JP2000041973A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP2000041973A
JP2000041973A JP10215399A JP21539998A JP2000041973A JP 2000041973 A JP2000041973 A JP 2000041973A JP 10215399 A JP10215399 A JP 10215399A JP 21539998 A JP21539998 A JP 21539998A JP 2000041973 A JP2000041973 A JP 2000041973A
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Yukihiro Takumi
幸博 工
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過X線画像の積分枚数を、被検体の動きによ
るボケが出ないように適切な枚数に自動設定する。 【解決手段】この発明のX線撮影装置は、積分対象の一
連の透過X線画像そのものに基づいて動き量検出部17
と動き量監視部18とが被検体Mの動き量を監視し、さ
らに監視結果に基づいて積分画像枚数制御部20が、被
検体Mに大きな動きが起きた以降の透過X線画像は画像
積分の対象から自動的に外してボケを回避するととも
に、被検体Mの動きの少ない間に得られた透過X線画像
は画像積分部19に積分させて画像積分の高画質化機能
を十分に発揮させる構成を備えているので、透過X線画
像の積分枚数が、適切な枚数に自動設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線検出データ
をディジタル変換して得られる透過X線画像を画像積分
する画像積分手段を備えたX線撮影装置に係り、特に画
像積分手段の出力画像中に被検体の動きに起因するボケ
が生じることを回避するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院等の医療機関に設置されてい
るDSA(ディジタル・サブトラクション・アンギオグ
ラフィ)方式のX線撮影装置(適宜「DSA装置」と略
記)は、図4に示すように、天板51の上に載置された
被検体Mを挟んでX線管52と透過X線像検出器である
イメージインテンシファイア(適宜「I・I管」と略
記)53とが対向配置となるように配設されており、X
線管52によるX線照射に伴ってI・I管53から出力
されるX線検出データをAD変換器(図示省略)でディ
ジタル変換して透過X線画像が得られるような構成にな
っている。DSA装置の場合、造影剤注入前の撮影部位
の透過X線画像をマスク画像として予め記憶しておいて
から、造影剤注入後の撮影部位の透過X線画像をライブ
画像として得た後、画像サブトラクション部(図示省
略)でライブ画像からマスク画像の画像サブトラクショ
ン処理を行うことによりDSA画像が作成される。
【0003】また、従来のDSA装置の場合、時系列的
に得た2〜5枚程度の一連の透過X線画像を画像積分す
る画像積分部(図示省略)を備えていて、予め設定した
枚数だけ画像積分部で透過X線画像を画像積分してマス
ク画像を得るよう構成されている。複数枚の透過X線画
像をわざわざ積分してマスク画像とするのは、SN比が
良くなって画質の良いマスク画像が得られるからであ
る。このようにして撮影されたDSA画像は、撮影部位
の変化だけが抽出されたような画像で病変状況を把握し
易いことから、医師が的確な診断を下す上で大いに威力
を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置の場合、マスク画像に被検体Mの動きに起因す
るボケが生じ易いという問題がある。マスク画像の中の
ボケは最終的なDSA画像の中のボケとなって現れる。
ボケのあるDSA画像は診断能が低いことは言うまでも
ない。透過X線画像の積分枚数が多いほどSN比が良く
なるので、積分枚数は多く設定したいところである。し
かし、積分枚数を多く設定すると、撮影全体の時間が長
くなって、ボケの原因となる被検体Mの動きが出やすく
なるので、マスク画像にボケが出る確率が高まる。そう
かといって、撮影の際、被検体Mの動きの程度をX線技
師の目で見極めることも非常に難しい。したがって、ど
うしても積分枚数を少な目に設定することになり、いき
おいSN比の改善は不十分となる。被検体Mの動きによ
