JP2000040985A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JP2000040985A
JP2000040985A JP10206069A JP20606998A JP2000040985A JP 2000040985 A JP2000040985 A JP 2000040985A JP 10206069 A JP10206069 A JP 10206069A JP 20606998 A JP20606998 A JP 20606998A JP 2000040985 A JP2000040985 A JP 2000040985A
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echo
level
pseudo
signal
microphone
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JP10206069A
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Yoshio Sakata
義男 阪田
Hideki Kamoi
秀樹 鴨井
Hironori Goko
博紀 郷古
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/60Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers
    • H04M1/6008Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers in the transmitter circuit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/60Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers
    • H04M1/6033Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers for providing handsfree use or a loudspeaker mode in telephone sets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 エコーパス15の伝送特性を推定して、
構成した適応ディジタルフィルタ10を備える。この適
応ディジタルフィルタ10が、受信信号Siの一部を受
け入れて、疑似エコーSeを生成して出力する。更に、
エコーパス15で発生したエコーノイズが、混入されて
いる送信音声を受け入れるレベル減衰器6を備える。レ
ベル減衰器6は、送信信号Soの振幅レベルを所定のレ
ベルに制御して減算器7へ転送する。この減算器7は、
送信信号Soから疑似エコーSeを減算することによ
り、エコーノイズを消去する。 【効果】 エコーパスが増幅系であっても、エコー消去
を完全に実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハンズフリ
ー電話システム等において、送話側と、受話側との、音
響結合によって発生する、エコーを消去するために用い
られる、エコーキャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばハンズフリー電話システムにおい
て、マイクロフォン(送話器)と、スピーカ(受話器)
間の、音響結合によって発生するエコーノイズが、通話
品質を低下させている。ここでハンズフリー電話システ
ムとは、自動車電話システムの1形態であり、運転者の
操作性と安全性を確保するため、車内の特定の位置に、
予め配置されている、マイクロフォンと、スピーカを用
いて通話するシステムをいう。
【0003】上記エコーノイズを消去するためにエコー
キャンセラが用いられている。エコーキャンセラは、ト
ランスバーサルフィルタによって構成される適応ディジ
タルフィルタを備える。この適応ディジタルフィルタ
が、スピーカからマイクロフォンに至る、エコー経路の
インパルス応答、即ち伝送特性を推定する。この伝送特
性を上記トランスバーサルフィルタによって擬製する。
