JP2000042638A - 引張り曲げ加工装置 - Google Patents
引張り曲げ加工装置Info
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- JP2000042638A JP2000042638A JP10212890A JP21289098A JP2000042638A JP 2000042638 A JP2000042638 A JP 2000042638A JP 10212890 A JP10212890 A JP 10212890A JP 21289098 A JP21289098 A JP 21289098A JP 2000042638 A JP2000042638 A JP 2000042638A
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- JP
- Japan
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- blank holder
- bending
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- die
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- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被加工材のスプリングバックを効果的に抑
え、かつ一工程で高い精度の曲げ加工を実現する。 【解決手段】 上型12に設けられたアッパブランクホ
ルダ14と、下型24に設けられたロアブランクホルダ
28とによって被加工材40の両側を挟みつけたまま、
上型12及び下型24を共に下降させることにより、プ
レスベッド20側に固定されている型36に倣って被加
工材40を曲げ加工する形式の引張り曲げ加工装置であ
って、前記アッパブランクホルダ14及びロアブランク
ホルダ28が個々に分割されているとともに、これらの
アッパブランクホルダ14及びロアブランクホルダ28
は、被加工材40を挟みつけた時点から曲げ加工を開始
するまでの間において上型12及び下型24の下降によ
り被加工材40に引張り力を付与する方向へ移動するよ
うに構成されている。
え、かつ一工程で高い精度の曲げ加工を実現する。 【解決手段】 上型12に設けられたアッパブランクホ
ルダ14と、下型24に設けられたロアブランクホルダ
28とによって被加工材40の両側を挟みつけたまま、
上型12及び下型24を共に下降させることにより、プ
レスベッド20側に固定されている型36に倣って被加
工材40を曲げ加工する形式の引張り曲げ加工装置であ
って、前記アッパブランクホルダ14及びロアブランク
ホルダ28が個々に分割されているとともに、これらの
アッパブランクホルダ14及びロアブランクホルダ28
は、被加工材40を挟みつけた時点から曲げ加工を開始
するまでの間において上型12及び下型24の下降によ
り被加工材40に引張り力を付与する方向へ移動するよ
うに構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板などの被加
工材を引っ張り、かつ所定の型に倣って曲げ加工するた
めの引張り曲げ加工装置に関する。
工材を引っ張り、かつ所定の型に倣って曲げ加工するた
めの引張り曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の引張り曲げ加工(ストレ
ッチペンディング)に関しては、例えば日刊工業新聞社
発行「図解プレス加工辞典」(宮川 松男 編)の引張
成形法の項に記載された技術が知られている。この技術
では、液圧シリンダなどを利用した引張り具によって板
状の被加工材を両側から引っ張りながら成形ブロックに
倣った形状に曲げ加工している。そして曲げ加工の手段
としては、引張り具を固定して成形ブロックを可動させ
る方式、逆に成形ブロックを固定しておいて引張り具を
可動させる方式、あるいは引張り具及び成形ブロックを
共に可動させる方式がある。
ッチペンディング)に関しては、例えば日刊工業新聞社
発行「図解プレス加工辞典」(宮川 松男 編)の引張
成形法の項に記載された技術が知られている。この技術
では、液圧シリンダなどを利用した引張り具によって板
状の被加工材を両側から引っ張りながら成形ブロックに
倣った形状に曲げ加工している。そして曲げ加工の手段
としては、引張り具を固定して成形ブロックを可動させ
る方式、逆に成形ブロックを固定しておいて引張り具を
可動させる方式、あるいは引張り具及び成形ブロックを
共に可動させる方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで曲げ加工後の
被加工材に生じるスプリングバック(弾性回復)を抑え
るには、被加工材に引っ張り力を付与した後に曲げ加工
を行うと効果的であることが知られている。しかし前記
の従来技術では、被加工材に引っ張り力を与えながら、
これと並行して曲げ加工を行う方式であり、スプリング
バックを効果的に減少させることが困難である。また被
