JPH0791324A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

Info

Publication number
JPH0791324A
JPH0791324A JP5236441A JP23644193A JPH0791324A JP H0791324 A JPH0791324 A JP H0791324A JP 5236441 A JP5236441 A JP 5236441A JP 23644193 A JP23644193 A JP 23644193A JP H0791324 A JPH0791324 A JP H0791324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
intake
engine
exhaust gas
egr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5236441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3538860B2 (ja
Inventor
Junzo Sasaki
潤三 佐々木
Motokimi Fujii
幹公 藤井
Takeshi Takayama
剛 高山
Tatsuya Uesugi
達也 上杉
Kazumasa Nomura
一正 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP23644193A priority Critical patent/JP3538860B2/ja
Publication of JPH0791324A publication Critical patent/JPH0791324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538860B2 publication Critical patent/JP3538860B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/03EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single mechanically or electrically driven intake charge compressor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/42Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories having two or more EGR passages; EGR systems specially adapted for engines having two or more cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/22Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories with coolers in the recirculation passage
    • F02M26/23Layout, e.g. schematics
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/35Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories with means for cleaning or treating the recirculated gases, e.g. catalysts, condensate traps, particle filters or heaters

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃費悪化等の不都合を伴うことなく、EGR
開始時や使用EGR通路の切換に伴うEGRの応答遅れ
に起因するNOxの発生を効果的に抑制する。 【構成】 低負荷用EGR通路21と高負荷用EGR通
路22とを備え、低負荷用EGR通路21を共通吸気通
路13において過給機17の下流側に接続し、高負荷用
EGR通路22を共通吸気通路13において過給機17
の上流側に接続する。ECU30は、原則的に低速時は
スワールコントロール弁5を全閉にさせるが、エンジン
負荷の変動に伴って使用EGR通路を低負荷用EGR通
路21から高負荷用域吸気通路22に切換える際や、E
GRの無実行状態からEGRを開始する際には、その切
換時点や開始時点から所定期間が経過するまでは低速時
でも例外的にスワールコントロール弁5を開かせる制御
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス還流(以下、
EGRと称する。)手段を備えたエンジンの吸気装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンにおいて、燃焼温度を下
げることによりNOx(酸化窒素)の低減やノッキング
の抑制を図る手段として、EGRや点火時期の遅延制
御、空燃比削減(燃料噴射量増加)制御等が知られてい
る。このうち、EGRは、他の手段に比べて燃費節減の
観点で有利とされており、また排気温度を低下させる作
用があることから高速高負荷時の排気温度上昇を抑制す
る手段としても有用とされており、その開発が活発に進
められている。例えば特開昭61−43262号公報に
は、エンジン水温やエンジン回転数、吸気圧といった各
運転条件が所定領域内にある場合にのみEGRを実行す
るようにしたものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の装置のよう
に、運転状態が予め設定されたEGR領域内にある場合
にのみEGRを行う装置では、上記運転状態がEGR領
域外の条件からEGR領域内の条件に移行した時点でE
GR装置がオフからオンに切換えられることになるが、
一般に、吸気通路において還流排気ガスが導入される個
所からエンジンの各気筒までは距離があるので、EGR
