JP2000040758A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000040758A
JP2000040758A JP10208898A JP20889898A JP2000040758A JP 2000040758 A JP2000040758 A JP 2000040758A JP 10208898 A JP10208898 A JP 10208898A JP 20889898 A JP20889898 A JP 20889898A JP 2000040758 A JP2000040758 A JP 2000040758A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Bi−CMOSデバイスにおけるMOSトラ
ンジスタの特性のばらつきを抑制できる半導体装置の製
造方法を提供する。 【解決手段】 Si基板10の上に、抵抗素子1,NP
Nバイポーラトランジスタ2,PチャネルMOSトラン
ジスタ3,NチャネルMOSトランジスタ4の各要素を
形成する。ベース引き出し電極18Aとエミッタ引き出
し電極29とを互いに自己整合的に形成した後、各電極
18A,29からの不純物の拡散により、外部ベース層
21とエミッタ層27とを自己整合的に形成する。各M
OSトランジスタ3,4のLDD層35,36形成のた
めのイオン注入は、エミッタ・ベース形成領域17のL
字型シリコン窒化膜32Aのみ残し、ゲート電極18
C,18D側方のL字型シリコン窒化膜を除去した状態
で行なう。一般的なCMOSデバイスの製造プロセスと
同等のMOSトランジスタの特性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通の半導体基板
上に自己整合型のバイポーラトランジスタ及びCMOS
トランジスタを設けてなるBi−CMOSデバイスとし
ての半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の移動体通信機器の著
しい進歩に伴い、半導体集積回路において高周波回路と
高集積ロジック回路とを集積化することが必要となって
きている。従って、高速ECL回路やアナログ回路など
に適した自己整合型の超高速バイポーラトランジスタ
と、高精度の抵抗を有する抵抗素子と、高集積化かつ低
消費電力化されたCMOSロジック回路とを、共通の半
導体基板上に設けるためのBi−CMOSデバイスの製
造技術が強く要望されている。この自己整合型バイポー
ラトランジスタとは、エミッタ層と外部ベース層とが互
いに自己整合的に形成されたものをいう。
【0003】以下、特願平7−266972号公報に開
示されている,バイポーラトランジスタとCMOSトラ
ンジスタとを共通の半導体基板上に設けた2層多結晶シ
リコン自己整合型のBi−CMOSデバイスの製造方法
について、図面を参照しながら説明する。この技術は、
2層のポリシリコン膜のパターニングによって自己整合
的に形成されたベース引き出し電極とエミッタ引き出し
部とを利用してエミッタ層と外部ベース層とを互いに自
己整合的に形成する技術を、Bi−CMOSデバイスの
製造に応用したものである。
【0004】図9は、従来の半導体装置の断面図であ
る。同図に示すように、シリコンよりなるP型Si基板
55の上には、多結晶シリコンからなる抵抗素子51
と、NPNバイポーラトランジスタ52と、Pチャネル
MOSトランジスタ53と、NチャネルMOSトランジ
スタ54とが設けられている。すなわち、この半導体装
置は、抵抗素子を含みバイポーラトランジスタとCMO
Sデバイスとを共通の基板上に集積してなるBi−CM
OSデバイスである。
【0005】P型Si基板55上には、N型半導体から
なるエピタキシャル層90が形成されており、P型半導
体基板55とエピタキシャル層90とに跨る領域には、
イオン注入及び熱処理によって形成された埋め込みコレ
クタ層56Aと、イオン注入によって形成されたN型埋
め込みウェル層56Bとが設けられている。さらに、エ
ピタキシャル層90において、埋め込みコレクタ層56
A,埋め込みウェル層56Bの上方には、N型コレクタ
層57AとN型ウェル層57Bとが設けられ、これらの
領域によって挟まれる部位には、イオン注入及び熱処理
により形成された第1のP型ウェル層58と、イオン注
入及び熱処理により形成された第2のP型ウェル層59
とが設けられている。そして、エピタキシャル層90
は、LOCOS膜60によって、NPNバイポーラトラ
ンジスタ52、PチャネルMOSトランジスタ53、N
チャネルMOSトランジスタ54、及び多結晶シリコン
抵抗素子51の各素子を形成するための領域に区画され
ている。
【0006】NPNバイポーラトランジスタ52は、自
己整合的に形成されたエミッタ・ベース領域62におい
て、P型不純物が導入された多結晶シリコンにより形成
されたベース引き出し電極63Aと、TEOS膜等によ
りベース引き出し電極63Aの上に形成された上面絶縁
膜64Aと、ベース引き出し電極63Aの側部に熱酸化
処理によって形成された側面酸化膜65Aと、ベース引
き出し電極63Aの側面に減圧CVD法により堆積され
たシリコン窒化膜66Aと、減圧CVD法により堆積さ