加工材に引っ張り力を与えるための専用設備、つまり前
記の液圧シリンダなどを利用した引張り具が必要とな
る。
被加工材に生じるスプリングバック(弾性回復)を抑え
るには、被加工材に引っ張り力を付与した後に曲げ加工
を行うと効果的であることが知られている。しかし前記
の従来技術では、被加工材に引っ張り力を与えながら、
これと並行して曲げ加工を行う方式であり、スプリング
バックを効果的に減少させることが困難である。また被
加工材に引っ張り力を与えるための専用設備、つまり前
記の液圧シリンダなどを利用した引張り具が必要とな
る。
【0004】本発明は前記課題の解決をその目的とし、
請求項1記載の発明の目的は、被加工材のスプリングバ
ックを効果的に抑え、かつ一工程で高い精度の曲げ加工
を実現することである。
請求項1記載の発明の目的は、被加工材のスプリングバ
ックを効果的に抑え、かつ一工程で高い精度の曲げ加工
を実現することである。
【0005】また請求項2記載の発明の目的は、前記目
的に加え、アッパブランクホルダとロアブランクホルダ
との間の移動のずれを防止することである。
的に加え、アッパブランクホルダとロアブランクホルダ
との間の移動のずれを防止することである。
【0006】また請求項3記載の発明の目的は、前記の
各目的に加え、アッパブランクホルダ及びロアブランク
ホルダを移動させるための特別な駆動源を不要として設
備コストの軽減を図ることである。
各目的に加え、アッパブランクホルダ及びロアブランク
ホルダを移動させるための特別な駆動源を不要として設
備コストの軽減を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、上型に設けられたアッパブ
ランクホルダと、下型に設けられたロアブランクホルダ
とによって被加工材の両側を挟みつけたまま、上型及び
下型を共に下降させることにより、プレスベッド側に固
定されている型に倣って被加工材を曲げ加工する形式の
引張り曲げ加工装置であって、前記アッパブランクホル
ダ及びロアブランクホルダが個々に分割されているとと
もに、これらのアッパブランクホルダ及びロアブランク
ホルダは、被加工材を挟みつけた時点から曲げ加工を開
始するまでの間において上型及び下型の下降により被加
工材に引張り力を付与する方向へ移動するように構成さ
れている。
に、請求項1記載の発明は、上型に設けられたアッパブ
ランクホルダと、下型に設けられたロアブランクホルダ
とによって被加工材の両側を挟みつけたまま、上型及び
下型を共に下降させることにより、プレスベッド側に固
定されている型に倣って被加工材を曲げ加工する形式の
引張り曲げ加工装置であって、前記アッパブランクホル
ダ及びロアブランクホルダが個々に分割されているとと
もに、これらのアッパブランクホルダ及びロアブランク
ホルダは、被加工材を挟みつけた時点から曲げ加工を開
始するまでの間において上型及び下型の下降により被加
工材に引張り力を付与する方向へ移動するように構成さ
れている。
【0008】このように曲げ加工のための上型及び下型
の下降動作を利用して被加工材に引っ張り力を付与し、
その後に曲げ加工を行うことにより、被加工材のスプリ
ングバックが効果的に抑えられるとともに、一工程で精
度の高い曲げ加工を行うことができる。
の下降動作を利用して被加工材に引っ張り力を付与し、
その後に曲げ加工を行うことにより、被加工材のスプリ
ングバックが効果的に抑えられるとともに、一工程で精
度の高い曲げ加工を行うことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の引
張り曲げ加工装置であって、前記アッパブランクホルダ
及びロアブランクホルダは、被加工材を挟みつけたとき
に互いに一体の関係を保って移動できるように噛み合う
噛合い部を備えている。したがってこの噛合い部により
アッパブランクホルダとロアブランクホルダとの移動に
ずれが生じることはない。
張り曲げ加工装置であって、前記アッパブランクホルダ
及びロアブランクホルダは、被加工材を挟みつけたとき
に互いに一体の関係を保って移動できるように噛み合う
噛合い部を備えている。したがってこの噛合い部により
アッパブランクホルダとロアブランクホルダとの移動に
ずれが生じることはない。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の引
張り曲げ加工装置であって、前記プレスベッド側に設け
られた固定カムと、ロアブランクホルダに設けられた可
動カムとが上型及び下型の下降時に接触することで、ア
ッパブランクホルダ及びロアブランクホルダを被加工材
に引張り力を付与する方向へ移動させるように構成して
いる。
張り曲げ加工装置であって、前記プレスベッド側に設け
られた固定カムと、ロアブランクホルダに設けられた可
動カムとが上型及び下型の下降時に接触することで、ア
ッパブランクホルダ及びロアブランクホルダを被加工材
に引張り力を付与する方向へ移動させるように構成して
いる。
【0011】この場合には上型及び下型の下降に伴う固
定カムと可動カムとの機能によって両ブランクホルダを
移動させているので、被加工材に引張り力を付与するた
