JP2000045723A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP2000045723A
JP2000045723A JP10217089A JP21708998A JP2000045723A JP 2000045723 A JP2000045723 A JP 2000045723A JP 10217089 A JP10217089 A JP 10217089A JP 21708998 A JP21708998 A JP 21708998A JP 2000045723 A JP2000045723 A JP 2000045723A
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valve
cam
phase
combustion engine
internal combustion
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Eiji Miyaji
永治 宮地
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Aisin Seiki Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の始動時におけるベーンによる打音
の発生及び始動不良を確実に防止しつつ、その可変制御
領域を拡大させることができる動弁装置を提供するこ
と。 【解決手段】 位相制御機構1の回転部材(内部ロータ
20)と回転伝達部材(外部ロータ30、フロントプレ
ート40、リアプレート50)の相対位相が所定の位相
の時にカムシャフト10により駆動される弁204の閉
時期を所定量進角させる補助可変機構200を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気弁
又は排気弁の開閉時期を制御するために使用される内燃
機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の動弁装置の1つとして、カムシ
ャフトと共に回転する回転部材に所定範囲で相対回転可
能に外装されクランク軸のクランクスプロケット又はプ
ーリからの回転動力が伝達される回転伝達部材と、前記
回転部材に設けられた複数のベーンと、前記回転伝達部
材に設けられた突部と前記回転部材との間に形成され前
記ベーンによって進角用室と遅角用室とに夫々二分され
る複数の流体圧室と、前記進角用室に流体を給排する第
1流体通路と、遅角用室に流体を給排する第2流体通路
と、前記回転部材と前記回転伝達部材の相対位相が所定
の位相である時に前記回転部材と前記回転伝達部材の相
対位相を保持する位相保持機構とを備えたものがあり、
例えば、特開平1−92504号公報や特開平9−25
0310号公報に開示されている。
【0003】上記した各公報に開示されている内燃機関
の動弁装置においては、第1流体通路を介して進角用室
へ作動流体を供給すると共に第2流体通路を介して遅角
用室から作動油を排出することにより、回転部材が回転
伝達部材に対してベーンが突部の進角側の周方向端面に
当接する最進角位置までの任意な位置に進角方向へ回転
して弁開閉時期が進角され、第2流体通路を介して遅角
用室へ作動流体を供給すると共に第1流体通路を介して
進角用室から作動油を排出することにより、回転軸が回
転伝達部材に対してベーンが突部の遅角側の周方向端面
に当接する最遅角位置までの任意な位置に遅角方向へ回
転して弁開閉時期が遅角される。
【0004】また、上記した各公報に開示されている動
弁装置においては、回転伝達部材から回転部材への回転
伝達経路に流体圧室及びベーンが介在していること及び
カムシャフトに変動トルクが作用していることから、内
燃機関の運転中、回転部材には常に遅角方向への力が作
用しており、内燃機関の停止時に流体圧室への作動油の
供給が停止されると、流体圧室の油圧によってベーンを
保持できなくなり、回転部材は回転伝達部材に対して遅
角方向へ回転し(クランクシャフトが完全に停止するま
での間)、回転部材と回転伝達部材は停止直前の両者の
相対位相に応じた相対位相で停止する。この状態にて内
燃機関が始動されると、上記した遅角方向への力により
回転部材は回転伝達部材に対して遅角方向へ回転し、ベ
ーンが突部の遅角側の周方向端面に当接する最遅角位置
の位相になるが、流体圧室の油圧が上昇し該油圧により
ベーンを保持することができるようになるまでは不安定
な状態となり、カムシャフトに作用する変動トルクによ
ってベーンが振動し、突部の周方向端面と繰り返して衝
突して打音が生じたりするので、これを回避するため
に、位相保持機構により回転部材と回転伝達部材との相
対位相が最遅角位置にて保持されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
高速回転域では、ピストンが上死点に向かい始めても、
