JP2000045829A - 機械式過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

機械式過給機付エンジンの制御装置

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JP2000045829A
JP2000045829A JP10211385A JP21138598A JP2000045829A JP 2000045829 A JP2000045829 A JP 2000045829A JP 10211385 A JP10211385 A JP 10211385A JP 21138598 A JP21138598 A JP 21138598A JP 2000045829 A JP2000045829 A JP 2000045829A
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catalyst
engine
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throttle valve
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潤三 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械式過給機を利用して触媒未暖機時に吸気
温度を高めること等により触媒暖機性を向上することが
でき、しかも、ブレーキ装置のマスターバックへ供給す
る負圧を確保する。 【解決手段】 過給機バイパス通路を開閉する過給機バ
イパス弁と、機械式過給機より上流に位置するスロット
ル弁とを設け、このスロットル弁と機械式過給機との間
の吸気通路に負圧取出し通路を接続する。そして、点火
時期制御手段52により触媒未暖機時に点火タイミング
を所定量リタードさせるとともに、ABV制御手段54
及びスロットル弁制御手段55により、エンジン低負荷
時において触媒未暖機時に上記過給機バイパス弁を全閉
もしくは小開度に閉じ、かつ上記絞り弁を閉じて機械式
過給機上流の吸気通路を絞るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気通路に機械式
過給機を備えるとともに負圧取出し通路を備え、一方、
排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備えたエンジンの制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、排気通路に排気ガス浄化用の
触媒を備えたエンジンにおいて、触媒未暖機時に点火時
期をリタードすることにより排気温度を高めて触媒の暖
機促進を図るようにする技術は一般に知られており、機
械式過給機を備えたエンジンにおいて点火時期のリター
ドを行なうようにしたものとしては、特開平9−317
520号公報に示されるような過給機付エンジンがあ
る。
【0003】すなわち、この公報に記載の機械式過給機
付エンジンは、エンジンの圧縮比を高くしつつ、バルブ
オーバラップをアイドル時に小、高負荷時に大となるよ
うに可変制御することにより、低回転高負荷時のノッキ
ングを防止する一方、エンジンの圧縮比を低くすること
でノッキングを回避するようにしたものと比べ、冷間時
の燃焼性を高めることができるようにしている。
【0004】さらにこのエンジンでは、過給機の上流の
第1絞り弁に加えて過給機下流に第2絞り弁を設け、か
つ、この第2絞り弁と過給機との間から排気系に至る二
次空気通路を設けることにより、エンジンの冷間時に過
給機の過給作用を利用して二次空気を排気系に送り、触
媒の活性化を図るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種のエンジ
ンでは、触媒未暖機時に、暖機促進のため点火時期をリ
タードさせながらも燃焼性を確保すべく、触媒暖機後よ
りもスロットル開度を大きめに設定して吸入空気量を増
加させるようにしている。また、とくに上記公報に記載
のように、触媒未暖機時に、過給機を駆動しつつ、過給
機下流の第2絞り弁を絞って、過給機と第2絞り弁との
間の吸気通路から二次エアを取り出すようにする場合
も、燃焼室への吸気供給量と二次エア量とを確保するに
は、過給機上流の第1絞り弁の開度(スロットル開度)
を大きめに設定する必要がある。
【0006】ところで、自動車に搭載されるガソリンエ
ンジンでは、スロットル弁下流からチェックバルブ等を
介してブレーキ装置のマスタバックへ吸気負圧に導く負
圧取出し通路を設けることにより、スロットル開度が小
さいときにスロットル弁下流に生じる吸気負圧を上記マ
スタバックの負圧源として利用することが一般に行なわ
れている。
【0007】このように吸気負圧をブレーキ装置のマス
タバックの負圧源とする場合、触媒が未暖機状態にある
間でも車両の走行が行なわれて減速時等にブレーキ装置
が作動されることがあるので、このような場合の負圧の
確保も要求されるが、上記のような従来のこの種のエン
ジンでは、触媒未暖機時に吸入空気量増加等のためスロ
ットル開度が大きくされるので充分な吸気負圧を得るこ
とが難しくなるといった問題がある。
【0008】また、触媒暖機性の面でも、従来のように
点火時期をリタードさせるとともに吸入空気量を増加さ
せる方法や、上記公報に記載のように二次エヤを排気系
に供給する方法等のほかに、吸気温度を上昇させる等に
よって一層の暖機促進を図ることが望ましく、改善の余
地が残されている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑み、機械式過
給機を利用して触媒未暖機時に吸気温度を高めること等
により触媒暖機促進作用を高めることができ、しかも、
ブレーキ装置のマスターバックへ供給する負圧を確保す
ることができる機械式過給機付エンジンの制御装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、吸気通路に生成される負圧をマスターバ
ックの負圧室に導くように負圧取出し通路を設ける一
方、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を設け、この触媒
が未暖機状態のときに吸入空気量を増大させ、かつ点火
タイミングを所定量リタードさせるようになっているエ
ンジンにおいて、吸気通路に、エンジンで駆動されて吸
気を過給する機械式過給機と、この機械式過給機をバイ
パスする過給機バイパス通路と、この過給機バイパス通
路を開閉する過給機バイパス弁と、上記機械式過給機よ
り上流に位置する絞り弁とを設け、この絞り弁と機械式
過給機との間の吸気通路に上記負圧取出し通路を接続す
るとともに、エンジン低負荷時において触媒未暖機時に
上記過給機バイパス弁を全閉もしくは小開度に閉じ、か
つ機械式過給機上流の吸気通路を絞るように上記絞り弁
を閉じ、触媒暖機後に上記過給機バイパス弁を開くよう
に制御する制御手段を設けたものである。
【0011】この装置によると、触媒未暖機時に、機械
式過給機により過給が行なわれることで吸入空気量が増
加され、かつ、過給機下流側圧力が高くなる一方、上記
絞り弁が絞られることで過給機上流側の圧力が低くなっ
て、過給機下流側圧力と過給機上流側圧力との比である
圧力比が大きくなることにより、過給機下流の吸気温度
が上昇する。このため燃焼安定性が高められて、点火時
期を十分に大きくリタードすることができることにより
排気温度が上昇し、さらに吸気温度上昇自体も排気温度
の上昇をもたらし、これらの作用で触媒の暖機が促進さ
れる。しかも、上記絞り弁と機械式過給機との間の吸気
通路の圧力が低下し、ブレーキ装置のマスターバックに
供給するための充分な負圧が生成される。
【0012】本発明の装置において、アクセルオフ状態
での機械式過給機上流の吸気通路の開口面積を、触媒未
