JP2000040592A - 電界発光素子 - Google Patents

電界発光素子

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JP2000040592A JP10219896A JP21989698A JP2000040592A JP 2000040592 A JP2000040592 A JP 2000040592A JP 10219896 A JP10219896 A JP 10219896A JP 21989698 A JP21989698 A JP 21989698A JP 2000040592 A JP2000040592 A JP 2000040592A
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layer
organic
insulating film
electron injection
electrode
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JP10219896A
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Hitoshi Yamamoto
均 山本
Tomoyuki Shirasaki
友之 白嵜
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光開始電圧や発光効率が向上した電界発光
素子を提供する。 【解決手段】 ガラス基板1上に形成した、高仕事関数
のITOでなる透明電極2の上に、10nm以下の膜厚
のLi2Oでなる絶縁膜3が形成されている。この絶縁
膜3の上に、電子輸送層4、発光層5、正孔輸送層6で
なる有機EL層8が積層され、正孔輸送層6の上に背面
電極7が形成されている。このような構成にしたことに
より、背面電極7から電子輸送層4への電子注入効率の
向上が図れ、発光開始電圧や発光効率を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電界発光素子に関
し、さらに詳しくは、有機エレクトロルミネッセンス
(以下、有機ELという)材料を用いる電界発光素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電界発光素子として、ガラス基板
の上にアノード電極が形成され、その上に、例えば、正
孔輸送層と発光層と電子輸送層との3層からなる有機層
が形成され、この電子輸送層の上に、極薄い膜厚の絶縁
膜が形成され、この絶縁膜の上に低仕事関数金属でなる
カソード電極が形成された構造の電界発光素子がある。
このような電界発光素子においては、アノード電極から
正孔輸送層へ正孔が注入され、カソード電極から絶縁膜
を介して電子輸送層へ電子が注入され、発光層で電子と
正孔とが再結合して発光を起こすようになっている。こ
のような構造の電界発光素子では、極薄い膜厚の絶縁膜
が介在されていない電界発光素子に比べて発光開始電圧
や発光効率を向上させることが知られている。
【0003】本発明は、カソード電極の電子注入面での
酸化が抑制されての成長を抑制でき、発光開始電圧や発
光効率を向上した電界発光素子を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電子注入電極と正孔注入電極との間に有機EL層が介在
された電界発光素子であって、前記電子注入電極と前記
有機EL層との間に絶縁薄膜が介在され、前記電子注入
電極及び前記絶縁薄膜は、可視光に対し透過性を示すこ
とを特徴としている。
【0005】従って、請求項1記載の発明では、電子注
入電極と絶縁薄膜が可視光に対し透過性を示すので、電
子注入電極側からキャリアを良好に注入できるとともに
有機EL層の発光を電子注入電極及び絶縁薄膜を介して
照射することが可能となる。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
界発光素子であって、前記絶縁薄膜は、酸化リチウム
(Li2O)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネ
シウム(MgO)、酸化イットリウム(Y23)、酸化
銀(Ag2O)、酸化アルミニウム(Al23)、フッ
化リチウム(LiF)、フッ化カルシウム(Ca
2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フタロシアニ
ン銅(CuPc)などから選択されることを特徴として
いる。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の電界発光素子であって、前記絶縁薄膜は、
膜厚が10nm以下であることを特徴としている。
【0008】従って、請求項3記載の発明は、絶縁薄膜
の膜厚が10nmの極薄い膜厚であるため、可視光に対
し透過性を有し、電子注入電極から有機EL層への電子
注入効率を向上することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る電界発光素
子の詳細を図1〜図3に示す実施形態に基づいて製造工
程順に従って構成を説明する。本実施形態では、図1に
示すように、ガラス基板1の上に、電子注入電極として
の、高仕事関数のITO(indium tinoxide)でなる透
明導電膜2が所定のパターンに形成されている。なお、
