JP2000039817A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000039817A
JP2000039817A JP10207685A JP20768598A JP2000039817A JP 2000039817 A JP2000039817 A JP 2000039817A JP 10207685 A JP10207685 A JP 10207685A JP 20768598 A JP20768598 A JP 20768598A JP 2000039817 A JP2000039817 A JP 2000039817A
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JP10207685A
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Inventor
Nobuo Manabe
申生 真鍋
Hideo Matsuda
英男 松田
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
Hiranaga Yamamoto
平長 山本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各処理ブロックが移動可能であることを利用
して、デジタル複写機を利用する人毎に対応して操作性
の向上が図れ、かつ安全性を向上させる。 【解決手段】 分離された原稿読み取り部100を支え
る支持手段として複数の支柱250が画像再現出力部2
00に設けられている。複数の支柱250は画像再現出
力部200に対して上下方向に移動可能な構造になって
おり、画像再現出力部200内部に支柱駆動手段を備え
ている。支柱駆動ステップモーター253は回転し、支
柱駆動ギヤ252を介して支柱駆動軸251を回転させ
ることにより、支柱250を上下方向に昇降させる事が
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル方式の
原稿読み取り部と画像再現出力部とを上下に配置し、か
つ分離された構成の画像形成装置に関し、さらに詳しく
言えば原稿読み取り部を昇降させることにより操作性を
向上させる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アナログ電子写真方式の複写機のような
画像形成装置においては、原稿読み取り部と画像再現出
力部とを一体に組み合わせ、原稿からの反射光をレンズ
で直接感光体ドラム等の画像担持体に結像させて静電潜
像を形成する構成であった。そのため両者を分離するこ
とは不可能であった。
【0003】しかし、近年のデジタル電子写真方式の複
写機においては、原稿読み取り部で原稿画像を走査した
情報をデジタル信号に変換し、このデジタル信号に基い
て画像処理を行い、画像再現出力部においてレーザービ
ーム等の光書込み手段によって感光体ドラム等に静電潜
像を形成する構成となっている。従って、原稿読み取り
部と画像再現出力部とを一体にする必要性はなく、それ
ぞれを分離することが可能である。
【0004】また一方、コンピュータに接続して使われ
ている電子写真方式に限らずインクジェット方式やサー
マル転写方式等のカラープリンタとカラースキャナをド
ッキングさせて、デジタルカラー複写機の形態の商品も
現れてきている。このようにデジタル方式の原稿読み取
り部と画像再現出力部とを分離できる特徴を生かして、
画像形成装置の設置スペースを少なくすると共に、装置
の操作性を向上させることが可能である。
【0005】例えば、特開平5−197225号公報に
示された方法について簡単に説明する。原稿読み取り部
と画像再現出力部との間に空間を設けて、その空間部に
記録紙を排出させるようにし、画像形成装置の占めるス
ペースを少なくできるようにするとともに、デジタル方
式を用いる画像形成装置の各機構に対して、フロント側
からメンテナンスを行い得るようにしたものである。し
たがって装置本体の両側には突出物のない状態の装置を
構成することができ、画像形成装置の両側に、他の装置
を密接させた状態で配置することが可能となるので、ス
ペースを有効に活用することができる。また、原稿読み
取り部を画像再現出力部に対して記録紙排出部を大きく
開口させる状態に、揺動可能に設けられており、装置本
体の前側からメンテナンス等を行い得るようにして操作
性を向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが装置の操作性
を向上させる点では、デジタル方式の原稿読み取り部と
画像再現出力部とを分離できる特徴を生かしきれている
とは言えない。すなわちメンテナンス時のみの操作性向
上であり、デジタル複写機を利用する時点での利用者一
人一人に対する操作性向上にはなんら寄与していない。
デジタル複写機を利用する人毎に操作のし易い状態は異
なり、操作性向上に対して個人個人それぞれに対応する
デジタル複写機はいまだ実現されていないのが現状であ
る。
【0007】本発明の目的は、原稿読み取り部と画像再
現出力部等の各処理ブロックが移動可能であることを利
用して、デジタル複写機を利用する人毎に対応して操作
性の向上が図れ、かつ安全性を向上させる画像形成装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、処理
機能ごとに分割された処理ブロックと、前記処理ブロッ
クを移動できる移動手段と、前記処理ブロックと前記移
動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
前記移動手段を制御して、利用者の操作しやすい位置
に、前記処理ブロックを移動させることができることを
特徴とする画像形成装置である。ここで、処理ブロック
とは、例えば、原稿から画像情報を読取る原稿読取り部
や原稿を再現して用紙に再現する画像再現出力部などを
いう。
【0009】請求項2の発明は、さらに利用者が操作し
やすい位置を設定する操作手段を備えることを特徴とす
る請求項1記載の画像形成装置である。ここで、操作手
段とは、例えばキー入力や音声に入力などである。
【0010】請求項3の発明は、さらに利用者ごとの操
作しやすい処理ブロック位置の情報を記憶する記憶手段
を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前
記位置情報に基づいて前記処理ブロックを移動させるこ
とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。こ
こで、記憶手段とは、装置本体に内蔵されているメモリ
や装置本体に挿入して情報を伝達するICカードなどを
いう。
【0011】請求項4の発明は、前記制御手段は、処理
の終了を検知すると、あらかじめ設定したホームポジシ
ョンに各処理ブロックを移動することを特徴とする請求
項1乃至3記載の画像形成装置である。
【0012】請求項5の発明は、処理機能ごとに分割さ
れた処理ブロックと、前記処理ブロックを移動できる移
動手段と、前記処理ブロックと前記移動手段を制御する
制御手段とを備え、前記制御手段は、処理動作の状態に
応じて、各処理ブロックを移動させて、これらの配置か
ら動作状態を報知することを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0013】請求項6の発明は、処理機能ごとに分割さ
れた処理ブロックと、前記処理ブロックを移動できる移
動手段と、前記処理ブロックと前記移動手段を制御する
制御手段とを備え、前記制御手段は、電源のON/OF
F状態に応じて、各処理ブロックを移動させて、これら
の配置からON/OFF状態を報知することを特徴とす
る画像形成装置である。
【0014】請求項7の発明は、前記制御手段は、電源
のOFFの指示を受けると、所定の位置に各処理ブロッ
クを移動させてから、電源をOFFすることを特徴とす
る請求項6記載の画像形成装置である。
【0015】請求項8の発明は、前記制御手段は、電源
がONされた時、各処理ブロックを所定の位置に移動す
ることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置であ
る。
【0016】請求項9の発明は、処理機能ごとに分割さ
れた処理ブロックと、前記処理ブロックを移動できる移
動手段と、前記処理ブロックと前記移動手段を制御する
制御手段とを備え、前記制御手段は、トラブル状態に応
じて、各処理ブロックを所定の位置に移動させて、これ
らの配置からトラブル状態を報知することを特徴とする
画像形成装置である。
【0017】請求項10の発明は、前記制御手段は、ト
ラブルが取り除かれると、トラブル発生前の位置に各処
理ブロックを移動させることを特徴とする請求項9記載
の画像形成装置である。
【0018】請求項11の発明は、処理機能ごとに分割
された処理ブロックと、前記処理ブロックを移動できる
移動手段と、前記処理ブロックと前記移動手段を制御す
る制御手段とを備え、前記制御手段は、処理モードに応
じて、各処理ブロックを移動させて、これらの配置から
処理モードを報知することを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0019】請求項12の発明は、前記制御手段は、い
ずれのモードでもないときは、各処理ブロックを所定の
ホームポジションに配置して、いずれのモードでないこ
とを報知することを特徴とする請求項11記載の画像形
成装置である。
【0020】請求項13の発明は、前記制御手段は、あ
る処理モードで動作中に、他の処理モードを受け付ける
と、処理モード毎に設定しておいたタイミングで、該受
付モードに対応した配置に各処理ブロックを配置するこ
とを特徴とする請求項11記載の画像形成装置である。
このタイミングは、動作中の処理モードと受付処理モー
ドによりどちらを優先するかできまる。
【0021】請求項14の発明は、前記制御手段は、処
理の開始を検知すると、その処理モードを特定して、該
処理モードに対してあらかじめ設定された位置に、前記
移動手段により前記処理ブロックを移動させることを特
徴とする請求項11記載の画像形成装置である。
【0022】請求項15の発明は、前記制御手段は、ホ
ームポジションに復帰途中に、新たなモードを受け付け
た場合は、復帰動作を中断して、モード作業位置に処理
ブロックを移動することを特徴とする請求項4又は12
記載の画像形成装置である。
【0023】請求項16の発明は、前記制御手段は、前
記処理ブロックが移動途中に、他の処理モードを受け付
けた場合、優先される処理モードに対応した位置に処理
ブロックを移動させることを特徴とする請求項11記載
の画像形成装置である。
【0024】請求項17の発明は、前記制御手段は、前
記処理ブロックが移動途中に、他の処理モードを受け付
けた場合、優先される処理モードに対応した位置に処理
ブロックを移動させ、その間に処理が可能な処理ブロッ
クには処理を行わせることを特徴とする請求項11記載
の画像形成装置である。
【0025】請求項18の発明は、さらに、移動するこ
とを報知する報知手段を備え、前記制御手段は、処理ブ
ロックの移動前に、前記報知手段により、利用者に警告
することを特徴とする請求項1乃至17記載の画像形成
装置である。
【0026】請求項19の発明は、前記制御手段は、処
理ブロックが移動を妨げる状態を検知した場合は、移動
を停止あるいは逆方向に移動させることを特徴とする請
求項1乃至17記載の画像形成装置である。
【0027】請求項20の発明は、前記制御手段は、処
理ブロックが追加あるいは削除された場合、各処理ブロ
ックの補正位置を求めて、その位置に処理ブロックを移
動することを特徴とする請求項1乃至17記載の画像形
成装置である。
【0028】請求項21の発明は、前記制御手段は、各
処理ブロックによる補正値テーブルに基づいて補正位置
を求めることを特徴とする請求項1乃至17記載の画像
形成装置である。
【0029】請求項22の発明は、前記制御手段は、各
処理ブロックに補正位置情報が記憶されており、該補正
位置情報に基づいて補正位置を求めることを特徴とする
請求項1乃至17記載の画像形成装置である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明を行う。電子写真方式のデ
ジタルカラー複写機について説明を行うが、白黒デジタ
ル複写機であっても、またインクジェット方式あるいは
サーマル転写方式のデジタル複写機あるいはマルチファ
ンクションプリンタであっても構わない。原稿読み取り
部と画像再現出力部から構成される画像形成装置であれ
ば、本発明は適用できる。
【0031】図1は、本発明に係る画像形成装置である
デジタルカラー複写機の一実施形態を示す概略斜視図で
ある。デジタルカラー複写機1は,処理機能から大きく
分けて3つの処理ブロックに別れている。上部には原稿
台及び操作パネルが設けられていると共に、原稿台の上
面には該原稿台に対して開閉可能な状態で支持され、原
稿台面に対して所定の位置関係をもって自動原稿送り装
置が装着されている。さらに、原稿台下部には画像読み
取り光学系が構成されており、これらを総称して原稿読
み取り部100と呼ぶ。中央部は画像処理部および画像
形成部等が設けられたデジタル複写機の本体であり、こ
れらを総称して画像再現出力部200と呼ぶ。
【0032】また、下部においては、各種サイズの用紙
を供給するための用紙カセットを備え、用紙トレイ内に
積載収容されている用紙を1枚ずつ分離して画像再現出
力部側に向かって供給する給紙機構が設けられている。
これらを総称して給紙デスク部300と呼ぶ。但し、本
実施形態においては、画像再現出力部200の構成の中
に用紙カセットを一つ備えており、給紙デスク部300
はオプション扱いとしても良い。以上の3処理ブロック
からなるデジタルカラー複写機1において、図1
(a)、(b)、(c)に示すように、原稿読み取り部
100の位置を画像再現出力部200に対して自動昇降
機構(図示せず)により変化させる事が可能である点が
本発明のポイントである。
【0033】図2は、デジタルカラー複写機の原稿読み
取り部100と画像再現出力部200を示す正面断面の
略図である。本発明のポイントである自動昇降機構およ
びその動作説明は後述するとして、まずデジタルカラー
複写機の一般的なコピー動作について説明を行う。
【0034】上部の原稿読み取り部100において、原
稿台111上に装着された自動原稿送り装置112は、
両面原稿に対応した両面自動原稿送り装置ある。まず、
自動原稿送り装置112は、原稿Aの一方の面が原稿台
111の所定位置において対向するように原稿Aを搬送
する。この一方の面についての画像読み取りが終了した
後に、他方の面が原稿台111の所定位置において対向
するよう原稿Aを反転して原稿台111に向かって搬送
する。そして、1枚の原稿について両面の画像読み取り
が終了した後に、この原稿を排出し、次の原稿について
の両面搬送動作を実行する。なお、以上の原稿Aの搬送
および表裏反転動作は、複写機全体の動作に関連して制
御されるものである。
【0035】また、両面自動原稿送り装置112により
原稿台111上に搬送されてきた原稿Aの画像を読み取
るために、原稿台111の下方には画像読み取り光学系
110が構成されており、該原稿台111の下面に沿っ
て平行に往復移動する原稿走査体が配置されている。
【0036】この原稿走査体は、第1の走査ユニット1
13と、第2の走査ユニット114と、光学レンズ11
5と、光電変換素子(CCD)およびCCD駆動基板1
16とから構成されている。第1の走査ユニット113
は、原稿画像面を露光する露光ランプと原稿からの反射
光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとから
なり、原稿台下面において一定の距離を保ちながら所定
の走査速度で平行往復移動する。第2の走査ユニット1
14は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより
偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向
かって偏向する第2・第3ミラーからなり、第1の走査
ユニット113と一定の速度関係をもって平行往復移動
する。光学レンズ115は、第2の走査ユニットの第3
ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小して
所定の位置に光像を結像させる。光電変換素子(CC
D)およびCCD駆動基板116は、光学レンズにより
縮小された光像が結像され光像を順次光電変換して原稿
からの反射光像を電気信号として出力する。この光電変
換素子およびCCD駆動基板116により電気信号に変
換された原稿画像情報は、さらに後述する画像処理部に
転送され画像データとして所定の処理が施される。
【0037】次に原稿読み取り部100の下部に位置す
る画像再現出力部200について説明する。図2に示す
画像再現出力部200には、給紙機構211が設けられ
ており、用紙トレイ内に積載収容されている用紙を1枚
ずつ分離して記録部側に向かって供給する。そして1枚
ずつ分離供給された用紙は、画像形成部210の手前に
配置されたレジストローラ対212によりタイミング制
御搬送され、画像形成部とタイミングをとって再供給搬
送される。画像形成部210の下方には、略平行にのび
た転写搬送ベルト機構213が配置されており、駆動ロ
ーラ214と従動ローラ215などの複数のローラ間に
張架された転写搬送ベルト216に用紙を静電吸着させ
て搬送する構成となっている。
【0038】転写搬送ベルト機構213の下流側には用
紙上に転写形成されたトナー像を用紙上に定着させるた
めの定着装置217が配置されている。この定着装置2
17の定着ローラニップ間を通過した用紙は、搬送方向
切り換えゲート218を経て、排出ローラ219によ
り、原稿読み取り部100と画像再現出力部200との
間の空間に設けられた排紙トレイ220上に排出され
る。本実施形態では省スペース化のために原稿読み取り
部100と画像再現出力部200との間の空間に用紙を
排出しているが、用紙をこの空間に排出せずに、従来通
りデジタルカラー複写機の側面部より装置外に設けられ
た排紙トレイ(図示せず)上に排出しても、デジタル複
