JP2000046088A - オイルダンパ - Google Patents
オイルダンパInfo
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Abstract
えば、建築物の耐震性向上のためにブレースに併設され
るオイルダンパへの利用に適する。 【解決手段】 ロッド体21に連設されながらシリンダ
体11内に摺動可能に収装されて二つの油室R1,R2
を区画するピストン13を有し、ピストン13に調圧弁
2,3およびリリーフ弁4,5を設け、調圧弁2,3が
一方の油室に通じるポート24を閉じる方向にスプリン
グ27によって附勢された弁体26と、この弁体26お
よびスプリング27を収容する弁室23の一端を塞ぎか
つスプリング27の一端を支持するばね座32と、この
ばね座32に設けられて弁室23と他方の油室に連通す
る二次圧発生用の通路24とを備えてなる。
Description
改良に関する。
外部入力で伸縮する際に減衰作用をして所定のエネルギ
ー吸収を実現し得るように設定されるが、多くの場合
に、常用されるピストン速度の低速域から中速域にかけ
ての伸縮時に所定の減衰作用をしながら、言わば異常と
なるピストン速度の高速域時には、リリーフ機能を発揮
するように設定される。
オイルダンパにあっては、ダンパ本体1がシリンダ体1
1とこのシリンダ体11内に出没可能に挿通されるロッ
ド体12を有してなり、シリンダ体11内には、ロッド
体12に連設されながら摺動可能に収装されて、このシ
リンダ体11内に二つの油室R1,R2を区画するピス
トン13を有してなるとしている。
ストン13に二組の減衰機能を発揮する調圧弁2,3と
この調圧弁2,3にそれぞれ並列してリリーフ機能を発
揮するリリーフ弁4,5を有しており、二つの油室R
1,R2を外部で連通するバイパス路L中には、各油室
R1,R2からの油の流出を阻止するチェック弁6,7
と、この各チェック弁6,7に並列する絞り8,9を有
してなるとしている。
ェック弁6および絞り8群とチェック弁7および絞り9
群との間で連通するようにアキュムレータ10が接続さ
れている。
する油室が高圧側となるときに低圧側となる油室への油
の通過を許容し、その際にそれぞれ所定の減衰力を発生
するように設定されている。
えば、図4に示すように構成されるが、これについて少
し説明すると、各調圧弁2,3は、それぞれ油室R1,
R2を連通するポート14を閉じる方向にスプリング1
5によって付勢されて初期荷重が設定されている弁体1
6と、この弁体16およびスプリング15を収容する弁
室17の一端を塞ぎながらスプリング15を係止させる
ばね座18とを有してなるとしている。
6に示すように、外周にねじ部18aを有するととも
に、この外周に面取の態様に切り欠き形成された通路1
9を有してなるとしている。
は、弁体16の受圧面側の油室が高圧側となるときに弁
室17内の油が上記の通路19を介して低圧側に抜ける
ことになり、その結果、弁体16による減衰力の発生を
期待できることになる。
整することで、弁体16における初期荷重の調整も可能
になることになる。
た具体的な構成による各調圧弁2,3にあっては、言わ
ば上流側の油室が極めて高圧になりかつ通過油量が増大
する場合には、必ずしも好ましい減衰力の発生状況にな
らない、すなわち、減衰力特性における線形性が確保で
きないと指摘される可能性がある。
ける耐震性を向上させるためにブレースに併設されると
仮定すると、このとき、オイルダダンパにおける制御圧
力が約60MPa程度になると周知されていて、このよ
うな高圧状態下におかれる上記の各調圧弁2,3にあっ
ては、以下のような問題があると指摘されることにな
る。
2,3を通過する油量が増大する場合には、各調圧弁
2,3が図示するようにフランジ(符示せず)を有する
構造に設定されていると、このフランジに弁体16を開
く方向に作用する圧力が発生することになる。
り、したがって、各調圧弁2,3で発生される減衰力が
設定値より低くなるいわゆるだれる現象が発源されるこ
