JP4727542B2 - 電子機器、そのエコーキャンセル方法、そのエコーキャンセルプログラム、記録媒体及び回路基板 - Google Patents

電子機器、そのエコーキャンセル方法、そのエコーキャンセルプログラム、記録媒体及び回路基板 Download PDF

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Description

本発明は、ハンズフリー通話が可能な携帯電話端末装置等の電子機器のエコーキャンセルに関し、特に、受話音量に連動したエコー抑圧を行う電子機器、そのエコーキャンセル方法、そのエコーキャンセルプログラム、記録媒体及び回路基板に関する。
小型化された携帯電話機等、マイクロフォンとスピーカとの距離が短い電子機器では、スピーカの出力音声(受話音声)がマイクロフォンに回り込み、送話音声として送信される。特に、ハンズフリー通話機能を持つ電話機では、マイクロフォンに対するスピーカの出力音声(受話音声)の回り込み量が大きく、送話音声が通話先の電話機を通じて帰還し、それが再びマイクロフォン側に回り込み送信されることから、エコーを生じさせる。このようなエコーは受話音声の了解度を低下させる等、音声通話を妨げ、通話者に不快感を与える。
このような送話音声側への受話音声の回り込みによるエコーの軽減対策に関し、特許文献1には、受信信号(受話音声)に応答して擬似エコー信号を発生し、この擬似エコー信号を送信信号(送話音声)から減算すること、スピーカ音量を調整するレベル可変手段を通過した受信信号をエコーキャンセラに用いること等が開示されている。また、特許文献2には、周囲雑音を集音するとともに、この周囲雑音信号を用いることにより、送話音声信号に含まれる周囲雑音信号を演算処理して除去することが開示されている。
特開昭62−163427号公報 特開平5−22392号公報
ところで、特許文献1に開示されている処理、即ち、受信信号(受話音声)に応答して擬似エコー信号を発生し、この擬似エコー信号を送信信号(送話音声)から減算する処理によってエコーキャンセルを行う場合では、通話先の電話機のエコーキャンセラ性能が低い場合や、送話音声のレベルが大きい場合には、ループゲインが0〔dB〕を超え、エコー信号によるハウリングが生じることがある。
このようなハウリングの発生を抑制するには、受話音声のレベルによってエコー抑圧を行えばよいが、受話音声の出力と送話音声の入力とによる双方向通話ではエコー抑圧機能が働くため、通話先に到達すべき音声が極端に減衰し、そのため、聞き取り難く感じられる。
エコー抑圧の強化は双方向通話の機能を妨げ、エコー抑圧の軽減はエコー抑制効果を弱めることになり、これら双方をバランスさせるには、微妙なパラメータの調整が必要となる。また、受話側の音量調整がエコー量を変動させることになるので、受話音量毎にパラメータの調整が必要になる。そこで、双方向通話等の本来の通話機能を損なうことなく、エコーを抑制することが必要である。
斯かる課題について、特許文献1、2にはその開示はなく、その解決手段についての開示や示唆はない。
そこで、本発明の目的は、受話音声の出力と送話音声の入力とを同時に行える電子機器に関し、送話音声に対する受話音声の回り込みによるエコーの抑圧機能を高めることにある。
また、本発明の他の目的は、受話音声の出力と送話音声の入力とを同時に行える電子機器に関し、受話音声に応じてエコー抑圧を実現することにある。
さらに、本発明の他の目的は、受話音声の出力と送話音声の入力とを同時に行える電子機器に関し、エコー抑圧機能を高め、通話品質を向上させることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、受話音声の出力と送話音声の入力とを同時に行える携帯電話端末装置等の電子機器に関し、受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減するとともに、この受話音声に応答して擬似エコー信号を発生させ、この擬似エコー信号を利得設定値に応じて送話音声から減算し、送話音声に含まれているエコー成分を抑圧させる。これにより、送話音声に回り込んだ受話音声が抑制される。そして、そのエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させれば、送話音声に回り込む受話音声に応じたエコー抑圧が可能となる。この結果、エコー抑圧機能が高められ、通話品質の向上が図られる。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器であって、前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減する可変利得増幅部と、前記受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、前記エコーキャンセラ部において前記送話音声から減算する量を前記可変利得増幅部に設定されている前記利得設定値に応じて変化させる制御部とを備える構成である。斯かる構成によって、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器のエコーキャンセル方法であって、前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減するステップと、前記送話音声から減算する量前記利得設定値に応じて変化させるステップとを含む構成である。