JP4680146B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

蒸気を用いて食品等の被加熱物の加熱調理を行う加熱調理器として、特開2002‐272604号公報(特許文献1)に開示された過熱蒸気による加熱装置等がある。この過熱蒸気による加熱装置においては、タンク内の水を蓄熱槽内の蓄熱材によって加熱して得られた過熱蒸気を、噴出手段によって加熱箱内に噴出して被加熱物を加熱するようにしている。
ところで、このような加熱調理器では、通常、加熱室内の温度を検知し、加熱室内の温度と予め定められた調理プログラムとに基づいて加熱調理を行うようになっている。そして、1つのメニューの調理が終了すると加熱室内が蒸気で充満している。したがって、1つのメニューの調理が終了してから次のメニューの調理を開始する場合に、加熱室内の温度が当該メニューの調理プログラムで定められている温度以下にならないと、当該メニューの調理プログラムがスタートすることができないという問題がある。
そこで、このような問題に対処する加熱調理器として、特開昭57‐182993号公報(特許文献2)および特開昭57‐202096号公報(特許文献3)に開示された高周波加熱装置がある。この高周波加熱装置においては、湿度センサあるいはガス濃度センサによって加熱室内の湿度あるいはガス濃度を検知し、加熱室内の湿度あるいはガス濃度が設定値以上である場合には、冷却ファン等によって湿度あるいはガス濃度が設定値になるまで湿度調整運転あるいはガス濃度調整運転を行い、その後加熱動作を開始して湿度センサあるいはガス濃度センサの出力値の変化によってマグネトロンあるいはヒータの動作を制御するようにしている。
このように、上記特許文献2および特許文献3に開示された従来の高周波加熱装置においては、湿度センサあるいはガス濃度センサを用いて加熱室内の湿度あるいはガス濃度を検知するようにしている。この湿度センサおよびガス濃度センサは、高周波加熱装置のように、加熱状態の進行に伴って被加熱物から発生する蒸気を検出する場合には、蒸気量が少ないために問題は生じない。ところが、特許文献1に開示された加熱装置のように、過熱蒸気によって被加熱物を加熱する場合には、加熱室内が殆ど蒸気で充満されるので、湿度センサおよびガス濃度センサの内部に結露が生じ、結露水によって使用不可能になってしまうという問題がある。
そこで、上述のような問題に対処する加熱調理器として、特開平6‐45061号公報(特許文献4)に開示された高周波加熱装置がある。この高周波加熱装置においては、マグネトロンによる加熱調理に先立って、所定時間(15秒)だけファンによって加熱室内の蒸気を排気するようにしている。この場合には、湿度センサやガス濃度センサを用いる必要性を無くすることが可能になる。
この場合、高周波加熱装置のように、上記加熱室内の蒸気が被加熱物から発生する蒸気である場合には、15秒程度の排気時間で上記加熱室内の蒸気は排気されるが、特許文献1に開示された加熱装置のように、過熱蒸気によって被加熱物を加熱する場合には、加熱室内が殆ど蒸気で充満されるので排気に長い時間が必要になる。然も、上述したように、湿度センサおよびガス濃度センサは内部に結露するので使用できないため、排気時間として、最も多量に蒸気を使用する調理メニューにおける最も長い排気時間に種々の状況下を考慮してマージンを加えて設定しなければならず、次の加熱調理に先立って行う排気に長い時間を要するという問題がある。
結局のところ、上記過熱蒸気による加熱装置等に対して、上記特許文献2および特許文献3に開示されている湿度センサあるいはガス濃度センサの使用や、上記特許文献4に開示された加熱調理に先立つ所定時間の排気動作を適用することはできない。したがって、調理終了時に上記加熱室内に蒸気が残って上記加熱室内の湿度および温度が高いにも拘わらず、使用者が次の加熱調理のメニューを選択・決定してスタートして調理ミスが発生するという問題が依然として存在するのである。
特開2002‐272604号公報 特開昭57‐182993号公報 特開昭57‐202096号公報 特開平6‐45061号公報
そこで、この発明の課題は、加熱室内に蒸気が所定量以上に存在する場合に、使用者が次の加熱調理のメニューを選択してスタートすることを防止できる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記蒸気発生装置からの蒸気を用いて被加熱物を加熱するための加熱室と、
選択可能な調理メニューを表示する表示手段と、
上記表示手段の表示内容を切換制御する表示制御手段と
を備え、
上記表示制御手段は、
上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回っている場合には、上記表示手段に総ての調理メニューを表示させる一方、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示手段にマイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態で表示させる
ことを特徴としている。
上記構成によれば、表示制御手段は、加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回っている場合には、表示手段に、総ての調理メニューを表示させる。これに対して、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態で表示させる。したがって、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、表示手段の表示を、上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示にして、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず上記マイクロ波を用いる調理メニューが選択・スタートされて、調理ミスが発生するのを未然に防ぐことができる
た、1実施の形態の加熱調理器では、
上記表示手段に表示された調理メニューの中から所望の調理名を選択決定するための選択決定手段を備え、
上記表示制御手段は、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、
上記表示手段に、上記マイクロ波を用いる調理メニューを、上記マイクロ波を用いる調理メニュー以外の調理メニューとは異なる表示形態で表示させると共に、
上記選択決定手段による上記マイクロ波を用いる調理メニューの選択決定を不許可にする。
この実施の形態によれば、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上の場合には、上記表示手段に表示される上記マイクロ波を用いる調理メニューを、上記マイクロ波を用いる調理メニュー以外の調理メニューとは異なる表示形態で表示して、上記マイクロ波を用いる調理メニューが選択できないことを暗に示すことができる。
さらに、選択決定手段による上記マイクロ波を用いる調理メニューの選択決定を不許可にするので、使用者が、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず、誤って上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択するのを未然に防止することができる
た、この発明の加熱調理器は、
蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記蒸気発生装置からの蒸気を用いて被加熱物を加熱するための加熱室と、
上記加熱室内の気体を外部に排気するための排気手段と、
上記加熱室内の気体を外部に排気するように上記排気手段を制御する排気制御手段と、
選択可能な調理メニューを表示する表示手段と、
上記表示手段の表示内容を切換制御する表示制御手段と
を備え、
上記排気制御手段は、
上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回るまで、上記排気手段に排気動作を行わせ、
上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量を下回っている場合には、上記表示制御手段に総ての調理メニューの表示を指示する一方、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示する
ことを特徴としている。
