JP2000039898A - 車両用音声認識装置 - Google Patents

車両用音声認識装置

Info

Publication number
JP2000039898A
JP2000039898A JP10206844A JP20684498A JP2000039898A JP 2000039898 A JP2000039898 A JP 2000039898A JP 10206844 A JP10206844 A JP 10206844A JP 20684498 A JP20684498 A JP 20684498A JP 2000039898 A JP2000039898 A JP 2000039898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
vehicle
signal
voice recognition
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10206844A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yamamoto
敬央 山本
Fumio Umeda
文雄 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP10206844A priority Critical patent/JP2000039898A/ja
Publication of JP2000039898A publication Critical patent/JP2000039898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦者の音声入力に対する音声認識結果を確
認することができ、素早く、確実に、操作したい車両用
機器を作動させことができる車両用音声認識装置を提供
する。 【解決手段】 DSP15は、音声認識起動スイッチS
W1が操作されてLレベルのトリガ信号S1を入力して
いるとき、音声マイクロフォン3から操縦者の音声信号
に基づいて音声認識処理を行なって、音声パターンを演
算する。前記音声パターンが前記複数の標準音声パター
ンのうちのいずれか一つに一致した時、その一致した標
準音声パターンに相対するアドレスを前記RAM16か
ら読み込む。そして、DSP15は、音声用ROM19
が合成音声信号をスピーカ5に出力すると、車両用機器
作動スイッチSW2からの実行信号S2を有効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用音声認識装
置係り、詳しくは車両用音声認識装置を用いた車両用機
器の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションや車両用電話
の普及により、車両用音声認識装置が使用されるように
なった。車両用音声認識装置はワイパー、各ライト及び
ドアロックのON/OFF等にも利用されるようになっ
ている。操縦者が、各車両用機器を車両用音声認識装置
を介して操作する際、音声入力に対する車両用音声認識
装置からの応答を確認して、各車両用機器を作動させる
ことが行われている。
【0003】これらの車両用機器を作動させるとき、操
縦者が操作したい車両用機器を作動させるために起動ス
イッチを操作することが行われている。このとき、車両
用音声認識装置からの応答をすべて聞いた後にその車両
用機器を作動させるのでは、音声入力からその車両用機
器の作動までに時間がかかってしまう。これでは、音声
入力を行った後、早急にその車両用機器を作動させる必
要があるとき、例えば走行中に撥ねられた水がフロント
ガラスにかかったとき、素早く対応することができな
い。そのため、車両用音声認識装置からの応答の始端か
ら、操作したい車両用機器の作動までの時間を短縮する
ことが要求されている。
【0004】又、最近は、車両用音声認識装置によって
作動し、車内に設けられた車両用機器の数及びその車両
用機器の機能が多くなっている。そのため、操縦者はそ
れらの車両用機器の操作コマンドを容易にすべて記憶す
ることが出来ない。従って、車両用音声認識装置には、
車両用音声認識装置によって動作する各機器を操縦者が
円滑に操作できるようにスイッチ、ブザー、表示装置等
の種々の補助装置が設けらるようになった。
【0005】この補助装置を備えた車両用音声認識装置
が、例えば特開昭62−286857号に開示されてい
る。特開昭62−286857号の車両用音声認識装置
は、ハンドルコラムにロータリスイッチ及びプッシュス
イッチが設けられている。
【0006】このロータリスイッチは、操縦者の音声入
力によって車両用音声認識装置を介して選択された車両
用機器の作動モードを切り換えている。又、プッシュス
イッチはその車両用機器の作動モードをON又はOFF
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両用音声認識装置には車両用音声認識装置からの応答が