斯かる構成によって、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本発明の第3の側面は、コンピュータに実行させる、電子機器のエコーキャンセルプログラムであって、前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減するステップと、前記送話音声から減算する量前記利得設定値に応じて変化させるステップとを含む構成である。斯かる構成によって、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、本発明の電子機器において、前記制御部は、前記可変利得増幅部に設定されている前記利得設定値に応じて、前記エコーキャンセラ部のエコー抑圧量又は前記擬似エコー信号の信号レベルを制御することにより、前記送話音声から減算する量を変化させる構成としてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第4の側面は、音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器に用いる回路基板であって、前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減する可変利得増幅部と、前記受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、前記エコーキャンセラ部において前記送話音声から減算する量前記可変利得増幅部に設定されている前記利得設定値に応じて変化させる制御部とを備える構成である。斯かる構成によって、上記目的が達成される。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 送話音声に対する受話音声の回り込みを抑制でき、エコーの抑圧機能を高めることができる。
(2) 受話音声に応じたエコー抑圧量を以てエコー抑圧を行うので、エコー抑圧精度が高められる。
(3) エコー抑圧機能を向上させたので、受話音声の了解度が高められ、通話品質の向上が図られる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。図1は、携帯電話端末装置の構成例を示す図である。
この携帯電話端末装置2は、通話機能として、音声出力部から受話音声(下り信号)Rを出力し、音声入力部から送話音声(上り信号)Tを入力する電子機器の一例である。斯かる通話機能を実現するため、携帯電話端末装置2には受話系統(下り系統)4と送話系統(上り系統)6とが併設され、受話系統4は受信した無線信号を音声信号に変換し、音声出力部としてのスピーカ8から受話音声として出力し、また、送話系統6は音声入力部としてのマイクロフォン10に入力された送話音声を無線信号に変換して送信する。この場合、スピーカ8から出力された受話音声Rからマイクロフォン10に回り込む音声がエコーEである。
そこで、受話系統4及び送話系統6には送受信用アンテナ12、無線回路14及び第1の音声信号処理部としてディジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)16、第2の音声信号処理部としてオーディオインタフェース(Audio−I/F)回路18が設置されている。
無線回路14は、受話系統4ではアンテナ12で受信した無線信号から音声信号を復調し、その音声信号をDSP16に入力し、また、送話系統6では、DSP16からの音声信号を変調して高周波無線信号に変換し、アンテナ12に出力する。
DSP16は、無線回路14で復調された受信信号から受話音声信号の再生、送話音声信号の符号化、送話音声信号に含まれるエコー成分の抑圧等の信号処理のディジタル処理行う。そこで、このDSP16には、信号の復号化処理、符号化処理等を行う信号処理部20と、エコー抑圧等の処理を行うエコーキャンセラ部22とを備えている。また、エコーキャンセラ部22とAudio−I/F回路18との間には、受話音声のレベルに応じてエコー抑圧量の加減、その他の処理を実行する制御部24が設置されている。
信号処理部20は例えば、AMR(Advanced Multi Rate CODEC )で構成され、回線の種類や状況において、転送ルートを柔軟に変更することができ、この実施の形態では、無線回路14で復調された受信信号からの受話音声の復号化処理、エコー抑圧後の送話音声信号を送信信号に変換し、無線回路14に出力するための送信信号の符号化処理等の信号処理を行う。
エコーキャンセラ部22は、エコー抑圧部26と、擬似エコー信号発生部28と、下り有音判定部30とを備えている。エコー抑圧部26は、下り有音判定部30の判定出力、即ち、受話音声に応答し、送話音声信号から擬似エコー信号を減算し、送話音声に含まれるエコー成分をディジタル信号処理により抑圧する。擬似エコー信号発生部28は、受話系統4から受話音声を受け、この受話音声に応答して擬似エコー信号を発生する。また、下り有音判定部30は、受話系統4からの入力信号を受け、受話音声が有音か無音かを判定し、その判定出力をエコー抑圧部26に出力する。このエコー抑圧部26は、下り有音判定部30の出力に応答し、エコー抑圧動作が実行される。
Audio−I/F回路18は、送話系統6側にアナログ・ディジタル変換器(A/D)32、受話系統4側にディジタル・アナログ変換器(D/A)34と、受話ボリューム回路として可変利得増幅器36とを備えている。A/D32は、マイクロフォン10から入力されるアナログ信号の送話音声をディジタル信号に変換し、DSP16に入力する。D/A34は、DSP16から出力されるディジタル信号をアナログ信号の受話音声に変換する。可変利得増幅器36は、受話音量のレベルを加減するレベル加減部であって、例えば、差動回路等で構成され、受話音声信号の出力レベルを加減する。スピーカ8の音量レベルは、可変利得増幅器36の利得設定値に依存する。