上記構成によれば、加熱室内の蒸気を排気する際に、排気制御手段によって、上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回るまで排気手段に排気動作を行わせる。その際に、上記排気制御手段は、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量を下回っている場合には、表示制御手段に、総ての調理メニューの表示を指示する。これに対して、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示する。
したがって、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、表示手段の表示を、上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示にして、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず上記マイクロ波を用いる調理メニューが選択・スタートされて、調理ミスが発生するのを未然に防ぐことができる
た、この発明の加熱調理器は、
蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記蒸気発生装置からの蒸気を用いて被加熱物を加熱するための加熱室と、
上記加熱室内の気体を外部に排気するための排気通路と、
上記排気通路に介設されて、上記加熱室内の気体を吸い込んで外部に排気する吸引手段と、
上記排気通路の開度を調節する開度調節手段と、
上記加熱室内の気体を外部に排気するように、少なくとも上記吸引手段および開度調節手段を制御する排気制御手段と、
選択可能な調理メニューを表示する表示手段と、
上記表示手段の表示内容を切換制御する表示制御手段と
を備え、
上記排気制御手段は、
上記開度調節手段を開放させてから上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回るまで、上記吸引手段および開度調節手段に排気動作を行わせ、
上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量を下回っている場合には、上記表示制御手段に総ての調理メニューの表示を指示する一方、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示する
ことを特徴としている。
上記構成によれば、加熱室内の蒸気を排気する際に、排気制御手段によって、開度調節手段を開放させてから上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回るまで、吸引手段および上記開度調節手段に排気動作を行わせる。その際に、上記排気制御手段は、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量を下回っている場合には、表示制御手段に、総ての調理メニューの表示を指示する。これに対して、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示する。
したがって、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、表示手段の表示を、上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示にして、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず上記マイクロ波を用いる調理メニューが選択・スタートされて、調理ミスが発生するのを未然に防ぐことができる
マイクロ波を用いた加熱調理では、加熱室内が結露している場合には、マイクロ波が吸収されて加熱熱量が減ってしまい、正常な調理動作が行われない場合がある。そこで、蒸気を用いる調理メニューの次にマイクロ波を用いる調理メニューを行う場合には、上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波の吸収が起きない蒸気量である必要がある。上記各この発明の加熱調理器によれば、上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波の吸収が起きない、つまりマイクロ波を用いる調理が可能な湿度を呈する蒸気量以上である場合には、上記表示手段の表示を、上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示にしている。したがって、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず上記マイクロ波を用いる調理メニューが選択・スタートされて、調理ミスが発生するのを未然に防ぐことができるのである。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器は、表示制御手段によって、加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回っている場合には、表示手段に、総ての調理メニューを表示させるのに対して、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態で表示させるので、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず、使用者が、上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択・スタートさせて、調理ミスが発生するのを未然に防ぐことができる。
また、この発明の加熱調理器は、加熱室内の蒸気を排気する際に、排気制御手段によって、上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回っている場合には、表示制御手段に、総ての調理メニューの表示を指示するのに対して、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示するので、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上であるにも拘わらず、使用者が、誤って上記マイクロ波を用いる調理メニューを選択・スタートさせて、調理ミスが発生するのを未然に防ぐことができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の加熱調理器における外観斜視図である。本加熱調理器1は、直方体形状のキャビネット10の正面の上部に操作パネル11を設け、キャビネット10の正面における操作パネル11の下側には、下端側の辺を中心に回動する扉12を設けて概略構成されている。そして、扉12の上部にはハンドル13が設けられ、扉12には耐熱ガラス製の窓14が嵌め込まれている。
図2は、上記加熱調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図である。キャビネット10内に、直方体形状の加熱室20が設けられている。加熱室20は、扉12に面する正面側に開口部20aを有し、加熱室20の側面,底面および天面がステンレス鋼板で形成されている。また、扉12は、加熱室20に面する側がステンレス鋼板で形成されている。加熱室20の周囲および扉12の内側に断熱材(図示せず)が載置されており、加熱室20内と外部とが断熱されている。
また、上記加熱室20の底面には、ステンレス製の受皿21が設置され、受皿21上には、被加熱物を載置するためのステンレス鋼線製のラック(図示せず)が設置される。さらに、加熱室20の両側面下部には、略水平に延在する略長方形の側面蒸気吹出口22(図2では一方のみが見えている)が設けられている。
図3は、上記加熱調理器1の基本構成を示す概略構成図である。図3に示すように、本加熱調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、水タンク30から供給された水を蒸発させて蒸気を発生させる蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温室50と、蒸気発生装置40や蒸気昇温室50等の動作を制御する制御装置80とを備えている。
また、上記水タンク30と蒸気発生装置40とは、ポンプ35が介設された給水パイプ33で接続されており、蒸気発生装置40には蒸気発生ヒータ42が設けられている。また、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側には、一端側に上記吸引手段としての送風ファン28が内設された外部循環路60の上記一端が接続され、外部循環路60の他端は蒸気昇温室50に接続されている。そして、外部循環路60における吸込口25と送風ファン28との間には蒸気供給口62が設けられ、この蒸気供給口62には蒸気発生装置40から蒸気を供給する蒸気供給パイプ63の一端が接続され、蒸気供給パイプ63の他端は蒸気発生装置40の天板に設けられた蒸気排出口41に接続されている。
