JP2000047691A - 車両用音声認識装置 - Google Patents

車両用音声認識装置

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JP2000047691A
JP2000047691A JP10214100A JP21410098A JP2000047691A JP 2000047691 A JP2000047691 A JP 2000047691A JP 10214100 A JP10214100 A JP 10214100A JP 21410098 A JP21410098 A JP 21410098A JP 2000047691 A JP2000047691 A JP 2000047691A
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voice pattern
pattern
standard
standard voice
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JP10214100A
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English (en)
Inventor
Fumio Umeda
文雄 梅田
Takao Yamamoto
敬央 山本
Megumi Mori
恵 森
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦者の音声に対して、操作したい車両用機
器を作動させことができる車両用音声認識装置を提供す
る。 【解決手段】 DSP19は、操縦者の音声パターンと
各標準音声パターンとの間の距離Lを求める。このと
き、DSP19は仮判定された標準音声パターンが重要
標準音声パターンか、又は通常標準音声パターンか判断
する。DSP19は、仮判定した標準音声パターンが重
要標準音声パターンの場合、距離L1が第1閾値Vth
1以下ならば、重要標準音声パターンは操縦者の音声パ
ターンと確定する。DSP19は、仮判定した標準音声
パターンが通常標準音声パターンの場合、距離L1が通
常閾値Vth0以下ならば、通常標準音声パターンは操
縦者の音声パターンと確定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用音声認識装
置に係り、詳しくは誤認識に基づいた車両用機器の誤作
動の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションや車両用ハン
ズフリー電話の普及により、車両用音声認識装置が使用
されるようになった。最近は、車両用音声認識装置はワ
イパー、各ライト及びドアロックのON/OFF、ドア
ミラーの調整等にも利用されるようになっている。
【0003】操縦者は、これらの車両用機器を作動させ
るとき、車室内のマイクロフォンを介して車両用音声認
識装置にその音声を入力している。そして、車両用音声
認識装置は音声認識した結果をスピーカー、表示装置又
はブザー等の補助装置を介して操縦者に応答している。
操縦者は、車両用機器を誤作動させないために、車両用
機器を作動させる前に、これらの補助装置からの応答と
その音声入力とが一致しているかどうか確認している。
即ち、操縦者はその応答の内容を確認してから、操作し
たい車両用機器を作動させるために作動スイッチを操作
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両用音声認識装置は、操縦者が補助装置からの応答をす
べて聞いた後、更に車両用機器を作動させるために作動
スイッチを操作する必要があるので、その音声入力から
その車両用機器の作動までに時間がかかってしまう。こ
れでは、音声入力を行った後、早急にその車両用機器を
作動させる必要に迫られたときに、例えば車両がトンネ
ル内に入ったとき、ヘッドライトを素早く点灯させるこ
とに対応できない。そのため、車両用音声認識装置から
の応答及びその応答に対する操縦者の確認の作業を必要
とせず、車両用機器を誤作動させることなく、その音声
入力から車両用機器の作動までの時間を短縮することが
要求されている。
【0005】又、一般に、走行中の車室内は、助手席や
後部席の会話、カーオーディオからの音又は窓を開けた
ときの車外からの騒音などノイズが存在するため、車両
用音声認識装置の音声認識率はあまりよくないのが現状
である。
【0006】車両用音声認識装置に直接、車両用機器を
作動させるとき、車両用音声認識装置がこれらのノイズ
によって操縦者の音声を誤認識して車両用機器を誤作動
させること、例えば夜間走行中に、ヘッドライトが消灯
することや降雨中の走行時にワイパーが停止すること等
を確実に防止することも要求されている。
【0007】本発明の目的は、操縦者の音声に対して、
確実に、操作したい車両用機器を作動させことができる
車両用音声認識装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、車内に設けられ、操縦
者の音声を検出する音声検出手段と、前記音声検出手段
が検出した音声信号の音声パターンと予め用意された複
数の標準音声パターンとの間の距離をそれぞれ演算し、
最も短い距離の標準音声パターンを操縦者の音声パター
ンと判定し、その判定した標準音声パターンに対する車
両用機器を作動させるための制御データを読み出す音声
認識手段と、前記音声認識手段からの制御データに基づ
いて対応する車両用機器を駆動制御する車両用機器制御
手段とを備えた車両用音声認識装置において、複数の標
準音声パターンを複数の組に区分し、区分された組毎に
閾値を設定し、前記音声認識手段は、前記判定した最も