めの特別な駆動源は不要であり、設備コストが軽減され
る。
定カムと可動カムとの機能によって両ブランクホルダを
移動させているので、被加工材に引張り力を付与するた
めの特別な駆動源は不要であり、設備コストが軽減され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は引張り曲げ加工装置を表した断面図、図2
は同じく引張り曲げ加工装置の一部を表した斜視図であ
る。図1に示されているラム10は油圧力などによって
昇降駆動可能であり、このラム10には上型12が組み
付けられている。この上型12の下面には、左右に二分
割されたアッパブランクホルダ14(ダイス)が組み付
けられている。
する。図1は引張り曲げ加工装置を表した断面図、図2
は同じく引張り曲げ加工装置の一部を表した斜視図であ
る。図1に示されているラム10は油圧力などによって
昇降駆動可能であり、このラム10には上型12が組み
付けられている。この上型12の下面には、左右に二分
割されたアッパブランクホルダ14(ダイス)が組み付
けられている。
【0013】図1で示すように前記の両アッパブランク
ホルダ14は、上型12に固定されたスライドプレート
16に沿って左右方向へ移動できるようになっている。
そして両アッパブランクホルダ14の外側面と上型12
との間には戻しばね18がそれぞれ設けられており、常
態でのアッパブランクホルダ14は図1の左側で示すよ
うに上型12の中央側へ押し戻されている。なお両アッ
パブランクホルダ14の下面には、下方に突出した凸部
15が一体に形成されている。
ホルダ14は、上型12に固定されたスライドプレート
16に沿って左右方向へ移動できるようになっている。
そして両アッパブランクホルダ14の外側面と上型12
との間には戻しばね18がそれぞれ設けられており、常
態でのアッパブランクホルダ14は図1の左側で示すよ
うに上型12の中央側へ押し戻されている。なお両アッ
パブランクホルダ14の下面には、下方に突出した凸部
15が一体に形成されている。
【0014】図1で示すプレスベッド20の上面には基
台22が配置されており、この基台22の上側に下型2
4が配置されている。この下型24は、図2からも明ら
かなように上面が開放された箱形で、かつその底面が図
1で示すように複数本のクッションピン26によって支
持されている。これら各クッションピン26は基台22
を上下方向に貫通して設けられている。
台22が配置されており、この基台22の上側に下型2
4が配置されている。この下型24は、図2からも明ら
かなように上面が開放された箱形で、かつその底面が図
1で示すように複数本のクッションピン26によって支
持されている。これら各クッションピン26は基台22
を上下方向に貫通して設けられている。
【0015】前記下型24の内部には、左右に二分割さ
れたロアブランクホルダ28が組み付けられている。こ
れらの両ロアブランクホルダ28は、図1で示すように
下型24の内部に固定されたスライドプレート30に沿
って左右方向へ移動できるようになっている。これらの
ロアブランクホルダ28の外側面と下型24との間にも
戻しばね32がそれぞれ設けられており、常態でのロア
ブランクホルダ28は図1の左側で示すように下型24
の中央側へ押し戻されている。
れたロアブランクホルダ28が組み付けられている。こ
れらの両ロアブランクホルダ28は、図1で示すように
下型24の内部に固定されたスライドプレート30に沿
って左右方向へ移動できるようになっている。これらの
ロアブランクホルダ28の外側面と下型24との間にも
戻しばね32がそれぞれ設けられており、常態でのロア
ブランクホルダ28は図1の左側で示すように下型24
の中央側へ押し戻されている。
【0016】また両ロアブランクホルダ28は、個々に
ホルダ本体28aとその上面に固定されたホルダピース
28bとに分割されている。これらのホルダ本体28a
とホルダピース28bとにより、両ロアブランクホルダ
28の上面に開口する凹部29がそれぞれ形成されてい
る。これらの凹部29にはアッパブランクホルダ14の
凸部15がそれぞれ噛み合い可能であり、これらの凸部
15及び凹部29によってアッパブランクホルダ14と
ロアブランクホルダ28とを互いに一体の関係で移動さ
せるための「噛合い部」が構成されている。
ホルダ本体28aとその上面に固定されたホルダピース
28bとに分割されている。これらのホルダ本体28a
とホルダピース28bとにより、両ロアブランクホルダ
28の上面に開口する凹部29がそれぞれ形成されてい
る。これらの凹部29にはアッパブランクホルダ14の
凸部15がそれぞれ噛み合い可能であり、これらの凸部
15及び凹部29によってアッパブランクホルダ14と
ロアブランクホルダ28とを互いに一体の関係で移動さ
せるための「噛合い部」が構成されている。
【0017】前記プレスベッド20側の基台22には、
つぎに説明する被加工材40を曲げ加工するための型3
6(ポンチ)が両ロアブランクホルダ28の中央に位置
するように固定されている。この型36は半ドラム形状
をしており、その両端の外側には固定カム38がそれぞ