上記加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27には放出通路64の一端が接続され、放出通路64の他端には第1排気ダクト65の一端が接続されている。さらに、第1排気ダクト65の他端には第1排気口66が設けられている。また、外部循環路60には排気通路67を介して第2排気ダクト69の一端側が接続されている。さらに、第2排気ダクト69の他端には第2排気口70が設けられている。また、排気通路67における外部循環路60との接続側には、排気通路67の開度を調節する上記開度調節手段としてのダンパ68が配置されている。
尚、本実施の形態においては、上記ダンパ68として、排気通路67を開閉するものであって、全閉と全開との二つの状態に切り替わるものを使用している。しかしながら、排気通路67の開度を調節できるダンパを用いても差し支えない。また、ダンパ68に変えて「弁」を用いることも可能である。この場合における上記「弁」としても、開度を多段階に調節できる弁を用いてもよいし、全閉と全開との二つの状態に切り替わる弁を用いてもよい。尚、排気通路67の開度を多段階に調節できるダンパあるいは弁を用いた場合には、排気通路67を流れる排気流量を多段階に調整することが可能になる。
すなわち、本実施の形態においては、上記排気通路を、吸込口25,外部循環路60,排気通路67および第2排気ダクト69で構成している。また、上記排気手段を、上記排気通路,送風ファン28およびダンパ68で構成しているのである。ここで、送風ファン28は、加熱室20の気体を循環させる循環ファンとしての機能と上記排気手段としての機能とを兼用している。しかしながら、別途、排気専用のファンを設けても差し支えない。
また、上記蒸気昇温室50は、加熱室20の天井側であって且つ略中央に、開口を下側にして配置された皿型ケース51と、この皿型ケース51内に配置された蒸気加熱ヒータ52とを有している。皿型ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55が形成されている。
さらに、上記蒸気昇温室50には、加熱室20の上部に図3中左右両側に向かって延在する蒸気供給通路23の一端が夫々接続されている。そして、蒸気供給通路23は加熱室20の両側面に沿って下方向かって延在しており、その他端には、上記加熱室20の両側面下側に設けられた側面蒸気吹出口22に接続されている。
また、上記加熱室20の下部には、マグネトロン71が配置されている。そして、マグネトロン71で発生したマイクロ波は、導波管72によって加熱室20の下部中央に導かれ、回転アンテナ73によって回転されながら加熱室20内の上方に向かって放射されて被加熱物を加熱するようになっている。
次に、本加熱調理器1の制御系について説明する。
制御装置80は、マイクロコンピュータおよび入出力回路等から構成され、図4に示すように、送風ファン28と、蒸気加熱ヒータ52と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11と、ポンプ35と、ダンパ68と、マグネトロン71と、各種のバルブ,水位センサ,温度センサ,湿度センサ(何れも図示せず)とが、接続されている。そして、上記水位センサ,温度センサおよび湿度センサからの検出信号に基づいて、送風ファン28,蒸気加熱ヒータ52,ダンパ68,上記バルブ,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11,ポンプ35およびマグネトロン71を所定の調理プログラムに従って制御する。
また、上記制御装置80は、加熱室20内の蒸気を排気する際の排気時間を計時するための排気カウンタ(図示せず)を有している。この排気カウンタは、加熱室20内に蒸気が供給される時間を積算することによって蒸気供給時間を計時し、加熱室20内の蒸気を排気する際には、上記積算した値から減算することによって排気時間を計時するようになっている。
尚、本実施の形態においては、上記計時手段としてカウンタを用いているが、その場合は、カウント速度を調節できるという利点がある。具体的には、カウント単位を変更することによって、カウントを速めたり、遅くしたりして、カウント速度を調節することができるのである。例えば、カウント単位を「2」から「3」に変更すれば、カウント速度を速くすることができる。一方、「2」から「1」に変更すれば、カウント速度を遅くすることができる。さらに、カウントするタイミングを速めたり、遅めたりしても、カウント速度を調節することができる。例えば、カウントのタイミングを「2秒毎」から「3秒毎」に変更すれば、カウント速度を遅くすることできる。一方、「2秒毎」から「1秒毎」に変更すれば、カウント速度を速くすることができる。
また、上記計時手段としては、上記カウンタ以外に、タイマーを用いることも可能である。ここで言う「タイマー」とは、実際の時間を計時するものを指し、例えば、40秒であれば、「40秒の時間」そのものを測定するものであり、本実施の形態においては、上述したカウンタとは区別している。
図5は、上記操作パネル11の概略を示す。図5において、81は、例えば液晶表示パネル等で構成される表示部である。この表示部81には、排気表示領域82とメニュー表示領域83とが設けられている。ここで、排気表示領域82は、加熱室20内の蒸気を排気している際に点灯して、排気中であることを表示する領域である。また、メニュー表示領域83は、調理メニュー選択時に選択可能なメニューの名称が表示される領域である。その場合、上記過熱蒸気による蒸気調理メニューと上記マイクロ波による電子レンジメニューとの名称が異なる表示形態で表示されるようになっている。図5では、蒸気調理メニューの名称を楕円形で表現し、電子レンジメニューの名称を三角形で表現している。
また、上記表示部81の横には、円筒状のメニュー選択ダイヤル84と、このメニュー選択ダイヤル84の穴部に嵌装された円柱状のメニュー決定ボタン85とが、配置されている。メニュー選択ダイヤル84は、例えば右に回すことによってメニュー表示領域83に表示されているメニュー選択カーソル86が下方向に移動し、左に回すことによってメニュー選択カーソル86が上方向に移動するようになっている。そして、使用者が、外側のメニュー選択ダイヤル84を操作して所望の調理メニューの位置にメニュー選択カーソル86を位置させ(つまり、所望の調理メニューを選択し)て、内側のメニュー決定ボタン85を押圧すると、調理メニューが決定されると共に、決定された調理メニューを表すコードが制御装置80のレジスタ等に設定される。
尚、上記メニュー選択ダイヤル84とメニュー決定ボタン85との構成は、上記構成に限定されるものではない。メニュー選択ダイヤル84とメニュー決定ボタン85とを分離して個別に配置してもよいし、回転と押圧とが可能な一つのダイヤルで構成してもよい。
以下、上記構成を有する加熱調理器1の蒸気加熱動作について、図3および図4に従って説明する。使用者によって操作パネル11が操作され、メニューが決定された後にスタートキー(図示せず)が押圧されると、加熱調理の運転が開始される。そうすると、先ず、制御装置80は、ポンプ35の運転を開始する。そして、ポンプ35によって、水タンク30から蒸気発生装置40内に給水パイプ33を介して給水される。その後、蒸気発生装置40内の水位が所定水位に達するとポンプ35を停止して給水を止める。
そうした後に、上記排気カウンタのカウント値に従って、送風ファン28およびダンパ68を制御して、後に詳述するように加熱室20内の排気動作を行う。こうして、加熱調理を開始する前に、加熱室20内の蒸気を排気することによって、加熱室20内の温度あるいは湿度を調理プログラムで定められている初期の温度以下あるいは初期の湿度以下にするのである。
次に、上記蒸気発生ヒータ42に通電し、蒸気発生装置40内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42によって加熱する。こうして、蒸気発生装置40内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生する。そして、蒸気発生ヒータ42の通電と同時に、または、蒸気発生装置40内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温室50の蒸気加熱ヒータ52に通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の気体(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込むと共に、蒸気発生装置40内に発生した飽和蒸気を蒸気供給口62から吸い込んで、外部循環路60に気体(蒸気を含む)を送り出すのである。こうして、送風ファン28によって送り出された加熱室20からの蒸気と蒸気発生装置40からの蒸気とが、外部循環路60を介して高速で蒸気昇温室50に流入される。