装置がオンに切換えられても実際に燃焼室内に還流排気
ガスが導入されるまでには上記距離分だけ時間がかか
る。このような応答遅れに対応する期間中は、EGRを
行うべきであるのに実際には還流排気ガスが燃焼室内に
供給されないため、この期間で一時的にNOxの発生量
が増大する不都合が生じる。また、EGR通路として複
数の通路が吸気通路に接続された装置において、吸気通
路下流側に接続されたEGR通路を用いてEGRを行う
状態から吸気通路上流側に接続されたEGR通路を用い
てEGRを行う状態に切換える場合にも、両EGR通路
の吸気通路への接続個所同士の距離分だけ上記と同様の
応答遅れが生じることになる。
【0004】このようなEGRの応答遅れによる不都合
を回避する手段としては、この応答遅れに対応する期間
だけ点火時期を遅延させたり燃料噴射量を増加させたり
することが考えられるが、このような手段は燃費節減の
妨げとなり、また不完全燃焼による一酸化炭素や炭化水
素の発生、加速性の低下等の新たな不都合を招くことに
なる。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、燃費悪化等
の不都合を招くことなく、EGR切換時の応答遅れに起
因する一時的なNOx発生量の増大を効果的に抑えるこ
とができるエンジンの吸気装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、燃焼室内への吸気流入状態を変化させる
ことにより燃焼速度を調節する吸気調節手段と、排気ガ
スを吸気側に還流させる排気ガス還流手段と、エンジン
負荷が予め設定された特定負荷領域内にある場合にのみ
所定の排気ガス還流手段による排気ガス還流を行わせる
排気ガス還流制御手段とを備えたエンジンの吸気装置に
おいて、エンジン負荷が上記特定負荷領域外からこの特
定負荷領域内に入った場合にその時点から所定期間が経
過するまで通常状態よりも燃焼速度を下げるように上記
吸気調節手段を作動させる吸気制御手段を備えたもので
ある(請求項1)。上記「所定期間」は適宜設定すれば
よいが、好ましくは、上記特定負荷領域内に入ってから
実際に還流排気ガスが燃焼室内に導入されるまでの応答
遅れに対応する期間と略等しい期間に設定するのがよ
い。
【0007】この装置としては、上記吸気調節手段を、
エンジン回転数が一定以下の低速時に吸気流速を高める
吸気流速調節手段で構成するとともに、上記低速時にお
いてエンジン負荷が上記特定負荷領域外からこの特定負
荷領域内に入った場合にその時点から所定期間が経過す
るまで上記吸気流速を下げるように上記吸気流速調節手
段を作動させるように上記吸気制御手段を構成したもの
(請求項2)等が好適である。より具体的には、上記燃
焼室内に開口する複数の吸気ポートを形成するととも
に、上記吸気流速調節手段として、上記吸気ポートのう
ちの一部の吸気ポートに対応して設けられ、この吸気ポ
ートを通じての吸気を許容する開状態と遮断する閉状態
とに切換えられるスワールコントロール弁を備えたもの
(請求項3)等が有効である。
【0008】上記各装置としては、上記特定負荷領域を
エンジン負荷が所定負荷以上の領域に設定するととも
に、エンジン負荷が上記所定負荷未満の負荷から上記所
定負荷以上の負荷へ変化した場合にその変化時点から所
定期間が経過するまで上記燃焼速度を下げるように上記
吸気調節手段を作動させるように吸気制御手段を構成し
たものや(請求項4)、上記特定負荷領域をエンジン負
荷が所定負荷未満の領域に設定するとともに、エンジン
負荷が上記特定負荷領域内の負荷以上の負荷から上記特
定負荷領域内の負荷まで下降した場合にその下降時点か
ら所定期間が経過するまで燃焼速度を下げるように上記
吸気調節手段を作動させるように吸気制御手段を構成し
たもの(請求項10)、上記排気ガス還流手段として、
エンジン負荷が予め設定された第1特定負荷領域内にあ
る場合に排気ガスを吸気通路内に還流させるための第1
排気ガス還流通路と、エンジン負荷が上記第1特定負荷
領域と異なる第2特定負荷領域内にある場合に排気ガス
を上記吸気通路内において第1排気ガス還流還流通路に
よる排気ガス還流位置よりも上流側の位置に還流させる
ための第2排気ガス還流通路とを備えるとともに、エン
ジン負荷が上記第1特定負荷領域内の負荷から上記第2
特定負荷領域内の負荷へ変化した場合に燃焼速度を下げ
るように上記吸気調節手段を作動させるように吸気制御
手段を構成したもの(請求項5)等が挙げられる。
【0009】この請求項5記載の装置では、吸気通路の
途中に過給機を設け、エンジン負荷が所定負荷以上の場
合にのみ上記過給機を作動させる過給制御手段を備える
とともに、上記第1排気ガス還流通路を、エンジン負荷
が上記過給機による過給領域から外れた低負荷側特定負
荷領域内にある場合に排気ガスを吸気通路において上記
過給機よりも下流側の位置に還流させるための低負荷用
排気ガス還流通路とし、上記第2排気ガス還流通路を、
エンジン負荷が上記低負荷側特定負荷領域よりも高負荷
側であって上記過給領域の少なくとも一部を含む高負荷
側特定負荷領域内にある場合に排気ガスを吸気通路にお
いて上記過給機よりも上流側の位置に還流させるための
高負荷用排気ガス還流通路とするとともに、エンジン負
荷が上記低負荷側特定負荷領域内の負荷から上記高負荷
側特定負荷領域内の負荷まで上昇した場合に燃焼速度を
下げるように上記吸気調節手段を作動させるように吸気
制御手段を構成したり(請求項6)、上記第1排気ガス
還流通路、第2排気ガス還流通路のいずれか一方を、エ
ンジン負荷が予め設定された低負荷側特定負荷領域内に
ある場合に排気ガス還流を行うための低負荷用排気ガス
還流通路とし、他方を、エンジン負荷が上記低負荷側特
定負荷領域よりも高負荷側の高負荷側特定負荷領域内に
ある場合に排気ガス還流を行うための高負荷用排気ガス
還流通路とするとともに、高負荷用排気ガス還流通路を
低負荷用排気ガス還流通路よりも還流排気ガスの冷却性
が高くなるように構成したりする(請求項7)ことがよ
り好ましい。この冷却性を高める手段としては、高負荷
用排気ガス還流通路を低負荷用EGR通路よりも長くし
たり、高負荷用排気ガス還流通路の途中にEGRクーラ
ーを設けたりすることが挙げられる。
【0010】上記特定負荷領域は、エンジン回転数が所
定回転数以下でかつエンジン負荷が所定負荷以上の低速