写機を利用する人毎に対応して操作性向上を図る本発明
の目的からすれば、まったく問題はない。
【0039】切り換えゲート218は、定着後の用紙を
排紙トレイ220へ排出するか、再び画像形成部に向か
って再供給するか選択的に用紙の搬送経路を切り換える
ものである。この切り換えゲート218により再び画像
形成部に向かって搬送方向を切り換えられた用紙は、ス
イッチバック搬送経路221を介して表裏反転の後画像
形成部へと再度供給される。
【0040】また、駆動ローラ214と従動ローラ21
5などにより略平行に張架された転写搬送ベルト216
の上側には、該転写搬送ベルト216に近接して搬送経
路上流側から順に第1、第2、第3及び第4の画像形成
ステーションPa,Pb,Pc,Pdが並設されてい
る。そして、転写搬送ベルト216は駆動ローラ214
によって、図2において矢印Zで示す方向に摩擦駆動さ
れ、前にも述べたように上記給紙機構211を通じて給
送される用紙Pを担持し、上述した画像形成ステーショ
ンPa,Pb,Pc,びPdへと順次搬送する。
【0041】各画像形成ステーションPa〜Pdは実質
的に同一の構成を有し、図2に示す矢印F方向に回転駆
動される感光体ドラム222a,222b,222c,
222dを含む。各感光体ドラムの周辺には、感光体ド
ラムを一様に帯電する帯電器223a,223b,22
3c,223dと、感光体ドラム上に形成された静電潜
像を現像する現像装置224a,224b,224c,
224dと、現像されたトナー像を用紙Pへ転写する転
写用ローラ225a,225b,225c,225d
と、感光体ドラム上に残留するトナーを除去するクリー
ニング手段226a,226b,226c,226dと
が感光体ドラムの回転方向に沿って順次配置されてい
る。
【0042】また、各感光体ドラム222a〜222d
の上方には、画像データに応じて変調されたドット光を
発する半導体レーザ素子(図示せず)と、半導体レーザ
素子からの光を主走査方向に偏向させるための偏向装置
240と、偏向装置により偏向されたレーザ光を感光体
表面に結像させるためのfθレンズ241やミラー24
2,243などから構成されるレーザービームスキャナ
ユニット227a,227b,227c,227dとが
それぞれ設けられている。
【0043】レーザービームスキャナ227aにはカラ
ー原稿画像のイエロー成分像に対応する画素信号が、レ
ーザービームスキャナ227bにはカラー原稿画像のマ
ゼンタ成分像に対応する画素信号が、レーザービームス
キャナ227cにはカラー原稿画像のシアン成分像に対
応する画素信号が、そして、レーザービームスキャナ2
27dにはカラー原稿画像のブラック成分像に対応する
画素信号がそれぞれ入力される。これにより各記録部の
感光体222上には色変換された原稿画像情報に対する
静電潜像が形成される。各記録部の上記現像装置227
aにはイエロー色のトナーが、現像装置227bにはマ
ゼンタ色のトナーが、現像装置227cにはシアン色の
トナーが、現像装置227dにはブラック色のトナーが
それぞれ収容されているので、各記録部において色変換
された原稿画像情報が各色のトナー像として再現され
る。
【0044】また、第1の画像形成ステーションPaと
給紙機構211との間には用紙吸着用(ブラシ)帯電器
228が設けられている。この吸着用帯電器228は転
写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211
から供給される用紙Pを上記搬送ベルト216上に確実
に吸着させた状態で、第1の画像形成ステーションPa
から第4の画像形成ステーションPdの間をずれること
なく搬送される。一方、第4の画像ステーションPdと
定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部
には除電器(図示されず)が設けられており、この除電
器には搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを
分離するための交流電流が印加されている。
【0045】上記構成のデジタルカラー複写機におい
て、用紙Pとしてカットシート状のものが使用される。
この用紙Pが、給紙カセットから送り出されて給紙機構
211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その
用紙Pの先端部分が上記センサー(図示せず)にて検知
され、このセンサから出力される検知信号によって、一
旦用紙はレジストローラ対212により停止する。そし
て、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdとタイミ
ングをとって図2の矢印Z方向に回転している搬送ベル
ト216側に送られる。このとき先に述べた吸着用帯電
器228により、搬送ベルト216は、所定の帯電が施
されているので、各画像ステーションPa〜Pdを通過
する間、安定搬送供給されることとなる。
【0046】各画像ステーションPa〜Pdにおいて
は、各色のトナー像が上記構成によりそれぞれ形成さ
れ、上記搬送ベルト216により静電吸着搬送される用
紙Pの支持面上に重ね合わされる。第4の画像ステーシ
ョンPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、先
端部分から除電用放電器(図示せず)により搬送ベルト
216上から剥離され定着装置217へと導かれる。そ
して最後にトナー画像が定着された用紙Pは用紙排出口
から排紙トレイ220上へと排出される。
【0047】これまでの説明では感光体への光書き込み
手段は、図2に示したようにビーム光を走査して露光す
るレーザービームスキャナー方式であったが、この他に
発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き
込み光学系(LEDヘッド)を用いても良い。LEDヘ
ッドはレーザービームスキャナーユニットに比べ、サイ
ズも小さく、また可動部分がなく無音であるという特徴
を有しており、複数個の光書き込みユニットを必要とす
るタンデム型のデジタルカラー複写機の構成では大きな
メリットとなり、今後多く採用されてくるものと思われ
る。
【0048】<デジタルカラー複写機を含むネットワー
クシステム構成の説明>図3はスタンドアローンとして
のデジタルカラー複写機1ではなく、デジタルカラー複
写機1を核としたネットワークシステム構成を示した図
である。画像情報入力方法としては、デジタルカラー複
写機1の原稿読み取り部100から原稿情報入力するの
みならず、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュ
ータ2、デジタルカメラ3、デジタルビデオカメラ4、
通信携帯端末5などの外部機器からの画像情報入力に対
応している。また、インターネットやイントラネットあ
るいはその他の高成長する通信インフラを通じ、遠隔地
より画像情報入力が可能となっている。
【0049】従って、これらの画像情報を出力するデジ
タル複写機は、マルチファンクションプリンタとして、
またネットワークプリンタとして重要な役割を果たすと
ともに、デジタル複写機のもつ機能の他に、さらに利用
する側から見て付加価値を持たせることが出来るシステ
ム構成となっている。
【0050】<画像処理部の回路説明>次にデジタルカ
ラー複写機に搭載されているカラー画像情報の画像処理
部の構成および機能を説明する。図4はデジタルカラー
複写機1に含まれている画像処理部のブロック構成図で
ある。このデジタル複写機1に含まれている画像の処理
部分は、画像データ入力部40、画像処理部41、ハー
ドディスク装置もしくはRAM(ランダムアクセスメモ
リ)等から構成される画像メモリー(半導体メモリー)
43、画像データ出力部42、中央処理装置(CPU)
44、画像編集部45、および外部インターフェイス部
46,47から構成されている。
【0051】画像データ入力部40は原稿読み取り部1
00に設けられ、白黒原稿あるいはカラー原稿画像を読
み取りRGBの色成分に色分解したラインデータに出力
することの出来る3ラインのカラーCCD40a、カラ
ーCCD40aにて読み取られたラインデータのライン
画像レベルを補正するシェーディング補正回路40b、
3ラインのカラーCCD40aにて読み取られた画像ラ
インデータのずれを補正するラインバッファなどのライ
ン合わせ部40c、3ラインのカラーCCD40aから
出力される各色のラインデータの色データを補正するセ
ンサ色補正部40d、各画素の信号の変化にめりはりを
持たせるよう補正するMTF補正部40e、画像の明暗
を補正して視感度補正を行うγ補正部40fなどから成
る。補正されたRGB画像データは画像データバスを通
り、一旦遅延メモリ43fに記憶される。さらに、この
RGB画像データは、再び画像データバスを通り画像処
理部41へ導かれる。
【0052】画像処理部41は、上記RGB信号よりモ
ノクロ画像データを生成するモノクロデータ生成部41
a(白黒原稿)と、RGB信号を記録装置の各記録部に
対応したYMC信号に変換し、またクロック変換する入
力処理部41b、入力された画像データが文字部なのか
網点写真なのか印画紙写真なのかをそれぞれを分離する
領域分離部41c、入力処理部41aから出力されるY
MC信号に基づいて下色除去処理を行い黒生成する黒生
成部41d、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信
号の各色を調整する色補正回路41e、設定されている
倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換するズー
ム処理回路41f、及び空間フイルタ41g、多値誤差
拡散や多値ディザなどの階調性を表現するための中間調
処理部41hなどから成っている。
【0053】中間調処理された各色YMCKの画像デー
タは画像メモリー(半導体メモリー)43eに一旦貯え
られる。画像メモリー(半導体メモリー)43eは、画
像処理部41から出力される8ビット4色の画像データ
を順次受け取り、すでに記憶されているRGB画像デー
タを書き換えながら記憶する。画像メモリー(半導体メ
モリー)43eは各色成分ごとに記憶容量が異なってい
る。これは、各画像ステーションの位置が異なり、同時
書き出しができないためで、下流側ほど書き出しタイミ
ングを遅らせる必要が有り、その分記憶容量は多く必要
となる。各レーザースキャナーユニットにそれぞれ書き
出し時間をずらして画像データを送り、各画像ステーシ
ョンの位置の補正を行なっている。
【0054】画像データ出力部42はレーザスキャナー
ユニット42b,42c,42d,42eからなる。レ
ーザコントロールユニット42aは、画像メモリー(半
導体メモリー)43eに記憶された各色画像データに基
づいてパルス幅変調を行い、このレーザコントロールユ
ニット42aから出力される各色の画像信号に応じたパ
ルス幅変調信号に基づいてレーザスキャナーユニット4
2b〜42eは各色成分ごとに対応したレーザ記録を行
う。一方必要に応じて画像メモリー(半導体メモリー)
43eに記憶された各色成分ごとの画像データはハード
ディスク43a〜43dに記憶管理される。
【0055】中央処理装置(CPU)44は、画像デー
タ入力部40、画像処理部41、画像メモリー43、画
像データ出力部42、さらに後述する画像編集部45、
および外部インターフェイス部46,47を所定のシー
ケンスに基づいてコントロールするものである。また画
像編集部45は、画像データ入力部40、画像処理部4
1、あるいは後述するインターフェースを経て、一旦画
像メモリー(ハードディスク)43a〜dに記憶された
画像データに対して所定の画像編集を施すためのもので
ある。この画像データの編集作業は、画像メモリー(半
導体メモリー)43eを用いて行われる。
【0056】さらにインターフェイス46は、デジタル
複写機1とは別に設けられた外部の画像入力処理装置
(通信携帯端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメ
ラ等)からの画像データを受け入れるための通信インタ
ーフェイス手段である。なお、このインターフェイス4
6から入力される画像データも、一旦画像処理部41に
入力して色空間補正などを行うことで、デジタル複写機
1の画像処理部210で取扱うことのできるデータレベ
ルに変換して、画像メモリー(半導体メモリー)43e
およびハードディスク43a〜43dに記憶管理される
こととなる。
【0057】さらに、インターフェイス47はパーソナ
ルコンピュータ2により作成された画像データを入力す
るプリンタインタフェースであり、またFAX受信した
画像データを受け入れるための白黒またはカラーFAX
インタフェースである。このインタフェース47から入
力される画像データは、すでにYMCK信号であり、一
旦中間調処理41hを施して画像メモリー(半導体メモ
リー)43eおよびハードディスク43a〜43dに記
憶管理されることとなる。
【0058】<デジタル複写機全体の制御構成の説明>
図5はデジタル複写機1の装置全体の各部を中央制御ユ
ニット(CPU)44により動作管理している状態を示
す図である。画像データー入力部40、画像処理部4
1、画像メモリー43、画像データー出力部42、及び
中央処理装置(CPU)44の詳細については、図3に
て説明した通りであって、重複するので今回説明は省略
する。
【0059】中央処理装置44は、その他、RADF、
スキャナー部、レーザープリンター部などデジタル複写
機1を構成する各駆動機構部をシーケンス制御により管
理すると共に、各部へ制御信号を出力している。さらに
中央処理装置44には、操作パネルからなる操作基板ユ
ニット48が相互通信可能な状態で接続されており、操
作パネル75の操作に応じて利用者が設定入力した複写
モード内容を示す制御信号を中央処理ユニット44に転
送して、デジタルカラー複写機1全体が設定されたモー
ドに応じて動作するように制御している。
【0060】また、中央処理ユニット44からは、デジ
タルカラー複写機1の各種動作状態を示す制御信号を、
操作基板ユニット48へと転送する。操作基板ユニット
48側では、この制御信号により、装置が現在どのよう
な状態にあるのかを表示部などにより表示し、利用者に
示すようになっている。
【0061】<操作パネルの説明>図6は、デジタルカ
ラー複写機における操作パネルを表したものである。こ
の操作パネルの中央部分には、タッチパネル液晶表示装
置6が配置されていて、その周囲に各種モード設定キー
群が配置されている。
【0062】このタッチパネル液晶表示装置6の画面上
には、常時画像編集機能を選択するための画面に切り換
える画面切り換え指示エリアがある。このエリアを指で
直接押圧操作すると、各種画像編集機能が選択できるよ
うに、液晶画面上に各種編集機能が一覧表示される。そ
の表示された各種編集機能の中から、利用者が所望する
機能が表示されている領域を指で触れることにより、編
集機能が設定される。
【0063】上記操作パネル上に配置された各種設定キ
ー群について簡単に説明する。7は液晶表示装置6の画
面の明るさを調整するダイヤル、8は倍率を自動的に選
択させるモードの設定する倍率自動設定キー、9は複写
倍率を1%きざみで設定するためのズームキー、10と
11は、固定倍率を読み出して選択するための固定倍率
キー、12は複写倍率を標準倍率(等倍)に戻すための
等倍キーである。13はコピー濃度調整を自動から手動
または、写真モードへと切り換えるための濃度切り換え
キー、14は手動モードまたは、写真モードの時に濃度
レベルを細かく設定するための濃度調整キー、15はデ
ジタルカラー複写機1の給紙部にセットされている用紙
サイズの中から希望する用紙サイズを選択するためのト
レイ選択キーである。
【0064】16は複写枚数を設定するための枚数設定
キー、17は複写枚数をクリアしたり、連続コピーを途
中で止める時に操作するクリアキー、18はコピーの開
始を指示するためのスタートキー、19は現在設定され
ているモードの全てを解除して標準状態に復帰させるた
めの全解除キー、20は連続コピー中に別の原稿に対す
るコピーを行いたい時に操作する割り込みキー、21は
複写機の操作が分からない時に操作することで複写機の
操作方法をメッセージ表示するための操作ガイドキー、
22は操作ガイドキー21の操作により表示されたメッ
セージの続きを表示させるためのメッセージ順送りキー
である。23は両面複写モードを設定するための両面モ
ード設定キー、24は複写機から排出される複写物を仕
分けるための後処理装置の動作モードを設定するための
後処理モード設定キーである。
【0065】25から27は、プリンターモード、ファ
クシミリモードに関する設定キーであり、25は送信原
稿を一旦メモリに蓄えてから送信するメモリ送信モード
キー、26はデジタル複写機のモードをコピーとファッ
クス、プリンターの間で切り換えるためのコピー/ファ
ックス・プリンターモード切り換えキー、27は送信先
電話番号を予め記憶させておき送信時にワンタッチ操作
で送信先に電話を発信させるためのワンタッチダイヤル
キーである。今回提示した操作パネル及びその操作パネ
ル上に配置される各種キーは、あくまでも1実施例であ
り、デジタルカラー複写機に搭載される各種機能により
操作パネル上に設けられるキーは異なってくることはい
うまでもない。
【0066】<原稿読み取り部の自動昇降機構の説明>
図1および図2に示すように、分離された原稿読み取り
部100を支える支持手段として複数の支柱250が画
像再現出力部200に設けられている。複数の支柱25
0は画像再現出力部200に対して上下方向に移動可能
な構造になっており、図2に示すように画像再現出力部
200内部に支柱駆動手段を備えている(図2の右側は
一部省略)。
【0067】支柱250はパイプ構造であり、内部にめ
ネジが切られている。このめネジに勘合するおネジを備
えた支柱駆動軸251には、支柱駆動ギヤ252が設け
られている。さらに、支柱駆動ギヤ252には、支柱駆
動ステップモーター253がギヤ接続されている。中央
処理装置(CPU)44からの指示により支柱駆動ステ
ップモーター253は回転し、支柱駆動ギヤ252を介
して支柱駆動軸251を回転させることにより、支柱2
50を上下方向に昇降させる事ができる。この移動可能
