JPH11236167A - 折り機のシート減速装置 - Google Patents

折り機のシート減速装置

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JPH11236167A
JPH11236167A JP3825698A JP3825698A JPH11236167A JP H11236167 A JPH11236167 A JP H11236167A JP 3825698 A JP3825698 A JP 3825698A JP 3825698 A JP3825698 A JP 3825698A JP H11236167 A JPH11236167 A JP H11236167A
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JP
Japan
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belt
speed
cylinder
folding
roller
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JP3825698A
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Mikio Motooka
幹雄 本岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チョッパ折りの精度が向上するとともに、装
置の構成部品を減らして製造コストを抑え、更に装置の
保守点検や修理が容易な折り機のシート減速装置を提供
する。 【解決手段】 連続紙は、鋸胴1と折胴2と咬え胴4に
より折り帳3となる。折り帳3は、紙剥しガイド29に
より第1の搬送ベルト5に受渡される。第2の搬送ベル
ト7は、第1の搬送ベルト5よりも低速であり、増減速
ローラ13、14は、両速度の中間領域内で、適宜のタ
イミングで制御される。昇降ローラ9aは、そのタイミ
ングと同期して昇降し、上側搬送ベルト5aと第2の搬
送ベルト7との挟持搬送力を解放する。折り帳3は、振
分けガイド30により、上段搬送ベルト10と下段搬送
ベルト12へ交互に振り分けられ、チョッパ折り後、次
工程に受渡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転機の折り機に
設備し、順次供給されてくるシート、例えば折り帳を減
速して下流工程へ受渡す折り機のシート減速装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシート減速装置を図10〜図13
に示す。図10は、輪転機の折り機部に設備した従来の
シート減速装置の概略正面配置図、図11〜図13は、
咬え胴から減速胴へ折り帳を受渡す場合のくわえ替え状
況説明図である。なお、図11〜図13は、時系列的に
変化する状況を順に表してある。チョッパ折り装置を備
えた輪転機の折り機でチョッパ折りをする場合には、印
刷されて送り出されてくる連続紙(ウェブ)を、鋸胴1
と折胴2との間で所定寸法に断裁し、その後、折胴2と
咬え胴4との間で、この断裁線に平行して半分に折り畳
む。これにより、折り帳3を形成する。咬え胴4から排
出されてくる折り帳3を、搬送ベルトによって移送し、
この折り帳3の先端である折り線部をチョッパ折り装置
18のストッパに当てて停止させ、この停止した折り帳
3の中央にチョッパブレードを突っ込むことにより、断
裁線に対して直角の方向に半分に折り畳んだチョッパ折
り帳3を形成している。
【0003】しかし、このような減速胴を具備しない通
常の折り機でチョッパ折りを行うときには、印刷速度が
速くなり一定速度を超え、咬え胴4から搬送ベルトによ
って送られてくる折り帳3の搬送速度が速くなると、折
り帳3がストッパ(図示省略)に当たったときの反発が
大きくなって、折り精度が不安定になったり、折り帳3
に傷が生じて印刷物の品質を低下させたりするので、印