れた多結晶シリコン膜を異方性エッチングして形成され
た導体側壁67Aとを備えている。さらに、ベース引き
出し電極63Aの側面の導体側壁67Aに対して自己整
合的に形成されたエミッタ引き出し開口部68には、N
型不純物が導入された多結晶シリコンよりなるエミッタ
引き出し電極69が形成されている。
【0007】そして、コレクタ層57Aの上には、ベー
ス引き出し電極63A中の不純物を熱処理により拡散さ
せてなる外部ベース層72と、外部ベース層72によっ
て挟まれる領域にイオン注入及び熱処理により形成され
た活性ベース層73と、エミッタ引き出し電極69中の
不純物を熱処理により拡散させてなるエミッタ層74と
を備えている。上記ベース引き出し電極63Aとエミッ
タ引き出し電極69とは、互いに自己整合的に形成され
ているので、ベース引き出し電極63A,エミッタ引き
出し電極69の不純物の拡散により形成された外部ベー
ス層72,エミッタ層74は互いに自己整合的に形成さ
れることになる。
【0008】なお、70はN型不純物が導入された多結
晶シリコンよりなるコレクタ引き出し電極、71Aは減
圧CVD法により堆積されたTEOS膜により各引き出
し電極の側面に形成された酸化膜側壁、75は熱処理に
より形成されたコレクタコンタクト層である。
【0009】一方、Pチャネル及びNチャネルMOSト
ランジスタ53,54は、エピタキシャル層90の熱酸
化処理によって形成されたゲート絶縁膜80A,88B
と、N型不純物が導入された多結晶シリコンよりなるゲ
ート電極63B,63Cと、TEOS膜等よりなるゲー
ト上絶縁膜64B,64Cと、各ゲート電極63B,6
3Cの熱酸化処理により形成された側面酸化膜65B,
65Cと、各ゲート電極63B,63Cの側面に形成さ
れたシリコン窒化膜66B,66C及び酸化膜側壁71
B,71Cと、各シリコン窒化膜66B,66Cを通し
たイオン注入により形成されたLDD層81A,81B
と、ゲート電極63B,63C及び酸化膜側壁71B,
71Cをマスクとするイオン注入により自己整合的に形
成されたソース・ドレイン層82A,82Bとを備えて
いる。
【0010】また、抵抗素子51は、下敷き膜となるシ
リコン窒化膜66Dと、N型不純物が導入された多結晶
シリコンよりなる抵抗体83と、TEOS膜等よりなる
酸化膜側壁73Dとをそれぞれ備えている。
【0011】以上の構成により、バイポーラトランジス
タの高周波動作特性に重要な要因である外部ベース層7
6とエミッタ層78の間隔と、MOSトランジスタの耐
ホットキャリア性、飽和ドレイン電流値に重要な要因で
ある,ゲート電極63B,63Cとソース・ドレイン層
82Aとの間隔を独立して調整できるので、バイポーラ
トランジスタおよびMOSトランジスタ双方の動作特性
を最適化することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記B
i−CMOSデバイスの製造方法によって形成されたM
OSトランジスタにおいて、動作特性に大きなばらつき
が発生するという問題があった。そこで、その原因を調
べた結果、各ロット間において、LDD層の不純物プロ
ファイルにばらつきがあることによるものと思われた。
すなわち、MOSトランジスタのLDD層は、ドレイン
近傍の不純物分布を最適化し電界集中を緩和する働きを
するため、その不純物プロファイルの制御が重要である
が、上記従来の製造工程では、LDD層の不純物プロフ
ァイルが正確に所望の状態に制御されていないためと思
われた。
【0013】図10は、上記LDD層81A,81Bを
形成する工程を示す断面図である。同図に示すように、
バイポーラトランジスタ53のエミッタ引き出し電極6
9及びコレクタ引き出し電極70と、抵抗素子51の抵
抗体83とをパターニングした状態で、PチャネルMO
Sトランジスタ53において、ゲート電極63Bや側面
酸化膜65Bをマスクとして、シリコン窒化膜66Bを
通したボロンイオン(B+ )の注入を行なってLDD層
81Aを形成する。また、NチャネルMOSトランジス
タ54において、ゲート電極63Cや側面酸化膜65C
をマスクとして、シリコン窒化膜66Cを通したヒ素イ
オン(As+ )の注入を行なってLDD層81Bを形成
する。ただし、PチャネルMOSトランジスタ側とNチ
ャネルMOSトランジスタ側とでは、レジストマスクを
代えてイオン注入を行なう。
【0014】このように、上記従来のBi−CMOSデ
バイスの製造工程においては、LDD層81A,81B
を形成するためのイオン注入をシリコン窒化膜66B,
66Cを通して行うために、加速エネルギーや注入ドー
ズ量を、一般的なCMOSプロセスで採用されているL
DD層形成時のイオン注入条件よりも、増加させてい
る。しかし、このようなイオン注入では、飛程ばらつき
が大きくなることと、ゲート電極形状のばらつきの影響
を受けやすくなることとにより、LDD層の不純物プロ
ファイルが所望の状態から外れて、MOSトランジスタ
の動作特性に大きなばらつきが発生してしまう。
【0015】この問題は、ゲート長がサブミクロンレベ
ル以下にまで微細化されたトランジスタでより顕著とな
ってくる。
【0016】一方、図10に示す状態で、シリコン窒化
膜66B,66Cをエッチングにより除去しようとする
