JP2000041849A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気調理器
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、前記ボイラ内に液体が存在しない時は少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する誤使用検知機能と、前記誤使用検知機能にて前記ボイラ内に液体が存在すると判断した時は前記ボイラ内の液体の蒸発を検知して前記加熱手段の通電を終了する液体蒸発検知機能を有する制御手段を備えた電気調理器。
【請求項2】 制御手段は、液体蒸発検知機能によりボイラ内の液体が蒸発したと検知すると加熱手段への通電を遮断し、その後混練手段を駆動開始する構成とした請求項1記載の電気調理器。
【請求項3】 加熱手段の通電開始を指示する入力手段を備え、制御手段は誤使用検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、前記入力手段より信号を入力すると前記加熱手段への通電を開始するとともに前記誤使用検知の動作をやり直す構成とした請求項1または2記載の電気調理器。
【請求項4】 被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、複数のメニューを備えて任意のメニューを開始時に前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する異常高温検知機能を有する制御手段を備え、前記制御手段は前記所定温度を前記メニューごとに各々設定可能とすることを特徴とした電気調理器。
【請求項5】 所定のメニューにおいて、前記温度検知手段より入力する温度データに関わらず前記混練手段または前記加熱手段を駆動可能とする構成とした請求項4記載の電気調理器。
【請求項6】 任意のメニューを開始指示する入力手段を備え、制御手段は異常高温検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、前記入力手段より信号を入力すると温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止の状態に維持し、前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度未満ならば前記任意のメニューの調理内容に対応して前記混練手段または前記加熱手段を駆動する構成とした請求項4または5記載の電気調理器。
【請求項7】 制御手段は、誤使用検知機能を有し、同一の報知手段にて前記異常高温検知と前記誤使用検知の報知を行う構成とした請求項4〜6いずれか1項に記載の電気調理器。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭において使用される餅つき器等の電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に従来構成の電気調理器について図6を用いて説明する。図6は従来構成の電気調理器のブロック図である。図6において、1は餅米を収容する容器、2は羽根、3は混練手段でモータ等で構成され、ベルト13、主軸14等を介して容器1内の羽根2を回転し餅米をつく。4はボイラ、5はヒータ等で構成されボイラ4を加熱する加熱手段、6は感温素子でサーモスタットで構成されておりボイラ4の側面に設置しボイラ4内の水の温度を間接的に検知する。8は入力手段で「むす」スイッチ84、「つく」スイッチ85および「切」スイッチ86より構成されている。12は容器1の上部開口を覆う蓋である。
【0003】
以上のような従来構成の電気調理器の制御方法としては、ボイラ4内に給水し、容器1および羽根2を取り付けて容器1内に餅米を入れて蓋12を閉めた後に、入力手段8の「むす」スイッチ84を操作して加熱手段5に通電し餅米を蒸す。そして、ボイラ4内の水が蒸発して空になると、ボイラ4の温度が上昇し感温素子6なるサーモスタットが動作して加熱手段5の通電が遮断するとともに、ブザー等で報知しながら待機する。この後、入力手段8の「切」スイッチ86を操作して加熱手段5への通電遮断を確実なものとした後に、蒸気がこもってべとつかないように蓋12を外し、入力手段8の「つく」スイッチ85を操作して混練手段3に通電し羽根2を回転させて蒸し上がった餅米をつく。そして所定時間が経過すると出来具合を見ながら再度「切」スイッチ86を操作して混練手段3への通電を遮断し餅を調理していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来構成では、機器を使用者が誤ってボイラ4内に水を入れ忘れた状態にて「むす」スイッチ84を操作すると、容器1内の餅米が蒸し上がっていないにも関わらず、感温素子6なるサーモスタットが1〜2分程度で動作し、誤ってブザー等で報知を行ってしまうという課題があった。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ボイラ内の液体の入れ忘れを検知して混練手段および加熱手段ともに停止し、かつボイラ内の液体が蒸発したことを検知して加熱手段の通電を停止することを目的とする。
【0006】
また、所定のメニューにおいてボイラ内の液体が蒸発したことを検知すると、自動で加熱手段から混練手段へ通電を切り替えることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電気調理器は、被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、前記ボイラ内に液体が存在しない時は少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する誤使用検知機能と、前記誤使用検知機能にて前記ボイラ内に液体が存在すると判断した時は前記ボイラ内の液体の蒸発を検知して前記加熱手段の通電を終了する液体蒸発検知機能を有する制御手段を備えた電気調理器とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、前記ボイラ内に液体が存在しない時は少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する誤使用検知機能と、前記誤使用検知機能にて前記ボイラ内に液体が存在すると判断した時は前記ボイラ内の液体の蒸発を検知して前記加熱手段の通電を終了する液体蒸発検知機能を有する制御手段を備えた電気調理器とする。
【0009】
上記構成により、例えばボイラ内に水を入れない状態にて容器内に羽根および餅米をセットし、加熱手段への通電を開始しても、制御手段が温度検知手段より入力する温度データに基づきボイラ内に液体が存在しないと判断して少なくとも混練手段および加熱手段をともに駆動停止するので、蒸せていない餅米を混練手段にてつくのを防ぐことができるとともに、誤使用状態にある旨の報知を行う報知手段を備えて、制御手段が誤使用検知機能に関連づけて報知手段を駆動する構成とした場合には、機器を使用する者に前記ボイラ内に水を入れ忘れているので餅米をむすことができないことを知らせることができる。
【0010】
また、ボイラ内に給水して容器内に羽根および餅米をセットし、加熱手段への通電を開始すると、制御手段は誤使用検知機能にてボイラ内に液体が存在すると判断するので加熱手段を通電し続ける。このとき、制御手段は温度データに基づき、ボイラ内の液体の蒸発を検知して加熱手段の通電を終了するので、ボイラ内の水が沸騰すると温度検知手段で検知する温度データも安定し、やがてボイラ内の水が蒸発して空になるとボイラの温度が上昇し、温度検知手段で検知する温度データが上昇するのを検知して自動的に加熱手段の通電を終了することができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、制御手段が、液体蒸発検知機能にてボイラ内の液体が蒸発したと検知すると加熱手段への通電を遮断し、その後混練手段を駆動開始する構成とするものであり、上記構成により、制御手段が加熱手段を通電して容器内の被調理物を蒸し、その後混練手段を駆動して容器内の被調理物をつくといった、「むす→つく」自動切り替え機能を有する場合、ボイラ内に水を入れ忘れて、「むす→つく」自動切り替え機能にて調理を開始しても、制御手段は誤使用検知機能の作用により混練手段または加熱手段を駆動停止するので、蒸せていない餅米を混練手段にてつくのを防ぐことができるとともに、ボイラ内に水を入れた正常使用にて、「むす→つく」自動切り替え機能にて調理を開始すると、制御手段は液体蒸発検知手段の作用により、加熱手段への通電を遮断しその後前記混練手段を駆動開始するので、前記容器内の餅米を蒸した後に自動でつくに工程移行することができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、加熱手段の通電開始を指示する入力手段を備え、制御手段は誤使用検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、前記入力手段より信号を入力すると加熱手段への通電を開始するとともに誤使用検知の動作をやり直す構成としているので、機器が誤使用検知機能の作用により混練手段または加熱手段を駆動停止している状態にて、ボイラ内に給水してから入力手段を操作すると、制御手段は加熱手段への通電を開始するので、機器の電源を一旦オフしたり取り消し操作を行うことなく、1回の操作にて調理を再開することができる。