どのようになされるかが記載されていない。従って、操
縦者はその音声入力に対して車両用音声認識装置が正確
に音声認識して、操作したい車両用機器を選択したかど
うか知ることができない。その結果、操縦者がプッシュ
ボタンを押したとき、操縦者の意図しない車両用機器が
作動することが起こり得る。
【0008】更に、操縦者は、操作したい車両用機器の
モードの選択をロータリスイッチによって行うことにな
っている。即ち、操縦者が音声入力して、車両用音声認
識装置が一つの車両用機器を選択してから、操縦者はそ
の車両用機器の作動モードを選択することがきる。そし
て、操縦者は、その車両用機器を作動させるために、更
にプッシュスイッチを押す必要がある。つまり、音声入
力がなされてから、所望の車両用機器を作動させるまで
に相当の時間を必要とする。従って、この車両用音声認
識装置は上記したようなフロントガラス上の撥水を素早
く取り除く必要があるとき等の場合にはうまく適合しな
い。
【0009】又、特開昭60−45448号の車両用音
声制御装置は、音声合成装置、スピーカ、表示装置及び
リセットスイッチを備えている。この車両用音声制御装
置は、操縦者の音声入力に対して音声認識処理によって
認識した結果を操縦者に音声合成装置及びスピーカを介
して音声で操縦者に確認させるとともに、表示装置によ
っても確認させている。操縦者は、その音声入力に対す
る音声認識の結果がその意図に反しているときは、音声
又表示装置による表示後、一定時間内にリセットスイッ
チを操作することによって、その音声命令を取り消すこ
とができる。
【0010】ところが、この車両用音声認識装置はその
音声による応答において、どのようなメッセージを発す
るかが記載されていない。通常、操縦者はその音声応答
を最後まで聞いてその内容が意図したものと一致するか
どうか判断している。即ち、その音声応答中は、操縦者
は、操作したい車両用機器を作動させることが出来な
い。更に、操縦者はその音声応答が終わるまでリセット
スイッチを操作することが出来ない。
【0011】又、この車両用音声認識装置は、音声応答
が終了してから一定の時間内に操縦者がリセットスイッ
チを操作しないと、その音声入力に対する音声認識結果
に相対する車両用機器を作動させてしまう。走行中にお
いては、操縦者は運転操作を優先するため、いつでもそ
のリセットスイッチを操作できるとは限らない。従っ
て、誤認識が行われたとき、その結果に基づいて操縦者
の意図しない車両用機器が作動するおそれがある。
【0012】本発明の目的は、操縦者の音声入力に対す
る音声認識結果を確認することができ、素早く、確実
に、操作したい車両用機器を作動させことができる車両
用音声認識装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、車室内に設けられたス
ピーカと、車室内に設けられ、操縦者の音声を検出する
音声検出手段と、前記音声検出手段が検出した音声信号
の音声パターンと予め用意された複数の標準音声パター
ンとを比較して、その音声パターンが複数の標準音声パ
ターンのうちのいずれか一つに一致したとき、その一致
した標準音声パターンに対する車両用機器を作動させる
ための制御データを予め用意された複数の制御データか
ら読み出す音声認識手段と、前記一致した標準音声パタ
ーンに対する車両用機器を作動させるための制御データ
を音声認識手段から車両用機器制御手段に出力させるた
めの実行信号を出力する車両用機器作動スイッチと、前
記一致した標準音声パターンに対する音声応答データを
予め用意されている複数の音声応答データから読み出
し、その音声応答データに基づいて合成音声信号を生成
して前記スピーカから合成音声を出力する音声合成手段
とを備えた車両用音声認識装置において、前記音声認識
手段は、前記音声合成手段が合成した合成音声信号をス
ピーカに出力したとき、前記車両用機器作動スイッチか
らの実行信号を有効化するようにしたことを要旨とす
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用音声認識装置において、前記音声認識手段は、
前記車両用機器作動スイッチからの実行信号に基づいて
前記制御データを車両用機器制御手段に出力した後、前
記車両用機器作動スイッチからの実行信号を無効化させ
るようにしたことを要旨とする。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用音声認識装置において、前記音声認識手段は、
前記音声認識起動スイッチが操作されている期間中の
み、前記音声検出手段から操縦者の音声信号を入力し、
前記音声信号に基づいて音声認識処理を行なって、音声
パターンを演算することを要旨とする。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用音声認識装置において、前記複数の音声応答デ