吸気が慣性により更にシリンダ内へ入り込もうとするた
め、吸気弁の閉時期を遅らせることにより体積効率が向
上して内燃機関の出力向上を図ることができる。
【0006】しかしながら、上記した各公報に開示され
る動弁装置を吸気弁の開閉時期を制御するために用いる
場合には、最遅角位置での弁開閉時期は、上記したよう
に内燃機関の始動時に吸気が可能な時期に設定される必
要があるため、高速回転域において吸気弁の閉時期を遅
らせて吸気の慣性による体積効率の向上を図ることがで
きない。これは、最遅角位置での弁開閉時期を吸気の慣
性による体積効率の向上が可能な時期に設定すると、最
遅角位置での内燃機関の始動時に、ピストンが下死点を
過ぎ上死点に向かい始めても吸気弁が開いていて、また
吸気に慣性がないため、一度吸入した吸気が逆流して排
出してしまい、圧縮比が上がらずに、燃焼ができない状
態が発生し、内燃機関の始動が困難となるからである。
尚、この問題は、最遅角位置での弁開閉時期を吸気の慣
性による体積効率の向上が可能な時期に設定しなくて
も、上記した各公報に開示される動弁装置のように、最
遅角位置での弁開閉時期を始動時に吸気が可能な時期に
設定した場合であっても、吸気弁の閉時期がピストンの
下死点後に設定されていると、気圧の低い高所等では発
生しやすい。
【0007】また、上記した各公報に開示される動弁装
置を排気弁の開閉時期を制御するために用いる場合に
も、排気弁の閉時期を同様に遅らせると、吸気弁と排気
弁のオーバーラップ期間が長くなり、内部EGR量(排
気ガス再循環量)が増大して内燃機関の始動性の低下を
招く。
【0008】これら問題を解消すべく、回転部材と回転
伝達部材との相対位相が吸気の慣性による体積効率の向
上が可能な弁開閉時期に対応する最遅角位置よりも所定
角度だけ進角した中間位置にて位相保持機構により保持
されるようにした動弁装置が特開平9−324613号
公報に提案されている。しかしながら、この装置におい
ては、内燃機関の停止時に上記したように回転部材が回
転伝達部材に対して遅角方向へ回転する際、回転部材と
回転伝達部材の相対位相が所定の中間位置になるのは一
瞬であるため、位相保持機構により所定の中間位置に回
転部材と回転伝達部材の相対位相を保持することができ
ない場合があり、内燃機関の始動不良及び内燃機関の始
動時におけるベーンと回転伝達部材の突部との衝突によ
る打音の発生を確実に防止することはできない。
【0009】それゆえ、本発明は、内燃機関の始動時に
おけるベーンによる打音の発生及び始動不良を確実に防
止しつつ、その可変制御領域を拡大させることができる
動弁装置を提供することを、その課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の技術的手段は、内燃機関のクランクシ
ャフト又はカムシャフトの一方と共に回転する回転部材
と、該回転部材に所定範囲で相対回転可能に外装され前
記クランクシャフト又はカムシャフトの他方と共に回転
する回転伝達部材と、前記回転部材に設けられたベーン
と、前記回転伝達部材と前記回転部材との間に形成され
前記ベーンによって進角用室と遅角用室とに二分される
流体圧室と、前記進角用室に作動流体を給排する第1流
体通路と、前記遅角用室に作動流体を給排する第2流体
通路と、前記回転部材と前記回転伝達部材の相対位相が
前記クランクシャフトの回転位相に対して前記カムシャ
フトの回転位相が最も遅角される所定の位相である時に
前記回転部材と前記回転伝達部材の相対位相を保持する
位相保持機構とを有する位相制御機構を備え、前記進角
用室及び前記遅角用室へ印加される流体圧によって前記
回転部材と前記回転伝達部材が相対回転し、前記クラン
クシャフトの回転位相に対する前記カムシャフトの回転
位相が変更させられることによって前記カムシャフトに
より駆動される弁の開閉時期を変更する内燃機関の動弁
装置において、前記回転部材と前記回転伝達部材の相対
位相が前記所定の位相の時に前記カムシャフトにより駆
動される弁の閉時期を所定量進角させる補助可変機構を
設けたことである。
【0011】上記した手段によれば、内燃機関の始動時
には回転部材に作用する上記した遅角方向への力により
位相制御機構の回転部材が回転伝達部材に対して遅角方
向へ回転し、最遅角位置の位相にて位相保持機構により
回転部材と回転伝達部材の相対位相が保持されて、ベー
ンによる打音の発生が防止される。同時に、内燃機関の
始動時には補助可変機構によってカムシャフトにより駆
動される弁の閉時期が所定量進角される。これにより、
位相制御機構による最遅角位置での弁開閉時期を吸気の
慣性利用による体積効率の向上が可能な時期に設定して
も、始動時における吸気の逆流による圧縮比の低下が補
助可変機構により防止され、内燃機関の始動不良が防止
される。
【0012】上記した手段においては、前記補助可変機
構が、シリンダヘッドに回転可能に支承された前記カム
シャフトに形成される第1カムと、前記カムシャフトに
形成され前記第1カムのノーズ部の終点よりよりもその