と、バイポーラトランジスタのエミッタ引き出し電極6
9やコレクタ引き出し電極70、MOSトランジスタの
活性領域の表面、多結晶シリコン抵抗素子の抵抗体66
D表面もエッチングされ、これら各素子の特性がばらつ
くという別の問題が発生するおそれがあった。
【0017】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、MOSトランジスタの拡散層のプロ
ファイルを所望の状態に制御する手段を講ずることによ
り、単独のCMOSプロセスで形成されたものと同じ高
性能の動作特性を持つMOSトランジスタをバイポーラ
トランジスタと共に共通の基板上に設けた半導体装置の
製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上
に、バイポーラトランジスタ形成用の第1の領域とMI
Sトランジスタ形成用の第2の領域とを囲む素子分離膜
を形成した後、上記第1及び第2の領域の上にゲート絶
縁膜を形成する第1の工程と、上記第1の領域の上記ゲ
ート絶縁膜を除去した後、基板の全面上に第1の導体膜
及び第1の絶縁膜を順次堆積する第2の工程と、上記第
1の絶縁膜及び第1の導体膜をパターニングして、エミ
ッタ形成領域を開口したバイポーラトランジスタのベー
ス引き出し電極及び電極上絶縁膜と、MISトランジス
タのゲート電極及び電極上絶縁膜とを形成する第3の工
程と、上記ベース引き出し電極及びゲート電極の各側面
と上記エミッタ形成領域とに第2の絶縁膜を形成した
後、基板の全面上に第3の絶縁膜及び第2の導体膜を順
次堆積する第4の工程と、上記第2の導体膜をエッチバ
ックして、上記ベース引き出し電極及びゲート電極の各
側面に第2の導体膜を残して導体膜側壁を形成する第5
の工程と、上記導体膜側壁をマスクとして、上記エミッ
タ形成用開口内の上記第3の絶縁膜及び上記第2の絶縁
膜を除去して、エミッタ引き出し用開口部を自己整合的
に形成する第6の工程と、基板の全面に第3の導体膜を
堆積した後、該第3の導体膜と上記第3の絶縁膜とを選
択的に除去して上記エミッタ引出し用開口部にエミッタ
引き出し電極を形成した後、上記ゲート電極側面の導体
膜側壁を除去する第7の工程と、上記ゲート電極側面の
導体膜側壁が除去された後に残る上記第3の絶縁膜をエ
ッチングにより除去する第8の工程と、上記ゲート電極
の側面に残る上記第2の絶縁膜に自己整合するように、
上記MISトランジスタのソース・ドレイン層を形成す
る第9の工程とを備えている。
【0019】この方法により、第9の工程では、ゲート
電極の側面の第3の絶縁膜が除去された状態で、ソース
・ドレイン層が形成される。MISトランジスタの特性
を定めるソース・ドレイン層を、一般的なMOSデバイ
スのプロセスを用いて形成できる。したがって、従来の
半導体装置の製造工程におけるような,ゲート電極の側
面の第3の絶縁膜を通したイオン注入の飛程ばらつきに
起因するMISトランジスタの特性のばらつきが抑制さ
れる。すなわち、高性能の動作特性を持つMOSトラン
ジスタを超高速バイポーラトランジスタとともに共通の
半導体基板上に形成できる。
【0020】上記半導体装置の製造方法において、上記
第7の工程と第8の工程との間に、上記エミッタ引出し
電極の表面及び上記第2の領域における半導体基板の表
面の上に第4の絶縁膜を形成する第9の工程をさらに備
えることにより、第8の工程で第3の絶縁膜を除去する
際にも、バイポーラトランジスタのエミッタ引き出し電
極などの表面の荒れに起因する特性の劣化を防止するこ
とができる。
【0021】上記半導体装置の製造方法において、上記
第7の工程では、上記第3の導体膜を選択的にエッチン
グして上記素子分離膜の上に抵抗体を形成することによ
り、バイポーラトランジスタ,MISトランジスタとと
もに、抵抗素子を共通の基板上に形成することができ
る。
【0022】その場合、上記第7の工程と第8の工程と
の間に、上記エミッタ引出し電極の表面,上記第2の領
域における半導体基板の表面及び上記素子分離膜上の抵
抗体の上に第4の絶縁膜を形成する第9の工程をさらに
備えることにより、高性能なMISトランジスタ及び超
高速バイポーラトランジスタと、高精度な抵抗素子とを
共通の半導体基板上に形成することができる。
【0023】上記半導体装置の製造方法において、上記
第6の工程の後に、上記第3の導体膜をエッチングする
前に、上記第3の導体膜表面に第5の絶縁膜を形成した
状態で、熱処理によって上記第3の導体膜中の不純物を
活性化する工程をさらに備えることにより、第5の絶縁
膜によって第3の導体膜中の不純物イオンが活性化熱処
理で大気中に放出されるのを防ぐことができ、より高精
度な特性を持つバイポーラトランジスタとMISトラン
ジスタとを共通の半導体基板上に形成することができ
る。
【0024】上記半導体装置の製造方法において、上記
第9の工程では、上記ゲート電極及びその側面の第2の
絶縁膜をマスクとする不純物イオンの注入によりLDD
層を形成した後、上記ゲート電極の側面に絶縁体側壁を
形成し、ゲート電極及び絶縁体側壁をマスクとする不純
物イオンの注入によって上記LDD層の外側にソース・
ドレイン層を形成することにより、短チャネル効果を抑
