JP2000043251A - インクジェットヘッド駆動方法 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動方法

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JP2000043251A
JP2000043251A JP21356498A JP21356498A JP2000043251A JP 2000043251 A JP2000043251 A JP 2000043251A JP 21356498 A JP21356498 A JP 21356498A JP 21356498 A JP21356498 A JP 21356498A JP 2000043251 A JP2000043251 A JP 2000043251A
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ink
ink chamber
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chamber
chambers
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Toshiro Suemune
俊郎 末宗
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Oki Data Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 印字ヘッドが多数のインク室から成ると
き、始めにいずれかのインク室群を膨張させ、再びその
インク室群を収縮させてインク滴を吐出する。このと
き、吐出滴量に応じたウエイト時間を経過してから各イ
ンク室を膨張させるが、吐出滴量に関わらず印字動作を
開始するドライブタイミングt0から一定の時間を経過
した時刻t1に、全てのインク室を収縮させるように制
御する。 【効果】 インク室が膨張している状態から収縮してい
る状態に変化するタイミングを吐出滴量に関わらず一定
にすれば、その後の振動エネルギー吸収のための制御を
一定にすることができ、続いて駆動されるインク室群へ
の残留振動も均一化されるため、画質のばらつきがない
階調画像が印字できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のインク室を
持ち、そのインク室を隔てる壁を変形させてインク滴を
吐出する構成のインクジェットヘッド駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタはインク滴を
吐出させて印字を行う。この印字ヘッドに圧電素子を用
いた多数のインク室を備えた構成のものがある。この印
字ヘッドは、圧電素子に電気パルスを与え、インク室を
取り囲む壁をピエゾ効果によって変形させる。こうし
て、各インク室の内容積を変化させ、インク室に連なる
インクタンクからインクを吸引し、インク室の一端に配
置したオリフィスからインク滴を吐出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
上記のような印字ヘッドは、互いに隣接したインク室を
隔てる壁を変形させてインクを吐出するため、隣接する
2つのインク室を同時に膨張させたり収縮させるように
動作させるのは難しい。そこで、1列に並んだインク室
を例えば3個おきにとびとびに選択する方法でひとつの
インク室群を選定する。こうして、全部で3組のインク
室群を選定し、これらを代わる代わる駆動する。ところ
が、あるインク室群を駆動した後、次のインク室群を駆
動する場合、直前のインク室群の駆動によって残留する
インク室の振動が次のインク室群の駆動に影響すること
がある。
【0004】特に、各インク室から吐出するインク滴の
大きさをその駆動エネルギーによって選択し、多階調表
現をしようとする場合、大きなインク滴を吐出したイン
ク室と小さなインク滴を吐出したインク室の振動の残留
エネルギーが異なるため、次に駆動するインク室に対す
る影響もまちまちになる。従って、印字しようとする信
号の内容によって画質がばらつき、安定した多階調印字
を行うことができないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉複数の隣接したインク室を隔てる壁を変形さ
せて、各インク室の内容積を変化させ、各インク室に連