ータは、それぞれの第1音がすべて異なるように設定さ
れたことを要旨とする。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、音声認識
手段は、音声検出手段が検出した音声信号に基づいて音
声認識処理を行なって、音声パターンを演算する。そし
て、前記音声パターンと複数の標準音声パターンとを比
較して、前記音声パターンが前記複数の標準音声パター
ンのうちのいずれか一つに一致した時、その一致した標
準音声パターンに対する音声応答データを予め用意され
ている複数の音声応答データから読み出し、その音声応
答データに基づいて音声合成手段が生成した合成音声信
号をスピーカに出力したとき、車両用機器作動スイッチ
からの実行信号を有効化する。
【0018】従って、操縦者はその音声応答の始端を聞
いて車両用機器作動スイッチを操作し、車両用機器を作
動させることができる。その結果、音声入力してから音
声応答を確認し、車両用機器を作動させるまでの時間を
短くすることができる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、音声認識
手段は、車両用機器作動スイッチからの実行信号を有効
化した後、車両用機器作動スイッチが操作されて、実行
信号が入力されると、前記音声パターンに一致した標準
音声パターンに相対する制御データを車両用機器制御手
段に出力して、車両用機器作動スイッチからの実行信号
を無効化する。
【0020】従って、音声認識手段は、合成音声信号を
スピーカに出力してから車両用機器作動スイッチが操作
されて実行信号を入力するまでの間のみ、実行信号を有
効にしている。即ち、音声認識手段は一つの音声入力に
ついて一つの応答音声を出力し、操縦者がその応答音声
に応じて車両用機器作動スイッチを操作できるようにす
る。その結果、操縦者は音声入力と音声応答とを確実に
関連づけて車両用機器を作動させることができ、誤操作
を防止することができる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、音声認識
手段は、音声認識起動スイッチが操作されている期間中
のみ、音声検出手段からの操縦者の音声信号に基づいて
音声認識処理を行なって、音声パターンを演算する。
【0022】従って、音声認識手段には音声認識処理さ
れるための操縦者の音声が確実に入力される。その結
果、音声認識において、認識率を向上させることができ
る。請求項4に記載の発明によれば、複数の音声応答デ
ータは、操縦者の音声入力に対する音声認識結果に基づ
いて、スピーカを介して操縦者に応答するための音声で
あって、その第1音がすべて異なるように設定される。
【0023】従って、その第1音から始まる音声応答は
ただ一つだけであるから、操縦者はその第1音を聞いた
時点で、それがどのような応答であるかを把握できるよ
うになる。
【0024】従って、操縦者はその第1音を聞いた時点
で、その内容を判断して車両用機器作動スイッチを押す
ことが可能になる。その結果、音声入力から車両用機器
を作動させるまでの時間を短くすることがきる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両用
音声認識装置の一実施形態を図1〜図2に従って説明す
る。
【0026】図1は、車室1内を示す。ステアリングパ
ッド2の中央部には音声検出手段としての音声マイクロ
フォン3が設けられている。その音声マイクロフォン3
の指向性は操縦者の口に向けられている。ステアリング
パッド2の左端にはプッシュスイッチよりなる音声認識
起動スイッチSW1及びその右端には車両用機器作動ス
イッチSW2が設けられている。又、運転席の右側のド
ア4は、その前方下部にスピーカ5が設けられ、その後
方中央部に車両用機器としてのドアロックノブ6が上下
動可能に設けられている。このドアロックノブ6は、そ
のドア4が閉まった状態にてその位置が下端にあると
き、そのドア4をロックするようになっている。車室1
外にてフロントガラス7の下方に車両用機器としてのワ
イパー8が設けられ、そのゴムパッド9がフロントガラ
ス7の表面上を摺動できるようになっている。
【0027】図2は、車両に装備した車両用音声認識装
置の電気的構成を示す。前記音声マイクロフォン3は、
操縦者の音声を入力して音声信号を出力する。ノイズマ
イクロフォン10は、車室1内に設けられ、その指向性
が操縦者の口に向かないようにするとともに車室1内の
ノイズを入力してノイズ信号を出力する。音声認識起動
スイッチSW1は、押されている期間中、Lレベルのト
リガ信号S1を出力する。又、車両用機器作動スイッチ
SW2は、押されている期間中、Lレベルの実行信号S
2を出力する。
【0028】車両には車両用機器制御手段としてのエレ
クトロニックコントロールユニット(ECU)11が設
けられている。ECU11は、ワイパー8を回動又は停
止させるための制御信号をワイパー駆動回路12に出力
