JP2000044327A - スライディングノズルプレート - Google Patents

スライディングノズルプレート

Info

Publication number
JP2000044327A
JP2000044327A JP10212621A JP21262198A JP2000044327A JP 2000044327 A JP2000044327 A JP 2000044327A JP 10212621 A JP10212621 A JP 10212621A JP 21262198 A JP21262198 A JP 21262198A JP 2000044327 A JP2000044327 A JP 2000044327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alumina
zirconia
weight
sliding nozzle
nozzle plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10212621A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Saito
正宣 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Refractories Co Ltd filed Critical Kawasaki Refractories Co Ltd
Priority to JP10212621A priority Critical patent/JP2000044327A/ja
Publication of JP2000044327A publication Critical patent/JP2000044327A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐熱衝撃性を備えたスライディングノ
ズルプレートを提供する。 【解決手段】 電融アルミナ−ジルコニア骨材を使用し
たスライディングノズルプレートを前提としており、ア
ルミナ初晶の平均径が5〜70μmでありジルコニア含
有量が5〜43重量%である電融アルミナ−ジルコニア
を3〜40重量%含むことを特徴とする。初晶として析
出されるアルミナの平均径が5〜70μmの場合、アル
ミナ初晶とアルミナ−ジルコニア共晶部分とが細かく複
雑に混合するため、電融アルミナ−ジルコニア粒子を割
るには大きなエネルギーを必要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火物部材である
スライディングノズルプレートに関し、特に耐熱衝撃性
を大幅に向上したスライディングノズルプレートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スライディングノズルプレート
は、アルミナや電融アルミナ−ジルコニア等の耐火原料
と炭素等とをSi系バインダー・ピッチ・フェノール樹
脂等と混練したのち成形・焼成することによって製造さ
れ、図3に示すように、アルミナや電融アルミナ−ジル
コニア等の骨材2とアルミナやカーボン等のマトリック
ス3とから成る。
【0003】ところで、上記のようなスライディングノ
ズルプレート1は、製鋼用の取鍋・タンディッシュなど
のスライディングノズル装置の耐火物部材として使用さ
れるため、特に耐熱衝撃性に優れることが要求される。
すなわち、使用時に受ける激しい熱衝撃によって亀裂が
生じた場合、この亀裂の進展を抑制できることが要求さ
れる。
【0004】そこで従来より、亀裂を屈曲させる(エネ
ルギーを消費させる)ことによって亀裂の進展を抑制す
る方法が提案されており、例えば「耐火物.Vol.36,No.
5,p300-304(1984)」「第55回造塊用耐火物専門委員会
本委員会試料(1979)」「特許登録1373568号公
報」「特許登録1585262号公報」「特許登録25
09093号公報」等では、亀裂を屈曲させる骨材2と
して様々な組成が試みられている。すなわち、マトリッ
クス3とは異なる熱膨張率や弾性率をもつ骨材2あるい
はマトリックス3とは異なる熱膨張のヒステリシスを示
す骨材2を添加することによって、残留応力やマイクロ
クラックを発生させて骨材2周囲で亀裂を屈曲させるよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスライディングノズルプレート1では、ある程度の
耐熱衝撃性は確保できるものの優れた耐熱衝撃性を期待
することは難しく、特に、内孔エッジ部(図示せず)の
亀裂による剥離・欠落が問題視されている。
【0006】電融アルミナ−ジルコニア粒子を割ること
によりエネルギーを消費させて亀裂の進展を抑制する方
法も考えられるが、このような方法では、電融アルミナ
−ジルコニア粒子自体に亀裂が生じているような場合、
マトリックス3で発生した亀裂は直進することになり
(迂回するよりも電融アルミナ−ジルコニア粒子を割る
方が消費エネルギーが小さいため)、耐熱衝撃性向上の
効果は小さい。
【0007】本発明は上記従来の事情に基づいて提案さ
れたものであって、優れた耐熱衝撃性を備えたスライデ
ィングノズルプレートを提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の手段を採用している。すなわち、本発
明は電融アルミナ−ジルコニア骨材を使用したスライデ
ィングノズルプレートを前提としており、アルミナ初晶
の平均径が5〜70μmでありジルコニア含有量が5〜
43重量%である電融アルミナ−ジルコニアを3〜40
重量%含むことを特徴とする。
【0009】初晶として析出されるアルミナの平均径が
5〜70μmの場合、アルミナ初晶とアルミナ−ジルコ
ニア共晶部分とが細かく複雑に混合するため、電融アル
ミナ−ジルコニア粒子を割るには大きなエネルギーを必
要とする。従って図1(a)に示すように、亀裂4は骨
材2周囲で屈曲することになる。一方、上記平均径が5
μmより小さい場合は、電融アルミナ−ジルコニア粒子
を構成するアルミナとアルミナ−ジルコニア共晶とが細
かすぎるため割れやすくなる。また、上記平均径が70
μmより大きい場合は、図1(b)に示すように、アル
ミナ−ジルコニア共晶のマトリックス3に大きなアルミ
ナが分散している組織となるため割れやすくなる(アル
ミナは熱衝撃に弱いため)とともに、上記共晶部分が数
百μm程度の領域に分かれ、この領域の境界5に亀裂が
生じやすくなる(従来の電融アルミナ−ジルコニア粒子
を使用したスライディングノズルプレートにおいて期待
されたほど耐熱衝撃性が向上しなかったのはこの理由に
よると思われる。)。
【0010】電融アルミナ−ジルコニアのジルコニア含
有量は、上述したように5〜43重量%とし、10〜3
0重量%が好ましい。上記ジルコニア含有量が5重量%
未満の場合は、残留応力・マイクロクラックの発生がな
いため亀裂進展の抑制効果がなく、43重量%を越える
場合は、ジルコニアが初晶となり熱膨張のヒステリシス
が大きくなりすぎるため骨材2周囲のマイクロクラック
が多くなりすぎて逆効果になる。
【0011】スライディングノズルプレートに添加する
電融アルミナ−ジルコニアは、上述したように3〜40
重量%とし、5〜30重量%好ましい。3重量%未満の
場合は耐熱衝撃性向上の効果がなく、40重量%を越え
る場合は残留応力・マイクロクラックが多くなりすぎて
逆効果になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。まず、実施例1〜5および比
較例1〜3として以下に示すスライディングノズルプレ
ートの残存強度比を表1に示す。この残存強度比は、各
スライディングノズルプレートから20×20×100
mmの試料を切り出し、切り出した試料を1200℃に
急加熱した後徐冷し、その際に測定した加熱後強度を加
熱前強度で割ることによって算出した。
【0013】また、アルミナ初晶の平均径は、以下のよ
うにして測定した。すなわち、電融アルミナ−ジルコニ
アの切断面を顕微鏡写真に撮り、図2(a)に示すよう
に、アルミナ粒子の最大幅に対応する線分Aの長さaと