暖機状態において車両停止状態にある場合に車両走行状
態にある場合よりも大きくすることが好ましい。
【0013】このようにすると、車両走行中でアクセル
オフ状態のときに上記絞り弁と機械式過給機との間の吸
気通路に大きな吸気負圧が生成され、走行中のアクセル
オフ状態で作動されることが多いブレーキ装置のマスタ
ーバックに対する負圧の供給が効果的に行なわれる。一
方、車両停車中には、上記吸気通路開口面積がある程度
大きくされることで吸入空気量が確保されて触媒の暖機
促進に有利となる。
【0014】また、機械式過給機上流の吸気通路の開口
面積をアクセル開度に応じて変化させるようにするとと
もに、触媒未暖機時において車両走行状態の時に、アク
セル開度が所定開度以下の領域でのアクセル開度に対す
る上記開口面積の特性をアクセル開度増加時とアクセル
開度減少時とで異ならせ、アクセル開度減少時よりもア
クセル開度増加時の方が上記開口面積が大きくなるよう
にすることも効果的である。このようにすると、アクセ
ル開度減少時に作動されることが多いブレーキ装置のマ
スターバックに対する負圧の供給が効果的に行なわれる
一方、アクセル開度増加時には暖機性能及び出力性能が
高められる。
【0015】このようにする場合に、機械式過給機より
上流で絞り弁をバイパスする通路と、この通路の開口面
積を調節する制御弁とを設け、触媒未暖機時における車
両走行状態でアクセル開度が所定開度以下の領域でのア
クセル開度増加時に、上記制御弁を開くことにより吸気
通路の開口面積を大きくすることが好ましい。このよう
にすると、機械式過給機上流の吸気通路の開口面積の調
節が容易に行なわれる。
【0016】また、本発明の装置おいて、触媒未暖機時
に、機械式過給機上流の吸気通路を絞り弁によって絞り
つつ、機械式過給機上流の吸気通路の開口面積をエンジ
ン回転数が高くなるにつれて増大させるようにすれば、
負圧生成作用及び過給作用がエンジン回転数に応じて適
正に調整される。つまり、上記開口面積が一定の状態で
はエンジン回転数が高くなるほど負圧が大きくなる傾向
があることに関連して、必要な負圧が確保されつつ、負
圧生成能力に余裕のあるエンジン高回転側で過給作用が
高められる。
【0017】また、機械式過給機より上流に位置する絞
り弁とは別に、機械式過給機の下流に絞り弁を設けても
よく、この場合、触媒未暖機時に、機械式過給機上流の
絞り弁で絞られる吸気通路開口面積を機械式過給機下流
の絞り弁で絞られる吸気通路開口面積よりも小さくする
ことにより、上記圧力比を大きくして吸気温度を高める
作用、及び負圧生成作用が良好に得られる。
【0018】とくに、触媒未暖機時に、アクセル開度が
大きくなるにつれて機械式過給機上流の絞り弁及び機械
式過給機下流の絞り弁をともに開方向に作動させ、か
つ、機械式過給機上流の絞り弁で絞られる吸気通路開口
面積が機械式過給機下流の絞り弁で絞られる吸気通路開
口面積よりも小さい状態を維持しつつ上記各絞り弁を作
動させるようにすることにより、アクセル開度に応じて
吸入空気量が調整されつつ、吸気温度を高める作用及び
負圧生成作用が良好に得られる。
【0019】本発明の装置において燃焼室に供給する混
合気の空燃比の制御としては、触媒未暖機時に略理論空
燃比もしくはこれより大きい空燃比とすることが好まし
く、とくに、上記空燃比を触媒未暖機時に理論空燃比よ
りも大きいリーン空燃比とし、触媒暖機時に理論空燃比
とすることが好ましい。このようにすると、暖機促進が
図られつつ、触媒未暖機時に燃焼室からの排出ガス中の
HC、COが少なくなり、触媒が暖機されるとその浄化
作用が有効に発揮される。
【0020】本発明の装置において触媒未暖機中の制御
としては、エンジン始動後に触媒暖機状態に至るまでの
間で触媒の温度が上昇するに伴い、機械式過給機上流の
吸気通路の開口面積を所定値以下の範囲で次第に増大さ
せるようにしてもよい。このようにすれば、触媒温度の
上昇につれて上記開口面積が大きくされることで上記圧
力比が減少することにより、機械式過給機の信頼性が高
められる。
【0021】上記機械式過給機を駆動状態と停止状態と
に切換えるクラッチと、このクラッチの作動を制御する
手段とを備える場合に、触媒未暖機時にはエンジンの低
回転低負荷域を含む運転領域で、上記クラッチをオン状
態に制御することにより機械式過給機を駆動状態とす
る。
【0022】このようにクラッチを備える場合の触媒未
暖機中の制御としては、エンジン始動直後の未暖機時に
上記クラッチをオン状態、過給機バイパス弁を閉状態、
機械式過給機上流の絞り弁を閉状態とし、触媒の温度が
上昇するに伴い、上記クラッチのオン状態、及び機械式
過給機上流の絞り弁の閉状態を維持しつつ、過給機バイ
パス弁の開度を大きくするようにしてもよい。このよう
にすれば、触媒温度が上昇するにつれ、暖機促進の要求
が小さくなることから、それに応じて過給機バイパス弁
の開度が大きくされることにより、過給機下流側と上流
側との圧力比が小さくなって、機械式過給機の駆動抵抗
が小さくなり、燃費が改善される。
【0023】本発明の装置において機械式過給機より下
流の吸気通路にインタークーラを備える場合は、このイ
ンタークーラをバイパスするインタークーラバイパス通
路と、このインタークーラバイパス通路を開閉するイン
タークーラバイパス弁とを設け、触媒未暖機時に上記イ
ンタークーラバイパス通路を開くようにしておけば、触
媒未暖機時にインタークーラで過給気が冷却されること
が避けられる。
【0024】また、このようにインタークーラを備える
場合に、過給機バイパス通路とインタークーラバイパス
通路の各下流側部分を共通の通路で構成するとともに、
インタークーラバイパス通路のうちの専用通路部分に機
械式過給機下流の絞り弁を設けるとともに、インターク
ーラバイパス弁はインタークーラバイパス通路を開いた
ときにインタークーラ側の通路を遮断するように構成し
ておけば、各バイパス通路の通路構成が簡単になり、か
つ、上記インタークーラバイパス通路が閉じられる触媒
暖機後は機械式過給機下流の絞り弁が吸気流通抵抗とな
ることがない。
【0025】また、増速ギヤ内蔵の機械式過給機を備え
る場合に、エンジンのラフネスを検出する手段を設け、
アイドル運転状態での触媒未暖機時に上記ラフネスを設
定値以下に保つように点火時期リタード量を制御するよ
うにしてもよい。このようにすると、機械式過給機によ
る過給が行なわれる触媒未暖機時でアイドル運転状態に
あるときに、エンジン回転数変動が抑制されることによ
り、機械式過給機の増速ギヤでのバックラッシュによる
騒音が低減される。
【0026】燃焼室内に直接燃料を噴射するインジェク
タを備えたエンジンに本発明の装置を適用する場合に
は、上記のような構成に加え、触媒暖機時に、燃焼室全
体としての空燃比を略理論空燃比としつつ上記インジェ
クタからの燃料噴射を吸気行程と圧縮行程とに分割して
行なうようすると、後に詳述するように、触媒の暖機を
促進する作用がより一層高められる。
【0027】また、本発明が適用される機械式過給機付
エンジンでは、燃焼室から触媒までの距離が近いと高負
荷高回転時等に触媒の温度が上昇し過ぎることが懸念さ
れるので、燃焼室から触媒まである程度の距離をもたせ
るように、エンジンの排気マニホールドに排気管を介し
て触媒を接続しておけはよい。このようにした場合で
も、触媒未暖機時に、上記のように過給が行なわれつつ
絞り弁で過給機上流の吸気通路が絞られること等で排気
温度が高められ、比較的短い時間で触媒の暖機が達成さ
れる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0029】図1は本発明が適用される機械式過給機付
エンジンの一例を示している。この図において、エンジ
ン本体1は複数の気筒2(例えば図2に示すように4気
筒)を有し、各気筒2には、そのシリンダボアに挿入さ
れたピストン3の上方に燃焼室4が形成されており、こ
の燃焼室4に吸気ポート5及び排気ポート6が開口して
