JP2000043440A - 感光性平版印刷版の積載方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の積載方法

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JP2000043440A
JP2000043440A JP21246398A JP21246398A JP2000043440A JP 2000043440 A JP2000043440 A JP 2000043440A JP 21246398 A JP21246398 A JP 21246398A JP 21246398 A JP21246398 A JP 21246398A JP 2000043440 A JP2000043440 A JP 2000043440A
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resin
layer
lithographic printing
photosensitive
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JP21246398A
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English (en)
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Junji Mizukami
潤二 水上
Tatsutada Tsuchiya
達格 土谷
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー露光用感光性平版印刷版を、感光層
表面にキズを生じることなく積載する方法を提供する。 【解決手段】 レーザー露光用感光性平版印刷版を、少
なくとも感光層に接する面に、樹脂層あるいは樹脂混合
層が存在するシートを介して積載することを特徴とする
感光性平版印刷版の積載方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザーや
YAGレーザー、Arレーザー等を用いて直接製版しう
る、レーザー露光用感光性平版印刷版の積載方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ画像処理技術の進歩に伴
い、デジタル画像情報から、銀塩マスクフィルムへの出
力を行わずに、レーザー光あるいはサーマルヘッド等に
より、直接レジスト画像を形成する感光又は感熱ダイレ
クト製版システムが注目されている。特に、高出力の半
導体レーザーやYAGレーザー等を用いる、高解像度の
レーザー感光ダイレクト製版システムは、小型化、製版
作業時の環境光、及び版材コスト等の面から、その実現
が強く望まれていた。
【0003】近年、化学増幅型のフォトレジストに長波
長光線吸収色素を組み合わせた技術が散見されるように
なった。例えば、特開平6−43633号公報には、特
定のスクアリリウム系色素に光酸発生剤及びバインダー
を組み合わせた感光性材料が開示されており、又、これ
に類する技術として、特開平7−20629号公報に
は、赤外線吸収色素、潜伏性ブレンステッド酸、レゾー
ル樹脂及びノボラック樹脂を含む感光性組成物層を半導
体レーザー等により像状に露光し平版印刷版を作製する
方法が、特開平7−271029号公報には、前記潜伏
性ブレンステッド酸に代えs−トリアジン系化合物を用
いる方法が、更に、特開平9−43847号公報には、
赤外線の照射により加熱して感光材の結晶性を変化させ
るレジスト材及びそれを利用したパターン形成方法が、
それぞれ開示されている。
【0004】このようなレーザー露光用感光性平版印刷
版では、製版時にマスクフィルムを用いる必要がないた
め、フィルムに関わるコストを削減することのできるメ
リットとともにフィルムを用いることによる作業の煩雑
さを解消しうるメリットが存在する。レーザーを光源と
して用いない感光性平版印刷版においては、製版時に、
版の露光に先立ち、版とフィルムとを真空密着させる作
業が行われる。この際、版とフィルムとの間に空気が残
留し、密着の妨げにならぬように感光層表面は通常マッ
ト化されている(特開昭62−43647号公報等)。
【0005】レーザー露光用感光性平版印刷版において
はフィルムを用いる必要がないため、このような感光層
表面をマット化する必要がなく、製造上も手間がかから
ないという利点がある。ところで、これら感光性平版印
刷版は通常、合紙といわれる、紙あるいは樹脂混合紙を
感光層表面を保護する形で多数枚積載し、保存或は梱包
されている。マット化処理が施されている場合は、天然
パルプ等の紙からなるような合紙がコスト面で有利であ
り、通例用いられている。
【0006】しかしながら、レーザー露光用感光性平版
印刷版においては、このようなマット化処理がされてい
ないために、感光性平版印刷版を天然パルプ等のクッシ
ョン性の少ない合紙とともに多数枚積載する場合、感光
層表面への積載物の荷重は緩和されることなく、感光層
表面は合紙に対して剥き出しとなり、キズつきやすくな
る問題点があることがわかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、レーザー
露光用感光性平版印刷版に対して、前記の取り扱い上の
キズつきやすいという問題点を解消し、感光層表面がキ
ズつくことなく積載し、保存しうる方法の提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、特定の合紙を感光層表面
に接触させる形で感光性平版印刷版を積載することによ
り目的を達成できることを見い出したものであり、即
ち、本発明は、レーザー露光用感光性平版印刷版を、少
なくとも感光層に接する面に樹脂層あるいは樹脂混合層
が存在するシートを介して積載することを特徴とする感
光性平版印刷版の積載方法、をその要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるシート
(以下、合紙と言う)の構成としては少なくとも一方の
面が樹脂層あるいは樹脂混合層からなるものであればい
かなるものでもよい。例えば、紙、樹脂フィルム、金属
フィルム等からなる基材の一方あるいは両方の面に樹脂
が塗設あるいはラミネートされていたり、樹脂フィルム
あるいは樹脂の混合された紙が貼り合わされていたりし
てもよい。また、同一樹脂一層からなるフィルム状のも
のであっても、樹脂混合紙一層からなるフィルム状のも
のであっても又、多層からなるものであってもよい。ま
た、ポリオレフィンを主体とする合成紙でもよい。しか
し、実用的には、紙表面に樹脂層が形成された積層紙が
好ましい。
【0010】本発明で用いられる合紙の感光層に接する
面に用いられる樹脂としては、いかなる樹脂も用いるこ
とができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、
ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリロニトリ
ルスチレン樹脂、エチレン−ビニルアセテート共重合樹
脂、ABS樹脂、セルロース誘導体樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ユリヤ樹脂、メラミン樹脂、シリコーン
樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド樹
脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ
アリレート、ポリエーテルケトン、ポリイミド樹脂等の
熱可塑性樹脂をあげることができる。本発明において、
樹脂あるいは樹脂混合層を用いた際のキズ防止の効果の
由来については、明白に解明がなされているわけではな
い。しかし、検討の結果、合紙が感光層表面をきずつけ
ることなく保護するための要件としては次の2点があげ
られることが推察された。1)外力が加えられたときそ
の荷重を軽減するクッション性があること、2)通常の
考え得る環境下において、感光層と合紙が溶融し、感光
層成分が合紙に移行しないこと、の2点があげられる。
1)のクッション性の指標としては樹脂の融点があげら
れ、融点が高いものほどより剛性が強くクッション性の
低いことが推察される。また、あまりに融点の低い樹脂
では、2)の要件を満たすことが難しい傾向にあり、感
光層と溶融しやすくなる。しかして、好ましくは融点が
50℃以上240℃以下の樹脂、さらに好ましくは融点
が50℃以上200℃以下特に50℃以上150℃以下
の樹脂が望ましい。ここで融点とは、示差走査熱量測定
(DSC)により測定した場合の吸熱ピークが表われる
温度をいう。
【0011】本発明の合紙としては、合紙全体の厚みと
して1m2 あたり200g以下、好ましくは10g以上
200g以下、特に好ましくは10g以上150g以
下、更に好ましくは10g以上70g以下の重量で用い
られる。合紙が樹脂層のみからなる場合(同一樹脂一層
からなるフィルム及び、樹脂フィルムが積層されている
場合を含む)、合紙の厚みは上記合紙全体の厚みと同様
である。又、感光層に接する樹脂以外の基材上に樹脂層
を設けて合紙となす場合、該樹脂層は好ましくは1m2
あたり0.1g以上、特に好ましくは1g以上、さらに
好ましくは5g以上の重量で設けて用いられる。上限は
特に限定されないが、1m2 あたり150g以下、好ま
しくは70g以下である。樹脂層以外の基材の厚みは、
通常10g以上150g以下、好ましくは10g以上6
0g以下である。又、樹脂と接する面が樹脂混合層の場
合の樹脂と紙の合計に対する樹脂の割合は通常5〜80
重量%、好ましくは10〜60重量%である。上記合紙
の中でも、感光層と接する面が樹脂層であるものが、保
存時の感光層のキズの発生が少なく好ましい。
【0012】本発明では、レーザー露光用感光性平版印
刷版を上記の如き合紙を用い、樹脂面を感光層と接する
様に積載する。これにより、感光層表面にキズがつくこ
とが抑制される。レーザー露光用感光性平版印刷版は上
記の如き合紙を介して1枚から2000枚程度を積載し
て、必要に応じて梱包される。レーザー露光用の感光性
平版印刷版としては従来公知のいずれのものも使用で
き、例えば、エチレン性不飽和二重結合含有化合物と光
重合開始剤とを含む光重合系の感光層を有するものや、
高分子結合剤、光酸発生剤および架橋剤、場合によりさ
らに光熱変換物質を含む架橋系(ネガ型)の感光層を有
するもの、高分子結合剤及び光熱変換物質を含有するポ
ジ型の感光層を有するものが挙げられる。
【0013】本発明における感光層は通常、露光光源の
レーザー光を吸収する色素を含有する。かかる色素とし
ては、たとえば、トリフェニルメタン系ロイコ色素、光
還元性色素、アミノフェニルケトン類、β−ジケトン
類、インダノン類、クマリン類、アミノフェニル複素環
類、ジュロリジン複素環類、ピロメテン系色素類等をあ
げることができる。中でもレーザー光を吸収する色素と
して、画像露光光源の光を吸収して熱に変換する光熱変
換物質及び高分子結合剤を感光層に有するポジ型感光性
平版印刷版が有利に使用できる。
【0014】かかる光熱変換物質としては、吸収した光
を熱に変換し得る化合物であれば特に限定されないが、
波長域650〜1300nmの近赤外線領域の一部又は
全部に吸収帯を有する光吸収色素が特に有効である。こ
れらの光吸収色素は、前記波長域の光を効率よく吸収す
る一方、紫外線領域の光は殆ど吸収しないか、吸収して
も実質的に感応せず、白色灯に含まれるような弱い紫外
線によっては感光性組成物を変成させる作用のない化合
物である。
【0015】これらの光吸収色素としては、窒素原子、
酸素原子、又は硫黄原子等を含む複素環等がポリメチン
(−CH=)n で結合された、広義の所謂シアニン系色
素が代表的なものとして挙げられ、具体的には、例え
ば、キノリン系(所謂、シアニン系)、インドール系
(所謂、インドシアニン系)、ベンゾチアゾール系(所
謂、チオシアニン系)、イミノシクロヘキサジエン系
(所謂、ポリメチン系)、ピリリウム系、チアピリリウ
ム系、スクアリリウム系、クロコニウム系、アズレニウ
ム系等が挙げられ、中でも、キノリン系、インドール
系、ベンゾチアゾール系、イミノシクロヘキサジエン
系、ピリリウム系、又はチアピリリウム系が好ましい。
又、フタロシアニン系色素も代表的なものとして挙げら
れる。
【0016】具体的には特開平7−20629号公報、
特開平6−43633号公報、特願平10−24258
に一般式又は構造式に示された化合物が使用できる。本
発明の感光層を構成する感光性組成物における前記露光
光源のレーザー光を吸収する色素の含有割合は、通常、
感光層を構成する全固型分布1〜70重量%、好ましく
は2〜60重量%であり、3〜50重量%であるのが更
に好ましい。本発明における感光層は通常、高分子結合
剤を含有し、従来公知のいずれのものも使用できる。光
熱変換物質を有するポジ型感光性平版印刷版の感光層
は、前記光熱変換物質とともに通常、高分子結合剤とし
てフェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性有機高分
子物質を含有するが例えば、ノボラック樹脂、レゾール
樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、フェノール性水酸基
を有するアクリル酸誘導体の共重合体等が挙げられ、中
でも、ノボラック樹脂、レゾール樹脂、又はポリビニル
フェノール樹脂が好ましく、特に、ノボラック樹脂が好
ましい。
【0017】ノボラック樹脂は、例えば、フェノール、
o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、
2,5−キシレノール、3,5−キシレノール、o−エ
チルフェノール、m−エチルフェノール、p−エチルフ
ェノール、プロピルフェノール、n−ブチルフェノー
ル、tert−ブチルフェノール、1−ナフトール、2
−ナフトール、4,4′−ビフェニルジオール、ビスフ
ェノール−A、ピロカテコール、レゾルシノール、ハイ
ドロキノン、ピロガロール、1,2,4−ベンゼントリ
オール、フロログルシノール等のフェノール類の少なく
とも1種を、酸性触媒下、例えば、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアル
デヒド、フルフラール等のアルデヒド類(尚、ホルムア
ルデヒドに代えてパラホルムアルデヒドを、アセトアル
デヒドに代えてパラアルデヒドを、用いてもよい。)、
又は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類、の少なくとも1種と重縮合させ
た樹脂である。
【0018】前記ノボラック樹脂は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー測定によるポリスチレン換算の
重量平均分子量(Mw )が、好ましくは1,000〜1
5,000、特に好ましくは1,500〜10,000
のものが用いられる。又、レゾール樹脂は、ノボラック
樹脂の重縮合における酸触媒に代えてアルカリ触媒を用
いる以外は同様にして重縮合させた樹脂であって、本発
明においては、前記ノボラック樹脂におけると同様の重
量平均分子量(Mw )のものが好ましい。
【0019】又、ポリビニルフェノール樹脂は、例え
ば、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレ
ン、p−ヒドロキシスチレン、ジヒドロキシスチレン、
トリヒドロキシスチレン、テトラヒドロキシスチレン、
ペンタヒドロキシスチレン、2−(o−ヒドロキシフェ
ニル)プロピレン、2−(m−ヒドロキシフェニル)プ
ロピレン、2−(p−ヒドロキシフェニル)プロピレン
等のヒドロキシスチレン類(尚、これらは、ベンゼン環
に塩素、臭素、沃素、弗素等のハロゲン原子、あるいは
炭素数1〜4のアルキル基を置換基として有していても
よい。)の単独または2種以上を、ラジカル重合開始剤
又はカチオン重合開始剤の存在下で重合させた樹脂であ
る。
【0020】前記ポリビニルフェノール樹脂は、重量平
均分子量(Mw )が、好ましくは1,000〜100,
000、特に好ましくは1,500〜50,000のも
のが用いられる。ノボラック樹脂、レゾール樹脂、及び
ポリビニルフェノール樹脂の分子量が、前記範囲よりも
小さいとレジストとしての十分な塗膜が得られず、前記
範囲よりも大きいとアルカリ現像液に対する溶解性が小
さくなり、露光部分の抜けが不十分となってレジストの
パターンが得られにくくなる傾向となる。該高分子結合
剤の含有割合は、感光層を構成する全固型分中、通常3
0〜99重量%、好ましくは40〜98重量%である。
【0021】又、本発明の感光層がアルカリ可溶性有機
高分子物質及び上記光熱変換物質を含有するポジ型感光
層である場合には、露光部と非露光部のアルカリ現像液
に対する溶解性の差を増大させる目的で前記アルカリ可
溶性有機高分子物質と水素結合を形成して該高分子物質
の溶解性を低下させる機能、具体的には、組成物のアル
カリ現像液に対する溶解速度を80%以下に、好ましく
は50%以下に、特に好ましくは30%以下に抑制する
機能、を有し、かつ、近赤外線領域の光を殆ど吸収せ
ず、近赤外線領域の光で分解されない溶解抑止剤成分が
含有されているのが好ましい。
【0022】溶解抑止剤としては、常温常圧で固体であ
るか、常圧で沸点180℃以上の液体であるものが好ま
しく、代表的なものとして、例えば、本願出願人による
特願平9−205789号明細書に詳細に記載されてい
るスルホン酸エステル類、燐酸エステル類、芳香族カル
ボン酸エステル類、芳香族ジスルホン類、カルボン酸無
水物類、芳香族ケトン類、芳香族アルデヒド類、芳香族
アミン類、芳香族エーテル類等、同じく、例えば特願平
9−291880号明細書に詳細に記載されている、ラ
クトン骨格、N,N−ジアリールアミド骨格、ジアリー
ルメチルイミノ骨格を有する色素、特願平9−3019
15号明細書に詳細に記載されている、ラクトン骨格、
チオラクトン骨格、スルホラクトン骨格を有する色素等
が挙げられる。
【0023】更に、溶解抑止剤として、例えば、ポリエ
チレングリコール及びその誘導体類、ポリエチレングリ
コールポリプロピレングリコールエーテル誘導体類、ポ
リエチレングリコールポリプロピレングリコールブロッ
クコポリマー類、ポリエチレングリコールアルキルエー
テル類、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコ
ールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコールアル
キルフェニルエーテル類、ポリエチレングリコー.脂肪
酸エステル類、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル類、ポリエチレングリコールアルキルアミン類、ポリ
エチレングリコールアルキルアミノエーテル類、ポリプ
ロピレングリコールグリセリルエーテル類、グリセリン
脂肪酸エステル及びそのポリエチレンオキサイド付加物
類、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのポリエチレンオ
キサイド付加物類、ソルビット脂肪酸エステル及びその
ポリエチレンオキサイド付加物類、ペンタエリスリット
脂肪酸エステル及びそのポリエチレンオキサイド付加物
類、グリセロールボレイト脂肪酸エステル及びそのポリ
エチレンオキサイド付加物類、脂肪酸アルカノールアミ
ド及びそのポリエチレンオキサイド付加物類、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル類、フィトステロールのポリエチ
レンオキサイド付加物類、フィトスタノールのポリエチ
レンオキサイド付加物類、植物油のポリエチレンオキサ
イド付加物類、ラノリンのポリエチレンオキサイド付加
物類、ラノリンアルコールのポリエチレンオキサイド付
加物類、蜜蝋誘導体のポリエチレンオキサイド付加物
類、アルキルフェニルホルムアルデヒド縮合体のポリエ
チレンオキサイド付加物類、又、パーフルオロ基を側鎖
に有するアクリル系オリゴマーであるフッ素系界面活性
剤類等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0024】以上の中で、本発明における溶解抑止剤と
しては、スルホン酸エステル類、ラクトン骨格を有する
酸発色性色素、及び、HLB10以上であって、ポリエ
チレングリコール類、ポリエチレングリコールポリプロ
ピレングリコールブロックコポリマー類、ポリエチレン
グリコールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコー
ルアルキルフェニルエーテル類、ポリエチレングリコー
ル脂肪族エステル類、ポリプロピレングリコール脂肪酸
エステル類、グリセリン脂肪酸エステル及びそのポリエ
チレンオキサイド付加物類、ソルビタン脂肪酸エステル
及びそのポリエチレンオキサイド付加物類、ソルビット
脂肪酸エステル及びそのポリエチレンオキサイド付加物
類、ペンタエリスリット脂肪酸エステル類、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル類等の非イオン性界面活性剤が好ま
しい。
【0025】前記溶解抑止剤の含有割合は、前記光熱変
換物質と前記の高分子結合剤の合計量100重量部に対
して、0〜50重量部であるのが好ましく、1〜40重
量部であるのが特に好ましく、5〜30重量部であるの
が更に好ましい。本発明の感光層としては、前記溶解抑
止剤以外に、例えば、塗布性改良剤、現像性改良剤、感
度改良剤、感脂化剤等の感光層組成物に通常用いられる
各種の添加剤が、前記光熱変換物質と前記の高分子結合
剤の合計量100重量部に対して10重量部以下、好ま
しくは0.1〜5重量部の範囲で含有されていてもよ
い。
【0026】本発明の前記感光性組成物は、通常、前記
各成分を適当な溶媒に溶解した溶液として支持体表面に
塗布した後、加熱、乾燥することにより、支持体表面に
該感光性組成物層が形成された感光性平版印刷版とされ
る。ここで、その溶媒としては、使用成分に対して十分
な溶解度を持ち、良好な塗膜性を与えるものであれば特
に制限はないが、例えば、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
ルブアセテート等のセロソルブ系溶媒、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテ
ート、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のプ
ロピレングリコール系溶媒、酢酸ブチル、酢酸アミル、
酪酸エチル、酪酸ブチル、ジエチルオキサレート、ピル
ビン酸エチル、エチル−2−ヒドロキシブチレート、エ
チルアセトアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、3−
メトキシプロピオン酸メチル等のエステル系溶媒、ヘプ
タノール、ヘキサノール、ジアセトンアルコール、フル
フリルアルコール等のアルコール系溶媒、シクロヘキサ
ノン、メチルアミルケトン等のケトン系溶媒、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドン等の高極性溶媒、あるいはこれらの混合溶媒、更
にはこれらに芳香族炭化水素を添加したもの等が挙げら
れる。溶媒の使用割合は、感光性組成物の総量に対し
て、通常、重量比で1〜20倍程度の範囲である。
【0027】又、その塗布方法としては、従来公知の方
法、例えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗
布、エアーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布、及
びカーテン塗布等を用いることができる。塗布量は用途
により異なるが、乾燥膜厚として、通常、0.3〜7μ
m、好ましくは0.5〜5μm、特に好ましくは1〜3
μmの範囲とする。尚、その際の乾燥温度としては、例
えば、20〜170℃程度、好ましくは30〜150℃
程度、乾燥時間としては、例えば、5秒〜10分間程
度、好ましくは10秒〜5分間程度が採られる。尚、画
像形成時のコントラストの向上、及び、画像形成性の経
時安定性の向上等を目的として、例えば、40〜120
℃程度、好ましくは40〜70℃程度の温度で、5分〜
100時間程度、好ましくは30分〜75時間程度の後
加熱処理を施すことが好ましい。
【0028】又、その支持体としては、アルミニウム、
亜鉛、銅、鋼等の金属板、アルミニウム、亜鉛、銅、
鉄、クロム、ニッケル等をメッキ又は蒸着した金属板、
紙、樹脂を塗布した紙、アルミニウム等の金属箔を貼着
した紙、プラスチックフィルム、親水化処理したプラス
チックフィルム、及びガラス板等が挙げられる。中で
も、好ましいのはアルミニウム板であり、塩酸又は硝酸
溶液中での電解エッチング又はブラシ研磨による砂目立
て処理、硫酸溶液中での陽極酸化処理、及び必要に応じ
て封孔処理等の表面処理が施されたアルミニウム板がよ
り好ましい。又、支持体表面の粗さとしては、JIS
B0601に規定される平均粗さRa で、通常、0.3
〜1.0μm、好ましくは0.4〜0.8μm程度とす
る。
【0029】本発明での感光性組成物層を画像露光する
光源としては、公知の種々のレーザー光源が使用可能で
あるが、主として、HeNeレーザー、アルゴンイオン
レーザー、YAGレーザー、HeCdレーザー、半導体
レーザー、ルビーレーザー等のレーザー光源が挙げられ
るが、特に、光を吸収して発生した熱により画像形成さ
せる場合には、650〜1300nmの近赤外レーザー
光線を発生する光源が好ましく、例えば、ルビーレーザ
ー、YAGレーザー、半導体レーザー、LED等の固体
レーザーを挙げることができ、特に、小型で長寿命な半
導体レーザーやYAGレーザーが好ましい。これらの光
源により、通常、走査露光した後、現像液にて現像し画
像が形成される。
【0030】本発明の感光性平版印刷版の現像に用いる
現像液としては、例えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリウ
ム、珪酸リチウム、珪酸アンモニウム、メタ珪酸ナトリ
ウム、メタ珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、第二燐酸ナトリウム、第三燐酸
ナトリウム、第二燐酸アンモニウム、第三燐酸アンモニ
ウム、硼酸ナトリウム、硼酸カリウム、硼酸アンモニウ
ム等の無機アルカリ塩、モノメチルアミン、ジメチルア
ミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチル
アミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、
ジイソプロピルアミン、モノブチルアミン、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノール
アミン等の有機アミン化合物の0.1〜5重量%程度の
水溶液からなるアルカリ現像液を用いる。中でも、無機
アルカリ塩である珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のア
ルカリ金属の珪酸塩が好ましい。尚、現像液には、必要
に応じてアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性
剤、両性界面活性剤等の界面活性剤や、アルコール等の
有機溶媒を加えることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。尚、以下の実施例に於
て、樹脂の融点の測定は以下の通りに行なった。貼り合
わされている樹脂層を剥離し、10mgを計り、これを
Du Pont社製のTA2000システムを用いて示
差走査熱量測定(DSC)を行なった。尚、昇温時間は
10℃/分に設定した。
【0032】参考例1 アルミニウム板(厚さ0.24mm)を、3重量%水酸
化ナトリウム浴中で60℃で1分間脱脂処理を行った
後、12g/リットルの濃度の塩酸浴中で25℃、80
A/dm2 の電流密度で10秒間電解エッチング処理を
行い、水洗後、10g/リットルの濃度の水酸化ナトリ
ウム浴中で50℃で3秒間デスマット処理し、水洗後、
30重量%硫酸浴中で30℃、10A/dm2 の電流密
度で15秒間陽極酸化処理を行った。さらに、90℃、
pH9にて熱水封孔処理し、水洗、乾燥して平版印刷版
用アルミニウム板を得た。
【0033】得られたアルミニウム板表面に、インドー
ル系色素CY−10(日本化薬社製)4重量部、フェノ
ール/m−クレゾール/p−クレゾール=50/30/
20(モル比)の混合フェノールをホルムアルデヒドで
重縮合した樹脂(Mw 940、住友デュレス社製「SK
−188」)100重量部ビクトリアプュアブルーBO
H(保土ヶ谷化学)10重量部をメチルセロソルブ10
00重量部に溶解した塗布液をワイヤーバーを用いて塗
布し、70℃で3分間乾燥させることにより、乾燥膜厚
が2.5g/m2 のポジ型感光性組成物の層を有するポ
ジ型感光性平版印刷版を作成した。
【0034】実施例1 40g/m2 の純白紙に1m2 あたり8gの割合でポリ
エチレン(融点96℃)を塗設した合紙を、参考例1で
作成した感光性平版印刷版に、樹脂層が感光層面に接す
るようにして重ねあわせ、450kg/m2 の荷重をか
けて55℃の温度で16時間放置し(加速試験)、キズ
の発生の有無を確認した。
【0035】実施例2 30g/m2 の純白紙に1m2 あたり12gの割合でポ
リエチレン(融点92℃)を塗設した合紙を用いて、実
施例1と同じテストを行った。
【0036】実施例3 107g/m2 のポリエチレンテレフタレート基材に1
2 あたり29gの割合でエチレン−ビニルアセテート
共重合樹脂(融点76℃)を塗設した合紙を用いて、エ
チレン−ビニルアセテート共重合樹脂を感光層に接触さ
せ、実施例1と同じテストを行った。
【0037】実施例4 36g/m2 のポリプロピレン(融点148℃)を合紙
として用いて、実施例1と同じテストを行った。
【0038】実施例5 ポリエチレン(融点92℃)を天然パルプに混合してな
る合紙(ポリエチレンを4.5g/m2 、天然パルプを
30g/m2 含有)を用いて、実施例1と同じテストを
行った。
【0039】比較例1 36g/m2 の天然パルプを合紙として用いて、実施例
1と同じテストを行った。それぞれについてキズの発生
状況を目視で確認したところ、表1のような結果が得ら
れた。
【0040】
【表1】 キズの発生の様子(個数/100cm2 ) 実施例1 0個 実施例2 0個 実施例3 0個 実施例4 0個 実施例5 60個(0.1mm以上1mm以下の大きさのキズ) 比較例1 120個(0.1mm以上1mm以下の大きさのキズ)
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー光源を用いて
直接画像描画する感光性平版印刷版に対して、前記の如
く、保存時、或は梱包等の取り扱い上のキズつきやすい
という問題点を解消し、感光層表面がキズつくことなく
積載、取扱いうる方法の提供をすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA07 BA16 BA20 EA04 GA08 GA09 LA30 2H114 AA04 BA10 DA21 DA47 DA50 FA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー露光用感光性平版印刷版を、少
    なくとも感光層に接する面に、樹脂層あるいは樹脂混合
    層が存在するシートを介して積載することを特徴とする
    感光性平版印刷版の積載方法。
  2. 【請求項2】 該樹脂層あるいは樹脂混合層の樹脂の融
    点が50℃以上240℃以下であることを特徴とする請
    求項1記載の感光性平版印刷版の積載方法。
  3. 【請求項3】 該感光層が画像露光光源の光を吸収して
    熱に変換する光熱変換物質を含有してなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の感光性平版印刷版の積載方
    法。
  4. 【請求項4】 感光性平版印刷版が、ポジ型感光性平版
    印刷版である請求項1〜3のいずれかに記載の感光性平
    版印刷版の積載方法。
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