そして、上記蒸気昇温室50に流入した蒸気は、蒸気加熱ヒータ52によって加熱されて、略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出される。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温室50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して、加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から噴出される。
こうして、上記加熱室20の天井側から噴出した過熱蒸気が中央の被加熱物側に向かって勢いよく供給されると共に、加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、受皿21に衝突した後、上記被加熱物の下方から被加熱物を包むように上昇しながら供給される。その結果、加熱室20内において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇するという形の対流が生じる。
このように、上記加熱室20内で過熱蒸気の対流を形成することによって、加熱室20内の温度・湿度分布を均一に維持しつつ、蒸気昇温室50からの過熱蒸気を天井蒸気吹出口55と側面蒸気吹出口22とから噴出して、上記ラック上に載置された被加熱物に効率よく衝突させることが可能になり、過熱蒸気の衝突によって上記被加熱物が加熱されるのである。
また、上記加熱調理運転時において、時間が経過すると、上記加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64および第1排気ダクト65を介して第1排気口66から外部に排気される。尚、放出通路64内で結露した水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21に導かれ、調理によって発生した水と共に調理終了後に処理される。
こうして、調理終了の所定時間前(本実施の形態では「1分前」)に至ると、上記外部循環路60のダンパ68を開く。そうすると、外部循環路60が第2排気ダクト69に連通して、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28によって、吸込口25,外部循環路60,排気通路67および第2排気ダクト69を介して第2排気口70から排出される。こうすることにより、調理終了時点における加熱室20内の蒸気が少なくなって、次の調理開始までの時間を短縮することができるのである。
また、上述したダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いた場合にも同様に機能する。すなわち、使用者が扉12を開けると、制御装置80は、センサ(図示せず)によって扉12が開いたことを検知して、外部循環路60のダンパ68を瞬時に開くのである。したがって、使用者が、蒸気にさらされることを防止することができるのである。
調理終了後、上記制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)によって合図の音を鳴らす。
尚、これらのメッセージやブザーによって調理終了を知った使用者が扉12を開いた場合にもダンパ68および送風ファン28等を制御して、上記排気動作を実行するようにしても差し支えない。その場合には、使用者は、蒸気にさらされることなく、より安全に被加熱物を加熱室20内から取り出すことができるようになる。
以下、この発明におけるメニュー表示動作および蒸気排気処理動作について詳細に説明する。
図6は、上記制御装置80による制御の下に実行されるメインルーチンのフローチャートである。ここで、このメインルーチンでは、蒸気発生装置40への給水処理動作等は削除されて、蒸気排気処理動作に関する項目のみが記載されている。また、制御装置80を構成するマイクロコンピュータは、上記メインルーチンを実行する第1CPU(中央演算処理装置)と、上記第1CPUと情報を交換しながら上記加熱調理を実行する第2CPUとを、含んでいる。そして、電源が投入されると上記第1CPUによるメインルーチンがスタートする。
さらに、図示はしないが、上述したように、使用者によって調理メニューが選択・決定されて上記スタートキーが押圧されると上記第2CPUによる加熱調理動作がスタートする。そして、蒸気発生装置40内に給水された状態で、上記第1CPUからの調理開始の指示を待つ。
以下、上記メインルーチンについて説明する。ステップS1で、サブルーチンである蒸気排気ルーチンが実行される。尚、上記蒸気排気ルーチンについては後に詳述する。ステップS2で、サブルーチンであるメニュー表示規制ルーチンが実行される。尚、上記メニュー表示規制ルーチンについては、後に詳述する。ステップS3で、上記排気カウンタのカウント値が「0」であるか否かが判別される。その結果、「0」であればステップS4に進み、そうでなければステップS1に戻って蒸気排気ルーチンが継続される。ステップS4で、ダンパ68が閉鎖される。ステップS5で、操作パネル11の表示部81における排気表示領域82が消灯される。ステップS6で、例えば制御装置80の上記レジスタに調理メニューのコードが設定されているか否かを判別することによって、調理メニューが設定されているか否かが判別される。その結果、設定されていればステップS7に進む一方、そうでなければ上記ステップS1に戻って蒸気排気ルーチンが継続される。
ステップS7で、例えば加熱調理用の上記第2CPUに対して、制御装置80の上記レジスタに設定されている調理メニューの調理開始が指示されて、被加熱物に対する加熱調理が開始される。そうすると、上記第2CPU側では、上記調理メニューのコードに基づいて読み出された調理プログラムに従って、上述のように送風ファン28,蒸気加熱ヒータ52,ダンパ68,上記バルブ,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11,ポンプ35およびマグネトロン71等を制御して、被加熱物に対する加熱調理が当該メインルーチンと平行して行われる。
ステップS8で、上記サブルーチンである蒸気排気ルーチンが実行される。ステップS9で、上記第2CPUからの情報に基づいて、実行されている調理プログラムに基づく調理予定時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS10に進む一方、そうでなければ上記ステップS8に戻って蒸気排気ルーチンが続行される。ステップS10で、例えば制御装置80の上記レジスタに設定されている調理メニューのコードが消去される等の調理終了動作が実行される。そうした後に、上記ステップS1に戻る。
次に、上記メインルーチンのステップS1およびステップS8において実行される蒸気排気ルーチンについて詳細に説明する。図7および図8は、上記蒸気排気ルーチンのフローチャートである。
上記メインルーチンがスタートすると、あるいは、上記メインルーチンの上記ステップS7において調理メニューの調理開始が指示されると、上記蒸気排気ルーチンがスタートする。
ステップS11で、調理中であるか否かが判別される。その結果、調理中であればステップS13に進み、そうでなければステップS12に進む。ステップS12で、上記排気カウンタのカウント値が「0」であるか否かが判別される。その結果、「0」であればステップS13に進み、そうでなければステップS19に進む。ステップS13で、例えば制御装置80の上記レジスタに設定されている調理メニューのコードが参照されて、設定されている調理メニューは蒸気調理メニューであるか否かが判別される。その結果、蒸気調理メニューであればステップS14に進み、そうでなければ上記メインルーチンの上記ステップS2あるいは上記ステップS9にリターンする。
その結果、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」である場合、および、蒸気調理メニューではない調理メニューによって調理中である場合には、本蒸気排気ルーチンでは何も行われずに上記メインルーチンにリターンすることになる。そして、調理メニューが選択・決定されず上記排気カウンタのカウント値が「0」であるため上記メインルーチンにリターンした場合には、上記メインルーチンにおける上記ステップS4およびステップS5において、強制的にダンパ68が閉鎖されて排気表示領域82が消灯されるのである。