する。ワイパー駆動回路12は、前記制御信号に基づい
てワイパー8を回動又は停止させる。ECU11は、ド
アロックノブ6を上動又は下動させるための制御信号を
ドアロック駆動回路13に出力する。ドアロック駆動回
路13は、前記制御信号に基づいてドアロックノブ6を
上動又は下動させる。
【0029】前記ECU11は、音声処理装置14との
間でデータ転送がなされる。前記音声処理装置14は、
音声認識手段としてのデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)15、データを一時記憶する読み出し及び書き込
み専用メモリ(RAM)16、読み出し専用メモリ(R
OM)17及び音声合成手段としての音声合成回路18
を備えている。音声合成回路18は、音声用CPU1
9、音声用RAM20、音声用ROM21、D/A変換
器22及びアンプ23から構成されている。ROM17
には前記DSP15による高速デジタル演算を行わせる
ための制御プログラムが格納されている。この制御プロ
グラムは、DSP15内の前記RAM16に転送され
て、前記DSP15内で所望の音声認識処理が行われ
る。又、音声用ROM21には音声用CPU19による
演算を行わせるための制御プログラムが格納されてい
る。このプログラムは音声用RAM20に読み込まれ、
音声用CPU19内で所望の処理を行う。
【0030】前記ROM17には予め用意した複数の音
声パターンからなる複数の標準音声パターンが格納され
ている。更に、ROM17内には前記複数の標準音声パ
ターンに関連づけられたアドレスデータが格納されてい
る。
【0031】前記アドレスデータは、音声用ROM21
のアドレスを示すデータであって、このアドレスに対応
する場所に音声応答データが格納されている。音声応答
データは、操縦者の音声入力に対する音声認識結果に基
づいて、操縦者に応答するための音声である。各音声
は、その第1音がすべて異なるように設定する。例え
ば、「カンケツニワイパーヲウゴカシマスカ」、「オソ
クワイパーヲウゴカシマスカ」、「ハヤクワイパーヲウ
ゴカシマスカ」というように最初の音声が「カ」、
「オ」、「ハ」と異なるように設定する。
【0032】更に、ROM17内には前記複数の標準音
声パターンに関連づけられ、ワイパー8及びドアロック
ノブ6を制御するため複数の制御データが格納されてい
る。前記複数の制御データは、ECU11がワイパー8
及びドアロックノブ6を制御するためのデータであっ
て、この複数の制御データのうち少なくともいずれか一
つがECU11に入力されると、ECU11はその制御
データに相対する信号をワイパー駆動回路12又はドア
ロック駆動回路13に出力する。
【0033】詳述すると、ECU11に、例えばワイパ
ー間欠作動に相対する制御データが入力されると、EC
U11はワイパー駆動回路12にワイパー8を間欠作動
させるための信号を出力する。又、ECU11に、例え
ばドアロックノブ6を下動させる制御データが入力する
と、ECU11はドアロック駆動回路13にドアロック
ノブ6を下動させるための信号を出力する。DSP15
は、イグニッションスイッチによる車両の始動とともに
前記複数の標準音声パターン、制御データ及びアドレス
データをDSP15内のRAM16に読み込む。この
時、DSP15は車両用機器作動スイッチSW2からの
実行信号S2を無効化する。
【0034】DSP15は、音声認識起動スイッチSW
1が操作されていないとき、即ちLレベルのトリガ信号
S1を入力していないとき、音声認識処理を行わない。
DSP15は、音声認識起動スイッチSW1が操作され
てLレベルのトリガ信号S1を入力しているとき、音声
マイクロフォン3から操縦者の音声信号及びノイズマイ
クロフォン10から車室1内のノイズ信号を入力すると
ともに、DSP15内にて前記音声信号から前記ノイズ
信号を差し引いて、S/N(信号対ノイズ)比を向上さ
せたSN音声信号を生成する。DSP15は、前記SN
音声信号に基づいて音声認識処理を行なって、音声パタ
ーンを演算する。そして、DSP15はRAM16から
複数の標準音声パターンを読み込んで、前記音声パター
ンと前記複数の標準音声パターンとを比較する。DSP
15は、前記音声パターンが前記複数の標準音声パター
ンのうちのいずれか一つに一致した時、その一致した標
準音声パターンに相対するアドレスを前記RAM16か
ら読み込む。そして、DSP15は、読み込んだアドレ
スを音声用CPU19に出力する。
【0035】音声用CPU19は、前記アドレスを入力
して、音声用ROM21内の前記アドレスの場所に格納
されている音声応答データをD/A変換器22に出力す
る。D/A変換器22は、前記音声応答データをアナロ
グ音声信号に変換してアンプ23に出力する。アンプ2
3は前記アナログ音声信号を増幅してスピーカー5に出
力する。
【0036】そして、DSP15は、車両用機器作動ス
イッチSW2からの実行信号S2を有効化する。又、D