とになる。
なければならないが、仮に弁体16を背後側から附勢す
るスプリング15における特性を変更するとしても、こ
れは弁体16における初期荷重を左右するのみで、上記
した減衰力がだれる現象の阻止には寄与し得ない。
れたもので、その目的とするところは、適性な高い減衰
力の発生を可能にして、たとえば、建築物の耐震性向上
のためにブレースに併設されるオイルダンパへの利用に
最適となるオイルダンパを提供することである。
ために、請求項1の発明によるオイルダンパは、ダンパ
本体がシリンダ体とこのシリンダ体内に出没可能に挿通
されるロッド体を有すると共にこのロッド体に連設され
ながらシリンダ体内に摺動可能に収装されてシリンダ体
内に二つの油室を区画するピストンを有し、かつ、この
ピストンにリリーフ弁とこのリリーフ弁に並列する調圧
弁を有してなるオイルダンパにおいて、調圧弁が一方の
油室に通じるポートを閉じる方向にスプリングによって
付勢された弁体と、この弁体およびスプリングを収容す
る弁室の一端を塞ぎかつスプリングの一端を支持するば
ね座と、このばね座に設けられて弁室と他方の油室に連
通する二次圧発生用の油路とを備えてなるとしたもので
ある。
は、ばね座をスプリングのセット長を設定自在にかつ弁
室の一端を塞ぐように、シール材を介してねじ込んだも
のである。
は、ばね座のシート面をテーパ状に形成したものであ
る。
基づいて、この発明を説明するが、図1および図2は、
この発明のオイルダンパのピストンにリリーフ弁(図示
せず)に並列するように設けられる調圧弁21を示すも
ので、この調圧弁21は、ピストン13(図3参照)内
に組み付けられる有底円筒状のバルブケース22を有
し、このバルブケース22に一端が開放された中空状の
弁室23と、この弁室23に連通するポート24と、こ
のポート24に連通する一次圧側の油圧通路25が設け
られてなるとしている。
閉する弁体26およびこの弁体26をこれのシート部2
6aで支持するスプリング27が設けられており、ま
た、弁室23は、ポート24の反対側で上記のように開
放されて開口し、この開口部の内周に所定幅のねじ部2
8およびこのねじ部28より大径の所定幅の取付孔部2
9が段部30を介して連続的に設けられている。
2に示すように、フランジ部31を有する有底円筒状の
ばね座32が装着され、これの底部で上記スプリング2
7の他端を支持している。
2aを有し、このねじ部32aに切欠リング部32bを
介して連続するフランジ部31内側面に、たとえば、3
0度の傾きを持ったテーパ状のシート面31aが形成さ
れている。
外側面には、これの中心部を通る所定深さの溝33が形
成されており、この溝33内にばね座32の中心部を貫
通する小径孔からなる二次圧発生用の油路34が設けら
れている。
aを弁室23開口部のねじ部28にねじ込むようにし
て、弁室23の開口部端を塞ぐように取り付けられ、こ
のとき段部30とテーパ状のシート面31aとの間にシ
ール材35が介装される。
ナスドライバなどの治具を係合して回転操作することに
より可能となる。
2の弁室23内へのねじ込み深さに応じて、所望の弁特
性(減衰力特性)が得られるスプリング27のセット長
が選定される。
に示すようなオイルダンパのピストン13内に、バルブ
ケース22ごと装着されて用いられ、ピストン13によ
り区画された、一方の油室R1の圧力が上昇するとき
に、ポート24を塞いでいた弁体26がスプリング27
に抗して押し開かれて、油路34を介しての他方の油室
R2への油の流出を許容し、また、他方の油室R2の圧
力が言わば通常予想される範囲内で上昇するときにも、
同様にして、一方の油室R1への油の流出を許容するよ
うに動作する。
また、調圧弁21を通過する油量が大きくなるときに
は、弁室23内の油圧は、上記のシール材35の介装に
よってバルブケース側のねじ部28とばね座32のねじ
部32aとの噛合部からの二次圧のリークが防止される
ことと相俟って絞りからなる上記の油路34の配在で言
わば蓄圧されるような傾向になる。