そして、制御部24は、コンピュータ等で構成され、可変利得増幅器36に例えば、段階的な利得を設定するとともに、この利得設定値に対応するエコー抑圧量を出力し、このエコー抑圧量をエコーキャンセラ部22に設定する。即ち、エコーキャンセラ部22のエコー抑圧部26に設定されるエコー抑圧量は受話音声に対応し、受話音量に応じて変化させることができる。
次に、この携帯電話端末装置2について、図2を参照して説明する。図2は、携帯電話端末装置2の具体的な構成例を示す図である。図2において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この携帯電話端末装置2は、第1及び第2の筐体部38、40を備え、これら筐体部38、40をヒンジ部42で連結することにより開閉可能に構成したものであって、筐体部38には、既述のマイクロフォン10、送受信用アンテナ12、複数のキーを含む操作入力部44等が設置され、筐体部40には、既述のスピーカ8や表示部46が設置されている。操作入力部44は、電話番号入力等や、可変利得増幅器36の利得設定や利得切換えに用いられる。この操作入力部44は、利得設定の場合には利得設定部を構成し、利得切換えの場合には利得切換部を構成する。
このようにスピーカ8とマイクロフォン10とはヒンジ部42で機械的に連結された筐体部38、40によって近接位置に設置されており、スピーカ8から出力された受話音声は、筐体部38、40、ユーザの頭部又は空気中より、マイクロフォン10に回り込むことになる。
次に、この携帯電話端末装置2のエコーキャンセル方法について、図3を参照して説明する。図3は、エコーキャンセル方法の処理手順を示すフローチャートである。
このエコーキャンセル方法では、通話の開始によりエコーキャンセル動作が実行され(ステップS1)、受話音声の有無を判定する(ステップS2)。受話音声が存在する場合に、その受話音声に応答して擬似エコー信号を発生させ(ステップS3)、送話音声に含まれるエコー成分に対し、エコー抑圧処理及び、受話音量に応じたエコー抑圧量を制御する(ステップS4)。そして、通話が終了したか否かを判定し(ステップS5)、通話が継続している限り、エコーキャンセル動作を継続し、通話が終了すると、エコーキャンセル機能を停止する。
エコーキャンセル方法に含まれる処理を列挙して説明する。
a)擬似エコー信号の発生
通話の開始及び/又は受話音声の存在により、擬似エコー信号発生部28に擬似エコー信号を発生させる。図1の実施の形態では、擬似エコー信号はディジタル信号であり、受話音声の送話系統6側へ回り込む音声信号に対応させる。
b)エコー抑圧処理
このエコー抑圧処理は、送話音声信号から擬似エコー信号を減算し、送話音声に含まれるエコー成分を抑圧する処理である。
c)エコー抑圧量の増減
スピーカ8から出力される受話音量が変動すると、マイクロフォン10に回り込むエコー量も変化することになる。エコー量が受話音量の変動に依存するので、受話音量に応じてエコー抑圧量を加減する。斯かる処理によれば、受話音量のレベルが小さい場合には、エコー抑圧を小さくし、受話音量のレベルが大きい場合には、エコー抑圧を大きくすることができ、受話音量に適したエコー抑圧が可能になる。
d)エコーキャンセル機能の終了
エコーキャンセルは、通話期間で行えばよいから、通話の有無を監視し、通話の終了に基づき、エコーキャンセル機能を終了させる。
以上の処理について、図1及び図2に示す携帯電話端末装置2の動作を説明すると、DSP16のエコーキャンセラ部22にある下り有音判定部30で受話音声Rの有音判定を行い、その判定結果に基づき、エコーキャンセラ部22で送話音声Tにエコー抑圧の信号処理を施し、通話相手に送信する。
Audio−I/F回路18には受話ボリューム回路である可変利得増幅器36が設置されているので、スピーカ8から出力される受話音声Rの音量が変動し、このため、マイクロフォン10に回り込むエコー量も変化する。そこで、エコー抑圧部26で受話音声Rの音量レベルの変動に追従するため、制御部24で受話音量を把握し、その音量情報をDSP16のエコーキャンセラ部22に通知し、受話音量に応じてエコー抑圧量を設定すれば、受話音声Rの音量に適したエコー抑圧が可能となる。受話音量が小さい場合にはエコー抑圧を小さく、受話音量が大きい場合にはエコー抑圧を大きくすることが可能となる。
可変利得増幅器36がディジタルの電子ボリューム回路で構成される場合には、数デシベルステップのリニアな音量変動となる場合が多く、この音量変動又はこのような変動情報を用いれば、送話音声Tにも同様なリニアなエコー抑圧量の変化を加えるだけで、受話音量に追従したエコー抑圧を実現することができる。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態について、図4を参照して説明する。図4は、携帯電話端末装置を示す図である。図4において、図1と同一部分又は共通部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態に係る携帯電話端末装置2(図4)は、図1に示す携帯電話端末装置2と同等の構成を備えており、制御部24には、受話音声Rの音量レベルに応じてエコー抑圧量を制御することから、プロセッサ48、利得制御部50、設定値保存用メモリ部52、プログラムメモリ部54が備えられ、発信/着信検出部56が接続されている。この場合、発信/着信検出部56は制御部24の外部に設置されているが、制御部24の内部に設置する構成であってもよい。