な複数の支柱250の上に、原稿読み取り部100は、
設置されており、中央処理装置(CPU)44からの支
柱駆動ステップモーター253への駆動ステップ数の指
示に従う。上記支柱駆動手段により、原稿読み取り部1
00は、所定の位置に昇降させることが可能である。
【0068】次に本発明の目的とする操作方法について
説明する。この操作は、デジタル複写機を利用する人毎
の身長や姿勢に対応して、原稿台面および操作パネル面
の高さを上記自動昇降機構により適正高さにするもので
ある。
【0069】デジタル複写機を利用する人は背の高い
人、低い人、子供、車椅子に乗った人など、千差万別で
ある。従って、原稿ハンドリングや操作キー等の操作し
易い高さは個人ごとに違っているので、簡単な操作で各
利用者にとって適正な高さに変更することが必要であ
る。
【0070】図7は、各個人にとって操作性の良い適正
高さに変更するためのタッチパネル液晶表示装置6の操
作画面の1実施例である。利用者が「アップ」選択エリ
ア61を押圧すると、中央処理装置(CPU)44は、
支柱駆動ステップモーター253に対して所定のステッ
プ数だけ駆動するよう指示を出す。該ステップ数に応じ
て支柱250は上昇し、原稿読み取り部100も上昇す
る。こうして、自分に適した高さになるまで「アップ」
選択エリア61の押圧を繰り返す。同様に、もし原稿台
111の高さおよび操作パネル75の高さが高すぎる時
は、利用者は「ダウン」選択エリア62を押圧する。中
央処理装置(CPU)44は、支柱駆動ステップモータ
ー253に対して所定のステップ数だけ逆方向に駆動す
るように指示を出す。ステップ数に応じて支柱250は
下降し、原稿読み取り部100も下降する。こうして
「ダウン」選択エリア62の押圧を繰り返すことにより
自分に適した高さにする。また「アップ」と「ダウン」
選択エリアの間にある「標準」選択エリア63を押圧す
ると、あらかじめ設定された標準的な高さであるホーム
ポジションの高さに戻す事ができる。
【0071】自分に適した高さであるかを判断するため
に、図7に示すように、「テスト」選択エリア64を設
けている。この「テスト」選択エリア64は、本体の動
作と直接関係がなく、操作のし易さのみを確認するエリ
アである。そのため、自分に適した操作面の高さかどう
か操作面を触りながらチェックする場合、もし操作面の
他のキーを押圧してもデジタルカラー複写機は何ら変化
は生じず、単に入力感を得るための音を出すのみであ
る。
【0072】また、この他に自分に適した高さであるか
を判断するために、「アップ」「ダウン」選択エリア6
1,62の押圧状況に応じて、タッチパネル液晶表示装
置6には参考情報が表示される。例えば、図8に示すよ
うに「アップ」「ダウン」選択エリア61,62の押圧
状況に応じて原稿読み取り部100を昇降させるが、そ
の高さに適した標準的な身長を操作画面上に表示する。
その他にデジタルカラー複写機の高さの変化がわかるよ
うな概略図を表示させると共に、その高さと原稿読み取
り部100と画像再現出力部200との距離を数字で表
示させても良い(図示せず)。こうして操作部からの指
示に応じて操作部および原稿読み取り部100は自動昇
降するが、自動昇降に応じて液晶画面上の参考情報表示
が変化するので、デジタルカラー複写機の利用者はこの
参考情報を自分に合った適正高さかどうかの判断材料の
一つとし、迷う事なくすばやく決定できる。
【0073】次に操作画面の他の実施例を、図9に示
す。利用者の身長を数値キー16より、数値入力する事
により、液晶表示装置6の表示エリア68に身長を表示
する。中央処理装置(CPU)44は、あらかじめ設定
された身長と適正な原稿読み取り部100の高さの対比
テーブルを参照し、支柱駆動モーター253に対して所
定のステップ数だけ駆動するよう指示を出す。ステップ
数に応じて支柱250は上昇または下降し、原稿読み取
り部100も上昇または下降する。こうして、身長に関
連する情報を操作部75より入力すると、入力された身
長情報に対応するあらかじめ設定され記憶されているマ
シン高さに自動昇降するので、その都度昇降させて自分
に合った適正な位置を探さなくても良く、即座に適正な
高さに昇降し、すぐに本来のコピー操作を行うことがで
きる。
【0074】さらに他の実施例として、図10に示すよ
うに、身長又は姿勢の選択エリア69を表示する。利用
者の身長にあるいは操作する姿勢に該当する選択エリア
69を押圧する。中央処理装置(CPU)44は、あら
かじめ設定された身長と適正な原稿読み取り部100の
高さの対比テーブルを参照し、支柱駆動モーター253
に対して所定のステップ数だけ駆動するよう指示を出
す。ステップ数に応じて支柱250は上昇または下降
し、原稿読み取り部100も上昇または下降する。操作
する時の姿勢は、デジタル複写機を立って操作するので
はなく、デスクの横に設置し椅子に座ったまま操作した
り、車椅子に座ったままの操作を想定している。
【0075】しかし、座った姿勢に適した高さに変更し
ようとして、高さ変更のための操作を行なう時、図10
に示したようなタッチパネル液晶表示画面上での操作
は、車椅子に座ったままではタッチパネル液晶表示画面
が見づらく非常に困難である。従って、図11に示すよ
うに画像再現出力部200の前面あるいは原稿読み取り
部100の前面にタッチパネル液晶表示装置6とは別に
専用キー65を設ける。こうして、車椅子等に座ったま
ま適正高さに変更する事ができ、その後の操作は適正な
高さになった操作パネル上で可能であり、操作性の良い
デジタルカラー複写機を得る事ができる。すなわち、椅
子に座ったまま、この専用キーを押圧すると、中央処理
装置(CPU)44は、あらかじめ設定された高さにな
るように、支柱駆動モーター253に対して所定のステ
ップ数だけ駆動するよう指示を出す。ステップ数に応じ
て支柱250は下降し、原稿読み取り部100も下降す
る。操作終了時あるいは出力完了時に「標準」選択エリ
ア63を押圧する事により、原稿読み取り部100は上
昇し、原稿読み取り部100と画像再現出力部200と
の間の空間が広がり、排紙トレイ220上に排出された
用紙は簡単に取り出す事ができる。
【0076】また、同様に高さ変更の指示を操作パネル
から行なわずに、音声入力により行なう事も可能であ
る。所定の言葉を発するとこの言葉に応じて、中央処理
装置(CPU)44は、支柱駆動モーター253に対し
て所定のステップ数だけ駆動するよう指示を出す。ステ
ップ数に応じて支柱250は下降または上昇し、原稿読
み取り部100も下降または上昇する。たとえば、車椅
子等に座ったまま所定の言葉を発すると、この言葉に応
じて原稿読み取り部100は、あらかじめ設定された操
作のし易い高さまで下降する。その後の操作は、適正な
高さになった操作パネル上から可能となり、バリアフリ
ーな操作性の良いデジタル複写機を得ることができる。
【0077】しかし、上述の方法では、デジタルカラー
複写機を利用するたびに、利用者は自分に合った適性高
さになるように「アップ」あるいは「ダウン」選択エリ
アの押圧を繰り返す必要が有り、操作が煩わしく、また
時間もかかる欠点が有る。これを解決するため、個人を
特定するための情報および個人毎の適性高さ等の個人情
報をデジタル複写機に記憶させることにより、その都度
昇降させて適正な位置を探さなくても、また自分の適性
高さを覚えておく必要もない。一旦登録すればコード入
力あるいはカード入力その他音声入力等の簡単な操作に
より、また即座に利用者ごとに適正な高さに原稿読取り
部の高さを変えることができる。
【0078】<個人情報登録の説明>図12は個人を特
定するための情報および個人毎の適性高さ等の個人情報
を登録する為のタッチパネル液晶表示装置6の操作画面
の一実施例である。まず、個人を特定するための個人コ
ードNo.を数字キー16を用いて入力する。操作画面に
は、入力した個人コードが表示エリア70に表示され
る。次に利用者にとって適性な高さになるよう「アッ
プ」選択エリア61または「ダウン」選択エリア62を
押圧して高さを調整する。この時、適正高さを登録する
人にとって適正な高さかどうか、確認しながら登録作業
ができるように、実際に入力操作に応じて、原稿読み取
り部100を自動昇降させる。
【0079】すなわち、「アップ」選択エリア61を押
圧すると、中央処理装置(CPU)44は、支柱駆動ス
テップモーター253に対して所定のステップ数だけ駆
動するよう指示を出す。このステップ数に応じて支柱2
50は上昇し、原稿読み取り部100も上昇する。自分
に適した高さになるまで「アップ」選択エリア61の押
圧を繰り返す。同様に、もし原稿台111の高さおよび
操作パネル75の高さが高すぎる時は、「ダウン」選択
エリア62を押圧することにより、中央処理装置(CP
U)44は支柱駆動ステップモーター253に対して所
定のステップ数だけ逆方向に駆動するよう指示を出す。
このステップ数に応じて支柱250は下降し、原稿読み
取り部100も下降する。「ダウン」選択エリア62の
押圧を繰り返すことにより自分に適した高さにする。
【0080】さらに、自分に適した高さであるかを判断
するために、図8に示したように、本体の動作と直接関
係のない操作のし易さのみを確認する「テスト」選択エ
リア64を設けている。自分に適した操作面の高さかど
うか操作面を触りながらチェックする場合、もし操作面
の他のキーを押圧すれば不都合が生じるので、押圧して
もデジタルカラー複写機は何ら変化は生じず、単に入力
感を得るための音を出す機能のみの「テスト」選択エリ
ア64を設けている。
【0081】また、この他に自分に適した高さであるか
判断するために、「アップ」「ダウン」選択エリアの押
圧状況に応じて、タッチパネル液晶表示装置6には参考
情報が表示される。例えば、図13に示すように「アッ
プ」「ダウン」選択エリアの押圧状況に応じて原稿読み
取り部100を昇降させるが、その高さに適した標準的
な身長を操作画面の表示エリア67に表示する。その他
にデジタルカラー複写機の高さの変化がわかるような概
略図を表示させると共にその高さと原稿読み取り部と画
像再現出力部との距離を数字で表示させても良い(図示
せず)。
【0082】この様な確認作業により、適性高さである
と判断すると、図12及び図13の「登録」選択エリア
66を押圧する。この「登録」選択エリア66の押圧に
よってデジタル複写機は個人を特定するための情報およ
び個人毎の適性高さ等の個人情報を記憶し、登録作業は
完了する。こうして、操作部からの入力操作により、個
人毎の適性高さが確定され、登録記憶されるので、適正
高さが一律に決定されるのではなく、個人の意志によっ
て適正高さを確定する事ができる。また、個人毎の適性
高さの登録時において、入力操作に応じて原稿読み取り
部100は自動昇降を行なうので、適正高さを登録する
人にとって適正な高さかどうか、確認しながら登録作業
ができる。
【0083】上述の方法では「アップ」「ダウン」選択
エリア61,62の押圧により、原稿読み取り部100
を昇降させるが、1段階づつ昇降させていては、時間が
かかるという問題があるが、これを解決する方法を次に
説明する。
【0084】図14に示すように利用者の身長を数値入
力する事により、中央処理装置(CPU)44はあらか
じめ設定された身長と適正な原稿読み取り部100の高
さの対比テーブルを参照し、支柱駆動モーター253に
対して所定のステップ数だけ駆動するよう指示を出す。
入力された身長は、表示エリア68に表示される。ステ
ップ数に応じて、支柱250は、いっきに上昇または下
降し、原稿読み取り部100もいっきに上昇または下降
する。この後、利用者にとって適正な高さになるよう
「アップ」選択エリア61または「ダウン」選択エリア
62を押圧して高さを微調整することにより登録作業の
時間短縮がはかれる。
【0085】さらに他の実施例としては図15に示すよ
うに利用者の身長にあるいは操作する姿勢に該当する選
択エリア69を押圧する事により、中央処理装置(CP
U)44は、あらかじめ設定された身長と適正な原稿読
み取り部100の高さの対比テーブルを参照し、支柱駆
動モーター253に対して所定のステップ数だけ駆動す
るよう指示を出す。ステップ数に応じて、支柱250
は、いっきに上昇または下降し、原稿読み取り部100
もいっきに上昇または下降する。座操作する時の姿勢
は、デジタル複写機を立って操作するのではなく、デス
クの横に設置し椅子に座ったまま操作したり、車椅子に
座ったままの操作を想定している。この後、利用者にと
って適正な高さになるよう「アップ」選択エリア61ま
たは「ダウン」選択エリア62を押圧して高さを微調整
することにより、登録作業の時間短縮がはかれる。
【0086】次に個人ごとに登録するのではなく、複数
の人の個人情報を一括して登録でき短時間に登録作業が
できる方法について説明する。まず所定のフォーマット
の用紙に個人を特定するための情報および個人毎の身長
など適性高さを決定するための情報を登録したい人すべ
て記入する。これを原稿読み取り部100の原稿台1に
セットし読み込ませる。デジタル複写機は認識機能を搭
載しており、読み込んだ各個人を特定するための情報よ
り、個人コードNo.を記憶する。また同様に読み込んだ
各個人の身長等より、あらかじめ設定された身長と適正
な原稿読み取り部100の高さの対比テーブルに基いて
適性高さを記憶する。この様にして一括登録を行う事が
できる。
【0087】上述の方法ではデジタル複写機の持つ原稿
読み取り部100を利用したが、この他にデジタル複写
機1にネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ
2あるいは通信携帯端末5などからも一括また個人毎の
登録が可能である。すなわちパーソナルコンピュータ2
あるいは通信携帯端末5の所定のフォーマット画面にお
いて、画面指示に従って、個人を特定するための情報お
よび個人毎の身長など適性高さを決定するための情報を
順次入力し、最後にデジタル複写機1にこれら情報を転
送する。転送された各個人を特定するための情報より個
人コードNo.を記憶する。また同様に読み込んだ各個人
の身長等よりあらかじめ設定された身長と適正な原稿読
み取り部100の高さの対比テーブルに基いて適性高さ
を記憶することにより登録作業は完了する。
【0088】<高さ変更指示の説明>上述した登録方法
により一旦デジタル複写機1に個人ごとの適性高さを記
憶させると、それ以降は簡単な操作で短時間で利用者ご
とに適正な高さに操作部を含む原稿読み取り部を昇降さ
せることができる。図16は高さ変更指示するためのタ
ッチパネル液晶表示装置6の操作画面の1実施例であ
る。登録時に登録した個人を特定するための個人コード
No.を操作部の枚数設定キー16の数字キーを用いて入
力する。入力された個人コードNo.に対応させて記憶さ
れている適性高さになるよう、中央処理装置(CPU)
44は支柱駆動モーター253に対して所定のステップ
数だけ駆動するよう指示を出す。ステップ数に応じて支
柱250は、いっきに上昇または下降し、原稿読み取り
部100もいっきに上昇または下降する。
【0089】また同様に高さ変更の指示を操作パネルか
ら行なわずに、音声入力により行う事も可能である。個
人コードNo.を発すると、この個人コードNo.に応じて、
中央処理装置(CPU)44は支柱駆動モーター253
に対して所定のステップ数だけ駆動するよう指示を出
す。ステップ数に応じて、支柱250は、いっきに下降
または上昇し、原稿読み取り部100もいっきに下降ま
たは上昇する。
【0090】<ICカード方式の説明>上記の方法では
デジタル複写機を利用する際にその都度、操作部より個
人コードNo.を枚数設定キー16の数字キーを用いて入
力する必要があり、煩わしいという問題点がある。これ
を解決する方法として個人ごとに持つICカード等の利
用が考えられる。デジタル複写機本体には個人を特定す
るための個人コードNo.も個人毎の適性高さ等の情報は
記憶せず、ICカード等に個人情報としてマシン高さを
記憶させる。このICカードをデジタル複写機に装着す
るとデジタル複写機はICカードの持つ適性高さ情報を
読み取り、中央処理装置(CPU)44は支柱駆動モー
ター253に対して所定のステップ数だけ駆動するよう
指示を出す。ステップ数に応じて支柱250はいっきに
上昇または下降し、操作部を含む原稿読み取り部100
もいっきに上昇または下降する。このようにICカード
をデジタル複写機に装着するという簡単な操作で、利用
者にとって操作性の良い最適な高さに自動的に短時間で
昇降させることができる。
【0091】<ホームポジションの説明>「アップ」あ
るいは「ダウン」選択エリアの押圧によって適性高さに
変える方法とあらかじめ個人毎に適性高さを登録し、コ
ード入力あるいはカード入力その他音声入力等の簡単な
個人を特定する操作により適正な高さに変える方法につ
いて説明したが、いずれの方法においても適性高さにす
る移動のための時間が必要である。そこで、標準的な高
さの操作部を含む原稿読取り部の位置をホームポジショ
ンとすることにより、標準高さのホームポジションのま
ま使用し、時間を優先することができる。また、前述の
ように、利用者自身の適性高さに変更し、操作性を優先
させることもでき、利用者の選択肢が増えることにな
る。
【0092】このホームポジションの設定方法につい
て、次に説明する。デジタルカラー複写機1の工場出荷
時に、仕向け地別の平均身長から割り出した高さをホー
ムポジションとして、仕向け地別にあらかじめ設定して
おく。また、デジタルカラー複写機1の設置時におい
て、サービスマンあるいは利用者が直接ホームポジショ
ンの高さを設定してもよい。
【0093】また、上述の個人毎の適性高さを登録する
方法において、デジタルカラー複写機1に登録された登
録者全員の適性高さの平均値を演算し、この平均値を標
準の高さとしてホームポジション設定してもよい。国
(仕向け地)毎の平均身長から割り出した標準高さより
も、実際に利用する登録員全員の適性高さの平均値のほ
うがより効果が高くなる。すなわち、前回使用した人の
適性高さから変更するよりも登録者の平均値であるホー
ムポジションから変更するほうが短時間で適性高さに変
えることができる。また利用者自身の適性高さに変更せ
ずに、登録者の平均値であるホームポジションのまま使
用してもよい。
【0094】次に操作部を含む原稿読取り部がホームポ
ジションに復帰する条件について説明する。図7に示す
ように「アップ」と「ダウン」選択エリアの間にある