るボケの回避と、S/N比改善による高画質化の両方が
同時に達成されるマスク画像を得ることは困難なのであ
る。
【0005】この発明は、上記問題点に鑑み、透過X線
画像の積分枚数を、被検体の動きによるボケが積分後の
画像に出ないようにして、画像積分の高画質化機能が十
分に発揮される適切な枚数に自動的に設定することがで
きるX線撮影装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明に係るX線撮影装置は、被検体を挟んでX
線照射手段と透過X線像検出手段が対向配置となるよう
に配設されているとともに、X線照射手段によるX線照
射に伴って透過X線像検出手段から出力されるX線検出
データをディジタル変換して得られる透過X線画像を画
像積分する画像積分手段が配設されているX線撮影装置
において、画像積分手段の積分対象として時系列的に得
られる一連の透過X線画像の2番目以降の透過X線画像
とその画像以前に得られた透過X線画像との二つの画像
の比較結果に従って被検体の動き量を検出する動き量検
出手段と、動き量検出手段による検出動き量が予め定め
られた閾値を越えると過剰動き検知信号を出力する動き
量監視手段と、過剰動き検知信号が出力される手前まで
の透過X線画像を画像積分手段によって画像積分させる
積分画像枚数制御手段とを備えている。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のX線撮影装置において、画像積分手段の出力画像を画
像サブトラクション手段へ供給されるマスク画像として
記憶するマスク画像記憶手段と、ライブ画像としてのX
線透過画像とマスク画像記憶手段に記憶されているマス
ク画像のサブトラクション処理を行う画像サブトラクシ
ョン手段とを備えている。
【0008】〔作用〕次に、この発明のX線撮影装置に
おける透過X線画像の積分枚数の自動設定作用を説明す
る。この発明のX線撮影装置によるX線撮影では、X線
照射手段による被検体へのX線照射に伴って透過X線像
検出手段から出力されるX線検出データがディジタル変
換され、画像積分手段の積分対象となる一連のX線透視
画像が時系列的に次々得られる。一方、この発明のX線
撮影装置の場合、積分対象となる一連の透過X線画像の
2番目以降の透過X線画像と、(一連の透過X線画像の
中で)その画像以前に得られた透過X線画像との二つの
画像の比較結果に従って、被検体の動き量が動き量検出
手段よって検出される。この動き量検出手段よる検出動
き量が予め定められた閾値を越えると動き量監視手段か
ら過剰動き検知信号が出力される。そして、過剰動き検
知信号を受けた積分画像枚数制御手段の制御に従って、
過剰動き検知信号が出力される手前までの透過X線画像
を画像積分手段が積分して出力する。
【0009】すなわち、この発明のX線撮影装置の場
合、積分対象の一連の透過X線画像そのものに基づき被
検体の動き量を常に監視し、被検体の大きな動きが起こ
った以降の透過X線画像は画像積分の対象から外すと同
時に、被検体の動きが少ない間に得られた全ての透過X
線画像は漏れなく積分するのである。
【0010】請求項2の発明のX線撮影装置では、画像
積分手段の出力画像がマスク画像としてマスク画像記憶
手段に予め記憶され、画像サブトラクション手段によっ
て、ライブ画像としてのX線透過画像とマスク画像記憶
手段のマスク画像の画像サブトラクション処理が行われ
て、被検体の関心部位だけを抽出したDSA画像が得ら
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明のX線撮影装置の
一実施例を図面を参照しながら説明する。図1は実施例
に係るDSA方式のディジタルX線撮影装置の全体構成
を示すブロック図である。
【0012】実施例のX線撮影装置は、図1に示すよう
に、天板1の上に載置された被検体Mを挟んでX線管2
と透過X線像検出器であるイメージインテンシファイア
3とが対向配置となるように配設されており、X線管2
によるX線照射に伴ってI・I管3の出力面に被検体M
の撮影部位(関心部位)の透過X線像が光学像として結
像する。I・I管3の出力面の光学像は、I・I管3の
後部に取り付けられたTVカメラ4によって撮影されて
アナログ映像信号がX線検出データとしてAD変換器5
へ(必要に応じて増幅回路を経由して)出力される構成
となっている。X線照射が行われる毎にI・I管3から
出力されるX線検出データがAD変換部5でディジタル