プロセッサ48は、マイクロコンピュータや、携帯電話端末装置2に搭載されるCPU(Central Processing Unit )等で構成し、プログラムメモリ部54に格納されたエコーキャンセルプログラム58を実行し、設定値保存用メモリ部52のデータ書込みや読出し、エコー抑圧部26のエコー抑圧量や利得制御部50の制御等を実行する。
利得制御部50は、レジスタ等で構成され、操作入力部44からの入力により、又は設定値保存用メモリ部52からプロセッサ48によって読み出された利得設定値(R×nA)により、可変利得増幅器36に増幅利得を設定するとともに、その設定値を保持する。また、可変利得増幅器36の利得設定値は、利得制御部50を通じてプロセッサ48に読み取られ、設定値保存用メモリ部52に格納される。
設定値保存用メモリ部52は、利得設定値(R×nA、但し、n=1、2・・・6)と、この利得設定値に対応するエコー抑圧量(−E×nA、但し、n=1、2・・・6)が格納されている。この場合、図5の(A)は、設定値保存用メモリ部52に格納された利得設定値(R×nA、但し、n=1、2・・・6)のテーブルを示し、図5の(B)は、設定値保存用メモリ部52に格納されたエコー抑圧量(−E×nA、但し、n=1、2・・・6)のテーブルを示す。各設定値の共通番号は利得設定値及びエコー抑圧量の対応関係を表している。即ち、利得設定値の「R×3A」が設定される場合には、エコー抑圧量は「−E×3A」に設定される。
プログラムメモリ部54は、エコーキャンセルプログラム58等が格納され、このエコーキャンセルプログラム58は、既述のエコーキャンセル方法を実行するために必要な制御をプロセッサ48によって実行させるプログラムであって、エコー成分のキャンセル処理(演算制御)、エコー抑圧量の受話音声のレベルに応じた加減制御等が含まれる。
発信/着信検出部56は、発信の場合には発呼信号に基づき、着信の場合には着呼信号により、発信又は着信を検出する。この検出信号はプロセッサ48に入力され、エコーキャンセル動作の開始に用いられる。
そして、無線回路14には、受話系統4側に無線信号をアンテナ12を通じて受信する受信部(RX)60、送話系統6側にアンテナ12を通じて無線信号を送信する送信部(TX)62が設置されている。
また、DSP16の信号処理部20には、受話系統4側に受話音声信号を復号する音声復号器64、送話系統6側に送話音声信号を符号化する音声符号器66が設置されている。また、Audio−I/F回路18の送話系統6側にディジタル信号化の前段で送話信号を増幅するための増幅器68が設置されている。
その他の構成は、第1の実施の形態と同一であるので、同一符号を付すことにより、その説明を省略する。
そして、この第2の実施の形態に係る携帯電話端末装置2(図4)の構成によれば、第1の実施の形態と同様に、送話音声信号から擬似エコー信号を減算することにより、送話音声中のエコー成分を抑圧することができる。このエコー成分の抑圧は、受話音声の有音判定に基づいて実行され、しかも、送話音声中のエコー成分を抑圧するためのエコー抑圧量は、受話音声のレベルに依存させるので、送話音声中のエコー成分のみが抑圧される。その結果、送話音声の減衰がなく、受話音声の了解度を高め、双方向通話の品質が高められる。
次に、エコーキャンセル方法及びエコーキャンセルプログラムについて、図6を参照して説明する。図6は、エコーキャンセル方法及びエコーキャンセルプログラムにおける処理手順を示すフローチャートである。
携帯電話端末装置2の処理手順には、受話系統4側の処理F1と、エコーキャンセラ部22側の処理F2、F3とが含まれる。処理F1では、発信又は着信に基づき、通話中の可変利得増幅器36の利得設定、受話音量の監視等を行う。処理F2では、処理F1に連動する処理であって、利得設定に対応するエコー抑圧量の設定、擬似エコー信号生成及びエコーキャンセル処理を行う。また、処理F3では、処理F2と同様に処理F1に連動する処理であって、受話音量の変更に伴うエコー抑圧量の設定を行う。
そこで、処理F1では、電源を投入すると、待機状態に移行し、発信又は着信を検出する(ステップS11)。この発信又は着信の検出に基づき、設定値保存用メモリ部52から可変利得増幅器36の利得設定値を読み込み(ステップS12)、その利得設定値を可変利得増幅器36に設定する(ステップS13)。
通話を開始し(ステップS14)、受話音量の変更を確認し(ステップS15)、受話音量を変更している場合には、可変利得増幅器36の利得設定を行い(ステップS16)、この可変利得増幅器36に設定された利得設定値を設定値保存用メモリ部52に書き込み、保存する(ステップS17)。
通話が終了したか否かの判定が行われ(ステップS18)、通話が終了すれば、エコーキャンセル処理も終了する。そこで、通話が継続している限り、ステップS15〜S18の処理を繰り返し実行し、また、ステップS15において、受話音量の変更がなければ、ステップS16、S17を飛び越し、ステップS18に移行する。
また、処理F2では、設定値保存用メモリ部52からの可変利得増幅器36の利得設定値の読込み(ステップS12)に連動し、エコー抑圧量の設定が行われ(ステップS19)、受話音声に応答して擬似エコー信号を発生させ(ステップS20)、エコー抑圧が実行される(ステップS21)。このエコー抑圧は、送話音声から擬似エコー信号を減算し、送話音声のエコー成分を抑圧する。
また、処理F3では、受話音量の変更に基づき、エコー抑圧量の設定が行われる(ステップS22)。このエコー抑圧量の設定に基づき、エコー抑圧が実行される。
このエコー抑圧処理は、以下の通りである。