制する機能の高い微細なMISトランジスタを有する半
導体装置を形成することが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0026】図1〜図8は本発明の実施形態に係わる半
導体装置の製造方法の工程を示す断面図である。
【0027】本実施形態に係る半導体装置は、ホウ素を
導入した比抵抗が10Ω・cm程度で面方位が(10
0)のシリコンよりなるP型Si基板10の上に、NP
Nバイポーラトランジスタ2と、PチャネルMOSトラ
ンジスタ3と、NチャネルMOSトランジスタ4と、多
結晶シリコン抵抗素子1とが形成されたBi−CMOS
デバイスである。ただし、図1〜図8には、理解を容易
にするために、抵抗素子1と、NPNバイポーラトラン
ジスタ2と、PチャネルMOSトランジスタ3と、Nチ
ャネルMOSトランジスタ5とを互いに隣接させて表示
しているが、現実には、各素子が図1〜図8に示す位置
関係で形成されるとは限らない。
【0028】まず、図1に示す工程において、P型Si
基板10の表面に、NPNバイポーラトランジスタ2及
びPチャネルMOSトランジスタ3を形成する領域を開
口したレジスト膜Re1を形成し、このレジスト膜Re1を
マスクとして、P型Si基板10内にヒ素またはアンチ
モンのイオンを注入する。イオン注入のドーズ量は1×
1015cm-2程度で加速エネルギーは40〜60keV
である。
【0029】次に、酸素ガスを用いたプラズマアッシン
グによりレジスト膜Re1を除去した後、温度1150〜
1200℃で15〜30分程度の熱処理を行い、接合深
さが1〜2μmでシート抵抗が50〜150Ω/□のN
型埋め込みコレクタ層12AおよびN型埋め込みウェル
層12Bを形成する。
【0030】次に、図2に示す工程で、エピタキシャル
層やウェル層やLOCOS膜の形成を行なう。
【0031】まず、P型Si基板10の表面に厚さが
0.7〜1.5μmでヒ素またはリンの不純物により比
抵抗が1〜5Ω・cmとなるN型エピタキシャル層11
を堆積する。N型エピタキシャル層11は、ジクロール
シランとアルシンとの混合ガスを用いて温度が1050
℃、圧力が1060Pa程度で堆積する。
【0032】次に、N型エピタキシャル層11の表面
に、NPNバイポーラトランジスタ2、PチャネルMO
Sトランジスタ3の形成領域を開口したレジスト膜(図
示せず)を形成し、このレジスト膜をマスクとして、N
型エピタキシャル層11内にリンイオンを注入する。イ
オン注入のドーズ量は1×1013cm-2程度で加速エネ
ルギーは100keV程度である。
【0033】次に、酸素ガスを用いたプラズマアッシン
グによりレジスト膜を除いた後、NPNバイポーラトラ
ンジスタ2の素子分離領域及びNチャネルMOSトラン
ジスタ4の形成領域を開口したレジスト膜(図示せず)
を形成し、このレジスト膜をマスクとしてホウ素イオン
を注入する。イオン注入のドーズ量は1×1013cm-2
〜2×1013cm-2で加速エネルギーは20keV程度
である。その後、酸素ガスによるプラズマアッシングで
レジスト膜を除いた後、窒素ガス雰囲気中で温度が11
00℃程度で90〜150分の熱処理を行う。
【0034】これにより、NPNバイポーラトランジス
タ2の形成領域にはN型埋め込みコレクタ層12Aに達
するN型コレクタ層13Aが形成され、PチャネルMO
Sトランジスタ3の形成領域にはN型埋め込みウェル層
12Bに達するN型ウェル層13Bとが形成され、NP
Nバイポーラトランジスタ2の素子分離領域にはP型S
i基板10に達する素子分離層14Aが形成され、Nチ
ャネルMOSトランジスタ4の形成領域にはP型Si基
板10に達するP型ウェル層14Bが形成される。N型
コレクタ層13Aの拡散層の深さは0.7〜1.5μm
で、表面の不純物濃度は5×1016cm-3程度である。
N型ウェル層13Bの拡散層の深さは0.7〜1.5μ
mで、表面の不純物濃度は5×1016cm-3程度であ
る。また、素子分離層14Aの拡散層の深さは1.2〜
2.0μmで、表面の不純物濃度は7×1016cm-3
度である。P型ウェル層14Bの拡散層の深さは1.2
〜2.0μmで、表面の不純物濃度は7×1016cm-3
程度である。
【0035】次に、N型エピタキシャル層11の上にL
OCOS膜形成時の選択的マスクとして用いるシリコン
窒化膜(図示せず)を形成する。シリコン窒化膜は、ジ
クロールシランとアンモニアとの混合ガスを用いて減圧
CVD法により120nm程度の厚さだけ堆積し、フォ
トリソグラフィー及びエッチングにより素子分離形成領
域を開口させておく。このシリコン窒化膜をマスクとし
て、温度1050℃程度でパイロジェニック酸化を60
分程度行い、素子分離用のLOCOS膜15を形成す
る。このLOCOS膜の膜厚は400〜800nmであ
る。
【0036】次に、リン酸液を用いてシリコン窒化膜を
除いた後、PチャネルMOSトランジスタ3を開口した
レジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクとしてド
ーズ量が4×1012cm-2程度で加速エネルギーが20
keV程度のホウ素イオンを注入する。これにより、P
チャネルMOSトランジスタ3のしきい値電圧は−0.