「標準」選択エリア63を押圧することにより、あらか
じめ設定された標準的な高さであるホームポジションの
高さに戻す事ができる。しかし、この方法では、デジタ
ルカラー複写機を次に利用する人が、手動で「標準」選
択エリア63を押圧する必要があり、時間的ロスが生じ
る。そこでデジタルカラー複写機利用者が適性高さ位置
での作業終了後、所定時間経過すると自動的にホームポ
ジションに戻るように制御を行う。次に利用する人にと
って、手動でホームポジションに変える必要がなく、即
座に自分自身の適性高さの変更作業に入れる。また利用
者自身の適性高さに変更せずにそのままホームポジショ
ンで使用することもできる。
【0095】上述の方法において、デジタルカラー複写
機利用者の作業終了時を記録紙の排出時点とすることも
可能であるが、記録紙が排出されてから所定時間経過後
にホームポジションに戻ると、利用者が単に次の操作に
手間取って時間が経過しているにもかかわらず、突然自
動的にホームポジションに戻り利用者を驚かしてしまう
問題がある。
【0096】そこで、デジタルカラー複写機利用者の作
業終了時として、画像記録された用紙が排紙トレイ22
0から取り除かれた時点をもって作業終了と判断する。
排紙トレイ220下部に設置された排紙トレイ用紙検知
センサー255により排出された用紙の検知を行なう。
図17に、作業終了後、所定時間経過すると自動的にホ
ームポジションに戻る制御を示すフローチャートを示
す。記録紙の排出完了後(ステップS11)、中央処理
装置44は、排紙トレイ用紙検知センサー255によ
り、用紙が取り除かれたことを検知する(ステップS1
2)。そして、用紙無しの検知から時間カウントを開始
して所定時間経過後(ステップS13)、ホームポジシ
ョンまでの距離を演算する(ステップS14)。CPU
44は、記憶されている現在の高さとホームポジション
との差からモーター駆動ステップ数と回転方向を演算
し、支柱駆動モーター253に駆動指示を出す。支柱駆
動モーター253の駆動により(ステップS15)、操
作部75と原稿読取り部100は一体となって昇降し、
ホームポジションに復帰する(ステップS16)。利用
者が操作に手間取って時間が経過しても、突然自動的に
ホームポジションに戻り利用者を驚かすことはない。
【0097】また他の実施例として、原稿が原稿台11
1から取り除かれた時点をもって作業終了と判断するこ
ともできる。原稿読取り部100に設けられている原稿
サイズ検知センサー(図示せず)により原稿のサイズと
共に有無検知をも行う。図18に、この制御のフローチ
ャートを示している。記録紙の排出完了後(ステップS
21)、原稿サイズ検知センサーにより、原稿が取り除
かれたことを検知してから(ステップS22)、時間カ
ウントを開始する。所定時間経過後(ステップS2
3)、記憶されている現在の高さとホームポジションと
の差からモーター駆動ステップ数と回転方向を演算し
(ステップS24)、支柱駆動モーター253に駆動指
示を出す。支柱駆動モーター253の駆動により(ステ
ップ25)、操作部を含む原稿読取り部100は昇降
し、ホームポジションに復帰する(ステップS26)。
【0098】ただし、作業終了から所定時間経過する前
に次の作業が開始された場合、操作中にもかかわらず、
そのまま所定時間経過後ホームポジションに昇降させる
と、利用者は予期せぬ動作に驚いてしまう。従って、次
の利用者が作業を開始したことを所定時間経過する前に
検知すると、所定時間経過しても自動的にホームポジシ
ョンには復帰させない。
【0099】図19に、この制御に関するフローチャー
トを示す。基本的には図18のフローチャートと同じで
あるが、異なるのはステップS27を追加した点であ
る。すなわち、原稿台上の原稿の有無を確認後(ステッ
プS22)、所定時間経過前においては、ステップ27
で次の作業が開始されたかを確認し、開始されていれ
ば、ホームポジションに復帰させない。作業開始と判断
するのは、原稿を原稿台111にセットする為に原稿押
えカバーの開閉センサー(図示せず)により原稿押えカ
バーがオープンにされた時、また他の実施例として自動
原稿送り装置112の原稿検知センサー(図示せず)に
より原稿の積載が検知された時、さらに他の実施例とし
て原稿サイズ検知センサーにより原稿台111上に原稿
がセットされたことを検知した時、さらに他の実施例と
して操作部の操作キー等の入力が検知された時が考えら
れる。
【0100】<原稿読取り部の位置と動作状態の説明>
次に本発明の目的とするところの動作状態に応じてデジ
タル複写機の原稿読取り部100の位置をあらかじめ設
定された所定の位置に自動的に移動させることにより、
装置の動作状態を報知する方法について詳しく説明す
る。上記の動作状態とは、例えば、記録開始時の状態、
記録動作完了時の状態、用紙ジャム、用紙切れ等のトラ
ブル時の状態、電源OFF時の状態、ウォームアップ時
の状態等があり、これらの動作状態がデジタル複写機の
外観を見ることにより即座にわかれば、デジタル複写機
の利用者にとって非常に効率の良いものとなる。
【0101】例えば、デジタル複写機により原稿複写を
行いたい場合、デジタル複写機の所まで行ったもののプ
リンタ出力中であったり、ファックス受信中であったり
して無駄足を踏むことがよく有る。したがって利用者に
とって、複写可能な状態に有るのか、無いのかがデジタ
ル複写機の前まで行かなくとも、遠くからわかれば非常
に効率が良く便利なものになる。
【0102】図1(a)は、原稿読取り部100が最も
下がった位置で有り、電源OFF時の状態、および用紙
ジャムや用紙切れ等のトラブル時の状態であることを示
すデジタル複写機の斜視図である。従って、原稿複写を
行いたい場合において、デジタル複写機がこの外観であ
る時は、いくら待っても複写が取れる状態にならないこ
とを示しており、すぐにデジタル複写機のところに行っ
て、何らかの対処が必要であることを示している。
【0103】図1(b)は、ウォームアップ時の状態あ
るいは記録動作開始時の状態、すなわち記録動作中であ
ることを示すデジタル複写機の斜視図である。従って、
原稿複写を行いたい場合において、デジタル複写機が、
この外観である時はデジタル複写機のところに行っても
無駄足になることを示しており、しばらく待つ必要が有
ることを示している。
【0104】図1(c)は、記録動作完了時の状態、す
なわち複写可能であることを示すデジタル複写機の斜視
図である。従って、原稿複写を行いたい場合において、
デジタル複写機が、この外観である時にデジタル複写機
の所に行けば複写が取れることを示している。上記の実
施例のように、各動作状態に対して原稿読取り部100
の位置はあらかじめ設定されている。動作状態に応じ
て、中央処理装置(CPU)44は、支柱駆動ステップ
モーター253へ回転方向と駆動ステップ数の指示を行
う。支柱駆動ステップモーター253の駆動により、上
記支柱駆動手段を介して原稿読取り部100は所定の位
置に移動する。
【0105】図1(b)と図1(c)に示したように、
記録動作完了後の複写可能な状態において、記録動作中
の原稿読取り部100の位置よりも高い位置に原稿読取
り部100を自動的に上昇させる。このことにより、利
用者はデジタル複写機の高さを見れば複写可能かどうか
が遠くから見ても容易にわかると共に、原稿読取り部1
00と画像再現出力部200との間の空間を拡大するこ
とができ、排紙トレイ上に排出された記録紙を容易に取
り出すことができる。
【0106】図20は上述した省スペースのデジタル複
写機に対応する周辺装置である省スペース型の後処理装
置(ソーター)400を接続したところの斜視図であ
る。通常の後処理装置(ソーター)と異なり、その排出
口は原稿読取り部100よりも高い位置に有り、しかも
デジタル複写機本体の外側には排紙トレイを突出させ
ず、内側に排紙トレイを設けた省スペース型の後処理装
置(ソーター)400である。この省スペース型の後処
理装置(ソーター)400は自動移動機構を備えてお
り、デジタル複写機本体に対して上下に移動できる構造
となっている(図示せず)。
【0107】図20(a)は、ウォームアップ時の状態
あるいは記録動作開始時の状態、すなわち記録動作中で
あることを示すデジタル複写機と後処理装置(ソータ
ー)400の斜視図である。従って、原稿複写を行いた
い場合において、デジタル複写機がこの外観である時は
デジタル複写機のところに行っても無駄足になることを
示しており、しばらく待つ必要が有ることを示してい
る。
【0108】図20(b)は、記録動作完了時の状態す
なわち複写可能であることを示すデジタル複写機の斜視
図である。従って原稿複写を行いたい場合において、デ
ジタル複写機がこの外観である時にデジタル複写機の所
に行けば複写が取れることを示している。上記の実施例
のように後処理装置(ソーター)400の位置は、各動
作状態に対応して、あらかじめ設定されている。動作状
態に応じて中央処理装置(CPU)44は、後処理装置
(ソーター)400内の駆動ステップモーターへ回転方
向と駆動ステップ数の指示を行う。駆動ステップモータ
ーの駆動により、後処理装置(ソーター)400は所定
の位置に移動する。
【0109】次に、図20(b)に示したように、記録
動作完了後の複写可能な状態において、記録動作中の後
処理装置(ソーター)400の排紙トレイ部の位置より
も低い位置に後処理装置(ソーター)400の排紙トレ
イ部を自動的に下降させる。このことにより、利用者は
デジタル複写機の高さを見れば複写可能かどうかが遠く
から見ても容易にわかると共に、小さい人でも排紙トレ
イ上に排出された記録紙を容易に取ることができる。
【0110】次に、例えば原稿読取り部100と省スペ
ース型の後処理装置(ソーター)400の排紙トレイ部
が図21のように、それぞれ3つの位置に移動できると
すれば、それぞれの組み合わせにより、6通りのパター
ンができ、そのうちの5つのパターンに各動作状態を割
り振ることができる。
【0111】図22および図23は、この各動作状態に
おけるデジタル複写機の外観を示す斜視図である。図2
2(a)は、原稿読取り部100と後処理装置(ソータ
ー)400が最も下がった位置に有り、電源OFF時の
状態であることを示すデジタル複写機の斜視図である。
従って、原稿複写を行いたい場合において、デジタル複
写機がこの外観である時は、いくら待っても複写が取れ
る状態にならないことを示しており、デジタル複写機の
ところへ行き電源を入れる必要が有ることが遠くからで
も判断できる。
【0112】図22(b)は、用紙ジャムや用紙切れ等
のトラブル時の状態であることを示すデジタル複写機の
斜視図である。従って、原稿複写を行いたい場合におい
て、デジタル複写機がこの外観である時は、いくら待っ
ても複写が取れる状態にならないことを示しており、す
ぐにデジタル複写機の所に行って、ジャム処理あるいは
用紙の補充等の対処が必要であることを示している。図
22(a)と図22(b)は、いずれも原稿読取り部1
00が最も下がった位置に有り、デジタル複写機がこの
外観の時はすぐにデジタル複写機のところに行って、何
らかの対処が必要であることを示している。
【0113】図22(c)は、ウォームアップ時の状態
であることを示すデジタル複写機の斜視図である。従っ
て、原稿複写を行いたい場合において、デジタル複写機
がこの外観である時は、数分後には複写可能になること
を示しており、デジタル複写機のところに行って複写準
備を行えば決して無駄足になることはない事を示してい
る。
【0114】図23(a)は、記録動作開始時の状態す
なわち記録動作中であることを示すデジタル複写機の斜
視図である。従って、原稿複写を行いたい場合におい
て、デジタル複写機がこの外観である時は、いつ記録動
作が完了するのかわからない為、デジタル複写機のとこ
ろに行っても無駄足になることを示しており、しばらく
持つ必要が有ることを示している。また、記録動作は行
っていないが、プリンタやファックスのジョブを受け付
けた状態の時も、図23(a)の外観の位置に原稿読取
り部100と排紙トレイ部は移動する。
【0115】図23(b)は、記録動作完了時の状態す
なわち複写可能であることを示すデジタル複写機の斜視
図である。従って、原稿複写を行いたい場合において、
デジタル複写機がこの外観である時に、デジタル複写機
の所に行けば複写が取れることを示している。このよう
に自動移動機構を備え、動作状態に応じてデジタル複写
機の原稿読取り部と排紙トレイ部の位置をあらかじめ設
定された所定の位置に自動的に移動させるので、デジタ
ル複写機の原稿読取り部と排紙トレイ部の位置の組み合
わせにより報知できる動作状態の種類が増える。従って
利用者が原稿読取り部と排紙トレイ部の位置の組み合わ
せを見て現在の動作状態がより詳しくわかり、より的確
な対応が図れる。
【0116】以上電子写真方式のカラー&デジタル複写
機の実施例で説明を行ってきたが、インクジェット方式
あるいはサーマル転写方式等の他の方式であっても本発
明は適用され、さらに画像形成装置以外の情報処理装置
においても本発明は適応される。
【0117】上述のいくつかの動作状態の中で電源ON
/OFF状態に応じてデジタル複写機の原稿読取り部1
00の位置をあらかじめ設定された所定の位置に自動的
に移動させることにより、装置の動作状態を報知する方
法についてさらに詳しく説明する。
【0118】電源ON/OFFの状態が、デジタル複写
機の外観を遠くから見ただけで即座にわかるということ
は利用者にとって非常に有効である。例えば、デジタル
複写機により原稿複写を行いたい場合、デジタル複写機
の所まで行ったものの電源OFFの状態で、その場で電
源ONにしてもウォームアップ時間が必要な為、すぐに
複写できないことが有る。従って、デジタル複写機の前
まで行ってからわかるより、あらかじめわかれば、仕事
の優先順位を変え複写作業を後回しにすることもでき、
仕事の効率はアップする。また、もし何台かデジタル複
写機がその部署に有ってそれぞれ電源ON/OFFの状
態が外観を見ることによりわかれば、直接電源ONのデ
ジタル複写機の所に行くことができ効率が良くなる。こ
のように利用者にとって、電源ONの状態に有るのか、
電源OFFの状態に有るのかが、デジタル複写機の前ま
で行かなくとも、遠くから見るだけでわかれば非常に効
率が良く便利なものになる。そのため電源OFF時に原
稿読取り部100を、電源ON状態でのいろいろな動作
状態(ウォームアップ中、記録動作中、待機中等)の原
稿読取り部100の位置とは異なる位置に自動的に移動
させる。
【0119】利用者が電源スイッチをOFFした時にす
ぐに電源供給をストップすれば、原稿読取り部100を
所定の位置に移動させる支柱駆動ステップモーター25
3への電源供給もストップし、当然原稿読取り部100
を所定の位置へ移動させることはできない。従って、電
源スイッチが切られてもすぐに電源供給をストップせず
に、あるいは部分的にストップせずに、中央処理装置4
4や支柱駆動ステップモーター253等への電源供給を
行い、原稿読取り部100が所定の位置に移動してから
電源供給のストップを行う。図24のフローチャートに
示すように、電源スイッチがOFFされると(ステップ
S31)、その時点での原稿読取り部100の位置から
電源OFF時の所定位置までの移動ステップ数を中央処
理装置44にて演算する(ステップS32)。支柱駆動
ステップモーター253に演算されたステップ数の駆動
指示を出し駆動させ(ステップS33)、原稿読取り部
100の移動完了後に(ステップS34)電源供給をス
トップする(ステップS35)。
【0120】また、図25のフローチャートは他の実施
例であり、電源スイッチがOFFされると(ステップS
41)、支柱駆動ステップモーター253により原稿読
取り部100を下降させる(ステップS42)。原稿読
取り部位置センサー255により電源OFF状態におけ
る原稿読取り部100の所定の位置に原稿読取り部10
0が有るかどうかをチェックする(ステップS43)。
CPU44は、所定の位置に原稿読取り部100が有る
かが検知されるまで、ステップS42に戻り、支柱駆動
ステップモーター253の駆動を行う。所定の位置に原
稿読取り部100が有ることが検知されると、原稿読取
り部100の移動完了後に(ステップS44)電源供給
をストップさせる(ステップS45)。
【0121】次に、電源OFF状態の時の高さである
が、電源OFF状態の原稿読取り部100の位置は、電
源ON状態の時の原稿読取り部100の位置よりも低い
方が望ましい。電源OFF状態の時の原稿読取り部10
0の位置を低くし重心を下げることによって、電源を切
るだけで容易に設置場所の移動ができ、また、その状態
で出荷すれば梱包コスト、運送コストの低価格化が図れ
るというメリットがある。また、電源ON時の原稿読取
り部100の位置を電源OFFの状態の原稿読取り部1
00の位置より高くし、操作部を含む原稿読取り部10
0を操作し易い高さにしたり、記録紙が取り出し易い高
さに設定することにより電源ON状態での機能を最大限
に生かすことができる。
【0122】電源OFF時にデジタル複写機の原稿読取
り部100を自動的に下降させ、図26(a)のように
原稿読取り部100と画像再現出力部200との間の空
間を無くしてしまうと、もし排出された記録紙を取り忘
れて電源スイッチをOFFした場合等、排出された記録
紙はデジタル複写機より取り出せなくなってしまう。そ
こで図1(a)に示すように原稿読取り部100を最も
低い位置へ移動させても、排紙トレイ220上に排出さ
れた記録紙が確認でき、しかも取り出せるだけの空間を
設ける事によって上記問題を解決している。また他の実
施例として図26(b)に示すように原稿読取り部10
0を下降させるが、排紙トレイ220上に排出された記
録紙が確認でき、しかも取り出せるだけの空間を残した
位置を電源OFF状態の位置に設定する事によって上記
問題を解決している。
【0123】出荷時のデジタル複写機の形態を最もコン
パクトに、しかも重心を下げる事によって、梱包および
運送コストが安くなり、輸送時の安全性も高くする事が
できる。そのためデジタル複写機の原稿読取り部100
の位置を図1(a)、または図26(a)のようにもっ
とも下降させた形態にする。
【0124】次に電源ON時において電源OFF状態で
の原稿読取り部100の位置とは異なる位置に原稿読取
り部100を自動的に移動させる。本実施例では電源O
Nによりすぐに図1(b)のウォームアップ状態に入