いる。上記吸気ポート5及び排気ポート6は、吸気弁7
及び排気弁8によってそれぞれ開閉されるようになって
いる。
【0030】上記燃焼室4の中央部には点火プラグ9が
配設され、そのプラグ先端が燃焼室4内に臨んでいる。
点火プラグ9は点火コイル等からなる点火回路10に接
続されている。
【0031】上記エンジン本体1に対し、吸気通路11
及び排気通路12が配設されている。上記吸気通路11
は、上流側の共通吸気通路13と、その下流に設けられ
たサージタンク14と、このサージタンク14から気筒
別に分岐した独立吸気通路15とを有し、各独立吸気通
路15の下流端側が吸気ポート5に連通している。
【0032】上記共通吸気通路13には機械式過給機2
0が設けられている。この機械式過給機20は、例えば
リショルム型ポンプからなり、エンジン出力軸によりベ
ルト等の伝動機構を介して駆動されるようになってい
る。上記伝動機構と機械式過給機20の入力軸との間に
は、機械式過給機20への駆動力の伝達を断続する電磁
クラッチ21が設けられている。なお、上記機械式過給
機20は増速ギヤ(図示せず)を内蔵し、入力軸の回転
が増速ギヤを介してロータ20aに伝えられるようにな
っている。
【0033】上記機械式過給機20の上流には、モータ
16により駆動されて開閉作動するスロットル弁17
(過給機上流側の絞り弁)が設けられるとともに、この
スロットル弁17をバイパスするISC通路18が設け
られ、このISC通路18にISCバルブ(制御弁)1
9が設けられている。上記スロットル弁17またはIS
Cバルブ19により、機械式過給機の上流において吸気
通路の開口面積を調節する開口面積調節手段が構成され
る。
【0034】機械式過給機20の下流には、過給された
吸気を冷却するためのインタークーラ22が配置されて
いる。
【0035】さらに吸気通路11には、過給機バイパス
通路23と、インタークーラバイパス通路26とが設け
られている。上記過給機バイパス通路23は、少なくと
も機械式過給機20をバイパスし、図示の例では機械式
過給機20及びインタークーラ22をバイパスするよう
に、一端がスロットル弁17と機械式過給機20との間
の吸気通路に接続されるとともに、他端がインタークー
ラ22の下流の吸気通路に接続されている。この過給機
バイパス通路23の途中に過給機バイパス弁(ABV)
24が設けられており、この過給機バイパス弁24はモ
ータ25により駆動されるようになっている。
【0036】上記インタークーラバイパス通路26は、
インタークーラ22をバイパスするように、一端が機械
式過給機20とインタークーラ22との間の吸気通路に
接続されるとともに、他端がインタークーラ22の下流
の吸気通路に接続されている。このインタークーラバイ
パス通路26の途中には、モータ等のアクチュエータ2
8により駆動されて開閉作動するインタークーラバイパ
ス弁27が設けられている。
【0037】また、スロットル弁17と機械式過給機2
0との間の吸気通路には、負圧取出し通路30が接続さ
れている。この負圧取出し通路30は、チェックバルブ
31を介し、ブレーキ装置のマスタバックの負圧室32
に接続されている。
【0038】吸気通路11における機械式過給機20よ
り下流には絞り弁33(以下、下流側絞り弁33と呼
ぶ)が設けられている。この下流側絞り弁33は、当実
施形態では図1及び図2に示すように、サージタンク1
4の下流の気筒別の各独立吸気通路15に設けられてお
り、各下流側絞り弁33は連動して作動するようにロッ
ド34により連結され、このロッド34を介してモータ
等のアクチュエータ35により作動されるようになって
いる。
【0039】そして、図2に示す例では、下流側絞り弁
33の下流で独立吸気通路15に続く吸気ポート5が2
又に分岐し、その分岐した2つのポート下流端が燃焼室
に開口し、これらがそれぞれ吸気弁7によって開閉され
るようになっている。
【0040】各下流側絞り弁33は、閉状態のときに、
部分的に通路壁との間に隙間を有する状態となることに
より、上記隙間を通る気流によって燃焼室内にスワール
もしくはタンブルを生成するようになっている。具体的
には、図3に示すように、下流側絞り弁30の一部、例
えば上部が切欠され、その切欠部分30aにより閉状態
のときに通路壁との間に隙間が形成され、この部分を吸
気が流通して燃焼室4内に主にタンブルが生成されるよ
うになっている。
【0041】なお、下流側絞り弁33の構造及び配置は
図示の例に限定されず、例えば、気筒別の独立吸気通路
をさらに2つの通路に分割し、その一方の通路に下流側
絞り弁を設け、この下流側絞り弁が閉じられたときに他
方の通路から燃焼室に流入する吸気によってスワールが
生成されるようにしたものでもよい。また、気筒別の通
路ではなく、機械式過給機20とサージタンク14との
間の共通吸気通路13に下流側絞り弁を設けるようにし
てもよい。
【0042】さらに各独立吸気通路15には、吸気ポー
ト下流側に向けて燃料を噴射するインジェクタ35が設
けられている。
【0043】一方、排気通路12は、各気筒の排気ポー
ト6に連通する排気マニホールド37とこの排気マニホ
ールド37の集合部に接続された共通排気通路38とを
有しており、その共通排気通路38の途中に排気ガス浄
化用の触媒39が設けられている。この触媒39は、排
気ガス中のHC、CO、NOx等を浄化するもので、望
ましくは、空燃比が理論空燃比よりもリーンな状態にあ
るリーン運転時でもNOx浄化性能を有するような触媒
が用いられる。
【0044】この触媒39の位置は、暖機促進のために
は燃焼室4に近い排気通路上流寄りとする方が有利であ
るが、機械式過給機付エンジンでは高負荷高回転時に排
気温度が上昇し易いので、触媒の過度の温度上昇を避け
て信頼性を確保すべく、燃焼室4からある程度離れたエ
ンジン下方もしくは運転室下方に触媒39が配置され、
共通排気通路38の一部をなす排気管38aを介して排
気マニホールド37に接続されている。
【0045】また、エンジンの制御に必要な各種検出手
段として、吸気通路11のスロットル弁17の上流に配
置されて吸入空気量を検出するエアフローセンサ41、
排気通路の排気マニホールド集合部に配置されて排気ガ
ス中の酸素濃度を検出することにより空燃比を検出する
2 センサ42、エンジン冷却水の水温を検出する水温
センサ43、エンジン回転数を検出する回転数センサ4
4、変速機のギヤ段を検出するセンサ45、アクセル開
度(アクセルペダル踏み込み量)を検出するアクセルセ
ンサ46等が設けられている。
【0046】上記各センサ41〜46からの信号は制御
ユニット(ECU)50に入力されている。そして、上
記制御ユニット50から、燃料噴射量を制御する信号が
インジェクタ33に出力されるとともに、点火時期を制
御する信号が点火回路10に出力され、また機械式過給
機20の駆動、停止を制御する信号が電磁クラッチ21
に出力され、さらに、過給機バイパス弁24を駆動する
モータ25と、インタークーラバイパス弁28のアクチ
ュエータ28と、絞り弁30のアクチュエータ33とに
対してもそれぞれ制御信号が出力されている。なお、ス
ロットル弁17のモータ16及びISCバルブ19にも
制御ユニット50から制御信号が出力されている。
【0047】図4は、図1中に示した制御ユニット50
の構成を示す機能ブロック図である。この図において制
御ユニット50は、暖機判定手段51、点火時期制御手
段52、クラッチ制御手段53、ABV制御手段(過給
機バイパス弁制御手段)54、I/C(インタークー
ラ)バイパス弁制御手段55、スロットル弁制御手段5
6、ISC制御手段57、空燃比制御手段58、及び下
流側絞り弁制御手段59を含んでいる。
【0048】上記暖機判定手段51は、例えば水温セン
サ43で検出されるエンジン水温によって触媒38の温
度状態を推定し、触媒38が未暖機か暖機かを判定する
ようになっている。
【0049】上記点火時期制御手段52は、点火時期を
運転状態及び温度条件等に応じて制御するもので、触媒
