JP2000044103A - 印刷機用シータ - Google Patents
印刷機用シータInfo
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- JP2000044103A JP2000044103A JP21149598A JP21149598A JP2000044103A JP 2000044103 A JP2000044103 A JP 2000044103A JP 21149598 A JP21149598 A JP 21149598A JP 21149598 A JP21149598 A JP 21149598A JP 2000044103 A JP2000044103 A JP 2000044103A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低速ベルト上でのシートのオーバラップ量の
変更操作性が非常に良好で、部品点数を大幅に少なくし
ながら従来より簡易な操作性と低コストの印刷機用シー
タを提供することを目的としている。 【解決手段】 印刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆
動されるシータ入力軸を有し、このシータ入力軸を前記
搬送ベルトにおける高速ベルト62の駆動軸に対し駆動
トレインを介して回転伝達可能に連絡する。高速ベルト
62に続く低速ベルト64の駆動軸64Bには前記駆動
トレインとは分離独立させた駆動源90とインバータ制
御部92を介して変速可能に回転伝達させた。
変更操作性が非常に良好で、部品点数を大幅に少なくし
ながら従来より簡易な操作性と低コストの印刷機用シー
タを提供することを目的としている。 【解決手段】 印刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆
動されるシータ入力軸を有し、このシータ入力軸を前記
搬送ベルトにおける高速ベルト62の駆動軸に対し駆動
トレインを介して回転伝達可能に連絡する。高速ベルト
62に続く低速ベルト64の駆動軸64Bには前記駆動
トレインとは分離独立させた駆動源90とインバータ制
御部92を介して変速可能に回転伝達させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機用シータに係
り、特に輪転印刷機から送給されてくる印刷ウェブまた
は料紙ロールから繰り出されるウェブを所定長さに裁断
し、このカットシートを紙質に応じて瓦積みラップ量を
任意に変更できるようにした印刷機用シータに関する。
り、特に輪転印刷機から送給されてくる印刷ウェブまた
は料紙ロールから繰り出されるウェブを所定長さに裁断
し、このカットシートを紙質に応じて瓦積みラップ量を
任意に変更できるようにした印刷機用シータに関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷設備の最終段には、印刷
機ユニットから送給されてくる印刷ウェブを所定の長さ
に断裁して枚葉状態にし、これを減速してスタック部に
供給して順次積層するシータ装置がオンラインまたはオ
フラインで設置されている。この種のシータは、印刷速
度で高速搬送されてくる印刷ウェブを断裁するカット部
と、このカット部でのカット長さがばらつかないように
テンションを掛け、また後段の低速部で紙を重ねる際の
タイミングをとる等のために印刷速度より若干速い速度
で搬送する高速搬送部と、最終段のスタック部への積層
のために搬送速度を積層に影響しない速度まで低下させ
ている低速搬送部とを備えている。
機ユニットから送給されてくる印刷ウェブを所定の長さ
に断裁して枚葉状態にし、これを減速してスタック部に
供給して順次積層するシータ装置がオンラインまたはオ
フラインで設置されている。この種のシータは、印刷速
度で高速搬送されてくる印刷ウェブを断裁するカット部
と、このカット部でのカット長さがばらつかないように
テンションを掛け、また後段の低速部で紙を重ねる際の
タイミングをとる等のために印刷速度より若干速い速度
で搬送する高速搬送部と、最終段のスタック部への積層
のために搬送速度を積層に影響しない速度まで低下させ
ている低速搬送部とを備えている。
【0003】従来のシータでは、印刷機ユニットの駆動
力を利用してシータのドローロール、フライナイフシリ
ンダ、高速ベルト、低速ベルト等を駆動させるようにし
ている。このため、印刷機駆動軸をシータ入力軸として
カット部や搬送ベルトの駆動を行なわせ、印刷速度を基