短い距離の標準音声パターンがどの組に属するか判定
し、その属する組の閾値と距離とを比較し、その距離が
閾値以下のとき、前記判定した標準音声パターンを操縦
者が発した音声に基づいた音声パターンであると確定す
るようにしたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用音声認識装置において、前記複数の区分される
組は、車両用機器の作動が走行運転に不具合となる重要
な標準音声パターンの組と、車両用機器の作動が走行運
転に不具合とならない通常の標準音声パターンの組とか
らなり、重要な標準音声パターンの組の閾値は、通常の
標準音声パターンの組の閾値より小さいことを要旨とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の車両用音声認識装置において、前記音声認識手段は、
距離が閾値より大きいとき、その判定した標準音声パタ
ーンが一つ前に音声認識処理を行って判定された標準音
声パターンと一致するとき、前記標準音声パターンを繰
縦者が発した音声に基づいた音声パターンであると確定
するようにしたことを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1に記載の車両用音声認識装置において、前記
音声認識手段は、走行運転中に判定した標準音声パター
ンが、その判定した標準音声パターンに対する制御デー
タに基づく車両用機器の作動が走行運転中に不具合な標
準音声パターンである場合には、その判定した標準音声
パターンに対する制御データを前記車両用機器制御手段
に出力しないようにしたことを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1に記載の車両用音声認識装置において、前記
音声認識手段は、操縦者の発した音声に基づいた音声パ
ターンと予め用意された複数の標準音声パターンとの間
の距離のうち2番目に短い距離の標準音声パターンを求
め、その2番目に短い距離と前記最も短い距離との偏差
を求め、前記距離が閾値との大小の比較とともに、その
偏差が予め定めた基準距離偏差より大きいとき、前記判
定した標準音声パターンを操縦者が発した音声に基づい
た音声パターンであると確定するようにしたことを要旨
とする。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、複数の標
準音声パターンを複数の組に区分して、その区分された
組毎に閾値を設定している。つまり、区分された組毎に
異なる閾値を設定することができ、走行中に確実に操作
したい車両用機器の機能に対する標準音声パターンは基
準の厳しい小さい閾値を設定した組に、その他の標準音
声パターンは基準の緩い大きい閾値を設定した組に属さ
せることができる。
【0014】従って、運転中に操縦者は確実に操作した
い車両用機器を誤作動させることがない。請求項2に記
載の発明によれば、複数の標準音声パターンを、例えば
車両用機器の作動が運転に不具合となる重要な標準音声
パターンの組と、車両用機器の作動が運転中に不具合と
ならない通常の標準音声パターンの組とに区分するとと
もに、重要な標準音声パターンの組に基準の厳しい小さ
い閾値を設定し、通常の標準音声パターンの組に基準の
緩い大きい閾値を設定したので、重要な標準音声パター
ンの認識は通常の標準音声パターンの認識より精度の高
い認識ができる。
【0015】従って、運転中に操縦者の発した音声に対
して確実に操作したい車両用機器を作動させることがで
きる。請求項3に記載の発明によれば、判定した標準音
声パターンは、その最も短い距離が閾値より大きくて
も、その判定した標準音声パターンが一つ前に行って判
定された標準音声パターンと一致するときには、操縦者
が発した音声に基づいた音声パターンであると確定され
る。
【0016】従って、運転中に操縦者の発した音声に対
して確実に操作したい車両用機器を作動させることがで
きる。請求項4に記載の発明によれば、たとえ精度よく
判定した標準音声パターンであっても、その標準音声パ
ターンに対する制御データに基づく車両用機器の作動が
走行中の運転に不具合な場合には、その制御データの車
両用機器制御手段に出力しない。
【0017】従って、運転中に操縦者の発した音声に対
して運転に不具合な車両用機器の作動を除いて確実に操
作したい車両用機器を作動させることができる。請求項
5に記載の発明によれば、判定した標準音声パターン
は、その偏差が予め定めた基準距離偏差未満でなけれ
ば、判定された標準音声パターンを操縦者が発した音声
に基づいた音声パターンであると確定されない。
【0018】従って、運転中に操縦者の発した音声に対
して確実に操作したい車両用機器を作動させることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両用
音声認識装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明す
る。
【0020】図1は車両1の概略を示す。ステアリング
パッド2の中央部には音声検出手段としての音声マイク
ロフォン3が設けられている。該音声マイクロフォン3
の指向性は操縦者の口に向けられている。ステアリング
パッド2の右端にはプッシュスイッチよりなる音声認識
起動スイッチSW1が設けられている。運転席の右側の
ドア4は、その後方中央部に車両用機器としてのドアロ
ックノブ5が上下動可能に設けられている。このドアロ
ックノブ5は、そのドア4が閉まった状態にてその位置
が下端にあるとき、そのドア4をロックするようになっ
ている。このドア4の前方上部には車両用機器としての
電動ドアミラー6が設けられている。又、助手席側のド
ア7の前方上部にも電動ドアミラー6が設けられてい
る。該電動ドアミラー6は、左右及び上下に回動するよ