終点が所定角度早く設定されたノーズ部を有する第2カ
ムと、前記シリンダヘッドに形成された取付孔に軸方向
移動可能に嵌挿され前記第1カムの回転により往復動さ
れる第1ボデーと、該第1ボデーに軸方向に移動可能に
嵌挿されると共に前記弁に連結され前記第2カムの回転
により前記第1ボデーに対して往復動される第2ボデー
と、前記第1ボデー内に径方向に移動可能に設けられ前
記第2ボデーに対する係合位置と非係合位置とに移動可
能とされると共に常時非係合位置に向けてその一端をば
ね付勢される係合部材と、前記第1ボデー内に前記係合
部材の他端により形成される圧力室とを備え、前記圧力
室へ流体を給排されることにより前記弁を前記第1カム
及び前記第2カムに応じて開閉駆動するように構成され
てもよい。この場合には、前記補助可変機構の前記第1
カムのノーズ部は前記第2カムのノーズ部よりも小さく
設定されることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った内燃機関の
動弁装置の一実施形態を図面に基づき、説明する。
【0014】図1に示すように、動弁装置は、位相制御
機構1と補助可変機構200とを備えている。図1〜図
3に示した位相制御機構1は、当該内燃機関のシリンダ
ヘッド110に回転自在に支持されたカムシャフト10
の先端部に一体的に組付けた内部ロータ20からなる回
転部材と、この回転部材に所定範囲で相対回転可能に外
装された外部ロータ30、フロントプレート40、キャ
ップ41、リアプレート50及びタイミングプーリ60
等から成る回転伝達部材と、内部ロータ20に組付けた
4枚のベーン70と、外部ロータ30に組付けたロック
ピン80(位相保持機構)等によって構成されている。
尚、タイミングプーリ60には、周知のように、図示省
略したクランクプーリから樹脂又はゴム製のタイミング
ベルト(共に図示省略)を介して図2の時計方向に回転
動力が伝達されるように構成されている。
【0015】カムシャフト10は、後述する吸気弁20
4(図6)を開閉する第1カム10b及び第2カム10
a(図6)を有していて、内部にはカムシャフト10の
軸方向に延びる進角通路11と遅角通路12が設けられ
ている。進角通路11は、カムシャフト10に設けた径
方向の通路13と環状の通路14と接続通路72を介し
て制御弁180の接続ポート181bに接続されてい
る。また、遅角通路12は、カムシャフト10に設けた
環状の通路15と接続通路71を介して制御弁180の
接続ポート181aに接続されている。
【0016】制御弁180は、ソレノイド182へ通電
することによってスプール181をスプリング183に
抗して図1の左方向へ移動できるものであり、非通電時
には当該内燃機関によって駆動されるオイルポンプ90
に接続された供給ポート181cが接続ポート181a
に連通すると共に、接続ポート181bが排出ポート1
81dに連通するように、また通電時には供給ポート1
81cが接続ポート181bに連通すると共に、接続ポ
ート181aが排出ポート181dに連通するように構
成されている。このため、ソレノイド182の非通電時
には遅角通路12に作動油が供給され、通電時には進角
通路11に作動油が供給され、ソレノイド182への通
電が図示しない制御装置によりデューティ制御される。
【0017】内部ロータ20は、中空状のボルト19に
よってカムシャフト10に一体的に固着されていて、4
枚の各ベーン70を夫々径方向に移動可能に取り付ける
ためのベーン溝21を有すると共に、図2に示した状
態、すなわちカムシャフト10及び内部ロータ20と外
部ロータ30の相対位相が所定の位相(最遅角位置)で
同期したときロックピン80の頭部が所定量嵌入される
受容孔22と、この受容孔22に進角通路11から作動
油を給排する通路23と、各ベーン70によって区画さ
れた進角用室R1(図2の右下のものは除く)に進角通
路11から作動油を給排する通路24と、各ベーン70
によって区画された遅角用室R2に遅角通路12から作
動油を給排する通路25を有している。図2の右下の進
角用室R1には、外部ロータ30に形成した通路31を
通して受容孔22から作動油が給排されるように構成さ
れている。受容孔22は、外端部が大径の段付孔であっ
て、大径部にロックピン80の頭部81が嵌入されて頭
部81の頂面が段部に当接するようになっており、大径
部の外端には面取が施されている。なお、各ベーン70
は、ベーン溝21の底部に収容したスプリング71(図
1参照)によって径方向外方に付勢されている。
【0018】外部ロータ30は、内部ロータ20の外周
に所定範囲で相対回転可能に組付けられていて、その両
側にはフロントプレート40とリアプレート50がシー
ル部材S1、S2を介して接合され、タイミングプーリ
60とともにボルトB1によって一体的に連結されてい
る。フロントプレート40にはキャップ41が液密的に
組付けられていて、これによってカムシャフト10の進
角通路11と内部ロータ20の通路23、24を接続す
