JP2000042505A - タービン翼の洗浄方法および装置 - Google Patents

タービン翼の洗浄方法および装置

Info

Publication number
JP2000042505A
JP2000042505A JP10216083A JP21608398A JP2000042505A JP 2000042505 A JP2000042505 A JP 2000042505A JP 10216083 A JP10216083 A JP 10216083A JP 21608398 A JP21608398 A JP 21608398A JP 2000042505 A JP2000042505 A JP 2000042505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine blade
dry ice
cleaning
turbine
dirt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10216083A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunichirou Maedomari
淳一郎 前泊
Isamu Nakahara
勇 中原
Yutaka Sakurai
裕 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Ebara Industrial Cleaning Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10216083A priority Critical patent/JP2000042505A/ja
Publication of JP2000042505A publication Critical patent/JP2000042505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄作業の簡略化と洗浄作業時間の短縮および
2次廃棄物の大幅な低減を図ったタービン翼の洗浄方法
および装置を提供する。 【解決手段】タービンロータ5をタービン軸3まわりで
回転できる状態に支持し、このタービンロータ5を停止
した状態でガスタービン翼2にその対向位置から粒状あ
るいはペレット状のドライアイス6を洗浄媒体として加
圧空気流により噴射することで、前記ガスタービン翼2
の表面に付着した塵埃、油分およびガスタービン翼2表
面の腐食物を脱離し、このドライアイス6噴射によるガ
スタービン翼2洗浄作業を前記タービンロータ5の回転
により1段落毎に順次行い、全段落のガスタービン翼2
に対して洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン翼の洗浄
方法および装置に係わり、特に粒状あるいはペレット状
のドライアイスを洗浄媒体とし、このドライアイスを加
圧空気流によりタービン翼の表面に噴射し、洗浄を行う
タービン翼の洗浄方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントやコンバインドサイク
ル発電プラント、原子力発電プラントには、ガスタービ
ンまたは蒸気タービンが備えられている。
【0003】このうちガスタービンに備えられるガスタ
ービン翼、とくに圧縮機翼の汚れは、その性能を著しく
低下させる大きな要因の一つになっている。それは翼表
面の汚れによって圧縮機を流れる空気の摩擦が増え、圧
力比が低下するためである。翼の汚れ度合いはそのガス
タービンが設置されている環境によって異なるが、大型
の発電用ガスタービンの場合設置場所としては臨海工業
地帯が多く、翼の汚れによる性能低下は運用上の大きな
問題となっている。
【0004】さらにこの臨海工業地帯は金属にとっては
重腐食環境であるので、その汚れには翼表面の腐食によ
る析出物もあり、その除去、洗浄は従来かなりの労力を
要している。したがって、労力やコストを費やさず効果
的に、かつタービンに影響無くタービン翼の汚れを除去
することはタービンの効率的な運用に重要なことであ
る。
【0005】従来のタービン翼の洗浄には、作業員がタ
ービン翼に付着した汚れを拭き取る作業が行われてい
る。しかしながらこの様な洗浄作業には多大な時間を要
する。
【0006】また、従来のガスタービン翼の洗浄とし
て、砂、鋼微粒子、重曹等の洗浄媒体をタービン翼に噴
射して洗浄するブラスト洗浄も行われている。
【0007】しかしながらこの様なガスタービンの洗浄
では、洗浄媒体である砂、鋼微粒子、重曹などが翼と翼