受話音声からマイクロフォン10に回り込むエコー量Eは次式(1) 、(2) で表すことができる。
E(t)=XnAR(t) ・・・(1)
E(t−t0 )=XnAR(t−t0 ) ・・・(2)
ここで、tは時間、toは遅延時間、Xは回り込み係数、nAは受話ボリュームに依存する利得係数及びエコー抑圧係数(n=1、2・・・6)、Rは受話音量である。
DSP16のエコー抑圧部26で抑圧すべきエコー抑圧量Ecは、次式(3) のようになる。
Ec(t)=−E(t−t0
=−XnAR(t−t0 ) ・・・(3)
そこで、送話音声Tについて、マイクロフォン10で拾音される送話音声をTmic、実際に符号化される送話音声をTencとすれば、送話音声Tmic、Tencは、次式(4) 、(5) のように表される。
Tmic(t)=T(t)+E(t−t0 ) ・・・(4)
Tenc(t)=Tmic(t)+Ec
=T(t)+E(t−t0 )−E(t−t0
=T(t) ・・・(5)
このような演算処理、即ち、送話音声Tmicに含まれるエコー成分が減算によりエコー抑圧され、このエコー抑圧後の送話音声Tencが符号化され、通話相手側に送信されることになる。
〔第3の実施の形態〕
本発明の第3の実施の形態について、図7を参照して説明する。図7は、携帯電話端末装置を示す図である。図7において、図1又は図4と同一部分又は共通部分には同一符号を付してある。
第2の実施の形態では、可変利得増幅器36に設定される増幅利得に対応し、エコー抑圧部26のエコー抑圧量を制御する構成としたが、この第3の実施の形態では、図7に示すように、制御部24のプロセッサ48から設定利得に対応する制御出力を擬似エコー信号発生部28に加え、擬似エコー信号レベルを制御するように構成してもよい。このように構成しても、エコー抑圧部26に加えられる擬似エコー信号のレベルが加減され、同様に、エコー抑圧量を制御することができる。
〔第4の実施の形態〕
本発明の第4の実施の形態について、図8を参照して説明する。図8は、携帯電話端末装置を示す図である。図8において、図1又は図4と同一部分又は共通部分には同一符号を付してある。
第2の実施の形態では、操作入力部44によって利得設定又は利得切換えを行う構成としたが、受話音声のレベル及び/又は送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換える切換部の一例として、図8に示すように、可変抵抗70及び利得切換スイッチ72を設置し、可変抵抗70の抵抗値を利得切換スイッチ72によって切り換え、この抵抗値切換えによって段階的に利得切換えを行えるようにしてもよい。斯かる構成としても、同様の効果が期待できる。なお、利得切換スイッチ72は、電子スイッチであってもよく、また、機械的スイッチであってもよい。
〔第5の実施の形態〕
本発明の第5の実施の形態について、図9を参照して説明する。図9は、携帯電話端末装置等の電子機器に用いられる回路基板を示す図である。図9において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この回路基板74は、既述の受話系統4、送話系統6を構成する配線導体とともに、機能回路部として無線回路14、DSP16、Audio−I/F回路18及び制御部24を搭載したものである。DSP16は、信号処理部20、エコーキャンセラ部22を含んでいる。回路基板74は、プリント配線基板でもよく、IC(Integrated Circuit)基板で構成されてもよい。
無線回路14、DSP16、Audio−I/F回路18及び制御部24は、ICで構成されてもよく、IC以外のディスクリート部品で構成されてもよい。
また、制御部24は、回路基板74外に設置し、搭載される携帯電話端末装置2側のコンピュータで構成してもよい。
このような回路基板74によれば、携帯電話端末装置2に用いられ、送話音声Tに回り込むエコー成分を抑圧し、相手先に対する受話音声の了解度を高めることができ、双方向性通話の品質向上に寄与することができる。
また、この実施の形態では、回路基板74を携帯電話端末装置2に搭載しているが、他の電子機器に搭載し、通話機能をその電子機器で実現する構成としてもよい。
〔第6の実施の形態〕
本発明の第6の実施の形態について、図10を参照して説明する。図10は、携帯電話端末装置等の電子機器に用いられる回路基板を示す図である。図10において、図4と同一部分には同一符号を付してある。
この第6の実施の形態に係る回路基板76は、既述の受話系統4、送話系統6を構成する配線導体とともに、機能回路部として無線回路14、DSP16、Audio−I/F回路18、制御部24及び発信/着信検出部56を搭載したものである。DSP16は、同様に、信号処理部20、エコーキャンセラ部22を含んでいる。この場合も、回路基板76は、プリント配線基板でもよく、IC基板で構成されてもよい。
そして、制御部24は、プロセッサ48、利得制御部50、設定値保存用メモリ部52、プログラムメモリ部54を含んでいる。
第6の実施の形態に係る回路基板76を用いても、携帯電話端末装置2に搭載されて送話音声T中のエコー成分を抑圧し、相手先に対する受話音声の了解度を高めることができ、双方向性通話の品質向上に寄与することができる。
また、制御部24は、回路基板76外に設置し、搭載される携帯電話端末装置2側のコンピュータで構成してもよい。