この擬製は、トランスバーサルフィルタのタップ係数を
変更することによって実施される。このようにして擬製
されたトランスバーサルフィルタに受信信号の一部を入
力することによって、その出力から、上記エコーノイズ
に相似した疑似エコーが得られる。この疑似エコーを送
信信号から減算することによってエコーノイズを消去し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、以下に記すような解決すべき課題が
残されている。即ち、上記のように、疑似エコーは、ト
ランスバーサルフィルタに、受信信号の一部を入力する
ことによって、その出力から得られる。従って、疑似エ
コーのレベルは、受信信号のレベルを超えることができ
ない。一方送信信号に混入されるエコーノイズは、例え
ば、マイクロフォンの音量(ボリューム)を大きくした
時等、疑似エコーのレベルを超えることがある。このよ
うな時、疑似エコーは、このエコーノイズを消去しきれ
ない、という解決すべき課題が残されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉スピーカからマイクロフォンに至るエコーパ
スの、疑似伝送特性を備え、受信信号の一部を受け入れ
て、疑似エコーを生成して出力する適応ディジタルフィ
ルタと、上記マイクロフォンから入力したエコーノイズ
が混入された送信信号を受け入れて、所定のレベルに制
御して出力するレベル減衰器と、上記レベル減衰器の出
力から、上記疑似エコーを減算する減算器を備え、上記
レベル減衰器は、上記疑似エコーの振幅レベルと、上記
エコーノイズの振幅レベルとを一致させることを特徴と
するエコーキャンセラ。
【0006】〈構成2〉スピーカからマイクロフォンに
至るエコーパスの、疑似伝送特性を備え、受信信号の一
部を受け入れて、疑似エコーを生成して出力する適応デ
ィジタルフィルタと、上記疑似エコーを受け入れて、所
定のレベルまで増幅し、拡大疑似エコーを出力する増幅
器と、上記マイクロフォンから入力したエコーノイズが
混入された送信信号を受け入れて、上記拡大疑似エコー
を減算する減算器を備え、上記増幅器は、上記拡大疑似
エコーの振幅レベルと、上記エコーの振幅レベルとを一
致させることを特徴とするエコーキャンセラ。
【0007】〈構成3〉受信信号の一部を受け入れて、
その振幅レベルを増幅して出力する増幅器と、スピーカ
からマイクロフォンに至るエコーパスの、疑似伝送特性
を備え、上記増幅器の出力を受け入れて、疑似エコーを
生成して出力する適応ディジタルフィルタと、上記マイ
クロフォンから入力したエコーノイズが混入された送信
信号を受け入れて、上記疑似エコーを減算する減算器を
備え、上記増幅器は、上記疑似エコーの振幅レベルと、
上記エコーパスで発生したエコーの振幅レベルとを一致
させることを特徴とするエコーキャンセラ。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1の構成〉具体例1では、スピーカからマイク
ロフォンに至るエコーパスの伝送特性を推定して、内部
に備えるトランスバーサルフィルタで、この疑似伝送特
性を構成した適応ディジタルフィルタを備える。この適
応ディジタルフィルタが、受信信号の一部を受け入れ
て、疑似エコーを生成して出力する。更に、エコーパス
で発生したエコーが、混入されている送信音声を受け入
れる、レベル減衰器を備える。レベル減衰器は、送信信
号の振幅レベルを所定のレベルに制御して減算器に転送
する。この減算器は、同時に上記疑似エコーを適応ディ
ジタルフィルタから受け入れる。上記疑似エコーの振幅
レベルと、エコーパスで発生したエコーの振幅レベルと
を一致させて減算することにより、エコーノイズを消去
する。以上の目的を達成するために以下のように構成す
る。
【0009】図1は、具体例1によるエコーキャンセラ
のブロック図である。エコーキャンセラ1の構成につい
て説明するまえに、エコーキャンセラ1と周辺機器との
関係について、その概要を説明する。図1より、具体例
1によるエコーキャンセラ1は、無線部12からA/D
変換器11を介して受信信号Siを受け入れる。この受
信信号Siをスピーカ14へ転送する。
【0010】スピーカ14は、この受信信号Siを音声
信号Svに変換して車内へ放音する。音声信号Svは複