また、このとき制御手段は誤使用検知動作をやり直すので、ボイラ内に水を入れない状態のままで誤って入力手段を操作しても、制御手段は誤使用検知機能の作用により再び混練手段または加熱手段を駆動停止することができる。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラに接し前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度検知を行い温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、複数のメニューを備えて任意のメニューを開始時に前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する異常高温検知機能を有する制御手段を備えて、前記制御手段は前記所定温度を前記メニューごとに各々設定可能とすることを特徴とする構成としているので、加熱手段を通電しボイラ内の液体を蒸発させた直後等で機器の内部温度が異常に高温な場合は、制御手段がメニュー開始時に温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して混練手段または加熱手段を駆動停止するので、機器が調理に適しない状態にて調理を実行するのを防ぐことができる。
【0014】
そして、例えば、制御手段が餅の場合に対応したメニューとパン生地の場合に対応したメニューといった異なる複数の被調理物に対応したメニューを所有する場合にも、所定温度をメニューごとに各々設定可能なので、餅に対応したメニューでは120℃以上の異常高温状態にて調理を禁止し、パン生地に対応したメニューでは50℃程度の過発酵を招く温度状態にて調理を禁止するといったメニューに応じた異なる温度にて機器の使用を禁止することができる。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、所定のメニューにおいて、温度検知手段より入力する温度データに関わらず混練手段または加熱手段を駆動可能とする構成としているので、例えば、制御手段が混練手段を駆動し、容器内の餅米をつくだけの機器の温度状態に関係なく行える調理メニューを有する場合、制御手段は前記メニューにて調理を開始するときは、温度検知手段より入力する温度データに関わらず混練手段または加熱手段の通電可能とするので、加熱手段を通電してボイラの液体を蒸発させた直後等の機器が高温状態にあるときでも、前記メニューを実行することができる。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、任意のメニューを開始指示する入力手段を備え、制御手段は異常高温検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、入力手段より信号を入力すると温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して混練手段または加熱手段の駆動停止の状態を維持し、温度検知手段より入力する温度データが所定温度未満ならば前記任意のメニューの調理内容に対応して混練手段または加熱手段を駆動する構成としているので、機器が異常高温検知機能の作用により混練手段または加熱手段を駆動停止している状態にて、機器の内部温度が十分冷えるまでしばらく時間を置いた後に入力手段を操作すると、制御手段は温度検知手段より入力する温度データが所定温度未満と検知して前記任意のメニューの調理内容に対応して混練手段または加熱手段を駆動するので、機器の電源を一旦オフしたり取り消し操作を行うことなく、1回の操作にて調理を再開することができる。また、前記制御手段は前記入力手段より信号を入力しても前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して混練手段または加熱手段の駆動停止の状態を維持するので、機器の内部温度がまだ高温の状態で誤って入力手段を操作しても、制御手段は異常高温検知機能の作用により混練手段または加熱手段の駆動停止の状態を維持することができる。
【0017】
また、請求項7記載の発明は、制御手段が、異常高温検知機能に加えて、誤使用検知機能を有し、同一の報知手段にて異常高温検知と誤使用検知の報知を行う構成としているので、例えば報知手段を発光ダイオード(以下LEDと称す)で構成された表示手段とした場合、機器の構成を簡略化しつつ1箇所の表示にて機器が調理に適しない状態である旨の報知を行うので機器を使用する者が機器の調理可否を確認し易くすることができる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の一実施例について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例における電気調理器のブロック図を示したものである。なお、本実施例において、図6に示す従来例と同じ機能を有するものは同一の符号を付し説明を省略する。本実施例の特徴的構成は、以下の通りである。
【0019】
まず、感温素子6をサーモスタットからサーミスタに変更し、感温素子6から入力するアナログ信号を8ビットのデジタル信号に変換し、温度データとして出力する温度検知手段7を新たに設ける。また、入力手段8をタクトスイッチで構成し、LEDで構成された表示手段9およびブザー10を新たに設ける。また、マイクロコンピュータ等で構成され、複数のメニューを所有して入力手段8からの入力信号に基づき、前記複数のメニューから任意のメニューを選択して実行または取り消しを行い、前記選択されたメニューおよび温度検知手段7からの入力信号に基づき混練手段3、加熱手段5、表示手段9およびブザー10を制御する制御手段11を新たに設ける。
【0020】
さらに、蓋自動開放手段15を新たに設ける。蓋自動開放手段15の動作は、蓋12に腕部17を設けて軸16に回転自在に取り付け、蓋12を閉めてセットボタン18を押し込むと、上方向にバネで付勢された動作棒19がラッチされてセット状態になる。そして、主軸14が回転するのに連動して蓋自動開放手段15が動作してラッチが解除され、動作棒19が蓋12を押し上げて開く構成となっている。
【0021】
以上のように構成された電気調理器について、図2〜図5を用いてその動作を説明する。図2は第1の実施例における操作表示レイアウトを示す図である。まず、制御手段11は「もちつき」と「生地づくり」の大きく2グループのメニュー群を備えている。そして、「もちつき」グループ内には、加熱手段5に通電してボイラ4内の水を加熱し容器1内の餅米を蒸す「むす」メニュー、混練手段3を駆動して容器1内の餅米をつく「つく」メニュー、「むす→つく」自動切替を行い容器1内の餅米を蒸してつく「もち」メニュー、さらに「もち」メニューにおいて餅のやわらかさに応じて「ふつう」および「やわらかめ」といった4つのメニューを備えている。また、「生地づくり」グループ内には、混練手段3または加熱手段5を駆動して容器1内の被調理物を練って発酵させ、バターロールや食パンの生地を調理する「パン生地」メニュー、ピザ生地を調理する「ピザ生地」メニュー、パン生地を練ったりうどんをこねる等の調理を行う「こねる」メニューの3つのメニューを備えている。
【0022】
また、制御手段11はその動作状態により4つのモードを備え、全負荷をオフして入力手段8からの信号入力を待つ待機モード、前記合計7つのメニューの中から任意のメニューを選択するメニュー選択モード、選択したメニューに応じた調理を行う調理モード、および調理が終了したことを示す出来上がりモードより構成されている。
【0023】
そして、図2に示すように、入力手段8は、「選択」キーであるSW81、「スタート」キーであるSW82、「切」キーであるSW83より構成されている。また、表示手段9は、各メニューに対応してLED91〜98、「パン生地」および「ピザ生地」メニューの発酵工程にて点灯し、発酵中であることを表示するLED99、機器の内部温度が高くて調理に適しないか、またはボイラ4内に水を入れ忘れたことを表示するLED9aの合計10個のLEDより構成されている。なお、「もち」メニューの「ふつう」の場合は、LED91および94を同時に駆動し、「もち」メニューの「やわらかめ」の場合は、LED91および95を同時に駆動する。
【0024】
つぎに、入力手段8と表示手段9の動作を説明する。まず、「選択」キーSW81からの入力信号に基づき、制御手段11はメニュー選択モードになり、「もちつき」グループと「生地づくり」グループを合わせた7メニューのうち任意のメニューを選択し、LED91〜98のうち選択されたいるメニューに対応するLEDを0.5秒オン/0.5秒オフにて点滅表示する。
【0025】