刷速度を下げて運転せざるを得ない。したがって、従来
より、チョッパ折りの印刷物を扱う頻度の多い輪転機に
は、減速胴6を備えた折り機が用いられている。この折
り機には、図10に示すように、咬え胴4からチョッパ
折り装置18へ至る間に咬え胴4の周速より遅く回転す
る減速胴6と、この減速胴6に対接して減速胴6と同一
速度で回転する受渡し胴8を設け、各胴間を爪で折り帳
3を受渡し、減速胴6から下段のチョッパ折り装置18
bへ至る経路と、減速胴6から受渡し胴8への爪受渡し
を経て、上段のチョッパ折り装置18aへ至る2つの経
路とを設け、振分けガイドの切換えと爪開閉の切換え
で、この2系列でチョッパ折りを交互に行うことによ
り、輪転機の印刷速度を下げることなく、高速運転を確
保するようにしていた。
【0004】従来のこのような減速胴を備えた折り機で
は、図11〜図13に示すように、受け台21とカム機
構(図示省略)によって開閉する咬え板20を内蔵した
咬え胴4にストッパ22とカム機構(図示省略)によっ
て開閉する爪23を内蔵した減速胴6が微少隙間をもっ
て近設されている。折胴2と咬え胴4との間で断裁線に
対して平行に半分に折られた折り帳3の先端である折り
線部は、受け台21と咬え板20との間にくわえられ
て、咬え胴4の外周に沿って搬送される。咬え胴4にお
ける折り帳3のくわえ位置が減速胴6のストッパ22に
近づいてくると、咬え板20がそのカム機構によって受
け台21から離れ、折り帳3の先端を解放する。一方、
減速胴6の爪23は、そのカム機構によって、図11に
示すように、咬え胴4の受け台21に折り込まれた折り
帳3の先端を、図12に示すように起こして剥し、図1
3に示すように、ストッパ22に当たった折り帳3の先
端をつかみ、減速胴6に受取られる。減速胴6に受取ら
れた折り帳3は、一部ごとに下段の搬送ベルト24a、
24bと、減速胴6と同様の爪を持った受渡し胴8の爪
への受渡しを経て、上段の搬送ベルト25a、25bに
移載され、それぞれの搬送ベルト24a、24b、25
a、25bによって、上段及び下段のチョッパ折り装置
18a、18bに導かれてチョッパ折りが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな減速胴6を備えた従来の折り機には、次のような問
題点を有していた。 (1) 咬え胴4から減速胴6へと周速の異なる胴間で折り
帳3の受渡しを行うため、咬え胴4から減速胴6への同
時くわえ替えが不可能で、咬え胴内部に折り込まれてい
る折り帳3の先端を減速胴の爪23で剥し、次にこの剥
された折り帳3の先端をつかむ動作をするため、折り帳
3は一時的に無拘束状態になって、受渡しの乱れを生
じ、これがチョッパ折りの精度不良を招いていた。 (2) 折り帳3の無拘束状態を極力短縮させて受渡し精度
を良くするためには、咬え胴4の咬え板20及び減速胴
6の爪23の開閉動作時間を更に短縮させる必要があ
る。しかし、これには、装置自体の負荷が増大して実用
性がなくなるため、輪転機の更なる高速化が望めなかっ
た。 (3) 減速胴6及び受渡し胴8は、上流側からの折り帳3
の受取りを爪装置で行っており、多数の爪と爪開閉機構
など多くの部品を必要としている。 (4) 爪くわえ渡しであるため、各胴は、円周長さが鋸胴
1で断裁するシート長さに応じたものにすることと、爪
と爪とがタイミングを合わせてくわえ替えをするため、
駆動装置は、特定のタイミングで動くようにする必要が
ある。また、そのため、各胴の配置は制限が多い。
【0006】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
のであり、チョッパ折りの精度が向上するとともに、装
置の構成部品を減らして製造コストを抑え、更に装置の
保守点検や修理が容易な折り機のシート減速装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、折胴と咬え胴とで
構成された平行折り部で成形され、該咬え胴から搬出さ