SP15は前記音声パターンが前記複数の標準音声パタ
ーンのうちのいずれか一つに一致した時、その一致した
標準音声パターンに相対する制御データを前記RAM1
6から読み込む。そして、DSP15は車両用機器作動
スイッチSW2が操作されてLレベルの実行信号S2を
入力されると、DSP15は読み込んだ前記制御データ
をECU11に出力してから、車両用機器作動スイッチ
SW2からの実行信号S2を無効化する。
【0037】今、操縦者が音声認識起動スイッチSW1
を押しながら「ワイパーカンケツ」と発声すると、DS
P15は音声マイクロフォン3から操縦者の音声信号と
ノイズマイクロフォン10からのノイズ信号を入力し、
DSP15内にて前記音声信号から前記ノイズ信号を差
し引いてSN音声信号をDSP15内にて生成する。そ
して、DSP15は前記SN音声信号に基づいて音声認
識処理を行い、音声パターンを演算する。DSP15
は、RAM16から複数の標準音声パターンを読み込ん
で、「ワイパーカンケツ」に相対する音声パターンと複
数の標準音声パターンとを比較する。DSP15は、前
記音声パターンが複数の標準音声パターンのうちいすれ
か一つに一致すると、その標準音声パターンに相対する
アドレスをRAM16から読み込んで音声用CPU19
に出力する。そして、DSP15は、音声用CPU19
が、前記アドレスを入力して、音声用ROM21内の前
記アドレスの場所に格納されている音声応答データをD
/A変換器22、D/A変換及びアンプ23介してスピ
ーカ5に出力して車両用機器作動スイッチSW2からの
実行信号S2を有効化する。
【0038】従って、操縦者は「ワイパーカンケツ」と
いう音声入力に対する音声認識処理の応答として「カン
ケツニワイパーヲウゴカシマスカ」という音声を聞くこ
とができる。そして、その第1音「カ」から始まる音声
応答はただ一つだけであるから、操縦者は、その「カ」
を聞いた時点で、それが「カンケツニワイパーヲウゴカ
シマスカ」という応答であることを把握できるようにな
る。つまり、操縦者はその「カ」という第1音を聞いた
時点で、その内容を判断して車両用機器作動スイッチS
W2を押すことが可能になる。
【0039】又、DSP15は「ワイパーカンケツ」の
音声パターンが複数の標準音声パターンのうちいすれか
一つに一致すると、その一致した標準音声パターンに相
対する制御データをRAM16から読み込む。
【0040】DSP15は、車両用機器作動スイッチS
W2が操作されて、Lレベルの実行信号S2を入力する
と、前記制御データをECU11に出力した後、車両用
機器作動スイッチSW2からの実行信号S2を無効化す
る。ECU11はワイパー8をワイパー間欠作動させる
ための制御データを入力し、同制御データに相対する信
号をワイパー駆動回路12に出力する。
【0041】本実施形態の車両用音声認識装置によれ
ば、以下のような特徴を得ることができる。 (1)本実施形態では、DSP15は、SN音声信号に
基づいて音声認識処理を行なって、音声パターンを演算
する。そして、DSP15はRAM16から複数の標準
音声パターンを読み込んで、前記音声パターンと前記複
数の標準音声パターンとを比較する。DSP15は、前
記音声パターンが前記複数の標準音声パターンのうちの
いずれか一つに一致した時、その一致した標準音声パタ
ーンに相対するアドレスを前記RAM16から読み込
む。DSP15は読み込んだアドレスを音声用CPU1
9に出力する。そして、DSP15は、音声用CPU1
9が、前記アドレスを入力して、音声用ROM21内の
前記アドレスの場所に格納されている音声応答データを
D/A変換器22、D/A変換及びアンプ23介してス
ピーカ5に出力して車両用機器作動スイッチSW2から
の実行信号S2を有効化する。
【0042】つまり、操縦者はスピーカ5からの音声応
答を聞いて、その始端にてその内容を判断して車両用機
器作動スイッチSW2を操作することができる。DSP
15は、車両用機器作動スイッチSW2が操作される
と、制御データをECU11に出力する。そして、EC
U11はその制御データに相対する信号をワイパー駆動
回路12又はドアロック駆動回路13に出力する。
【0043】従って、操縦者は音声応答の始端からワイ
パー8又はドアロックノブ6を作動させることが可能で
ある。その結果、音声入力してから音声応答を確認し、
車両用機器を作動させるまでの時間を短くすることがで
きる。
【0044】(2)本実施形態では、DSP15は、音
声用CPU19が合成音声信号をスピーカ5に出力して
から車両用機器作動スイッチSW2が操作されてLレベ
ルの実行信号S2を入力するまでの間、実行信号S2を
有効にしている。即ち、DSP15は一つの音声入力に
ついて一つの応答音声を出力して、操縦者がその応答音
声に応じて車両用機器作動スイッチSW2を操作するこ
とによって入力される実行信号S2のみを有効にする。
その結果、音声入力と音声応答とを確実に関連づけて行
うことができ、誤操作を防止することができる。