このとき、「スタート」キーSW82より信号を入力すると、制御手段11は調理モードに移行して前記選択されているメニューに応じた調理を開始し、混練手段3または加熱手段5を通電開始するとともに、調理を実行しているメニューに対応するLEDを点灯表示する。
【0026】
そして、所定のシーケンスにて調理が終了すると、制御手段11は出来上がりモードに移行して混練手段3および加熱手段5の通電を遮断し、調理を終了したメニューに対応するLEDを0.3秒オン/0.7秒オフにて点滅表示し、ブザー10を前記LEDの点滅周期に同期させて8秒間だけ吹鳴させる。
【0027】
また、制御手段11がメニュー選択モード、調理モードおよび出来上がりモードのときに「切」キーSW83から信号を入力すると、待機モードに移行して混練手段3および加熱手段5の通電を遮断し、表示手段9の全てのLEDを消灯する。
【0028】
さて、「もちつき」グループ内の代表メニューとして、図3を用いて「もち」メニューの「ふつう」の動作説明を行う。図3は加熱手段5通電時に温度検知手段7で検知する温度を示す図である。まず、機器を使用する者が、ボイラ4内に所定量の水を入れ、容器1および羽根2を設置して餅米を容器1内に入れ、セットボタン18を押して蓋12を閉める。それから、メニュー選択モードにて「選択」キーSW81を操作して「もち」メニューの「ふつう」を選択し「スタート」キーSW82を操作すると、制御手段11は「もち」メニューの「ふつう」にて調理モードに移行してLED91および94を点灯し、加熱手段5へ通電開始してボイラ4内の水を加熱する。
【0029】
加熱手段5へ通電すると、ボイラ4内の水の温度は沸騰するまでは、ほぼ直線勾配にて温度上昇し、それに対応してボイラ4側面に設置された感温素子6を介して温度検知手段7で検知する温度データも、図3のaに示すように直線勾配にて上昇する。そして、水の温度は沸騰すると沸点(100℃)にて安定し、それに対応して温度検知手段7の温度データも図3のbに示すように、沸点より若干低い温度θ1(95℃)にて安定する。このとき、沸騰する水は蒸気となって少しずつ減少し、また蒸気は上昇して容器1内の餅米を蒸すこととなる。
【0030】
この状態にて加熱手段5を通電し続けると、やがてボイラ4内の水は全部蒸気となって蒸発し、ボイラ4内が空の状態になってボイラ4の温度が急上昇し、それに対応して温度検知手段7の温度データも図3のcに示すように、急上昇し始める。このとき、制御手段11は温度検知手段7より入力する温度データが温度θ1に対しばらつきを考慮した温度θ2(120℃)以上になるのを検知するとボイラ4内の水が蒸発したと判定して加熱手段5への通電を遮断し(この機能を以後液体蒸発検知機能と称す)、ブザー10を1秒間吹鳴した後に混練手段3の駆動を開始する。すると、蓋自動開放手段15の作用により動作棒19が蓋12を押し上げて、蓋12は軸16を軸にして自動で開放し、混練手段3により羽根2が回転して容器1内の餅米をつく。
【0031】
その後、所定時間(9〜10分)混練手段3を駆動すると、制御手段11は表示手段9のLED91および94を0.3秒オン/0.7秒オフにて点滅し、前記LED点滅周期に同期してブザー10を吹鳴することで餅のつき上がりを報知する。さらに、混練手段3の定格時間(15分)になると、前記0.3秒オン/0.7秒オフの点滅周期にてLED91および94の点滅を維持しつつ混練手段3の駆動およびブザー10の吹鳴を停止する。
【0032】
なお、本実施例では制御手段11は温度検知手段7より入力する温度データが温度θ2以上であることを検知しボイラ4内の水の蒸発検知を行っているが、図3のbにて温度検知手段7より入力する温度データが安定することよりボイラ4内の水の沸騰を検知した後に図3のcにて温度検知手段7より入力する温度データが所定勾配より急な勾配にて上昇するのを検知しボイラ4内の水の蒸発検知を行う構成とすることも可能である。
【0033】
次に、ボイラ4内の水入れ忘れ検知動作について、図3および図4を用いて説明する。ボイラ4内に水を入れ忘れた状態で「もち」メニューの「ふつう」にて調理を開始すると、制御手段11は加熱手段5の通電を開始してボイラ4の温度は上昇し温度検知手段7で検知する温度データも図3のdに示すようにaに対しより急な勾配にて上昇しまた沸点で安定することなく温度θ2に到達する。この点に着目し、制御手段11は加熱手段5を通電開始してから温度検知手段7で検知する温度が温度θ2以上になるまでの時間が所定時間T1(5分)未満の場合は容器1内に水が入っていないまたは極度に少ないと判断して即座に加熱手段5への通電を遮断する(この機能を以後誤使用検知機能と称す)とともに、表示手段9のLED9aおよびブザー10を駆動して容器1内に水を入れ忘れた旨の報知を行う。また、この場合、前述のボイラ4内に水を入れた正常使用のときとは異なり、制御手段11は温度検知手段7で検知する温度データが温度θ2以上になっても混練手段3を駆動することはない。なお、LED9aおよびブザー10の動作は、図4に示すように、0.2秒オン/0.2秒オフにてLED9aを点滅するとともに、ブザー10を0.2秒オフ/0.2秒オンにて4回吹鳴させる。
【0034】
なお、本実施例では制御手段11は時間T1および前記液体蒸発検知機能での判定基準である温度θ2をもって温度検知手段7より入力する温度データの上昇勾配を判定しているが、判定基準の温度を前記液体蒸発検知機能と独立して所有することも可能である。また、制御手段11は温度検知手段7より入力する温度データが所定温度上昇するのに必要な時間を計測して上昇勾配を判定しているが、所定時間での前記温度データの上昇値を計測して温度上昇を判定する構成とすることも可能である。
【0035】
以上のような構成により、ボイラ4内に水を入れ忘れた状態で調理を開始しても、制御手段11がボイラ4内への水入れ忘れを検知してLED9aおよびブザー10にて報知するので、機器を使用する者は、ボイラ4内に水を入れ忘れたことを知ることができる。
【0036】
また、この状態にて、制御手段11は「スタート」キーSW82から信号を入力すると、LED9aおよびブザー10の駆動と停止し、前記誤使用検知機能が作用する前のメニュー設定である「もち」メニューの「ふつう」にて調理モードへ復帰するとともに前記誤使用検知の動作を最初からやり直す構成となっている。
【0037】
したがって、蓋12を開いて餅米を取り出し、容器1および羽根2を外してボイラ4内に給水した後に、容器1、羽根2、餅米、蓋の順でセットし直して「スタート」キーSW82を操作することにより、制御手段11は1回の操作にて再度「もち」メニューの「ふつう」にて調理モードへ移行し調理をやり直すことができるとともに、水を入れずに誤って「スタート」キーSW82を操作しても、制御手段11は再び前記誤使用検知機能により加熱手段5への通電を遮断しLED9aおよびブザー10を駆動してボイラ4内に水を入れ忘れた旨の報知を行うことができる。
【0038】
なお、「もち」メニューの「やわらかめ」は、前述の「もち」メニューの「ふつう」に対し、水が沸騰した後に加熱手段5の通電を第1の所定周期(24秒オン/6秒オフ)にてオンオフさせて蒸し時間をより長くする。さらに、温度検知手段7より入力する温度データよりボイラ4内の水の蒸発を検知後に加熱手段5の通電を第2の所定周期(1秒オン/29秒オフ)にて2分間オンオフさせて蒸らしの効果を高める、さらに混練手段3を駆動開始してから餅のつき上がりを報知するまでの時間をより長め(12分)にすることにより、やわらかい餅を調理することができる。また、「むす」メニューはボイラ4内の水が蒸発するまで加熱手段5を通電し、「つく」メニューは15分間混練手段3を駆動する。
【0039】
そして、前述の水入れ忘れ検知動作は、ボイラ4内に水を入れるメニューである「もち」メニューの「ふつう」および「やわらかめ」と「むす」メニューの3メニューに対して適用し、「つく」メニューではボイラー4内の水有り無しは関係ないので適用しない構成となっている。
【0040】
今度は、「生地づくり」グループ内の代表メニューとして、図5を用いて「パン生地」メニューの動作説明を行う。図5は発酵工程での加熱手段5動作と温度検知手段7で検知する温度の関係を示す図である。まず、機器を使用する者が、容器1および羽根2をセットし容器1内にパン粉と水を入れて容器1上部を蓋12にて覆う。それから、メニュー選択モードにて「選択」キーSW81を操作して「パン生地」メニューを選択し「スタート」キーSW82を操作すると、制御手段11は「パン生地」メニューにて調理モードに移行してLED96を点灯し、最初の1分間は混練手段3を断続駆動して容器1内のパン粉が飛び散らないようにパン粉と水を合わせ、その後13分間混練手段3を連続駆動してパン粉をこねる。
【0041】
そして、混練手段3を駆動開始してから14分経過すると、制御手段11は混練手段3の駆動を終了し、LED96に加えてLED99も点灯するとともに温度検知手段7より入力する温度データに基づき加熱手段5をオンオフ駆動してこねたパン生地を発酵させる。すなわち、図5に示すように、温度検知手段7で検知する温度データが所定温度θ3(44℃)未満のときは加熱手段5を所定周期(6秒オン/24秒オフ)にてオンオフ通電し、温度θ3以上のときは加熱手段5をオフする。この動作により容器1内のパン生地の温度を発酵に適した温度(約28℃)に保つことができる。そして、この発酵動作を所定時間(60分)行ってパン生地の発酵を終了すると、制御手段11は出来上がりモードへ移行し加熱手段5への通電を遮断するとともに、表示手段9のLED99を消灯しLED96を0.3秒オン/0.7秒オフにて点滅し、前記LED点滅周期に同期してブザー10を吹鳴することでパン生地のでき上がりを報知する。