れてくるシートをチョッパ折り装置へ移送する経路の途
上において、上記咬え胴から送り出すシートの走行速度
に対応して走行する上下一対の第1の搬送ベルトと、該
第1の搬送ベルトのシート走行ラインの上下に対設さ
せ、該第1の搬送ベルトから送り出されたシートを上記
咬え胴と同速度又はそれ以下の速度に変速できる一対の
増減速ローラと、該増減速ローラの駆動系に設けられ
た、運転中に位相が調整できる位相調整装置と、上記増
減速ローラで減速した速度と同速で走行し、上記第1の
搬送ベルトからシートを受取り搬送する第2の搬送ベル
トとを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る折り機のシー
ト減速装置の実施の形態について図面に基づいて説明す
る。第1の実施形態を図1〜図8に示す。図1は、輪転
機の折り機部に設備したシート減速装置の概略正面配置
図、図2は、図1におけるシート減速装置の紙剥しガイ
ド29付近(II部)の拡大図、図3は、図1におけるシ
ート減速装置の振分けガイド30付近(III 部)の拡大
図、図4は、図1におけるシート減速装置の増減速ロー
ラ13・14付近(IV部)の正面図(同図(a) )及び側
面の断面図(同図(b) )、図5は、図1における昇降ロ
ーラ9a付近(V 部)の正面図(同図(a) )及び側面の
断面図(同図(b) )、図6は、図1における仕分けロー
ラ11付近(VI部)の側面の断面図である。また、図7
は、増減速ローラの制御例を示したグラフ、図8は、増
減速ローラの駆動系の概略正面配置図である。なお、図
7の縦軸は速度で、横軸は時間(場所)である。なお、
図1においてクロスする複数のベルトは、軸方向に分割
した複数個のベルトを互い違いに配置させており、ま
た、軸を共用しているローラ等は、ベアリングを介して
任意に回転できるよう軸着した構造にしてある。
【0009】シート減速装置は、図1に示すように、鋸
胴1、折胴2及び咬え胴4がその順番で配置されてい
る。ウェブは、鋸胴1と折胴2との間で所定寸法に断裁
された後、折胴2と咬え胴4との間で、この断裁線と平
行して2つに折り畳まれて、折り帳3となる。咬え胴4
は、折り帳3をその折り目で把持して回転移送する。チ
ョッパ折り装置は、上段チョッパ折り装置18aと下段
チョッパ折り装置18bが設けられている。咬え胴4か
らチョッパ折り装置18a、18bへの折り帳3の搬送
経路(シート走行ライン)には、第1の搬送ベルト5、
第2の搬送ベルト7、上段搬出ベルト10及び下段搬出
ベルト12、並びに、増減速ローラ13、14及び振分
け移送部(図3参照)が配置されている。折り帳3を上
段搬出ベルト10と下段搬出ベルトに振り分けるのは、
振分けガイド30である。なお、上段チョッパ折り装置
18aと下段チョッパ折り装置18bの下流には、それ
ぞれ羽根車18a、19aが設けられており、これによ
り、チョッパ折りされた折り帳3が減速されて、次工程
に搬出されていく。
【0010】第1の搬送ベルト5は、図1に示すよう
に、一対のエンドレスベルトで、上側搬送ベルト5a及
びそれと対をなす下側搬送ベルト5bから構成されてい
る。上側搬送ベルト5aは、駆動ローラ17、ガイドロ
ーラ15、昇降ローラ9aを巻回しており、駆動源(図
示省略)に連結した駆動ローラ17によって一方向に走
行する。また、上側搬送ベルト5aは、咬え胴4の外周
面へ一部を転接して走行する。下側搬送ベルト5bは、
上側搬送ベルト5aの下方に位置し、駆動ローラ17、
ガイドローラ15及びローラ27(図4(b)参照)を
巻回しており、駆動源(図示省略)に連結した駆動ロー
ラ17によって一方向に走行する。下側搬送ベルト5b
は、上側搬送ベルト5aとの対向面において同一となる
方向に走行する。また、上側搬送ベルト5a及び下側搬
送ベルト5bの速度は、咬え胴4の周速度、すなわち折
り帳3の供給速度と同期した速度となるように、制御さ
れている。咬え胴4の近傍には、紙剥しガイド29が設
けられており、この紙剥しガイド29は、折り帳3を咬
え胴4から第1の搬送ベルト5へ取り込む(図2参