該線分Aの中点で直交する線分Bの長さbとの平均値を
粒径とし(粒径=(a+b)/2)、このように測定し
た300の粒径の平均値を平均径とした。なお、図2
(b)に示すように、複数のアルミナ粒子が相互に接合
している場合、粒径は、接合部分で分離して測定するよ
うにした。
【0014】なお、電融アルミナ−ジルコニアは、アル
ミナとジルコニアとの溶融物を冷却することによって得
られる。すなわち、ジルコニア含有量が43重量%以下
の上記溶融物を冷却すると、アルミナが初晶として析出
された後、アルミナとジルコニアとが共晶として同時に
析出され、アルミナ初晶とアルミナ−ジルコニア共晶と
が混在した組織が得られる(冷却速度と組織との詳細な
関係は不明であるが、冷却速度によって組織が異なり、
冷却速度が速いと初晶のアルミナ粒子が小さくな
る。)。
【0015】(実施例1)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が25重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが5重量%、アルミナが85重
量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズル
プレート。
【0016】(実施例2)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が25重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが15重量%、アルミナが75
重量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズ
ルプレート。
【0017】(実施例3)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が25重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが25重量%、アルミナが65
重量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズ
ルプレート。
【0018】(実施例4)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が10重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが15重量%、アルミナが75
重量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズ
ルプレート。
【0019】(実施例5)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が40重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが15重量%、アルミナが75
重量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズ
ルプレート。
【0020】(比較例1)アルミナ初晶の平均径が80
μm以下でありジルコニア含有量が30重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが15重量%、アルミナが75
重量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズ
ルプレート。
【0021】(比較例2)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が25重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが2重量%、アルミナが88重
量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズル
プレート。
【0022】(比較例3)アルミナ初晶の平均径が30
μm以下でありジルコニア含有量が25重量%である電
融アルミナ−ジルコニアが40重量%、アルミナが60
重量%、残部がカーボン等からなるスライディングノズ
ルプレート。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示すように、実施例1〜5のスライ
ディングノズルプレートは、比較例1〜3のスライディ
ングノズルプレートに比べて残存強度比が大きい。すな
わち、アルミナ初晶の平均径が5〜70μmでありジル
コニア含有量が5〜43重量%である電融アルミナ−ジ
ルコニアを3〜40重量%含むスライディングノズルプ
レートは耐熱衝撃性に優れていることが判る(残存強度
比が大きいほど耐熱衝撃性に優れている。)。
【0025】なお、電融アルミナ−ジルコニアの粒径は
特に限定されるものではないが、0.5〜5mmとする
のが好ましい。0.5mmより小さい場合はマイクロク
ラックの効果が少なくなり、5mmより大きい場合はス
ライディングノズルプレートの強度が若干低下する。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明は、組成や粒度で
なく粒子の微構造に着目することによって、耐熱衝撃性
に優れたスライディングノズルプレートを提供すること
を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】亀裂進展の説明図である。
【図2】粒径の測定方法の説明図である。
【図3】スライディングノズルプレートの説明図であ
る。
【符号の説明】 1 スライディングノズルプレート 2 骨材 3 マトリックス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電融アルミナ−ジルコニア骨材を使用し
    たスライディングノズルプレートにおいて、 アルミナ初晶の平均径が5〜70μmでありジルコニア
    含有量が5〜43重量%である電融アルミナ−ジルコニ
    アを3〜40重量%含むことを特徴とするスライディン
    グノズルプレート。
JP10212621A 1998-07-28 1998-07-28 スライディングノズルプレート Pending JP2000044327A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212621A JP2000044327A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 スライディングノズルプレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212621A JP2000044327A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 スライディングノズルプレート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000044327A true JP2000044327A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16625721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212621A Pending JP2000044327A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 スライディングノズルプレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000044327A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009000274T5 (de) 2008-01-30 2011-02-10 Krosakiharima Corp., Kitakyushu-shi Refraktäres Zirkoniumdioxid-Mullit-Rohmaterial und plattenförmiger Ziegel