【0042】
しかしながら、例えば「むす」メニューを行った直後等により、容器1内周辺が高温の場合に「パン生地」メニューを行うと、パン生地の発酵時にパン生地の温度が高温すぎて過発酵してしまいよいパン生地を作ることができない。これを防ぐために、制御手段11は「パン生地」メニューにて調理を開始するときに、温度検知手段7より入力する温度データが、パン生地を発酵させるための温度である温度θ3に対し温度リップルを考慮した温度θ4(50℃)以上の場合は、容器1内の温度が高温すなわち庫内高温にてパン生地を調理できないと判断し、混練手段3および加熱手段5への通電を遮断する(この機能を以後異常高温検知機能と称す)とともに、表示手段9のLED9aおよびブザー10を駆動して庫内高温にて調理に適しない旨の報知を行う。なお、LED9aおよびブザー10の動作は、図4に示すように、0.2秒オン/0.2秒オフにてLED9aを点滅するとともに、ブザー10を0.2秒オフ/0.2秒オンにて4回吹鳴させる。
【0043】
以上のような構成により、機器が高温状態にて調理を開始しても、制御手段11が庫内高温を検知してLED9aおよびブザー10にて報知し調理を実行することはないので、被調理物を過発酵で損なうのを防ぎ、機器を使用する者に機器がパン生地調理に適しない状態にあることを知らせることができる。
【0044】
また、この状態にて、制御手段11は「スタート」キーSW82から信号を入力すると、温度検知手段7より入力する温度データが温度θ4(50℃)未満の場合はLED9aおよびブザー10の駆動を停止して前記異常高温検知機能が作用する前のメニュー設定である「パン生地」メニューにて調理モードへ復帰し、温度検知手段7より入力する温度データが温度θ4(50℃)以上の場合はLED9aおよびブザー10の駆動を維持する構成となっている。
【0045】
したがって、しばらく時間を置いて機器の温度を十分下げてから「スタート」キーSW82を操作すると、制御手段11は再度「パン生地」メニューにて調理モードへ移行し調理を再開してパン生地を調理することができるとともに、まだ機器の内部温度が高温のときに誤って「スタート」キーSW82を操作しても、制御手段11は混練手段3および加熱手段5の駆動を停止しLED9aおよびブザー10にて機器がパン生地調理に適しない状態にある旨の報知を維持することができる。
【0046】
なお、「ピザ生地」メニューは、前述の「パン生地」メニューに対し、混練手段3駆動による生地の前ねり、加熱手段5のオンオフ通電による生地の一次発酵、混練手段3駆動による生地の後ねり、加熱手段5のオンオフ通電による生地の二次発酵とねり工程と発酵工程をそれぞれ2つ設けてピザ生地に適した調理を行うことができる。また、「こねる」メニューは最初の1分間は、混練手段3を断続駆動して容器1内の粉が飛び散らないようにパン粉やうどん粉等と水を合わせ、その後14分間混練手段3を連続駆動してパン粉やうどん粉等をこねる。
【0047】
そして、前述の庫内高温検知動作は、生地調理に関するメニューである「パン生地」メニュー、「ピザ生地」メニュー、および「こねる」メニューの3メニューに対して適用する。
【0048】
また、「もち」メニューの「ふつう」および「やわらかめ」と「むす」メニューといったボイラ4内に水を入れて加熱手段5を通電するメニューにおいては、同様に前述の庫内高温検知動作を利用し、かつ検知温度を温度θ4(50℃)から温度θ2(120℃)に変更することにより、ボイラ4の温度が高温すなわちボイラ4内に水を入れ忘れている場合に、「スタート」キーSW82を操作して調理を開始しても、混練手段3および加熱手段5への通電を遮断し、表示手段9のLED9aおよびブザー10を駆動してボイラ4内に水を入れ忘れている旨の報知を行うことができる。
【0049】
また、「つく」メニューの場合は、前記検知温度をあり得ない程大きなデータ(例えば300℃)にすることにより、温度検知手段7より入力する温度データに関わらず調理を行えるようにすることができる。
【0050】
以上のような構成により、各メニューに対応した検知温度をそれぞれ備えて庫内高温検知動作を行うことにより、各メニューの調理実態に適しない温度にてそれぞれ調理の実行を禁止したり、温度によらず調理を実行可能にすることができる。
【0051】
また、ボイラ4内の水入れ忘れ報知と庫内高温報知を行う報知手段をそれぞれ別に設けることも可能であるが、LED9a点滅およびブザー10の吹鳴にて共用化することにより、機器の構成を簡略化するともに、1箇所の表示にて機器が調理に適しない状態である旨の表示を行うので機器を使用する者が機器の使用可否を確認し易くすることができる。
【0052】
なお、本実施例ではボイラ4内の水入れ忘れ報知および庫内高温報知を表示手段9のLED9aおよびブザー10を用いて行っているが、表示手段9またはブザー10のどちらか一方で行う構成とすることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、機器を使用する者が誤ってボイラ内に水を入れ忘れても、制御手段がボイラ内の水入れ忘れを検知して混練手段および加熱手段を駆動停止するとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に前記ボイラ内に水を入れ忘れて調理できない旨の報知を行うことができる。
【0054】
また、請求項2記載の発明によれば、制御手段が、まず加熱手段を通電してボイラ内の水を蒸発させて容器内の被調理物を蒸し、その後混練手段を駆動して容器内の被調理物をつくような、「むす→つく」自動切り替え機能を有する場合に、機器を使用する者が誤ってボイラ内に水を入れ忘れてたときは、混練手段を駆動するのを禁止し、ボイラ内に水を入れて正常使用したときは加熱手段を通電し、被調理物を蒸し上げた後に、自動で混練手段を駆動して被調理物をつくことができる。
【0055】
また、請求項3記載の発明によれば、機器が誤使用検知した状態にてボイラ内に給水した場合は、入力手段を1回操作するだけで調理を再開できるとともに、ボイラ内に水を入れ忘れた状態のまま、入力手段を操作しても誤使用検知機能の作用により、再び混練手段および加熱手段を駆動停止するとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に、ボイラ内に水を入れ忘れて調理できない旨の報知を引き続き行うことができる。
【0056】
また、請求項4記載の発明によれば、制御手段が餅に対応したメニューやパン生地に対応したメニューといった異なる複数の被調理物に対応するメニューを有する場合、各メニューに対応した温度にて機器の調理実行を禁止することができるとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に機器内部が高温状態にて調理できない旨の報知を行うことができる。
【0057】
また、請求項5記載の発明によれば、例えば混練手段を駆動し、容器内の被調理物をつくだけといった調理メニューのときは、機器の温度状態に関わらず調理メニューを実行可能とすることができる。
【0058】
また、請求項6記載の発明によれば、機器が異常高温検知した状態にて機器の内部温度が十分冷えるまで冷却期間を置いた後では、入力手段を1回操作するだけで調理を再開できるとともに、機器の内部温度がまだ高温状態のまま入力手段を操作しても、異常高温検知機能の作用により再び混練手段および加熱手段を駆動停止するとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に機器内部が高温状態にて調理できない旨の報知を引き続き行うことができる。
【0059】
また、請求項7記載の発明によれば、例えば報知手段をLEDで構成された表示手段とした場合、機器の構成を簡略化しつつ1箇所の表示にて機器が調理に適しない状態である旨の報知を行うので機器を使用する者が機器の調理可否を確認し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の一実施例における電気調理器のブロック図
【図2】
同、電気調理器の操作表示部を示す図
【図3】
同、電気調理器の加熱手段通電時における温度検知手段で検知する温度と時間
の関係を示す図
【図4】
同、電気調理器の表示手段とブザーの駆動状態を示す図
【図5】
同、電気調理器の発酵工程時における加熱手段の通電と温度検知手段で検知す
る温度との関係を示す図
【図6】
従来構成における電気調理器のブロック図
【符号の説明】
1 容器
2 羽根
3 混練手段
4 ボイラ
5 加熱手段
6 感温素子
7 温度検知手段
8 入力手段
9 表示手段
10 ブザー
11 制御手段
12 蓋
13 ベルト
14 主軸
15 蓋自動開放手段
16 軸
17 腕部
18 セットボタン
19 動作棒
【発明の名称】 電気調理器