未暖機時には点火時期をMBTより所定量リタードさ
せ、触媒暖機後は運転状態に応じてMBT等の適正点火
時期に制御するようになっている。
【0050】上記クラッチ制御手段53は、電磁クラッ
チ21のオン、オフを運転状態及び温度条件等に応じて
制御し、また、ABV制御手段54は、過給機バイパス
弁24を運転状態及び温度条件等に応じて制御するもの
である。これらの手段53,54により、触媒暖機後の
通常運転中は、図5に示す各領域A〜Cにおいて過給状
態が次のように制御される。すなわち、所定負荷以下か
つ所定回転数以下の低負荷低回転領域Aでは、電磁クラ
ッチ21がオフとされることにより過給機20の駆動が
停止されるとともに過給機バイパス弁24が開弁状態と
され、所定負荷以下で所定回転数より高回転の領域Bで
は電磁クラッチ21がオンとされることにより過給機駆
動状態とされるが過給機バイパス弁24が開弁状態に保
たれることにより実質的に過給は行なわれず、所定負荷
より高負荷側の領域Cでは電磁クラッチ21がオンとさ
れるとともに過給機バイパス弁24が閉じられることに
より過給が行なわれる。
【0051】一方、触媒未暖機状態にあるときは、上記
低負荷低回転領域Aでも電磁クラッチ21がオンとさ
れ、かつ過給機バイパス弁24が全閉もしくは小開度に
閉じられることにより、過給が行なわれる。
【0052】図4中のI/Cバイパス弁制御手段55
は、インタークーラバイパス弁27を温度条件等に応じ
て制御するものであり、触媒未暖機状態にあるときにイ
ンタークーラバイパス弁27を閉じ、触媒暖機後の通常
運転中はインタークーラバイパス弁27を開くようにな
っている。
【0053】スロットル弁制御手段56は、アクセル開
度等に応じてスロットル弁17の開度(スロットル開
度)を制御するが、とくにエンジン低負荷域において触
媒未暖機時には、過給機上流の吸気通路を絞るように上
記スロットル弁17を所定開度以下に閉じるようになっ
ている。また、上記ISC制御手段57は、運転状態等
に応じてISCバルブ19を制御するようになってい
る。
【0054】そして、上記スロットル弁制御手段56に
よるスロットル弁17の制御とISC制御手段57によ
るISCバルブ19の制御とにより過給機上流側吸気通
路の開口面積がコントロールされる。とくに、アクセル
オフ状態(アクセル開度が0の状態)での過給機上流側
の吸気通路の開口面積が、触媒未暖機時において車両停
止状態にある場合に車両走行状態にある場合よりも大き
くされる。さらに、触媒未暖機時において車両走行状態
のときに、後述の図8のようにアクセル開度が所定開度
以下の領域でのアクセル開度に対する上記開口面積の特
性がアクセル開度増加時とアクセル開度減少時とで異な
るように設定される。また、後述の図9のようにエンジ
ン回転数によっても触媒未暖機時の上記開口面積が変化
するようになっている。
【0055】空燃比制御手段58は、燃焼室4に供給す
る混合気の空燃比を運転状態及び温度条件等に応じて設
定し、その設定空燃比に応じてインジェクタ36からの
燃料噴射量等を制御するものであり、上記空燃比を触媒
未暖機時に略理論空燃比もしくはこれより大きい空燃比
に制御する。とくに当実施形態では触媒暖機促進を図り
つつHC、COを低減するために好ましい制御として、
エンジン始動直後の触媒未暖機時に理論空燃比よりも大
きくて18以下のリーン空燃比とし、触媒温度の上昇に
伴って理論空燃比に変化させるようにしている。
【0056】下流側絞り弁制御手段59は、下流側絞り
弁35を運転状態及び温度条件等に応じて制御するもの
であり、少なくとも触媒未暖機時に上記低負荷低回転領
域Aで上記下流側絞り弁35を小開度にして独立吸気通
路15を絞る状態とするようになっている。
【0057】以上のような当実施形態の装置の作用を、
図6を参照しつつ次に説明する。
【0058】エンジン始動直後における触媒未暖機時に
は、上記低負荷低回転域Aでも電磁クラッチ21がオン
とされることにより機械式過給機20が駆動されるとと
もに、過給機バイパス弁24が全閉もしくは小開度に閉
じられる。また、上記スロットル弁17は、触媒未暖機
時におけるアイドリング等の低負荷状態のときに、機械
式過給機20の上流で吸気通路を絞るように、全閉もし
くは小開度に閉じられる。そして、点火時期はMBTよ
りリタードされる。
【0059】このような状態では、機械式過給機20に
より過給が行なわれることで吸入空気量が増加され、か
つ、過給機上流側圧力が低く、過給機下流側圧力が高く
なり、過給機下流側圧力と過給機上流側圧力との比であ
る圧力比が大きくなることにより、過給機下流の吸気温
度が上昇する。このとき、インタークーラバイパス弁2
7は開かれ、過給気はインタークーラバイパス通路26
を通ってエンジン本体1に送られて、インタークーラ2
2による過給気の冷却が避けられるので、過給により温
度上昇した吸気が燃焼室4に送られる。
【0060】従って、過給による吸入空気量の増加及び
吸気温度上昇により燃焼安定性が高められて、点火時期
を十分に大きくリタードすることができ、この点火時期
のリタードによって排気温度が上昇する。さらに吸気温
度上昇自体も排気温度の上昇をもたらす。これらの作用
で触媒が暖機が促進される。
【0061】しかも、スロットル弁17により機械式過
給機20の上流の吸気通路が絞られることにより、機械
式過給機20の作動に伴ってスロットル弁17と機械式
過給機20との間の吸気通路の圧力が低下し、充分な負
圧が得られる。この負圧は負圧取出し通路30によりチ
ェックバルブ31を介してマスターバックの負圧室32
に導かれ、ブレーキ装置の作動に応じて消費される。
【0062】そして、機械式過給機20の上流の吸気通
路が絞られても、過給機バイパス弁24が閉じられた状
態で機械式過給機20の駆動により過給が行なわれるこ
とにより、過給機バイパス弁24が開かれる温間アイド
ル時等と比べると吸入空気量が増加するとともに、吸気
温度が上昇する。とくに、過給機上流側の圧力が低下す
ることから、過給機下流側の圧力が極端に高くならなく
ても上記圧力比は十分に大きくなり、機械式過給機20
のシール部分等の信頼性が確保されつつ容易に圧力比が
大きくされ、吸気温度を上昇させる作用が十分に得られ
る。
【0063】つまり、機械式過給機20の上流の吸気通
路が絞られた状態で機械式過給機20が駆動され、かつ
過給機バイパス弁24が閉じられることにより、機械式
過給機20が吸入空気量増加及び吸気温度上昇をもたら
す過給機能と、負圧生成のためのバキュームポンプとし
ての機能とを発揮し、暖機促進と負圧生成とが両立され
ることとなる。
【0064】また、空燃比は触媒未暖機時に略理論空燃
比もしくはそれ以上とされ、とくに好ましくはエンジン
始動直後の触媒未暖機時に理論空燃比よりも大きくて1
8以下のリーン空燃比とされ、触媒温度の上昇に伴って
理論空燃比に移行するように制御される。このような空
燃比制御により、触媒の暖機が促進されるとともに、触
媒未暖機時のエミッションが改善される。
【0065】この作用を、図7を参照しつつ説明する。
図7は、燃焼室内の燃焼温度と、燃焼室から排出された
排気ガス(触媒で浄化される前の排気ガス)に含まれる
HC、CO及びNOxの量を、それぞれ、始動直後のエ
ンジンの冷間時(破線)と暖機時(実線)とについて示
したものである。
【0066】この図のように、暖機時と比べて冷間時は
燃焼温度が低いためNOxは少ないがHC、COは多く
なる傾向があり、また空燃比との関係では理論空燃比付
近よりリッチ側でリッチになるにつれてHC、COが増
大する傾向がある。そして、従来の一般的エンジンで
は、始動直後の冷間時に燃料の気化、霧化が悪いことを
見込んで空燃比をかなりリッチ(例えば13程度もしく
はそれよりリッチ)に設定することにより燃焼安定性の
確保を図っているが、このようにすると図7から明らか
なようにHC、COが増大し、しかも、余剰燃料の気化
潜熱で排気温度の上昇が妨げられ、触媒暖機性能も悪く