高負荷領域を除く特定の領域に設定してもよい(請求項
8)。この場合、エンジン負荷及びエンジン回転数が上
記低速高負荷領域内にある状態からエンジン負荷が上記
特定負荷領域内の負荷まで下降した場合にその下降時点
から所定期間が経過するまで燃焼速度を下げるように上
記吸気調節手段を作動させるように吸気制御手段を構成
すれば、より効果的である(請求項9)。
【0011】また、上記各装置では、加速度が大きいほ
ど燃焼速度を大きく下げるように吸気調節手段を制御す
るように吸気制御手段を構成することにより、後述のよ
うなより優れた効果が得られる(請求項11)。
【0012】
【作用】請求項1記載の装置によれば、エンジン負荷が
EGRを行うべき特定負荷領域外からこの特定負荷領域
内に入った場合に所定のEGR手段によるEGRが開始
され、この開始時点から実際に還流排気ガスが燃焼室内
に導入されるまでにいわゆる応答遅れが生じるが、上記
EGR開始時点から所定期間が経過するまでは、既設の
吸気調節手段を用いて通常よりも燃焼速度を下げるよう
に吸気状態が制御されるので、この燃焼速度の低下によ
り、上記応答遅れに起因する一時的なNOxの発生が抑
制される。
【0013】具体的に、請求項2記載の装置では、低速
時において、所定のEGR手段によるEGRの開始時か
ら所定期間だけ吸気流速を遅くすることによって、燃焼
速度の低減がなされる。より具体的に請求項3記載の装
置では、原則的に低速時には、スワールコントロール弁
を閉じて一部の吸気ポートからの吸気を遮断することに
より燃焼室内にスワールが形成され、吸気流速が高めら
れる一方、例外的に上記EGR開始時から所定期間が経
過するまでスワールコントロール弁が強制的に開かれる
ことにより、吸気流速が下げられてNOxの発生が抑制
される。
【0014】請求項4記載の装置では、エンジン負荷が
所定負荷未満から上記所定負荷以上へ変化した場合にE
GRが開始され、この開始時から所定期間が経過するま
で燃焼速度を下げることにより、NOxの発生が抑制さ
れる。
【0015】請求項5記載の装置では、エンジン負荷が
予め設定された第1特定負荷領域内にある状態で第1E
GR通路を通じてEGRが行われ、この状態からエンジ
ン負荷が上記第1特定負荷領域と異なる第2特定負荷領
域内に移行した時点で、第2EGR通路を通じて上記吸
気通路内において第1EGR通路によるEGR位置より
も上流側の位置にEGRを行う状態に切換えられる。こ
の時、両EGR通路の吸気通路への接続個所同士の距離
分だけ応答遅れが生じるが、上記切換時点から所定期間
経過時まで燃焼速度を下げることにより、上記応答遅れ
に起因する一時的なNOx発生が抑制される。
【0016】ここで、請求項6記載の装置では、エンジ
ン負荷が所定負荷以上の場合にのみ過給機による過給が
行われる。そして、エンジン負荷が上記過給機による過
給領域から外れた低負荷側特定負荷領域内にある場合に
は、低負荷用EGR通路を通じて排気ガスを吸気通路に
おいて上記過給機よりも下流側の位置に還流させること
により、EGRの応答性が高められる一方、エンジン負
荷が上記過給領域を含む高負荷側特定負荷領域内にある
場合には、高負荷用EGR通路を通じて排気ガスを吸気
通路において上記過給機よりも上流側の位置に還流させ
ることにより、過給機作動による過給機下流側の昇圧に
かかわらず、排気側と過給機上流側との差圧を利用して
良好なEGRが確保される。
【0017】また、請求項7記載の装置では、エンジン
負荷が高負荷側特定負荷領域内にある場合に、低負荷用
EGR通路よりも還流排気ガスの冷却性が高い高負荷用
EGR通路を通じてEGRが行われることにより、燃焼
温度及び燃焼速度がより効果的に下げられる。これによ
り、特に高負荷時に深刻なノッキング発生及び排気ガス
温度の上昇が抑えられ、NOx低減作用も良好に維持さ
れる。
【0018】請求項8記載の装置では、低速高負荷領
域、すなわち、エンジン回転数が所定回転数以下であっ
て排気ガス温度が低いためにEGRの必要性が比較的低
く、しかも大きな出力を要する領域では、EGRが禁止
されることにより、大きな出力が確保される。そして、
請求項9記載の装置では、エンジン負荷が上記低速高負
荷領域内から特定負荷領域内に移行した時点でEGRが
開始されるとともに、この開始時点から所定期間が経過
するまで燃焼速度が下げられることにより、EGR切換
の応答遅れに起因するNOxの発生が抑制される。
【0019】請求項10記載の装置では、エンジン負荷
が特定負荷領域内の負荷からこの領域よりも低い負荷ま
で下降した時点でEGRが開始され、この時点から所定
期間が経過するまで燃焼速度が下げられることにより、
EGR切換の応答遅れに起因するNOxの発生が抑制さ
れる。
【0020】以上の各装置では、一般的に、加速度が大
きいほどすなわち吸入空気量の増加速度が大きいほど、
必要EGR量の増加速度も大きくなるので、加速度が大
きいほどEGR切換時の応答遅れによる不足EGR量も
多くなるが、請求項11記載の装置では上記加速度が大
きいほど燃焼速度をより大きく下げることにより、上記
EGRの不足を十分に補って加速度にかかわらずNOx
の発生を常時効果的に抑制することができる。
【0021】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基づいて説明す
る。
【0022】図示のエンジンはV型エンジンであって、
エンジン本体1に複数の気筒2が配設されている。各気
筒2には、第1,第2の2つの吸気ポート3a,3b
と、第1,第2の2つの排気ポート4a,4bとが燃焼
室に開口するように形成され、上記各吸気ポート3a,
3bに図略の吸気弁が、各排気ポート4a,4bに図略
の排気弁がそれぞれ設けられている。各気筒2には、図
略の点火プラグが設けられ、点火プラグは、点火コイル
およびディストリビュータ等を含む点火回路に接続され
ている。
【0023】各吸気ポート3a,3bには独立吸気通路
11が接続され、この独立吸気通路11内は、第1吸気
ポート3aにつながる通路と第2吸気ポート3bにつな
がる通路とに仕切られている。第1吸気ポート3aにつ
ながる通路内には、この通路を開閉するスワールコント
ロール弁5が設けられ、第2吸気ポート3bにつながる