変換されて透過X線画像が得られる。
【0013】天板1は、被検体Mを載置した状態で天板
駆動部6のコントロールにより前後・左右或いは上下に
移動させられる。つまり天板1を移動させて、被検体M
の撮影部位を装置の撮影位置へセットさせるのである。
X線管2は、照射制御部7のコントロールにより適当な
タイミングで通常はパルス状X線を被検体Mの撮影部位
へ照射する。なお、天板駆動部6のコントロールや、照
射制御部7のコントロールは、キーボード8やハンドス
イッチ9からの入力操作等に伴って撮影制御部10から
適時に出力される指令信号に従って行われる構成となっ
ている。
【0014】また、実施例装置は、DSA方式として必
要な構成として、ライブ画像メモリ11とマスク画像メ
モリ12を備えるとともに、ライブ画像メモリ11とマ
スク画像メモリ12にそれぞれ記憶されているライブ画
像とマスク画像の画像サブトラクション処理を行ってD
SA画像を得る画像サブトラクション部13を備えてい
る。画像サブトラクション処理では、ライブ画像および
マスク画像の上で同一位置関係にある画素信号同士のピ
クセル値(強度)を差し引く演算が各画素信号毎に行わ
れて各演算結果をピクセル値に持つ画素信号で構成され
た新たな画像がDSA画像として作成される。画像サブ
トラクション部13で得られたDSA画像はフレームメ
モリ形式のDSA画像メモリ14に格納記憶される。
【0015】実施例のX線撮影装置の場合、ライブ画像
メモリ11には1枚の透過X線画像が画像積分されるこ
となくライブ画像として格納されるが、マスク画像メモ
リ12には、通常、時系列的に得られる複数枚の透過X
線画像を画像積分した積分画像がマスク画像として格納
される。
【0016】そして、実施例装置には、以下に述べるよ
うに、適切な画像積分枚数を自動設定する特徴的な構成
が設けられている。先ず、実施例装置は、マスク画像を
作成する際には、撮影制御部10からの指令に従ってパ
ルス状X線が次々連続的に照射されて積分対象の一連の
透過X線画像が時系列的に得られる構成を備えるととも
に、一連の透過X線画像のうち最初に得られる初期透過
X線画像PC1を記憶する第1画像メモリ15と、一連
の透過X線画像のうち2番目以後に得られる透過X線画
像PC2,PC3,・・・を順に更新記憶する第2画像
メモリ16とを備えている。
【0017】さらに、実施例装置は、第1画像メモリ1
5に記憶された初期透過X線画像PC1と2番目以後の
各透過X線画像PC2,PC3,・・・のそれぞれの二
つの画像の比較結果に従って被検体Mの動き量を検出す
る動き量検出部17と、動き量検出部17による検出動
き量が予め定められた閾値を越えると過剰動き検知信号
を出力する動き量監視部18とを備えている。
【0018】動き量検出部17での画像比較は、比較対
象の両画像の上で同一位置関係にある画素信号の間のピ
クセル値(強度)の差分値Δsを全画素信号について各
々算出する(二つの画像の引き算する) ことで行われ、
動き量検出部17での被検体Mの動き量の検出は、各差
分値Δsが予め定められた基準差分値sq を越えている
か否かを調べて、差分値Δsが基準差分値sq を越えて
いる画素の合計個数(超過画素総数SN)を求出するこ
とで行われる。
【0019】被検体Mの動きは比較対象の二つの透過X
線画像の画像上で同一位置関係にある画素信号間のピク
セル値(強度)の違いになって現れるので、差分値Δs
が基準差分値sq を越えている超過画素総数SNでもっ
て、被検体Mの動き量とすることができる。もちろん、
超過画素総数SNが多いほど被検体Mの動きが大きいこ
とになる。一方、動き量監視部18は、動き量検出部1
7により検出された差分値Δsの合計総数SNと一定数
(閾値)SQとを大小比較し、超過画素総数SNが一定
数SQを越えているという結果が出ると、動き量監視部
18から直ちに過剰動き検知信号が出力される。
【0020】また、実施例装置は、マスク画像メモリ1
2に記憶されているマスク画像と時系列的に得られる透
過X線画像とを画像積分する画像積分部19を備えてい
るとともに、動き量監視部18から過剰動き検知信号が
出力される手前までの透過X線画像を画像積分部19に
画像積分処理を実行させる積分画像枚数制御部20を備
えている。画像積分部19は、最初はマスク画像メモリ
12に何も記憶されていないので、初期透過X線画像P
C1をそのままマスク画像メモリ12にマスク画像の候
補画像として格納する結果になる。画像積分部19の画