なる。
【0067】これに対し、当実施形態のエンジンでは、
始動直後の触媒未暖機状態の冷間時に、過給による吸入
空気量の増加及び燃焼温度の上昇により燃焼性が高めら
れることから、始動直後の空燃比を従来よりリーンな1
4.0以上にしても燃焼安定性が確保され、これにより
HC、COが低減されるとともに、燃焼温度が高められ
て暖機促進に有利となる。とくに、理論空燃比よりもリ
ーンで18までの範囲に設定すれば、HC、COが充分
に少なくなり、かつ、燃焼温度がピークに近いため暖機
が促進される。そして、触媒温度が低い間は理論空燃比
よりもリーンとされるが、触媒温度が次第に上昇すると
理論空燃比に移行されることにより、触媒による浄化作
用でHC、CO及びNOxが低減される。
【0068】ところで、過給機上流の吸気通路の開口面
積は、触媒未暖機時に、アクセル開度やエンジン回転数
に応じて変えられ、かつ、車両停止状態にある場合と車
両走行状態にある場合とでアクセルオフ状態での上記開
口面積が変えられる。このような過給機上流側の吸気通
路開口面積の調節はスロットル弁17とISCバルブ1
9とで行なわれ、とくにアクセルオフ状態やアクセル開
度が小さい領域での上記開口面積の調節はISCバルブ
19によって行なわれる。このようなスロットル弁17
とISCバルブ19の制御による開口面積の調節を、図
6と図8及び図9によって具体的に説明する。
【0069】触媒未暖機時において、アクセルオフで車
両停止状態にあるときは、図6中に実線で示すようにス
ロットル弁17が閉じられるとともにISCバルブ31
が全閉より所定開度だけ開いた状態とされる。これによ
り、後述のようにISCバルブ31が閉じられるアクセ
ルオフでの車両走行状態のときと比べると過給機上流の
吸気通路開口面積が大きくなり、過給により暖機促進を
図るべくある程度の吸気流通面積が確保される。
【0070】この状態から車両走行状態に移行してアク
セル開度が大きくなると、それに応じたスロットル開度
の調節等により上記吸気通路開口面積が調節され(図6
中の一点鎖線)、この場合のアクセル開度に対する吸気
通路開口面積の特性は図8のようになる。同図におい
て、実線は触媒未暖機状態におけるアクセル開度増加時
の特性、破線は触媒未暖機状態におけるアクセル開度減
少時の特性(所定アクセル開度AC1以上では実線の特
性と一致)であり、このように、所定アクセル開度AC
1以下の領域では、アクセル開度増加時の方がアクセル
開度減少時よりも吸気通路開口面積が大きくされる。
【0071】具体的には、触媒未暖機状態におけるアク
セル開度増加時に、所定アクセル開度AC1までは、I
SCバルブ31が所定開度に開かれた状態が保たれるこ
とにより吸気通路開口面積が一定に保たれ、所定アクセ
ル開度AC1を越えるとアクセル開度の増加に応じてス
ロットル弁17が開かれることにより吸気通路開口面積
が要求負荷に見合うように大きくされる。一方、触媒未
暖機状態におけるアクセル開度減少時には、アクセル開
度の減少に応じてスロットル弁17が閉じられ、さらに
所定アクセル開度AC1以下になるとそれに応じてIS
Cバルブ31が閉じられることにより吸気通路開口面積
が小さくされる。
【0072】従って、走行中にアクセルオフとされる全
閉減速となったときには、図6中に一点鎖線で示すよう
に、アクセルオフ状態での停車中よりもISCバルブ3
1の開度が小さくなることにより吸気通路開口面積が小
さくされる。このため、機械式過給機20の上流側に大
きな吸気負圧が生成され、走行中のアクセルオフ状態で
作動されることが多いブレーキ装置のマスターバックに
対する負圧の供給が効果的に行なわれる。
【0073】一方、車両停車中やアクセル開度増加時に
は、ブレーキ装置が作動されることが殆どなくて負圧生
成能力が低下しても差し支えないので、走行中のアクセ
ルオフ時と比べ吸気通路開口面積が大きくされ、これに
より吸入空気量が確保されて触媒の暖機促進に有利とな
るとともに、上記圧力比が大きくなる過ぎることが避け
られて信頼性の確保に有利となる。
【0074】さらに、触媒未暖機時において上記吸気通
路開口面積はエンジン回転数によっても変えられ、図9
に示すように、エンジン回転数が高くなるにつれて吸気
通路開口面積が大きくされる。このようにしているの
は、本来的にエンジン回転数が高いほどスロットル弁下
流で負圧が生成され易くなることから、負圧生成能力に
余裕のある高回転側では、その分だけ吸気通路開口面積
を大きくすることにより、吸入空気量を増加して暖機促
進作用を高めるようにするためである。
【0075】また、当実施形態では、触媒未暖機時に上
記のようなスロットル弁17及びISCバルブ31の制
御に加え、下流側絞り弁33が適度に絞られ、これによ
り、機械式過給機20と下流側絞り弁33との間の吸気
通路内の圧力が高められて上記圧力比がより大きくなる
ことにより、吸気温度がさらに高められる。とくに気筒
別の独立吸気通路15に下流側絞り弁33が設けられて
いると、スワールやタンブルを生成する作用も得られ、
燃焼性向上に一層有利となる。
【0076】この場合、アクセル開度に応じて吸入空気
量を調節すべく、アクセル開度が大きくなるにつれてス
ロットル弁7及び下流側絞り弁33が開方向に作動され
るが、下流側絞り弁33により絞られる過給機下流側の
吸気通路(独立吸気通路)の開口面積は図8中に一点鎖
線で示すようになり、過給機上流側の吸気通路開口面積
が過給機下流側の吸気通路開口面積よりも小さくなる関
係が維持されつつ、これらの開口面積がアクセル開度に
応じて変えられる。
【0077】これにより、過給機上流側の吸気通路を絞
ることによる作用が主に効いて、過給機上流側の圧力が
低下した状態で上記圧力比が高められることにより、信
頼性を確保しつつ吸気温度を高める作用、及び負圧生成
作用が有効に得られる。
【0078】なお、アイドル運転状態におけるエンジン
回転数は触媒未暖機時に触媒暖機時より高くなるように
点火時期のリタード量等が制御され、これにより、機械
式過給機20の駆動による騒音増大が抑制される。つま
り、当実施形態の装置によると触媒未暖機時にはアイド
ル運転状態でも機械式過給機20が駆動され、アイドル
運転時に回転数変動が機械式過給機20に伝わると機械
式過給機20の増速ギヤ等のバックラッシュにより騒音
を生じる。これに対し、機械式過給機20が駆動される
触媒未暖機時にアイドル回転数を高くしておけば回転数
変動が抑制されて上記騒音が低減される。
【0079】また、触媒暖機状態となった後は、図6中
に示すように、低回転低負荷領域Aであれば電磁クラッ
チ21がオフとされるとともに過給機バイパス弁24が
開かれることにより過給が停止され、高負荷領域Cに移
行すれば同図中の二点鎖線のように電磁クラッチ21が
オンとされるとともに過給機バイパス弁24が閉じられ
る。そして、触媒暖機状態において過給が行なわれると
きには、インタークーラバイパス弁27が閉じられるこ
とにより、過給気がインタークーラ22で冷却される。
【0080】本発明の制御装置による制御の具体例及び
エンジンの構造等は上記実施形態のものに限定されず、
種々変更可能であり、図10〜図14に基づいて変更例
を以下に説明する。
【0081】図10に示す例では、触媒未暖機状態でも
触媒温度の変化に応じて過給機上流側の吸気通路開口面
積が変更されるようにしている。
【0082】すなわち、触媒未暖機時に、電磁クラッチ
21がオンとされ、かつ過給機バイパス弁24が閉じら
れることにより、機械式過給機20による過給が行なわ
れるとともに、点火時期のリタードが行なわれることは
前述の図6の例と同様(図10では図示省略)である
が、過給機上流側の吸気通路開口面積はエンジン始動直
後で触媒温度が低いときに最も小さくされ、その後、時
間経過に伴う触媒温度の上昇につれて次第に増大するよ
うに、スロットル弁17もしくはISCバルブ31が制
御される。ただし、触媒が暖機するまでの触媒温度の上