また、この実施の形態では、回路基板76を携帯電話端末装置2に搭載しているが、他の電子機器に搭載し、通話機能をその電子機器で実現する構成としてもよい。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、受話音声のレベル及び/又は送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換える切換部として一つの操作入力部44(図4、図7)、可変抵抗70及び利得切換スイッチ72(図8)を以て設定することを例示したが、複数の切換部を備えて利得設定値とエコー抑圧量とを不連続的又は連続的に別個に設定する構成としてもよい。単一の切換部で設定や切換えを行えば、構成の簡略化が図られるが、別個の切換部を備えれば、利得や抑圧量を別個の操作で設定することができる。
(2) 上記実施の形態では、通話機能を備える電子機器として携帯電話端末装置2を例示して説明したが、本発明は、図11に示すように、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)78に適用することができる。図11において、図1及び図2の携帯電話端末装置2と共通部分には同一符号を付してある。
この場合、PDA78の筐体部80にはスピーカ8、マイクロフォン10、操作入力部44及び表示部82が設置されている。このような筐体部80にスピーカ8とマイクロフォン10とが併設されたPDA78においても、送話音声のエコー成分を抑圧し、双方向性通話の品質向上に寄与することができる。
(3) また、本発明は、図12に示すように、パーソナルコンピュータ(PC)84に適用することができる。図12において、図1及び図2の携帯電話端末装置2と共通部分には同一符号を付してある。
この場合、PC84では、筐体部86、88をヒンジ部90で連結して開閉可能に構成されており、筐体部86にはスピーカ8、操作入力部44が設置され、また、筐体部88にはマイクロフォン10、表示部92が設置されている。
このような機械的に連結された筐体部86、88を備えるPC84においても、送話音声のエコー成分を抑圧し、双方向性通話の品質向上に寄与することができる。
(4) その他の電子機器として、通話機能を備えるゲーム機や、カメラ等にも本発明を適用することができる。
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器であって、
前記受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、
前記エコーキャンセラ部のエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させる制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
(付記2) 付記1の電子機器において、
前記エコーキャンセラ部は、
前記擬似エコー信号を発生する擬似エコー信号発生部と、
前記擬似エコー信号発生部に発生させた前記擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧する抑圧部と、 を備えることを特徴とする電子機器。
(付記3) 付記2の電子機器において、
前記受話音声の有無を判定する判定部を備え、前記受話音声がある場合、前記抑圧部に抑圧動作を行わせることを特徴とする電子機器。
(付記4) 付記2の電子機器において、
受話音量のレベルを加減するレベル加減部を備え、このレベル加減部に設定される設定値により前記抑圧部のエコー抑圧量を設定することを特徴とする電子機器。
(付記5) 付記2の電子機器において、
前記受話音声の音量レベル情報に基づき、前記抑圧部のエコー抑圧量を制御するプロセッサを備えることを特徴とする電子機器。
(付記6) 付記1の電子機器において、
前記受話音声のレベル及び/又は前記送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換える切換部を備えることを特徴とする電子機器。
(付記7) 付記6の電子機器において、
前記切換部は、機械スイッチであることを特徴とする電子機器。
(付記8) 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器のエコーキャンセル方法であって、
前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、
前記送話音声に対するエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させるステップと、
を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセル方法。
(付記9) 付記8の電子機器のエコーキャンセル方法において、
前記受話音声の有無を判定するステップと、
前記受話音声がある場合、前記送話音声を抑圧するステップと、
を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセル方法。
(付記10) 付記8の電子機器のエコーキャンセル方法において、
受話音量のレベルを加減するステップと、
前記受話音量のレベルに応じて前記送話音声に対するエコー抑圧量を設定するステップと、
を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセル方法。
(付記11) 付記8の電子機器のエコーキャンセル方法において、
前記受話音声のレベル及び/又は前記送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換えるステップを含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセル方法。