照)。
【0011】上側搬送ベルト5a及び下側搬送ベルト5
bにおけるシート走行ラインの上下には、図1及び図4
に示すように、一対の増減速ローラ13、14が折り帳
3の横幅方向(図1の紙面垂直方向)へ並設して、互い
に対設している。この部分では、折り帳3は、図4
(b)に示すように、第1の搬送ベルト5と当接するこ
とで搬送されているとともに、増減速ローラ13、14
とも当接する。増減速ローラ13、14は、軸26a、
26bにそれぞれキーを介して固定されている。増減速
ローラ13、14の詳細は、後述する。なお、下側の軸
26bには、ローラ27がベアリングを介して回転自在
に軸着されている。
【0012】第2の搬送ベルト7は、図1に示すよう
に、エンドレスベルトで、駆動ローラ17及び複数のガ
イドローラ15を巻回しており、駆動源(図示省略)に
連結した駆動ローラ17によって一方向に走行する。具
体的には、上側搬送ベルト5aとシート走行ラインを介
して対設し、外側面の一部をローラ28の外周面へ転接
させ、かつシート走行ラインにおける上流側の一部を下
側搬送ベルト5bの走行経路へ合致させている(図4
(b)参照)。第2の搬送ベルトは、上段チョッパ折り
装置の作動速度に対応すべく、第1の搬送ベルト5の速
度よりも減速された速度で回転走行するように制御され
ている。
【0013】上段搬出ベルト10は、図1に示すよう
に、一対のエンドレスベルトで、上段上側搬送ベルト1
0a及び上段下側搬送ベルト10bから構成されてい
る。上段上側搬送ベルト10aは、駆動ローラ17、ガ
イドローラ15及びローラ28a、9bを巻回してお
り、駆動源(図示省略)に連結した駆動ローラ17によ
って一方向に走行する。ローラ9bは、昇降ローラ9a
と軸心を合致させて軸着させており、軸16の回動に関
係なく同位置を維持できるように構成されている(図5
(b)参照)。ここで、昇降ローラ9aは、図5(a)
に示すように、軸16に対して距離5Lだけ偏心して軸
着させたものである。軸16の回動により、昇降ローラ
9aを所定のタイミングで任意に昇降させることができ
る。昇降ローラ9aを上昇させると、折り帳3は、上側
搬送ベルト5aと離間し、上段上側搬出ベルト10aと
当接する(図5(b)参照)。また、昇降ローラ9aを
下降させると、折り帳3は、上側搬送ベルト5aと当接
し、上段上側搬送ベルト10aと離間する。
【0014】上段下側搬出ベルト10bは、上段上側搬
送ベルト10aの下方に位置し、駆動ローラ17、ガイ
ドローラ15、ローラ28b及び仕分けローラ11(図
6参照)を巻回しており、駆動源(図示省略)に連結し
た駆動ローラ17によって一方向に走行する。上段下側
搬送ベルト10bは、上段上側搬送ベルト10aとの対
向面において同一となる方向に走行する。上段上側搬送
ベルト10aと上段下側搬送ベルト10bは、第2の搬
送ベルト7と同期した低速度で回転走行するように制御
されている。
【0015】下段搬出ベルト12は、図1に示すよう
に、一対のエンドレスベルトで、下段上側搬出ベルト1
2a及び下段下側搬出ベルト12bから構成されてい
る。下段上側搬出ベルト12aは、駆動ローラ17、複
数のガイドローラ15及び仕分けローラ11を巻回して
おり、駆動源(図示省略)に連結した駆動ローラ17に
よって一方向に走行する。下段上側搬出ベルト12aの
仕分けローラ11と、上段下側搬出ベルト10bの仕分
けローラ11は、ベアリングを介して同軸に取付けられ
ている(図6参照)。下段下側搬出ベルト12bは、駆
動ローラ17及び複数のガイドローラ15を巻回してお
り、駆動源(図示省略)に連結した駆動ローラ17によ
って一方向に走行する。また、下段下側搬出ベルト12
bは、ローラ28aの外周面へ一部を転接して走行す
る。下段上側搬送ベルト12aと下段下側搬送ベルト1
2bは、第2の搬送ベルト7と同期した低速度で回転走
行するように制御されている。
【0016】増減速ローラ13、14について説明す
る。増減速ローラ13、14は、咬え胴4から第1の搬
送ベルト5を介して送り出された折り帳3を挟持搬送す
るローラで、その駆動系は、例えば図8に示すようにな
る。すなわち、折り機全体の駆動装置に連結している駆
動元歯車33から折り帳3の搬出タイミングをとって駆
動する歯車34と、増減速ローラ13、14の減速タイ
ミングの調節のため、位相調整モータ31及び、位相調
整機構例えばハーモニックドライブ32(ハーモニック
ドライブは、株式会社ハーモニックドライブシステムの
登録商標)で構成されるタイミング調整装置(位相調整
装置)を経由して、増減速のための変速歯車38を介
し、歯車34により増減速ローラ13、14は駆動され
ている。その際、歯車34から駆動された回転は、ハー
モニックドライブ32の入力側サーキュラースプライン
32aに伝達され、入力側サーキュラースプライン32
aは楕円状カム32b(ウエーブ・ジェネレータ)に回
転自在に支持され、入・出力サーキュラースプライン3
2a、32dより歯数が少ないフレクススプライン32
cを経由して出力側サーキュラースプライン32dに伝
わる。出力側サーキュラースプライン32dは、歯車3
8に回転を伝達する。フレクススプライン32cは、内
接する楕円状カム32bの回転によって歯数差分だけ、
入力側サーキュラースプライン32aと出力側サーキュ
ラースプライン32dに回転ずれを生じさせる。楕円カ
ム32bの回転方向によって進み側、遅れ側どちらへで
もずらせることができる。楕円状カム32bに位相調整
モータ31が接続されており、このモータ31を操作す
ることにより位相の調整をすることができる。なお、図
8中の35はフレーム、36はカバー、37はプーリで
ある。プーリ37は、増減速しない上側搬送ベルト5a
と下側搬送ベルト5bが増減速ローラ13、14を巻回
又は接触する部分に設けるもので、増減速駆動されてい
る増減速ローラ13、14と回転力を無縁にする作用を
有する。このタイミング調整装置により、増減速ローラ
13、14は、図7に示すように、その周速度を第1の
搬送ベルト5に対応した高速度と、第2の搬送ベルト7
に対応した低速度との中間領域内において、適宜のタイ
ミングで増減速制御できるように制御される。例えば、
同速度から数拾パーセント減速できる。
【0017】次に、第1の実施の形態の作用について図
1を用いて説明する。本発明に係る折り機のシート減速
装置は、上述したように構成されたもので、平行折り部
において鋸胴1と折胴2との間で、所定寸法に断裁さ
れ、折胴2と咬え胴4との間で、断裁線に対して平行に
2つに折られた折り帳3は、その折り線部を咬え胴4の
咬え板20と受け台21(図11参照)との間にくわえ
られ、咬え胴4の外周に沿って回転移送される。続い
て、咬え胴4が更に回転し、咬え板20がそのカム機構
によって受け台21から離れ、折り帳3が解放された
後、この折り帳3は、紙剥しガイド29によって咬え胴
4から剥される。そして、咬え胴4から剥されて、上側
搬送ベルト5aと咬え胴4の外周面とに挟持されて送ら
れた折り帳3は、上側搬送ベルト5aと下側搬送ベルト
5bとの間に搬入され、更に増減速ローラ13、14へ
引き渡される。増減速ローラ13、14は、折り帳3を
挟んだ後、所定の周速度まで減速制御される(図7中の
点7A)。その後、一定速度V1を保ち、折り帳3の紙
尻が増減速ローラ13、14を通過する(図7中の点7
B)と同時に増速に転じ、初期機械速度V2(咬え胴4
の周速度と折り帳3の供給速度とは等しい。)まで加速
される。また、折り帳3が増減速ローラ13、14によ
り減速されるタイミングと同期して昇降ローラ9aが上
昇し、上側搬送ベルト5aと第2の搬送ベルト7との挟
持搬送力が解放される。減速のタイミングは、位相調整
モータ31を操作することにより、運転中容易に調整で
きる。これによって折り帳3は、上段上側搬出ベルト1
0aと第2の搬送ベルト7によって挟持搬送された後、
続いて、上段上側搬出ベルト10aと第2の搬送ベルト
7との間、及び上段上側搬出ベルト10aと下段下側搬
出ベルト12bとの間へ送り込まれ、ローラ28aの外
周面に沿って走行する。
【0018】その後、振分けガイド30の昇降を介し
て、折り帳3は、上段チョッパ装置18a又は下段チョ
ッパ装置18bへ交互に振り分けられる。すなわち、従
来と同様、振分けガイド30の下降設定によってローラ
28aを巻回走行した折り帳3は、上段上側搬出ベルト
10aと上段下側搬出ベルト10bとの中間に送り込ま
れ、これらの挟持により、ローラ28bの外周面に沿っ
て移動した後、上段チョッパ折り装置18aへ導かれ
て、折り帳3の断裁線に対して直角に半折りされ、下方
の羽根車へ送り出される。また、振分けガイド30の上
昇設定によってローラ28aを巻回走行した折り帳3
は、下段上側搬出ベルト12aと下段下側搬出ベルト1
2bとの中間に送り込まれ、これらに挟持された状態で
移動した後、下段チョッパ折り装置18bへ導かれて、
折り帳3の断裁線に対して直角に半折りされ、下方の羽
根車19bへ送り出される。羽根車19a、19bから
排出された折り帳3は、排出コンベア(図示省略)上へ
シングリングされ、次工程へ送り出されることになる。
【0019】次に、第2の実施形態を図9に示す。この
実施形態においては、第1の実施形態と同様、鋸胴1、
折胴2、咬え胴4、搬送ベルト5’、搬出ベルト10’
及び増減速ローラ13、14を備えているが、第1の実
施形態と異なり、チョッパ折り装置18’を1系列にし
てある。したがって、第1の実施形態のような振分けガ
イド30を備えていない。咬え胴4で半分に折られた折
り帳3が、搬送ベルト5’により運ばれ、第1の実施形
態の場合と同様の機構により、増減速ローラ13、14
で減速され、搬出ベルト10’により搬出される。搬出
ベルト10’で搬出される途中にチョッパ折り装置1
8’があり、直角に折られ、羽根車19’に排出され
る。この装置は、第1の実施形態に比し、チョッパ折り
装置18’を1系列にしたので、第1の実施形態の特徴
に加え、装置の構造が簡単で、かつ安価に製造できると
いう特徴がある。なお、チョッパ折り装置18’は、第
1の実施形態の場合と同じ処理量とするためには、2倍
の回数作動させる必要がある。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、折り機のシート減速装
置は、咬え胴から送り出された折り帳を上下に配設した
2系列のチョッパ折り装置に交互に移送することによっ
て、輪転機の印刷速度を減速する必要がなく、高速運転
状態を維持することが可能となった。すなわち、本装置
は、咬え胴から送り出された折り帳を折り帳移送方向に
沿って並設した機械速度に対応した第1の搬送ベルトへ
移載し、増減速ローラにより走行速度を減速させた後、
下流チョッパ折り装置の機能に対応した低速走行の搬出
ベルトへ振り分けて受渡すようになっている。したがっ
て、次のような効果を奏する。 (1) 減速胴へ折り帳を把持させる爪装置を設備する必要
がなく、ローラでよいため、爪、カムその他関連する部
品が省略できるため、製造費の大幅な低減を図ることが
できる。また、該減速胴の直径を任意に設定することが
可能であり、配置も自由に設定できるという利点があ
る。 (2) これに関連して、減速胴の組立て調整が不要で、製
造費に加え、保守点検、修理が容易になる。 (3) 咬え胴以降折り帳をベルトとベルトで挟持して搬送
するため、移送状態が安定化し、また、ベルト間の移載
タイミングも機械稼働中において、任意に変更設定でき
る。このため、機械稼働率の向上を図ることができる。 (4) 咬え胴からの折り帳移送が安定化し、高速運転にお
いても折り線部の破れやシワの発生がなくなり、高品質
の折り帳を排出することができる。 (5) 輪転機の大幅な高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のシート減速装置
を輪転機の折り機部に設備した状態を表す概略正面配置
図である。
【図2】図1におけるシート減速装置の紙剥しガイド付
近(II部)の拡大図である。
【図3】図1におけるシート減速装置の振分けガイド付
近(III 部)の拡大図である。
【図4】(a)は、図1におけるシート減速装置の増減
速ローラ付近(IV部)の正面図であり、(b)は、その
側面の断面図である。
【図5】(a)は、図1における昇降ローラ付近(V
部)の正面図であり、(b)は、その側面の断面図であ
る。
【図6】図1における振分けローラ付近(VI部)の側面
の断面図である。
【図7】増減速ローラの制御例を示したグラフであり、
縦軸は速度、横軸は時間(場所)である。
【図8】増減速ローラの駆動系の概略正面配置図であ
る。
【図9】本発明に係る第2の実施形態のシート減速装置
を輪転機の折り機部に設備した状態を表す概略正面配置
図である。
【図10】従来技術に係るシート減速装置を輪転機の折
り機部に設備した状態を表す概略正面配置図である。
【図11】咬え胴から減速胴へ折り帳を受渡す場合のく
わえ替え状況説明図である。
【図12】咬え胴から減速胴へ折り帳を受渡す場合のく
わえ替え状況説明図である。
【図13】咬え胴から減速胴へ折り帳を受渡す場合のく
わえ替え状況説明図である。
【符号の説明】
1 鋸胴 2 折胴 3 折り帳 4 咬え胴 5 第1の搬送ベルト 5a 上側搬送ベルト 5b 下側搬送ベルト 7 第2の搬送ベルト 9、9b、27、28a、28b ローラ 9a 昇降ローラ 10 上段搬出ベルト 10a 上段上側搬出ベルト 10b 上段下側搬出ベルト 11 仕分けローラ 12 下段搬出ベルト 12a 下段上側搬出ベルト 12b 下段下側搬出ベルト 13、14 増減速ローラ 15 ガイドローラ 16、26a、26b 軸 17 駆動ローラ 18a 上段チョッパ折り装置 18b 下段チョッパ折り装置 19a、19b 羽根車 29 紙剥しガイド 30 振分けガイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折胴と咬え胴とで構成された平行折り部
    で成形され、該咬え胴から搬出されてくるシートをチョ
    ッパ折り装置へ移送する経路の途上において、上記咬え
    胴から送り出すシートの走行速度に対応して走行する上
    下一対の第1の搬送ベルトと、該第1の搬送ベルトのシ
    ート走行ラインの上下に対設させ、該第1の搬送ベルト
    から送り出されたシートを上記咬え胴と同速度又はそれ
    以下の速度に変速できる一対の増減速ローラと、該増減
    速ローラの駆動系に設けられた、運転中に位相が調整で
    きる位相調整装置と、上記増減速ローラで減速した速度
    と同速で走行し、上記第1の搬送ベルトからシートを受
    取り搬送する第2の搬送ベルトとを備えることを特徴と
    する折り機のシート減速装置。
JP3825698A 1998-02-20 1998-02-20 折り機のシート減速装置 Withdrawn JPH11236167A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008012812A1 (de) 2007-05-07 2008-11-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Falzmaschine und sie verwendende Druckmaschine
CN103786424A (zh) * 2012-10-26 2014-05-14 株式会社东京机械制作所 可变切断尺寸折页装置和包括该装置的印刷机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008012812A1 (de) 2007-05-07 2008-11-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Falzmaschine und sie verwendende Druckmaschine
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