昇に応じた上記吸気通路開口面積の増大は、スロットル
全開時の開口面積と比べて十分に小さい所定値以下の範
囲で行なわれる。そして、触媒暖機状態に達すれば、暖
機後の運転状態に応じた開口面積に変更される。
【0083】この例によると、触媒未暖機状態でも触媒
温度がある程度上昇すれば過給機上流側の吸気通路開口
面積が大きくされることにより、過給機下流側と上流側
との圧力比が減少し、機械式過給機20の信頼性が高め
られる。また、過給機上流側の吸気通路開口面積の増大
は上記所定値以下の範囲で行なわれることにより、負圧
生成作用は維持される。
【0084】また、図11に示す例では、触媒未暖機状
態において、エンジン始動直後は電磁クラッチ21がオ
ン状態、過給機バイパス弁24が閉状態、スロットル弁
17が閉状態とされ、その後、時間経過に伴う触媒温度
の上昇につれ、電磁クラッチ21のオン状態及びスロッ
トル弁17の閉状態が維持されつつ、過給機バイパス弁
24の開度が次第に大きくされるようになっている。
【0085】この例によると、触媒未暖機状態でも触媒
温度がある程度上昇すると、暖機促進の要求が小さくな
ることから、それに応じて過給機バイパス弁24の開度
が大きくされ、これにより過給機下流側と上流側との圧
力比が小さくなって、機械式過給機20の駆動抵抗が小
さくなるので、燃費が改善される。なお、アイドル等の
低負荷域で暖機状態に達すれば、過給機バイパス弁24
が全開されるとともに、電磁クラッチ21がオフとされ
て機械式過給機20の作動が停止される。あるいは、機
械式過給機20の作動、停止の切換頻度を少なくするた
め、図11中の二点鎖線のように電磁クラッチ21をオ
ン状態に保つようにしてもよい。
【0086】図12は過給機バイパス通路及びインター
クーラバイパス通路等の構造の別の実施形態を示してお
り、図1と同等の部分は同一符号を付している。
【0087】この図に示す例でも、吸気通路にスロット
ル弁17、ISC通路18、負圧取出し通路30、機械
式過給機20及びインタークーラ22等が配設されると
ともに、過給機バイパス通路61及びインタークーラバ
イパス通路62が設けられているが、過給機バイパス通
路61とインタークーラバイパス通路62の各下流側部
分が共通の通路63で構成されている。
【0088】すなわち、過給機バイパス通路61は上流
側が専用通路部分61aとされて、その上流端が過給機
上流の吸気通路に接続され、またインタークーラバイパ
ス通路62も上流側が専用通路部分62aとされて、そ
の上流端が機械式過給機20とインタークーラ22との
間の吸気通路に接続されており、各専用通路部分61
a,62aは下流側で合流し、その合流部より下流側が
両バイパス通路61,62に共通の通路63となってい
る。この共通の通路63の下流端はインタークーラ22
の下流に接続されている。上記過給機バイパス通路61
の専用通路部分61aには、過給機バイパス弁24が設
けられている。
【0089】また、インタークーラバイパス通路62の
専用通路部分62aの上流端が吸気通路に接続される箇
所にインタークーラバイパス弁64が設けられるととも
に、専用通路部分62aの途中に下流側絞り弁66が設
けられている。上記インタークーラバイパス弁64は、
アクチュエータ65により作動されインタークーラバイ
パス通路62を開閉し、かつ、インタークーラバイパス
通路62を開いたときはインタークーラ側の吸気通路を
遮断し(図示の状態)、インタークーラバイパス通路6
2を閉じたときはインタークーラ側の吸気通路を完全開
放するように構成されている。
【0090】また、上記下流側絞り弁66は、アクチュ
エータ67により作動されて開度が変化することによ
り、専用通路部分62aの開口面積を調節するようにな
っている。
【0091】この実施形態によると、過給機バイパス通
路61とインタークーラバイパス通路62の各下流側部
分が共通の通路63で構成されていることにより、各バ
イパス通路が個別に形成されるような場合と比べ、通路
構造が簡単でコンパクトになる。また、インタークーラ
バイパス通路62の専用通路部分62aに下流側絞り弁
66が設けられていることにより、触媒未暖機時にイン
タークーラバイパス弁64によってインタークーラバイ
パス通路62が開かれたときには、上記下流側絞り弁6
6が、過給機下流側の吸気流通経路となるインタークー
ラバイパス通路62の専用通路部分62aに位置するた
め、過給機下流側の吸気通路を絞る作用を果たす。
【0092】一方、触媒暖機後等にインタークーラバイ
パス弁64によってインタークーラバイパス通路62が
閉じられたときには、下流側絞り弁66が流通抵抗とな
ることがない。すなわち、図1に示す実施形態のように
単に過給機下流側の吸気通路に下流側絞り弁が配置され
ていると、これを絞る必要がないとき、下流側絞り弁が
全開されても多少は吸気抵抗となるが、当実施形態によ
ると、インタークーラバイパス弁64によってインター
クーラバイパス通路62が閉じられたときに吸気が流通
しない専用通路部分62aに下流側絞り弁66が設けら
れているので、このときに下流側絞り弁66が吸気流通
抵抗となることがない。
【0093】図13は触媒未暖機時におけるアイドル運
転時にエンジン回転数変動を抑制して騒音を低減するた
めの手段の他の例を示し、この例では、触媒未暖機時に
おけるアイドル運転時に騒音低減のためラフネス制御を
行うようにしている。
【0094】すなわち、本発明では、前述のように触媒
未暖機時にはアイドル運転時でも機械式過給機20が駆
動されて過給が行われるので、このときにエンジン回転
数変動を生じると機械式過給機20の増速ギヤ等のバッ
クラッシュにより騒音が生じ易くなり、これに対し、前
述のように触媒未暖機時にアイドル回転数を高くするこ
とが考えられるが、図13に示す例ではさらに、アイド
ル運転時にエンジン回転数センサ44の出力に基づいて
その回転数変動(ラフネス)を検出するラフネス検出手
段71が設けられている。
【0095】そして、暖機判定手段51による判定及び
ラフネス検出手段71による検出に応じて点火時期制御
手段52により、触媒未暖機時におけるアイドル運転時
に、ラフネスが設定値以上に大きくなると点火時期リタ
ード量を小さくすることでエンジン回転数を高め、ラフ
ネスを抑制するように制御している。なお、クラッチ制
御手段、ABV制御手段、I/Cバイパス弁手段、スロ
ットル弁制御手段、ISC制御手段、空燃比制御手段及
び下流側絞り弁制御手段等は図4に示す例と同様である
ので、図13においては図示を省略する。
【0096】また、図1及び図2に示すエンジンにおい
て、インジェクタ36は各気筒の吸気ポート近傍の独立
吸気通路15に設けられているが、図1に二点鎖線で示
すように燃焼室4に臨むようにインジェクタ36´を設
け、このインジェクタ36´から直接燃焼室内に燃料を
噴射するようにした筒内噴射式エンジンに本発明の制御
装置を適用することもできる。
【0097】この場合、上述のような過給機20、スロ
ットル弁17、点火時期等の制御に加え、インジェクタ
36´からの燃料噴射の制御として、触媒未暖機時に、
燃焼室全体の空燃比は略理論空燃比としつつ、図14に
示すように燃料噴射(噴射パルス)を吸気行程と圧縮行
程とに分割して行なうようにすることが好ましい。
【0098】このようにすると、触媒未暖機時に、点火
プラグ付近が比較的リッチな混合気、その周囲が比較的
リーンな混合気とされた状態で燃焼が行なわれる。この
ような燃焼により排気温度が高められることは、当発明
者が実験的に確認している。その理由として次のような
ことが推定される。
【0099】すなわち、上記のような混合気分布状態で
着火が行なわれると、点火プラグ付近のリッチ混合気層
から周囲のリーン混合気層へ燃焼が広がり、その過程で
リッチ混合気層の余剰燃料がリーン混合気層の酸素を奪
いつつ燃焼し、その燃焼が比較的遅い時期まで持続して
所謂後燃え状態になる等の現象により、排気温度が上昇
するものと推測される。