の間隙に残留するので、洗浄前に翼と翼の間隙にシール
部材などで被覆する必要があり、それでもまだ洗浄媒体
が残留し、残留した洗浄媒体を取り除く必要があり、時
間を要する。また、洗浄後には洗浄媒体などの2次廃棄
物を大量に発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のガスタービン翼
洗浄では、作業員がガスタービン翼に付着した汚れを拭
き取る作業を行なう場合、作業用足場などを組む必要が
あり、多大な作業時間を要していた。
【0009】また、洗浄媒体として砂、鋼微粒子、重曹
(炭酸水素ナトリウム)などの固形粒子を用いてブラス
ト洗浄を行った場合、洗浄媒体である砂、鋼微粒子、重
曹などの固形粒子が翼と翼の間隙に残留する。固形粒子
の残留を防止するためには洗浄前に翼と翼の間隙をシー
ル部材などで被覆する必要がある。またシール部材など
で密閉し被覆してもまだ洗浄媒体が翼と翼との間に残留
する恐れがあるため、残留した洗浄媒体を取り除く必要
があり、時間を要していた。また、洗浄媒体の除去、洗
浄後には洗浄媒体などの2次廃棄物を大量に発生してい
た。
【0010】本発明は、上述した事情を考慮して成され
たもので、その目的は、洗浄作業の簡略化と洗浄作業時
間の短縮および2次廃棄物の大幅な低減を図ったガスタ
ービン翼の洗浄方法および装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、タービンロータをタービン
軸まわりで回転可能に支持し、このタービンロータを停
止した状態でタービン翼にその対向位置から粒状あるい
はペレット状のドライアイスを洗浄媒体として加圧空気
流により噴射することで、前記タービン翼の表面に付着
した塵埃、油分またはタービン翼表面の腐食物を脱離さ
せることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のタービ
ン翼の洗浄方法において、ドライアイス噴射によるター
ビン翼洗浄作業をタービンロータの回転により1段落毎
に順次行って全段落のタービン翼に対する洗浄を行うこ
とを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のタービン翼の洗浄方法において、ドライアイスを噴
射する位置からタービン翼までの距離を100mm〜5
00mmの範囲に設定し、ドライアイス噴射圧力を5k
gf/cm2 〜20kgf/cm2 の範囲に設定し、ド
ライアイス噴射量を1kg/min〜10kg/min
の範囲に設定してタービン翼の洗浄を行うことを特徴と
する。
【0014】請求項4の発明は、タービン翼を洗浄対象
物とし、このタービン翼の表面に粒状あるいはペレット
状のドライアイスを加圧空気流により噴射し、前記ター
ビン翼表面に付着した塵埃、油分またはタービン翼表面
の腐食物を脱離するタービン翼の洗浄を行う際、翼汚れ
状況検出手段によりタービン翼表面の汚れを判断する工
程と、タービン翼表面の汚れの判断に基づき噴射するド
ライアイスの洗浄条件を設定する工程と、噴射するドラ
イアイスの洗浄条件の設定に基づきブラスト装置により
ドライアイスをタービン翼表面に噴射する工程と、前記
翼汚れ状況検出手段によりタービン翼表面の汚れの除去
を判断する工程と、タービン翼表面の汚れの除去の判断
に基づき少なくとも1枚のタービン翼の洗浄終了後、ロ
ータ回転駆動装置によりタービン翼を回転させ、次のタ
ービン翼を洗浄位置に設定する工程と、1タービン段落
のタービン翼表面の汚れの除去を判断する工程と、1タ
ービン段落のタービン翼表面の汚れの除去の判断に基づ
き1タービン段落の洗浄終了後、噴射ノズル設置台移動
装置によりドライアイス噴射位置を次のタービン段落に
設定する工程と、全段落のタービン翼の汚れの除去を判
断する工程とを有することを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項4記載のタービ
ン翼の洗浄方法において、タービン翼表面の汚れの判断
に基づき噴射するドライアイスの洗浄条件を設定する工
程は、タービン翼表面の汚れの判断に基づきドライアイ
スの形状、ドライアイスの噴射圧力およびドライアイス
の噴射量を設定する工程を有することを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、洗浄媒体である粒状あ
るいはペレット状のドライアイスを供給するドライアイ
ス供給源と、加圧空気流で前記ドライアイスを圧送する
ドライアイス圧送手段と、このドライアイス圧送手段の
先端部に設けられ、前記ドライアイスをタ−ビン翼の表