る通路42が形成されている。また、外部ロータ30に
は、各ベーン70を収容し各ベーン70によって進角用
室R1と遅角用室R2とに二分される流体圧室R0を内
部ロータ20とによって形成する凹所32が形成される
とともに、ロックピン80とこれを内部ロータ20に向
けて付勢するスプリング91を収容する退避孔33が外
部ロータ30の径方向に形成されている。尚、隣合う凹
所32間には、径方向内方に突出しその内周面が内部ロ
ータ20の外周面に液密的に摺接する突部30aが夫々
形成されている。
【0019】退避孔33は、外端がプラグ92とシール
部材93によって液密的に閉塞されていて、ロックピン
80の背部に背圧室R3が形成されており、この背圧室
R3は、図2及び図3に示したように、外部ロータ30
に形成されて背圧室R3に連通する連通孔34と、リア
プレート50に形成されて径方向外方端にて連通孔34
に連通する連通溝(連通孔として実施することも可能)
51と、リアプレート50のボス部52(内周にてカム
シャフト10に回転自在に組付けられ、外周にてシリン
ダヘッド110に組付けたオイルシール111と係合し
ている部分)の内周に軸方向に沿って形成されて連通溝
51の径方向内方端に連通する連通溝(連通孔として実
施することも可能)53と、シリンダヘッド110のカ
ムシャフト支持部112に形成された連通孔113を通
して、シリンダヘッド110内に連通している。なお、
連通孔34の退避孔側開口は、通路23を通して受容孔
22に供給される作動油によってロックピン80がスプ
リング81のばね付勢力に抗して移動したときにもロッ
クピン80のスカート部82によって塞がれないように
配設されている。また、プラグ92は、外部ロータ30
の外周面を覆うタイミングプーリ60の筒部60aの内
周面に当接することにより抜け止めされている(退避孔
外方への移動を規制されている)。
【0020】ロックピン80は、曲面(球面)形状の頭
部81を有するとともに、スカート部82を有してい
て、スカート部82にて退避孔33に所定のリーク隙間
で外部ロータ30の径方向にて移動可能に嵌合されてお
り、プラグ92に一端を係止されるスプリング91によ
って内部ロータ20に向けて付勢されている。このた
め、ロックピン80のスカート部82と退避孔33間の
リーク隙間を通して作動油が流通可能である。
【0021】補助可変機構200は、図1及び図6に示
すように、一対の第1カム10bと、軸方向において第
1カム10b間に形成され、第1カム10bのノーズ部
よりも小さなノーズ部を有する第2カム10aと、シリ
ンダヘッド110に形成された取付孔112に軸方向移
動可能に嵌挿されると共にその頂部が第1カム10bに
当接されて、第1カム10bの回転により往復動される
第1ボデー209と、該第1ボデー209に形成された
軸孔及び第1ボデー209とリングにより一体移動可能
に設けられた中間ボデー212に形成された軸孔内に軸
方向に相対移動可能に嵌挿されると共にその下端を吸気
弁204のステム218に連結され、その頂部が当接す
る第2カム10aの回転により第1ボデー209に対し
て往復動される第2ボデー210と、中間ボデー212
に径方向に形成される孔212a(図7)内に移動可能
に設けられその一端側に向けてスプリング214により
付勢されたプレート213等によって構成されている。
尚、図10に示すように、第2カム10aのノーズ部の
終点は、第1カム10bのノーズ部の終点よりよりも所
定角度早く設定されている。
【0022】ステム218に取り付けられるリテーナ2
22aと取付孔112の底部との間には、第1バルブス
プリング223aが介装されていて、常時吸気弁204
を閉弁側に付勢していると共に第2ボデー210を第2
カム10aに向けて付勢し第2ボデー210の頂部を常
時第2カム10aに当接させている。また、中間ボデー
212に接続されると共にリテーナ222aと係合可能
なリテーナ222bと取付孔112の底部との間には、
第2バルブスプリング223bが介装されていて、第1
ボデー209を第1カム10bに向けて付勢し第1ボデ
ー209の頂部を常時第1カム10bに当接させると共
に、リテーナ222a及び222bの係合を介して吸気
弁204を閉弁側に付勢している。
【0023】中間ボデー212の孔212a内におい
て、プレート213の一端側には、圧力室219が形成
されている。圧力室219は、第1ボデー209に形成
される径方向通路及び環状通路とシリンダヘッド110
に形成される接続通路113を介して切換弁230の接
続ポート231aに接続されている。
【0024】プレート213は、図7に示すように、貫
通孔213aを有していて、該貫通孔213a内には第
2ボデー210が貫通している。第2ボデー210の外
周には、第1ボデー209及び第2ボデー210の各頂
部に第1カム10bのベース円部及び第2カム10aの
ベース円部が夫々接している時に孔212a(貫通孔2