ステップS14で、上記蒸気発生装置40の蒸気発生ヒータ42は「オン」であるか否かが判別される。その結果、「オン」であればステップS15に進み、そうでなければステップS18に進む。ステップS15で、上記排気カウンタのカウント値が「最大値」であるか否かが判別される。その結果、「最大値」であればステップS18に進み、そうでなければステップS16に進む。ステップS16で、例えば上記第2CPUからの情報に基づいて、調理終了の所定時間前であるか否かが判別される。その結果、調理終了の所定時間前であればステップS18に進み、そうでなければステップS17に進む。ステップS17で、上記排気カウンタが、「1」だけインクリメントされる。ステップS18で、例えば上記第2CPUからの情報に基づいて、調理終了の所定時間前であるか否かが判別される。その結果、調理終了の所定時間前であればステップS19に進み、そうでなければ上記メインルーチンの上記ステップS2あるいは上記ステップS9にリターンする。
その結果、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至らず、蒸気発生ヒータ42が「オフ」であるか、上記排気カウンタのカウント値が「最大値」である場合には、本蒸気排気ルーチンでは何も行われずに上記メインルーチンにリターンすることになる。また、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至らず、蒸気発生ヒータ42が「オン」であって上記排気カウンタのカウント値が「最大値」未満の場合には、上記排気カウンタのカウント値が「最大値」に至るか調理終了の所定時間前に至るまで上記排気カウンタのカウント値が加算されて、加熱室20への蒸気供給量(蒸気供給時間)が計測されることになる。
ステップS19で、上記ダンパ68が開放されて加熱室20の排気が開始される。ステップS20で、操作パネル11の表示部81における排気表示領域82が点灯される。ステップS21で、上記排気カウンタが「1」だけデクリメントされる。ステップS22で、上記排気カウンタのカウント値が「0」であるか否かが判別される。その結果、「0」であればステップS23に進み、そうでなければ上記メインルーチンの上記ステップS2あるいは上記ステップS9にリターンする。
その結果、調理中ではなく上記排気カウンタのカウント値が「0」ではない場合、および、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至った場合には、上記排気カウンタのカウント値が「0」になるまで加熱室20の排気と上記カウント値のデクリメントとが行われて、加熱室20の蒸気残量(蒸気排気時間)に基づく排気が行われることになる。
ステップS23で、上記ダンパ68が閉鎖される。ステップS24で、操作パネル11の表示部81における排気表示領域82が消灯される。そうした後、上記メインルーチンの上記ステップS2あるいは上記ステップS9にリターンする。
その結果、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至って排気が行われている際に、上記排気カウンタのカウント値が「0」になると、ダンパ68が閉鎖され、操作パネル11の表示部81における排気表示領域82が消灯されるのである。
次に、上記メインルーチンのステップS2において実行されるメニュー表示規制ルーチンについて詳細に説明する。図9は、上記メニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。
上記メインルーチンの上記ステップS1において蒸気排気ルーチンが実行されると、上記メニュー表示規制がスタートする。
ステップS31で、上記排気カウンタのカウント値が「0」であるか否かが判別される。その結果、「0」であればステップS32に進み、そうでなければステップS33に進む。ステップS32で、メニュー表示領域83への総ての調理メニューの表示が許可される。そうすると、制御装置80による制御の下に行われる調理メニュー表示処理動作において、図5に示すように、操作パネル11の表示部81におけるメニュー表示領域83に総ての調理メニューが表示される。そうした後、上記メインルーチンの上記ステップS3にリターンする。ステップS33で、メニュー表示領域83への電子レンジメニューの表示が不許可にされる。そうすると、上記制御装置80による制御の下に行われる調理メニュー表示処理動作において、図12に示すように、表示部81のメニュー表示領域83には蒸気調理メニューのみが表示されて、電子レンジメニューは表示されない。そうした後に、上記メインルーチンの上記ステップS3にリターンする。
その結果、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」である場合には、メニュー表示領域83に総ての調理メニューが表示される。また、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」でない場合には、メニュー表示領域83に蒸気調理メニューのみが表示される。したがって、電子レンジメニューを選択することができないのである。
尚、このメニュー表示規制は、少なくとも調理が行われる前のメニュー選択時に行われて、調理動作中であれば、メニュー表示領域83には、現在調理中のメニューの動作内容(調理時間の残り時間や加熱室20内の温度等)が表示されるようになっている。
図10は、図9とは異なるメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。図10において、ステップS41およびステップS42は、図9に示すメニュー表示規制ルーチンのフローチャートにおける上記ステップS31およびステップS32と全く同じである。本メニュー表示規制ルーチンにおいては、上記排気カウンタのカウント値が「0」でない場合には、ステップS43で、メニュー表示領域83に対する電子レンジメニューの表示濃度が薄く設定されると共に、電子レンジメニューの選択が不許可にされる。そうすると、制御装置80による制御の下に行われる調理メニュー表示処理動作において、図13に示すように、表示部81のメニュー表示領域83には、電子レンジメニューの名称が、蒸気調理メニューの名称よりも薄い濃度で表示される。さらに、使用者が、メニュー選択ダイヤル84を操作して電子レンジメニューを選択し、メニュー決定ボタン85を操作して電子レンジメニューを決定しても、制御装置80は、電子レンジメニューの選択を受け付けないのである。そうした後に、上記メインルーチンの上記ステップS3にリターンする。
その結果、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」である場合には、メニュー表示領域83に総ての調理メニューが表示される。また、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」でない場合には、メニュー表示領域83に対する電子レンジメニューの濃度が蒸気調理メニューの濃度よりも薄く表示され、電子レンジメニューの選択・決定が不許可になる。
尚、このメニュー表示規制は、少なくとも調理が行われる前のメニュー選択時に行われて、調理動作中であれば、メニュー表示領域83には、現在調理中のメニューの動作内容(調理時間の残り時間や加熱室20内の温度等)が表示されるようになっている。
図11は、図9および図10とは異なるメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。図11において、ステップS51およびステップS52は、図9に示すメニュー表示規制ルーチンのフローチャートにおける上記ステップS31およびステップS32と全く同じである。本メニュー表示規制ルーチンにおいては、上記排気カウンタのカウント値が「0」でない場合には、ステップS53で、操作パネル11の表示部81におけるメニュー表示領域83の全面に「排気中」と表示させる。そうすると、制御装置80による制御の下に行われる調理メニュー表示処理動作において、図14に示すように、表示部81のメニュー表示領域83には、全面に「排気中」と表示される。そうした後に、上記メインルーチンの上記ステップS3にリターンする。