面に噴射するドライアイス噴射ノズルとを有するブラス
ト装置と、前記タービン翼をタービン軸回りで回転でき
る状態に支持するタービン翼支持手段とを備えたことを
特徴とする。
【0017】請求項7の発明は、洗浄媒体である粒状あ
るいはペレット状のドライアイスを供給するドライアイ
ス供給源と、加圧空気流で前記ドライアイスを圧送する
ドライアイス圧送手段と、このドライアイス圧送手段の
先端部に設けられ、前記ドライアイスをタ−ビン翼の表
面に噴射するドライアイス噴射ノズルとを有するブラス
ト装置と、タービンロータの端部位置に、前記タービン
翼を回転駆動可能に設けられたロータ回転駆動装置と、
前記ドライアイス噴射ノズルを設置する噴射ノズル設置
台と、この噴射ノズル設置台を昇降移動させるとともに
前記タービン翼に対向して進退移動移動させる噴射ノズ
ル設置台移動装置と、前記タービン翼の表面の汚れを検
出する翼汚れ検出手段と、前記ブラスト装置、ロータ回
転駆動装置および噴射ノズル設置台移動装置を制御する
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタービン翼の
洗浄方法および装置の実施形態について図面に基づいて
説明する。
【0019】第1実施形態(図1) 図1は、本発明の第1実施形態によるタービン翼洗浄装
置を示す概略図である。図1はタービン翼洗浄装置1を
ガスタービン翼2の洗浄に適用したものである。タービ
ン翼洗浄装置1は、ガスタービン翼2をタービン軸3回
りで回転できる状態に支持するガスタービン翼支持手段
として、スタンド型の軸受部材4が設けられ、この軸受
部材4によりタービンロータ5のタービン軸3が回転可
能に支持される。このタービンロータ5の外周部に前記
ガスタービン翼2が植設されている。
【0020】また、洗浄媒体である粒状あるいはペレッ
ト状のドライアイス6を供給するドライアイス供給源7
と、加圧空気流を利用してドライアイス6を圧送するド
ライアイス圧送手段としてのホース8と、このホース8
の先端部に設けられ、ドライアイス6をガスタービン翼
2の表面に噴射するドライアイス噴射ノズル9とを有す
るブラスト装置10が設けられている。粒状あるいはペ
レット状のドライアイス6は、タービン翼2の洗浄に適
した粒径、形状、大きさが決定される。粒状あるいはペ
レット状のドライアイス6の場合、均一粒径のものを用
いても、粒径が複数異なるものをミックスさせて使用さ
せてもよい。ドライアイス6の噴射時にはブラスト装置
10のホース8先端部を作業員11が把持するようにな
っている。そして、ブラスト装置10と軸受部材4とで
ガスタービン翼洗浄装置1を形成している。
【0021】ガスタービン翼2の洗浄は、ドライアイス
噴射ノズル9から粒状あるいはペレット状のドライアイ
ス6を加圧空気流によりガスタービン翼2の表面に噴射
させ、ドライアイス6がガスタービン翼2の表面に衝突
するときの衝撃や摩擦力によりガスタービン翼2の表面
に付着した塵埃、油分またはガスタービン翼2の表面の
腐食物を脱離することにより行われる。そしてドライア
イス6の噴射によるガスタービン翼2の洗浄作業をター
ビンロータ5の回転により1段落ごとに終了させてい
き、順次に全タービン段落のガスタービン翼2に対する
洗浄を行う。
【0022】ドライアイス噴射ノズル9からガスタービ
ン翼2までの距離を100mm〜500mmの範囲に設
定し、且つドライアイス6の噴射圧力を5kgf/cm
2 〜20kgf/cm2 の範囲に設定し、且つドライア
イス噴射量を1kg/min〜10kg/minの範囲
に設定してガスタービン翼2の洗浄を行うと良好な洗浄
効果が得られることが判明した。
【0023】ドライアイス6の噴射圧力を5kgf/c
2 未満にすると、洗浄効果が好ましくないこと判明し
た。また、ドライアイス6の噴射圧力を20kgf/c
2を越えると、ガスタービン翼2の表面に衝撃による
ダメージを与える可能性を生じることが判明した。
【0024】ドライアイス噴射ノズル9からガスタービ
ン翼2までの距離を100mm未満にすると、ドライア
イス噴射ノズル9とガスタービン翼2とが接触して相互
干渉する可能性を生じることが判明した。また、ドライ
アイス噴射ノズル9からガスタービン翼2までの距離を
500mmを越えるとドライアイス6がガスタービン翼
2に到達するまでに拡散してしまい、洗浄対象物である
ガスタービン翼2以外の場所までドライアイス6を噴射
させてしまい、効率良く洗浄することが困難であること
が判明した。
【0025】ドライアイス6の噴射量を1kg/min
未満にすると洗浄効果がかなり失われることが判明し