13a)内に位置する環状溝が形成されている。これに
より、第1ボデー209及び第2ボデー210の各頂部
に第1カム10bのベース円部及び第2カム10aのベ
ース円部が夫々接している時に、プレート213はその
径方向の移動を許容される。図7に示すように、プレー
ト213が圧力室219側に付勢された位置(非係合位
置)にある時には、貫通孔213a内を第2ボデー21
0が移動可能とされ、第1ボデー209と第2ボデー2
10との相対移動が許容される。この結果、この状態に
てカムシャフト10が回転されると、第2カム10aの
動きのみがステム218に伝達され、第2カム10aに
よる低リフトの吸気弁204の開閉がなされる。また、
図9に示すように、プレート213がスプリング214
に抗して孔212a内を移動した位置(係合位置)にあ
る時には、貫通孔213aの周縁部の一部分が第2ボデ
ー210の環状溝内に嵌入され、第1ボデー209と第
2ボデー210との相対移動が阻止される。この結果、
この状態にてカムシャフト10が回転されると、第1カ
ム10bの動きが第1ボデー209、中間ボデー21
2、プレート213を介して第2ボデー210に伝達さ
れ、吸気弁204を高リフトで開閉させる。
【0025】切換弁230は、図1に示すように、ソレ
ノイド232へ通電することによってスプール231を
スプリング233に抗して図1の右方向へ移動できるも
のであり、非通電時にはオイルポンプ90に接続された
供給ポート231cを閉塞すると共に、接続ポート23
1aが排出ポート231bに連通するように、また通電
時には供給ポート231cが接続ポート231aに連通
すると共に、排出ポート231bが閉塞するように構成
されている。このため、ソレノイド232の非通電時に
は圧力室219がドレンに連通され、通電時には圧力室
219に作動油が供給され、ソレノイド232への通電
が図示しない制御装置によりオン・オフ制御される。
【0026】第1ボデー209及び中間ボデー212と
第2ボデー210との間には、円筒状のタイミング部材
211が軸方向に移動可能に配設されている。図6に示
すように、タイミング部材211の下端面の内周縁には
環状の突条211aが形成されており、プレート213
の上面には係合位置及び非係合位置にて突条211aが
係合し、プレート213の径方向の移動を規制する対の
環状溝213bが形成されている。タイミング部材21
1は、吸気弁204の開状態から第1ボデー209、第
2ボデー210及び中間ボデー212が上昇して第1及
び第2ボデー209、210の頂部が第1及び第2カム
10b、10aのベース円部に夫々摺接する状態になっ
た時に、慣性力により第1及び第2ボデー209、21
0に対して上方に移動して、突条211aが環状溝21
3bから外れてプレート213の規制が解除される。こ
の時に、後述するように切換弁230を介して作動油を
圧力室219へ給排することにより(圧力室219への
作動油の給排タイミングはいつでも良く、吸気弁204
のリフト中に圧力室219へ作動油が供給又は圧力室2
19から作動油が排出されている)、吸気弁204がリ
フトしていないベース円部にある時にのみ第1カム10
b及び第2カム10aの切換えが行われ、切換えミスや
打音の発生が防止されるようになっている。
【0027】上記のように構成した本実施形態の動弁装
置においては、内燃機関が始動され各進角用室R1及び
各遅角用室R2に所定油圧が供給される中間位相でのバ
ランス状態(各進角用室R1内の進角油圧による押圧力
が、各遅角用室R2内の遅角油圧による押圧力と、外部
ロータ30から内部ロータ20への回転伝達経路に流体
圧室R0及びベーン70が介在していることから内部ロ
ータ20及びカムシャフト10に常に作用している遅角
方向への力との和とバランスしている状態)において、
内燃機関の運転状態に応じて、制御弁180のソレノイ
ド182へ供給される電流のデューティ比を高くするこ
とにより、進角通路11と通路24等を通して各進角用
室R1に作動油が供給されると共に、各遅角用室R2か
ら各通路25と遅角通路12と制御弁180等を通して
作動油が排出されると、内部ロータ20と各ベーン70
が外部ロータ30、両プレート40、50等に対して進
角側(図5の時計方向)に相対回転し、この相対回転量
(最大進角量)は、図4に示すように各ベーン70が各
突部30aの進角側端面に当接することにより制限され
る。また、制御弁180のソレノイド182へ供給され
る電流のデューティ比を低くすることにより、遅角通路
11と各通路22、26を通して各遅角用室R2に作動
油が供給されると共に、各進角用室R1から各通路24
と進角通路11と制御弁180等を通して作動油が排出
されると、内部ロータ20と各ベーン70が外部ロータ
30、両プレート40、50等に対して遅角側(図4の
反時計方向)に相対回転し、この相対回転量(最大遅角
量)は、図2に示すように、各ベーン70が各突部30
aの遅角側端面に当接することにより制限される。尚、
この位相変換制御中(最大遅角状態時を除く)は、受容