準にして各駆動部の速度調整を行なうようにしている。
力を利用してシータのドローロール、フライナイフシリ
ンダ、高速ベルト、低速ベルト等を駆動させるようにし
ている。このため、印刷機駆動軸をシータ入力軸として
カット部や搬送ベルトの駆動を行なわせ、印刷速度を基
準にして各駆動部の速度調整を行なうようにしている。
【0004】具体的には、下部高速ベルト手段は搬送ベ
ルトを印刷速度(印刷ウェブの搬送速度)よりは高速と
なるように増速機構を経て周回駆動させ、カット部から
排出されるカット紙同志が互いに隙間があくようにして
いる。同様に、下部低速ベルト手段は搬送ベルトをスタ
ック部へのカット紙送り込みが可能な程度まで減速機構
を用いて低速にして周回駆動させるようにしている。ま
た、下部高速ベルト手段および下部低速ベルト手段の上
面に跨がって配置される上部押えベルトは、高速ベルト
および低速ベルトとの間に紙搬送隙間が形成されるよう
に対面して、ベルト手段上を搬送するカット紙の表面を
押えるが、これは高速ベルト手段の搬送速度に見合う搬
送速度で周回駆動されるようになっている。
ルトを印刷速度(印刷ウェブの搬送速度)よりは高速と
なるように増速機構を経て周回駆動させ、カット部から
排出されるカット紙同志が互いに隙間があくようにして
いる。同様に、下部低速ベルト手段は搬送ベルトをスタ
ック部へのカット紙送り込みが可能な程度まで減速機構
を用いて低速にして周回駆動させるようにしている。ま
た、下部高速ベルト手段および下部低速ベルト手段の上
面に跨がって配置される上部押えベルトは、高速ベルト
および低速ベルトとの間に紙搬送隙間が形成されるよう
に対面して、ベルト手段上を搬送するカット紙の表面を
押えるが、これは高速ベルト手段の搬送速度に見合う搬
送速度で周回駆動されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に、従来の印刷機用シータでは、シータ駆動入力軸よ
り、駆動対象としてのドローロール、フライナイフシリ
ンダ、高速ベルト、低速ベルトを駆動トレインを介して
同時に駆動する方式を採用している。このため、高速ベ
ルトの駆動ロールには増速機構を介して伝達する必要が
あり、低速ベルトの駆動ロールには減速機構を介して伝
達する必要がある。高速ベルトについては印刷ウェブの
速度を一定のほぼ10%増速することで足りるが、低速
ベルトでは減速率を枚葉の紙質等の条件に応じて瓦積み
ラップ量をほぼ30〜100mmの範囲で任意に調整す
る必要があることから、駆動トレインの途中に無段変速
機を介在させている。この無段変速機は、変速操作のた
めに操作パネル(デリバリ部)に回転ハンドルを取り付
ける必要があって部品点数が多くなるとともに、操作性
が悪く、また、故障し易い構造となっていた。更に、印
刷停止となった場合には、ベルト駆動も停止するため、
低速ベルト上に枚葉印刷物が残存し、このため、上部高
速ベルトを上方に引き上げて低速ベルトの上部を開放さ
せてから残存シートを取り除く必要があった。また、無
段変速機は複雑な構造となっており、故障比率が高いの
で問題となっていた。
に、従来の印刷機用シータでは、シータ駆動入力軸よ
り、駆動対象としてのドローロール、フライナイフシリ
ンダ、高速ベルト、低速ベルトを駆動トレインを介して
同時に駆動する方式を採用している。このため、高速ベ
ルトの駆動ロールには増速機構を介して伝達する必要が
あり、低速ベルトの駆動ロールには減速機構を介して伝
達する必要がある。高速ベルトについては印刷ウェブの
速度を一定のほぼ10%増速することで足りるが、低速
ベルトでは減速率を枚葉の紙質等の条件に応じて瓦積み
ラップ量をほぼ30〜100mmの範囲で任意に調整す
る必要があることから、駆動トレインの途中に無段変速
機を介在させている。この無段変速機は、変速操作のた
めに操作パネル(デリバリ部)に回転ハンドルを取り付
ける必要があって部品点数が多くなるとともに、操作性
が悪く、また、故障し易い構造となっていた。更に、印
刷停止となった場合には、ベルト駆動も停止するため、
低速ベルト上に枚葉印刷物が残存し、このため、上部高
速ベルトを上方に引き上げて低速ベルトの上部を開放さ
せてから残存シートを取り除く必要があった。また、無
段変速機は複雑な構造となっており、故障比率が高いの
で問題となっていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目し、低
速ベルト上でのシートのオーバラップ量を任意に簡単に
変更できる操作性が非常に良好な印刷機用シータを提供