5〜−0.8Vに制御される。レジスト膜を除去した
後、同様の処理を行なって、NチャネルMOSトランジ
スタ4を形成する所定領域に、ドーズ量が3×1012
-2程度で加速エネルギーが40keV程度のホウ素イ
オンを注入する。これにより、NチャネルMOSトラン
ジスタ4のしきい値電圧は0.5〜0.8Vに制御され
る。
【0037】次に、N型エピタキシャル層11上の全面
に、温度900℃程度で30分程度のパイロジェニック
酸化を施して、厚さ10nm程度の絶縁膜16A、第1
のゲート絶縁膜16C並びに第2のゲート絶縁膜16D
を形成する。
【0038】次に、図3に示す工程で、基板上にNPN
バイポーラトランジスタ2の形成領域のエミッタ・ベー
ス領域17を開口したレジスト膜(図示せず)を形成
し、このレジスト膜をマスクとして、フッ化アンモニウ
ムとフッ酸との混合液を用いてNPNバイポーラトラン
ジスタ2の領域の図2に示す絶縁膜16Aを選択的にエ
ッチングして除去する。
【0039】次に、レジスト膜を除去した後、N型エピ
タキシャル層11上の全面にシランガスを用いた減圧C
VD法により厚さ300〜400nmの電極形成用の第
1の多結晶シリコン膜を堆積する。そして、NPNバイ
ポーラトランジスタ2の形成領域を開口したレジスト膜
をマスクとして、ドーズ量が5×1015cm-2〜1×1
16cm-2,加速エネルギーが40keV程度の条件
で、ホウ素イオンを注入する。レジスト膜を除去した
後、各MOSトランジスタ3,4の形成領域を開口した
レジスト膜をマスクとして、ドーズ量が1.5×1016
cm-2〜3×1016cm-2,加速エネルギーが40ke
V程度の条件で、リンイオンを注入する。
【0040】次に、レジスト膜を除去した後、TEOS
と酸素の混合ガスを用いて温度700℃程度の減圧CV
D法により、第1の多結晶シリコン膜の上に厚さ120
〜250nmの酸化膜を堆積する。次に、酸化膜及び第
1の多結晶シリコン膜をパターニングして、NPNバイ
ポーラトランジスタ2のベース引き出し電極18Aと、
各MOSトランジスタ3,4の各ゲート電極18C,1
8Dと、電極上絶縁膜19A,19C及び19Dとを形
成する。このとき、酸化膜のエッチングは、CHF3
アンモニア及び酸素の混合ガスを用いて行ない、第1の
多結晶シリコン膜の異方性エッチングは、SF6とC2
lF5との混合ガスを用いて行なう。そして、ベース引
き出し電極18Aのシート抵抗は100〜200Ω/□
であり、各MOSトランジスタ4のゲート電極18C,
18Dのシート抵抗は20〜40Ω/□である。また、
このパターニング時に、NPNバイポーラトランジスタ
2のエミッタ・ベース形成領域17が開口される。
【0041】次に、レジスト膜を除去した後、酸素雰囲
気中の温度900℃程度で30分程度の熱処理により、
各電極18A,18C,18Dの側面に、厚さ15〜3
0nmの酸化膜20A,20C,20Dをそれぞれ形成
する。
【0042】次に、窒素雰囲気中の温度950℃程度で
30分程度の熱処理により、NPNバイポーラトランジ
スタ2のベース引き出し電極18A中のホウ素の不純物
をN型コレクタ層13Aに導入し、接合深さが0.2〜
0.4μmで表面の不純物濃度が1×1020cm-3〜3
×1020cm-3の外部ベース層21を形成する。
【0043】次に、レジスト膜(図示せず)とNPNバ
イポーラトランジスタ2のベース引き出し電極18Aと
をマスクとして、ドーズ量が1×1013cm-2程度で加
速エネルギーが10keV程度の条件で、ホウ素イオン
をエミッタ・ベース形成領域17に注入し、接合深さが
150〜250nmで表面の不純物濃度が1×1019
-3〜3×1019cm-3の活性ベース層22を形成す
る。その後、レジスト膜を除去する。
【0044】次に、図4に示す工程で、基板の全面上
に、ジクロールシランとアンモニアとの混合ガスを用い
て減圧CVD法により40〜80nmの各電極の側面の
絶縁膜形成するためのシリコン窒化膜23を堆積する。
さらに、SF6とCCl4との混合ガスを用いて、シリコ
ン窒化膜23の上に、第2の多結晶シリコン膜24を堆
積する。
【0045】次に、図5に示す工程で、第2の多結晶シ
リコン膜の異方性エッチングを行って、ベース引き出し
電極18Aの側面に導体側壁24A,24Bを、ゲート
電極18Cの側面に導体側壁24Cを、第2のゲート電
極18Dの側面に導体側壁24Dをそれぞれ形成する。
【0046】次に、NPNバイポーラトランジスタ2の
エミッタ引き出し開口部25及びコレクタ引き出し開口
部26を開口したレジスト膜Re2を形成し、このレジス
ト膜Re2及び導体側壁24Aをマスクとするエッチング
により、フロンガスと臭素系ガスとの混合ガスを用いて
シリコン窒化膜23を選択的に除去し、ベース引き出し
電極18Aの側面にシリコン窒化膜23Aを残す。
【0047】次に、フッ化アンモニウムとフッ酸との混
合液を用いて、NPNバイポーラトランジスタ2のエミ
ッタ引き出し開口部25及びコレクタ引き出し開口部2