【0045】(3)本実施形態では、DSP15は、音
声認識起動スイッチSW1が操作されてLレベルのトリ
ガ信号S1を入力しているとき、音声マイクロフォン3
から操縦者の音声信号及びノイズマイクロフォン10か
ら車室1内のノイズ信号を入力するとともに、DSP1
5内にて前記音声信号から前記ノイズ信号を差し引い
て、S/N(信号対ノイズ)比を向上させたSN音声信
号を生成する。DSP15は、前記SN音声信号に基づ
いて音声認識処理を行なって、音声パターンを演算す
る。
【0046】従って、DSP15には音声認識処理され
るための操縦者の音声が確実に入力される。その結果、
音声認識において、認識率を向上させることができる。 (4)本実施形態では、これらの複数の音声応答データ
は、操縦者の音声入力に対する音声認識結果に基づい
て、操縦者に応答するための音声である。各音声は、そ
の第1音がすべて異なるように設定する。
【0047】従って、その第1音から始まる音声応答は
ただ一つだけであるから、操縦者は、その第1音を聞い
た時点で、それがどのような応答であるかを把握できる
ようになる。つまり、操縦者はその第1音を聞いた時点
でその内容を判断して車両用機器作動スイッチSW2を
押すことが可能になる。その結果、音声応答を素早く理
解することができ、音声入力から車両用機器を作動させ
るまでの時間を短くすることがきる。
【0048】(5)本実施形態では、DSP15は、音
声認識起動スイッチSW1が操作されていないとき、即
ちLレベルのトリガ信号S1を入力していないとき、音
声認識処理を行わない。
【0049】従って、DSP15には音声認識処理のた
めの操縦者の音声信号のみが入力される。その結果、誤
認識を防止することができる。なお、本発明の実施形態
は以下のように変更してもよい。
【0050】○音声マイクロフォン3をステアリングパ
ッド2の中央部に設けたが、車室1内であればどこに設
置してもよい。 ○音声マイクロフォン3を一つだけ設けたが、複数の音
声マイクロフォン3をステアリングパッド2上に配設し
てもよい。この場合、各音声マイクロフォン3の音声信
号を合成して、その合成音声信号に基づいて音声認識処
理が行われる。
【0051】○DSP15は音声認識結果に基づいてワ
イパー8、ドアロックノブ6を制御することに加えて、
ヘッドライト、エアコン、CD、カーナビ等を制御して
もよい。
【0052】○音声処理装置14をDSP15を用いて
構成したが、DSP15に代えて中央処理装置(CP
U)を用いて構成してもよい。 ○ECU11に代えて中央処理装置(CPU)、データ
を一時記憶する読み出し及び書き込み専用メモリ(RA
M)、読み出し専用メモリ(ROM)から構成されるコ
ントローラを用いてもよい。
【0053】○音声認識起動スイッチSW1をステアリ
ングパッド2の左端に設けたが、車室1内であればどこ
に設置してもよい。 ○車両用機器作動スイッチSW2をステアリングパッド
2の右端に設けたが、車室1内であればどこに設置して
もよい。
【0054】○前記音声認識起動スイッチSW1及び車
両用機器作動スイッチSW2をプッシュスイッチで構成
した。これをトグルスイッチ、スライドスイッチ等どの
スイッチで構成してもよい。
【0055】○前記音声認識起動スイッチSW1及び車
両用機器作動スイッチSW2を設けたが、これらを一つ
のスイッチにしてもよい。この場合、このスイッチはス
イッチを長時間押すと音声認識起動スイッチとして機能
し、短時間押すと車両用機器作動スイッチとして機能す
る。
【0056】○DSP15は、トリガ信号S1がLレベ
ルのとき、操縦者の音声信号に基づいて音声認識処理を
行ったが、トリガ信号S1がHレベルのとき、前記音声
認識処理を行うようにしてもよい。
【0057】○DSP15は、実行信号S2がLレベル
のとき、制御データをECU11に出力したが、実行信
号S2がHレベルのとき、前記制御データをECU11
に出力するようにしてもよい。
【0058】○ノイズマイクロフォン10を設けなくて
もよい。この場合、DSP15は音声マイクロフォン3
からの音声信号に基づいて音声認識処理を行う。 ○ROM17内に複数のアドレスデータを格納すること
に代えて、複数の標準音声パターンに関連づけた、音声
制御データとしての複数の音声応答データを格納しても
よい。この場合、この音声応答データは直接、D/A変
換器22に出力される。
【0059】このようにした場合にも、前記実施形態に
記載の特徴に加えて、ほぼ同様な特徴を得ることができ
る。次に、前記実施形態及び別例から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効
果と共に以下に記載する。
【0060】(1)請求項1に記載の車両用音声認識装
置において、前記音声認識手段は、音声認識起動スイッ
チ(SW1)が操作されていないとき、音声認識処理を
行わないことを特徴とする車両用音声認識装置。
【0061】従って、この(1)に記載の発明によれ
