるように、現像領域(現像ニッ
プ)の現像スリーブ51回転方向上流側近傍、現像領域
(現像ニップ)内、及び現像領域(現像ニップ)の現像
スリーブ51回転方向下流側近傍で、Fθは正となって
いる。Fθは現像スリーブ51の回転方向、即ち現像剤
搬送方向を正としているので、Fθが正であることは、
キャリアに対して、現像スリーブ51の回転方向に向か
う磁気力が働いていることが分かる。このようなマグネ
ットローラ52の磁束密度分布とすることで、本実施例
で用いた重量平均粒径が概略40μmであるキャリアを
含む現像剤使用時でも、現像スリーブ51の現像剤搬送
力を上げることが可能となる。
【0041】以上、本実施例による詳細な検討の結果、
現像領域(現像ニップ)の現像スリーブ51回転方向上
流側近傍、現像領域(現像ニップ)内、及び現像領域
(現像ニップ)の現像スリーブ51回転方向下流側近傍
でキャリアに対して、現像スリーブ51の回転方向、即
ち現像剤搬送方向に向かう磁気力を働かせることが可能
な、例えば図2に示したようなマグネットローラ52の
磁極構成とすることで、現像スリーブ51の現像剤搬送
力を上げることが可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成し、非磁性ト
ナー粒子と磁性キャリア粒子を含む二成分現像剤を用い
て静電潜像を現像する現像装置を有する画像形成装置に
おいて、現像装置は、二成分現像剤を像担持体上の静電
潜像と対向する現像領域まで担持搬送する回転可能な現
像剤担持体と、現像剤担持体の内部に位置する磁界発生
手段と、を有し、磁界発生手段の発生する磁界は、現像
領域の現像剤担持体の回転方向上流近傍、現像領域内、
及び現像領域の現像剤担持体の回転方向下流近傍では磁
界の強さの絶対値の現像剤担持体接線方向への増加率が
正である構成とされるので、現像剤担持体に担持搬送さ
れる二成分現像剤中の磁性キャリア粒子に働く磁気力
を、前記の3領域にて現像剤担持体接線方向、即ち、二
成分現像剤の搬送方向とすることが可能となり、現像剤
担持体の二成分現像剤搬送力を上げることができる。従
って、小粒径化したトナー粒子及びキャリア粒子を含む
二成分現像剤使用時にも、長期に亙る安定した搬送を実
現でき、画像濃度ムラなどの画像不良を防止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置に備える現像装置を
示す概略構成図である。
【図3】マグネットローラの磁束密度分布と現像ニップ
位置との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 帯電器 3 レーザースキャナ 5 回転現像装置ユニット 5M マゼンタ現像装置 10 転写ドラム 15 転写帯電器 16 定着装置 50 現像容器 51 現像スリーブ(現像剤担持体) 52 マグネットローラ(磁界発生手段) 53 磁性板 54 ブレード 55 現像室 56 第一攪拌スクリュー 57 第二攪拌スクリュー 58 攪拌室 59 隔壁 60 現像剤反転案内部材(案内部材) N 現像領域(現像ニップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA08 CA08 CB02 CB04 CB06 CB13 EA01 EA02 EA05 FA02 2H031 AB02 AC08 AC14 AC19 AC31 AD03 AD15 BA04 BA08 BA09 BC07 CA11 DA01 FA01 2H073 BA04 BA13 CA03 2H077 AB02 AB18 AC02 AD02 AD06 AD13 AD36 DA10 DA35 EA03 EA16 GA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に静電潜像を形成し、非磁性
    トナー粒子と磁性キャリア粒子を含む二成分現像剤を用
    いて静電潜像を現像する現像装置を有する画像形成装置
    において、前記現像装置は、 前記二成分現像剤を前記像担持体上の前記静電潜像と対
    向する現像領域まで担持搬送する回転可能な現像剤担持
    体と、 前記現像剤担持体の内部に位置する磁界発生手段と、を
    有し、前記磁界発生手段の発生する磁界は、前記現像領
    域の前記現像剤担持体の回転方向上流近傍、前記現像領
    域内、及び前記現像領域の前記現像剤担持体の回転方向
    下流近傍では磁界の強さの絶対値の前記現像剤担持体接
    線方向への増加率が正であることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性キャリア粒子の重量平均粒径
    は、20μm以上、50μm以下であることを特徴とす
    る請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性キャリア粒子の重量平均粒径
    は、30μm以上、40μm以下であることを特徴とす
    る請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記非磁性トナー粒子の体積平均粒径
    は、5μm以上、8μm以下であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生手段は、前記二成分現像剤
    を前記現像剤担持体上に汲み上げる磁極、前記現像領域
    まで担持搬送する前記二成分現像剤量を規制する磁極、
    及び前記現像領域に磁界を形成する磁極を有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体上の前記静電潜像を現像す
    る際に、前記現像剤担持体に交流バイアスを重畳した直
    流バイアスを印加することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
JP22863498A 1998-07-29 1998-07-29 現像装置 Ceased JP3459775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22863498A JP3459775B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22863498A JP3459775B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000047489A true JP2000047489A (ja) 2000-02-18
JP3459775B2 JP3459775B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=16879423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22863498A Ceased JP3459775B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459775B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6895203B2 (en) 2002-02-01 2005-05-17 Ricoh Company, Ltd. Developing method and apparatus using two-ingredient developer with prescribed coating of particles and resin
JP2015169696A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 キヤノン株式会社 現像装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6895203B2 (en) 2002-02-01 2005-05-17 Ricoh Company, Ltd. Developing method and apparatus using two-ingredient developer with prescribed coating of particles and resin
US7095971B2 (en) 2002-02-01 2006-08-22 Ricoh Company, Ltd. Developing method and apparatus using two-ingredient developer with prescribed coating of particles and resin
US7283774B2 (en) 2002-02-01 2007-10-16 Ricoh Company, Ltd. Developing method using a two-ingredient type developer and image forming apparatus using the same
JP2015169696A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 キヤノン株式会社 現像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3459775B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4642529B2 (ja) 現像装置
JP2007072221A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2009258620A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2016130796A (ja) 画像形成装置
JP2008176316A (ja) 画像形成装置
CN1333309C (zh) 显影装置
JPH05249833A (ja) 画像形成装置
JP4920992B2 (ja) 画像形成装置
JPH11133752A (ja) 画像形成装置
JP2002082527A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3459775B2 (ja) 現像装置
JP2001154471A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP2505883B2 (ja) 現像装置
JP2000194194A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP5339938B2 (ja) 画像形成装置
JP4065481B2 (ja) 現像装置及びカートリッジ
JP3919374B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JPH0583903B2 (ja)
JP4077202B2 (ja) 画像形成装置
JP4689157B2 (ja) 現像装置
JP2006162648A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2791107B2 (ja) 現像装置
JP2000275951A (ja) 画像形成装置
JP2000194195A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP2006138881A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
RVOP Cancellation by post-grant opposition