り、この外観を見れば今電源ON状態にあるかかが遠く
からでも即座にわかる。
【0125】電源スイッチをOFFにしても原稿読取り
部100の移動が完了するまでは電源供給をストップし
ないことはすでに説明したが、もし停電等において電源
供給がストップした場合は、電源OFF状態の所定の位
置には移動させることができない。従って、次に電源供
給が開始されると、停止している位置を電源OFF状態
での位置と間違えて判断し、中央処理装置44は支柱駆
動ステップモーターに駆動指示を出し、本来の電源ON
時の所定位置とは異なった位置へ原稿読取り部100を
移動させてしまう誤動作を引き起こす問題がある。
【0126】これを解決する為、電源ON時において原
稿読取り部位置センサー255により原稿読取り部10
0の位置のチェックを行う。図2の支柱250に取り付
けられたセンサー遮蔽板256が電源OFF時には原稿
読取り部位置センサー255の位置に有り、原稿読取り
部位置センサー255はこれを検知し、原稿読取り部1
00が所定位置に有ることが確認できる。もし原稿読取
り部位置センサー255がセンサー遮蔽板256を検知
できなければ、原稿読取り部100が何らかの問題によ
り電源OFF状態の所定位置に無かったことを示してお
り、このような場合、中央処理装置44は原稿読取り部
位置センサー255がセンサー遮蔽板256を検知する
まで原稿読取り部を移動させる。
【0127】図27のフローチャートに示すように、電
源ON時に(ステップS51)原稿読取り部位置センサ
ー255がセンサー遮蔽板256を検知できなければ
(ステップS52)、中央処理装置44は支柱駆動ステ
ップモーター253に駆動指示を出し(ステップS5
6)、原稿読取り部100を下降させ(ステップS5
7)、原稿読取り部位置センサー255がセンサー遮蔽
板256を検知するまでステップモーター駆動を行う。
原稿読取り部位置センサー255がセンサー遮蔽板25
6を検知すると、中央処理装置44は支柱駆動ステップ
モーターに所定ステップ数の逆回転の駆動指示を出し
(ステップS53)、原稿読取り部100を電源ON時
の所定の位置へ上昇させる(ステップS55)。こうし
て原稿読取り部100の移動を完了する(ステップS5
5)。
【0128】図28は、本発明に係るデジタル複写機の
全体構造を示す斜視図である。図28(a)〜(c)
は、図1(a)〜(c)と同じであるので説明は省略す
る。図28(d)は用紙ジャムあるいは用紙がなくなり
供給不能となったり、またその他装置トラブルなどの状
態であることを示すデジタル複写機の斜視図である。従
って、デジタル複写機が、この外観である時は、いくら
待っても複写が取れる状態にならないことを示してお
り、デジタル複写機のところに行ってトラブル内容に応
じて何らかの対処が必要であることを示している。
【0129】上述のいくつかの動作状態の中で用紙ジャ
ム等のトラブル発生に応じてデジタル複写機の原稿読取
り部100の位置をあらかじめ設定された所定の位置に
自動的に移動させることにより、装置の動作状態を報知
する方法についてさらに詳しく説明する。
【0130】用紙ジャム等のトラブル発生がデジタル複
写機の外観を遠くから見ただけで即座にわかるというこ
とは利用者にとって非常に有効である。例えば、デジタ
ル複写機で原稿複写を行いたい場合、デジタル複写機の
所まで行ったものの先に使用した利用者が用紙ジャムを
放置したままの為に複写できないことが有る。特にデジ
タル複写機のプリンタモードで使用した場合、用紙ジャ
ムが起こっても利用者がその場にいない為、用紙ジャム
に気づかずに故意ではなく、そのまま放置してしまうこ
とが有る。従って、デジタル複写機の前まで行かなくて
も、遠くからまた利用者だけに限らず回りにいる人が用
紙ジャム等のトラブル発生の状態をデジタル複写機の外
観を見ただけでわかれば、すぐにデジタル複写機の所に
行き、トラブル内容に応じて何らかの対処をすばやく行
う事ができる。トラブル状態を不特定多数の人に報知す
ることにより、いち早くシステムダウンの状態から復帰
することができ、作業効率もアップすることができる。
このように利用者にとって、用紙ジャム等のトラブル発
生がデジタル複写機の前まで行かなくとも、遠くから見
るだけでわかれば、非常に効率が良く便利なものにな
る。
【0131】そのため、図28(d)に示すように用紙
ジャム等のトラブル発生時に原稿読取り部100を、他
のいろいろな動作状態(電源OFF状態、ウォームアッ
プ中の状態、記録動作中の状態、記録動作完了の状態
等)の原稿読取り部100の位置とは異なる位置に自動
的に移動させる。
【0132】他の実施例としては、動作状態に応じた原
稿読取り部100の位置の種類を減らす為に、共通点の
ある動作状態をまとめて一つの原稿読取り部の位置とす
る事ができる。例えば、用紙ジャム等のトラブル状態の
原稿読取り部100の位置と電源OFFの状態の位置
を、図28(a)に示す同一位置にする事ができる。こ
の二つの状態の共通点は、そのままいくら待っても複写
できる状態にならず、デジタル複写機の所に行って何ら
かの対処が必要な点である。この場合、電源OFF状態
かトラブル状態かはデジタル複写機の所へ行ってみなけ
ればわからないが、原稿読取り部100の位置の種類が
減るので、誤認することが無くなるメリットがある。
【0133】さらに図28(a)に示すように用紙ジャ
ム等のトラブル発生時の原稿読取り部の位置は他の動作
状態(電源OFF状態、ウォームアップ中の状態、記録
動作中の状態、記録動作完了の状態等)の位置よりも高
くする。これにより利用者はデジタル複写機の高さを見
れば、今用紙ジャム等のトラブル発生状態かどうかが遠
くからでも即座にわかると共に、すぐにトラブルに対処
できる空間を原稿読取り部100と画像再現出力部20
0との間に確保できる効果がある。図29に示したよう
に排紙ローラー219付近で用紙ジャムが発生した場合
に、上部カバー260を矢印方向に開いて装置内に詰ま
った用紙を取り除くため、上部カバー260の開閉スペ
ースだけでなく十分な作業スペースが原稿読取り部10
0と画像再現出力部200との間に確保できる。
【0134】デジタル複写機の電源スイッチをOFFす
ると原稿読取り部100は自動的に下降し、図28
(a)の位置に移動する。このように装置の電源ON/
OFF状態を装置の外観を変化させて報知する方法につ
いては前述の通りである。ここでは上述した用紙ジャム
等のトラブル発生状態での原稿読取り部100の位置と
電源OFFの状態の所定位置が異なる場合において、ト
ラブル発生状態で電源スイッチがOFFされた時の処理
方法について説明する。
【0135】図30のフローチャートに示すように、通
常状態で電源スイッチOFFされると(ステップS6
1)トラブルか否かを確認する(ステップS61)。ト
ラブル状態でなければ、その時点での原稿読取り部10
0の位置から電源OFF状態の所定位置までの移動ステ
ップ数を中央処理装置44にて演算し(ステップS6
3)、支柱駆動ステップモーター253に演算されたス
テップ数の駆動指示を出し(ステップS64)、原稿読
取り部100を下降させ(ステップS65)、移動完了
後(ステップS66)に電源供給をストップする(ステ
ップS67)。
【0136】もし、トラブル発生状態で電源スイッチが
OFFされると、すでに所定の位置に原稿読取り部が移
動を完了していれば(ステップS68)、即座に電源供
給をストップする(ステップS67)。まだトラブル発
生状態の原稿読取り部100の所定位置に到達する前に
電源スイッチがOFFされた場合は(ステップS6
8)、CPU44がステップモーターに駆動指示を与え
る(ステップS69)。原稿読取り部100を上昇させ
(ステップS70)トラブル発生状態の所定の位置へ移
動完了後(ステップS71)、電源供給をストップする
(ステップS67)。
【0137】デジタル複写機の外観つまり原稿読取り部
100の位置を見て、トラブルが発生していることがわ
かった利用者がデジタル複写機の所へ行き操作部の液晶
表示を見れば、どのようなトラブル発生かがわかる。例
えば、用紙トレイ内に積載収容されている用紙がなくな
り、供給不能になったことがわかれば、利用者は給紙ト
レイを引き出し、用紙をそのトレイ内にセットして元に
戻すことによりトラブルに対する処置が終わり、中央処
理装置44はこのトラブルに対する処置の完了に基づい
て、記憶しているトラブル発生前の位置へ原稿読取り部
100を自動的に移動させる。
【0138】また他のトラブル例として、利用者は用紙
ジャムが発生していることが操作部の液晶表示によりわ
かれば、前カバーを開きあるいは上部カバー260を開
いて詰まっている場所から用紙を取り除く。取り除いた
後、カバーを閉めるとトラブルに対する処置が終わり、
中央処理装置44はトラブル発生前の位置を記憶してお
り、その位置へ原稿読取り部100を自動的に移動させ
る。トラブルに対する処置の終了に基づいてトラブル発
生前の状態にすばやく復帰させるので、中断時間が最小
限に押さえられる。
【0139】しかし、トラブルに対する処置が終わった
つもりでも、まだ不十分な場合が有る。例えば利用者が
用紙ジャムのトラブルに対処し終わったと思いカバーを
閉じると、上記方法ではトラブルに対する処置が完了し
たと中央処理装置44は判断し、トラブル発生前の位置
へ原稿読取り部100を自動的に移動させる。その後ス
タートキー18を押してジョブの再開を指示すると、再
び用紙ジャムを検知しジャム表示が成されると共に、原
稿読取り部100はトラブル状態の所定位置へ移動す
る。これは装置内に詰まった用紙を全て取り除いていな
いのに気づかずに、トラブルに対する処置を終えた為に
起こる現象である。したがってこのような問題を起こさ
ない為に、トラブルに対する処置の終了と装置の動作可
能かどうかの状態確認結果に基づいて、原稿読取り部1
00はトラブル発生前の原稿読取り部の位置へ自動的に
移動するように制御する。つまり用紙が全て取り除かれ
ているかどうか動作可能な状態が確認されるまで原稿読
取り部はトラブル発生前の位置へ自動的に移動させな
い。この方法により何度も原稿読取り部を昇降させるこ
と無く、中断時間を最小限に押さえることができる。
【0140】トラブル状態の例として用紙ジャムおよび
用紙無しの場合について説明したが、この他にトナー切
れの状態や、マシン異常の状態においても本発明は適用
される。
【0141】次に、各モードに応じてデジタルカラー複
写機1の原稿読取り部100の位置をあらかじめ設定さ
れた所定の位置に自動的に移動させることにより、装置
が現在何のモードであるかを報知する方法について詳し
く説明する。上記の各モードとは、例えば原稿複写モー
ドのほかにプリンタモードやファクシミリ受信モードや
ファクシミリ送信モード等がある。デジタルカラー複写
機1の外観を見ることにより、いずれのモードであるか
が即座にわかれば、デジタルカラー複写機1の利用者に
とって非常に効率の良いものとなる。
【0142】例えば、デジタルカラー複写機1により原
稿複写を行いたい場合、デジタルカラー複写機1の所ま
で行ったもののプリンタ出力中であったり、ファックス
受信中であったりして無駄足を踏むことがよく有る。し
たがって、利用者にとって、デジタルカラー複写機1が
現在どういうモードであるかがデジタルカラー複写機1
の前まえ行かなくとも、遠くからわかれば非常に効率が
良く便利なものになる。
【0143】図1(a)は原稿読取り部100が最も下
がった位置で有り、電源OFF時の状態であることを示
すデジタルカラー複写機1の斜視図である。従って、原
稿複写を行いたい場合において、デジタルカラー複写機
1がこの外観である時は、いくら待っても複写が取れる
状態にならないことを示しており、デジタルカラー複写
機1のところに行って電源を投入する必要があることを
示している。
【0144】図1(b)は原稿複写モードであることを
示すデジタルカラー複写機1の斜視図である。デジタル
カラー複写機1がこの外観である時は、プリンタ出力も
ファックス受信も成されていないことがわかり、原稿複
写中かもしくは原稿複写可能状態を示している。従って
原稿複写を行いたい場合において、デジタルカラー複写
機1がこの外観であり、かつデジタルカラー複写機1の
前に人がいなければ原稿複写が可能であることを示して
いる。
【0145】図1(c)はプリンタモードであることを
示すデジタルカラー複写機1の斜視図である。従って、
原稿複写を行いたい場合において、デジタルカラー複写
機1がこの外観である時に、デジタルカラー複写機1の
所に行っても原稿複写ができないことを示している。上
記の実施例では、原稿複写モードが通常選択されている
モードであり、ファックス受信や、プリンタ出力ジョブ
をデジタルカラー複写機1が受け付けた時、それぞれの
モードに切り換えられる。
【0146】各モードに対応して原稿読取り部100の
位置は、図1のように、あらかじめ設定されている。各
モードに応じて、中央処理装置(CPU)44は、支柱
駆動ステップモーター253へ回転方向と駆動ステップ
数の指示を行う。支柱駆動ステップモーター253の駆
動により、上記支柱駆動手段を介して、原稿読取り部1
00は、所定の位置に移動する。
【0147】各モードとして、例えば原稿複写モードの
ほかに、プリンタモードやファクシミリ受信モードやフ
ァクシミリ送信モード等がある。これらの各モード毎に
原稿読取り部の位置を割り当てると原稿読取り部の位置
の種類が増え、遠くからデジタル複写機の外観を見た場
合、その差が小さいため現在何のモードにあるかわかり
にくく、誤った判断をしてしまうことがある。
【0148】従って、各モードに応じた原稿読取り部1
00の位置の種類を減らす為に、共通点のあるモードを
まとめて一つの原稿読取り部100の位置とする事がで
きる。例えば、プリンタモードの原稿読取り部100の
位置とファックス受信モードの位置を図1(c)に示す
同一位置にする事ができる。この二つのモードの共通点
は、ネットワークあるいは回線を通じデータが送られ、
デジタルカラー複写機1の前で利用者が操作しなくても
自動的に出力される点である。従って、これらのモード
の原稿読取り部100の位置は、いずれも出力された用
紙の取り出し易さがポイントである。この場合、プリン
タモードかファックス受信モードかはわからないが、い
ずれかのモードで出力中であり、デジタルカラー複写機
1が、この外観の時は原稿複写あるいはファックス送信
は不可であるということが確認できる。このようにプリ
ンタモードとファックス受信モード時の原稿読取り部1
00の位置を同じにするので、原稿読取り部100の位
置の種類が減り、遠くからでも確実に他モードの原稿読
取り部100の位置との識別ができる。
【0149】また、原稿複写モードの原稿読取り部10
0の位置とファックス送信モードの位置を図1(b)に
示す同一位置にする事ができる。この二つのモードの共
通点は、デジタルカラー複写機1の前で利用者が原稿の
ハンドリング及び操作パネル75からの入力操作が必要
な点である。従って、これらのモードの原稿読取り部1
00の位置は、いずれも原稿ハンドリング及び操作パネ
ル75からの入力操作のし易さがポイントとなる。この
方法では原稿複写モードかファックス送信モードかはわ
からないが、少なくともデジタルカラー複写機1の前に
人がいなければ、原稿複写あるいはファックス送信可能
であることが確認できる。
【0150】さらに図1(b)及び(c)に示すように
プリンタモード時もしくはファックス受信モード時の原
稿読取り部の位置を原稿複写モード時もしくはファック
ス送信時の位置より高くする。これにより、利用者はデ
ジタルカラー複写機1の高さを見れば、現在何のモード
であるかが即座にわかると共に、プリンタモード時もし
くはファックス受信モード時は原稿読取り部100と画
像再現出力部200との間の空間、すなわち用紙排出部
220の空間をできるだけ大きく取る事により、用紙を
容易に取り出すことができる。また原稿複写モード時も
しくはファックス送信モード時はデジタルカラー複写機
1の高さをプリンタモード時もしくはファックス受信モ
ード時よりも下げて適性高さにする事により、利用者に
とって原稿のハンドリングおよび入力操作がし易くな
る。
【0151】他の実施例として原稿複写モード時もしく
はファックス送信モード時は、画像再現出力部200で
記録された定着後の用紙は、排出路切換えゲート(図示
せず)により、図31(a)に示すように、デジタルカ
ラー複写機1の側面から排紙トレイ270へ排出され
る。この排紙トレイ270に排出される時は、通常の複
写機と同様に記録された面を上向きに最終ページから順
に排出される。これは記録面を上にして排出されてくる
ので、画像再現状態をそのまま直接確認できるというメ
リットがある。また、これらのモード時の原稿読取り部
100の位置は、利用者にとって原稿のハンドリングお
よび入力操作がし易くなる適正高さに設定されている。
【0152】なお、すでに図2の断面図を用いて説明し
たように、切り換えゲート218は、定着後の用紙を排
紙トレイ220へ排出するか、両面記録のため再び画像
形成部に向かって再供給するか選択的に搬送経路を切り
換えるものであった。しかし、ここでいう排出路切換え
ゲート(図示せず)は、定着後の用紙を原稿読取り部1
00と画像再現出力部200との間の空間の排紙トレイ
220へ排出するか、デジタルカラー複写機1の側面に
設けられた排紙トレイ270へ排出するか選択的に用紙
の排出経路を切り換えるものである。
【0153】次に、プリンタモード時もしくはファック
ス受信モード時は、原稿読取り部100を上昇させ、原
稿読取り部100と画像再現出力部200との間の空間
をできるだけ大きくとる。そして上記の排出路切換えゲ
ート270により、この空間に設けられた排紙トレイ2
20へ記録された用紙を排出する。図31(b)に示す
ように、用紙排出部220の空間をできるだけ大きくと
る事により、用紙を容易に取り出す事ができる。
【0154】この排紙トレイ220に排出される時は、
通常のプリンタと同様に記録された面を下向きに1ペー
ジ目から順に排出される。これはパソコン等より1ペー
ジ目から順にデータが転送されてくる為であり、下向き
に1ページ目から順に排出する事により後で並べ替える
必要が無いというメリットがある。ファックス受信時も
同様に1ページ目からデータが送られてくる為、下向き
に1ページ目から順に排出する事により後で並べ替える
必要が無いというメリットがある。