(付記12) コンピュータに実行させる、電子機器のエコーキャンセルプログラムであって、
前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、
前記送話音声に対するエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させるステップと、
を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセルプログラム。
(付記13) 付記12の電子機器のエコーキャンセルプログラムにおいて、
前記受話音声の有無を判定するステップと、
前記受話音声がある場合、前記送話音声を抑圧するステップと、
を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセルプログラム。
(付記14) 付記12の電子機器のエコーキャンセルプログラムにおいて、
受話音量のレベルを加減するステップと、
前記受話音量のレベルに応じて前記送話音声に対するエコー抑圧量を設定するステップと、
を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセルプログラム。
(付記15) 付記12の電子機器のエコーキャンセルプログラムにおいて、
前記受話音声のレベル及び/又は前記送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換えるステップを含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセルプログラム。
(付記16) コンピュータに実行させる、電子機器のエコーキャンセルプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、
前記送話音声に対するエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させるステップと、
を実行させることを特徴とする、電子機器のエコーキャンセルプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記17) 付記16の記録媒体において、
受話音声の有無を判定するステップと、
前記受話音声がある場合、前記送話音声を抑圧するステップと、
を実行させることを特徴とする、電子機器のエコーキャンセルプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記18) 付記16の記録媒体において、
受話音量のレベルを加減するステップと、
前記受話音量のレベルに応じて前記送話音声に対するエコー抑圧量を設定するステップと、
を実行させることを特徴とする、電子機器のエコーキャンセルプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記19) 付記16の記録媒体において、
前記受話音声のレベル及び/又は前記送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換えるステップを実行させることを特徴とする、電子機器のエコーキャンセルプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記20) 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器に用いる回路基板であって、
前記受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、
前記エコーキャンセラ部のエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させる制御部と、
を備えることを特徴とする回路基板。
(付記21) 付記20の回路基板において、
前記エコーキャンセラ部は、
前記擬似エコー信号を発生する擬似エコー信号発生部と、
前記擬似エコー信号発生部に発生させた前記擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧する抑圧部と、 を備えることを特徴とする回路基板。
(付記21) 付記21の回路基板において、
前記受話音声の有無を判定する判定部を備え、前記受話音声がある場合、前記抑圧部に抑圧動作を行わせることを特徴とする回路基板。
(付記22) 付記21の回路基板において、
受話音量のレベルを加減するレベル加減部を備え、このレベル加減部に設定される設定値により前記抑圧部のエコー抑圧量を設定することを特徴とする回路基板。
(付記23) 付記21の回路基板において、
前記受話音声の音量レベル情報に基づき、前記抑圧部のエコー抑圧量を制御するプロセッサを備えることを特徴とする回路基板。
(付記24) 付記20の回路基板において、
前記受話音声のレベル及び/又は前記送話音声の抑圧レベルを段階的に切り換える切換部を備えることを特徴とする回路基板。
(付記25) 付記24の回路基板において、
前記切換部は、機械スイッチであることを特徴とする回路基板。
(付記26) 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する携帯電話端末装置であって、
受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、
前記エコーキャンセラ部のエコー抑圧量を受話音量に応じて変化させる制御部と、
を備えることを特徴とする携帯電話端末装置。
(付記27) 付記26の携帯電話端末装置において、
前記エコーキャンセラ部は、