像積分処理では、画像上で同一位置関係にある画素信号
の間のピクセル値(強度)を加算することを全画素信号
について行い、その加算結果をピクセル値に持つ画素信
号で構成される画像を積分画像として出力することにな
る。
【0021】次の2番目の透過X線画像PC2が得られ
た後は、透過X線画像PC1と第2画像メモリ16に記
憶されている透過X線画像との差分値ΔSが求められた
後、超過画素総数SNが求出されて一定数SQと比較さ
れる。超過画素総数SNが一定数SQを越えていなけれ
ば、第2画像メモリ16に記憶されている透過X線画像
とマスク画像メモリ12に記憶されているマスク画像と
が画像積分部19により画像積分されてマスク画像メモ
リ12へ送られ、元の記憶画像に代わって新たな候補画
像として格納(更新記憶)される。超過画素総数SNが
一定数SQを越えていると、過剰動き検知信号が撮影制
御部10へ送出される。この場合、第2画像メモリ16
に現在記憶されている透過X線画像は画像積分されず、
前回(過剰動き検知信号が出力される手前)までの透過
X線画像を画像積分したマスク画像メモリ12に記憶さ
れている画像が正式なマスク画像として確定する。
【0022】実施例の積分画像枚数制御部20は、6回
目の透過X線画像の画像積分が終了したら、被検体Mに
大きな動きがなくても自動的に画像積分を打ち切り、マ
スク画像メモリ12に記憶されている画像を正式のマス
ク画像として確定する構成にもなっている。一定枚数の
透過X線画像を画像積分すれば、それ以上は画像積分を
繰り返してもS/N改善が望めず、時間がかかるだけな
ので積分枚数が6枚で自動的に終了する構成になってい
る。なお、画像積分部19の画像積分処理では、ピクセ
ル値の加算演算の際、両ピクセル値を予め半分にして加
算するか、加算後に平均化する(2で割る)かして、画
像積分の前後で画素信号のピクセル値レベルを同一に保
つようにすることもある。
【0023】また、DSA画像メモリ14の後段には、
DSA画像を画面に映し出す表示モニタ21や、DSA
画像をディジタル画像のままで記憶して保存する外部記
憶装置22、あるいは、DSA画像をシートに焼き付け
てX線写真とし出力するレーザイメージャー23が設置
されている。
【0024】なお、各画像メモリ11,12,14〜1
6、画像サブトラクション部13、動き量検出部17、
動き量監視部18、画像積分部19、および、積分画像
枚数制御部20の連携動作のコントロールは撮影制御部
10などによって行われる。また、撮影制御部10、画
像サブトラクション部13、動き量検出部17、動き量
監視部18、画像積分部19、および、積分画像枚数制
御部20は、コンピュータや稼働プログラム(ソフトウ
エア)を中心に構成される。
【0025】続いて、以上に説明した構成を有する実施
例のX線撮影装置によりDSA撮影が行われる際の装置
動作を、図面を参照しながら具体的に説明する。図2
は、実施例装置によるX線撮影の進行状況を経時的に示
すフローチャートである。 〔ステップST1〕天板1の上に被検体Mを載せた後、
天板1を移動させて被検体Mの撮影部位を撮影位置ヘセ
ットしておいて、ハンドスイッチ9による入力操作によ
って撮影を開始させる。なお、この段階では全画像メモ
リはいずれも空の状態(0画像)である。
【0026】〔ステップST2〕先ずマスク画像作成の
ために最初のパルス状X線照射が行われ、初期透過X線
画像PC1が第1画像メモリ15に格納されるととも
に、マスク画像メモリ12の0画像と初期透過X線画像
PC1が画像積分される結果、マスク画像メモリ12に
初期透過X線画像PC1がマスク画像の候補画像として
格納される。
【0027】〔ステップST31 、ST32 〕次のパル
ス状X線照射が行われ、2番目の透過X線画像PC2が
第2画像メモリ16に格納され、第1画像メモリ15の
初期透過X線画像PC1との二つの画像の比較結果に従
って超過画素総数SNが求められるとともに、動き量監
視部18により超過画素総数SNが一定数SQを越えて
いるか否かが判別される。超過画素総数SNが一定数S
Qを越えていなければ、ステップST4に進む。超過画
素総数SNが一定数SQを越えていれば、過剰動き検知
信号が出力されてステップST6に進む。
【0028】〔ステップST4〕マスク画像メモリ12
の初期透過X線画像PC1と、第2画像メモリ16の2
回目の透過X線画像PC2が画像積分部19で画像積分
されてマスク画像メモリ12へ新たな候補画像として更