くなるから、弁体26のフランジに作用する圧力に抗し
得る状況になり、したがって、弁体26、すなわち、調
圧弁21が開き過ぎるような状況を招来させないことに
なり、調圧弁21で発生される減衰力が設定値より低く
なるいわゆるだれる現象が発源されなくなる。
グ27の製作誤差によるばらつきを調整する程度の大き
さであるために、ばね座32のシート面31aは、上記
のように、たとえば30度の角度のテーパ形状とすれば
よく、シール材35を介装することと合わせて、ばね座
32の出入調整に対しても、十分なシール性能を確保で
きる。
でなく平らである場合には、ばね座32の出入調整の調
整量によっては、シールが圧縮されずシール性能を確保
できない。
の開口端に対するねじ込み量を調整することで、上記の
ようにスプリング27のばね長さ、すなわち、附勢力を
調整できることになる。
2のねじ部32aをバルブケース22における弁室23
内周のねじ部28に直接ポンチ止めしたのに対し、この
発明では、ばね座32のフランジ部31の外端周縁を取
付孔部29の内周面に対して複数箇所で、図2に示すよ
うに、二箇所のP点でポンチ止めしている。
じ部28,32aのガタ付き分だけばね座32が傾いて
固定され、従って、得られる弁特性がばらつくのに対
し、本発明ではシール材35を挟んでばね座32がねじ
込まれ、ねじ部28,32a以外のフランジ部外周と取
付孔部29内周との密接部でのポンチ結合であるため、
ばね座32は傾くことなく、従って、所期の安定した弁
特性が得られることとなる。
ば、弁室の一端を塞ぎかつスプリングの一端を支持する
ばね座に弁室と他方の油室に連通する二次圧発生用油路
とを設けることで、減衰弁として機能する調圧弁による
減衰力発生動作時に、調圧弁の弁体背面の弁室内に適切
な二次圧を発生させることができ、これにより、制御圧
力が高い用途においても、減衰力特性における線形性を
確保できるという効果が得られる。
スプリングのセット長を設定自在にかつ弁室の一端を塞
ぐようにシール材を介してねじ込むように構成したの
で、二次圧のねじ部付近からのリークを確実に防止で
き、減衰力特性における線形性をより十分に確保でき
る。
シート面をテーパ状に形成するようにしたので、シール
材の使用と相俟って、ばね座外周とバルブケースの弁室
開口部とのシール性をさらに十分なものとすることがで
き、減衰力特性における線形性確保に寄与できるという
効果が得られる。
調圧弁を示す断面図である。
る。
る。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ダンパ本体がシリンダ体とこのシリンダ
体内に出没可能に挿通されるロッド体を有すると共にこ
のロッド体に連設されながらシリンダ体内に摺動可能に
収装されてシリンダ体内に二つの油室を区画するピスト
ンを有し、かつ、このピストンにリリーフ弁とこのリリ
ーフ弁に並列する調圧弁を有してなるオイルダンパにお
いて、調圧弁が一方の油室に通じるポートを閉じる方向
にスプリングによって付勢された弁体と、この弁体およ
びスプリングを収容する弁室の一端を塞ぎかつスプリン
グの一端を支持するばね座と、このばね座に設けられて
弁室と他方の油室に連通する二次圧発生用の油路とを備
えてなることを特徴とするオイルダンパ。 - 【請求項2】 ばね座がスプリングのセット長を設定自
在にかつ弁室の一端を塞ぐようにシール材を介してねじ
込まれていることを特徴とする請求項1に記載のオイル
ダンパ。 - 【請求項3】 ばね座のシート面がテーパ状に形成され
ていることを特徴とする請求項2に記載のオイルダン
パ。
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1998
- 1998-07-29 JP JP21384798A patent/JP2934962B1/ja not_active Expired - Fee Related
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