孔22に通路23を通して設定圧以上の油圧(上記した
所定油圧よりも低い油圧)が供給されており、ロックピ
ン80がスプリング91に抗して移動し、ロックピン8
0の頭部81が受容孔22から退避孔33に退避して、
ロックピン80によるロックが解除されている。
【0028】本実施形態においては、上記したように位
相制御機構1を制御することで、図12に示すように、
吸気弁(IN)の開閉時期を実線で示す最進角の時期と
一点鎖線で示す最遅角の時期の間の任意な時期に内燃機
関の運転状態に応じて連続的に変更制御することができ
ると共に、その変更した状態に保持することができる。
これにより、内燃機関の高速回転時に、遅角側へ位相変
換し、内燃機関の始動が困難な時期まで図示しない吸気
弁の閉時期を遅らせることで、吸気の慣性を利用して体
積効率の向上を図ることができ、内燃機関の出力向上を
図ることができる。
【0029】更に、本実施形態の動弁装置においては、
補助可変機構200の圧力室219へ作動油を切換弁2
30を介して給排することにより、上記したように吸気
弁204のリフト量及び閉時期を変更することができ
る。即ち、切換弁230を介して作動油を圧力室219
へ供給し、プレート213を図9に示す係合位置へ移動
させることで、吸気弁204を第1カム10bにより高
リフトで開閉させることができる。これにより、図12
に実線及び一点鎖線で示す高リフトのバルブリフト特性
が得られる。また、切換弁230を介して圧力室219
の作動油を排出し、プレート213を図7に示す非係合
位置へ移動させることで、吸気弁204を第2カム10
aにより低リフトで開閉させることができる。これによ
り、図12に破線で示すように、低リフトで且つ閉時期
が所定角度進角されたバルブリフト特性を得ることがで
きる。
【0030】内燃機関の停止時には、オイルポンプ90
の駆動が停止されて流体圧室R0への作動油の供給が停
止されると共に、制御弁180及び切換弁230が非通
電状態とされる。これにより、進角用室R1内の進角油
圧による押圧力と遅角用室R2内の遅角油圧による押圧
力がベーン70に作用しなくなり、内部ロータ20及び
カムシャフト10には、上記した遅角方向への力(内燃
機関のクランクシャフトが完全に停止するまでの間)の
みが作用しており、停止直前の内部ロータ20と外部ロ
ータ30の相対位相に応じて停止時の内部ロータ20と
外部ロータ30の相対位相が決まることになる。この
時、停止直前の内部ロータ20と外部ロータ30の相対
位相が、退避孔33と受容孔29が同期する所定位相
(最遅角位置)にある場合には、スプリング91により
ロックピン80の頭部が受容孔22内に嵌入し、内部ロ
ータ20と外部ロータ30の相対位相が保持(ロック)
される(図2及び3参照)。
【0031】この状態にて内燃機関が始動されると、受
容孔22に通路23を通して設定圧以上の油圧が直ぐに
は供給されず、流体圧室R0の油圧が上昇し該油圧によ
りベーン70を保持することができるようになるまでは
不安定な状態となるが(制御弁180は内燃機関の始動
時に非通電状態にある)、上記したように内燃機関の停
止直前の内部ロータ20と外部ロータ30の相対位相
が、退避孔33と受容孔24が同期する所定位相にある
場合には、ロックピン81の頭部が受容孔24内に嵌入
しているため、カムシャフト10、内部ロータ20及び
ベーン70がカムシャフト10に作用する変動トルクに
より外部ロータ30等に対して不必要に相対回転するこ
とが防止される。尚、ロックピン80の頭部が受容孔2
2に嵌入されない状態で内燃機関が停止されることがあ
るが、この状態にて内燃機関が始動されると、上記した
遅角方向への力によりカムシャフト10、内部ロータ2
0及びベーン70は外部ロータ30等に対して遅角方向
へ回転し、最遅角位置の位相になり、ロックピン80の
頭部が受容孔24内に嵌入される。
【0032】よって、内燃機関の始動時には、大きな回
転変動を伴うカムシャフト10、内部ロータ20及び各
ベーン70等から成る回転部材と、外部ロータ30、フ
ロントプレート40及びリアプレート50等から成る回
転伝達部材の不必要な相対回転がロックピン80等から
成る位相保持機構により確実に規制され、回転部材と回
転伝達部材の不必要な相対回転に伴うベーン70による
打音の発生を確実に防止することができる。尚、内燃機
関の始動後、受容孔22に通路23を通して設定圧以上
の油圧が供給され、流体圧室R0の油圧が上昇し該油圧
によりベーン70を保持することができる状態になる
と、制御弁180を適宜制御することで、図5に示すよ
うに、最遅角位置からの位相制御が開始される。
【0033】また、内燃機関の始動時には、切換弁23
0が非通電とされ、補助可変機構200の圧力室219
が切換弁230を介してドレンに連通される。このた
め、吸気弁204は上記した位相制御機構1による最遅
角の開閉時期の下で、第2カム10aにより図11に示
すように低リフトで且つ、閉時期が所定角度進角されて