数の経路を通ってエコーEsとなってマイクロフォン1
6によって受音される。この複数の経路をエコーパス1
5と定義する。マイクロフォン16は、送信音声Viと
共にエコーパス15を通って来たエコーEsを送信信号
Soに変換してエコーキャンセラ1に転送する。エコー
キャンセラ1はこの送信信号Soを受け入れて、その内
部でエコーEsを消去した後、D/A変換器13を介し
て無線部12へ転送する。以上でエコーキャンセラ1と
周辺機器との関係について、その概要の説明を終了した
ので、エコーキャンセラ1の構成について説明する。
【0011】図1より、エコーキャンセラ1は、受信側
入力端子2、レベル制御装置3、受信側出力端子4、送
信側入力端子5、レベル減衰器6、減算器7、レベル増
幅器8、送信側出力端子9、適応ディジタルフィルタ1
0を備える。受信側入力端子2は、無線部12からA/
D変換器11を介して受信信号Siを受け入れるエコー
キャンセラ1の入力端子である。レベル制御装置3は、
受信信号Siの振幅レベルを増減して所定のレベルに保
持するAGC(オートマティック・ゲインコントロー
ラ)である。受信側出力端子4は、受信信号Siをスピ
ーカ14へ転送するエコーキャンセラ1の出力端子であ
る。
【0012】送信側入力端子5は、マイクロフォン16
から送信信号Soを受け入れるエコーキャンセラ1の入
力端子である。レベル減衰器6は、送信信号Soを受け
入れて、所定のレベルまで減衰させるATT(アッテネ
ータ)である。減算器7は、適応ディジタルフィルタ1
0から疑似エコーSeを受け入れて、同時にレベル減衰
器6から受け入れる送信信号Soから減算する部分であ
る。レベル増幅器8は、減算器7から、疑似エコーSe
を減じた送信信号Soを受け入れて、そのレベルを所定
のレベルまでAMP(増幅)する部分である。送信側出
力端子9は、送信信号SoをD/A変換器13を介して
無線部12へ転送するエコーキャンセラ1の出力端子で
ある。
【0013】適応ディジタルフィルタ10は、音声信号
Svが、車内の窓ガラス、車体側壁等で反射され、マイ
クロフォン16によって受音されるエコーEsを検出し
て、そのエコーEsに近似した疑似エコーSeを生成し
て出力する部分である。かかる目的を達成するためにマ
イクロフォン16からスピーカ14までのエコー経路の
インパルス応答、即ち伝送特性を推定する。この伝送特
性は、内部に備えるトランスバーサルフィルタによって
擬製される。この擬製は、トランスバーサルフィルタの
タップ係数を変更することによって実施される。このよ
うにして擬製されたトランスバーサルフィルタに受信信
号Siの一部を入力してその出力から、エコーノイズに
相似した疑似エコーを得る。更に上記トランスバーサル
フィルタのタップ係数は、受信信号Siと送信信号So
との対応によって絶えず変更される。
【0014】〈具体例1の動作〉今仮に、エコーキャン
セラ1が、無線部12からA/D変換器11を介して受
信信号Siを受け入れたと仮定する。レベル制御装置3
は、この受信信号Siを受信側入力端子2を介して受け
入れる。この時、受信信号Siの振幅レベルが、予め定
められている所定のレベルを超えていた時、AGCが働
いて、受信信号Siの振幅レベルを所定のレベルに抑え
る。この目的は、適応ディジタルフィルタ10による、
疑似エコーSeを生成する動作が、飽和するのを抑制す
るためである。所定のレベルに抑制された受信信号Si
は、その一部を適応ディジタルフィルタ10に、その残
りを受信側出力端子4を介してスピーカ14へそれぞれ
転送する。
【0015】スピーカ14は、受信信号Siを音声信号
Svに変換して車内へ放音する。エコーパス15によっ
てエコーEsになった、この音声信号Svは、マイクロ
フォン16によって受音される。マイクロフォン16
は、エコーEsと、同時に受音した送信音声Viを送信
信号Soに変換してエコーキャンセラ1へ転送する。こ
こで留意すべき点は以下の通りである。
【0016】即ち、スピーカ14のボリューム(音量)
や、マイクロフォン16の変換効率、エコーパス15の
内容によって、送信信号Soに含まれるエコーEsの振
幅レベルは、受信信号Siの振幅レベルに無関係に設定
可能であり、時には受信信号Siの振幅レベルよりも、
エコーEsの振幅レベルの大きくなることすらある。こ