新記憶される。
【0029】〔ステップST5〕第2画像メモリ16の
透過X線画像が設定枚数目(例えば、6番目)の透過X
線画像PC6であるか否かが判定されて、6番目の透過
X線画像PC6であれば、ステップST6へ進む。6番
目の透過X線画像PC6でなければ、ステップST3へ
戻る。
【0030】〔ステップST6〕超過画素総数SNが一
定数SQを越えていれば、画像積分処理は行われず、マ
スク画像メモリ12に今現在記憶さている透過X線画像
(例えば、4枚目の透過X線画像に係る超過画素総数S
Nが一定数SQを越えていれば、1〜3枚目の透過X線
画像の積分画像)が正式なマスク画像として確定され
て、DSA画像作成のためのステップST7へ進む。
【0031】〔ステップST7〕ライブ画像撮影用のパ
ルス状X線照射が行われるのに伴って得られる透過X線
画像が、ライブ画像メモリ11へライブ画像として格納
される。
【0032】〔ステップST8〕ライブ画像メモリ11
およびマスク画像メモリ12に記憶されているライブ画
像とマスク画像が画像サブトラクション部13で画像サ
ブトラクション処理されてDSA画像メモリ14へ納め
られるとともに、DSA画像が表示モニタ21に表示さ
れたり、画像記憶ディスク22へ格納保存されたり、あ
るいは、レーザイメージャー23でシートに焼き付けら
れてX線写真として出力されたりする。
【0033】〔ステップST9〕ライブ画像の撮影が継
続されるのであれば、ステップST7へ戻り、ライブ画
像の撮影が全て済んでおれば、X線撮影は完了したこと
になる。
【0034】以上に詳述したとおり、実施例のX線撮影
装置においては、積分対象の一連の透過X線画像そのも
のに基づいて動き量検出部17と動き量監視部18とが
被検体Mの動き量を監視し、さらに監視結果に基づいて
積分画像枚数制御部20が、被検体Mに大きな動きが起
きた以降の透過X線画像は画像積分の対象から自動的に
外してボケを回避するとともに、被検体Mの動きの少な
い間に得られた全ての透過X線画像は漏れなく積分させ
て画像積分の高画質化機能を十分に発揮させるので、透
過X線画像の積分枚数を、被検体Mの動きに起因するボ
ケが積分後の画像にでないようにして、画像積分の高画
質化機能が十分に発揮される枚数に自動的に設定するこ
とができる。また、実施例装置では、画像サブトラクシ
ョン部13によるライブ画像とマスク画像の画像サブト
ラクション処理が行われて被検体Mの撮影部位の変化を
抽出したようなボケの無い高画質のDSA画像が得られ
るので、医師が病変状況を一目で把握できる。
【0035】この発明は、上記の実施例に限られるもの
ではなく、以下のように変形実施することも可能であ
る。 (1)実施例では、ライブ画像とマスク画像の画像サブ
トラクション処理を行うDSA方式の装置であったが、
この発明は非DSA方式の装置にも適用可能である。例
えば、図3に示すように、1秒間に積分画像が5回、つ
まり200mSECの間隔で更新・表示されるX線撮影
装置であって、積分対象となる透過X線画像が各200
mSECの間に6枚づつ得られる(つまり33mSEC
毎に透過X線画像が1枚得られる)とともに、実施例の
場合の画像積分処理と同様に被検体Mに一定以上の動き
がない限り透過X線画像を6枚まで累積積分して積分画
像を得て、画像サブトラクション処理はしないで表示し
たり、格納保存したり、或いは、シートに焼き付けX線
写真として出力したりする構成の装置が変形例として挙
げられる。変形例の非DSA式のX線撮影装置の場合、
図3の最下段に示すように、各200mSECの間隔ご
とに適当な枚数を積分した積分画像が得られる。
【0036】(2)実施例では、積分対象の透過X線画
像が1枚得られる度に、被検体Mに過剰動きがあるか否
かをチェクする構成であったが、積分対象の透過X線画
像を全て記憶しておいてから、各透過X線画像を1枚づ
つ読みだして、被検体Mに過剰動きがあるか否かをチェ
ックする構成の装置が、変形例として挙げられる。
【0037】(3)実施例では、ライブ画像が非積分画
像であったが、ライブ画像もマスク画像と同様にして得
られる積分画像である構成の装置も、変形例として挙げ
ることができる。
【0038】(4)実施例では、透過X線像を次々と検
出する透過X線像検出器がI・I管であったが、この発
明の装置は、多数個のX線検出素子が縦横に配列されて
いるX線面センサ(フラットパネル型X線センサ)によ