6をエッチングして酸化膜を除く。これにより、NPN
バイポーラトランジスタ2において、ベース引き出し電
極18Aの側面酸化膜20A、シリコン窒化膜23A及
び導体側壁24Aよりなる厚さ200〜300nmの3
層膜側壁が形成され、同時にエミッタ引き出し開口部2
5が自己整合的に形成される。
【0048】次に、図6に示す工程において、レジスト
膜Re2を除去した後、基板の全面上に、シランガスを用
いた減圧CVD法により膜厚150〜300nmの、エ
ミッタ引き出し電極29、コレクタ引き出し電極30及
び抵抗体31を形成するための第3の多結晶シリコン膜
を堆積した後、この第3の多結晶シリコン膜にドーズ量
が1×1016cm-2程度で加速エネルギーが60keV
程度の条件で、ヒ素イオンを注入する。
【0049】次に、温度850℃で10〜30分の熱処
理により、第3の多結晶シリコン膜の表面を酸化して膜
厚5〜15nmの酸化膜を形成する。次に、窒素雰囲気
中において温度900℃で30〜60分の熱処理を行
い、第3の多結晶シリコン膜中のヒ素の不純物をN型コ
レクタ層13A,活性ベース層27に拡散させて、コレ
クタコンタクト層28及びエミッタ層27をそれぞれ形
成する。コレクタコンタクト層28及びエミッタ層27
の接合深さは50〜100nmで、表面の不純物濃度は
1×1020cm-3〜3×1020cm-3である。ここで、
上記第3の多結晶シリコン膜の上に形成された酸化膜に
よって、第3の多結晶シリコン膜中のヒ素不純物の大気
中への拡散が防止される。
【0050】次に、フッ化アンモニウムとフッ素との混
合液を用いて第3の多結晶シリコン膜上の酸化膜を除去
した後、第3の多結晶シリコン膜をRFエッチングによ
りパターニングして、シート抵抗が150〜300Ω/
□のNPNバイポーラトランジスタ2のエミッタ引き出
し電極29及びコレクタ引き出し電極30と、抵抗素子
1の多結晶シリコン抵抗体31とを形成する。エミッタ
引き出し電極29,コレクタ引き出し電極30及び多結
晶シリコン抵抗体31のシート抵抗は150〜300Ω
/□である。また、このエッチングは、例えば、HC
l、HBr及び酸素の混合ガスを用いて圧力100×1
33.322mPa〜200×133.322mPaに
て行なわれる。
【0051】次に、上記エッチングと同条件のRFエッ
チングを連続して行い、エミッタ・ベース形成領域17
内に埋め込まれている導体側壁24A以外の導体側壁2
4B,24C,24Dを除去する。さらに、このエッチ
ングにより、導体側壁24B,24C,24Dで覆われ
ていなかった領域のシリコン窒化膜もエッチングされる
ので、ベース引き出し電極18A,各ゲート電極18
C,18Dの側面には、それぞれL字型シリコン窒化膜
32A,32C,32Dが残される。その後、レジスト
膜を除去する。
【0052】次に、温度850℃で10〜30分のパイ
ロジェニック酸化によって、エミッタ引き出し電極2
9,コレクタ引き出し電極30,多結晶シリコン31の
表面に、それぞれ厚みが5〜15nmの酸化膜33A,
33B,33Eを形成する。また、N型エピタキシャル
層11のうち各MOSトランジスタ3,4の活性領域の
表面領域を酸化して、厚みが5〜15nmの酸化膜34
C,34Dをそれぞれ形成する。
【0053】次に、図7に示す工程で、フッ化アンモニ
ウムとフッ素との混合液を用いて、基板全体の表面上の
酸化膜を2〜3nm除去する。このエッチングによっ
て、ベース引き出し電極18Aや各ゲート電極18C,
18Dの側面のL字型シリコン窒化膜表面に形成された
上述のパイロジェニック酸化膜で極薄に形成された酸化
膜が除去される。一方、エミッタ引き出し電極29表面
の酸化膜33A、コレクタ引き出し電極30表面の酸化
膜33B、多結晶シリコン31表面の酸化膜33E、各
MOSトランジスタ3,4の活性領域上の酸化膜34
C,34Dは、厚み2〜13nmにの膜厚で残される。
【0054】次に、リン酸液を用いたエッチングによ
り、残されていたL字型シリコン窒化膜32A,32
C,32Dをいずれも除去する。このとき、リン酸液の
酸化膜に対するエッチング速度は、シリコン窒化膜に対
するエッチングする速度の100分の1以下であるた
め、エミッタ引き出し電極29、コレクタ引き出し電極
30、多結晶シリコン抵抗体31、各MOSトランジス
タ3,4の活性領域の各表面は、それぞれ酸化膜33
A,33B,33E,34C,34Dによって保護され
ており、表面荒れ等に伴う各素子の動作特性のばらつき
を抑制している。これは特に高精度が要求される抵抗素
子に効果的である。
【0055】次に、PチャネルMOSトランジスタ3の
形成領域を開口したレジスト膜(図示せず)を形成した
後、このレジスト膜とゲート電極18C及び側面酸化膜
20Cとをマスクとして、ドーズ量が3×1012cm-2
程度で加速エネルギーが40keVの条件で、斜め方向
からBF2のイオンを注入して、PチャネルMOSトラ
ンジスタ3のLDD層35を側面酸化膜20Cに対して
自己整合的に形成する。LDD層35の接合深さは0.