うになっている。フロントガラス8の下方には車両用機
器としてのワイパー9が設けられ、そのゴムパッド10
がフロントガラス8の表面上を摺動できるようになって
いる。車両1の前方両側にはヘッドライト11が設けら
れている。
【0021】図2は、車両1に装備した車両用音声認識
装置の電気的構成を示す。前記音声マイクロフォン3
は、操縦者の音声を入力して音声信号を出力する。ノイ
ズマイクロフォン12は、車室内に設けられ、その指向
性が操縦者の口に向かないようにするとともに車室内の
ノイズを入力してノイズ信号を出力する。音声認識起動
スイッチSW1は、押されている期間中、Lレベルのト
リガ信号SGを出力する。
【0022】車速センサ22は、駆動輪の回転数を検出
し、車両1が走行しているか否かを検出する。車速セン
サ22は、走行しているときHレベルの車速検出信号S
G1を出力し、停止しているとき、Lレベルの車速検出
信号SG1を出力する。日射センサ23は、車外光を検
出し、ヘッドライト11を点灯させて走行しなければな
らない暗さか否かを検出する。日射センサ23は、車外
がヘッドライト11を点灯させて走行する明るさのと
き、Hレベルの日射検出信号SG2を出力し、車外がヘ
ッドライト11を点灯しなく走行してもよい明るさのと
きLレベルの日射検出信号SG2を出力する。雨センサ
24は、雨滴を検出し、ワイパー9を作動させて走行し
なければならない雨か否かを検出する。雨センサ24
は、ワイパー9を作動させて走行する必要がある雨量の
とき、Hレベルの雨検出信号SG3を出力し、ワイパー
9を作動させて走行する必要のない雨量のときLレベル
の雨検出信号SG3を出力する。
【0023】車両1には車両用機器制御手段としてのエ
レクトロニックコントロールユニット(ECU)13が
設けられている。ECU13は、ドアロックノブ5を上
動又は下動させるための制御信号をドアロック駆動回路
14に出力する。ドアロック駆動回路14は、前記制御
信号に基づいてドアロックノブ5を上動又は下動させ
る。ECU13は、電動ドアミラー6を回動又は停止さ
せるための制御信号を電動ドアミラー駆動回路15に出
力する。電動ドアミラー駆動回路15は、前記制御信号
に基づいて電動ドアミラー6を回動又は停止させる。E
CU13は、ワイパー9を回動又は停止させるための制
御信号をワイパー駆動回路16に出力する。ワイパー駆
動回路16は、前記制御信号に基づいてワイパー9を回
動又は停止させる。ECU13は、ヘッドライト11を
点灯又は消灯させるための制御信号をヘッドライト通電
回路17に出力する。ヘッドライト通電回路17は、前
記制御信号に基づいてヘッドライト11を点灯又は消灯
させる。
【0024】前記ECU13は、音声処理装置18との
間でデータ転送がなされる。前記音声処理装置18は、
音声認識手段としてのデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)19、データを一時記憶する読み出し及び書き込
み専用メモリ(RAM)20、読み出し専用メモリ(R
OM)21から構成されている。ROM21には前記D
SP19による高速デジタル演算を行わせるための制御
プログラムが格納されている。この制御プログラムは、
DSP19内の前記RAM20に転送されて、前記DS
P19内で所望の音声認識処理が行われる。
【0025】ROM21には、図3に示すように「ライ
ト点灯」、「ライトオフ」、「ワイパー作動」、「ワイ
パーオフ」、「ドアロック」、「ドアアンロック」、
「ミラー回動」、「ミラー停止」の標準音声パターンの
データが予め記憶されている。この標準音声パターン
は、前記ドアロックノブ5、電動ドアミラー6、ワイパ
ー9、ヘッドライト11を駆動制御するための音声パタ
ーンである。つまり、「ライト点灯」という標準音声パ
ターンは、ヘッドライト11を点灯させるための制御デ
ータを選択する音声パターンである。ちなみに、「ライ
トオフ」という標準音声パターンは、ヘッドライト11
を消灯させるための音声パターンである。又、「ワイパ
ー作動」という標準音声パターンは、ワイパー9を作動
させ、「ワイパーオフ」という標準音声パターンは、ワ
パー9を停止させるための音声パターンである。又、
「ドアロック」という標準音声パターンはドアロックノ
ブ5を下動させ、「ドアアンロック」という標準音声パ
ターンはドアロックノブ5を上動させるための音声パタ
ーンある。更に、「ミラー回動」という標準音声パター
ンは、電動ドアミラー6を回動させ、「ミラー停止」と
いう標準音声パターンは、電動ドアミラー6を停止させ
るための音声パターンである。
【0026】DSP19の音声認識処理は、操縦者の発
した音声に基づいた音声パターンと各標準音声パターン
との間の距離L(両者の近似している度合であって、距
離が短いほど近似している度合いが高い)を求める。そ
して、DSP19は操縦者の発した音声に基づいた音声
パターンと各標準音声パターンとの間で最も距離Lの短
い距離L1の標準音声パターンを該操縦者の発した音声
パターンと認識(仮判定)するようになっている。この
とき、DSP19は距離Lが2番目に短い距離L2の標
準音声パターンを該距離L2とともに保持している。
【0027】又、ROM21には基準距離偏差ΔLth
のデータを記憶している。該基準距離偏差ΔLthは、
DSP19の音声認識処理において、前記距離L1と距
離L2との偏差ΔL(=L2−L1)を比較する際に使
用される。
【0028】詳述すると、本実施形態では、前記各標準
音声パターンは、操縦者が標準音声パターンと同じ音声
を発したとき、そのときの距離Lと、他の標準音声パタ
ーンとの間での距離Lとの差が基準距離偏差ΔLthよ
り大きくなるように設定している。例えば、「ライトオ
フ」に対して「ライト点灯」とし、「ライトオン」とし