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009000274T5 (de) 2008-01-30 2011-02-10 Krosakiharima Corp., Kitakyushu-shi Refraktäres Zirkoniumdioxid-Mullit-Rohmaterial und plattenförmiger Ziegel
US8138109B2 (en) 2008-01-30 2012-03-20 Krosakiharima Corporation Zirconia-mullite refractory raw material and a plate brick

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100093513A1 (en) Refractory composition, formed refractory article, and sintered refractory article
JP3283883B2 (ja) 連続鋳造用アルミナ−マグネシア−黒鉛系耐火物
EP0926105B1 (en) Graphite-containing monolithic refractory material
JP2000044327A (ja) スライディングノズルプレート
US4126654A (en) Alumina or alumina-chromia refractories
CN108484136B (zh) 一种高耐磨滑板砖及其生产方法
JP2607918B2 (ja) 流し込み不定形耐火物
JP3351998B2 (ja) スライディングノズルプレートおよびその製造方法
JPH08175875A (ja) キャスタブル耐火物
JPH11256253A (ja) 複合材用炭素繊維及び複合材料
JPS6251913B2 (ja)
JP2002338347A (ja) ジルコニア・黒鉛質耐火材料とそれを用いた連続鋳造用浸漬ノズル
JP7088130B2 (ja) 炭素含有不定形耐火物の混練方法およびそれを利用した炭素含有不定形耐火物の成形体の製造方法
JP3579231B2 (ja) 窒化硼素含有ジルコニア・黒鉛質耐火物
JP2607963B2 (ja) 流し込み不定形耐火物
JP3420360B2 (ja) 溶銑予備処理容器用耐火れんが
JP2003245771A (ja) 耐熱衝撃性スライディングノズルプレート
JPH06287057A (ja) 炭素含有耐火物
JP7155464B2 (ja) 溶融石英-窒化ケイ素質耐火材
JPH09194265A (ja) アルミナ・マグネシア・カーボン質キャスタブル耐火物
JPH01270564A (ja) 緻密質マグネシアカーボンれんが
JPH0672786A (ja) 耐火物素材及びこれを用いた耐火物
JPH10120471A (ja) 振動鏝による混銑車内張り用補修材
JPH0437452A (ja) 広幅薄肉スラブ鋳造用ノズル
Sarkar et al. Fibre reinforced no cement self flow high alumina castable: A study