開閉駆動される。これにより、下死点(BDC)後に吸
気弁204が開いていることによる吸気の逆流(吹き抜
け)が防止されて、圧縮比低下による内燃機関の始動不
良が防止される。
【0034】以上のように、本実施形態によれば、内燃
機関の始動時におけるベーン70と突部30aの周方向
端面との衝突による打音の発生及び圧縮比低下による始
動不良を防止しつつ、内燃機関の高速回転域において体
積効率の向上を図ることができる。
【0035】上記した実施形態においては、ベーン70
が内部ロータ20に別体に形成されると共に、受容孔2
2及び退避孔33が径方向に形成され、ロックピン80
が径方向に移動する位相制御機構1を備えた動弁装置に
本発明を実施したが、本発明はベーンが周方向に厚肉と
されて内部ロータに一体に設けられ、該ベーン又はリア
プレート(又はフロントプレート)に退避孔を軸方向に
形成し、リアプレート(又はフロントプレート)又はベ
ーンに収容孔及び受容孔を軸方向に形成し、ラック部材
及びロックピンが軸方向に移動する位相制御機構を備え
た動弁装置にも同様に実施し得るものである。また、上
記した実施形態においては、ロックピン80によるロッ
クが進角用室R1に供給される油圧により解除される位
相制御機構を備えた動弁装置に本発明を実施したが、本
発明はロックピンを大径部及び小径部を有する段付状に
形成して、該ロックピンの小径部に進角用室R1及び遅
角用室R2に供給される油圧の一方を付与すると共にロ
ックピンの段部と段付孔に形成される環状空間に進角用
室R1及び遅角用室R2に供給される油圧の他方を付与
し、何れかの油圧でロックピンによるロックが解除され
る位相制御機構を備えた動弁装置にも同様に実施し得る
ものである。また、上記実施形態においては、各ベーン
70が一つの各突部30aの進角側の周方向端面に当接
することにより制限される位相制御機構をもつ動弁装置
に本発明を実施したが、本発明は最大進角量が進角用室
R1と遅角用室R2の油圧を制御することによりベーン
が進角側の周方向端面に当接する前に制限されるように
された位相制御機構をもつ動弁装置にも同様に実施し得
るものである。また、更に上記実施形態においては、吸
気用のカムシャフト10に組付けられる動弁装置に本発
明を実施したが、本発明は排気用のカムシャフトに組付
けられる動弁装置にも同様に実施し得るものである。
【0036】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、内燃機関
の始動時には、最遅角位置の位相にて位相保持機構によ
り回転部材と回転伝達部材の相対位相が保持されて、ベ
ーンによる打音の発生が防止することができると同時
に、補助可変機構によってカムシャフトにより駆動され
る弁の閉時期が所定量進角することができる。これによ
り、位相制御機構による最遅角位置での弁開閉時期を吸
気の慣性利用による体積効率の向上が可能な時期に設定
しても、始動時における吸気の逆流による圧縮比の低下
を補助可変機構により防止することができ、内燃機関の
始動時におけるベーンによる打音の発生及び始動不良を
確実に防止しつつ、その可変制御領域を拡大させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った内燃機関の動弁装置の一実施形
態を示す縦断側面図である。
【図2】図1に示した位相可変機構の最遅角位置におけ
る内部ロータ、外部ロータ、ベーン、ロックピン、タイ
ミングプーリ等の関係を示す部分破断正面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図1に示した位相可変機構の最進角位置におけ
る内部ロータ、外部ロータ、ベーン、ロックピン、タイ
ミングプーリ等の関係を示す部分破断正面図である。
【図5】図2の状態から位相可変機構の内部ロータ及び
ベーンが外部ロータ等に対して僅かに時計方向に相対回
転した状態の図である。
【図6】低リフト状態の補助可変機構の断面図である。
【図7】図6の7−7線に沿った断面図である。
【図8】高リフト状態の補助可変機構の断面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】第1カム及び第2カムの側面図である。
【図11】内燃機関の始動時における弁の開閉時期及び
リフト量を示す特性図である。
【図12】内燃機関の運転時における弁の開閉時期及び
リフト量を示す特性図である。
【符号の説明】
1 位相制御機構 10 カムシャフト 10a 第2カム 10b 第1カム 11 進角通路(第1流体通路) 12 遅角通路(第2流体通路) 20 内部ロータ(回転部材) 22 受容孔 23 通路 24 通路(第1流体通路) 25 通路(第2流体通路) 30 外部ロータ(回転伝達部材) 33 退避孔 40 フロントプレート(回転伝達部材) 50 リアプレート(回転伝達部材) 60 タイミングプーリ(回転伝達部材) 70 ベーン 80 ロックピン 90 オイルポンプ 91 スプリング 110 シリンダヘッド 112 取付孔 180 制御弁 200 補助可変機構 209 第1ボデー 210 第2ボデー 213 プレート(係合部材) 219 圧力室 230 切換弁 R0 流体圧室 R1 進角用室 R2 遅角用室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフト又はカムシ