【0155】このように原稿複写モード時もしくはファ
ックス送信モード時はフェイスアップで排出し、プリン
タモード時もしくはファックス受信モード時はフェイス
ダウンで排出することにより、従来の複写機とプリンタ
を別々に使い分けていた利用者にとって、本発明のデジ
タル複写機を戸惑うこと無く使用できる。
【0156】次に、各モードに応じてデジタルカラー複
写機1の原稿読取り部100の位置をあらかじめ設定さ
れた所定の位置に自動的に移動させると共に、いずれの
モードでもない状態、すなわち新しいジョブを待ち受け
ている状態の時、あらかじめ設定された所定位置(ホー
ムポジション)に自動的に移動させ、装置が現在何のモ
ードであるか、あるいは、いずれのモードでもない状態
であるかを報知する方法について詳しく説明する。
【0157】上記の各モードとは、例えば、原稿複写モ
ードのほかにプリンタモードやファクシミリ受信モード
やファクシミリ送信モード等があり、デジタルカラー複
写機1の外観を見ることにより、いずれのモードである
かがわかり、さらに上記のいずれのモードでもない状
態、すなわち新しいジョブを待ち受けている状態が、デ
ジタルカラー複写機1の外観を見ることにより即座にわ
かれば、デジタルカラー複写機1の利用者にとって非常
に効率の良い便利なものとなる。
【0158】例えば、デジタルカラー複写機1により原
稿複写を行いたい場合、デジタルカラー複写機1の所ま
で行ったもののプリンタ出力中であったり、ファックス
受信中であったりして無駄足を踏むことがよく有る。し
たがって利用者にとって、デジタルカラー複写機1が現
在どういうモードであるか、新しいジョブを待ち受けて
いる状態であるかかがデジタルカラー複写機1の前まで
行かなくとも、遠くからわかれば非常に効率が良く便利
なものになる。
【0159】図28(a)は、原稿読取り部100が最
も下がった位置で有り、電源OFF時の状態であること
を示すデジタルカラー複写機1の斜視図である。従っ
て、原稿複写を行いたい場合において、デジタルカラー
複写機1が、この外観である時はいくら待っても複写が
取れる状態にならないことを示しており、デジタルカラ
ー複写機1のところに行って電源を投入する必要がある
ことを示している。
【0160】図28(b)は原稿複写モードあるいはフ
ァックス送信モードであることを示すデジタルカラー複
写機1の斜視図である。デジタルカラー複写機1が、こ
の外観である時は、原稿複写中かもしくはファックス送
信中であることを示している。従って、原稿複写を行い
たい場合において、デジタルカラー複写機1がこの外観
である時は、デジタルカラー複写機の前に人がいなくて
も原稿複写が不可能であることを示している。
【0161】図28(c)は各モードのいずれでもない
状態、すなわち新しいジョブを待ち受けている状態であ
ることを示すデジタル複写機1の斜視図である。原稿複
写を行いたい場合において、デジタル複写機1がこの外
観である時にデジタル複写機1のところへ行けば、原稿
複写が可能であることを示している。
【0162】図28(d)はプリンタモードあるいはフ
ァックス受信モードであることを示すデジタルカラー複
写機1の斜視図である。従って、原稿複写を行いたい場
合において、デジタルカラー複写機1が、この外観であ
る時にデジタルカラー複写機1の所に行っても原稿複写
ができないことを示している。
【0163】各モード及びいずれのモードでもない状態
に対応して原稿読取り部100の位置は図28(a)
(b)(c)(d)のようにあらかじめ設定されてお
り、各モード及びいずれのモードでもない状態に応じ
て、中央処理装置(CPU)44は、支柱駆動ステップ
モーター253へ回転方向と駆動ステップ数の指示を行
う。原稿読取り部100は、支柱駆動ステップモーター
253の駆動により、上記支柱駆動手段を介して、所定
の位置に移動する。上記のいずれのモードでもない状態
は、すなわち新しいジョブを待ち受けている状態であ
り、この状態の原稿読取り部100の位置をホームポジ
ションとする。従って、例えば、原稿複写モードでのジ
ョブが終了すると、原稿読取り部100はホームポジシ
ョンに戻り、またプリンタモードでのジョブが終われば
同様にホームポジションに戻る。
【0164】図28(c)に示した位置が原稿読取り部
100のホームポジションであり、この位置は図28
(b)に示した原稿複写モードあるいはファックス送信
モードでの原稿読取り部100の位置と図28(d)に
示したプリンタモードあるいはファックス受信モードで
の原稿読取り部100の位置との略中間位置である。こ
の位置にホームポジションを設ける事により、ホームポ
ジションからそれぞれのモードの位置までの移動にかか
る時間はほぼ等しくでき、どちらか一方への移動に極端
に時間がかかってしまうということは無くなる。
【0165】しかし、上述の方法では原稿読取り部10
0の位置の種類が増え、遠くからデジタル複写機の外観
を見た場合、その差が小さいため、現在何のモードであ
るか見間違ってしまうことがある。従って、他の実施例
として、各モードに応じた原稿読取り部100の位置の
種類を減らす為に、ホームポジションといずれかのモー
ドをまとめて一つの原稿読取り部の位置とする事ができ
る。例えば、原稿複写モードの原稿読取り部100の位
置とファックス送信モードの位置をホームポジションと
し、図28(b)に示した位置にまとめる事が可能であ
る。この二つのモードの共通点は、デジタルカラー複写
機1の前で利用者が原稿のハンドリング及び操作パネル
75からの入力操作が必要な点である。
【0166】つまり、利用者がデジタル複写機の前に立
った時点から作業はスタートし、いかに短時間でジョブ
を終了するかがポイントである。その為にはホームポジ
ションから原稿複写モードあるいはファックス送信モー
ドの原稿読取り部の位置へ移動する時間が少なければ少
ないほうが良い。従って原稿複写モードあるいはファッ
クス送信モードの原稿読取り部100の位置をホームポ
ジションにするのが作業効率の点でベストである。
【0167】一方、プリンタモードではデジタル複写機
から離れた位置でパソコン等よりデータ転送を行い、利
用者は出力されてから用紙を取りに行くので、転送時間
及び取りに行く時間の間にホームポジションからプリン
タモードの原稿読取り部100の位置へ移動させれば良
く、時間的余裕は十分にあり、作業効率を落とすことは
ない。ファックス受信モードにおいても出力されるまで
にホームポジションからファックス受信モードの原稿読
取り部100の位置に移動すれば良く、こちらも作業効
率を落とすことはない。
【0168】さらに、他の実施例として、デジタル複写
機1の良く使われるモードの原稿読取り部100の位置
がホームポジションに自動設定される。例えば、プリン
タ出力よりも原稿複写が多い部署においては原稿複写モ
ードの原稿読取り部100の位置がホームポジションに
自動設定され、プリンタ出力が多い部署では、プリンタ
モードの原稿読取り部100の位置がホームポジション
に自動設定される。デジタル複写機は利用されたモード
を記憶管理し、それぞれのモードの利用状況が所定の比
率を超えると、そのモードの原稿読取り部100の位置
がホームポジションに切り替わる。例えば、工場出荷時
のデフォルトのホームポジションは原稿複写モードの原
稿読取り部100の位置であるが、ある部署において所
定期間後あるいは所定利用回数経過後、プリンタモード
の利用率が70%を超えたとすると、ホームポジション
は自動的にプリンタモードの原稿読取り部100の位置
に切り替わる。その後、利用状況が変わり原稿複写モー
ドの利用が増え、プリンタモードの利用率が60%をき
ると原稿複写モードの原稿読取り部の位置がホームポジ
ションに自動的に切り替わる。このようにホームポジシ
ョンの設定に利用者の手を煩わすこと無く、利用環境に
応じた効率の良いデジタル複写機を提供する事ができ
る。
【0169】さらに他の実施例として、デジタル複写機
の原稿読取り部100のホームポジションを操作パネル
より設定できるようにしている。従って、デジタル複写
機を利用する部署において、その部署での利用環境に合
わせて自らの意志で原稿読取り部100のホームポジシ
ョンを決定できる。
【0170】ホームポジション設定方法は、図に示すよ
うにマシン管理責任者であるキーオペレーターによって
設定されるようにしている。これは誰にでも自由に設定
できるようにすると、知らぬ間に設定が変えられ利用者
が混乱してしまう問題が発生する為である。
【0171】図32に示すように、ユーザー設定キー2
8を押圧すると、キーオペレータープログラムの画面が
オープンし、キーオペレーターは10キーであらかじめ
設定したキーオペレーターコードを入力する。入力され
たキーオペレーターコードが正しければ種々の設定項目
が表示され(図示せず)、その中の原稿読取り部100
のホームポジション設定を選択すると、図33の画面が
開く。この画面でキーオペレーターは、その部署でのデ
ジタル複写機の利用状況及び利用方針から判断して、原
稿複写モード優先か、プリンタモード優先かを設定す
る。
【0172】次にホームポジションに戻るタイミングに
ついて説明する。各モードのジョブの終了(排紙トレイ
に排出)と同時にホームポジションに戻ると、さまざま
な問題が発生する。例えば原稿複写モードとホームポジ
ションの原稿読取り部100の位置が異なる場合、原稿
複写モードにおいて複数のジョブを行う際に、ジョブと
ジョブの間で原稿交換に手間取っていると、自動的にホ
ームポジションに移動してしまい、再び原稿複写モード
の原稿読取り部100の位置に移動するまでの時間が無
駄であり、効率の悪いものになってしまう。また、プリ
ンタモードとホームポジションの原稿読取り部100の
位置が異なる場合、プリンタモードにおいてジョブの終
了(排紙トレイ上に排出)と同時にホームポジションに
戻ってしまうと、用紙を取り出し易くするために原稿読
取り部100を上昇させている意味が無くなってしま
う。
【0173】そこで、各モードのジョブが終了してから
所定時間経過するまでは原稿読取り部100はホームポ
ジションに戻さない制御を行う。この制御により原稿複
写モードにおいて複数のジョブを行う場合、ジョブとジ
ョブの間の原稿交換に少々手間取っても原稿読取り部は
ホームポジションに移動せず、そのまま原稿複写がスム
ーズに行える。またプリンタモードにおいてジョブの終
了後、原稿読取り部100はホームポジションにすぐに
は移動しないので、原稿読取り部100と画像再現出力
部200との間の空間は十分に広く、排出された用紙を
取り出し易くなる。
【0174】単に記録紙が排出されてから所定時間経過
後にホームポジションに戻ると、利用者が次の操作に手
間取って時間が経過しているにもかかわらず、突然自動
的にホームポジションに戻り、利用者を驚かしてしまう
事がある。従って、排紙トレイ220に用紙が排出され
た時点をジョブの終了とせず、画像記録された用紙が排
紙トレイ220から取り除かれた時点をもって作業終了
と判断する。すなわち排紙トレイ220下部に設置され
た排紙トレイ用紙検知センサー255により排出された
用紙の検知を行う。この排紙トレイ用紙検知センサー2
55により、用紙が取り除かれたことを検知してから時
間カウントを開始し、所定時間経過後、ホームポジショ
ンへの移動を行う。利用者が操作に手間取って時間が経
過しても、突然自動的にホームポジションに戻らないの
で、利用者を驚かすことはない。
【0175】また他の実施例として、原稿が原稿台11
1から取り除かれた時点をもって作業終了と判断するこ
ともできる。原稿読取り部100に設けられている原稿
サイズ検知センサー(図示せず)により、原稿のサイズ
と共に有無検知を行う。原稿サイズ検知センサーによ
り、原稿が取り除かれたことを検知してから時間カウン
トを開始し、所定時間経過後、ホームポジションへの移
動を行う。
【0176】また作業終了から所定時間経過する前に次
の作業が開始され、操作中に所定時間経過した場合、操
作中にもかかわらず、そのまま所定時間経過後ホームポ
ジションに昇降させると、利用者は予期せぬ動作に驚い
てしまう。従って、次の利用者が作業を開始したことを
所定時間経過する前に検知すると、所定時間経過しても
自動的にホームポジションには復帰させない。作業開始
と判断するのは、原稿を原稿台111にセットする為に
原稿押えカバーの開閉センサー(図示せず)により原稿
押えカバーがオープンされた時、また他の実施例として
自動原稿送り装置112の原稿検知センサー(図示せ
ず)により原稿の積載が検知された時、さらに他の実施
例として原稿サイズ検知センサーにより原稿台111上
に原稿がセットされたことを検知した時、さらに他の実
施例として操作部の操作キー等の入力が検知された時等
が考えられる。
【0177】上記のように(図28参照)各モードに応
じてデジタルカラー複写機1の原稿読取り部100の位
置をあらかじめ設定された所定の位置に自動的に移動さ
せることにより、装置が現在何のモードであるかを報知
すると共に、それぞれの原稿読取り部100の位置は各
モードの機能を最大限に生かす位置でも有る。
【0178】例えば、原稿複写モードの原稿読取り部1
00の位置とファックス送信モードに共通している点
は、デジタルカラー複写機1の利用者が原稿のハンドリ
ング及び操作パネル75からの入力操作が必要な点であ
る。従って、これらのモードの原稿読取り部100の位
置は、いずれも原稿ハンドリング及び操作パネル75か
らの入力操作のし易さがポイントであり、図28(b)
に示すようにデジタル複写機の前で操作するのに適正な
高さである。
【0179】また、プリンタモードの原稿読取り部10
0の位置とファックス受信モードに共通している点は、
ネットワークあるいは回線を通じデータが送られ、デジ
タルカラー複写機1の前で利用者が操作しなくても自動
的に出力される点である。従って、これらのモードの原
稿読取り部100の位置は、いずれも出力された用紙の
取り出し易さがポイントであり、図28(c)に示すよ
うに、プリンタモード時もしくはファックス受信モード
時の原稿読取り部の位置を原稿複写モード時もしくはフ
ァックス送信時の位置より高くし、原稿読取り部100
と画像再現出力部200の間の空間を広くしている。
【0180】次にあるモードでの動作中に他のモードを
デジタル複写機が受け付けた場合の制御方法について説
明を行う。各モードの動作中に他のモードをデジタル複
写機が受け付けると、受け付けたモード毎にあらかじめ
設定されたタイミングで、例えば原稿複写モードを受け
付けると即座に、又プリンタモードを受け付けると動作
中の他モードの動作終了後に、受け付けたモードの位置
に原稿読取り部100を移動させる。各モード毎に原稿
読取り部100を移動させるタイミングを変える事によ
り、直接デジタル複写機の前での操作を伴うモードを優
先させた効率の良いデジタル複写機の利用が可能であ
る。また原稿読取りのための原稿セット等の作業中に突
然、原稿読取り部100が移動することはなく、操作作
業中の利用者を驚かすことも無い。
【0181】さらに詳しく説明すると、例えばプリンタ
モードやファックス受信モードのように、原稿読取りを
必要としないモードの実行中に、原稿複写もしくはファ
ックス送信を行いたい利用者がデジタル複写機の所へ行
った時、通常であれば実行中のジョブが完了するまで待
つ必要があり、効率の悪いものとなっていた。しかし、
本発明では、プリンタモードやファックス受信モードの
ように原稿読取りを必要としないモードの実行中に、原
稿複写モードやファックス送信モードのように原稿読取
りを必要とするモードをデジタル複写機が受け付ける
と、原稿読取りわ必要とするモードに対して、あらかじ
め設定された原稿読取り部100の位置に、即座に移動
する。実行中のジョブが完了するまで出力はできない
が、原稿読取りは可能な状態になる。原稿複写を行いた
い利用者は、他モードの動作終了まで待つことなく、操
作し易い適正な高さで原稿読取り作業を先に行う事がで
きる。読取られた原稿データはメモリーに一時格納さ
れ、実行中の他モードの動作終了後に出力を行うことに
より、利用者の待ち時間の大幅な短縮を図ることができ
る。
【0182】他モードで動作中に、この原稿読取りを必
要とするモードに入るために、利用者がモード切り換え
キーを押圧する方法がある。しかし、わざわざ利用者が
モード切り換えキーを押圧しなくとも、利用者が直接デ
ジタル複写機を操作し、原稿読取り作業を開始したこと
をデジタル複写機が検知する。この原稿読取り作業の開
始に基づいて、原稿読取りを必要とするモードに対し
て、あらかじめ設定された位置に原稿読取り部100を
自動的に移動させることができる。
【0183】次に、例えば原稿複写モードやファックス
送信モードのように、原稿読取りが必要なモードの実行
中に、プリンタモードやファックス受信モードをデジタ
ル複写機が受け付けた場合、受け付けと同時に受け付け
たモードの位置に原稿読取り部100を移動させると、
デジタル複写機の前で操作を行っている利用者を驚かせ
ることになる。従って、原稿複写モードやファックス送
信モードのように原稿読取りが必要なモードの実行中に
プリンタモードやファックス受信モードをデジタル複写
機が受け付けると、転送されてくるデータはメモリーに
一旦蓄積する。実行中のモードのジョブ終了後に受け付
けたモードの位置に原稿読取り部100を移動させると
共に、メモリーに蓄積されたデータ出力を行う。従っ
て、原稿複写の作業中に突然、原稿読取り部100が移
動することはなく、利用者を驚かせることも無い。
【0184】図28(c)に示した、いずれのモードで
もない状態、すなわち新しいジョブを待ち受けている状
態において、デジタル複写機が原稿複写モードあるいは
ファックス送信モード等の原稿読取りが必要なモードを
受け付けると原稿読取り部100をホームポジションか
ら図28(b)に示した位置へ移動させる。このモード
に入るために、利用者がモード切り換えキーを押圧する
方法もあるが、わざわざ利用者がモード切り換えキーを
押圧しなくとも、利用者が直接デジタル複写機を操作し
原稿読取り作業を開始したことをデジタル複写機は検知
し、この原稿読取り作業の開始に基づいて、原稿読取り
を必要とするモードに対して、あらかじめ設定された位
置に、原稿読取り部100を自動的に移動させることが
できる。
【0185】また、この他に、例えばプリンタモードや
ファックス受信モードのように、原稿読取りを必要とし