その結果、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」である場合には、メニュー表示領域83に総ての調理メニューが表示される。また、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」でない場合には、メニュー表示領域83の全面に「排気中」と表示される。したがって、電子レンジメニューを選択することができないのである。
尚、このメニュー表示規制は、少なくとも調理が行われる前のメニュー選択時に行われて、調理動作中であれば、メニュー表示領域83には、現在調理中のメニューの動作内容(調理時間の残り時間や加熱室20内の温度等)が表示されるようになっている。
以上のごとく、上記実施の形態においては、上記メインルーチンおよび蒸気排気ルーチンから分かるように、蒸気調理メニューの調理を行う場合には、ダンパ68を閉鎖して加熱室20内を密閉状態にしている。したがって、加熱室20内の蒸気量は、送風ファン28がオンされてから加熱室20内が過熱蒸気で充満されるまでの時間にほぼ正比例すると見なすことができる。そして、送風ファン28が「オン」されてから上記排気カウンタのカウント値が「最大値」になるまで、上記排気カウンタのカウント値を加算するようにしている。したがって、上記加算のタイミングを、送風ファン28がオンされてから加熱室20内が過熱蒸気で充満されるまでの時間で上記排気カウンタのカウント値が「最大値」になるように設定すれば、上記「最大値」を加熱室20内を満杯にする蒸気量の指標として、上記排気カウンタのカウント値で加熱室20内への投入蒸気量を表すことが可能になる。
そこで、排気処理時には、蒸気調理メニューによる調理中にカウントしたカウント値をデクリメントすることによって、上記排気カウンタのカウント値で加熱室20内の蒸気残量を表すことが可能になる。
すなわち、蒸気調理メニューによる調理中において、調理終了の所定時間前に至って排気を行う場合に、上記排気カウンタのカウント値によって加熱室20内の蒸気残量を推定し、この推定結果に基づいて排気動作を停止することができる。したがって、本実施の形態によれば、湿度センサおよびガス濃度センサを用いることなく次の加熱調理に先立って加熱室内の蒸気を確実に排気することができる。さらに、加熱室20内の蒸気残量の推定結果に基づいて排気動作を停止するので、調理メニューに拘わらず最も長い排気時間に種々の状況下を考慮してマージンを加えて設定した一定時間だけ排気する場合に比して、迅速に排気することができるのである。
また、その場合に、使用者によって調理メニューが選択・決定されておらず上記排気カウンタのカウント値が「0」でない場合は、メニュー表示領域83に蒸気調理メニューのみを表示したり、メニュー表示領域83に対する電子レンジメニューの濃度を蒸気調理メニューの濃度よりも薄く表示して電子レンジメニューの選択・決定を不許可にしたり、メニュー表示領域83の全面に「排気中」と表示したりするようにしている。したがって、メニュー選択時に加熱室20内に蒸気が残っている場合に、電子レンジメニューを選択できないようにすることができる。
すなわち、この発明によれば、上記加熱室20内に蒸気が残っている場合に、電子レンジメニューが選択・スタートされて、正常な調理動作が行われない等の調理ミスが発生するのを、未然に防止することができるのである。
尚、上記実施の形態においては、排気時には、上記排気カウンタのカウント値が所定値(カウンタ所定値と言う場合もある)である「0」になるまで、つまり加熱室20内の蒸気がほぼ無くなるまで排気するようにしている。しかしながら、「上記ダンパ68が開放されてから加熱室20内の蒸気が所定の蒸気量になるまで」排気するようにすることもできる。その場合は、「送風ファン28がオンされてから加熱室20内が過熱蒸気で充満されるまでの上記排気カウンタのカウント値」に基づいて、「送風ファン28がオンされてから加熱室20内が所定の蒸気量になるまでの上記排気カウンタのカウント値「A」」を予め求め、各フローチャートにおける「排気カウンタ=0か」としている判断部を「排気カウンタ=Aか」に置き換えればよい。この場合、上記「A」がカウンタ所定値となる。
また、上記排気カウンタに代えて、扉12が開放されている場合にのみ、カウントダウンされる扉開放カウンタを設けることによって、加熱室20内の蒸気が所定量になったことを推定するようにしてもよい。具体的には、この扉開放カウンタは、上記排気カウンタと同様に、送風ファン28が「オン」されてから上記扉開放カウンタのカウント値が「最大値」になるまで、上記扉開放カウンタのカウント値を加算するようにしている。したがって、上記加算のタイミングを、送風ファン28がオンされてから加熱室20内が過熱蒸気で充満されるまでの時間で上記扉開放カウンタのカウント値が「最大値」になるように設定しておけば、上記「最大値」を加熱室20内を満杯にする蒸気量の指標として、上記扉開放カウンタのカウント値で加熱室20内への投入蒸気量を表すことが可能になるのである。
尚、上述したように、上記扉12が開放されている場合には、加熱室20内から排出される蒸気量は、上記排気手段による蒸気量よりも多いので、上記扉開放カウンタのカウントダウン速度を、上記排気カウンタのカウントダウン速度よりも早めておけばよい。あるいは、上記扉開放カウンタのカウント値の最大値を、上記排気カウンタのカウント値の最大値よりも小さく設定しておき、上記扉開放カウンタにおけるカウントダウンの速度を、排気カウンタの速度と同じにしてもよい。
そして、上記扉12が開放されて、上記扉開放カウンタのカウントダウンを開始し、カウント値が上記カウンタ所定値(上述した「0」や「A」)に達するまでは、上記メニュー表示規制を行って、メニュー表示領域83への電子レンジメニューの表示形態を、他のメニューである蒸気調理メニューの表示形態とは異ならせる。そして、カウント値が上記カウンタ所定値(上述した「0」や「A」)に達すると、上記メニュー表示規制を解除して、メニュー表示領域83に総てのメニューを表示し、選択できるようにするのである。
尚、上記扉12が開かれない場合においても、調理終了の所定時間前になると、上記排気手段によって、加熱室20内の排気を行うようにしてもよい。
また、上記排気カウンタと上記扉開放カウンタとを併用してもよい。この場合、上記排気カウンタのカウント値と上記扉開放カウンタのカウント値との何れか一方が上記カウンタ所定値(所定の蒸気量まで減少したと推定されるカウント値であって、上述した「0」や「A」)に達するまでは、上記メニュー表示規制を行う。そして、上記何れかのカウント値が上記カウンタ所定値に達した時点で、上記メニュー表示規制を解除して、メニュー表示領域83に総てのメニューを表示して選択できるようにするのである。例えば、上記排気カウンタのカウントダウン速度を、扉12の開閉に関わらず一定速度とし、上記扉開放カウンタのカウントダウン速度を、排気カウンタのカウントダウン速度と同じであるとする。その場合、上記排気カウンタのカウント値の最大値を、上記扉開放カウンタのカウント値の最大値よりも大きく設定しておくことで、上記排気カウンタと上記扉開放カウンタとの何れかが先に、あるいは同時に、上記カウンタ所定値に達することになる。また、上記排気カウンタのカウント値の最大値を上記扉開放カウンタのカウント値の最大値と同じにしておき、上記扉開放カウンタのカウントダウン速度を上記排気カウンタのカウントダウン速度よりも早くしておいても、上記排気カウンタと上記扉開放カウンタとの何れかが先に、あるいは同時に、上記カウンタ所定値に達することになる。
また、上記排気カウンタと上記扉開放カウンタとを併用した場合、上記排気カウンタのカウント値と上記扉開放カウンタのカウント値との両方が、共に上記カウンタ所定値に達した時点で上記メニュー表示規制を解除し、メニュー表示領域83に総てのメニューを表示して選択できるようにしてもよい。
以上の説明では、上記排気カウンタと上記扉開放カウンタとの上記カウンタ所定値は、共通のものを用いている。しかしながら、上記両カウンタの上記カウンタ所定値を個別に設けて、両カウンタが、共に夫々の上記カウンタ所定値に達した時点で上記メニュー表示規制を解除し、メニュー表示領域83に総てのメニューを表示して選択できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、上記蒸気発生装置40を加熱室20の外部に設けている。しかしながら、蒸気発生装置40を加熱室20内に配設することも可能である。この場合は、加熱室20に蒸気を供給する加熱調理器に対してこの発明を適用することができる。その際には、調理開始から蒸気発生装置40より蒸気が発生するまでの時間を予め計測しておき、その時間が経過してから上記排気カウンタや扉開放カウンタのカウントを開始すればよい。