2μm程度で、表面の不純物濃度は1×1018cm-3
度である。
【0056】次に、上記レジスト膜を除去して、新たに
NチャネルMOSトランジスタ4の形成領域を開口した
レジスト膜を形成した後、このレジスト膜とゲート電極
18D及び側面酸化膜20Dとをマスクとして、ドーズ
量が1×1013cm-2程度で加速エネルギーが80ke
Vの条件で、ヒ素のイオンを斜め方向から注入して、側
面酸化膜20Dに対して自己整合的にNチャネルMOS
トランジスタ4のLDD層36を形成する。LDD層3
6の接合深さは0.2μm程度で、表面の不純物濃度は
1×1018cm-3程度である。その後、レジスト膜を除
去する。
【0057】本実施形態に係る製造工程の最大の特徴
は、この図7に示す工程における処理方法にある。図1
0に示すような従来のLDD層形成のためのイオン注入
は、各ゲート電極の側面にL字型シリコン窒化膜66
B,66Cを通したイオン注により行なわれていた。そ
れに対し、本実施形態では、LDD層形成のためのイオ
ン注入をL字型シリコン窒化膜32C,32Dを除去し
た後に行なうので、一般のCMOSプロセスで用いられ
ているイオン注入条件をそのまま適用でき、また、イオ
ン飛程のばらつきを低減できる。
【0058】次に、図8に示す工程で、基板の全面上
に、TEOSと酸素との混合ガスを用いて、温度700
℃程度の減圧CVD法により、厚さ170nm程度の側
壁形成用酸化膜を堆積し、この側壁形成用酸化膜の異方
性エッチングを行なうことにより、ベース引き出し電極
18A,エミッタ引き出し電極18B,第1ゲート電極
18C,第2ゲート電極18Dの各側面上に、絶縁体側
壁37A,37B,37C,37Dをそれぞれ形成す
る。
【0059】これにより、PチャネルMOSトランジス
タ3のゲート電極18Cには、側面酸化膜20C及び絶
縁体側壁37Cよりなる2層膜側壁が形成される。ま
た、NチャネルMOSトランジスタ4のゲート電極18
Dには、側面酸化膜20D及び絶縁体側壁37Dよりな
る2層側膜壁が形成される。
【0060】次に、PチャネルMOSトランジスタ3の
形成領域を開口したレジスト膜を形成し、このレジスト
膜とゲート電極18C及び絶縁体側壁37Cとをマスク
として、ドーズ量が5×1015cm-2程度で加速エネル
ギーが30keV程度の条件でBF2イオンを注入し、
PチャネルMOSトランジスタ3のソース・ドレイン層
38をゲート電極18Cの絶縁体側壁37Cに対して自
己整合的に形成する。ソース・ドレイン層38の接合深
さは0.2μm程度で、表面の不純物濃度は1×1020
cm-3程度である。
【0061】次に、上記レジスト膜を除去した後、Nチ
ャネルMOSトランジスタ4の形成領域を開口したレジ
スト膜を形成し、このレジスト膜とゲート電極18D及
び絶縁体側壁37Dとをマスクとして、ドーズ量が5×
1015cm-2程度で加速エネルギーが30keV程度の
条件でヒ素イオンを注入し、NチャネルMOSトランジ
スタ4のソース・ドレイン層39をゲート電極18Dの
絶縁体側壁37Dに対し自己整合的に形成する。ソース
・ドレイン層39の接合深さは0.2μm程度で、表面
の不純物濃度は1×1020cm-3程度である。その後、
レジスト膜を除去する。
【0062】その後の工程の図示は省略するが、基板上
に厚い層間絶縁膜を形成した後、配線層を形成する。
【0063】本実施形態のBi−CMOSデバイスの製
造方法によると、図7に示す工程で、L字型シリコン窒
化膜32A〜32Dを除去してからLDD層形成のため
のイオン注入を行なっているので、従来のようなLDD
層の不純物プロファイルのばらつきによると思われるM
OSトランジスタの特性のばらつきが抑制され、単独の
CMOSデバイスの一般的なプロセスと同様に、安定し
た特性を有するMOSトランジスタ3,4をNPNバイ
ポーラトランジスタ2や抵抗素子1と共に共通のSi基
板10の上に形成することができる。
【0064】しかも、L字型シリコン窒化膜32A〜3
2Dを除去する前に、エミッタ引き出し電極29、コレ
クタ引き出し電極30、多結晶シリコン抵抗体31、及
び各MOSトランジスタ3,4の活性領域の表面に、そ
れぞれ酸化膜33A,33B,33E,34C,34D
を形成している。これにより、酸化膜と窒化膜のエッチ
ング選択比を利用して、酸化膜33A,33B,33
E,34C,34Dが完全に除去されないようにL字型
シリコン窒化膜32A〜32Dを除去することができ、
各電極や活性領域の表面の荒れ等に伴う各素子の動作特
性のばらつきを抑制することができる。特に、高精度が
要求される抵抗素子をBi−CMOSデバイス内に設け
る場合には、抵抗素子の抵抗値の精度を所望の範囲内に
保持することができるという著効を発揮することができ
る。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、バイポーラトランジス
タとMISトランジスタとを共通の基板上に設けた半導
体装置の製造方法として、2層多結晶シリコン自己整合
プロセスにより、ベース引き出し電極の側面に絶縁膜を
介して形成した導体側壁を用い、エミッタ引き出し電極
をベース引き出し電極に対して自己整合的に形成した
後、エミッタ層と外部ベース層とを互いに自己整合的に
形成し、その後、上記絶縁膜と同時に形成されたゲート
電極側面に残る絶縁膜を除去してから、MISトランジ
スタのソース・ドレイン層形成のための不純物イオンの
注入を行なうようにしたので、イオン注入の飛程ばらつ
きに起因するMISトランジスタの特性のばらつきを抑
制することができ、高性能の動作特性を持つMOSトラ
ンジスタを超高速バイポーラトランジスタとともに共通
の半導体基板上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうち埋め込みコレクタ層及び埋め込みウェル層を形成
する工程を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうちN型エピタキシャル層,LOCOS膜などを形成
する工程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうちベース引き出し電極,ゲート電極,外部ベース
層,活性ベース層,側面酸化膜などを形成する工程を示
す断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうち基板全面上にシリコン窒化膜,第2の多結晶シリ
