JP2000045263A - 自走式土質改良機械 - Google Patents

自走式土質改良機械

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JP2000045263A
JP2000045263A JP10209528A JP20952898A JP2000045263A JP 2000045263 A JP2000045263 A JP 2000045263A JP 10209528 A JP10209528 A JP 10209528A JP 20952898 A JP20952898 A JP 20952898A JP 2000045263 A JP2000045263 A JP 2000045263A
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Nobuo Ito
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Hideki Fukuzawa
秀喜 福澤
Hisanori Hashimoto
久儀 橋本
Toshikazu Murai
俊和 村井
Fujio Sato
藤男 佐藤
Fumiki Nakagiri
史樹 中桐
Tetsushirou Miura
哲志郎 三浦
Yasuharu Yamamoto
康晴 山本
Kiyonobu Hirose
清信 広瀬
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自走式の土質改良機械を用いて、土砂と土質
改良材とが均一に混合され、かつ混合比率が一定な極め
て高い品質の改良土を効率よく製造できるようにする。 【解決手段】 下部走行体1上に設けた本体フレーム2
に、搬送コンベア10と、土砂ホッパ20,土質改良材
ホッパ30とを含む供給部3と、処理槽60を備えた処
理機構部4及び排出コンベア73からなる排出部5が設
けられる。供給部3は、搬送コンベア10の搬送ベルト
11により搬送される土砂の重量を測定するために、重
量測定ローラ52と、その荷重を測定する荷重センサ5
5とを含む土砂供給量測定手段50が設けられる。土質
改良材ホッパ30の定量供給部32には定量供給フィー
ダ42が設けられ、電動モータ46により供給量が制御
されるが、土砂供給量測定手段50からの信号に基づい
て電動モータ46を制御することにより、土砂と土質改
良材との混合比を一定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱な地盤を改良
して地盤強化を行うため等に用いられ、土砂の品質を所
定の目的に適うように改良する機械に関し、特に走行手
段を備え、適宜走行しながら土質改良を行う自走式土質
改良機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガス管の埋設、上下水道工事や
その他の道路工事、基礎工事等においは、掘削による発
生土をそのまま埋め戻すのが望ましいが、発生土が埋め
戻しに適さないこともある。この場合には、発生土を搬
出して新たに良質の土を搬入して掘削箇所を埋めるよう
にしなければならない。発生土が埋め戻しに適さないも
のとしては、例えば岩石,煉瓦片,コンクリート片等、
さらには金属その他の異物が多量に含まれている場合が
ある。また、粒径が極めて小さく粘性の高い粘土質の土
や、風化が進行し過ぎて固化が困難な土等というよう
に、土質そのものが軟弱であり、そのまま埋め戻した場
合には、地盤沈下等が発生するおそれのあるものもあ
る。工事現場等での掘削による発生する劣悪な土も一種
の産業廃棄物として、廃棄場所が制約されることにな
る。従って、劣悪な土といえどもそのまま廃棄するので
はなく再利用可能な資源に変換することが強く要求され
るようになってきている。
【0003】ここで、掘削による発生土に異物が混入し
ているに過ぎない場合には、篩い分け等によりこれらの
異物を除去すれば、そのまま再利用可能になる。一方、
発生土を埋め戻した時に地盤沈下を来す可能性のあるよ
うな軟弱な土質等を再利用可能にするためには、土質改
良処理を行わなければならない。土質改良は例えば土砂
に石灰やセメント等を主成分とする土質改良材を混合し
て固化させるものであり、これによって良質な土に変換
することができる。
【0004】土砂の固化処理を行うには、土砂と土質改
良材とを混合させるが、この土砂と土質改良材の混合方
式の代表的なものとしては、攪拌手段を用いたミキシン
グ方式と、回転打撃子を備えた解砕方式とが従来から知
られている。ミキシング方式は、タンク内に攪拌手段を
設けて、このタンク内に土砂と土質改良材とを投入し
て、攪拌手段で均一に攪拌・混合するものであるが、攪
拌手段はタンク内を攪拌する機能だけを発揮するように
なし、処理としてはバッチ式で行うものと、スクリュー
式の攪拌手段を用いて、土砂と土質改良材とを攪拌しな
がら移送するようになし、もって連続的に固化処理を行
うものとがある。
【0005】一般に、ミキシング方式は、バッチ式処理
を行うものであれ、また連続処理を行うものであれ、処
置装置そのものは定置式とした処理プラントとして構成
するのが一般的である。そして、この種の処理プラント
は、土質改良を必要とする土砂の集積所と、生成された
改良土の堆積所とを備え、様々な工事現場等で発生する
土をダンプトラック等で搬送して、この処理プラントの
集積所に集積して土質改良を行い、所定の堆積所に改良
土を堆積するようにして貯留しておき、この改良土を埋
め戻し材等として使用する場合には、やはりダンプトラ
ック等で各現場に向けて搬出することになる。
【0006】これに対して、回転打撃子を備えた解砕方
式を有する処理装置であって、自走式の機械として構成
したものが、例えば特開平9−195265号公報に示
されている。この機械は、車台に履帯を有する下部走行
体を設け、車台には、土砂を投入するホッパと、土質改
良材を投入するホッパと、これら両ホッパから供給され
る土砂及び土質改良材を搬送すれう搬送ベルトとから構
成される供給部と、処理装置としての解砕機と、搬出用
のコンベアとを備える構成としている。解砕機は回転打
撃子を有するものであり、搬送ベルトに沿って搬送され
る土砂と土質改良材とを自重で落下させ、この落下の途
中でこの回転打撃子で打撃を加えることによって、土塊
を細かく砕くようにするものであり、このようにして砕
かれた土砂に土質改良材が混合されることになる。この
解砕式の処理装置は、主に道路工事や基礎工事等、土質
改良すべき土砂が発生する場所に直接搬入して、掘削土
を土質改良して直接埋め戻すために用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、土質改良処
理を行うに当っては、土砂と土質改良材との混合比は製
品としての改良土の品質に極めて重大な影響を及ぼす。
目標とする混合比に対して、土質改良材の比率が低下す
ると、製造された改良土の固化度合いが不足することに
なる。この結果、改良土を基礎工事における掘削箇所に
埋設するため等として用いると、地盤沈下を発生させる
等といった不都合が生じる。また、混合比に部分的なば
らつきがあると、不同沈下の原因にもなる。一方、土質
改良材の比率が設定比率より高い場合には、地盤沈下等
の不都合を生じることはないが、土質改良材に無駄が生
じるだけでなく、固化の度合いが必要以上高くなってし
まう。このような固化し過ぎた改良土を、例えば、配管
を埋設する工事等で配管を埋設するために用いたとする
と、配管の修復等のために再度掘削しようとすると、地
盤が固くなり過ぎて、再掘削が困難になるという問題点
もある。要するに、高品質の改良土を得るには、土砂と
土質改良材との混合比は一定の範囲となるように厳格に
制御しなければならない。
【0008】定置式の処理装置を設けた大型のプラント