することを目的とする。また、部品点数を大幅に少なく
しながら従来より簡易な操作性と低コストの印刷機用シ
ータを提供することを目的としている。更にシートの出
し始めや紙詰まりが生じた時でも、簡単にデリバリ部に
搬出することができる構成とした印刷機用シータを提供
することを目的とする。
速ベルト上でのシートのオーバラップ量を任意に簡単に
変更できる操作性が非常に良好な印刷機用シータを提供
することを目的とする。また、部品点数を大幅に少なく
しながら従来より簡易な操作性と低コストの印刷機用シ
ータを提供することを目的としている。更にシートの出
し始めや紙詰まりが生じた時でも、簡単にデリバリ部に
搬出することができる構成とした印刷機用シータを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る印刷機用シータは、ウェブを枚葉にカ
ットするカット部からの出側に下部高速ベルトと下部低
速ベルトとを搬送方向に沿って縦列配置させるととも
に、搬送されるカット紙の上面に沿って上部高速ベルト
を配置させ、前記下部低速ベルトの排出端側にカット紙
のスタック部を設けてなる印刷機用シータであって、印
刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆動されるシータ入
力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルトにおけ
る高速ベルトの駆動軸に対し駆動トレインを介して回転
伝達可能に連絡し、前記低速ベルトの駆動軸には前記駆
動トレインとは分離独立させた駆動源とインバータ制御
部を介して変速可能に回転駆動可能に連結させたもので
ある。
に、本発明に係る印刷機用シータは、ウェブを枚葉にカ
ットするカット部からの出側に下部高速ベルトと下部低
速ベルトとを搬送方向に沿って縦列配置させるととも
に、搬送されるカット紙の上面に沿って上部高速ベルト
を配置させ、前記下部低速ベルトの排出端側にカット紙
のスタック部を設けてなる印刷機用シータであって、印
刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆動されるシータ入
力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルトにおけ
る高速ベルトの駆動軸に対し駆動トレインを介して回転
伝達可能に連絡し、前記低速ベルトの駆動軸には前記駆
動トレインとは分離独立させた駆動源とインバータ制御
部を介して変速可能に回転駆動可能に連結させたもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る印刷機用シ
ータの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。実施形態に係る印刷機用シータの配置構成例を図
3,4に示す。これはグラビア輪転機に適用したもの
で、まず、輪転機は、一対のウェブロール10が装填さ
れる給紙部12を備えており、これから繰り出されるウ
ェブ14を導入するインフィード部16、印刷をなす印
刷ユニット18、テンション制御をなすアウトフィード
部20を備えている。前記印刷ユニット18内には印刷
処理のための版胴22が設けられ、この版胴22を回転
駆動するための回転駆動部24が印刷ユニット18の側
部に設けられている。すなわち、回転駆動部24は駆動
モータ26からギアトレイン28を介してウェブ14の
走行ラインと並行に配置された駆動軸30を回転させる
ようにしており、この駆動軸30の回転動力をギアボッ
クス32を介して取り出し、版胴22の主軸34を回転
させるものとしている。
ータの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。実施形態に係る印刷機用シータの配置構成例を図
3,4に示す。これはグラビア輪転機に適用したもの
で、まず、輪転機は、一対のウェブロール10が装填さ
れる給紙部12を備えており、これから繰り出されるウ
ェブ14を導入するインフィード部16、印刷をなす印
刷ユニット18、テンション制御をなすアウトフィード
部20を備えている。前記印刷ユニット18内には印刷
処理のための版胴22が設けられ、この版胴22を回転
駆動するための回転駆動部24が印刷ユニット18の側
部に設けられている。すなわち、回転駆動部24は駆動
モータ26からギアトレイン28を介してウェブ14の
走行ラインと並行に配置された駆動軸30を回転させる