通路内には、燃料を噴射するインジェクタ9が設けられ
ており、各スワールコントロール弁5はアクチュエータ
6の作動により開閉駆動されるようになっている。
【0024】このエンジンの吸気通路10は、上記各独
立吸気通路11を有する下流側の吸気マニホールド12
と、上流側の共通吸気通路13とからなっている。共通
吸気通路13には、その上流側から順に、エアクリーナ
14、エアフローメータ15、スロットル弁16、過給
機17が配設されている。図示の過給機17は、エンジ
ン出力軸にクラッチ8やベルト等の伝動手段を介して連
結された機械式過給機であるが、この過給機はターボ過
給機であってもよい。この過給機17は、低負荷時の駆
動ロス低減等のため、スロットル弁16よりも下流に配
置されており、この過給機17の下流側にインタークー
ラ18が設けられている。過給機17の上流側と下流側
とは、この過給機17を迂回する過給機バイパス通路1
9とで接続され、この過給機バイパス通路19の途中に
は同通路19を開閉するバイパス開閉弁20が設けられ
ている。
【0025】このエンジンには、EGR通路として、低
負荷用EGR通路21及び高負荷用EGR通路22の2
本のEGR通路が設けられている。低負荷用EGR通路
21は、その一端が排気通路26において触媒コンバー
タ25よりも上流側の位置に接続され、他端が共通吸気
通路13において過給機17よりも下流側の位置に接続
されており、この低負荷用EGR通路21の途中には同
通路21を開閉する低負荷用EGR弁23が設けられて
いる。高負荷用EGR通路22は、その一端が排気通路
26において触媒コンバータ25よりも下流側の位置に
接続され、他端が共通吸気通路13において過給機17
よりも上流側の位置に接続されており、この高負荷用E
GR通路22の途中には、これを開閉する高負荷用EG
Rバルブ24の他、還流排気ガスを冷却するEGRクー
ラー27や、カーボントラップ28が設けられている。
また、高負荷用EGR通路22は低負荷用EGR通路2
1に比べて大きく迂回し、その分通路長さが大きくなっ
ている。
【0026】このエンジンには、ECU(コントロール
ユニット;本発明における過給制御手段、EGR制御手
段、及び吸気制御手段を構成)30が付設されている。
このEGR30は、上記エアフローメータ15や、エン
ジン回転数センサ31、スロットル開度センサ32等か
らの各種検出信号を受け、吸入空気量等に応じたインジ
ェクタ9からの燃料噴射量の制御や、エンジン回転数に
応じたスワールコントロール弁5の基本的な開閉制御を
行うとともに、エンジン負荷に基づいて、クラッチ8の
オンオフ制御並びにバイパス開閉弁20の開閉制御(過
給制御)、EGRバルブ23,24の開閉制御(EGR
制御)、さらには上記スワールコントロール弁5の例外
的な開閉制御(吸気制御)を行うように構成されてい
る。
【0027】具体的に、このECU30は、図2に示す
ようなエンジン回転数とエンジン負荷とに関するマップ
を記憶し、これに基づいて次のような過給制御及びEG
R制御を行うように構成されている。
【0028】A)エンジン負荷が図2の低負荷側EGR
領域にある場合 高負荷用EGRバルブ24を全閉とする一方で低負荷用
EGRバルブ23を開く。また、クラッチ8をオフに切
換えて過給機17を停止させるとともに、バイパス開閉
弁20を開く。すなわち、この実施例では低負荷側EG
R領域が過給領域から外れた領域に設定されている。
【0029】B)エンジン負荷が図2の高負荷側EGR
領域にある場合 低負荷用EGRバルブ23を全閉とする一方で高負荷用
EGRバルブ24を開く。また、クラッチ8をオンに切
換えて過給機17を作動させるとともに、バイパス開閉
弁20を全閉にする。すなわち、この実施例では高負荷
用EGR領域が過給領域と一致している。
【0030】C)エンジン負荷が両EGR領域以外の領
域、すなわちアイドリング領域もしくは低速高負荷領域
にある場合 両EGRバルブ23,24を全閉とする。
【0031】また、このECU30は、原則として、エ
ンジン回転数が予め設定された回転数以下である低速時
にスワールコントロール弁5を閉じさせるとともに、上
記低速時にエンジン負荷が低負荷側EGR領域内から高
負荷側EGR領域内に移行した場合、もしくは上記低速
時にエンジン負荷が低速高負荷領域から高負荷側EGR
領域内に移行した場合には、その移行時点から予め設定
された期間が経過するまで例外的にスワールコントロー
ル弁5を開く制御を行う。
【0032】次に、この装置の作用を説明する。
【0033】まず、エンジン負荷が低負荷側EGR領域
にある場合には、ECU30による制御の下、クラッチ
8のオフにより過給機17が停止する一方、バイパス開
閉弁20が開かれるため、過給は行われず、吸気は専ら
過給機バイパス通路19を通じて行われる。高負荷用E
GRバルブ24は全閉とされ、低負荷用EGRバルブ2
3のみが開かれるので、排気通路26を流れる排気ガス
は専ら低負荷用EGR通路21を通じて共通吸気通路1
3における過給機17の下流側に供給され、その後は新
気とともに各気筒2内に送り込まれる。このEGRによ
り燃焼ガスの温度が下げられ、NOxの発生が抑制され
る。また、排気ガスは過給機17の下流側に供給される
ため、過給機17の上流側に供給される場合よりも高い
応答性が確保される。
【0034】その後、エンジン負荷が高まって高負荷E
GR領域内に移行すると、クラッチ8のオンにより過給
機17が作動する一方、バイパス開閉弁20が閉じるこ
とにより、過給機17による過給が開始される。低負荷
用EGRバルブ23は全閉に切換えられ、高負荷用EG
Rバルブ24が開かれるので、排気ガスは専ら高負荷用
EGR通路22を通じて共通吸気通路13における過給
機17の上流側に供給され、低負荷時と同様にEGRが
行われる。
【0035】このように、高負荷用EGR通路22を通
じての還流排気ガスは過給機17の上流側に供給される
ので、この過給機17の作動で過給機下流側がたとえ正
圧になっていても、過給機上流側の負圧と排気圧との差
圧を利用して低負荷時と同様に不都合なくEGRを行う
ことができる。また、高負荷用EGR通路22の途中に
はEGRクーラー27が設けられ、さらに、高負荷用E
GR通路22が低負荷用EGR通路21よりも大きく迂
回して通路長さが大きくなっているので、その分、還流