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、前記ボイラ内に液体が存在しない時は少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する誤使用検知機能と、前記誤使用検知機能にて前記ボイラ内に液体が存在すると判断した時は前記ボイラ内の液体の蒸発を検知して前記加熱手段の通電を終了する液体蒸発検知機能を有する制御手段を備えた電気調理器。
【請求項2】 制御手段は、液体蒸発検知機能によりボイラ内の液体が蒸発したと検知すると加熱手段への通電を遮断し、その後混練手段を駆動開始する構成とした請求項1記載の電気調理器。
【請求項3】 加熱手段の通電開始を指示する入力手段を備え、制御手段は誤使用検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、前記入力手段より信号を入力すると前記加熱手段への通電を開始するとともに前記誤使用検知の動作をやり直す構成とした請求項1または2記載の電気調理器。
【請求項4】 被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、複数のメニューを備えて任意のメニューを開始時に前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する異常高温検知機能を有する制御手段を備え、前記制御手段は前記所定温度を前記メニューごとに各々設定可能とすることを特徴とした電気調理器。
【請求項5】 所定のメニューにおいて、前記温度検知手段より入力する温度データに関わらず前記混練手段または前記加熱手段を駆動可能とする構成とした請求項4記載の電気調理器。
【請求項6】 任意のメニューを開始指示する入力手段を備え、制御手段は異常高温検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、前記入力手段より信号を入力すると温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止の状態に維持し、前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度未満ならば前記任意のメニューの調理内容に対応して前記混練手段または前記加熱手段を駆動する構成とした請求項4または5記載の電気調理器。
【請求項7】 制御手段は、誤使用検知機能を有し、同一の報知手段にて前記異常高温検知と前記誤使用検知の報知を行う構成とした請求項4〜6いずれか1項に記載の電気調理器。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭において使用される餅つき器等の電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に従来構成の電気調理器について図6を用いて説明する。図6は従来構成の電気調理器のブロック図である。図6において、1は餅米を収容する容器、2は羽根、3は混練手段でモータ等で構成され、ベルト13、主軸14等を介して容器1内の羽根2を回転し餅米をつく。4はボイラ、5はヒータ等で構成されボイラ4を加熱する加熱手段、6は感温素子でサーモスタットで構成されておりボイラ4の側面に設置しボイラ4内の水の温度を間接的に検知する。8は入力手段で「むす」スイッチ84、「つく」スイッチ85および「切」スイッチ86より構成されている。12は容器1の上部開口を覆う蓋である。
【0003】
以上のような従来構成の電気調理器の制御方法としては、ボイラ4内に給水し、容器1および羽根2を取り付けて容器1内に餅米を入れて蓋12を閉めた後に、入力手段8の「むす」スイッチ84を操作して加熱手段5に通電し餅米を蒸す。そして、ボイラ4内の水が蒸発して空になると、ボイラ4の温度が上昇し感温素子6なるサーモスタットが動作して加熱手段5の通電が遮断するとともに、ブザー等で報知しながら待機する。この後、入力手段8の「切」スイッチ86を操作して加熱手段5への通電遮断を確実なものとした後に、蒸気がこもってべとつかないように蓋12を外し、入力手段8の「つく」スイッチ85を操作して混練手段3に通電し羽根2を回転させて蒸し上がった餅米をつく。そして所定時間が経過すると出来具合を見ながら再度「切」スイッチ86を操作して混練手段3への通電を遮断し餅を調理していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来構成では、機器を使用者が誤ってボイラ4内に水を入れ忘れた状態にて「むす」スイッチ84を操作すると、容器1内の餅米が蒸し上がっていないにも関わらず、感温素子6なるサーモスタットが1〜2分程度で動作し、誤ってブザー等で報知を行ってしまうという課題があった。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ボイラ内の液体の入れ忘れを検知して混練手段および加熱手段ともに停止し、かつボイラ内の液体が蒸発したことを検知して加熱手段の通電を停止することを目的とする。
【0006】
また、所定のメニューにおいてボイラ内の液体が蒸発したことを検知すると、自動で加熱手段から混練手段へ通電を切り替えることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電気調理器は、被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、前記ボイラ内に液体が存在しない時は少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する誤使用検知機能と、前記誤使用検知機能にて前記ボイラ内に液体が存在すると判断した時は前記ボイラ内の液体の蒸発を検知して前記加熱手段の通電を終了する液体蒸発検知機能を有する制御手段を備えた電気調理器とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、前記ボイラ内に液体が存在しない時は少なくとも前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する誤使用検知機能と、前記誤使用検知機能にて前記ボイラ内に液体が存在すると判断した時は前記ボイラ内の液体の蒸発を検知して前記加熱手段の通電を終了する液体蒸発検知機能を有する制御手段を備えた電気調理器とする。
【0009】
上記構成により、例えばボイラ内に水を入れない状態にて容器内に羽根および餅米をセットし、加熱手段への通電を開始しても、制御手段が温度検知手段より入力する温度データに基づきボイラ内に液体が存在しないと判断して少なくとも混練手段および加熱手段をともに駆動停止するので、蒸せていない餅米を混練手段にてつくのを防ぐことができるとともに、誤使用状態にある旨の報知を行う報知手段を備えて、制御手段が誤使用検知機能に関連づけて報知手段を駆動する構成とした場合には、機器を使用する者に前記ボイラ内に水を入れ忘れているので餅米をむすことができないことを知らせることができる。
【0010】
また、ボイラ内に給水して容器内に羽根および餅米をセットし、加熱手段への通電を開始すると、制御手段は誤使用検知機能にてボイラ内に液体が存在すると判断するので加熱手段を通電し続ける。このとき、制御手段は温度データに基づき、ボイラ内の液体の蒸発を検知して加熱手段の通電を終了するので、ボイラ内の水が沸騰すると温度検知手段で検知する温度データも安定し、やがてボイラ内の水が蒸発して空になるとボイラの温度が上昇し、温度検知手段で検知する温度データが上昇するのを検知して自動的に加熱手段の通電を終了することができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、制御手段が、液体蒸発検知機能にてボイラ内の液体が蒸発したと検知すると加熱手段への通電を遮断し、その後混練手段を駆動開始する構成とするものであり、上記構成により、制御手段が加熱手段を通電して容器内の被調理物を蒸し、その後混練手段を駆動して容器内の被調理物をつくといった、「むす→つく」自動切り替え機能を有する場合、ボイラ内に水を入れ忘れて、「むす→つく」自動切り替え機能にて調理を開始しても、制御手段は誤使用検知機能の作用により混練手段または加熱手段を駆動停止するので、蒸せていない餅米を混練手段にてつくのを防ぐことができるとともに、ボイラ内に水を入れた正常使用にて、「むす→つく」自動切り替え機能にて調理を開始すると、制御手段は液体蒸発検知手段の作用により、加熱手段への通電を遮断しその後前記混練手段を駆動開始するので、前記容器内の餅米を蒸した後に自動でつくに工程移行することができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、加熱手段の通電開始を指示する入力手段を備え、制御手段は誤使用検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、前記入力手段より信号を入力すると加熱手段への通電を開始するとともに誤使用検知の動作をやり直す構成としているので、機器が誤使用検知機能の作用により混練手段または加熱手段を駆動停止している状態にて、ボイラ内に給水してから入力手段を操作すると、制御手段は加熱手段への通電を開始するので、機器の電源を一旦オフしたり取り消し操作を行うことなく、1回の操作にて調理を再開することができる。