ようにしており、この駆動軸30の回転動力をギアボッ
クス32を介して取り出し、版胴22の主軸34を回転
させるものとしている。
【0009】上記輪転機から印刷ウェブ36が排出され
るが、これを直接導入して印刷単位に切断しパイリング
するためにシータ40が設置されている。シータ40
は、印刷ユニット18から送られてくる印刷ウェブ36
の流れ方向に沿ってカット部44、高速搬送部46、低
速搬送部48、およびスタック部50を備えている。印
刷ユニット18からの印刷ウェブ36は複数のガイドロ
ール52を介してカット部44側に導入されるが、カッ
ト部44の入口にはドローロール54とこれに転接され
る押えロール56が設けられている。ドローロール54
はシータの前段に配置されている印刷ユニット18から
送られる印刷ウェブの速度より若干早く回転駆動がなさ
れ、印刷速度より若干速い速度でウェブ36をカット部
44に搬送供給するものとなっている。なお、ドローロ
ール54の直前部にはコンペンセートロール58が設け
られ、カット部44でのカット位置調整を行わせるよう
にしている。
るが、これを直接導入して印刷単位に切断しパイリング
するためにシータ40が設置されている。シータ40
は、印刷ユニット18から送られてくる印刷ウェブ36
の流れ方向に沿ってカット部44、高速搬送部46、低
速搬送部48、およびスタック部50を備えている。印
刷ユニット18からの印刷ウェブ36は複数のガイドロ
ール52を介してカット部44側に導入されるが、カッ
ト部44の入口にはドローロール54とこれに転接され
る押えロール56が設けられている。ドローロール54
はシータの前段に配置されている印刷ユニット18から
送られる印刷ウェブの速度より若干早く回転駆動がなさ
れ、印刷速度より若干速い速度でウェブ36をカット部
44に搬送供給するものとなっている。なお、ドローロ
ール54の直前部にはコンペンセートロール58が設け
られ、カット部44でのカット位置調整を行わせるよう
にしている。
【0010】ドローロール54から送り出される印刷ウ
ェブ36はカット部44に導入されるが、これは印刷ウ
ェブ36の上面部に転接されるフライナイフ60と下面
部に配設される固定ナイフによって構成されている。フ
ライナイフ60はナイフ胴の外周部の1ヵ所または2ヵ
所にナイフを設けたもので、印刷ウェブ36の搬送速度
より速い周速によって所定の長さに印刷ウェブ36を断
裁するものとなっている。これによりカット部44から
はカット紙が排出されることになる。
ェブ36はカット部44に導入されるが、これは印刷ウ
ェブ36の上面部に転接されるフライナイフ60と下面
部に配設される固定ナイフによって構成されている。フ
ライナイフ60はナイフ胴の外周部の1ヵ所または2ヵ
所にナイフを設けたもので、印刷ウェブ36の搬送速度
より速い周速によって所定の長さに印刷ウェブ36を断
裁するものとなっている。これによりカット部44から
はカット紙が排出されることになる。
【0011】このようなカット部44の出口部から紙の
流れ方向に沿って高速搬送部46と低速搬送部48が連
続して配置されているが、これらはカット紙の下面に配
置された下部高速ベルト62と下部低速ベルト64とか
ら構成されている。そして、これらの高速および低速ベ
ルト62、64により送られるカット紙の上面に配置さ
れる上部押えベルト66が設けられている。
流れ方向に沿って高速搬送部46と低速搬送部48が連
続して配置されているが、これらはカット紙の下面に配
置された下部高速ベルト62と下部低速ベルト64とか
ら構成されている。そして、これらの高速および低速ベ
ルト62、64により送られるカット紙の上面に配置さ
れる上部押えベルト66が設けられている。
【0012】下部高速ベルト62は一対のロール62
A、62B間に搬送テープ62Tを巻きかけて構成され
ており、出口側のロール62Bを駆動ロールとして搬送
テープ62Tを印刷速度(印刷ウェブ36の搬送速度)
よりは速い速度の高速で周回駆動させるようにして、カ
ット部44から排出されるカット紙同志が互いに隙間が
形成されるようにしている。同様に、下部低速ベルト6
4は一対のロール64A、64B間に搬送テープ64T
を巻きかけて構成されており、出口側のロール64Bを
駆動ロールとして、搬送テープ64Tをスタック部50
へのカット紙送り込みが可能な程度まで低速にして周回
駆動させている。下部高速ベルト62および下部低速ベ
ルト64の上面に配置される上部押えベルト66は、高
速ベルト62および低速ベルト64との間に紙搬送隙間
が形成されるように対面して、ベルト62、64上を搬
送するカット紙の表面を押えるが、これは高速ベルト6
2の搬送速度に見合う搬送速度で周回駆動されている。
上部押えベルト66の駆動源は、下部高速ベルト駆動ロ
ーラ62Bより駆動される(図示せず)。
A、62B間に搬送テープ62Tを巻きかけて構成され
ており、出口側のロール62Bを駆動ロールとして搬送
テープ62Tを印刷速度(印刷ウェブ36の搬送速度)
よりは速い速度の高速で周回駆動させるようにして、カ
ット部44から排出されるカット紙同志が互いに隙間が
形成されるようにしている。同様に、下部低速ベルト6
4は一対のロール64A、64B間に搬送テープ64T
を巻きかけて構成されており、出口側のロール64Bを
駆動ロールとして、搬送テープ64Tをスタック部50
へのカット紙送り込みが可能な程度まで低速にして周回
駆動させている。下部高速ベルト62および下部低速ベ
ルト64の上面に配置される上部押えベルト66は、高
速ベルト62および低速ベルト64との間に紙搬送隙間
が形成されるように対面して、ベルト62、64上を搬
送するカット紙の表面を押えるが、これは高速ベルト6
2の搬送速度に見合う搬送速度で周回駆動されている。
上部押えベルト66の駆動源は、下部高速ベルト駆動ロ
ーラ62Bより駆動される(図示せず)。
【0013】カット紙は上述のベルト62、64、66
により搬送されるが、高速状態から低速状態に移行させ
るために、低速搬送ベルト64との対面部分における上
部押えベルト66側にスケアリングロール70が設けら
れている。このスケアリングロール70は高速搬送され
てきたカット紙の先端を低速ベルト64との間の噛み込
み隙間で受け止め、低速ベルト64側にカット紙を移載
して減速させるもので、低速ベルト64の表面に軽い接
触圧で転接されるようになっている。スケアリングロー
ル70によって低速ベルト64に移載されたカット紙
は、低速搬送ベルトの速度によって移送され、低速ベル
ト64の先端でロール(図示せず)によって抑えられつ
つ、スタック部50に排出され、ここで積層されてパイ
リングされる。
により搬送されるが、高速状態から低速状態に移行させ
るために、低速搬送ベルト64との対面部分における上
部押えベルト66側にスケアリングロール70が設けら
れている。このスケアリングロール70は高速搬送され
てきたカット紙の先端を低速ベルト64との間の噛み込
み隙間で受け止め、低速ベルト64側にカット紙を移載
して減速させるもので、低速ベルト64の表面に軽い接
触圧で転接されるようになっている。スケアリングロー
ル70によって低速ベルト64に移載されたカット紙
は、低速搬送ベルトの速度によって移送され、低速ベル
ト64の先端でロール(図示せず)によって抑えられつ
つ、スタック部50に排出され、ここで積層されてパイ
リングされる。
【0014】ここで、本実施形態におけるシータにおい
ては、印刷ユニット18の回転駆動軸30をシータ入力
軸としており、このシータ入力軸30の回転を前記高速
ベルト手段の駆動軸に対し駆動トレインを介して回転伝
達するようにしている。そして、前記低速ベルトに対し
ては、前記シータ入力軸30とは切り離して、前記駆動
トレインとは分離独立させた駆動源を接続し、インバー
タ制御部を介して変速可能に回転伝達させた構成とした
ものである。
ては、印刷ユニット18の回転駆動軸30をシータ入力
軸としており、このシータ入力軸30の回転を前記高速
ベルト手段の駆動軸に対し駆動トレインを介して回転伝
達するようにしている。そして、前記低速ベルトに対し
ては、前記シータ入力軸30とは切り離して、前記駆動
トレインとは分離独立させた駆動源を接続し、インバー
タ制御部を介して変速可能に回転伝達させた構成とした
ものである。
【0015】まず、印刷機ユニット18の駆動軸30は
延長されてシータ40に設けられた第1のギヤボックス
74への入力軸となっており、印刷ユニット18と同一
の動力でシータ駆動するように構成している。
延長されてシータ40に設けられた第1のギヤボックス
74への入力軸となっており、印刷ユニット18と同一
の動力でシータ駆動するように構成している。
【0016】上記シータ入力軸としての駆動軸30から
の回転動力はドローロール54およびフライナイフ60
の回転動力としても利用されている。図4の展開図から
も明らかなように、ドローロール54への回転伝達をな
す第2のギアボックス76の入力軸部78にベルト79
を巻き掛け伝達し、フライナイフ60へは第1ギアボッ
クス74の第2の出力軸80との間に巻き掛けたベルト
82によって回転伝達している。また、この例において
は、シータへの印刷ウェブの導入経路におけるガイドロ
ーラ52からドローロール54に至る経路にドラムロー
ラ84を設け、回転動力を得て印刷ウェブ36の送り速
度を決定するようにしている。ドラムローラ84にはニ
ップローラ86を転接して印刷ウェブ36を送り出すも
のとしている。
の回転動力はドローロール54およびフライナイフ60
の回転動力としても利用されている。図4の展開図から
も明らかなように、ドローロール54への回転伝達をな
す第2のギアボックス76の入力軸部78にベルト79
を巻き掛け伝達し、フライナイフ60へは第1ギアボッ
クス74の第2の出力軸80との間に巻き掛けたベルト
82によって回転伝達している。また、この例において
は、シータへの印刷ウェブの導入経路におけるガイドロ
ーラ52からドローロール54に至る経路にドラムロー
ラ84を設け、回転動力を得て印刷ウェブ36の送り速
度を決定するようにしている。ドラムローラ84にはニ
ップローラ86を転接して印刷ウェブ36を送り出すも
のとしている。
【0017】上記第1のギアボックス74における第2
出力軸80は更に下部高速ベルト62に回転動力を与え
るようにしている。このため、下部高速ベルト62の駆
動軸62Bに伝達ベルト88を巻き掛けし、印刷速度
(印刷ウェブの搬入速度)よりは10%程度の増速率と
なるように調整している。増速機構は伝達ベルト88が
巻き掛けられるプーリの直径比を設定して実現されてい
る。したがって、下部高速ベルト62は印刷ユニット1
8からの回転動力を用い駆動トレインを経由して駆動さ
れる機構となっている。
出力軸80は更に下部高速ベルト62に回転動力を与え
るようにしている。このため、下部高速ベルト62の駆
動軸62Bに伝達ベルト88を巻き掛けし、印刷速度
(印刷ウェブの搬入速度)よりは10%程度の増速率と
なるように調整している。増速機構は伝達ベルト88が
巻き掛けられるプーリの直径比を設定して実現されてい
る。したがって、下部高速ベルト62は印刷ユニット1
8からの回転動力を用い駆動トレインを経由して駆動さ
れる機構となっている。
【0018】一方、下部低速ベルト64は印刷ユニット
18からの駆動系列とは完全に分離されており、その駆
動軸64Bに対しては独立の駆動源を用いて搬送駆動力
を得るようにしている。すなわち上記駆動系列から分離
された独立駆動モータ90を取付しており、この出力軸
をインバータ制御部92を介して低速ベルト駆動軸64
Bに回転伝達させているのである。したがって、インバ
ータ制御部92による調整により下部低速ベルト64の
搬送速度を下部高速ベルト62の駆動力とは別に独立し
て制御でき、高速搬送部46から送られて低速ベルト6
4上に次々に瓦積みされるカットシートのラップ量は低
速ベルト64の速度調整により任意に設定できる。この
調整は操作パネルに調整ノブを設けたポテンショメータ
を取り付け、この回転操作により電気制御信号によって
独立駆動モータ90の回転制御すればよい。駆動モータ
90は、回転検出スイッチおよび制御機器(図示せず)
によって、任意の速度より印刷機の速度(回転)に連動
して回転される。
18からの駆動系列とは完全に分離されており、その駆
動軸64Bに対しては独立の駆動源を用いて搬送駆動力
を得るようにしている。すなわち上記駆動系列から分離
された独立駆動モータ90を取付しており、この出力軸
をインバータ制御部92を介して低速ベルト駆動軸64
Bに回転伝達させているのである。したがって、インバ
ータ制御部92による調整により下部低速ベルト64の
搬送速度を下部高速ベルト62の駆動力とは別に独立し
て制御でき、高速搬送部46から送られて低速ベルト6
4上に次々に瓦積みされるカットシートのラップ量は低
速ベルト64の速度調整により任意に設定できる。この
調整は操作パネルに調整ノブを設けたポテンショメータ
を取り付け、この回転操作により電気制御信号によって
独立駆動モータ90の回転制御すればよい。駆動モータ
90は、回転検出スイッチおよび制御機器(図示せず)
によって、任意の速度より印刷機の速度(回転)に連動
して回転される。
【0019】上記構成に係る印刷機用シータでは、印刷
ユニット18の回転駆動軸30に連動して駆動されるシ
ータ入力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルト
における高速ベルト62の駆動軸62Bに対し駆動トレ
インを介して回転伝達可能に連絡しているが、低速ベル
ト64の駆動軸64Bには前記駆動トレインとは分離独
立させた駆動源としてのモータ90とインバータ制御部
92を介して変速可能に回転伝達させている。したがっ
て、印刷ウェブ36が枚葉にカットされて高速搬送領域
で搬送されてくるまでは印刷機動力によっているが、低
速領域にてスタック部50まで搬送されるのはシータ4
0に設けた独立駆動源による。このため印刷作業を停止
しても、低速領域に残留して瓦積み状態にあるカットシ
ートを連続してスタック部50に送り込むことができ
る。
ユニット18の回転駆動軸30に連動して駆動されるシ
ータ入力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルト
における高速ベルト62の駆動軸62Bに対し駆動トレ
インを介して回転伝達可能に連絡しているが、低速ベル
ト64の駆動軸64Bには前記駆動トレインとは分離独
立させた駆動源としてのモータ90とインバータ制御部
92を介して変速可能に回転伝達させている。したがっ
て、印刷ウェブ36が枚葉にカットされて高速搬送領域
で搬送されてくるまでは印刷機動力によっているが、低
速領域にてスタック部50まで搬送されるのはシータ4
0に設けた独立駆動源による。このため印刷作業を停止
しても、低速領域に残留して瓦積み状態にあるカットシ
ートを連続してスタック部50に送り込むことができ
る。
【0020】このように構成された印刷機用シータで
は、インバータ制御部92への制御信号を操作パネルで
調整ノブを回転することで実現でき、従来の無段変速機
の変更操作のために数回から10回転程度まで操作量を
必要としていたのに比べて大幅に操作性が改善される。
また、従来では印刷機動力を無段変速機を経由して駆動
される低速ベルトによって行なっているため、シータ4
0の組み立てに際しても多くの部品を用いた無段変速機
の組み込み作業などが必要であったが、実施形態では組
み立て工数や機械部品点数を削減することができ、コス
トダウン効果が高い。また、無段変速機ではリンク機構
やクラッチなどの使用部品点数が多ため伝達不良などの
事故発生率が高かったが、実施形態では不良発生率を大
幅に低減させることができる。更に、低速ベルトの単独
駆動方式を採用したことにより、残留しているシート出
しの前準備作業などの工数低減を図ることできる効果が
得られる。
は、インバータ制御部92への制御信号を操作パネルで
調整ノブを回転することで実現でき、従来の無段変速機
の変更操作のために数回から10回転程度まで操作量を
必要としていたのに比べて大幅に操作性が改善される。
また、従来では印刷機動力を無段変速機を経由して駆動
される低速ベルトによって行なっているため、シータ4
0の組み立てに際しても多くの部品を用いた無段変速機
の組み込み作業などが必要であったが、実施形態では組
み立て工数や機械部品点数を削減することができ、コス
トダウン効果が高い。また、無段変速機ではリンク機構
やクラッチなどの使用部品点数が多ため伝達不良などの
事故発生率が高かったが、実施形態では不良発生率を大
幅に低減させることができる。更に、低速ベルトの単独
駆動方式を採用したことにより、残留しているシート出
しの前準備作業などの工数低減を図ることできる効果が
得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆動されるシータ
入力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルトにお
ける高速ベルトの駆動軸に対し駆動トレインを介して回
転伝達可能に連絡し、低速ベルトの駆動軸には前記駆動
トレインとは分離独立させた駆動源とインバータ制御部
を介して変速可能に回転伝達させた構成を採用したの
で、低速ベルト上でのラップ量の操作性がアップすると
ともに、機械部品点数が削減されるため、コストダウン
を図ることができ、更に、無段変速機を使用しないた
め、長寿命となる。また、シート出し始めや、紙詰まり
が生じたときに、低速ベルトだけ回して紙をデリバリに
搬出でき、緩動運転時、低速ベルトの速度を速めに設定
しているため、紙が流れやすいという効果も得られる。
印刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆動されるシータ
入力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルトにお
ける高速ベルトの駆動軸に対し駆動トレインを介して回
転伝達可能に連絡し、低速ベルトの駆動軸には前記駆動
トレインとは分離独立させた駆動源とインバータ制御部
を介して変速可能に回転伝達させた構成を採用したの
で、低速ベルト上でのラップ量の操作性がアップすると
ともに、機械部品点数が削減されるため、コストダウン
を図ることができ、更に、無段変速機を使用しないた
め、長寿命となる。また、シート出し始めや、紙詰まり
が生じたときに、低速ベルトだけ回して紙をデリバリに
搬出でき、緩動運転時、低速ベルトの速度を速めに設定
しているため、紙が流れやすいという効果も得られる。
【図1】本発明の実施形態に係る印刷機用シータの断面
構成図である。
構成図である。
【図2】同シータの要部平面展開図である。
【図3】本発明の実施形態に係る印刷機用シータを備え
た印刷装置の配置構成図である。
た印刷装置の配置構成図である。
【図4】同平面構成図である。
10 ウェブロール 12 給紙部 14 ウェブ 16 インフィード部 18 印刷ユニット 20 アウトフィード部 22 版胴 24 回転駆動部 26 駆動モータ 28 ギアトレイン 30 駆動軸 32 ギアボックス 34 版胴主軸 36 印刷ウェブ 40 シータ 44 カット部 46 高速搬送部 48 低速搬送部 50 スタック部 52 ガイドロール 54 ドローロール 56 押えロール 58 コンペンセートロール 60 フライナイフ 62 下部高速ベルト 64 下部低速ベルト 66 上部押えベルト 70 スケアリングロール 74 第1ギアボックス 76 第2ギアボックス 78 入力軸部 79 巻き掛けベルト 80 出力軸 82 巻き掛けベルト 84 ドラムローラ 86 ニップローラ 88 伝達ベルト 90 独立駆動モータ 92 インバータ制御部
Claims (1)
- 【請求項1】 ウェブを枚葉にカットするカット部から
の出側に下部高速ベルトと下部低速ベルトとを搬送方向
に沿って縦列配置させるとともに、搬送されるカット紙
の上面に沿って上部高速ベルトを配置させ、前記下部低
速ベルトの排出端側にカット紙のスタック部を設けてな
る印刷機用シータにおいて、 印刷ユニットの回転駆動軸に連動して駆動されるシータ
入力軸を有し、このシータ入力軸を前記搬送ベルトにお
ける高速ベルトの駆動軸に対し駆動トレインを介して回
転伝達可能に連絡し、前記低速ベルトの駆動軸には前記
駆動トレインとは分離独立させた駆動源と制御部を介し
て変速可能に回転伝達させたことを特徴とする印刷機用
シータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21149598A JP3405926B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 印刷機用シータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21149598A JP3405926B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 印刷機用シータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000044103A true JP2000044103A (ja) | 2000-02-15 |
JP3405926B2 JP3405926B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=16606902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21149598A Expired - Fee Related JP3405926B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 印刷機用シータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3405926B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-27 JP JP21149598A patent/JP3405926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3405926B2 (ja) | 2003-05-12 |
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Legal Events
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