排気ガスは低負荷時よりも効果的に冷却される。このよ
うに冷却した還流排気ガスが気筒2内に供給されること
により、特に高負荷時に深刻なノッキングの発生がより
効果的に抑制され、排気ガス温度も低減される。また、
NOx低減効果も高められる。
【0036】これに対し、比較的排気ガス温度が低くて
EGRの必要性が比較的低く、しかも大きな出力が要求
される低速高負荷時には、両EGRバルブ23,24が
閉じられてEGRが禁止されることにより、加速に十分
な出力が確保される。
【0037】ところで、上記高負荷側EGR通路22は
低負荷側EGR通路21よりも吸気通路10において上
流側に接続されているため、例えば図2の矢印A1や矢
印A2に示すようにエンジン負荷が低負荷側EGR領域
から高負荷側EGR領域に上昇すると同時に、EGRバ
ルブ23,24の切換を行っても、すなわち低負荷用E
GR通路21によるEGRを停止して高負荷用EGR通
路22によるEGRを開始しても、この開始時点から高
負荷用EGR通路22を通じての還流排気ガスが実際に
気筒2内に供給されるまでには両EGR通路21,22
の共通吸気通路13への接続個所同士の距離の分だけ時
間がかかり、この時間中は気筒2内に還流排気ガスがほ
とんど供給されないことになる。また、例えば図2矢印
Dに示すように、エンジン負荷が低速高負荷領域から高
負荷EGR領域まで下降して高負荷用EGR通路22に
よるEGRが開始される場合にも、その開始時点から実
際に還流排気ガスが気筒2内にたどりつくまでには応答
遅れが生じることになる。
【0038】ここで従来は、このEGRの応答遅れに起
因して一時的に筒内燃焼速度及び燃焼温度が高まり、N
Ox発生量が増大する不都合があったが、この実施例に
示す装置では、低速時において上記EGR通路21,2
2が切換えられる際、あるいは高負荷用EGR通路22
によるEGRが開始される際、その通路切換時点やEG
R開始時点から所定期間が経過するまでは例外的にスワ
ールコントロール弁5が開かれることによりスワール形
成が中止され、筒内燃焼速度が積極的に下げられるた
め、これにより、EGRが十分供給されない応答遅れ期
間にNOxが発生するのを効果的に抑制することができ
る。しかも、このNOx抑制のために点火時期を遅延す
る場合や燃料噴射量を増加させる場合と異なり、燃費の
悪化、不完全燃焼による一酸化炭素や炭化水素の発生、
加速性の低下といった不都合はほとんど生じない。
【0039】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0040】(1) 上記実施例において、EGR状態が切
換えると同時にスワールコントロール弁5を一時的に開
いてからこれを閉じるまでの「所定期間」は、適宜設定
すればよいが、この「所定期間」は上記切換の際のEG
Rの応答遅れに相当する期間とほぼ等しく設定すること
がより好ましい。
【0041】(2) 上記実施例では、吸気流速調節手段と
して、原則的に低速時に閉状態に切換えられるスワール
コントロール弁5を備えたものを示したが、その他、複
数の吸気ポートにそれぞれ設けられた吸気弁のうち一部
の吸気弁を閉状態に保つことにより吸気流速を高める弁
停止機構や、吸気弁のリフト量を削減することにより吸
気流速を高めるバルブ可変機構も上記吸気流速調節手段
として有効である。弁停止機構の場合は、EGR切換時
点で一時的に弁停止を禁止し、バルブ可変機構の場合は
切換時点で一時的にバルブリフト量を大きくすればよ
い。また、このように吸気流速を調節する手段の他、吸
気流入状態を調節する手段、例えば吸気弁閉時期をピス
トン上死点から早めたり遅らせたりする量を増加させる
ことによっても、燃費の悪化や一酸化炭素及び炭化水素
の発生といった不都合を伴うことなく、筒内最大圧力の
低下により燃焼速度を下げてNOx発生を抑制すること
ができる。
【0042】また、上記実施例では、低速時の吸気流速
を高めるためのスワールコントロール弁5を燃焼速度低
減手段として用いているので、低速時のみEGR切換の
際の燃焼速度低減を行っているが、他の手段を用いる場
合には、エンジン回転数にかかわらずEGR切換時は常
に所定期間だけ燃焼速度を下げる制御を実行するように
してもよい。
【0043】(3) 本発明では、単一のEGR通路を備え
た装置においても、このEGR通路を通じてのEGR開
始時から所定期間が経過するまで燃焼温度を下げること
により、EGR開始時における応答遅れに起因するNO
x発生を抑制することができる。例えば、上記実施例に
おける低負荷用EGR通路21のみを備え、図2に示す
低負荷用EGR領域でのみEGRを行う装置では、エン
ジン負荷が上記EGR領域内の負荷よりも高い負荷から
EGR領域内の負荷まで降下した時点、すなわちEGR
開始時点から、所定期間が経過するまで、燃焼速度を下
げることにより、NOx発生を効果的に抑制できる。逆
に、上記実施例における高負荷用EGR通路22のみを
備え、図2に示す高負荷用EGR領域でのみEGRを行
う装置でも、エンジン負荷が上記EGR領域内の負荷よ
りも低い負荷からEGR領域内の負荷まで上昇した時
点、すなわちEGR開始時点から、所定期間が経過する
まで、燃焼速度を下げることにより、NOx発生を効果
的に抑制できる。
【0044】(4) 上記実施例では、高負荷側EGR領域
が過給機17による過給領域と合致したものを示した
が、本願請求項6記載の発明では、低負荷側EGR領域
が過給領域から外れ、高負荷側EGR領域が過給領域の
少なくとも一部を含む領域に設定されている場合に、そ
の効果を得ることが可能となる。
【0045】(5) 一般に、吸入空気量が増大すると、こ
れに伴ってEGR量も高めることが望ましいので、上記
吸入空気量の増大に伴ってEGRバルブ23,24の開
度を大きくするようにECU30を構成すれば、より理
想的となる。この場合、加速度が大きいほど、すなわち
上記吸入空気量の増加速度が大きいほど、必要EGR量
の増加速度も大きくなり、応答遅れに起因するEGR量
の不足分も大きくなるので、加速度が大きいほどより大
きく燃焼速度を下げるように吸気調節手段を制御するこ
とにより、加速度にかかわらず常に十分なNOx発生抑
制効果を得ることが可能となる。例えば、図2の矢印A