また、このとき制御手段は誤使用検知動作をやり直すので、ボイラ内に水を入れない状態のままで誤って入力手段を操作しても、制御手段は誤使用検知機能の作用により再び混練手段または加熱手段を駆動停止することができる。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、被調理物を収容する容器と、前記容器内に設置する羽根を回転して前記被調理物を混練する混練手段と、前記容器の下部に設けられて液体を収容可能なボイラと、前記ボイラを加熱する加熱手段と、前記ボイラに接し前記ボイラの温度を検知する感温素子と、前記感温素子より入力する信号に基づき温度検知を行い温度データとして出力する温度検知手段と、前記温度検知手段より入力する温度データに基づき前記混練手段または前記加熱手段を制御し、複数のメニューを備えて任意のメニューを開始時に前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して前記混練手段または前記加熱手段を駆動停止する異常高温検知機能を有する制御手段を備えて、前記制御手段は前記所定温度を前記メニューごとに各々設定可能とすることを特徴とする構成としているので、加熱手段を通電しボイラ内の液体を蒸発させた直後等で機器の内部温度が異常に高温な場合は、制御手段がメニュー開始時に温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して混練手段または加熱手段を駆動停止するので、機器が調理に適しない状態にて調理を実行するのを防ぐことができる。
【0014】
そして、例えば、制御手段が餅の場合に対応したメニューとパン生地の場合に対応したメニューといった異なる複数の被調理物に対応したメニューを所有する場合にも、所定温度をメニューごとに各々設定可能なので、餅に対応したメニューでは120℃以上の異常高温状態にて調理を禁止し、パン生地に対応したメニューでは50℃程度の過発酵を招く温度状態にて調理を禁止するといったメニューに応じた異なる温度にて機器の使用を禁止することができる。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、所定のメニューにおいて、温度検知手段より入力する温度データに関わらず混練手段または加熱手段を駆動可能とする構成としているので、例えば、制御手段が混練手段を駆動し、容器内の餅米をつくだけの機器の温度状態に関係なく行える調理メニューを有する場合、制御手段は前記メニューにて調理を開始するときは、温度検知手段より入力する温度データに関わらず混練手段または加熱手段の通電可能とするので、加熱手段を通電してボイラの液体を蒸発させた直後等の機器が高温状態にあるときでも、前記メニューを実行することができる。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、任意のメニューを開始指示する入力手段を備え、制御手段は異常高温検知機能にて混練手段または加熱手段を駆動停止している状態において、入力手段より信号を入力すると温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して混練手段または加熱手段の駆動停止の状態を維持し、温度検知手段より入力する温度データが所定温度未満ならば前記任意のメニューの調理内容に対応して混練手段または加熱手段を駆動する構成としているので、機器が異常高温検知機能の作用により混練手段または加熱手段を駆動停止している状態にて、機器の内部温度が十分冷えるまでしばらく時間を置いた後に入力手段を操作すると、制御手段は温度検知手段より入力する温度データが所定温度未満と検知して前記任意のメニューの調理内容に対応して混練手段または加熱手段を駆動するので、機器の電源を一旦オフしたり取り消し操作を行うことなく、1回の操作にて調理を再開することができる。また、前記制御手段は前記入力手段より信号を入力しても前記温度検知手段より入力する温度データが所定温度以上ならば異常高温状態にあると判断して混練手段または加熱手段の駆動停止の状態を維持するので、機器の内部温度がまだ高温の状態で誤って入力手段を操作しても、制御手段は異常高温検知機能の作用により混練手段または加熱手段の駆動停止の状態を維持することができる。
【0017】
また、請求項7記載の発明は、制御手段が、異常高温検知機能に加えて、誤使用検知機能を有し、同一の報知手段にて異常高温検知と誤使用検知の報知を行う構成としているので、例えば報知手段を発光ダイオード(以下LEDと称す)で構成された表示手段とした場合、機器の構成を簡略化しつつ1箇所の表示にて機器が調理に適しない状態である旨の報知を行うので機器を使用する者が機器の調理可否を確認し易くすることができる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の一実施例について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例における電気調理器のブロック図を示したものである。なお、本実施例において、図6に示す従来例と同じ機能を有するものは同一の符号を付し説明を省略する。本実施例の特徴的構成は、以下の通りである。
【0019】
まず、感温素子6をサーモスタットからサーミスタに変更し、感温素子6から入力するアナログ信号を8ビットのデジタル信号に変換し、温度データとして出力する温度検知手段7を新たに設ける。また、入力手段8をタクトスイッチで構成し、LEDで構成された表示手段9およびブザー10を新たに設ける。また、マイクロコンピュータ等で構成され、複数のメニューを所有して入力手段8からの入力信号に基づき、前記複数のメニューから任意のメニューを選択して実行または取り消しを行い、前記選択されたメニューおよび温度検知手段7からの入力信号に基づき混練手段3、加熱手段5、表示手段9およびブザー10を制御する制御手段11を新たに設ける。
【0020】
さらに、蓋自動開放手段15を新たに設ける。蓋自動開放手段15の動作は、蓋12に腕部17を設けて軸16に回転自在に取り付け、蓋12を閉めてセットボタン18を押し込むと、上方向にバネで付勢された動作棒19がラッチされてセット状態になる。そして、主軸14が回転するのに連動して蓋自動開放手段15が動作してラッチが解除され、動作棒19が蓋12を押し上げて開く構成となっている。
【0021】
以上のように構成された電気調理器について、図2〜図5を用いてその動作を説明する。図2は第1の実施例における操作表示レイアウトを示す図である。まず、制御手段11は「もちつき」と「生地づくり」の大きく2グループのメニュー群を備えている。そして、「もちつき」グループ内には、加熱手段5に通電してボイラ4内の水を加熱し容器1内の餅米を蒸す「むす」メニュー、混練手段3を駆動して容器1内の餅米をつく「つく」メニュー、「むす→つく」自動切替を行い容器1内の餅米を蒸してつく「もち」メニュー、さらに「もち」メニューにおいて餅のやわらかさに応じて「ふつう」および「やわらかめ」といった4つのメニューを備えている。また、「生地づくり」グループ内には、混練手段3または加熱手段5を駆動して容器1内の被調理物を練って発酵させ、バターロールや食パンの生地を調理する「パン生地」メニュー、ピザ生地を調理する「ピザ生地」メニュー、パン生地を練ったりうどんをこねる等の調理を行う「こねる」メニューの3つのメニューを備えている。
【0022】
また、制御手段11はその動作状態により4つのモードを備え、全負荷をオフして入力手段8からの信号入力を待つ待機モード、前記合計7つのメニューの中から任意のメニューを選択するメニュー選択モード、選択したメニューに応じた調理を行う調理モード、および調理が終了したことを示す出来上がりモードより構成されている。
【0023】
そして、図2に示すように、入力手段8は、「選択」キーであるSW81、「スタート」キーであるSW82、「切」キーであるSW83より構成されている。また、表示手段9は、各メニューに対応してLED91〜98、「パン生地」および「ピザ生地」メニューの発酵工程にて点灯し、発酵中であることを表示するLED99、機器の内部温度が高くて調理に適しないか、またはボイラ4内に水を入れ忘れたことを表示するLED9aの合計10個のLEDより構成されている。なお、「もち」メニューの「ふつう」の場合は、LED91および94を同時に駆動し、「もち」メニューの「やわらかめ」の場合は、LED91および95を同時に駆動する。
【0024】
つぎに、入力手段8と表示手段9の動作を説明する。まず、「選択」キーSW81からの入力信号に基づき、制御手段11はメニュー選択モードになり、「もちつき」グループと「生地づくり」グループを合わせた7メニューのうち任意のメニューを選択し、LED91〜98のうち選択されたいるメニューに対応するLEDを0.5秒オン/0.5秒オフにて点滅表示する。
【0025】