の状態をエコーパス15が増幅系になる、と、定義す
る。ここでのエコーパス15は、スピーカ14のボリュ
ーム(音量)や、マイクロフォン16の変換効率、等を
含んでいる。
【0017】エコーキャンセラ1へ転送された送信信号
Soは送信側入力端子5を介してレベル減衰器6に受け
入れられる。もし、エコーパス15が増幅系になってい
たと仮定する。このとき、レベル減衰器6によって送信
信号Soの振幅レベルを所定のレベルに抑える。この所
定のレベルに抑えられた送信信号Soは、減算器7へ転
送される。
【0018】一方、上記レベル制御装置3から、適応デ
ィジタルフィルタ10に受け入れられた受信信号Siの
一部は、内部に備えるトランスバーサルフィルタに入力
される。ここで、トランスバーサルフィルタは、既に説
明した通り、マイクロフォン16からスピーカ14まで
のエコー経路のインパルス応答、即ち伝送特性が擬製さ
れている。従ってその出力はエコーEsに擬製された疑
似エコーSeになる。この擬製は、トランスバーサルフ
ィルタのタップ係数を変更することによって変更され
る。
【0019】この疑似エコーSeは減算器7へ転送され
る。減算器7は、上記、レベル減衰器6から受け入れた
送信信号Soに疑似エコーSeを減算して送信信号So
に含まれているエコーEsを消去する。従ってエコーE
sの消去を完全に行うためには疑似エコーSeの振幅レ
ベルとエコーEsの振幅レベルが等しくなければならな
い。この要求を実現するために、上記レベル減衰器6の
減衰量が制御される。以上の結果、送信信号Soからエ
コーEsは消去される。
【0020】このエコーEsが消去された送信信号So
は、その一部が、適応ディジタルフィルタ10へ、その
残りがレベル増幅器8へ、それぞれ転送される。適応デ
ィジタルフィルタ10は、この送信信号Soの一部を受
け入れて、タップ係数の変更を行う。一方、レベル増幅
器8は、送信信号Soの残りを受け入れて、所定のレベ
ルまで増幅して送信側出力端子9からD/A変換器13
を介して無線部12へ転送する。
【0021】以上の説明では、レベル減衰器6の減衰量
は、可変であり任意に制御可能であり、レベル増幅器8
も又、その増幅率は任意に制御可能であるとして説明し
た。しかし本発明は、これに限定されるものではない。
即ち、予め、エコーパス15の増幅度を所定の範囲に限
定しておくと、レベル減衰器6の減衰量と、レベル増幅
器8の増幅率も所定の範囲に限定される。その所定の範
囲内で特定の減衰量と増幅率を選定して、レベル減衰器
6とレベル増幅器8をそれぞれ固定減衰器、固定増幅率
の増幅器で置き換えることも可能である。更に、無線部
12の入力D/A変換器13及び、無線部12の出力A
/D変換器11を備え、エコーキャンセラ1は、ディジ
タル信号によって動作しているが、本具体例は、この構
成に限定されるものではない。即ちアナログ信号によっ
て動作させることも可能である。
【0022】〈具体例1の効果〉送信信号Soを受け入
れて所定のレベルまで減衰させるレベル減衰器と、減算
器から、疑似エコーSeを減じた送信信号Soを受け入
れて、そのレベルを所定のレベルまで増幅するレベル増
幅器を備えることによって以下の効果を得た。 1.エコーパスが増幅系であっても、エコー消去を完全
に実施することができた。 2.レベル減衰器の減衰量とレベル増幅器の増幅率を制
御することにより、エコー消去を完全に実施することが
できた。
【0023】〈具体例2の構成〉具体例2では、スピー
カからマイクロフォンに至るエコーパスの伝送特性を推
定し、内部に備えるトランスバーサルフィルタでこの疑
似伝送特性を構成した適応ディジタルフィルタを備え
る。この適応ディジタルフィルタが、受信信号の一部を
受け入れて、疑似エコーを生成して出力する。この出力
を所定のレベルまで増幅した拡大疑似エコーを出力する
増幅器を備える。更に、この拡大疑似エコーと、エコー
パスで発生したエコーが混入されている送信音声を、同
時に受け入れて、減算する減算器を備える。上記増幅器
の増幅率を制御して拡大疑似エコーの振幅レベルと、エ
コーパスで発生したエコーの振幅レベルとを一致させて
減算することによってエコーノイズを消去する。以上の
目的を達成するために以下のように構成する。
【0024】図2は、具体例2によるエコーキャンセラ
のブロック図である。図2より、エコーキャンセラ21