ていない。又、「ワイパーオフ」に対して「ワイパー作
動」とし、「ワイパーオン」としていない。これは、
「オン」にしないで「点灯」、「作動」にし、前記偏差
ΔLを大きくして、誤認識をできるだけ低減させてい
る。
【0029】従って、前記距離L1と距離L2との偏差
ΔL(=L2−L1)が基準距離偏差ΔLth以下の場
合には、DSP19は最も短い距離L1の標準音声パタ
ーンと2番目に短い距離L2の標準音声パターンとの間
において同程度の認識率あり、信頼性に欠けるとして最
も短い距離L1の標準音声パターンを無効とするように
している。
【0030】又、本実施形態では、前記各標準音声パタ
ーンを重要標準音声パターンと通常標準音声パターンに
区分している。重要標準音声パターンは、走行運転に不
具合な制御にかかわる標準音声パターンであって、本実
施形態では、「ライト点灯」「ライトオフ」、「ワイパ
ー作動」、「ワイパーオフ」を重要標準音声パターンと
している。又、通常標準音声パターンは走行運転に不具
合とならない制御にかかわる標準音声パターンであっ
て、本実施形態では「ドアロック」、「ドアアンロッ
ク」、「ミラー回動」、「ミラー停止」を通常標準音声
パターンとしている。そして、図3に示すようにROM
21に記憶された各標準音声パターンには、重要標準音
声パターンである場合には重要標準音声パターンを意味
する論理値「1」のデータが、通常標準音声パターンで
ある場合には通常標準音声パターンを意味する論理値
「0」のデータが付加されている。更に、図3に示すよ
うにROM21に記憶された各標準音声パターンには、
それぞれ閾値を付帯させている。閾値は、DSP19に
よって前記仮判定された標準音声パターンと操縦者の発
した音声に基づいた音声パターンとの間で求められた距
離L(最も短い距離L1)と比較して該音声パターンが
標準音声パターンであるか否かを最終的に判定する際に
用いる基準値である。つまり、距離L1が閾値(基準
値)以下の場合には、音声は該標準音声パターンと一致
するものと判定される。反対に、距離Lが閾値(基準
値)より大きい場合には、該音声パターンは該標準音声
パターンと一致しないと判定される。そして、本実施形
態では、図3に示すように、前記閾値は重要標準音声パ
ターンと通常標準音声パターンとで相違する閾値を用意
している。重要標準音声パターンには、第1閾値Vth
1と第2閾値Vth2の2つ閾値が用意されている。通
常標準音声パターンには、通常閾値Vth0が用意され
ている。本実施形態では、第1閾値Vth1は第2閾値
Vth2より小さい値に設定され、第2閾値Vth2は
通常閾値Vth0と同じ値に設定されている。
【0031】DSP19は、仮判定された音声パターン
が通常標準音声パターンの場合には、該距離L1と通常
閾値Vth0との間で比較がなされる。そして、距離L
1が通常閾値Vth0以下の場合には、該音声パターン
は該通常標準音声パターンと一致するものと判定され、
DSP19は音声パターンが通常標準音声パターンであ
ると確定する。反対に、距離L1が通常閾値Vth0よ
り大きい場合には、音声パターンは該通常標準音声パタ
ーンと一致しないと判定され、DSP19は該通常標準
音声パターンを無効とする。
【0032】DSP19は、仮判定された音声パターン
が重要標準音声パターンの場合には、該距離L1と第1
閾値Vth1との間で比較がなされる。そして、距離L
1が第1閾値Vth1以下で、且つ偏差ΔLが基準距離
偏差ΔLthより大きい場合には、音声パターンは該重
要標準音声パターンと一致するものと判定され、DSP
19は音声パターンが該重要標準音声パターンであると
確定する。反対に、距離L1が第1閾値Vth1以上、
又は偏差ΔLが基準距離偏差ΔLth以下の場合には、
音声パターンは該重要標準音声パターンと一致しないと
判定し、DSP19は該重要標準音声パターンを無効と
している。DSP19は、無効と判定した重要標準音声
パターンについて、先に音声認識処理で行った重要標準
音声パターンと同じパターンかどうか比較し、一致した
場合、該距離L1と第2閾値Vth2との間で比較がな
される。そして、距離L1が第2閾値Vth2以下の場
合には、音声パターンは該重要標準音声パターンと一致
するものと判定され、DSP19は音声パターンが該重
要標準音声パターンであると確定する。反対に、距離L
1が第2閾値Vth2より大きい場合には、音声パター
ンは該重要標準音声パターンと一致しないと判定し、D
SP19は該重要標準音声パターンを無効としている。
そして、DSP19は操縦者の発した音声に基づいた音
声パターンが各標準音声パターンの中から、例えば「ワ
イパーオフ」の標準音声パターンと確定され認識される
とき、ワイパー9を停止させるための制御データをEC
U13に出力する。ちなみに、DSP19は「ライト点
灯」の標準音声パターンであると認識するときはライト
11を点灯させるための制御データ、「ライトオフ」の
標準音声パターンであると認識するときはライト11を
消灯させるための制御データ、「ワイパー作動」の標準
音声パターンであると認識するときはワイパー9を作動
させるための制御データをECU13に出力する。又、
「ドアロック」の標準音声パターンであると認識すると
きはドアロックノブ5を下動させるための制御データ、
「ドアアンロック」の標準音声パターンであると認識す
るときはドアロックノブ5を上動させるための制御デー
タ、「ミラー回動」の標準音声パターンであると認識す
るときは電動ドアミラー6を作動させるための制御デー
タを、「ミラー停止」の標準音声パターンであると認識
するときは電動ドアミラー6を停止させるための制御デ
ータを、DSP19はECU13に出力する。
【0033】従って、DSP19は操縦者の音声に基づ
いた音声パターンから、「ライト点灯」、「ライトオ