この透明導電膜2の材料としては、ITOの他に、例え
ば、In23(ZnO)x(但しx>0)などの高仕事
関数の導電性材料を用いることができる。また、透明導
電膜2の上には、所定のパターンで10nm以下の膜厚
の酸化リチウム(Li2O)でなる絶縁膜3が形成され
ている。なお、この絶縁膜3の材料は、酸化リチウム
(Li2O)の他に、酸化カルシウム(CaO)、酸化
マグネシウム(MgO)、酸化イットリウム(Y
23)、酸化銀(Ag2O)、酸化アルミニウム(Al2
3)、酸素の組成比の高いITOやIn23(Zn
O)x、フッ化リチウム(LiF)、フッ化カルシウム
(CaF2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フタロ
シアニン銅(CuPc)などから選択することができ
る。これらの材料からなる絶縁膜3は10nm以下であ
るのでいずれも可視光に対し高い透過性を示す。また、
この絶縁膜3の成膜方法は、化学蒸着法や物理蒸着法を
用いて極薄い膜に形成することができる。
【0010】絶縁膜3の上には、図2に示すように、順
次、電子輸送層4、発光層5、正孔輸送層6が積層され
てなる有機EL層8が形成されている。本実施形態で
は、電子輸送層4が、N,N'-ジ(α-ナフチル)-N,N'-ジ
フェニル-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミンで形成されて
いる。また、発光層5は、96重量%の4,4'-ビス(2,2
-ジフェニルビニレン)ビフェニル及び4重量%の4,4'-
ビス((2-カルバゾール)ビニレン)ビフェニルからな
る。さらに、正孔輸送層6は、アルミニウム-トリス(8
-ヒドロキシキノリネート)からなる。これら電子輸送
層4、発光層5、正孔輸送層6は、蒸着により積層して
形成することができる。なお、これらの積層構造の有機
EL層8では、電圧が印加されることにより青色波長域
の光を発する。
【0011】さらに、図3に示すように、正孔輸送層6
の上には、例えばクロム(Cr)やアルミニウム(A
l)、金(Au)でなる正孔注入電極としての背面電極
7が形成されて電界発光素子10が構成されている。な
お、背面電極7は、ハードマスクを用いて蒸着すること
により所定のパターンに形成されている。
【0012】本実施形態の電界発光素子10において
は、透明導電膜2の材料であるITOやIn23(Zn
O)xは仕事関数が高く、電子注入性が高くないが、1
0nm以下の膜厚の絶縁膜3を透明導電膜2と電子輸送
層4との間に介在させたことにより、絶縁膜3を介在さ
せていない素子に比較して電子注入効率が向上して、発
光開始電圧と発光効率を向上することができる。また透
明導電膜2及び極薄い絶縁膜3はいずれも可視光に対し
高い透過性を示すので有機EL層8の発光をガラス基板
1側へ照射することができる。
【0013】以上、実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の変更が可能である。例えば、上記した実施形
態では、有機EL層を電子輸送層4、発光層5、正孔輸
送層6の3層構造としたが、単層構造、2層構造、4層
以上の積層構造のものを適用してもよい。また、背面電
極7の材料としては、Crの他に、例えばAu、IT
O、In23(ZnO)x(但しx>0)などを用いる
ことができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、発光開始電圧や発光効率が向上した電界発
光素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電界発光素子の実施形態の製造工
程を示す断面図。
【図2】本実施形態の製造工程を示す断面図。
【図3】本実施形態の電界発光素子の要部断面図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明導電膜 3 絶縁膜 4 電子輸送層 5 発光層 6 正孔輸送層 7 背面電極 8 有機EL層 10 電界発光素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子注入電極と正孔注入電極との間に有
    機EL層が介在された電界発光素子であって、前記電子
    注入電極と前記有機EL層との間に絶縁薄膜が介在さ
    れ、前記電子注入電極及び前記絶縁薄膜は、可視光に対
    し透過性を示すことを特徴とする電界発光素子。
  2. 【請求項2】 前記絶縁薄膜は、酸化リチウム(Li2
    O)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム
    (MgO)、酸化イットリウム(Y23)、酸化銀(A
    2O)、酸化アルミニウム(Al23)、フッ化リチ
    ウム(LiF)、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ
    化マグネシウム(MgF2)、フタロシアニン銅(Cu
    Pc)から選択されることを特徴とする請求項1記載の
    電界発光素子。
  3. 【請求項3】 前記絶縁薄膜は、膜厚が10nm以下で
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電
    界発光素子。
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