れ位置している。これらの固定カム38も前記基台22
の上面に固定されている。しかもこれらの固定カム38
は、左右のロアブランクホルダ28の間に位置してお
り、これらのロアブランクホルダ28において固定カム
38の側面と対向する面はカム面34となっている。
つぎに説明する被加工材40を曲げ加工するための型3
6(ポンチ)が両ロアブランクホルダ28の中央に位置
するように固定されている。この型36は半ドラム形状
をしており、その両端の外側には固定カム38がそれぞ
れ位置している。これらの固定カム38も前記基台22
の上面に固定されている。しかもこれらの固定カム38
は、左右のロアブランクホルダ28の間に位置してお
り、これらのロアブランクホルダ28において固定カム
38の側面と対向する面はカム面34となっている。
【0018】図3は金属板などの被加工材40に対する
引張り曲げ加工の工程を表した斜視図である。この図面
で示すように、被加工材40の両側には引っ張り力を付
与する目的で把持部42(ビード部)が別工程で予め形
成されている。ただし、つぎに説明するように被加工材
40を両ブランクホルダ14,28の接合面で挟持した
とき、これらによる加工力で前記把持部42を形成でき
るのであれば、この把持部42を別工程で予め形成して
おく必要はない。
引張り曲げ加工の工程を表した斜視図である。この図面
で示すように、被加工材40の両側には引っ張り力を付
与する目的で把持部42(ビード部)が別工程で予め形
成されている。ただし、つぎに説明するように被加工材
40を両ブランクホルダ14,28の接合面で挟持した
とき、これらによる加工力で前記把持部42を形成でき
るのであれば、この把持部42を別工程で予め形成して
おく必要はない。
【0019】そこで加工に際しては、図3(A)で示す
状態の被加工材40をロアブランクホルダ28の上面に
セットした後、ラム10と共に上型12及びアッパブラ
ンクホルダ14を下降させる。この結果、図1の左側で
示すように被加工材40の両側がアッパブランクホルダ
14とロアブランクホルダ28とによって上下から挟ま
れた状態となる。このとき、すでに説明したように凸部
15と凹部29とが互いに噛み合うとともに、被加工材
40の把持部42が両ブランクホルダ14,28の接合
面に形成された凹凸形状の部分で挟持されて位置決めさ
れている。
状態の被加工材40をロアブランクホルダ28の上面に
セットした後、ラム10と共に上型12及びアッパブラ
ンクホルダ14を下降させる。この結果、図1の左側で
示すように被加工材40の両側がアッパブランクホルダ
14とロアブランクホルダ28とによって上下から挟ま
れた状態となる。このとき、すでに説明したように凸部
15と凹部29とが互いに噛み合うとともに、被加工材
40の把持部42が両ブランクホルダ14,28の接合
面に形成された凹凸形状の部分で挟持されて位置決めさ
れている。
【0020】下降装置が図1の左側で示す状態にあると
き、前記固定カム38とロアブランクホルダ28のカム
面34とは図4(A)で示すように接触している。この
状態から上型12及びアッパブランクホルダ14がさら
に下降をつづけて下型24及びロアブランクホルダ28
を押し下げると、前記カム面34が固定カム38に沿っ
て下降する。
き、前記固定カム38とロアブランクホルダ28のカム
面34とは図4(A)で示すように接触している。この
状態から上型12及びアッパブランクホルダ14がさら
に下降をつづけて下型24及びロアブランクホルダ28
を押し下げると、前記カム面34が固定カム38に沿っ
て下降する。
【0021】そしてカム面34と固定カム38との相互
の位置関係が図4(A)から図4(B)に変化する間に
おいて、二分割のロアブランクホルダ28が個々の戻し
ばね32に抗して互いに離れる方向へ移動する。この移
動は、互いに被加工材40を挟みつけているアッパブラ
ンクホルダ14にも当然に作用し、二分割のアッパブラ
ンクホルダ14も個々の戻しばね18に抗して移動す
る。しかもアッパブランクホルダ14とロアブランクホ
ルダ28とは、前記凸部15及び凹部29の噛み合いに
より互いの移動にずれを生じることなく、一体の関係で
移動する。
の位置関係が図4(A)から図4(B)に変化する間に
おいて、二分割のロアブランクホルダ28が個々の戻し
ばね32に抗して互いに離れる方向へ移動する。この移
動は、互いに被加工材40を挟みつけているアッパブラ
ンクホルダ14にも当然に作用し、二分割のアッパブラ
ンクホルダ14も個々の戻しばね18に抗して移動す
る。しかもアッパブランクホルダ14とロアブランクホ
ルダ28とは、前記凸部15及び凹部29の噛み合いに
より互いの移動にずれを生じることなく、一体の関係で
移動する。
【0022】このように個々に二分割のアッパブランク
ホルダ14及びロアブランクホルダ28が被加工材40
の両側を挟みつけたままで左右に開く方向へ移動するこ
とにより、被加工材40に引張り力が付与される。その
結果、被加工材40の長さが図3(A)で示すL1から図
3(B)で示すL2に変化する。この後、さらに上型12
及び下型24が両ブランクホルダ14,28と共に下降