なるインクタンクからインクを吸引し、各インク室の一
端に配置したオリフィスからそれぞれ任意の滴量のイン
ク滴を吐出する構成の印字ヘッドについて、始めにいず
れかのインク室群を膨張させて各インク室の内容積を増
やし、再び上記インク室群を収縮させて各インク室の内
容積を減らし、上記オリフィスからインク滴を吐出させ
る場合に、印字動作を開始するためのドライブタイミン
グから、吐出滴量に応じたウエイト時間を経過してから
上記各インク室を膨張させ、吐出滴量にかかわらず上記
ドライブタイミングから一定の時間を経過したとき全て
のインク室を収縮させるように制御することを特徴とす
るインクジェットヘッド駆動方法。
【0006】〈構成2〉構成1に記載のインクジェット
ヘッド駆動方法において、各インク室を収縮させてイン
クを吐出させた後、吐出滴量にかかわらず、一定時間全
てのインク室を収縮させた状態を保持することを特徴と
するインクジェットヘッド駆動方法。
【0007】〈構成3〉構成1に記載のインクジェット
ヘッド駆動方法において、各インク室を収縮させてイン
クを吐出させた後、吐出滴量にかかわらず、一定時間全
てのインク室を収縮させた後、吐出滴量にかかわらず同
一のパターンで、再び全てのインク室を短時間膨張させ
てからインク室を収縮させた状態に戻すことを特徴とす
るインクジェットヘッド駆動方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1(a)は、具体例1のインクジェット
ヘッド駆動方法タイミングチャート、(b)は、比較例
の駆動方法タイミングチャートである。印字ヘッド駆動
タイミングの説明をする前に、まず本発明が適用される
印字ヘッドの構成と概略動作を説明する。
【0009】図2は、印字ヘッドの斜視図である。この
印字ヘッド1は、第1の圧電素子2−1と、第2の圧電
素子2−2と、第3の圧電素子2−3とを積み重ねて構
成される。第1の圧電素子2−1の上に第2の圧電素子
2−2を重ね、これらに多数の長手方向に平行な溝を形
成することによって、図に示すインク室4が設けられ
る。第1の圧電素子2−1と第2の圧電素子2−2と
は、それぞれ幅方向に分極処理されている。また、第3
の圧電素子2−3は分極処理をされていない。
【0010】全てのインク室の端面にはオリフィスプレ
ート5が貼り付けられる。このオリフィスプレート5に
は、各インク室の端に1個ずつ配置されるオリフィス6
が設けられる。インク室4の他端側には、共通インク室
8が連結され、図示しないインクタンクからインクが供
給されるように構成されている。なお、第3の圧電素子
2−3の上面と、第2の圧電素子2−2と第1の圧電素
子2−1の境界と、第1の圧電素子2−1の下面には、
それぞれ駆動用の電極が貼り付けられている。これらに
は、フラットケーブル7から駆動パルスが供給されるよ
う構成されている。
【0011】図3に、上記インク室の各状態での端面図
を示す。このインク室端面には、既に説明したオリフィ
スプレート5が貼り付けられる。図はそれを除去した状
態を示す。図3(a)は、駆動パルスが供給されない初
期状態のインク室4を示す。駆動パルスは、図の第1の
圧電素子2−1の下面と電極3との間に印加され、例え
ば図の矢印E1に示すような方向の電界が加えられる。
また、第3の圧電素子2−3の上面と電極3との間に図
の矢印E2に示すような方向の電界が加えられる。これ
によって、第1の圧電素子2−1と第2の圧電素子2−
2とは、共にシェアモードの変形を生じる。形成される
電界の向きと分極の向きとが直交しているからである。
これによって、図の矢印Fに示すように力が加わる。
【0012】駆動パルスの極性が逆向きの場合には、全
く逆方向の電界が加えられ、第1の圧電素子2−1と第
2の圧電素子2−2には、逆方向の力が加わる。ここ
で、例えば駆動パルスによって、図の2枚の壁に矢印F
F′の力が加わったとする。これにより、図の(b)に
示すように、インク室4を取り囲む壁が変形し、インク
室4が膨張してインク室の内容積が増える。これによっ
て、図2に示した共通インク室8を通じて、インク室4
の内部にインクが吸入される。
【0013】次のタイミングで、逆極性の駆動パルスが
加わると、インク室4を取り囲む壁は全く逆方向の力を
受け、今度は図3(c)に示すように、インク室4を収
縮させる。このようにインク室4の内容積が急激に減少
すると、既に説明したオリフィス6からインク室4の内