このとき、「スタート」キーSW82より信号を入力すると、制御手段11は調理モードに移行して前記選択されているメニューに応じた調理を開始し、混練手段3または加熱手段5を通電開始するとともに、調理を実行しているメニューに対応するLEDを点灯表示する。
【0026】
そして、所定のシーケンスにて調理が終了すると、制御手段11は出来上がりモードに移行して混練手段3および加熱手段5の通電を遮断し、調理を終了したメニューに対応するLEDを0.3秒オン/0.7秒オフにて点滅表示し、ブザー10を前記LEDの点滅周期に同期させて8秒間だけ吹鳴させる。
【0027】
また、制御手段11がメニュー選択モード、調理モードおよび出来上がりモードのときに「切」キーSW83から信号を入力すると、待機モードに移行して混練手段3および加熱手段5の通電を遮断し、表示手段9の全てのLEDを消灯する。
【0028】
さて、「もちつき」グループ内の代表メニューとして、図3を用いて「もち」メニューの「ふつう」の動作説明を行う。図3は加熱手段5通電時に温度検知手段7で検知する温度を示す図である。まず、機器を使用する者が、ボイラ4内に所定量の水を入れ、容器1および羽根2を設置して餅米を容器1内に入れ、セットボタン18を押して蓋12を閉める。それから、メニュー選択モードにて「選択」キーSW81を操作して「もち」メニューの「ふつう」を選択し「スタート」キーSW82を操作すると、制御手段11は「もち」メニューの「ふつう」にて調理モードに移行してLED91および94を点灯し、加熱手段5へ通電開始してボイラ4内の水を加熱する。
【0029】
加熱手段5へ通電すると、ボイラ4内の水の温度は沸騰するまでは、ほぼ直線勾配にて温度上昇し、それに対応してボイラ4側面に設置された感温素子6を介して温度検知手段7で検知する温度データも、図3のaに示すように直線勾配にて上昇する。そして、水の温度は沸騰すると沸点(100℃)にて安定し、それに対応して温度検知手段7の温度データも図3のbに示すように、沸点より若干低い温度θ1(95℃)にて安定する。このとき、沸騰する水は蒸気となって少しずつ減少し、また蒸気は上昇して容器1内の餅米を蒸すこととなる。
【0030】
この状態にて加熱手段5を通電し続けると、やがてボイラ4内の水は全部蒸気となって蒸発し、ボイラ4内が空の状態になってボイラ4の温度が急上昇し、それに対応して温度検知手段7の温度データも図3のcに示すように、急上昇し始める。このとき、制御手段11は温度検知手段7より入力する温度データが温度θ1に対しばらつきを考慮した温度θ2(120℃)以上になるのを検知するとボイラ4内の水が蒸発したと判定して加熱手段5への通電を遮断し(この機能を以後液体蒸発検知機能と称す)、ブザー10を1秒間吹鳴した後に混練手段3の駆動を開始する。すると、蓋自動開放手段15の作用により動作棒19が蓋12を押し上げて、蓋12は軸16を軸にして自動で開放し、混練手段3により羽根2が回転して容器1内の餅米をつく。
【0031】
その後、所定時間(9〜10分)混練手段3を駆動すると、制御手段11は表示手段9のLED91および94を0.3秒オン/0.7秒オフにて点滅し、前記LED点滅周期に同期してブザー10を吹鳴することで餅のつき上がりを報知する。さらに、混練手段3の定格時間(15分)になると、前記0.3秒オン/0.7秒オフの点滅周期にてLED91および94の点滅を維持しつつ混練手段3の駆動およびブザー10の吹鳴を停止する。
【0032】
なお、本実施例では制御手段11は温度検知手段7より入力する温度データが温度θ2以上であることを検知しボイラ4内の水の蒸発検知を行っているが、図3のbにて温度検知手段7より入力する温度データが安定することよりボイラ4内の水の沸騰を検知した後に図3のcにて温度検知手段7より入力する温度データが所定勾配より急な勾配にて上昇するのを検知しボイラ4内の水の蒸発検知を行う構成とすることも可能である。
【0033】
次に、ボイラ4内の水入れ忘れ検知動作について、図3および図4を用いて説明する。ボイラ4内に水を入れ忘れた状態で「もち」メニューの「ふつう」にて調理を開始すると、制御手段11は加熱手段5の通電を開始してボイラ4の温度は上昇し温度検知手段7で検知する温度データも図3のdに示すようにaに対しより急な勾配にて上昇しまた沸点で安定することなく温度θ2に到達する。この点に着目し、制御手段11は加熱手段5を通電開始してから温度検知手段7で検知する温度が温度θ2以上になるまでの時間が所定時間T1(5分)未満の場合は容器1内に水が入っていないまたは極度に少ないと判断して即座に加熱手段5への通電を遮断する(この機能を以後誤使用検知機能と称す)とともに、表示手段9のLED9aおよびブザー10を駆動して容器1内に水を入れ忘れた旨の報知を行う。また、この場合、前述のボイラ4内に水を入れた正常使用のときとは異なり、制御手段11は温度検知手段7で検知する温度データが温度θ2以上になっても混練手段3を駆動することはない。なお、LED9aおよびブザー10の動作は、図4に示すように、0.2秒オン/0.2秒オフにてLED9aを点滅するとともに、ブザー10を0.2秒オフ/0.2秒オンにて4回吹鳴させる。
【0034】
なお、本実施例では制御手段11は時間T1および前記液体蒸発検知機能での判定基準である温度θ2をもって温度検知手段7より入力する温度データの上昇勾配を判定しているが、判定基準の温度を前記液体蒸発検知機能と独立して所有することも可能である。また、制御手段11は温度検知手段7より入力する温度データが所定温度上昇するのに必要な時間を計測して上昇勾配を判定しているが、所定時間での前記温度データの上昇値を計測して温度上昇を判定する構成とすることも可能である。
【0035】
以上のような構成により、ボイラ4内に水を入れ忘れた状態で調理を開始しても、制御手段11がボイラ4内への水入れ忘れを検知してLED9aおよびブザー10にて報知するので、機器を使用する者は、ボイラ4内に水を入れ忘れたことを知ることができる。
【0036】
また、この状態にて、制御手段11は「スタート」キーSW82から信号を入力すると、LED9aおよびブザー10の駆動と停止し、前記誤使用検知機能が作用する前のメニュー設定である「もち」メニューの「ふつう」にて調理モードへ復帰するとともに前記誤使用検知の動作を最初からやり直す構成となっている。
【0037】
したがって、蓋12を開いて餅米を取り出し、容器1および羽根2を外してボイラ4内に給水した後に、容器1、羽根2、餅米、蓋の順でセットし直して「スタート」キーSW82を操作することにより、制御手段11は1回の操作にて再度「もち」メニューの「ふつう」にて調理モードへ移行し調理をやり直すことができるとともに、水を入れずに誤って「スタート」キーSW82を操作しても、制御手段11は再び前記誤使用検知機能により加熱手段5への通電を遮断しLED9aおよびブザー10を駆動してボイラ4内に水を入れ忘れた旨の報知を行うことができる。
【0038】
なお、「もち」メニューの「やわらかめ」は、前述の「もち」メニューの「ふつう」に対し、水が沸騰した後に加熱手段5の通電を第1の所定周期(24秒オン/6秒オフ)にてオンオフさせて蒸し時間をより長くする。さらに、温度検知手段7より入力する温度データよりボイラ4内の水の蒸発を検知後に加熱手段5の通電を第2の所定周期(1秒オン/29秒オフ)にて2分間オンオフさせて蒸らしの効果を高める、さらに混練手段3を駆動開始してから餅のつき上がりを報知するまでの時間をより長め(12分)にすることにより、やわらかい餅を調理することができる。また、「むす」メニューはボイラ4内の水が蒸発するまで加熱手段5を通電し、「つく」メニューは15分間混練手段3を駆動する。
【0039】
そして、前述の水入れ忘れ検知動作は、ボイラ4内に水を入れるメニューである「もち」メニューの「ふつう」および「やわらかめ」と「むす」メニューの3メニューに対して適用し、「つく」メニューではボイラー4内の水有り無しは関係ないので適用しない構成となっている。
【0040】
今度は、「生地づくり」グループ内の代表メニューとして、図5を用いて「パン生地」メニューの動作説明を行う。図5は発酵工程での加熱手段5動作と温度検知手段7で検知する温度の関係を示す図である。まず、機器を使用する者が、容器1および羽根2をセットし容器1内にパン粉と水を入れて容器1上部を蓋12にて覆う。それから、メニュー選択モードにて「選択」キーSW81を操作して「パン生地」メニューを選択し「スタート」キーSW82を操作すると、制御手段11は「パン生地」メニューにて調理モードに移行してLED96を点灯し、最初の1分間は混練手段3を断続駆動して容器1内のパン粉が飛び散らないようにパン粉と水を合わせ、その後13分間混練手段3を連続駆動してパン粉をこねる。
【0041】
そして、混練手段3を駆動開始してから14分経過すると、制御手段11は混練手段3の駆動を終了し、LED96に加えてLED99も点灯するとともに温度検知手段7より入力する温度データに基づき加熱手段5をオンオフ駆動してこねたパン生地を発酵させる。すなわち、図5に示すように、温度検知手段7で検知する温度データが所定温度θ3(44℃)未満のときは加熱手段5を所定周期(6秒オン/24秒オフ)にてオンオフ通電し、温度θ3以上のときは加熱手段5をオフする。この動作により容器1内のパン生地の温度を発酵に適した温度(約28℃)に保つことができる。そして、この発酵動作を所定時間(60分)行ってパン生地の発酵を終了すると、制御手段11は出来上がりモードへ移行し加熱手段5への通電を遮断するとともに、表示手段9のLED99を消灯しLED96を0.3秒オン/0.7秒オフにて点滅し、前記LED点滅周期に同期してブザー10を吹鳴することでパン生地のでき上がりを報知する。