た。また、ドライアイス6の噴射量を10kg/min
を越えると、例えばドライアイス噴射ノズル9が横×縦
30mm×10mmのノズル口開口面積を有する場合、
ドライアイスの粒状が横×縦3.2mm×5mmの使用
では、ドライアイスが詰まってしまうことが判明した。
【0026】以上に説明したように本実施形態によれ
ば、洗浄媒体としてドライアイスを用いることで、作業
工程の簡略化と作業時間の短縮化が大幅に向上する。
【0027】またさらに、本実施形態によれば、ドライ
アイスは常温で昇華するので、洗浄後に従来の洗浄媒体
である砂、鋼微粒子、重曹等が翼と翼の間隙へ残留する
ことも全くなく、洗浄前に翼と翼の間隙にシール部材な
どで被覆する必要もなく、また洗浄後に、残留した洗浄
媒体を取り除く必要もない。
【0028】さらにまた、ドライアイスは常温で昇華す
るので、洗浄後に2次廃棄物としての洗浄媒体を発生す
ることも全くなく、環境保全の面からも優れた効果を発
揮する。
【0029】第2実施形態(図2、図3、図4) 図2は、本発明の第2実施形態によるタービン翼の洗浄
装置を示す概略図であり、図3は本実施形態によるター
ビン翼の洗浄装置の自動制御を説明するブロック図であ
り、図4は、本実施形態によるタービン翼の洗浄装置の
自動制御を説明するフローチャート図である。なお、第
1実施形態と同一部分には図1と同一符号を付し説明を
省略する。
【0030】図2に示すように、本実施形態によるガス
タービン翼洗浄装置1Aは、タービン軸3には、タービ
ンロータ5を回転させるロータ回転駆動装置12が設け
られている。また、ドライアイス噴射ノズル9は、噴射
ノズル設置台13aに取付けられ、噴射ノズル設置台移
動機構13によりノズル設置台13aとともに昇降自在
に設けられる。噴射ノズル設置代移動機構13はさらに
ガスタービン翼2に対向して進退自在に設けられてい
る。
【0031】ロータ回転駆動装置12、ドライアイス供
給源7および噴射ノズル設置台移動装置13は、制御手
段としての制御装置14に接続されていて、この制御装
置14によりそれぞれ自動制御されるようになってい
る。
【0032】そして、図3に示すように、制御装置14
は、翼汚れ状況検出手段としての翼汚れ状況確認用カメ
ラ15およびドライアイス噴射ノズルの位置確認用のエ
ンコーダ16からの入力に基づいて、ブラスト装置1
0、ロータ回転駆動装置12および噴射ノズル設置台移
動装置13の動作を自動的に制御するようになってい
る。
【0033】これらの制御を行うために、制御装置14
は、翼汚れ状況確認用カメラ15からの情報を監視する
ためのモニタ17と、このモニタ17を監視する操作員
が汚染物の除去を行うために必要な情報を入力する入力
手段18と、翼汚れ確認用カメラ15またはモニタ17
からの情報、入力手段18からの情報およびエンコーダ
16からの位置情報などを記録するメモリ19と、この
メモリ19により記録された情報によりガスタービン翼
2に汚染物が付着しているか否かの判定、ブラスト装置
10の洗浄条件の設定および噴射ノズル設置台移動装置
13の設定などを行うCPU20とを備えた構成となっ
ている。
【0034】そして、図4に示すように、スタート後、
翼汚れ状況確認カメラ15によるガスタービン翼2の汚
れ状況の確認が行われる(ステップ101)。そして、
その汚れ状況に応じた粒状あるいはペレット状のドライ
アイス6の形成(ステップ102)、ドライアイス噴射
量の設定(ステップ103)、ドライアイス噴射圧力の
設定(ステップ104)が行われる。次に汚れ状況また
はガスタービン翼2の形状に応じたドライアイス噴射ノ
ズル9の選定(ステップ105)が行われ、ドライアイ
ス噴射によるガスタービン翼2の洗浄開始(ステップ1
06)を行う。
【0035】そして、洗浄開始から所要時間が経過する
と汚れが除去されたか否かが判定(ステップ107)さ
れる。汚れが除去されていないと判定された場合、前述
した各ステップが繰り返される。そして、汚れが除去さ
れたと判定された場合、次に特定のタービン段落のガス
タービン翼2が全数洗浄されたか否かが判定(ステップ
108)される。そのタービン段落の汚れがすべて洗浄
されていないと判定された場合、ロータ回転(ステップ
109)が続行され、ガスタービン翼2の位置が回転移
動され、そのタービン段落のすべてのガスタービン翼2
が洗浄される。
【0036】次に全タービン段落のガスタービン翼2が
洗浄されたか否かが判定(ステップ110)される。そ
して、すべてのタービン段落のガスタービン翼2が洗浄
されていないと判定された場合、噴射ノズル設置台13