にあっては、改良土の品質を高めるために、土砂と土質
改良材との混合比を管理するための計量手段を設けるこ
とは可能であるが、小型の機械、とりわけ自走式の処理
装置にあっては、混合比を厳格に制御するための機構を
設けるのは困難である。前述した自走式の解砕処理装置
においては、搬送ベルトで土砂の搬送量を一定にすべ
く、土砂の投入ホッパに所定の開口面積を有するゲート
を設けると共に、外周面に突起を有する回転ローラから
なる均しローラを装着し、ゲートを通過する土砂の高
さ、つまり嵩を制限するようにして搬送するようにな
し、もって土砂の供給量の一定化を図るようになし、ま
た土質改良材のホッパからは改良材を定量ずつ供給する
ように構成している。これによって、土砂と土質改良材
との混合比はある程度制御できるようになる。
【0009】しかしながら、土砂の粘度や密度、さらに
土砂のホッパ内の土砂の堆積量や土質等によっては、搬
送ベルトにおいて必ずしも常に一定量の土砂を供給でき
る訳ではない。特に、土砂の投入をコンベア等を用いて
連続的に行うのではなく、油圧ショベル等を用いて間欠
的に土砂を投入する場合には、ホッパ内の土砂の収容量
が大きく変化することから、ゲートを通過する土砂の嵩
は必ずしも一定化できない場合がある。また、同じ嵩の
土砂であっても、ホッパ内の土砂の量や、土砂の水分含
有量等により土砂の密度や粘度等が変化して重量が異な
ってくる。従って、ゲートと均しローラとでコンベアに
おける搬送土砂の嵩を調整し、かつ定量の土質改良材を
供給するという方式では、土砂と土質改良材との混合比
にばらつきが生じる可能性があり、高品質の改良土を安
定的に製造することができないという欠点がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、土砂と土質改良材と
が均一に混合され、かつ混合比率が一定な極めて高い品
質の改良土を効率よく製造できるようにすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、走行手段に連結した本体フレーム
に、土砂及び土質改良材の供給部と、これら土砂及び土
質改良材を混合する処理機構部とを備え、前記供給部
は、少なくとも搬送手段と、この搬送手段による搬送経
路に設けられ、土砂が投入される土砂ホッパと、土質改
良材を供給量制御可能に供給する土質改良材ホッパとか
ら構成され、前記土質改良材ホッパからの土質改良材の
供給量を前記土砂ホッパから搬出される土砂の量に応じ
て調整することにより土砂と土質改良材との混合比を制
御するために、土砂の供給量を測定する土砂供給量測定
手段を備える構成としたことをその特徴とするものであ
る。
【0012】ここで、搬送手段としては、例えばスクリ
ューコンベア等で構成することもできるが、搬送途中で
土質改良材を供給すること等の点から、ベルト等の所定
の幅を有する搬送面を持ったコンベアが好適に用いられ
る。土砂供給量測定手段は土砂ホッパから改良土の排出
部までのいずれかの位置に配置するが、このように搬送
手段としてコンベアを用いる場合には、土砂供給量測定
手段はこのコンベアで搬送される土砂の量を測定するよ
うに構成するのが望ましい。土砂ホッパは、上方に土砂
の受入口を設けるが、この受入口には土砂が連続的また
は間欠的に投入される。また、下方には土砂を搬送手段
に供給するための供給口を設ける。そして、受入口に
は、投入された土砂から異物を分離するための篩いを設
置するのが望ましい。土砂ホッパにゲートを設けること
ができ、これによって搬送手段による搬送量を均一化す
ることができる。土質改良材供給手段は、その土質改良
材の搬送量に応じて、土質改良材の供給量を可変にする
が、このためには、例えば土質改良材を貯留する貯留部
と、この貯留部の下部に設けられ、回転式の定量供給フ
ィーダと、この定量供給フィーダを回転駆動する駆動手
段とを備え、この駆動手段による定量供給フィーダの回
転数を変化させることによって、土質改良材の供給量を
調整することができる。
【0013】搬送手段としてベルトを用いたコンベアで
構成した場合において、ベルトは土砂の重量により撓む
もの(例えばゴム製のベルト)と、土砂の重量が作用し
ただけでは変形しないもの(例えばスチール製のベル
ト)とがある。土砂の重量で撓むベルトを用いる場合に
は、ベルトの撓み量により土砂の供給量を、その重量と
して検出できる。また、撓まないベルトを用いる場合に
は、ベルトの表面からの土砂の高さを測定するように構
成する。これによって、搬送される土砂の体積を測定す
ることができる。
【0014】搬送手段による搬送経路において、最上流
側には土砂ホッパを配置するが、土砂供給量測定手段と
土質改良材ホッパとでは、いずれを上流側に位置させて
も良い。土砂供給量測定手段を土質改良材ホッパより前
方、つまり土砂ホッパに近い位置に配置すれば、土砂供
給量測定手段では土砂の量だけが測定される。これに対
して、土質改良材ホッパを前方側に位置させると、土砂
供給量測定手段での測定結果から土質改良材の量を減算
しなければならない。しかしながら、土砂と土質改良材
とが早期に接触させるようにすると、その分だけ土砂と
土質改良材との反応を早く生じさせ、また石灰等を土質
改良材とした場合に、土砂からの水分吸収開始が早まる
ことになる。さらに、供給部の構成上、この供給側に土
砂供給量測定手段を設けるスペース的な余裕がない場合
等においては、処理機構部から排出された改良土の量を
測定するように構成することも可能である。
【0015】さらに、処理機構部は、土砂と土質改良材
とが導入される導入部と改良土を排出する排出部とを備
えた処理槽からなり、この処理槽内に複数本の回転軸に
攪拌羽根を間欠的または連続的に装着し、この回転軸を
回転させることによって、土砂と土質改良材とを混合し
ながら、その導入部から排出部に向けて移送する構成と
することができる。また、処理機構部は、土砂及び土質
改良材が自重落下する経路に上下方向に位置を変えて複
数の回転打撃子を有する回転解砕機を備えるタイプの処
理機構等も採用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。而して、図1乃至図3に自
走式土質改良機械の構成を示す。まず、図1において、
1は下部走行体であって、この下部走行体1は一対の履
帯1a,1aを有するクローラ式手段を備える構成とし
たものである。図示の下部走行体1は履帯式の走行手段
としているが、これは土砂が間欠的に投入される場合等
を考慮して、土砂投入時の衝撃荷重等により車体全体が
不安定になるのを防止するためである。従って、土砂の
投入がコンベア等で連続的に投入される場合等にあって
は、ホイール式の走行体で構成することもできる。
【0017】下部走行体1には車台を構成する本体フレ
ーム2が連結して設けられており、この本体フレーム2
に各種の機構なり機器なりが設けられている。この本体
フレーム2において、図1における左側を機械の前方と
した時に、前方位置には供給部3が配置されている。ま
た、後方側には処理機構部4が装着され、さらにこの処
理機構部4より後方側に向けて排出部5が設けられてい
る。排出部5は処理機構部4の下方位置から斜め上方に
延在されており、また処理機構部4の上部位置にはエン
ジン,油圧ポンプ,方向切換弁ユニット等の機械を内蔵
した機械室カバー6が設けられ、この機械室カバー6は
支柱6aにより本体フレーム2に固定的に保持されてい
る。
【0018】供給部3は、土砂と土質改良材とを供給す
るためのものであり、また供給される土砂と土質改良材
との混合比を調整するために、土砂の量を測定するよう
になっている。このために、搬送手段としての搬送コン
ベア10を設け、この搬送コンベア10の搬送方向にお
いて、最上流側、つまり機械の前方側には土砂ホッパ2
0が、下流側である後方側には土質改良材ホッパ30が
設置される。また、搬送コンベア10による土砂の搬送
量を測定して、この測定量に応じて土質改良材ホッパ3
0からの土質改良材の供給量を調整するようにしてい
る。
【0019】搬送コンベア10は本体フレーム2より前
方に向けて張り出すように設けたサポート7に支持させ
ている。ここで、サポート7は基端側が最も低く、本体
フレーム2への連設側に向かうに応じて斜め上方に立ち
上がるように傾斜しており、従って搬送コンベア10も
前方側から斜め上方に向けて延在されている。
【0020】搬送コンベア10は、図4から明らかなよ
うに、搬送ベルト11(仮想線で示す)を有し、この搬
送ベルト11はシート状のゴム等からなり、荷重が作用
すると、その荷重に応じた量だけ撓む構成としたものが
用いられる。また、12はコンベアフレームを示し、こ
のコンベアフレーム12の両端には、それぞれ駆動ロー
ラ13,従動ローラ14に連結して設けた回転軸13
a,14aが回転自在に連結されており、搬送ベルト1
1はこれら駆動ローラ13と従動ローラ14との間に巻
回して設けられている。駆動ローラ13を設けた回転軸
13aには油圧モータ15が連結されており、この油圧
モータ15で回転軸13aを回転駆動することによっ
て、駆動ローラ13を回転駆動して搬送ベルト11を図
4の矢印方向に送るようになされている。
【0021】搬送ベルト11における搬送面の左右両側
部には、ガイド板16が設けられており、搬送ベルト1
1における搬送面より所定の高さだけ上方に突出してい
る。これら両ガイド板16は搬送ベルト11により所定
の高さ分の土砂が搬送される際に、左右に溢出しないよ
うにするためのものである。また、搬送ベルト11に
は、その搬送方向において所定のピッチ間隔でガイドロ
ーラ17が設けられる。さらに、従動ローラ14が装着
されている回転軸14aはコンベアフレーム12に直接
連結されるのではなく、張り調整手段18を介して搬送
ベルト11の張りが一定に保たれるように調整できるよ
うになっている。また、この張り調整手段18には荷重
センサ等、搬送ベルト11の張り度合いを検出する手段
を設けることによって、搬送ベルト11の張りを一定の
値に調整できるようになっている。ただし、これらの具
体的な構成については図示を省略する。
【0022】土砂ホッパ20には、図5に示したよう
に、上部側が土砂の受入部20a、下部側が搬送コンベ
ア10への土砂の供給部20bとなっている。土砂の投
入作業を円滑に行うために、受入部20aの上端に開口
する受入口は広口となっており、また供給部20bの底
部からは搬送コンベア10に土砂が供給されるようにな
っており、従って供給部20bの下端の開口部である供
給口は、搬送コンベア10のベルト11の幅と同じか、
またはそれより僅かに小さいものとなっている。この土
砂ホッパ20はフレーム部材8により本体フレーム2に
固定的に保持されている。
【0023】土砂ホッパ20の受入部20a側には篩
い,簀の子等からなる異物の篩い分け手段21が装着さ
れている。この篩い分け手段21は土砂ホッパ20の受
入部20aに固定的に設けても良いが、この受入部20
aに装着して、加振手段に連結して設けるように構成
し、この加振手段により篩い分け手段21を振動させる
ようにするのが望ましい。従って、この篩い分け手段2
1によって土砂を選択的に通過させ、ある大きさ以上の
塊状固形物等が土砂ホッパ20内に入らないようにして
いる。そして、この篩い分け手段21を装着した土砂ホ
ッパ20の受入部20aは側方に向けて傾斜しており、
これによって、例えば油圧ショベルのバケット等を用い
て土砂ホッパ20の前方側から土砂を投入して、この篩
い分け手段21を通過しなかった塊状固形物はその傾斜
に沿って転がり落ちるようにして除去される。従って、
土砂ホッパ20から篩い分け手段21で分離された塊状
固形物は、投入すべき土砂が堆積されている箇所に混じ
るようなことがなくなる。
【0024】土砂ホッパ20に投入された土砂は、自重
の作用によって供給部20bから搬送コンベア10の搬
送ベルト11上に落下する。そして、搬送ベルト11を
駆動することによって、土砂ホッパ20から供給された
土砂が搬送される。この搬送ベルト11による土砂の搬
送量は必ずしも調整する必要はないが、後述するよう
に、土砂の搬送量を検出して土質改良材との混合比を一
定にするようにしている。このために、できるだけ搬送
量が変化しないように調整するのが、混合比の一定化に
とって望ましい。以上のことから、また搬送ベルト11
上での土砂の高さ水準は、この搬送ベルト11の両端か
ら突出するガイド板16の突出高さにより規制されるこ
とから、土砂ホッパ20の下端部にガイド板16の突出
高さ位置を越えない高さに制限された開口面積を有する
ゲート22が形成されており、搬送ベルト11を送る
と、ゲート22により設定された高さ分に相当する嵩の
土砂が堆積した状態で搬送されることになる。また、ゲ
ート22を通過した搬送ベルト11上の堆積土砂を均す
ために、ゲート22の出口側には外周面に爪23を突設
した均しローラ24が回転自在に設けられている。これ
によって、搬送土砂の高さはほぼ一定となるように調整
される。
【0025】次に、土質改良材ホッパ30は、支柱9に
より本体フレーム2に固定的に保持されており、その構
成は図6乃至図9に示したようになっている。土質改良
材ホッパ30は貯留部31と定量供給部32とから構成
され、貯留部31は下方の部位が円筒部31aとなって
おり、上部側には方形ボックス部31bが連設されてい
る。方形ボックス部31bの上端部には蓋体33が設け
られており、この蓋体33は2枚の蓋片33aで構成さ
れる。各蓋片33aは外方に開くようになっており、全
開状態では各蓋片33aは適宜の構成を有するストッパ
により斜め上方で拡開するようになる。そして、土質改
良材はフレキシブルコンテナ34に収納されており、土
質改良材ホッパ30の各蓋片33aを開蓋状態にして、
フレキシブルコンテナ34を貯留部31の方形ボックス
部31b内に入り込むようにして設置することにより土
質改良材が供給される。
【0026】貯留部31における円筒部31aと方形ボ
ックス部31bとの連設部乃至その近傍位置には刃先が
上方に突出したカッタ35が取り付けられており、フレ
キシブルコンテナ34が土質改良材ホッパ30内に載置
された時に、その自重でカッタ35でその下端部分が切
り裂かれるようになるから、フレキシブルコンテナ34
内の土質改良材、例えば石灰が、貯留部31内、特にそ
の円筒部31a内に流れ込むように供給される。そし
て、図7から明らかなように、円筒部31aと定量供給
部32との間は連通孔36で連通しているので、土質改
良材が定量供給部32内に供給される。ここで、連通孔
36の開口面積は円筒部31aの断面積に対して比較的
小さいことから、土質改良材が自重のみの作用で定量供
給部32内に送り込むとすれば、ブリッジ現象等が生じ
て土質改良材を円滑に送り込めなくなる。この点を考慮
して、円筒部31aの底面近傍に回転ロッド37を十文
字状に配設して、この回転ロッド37を、円筒部31a
の下部に設けた油圧モータ38で回転駆動される回転軸
39に連結する構成としている。この結果、回転ロッド
37を回転することによって、貯留部31内の土質改良
材が攪拌されて、定量供給部32に円滑かつ確実に送り
込まれる。
【0027】定量供給部32は搬送コンベア10におけ
る搬送ベルト11の幅方向の寸法と同じ程度の寸法を有
するケーシング40を有し、このケーシング40の下端
部には、搬送ベルト11の全長とほぼ同じか、それより
僅かに狭い長孔からなる土質改良材供給口41が形成さ
れており、貯留部31からこの定量供給部32に送り込
まれた土質改良材はこの土質改良材供給口41から搬送
ベルト11により搬送される土砂に供給するように構成
されている。
【0028】定量供給部32は、土質改良材の供給量を
調整できるようにしている。このために、図8及び図9
に示したように、定量供給部32のケーシング40にお
ける土質改良材供給口41が開口した下端近傍の壁面は
相対向する円弧状壁面部40a,40aとなっており、
この円弧状壁面部40a,40a間の部位には、定量供
給フィーダ42が設けられている。この定量供給フィー
ダ42は、ケーシング40の下端近傍部分を水平方向に
貫通する状態に設けた回転軸43に所定角度毎(図示の
ものにあっては90°毎)に隔壁44を形成することに
より、相隣接する隔壁間にV字状の定量供給容器部45
を形成するように構成したものである。そして、土質改
良材供給口41の幅寸法は、相隣接する隔壁44,44
間の間隔と等しいか、それより狭くなっており、また円
弧状壁面部40aは少なくとも90°以上の円弧となっ
ている。
【0029】回転軸43を回転させた時には、4個の定
量供給容器部45を構成する各々の隔壁44の先端は円
弧状壁面部40aに摺接するようになっており、この円
弧状壁面部40aは各定量供給容器部45の擦り切り壁
として機能することになり、回転軸43が1/4回転す
る毎に、定量供給フィーダ42は図8の状態から図9の
状態に変位して、1個の定量供給容器部45の容積に相
当する量の土質改良材を搬送ベルト11上に供給される
ようになっている。従って、回転軸43の回転速度を調
整することにより定量供給部32からの土質改良材の供
給量を制御することができる。そして、定量供給フィー
ダ42の回転軸43の回転速度を微細に制御するため
に、ケーシング40の外面には電動モータ46が取り付
けられており、この電動モータ46と回転軸43との間
には伝達ベルト等からなる動力伝達手段47が介装され
ている。
【0030】土質改良材の供給量は搬送ベルト11によ
り搬送される土砂の量に応じて変化させる。搬送ベルト
11により搬送される土砂の量は、土砂ホッパ20に設
けたゲート22及び均しローラ24でほぼ一定の嵩とな
るように調整されているが、なお土砂の搬送量は完全に
は一定化することができない。搬送ベルト11により搬
送される土砂の量を検出するために、土砂供給量測定手
段50が設けられ、この土砂供給量測定手段50は、具
体的には搬送土砂の重量を検出するようにしている。こ
のために、土砂供給量測定手段50は図10及び図11
に示した構成となっている。
【0031】これらの図において、51,51はコンベ
アフレーム12により固定的に支持され、搬送ベルト1
1の裏面と当接して、その送りにより転動する一対の固
定ローラであって、これら前後の固定ローラ51,51
間の部位が土砂供給量測定区間となっている。この土砂
供給量測定区間を構成する前後の固定ローラ51,51
間の概略中間位置に、搬送ベルト11の裏面に当接する
ように、重量測定ローラ52が装着されている。ここ
で、既に述べたように、搬送ベルト11は荷重により、
つまりその上に堆積された土砂の重量に応じて撓むもの
であり、重量測定ローラ52はこの搬送ベルト11の撓
み度合いを検出するためのものである。
【0032】重量測定ローラ52は、コンベアフレーム
12に設けた軸受部材53により揺動自在に支持されて
いる揺動板54に連結して設けられており、この揺動板
54の他端には、重量測定手段を構成するロードセル等
からなる荷重センサ55が連結して設けられている。従
って、搬送ベルト11上に所定量の土砂を堆積させた状
態で搬送した時において、この搬送ベルト11の土砂を
堆積させた部位が固定ローラ51,51間の土砂供給量
測定区間にまで搬送されると、搬送ベルト11が沈むよ
うに撓むことになる。この結果、重量測定ローラ52が
図11の矢印方向Dに押動されて、この重量測定ローラ
52を連結した揺動板54が同図に矢印U方向に揺動変
位しようとするから、荷重センサ55に対する荷重が増
大することになり、この検出信号に基づいて搬送ベルト
11により搬送される土砂の量を測定することができ
る。
【0033】供給部3は以上のように構成されるが、搬
送コンベア10における搬送方向において、土砂ホッパ
20は最上流側に配置する必要はあるが、土砂供給量測
定手段50と土質改良材ホッパ30とは、いずれを前方
側に配置しても良い。土砂供給量測定手段50は土砂の
供給重量を測定するのであるから、土質改良材ホッパ3
0から土質改良材が供給される前の段階で測定するのが
合理的である。ただし、土質改良材ホッパ30からの土
質改良材の供給量は定量供給フィーダ42により制御さ
れるので、その量は既知である。従って、土砂供給量測
定手段50では、測定重量から土質改良材の供給量を差
し引けば土砂の重量を求めることができる。また、土砂
の重量測定位置が後方になると、その分だけ土質改良材
の供給量制御に遅れが生じるが、後に土砂と土質改良材
とが攪拌・混合されることから、多少の制御遅れがあっ
ても格別差し支えるようなことはない。むしろ、土砂が
供給された直後の位置で土質改良材を供給すると、土質
改良材が土砂と接触することによる吸湿及び反応の各作
用が早期に開始し、土砂供給量測定手段50で測定して
いる間を含めた搬送コンベア10による搬送時における
吸湿及び反応を進行させる点で有利になる。このよう
に、土砂供給量測定手段50と土質改良材ホッパ30と
はいずれが前方側に配置されていても良い。
【0034】以上のようにして搬送コンベア10を構成
する搬送ベルト11により土砂と土質改良材とが搬送さ
れるが、この搬送コンベア10の端部は処理機構部4を
構成する処理槽60に接続されている。処理槽60は本
体フレーム2に設置されて、所定の高さ位置に配置され
ており、搬送コンベア10からは土砂及び土質改良材が
上方から供給されるようになっている。このために、搬
送コンベア10はかなり高所に位置させる必要がある。
搬送コンベア10を水平に設け、さらにその上に土砂ホ
ッパ20を設置した時には、土砂の投入部は極めて高い
位置となってしまう。搬送コンベア10は本体フレーム
2から延在させたサポート7に固定し、このサポート7
から斜め上方に向くように延在させているのはこのため
であり、これによって搬送コンベア10の最上流側に位
置する土砂ホッパ20を低い位置に配置することがで
き、もって土砂の投入を容易にしている。
【0035】次に、図12乃至図15に処理機構部4を
構成する処理槽60の構成を示す。処理槽60は、図1
2から明らかなように、本体フレーム2の長手方向、つ
まり下部走行体1による走行方向に向けて長手となった
方形の容器からなる槽本体60aを有し、この槽本体6
0aの上部はかなりの広さにわたって開口しており、こ
の開口の部位には蓋体60bがボルト等で固定できるよ
うになっている。また、槽本体60aの側部(片側また
は両側)は開閉扉61により開閉可能となっている。ま
た、処理槽60の前方側の上部には導入部を構成する導
入用筒体62が、また後方側の下部には排出部を構成す
る排出用筒体63が連結して設けられている。図13乃
至図15に示したように、処理槽60内には、2本のパ
ドルミキサ64が平行に設けられている。パドルミキサ
64は回転軸65を有し、この回転軸65には攪拌・移
送部材としての間欠的に設けた羽根であるパドル66が
前後方向及び回転方向に位置を変えて多数植設されてお
り、回転軸65を回転させることによって、パドル66
が回転駆動されて処理槽60内が攪拌され、かつこの処
理槽60内に導かれた土砂と土質改良材とが攪拌されて
均一に混合されることになる。ここで、パドル66は、
回転軸65に固着して設けた支持杆66aにパドル本体
66bがボルト66cで固定することにより構成され、
パドル本体66bが摩耗した時に、それを容易に交換で
きる。
【0036】処理槽60は本体フレーム2上に、他の機
器等と共に設置されることから、その長手方向の寸法は
制約され、パドル66はこの制約された容器内で効率的
に攪拌及び混合を行うためのものである。これら各パド
ルミキサ64の両端は軸受67,67により回転自在に
支持されており、それらの回転軸65の先端部は、図1
3に示したように、処理槽60の前端部に設けた駆動部
68のハウジング内に延在されている。各回転軸65の
先端には伝達ギア69が連結されており、両伝達ギア6
9,69は相互に噛合している。そして、一方の伝達ギ
アには油圧モータ70の出力軸に連結した駆動ギア71
が噛合しており、この油圧モータ70を回転駆動するこ
とにより、それぞれパドル66を設けた両回転軸65,
65を同時に、相互に反対方向に回転駆動できるように
なっている。さらに、処理槽60内の底部にはガイド板
72が取り付けられており、このガイド板72によっ
て、土砂や土質改良材が処理槽60の下端部の角隅部に
滞留するのを防止している。そして、ガイド板72は排
出用筒体63に対応する部位は開口している。
【0037】これによって、処理槽60では、その導入
用筒体62から導入された土砂と土質改良材とがパドル
66の作用で均一に攪拌・混合されると共に、排出用筒
体63に向けて移送される間に改良土が製造される。こ
のようにして製造された改良土は排出用筒体63から自
重の作用で排出部5に排出される。排出部5は排出コン
ベア73から構成される。排出用筒体63は処理槽60
より下方に位置していることから、排出コンベア73は
この排出用筒体63より下方に配置する。ただし、排出
コンベア73をそのまま真直ぐ延在させると、改良土を
高く堆積できないので、排出コンベア73を斜め上方に
延在させることによって、所定の高さ位置から改良土を
落下させるようにする。ここで、土質改良材として石灰
を用いた場合には、この石灰と土砂とが均一に混合され
て生成された改良土は団粒構造となる。この改良土を排
出コンベア73で斜め上方に搬送するに当って、無理な
く円滑に搬送するには、その傾斜角が制約される。従っ
て、所定の高さ位置から改良土を堆積するためには、排
出コンベア73の長さが長くなってしまう。そこで、排
出コンベア73の先端側を所定の長さ分だけ折り曲げ可
能とすることによって、土質改良機械の全長を短縮化で
きるようにしている。このために、排出コンベア73を
処理槽60への接続側の固定部73aとなし、この固定
部73aの先端にリンク機構74により図1の矢印方向
に回動可能な曲折部73bとから構成している。そし
て、曲折部73bは、油圧シリンダ等の駆動手段によっ
て、同図に実線で示した作動状態と、仮想線で示した曲
折状態とに変位可能となっている。
【0038】以上のように構成することによって、図1
6に示したように、土砂の投入手段として油圧ショベル
PSを用い、所定のヤードに堆積されている処理すべき
土砂をそのバケットBですくい取り、土質改良機械の供
給部3に設けた土砂ホッパ20に投入し、この土砂ホッ
パ20から搬送コンベア10により土砂が搬送される間
に、土質改良材ホッパ30から土質改良材が供給され
て、土砂に添加される。そして、搬送コンベア10の端
部から導入用筒体62を経て土砂と土質改良材との混合
物が処理槽60内に送り込まれ、この処理槽60に設け
たパドルミキサ64の作用により土砂と土質改良材とが
攪拌・混合されながら排出用筒体63の位置にまで移行
する。そして、処理槽60内で土砂と土質改良材とが均
一に混合されることにより団粒状態となった改良土が製
造される。この改良土は排出用筒体63から排出コンベ
ア73を経て所定の位置に堆積される。
【0039】堆積部から土質改良機械に土砂を取り込む
と、その部位にスペースが生じることになる。このスペ
ースに順次改良土を堆積させるようにすれば、ヤードに
おける堆積箇所は、その大半が実質的に土砂の堆積場所
と改良土の堆積場所とを兼ねることができる。この結
果、ヤードのスペースを有効に活用できる。土質改良機
械が下部走行体1により自走できるようになっているの
はこのためであり、作業が進み、土砂の堆積場所が後退
するのに応じて下部走行体1を作動させて、土質改良機
械を移動させるようにする。
【0040】このように、製造した改良土を排出コンベ
ア71で所定の位置に堆積するに当っては、そのまま堆
積箇所に堆積するようにしても良いが、改良土は団粒形
状となったものであるから、粒径に応じて分類分けする
のが望ましい場合がある。このためには、図16にも示
したように、選別装置75をヤードの所定の箇所に設置
しておく。この選別装置75は、篩い76と移送コンベ
ア77とから構成され、この篩い76は、例えば13m
m以下,20mm以下,25mm以下というように、所
定の粒径以下のものを通過させるメッシュサイズのもの
であり、かつ振動篩いで構成するのが望ましい。そし
て、篩い76を通過し、粒径の揃った改良土を移送コン
ベア77で所定の堆積箇所に堆積する。また、篩い76
を通過しなかった粒径の大きい改良土も固化処理がなさ
れたという点では同じ品質のものであるので、この粒径
の大きな改良土も、そのまま、または粒径を揃える処理
を行った上で、埋め戻し等の素材として利用することに
なる。
【0041】以上のようにして製造される改良土の品質
を向上させるには、まず前処理として、土砂に岩石,煉
瓦片,コンクリート片等、さらには金属その他の異物が
含まれている場合に、これらの異物を分離して除去す
る。土砂ホッパ20に装着した篩い分け手段21はこの
ような異物等を篩い分けるためのものであって、この篩
い分け手段21の作用により土砂のみが土砂ホッパ20
内に取り込まれ、この篩い分け手段21を通過しなかっ
た異物はその傾斜に沿って外部に円滑に排出される。従
って、土砂ホッパ20の上部が異物により覆われてしま
い、土砂の投入作業に支障を来すようなことはない。
【0042】次に、改良土の品質の一定化を図るため
に、つまり固化度合いが所定の範囲となるようにするた
めに、土砂と土質改良材との混合比を正確に調整する。
ここで、土砂の性質等によっては、土質改良材の添加に
よる固化度合いが異なってくることがある。従って、予
め実験等により望ましい混合比を決定しておく。土砂と
土質改良材との混合比としては、容積比で設定しても良
く、また重量比として設定することができる。土砂の密
度や粘度等との関係を考慮すると、混合比は重量比とし
て設定するのが望ましい。また、油圧ショベルPSのバ
ケットBで土砂の投入が行われる場合には、間欠的な投
入であるから、土砂ホッパ20内の土砂の収容量が変化
し、それに応じてゲート22を通過する土砂を均しロー
ラ24で均すことにより搬送コンベア10で搬送される
土砂の嵩を一定にしたとしても、土砂ホッパ20内での
圧力の変動に基づいてその密度等が変化する。また、ゲ
ート22及び均しローラ24を設けたからといって、搬
送コンベア10では必ず一定量の土砂が搬送されている
とは限らない。例えば、土砂ホッパ20内の土砂の収容
量によっては、ゲート22以下の土砂しか搬送されない
場合もある。
【0043】土砂供給量測定手段50は、土砂ホッパ2
0から送り出された土砂の重量を測定するものである。
この土砂供給量測定手段50は、重量測定ローラ52に
作用する荷重を荷重センサ55で検出することによっ
て、搬送コンベア10に沿って搬送される土砂の重量が
直接検出されることになる。そして、この搬送コンベア
10における土砂供給量測定手段50より下流側の位置
で土質改良材ホッパ30から土質改良材が供給される
が、この土質改良材の供給量は定量供給部32を構成す
る定量供給フィーダ42の回転速度により調整できるよ
うになっている。従って、荷重センサ55からの信号に
基づいて電動モータ46を制御して、定量供給フィーダ
42の回転速度を調整し、土質改良材の供給量を変化さ
せる。これによって、搬送コンベア10での土砂の搬送
量が変化しても、土砂と土質改良材との混合比を一定化
することができる。
【0044】なお、土砂供給量測定手段50では土砂の
重量を検出しているのに対して、土質改良材ホッパ30
からの土質改良材の供給量は定量供給フィーダ42の回
転により制御されるから、土質改良材の重量ではなく、
その容積が制御の対象となる。しかしながら、土質改良
材ホッパ30は、貯留部31と定量供給部32とからな
り、その間は連通孔36を介して連通し、かつ貯留部3
1の内部は回転ロッド37を常時回転させることにより
攪拌されている。従って、定量供給部32内では常に一
定量の土質改良材が収容され、かつ貯留部31とは別個
のチャンバを構成しているから、貯留部31における土
質改良材の貯留量に影響されて、定量供給フィーダ42
で供給される土質改良材の単位体積当りの重量が実質的
に変化するようなことはない。
【0045】以上のことから、搬送コンベア10により
搬送される土砂と土質改良材ホッパ30から供給される
土質改良材との混合比を実験により求めた土砂と土質改
良材の重量比となるように正確に制御できることにな
る。この結果、製造された改良土は、その固化度合いが
所定の範囲内のものとなり、従ってその品質は極めて高
いものとなる。なお、例えば土砂ホッパ20に対して土
砂が連続的に投入される場合等にあっては、土砂の搬送
量を体積により検出するように構成することができる。
このためには、例えば搬送コンベア10を土砂の搬送状
態によっては撓まないスチール製のベルト等の剛性の高
いベルトを用いると共に、均しローラ24を上下方向に
移動可能となし、この均しローラ24の高さ位置を検出
することによって、搬送コンベア10における土砂の搬
送量を検出する土砂供給量測定手段として機能させるこ
とも可能である。土砂供給量測定手段をこのように構成
した場合においては、均しローラ24を高さ測定装置と
して機能させ、その検出高さにより土質改良材の供給量
を変化させるようにすれば良い。
【0046】改良土の品質は、また、土砂と土質改良材
との混合度合いにより大きく左右される。パドルミキサ
64を内蔵した処理槽60を用いるのは、土砂と土質改
良材とをできるだけ均一に攪拌・混合するためである。
パドルミキサ64は処理槽60内に2本設けられてお
り、図15に矢印で示したように、相互に反対方向に回
転するようになっている。従って、処理槽60の内部で
は、パドルミキサ64の回転軸65に取り付けたパドル
66の剪断及び攪拌作用によって、そのほぼ全域に及ぶ
旋回流が形成されて、槽内全体が隈なく攪拌される結
果、土砂と土質改良材とが均一に混ざるようになる。ま
た、パドル66は回転軸65の軸線に対して斜め方向に
向いているので、その角度に応じた速度で土砂と土質改
良材との混合物は攪拌されながら排出用筒体63に向け
て移送される。従って、この間に劣悪な土砂が良質の改
良土に変換される。そして、処理槽60の内部は導入用
筒体62及び排出用筒体63を除いて、実質的に閉鎖さ
れた空間となっているので、パドル66による攪拌中に
土質改良材や土砂が周囲に飛散するおそれはない。
【0047】処理槽60内での土砂と土質改良材との攪
拌・混合をより効率的に行う必要がる。このためには、
パドルミキサ64のパドル66による土砂の剪断及び土
砂と土質改良材との攪拌を常に効率的に行える状態に保
持する。パドル66に土砂が付着してこびり付くと、剪
断及び攪拌効率が低下する。2本設けたパドルミキサ6
4は、一方のパドル66が相手方の回転軸65に近接す
る位置まで延在されており、両パドルミキサ64に設け
たパドル66は、回転軸65の軸線方向から見た場合、
相互にほぼ重畳する状態となっている。従って、パドル
ミキサ64の作動中にパドル66の表面に土砂が付着し
たとしても、相手方のパドル66のとの相対回転により
付着した土砂を掻き落とすことになる結果、自己クリー
ニング作用を発揮することになり、パドル66の攪拌効
率を良好に保つことができる。
【0048】また、土質改良処理が終了した後には、処
理槽60における蓋体60bを分離して、槽本体60a
の上部を開放したり、またその側面に設けた開閉扉61
を開くことにより、パドル66に付着している土砂等を
容易に取り除くことができ、メンテナンス性が向上す
る。従って、適宜の頻度でこの作業を行うことによっ
て、パドルミキサ64の作動が円滑かつ効率的に行える
状態に維持できる。パドル66は土砂との摩擦等により
摩耗して、長期間の間には攪拌効率が低下するが、摩耗
は実質的にパドル本体66bに生じることから、ボルト
66cを取り外すことにより摩耗したパドル本体66b
を容易に交換できることになる。
【0049】ところで、処理槽60内に送り込まれる土
砂の粘度が低い場合には、この処理槽60内でできるだ
け長い時間滞留させて、ゆっくり攪拌する方が、土砂と
土質改良材との間の反応を促進することができる。従っ
て、低粘度の土砂を処理する場合には、パドルミキサ6
4を低速で回転させるのが望ましい。これに対して、高
粘度の土砂を処理する場合に、パドルミキサ64の回転
速度を遅くすると、土砂がパドル66に纏わり付いて、
パドルミキサ64の回転に支障を来すだけでなく、甚だ
しい場合には、ロック状態になる可能性もある。従っ
て、土砂の粘度が高くなればなるほど、パドルミキサ6
4を高速で回転させる必要がある。
【0050】搬送コンベア10から供給される土砂は、
ゲート22と均しローラ24とにより一定の嵩になるよ
うに調整された上で、土砂供給量測定手段50でその重
量を検出するようにしているので、土砂供給量測定手段
50からの重量測定信号に基づいて土砂の嵩密度を知る
ことができる。つまり、同じ性質の土砂であれば、粘度
が高くなればなるほど嵩密度が高くなる。従って、土砂
供給量測定手段50からの測定信号に基づいて、パドル
ミキサ64を回転駆動する油圧モータ70の回転速度
を、土砂の粘度が高い場合には高速で、また土砂の粘度
が低い場合には低速で回転させるように制御することが
できる。
【0051】而して、土質改良機械の全体の駆動を制御
するために、図17に示したようなコントローラ80が
設けられる。このコントローラ80には機械を構成する
各センサや検出器からの信号が取り込まれ、また各部へ
の制御信号が出力される。コントローラ80は、各種の
信号の入力処理を行うデータ入力部81と、信号増幅及
びA/D変換等の処理を行うデータ変換部82と、入力
されたデータに基づいて、所定の演算や比較等の信号処
理を行うデータ処理部83とを有し、このデータ処理部
83で処理された信号に基づいて、油圧アクチュエータ
やコントロールバルブ等の被制御手段を制御する制御信
号が出力される。この制御信号はD/A変換等のデータ
変換を行うデータ変換部84を経てデータ出力部85を
介してそれぞれの被制御手段の作動を制御する信号が出
力されることになる。
【0052】従って、土砂供給量測定手段50を構成す
る荷重センサ55からの信号は、このコントローラ80
に取り込まれ、このコントローラ80に予め設定されて
いる混合比に基づいて、土質改良材ホッパ30における
定量供給部32の定量供給フィーダ42を駆動する電動
モータ46の制御が行われて、この定量供給部32から
供給される土質改良材の量が調整される。また、処理槽
60におけるパドルミキサ64の回転速度も、荷重セン
サ55からの信号で制御されるようになっているから、
コントローラ80からはこのパドルミキサ64を駆動す
るための油圧モータ70に対する制御信号も出力される
ことになる。
【0053】そして、土質改良処理作業の実行時におけ
る各種のデータは内部メモリ86に取り込まれるように
なっており、これらメモリ86に記憶させた各種のデー
タはI/O処理部87を介して、例えばパーソナルコン
ピュータ88にダウンロードすることによって、このパ
ーソナルコンピュータ88で必要なデータを所定のアル
ゴリズムに従って加工した上で、このパーソナルコンピ
ュータ88に接続した外部記憶装置89にデータを記憶
させるようになっている。このように、パーソナルコン
ピュータ88に取り込むのは、当該の土質改良処理に関
する様々なデータの保存及び管理を行うためである。
【0054】そこで、土質改良処理の信頼性を高めるた
めに、処理手順等を記録したデータを保存しておき、後
日土質改良処理の施工実績の解析を行えるようにするの
が好ましい。特に、土質改良を行った処理量の全体と、
土砂と土質改良材との混合比とに関するデータを保存し
ておく必要がある。しかも、連続処理が行われる関係か
ら、少なくとも混合比は時系列的なデータとしなければ
ならない。そこで、コントローラ80に付設したメモリ
86には、少なくとも土砂供給量測定手段50を構成す
る荷重センサ55からの出力信号と、電動モータ45に
よる定量供給フィーダ42の回転数に関するデータとを
時系列的に取り込んで記憶させておくようにする。これ
によって、土砂と土質改良材との混合比に関する正確な
データが得られる。また、実際に改良土を製造するのは
処理槽60内においてである。この処理槽60内では、
パドルミキサ64が作動することにより、土砂と土質改
良材との攪拌・混合及び移送が行われる。そして、この
パドルミキサ64の回転速度は処理される土砂の粘度等
によっても変化させるようにしている。従って、このパ
ドルミキサ64の回転速度に関するデータも取得してお
く。これによって、土質改良処理の全状況を記録するこ
とができる。
【0055】従って、作業が終了すると、コントローラ
80のI/O処理部87を介してパーソナルコンピュー
タ88を接続することによって、これらのデータをこの
パーソナルコンピュータ88にダウンロードすることが
でき、さらにこのパーソナルコンピュータ88に付設し
た記憶装置89、例えばフレキシブル磁気ディスク,光
磁気ディスク,メモリカード等の不揮発性メモリにデー
タを取り込んむことにより、データの保管や解析,検証
を行うのに至便になり、また改良土の品質を検証する上
での極めて都合の良い資料となる。
【0056】ところで、搬送コンベア10は処理槽60
の上部位置から土砂及び土質改良材を供給することか
ら、本体フレーム2において、土質改良材ホッパ30は
少なくとも処理槽60より高所に配置され、その容積を
大きくすると、その分だけ本体フレーム2から上方に大
きく突出することになる。また、機械室6にはその内部
に設けられる機器によってはやはり高さ方向にある程度
の寸法が必要となる。そして、これら土質改良材ホッパ
30及び機械室6を本体フレーム2上においてコンパク
トに配置するために、図1に示したように、これらの機
構は処理槽60の上部に配置する構成としている。処理
槽60は、土砂及び土質改良材を水平方向に搬送しなが
ら攪拌・混合を行うものであるから、この処理槽60は
水平方向に長手となっているが、高さ方向の寸法はあま
り大きくする必要はない。従って、土質改良材ホッパ3
0及び機械室6の高さ方向の寸法を短縮できる。また、
排出コンベア73においては曲折部73bが設けられて
おり、この曲折部73bを本体フレーム2上における最
も高い位置、図1の構造においては、土質改良材ホッパ
30の上端部と同じか、またはそれより低い位置で曲折
することによって、この排出コンベア73の高さ寸法が
短縮可能となっている。
【0057】小規模なヤードで土質改良処理を行う場合
には、土質改良機械は複数のヤードに搬入して土質改良
処理を行うようにする。このために、土質改良機械はト
レーラ等に積載してヤードからヤードに輸送しなければ
ならない。この輸送経路には、ガードや歩道橋等が存在
することから、トレーラに積載して輸送する際における
土質改良機械の高さが制約される。前述したように、高
さ方向にあまり大きな寸法が必要のない処理槽60を用
いると、土質改良機械の高さ寸法を抑制できるようにな
る結果、トレーラに積載して行う輸送にも至便となる。
【0058】ただし、以上の土質改良機械の高さ寸法を
考慮しなければ、例えば図18に示した解砕方式の処理
機構を用いることも可能である。この処理機構は、供給
部を構成する搬送コンベア90の端部に開口するハウジ
ング91内に、回転カッタ92と、上下方向及び前後方
向に位置を違えて複数(例えば3個)の回転打撃部材9
3を設ける構成としたものであり、またハウジング91
の下部には排出コンベア94を設けるように構成する。
【0059】前述した搬送コンベア90には、図示は省
略するが、搬送方向の上流側から土砂ホッパ,土砂供給
量測定手段及び土質改良材ホッパが設置されており、土
砂を搬送する間に、その搬送量を検出すると共に、その
搬送量に見合った量の土質改良材が土質改良材ホッパか
ら供給される。この構成については、図1等に示した供
給部3と格別変わるところはない。
【0060】土砂と土質改良材とが搬送コンベア90の
端部位置にまで搬送されると、土砂が回転カッタ92で
剪断された上で自重で落下する。この落下途中に設けた
回転打撃部材93は、回転軸93aの外周面に多数の打
撃突片93bを設けたものであり、回転軸93aをそれ
ぞれ図示の矢印方向に回転させるようにしている。これ
によって、搬送コンベア90から自重で落下する土砂と
土質改良材とが、その落下の途中で打撃突片93bで打
撃されることにより解砕されて、土砂と土質改良材とが
混合される。ここで、この解砕方式では、前述した処理
槽60におけるパドルミキサ64による土砂と土質改良
材との攪拌・混合とは異なり、土砂を打撃により細かく
砕いた上で、土質改良材を混合させるものである。従っ
て、土質改良材にある程度ばらつきが生じるものの、土
砂に打撃を加えることから、打撃突片93bに土砂が付
着してこびりつくことがなくなるので、作動の安定性及
びメンテナンスの容易性が確保される。
【0061】処理機構として、処理槽60に代えて解砕
機構を用いる場合には、土砂が自重で落下する間に、で
きるだけ打撃が加わる機会を多くする必要があり、この
ために土砂の落下距離を長くしなければならないことか
ら、処理槽60を用いる場合と比較して、処理機構の高
さ方向の寸法がかなり大きくなる。ただし、土質改良材
ホッパを着脱可能としたり、機械室処理機構の上部以外
の位置に配置する等の措置を取れば、前述した輸送時の
高さ制限の問題は回避できる。
【0062】以上のように、処理機構としては、パドル
ミキサを用いた連続処理方式のもので形成するか、解砕
機構を用いたものとするかのいずれにおいても、土砂の
供給量を測定するために土砂供給量測定手段50は処理
機構より前方に位置させるようにしているが、搬送コン
ベア10の構造等によっては、この部位に土砂供給量測
定手段を設けることができない場合がある。この場合に
は、排出コンベア73に土砂供給量測定手段を設けるよ
うにする。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、搬送手
段により搬送される土砂の量を測定して、この測定結果
に基づいて土質改良材の供給量を調整できる構成とした
ので、土砂に土質改良材を加えて土質改良を行うに当っ
て、土砂と土質改良材との混合比を極めて正確に制御で
き、高品質の土質改良材を安定的に製造できる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す自走式土質改良機
械の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】本発明の搬送コンベアの構成説明図である。
【図5】本発明の土砂ホッパの断面図である。
【図6】本発明の土質改良材ホッパの断面図である。
【図7】図6のX−X断面図である。
【図8】本発明の定量供給機構の作動説明図である。
【図9】図8とは異なる作動状態を示す定量供給機構の
作動説明図である。
【図10】本発明の土砂供給量測定手段の構成説明図で
ある。
【図11】本発明の土砂の供給量の測定についての原理
説明図である。
【図12】本発明のパドルミキサを省略して示す処理槽
の外観図である。
【図13】本発明の処理槽の横断面図である。
【図14】図13のY−Y断面図である。
【図15】図13のZ−Z断面図である。
【図16】ヤードにおいて、本発明の土質改良機械によ
り土質改良を行っている状態を示す作動説明図である。
【図17】本発明の土質改良機械の制御装置を示すブロ
ック図である。
【図18】本発明の処理機構の他の例としての解砕機構
の構成説明図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 本体フレ
ーム 3 供給部 4 処理機構
部 5 排出部 10 搬送コ
ンベア 20 土砂ホッパ 21 篩い分
け手段 22 ゲート 24 均しロ
ーラ 30 土質改良材ホッパ 32 定量供
給部 37 回転ロッド 42 定量供
給フィーダ 46 電動モータ 50 土砂供
給量測定手段 51 固定ローラ 52 重量測
定ローラ 55 荷重センサ 60 処理槽 64 パドルミキサ 66 パドル 70 油圧モータ 73 排出コ
ンベア 80 コントローラ 86 メモリ 88 パーソナルコンピュータ 90 搬送コ
ンベア 91 ハウジング 92 回転カ
ッタ 93 回転打撃手段 94 排出コ
ンベア
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 伸男 愛知県名古屋市中区金山五丁目14番2号 大有建設株式会社内 (72)発明者 福澤 秀喜 愛知県名古屋市中区金山五丁目14番2号 大有建設株式会社内 (72)発明者 橋本 久儀 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 村井 俊和 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 佐藤 藤男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中桐 史樹 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 三浦 哲志郎 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 山本 康晴 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 広瀬 清信 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D040 AA01 CA01 CA03 CD04 4G037 AA04 AA05 AA18 BC01 BD05 BE03 DA30 EA03 4G078 AA03 AB01 BA01 BA07 DA01 DB03 EA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行手段に連結した本体フレームに、土
    砂及び土質改良材の供給部と、これら土砂及び土質改良
    材を混合する処理機構部とを備え、前記供給部は、少な
    くとも搬送手段と、この搬送手段による搬送経路に設け
    られ、土砂が投入される土砂ホッパと、土質改良材を供
    給量制御可能に供給する土質改良材ホッパとから構成さ
    れ、さらに前記土質改良材ホッパからの土質改良材の供
    給量を前記土砂ホッパから搬出される土砂の量に応じて
    調整することにより土砂と土質改良材との混合比を制御
    するために、土砂の供給量を測定する土砂供給量測定手
    段を備える構成としたことを特徴とする自走式土質改良
    機械。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は所定幅の搬送面を有する
    コンベアで構成し、前記土砂供給量測定手段は、このコ
    ンベアに沿って搬送される土砂の量を測定するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の自走式土質改良機
    械。
  3. 【請求項3】 前記土砂ホッパは、上方に土砂が連続的
    または間欠的に投入される土砂の受入口と、下方に前記
    搬送手段に土砂を供給する供給口とを備え、前記土砂受
    入口には、投入された土砂から異物を分離する篩いを設
    置する構成としたことを特徴とする請求項1記載の自走
    式土質改良機械。
  4. 【請求項4】 前記土質改良材供給手段は、土質改良材
    を貯留する貯留部と、この貯留部の下部に設けられ、回
    転式の定量供給フィーダと、この定量供給フィーダを回
    転駆動する駆動手段とを備え、この駆動手段による定量
    供給フィーダの回転数を変化させることによって、土質
    改良材の供給量の制御を可能とする構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の自走式土質改良機械。
  5. 【請求項5】 前記定量供給フィーダは、前記搬送手段
    による土砂の搬送経路の幅方向の全長にわたってほぼ均
    一に土質改良材を供給する開口を形成する構成としたこ
    とを特徴とする請求項4記載の自走式土質改良機械。
  6. 【請求項6】 前記コンベアを重量に応じて撓む可撓ベ
    ルトを備えるようになし、前記土砂供給量測定手段は、
    一対の固定ローラを前記可撓ベルトの裏面に当接させる
    ことによりこれら両固定ローラ間を土砂供給量測定区間
    となし、この土砂供給量測定区間には、前記可撓ベルト
    の撓み量を検出することによって、土砂の重量を測定す
    る重量測定手段を設置する構成としたことを特徴とする
    請求項2記載の自走式土質改良機械。
  7. 【請求項7】 前記コンベアを土砂の重量では撓まない
    剛性搬送面を備えるものとなし、前記土砂供給量測定手
    段はこの剛性搬送面上の土砂の搬送高さを検出する高さ
    測定手段で構成したことを特徴とする請求項2記載の自
    走式土質改良機械。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段の搬送経路において、最上
    流側には前記土砂ホッパを配置し、前記土砂供給量測定
    手段と前記土質改良材ホッパとは、いずれか一方を前記
    土砂ホッパの下流側に、また他方をそれより下流側に配
    置する構成としたことを特徴とする請求項2記載の自走
    式土質改良機械。
  9. 【請求項9】 前記処理機構部は、土砂と土質改良材と
    が導入される導入部と改良土を排出する排出部とを備え
    た処理槽からなり、この処理槽内に複数本の回転軸に攪
    拌羽根を間欠的または連続的に装着し、これらの回転軸
    を回転させて、土砂と土質改良材とを混合しながら前記
    導入部から排出部に向けて移送する構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の自走式土質改良機械。
  10. 【請求項10】 前記排出口は、前記処理槽の下部に設
    け、この排出口から落下した改良土を所定の位置まで搬
    送する排出コンベアを付設する構成としたことを特徴と
    する請求項9記載の自走式土質改良機械。
  11. 【請求項11】 前記処理機構部は、土砂及び土質改良
    材が自重落下する経路に、土砂に打撃を加えて解砕する
    ために、上下方向に位置を変えて複数の回転打撃子を有
    する解砕機構を備える構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の自走式土質改良機械。
  12. 【請求項12】 前記土砂供給量測定手段により測定さ
    れた土砂の供給量と、前記土質改良材ホッパからの土質
    改良材の供給量とを時系列的に記録するデータ記録手段
    を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載の自
    走式土質改良機械。
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