前記擬似エコー信号を発生する擬似エコー信号発生部と、
前記擬似エコー信号発生部に発生させた前記擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧する抑圧部と、 を備えることを特徴とする携帯電話端末装置。
(付記28) 付記27の携帯電話端末装置において、
前記受話音声の有無を判定する判定部を備え、前記受話音声がある場合、前記抑圧部に抑圧動作を行わせることを特徴とする携帯電話端末装置。
(付記29) 付記27の携帯電話端末装置において、
受話音量のレベルを加減するレベル加減部を備え、このレベル加減部に設定される設定値により前記抑圧部のエコー抑圧量を設定することを特徴とする携帯電話端末装置。
(付記30) 付記27の携帯電話端末装置において、
前記受話音声の音量レベル情報に基づき、前記抑圧部のエコー抑圧量を制御するプロセッサを備えることを特徴とする携帯電話端末装置。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、受話音声の出力と送話音声の入力とを同時に行える携帯電話端末装置等の電子機器において、送話音声に回り込むエコー成分を抑圧し、しかも、エコー抑圧量を受話音声レベルによって制御するので、精度の高いエコー抑圧ができ、双方向性通話の品質を高めることができる等、有用性の高い発明である。
第1の実施の形態に係る携帯電話端末装置の構成例を示す図である。 携帯電話端末装置の構成例を示す図である。 エコーキャンセル方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る携帯電話端末装置の構成例を示す図である。 設定値保存用メモリ部に格納された利得設定値及びエコー抑圧量の一例を示す図である。 エコーキャンセル方法及びエコーキャンセルプログラムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る携帯電話端末装置の構成例を示す図である。 第4の実施の形態に係る携帯電話端末装置の構成例を示す図である。 第5の実施の形態に係る、携帯電話端末装置に用いられる回路基板の構成例を示す図である。 第6の実施の形態に係る、携帯電話端末装置に用いられる回路基板の構成例を示す図である。 他の実施の形態に係るPDAを示す図である。 他の実施の形態に係るPCを示す図である。
符号の説明
2 携帯電話端末装置
4 受話系統
6 送話系統
8 スピーカ
10 マイクロフォン
22 エコーキャンセラ部
24 制御部
26 エコー抑圧部
28 擬似エコー信号発生部
30 下り有音判定部

Claims (5)

  1. 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器であって、
    前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減する可変利得増幅部と、
    前記受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、
    前記エコーキャンセラ部において前記送話音声から減算する量前記可変利得増幅部に設定されている前記利得設定値に応じて変化させる制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、前記可変利得増幅部に設定されている前記利得設定値に応じて、前記エコーキャンセラ部のエコー抑圧量又は前記擬似エコー信号の信号レベルを制御することにより、前記送話音声から減算する量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器のエコーキャンセル方法であって、
    前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、
    前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減するステップと、
    前記送話音声から減算する量前記利得設定値に応じて変化させるステップと、
    を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセル方法。
  4. コンピュータに実行させる、電子機器のエコーキャンセルプログラムであって、
    前記送話音声から擬似エコー信号を減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するステップと、
    前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減するステップと、
    前記送話音声から減算する量前記利得設定値に応じて変化させるステップと、
    を含むことを特徴とする電子機器のエコーキャンセルプログラム。
  5. 音声出力部から受話音声を出力し、音声入力部から送話音声を入力する電子機器に用いる回路基板であって、
    前記音声出力部から出力される受話音声の音量レベルを利得設定値に応じて加減する可変利得増幅部と、
    前記受話音声に対する擬似エコー信号を前記送話音声から減算することにより前記送話音声のエコー成分を抑圧するエコーキャンセラ部と、
    前記エコーキャンセラ部において前記送話音声から減算する量前記可変利得増幅部に設定されている前記利得設定値に応じて変化させる制御部と、
    を備えることを特徴とする回路基板。
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