1に示すような加速が行われた場合には、同図矢印A2
に示すような加速が行われる場合よりもさらに大きく燃
焼速度を下げるようにすればよい。ここで燃焼速度の制
御は、例えばスワールコントロール弁5を用いる場合に
はその開度を調節することにより可能であり、バルブ可
変機構を用いる場合には吸気弁のリフト量を変えること
により可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0047】請求項1記載の装置によれば、エンジン負
荷がEGRを行うべき特定負荷領域外からこの特定負荷
領域内に入った場合に所定のEGR手段によるEGRが
開始され、この開始時点から実際に還流排気ガスが燃焼
室内に導入されるまでにいわゆる応答遅れが生じても、
上記EGR開始時点から所定期間が経過するまでは、既
設の吸気調節手段を用いて通常よりも燃焼速度を下げる
ように吸気状態を制御することにより、既設の吸気調節
手段を用いて上記応答遅れに起因する一時的なNOxの
発生を抑制することができる効果がある。しかも、吸気
流入状態の制御により燃焼速度の低減を行っているの
で、NOx発生抑制手段として点火時期の遅延制御や燃
料噴射量の増加を行う場合と異なり、燃費の悪化、一酸
化炭素や炭化水素の発生、加速度の低下といった不都合
はほとんど生じない。
【0048】具体的に、請求項2記載の装置では、低速
時において、所定のEGR手段によるEGRの開始時か
ら所定期間だけ吸気流速を下げることにより、燃焼速度
を低減させることができる。特に請求項3記載の装置で
は、低速時にスワールコントロール弁を例外的に開くだ
けの簡単な制御で燃焼速度を下げることができる効果が
ある。
【0049】請求項4,10記載の装置では、エンジン
負荷が所定負荷未満の負荷から上記所定負荷以上の負荷
へ変化することによりEGRが開始される際や、エンジ
ン負荷が所定負荷以上の負荷から上記所定負荷未満の負
荷へ変化することによりEGRが開始される際、その開
始時から所定期間のみ燃焼速度を下げることにより、E
GR開始時のNOxの発生を抑制することができる効果
がある。
【0050】請求項5記載の装置では、吸気下流側の第
1EGR通路を通じてEGRを行う状態から、吸気上流
側の第2EGR通路を通じてEGRを行う状態に切換え
られる際、この切換時点から所定期間経過時まで燃焼速
度を下げることにより、両EGR通路の吸気通路への接
続個所同士の距離分に対応する応答遅れに起因する一時
的なNOx発生を抑制することができる効果がある。
【0051】ここで、請求項6記載の装置では、エンジ
ン負荷が過給領域から外れた低負荷側特定負荷領域内に
ある場合には、低負荷用EGR通路を通じて排気ガスを
吸気通路において上記過給機よりも下流側の位置に還流
させることにより、EGRの応答性を高める一方、エン
ジン負荷が上記過給領域を含む高負荷側特定負荷領域内
にある場合には、高負荷用EGR通路を通じて排気ガス
を吸気通路において過給機よりも上流側の位置に還流さ
せることにより、過給機作動による過給機下流側の昇圧
にかかわらず、排気側と過給機上流側との差圧を利用し
て良好なEGRを確保することができる効果がある。
【0052】また、請求項7記載の装置では、エンジン
負荷が高負荷側特定負荷領域内にある場合に、低負荷用
EGR通路よりも排気ガス冷却性の高い高負荷用EGR
通路を通じてEGRを行い、燃焼温度及び燃焼速度を低
負荷時よりも顕著に下げることにより、特に高負荷時に
深刻なノッキング発生及び排気ガス温度の上昇を抑え、
NOx低減作用も良好に維持することができる効果があ
る。
【0053】請求項8記載の装置では、低速高負荷領
域、すなわち、エンジン回転数が所定回転数以下であっ
て排気ガス温度が低いためにEGRの必要性が比較的低
く、しかも大きな出力を要する領域では、EGRを禁止
することにより、高負荷時に必要な大出力を確保するこ
とができる。さらに、請求項9記載の装置では、エンジ
ン負荷が上記低速高負荷領域内から特定負荷領域内に移
行してEGRが開始される際、その開始時点から所定期
間が経過するまで燃焼速度を下げることにより、EGR
開始時の応答遅れに起因するNOxの発生を抑制するこ
とができる効果がある。
【0054】請求項11記載の装置では、加速度が大き
いほど、すなわち吸入空気量及び必要EGR量の増加速
度が大きいほど、燃焼速度をより大きく下げるようにし
ているので、EGRの応答遅れに起因するEGRの不足
を加速度にかかわらず十分に補ってNOxの発生を常時
効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるエンジンの全体構
成図である。
【図2】上記エンジンにおけるEGR領域を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 5 スワールコントロール弁 10 吸気通路 17 過給機 21 低負荷用EGR通路 22 高負荷用EGR通路 26 排気通路 27 EGRクーラー 30 ECU(過給制御手段、EGR制御手段、及び吸
気制御手段を構成)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上杉 達也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 野村 一正 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内への吸気流入状態を変化させる
    ことにより燃焼速度を調節する吸気調節手段と、排気ガ
    スを吸気側に還流させる排気ガス還流手段と、エンジン
    負荷が予め設定された特定負荷領域内にある場合にのみ
    所定の排気ガス還流手段による排気ガス還流を行わせる
    排気ガス還流制御手段とを備えたエンジンの吸気装置に
    おいて、エンジン負荷が上記特定負荷領域外からこの特
    定負荷領域内に入った場合にその時点から所定期間が経
    過するまで通常状態よりも燃焼速度を下げるように上記
    吸気調節手段を作動させる吸気制御手段を備えたことを
    特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、上記吸気調節手段を、エンジン回転数が一定以下