aの移動(ステップ111)により洗浄されていないタ
ービン段落の洗浄位置に噴射ノズル9を移動させ、すべ
てのタービン段落のガスタービン翼2の洗浄が行われ
る。すべての段落のガスタービン翼が洗浄されたと判定
された場合、ドライアイスの噴射を終了(ステップ11
2)させ、すべての作業が終了する。
【0037】以上の実施形態によれば、自動制御によっ
ても前記第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0038】なお、本発明に係るタービン翼洗浄装置に
おいては、ガスタービンのガスタービン翼2を洗浄する
例を説明したが、ガスタービンの圧縮機翼の洗浄にも利
用でき、また原子力発電プラントや地熱発電プラント、
コンバインドサイクル発電プラントの蒸気タービンのタ
ービン翼の洗浄を行うようにしてもよい。さらに、ガス
タービンや蒸気タービンのタービン翼以外に洗浄が必要
な回転機器の洗浄に用いるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係るタ
ービン翼の洗浄方法および装置によれば、粒状あるいは
ペレット状のドライアイスを洗浄媒体として加圧空気流
により噴射することで、タービン翼を積極的に効率よく
洗浄することができ、洗浄作業の簡略化と洗浄作業時間
の短縮および2次廃棄物の大幅な低減が可能となるとい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン翼洗浄装置の第1の
実施の形態を示す概略図。
【図2】本発明に係るガスタービン翼洗浄装置の第2の
実施の形態を示す概略図。
【図3】第2実施形態におけるガスタービン翼洗浄装置
の自動制御を説明するブロック図。
【図4】第2実施形態におけるガスタービン翼洗浄装置
の自動制御を説明するフローチャート図。
【符号の説明】
1、1A タービン翼洗浄装置 2 ガスタービン翼 3 タービン軸 4 軸受部材 5 タービンロータ 6 ドライアイス 7 ドライアイス供給源 8 ホース(ドライアイス圧送手段) 9 ドライアイス噴射ノズル 10 ブラスト装置 11 作業員 12 ロータ回転駆動装置 13a 噴射ノズル設置台 13 噴射ノズル設置台移動装置 14 制御装置(制御手段) 15 翼汚れ状況確認用カメラ 16 エンコーダ 17 モニタ 18 入力手段 19 メモリ 20 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 勇 神奈川県川崎市川崎区江川1−4−1 荏 原工業洗浄株式会社内 (72)発明者 櫻井 裕 神奈川県川崎市川崎区江川1−4−1 荏 原工業洗浄株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA46 AB42 AB52 BA06 BA22 BA36 CC05 CD42 CD43

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンロータをタービン軸まわりで回
    転可能に支持し、このタービンロータを停止した状態で
    タービン翼にその対向位置から粒状あるいはペレット状
    のドライアイスを洗浄媒体として加圧空気流により噴射
    することで、前記タービン翼の表面に付着した塵埃、油
    分またはタービン翼表面の腐食物を脱離させることを特
    徴とするタービン翼の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタービン翼の洗浄方法に
    おいて、ドライアイス噴射によるタービン翼洗浄作業を
    タービンロータの回転により1段落毎に順次行って全段
    落のタービン翼に対する洗浄を行うことを特徴とするタ
    ービン翼の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のタービン翼の
    洗浄方法において、ドライアイスを噴射する位置からタ
    ービン翼までの距離を100mm〜500mmの範囲に
    設定し、ドライアイス噴射圧力を5kgf/cm2 〜2
    0kgf/cm2 の範囲に設定し、ドライアイス噴射量
    を1kg/min〜10kg/minの範囲に設定して
    タービン翼の洗浄を行うことを特徴とするタービン翼の
    洗浄方法。
  4. 【請求項4】 タービン翼を洗浄対象物とし、このター
    ビン翼の表面に粒状あるいはペレット状のドライアイス
    を加圧空気流により噴射し、前記タービン翼表面に付着
    した塵埃、油分またはタービン翼表面の腐食物を脱離す