ば、誤認識を防止することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、音声入力してから音声応答を確認し、車
両用機器を作動させるまでの時間を短くすることができ
る。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、音声入力
と音声応答とを確実に関連づけて車両用機器を作動させ
ることができ、誤操作を防止することができる。請求項
3に記載の発明によれば、音声認識において、認識率を
向上させることができる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、音声入力
から車両用機器を作動させるまでの時間を短くすること
がきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における車室内の概略図
【図2】 本実施形態における車両用音声認識装置の電
気的構成図。
【符号の説明】
S2…実行信号、SW1…音声認識起動スイッチ、SW
2…車両用機器作動スイッチ、1…車室、3…音声検出
手段としての音声マイクロフォン、5…スピーカ、6,
8…車両用機器としてのドアロックノブ、ワイパー、1
1…車両用機器制御手段としてのECU、15…音声認
識手段としてのDSP、18…音声合成手段としての音
声合成回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室(1)内に設けられたスピーカ
    (5)と、 車室(1)内に設けられ、操縦者の音声を検出する音声
    検出手段(3)と、 前記音声検出手段(3)が検出した音声信号の音声パタ
    ーンと予め用意された複数の標準音声パターンとを比較
    して、その音声パターンが複数の標準音声パターンのう
    ちのいずれか一つに一致したとき、その一致した標準音
    声パターンに対する車両用機器(6,8)を作動させる
    ための制御データを予め用意された複数の制御データか
    ら読み出す音声認識手段(15)と、 前記一致した標準音声パターンに対する車両用機器
    (6,8)を作動させるための制御データを音声認識手
    段(15)から車両用機器制御手段(11)に出力させ
    るための実行信号(S2)を出力する車両用機器作動ス
    イッチ(SW2)と、 前記一致した標準音声パターンに対する音声応答データ
    を予め用意されている複数の音声応答データから読み出
    し、その音声応答データに基づいて合成音声信号を生成
    して前記スピーカ(5)から合成音声を出力する音声合
    成手段(18)とを備えた車両用音声認識装置におい
    て、 前記音声認識手段(15)は、前記音声合成手段(1
    8)が合成した合成音声信号をスピーカ(5)に出力し
    たとき、前記車両用機器作動スイッチ(SW2)からの
    実行信号(S2)を有効化するようにしたことを特徴と
    する車両用音声認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用音声認識装置に
    おいて、 前記音声認識手段(15)は、前記車両用機器作動スイ
    ッチ(SW2)からの実行信号(S2)に基づいて前記
    制御データを車両用機器制御手段(11)に出力した
    後、前記車両用機器作動スイッチ(SW2)からの実行
    信号(S2)を無効化させるようにしたことを特徴とす
    る車両用音声認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用音声認識装置に
    おいて、 前記音声認識手段(15)は、前記音声認識起動スイッ
    チ(SW1)が操作されている期間中のみ、前記音声検
    出手段(3)から操縦者の音声信号を入力し、前記音声
    信号に基づいて音声認識処理を行なって、音声パターン
    を演算することを特徴とする車両用音声認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車両用音声認識装置に
    おいて、 前記複数の音声応答データは、それぞれの第1音がすべ
    て異なるように設定されたことを特徴とする車両用音声
    認識装置。