    の低速時に吸気流速を高める吸気流速調節手段で構成す
    るとともに、上記低速時においてエンジン負荷が上記特
    定負荷領域外からこの特定負荷領域内に入った場合にそ
    の時点から所定期間が経過するまで上記吸気流速を下げ
    るように上記吸気流速調節手段を作動させるように上記
    吸気制御手段を構成したことを特徴とするエンジンの吸
    気装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、上記燃焼室内に開口する複数の吸気ポートを形成
    するとともに、上記吸気流速調節手段として、上記吸気
    ポートのうちの一部の吸気ポートに対応して設けられ、
    この吸気ポートを通じての吸気を許容する開状態と遮断
    する閉状態とに切換えられるスワールコントロール弁を
    備えたことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のエンジ
    ンの吸気装置において、上記特定負荷領域をエンジン負
    荷が所定負荷以上の領域に設定するとともに、エンジン
    負荷が上記所定負荷未満の負荷から上記所定負荷以上の
    負荷へ変化した場合にその変化時点から所定期間が経過
    するまで上記燃焼速度を下げるように上記吸気調節手段
    を作動させるように吸気制御手段を構成したことを特徴
    とするエンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の記載のエンジンの吸気装
    置において、上記排気ガス還流手段として、エンジン負
    荷が予め設定された第1特定負荷領域内にある場合に排
    気ガスを吸気通路内に還流させるための第1排気ガス還
    流通路と、エンジン負荷が上記第1特定負荷領域と異な
    る第2特定負荷領域内にある場合に排気ガスを上記吸気
    通路内において第1排気ガス還流還流通路による排気ガ
    ス還流位置よりも上流側の位置に還流させるための第2
    排気ガス還流通路とを備えるとともに、エンジン負荷が
    上記第1特定負荷領域内の負荷から上記第2特定負荷領
    域内の負荷へ変化した場合に燃焼速度を下げるように上
    記吸気調節手段を作動させるように吸気制御手段を構成
    したことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、吸気通路の途中に過給機を設け、エンジン負荷が
    所定負荷以上の場合にのみ上記過給機を作動させる過給
    制御手段を備えるとともに、上記第1排気ガス還流通路
    を、エンジン負荷が上記過給機による過給領域から外れ
    た低負荷側特定負荷領域内にある場合に排気ガスを吸気
    通路において上記過給機よりも下流側の位置に還流させ
    るための低負荷用排気ガス還流通路とし、上記第2排気
    ガス還流通路を、エンジン負荷が上記低負荷側特定負荷
    領域よりも高負荷側であって上記過給領域の少なくとも
    一部を含む高負荷側特定負荷領域内にある場合に排気ガ
    スを吸気通路において上記過給機よりも上流側の位置に
    還流させるための高負荷用排気ガス還流通路とするとと
    もに、エンジン負荷が上記低負荷側特定負荷領域内の負
    荷から上記高負荷側特定負荷領域内の負荷まで上昇した
    場合に燃焼速度を下げるように上記吸気調節手段を作動
    させるように吸気制御手段を構成したことを特徴とする
    エンジンの吸気装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、上記第1排気ガス還流通路、第2排気ガス還流通
    路のいずれか一方を、エンジン負荷が予め設定された低
    負荷側特定負荷領域内にある場合に排気ガス還流を行う
    ための低負荷用排気ガス還流通路とし、他方を、エンジ
    ン負荷が上記低負荷側特定負荷領域よりも高負荷側の高
    負荷側特定負荷領域内にある場合に排気ガス還流を行う
    ための高負荷用排気ガス還流通路とするとともに、高負
    荷用排気ガス還流通路を低負荷用排気ガス還流通路より
    も還流排気ガスの冷却性が高くなるように構成したこと
    を特徴とするエンジンの吸気装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載のエンジ
    ンの吸気装置において、上記特定負荷領域を、エンジン
    回転数が所定回転数以下でかつエンジン負荷が所定負荷
    以上の低速高負荷領域を除く特定の領域に設定したこと
    を特徴とするエンジンの吸気装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、エンジン負荷及びエンジン回転数が上記低速高負
    荷領域内にある状態からエンジン負荷が上記特定負荷領
    域内の負荷まで下降した場合にその下降時点から所定期
    間が経過するまで燃焼速度を下げるように上記吸気調節
    手段を作動させるように吸気制御手段を構成したことを
    特徴とするエンジンの吸気装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれかに記載のエン
    ジンの吸気装置において、上記特定負荷領域をエンジン
    負荷が所定負荷未満の領域に設定するとともに、エンジ
    ン負荷が上記特定負荷領域内の負荷以上の負荷から上記
    特定負荷領域内の負荷まで下降した場合にその下降時点
    から所定期間が経過するまで燃焼速度を下げるように上
    記吸気調節手段を作動させるように吸気制御手段を構成
    したことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  11. 【請求項11】 請求項4〜7のいずれかに記載のエン
    ジンの吸気装置において、加速度が大きいほど燃焼速度
    を大きく下げるように吸気調節手段を制御するように吸
    気制御手段を構成したことを特徴とするエンジンの吸気
    装置。