    るタービン翼の洗浄を行う際、翼汚れ状況検出手段によ
    りタービン翼表面の汚れを判断する工程と、タービン翼
    表面の汚れの判断に基づき噴射するドライアイスの洗浄
    条件を設定する工程と、噴射するドライアイスの洗浄条
    件の設定に基づきブラスト装置によりドライアイスをタ
    ービン翼表面に噴射する工程と、前記翼汚れ状況検出手
    段によりタービン翼表面の汚れの除去を判断する工程
    と、タービン翼表面の汚れの除去の判断に基づき少なく
    とも1枚のタービン翼の洗浄終了後、ロータ回転駆動装
    置によりタービン翼を回転させ、次のタービン翼を洗浄
    位置に設定する工程と、1タービン段落のタービン翼表
    面の汚れの除去を判断する工程と、1タービン段落のタ
    ービン翼表面の汚れの除去の判断に基づき1タービン段
    落の洗浄終了後、噴射ノズル設置台移動装置によりドラ
    イアイス噴射位置を次のタービン段落に設定する工程
    と、全段落のタービン翼の汚れの除去を判断する工程と
    を有することを特徴とするタービン翼の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のタービン翼の洗浄方法に
    おいて、タービン翼表面の汚れの判断に基づき噴射する
    ドライアイスの洗浄条件を設定する工程は、タービン翼
    表面の汚れの判断に基づきドライアイスの形状、ドライ
    アイスの噴射圧力およびドライアイスの噴射量を設定す
    る工程を有することを特徴とするタービン翼の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】 洗浄媒体である粒状あるいはペレット状
    のドライアイスを供給するドライアイス供給源と、加圧
    空気流で前記ドライアイスを圧送するドライアイス圧送
    手段と、このドライアイス圧送手段の先端部に設けら
    れ、前記ドライアイスをタ−ビン翼の表面に噴射するド
    ライアイス噴射ノズルとを有するブラスト装置と、前記
    タービン翼をタービン軸回りで回転できる状態に支持す
    るタービン翼支持手段とを備えたことを特徴とするター
    ビン翼の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 洗浄媒体である粒状あるいはペレット状
    のドライアイスを供給するドライアイス供給源と、加圧
    空気流で前記ドライアイスを圧送するドライアイス圧送
    手段と、このドライアイス圧送手段の先端部に設けら
    れ、前記ドライアイスをタ−ビン翼の表面に噴射するド
    ライアイス噴射ノズルとを有するブラスト装置と、ター
    ビンロータの端部位置に、前記タービン翼を回転駆動可
    能に設けられたロータ回転駆動装置と、前記ドライアイ
    ス噴射ノズルを設置する噴射ノズル設置台と、この噴射
    ノズル設置台を昇降移動させるとともに前記タービン翼
    に対向して進退移動移動させる噴射ノズル設置台移動装
    置と、前記タービン翼の表面の汚れを検出する翼汚れ検
    出手段と、前記ブラスト装置、ロータ回転駆動装置およ
    び噴射ノズル設置台移動装置を制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とするタービン翼の洗浄装置。
JP10216083A 1998-07-30 1998-07-30 タービン翼の洗浄方法および装置 Pending JP2000042505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216083A JP2000042505A (ja) 1998-07-30 1998-07-30 タービン翼の洗浄方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216083A JP2000042505A (ja) 1998-07-30 1998-07-30 タービン翼の洗浄方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000042505A true JP2000042505A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16682993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10216083A Pending JP2000042505A (ja) 1998-07-30 1998-07-30 タービン翼の洗浄方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000042505A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003008112A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Gigaphoton Inc ガスレーザ装置用洗浄装置及び洗浄方法