フ」、「ワイパー作動」、「ワイパーオフ」、「ドアロ
ック」、「ドアアンロック」、「ミラー回動」、「ミラ
ー停止」の標準音声パターンの中から一つの標準音声パ
ターンを認識したとき、その認識した標準音声パターン
に対する制御データをECU19に出力する。その結
果、ECU13は、DSP19からの制御データに基づ
いて対応する駆動回路14〜17に制御信号を出力す
る。
【0034】DSP19は、前記車速センサ22から車
速検出信号SG1を、日射センサ23ら日射検出信号S
G2を、雨センサ24から雨検出信号SG3を入力す
る。DSP19は、車速検出信号SG1及び日射検出信
号SG2がHレベルのとき、即ち、夜間走行していると
き、操縦者の音声に基づいた音声パターンが「ライトオ
フ」の標準音声パターンであると認識してもライト11
を消灯させるための制御データをECU13に出力しな
いようになっている。DSP19は、車速検出信号SG
1及び雨検出信号SG3がHレベルのとき、即ち雨走行
しているとき、操縦者の音声に基づいた音声パターンが
「ワイパーオフ」の標準音声パターンであると認識して
もワイパー9を停止させるための制御データをECU1
3に出力しないようになっている。
【0035】DSP19は、イグニッションスイッチに
よる車両1の始動とともに前記複数の標準音声パター
ン、通常閾値Vth0、第1閾値Vth1、第2閾値V
th2及び制御データをROM21からDSP19内の
RAM20に読み込む。又、RAM20はDSP19が
判定した標準音声パターンと距離L1を音声認識処理す
るごとに次の新たな音声認識処理が完了するまでDSP
19により保持するようになっている。
【0036】DSP19は、音声認識起動スイッチSW
1が操作されていないとき、即ちLレベルのトリガ信号
SGを入力していないとき、音声認識処理を行わない。
DSP19は、音声認識起動スイッチSW1が操作され
てLレベルのトリガ信号SGを入力しているとき、音声
マイクロフォン3から操縦者の音声及びノイズマイクロ
フォン12から車室内のノイズ信号を入力するととも
に、DSP19内にて前記音声信号から前記ノイズ信号
を差し引いて、S/N(信号対ノイズ比)比を向上させ
たSN音声信号を生成する。
【0037】次に、上記のように構成された車両用音声
認識装置の作用をDSP19の処理動作を説明する図
4、図5のフローチャートに従って説明する。先ず、D
SP19は、ステップ1において、イグニッションスイ
ッチによる車両1の始動とともに前記複数の標準音声パ
ターン、通常閾値Vth0、第1閾値Vth1、第2閾
値Vth2の各データD1〜D3及び制御データをRO
M21からDSP19内のRAM20に読み込む。
【0038】DSP19は、ステップ2において、音声
認識起動スイッチSW1が操作されているかどうか判断
する。音声認識起動スイッチSW1が操作されていれ
ば、DSP19はステップ3に進む。音声認識起動スイ
ッチSW1が操作されていなければ、ステップ3以降の
処理は行われない。
【0039】ステップ3において、DSP19は音声マ
イクロフォン3からの音声信号とノイズマイクロフォン
12からのノイズ信号を入力し、DSP19内にて前記
音声信号からノイズ信号を差し引いてSN音声信号を生
成する。そして、DSP19は前記SN音声信号に基づ
いて音声パターンを演算する。更に、DSP19はRA
M20から前記複数の標準音声パターンを読み込んで、
前記音声パターンと各標準音声パターンとの距離Lを演
算する。そして、DSP19は距離Lの最も短い距離L
1の標準音声パターンと2番目に短い距離L2の標準音
声パターンを求める。DSP19は、最も短い距離L1
の標準音声パターンを仮判定するとともに、前記距離L
1,L2から偏差ΔL(=L2−L1)を求める。操縦
者の発した音声に基づいた音声パターンが仮判定される
と、DSP19はステップ4に移る。
【0040】ステップ4において、DSP19は仮判定
した標準音声パターンが「ワイパーオフ」かどかチェッ
クし、仮判定した標準音声パターンが「ワイパーオフ」
であるならばステップ5に移り、仮判定した標準音声パ
ターンが「ワイパーオフ」でないならばステップ6に移
る。
【0041】ステップ5において、DSP19は、前記
車速センサ22から車速検出信号SG1と雨センサ24
から雨検出信号SG3とが共にHレベルかどうかチェッ
クし、共にHレベルであるならば仮判定した「ワイパー
オフ」の標準音声パターンを無効にして音声認識処理を
終了する。即ち、仮判定した「ワイパーオフ」の標準音
声パターンに基づいて、ECU13に対してワイパー9
を作動させないように制御する。
【0042】詳述すると、「ワイパーオフ」の標準音声
パターンを判定したとしても、雨走行時には、走行運転
にワイパー9を停止させるための該「ワイパーオフ」の
標準音声パターンの不具合な判定を無効にしている。
【0043】従って、雨走行時には、たとえ操縦者が
「ワイパーオフ」の音声を発してもワイパー9を停止さ
せることはない。一方、前記ステップ5において、DS
P19は、車速検出信号SG1と雨検出信号SG3の少
なくともいずれか一方がLレベルのときにはステップ8
に移る。前記ステップ4において、仮判定した標準音声
パターンが「ワイパーオフ」でないとしてステップ6に
移ると、DSP19は次に仮判定した標準音声パターン
が「ライトオフ」かどかチェックし、仮判定した標準音
声パターンが「ライトオフ」であるならばステップ7に
移り、仮判定した標準音声パターンが「ライトオフ」で
ないならばステップ8に移る。
【0044】ステップ7において、DSP19は前記車
速センサ22から車速検出信号SG1と日射センサ23
から日射検出信号SG2とが共にHレベルかどうかチェ
ックし、共にHレベルであるならば仮判定した「ライト