をつづけることによって被加工材40が前記型36に倣
って曲げ加工され、図1の右側で示す状態に達した時点
で加工が完了する。
ホルダ14及びロアブランクホルダ28が被加工材40
の両側を挟みつけたままで左右に開く方向へ移動するこ
とにより、被加工材40に引張り力が付与される。その
結果、被加工材40の長さが図3(A)で示すL1から図
3(B)で示すL2に変化する。この後、さらに上型12
及び下型24が両ブランクホルダ14,28と共に下降
をつづけることによって被加工材40が前記型36に倣
って曲げ加工され、図1の右側で示す状態に達した時点
で加工が完了する。
【0023】これによって被加工材40は図3(C)で
示す形状に加工されている。なおこの曲げ加工中におい
ても前記カム面34と固定カム38との相互の位置関係
は、図4(B)から図4(C)のように変化する。しか
しこの変化によって個々に二分割のアッパブランクホル
ダ14及びロアブランクホルダ28が水平方向に移動す
ることはないので、曲げ加工時に被加工材40に引張り
力が付与されることはない。
示す形状に加工されている。なおこの曲げ加工中におい
ても前記カム面34と固定カム38との相互の位置関係
は、図4(B)から図4(C)のように変化する。しか
しこの変化によって個々に二分割のアッパブランクホル
ダ14及びロアブランクホルダ28が水平方向に移動す
ることはないので、曲げ加工時に被加工材40に引張り
力が付与されることはない。
【0024】加工完了後は、ラム10と共に上型12及
びアッパブランクホルダ14を上昇させることにより、
これに追従して下型24及びロアブランクホルダ28が
前記クッションピン26の作用によって押し上げられ
る。そしてこの上昇に伴い、それぞれ二分割のアッパブ
ランクホルダ14及びロアブランクホルダ28は個々の
戻しばね18,32によって互いに接近する元の方向へ
移動する。
びアッパブランクホルダ14を上昇させることにより、
これに追従して下型24及びロアブランクホルダ28が
前記クッションピン26の作用によって押し上げられ
る。そしてこの上昇に伴い、それぞれ二分割のアッパブ
ランクホルダ14及びロアブランクホルダ28は個々の
戻しばね18,32によって互いに接近する元の方向へ
移動する。
【0025】このように上型12及び下型24の昇降動
作に伴う両ブランクホルダ14,28の水平方向の移動
を利用して被加工材40に引っ張り力を付与し、その後
に曲げ加工を行っているので、被加工材40のスプリン
グバックが効果的に抑えられるとともに、一工程で精度
の高い曲げ加工を完了できる。また前記のように被加工
材40は図3のL1からL2に引き伸ばされてから曲げ加工
されるので、この被加工材40を有効に使用できる。さ
らに被加工材40の種類や形状によっては、部分的に引
っ張り力を付与してその歩留まりや精度を高めることも
できる。
作に伴う両ブランクホルダ14,28の水平方向の移動
を利用して被加工材40に引っ張り力を付与し、その後
に曲げ加工を行っているので、被加工材40のスプリン
グバックが効果的に抑えられるとともに、一工程で精度
の高い曲げ加工を完了できる。また前記のように被加工
材40は図3のL1からL2に引き伸ばされてから曲げ加工
されるので、この被加工材40を有効に使用できる。さ
らに被加工材40の種類や形状によっては、部分的に引
っ張り力を付与してその歩留まりや精度を高めることも
できる。
【0026】前記の両ブランクホルダ14,28を水平
方向へ移動させるための力は、すでに説明したようにロ
アブランクホルダ28の加工に伴う前記カム面34と固
定カム38との機能によるものである。したがって被加
工材40に引張り力を付与するための特別な駆動源は不
要であり、これによって引張り曲げ加工装置(ストレッ
チペンディング)としてはプレス機などの汎用の設備を
使用することが可能である。なおカム面34を有するロ
アブランクホルダ28は、固定カム38に対する「可動
カム」としての機能を兼ね備えている。そしてこの「可
動カム」をロアブランクホルダ28と別体に形成し、そ
れをロアブランクホルダ28に固定した構造としてもよ
い。
方向へ移動させるための力は、すでに説明したようにロ
アブランクホルダ28の加工に伴う前記カム面34と固
定カム38との機能によるものである。したがって被加
工材40に引張り力を付与するための特別な駆動源は不
要であり、これによって引張り曲げ加工装置(ストレッ
チペンディング)としてはプレス機などの汎用の設備を
使用することが可能である。なおカム面34を有するロ
アブランクホルダ28は、固定カム38に対する「可動
カム」としての機能を兼ね備えている。そしてこの「可
動カム」をロアブランクホルダ28と別体に形成し、そ
れをロアブランクホルダ28に固定した構造としてもよ
い。
【図1】引張り曲げ加工装置を表した断面図。
【図2】同じく引張り曲げ加工装置の一部を表した斜視
図。
図。
【図3】被加工材に対する引張り曲げ加工の工程を表し
た斜視図。
た斜視図。
【図4】固定カムと可動カム(カム面)との相互の位置
関係の変化を表した説明図。
関係の変化を表した説明図。