    ャフトの一方と共に回転する回転部材と、該回転部材に
    所定範囲で相対回転可能に外装され前記クランクシャフ
    ト又はカムシャフトの他方と共に回転する回転伝達部材
    と、前記回転部材に設けられたベーンと、前記回転伝達
    部材と前記回転部材との間に形成され前記ベーンによっ
    て進角用室と遅角用室とに二分される流体圧室と、前記
    進角用室に作動流体を給排する第1流体通路と、前記遅
    角用室に作動流体を給排する第2流体通路と、前記回転
    部材と前記回転伝達部材の相対位相が前記クランクシャ
    フトの回転位相に対して前記カムシャフトの回転位相が
    最も遅角される所定の位相である時に前記回転部材と前
    記回転伝達部材の相対位相を保持する位相保持機構とを
    有する位相制御機構を備え、前記進角用室及び前記遅角
    用室へ印加される流体圧によって前記回転部材と前記回
    転伝達部材が相対回転し、前記クランクシャフトの回転
    位相に対する前記カムシャフトの回転位相が変更させら
    れることによって前記カムシャフトにより駆動される弁
    の開閉時期を変更する内燃機関の動弁装置において、前
    記回転部材と前記回転伝達部材の相対位相が前記所定の
    位相の時に前記カムシャフトにより駆動される弁の閉時
    期を所定量進角させる補助可変機構を設けたことを特徴
    とする内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記補助可変機構は、内燃機関の始動時
    に前記カムシャフトにより駆動される弁の閉時期を所定
    量進角させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機
    関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記補助可変機構は、シリンダヘッドに
    回転可能に支承された前記カムシャフトに形成される第
    1カムと、前記カムシャフトに形成され前記第1カムの
    ノーズ部によるリフトの終点よりもその終点が所定角度
    早く設定されたノーズ部を有する第2カムと、前記シリ
    ンダヘッドに形成された取付孔に軸方向移動可能に嵌挿
    され前記第1カムの回転により往復動される第1ボデー
    と、該第1ボデーに軸方向に移動可能に嵌挿されると共
    に前記弁に連結され前記第2カムの回転により前記第1
    ボデーに対して往復動される第2ボデーと、前記第1ボ
    デー内に径方向に移動可能に設けられ前記第2ボデーに
    対する係合位置と非係合位置とに移動可能とされると共
    に常時非係合位置に向けてその一端をばね付勢される係
    合部材と、前記第1ボデー内に前記係合部材の他端によ
    り形成される圧力室とを備え、前記圧力室へ流体を給排
    することにより前記弁を前記第1カム及び前記第2カム
    に応じて開閉駆動することを特徴とする請求項2に記載
    の内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記補助可変機構の前記第1カムのノー
    ズ部は前記第2カムのノーズ部よりも小さくされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の動弁装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7506625B2 (en) 2006-03-31 2009-03-24 Caterpillar Inc. Method and apparatus for controlling engine valve timing
JP2012207570A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2014141917A (ja) * 2013-01-23 2014-08-07 Mazda Motor Corp 火花点火式多気筒エンジンの始動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012207570A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Denso Corp バルブタイミング調整装置
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