オフ」の標準音声パターンを無効にして音声認識処理を
終了する。即ち、仮判定した「ライトオフ」の標準音声
パターンに基づいて、ECU13に対してライト11を
消灯させないように制御する。
【0045】詳述すると、「ライトオフ」の標準音声パ
ターンを判定したとしても、夜間走行時には、走行運転
にライト11を消灯させるための該「ライトオフ」の標
準音声パターンの不具合な判定を無効にしている。
【0046】従って、夜間走行時には、たとえ操縦者が
「ライトオフ」の音声を発してもライト11を消灯させ
ることはない。一方、前記ステップ7において、DSP
19は、車速検出信号SG1と日射検出信号SG2の少
なくともいずれか一方がLレベルのときにはステップ8
に移る。
【0047】ステップ8において、DSP11は仮判定
した標準音声パターンが重要度データD2に基づいて重
要標準音声パターンか通常標準音声パターンかどうかチ
ェックする。仮判定した標準音声パターンが通常標準音
声パターンの場合には、ステップ9に移り、仮判定した
標準音声パターンが重要標準音声パターンの場合にはス
テップ10に移る。
【0048】ステップ9において、DSP19は該仮判
定した通常標準音声パターンの距離L1と通常閾値Vt
h0との大小を比較する。そして、距離L1が通常閾値
Vth0より大きいとき、DSP19は仮判定した通常
標準音声パターンを無効にして音声認識処理を終了す
る。
【0049】詳述すると、通常標準音声パターンを判定
したとしても、距離L1と通常閾値Vth0より大きい
ため、該判定は信頼性が低いとして仮判定した通常標準
音声パターンの判定を無効にしている。
【0050】従って、信頼性の低い判定処理は、仮判定
された通常標準音声パターンに基づく制御データをEC
U13に出力することはない。又、ステップ9におい
て、距離L1が通常閾値Vth0以下のとき、DSP1
9は仮判定した通常標準音声パターンを最終的に操縦者
が発した音声に基づいた音声パターンと確定してステッ
プ11に移る。
【0051】ステップ11において、DSP19は確定
した通常標準音声パターンに対する制御データをECU
13に出力する。前記ステップ8において、仮判定した
標準音声パターンが重要標準音声パターンであるとして
ステップ10に移ると、DSP19は該仮判定した重要
標準音声パターンの距離L1と第1閾値Vth1との大
小、及び基準距離偏差ΔLthと偏差ΔL(=L2−L
1)との大小を比較する。そして、距離L1が第1閾値
Vth1以下で、且つ偏差ΔLが基準距離偏差ΔLth
未満のとき、DSP19は仮判定した重要標準音声パタ
ーンを最終的に操縦者が発した音声に基づいた音声パタ
ーンと確定して前記ステップ11に移る。
【0052】ステップ11において、DSP19は確定
した重要標準音声パターンに対する制御データをECU
13に出力する。一方、ステップ10において、距離L
1が第1閾値Vth1より大きいか、又は偏差ΔLが基
準距離偏差ΔLth以上のとき、DSP19はステップ
12に移る。
【0053】ステップ12において、DSP19は、こ
の仮判定した標準音声パターン(重要標準音声パター
ン)が一つ前の音声認識処理によって確定されなかった
標準音声パターンがRAM20に保持されているか検索
する。そして、保持されていない場合には、DSP19
はステップ13に移り、該仮判定した標準音声パターン
(重要標準音声パターン)をRAM20に保持して認識
処理を終了する。一方、保持されている場合には、DS
P19はステップ14に移り、保持されているパターン
が該仮判定した標準音声パターン(重要標準音声パター
ン)と一致するかどうかチェックする。そして、一致し
ない場合には、DSP19はステップ13に移り、該仮
判定した標準音声パターン(重要標準音声パターン)を
RAM20に保持して認識処理を終了する。一方、保持
されているパターンが該仮判定した標準音声パターン
(重要標準音声パターン)と一致する場合、DSP19
は該仮判定した標準音声パターン(重要標準音声パター
ン)について極めて信頼性が高いとしてステップ15に
移る。
【0054】ステップ15において、DSP19は該仮
判定した重要標準音声パターンの距離L1と第2閾値V
th2(>Vth1)との大小を比較する。そして、距
離L1が第2閾値Vth2以下のとき、DSP19は仮
判定した重要標準音声パターンを最終的に操縦者が発し
た音声に基づいた音声パターンと確定し、ステップ16
にてRAM20に保持している仮判定した重要標準音声
パターンをクリアした後、前記ステップ11に移る。即
ち、距離L1が第1閾値Vth1より大きくなった仮判
定の重要標準音声パターンであっても、2回の音声認識
処理で同じ結果が得られ仮判定された重要標準音声パタ
ーンは極めて信頼性が高いものとして最終のチェックを
行ない仮判定した重要標準音声パターンを救済してい
る。
【0055】そして、ステップ11において、DSP1
9は救済した重要標準音声パターンに対する制御データ
をECU13に出力する。一方、ステップ15におい
て、距離L1が第2閾値Vth2以上のとき、DSP1
9はステップ13に移り、該仮判定した標準音声パター
ン(重要標準音声パターン)をRAM20に保持して認
識処理を終了する。つまり、救済しようとする重要標準
音声パターンであっても、距離L1が第2閾値Vth2
以上であって信頼性が低いので、該判定を無効にしてい
る。
【0056】本実施形態の車両用音声認識装置によれ
ば、以下のような特徴を得ることができる。 (1)前記実施形態では、各標準音声パターンのうち、
走行運転に不具合な制御にかかわる「ライト点灯」、
「ライトオフ」、「ワイパー作動」、「ワイパーオフ」
を重要標準音声パターンと、走行運転に不具合のない制
御にかかわる「ドアロック」、「ドアアンロック」、