12 上型 14 アッパブランクホルダ 20 プレスベッド 24 下型 28 ロアブランクホルダ 34 カム面(可動カム) 36 型 38 固定カム 40 被加工材
Claims (3)
- 【請求項1】 上型に設けられたアッパブランクホルダ
と、下型に設けられたロアブランクホルダとによって被
加工材の両側を挟みつけたまま、上型及び下型を共に下
降させることにより、プレスベッド側に固定されている
型に倣って被加工材を曲げ加工する形式の引張り曲げ加
工装置であって、前記アッパブランクホルダ及びロアブ
ランクホルダが個々に分割されているとともに、これら
のアッパブランクホルダ及びロアブランクホルダは、被
加工材を挟みつけた時点から曲げ加工を開始するまでの
間において上型及び下型の下降により被加工材に引張り
力を付与する方向へ移動するように構成されている引張
り曲げ加工装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の引張り曲げ加工装置であ
って、前記アッパブランクホルダ及びロアブランクホル
ダは、被加工材を挟みつけたときに互いに一体の関係を
保って移動できるように噛み合う噛合い部を備えている
引張り曲げ加工装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の引張り曲げ加工装置であ
って、前記プレスベッド側に設けられた固定カムと、ロ
アブランクホルダに設けられた可動カムとが上型及び下
型の下降時に接触することで、アッパブランクホルダ及
びロアブランクホルダを被加工材に引張り力を付与する
方向へ移動させるように構成している引張り曲げ加工装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10212890A JP2000042638A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 引張り曲げ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10212890A JP2000042638A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 引張り曲げ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042638A true JP2000042638A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16629968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10212890A Pending JP2000042638A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 引張り曲げ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000042638A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011134884A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Nippon Mektron Ltd | フレキシブル回路基板及びその製造方法 |
JP2017504485A (ja) * | 2014-01-29 | 2017-02-09 | ユニバーシティ オブ アルスター | 再構成可能な金属形成装置 |
CN108971282A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-12-11 | 常州大学 | 一种90度折弯的通用金属折弯机器人 |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP10212890A patent/JP2000042638A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011134884A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Nippon Mektron Ltd | フレキシブル回路基板及びその製造方法 |
US9024198B2 (en) | 2009-12-24 | 2015-05-05 | Nippon Mektron, Ltd. | Flexible circuit board and method for production thereof |
JP2017504485A (ja) * | 2014-01-29 | 2017-02-09 | ユニバーシティ オブ アルスター | 再構成可能な金属形成装置 |
CN108971282A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-12-11 | 常州大学 | 一种90度折弯的通用金属折弯机器人 |
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