WO2009132847A1 (de) 2008-04-30 2009-11-05 Lufthansa Technik Ag Verfahren und vorrichtung zum reinigen eines strahltriebwerks unter verwendung von festem kohlendioxid
JP2011110012A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Fuji Seisakusho:Kk 養殖ホタテ貝の付着生物除去方法及び除去装置
FR2979263A1 (fr) * 2011-08-30 2013-03-01 Snecma Procede et systeme pour nettoyer la structure externe d'un turbomoteur et les pieces attenantes montees sur celle-ci.
WO2014022517A1 (en) * 2012-07-31 2014-02-06 Ecoservices, Llc Engine wash apparatus and method
CN104646354A (zh) * 2014-06-14 2015-05-27 柳州市奥凯工程机械有限公司 金属表面油垢的去除方法
JP2015218981A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 水管ボイラ内の堆積物除去方法及び装置
JP2018524505A (ja) * 2015-05-29 2018-08-30 ルフトハンザ・テッヒニク・アクチェンゲゼルシャフトLufthansa Technik Ag ジェットエンジンを洗浄するための方法および装置
JP2019081144A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 昭和電工株式会社 硫黄化合物含有物除去方法
CN110976430A (zh) * 2019-11-22 2020-04-10 国家电投集团江西电力工程有限公司 一种发电厂汽轮机转动部件检修设备
CN111672833A (zh) * 2020-06-11 2020-09-18 格力电器(武汉)有限公司 聚氨酯发泡溢料清除系统
KR102433787B1 (ko) * 2022-03-17 2022-08-18 주식회사 세기엔지니어링 드라이아이스 기반의 복합 블라스트 처리 공법
CN117970856A (zh) * 2024-03-29 2024-05-03 杭州七所科技有限公司 无人值守水洗模块的自动化控制系统及方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003008112A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Gigaphoton Inc ガスレーザ装置用洗浄装置及び洗浄方法
WO2009132847A1 (de) 2008-04-30 2009-11-05 Lufthansa Technik Ag Verfahren und vorrichtung zum reinigen eines strahltriebwerks unter verwendung von festem kohlendioxid
JP2011110012A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Fuji Seisakusho:Kk 養殖ホタテ貝の付着生物除去方法及び除去装置
FR2979263A1 (fr) * 2011-08-30 2013-03-01 Snecma Procede et systeme pour nettoyer la structure externe d'un turbomoteur et les pieces attenantes montees sur celle-ci.