は、受信側入力端子2、レベル制御装置3、受信側出力
端子4、送信側入力端子5、減算器7、送信側出力端子
9、適応ディジタルフィルタ10、増幅器22を備え
る。
【0025】具体例1との差異のみについて説明する。
増幅器22は、適応ディジタルフィルタ10から、疑似
エコーSeを受け入れて、所定のレベルまで増幅して、
拡大疑似エコーSEを減算器7へ、転送する部分であ
る。その他の構成は全て具体例1の構成と同様である。
【0026】〈具体例2の動作〉今仮に、エコーキャン
セラ21が、無線部12からA/D変換器11を介して
受信信号Siを受け入れたと仮定する。レベル制御装置
3は、この受信信号Siを受信側入力端子2を介して受
け入れる。この時、受信信号Siの振幅レベルが、予め
定められている所定のレベルを超えていた時、AGCが
働いて、所定のレベルに抑える。この目的は、適応ディ
ジタルフィルタ10による、疑似エコーSeを生成する
動作が、飽和するのを抑制するためである。所定のレベ
ルに抑制された受信信号Siは、その一部を適応ディジ
タルフィルタ10に、その残りを受信側出力端子4を介
してスピーカ14へそれぞれ転送する。
【0027】スピーカ14は、受信信号Siを音声信号
Svに変換して車内へ放音する。エコーパス15によっ
てエコーEsになった、この音声信号Svは、マイクロ
フォン16によって受音される。マイクロフォン16
は、エコーEsと、同時に受音した送信音声Viを送信
信号Soに変換してエコーキャンセラ1へ転送する。今
ここで、エコーパス15が増幅系であったと仮定する。
エコーキャンセラ1へ転送された送信信号Soは送信側
入力端子5を介して減算器7へ転送される。
【0028】一方、上記レベル制御装置3から、適応デ
ィジタルフィルタ10に受け入れられた受信信号Siの
一部は、内部に備えるトランスバーサルフィルタに入力
される。ここで、トランスバーサルフィルタは、既に説
明した通り、マイクロフォン16からスピーカ14まで
のエコー経路のインパルス応答、即ち伝送特性が擬製さ
れている。従ってその出力はエコーEsに擬製された疑
似エコーSeになる。この擬製は、トランスバーサルフ
ィルタのタップ係数を変更することによって変更され
る。
【0029】疑似エコーSeは増幅器22へ転送され
る。増幅器22は、この疑似エコーSeを受け入れて所
定のレベルまで増幅して減算器7へ、転送する。この増
幅された疑似エコーを拡大疑似エコーSEと定義する。
減算器7は、上記、マイクロフォン16から受け入れた
送信信号Soから拡大疑似エコーSEを減算して送信信
号Soに含まれているエコーEsを消去する。従って、
エコーEsの消去を完全に行うためには拡大疑似エコー
SEの振幅レベルとエコーEsの振幅レベルが等しくな
ければならない。この要求を実現するために、上記レベ
ル増幅器22の増幅率が制御される。以上の結果、送信
信号SoからエコーEsは消去される。
【0030】以上の説明では、増幅器22の増幅率は、
可変であり任意に制御可能であるとして説明した。しか
し本発明は、これに限定されるものではない。即ち、予
め、エコーパス15の増幅率を所定の範囲に限定してお
くと、増幅器22の増幅率も所定の範囲に限定される。
その所定の範囲内で特定の増幅率を選定して、増幅器2
2を固定増幅率の増幅器で置き換えることも可能であ
る。更に、無線部12の入力D/A変換器13及び、無
線部12の出力A/D変換器11を備え、エコーキャン
セラ1は、ディジタル信号によって動作しているが、本
具体例は、この構成に限定されるものではない。即ちア
ナログ信号によって動作させることも可能である。
【0031】〈具体例2の効果〉適応ディジタルフィル
タから、疑似エコーSeを受け入れて、所定のレベルま
で増幅した拡大疑似エコーSEを、減算器へ転送する増
幅器を備えることによって以下の効果を得た。 1.エコーパスが増幅系であっても、エコー消去を完全
に実施することができた。 2.増幅器の増幅率を制御することにより、エコー消去
を完全に実施することができた。
【0032】〈具体例3〉図3は、具体例3によるエコ
ーキャンセラのブロック図である。図3より、エコーキ
ャンセラ31は、受信側入力端子2、レベル制御装置
3、受信側出力端子4、送信側入力端子5、減算器7、
送信側出力端子9、適応ディジタルフィルタ10、増幅