ところで、上記実施の形態においては、湿度センサおよびガス濃度センサを用いることなく次の加熱調理に先立って加熱室内の蒸気を確実に排気する場合を例に、説明を行っている。しかしながら、蒸気調理メニューによる調理中であって加熱室20内に所定量以上の蒸気がある場合におけるメニュー表示領域83に対する電子レンジメニューの表示形態の変更は、湿度センサを用いた蒸気排気処理動作にも適用できる。
以下、湿度センサを用いた蒸気排気処理動作について、簡単に説明する。但し、この場合における蒸気調理メニューは、湿度センサが蒸気を浴び続けて内部に結露が生じて使用不可能になることがない程度の量の蒸気を用いるメニューであることは言うまでもない。尚、上記湿度センサ(図示せず)は、加熱室20内に設けられている。
図15は、上記制御装置80による制御の下に実行される湿度センサを用いたメインルーチンのフローチャートである。
ステップS61およびステップS62で、図6に示す湿度センサを用いないメインルーチンにおけるステップS1およびステップS2の場合と同様に、蒸気排気ルーチンの実行およびメニュー表示規制ルーチンの実行が行われる。
ステップS63で、上記湿度センサからの検知信号に基づいて、加熱室20内の蒸気量が当該調理メニューの調理プログラムで定められている蒸気量を表す「所定値」未満であるか否かが判別される。その結果、上記所定値未満であればステップS64に進み、そうでなければステップS61に戻って蒸気排気ルーチンが継続される。ここで、上記「所定値」とは、加熱室20内の湿度が電子レンジメニューの調理が可能になる湿度を呈する蒸気量、あるいは、各調理プログラムで定められている調理開始時の温度を呈する蒸気量等のことである。
ステップS64〜ステップS66で、図6に示す湿度センサを用いないメインルーチンにおけるステップS4〜ステップS6の場合と同様に、上記ダンパ68が閉鎖され、表示部81の排気表示領域82が消灯され、調理メニューが設定されているか否かが判別される。そして、調理メニューが設定されていなければ上記ステップS61に戻って蒸気排気ルーチンが継続され、調理メニューが設定されていれば、ステップS67〜ステップS69で、上記図6に示す湿度センサを用いないメインルーチンにおけるステップS7〜ステップS9の場合と同様に、調理メニューの調理開始が指示され、蒸気排気ルーチンが実行され、調理予定時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していなければ上記ステップS68に戻って蒸気排気ルーチンが続行される。一方、経過していればステップS70に進む。そして、ステップS70で、図6に示す湿度センサを用いないメインルーチンにおけるステップS10の場合と同様に、調理終了動作が実行される。そうした後に、上記ステップS61に戻るのである。
図16は、上記湿度センサを用いたメインルーチンのステップS61およびステップS68において実行される湿度センサを用いた蒸気排気ルーチンのフローチャートである。上記湿度センサを用いたメインルーチンがスタートすると、あるいは、上記湿度センサを用いたメインルーチンの上記ステップS67において調理メニューの調理開始が指示されると、上記湿度センサを用いた蒸気排気ルーチンがスタートする。
ステップS71で、調理中であるか否かが判別される。その結果、調理中であればステップS73に進み、そうでなければステップS72に進む。ステップS72で、上記湿度センサからの検知信号に基づいて、加熱室20内の蒸気量が当該調理メニューの調理プログラムで定められている蒸気量を表す所定値未満であるか否かが判別される。その結果、上記所定値未満であればステップS73に進み、そうでなければステップS74に進む。ステップS73で、例えば上記第2CPUからの情報に基づいて、調理終了の所定時間前であるか否かが判別される。その結果、調理終了の所定時間前であればステップS74に進み、そうでなければ上記メインルーチンの上記ステップS62あるいは上記ステップS69にリターンする。
その結果、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至らない場合、あるいは、調理中ではなく加熱室20内の蒸気量が所定値未満の場合には、本蒸気排気ルーチンでは何も行われずに上記メインルーチンにリターンすることになる。
ステップS74およびステップS75で、図8に示す湿度センサを用いない蒸気排気ルーチンにおけるステップS19およびステップS20の場合と同様に、ダンパ68が開放されて加熱室20の排気が開始され、表示部81の排気表示領域82が点灯される。
ステップS76で、上記湿度センサからの検知信号に基づいて、加熱室20内の蒸気量が上記所定値未満であるか否かが判別される。その結果、上記所定値未満であればステップS77に進み、そうでなければ上記メインルーチンの上記ステップS62あるいは上記ステップS69にリターンする。
その結果、調理中ではなく加熱室20内の蒸気量が所定値未満ではない場合、および、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至った場合には、加熱室20内の蒸気量が上記所定値未満になるまで加熱室20の排気が行われることになる。
ステップS77およびステップS78で、図8に示す湿度センサを用いない蒸気排気ルーチンにおけるステップS23およびステップS24の場合と同様に、ダンパ68が閉鎖され、表示部81の排気表示領域82が消灯される。そうした後、上記メインルーチンの上記ステップS62あるいは上記ステップS69にリターンする。
その結果、蒸気調理メニューによる調理中において調理終了の所定時間前に至って排気が行われている際に、加熱室20内の蒸気量が所定値未満になると、ダンパ68が閉鎖され、操作パネル11の表示部81における排気表示領域82が消灯されるのである。
図17は、上記湿度センサを用いたメインルーチンのステップS62において実行される湿度センサを用いたメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。上記湿度センサを用いたメインルーチンの上記ステップS61において蒸気排気ルーチンが実行されると、上記湿度センサを用いたメニュー表示規制ルーチンがスタートする。
ステップS81で、上記湿度センサからの検知信号に基づいて、加熱室20内の蒸気量が当該調理メニューの調理プログラムで定められている蒸気量を表す所定値未満であるか否かが判別される。その結果、上記所定値未満であればステップS82に進み、そうでなければステップS83に進む。ステップS82で、メニュー表示領域83への総ての調理メニューの表示が許可される。そうすると、制御装置80による制御の下に行われる調理メニュー表示処理動作において、図5に示すように、操作パネル11の表示部81におけるメニュー表示領域83に総ての調理メニューが表示される。そうした後に、上記メインルーチンの上記ステップS63にリターンする。ステップS83で、メニュー表示領域83への電子レンジメニューの表示が不許可にされる。そうすると、制御装置80による制御の下に行われる調理メニュー表示処理動作において、図12に示すように、メニュー表示領域83には蒸気調理メニューのみが表示されて、電子レンジメニューは表示されない。そうした後に、上記メインルーチンの上記ステップS63にリターンする。
以上のごとく、上記湿度センサを用いて加熱室20内の蒸気量を検知する場合でも、加熱室20内に上記所定量以上の蒸気がある場合には、メニュー表示領域83に蒸気調理メニューのみを表示するようにしている。したがって、加熱室20内に蒸気が残っている場合に、電子レンジメニューを選択することができない。
以上の上記湿度センサを用いた実施例においては、加熱室20内の蒸気量を減少させるために、上記排気手段を用いて排気を行う場合について説明を行ったが、扉12を開放することによって、電子レンジメニューが選択できるまで加熱室20内の蒸気量を減少させてもよい。
また、上記蒸気調理メニューでの調理時(または調理後)に行う加熱室20内の排気は、上述したカウンタを用いる方法で行い、上記電子レンジメニューでの調理時(または調理後)に行う加熱室20内の排気は、上記湿度センサやガス濃度センサを用いる方法で行うようにしてもよい。
以下、上記湿度センサを用いる場合について具体的に説明する。上記湿度センサを、排気通路67の開度を調節する開度調節手段としてのダンパ68よりも下流側(第2排気口70側)に設ける。蒸気調理メニューによる調理中は、調理終了間際の排気開始までは、ダンパ68は閉じられている。したがって、蒸気調理メニューでの調理中の加熱室20内の蒸気量を、上記湿度センサによって測定することはできない。そのため、この場合の排気は、上述したカウンタを用いる方法によって行う。尚、その場合、上記湿度センサが蒸気に曝されるのは、加熱室20内の排気が始まってからである。したがって、上記湿度センサに蒸気が曝される期間が短いため、上記湿度センサの内部に結露が生じ難いという利点がある。