WO2014022517A1 (en) * 2012-07-31 2014-02-06 Ecoservices, Llc Engine wash apparatus and method
US9034111B2 (en) 2012-07-31 2015-05-19 Ecoservices, Llc Engine wash system and method
JP2015218981A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 水管ボイラ内の堆積物除去方法及び装置
CN104646354A (zh) * 2014-06-14 2015-05-27 柳州市奥凯工程机械有限公司 金属表面油垢的去除方法
JP2018524505A (ja) * 2015-05-29 2018-08-30 ルフトハンザ・テッヒニク・アクチェンゲゼルシャフトLufthansa Technik Ag ジェットエンジンを洗浄するための方法および装置
US11215071B2 (en) 2015-05-29 2022-01-04 Lufthansa Technik Ag Method and device for cleaning a jet engine
JP2019081144A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 昭和電工株式会社 硫黄化合物含有物除去方法
JP7156610B2 (ja) 2017-10-31 2022-10-19 昭和電工株式会社 硫黄化合物含有物除去方法
CN110976430A (zh) * 2019-11-22 2020-04-10 国家电投集团江西电力工程有限公司 一种发电厂汽轮机转动部件检修设备
CN111672833A (zh) * 2020-06-11 2020-09-18 格力电器(武汉)有限公司 聚氨酯发泡溢料清除系统
KR102433787B1 (ko) * 2022-03-17 2022-08-18 주식회사 세기엔지니어링 드라이아이스 기반의 복합 블라스트 처리 공법
CN117970856A (zh) * 2024-03-29 2024-05-03 杭州七所科技有限公司 无人值守水洗模块的自动化控制系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000042505A (ja) タービン翼の洗浄方法および装置
CA2030936C (en) Liquid jet removal of plasma sprayed and sintered coatings
JP4138320B2 (ja) ガスタービンエンジンを洗浄するための方法及び装置
JP2002172368A (ja) ドライアイス洗浄方法及びドライアイス洗浄装置
EP1388656B1 (en) Steam turbine with an extraneous matter removing system
CN106269632A (zh) 一种航空发动机零部件涂层的去除方法
CN101158537A (zh) 用于从工件上去掉水的装置
JP4888443B2 (ja) 付着物の除去方法及び除去装置
JP4839815B2 (ja) レンジフード
CA1263375A (en) Apparatus and method for cleaning rotating regenerative heat exchangers
JP2003300030A (ja) 付着物の除去方法及び除去装置
CN105536381A (zh) 一种用于工业油烟净化设备的带自动清洗隔尘过滤网
US4445919A (en) In situ rapid wash apparatus and method
CN213375753U (zh) 一种镍合金冶炼生产用烟气处理装置
CN113211329A (zh) 一种喷砂回收装置防堵塞系统及其控制方法
JP2005189149A (ja) 排ガスサンプリング装置
JP2009166207A (ja) ブラスト装置及びその運転方法
CN214184384U (zh) 一种去除3d打印件表面浮粉的清扫装置
KR100393851B1 (ko) 파이프 내외측 동시작업용 블라스트기
CN220072130U (zh) 喷头清理机构和保粮微喷机
CN215658368U (zh) 一种焊枪清理装置
CN218392819U (zh) 一种锅炉热能回收节能装置
WO2023089646A1 (en) System for the automatic cleaning of skids for bodies and artifacts
CN210217205U (zh) 一种用于建筑物外表面的抗污作业设备
Uhlmann et al. Development of flexible automatic disassembly processes and cleaning technologies for the recycling of consumer goods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821