って透過X線像を検出する装置構成であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明のX線撮影装置によれば、積分対象の一連の透
過X線画像そのものに基づいて動き量検出手段と動き量
監視手段とが被検体の動き量を監視し、さらに監視結果
に基づいて積分画像枚数制御手段が、被検体に大きな動
きが起きた以降の透過X線画像は画像積分の対象から自
動的に外してボケを回避するとともに、被検体の動きの
少ない間に得られた全ての透過X線画像は漏れなく画像
積分手段に積分させて画像積分の高画質化機能を十分に
発揮させる構成を備えていることから、透過X線画像の
積分枚数を、被検体の動きに起因するボケが積分後の画
像にでないようにして、しかも、画像積分の高画質化機
能も十分に発揮されるような適切な枚数に自動的に設定
することができる。
【0040】請求項2の発明のX線撮影装置によれば、
画像サブトラクション手段によるライブ画像とマスク画
像の画像サブトラクション処理が行われて被検体の撮影
部位の変化を抽出したようなDSA画像が得られるのに
加えて、マスク画像が被検体の動きによるボケの無い高
画質画像であるので、得られたDSA画像も、被検体の
動きによるボケの無い高画質画像になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線撮影装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施例装置によるX線撮影の進行状況を経時的
に示すフローチャートである。
【図3】変形例における時間経過と画像作成状況の関係
を示すタイムチャートである。
【図4】従来のX線撮影装置の要部構成を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 …天板 2 …X線管 3 …イメージインテンシファイア 7 …照射制御部 10 …撮影制御部 11 …ライブ画像メモリ 12 …マスク画像メモリ 13 …画像サブトラクション部 17 …動き量検出部 18 …動き量監視部 19 …画像積分部 20 …積分画像枚数制御部 M …被検体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を挟んでX線照射手段と透過X線像
    検出手段が対向配置となるように配設されているととも
    に、X線照射手段によるX線照射に伴って透過X線像検
    出手段から出力されるX線検出データをディジタル変換
    して得られる透過X線画像を画像積分する画像積分手段
    が配設されているX線撮影装置において、画像積分手段
    の積分対象として時系列的に得られる一連の透過X線画
    像の2番目以降の透過X線画像とその画像以前に得られ
    た透過X線画像との二つの画像の比較結果に従って被検
    体の動き量を検出する動き量検出手段と、動き量検出手
    段による検出動き量が予め定められた閾値を越えると過
    剰動き検知信号を出力する動き量監視手段と、過剰動き
    検知信号が出力される手前までの透過X線画像を画像積
    分手段によって画像積分させる積分画像枚数制御手段と
    を備えていることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のX線撮影装置において、
    画像積分手段の出力画像を画像サブトラクション手段へ
    供給されるマスク画像として記憶するマスク画像記憶手
    段と、ライブ画像としてのX線透過画像とマスク画像記
    憶手段に記憶されているマスク画像のサブトラクション
    処理を行う画像サブトラクション手段とを備えているX
    線撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100650380B1 (ko) 2003-08-08 2006-11-27 가부시키가이샤 시마즈세이사쿠쇼 방사선 촬상장치 및 방사선 검출신호 처리방법
JP2007130232A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Shimadzu Corp 放射線撮像装置
JP2008119332A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線断層撮影装置

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