また、電子レンジメニューにより調理を行う場合には、ダンパ68を開放し、排気を行いながら調理する。その場合、被加熱物から蒸気が発生するが、その量は、蒸気調理メニューの場合に供給される蒸気量に比して少ないため、上記湿度センサにより、加熱室20内の蒸気量を検知することができるのである。電子レンジメニューでは、蒸気発生装置40によって蒸気を発生させないため、上述したカウンタを用いて排気する方法では、加熱室20内の蒸気量が排気によって所望の水蒸気量まで減少したことを推定することができない。しかしながら、上記カウンタによる方法と上記湿度センサによる方法とを兼用することによって、蒸気調理メニュー時と電子レンジメニュー時との夫々において、加熱室20内の水蒸気量を所望の水蒸気量になるように排気を行うことができる。
尚、電子レンジメニューでもカウンタを用いて加熱室20内の蒸気量を推定する方法としては、調理時に、使用者が被加熱物の種類等を入力するようにしておき、上記被加熱物から発生する蒸気量を(予め実験等で構築したデータベースに基づいて)推定し、加熱室20内の蒸気量を推定する方法が考えられる。
尚、蒸気調理メニューでの排気中に上記湿度センサ内に結露してしまった場合に備え、上記湿度センサを熱風にさらす乾燥促進モードを設けてよい。具体的には、上記湿度センサを用いて蒸気調理メニューによって調理を行い、加熱室20内の蒸気の排気を完了した後に加熱室20内に熱風を循環させ、その熱風を排気して上記湿度センサを熱風をさらすのである。こうすることによって、上記湿度センサの表面や内部に生じた結露の乾燥を促進することができる。
すなわち、この発明によれば、上記加熱室20内に蒸気が残っている場合に、電子レンジメニューが選択・スタートされて、正常な調理動作が行われない等の調理ミスが発生することを、未然に防止することができるのである。
この発明の加熱調理器における外観斜視図である。 図1に示す加熱調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図1に示す加熱調理器の概略構成図である。 図1に示す加熱調理器の制御ブロック図である。 図1における操作パネルの概略を示す図である。 メインルーチンのフローチャートである。 図6に示すメインルーチンで実行される蒸気排気ルーチンのフローチャートである。 図7に続く蒸気排気ルーチンのフローチャートである。 図6に示すメインルーチンで実行されるメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。 図9とは異なるメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。 図9および図10とは異なるメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。 図9に示すメニュー表示規制ルーチンでのメニュー表示領域への表示例を示す図である。 図10に示すメニュー表示規制ルーチンでのメニュー表示領域への表示例を示す図である。 図11に示すメニュー表示規制ルーチンでのメニュー表示領域への表示例を示す図である。 湿度センサを用いたメインルーチンのフローチャートである。 図15に示す湿度センサを用いたメインルーチンで実行される湿度センサを用いた蒸気排気ルーチンのフローチャートである。 図15に示す湿度センサを用いたメインルーチンで実行される湿度センサを用いたメニュー表示規制ルーチンのフローチャートである。
1…加熱調理器、
11…操作パネル、
20…加熱室、
22…側面蒸気吹出口、
23…蒸気供給通路、
25…吸込口、
28…送風ファン、
40…蒸気発生装置、
42…蒸気発生ヒータ、
50…蒸気昇温室、
55…天井蒸気吹出口、
60…外部循環路、
64…放出通路、
65…第1排気ダクト、
67…排気通路、
68…ダンパ、
69…第2排気ダクト、
71…マグネトロン、
80…制御装置。
81…表示部、
82…排気表示領域、
83…メニュー表示領域、
84…メニュー選択ダイヤル、
85…メニュー決定ボタン。

Claims (4)

  1. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記蒸気発生装置からの蒸気を用いて被加熱物を加熱するための加熱室と、
    選択可能な調理メニューを表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示内容を切換制御する表示制御手段と
    を備え、
    上記表示制御手段は、
    上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回っている場合には、上記表示手段に総ての調理メニューを表示させる一方、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示手段にマイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態で表示させる
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記表示手段に表示された調理メニューの中から所望の調理名を選択決定するための選択決定手段を備え、
    上記表示制御手段は、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、
    上記表示手段に、上記マイクロ波を用いる調理メニューを、上記マイクロ波を用いる調理メニュー以外の調理メニューとは異なる表示形態で表示させると共に、
    上記選択決定手段による上記マイクロ波を用いる調理メニューの選択決定を不許可にする
    ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記蒸気発生装置からの蒸気を用いて被加熱物を加熱するための加熱室と、
    上記加熱室内の気体を外部に排気するための排気手段と、
    上記加熱室内の気体を外部に排気するように上記排気手段を制御する排気制御手段と、
    選択可能な調理メニューを表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示内容を切換制御する表示制御手段と
    を備え、
    上記排気制御手段は、
    上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回るまで、上記排気手段に排気動作を行わせ、
    上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量を下回っている場合には、上記表示制御手段に総ての調理メニューの表示を指示する一方、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  4. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記蒸気発生装置からの蒸気を用いて被加熱物を加熱するための加熱室と、
    上記加熱室内の気体を外部に排気するための排気通路と、
    上記排気通路に介設されて、上記加熱室内の気体を吸い込んで外部に排気する吸引手段と、
    上記排気通路の開度を調節する開度調節手段と、
    上記加熱室内の気体を外部に排気するように、少なくとも上記吸引手段および開度調節手段を制御する排気制御手段と、
    選択可能な調理メニューを表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示内容を切換制御する表示制御手段と
    を備え、
    上記排気制御手段は、
    上記開度調節手段を開放させてから上記加熱室内の蒸気量がマイクロ波を用いる調理が可能になる湿度を呈する蒸気量を下回るまで、上記吸引手段および開度調節手段に排気動作を行わせ、
    上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量を下回っている場合には、上記表示制御手段に総ての調理メニューの表示を指示する一方、上記加熱室内の蒸気量が上記蒸気量以上である場合には、上記表示制御手段に、マイクロ波を用いる調理メニューを選択できない形態での表示を指示する
    ことを特徴とする加熱調理器。
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