JP10206844A 1998-07-22 1998-07-22 車両用音声認識装置 Pending JP2000039898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10206844A JP2000039898A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 車両用音声認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10206844A JP2000039898A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 車両用音声認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000039898A true JP2000039898A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16530004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10206844A Pending JP2000039898A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 車両用音声認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000039898A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002118484A (ja) * 2000-08-04 2002-04-19 Trw Inc 受動音声起動式マイクロホンおよびトランシーバシステム
WO2017219985A1 (zh) * 2016-06-21 2017-12-28 中兴通讯股份有限公司 门锁安全提示方法及装置
JP2020069920A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置、車両、運転支援方法およびプログラム
JP2020185870A (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 株式会社東海理化電機製作所 制御装置、制御システム及び制御プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002118484A (ja) * 2000-08-04 2002-04-19 Trw Inc 受動音声起動式マイクロホンおよびトランシーバシステム
WO2017219985A1 (zh) * 2016-06-21 2017-12-28 中兴通讯股份有限公司 门锁安全提示方法及装置
JP2020069920A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置、車両、運転支援方法およびプログラム
JP2020185870A (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 株式会社東海理化電機製作所 制御装置、制御システム及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110691299B (zh) 音频处理系统、方法、装置、设备及存储介质
US6230138B1 (en) Method and apparatus for controlling multiple speech engines in an in-vehicle speech recognition system
JP4779748B2 (ja) 車両用音声入出力装置および音声入出力装置用プログラム
US7761204B2 (en) Multi-modal data input
JPH07109560B2 (ja) 音声認識装置
JP2006019908A (ja) 車両用報知音出力装置及びプログラム
JPH11126092A (ja) 音声認識装置および車両用音声認識装置
JP3524370B2 (ja) 音声起動システム
JPH1152976A (ja) 音声認識装置
JP2000039898A (ja) 車両用音声認識装置
JP2004282157A (ja) 音式スイッチ
JP2008001124A (ja) 車載用発音装置
US20030194096A1 (en) Public address system and method for an urban transit vehicle
JP2002171587A (ja) 車載音響装置の音量調節装置およびそれを用いた音声認識装置
CN108538307B (zh) 用于为音频信号去除干扰的方法和设备以及语音控制设备
JPS6130940B2 (ja)
JP2000177509A (ja) 車両用音声認識装置及びその音声検出方法
JP6862871B2 (ja) 車載用音処理装置
JP2000010589A (ja) 車両用音声認識装置
JPH07104677A (ja) 車両用情報表示装置
JP2007269044A (ja) 車載用発音装置
JP2004184803A (ja) 車両用音声認識装置
JP2000047691A (ja) 車両用音声認識装置
JPS58202498A (ja) 車載機器用音声認識操作方式
JPH0749697A (ja) 音声認識装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313