【0100】そして、触媒未暖機時には、このような分
割噴射による作用と、点火時期をリタードさせるととも
に過給を行ないつつスロットル弁17を絞ることによる
吸気温度上昇、燃焼性向上等の作用が相乗的に得られる
ことにより、大幅に暖機が促進されることとなる。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明は、過給機バイパス
通路を開閉する過給機バイパス弁と、機械式過給機より
上流に位置する絞り弁とを設け、この絞り弁と機械式過
給機との間の吸気通路に負圧取出し通路を接続するとと
もに、エンジン低負荷時において触媒未暖機時に上記過
給機バイパス弁を全閉もしくは小開度に閉じ、かつ上記
絞り弁を閉じて機械式過給機上流の吸気通路を絞るよう
にしているため、触媒未暖機時に、過給により吸入空気
量が増加され、かつ、過給機下流側圧力と過給機上流側
圧力との比である圧力比が大きくなることにより過給機
下流の吸気温度が上昇し、燃焼安定性が高められて点火
時期リタード量を大きくすることができる。これらの作
用により、触媒の暖機が促進される。しかも、上記絞り
弁と機械式過給機との間の吸気通路の圧力が低下し、ブ
レーキ装置のマスターバックに供給するための充分な負
圧を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される機械式過給機付エンジンの
一例を示す全体概略図である。
【図2】エンジン本体及び吸・排気系の一部を示す概略
平面図である。
【図3】各独立吸気通路に設けられる絞り弁の拡大図で
ある。
【図4】制御ユニットの機能的構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】機械式過給機の制御のための領域設定を示す説
明図である。
【図6】図4に示す制御ユニットにより制御される制御
対象の動作を示すタイムチャートである。
【図7】空燃比と燃焼温度及び排気ガス中のHC、C
O、NOxとの関係を暖機時と冷間時とについて示すグ
ラフである。
【図8】アクセル開度と過給機上流側の吸気通路開口面
積との関係を示すグラフである。
【図9】エンジン回転数と過給機上流側の吸気通路開口
面積との関係を示すグラフである。
【図10】制御動作の別の例を示すタイムチャートであ
る。
【図11】制御動作のさらに別の例を示すタイムチャー
トである。
【図12】過給機バイパス通路及びインタークーラバイ
パス通路等の構造の別の例を示す概略平面図である。
【図13】点火時期制御手段による制御の別の例を示す
ブロック図である。
【図14】本発明の制御装置を筒内噴射式エンジンに適
用した場合における触媒未暖機時の燃料噴射の制御の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 11 吸気通路 12 排気通路 17 スロットル弁 18 ISC通路 19 ISCバルブ 20 機械式過給機 21 電磁クラッチ 23 過給機バイパス通路 24 過給機バイパス弁 26 インタークーラバイパス通路 27 インタークーラバイパス弁 33 下流側絞り弁 36 インジェクタ 39 触媒 50 制御ユニット 51 暖機判定手段 52 点火時期制御手段 53 クラッチ制御手段 54 ABV制御手段 55 I/Cバイパス弁制御手段 56 スロットル弁制御手段 57 ISC制御手段 58 空燃比制御手段 59 下流側絞り弁制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 29/04 F02B 29/04 S 3G092 33/00 33/00 E 3G301 39/12 39/12 F02D 9/02 305 F02D 9/02 305M 361 361H 11/10 11/10 K G 23/00 23/00 P 41/02 310 41/02 310D 41/34 41/34 H 43/00 301 43/00 301B 301E 301K 301L 301R F02P 5/15 F02P 5/15 B Fターム(参考) 3G005 DA10 EA14 EA19 FA00 FA11 FA35 FA37 GA12 GB13 GC07 GD07 GD12 GD13 GD17 GD21 HA02 HA04 HA13 HA19 JA02 JA12 JA16 JA31 JA36 JA39 JA45 JB02 JB11 JB22 3G022 AA03 AA05 AA06 AA07 BA01 CA01 CA03 CA06 CA09 DA02 EA01 EA02 FA07 GA05 GA08 GA09 GA10 GA12 GA20 3G065 AA03 AA04 AA11 CA00 CA12 CA14 DA04 DA07 EA01 EA03 EA08 EA12 GA05 GA08 GA09 GA10 GA11 GA46 HA03 KA36 3G084 AA04 BA05 BA06 BA08 BA09 BA15 BA17 BA21 CA01 CA03 CA09 DA00 DA02 DA10 DA39 EA11 EC02 EC03 FA06 FA10 FA18 FA19 FA27 FA29 FA33 FA34 FA36 3G091 AA12 AA17 AA28 AB05 BA03 BA15 BA19 CB03 CB05 CB07 DA07 DB10 EA01 EA03 EA05 EA07 EA12 EA16 EA18 EA33 EA40 FA01 FA06 FA08 FA12 FA13 FB02 FB10 FC07 HA36 HB06 3G092 AA01 AA06 AA09 AA10 AA18 AB02 BA02 BA04 BA06 BA09 BB06 DB02 DB03 DC02 DC04 DC06 DE03S DF06 DG06 DG08 DG09 EA04 EA08 FA00 FA14 FA18 FA24 GA01 GA04 GA05 GA17 GB10 HA01Y HA01Z HA11Z HC04Z HD02Z HD05X HE01Z HE02Z HE08Z HF08Z HF09Z HF12Z HF19Z 3G301 HA04 HA06 HA11 HA16 HA17 JA00 JA02 JA26 JA37 KA01 KA07 KA08 KA24 KA28 LA00 LA02 LA04 LA05 LB04 LC03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路に生成される負圧をマスターバ
    ックの負圧室に導くように負圧取出し通路を設ける一
    方、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を設け、この触媒
    が未暖機状態のときに吸入空気量を増大させ、かつ点火
    タイミングを所定量リタードさせるようになっているエ
    ンジンにおいて、吸気通路に、エンジンで駆動されて吸
    気を過給する機械式過給機と、この機械式過給機をバイ
    パスする過給機バイパス通路と、この過給機バイパス通
    路を開閉する過給機バイパス弁と、上記機械式過給機よ
    り上流に位置する絞り弁とを設け、この絞り弁と機械式
    過給機との間の吸気通路に上記負圧取出し通路を接続す
    るとともに、エンジン低負荷時において触媒未暖機時に
    上記過給機バイパス弁を全閉もしくは小開度に閉じ、か
    つ機械式過給機上流の吸気通路を絞るように上記絞り弁
    を閉じ、触媒暖機後に上記過給機バイパス弁を開くよう
    に制御する制御手段を設けたことを特徴とする機械式過
    給機付エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 アクセルオフ状態での機械式過給機上流
    の吸気通路の開口面積を、触媒未暖機状態において車両
    停止状態にある場合に車両走行状態にある場合よりも大