部に収容されたインクが吐出される。その後、駆動パル
スがなくなると、再び図3(a)に示すような状態に戻
る。
【0014】図4には、上記のようなヘッドを駆動する
ヘッド駆動回路のブロック図を示す。図に示すように、
ヘッド駆動回路は、制御部11が各インク室を駆動する
ための電極に一定の駆動電圧を与えるドライバ部12と
接続されている。各ドライバ部12は、各電極に+Vボ
ルト、0ボルト、あるいは−Vボルトの駆動パルスを供
給するようにスイッチを切り換えるスイッチ素子により
構成される。このドライバ部12の制御によって、図3
を用いて説明したようなインク室の膨張あるいは収縮制
御が行われる。
【0015】図5は、インク室群の動作タイミングチャ
ートを示す。図3に示したように、多数のインク室が互
いに壁を隔てて隣接している場合に、これらを3つのイ
ンク室群に分割する。これらの群を、図4に示したよう
にA群、B群、C群と呼ぶことにする。この場合に、図
5の(a)はA群を駆動するパルスで、(b)はB群を
駆動するパルスを示す。また、(c)はC群を駆動する
パルスである。時刻t1から時刻t2まではA群を駆動
し、時刻t2から時刻t3まではB群を駆動する。時刻
t3から時刻t4まではC群を駆動する。
【0016】図6には、インク室群の配列説明図を示
す。多数のインク室4は、この図に示すように配列され
て印字ヘッド1を構成している。これらの電極が図に示
すように、A群用、B群用、C群用に分けられ、これら
にそれぞれ所定の印字パルスが供給される。なお、各イ
ンク室はそれぞれ別々の信号によって駆動されるが、こ
の図ではまとめて1本の線で表している。
【0017】ここで、図1に戻って、本発明の具体例1
のインクジェットヘッド駆動方法を説明する。まず、所
定のインク室群を駆動する際、コンピュータのタイマや
プリンタのサーボモータのエンコーダ出力等からドライ
ブタイミング信号が供給される。このタイミングを基準
に、駆動パルスがオンオフする。例えば、ここでは42
マイクロ秒毎に、このドライブタイミングを発生するよ
うにしている。即ち42マイクロ秒毎に3つのインク室
群のうちいずれかのインク室群が駆動される。
【0018】図1に示したタイミングチャートの横軸は
時間である。また、Xは大滴用、Yは中滴用、Zは小滴
用のタイミングを示す。各パルスは、いずれも駆動電圧
が−Vのときインク室を収縮させ、+Vのときインク室
を膨張させる。0Vのときはインク室が初期状態にあ
る。いずれの状態も、図中にインク室の略断面形状を示
した。
【0019】ここで、大滴用の駆動を行う場合には、図
の時刻t0でドライブタイミングが発生してから、図に
示すT0時間を経過した後、駆動パルスを+Vにする。
即ち、ここでインク室を膨張させる。そして、T1時間
経過した後、時刻t1でインク室を収縮させる。大滴用
の場合と中滴用の場合とは、時刻t2までインク室を収
縮させた状態を維持してからインク室を初期状態に戻し
ている。なお、インク室の形状、口径、その他の構造的
原因により、インク室が最も効率よく収縮しあるいは膨
張する周波数が決まる。これを圧力振動の共振周波数と
呼んでいる。
【0020】この例では、例えばこの共振周波数が47
kHzのものを使用した。この場合、周期は21マイク
ロ秒となる。このとき、インク滴を最も効率よく多量に
吐出するためには、この共振周波数の半周期に近い時
間、インク室を膨張させ、その後収縮させることが好ま
しい。従って、図1に示すXの例では、ドライブ素子の
応答時間、その他の事情を考慮し、T1を8あるいは9
マイクロ秒程度に選定している。一方、中滴用のYの例
では、T1をその半分程度の5〜6マイクロ秒に選定し
ている。
【0021】一方、小滴の場合、これ以上インク室を膨
張させる時間を短くすると、インク滴が吐出しなくなる
ことから、インク室を膨張させる時間は逆に長くほぼ9
マイクロ秒程度に選定する。そして、時刻t1でインク
室を収縮させた後、T2時間後にインク室を初期状態に
戻し、その初期状態の時間をT3とし、更に今度はT4
時間、インク室を膨張させる。そして、今度は再びイン
ク室を収縮させてT5時間保持し、その後、インク室の
状態を初期状態に戻す。
【0022】このZのような制御を行うと、インク室を
収縮させた後、再度インク室を膨張させることによっ
て、吐出し始めたインク滴をインク室内に戻すようにす
る。これによって、ごく少量のインク滴が吐出されると
いった制御ができる。なお、T4時間、インク室を膨張