ないモードの実行中に、原稿複写もしくはファックス送
信を行いたい利用者が、デジタル複写機の所へ行った
時、通常であれば実行中のジョブが完了するまで待つ必
要があり、効率の悪いものとなっていた。しかし、本発
明では、プリンタモードやファックス受信モードのよう
に原稿読取りを必要としないモードの実行中に、原稿複
写モードやファックス送信モードのように原稿読取りを
必要とするモードを、デジタル複写機が受け付けると、
原稿読取りを必要とするモードに対して、あらかじめ設
定された原稿読取り部100の位置に即座に移動し、実
行中のジョブが完了するまで出力はできないが、原稿読
取りは可能な状態になる。原稿複写を行いたい利用者
は、他モードの動作終了まで待つことなく、操作し易い
適正な高さで原稿読取り作業を先に行う事ができる。読
取られた原稿データは、メモリーに一時格納され、実行
中の他モードの動作終了後に出力動作を行うことによ
り、利用者の待ち時間の大幅な短縮を図ることができ
る。
【0186】他モードの実行中に、このような原稿読取
りを必要とするモードに入るために、利用者がモード切
り換えキーを押圧する方法もある。しかし、わざわざ利
用者がモード切り換えキーを押圧しなくとも、利用者が
直接デジタル複写機を操作し、原稿読取り作業を開始し
たことをデジタル複写機が検知し、この原稿読取り作業
の開始に基づいて原稿読取りを必要とするモードに対し
て、あらかじめ設定された位置に原稿読取り部を自動的
に移動させることができる。
【0187】次にどうような検知によって原稿読取り作
業の開始とするかについて説明する。デジタル複写機の
前面に人が立つと反応する光センサー(図示せず)を、
デジタル複写機1の前面に装着する。この光センサーが
人を所定時間検知すると、デジタル複写機は、原稿複写
モードやファックス送信モードのように原稿読取りを必
要とするモードと判断し、あらかじめ設定された原稿読
取り部100の位置に即座に移動させ、実行中のジョブ
が完了するまで出力はできないが、原稿読取りは可能な
状態とする。このように、デジタル複写機の前に人の存
在を検知すると、原稿読取りを必要とするモードに対し
てあらかじめ設定された原稿読取り部100の位置に自
動的に移動させるので、デジタル複写機の利用者自身の
手によるモード切り換えキーの押圧等の作業を行わなく
てもよい。
【0188】デジタル複写機の原稿台111上に配置さ
れた原稿サイズ検知センサー(図示せず)により原稿を
検知すると、デジタル複写機は原稿複写モードやファッ
クス送信モードのように原稿読取りを必要とするモード
と判断する。原稿読取りを必要とするモードに対応し
て、あらかじめ設定された原稿読取り部100の位置に
即座に移動させ、実行中のジョブが完了するまで出力は
できないが、原稿読取りは可能な状態とする。
【0189】デジタル複写機の原稿押えカバー(図示せ
ず)の開閉を開閉センサー(図示せず)により検知する
と、デジタル複写機は、原稿複写モードやファックス送
信モードのように原稿読取りを必要とするモードと判断
する。原稿読取りを必要とするモードに対応して、あら
かじめ設定された原稿読取り部100の位置に即座に移
動させる。実行中のジョブが完了するまで出力はできな
いが、原稿読取りは可能な状態とする。
【0190】デジタル複写機1の両面自動原稿送り装置
112の原稿給紙トレイ上に、原稿がセンサーされたこ
とを、原稿検知センサー(図示せず)により検知する
と、デジタル複写機は、原稿複写モードやファックス送
信モードのように原稿読取りを必要とするモードと判断
する。原稿読取りを必要とするモードに対応して、あら
かじめ設定された原稿読取り部100の位置に、即座に
移動させる。実行中のジョブが完了するまで出力はでき
ないが、原稿読取りは可能な状態とする。
【0191】デジタル複写機1の操作パネル75上のキ
ー及びタッチパネル液晶表示装置6に表示されたタッチ
キー等の操作により、入力がなされると、デジタル複写
機は、原稿複写モードやファックス送信モードのように
原稿読取りを必要とするモードと判断する。原稿読取り
を必要とするモードに対応して、あらかじめ設定された
原稿読取り部100の位置に即座に移動させ、実行中の
ジョブが完了するまで出力はできないが原稿読取りは可
能な状態とする。
【0192】次に原稿読取り部がホームポジションへの
移動途中に所定のモードのジョブをデジタル複写機が受
け付けた場合の原稿読取り部100の動作について説明
を行う。
【0193】<プリンタモードからホームポジションへ
復帰中にプリンタモードを受け付けた場合>プリンタモ
ードのジョブが終了してから所定時間経過後、原稿読取
り部100は図28(d)の位置から図28(c)のホ
ームポジションへ移動を始める。この移動途中に再びプ
リンタモードを受け付けると、原稿読取り部100はホ
ームポジションへの移動を中断し、即座に逆方向のプリ
ンタモードの原稿読取り部100の位置に移動する。
【0194】中央処理装置(CPU)44は、プリンタ
モードのジョブ終了から所定時間経過後、ホームポジシ
ョンへ復帰させるため支柱駆動ステップモーター253
へ回転方向と駆動ステップ数の指示を行い、支柱駆動ス
テップモーター253の駆動を行なう。このステップモ
ーター駆動中に再びプリンタモードのジョブを受け付け
ると、中央処理装置(CPU)44は、ホームポジショ
ンへ復帰を中断させ、プリンタモードの位置に移動させ
るため、中断時の原稿読取り部100の位置からプリン
タモードの位置まで駆動ステップ数を演算し、支柱駆動
ステップモーター253へ逆回転方向と駆動ステップ数
の指示を行い、支柱駆動ステップモーター253の駆動
を行なう。これにより、いち早くデジタル複写機がプリ
ンタモードを受け付けたことを報知することができる。
【0195】<原稿複写モードからホームポジションへ
復帰中に原稿複写モードを受け付けた場合>原稿複写モ
ードのジョブが終了してから所定時間経過後、原稿読取
り部100は図28(b)の位置から図28(c)のホ
ームポジションへ移動を始める。この移動途中に再び原
稿複写モードを受け付けると、例えば、原稿読取り部1
00の原稿台111上に原稿がセットされたことを検知
すると、原稿読取り部100はホームポジションへの移
動を中断し、即座に逆方向の原稿複写モードの原稿読取
り部100の位置に移動する。この他にデジタル複写機
1の前に人を検知した場合や操作パネル75から何らか
の入力操作を行った場合、また両面自動原稿送り装置1
12の原稿給紙トレイ上に原稿がセットされたことを検
知した場合も、デジタル複写機は原稿複写モードとして
受け付ける。
【0196】中央処理装置(CPU)44は、原稿複写
モードのジョブ終了から所定時間経過後、ホームポジシ
ョンへ復帰させるため支柱駆動ステップモーター253
へ回転方向と駆動ステップ数の指示を行い、支柱駆動ス
テップモーター253の駆動を行なう。このステップモ
ーター駆動中に再び原稿複写モードのジョブを受け付け
ると、中央処理装置(CPU)44は、ホームポジショ
ンへ復帰を中断させ、原稿複写モードの位置に移動させ
るため、中断時の原稿読取り部の位置から原稿複写モー
ドの位置までの駆動ステップ数を演算し、支柱駆動ステ
ップモーター253へ逆回転方向と駆動ステップ数の指
示を行い、支柱駆動ステップモーター253の駆動を行
なう。これにより、いち早く操作し易い適正高さに原稿
読取り部を移動させ、利用者を待たせること無く効率の
良いデジタル複写機の使用が可能となる。
【0197】<プリンタモードからホームポジションへ
復帰中に原稿複写モードを受け付けた場合>プリンタモ
ードのジョブが終了してから所定時間経過後、原稿読取
り部100は図28(d)の位置から図28(c)のホ
ームポジションへ移動を始める。この移動途中に原稿複
写モードを受け付けると(例えば原稿読取り部100の
原稿台111上に原稿がセットされたことを検知する
と)、原稿読取り部100はそのまま移動速度を上げ
て、ホームポジションでは停止せずに原稿複写モードの
位置へ移動する。
【0198】中央処理装置(CPU)44は、プリンタ
モードのジョブ終了から所定時間経過後、ホームポジシ
ョンへ復帰させるため、支柱駆動ステップモーター25
3へ回転方向と駆動ステップ数の指示を行い、支柱駆動
ステップモーター253の駆動を行なう。このステップ
モーター駆動中に原稿複写モードのジョブを受け付ける
と、中央処理装置(CPU)44は、駆動周波数の変更
による移動速度の上昇と原稿複写モードの位置までの駆
動ステップ数を支柱駆動ステップモーター253へ指示
し、支柱駆動ステップモーター253の駆動を行なう。
これにより、いち早く操作し易い適正高さに原稿読取り
部を移動させ、利用者を待たせること無く効率良いデジ
タル複写機の使用が可能となる。また原稿複写モードか
らホームポジションへの復帰中にプリンタモードを受け
付けた場合も同様に、原稿読取り部はそのまま移動速度
を上げてホームポジションでは停止せずにプリンタモー
ドの位置へ移動する。
【0199】この他にプリンタモードからホームポジシ
ョンへ復帰中にプリンタモードを受け付けた場合や原稿
複写モードからホームポジションへ復帰中に原稿複写モ
ードを受け付けた場合等においても、ホームポジション
への移動を中断しUターンさせるだけでなく、即座に移
動速度を上げ逆方向の所望のモード位置に移動させるこ
とにより、さらに利用者を待たすこと無く、効率の良い
デジタル複写機の使用とそのモードの報知が可能とな
る。
【0200】次に、原稿読取り部があるモードの位置へ
移動している途中にデジタル複写機が他のモードのジョ
ブを受け付けた場合の原稿読取り部100の動作につい
て説明を行う。 <プリンタモード・ファックス受信モードの位置への移
動中に原稿複写モード・ファックス送信モードを受け付
けた場合>プリンタモード・ファックス受信モードのジ
ョブをデジタル複写機が受け付けると、図28(c)の
ホームポジションから原稿読取り部100は図28
(d)のプリンタモード・ファックス受信モードの位置
へ移動を始める。この移動の途中に原稿複写モード・フ
ァックス送信モードを受け付けたとする。例えば、原稿
読取り部100の原稿台111上に原稿がセットされた
ことを検知すると、原稿読取り部100はプリンタモー
ド・ファックス受信モードの位置への移動を中断し、即
座に逆方向の原稿複写モード・ファックス送信モードの
原稿読取り部100の位置に移動する。この他に、デジ
タル複写機1の前に人を検知した場合や操作パネル75
から何らかの入力操作を行なった場合、また両面自動原
稿送り装置112の原稿給紙トレイ上に原稿がセットさ
れたことを検知した場合、原稿押えカバーの開閉を検知
した場合等も、デジタル複写機は原稿読取りの必要な原
稿複写モード・ファックス送信モードとして受け付け
る。
【0201】中央処理装置(CPU)44は、プリンタ
モード・ファックス受信モードのジョブを受け付ける
と、ホームポジションからプリンタモード・ファックス
受信モードの位置へ移動させる。すなわち、支柱駆動ス
テップモーター253へ回転方向と駆動ステップ数の指
示を行ない、支柱駆動ステップモーター253の駆動を
行なう。このステップモーター駆動中に原稿複写モード
・ファックス送信モードのジョブを受け付けると、中央
処理装置(CPU)44は、プリンタモード・ファック
ス受信モードの位置への移動を中断させ、原稿複写モー
ド・ファックス送信モードの位置に移動させる。すなわ
ち、中断時の原稿読取り部の位置から原稿複写モード・
ファックス送信モードの位置までの駆動ステップ数を演
算し、支柱駆動ステップモーター253へ逆回転方向と
駆動ステップ数の指示を行い、支柱駆動ステップモータ
ー253の駆動を行なう。
【0202】このようにデジタル複写機の前で操作を必
要とするモードを優先し、デジタル複写機の所まで行っ
た利用者に無駄足を踏ませること無く、操作し易い適正
高さに原稿読取り部100をいち早く移動させ、利用者
を待たせること無く効率の良いデジタル複写機の使用が
可能となる。
【0203】原稿複写モード・ファックス送信モードの
ジョブが完了すると、原稿読取り部100はプリンタモ
ード・ファックス受信モードの位置へ移動し、メモリー
に蓄積されているプリンタモード・ファックス受信モー
ドのジョブが次に実行される。
【0204】<原稿複写モード・ファックス送信モード
の位置へ移動中にプリンタモード・ファックス受信モー
ドを受け付けた場合>原稿複写モード・ファックス送信
モードのジョブをデジタル複写機が受け付けると、図2
8(c)のホームポジションから原稿読取り部100
は、図28(b)の原稿複写モード・ファックス送信モ
ードの位置へ移動を始める。この移動途中にプリンタモ
ード・ファックス受信モードを受け付けても、原稿読取
り部100は原稿複写モードの位置への移動を続行し、
原稿複写モード・ファックス送信モードのジョブを実行
する。
【0205】中央処理装置(CPU)44は、原稿複写
モード・ファックス送信モードのジョブを受け付ける
と、ホームポジションから原稿複写モード・ファックス
送信モードの位置へ移動させる。すなわち、支柱駆動ス
テップモーター253へ回転方向と駆動ステップ数の指
示を行い、支柱駆動ステップモーター253の駆動を行
なう。このステップモーター駆動中にプリンタモード・
ファックス受信モードのジョブを受け付けても、中央処
理装置(CPU)44は、原稿複写モード・ファックス
送信モードの位置への移動を続行させる。この時受け付
けたプリンタモード・ファックス受信モードのジョブの
データは、すべてメモリーに蓄積される。原稿複写モー
ド・ファックス送信モードのジョブが完了すると、原稿
読取り部100は、プリンタモード・ファックス受信モ
ードの位置へ移動し、メモリーに蓄積されているプリン
タモード・ファックス受信モードのジョブが次に実行さ
れる。
【0206】次に、プリンタモードまたはファックス受
信モードのように原稿読取りを必要としないモードにお
いて、効率の良い制御方法について説明する。プリンタ
モードまたはファックス受信モードは原稿読取りを必要
としないモードである。現在のモードを報知するため移
動する原稿読取り部100は、画像再現出力部200と
は完全に機能が分離されており、原稿読取り部100が
移動中であっても画像再現出力部200には何の影響も
及ぼさない。従って、デジタル複写機がプリンタモード
またはファックス受信モードのジョブを受け付けると、
原稿読取り部100は、プリンタモードおよびファック
ス受信モードの位置へ移動するが、移動し終わるのを待
たずに転送されてくるデータに基づいて画像再現出力を
開始することができる。この方法により記録速度を落と
すこと無く、デジタル複写機の効率の良い使用ができ
る。
【0207】次に、原稿読取り部100が移動する際に
生じる安全性に対する問題について説明を行う。上述し
たようにデジタル複写機がいずれかのモードのジョブを
受け付けると、原稿読取り部100は受け付けたモード
を報知するため、受け付けたモードに対してあらかじめ
設定された位置へ移動する。この時、突然原稿読取り部
100が移動を始めると利用者あるいは周囲の人を驚か
してしまう問題がある。また利用者が移動する原稿読取
り部に手をぶつけたり、挟んだりする事も想定される。
これを防止するためにデジタル複写機は原稿読取り部の
移動の開始あるいは移動中を報知し、利用者または周囲
の人に対して注意を促す。
【0208】図34に示すように、デジタル複写機1の
操作パネル75の液晶表示装置6に、原稿読取り部10
0の移動開始や移動中および移動終了等の原稿読取り部
100の移動に関するメッセージ表示を行なうことによ
り、利用者や周囲の人に注意を促すことができる。ま
た、このメッセージ表示を点滅させることによってさら
に注意を促すこともできる。
【0209】また、原稿読取り部100が移動する事を
音声によるメッセージ、例えば「原稿読取り部が上昇し
ます。」「原稿読取り部は移動中です。」等をデジタル
複写機から流すことにより利用者や周囲の人に原稿読取
り部100が移動を開始する前及び移動中に注意を促す
ことができる。
【0210】また図35に示すようにデジタル複写機1
の操作パネル75もしくはデジタル複写機の前面に、原
稿読取り部が移動することを報知するランプ29を設置
する。原稿読取り部100が移動開始する前に、このラ
ンプを点滅させることにより、利用者または周囲の人は
原稿読取り部100が移動開始する前に注意を促すこと
ができる。また原稿読取り部100の移動中はこのラン
プを点灯させて移動前と移動中を区別することもでき
る。
【0211】上記の方法で原稿読取り部の移動を報知し
注意を促していても、原稿読取り部100が突然高速で
移動すると、やはり利用者あるいは周囲の人を驚かして
しまう問題がある。また利用者が移動する原稿読取り部
100に手をぶつけたり、挟んだりする事も想定され
る。しかし、低速で原稿読取り部100を移動させる
と、所定の位置に到達するのに時間がかかり、利用者を
待たせることになり効率が悪くなる。従って、原稿読取
り部100の移動速度を可変とし、移動開始時は低速
で、その後高速にする事により、利用者あるいは周囲の
人を驚かすこと無く、また利用者が移動する原稿読取り
部に手をぶつけたり、挟んだりする事も無く、しかも利
用者を大幅に待たせることも無くなる。
【0212】次に、原稿読取り部100が移動する際に
生じる安全性に対する他の問題について説明を行う。上
述したように、デジタル複写機がいずれかのモードのジ
ョブを受け付けたり又電源OFFされたりすると、原稿
読取り部100は受け付けた動作状態を報知するため、
受け付けた動作状態に対してあらかじめ設定された位置
へ移動する。この原稿読取り部100の移動中に、例え
ば利用者が用紙を取り出すために原稿読取り部100と
画像再現出力部の間に手を入れて、移動してくる原稿読
取り部100と画像再現出力部200との間に手や指を
挟んでしまう恐れがある。これを防止するために、デジ
タル複写機は、原稿読取り部100の移動を妨げる状態
を検知すると、例えば自動昇降用の駆動モータに過負荷
等の異常を検知したり、原稿読取り部100の移動領域
内に手や指を検知したりすると原稿読取り部100を停
止又は逆方向へ移動させる。
【0213】図36は、原稿読取り部の自動昇降を示す
フローチャートである。通常は、モード入力があると
(ステップS81)、中央処理装置(CPU)44から
の支柱駆動ステップモーター253への駆動ステップ数
と駆動方向の指示に従い上記支柱駆動手段により、原稿