コン膜などを形成する工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうちエミッタ引き出し開口部,コレクタ引き出し開口
部を形成する工程を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうちエミッタ引き出し電極,コレクタ引き出し電極,
多結晶シリコン抵抗体,L字型シリコン窒化膜などを形
成する工程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうちMOSトランジスタのLDD層形成のためのイオ
ン注入などを行なう工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうちMOSトランジスタのソース・ドレイン層形成の
ためのイオン注入などを行なう工程を示す断面図であ
る。
【図9】従来の半導体装置の断面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造工程のうちLDD沿
う形成のためのイオン注入を行なう工程のみを抜き出し
て示す断面図である。
【符号の説明】
1 抵抗素子 2 NPNバイポーラトランジスタ 3 PチャネルMOSトランジスタ 4 NチャネルMOSトランジスタ 10 P型Si基板 11 N型エピタキシャル層 12A 埋め込みコレクタ層 12B N型埋め込みウェル層 13A N型コレクタ層 13B N型ウェル層 14A 素子分離層 14B P型ウェル層 15 LOCOS膜 16A 絶縁膜 16C 第1のゲート絶縁膜 16D 第2のゲート絶縁膜 17 エミッタ・ベース形成領域 18A ベース引き出し電極 18C ゲート電極 18D ゲート電極 19A,19C,19D 電極上絶縁膜 20A〜20D 側面酸化膜 21 外部ベース層 22 活性ベース層 23A シリコン窒化膜 24 多結晶シリコン膜 24A〜24D 側壁 25 エミッタ引き出し開口部 26 コレクタ引き出し開口部 27 エミッタ層 28 コレクタコンタクト層 29 エミッタ引き出し電極 30 コレクタ引き出し電極 31 多結晶シリコン抵抗体 32A〜32E L字型シリコン窒化膜 33A,33B,33E 酸化膜 34C,34D 酸化膜 35 LDD層 36 LDD層 37A〜37D 絶縁体側壁 38 ソース・ドレイン層 39 ソース・ドレイン層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、バイポーラトランジス
    タ形成用の第1の領域とMISトランジスタ形成用の第
    2の領域とを囲む素子分離膜を形成した後、上記第1及
    び第2の領域の上にゲート絶縁膜を形成する第1の工程
    と、 上記第1の領域の上記ゲート絶縁膜を除去した後、基板
    の全面上に第1の導体膜及び第1の絶縁膜を順次堆積す
    る第2の工程と、 上記第1の絶縁膜及び第1の導体膜をパターニングし
    て、エミッタ形成領域を開口したバイポーラトランジス
    タのベース引き出し電極及び電極上絶縁膜と、MISト
    ランジスタのゲート電極及び電極上絶縁膜とを形成する
    第3の工程と、 上記ベース引き出し電極及びゲート電極の各側面と上記
    エミッタ形成領域とに第2の絶縁膜を形成した後、基板
    の全面上に第3の絶縁膜及び第2の導体膜を順次堆積す
    る第4の工程と、 上記第2の導体膜をエッチバックして、上記ベース引き
    出し電極及びゲート電極の各側面に上記第2及び第3の
    絶縁膜を挟んで残る上記第2の導体膜からなる導体膜側
    壁を形成する第5の工程と、 上記導体膜側壁をマスクとして、上記エミッタ形成用開
    口内の上記第3の絶縁膜及び上記第2の絶縁膜を除去し
    て、エミッタ引き出し用開口部を自己整合的に形成する
    第6の工程と、 基板の全面に第3の導体膜を堆積した後、該第3の導体
    膜と上記第3の絶縁膜とを選択的に除去して上記エミッ
    タ引出し用開口部にエミッタ引き出し電極を形成した
    後、上記ゲート電極側面の導体膜側壁を除去する第7の
    工程と、 上記ゲート電極側面の導体膜側壁が除去された後に残る
    上記第3の絶縁膜をエッチングにより除去する第8の工
    程と、 上記ゲート電極の側面に残る上記第2の絶縁膜に自己整
    合するように、上記MISトランジスタのソース・ドレ
    イン層を形成する第9の工程とを備えていることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第7の工程と第8の工程との間に、上記エミッタ引
    出し電極の表面及び上記第2の領域における半導体基板
    の表面の上に第4の絶縁膜を形成する第9の工程をさら
    に備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第7の工程では、上記第3の導体膜を選択的にエッ
    チングすることにより、上記素子分離膜の上に抵抗体を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第7の工程と第8の工程との間に、上記エミッタ引
    出し電極の表面,上記第2の領域における半導体基板の
    表面及び上記素子分離膜上の抵抗体の上に第4の絶縁膜
    を形成する第9の工程をさらに備えていることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置の製造方法において、 上記第6の工程の後に、上記第3の導体膜をエッチング
    する前に、上記第3の導体膜表面に第5の絶縁膜を形成
    した状態で、熱処理によって上記第3の導体膜中の不純
    物を活性化する工程をさらに備えていることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置の製造方法において、 上記第9の工程では、上記ゲート電極及びその側面の第
    2の絶縁膜をマスクとする不純物イオンの注入によりL
    DD層を形成した後、上記ゲート電極の側面に絶縁体側
    壁を形成し、ゲート電極及び絶縁体側壁をマスクとする
    不純物イオンの注入により、上記LDD層の外側にソー
    ス・ドレイン層を形成することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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