器22を備える。
【0033】具体例2との差異のみについて説明する。
増幅器22は、受信信号Siの一部である参照信号Ss
を受け入れて、所定のレベルまで増幅して適応ディジタ
ルフィルタ10へ転送する部分である。具体例2では、
適応ディジタルフィルタ10の出力である、疑似エコー
Seを増幅したが、具体例3では、適応ディジタルフィ
ルタ10の入力である参照信号Ssを増幅する。この増
幅率を制御して、疑似エコーの振幅レベルと、エコーパ
スで発生したエコーの振幅レベルとを一致させてエコー
ノイズを消去する。
【0034】〈具体例3の効果〉受信信号Siの一部で
ある参照信号Ssを受け入れて、所定のレベルまで増幅
して適応ディジタルフィルタ10へ転送する増幅器を備
えることによって以下の効果を得る。即ち、受信信号レ
ベルの低下による、適応ディジタルフィルタ10の誤動
作を避けることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【図2】具体例2によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【図3】具体例3によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【符号の説明】
1 エコーキャンセラ 2 受信側入力端子 3 レベル制御装置 4 受信側出力端子 5 送信側入力端子 6 レベル減衰器 7 減算器 8 レベル増幅器 9 送信側出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郷古 博紀 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5K027 AA16 BB03 DD08 DD10 DD11 DD14 HH03 5K046 DD11 HH11 HH37 HH41 HH55 HH68 HH77 HH79 5K052 AA01 BB12 DD03 EE01 EE40 FF05 FF32 GG12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカからマイクロフォンに至るエコ
    ーパスの、疑似伝送特性を備え、受信信号の一部を受け
    入れて、疑似エコーを生成して出力する適応ディジタル
    フィルタと、 前記マイクロフォンから入力したエコーノイズが混入さ
    れた送信信号を受け入れて、所定のレベルに制御して出
    力するレベル減衰器と、 前記レベル減衰器の出力から、前記疑似エコーを減算す
    る減算器を備え、 前記レベル減衰器は、前記疑似エコーの振幅レベルと、
    前記エコーノイズの振幅レベルとを一致させることを特
    徴とするエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 スピーカからマイクロフォンに至るエコ
    ーパスの、疑似伝送特性を備え、受信信号の一部を受け
    入れて、疑似エコーを生成して出力する適応ディジタル
    フィルタと、 前記疑似エコーを受け入れて、所定のレベルまで増幅
    し、拡大疑似エコーを出力する増幅器と、 前記マイクロフォンから入力したエコーノイズが混入さ
    れた送信信号を受け入れて、前記拡大疑似エコーを減算
    する減算器を備え、 前記増幅器は、前記拡大疑似エコーの振幅レベルと、前
    記エコーの振幅レベルとを一致させることを特徴とする
    エコーキャンセラ。
  3. 【請求項3】 受信信号の一部を受け入れて、その振幅
    レベルを増幅して出力する増幅器と、 スピーカからマイクロフォンに至るエコーパスの、疑似
    伝送特性を備え、前記増幅器の出力を受け入れて、疑似
    エコーを生成して出力する適応ディジタルフィルタと、 前記マイクロフォンから入力したエコーノイズが混入さ
    れた送信信号を受け入れて、前記疑似エコーを減算する
    減算器を備え、 前記増幅器は、前記疑似エコーの振幅レベルと、前記エ
    コーパスで発生したエコーの振幅レベルとを一致させる
    ことを特徴とするエコーキャンセラ。
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