    きくすることを特徴とする請求項1記載の機械式過給機
    付エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 機械式過給機上流の吸気通路の開口面積
    をアクセル開度に応じて変化させるようにするととも
    に、触媒未暖機時において車両走行状態の時に、アクセ
    ル開度が所定開度以下の領域でのアクセル開度に対する
    上記開口面積の特性をアクセル開度増加時とアクセル開
    度減少時とで異ならせ、アクセル開度減少時よりもアク
    セル開度増加時の方が上記開口面積が大きくなるように
    したことを特徴とする請求項1または2記載の機械式過
    給機付エンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 機械式過給機より上流で絞り弁をバイパ
    スする通路と、この通路の開口面積を調節する制御弁と
    を設け、触媒未暖機時における車両走行状態でアクセル
    開度が所定開度以下の領域でのアクセル開度増加時に、
    上記制御弁を開くことにより吸気通路の開口面積を大き
    くすることを特徴とする請求項3記載の機械式過給機付
    エンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 触媒未暖機時に、機械式過給機上流の吸
    気通路を絞り弁によって絞りつつ、機械式過給機上流の
    吸気通路の開口面積をエンジン回転数が高くなるにつれ
    て増大させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 機械式過給機より上流に位置する絞り弁
    とは別に、機械式過給機の下流に絞り弁を設け、触媒未
    暖機時に、機械式過給機上流の絞り弁で絞られる吸気通
    路開口面積を機械式過給機下流の絞り弁で絞られる吸気
    通路開口面積よりも小さくしたことを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の機械式過給機付エンジンの
    制御装置。
  7. 【請求項7】 触媒未暖機時に、アクセル開度が大きく
    なるにつれて機械式過給機上流の絞り弁及び機械式過給
    機下流の絞り弁をともに開方向に作動させ、かつ、機械
    式過給機上流の絞り弁で絞られる吸気通路開口面積が機
    械式過給機下流の絞り弁で絞られる吸気通路開口面積よ
    りも小さい状態を維持しつつ上記各絞り弁を作動させる
    ことを特徴とする請求項6記載の機械式過給機付エンジ
    ンの制御装置。
  8. 【請求項8】 燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御
    する空燃比制御手段を備え、上記空燃比を触媒未暖機時
    に略理論空燃比もしくはこれより大きい空燃比とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の機械
    式過給機付エンジンの制御装置。
  9. 【請求項9】 上記空燃比を触媒未暖機時に理論空燃比
    よりも大きいリーン空燃比とし、触媒暖機時に理論空燃
    比とすることを特徴とする請求項8記載の機械式過給機
    付エンジンの制御装置。
  10. 【請求項10】 エンジン始動後に触媒暖機状態に至る
    までの間で触媒の温度が上昇するに伴い、機械式過給機
    上流の吸気通路の開口面積を所定値以下の範囲で次第に
    増大させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか
    に記載の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  11. 【請求項11】 機械式過給機を駆動状態と停止状態と
    に切換えるクラッチと、このクラッチの作動を制御する
    手段とを備え、触媒未暖機時にはエンジンの低回転低負
    荷域を含む運転領域で上記クラッチをオン状態に制御す
    るようにしたことを特徴とする請求項1乃至10のいず
    れかに記載の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  12. 【請求項12】 エンジン始動直後の未暖機時に上記ク
    ラッチをオン状態、過給機バイパス弁を閉状態、機械式
    過給機上流の絞り弁を閉状態とし、触媒の温度が上昇す
    るに伴い、上記クラッチのオン状態、及び機械式過給機
    上流の絞り弁の閉状態を維持しつつ、過給機バイパス弁
    の開度を大きくすることを特徴とする請求項11記載の
    機械式過給機付エンジンの制御装置。
  13. 【請求項13】 機械式過給機より下流の吸気通路に、
    インタークーラと、このインタークーラをバイパスする
    インタークーラバイパス通路と、このインタークーラバ
    イパス通路を開閉するインタークーラバイパス弁とを設
    け、触媒未暖機時に上記インタークーラバイパス通路を
    開くようにしたことを特徴とする請求項1乃至12のい
    ずれかに記載の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  14. 【請求項14】 過給機バイパス通路とインタークーラ
    バイパス通路の各下流側部分を共通の通路で構成すると
    ともに、インタークーラバイパス通路のうちの専用通路
    部分に機械式過給機下流の絞り弁を設けるとともに、イ
    ンタークーラバイパス弁はインタークーラバイパス通路
    を開いたときにインタークーラ側の通路を遮断するよう
    に構成したことを特徴とする請求項13記載の機械式過
    給機付エンジンの制御装置。
  15. 【請求項15】 増速ギヤ内蔵の機械式過給機を備える
    ものにおいて、エンジンのラフネスを検出する手段を設
    け、アイドル運転状態での触媒未暖機時に上記ラフネス
    を設定値以下に保つように点火時期リタード量を制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載
    の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  16. 【請求項16】 燃焼室内に直接燃料を噴射するインジ
    ェクタを備え、触媒暖機時に、燃焼室全体としての空燃
    比を略理論空燃比としつつ上記インジェクタからの燃料
    噴射を吸気行程と圧縮行程とに分割して行なうようにし
    たことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載
    の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  17. 【請求項17】 エンジンの排気マニホールドに排気管
    を介して触媒を接続したことを特徴とする請求項1乃至
    16のいずれかに記載の機械式過給機付エンジンの制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020105917A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 マツダ株式会社 過給機付エンジンの制御装置
CN114294096A (zh) * 2021-11-19 2022-04-08 东风商用车有限公司 一种基于传感器的发动机用动态空气补偿及排温管理系统
CN114483288A (zh) * 2022-01-27 2022-05-13 重庆长安汽车股份有限公司 一种提升增压发动机瞬态响应的控制方法、系统及汽车

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