【0042】
しかしながら、例えば「むす」メニューを行った直後等により、容器1内周辺が高温の場合に「パン生地」メニューを行うと、パン生地の発酵時にパン生地の温度が高温すぎて過発酵してしまいよいパン生地を作ることができない。これを防ぐために、制御手段11は「パン生地」メニューにて調理を開始するときに、温度検知手段7より入力する温度データが、パン生地を発酵させるための温度である温度θ3に対し温度リップルを考慮した温度θ4(50℃)以上の場合は、容器1内の温度が高温すなわち庫内高温にてパン生地を調理できないと判断し、混練手段3および加熱手段5への通電を遮断する(この機能を以後異常高温検知機能と称す)とともに、表示手段9のLED9aおよびブザー10を駆動して庫内高温にて調理に適しない旨の報知を行う。なお、LED9aおよびブザー10の動作は、図4に示すように、0.2秒オン/0.2秒オフにてLED9aを点滅するとともに、ブザー10を0.2秒オフ/0.2秒オンにて4回吹鳴させる。
【0043】
以上のような構成により、機器が高温状態にて調理を開始しても、制御手段11が庫内高温を検知してLED9aおよびブザー10にて報知し調理を実行することはないので、被調理物を過発酵で損なうのを防ぎ、機器を使用する者に機器がパン生地調理に適しない状態にあることを知らせることができる。
【0044】
また、この状態にて、制御手段11は「スタート」キーSW82から信号を入力すると、温度検知手段7より入力する温度データが温度θ4(50℃)未満の場合はLED9aおよびブザー10の駆動を停止して前記異常高温検知機能が作用する前のメニュー設定である「パン生地」メニューにて調理モードへ復帰し、温度検知手段7より入力する温度データが温度θ4(50℃)以上の場合はLED9aおよびブザー10の駆動を維持する構成となっている。
【0045】
したがって、しばらく時間を置いて機器の温度を十分下げてから「スタート」キーSW82を操作すると、制御手段11は再度「パン生地」メニューにて調理モードへ移行し調理を再開してパン生地を調理することができるとともに、まだ機器の内部温度が高温のときに誤って「スタート」キーSW82を操作しても、制御手段11は混練手段3および加熱手段5の駆動を停止しLED9aおよびブザー10にて機器がパン生地調理に適しない状態にある旨の報知を維持することができる。
【0046】
なお、「ピザ生地」メニューは、前述の「パン生地」メニューに対し、混練手段3駆動による生地の前ねり、加熱手段5のオンオフ通電による生地の一次発酵、混練手段3駆動による生地の後ねり、加熱手段5のオンオフ通電による生地の二次発酵とねり工程と発酵工程をそれぞれ2つ設けてピザ生地に適した調理を行うことができる。また、「こねる」メニューは最初の1分間は、混練手段3を断続駆動して容器1内の粉が飛び散らないようにパン粉やうどん粉等と水を合わせ、その後14分間混練手段3を連続駆動してパン粉やうどん粉等をこねる。
【0047】
そして、前述の庫内高温検知動作は、生地調理に関するメニューである「パン生地」メニュー、「ピザ生地」メニュー、および「こねる」メニューの3メニューに対して適用する。
【0048】
また、「もち」メニューの「ふつう」および「やわらかめ」と「むす」メニューといったボイラ4内に水を入れて加熱手段5を通電するメニューにおいては、同様に前述の庫内高温検知動作を利用し、かつ検知温度を温度θ4(50℃)から温度θ2(120℃)に変更することにより、ボイラ4の温度が高温すなわちボイラ4内に水を入れ忘れている場合に、「スタート」キーSW82を操作して調理を開始しても、混練手段3および加熱手段5への通電を遮断し、表示手段9のLED9aおよびブザー10を駆動してボイラ4内に水を入れ忘れている旨の報知を行うことができる。
【0049】
また、「つく」メニューの場合は、前記検知温度をあり得ない程大きなデータ(例えば300℃)にすることにより、温度検知手段7より入力する温度データに関わらず調理を行えるようにすることができる。
【0050】
以上のような構成により、各メニューに対応した検知温度をそれぞれ備えて庫内高温検知動作を行うことにより、各メニューの調理実態に適しない温度にてそれぞれ調理の実行を禁止したり、温度によらず調理を実行可能にすることができる。
【0051】
また、ボイラ4内の水入れ忘れ報知と庫内高温報知を行う報知手段をそれぞれ別に設けることも可能であるが、LED9a点滅およびブザー10の吹鳴にて共用化することにより、機器の構成を簡略化するともに、1箇所の表示にて機器が調理に適しない状態である旨の表示を行うので機器を使用する者が機器の使用可否を確認し易くすることができる。
【0052】
なお、本実施例ではボイラ4内の水入れ忘れ報知および庫内高温報知を表示手段9のLED9aおよびブザー10を用いて行っているが、表示手段9またはブザー10のどちらか一方で行う構成とすることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、機器を使用する者が誤ってボイラ内に水を入れ忘れても、制御手段がボイラ内の水入れ忘れを検知して混練手段および加熱手段を駆動停止するとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に前記ボイラ内に水を入れ忘れて調理できない旨の報知を行うことができる。
【0054】
また、請求項2記載の発明によれば、制御手段が、まず加熱手段を通電してボイラ内の水を蒸発させて容器内の被調理物を蒸し、その後混練手段を駆動して容器内の被調理物をつくような、「むす→つく」自動切り替え機能を有する場合に、機器を使用する者が誤ってボイラ内に水を入れ忘れてたときは、混練手段を駆動するのを禁止し、ボイラ内に水を入れて正常使用したときは加熱手段を通電し、被調理物を蒸し上げた後に、自動で混練手段を駆動して被調理物をつくことができる。
【0055】
また、請求項3記載の発明によれば、機器が誤使用検知した状態にてボイラ内に給水した場合は、入力手段を1回操作するだけで調理を再開できるとともに、ボイラ内に水を入れ忘れた状態のまま、入力手段を操作しても誤使用検知機能の作用により、再び混練手段および加熱手段を駆動停止するとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に、ボイラ内に水を入れ忘れて調理できない旨の報知を引き続き行うことができる。
【0056】
また、請求項4記載の発明によれば、制御手段が餅に対応したメニューやパン生地に対応したメニューといった異なる複数の被調理物に対応するメニューを有する場合、各メニューに対応した温度にて機器の調理実行を禁止することができるとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に機器内部が高温状態にて調理できない旨の報知を行うことができる。
【0057】
また、請求項5記載の発明によれば、例えば混練手段を駆動し、容器内の被調理物をつくだけといった調理メニューのときは、機器の温度状態に関わらず調理メニューを実行可能とすることができる。
【0058】
また、請求項6記載の発明によれば、機器が異常高温検知した状態にて機器の内部温度が十分冷えるまで冷却期間を置いた後では、入力手段を1回操作するだけで調理を再開できるとともに、機器の内部温度がまだ高温状態のまま入力手段を操作しても、異常高温検知機能の作用により再び混練手段および加熱手段を駆動停止するとともに、報知手段を別途備えた場合には機器を使用する者に機器内部が高温状態にて調理できない旨の報知を引き続き行うことができる。
【0059】
また、請求項7記載の発明によれば、例えば報知手段をLEDで構成された表示手段とした場合、機器の構成を簡略化しつつ1箇所の表示にて機器が調理に適しない状態である旨の報知を行うので機器を使用する者が機器の調理可否を確認し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の一実施例における電気調理器のブロック図
【図2】
同、電気調理器の操作表示部を示す図
【図3】
同、電気調理器の加熱手段通電時における温度検知手段で検知する温度と時間
の関係を示す図
【図4】
同、電気調理器の表示手段とブザーの駆動状態を示す図
【図5】
同、電気調理器の発酵工程時における加熱手段の通電と温度検知手段で検知す
る温度との関係を示す図
【図6】
従来構成における電気調理器のブロック図
【符号の説明】
1 容器
2 羽根
3 混練手段
4 ボイラ
5 加熱手段
6 感温素子
7 温度検知手段
8 入力手段
9 表示手段
10 ブザー
11 制御手段
12 蓋
13 ベルト
14 主軸
15 蓋自動開放手段
16 軸
17 腕部
18 セットボタン
19 動作棒
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