「ミラー回動」、「ミラー停止」を通常標準音声パター
ンとに区分している。そして、通常標準音声パターンの
判定は、通常閾値Vth0で距離L1を判定し、重要標
準音声パターンの判定は、通常閾値Vth0より小さい
第1閾値Vth1で距離L1を判定するようにした。従
って、走行運転に不具合な制御にかかわる重要標準音声
パターンについては、極めて高い精度で認識される場合
についてのみ、確定するようにしたので、走行中に誤認
識によって走行運転に不具合な制御が行なわれることは
ない。
【0057】(2)前記実施形態では、各標準音声パタ
ーンは、操縦者が発した音声に基づいた音声パターンが
標準音声パターンと同一であるとき、そのときの距離L
と他の標準音声パターンとの間での距離Lとの差が基準
距離偏差ΔLthより大きくなるように設定した。そし
て、重要標準音声パターンの判定について、基準距離偏
差ΔLthで偏差ΔL(=L2−L1)を判定するよう
にした。
【0058】従って、最も短い距離L1の標準音声パタ
ーンと2番目に短い距離L2の標準音声パターンとの間
において、距離L1と距離L2の偏差ΔLが基準距離偏
差ΔLth以下であるときは、両標準音声パターンは同
程度の認識率であり、信頼性に欠けるとして最も短い距
離L1の標準音声パターンを無効にでき、より認識率を
向上させることができる。
【0059】(3)前記実施形態では、重要標準音声パ
ターンの判定において、重要標準音声パターンがその条
件を満たさなかったとしても、一つ前の音声認識処理に
おいて得られ、仮判定を行なった重要標準音声パターン
と同一の標準音声パターンである場合には、仮判定した
重要標準音声パターンを救済し、そのときの距離L1を
第1閾値Vth1より大きい第2閾値Vth2で判定す
るようにした。従って、厳しい第1閾値Vth1で判定
し過ぎることによって、全て音声認識不能になることを
防止することがてきる。
【0060】(4)前記実施形態では、「ライトオフ」
の重要標準音声パターンを判定したとしても、夜間走行
時にライト11を消灯させる該「ライトオフ」の標準音
声パターンの不具合な判定を無効にしている。従って、
夜間走行時には、たとえ操縦者が「ライトオフ」の音声
を発してもライト11を消灯させることはない。
【0061】(5)本実施形態では、「ワイパーオフ」
の標準音声パターンを判定したとしても、雨走行時にワ
イパー9を停止させる該「ワイパーオフ」の標準音声パ
ターンの不具合な判定を無効にしている。従って、雨走
行時には、たとえ躁縦者が「ワイパーオフ」の音声を発
してもワイパー9を停止させることはない。
【0062】(6)前記実施形態では、DSP19は、
音声認識起動スイッチSW1が操作されてLレベルのト
リガ信号SGを入力しているとき、音声マイクロフォン
3から操縦者の音声信号及びノイズマイクロフォン12
から車室内のノイズ信号を入力するとともに、DSP1
9内にて前記音声信号から前記ノイズ信号を差し引い
て、S/N(信号対ノイズ)比を向上させたSN音声信
号を生成する。DSP19は、前記SN音声信号に基づ
いて音声認識処理を行なって、音声パターンを演算す
る。
【0063】従って、DSP19には音声認識処理され
るための操縦者の音声が確実に入力される。その結果、
音声認識において、認識率を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよ
い。
【0064】○前記実施形態において、閾値として通常
閾値Vth0、第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2
を設けたが、通常閾値Vth0及び第1閾値Vth1の
二つでけでもよい。この場合、DSP19はステップ1
2からステップ16までの処理を行わない。
【0065】○前記実施形態において、通常閾値Vth
0と第2閾値Vth2の値を同一にしたが、第2閾値は
通常閾値Vth0と第1閾値Vth1の間の値にしても
よい。
【0066】○前記実施形態において、ステップ12〜
ステップ16において、一つ前の音声認識処理で保持さ
れた標準音声パターンと比較して仮判定した重要標準音
声パターンを救済したが、3回以上連続して一致する場
合にも仮判定した重要標準音声パターンを確定してもよ
い。
【0067】○前記実施形態において、ステップ4〜7
の処理を省略してもよい。 ○前記実施形態において、ステップ10において、距離
L1と基準距離偏差ΔLthの大小の比較処理を省略し
てもよい。
【0068】○音声マイクロフォン3をステアリングパ
ッド2の中央部に設けたが、車室内であればどこに設置
してもよい。 ○音声マイクロフォン3を一つだけ設けたが、複数の音
声マイクロフォン3をステアリングパッド2上に配設し
てもよい。この場合、各音声マイクロフォン3の音声信
号を合成して、その合成音声信号に基づいて音声認識処
理が行われる。
【0069】○DSP19は音声認識結果に基づいてド
アロックノブ5、電動ドアミラー6、ワイパー9及びヘ
ッドライト11を制御することに加えて、エアコン、C
D、カーナビ等の車両用機器を制御してもよい。
【0070】○前記音声認識起動スイッチSW1をプッ
シュスイッチで構成した。これをトグルスイッチ、スラ
イドスイッチ等どのスイッチで構成してもよい。 ○ノイズマイクロフォン12を設けなくてもよい。この
場合、DSP19は音声マイクロフォン3からの音声信
号に基づいて音声認識処理を行う。
【0071】このようにした場合にも、前記各実施形態
に記載の特徴とほぼ同様の特徴を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、運転中に操縦者は確実に操作したい車両
用機器を誤作動させることがない。
【0073】請求項2、3及び5に記載の発明によれ