JP23644193A 1993-09-22 1993-09-22 エンジンの吸気装置 Expired - Fee Related JP3538860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23644193A JP3538860B2 (ja) 1993-09-22 1993-09-22 エンジンの吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23644193A JP3538860B2 (ja) 1993-09-22 1993-09-22 エンジンの吸気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0791324A true JPH0791324A (ja) 1995-04-04
JP3538860B2 JP3538860B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=17000806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23644193A Expired - Fee Related JP3538860B2 (ja) 1993-09-22 1993-09-22 エンジンの吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538860B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243202A (ja) * 1988-04-15 1990-02-13 Koei Chem Co Ltd 重合触媒およびそれを含有する硬化性組成物
JP2003049674A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 内燃機関用過給システム
JP2004257387A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Ford Global Technologies Llc 速度変化に基くエンジン空気量予測方法、内燃機関の制御プログラム、内燃機関の制御システム
JP2017155727A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP2018173012A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243202A (ja) * 1988-04-15 1990-02-13 Koei Chem Co Ltd 重合触媒およびそれを含有する硬化性組成物
JP2003049674A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 内燃機関用過給システム
JP2004257387A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Ford Global Technologies Llc 速度変化に基くエンジン空気量予測方法、内燃機関の制御プログラム、内燃機関の制御システム
JP4623456B2 (ja) * 2003-02-26 2011-02-02 フォード グローバル テクノロジーズ、リミテッド ライアビリティ カンパニー 速度変化に基づくエンジン空気量予測方法
JP2017155727A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP2018173012A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3538860B2 (ja) 2004-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3997477B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5278600B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
JP2009024599A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH0323327A (ja) 過給式ガソリン内燃機関
US6827054B2 (en) Integrated inlet manifold tuning valve and charge motion control device for internal combustion engines
JPH10274064A (ja) 機械式過給機付エンジン
JP2994112B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPH10196463A (ja) 排気ガス再循環装置
JP3538860B2 (ja) エンジンの吸気装置
JP2004124745A (ja) ターボ過給機付エンジン
JP2002188522A (ja) ターボチャージャ付きエンジンのegr制御装置
JP3384579B2 (ja) 過給機付エンジン
JPH0791326A (ja) 過給機付エンジンの排気ガス還流装置
JP3195380B2 (ja) 機械式過給機付エンジンの吸気装置
JP2004124744A (ja) ターボ過給機付エンジン
JP2007023837A (ja) 電動機付き過給機を有する内燃機関の制御装置
JP2002188524A (ja) ターボチャージャ付きエンジンのegr制御装置
JP3580140B2 (ja) 機械式過給機付エンジンの制御装置
JP3273658B2 (ja) エンジンの燃焼制御装置
JP3371324B2 (ja) 排気ガス還流装置
JP2994784B2 (ja) エンジンの燃焼室構造
JP5983285B2 (ja) ターボ過給機付エンジン
JP6835655B2 (ja) Egr装置
JP2966129B2 (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2010031687A (ja) 火花点火式内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees