JP2000044617A - ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

ビニル系重合体の製造方法

Info

Publication number
JP2000044617A
JP2000044617A JP10214201A JP21420198A JP2000044617A JP 2000044617 A JP2000044617 A JP 2000044617A JP 10214201 A JP10214201 A JP 10214201A JP 21420198 A JP21420198 A JP 21420198A JP 2000044617 A JP2000044617 A JP 2000044617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
vinyl
initiator
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10214201A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Suehisa
智之 末久
Akira Kubo
陽 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema Yoshitomi Ltd
Original Assignee
Atochem Yoshitomi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Atochem Yoshitomi KK filed Critical Atochem Yoshitomi KK
Priority to JP10214201A priority Critical patent/JP2000044617A/ja
Publication of JP2000044617A publication Critical patent/JP2000044617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物性を損ねることなく生産性を向上させ、か
つ原料であるビニル系モノマーの残存量をより低減でき
るビニル系重合体の製造方法の提供。 【解決手段】 開始剤または重合後期の開始剤として、
t−アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネート
を用いて、ビニル系モノマーをラジカル重合させること
により解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の開始剤を用
いることにより、残存モノマー量をより低減したビニル
系重合体の製造方法に関する。詳細には、t−アミルパ
ーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートを重合開始剤
又は重合後期の開始剤として用いることにより、物性を
損ねることなく生産性を向上させ、かつ残存モノマー量
をより低減できるビニル系重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニル系重合体は、透明性、成形性、剛
性が優れた樹脂であることから、家庭用品、電気製品等
の成型材料として一般に広く利用されている。ビニル系
重合体の製造に際して、ビニル系モノマーが残存し環境
上問題があることはよく知られており、従来では反応時
間の延長、重合開始剤の使用量の増加等により、残存モ
ノマー量を低減させていた。しかし、そのような従来の
対処方法は、分子量の変化による物性への影響、生産性
の低下及び製造コストの増加を引き起こし、工業的には
効率的な方法ではなかった。
【0003】特公昭40−26713号および特公昭4
7−7891号には、2種あるいは3種の開始剤を併用
するビニル系重合体の製造方法が記載されている。上記
文献では、第1段階の開始剤としてジベンゾイルパーオ
キシドを使用し、第2段階の開始剤としてt−ブチルパ
ーオキシベンゾエート等のエステル系の開始剤を使用
し、2段階の重合を行うことにより、残存モノマー量の
低減及び生産性の向上を図っている。しかし、更に重合
時間を短縮させ、生産性を向上させることが望まれるよ
うになってきた。また、ジベンゾイルパーオキシドおよ
びt−ブチルパーオキシベンゾエートは、安価でかつ効
率が良いため一般的に重合開始剤として使用されている
が、これらは分解することによりベンゼンを放出すると
いう問題を抱えている。
【0004】特開昭56−167706号及び特開昭6
0−031536号において、スチレンを重合する場合
に、単官能性及び二官能性非芳香族開始剤を使用してい
る。この場合の該開始剤の使用は、ポリマー中のベンゼ
ン濃度及び残存モノマー量の低減を目的としたものでは
なく、例えば一定の分子量分布を達成することを目的と
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、物性を損ねることなく生産性を向上させ、かつ残存
モノマー量をより低減させることのできるビニル系重合
体の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を行った結果、t−アミルパー
オキシ2−エチルヘキシルカーボネートを重合開始剤又
は重合後期の開始剤として用いることにより、物性を損
ねることなく生産性を向上させ、かつ残存モノマー量を
より低減させたビニル系重合体の製造方法を見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は(1)開始剤としてt−ア
ミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートを用い
て、1種または2種以上のビニル系モノマーをラジカル
重合させることを特徴とするビニル系重合体の製造方
法、(2)ビニル系モノマー100重量部に対して、t
−アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートを
0.005〜5重量部用いることを特徴とする上記
(1)のビニル系重合体の製造方法、(3)2段階以上
の重合過程を含み、最終段階以外では開始剤としてパー
オキシ酸アルキルエステル類、パーオキシケタール類、
およびジアシルパーオキシド類からなる群より選ばれる
1種またはそれ以上を、および最終段階では開始剤とし
てt−アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネー
トを用いて、1種または2種以上のビニル系モノマーを
ラジカル重合させることを特徴とするビニル系重合体の
製造方法、および(4)ビニル系モノマー100重量部
に対して、最終段階以外の各開始剤を0.001〜5重
量部、最終段階の開始剤を0.001〜5重量部用いる
ことを特徴とする上記(3)のビニル系重合体の製造方
法に関する。
【0008】本発明で使用するt−アミルパーオキシ2
−エチルヘキシルカーボネートは、t−ブチル系パーオ
キシドよりも水素引き抜き力が弱く、選択性に優れたラ
ジカルを生成するため、重合後半に生じていた重合体の
架橋や開裂を低減させることができ、残存モノマーを重
合させる性質を有する。また、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエートは重合後期における有用な開始剤であるが、
その分解によって生じるベンゼンは、環境問題などで最
近関心が高まってきた物質であることからこれに代わる
開始剤として、本発明で使用されるt−アミルパーオキ
シ2−エチルヘキシルカーボネートは有用である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本明細書について詳細に
説明する。本発明におけるラジカル重合は、1種類の開
始剤を用いて1段階(以下、1段階重合と略する。)
で、または2種類またはそれ以上の開始剤を用いて2段
階以上(以下、多段階重合と略する。)で行うことがで
き、1種または2種以上のビニル系モノマーを重合する
ことによりビニル系重合体を効率よく生成することがで
きる。
【0010】本発明におけるビニル系モノマーとして、
例えばスチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリ
ル、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、
マレイン酸エステル類、フマル酸エステル類、ブタジエ
ンおよび酢酸ビニル等が挙げられ、これらのモノマーを
1種または2種以上使用することができる。
【0011】該アクリル酸エステル類として、例えばア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、およびアクリル酸ラウ
リルなどを用いることができる。
【0012】該メタクリル酸エステル類として、例えば
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、およ
びメタクリル酸イソブチルなどを用いることができる。
【0013】該マレイン酸エステル類として、例えばマ
レイン酸メチル、マレイン酸エチル、マレイン酸ジメチ
ル、およびマレイン酸ジエチルなどを用いることができ
る。
【0014】該フマル酸エステル類として、例えばフマ
ル酸メチル、フマル酸エチル、フマル酸ジメチル、およ
びフマル酸ジエチルなどを用いることができる。
【0015】本発明において、1段階重合の開始剤およ
び多段階重合の最終段階の開始剤として使用されるt−
アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートは、
t−アミルパーオキシドと2−エチルヘキシルクロロホ
ーメートをアルカリの存在下で反応させて製造すること
ができる。
【0016】1段階重合とは、例えば1種または2種以
上のビニル系モノマー、および重合開始剤としてt−ア
ミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートを添加
し、所定の温度、所定の時間で反応を行うことである。
【0017】1段階重合において、開始剤は添加するビ
ニル系モノマー100重量部に対して0.005〜5重
量部、好ましく0.05〜0.5重量部用いる。
【0018】1段階重合において、重合温度は一般に6
0〜150℃であり、好ましくは100〜130℃の温
度範囲である。
【0019】多段階重合とは、例えば1種または2種以
上のビニル系モノマー、最終段階以外での重合開始剤と
してパーオキシ酸アルキルエステル類、パーオキシケタ
ール類、およびジアシルパーオキシド類のうち1種また
はそれ以上、および最終段階での重合開始剤としてt−
アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートを添
加し低温度から高温度へと多段階の異なる温度で、所定
の時間反応を行うことである。
【0020】パーオキシ酸アルキルエステル類として、
特に限定はなく、例えばt−アミルパーオキシ2−エチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチ
ルパーオキシイソノナノエート、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート、t−アミルパーオキシイソプロピルカ
ーボネート、t−アミルパーオキシアセテート、t−ア
ミルパーオキシイソノナノエート、およびt−アミルパ
ーオキシイソブチレートなどが挙げられる。
【0021】パーオキシケタール類として、特に限定は
なく、例えば1,1−ジ(tert−ブチルパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−
ジ(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
2,2−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、
1,1−ジ(tert−アミルパーオキシ)3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ(tert−
アミルパーオキシ)シクロヘキサン、および2,2−ジ
(tert−アミルパーオキシ)ブタンなどが挙げられ
る。
【0022】ジアシルパーオキシド類として、特に限定
はなく、例えばジラウロイルパーオキシド、およびジベ
ンゾイルパーオキシドなどが挙げられる。
【0023】ところで開始剤が半減するまでに要する時
間を半減期と呼び、特定温度Tにおいて50%分解した
ときの時間tは、温度Tにおける半減期と呼ばれる。ま
た、この時間tにおける温度Tを半減期温度と呼ぶ。す
なわち、この物質のt時間半減期温度はTとなる。この
半減期温度は反応系における開始剤の温度分解性質を表
す指標として一般的に使用される。つまり半減期温度
が、低い開始剤ほど低温で活性であり、例えば3段階重
合においてそれぞれの開始剤のt時間半減期温度がT1
>T2>T3の場合、開始剤の半減期温度がT3、T
2、T1の順に使用される。
【0024】多段階重合において、最終段階以外での開
始剤として、パーオキシ酸アルキルエステル類、パーオ
キシケタール類、またはジアシルパーオキシド類であ
り、且つt−アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカー
ボネートより半減期温度が低い開始剤を用いる。
【0025】多段階重合において、最終段階以外での各
開始剤は添加するビニル系モノマー100重量部に対し
て、0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜0.
5重量部用いる。また、最終段階での開始剤は添加する
ビニル系モノマー100重量部に対して、0.001〜
5重量部、好ましくは0.01〜0.5重量部用いる。
各開始剤の量は、0.001重量部未満では重合速度が
遅くなり未反応モノマーが残存し、5重量部を越えると
反応性がより高くなり、目的以外の物性が得られ、且つ
経済面で費用が高くなる。
【0026】多段階重合においては、半減期温度が異な
る2種以上の開始剤を用い、重合温度を低温度から高温
度に段階的に上昇させて半減期温度が低い開始剤から半
減期温度が高い開始剤始剤を使用し、多段階でモノマー
を重合することができる。ただし、最終段階ではt−ア
ミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネートを用い
て重合を行う。例えば、3段階で反応を行う場合、使用
する3種の開始剤(t−アミルパーオキシ2−エチルヘ
キシルカーボネートを含む。)の中で最も半減期温度が
低い開始剤を第1段階の開始剤として用い、第2段階の
開始剤はt−アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカー
ボネートよりも半減期温度が低く、且つ第1段階の開始
剤よりも半減期温度が高いものを用いることが必要であ
る。
【0027】多段階重合における重合温度は、最終段階
以外においては60〜130℃であり、好ましくは80
℃〜100℃の温度範囲であり、最終段階においては8
0〜150℃であり、好ましくは105℃〜130℃の
温度範囲である。
【0028】本発明におけるラジカル重合は、懸濁重
合、塊状重合、溶液重合等通常の方法を用いて、連続重
合またはバッチ重合で行うことができる。当該重合方法
における添加剤および溶媒は、通常用いられるものを使
用でき、例えば懸濁重合における分散剤としては第3リ
ン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等の難溶性無機
塩、ポリビニルアルコール、メチルセルロース等の水溶
性高分子などが挙げられる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
ない。実施例および比較例に使用する開始剤の略号を以
下に示す。 TAEC t- アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネート TBEC t- ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネート TBPB t- ブチルパーオキシベンゾエート BPO ジベンゾイルパーオキシド
【0030】重合により得られた生成物の分子量はすべ
てゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
を用い平均分子量の測定を行い決定した。また、得られ
たビニル系重合体をTHF溶剤で希釈溶解させ、ガスク
ロマトグラフィー(GC)を用いて残存モノマーを定量
し、それをもとに重合転化率を算出した。
【0031】本発明における重合転化率とは、反応開始
時において添加したビニル系モノマー重量に対する、反
応に使用されたビニル系モノマー重量の百分率を示す。
【0032】実施例1 容量20mlのガラスアンプル管にスチレン4g及びT
AEC(スチレンモノマーに対し0.015mol/
L)を添加した。アンプル管を窒素置換した後溶融して
封管し、120℃の恒温槽中で重合した。重合時間1時
間で87.6%、2時間で99.4%、3時間で100
%の重合転化率であった。重合開始2時間後の重量平均
分子量は150000であった。
【0033】実施例2 容量20mlのガラスアンプル管にスチレン4gおよ
び、BPO、TAEC(スチレンモノマーに対してそれ
ぞれ0.01mol/L、0.0036mol/L)を
添加した。アンプル管を窒素置換した後溶融して封管
し、90℃で4時間、続いて120℃で2時間重合し
た。120℃で重合開始後1時間で99.91%、2時
間で99.98%の重合転化率であった。
【0034】実施例3 容量20mlのガラスアンプル管にスチレン4gおよ
び、BPO、TAEC(それぞれスチレンモノマーに対
して0.01mol/L、0.0018mol/L)を
添加した。アンプル管を窒素置換した後溶融して封管
し、90℃で4時間、続いて120℃で2時間重合し
た。120℃で重合開始後1時間で99.07%、2時
間で99.91%の重合転化率であった。
【0035】比較例1 実施例1においてTAECの代わりにTBEC(スチレ
ンモノマーに対して0.015mol/L)を添加した
こと以外は全て実施例1の方法に準じて重合を行った。
重合開始後1時間で84.2%、2時間で98.6%、
3時間で100%の重合転化率であった。重合開始2時
間後の重量平均分子量は150000であった。
【0036】比較例2 実施例1においてTAECの代わりにTBPB(スチレ
ンモノマーに対して0.015mol/L)を添加した
こと以外は全て実施例1の方法に準じて重合を行った。
重合開始後1時間で72.5%、2時間で98.9%、
3時間で100%の重合転化率であった。重合開始2時
間後の重量平均分子量は150000であった。
【0037】比較例3 実施例2においてTAECの代わりにTBEC(スチレ
ンモノマーに対して0.0036mol/L)を添加し
たこと以外は全て実施例2の方法に準じて重合を行っ
た。120℃で重合開始後1時間で98.77%、2時
間で99.85%の重合転化率であった。
【0038】比較例4 実施例2においてTAECの代わりにTBPB(スチレ
ンモノマーに対して0.0036mol/L)を添加し
たこと以外は全て実施例2の方法に準じて重合を行っ
た。120℃で重合開始後1時間で98.57%、2時
間で99.82%の重合転化率であった。
【0039】実施例および比較例における所定の重合時
間後の残存スチレン量(反応開始時に添加したスチレン
の重量に対する、所定の重合時間後の残存スチレン重量
の百分率を表す。)を表1および表2に示している。表
1では、1段階重合における残存スチレン量について、
表2では、2段階重合における残存スチレン量について
示している。また、時間はそれぞれ重合時間を示してお
り、表2では120℃で重合開始後の重合時間を示して
いる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】以上の実施例と比較例から明らかなように
同様な条件下で重合を行った場合、他の開始剤と比べて
TAECを使用することにより、残存スチレン量を低減
することができる。また、TAECの使用量を他の開始
剤の半分にしても、残存モノマー量は低減しており経済
的である(実施例3と比較例3及び4との比較)。ま
た、分子量への影響は見られず物性を損なうことなく重
合を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明により、t−アミルパーオキシ2
−エチルヘキシルカーボネートを重合開始剤または重合
後期の開始剤として用いることにより、重合後半に起き
ていた重合体の架橋や開裂を低減させることができる。
それにより、物性を損なうことなく生産性を向上させ、
且つ残存モノマー量を低減させたビニル系重合体を製造
する方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J011 AA01 AA02 BA01 BB02 BB07 BB08 BB09 FA02 FB13 FB20 HB12 HB13 HB14 HB22 JA04 JA07 JA08 JB12 JB13 JB14 JB22 4J015 BA03 BA06 BA07 BA10 4J100 AB02P AB03P AL03P AL04P AL05P AL34P AL36P AM02P CA01 FA03 FA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開始剤としてt−アミルパーオキシ2−
    エチルヘキシルカーボネートを用いて、1種または2種
    以上のビニル系モノマーをラジカル重合させることを特
    徴とするビニル系重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ビニル系モノマー100重量部に対し
    て、t−アミルパーオキシ2−エチルヘキシルカーボネ
    ートを0.005〜5重量部用いることを特徴とする請
    求項1記載のビニル系重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 2段階以上の重合過程を含み、最終段階
    以外では開始剤としてパーオキシ酸アルキルエステル
    類、パーオキシケタール類、およびジアシルパーオキシ
    ド類からなる群より選ばれる1種またはそれ以上を、お
    よび最終段階では開始剤としてt−アミルパーオキシ2
    −エチルヘキシルカーボネートを用いて、1種または2
    種以上のビニル系モノマーをラジカル重合させることを
    特徴とするビニル系重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 ビニル系モノマー100重量部に対し
    て、最終段階以外の各開始剤を0.001〜5重量部、
    最終段階の開始剤を0.001〜5重量部用いることを
    特徴とする請求項3記載のビニル系重合体の製造方法。
JP10214201A 1998-07-29 1998-07-29 ビニル系重合体の製造方法 Pending JP2000044617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10214201A JP2000044617A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 ビニル系重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10214201A JP2000044617A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 ビニル系重合体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000044617A true JP2000044617A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16651913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10214201A Pending JP2000044617A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 ビニル系重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000044617A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011528389A (ja) * 2008-07-18 2011-11-17 アルケマ フランス エラストマー架橋用の過酸化物の混合物
JP2020513455A (ja) * 2016-12-05 2020-05-14 アーケマ・インコーポレイテッド 重合開始剤ブレンド物、およびそのような重合開始剤ブレンド物を含む3dプリンティングに有用な光硬化性組成物
WO2020203145A1 (ja) * 2019-04-01 2020-10-08 ダウ・東レ株式会社 カルボシロキサンデンドリマー構造を有する共重合体、並びにこれを含有する組成物、化粧料原料、皮膜形成剤及び化粧料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011528389A (ja) * 2008-07-18 2011-11-17 アルケマ フランス エラストマー架橋用の過酸化物の混合物
JP2020513455A (ja) * 2016-12-05 2020-05-14 アーケマ・インコーポレイテッド 重合開始剤ブレンド物、およびそのような重合開始剤ブレンド物を含む3dプリンティングに有用な光硬化性組成物
JP7109438B2 (ja) 2016-12-05 2022-07-29 アーケマ・インコーポレイテッド 重合開始剤ブレンド物、およびそのような重合開始剤ブレンド物を含む3dプリンティングに有用な光硬化性組成物
WO2020203145A1 (ja) * 2019-04-01 2020-10-08 ダウ・東レ株式会社 カルボシロキサンデンドリマー構造を有する共重合体、並びにこれを含有する組成物、化粧料原料、皮膜形成剤及び化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NZ304283A (en) Preparation of (co)polymers using cyclic ketone peroxides
JP5066322B2 (ja) 発泡性スチレンポリマーの製法
JP4505698B2 (ja) ビニル基含有アルコキシアミン、その用途および製造方法
US5130388A (en) Precipitation polymerization process
US5274059A (en) Maleimide copolymer and process for preparing same
JP2000044617A (ja) ビニル系重合体の製造方法
US3357964A (en) Process for the polymerization of vinyl aromatic compounds
KR910004670B1 (ko) 모노퍼옥살산 에스테르와 그 제조방법 및 이의 중합반응 개시제로서의 용도
US5140083A (en) Maleimide copolymer and process for preparing same
US6111042A (en) Polyfunctional peroxides, vinyl monomer polymerization initiators comprising the same and process for polymerization vinyl monomers employing the same
EP0461767A2 (en) Polymeric peroxide, polymerization initiator and method for production of block copolymer
JP7375418B2 (ja) 化合物の製造方法、及び重合体の製造方法
EP0659194B1 (en) Process for (co)polymerizing vinyl monomers
JP3941984B2 (ja) ビニル重合体の製造方法
JP2855780B2 (ja) ビニル単量体の重合方法
JPH05194621A (ja) ペルオキシエステル基含有ビニルポリマーおよびその製造方法
JPH03239704A (ja) ラジカル重合開始剤及びブロック共重合体の製造方法
JPH05186511A (ja) 塩化ビニル系単量体の重合方法
JPS6023765B2 (ja) ポリ塩化ビニルの製造方法
JPH05132510A (ja) ペルオキシエステル基含有ビニルポリマーおよびその製造方法
JP2002114813A (ja) スチレン系重合体の製造方法
JP2001151817A (ja) アクリルシラップの製造方法
JPH08217741A (ja) 重合性アゾ化合物及びその製造方法ならびにグラフトポリマーの製造方法
JPH0662706B2 (ja) スチレン系重合体の製造方法
JPH05105708A (ja) 塩化ビニル系単量体の重合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061024