ば、運転中に操縦者の発した音声に対して確実に操作し
たい車両用機器を作動させることができる。請求項4に
記載の発明によれば、運転中に操縦者の発した音声に対
して運転に不具合な車両用機器の作動を除いて確実に操
作したい車両用機器を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における車両の概略図。
【図2】 第1の実施形態における車両用音声認識装置
の電気的構成図。
【図3】 ROMに記憶されるデータを説明するための
図。
【図4】 本実施形態における作用を説明するためのフ
ローチャート。
【図5】 本実施形態における作用を説明するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
ΔLth…基準距離偏差、ΔL…偏差、L,L1,L2
…距離、Vth0,Vth1…閾値、3…音声検出手段
としての音声マイクロフォン、5,6,9,11…車両
用機器としてのドアロックノブ、電動ドアミラー、ワイ
パー、ヘッドライト、13…車両用機器制御手段として
のECU、19…音声認識手段としてのDSP。
フロントページの続き (72)発明者 森 恵 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 3D020 BA01 BB01 BC03 BE03 5D015 KK01 LL02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内に設けられ、操縦者の音声を検出す
    る音声検出手段(3)と、 前記音声検出手段(3)が検出した音声信号の音声パタ
    ーンと予め用意された複数の標準音声パターンとの間の
    距離(L)をそれぞれ演算し、最も短い距離(L1)の
    標準音声パターンを操縦者の音声パターンと判定し、そ
    の判定した標準音声パターンに対する車両用機器(5,
    6,9,11)を作動させるための制御データを読み出
    す音声認識手段(19)と、 前記音声認識手段(19)からの制御データに基づいて
    対応する車両用機器(5,6,9,11)を駆動制御す
    る車両用機器制御手段(13)とを備えた車両用音声認
    識装置において、 複数の標準音声パターンを複数の組に区分し、区分され
    た組毎に閾値(Vth0,Vth1)を設定し、 前記音声認識手段(19)は、前記判定した最も短い距
    離(L1)の標準音声パターンがどの組に属するか判定
    し、その属する組の閾値(Vth0,Vth1)と距離
    (L1)とを比較し、その距離(L1)が閾値(Vth
    0,Vth1)以下のとき、前記判定した標準音声パタ
    ーンを操縦者が発した音声に基づいた音声パターンであ
    ると確定するようにしたことを特徴とする車両用音声認
    識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用音声認識装置に
    おいて、 前記複数の区分される組は、車両用機器(5,6,9,
    11)の作動が走行運転に不具合となる重要な標準音声
    パターンの組と、車両用機器(5,6,9,11)の作
    動が走行運転に不具合とならない通常の標準音声パター
    ンの組とからなり、重要な標準音声パターンの組の閾値
    (Vth1)は、通常の標準音声パターンの組の閾値
    (Vth1)より小さいことを特徴とする車両用音声認
    識装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用音声認識装置に
    おいて、 前記音声認識手段(19)は、距離(L1)が閾値(V
    th1)より大きいとき、その判定した標準音声パター
    ンが一つ前に音声認識処理を行って判定された標準音声
    パターンと一致するとき、前記標準音声パターンを繰縦
    者が発した音声に基づいた音声パターンであると確定す
    るようにしたことを特徴とする車両用音声認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の車両
    用音声認識装置において、 前記音声認識手段(19)は、走行運転中に判定した標
    準音声パターンが、その判定した標準音声パターンに対
    する制御データに基づく車両用機器(5,6,9,1
    1)の作動が走行運転中に不具合な標準音声パターンで
    ある場合には、その判定した標準音声パターンに対する
    制御データを前記車両用機器制御手段(13)に出力し
    ないようにしたことを特徴とする車両音声認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の車両
    用音声認識装置において、 前記音声認識手段(19)は、操縦者の発した音声に基
    づいた音声パターンと予め用意された複数の標準音声パ
    ターンとの間の距離(L)のうち2番目に短い距離(L
    2)の標準音声パターンを求め、その2番目に短い距離
    (L2)と前記最も短い距離(L1)との偏差(ΔL)
    を求め、前記距離(L1)が閾値(Vth0,Vth
    1)との大小の比較とともに、その偏差(ΔL)が予め
    定めた基準距離偏差(ΔLth)より大きいとき、前記
    判定した標準音声パターンを操縦者が発した音声に基づ
    いた音声パターンであると確定するようにしたことを特
    徴とする車両用音声認識装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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