させた後、再びT5時間、インク室を収縮させるのは、
インク滴吐出を抑えるためのインク室膨張による振動を
ここで急激に減衰させ、吸収消滅させるためである。ま
た、大滴用と中滴用の場合、時刻t1とt2の間の時間
をインク室の圧力振動共振周波数の1周期に近い時間に
選定する。これも、残留振動を効果的に減衰させ、吸収
消滅させるためである。
【0023】(b)に、比較例として従来の駆動方法タ
イミングチャートを示す。この図に示す時刻t0は、ド
ライブタイミングを表す。従来は、インク滴の大きさに
かかわらず、このドライブタイミングから一定時間後の
時刻t1に、大滴用、中滴用、小滴用の駆動パルスX,
Y,Zを立ち上げるようにしている。
【0024】即ち、時刻t1に、インク室を膨張させ、
大滴用は時刻t2まで、中滴用は、それよりもやや短
く、小滴用は必要に応じてそれよりやや長い時間インク
室を膨張させる。そして、その後、インク室を収縮させ
る。収縮を継続させる時間はインク室の残留振動エネル
ギーを減衰させるために個別に最適化された時間となっ
ている。
【0025】ところが、この図に示すように、大滴用の
駆動と中滴用の駆動と小滴用の駆動を行った場合、それ
ぞれ駆動を終了する時間がばらばらになり、残留する振
動エネルギーもまちまちになる。従って、これらの残留
振動が、次のインク室群を駆動する際に与える影響がば
らばらで、印字品質不安定化の要因となっていた。
【0026】図1(a)に示す本発明によれば、インク
室を膨張させた状態から収縮させた状態に切り換えるタ
イミングを一致させ、その後、インク室を収縮させた状
態で保持する時間もほぼ等しくすることができるため、
例えばインク室群Aの次に駆動するインク室群Bへの振
動の影響が均一になる。
【0027】なお、図1(a)に示す小滴用の場合は、
大滴用、中滴用と異なるが、図1に示した時間T3,T
4,T5の制御によってインク室の振動を減衰させて、
その残留振動エネルギーと大滴用、中滴用の場合の残留
振動エネルギーとが等しくなるように、時刻t1からt
2の間の時間を選定すれば足りる。従って、図1(a)
に示すような制御によって制御の均一化を図ることがで
きる。
【0028】図7には、上記具体例1の各時間T0,T
1,T2,…T5のインク滴の大きさに応じた制御時間
を具体的な数値で示した。その単位はいずれもマイクロ
秒である。
【0029】〈具体例1の効果〉以上のように、印字動
作を開始する際のドライブタイミングから吐出液量に応
じたウエイト時間を経過してからインク室を膨張させ、
吐出液量に関わらずドライブタイミングから一定の時間
経過した後に、全てのインク室を収縮させるように、各
インク室群の制御を行えば、直前に駆動されるインク室
群のインク滴吐出量に関わらず、直後に駆動されるイン
ク室群への残留振動の影響がほぼ均一化され、画像信号
の内容に関わらず安定した印字制御が可能になる。
【0030】〈具体例2〉図8には、具体例2の動作説
明図を示す。この構成は、図7に示した表と全く同様の
形式で記載されている。また、図9に、具体例2のイン
クジェットヘッド駆動方法タイミングチャートを示す。
このタイミングチャートは、図8のデータに基づいて記
載されている。図9の図の記載要領は、具体例1の図1
(a)に示したタイミングチャートと同一である。この
例では、具体例1と同様に、ドライブタイミング時刻t
0から一定時間経過した時刻t1に、吐出インク滴量に
関わらず一斉に、インク室を膨張させた状態から収縮さ
せた状態に切り換えるようにしている。
【0031】この具体例2は、例えば600DPIの高
密度印字モードにおける制御例を示す。高密度印字モー
ドでは、吐出すべきインク滴量の最大サイズが十分に小
さい。従って、全てのインク滴吐出制御に、具体例1の
小滴用の制御を採用している。600DPIの場合に
は、600分の1インチの格子の対角線の長さで、約6
0ミクロメーター径のインク滴が最大サイズである。
【0032】ここで、図9や図8を見てわかるように、
具体例1の場合と同様に、インク室を膨張させた状態か
ら収縮させる状態への時刻t1の切り換えタイミングを
一致させる。さらに、その後、インク滴の吐出量を抑え
るために、一時的にインク室を初期状態に戻し、膨張さ
せ、再びインク室を収縮させるといった操作が行われ
る。即ち、時刻t1から時刻t2までの処理がインク滴
の吐出量にかかわらず全く同一になる。このため、具体
例1よりもいっそう、時刻t2における残留振動エネル
ギーの状態がインク滴量に関わらずほぼ一定になる。
【0033】〈具体例2の効果〉以上のように、インク
室を収縮させた後のインク滴吐出量を調整する動作をイ
ンク滴の大きさに関わらず一定のパターンにすると、そ
の後に駆動されるインク室群に対する影響は更に安定化
できる。
【0034】〈具体例3〉具体例3は、例えば300D
PIの印字の場合の制御に適するものである。図10は
具体例3の動作説明図で、図11は具体例3のインクジ
ェットヘッド駆動方法タイミングチャートである。その
記載要領は、これまでの具体例と同様である。300D
PIで印字をする場合、今度は、最も小さい小滴用の駆
動方法が、大滴用や中滴用の駆動方法と同一になる。即
ち、図11に示したように、ドライブタイミングから一
定時間後に、どの大きさのインク滴についても、同時に
インク室を膨張させた状態から収縮させた状態に切り換
わる。
【0035】インク滴の調整は、時刻t1以前のインク
室膨張維持時間によって調整する。更に、時刻t1以
後、時刻t2までは、インク室を収縮させた状態に維持
する。時刻t1以後、時刻t2までは、インク滴の大小
に関わらず一定の動作をさせる。
【0036】〈具体例3の効果〉これによって、時刻t
1以後、インク室に残る残留振動エネルギーの状態がイ
ンク滴の大きさに関わらず一定になる。従って、これま
での具体例と同様に、次に駆動されるインク室群への影
響が安定化し、高画質の印字が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は具体例1のインクジェットヘッド駆動
方法タイミングチャート、(b)は比較例の駆動方法タ
イミングチャートである。
【図2】印字ヘッドの斜視図である。
【図3】インク室の各状態での端面図である。
【図4】ヘッド駆動回路のブロック図である。
【図5】インク室群動作タイミングチャートである。
【図6】インク群の配列説明図である。
【図7】具体例1の動作説明図である。
【図8】具体例2の動作説明図である。
【図9】具体例2のインクジェットヘッド駆動方法タイ
ミングチャートである。
【図10】具体例3の動作説明図である。
【図11】具体例3のインクジェットヘッド駆動方法タ
イミングチャートである。
【符号の説明】
4 インク室 t0,t1,t2 時刻 X 大滴用駆動パルス Y 中滴用駆動パルス Z 小滴用駆動パルス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の隣接したインク室を隔てる壁を変
    形させて、各インク室の内容積を変化させ、各インク室
    に連なるインクタンクからインクを吸引し、各インク室
    の一端に配置したオリフィスからそれぞれ任意の滴量の
    インク滴を吐出する構成の印字ヘッドについて、始めに
    いずれかのインク室群を膨張させて各インク室の内容積
    を増やし、再び前記インク室群を収縮させて各インク室
    の内容積を減らし、前記オリフィスからインク滴を吐出
    させる場合に、 印字動作を開始するためのドライブタイミングから、吐
    出滴量に応じたウエイト時間を経過してから前記各イン
    ク室を膨張させ、吐出滴量にかかわらず前記ドライブタ
    イミングから一定の時間を経過したとき全てのインク室
    を収縮させるように制御することを特徴とするインクジ
    ェットヘッド駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    駆動方法において、 各インク室を収縮させてインクを吐出させた後、吐出滴
    量にかかわらず、一定時間全てのインク室を収縮させた
    状態を保持することを特徴とするインクジェットヘッド
    駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    駆動方法において、 各インク室を収縮させてインクを吐出させた後、吐出滴
    量にかかわらず、一定時間全てのインク室を収縮させた
    後、吐出滴量にかかわらず同一のパターンで、再び全て
    のインク室を短時間膨張させてからインク室を収縮させ
    た状態に戻すことを特徴とするインクジェットヘッド駆
    動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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