読取り部100は、所定の位置に移動開始する(ステッ
プS82)。しかし、この移動の途中に移動を妨げる状
態を検知すると(ステップS83)、中央処理装置(C
PU)44は、支柱駆動ステップモーター253に対し
て停止あるいは逆駆動方向の駆動を指示し(ステップS
85)、例えばホームポジション位置に原稿読取り部1
00を移動させて停止させる(ステップS86)。移動
を妨げる状態になければ(ステップS83)、そのまま
原稿読取り部100を移動させる(ステップS84)。
従って、もし移動中の原稿読取り部100と画像再現出
力部200との間に手や指を挟まれそうになっても、こ
れを検知し自動的に原稿読取り部100はその場で停止
するかあるいは逆方向へ移動するので決してけがをする
事はない。
【0214】次に、原稿読取り部100の移動を妨げる
状態の検知方法について説明する。例えば図37に示す
ように原稿読取り部100と画像再現出力部200と
に、それぞれ発光素子であるLED30と受光素子であ
るフォトダイオード(図示せず)等から構成される検出
センサーを設けLED30から光を照射し、この光をフ
ォトダイオード(図示せず)が受光する。もし、この光
を手や指が遮ると、フォトダイオードは発光素子である
LED30からの光を検知できず、中央処理装置(CP
U)44は原稿読取り部100の移動を妨げる状態と判
断する。
【0215】図37において略中央部分には光検出セン
サーを設けていないが、これは原稿読取り部100が最
も下がった位置においても排出された用紙が取り出せる
空間を確保しており、このため手や指を挟むということ
も無いためである。同様に発光素子であるLED30と
受光素子であるフォトダイオード(図示せず)等から構
成される反射型の光検出センサーを用いることもでき
る。
【0216】他の検知方法として、原稿読取り部100
が移動中に、もし手などが原稿読取り部100の下部に
挟まれ、支柱駆動ステップモーター253に対して過負
荷になると、モーターの電流値は上がる。これを検知す
ることにより、中央処理装置(CPU)44は原稿読取
り部100の移動を妨げる状態と判断することができ
る。又この他にも支柱駆動ギヤ252と支柱駆動ステッ
プモーター253のギヤ間にトルクリミッターを設け、
所定以上のトルクがかかると空転させても良い。又この
他にも触れることにより静電容量が変化するシートを原
稿読取り部100の下面に貼り、静電容量の変化を検知
することにより中央処理装置(CPU)44は原稿読取
り部100の移動を妨げる状態と判断することができ
る。
【0217】一方、原稿読取り部100が上昇中に記録
紙を取り出そうとして原稿読取り部100と画像再現出
力部200の間に手を入れても何ら危険はない。このよ
うな状態において原稿読取り部100の移動を停止した
り又逆方向へ移動することは効率面から見てかえって問
題となる。従って原稿読取り部100が下降中にのみ、
原稿読取り部100の移動を妨げる状態を検知すると、
停止又は逆方向への移動を行なう。これにより下降する
原稿読取り部100に手や指を挟まれてけがをする事も
なく、利用者の安全確保ができる。また手や指を挟む恐
れの無い上昇中に記録紙を取り出そうとして手を入れて
も停止しないので、作業が中断することも無い。
【0218】図38は、本発明に係る画像形成装置の他
の実施形態であるデジタルカラー複写機の概略の斜視図
である。このデジタルカラー複写機は、前述のカラー複
写機と同様に、大きく分けて3つのブロックに別れてい
る。3つのブロックとは原稿読取り部100と画像再現
出力部200と給紙部300である。
【0219】まず上部には原稿台及び操作パネルが設け
られていると共に、原稿台の上面には該原稿台に対して
開閉可能な状態で支持され、原稿台面に対して所定の位
置関係をもって自動原稿送り装置が装着されている。さ
らに、原稿台下部には画像読み取り光学系が構成されて
おり、これらを総称して原稿読取り部100と呼ぶ。次
に中央部は画像処理部および画像形成部等が設けられた
デジタル複写機の本体である。これらを総称して画像再
現出力部200と呼ぶ。但し本実施例において画像再現
出力部200の構成の中に給紙部である用紙カセットを
一つ備えている(図38(a))。
【0220】さらに給紙部として画像再現出力部200
の下部にオプションとして給紙オプションユニット31
0を追加することができる。給紙オプションユニット3
10は用紙を供給するための用紙カセットを備え、用紙
トレイ内に積載収容されている用紙を1枚ずつ分離して
画像再現出力部200側に向かって供給する給紙機構が
設けられている。この給紙オプションユニット310を
積み重ねることにより、各種サイズの用紙に対応するこ
とができ、このように多段に積載された給紙オプション
ユニットを総称して給紙デスク部300と呼ぶ。デジタ
ルカラー複写機1において、この給紙オプションユニッ
ト310の積み重ねる数によって図38(b)、
(c)、(d)に示すように、原稿読取り部100の位
置を画像再現出力部200に対して自動昇降機構(図示
せず)により昇降させ、利用者にとって適正な高さで操
作できる点が本発明のポイントである。詳しい説明は後
で行なう。
【0221】次に本発明の目的とするところの接続する
ことによりマシン高さが変わるオプションを接続した場
合、オプションに応じて自動昇降機構により原稿読取り
部を適正位置に移動させる方法について説明する。図3
8(a)と図38(b)は給紙オプションユニット31
0を接続しない場合のデジタル複写機の概略斜視図であ
る。さらに詳しく言えば、図38(a)は電源OFFの
状態であり、電源ONするとデジタル複写機として利用
者がもっとも使い勝手の良い、すなわち原稿の交換作業
や操作部のキーの押し易い適正な高さ図38(b)の位
置に原稿読取り部100は移動する。
【0222】次に図38(c)のように給紙オプション
ユニット310を一段接続すると、当然マシン高さが変
わるが利用者にとっての適正な高さは同じであるから、
適正な高さ位置までの原稿読取り部100の移動距離は
異なってくる。
【0223】次に図38(d)のように給紙オプション
ユニット310を二段接続すると、マシン高さははさら
に高くなり、利用者にとっての適性な高さ位置までの原
稿読取り部100の移動距離も異なってくる。このよう
にオプションが接続されることによりマシン高さが変わ
る場合において、オプションが追加接続されても常に適
正な高さ位置に原稿読取り部100が自動的に移動する
ことを本発明は特徴としている。
【0224】次に実施例として図39に示すように画像
再現出力部200と原稿読取り部100からなるデジタ
ル複写機1に3つのオプション、すなわち出力されてき
た用紙を仕分けするためのソーター320と、500枚
の用紙を収納給紙できる500枚給紙オプションユニッ
ト310と、1,000枚の用紙を収納給紙できる1,
000枚給紙オプションユニット311を接続する場合
について以下説明する。
【0225】図38(a)に示すオプション接続前の電
源OFF状態のマシン高さと図38(b)に示す電源O
N状態のマシン高さをY0とすると、この形態で使用す
る場合の原稿読取り部100の移動距離YはY=Y0
ある。この移動距離Yに基づいて中央処理装置(CP
U)44は支柱駆動ステップモーター253へ駆動ステ
ップ数の指示を送り、上記支柱駆動手段により原稿読取
り部100を図38(b)の位置に移動させる。
【0226】一方、オプションを接続する場合におい
て、接続されうるオプション毎に適正高さ補正値が設定
され、デジタル複写機には例えば図40に示すような適
正高さ補正値のテーブルが記憶されている。オプション
接続時にデジタル複写機のタッチパネル液晶表示装置6
からサービスマン設定モードあるいはキーオペレーショ
ン設定モードにより接続するオプションを指定する。こ
れにより接続されたオプションが特定され、中央処理装
置(CPU)44は上記の適正高さ補正値テーブルを参
照し、接続されているオプションの適正高さ補正値を加
算し、原稿読取り部100の移動距離Yを演算する。
【0227】上記の例で接続されているオプションは2
番の500枚給紙オプションユニットと3番の1,00
0枚給紙オプションユニットと4番の10ビンソーター
であり、これらの適正高さ補正値はそれぞれα2、α
3、α4である。従って、原稿読取り部の移動距離Yは
次式で求められる。 Y=Y0−(α2+α3+α4) ………(1) 上式で演算された移動距離Yに基づいて中央処理装置
(CPU)44は支柱駆動ステップモーター253へ駆
動ステップ数の指示を送り、上記支柱駆動手段により原
稿読取り部100を図39の位置に移動させる。図40
の補正テーブルにおいて4番から6番の適正高さ補正値
α4、α5、α6がいずれも0であるのは、これらのオ
プションが接続されても高さ方向には影響を及ぼさない
ことを示している。
【0228】オプション接続時にデジタル複写機のタッ
チパネル液晶表示装置6からサービスマン設定モードあ
るいはキーオペレーション設定モードにより接続するオ
プションを指定する方法を説明したが、この他に接続し
たオプションを手動で入力あるいは選択するのではな
く、自動で行なうこともできる。すなわちオプション接
続時にサービスマン設定モードあるいはキーオペレーシ
ョン設定モードにおいて、オプションの自動検出を選択
すると、デジタル複写機本体の中央処理装置(CPU)
44は接続されたオプションを検索し、接続されている
オプションを特定する。中央処理装置(CPU)44
は、図40に示した適正高さ補正値テーブルを参照し、
特定されたオプションの適正高さ補正値を加算し、原稿
読取り部100の移動距離Yを上式により演算する。
【0229】上記の方法ではいずれもオプション毎の適
正高さ補正値のテーブルをデジタル複写機本体に記憶し
ている。この方法の問題点はデジタル複写機出荷時点で
接続可能なオプションしか対応できない点である。そこ
で図41に示すような補正値コードと適正高さ補正値の
対比テーブルをデジタル複写機本体に記憶しておき、デ
ジタル複写機本体の中央処理装置(CPU)44は接続
されたオプションを検索し、オプション側に記憶されて
いる補正値コードにより、上記の適正高さ補正値のテー
ブルを参照し、接続されたオプションの適正高さ補正値
を加算し、原稿読取り部100の移動距離Yを演算す
る。たとえば検出されたオプションの補正値コードが
「b」と「g」であったとすると、図41のコード/補
正値対比テーブルより、適正高さ補正値は、それぞれ
「50」と「100」であり、加算すると適正高さ補正
値は「150」となる。この方法により、デジタル複写
機出荷時点より後で開発されたオプションが接続されて
も、常に適正な高さ位置に原稿読取り部100を自動的
に移動させることができる。
【0230】又他の実施例としてデジタル複写機には適
正高さ補正値のテーブルを記憶させずに、オプション側
に適正高さ補正値を記憶させておく。図42にこの処理
のフローチャートを示す。デジタル複写機の電源を立ち
あげ時(ステップS91)、自動的に接続されているオ
プションを検索し(ステップS92)、接続されている
オプションの適正高さ補正値を加算し(ステップS9
4)、原稿読取り部100の移動距離Yを演算する(ス
テップS95)。この移動距離Yに基づいて中央処理装
置(CPU)44は、支柱駆動ステップモーター253
へ駆動ステップ数の指示を送り(ステップS96)、上
記支柱駆動手段により原稿読取り部100を図39の位
置に移動させる(ステップS97)。
【0231】この方法のメリットはオプション接続時に
わざわざサービスマン設定モードあるいはキーオペレー
ション設定モードにおいて、オプションを特定するため
の操作の必要が無く、また接続されていたオプションを
取り除いた時に、何ら操作しなくても適正な高さ位置に
原稿読取り部100を自動的に移動させることができる
ことである。
【0232】上記の方法では接続されたオプションの組
み合わせによっては、各オプションの適正高さ補正値を
加算し移動距離Yを求めると、マイナスの値になってし
まう場合が有る。従って、各オプションの適性高さの補
正値を加算した値が、あらかじめ設定された所定値を超
えると(ステップS94)、加算した値でなく、この所
定値に基づいて自動昇降機能により原稿読取り部100
を適正位置に移動させる。ステップS98にあるよう
に、移動距離Yは次式で求められる。 Y=Y0−β (β:所定値) ………(2)
【0233】この移動距離Yに基づいて中央処理装置
(CPU)44は支柱駆動ステップモーター253へ駆
動ステップ数の指示を送り(ステップS96)、上記支
柱駆動手段により原稿読取り部100を移動させる(ス
テップS97)。この方法によると排出された用紙を取
り出す為の最低限のスペースが確保できるように所定値
βを設定することができ、接続されたオプションが多く
なっても用紙取り出し時の問題は発生しない。
【0234】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、 前記制御手
段は、前記移動手段を制御して、利用者の操作しやすい
位置に、前記処理ブロックを移動させることができるの
で、利用者ごとに操作に最適な位置に処理ブロックを配
置でき、操作性を向上することができる。
【0235】請求項2の発明によれば、利用者が操作し
やすい位置を設定する操作手段を備えるので、さらに微
妙な調整や好みの位置への調整が可能となり、また子供
や車椅子等の使用により、通常の大人の操作位置と異な
る場合でも調整が可能となる。
【0236】請求項3の発明によれば、利用者ごとの操
作しやすい処理ブロック位置の情報を記憶する記憶手段
を備えて、この情報に基づいて処理ブロックを移動する
ので、いちいち利用者が位置設定を行う必要がなく、操
作性が向上する。
【0237】請求項4の発明によれば、処理の終了を検
知すると、あらかじめ設定したホームポジションに各処
理ブロックを移動するので、次の移動の時は必ずホーム
ポジションから移動することになり、利用者の常に操作
が一定となり操作性が向上する。
【0238】請求項5の発明によれば、処理動作の状態
に応じて、各処理ブロックを移動させて、これらの配置
から動作状態を報知するので、装置の外観から装置の動
作状態がわかり、利用者が確認のために装置のそばに行
く必要がなく、作業効率を向上できる。
【0239】請求項6の発明によれば、電源のON/O
FF状態に応じて、各処理ブロックを移動させて、これ
らの配置からON/OFF状態を報知するので、装置の
外観から装置の電源のON/OFF状態がわかり、利用
者が確認のために装置のそばにくる必要がなく、作業効
率を向上できる。
【0240】請求項7の発明によれば、電源のOFFの
指示を受けると、所定の位置に各処理ブロックを移動さ
せてから、電源をOFFするので、利用者が電源OFF
する前にOFFの位置に処理ブロックを移動させる必要
がなく、操作性が向上する。
【0241】請求項8の発明によれば、電源がONされ
た時、各処理ブロックを所定の位置に移動するので、例
えば停電等により、動作が中断した場合、その停電時の
処理ブロックの配置から、電源ON時には所定の配置に
戻ることになり、誤動作がなくなると同時に、電源ON
状態であることも利用者に報知できる。
【0242】請求項9の発明によれば、トラブル状態に
応じて、各処理ブロックを所定の位置に移動させて、こ
れらの配置からトラブル状態を報知するので、トラブル
状態が装置の外観からすぐにわかり、素早い対応が可能
となる。
【0243】請求項10の発明によれば、トラブルが取
り除かれると、トラブル発生前の位置に各処理ブロック
を移動させるので、装置の外観から使用可能なことが直
ちに分かり、処理の中断時間を短縮できる。
【0244】請求項11の発明によれば、処理モードに
応じて、各処理ブロックを移動させて、これらの配置か
ら処理モードを報知するので、装置の外観から処理モー
ドががわかり、利用者が確認のために装置のそばにくる
必要がなく、作業効率を向上できる。
【0245】請求項12の発明によれば、いずれのモー
ドでもないときは、各処理ブロックを所定のホームポジ
ションに配置して、いずれのモードでないことを報知す
るので、装置が待機状態で使用可能であることが装置外
観から分かって直ちに利用できる。
【0246】請求項13の発明によれば、ある処理モー
ドで動作中に他の処理モードを受け付けると、該モード
毎に設定しておいたタイミングで、該受付モードに対応
した配置に各処理ブロックを移動するので、いきなり処
理ブロックが移動して使用者を驚かすこともなく、また
安全性も向上できる。
【0247】請求項14の発明によれば、処理の開始を
検知すると、その処理モードを特定して、該処理モード
に対してあらかじめ設定された位置に、前記移動手段に
より前記処理ブロックを移動させるので、利用者がモー
ド切り替えを行う必要がなく、操作性を向上できる。
【0248】請求項15の発明によれば、ホームポジシ
ョンに復帰途中に、新たなモードを受け付けた場合は、
復帰動作を中断して、モード作業位置に処理ブロックを
移動するので、利用者を待たすことなく、直ちに次の動
作に入り、効率のよい使用ができる。
【0249】請求項16の発明によれば、処理ブロック
が移動途中に、他の処理モードを受け付けた場合、優先
される処理モードに対応した位置に処理ブロックを移動
させるので、優先順位にしたがって処理を行うことがで
き、効率のよい使用が可能となる。
【0250】請求項17の発明によれば、優先される処
理モードに対応した位置に処理ブロックを移動させ、そ
の間に処理が可能な処理ブロックには処理を行わせるの
で、効率的な処理が可能となる。
【0251】請求項18の発明によれば、処理ブロック
の移動前に、前記報知手段により、利用者に警告するの
で、利用者が移動をあらかじめ知ることができ、安全性
が向上する。
【0252】請求項19の発明によれば、処理ブロック
が移動を妨げる状態を検知した場合は、移動を停止ある
いは逆方向に移動させるので、事故を防止することがで
き、安全性が向上する。
【0253】請求項20、21及び22の発明によれ
ば、処理ブロックが追加あるいは削除された場合、各処
理ブロックの補正位置を求めて、その位置に処理ブロッ
クを移動するので、利用者が、追加あるいは削除した処
理ブロックに対して、移動位置を設定する必要がなく、
操作性が向上する。
【0254】特に請求項22の発明によれば、各処理ブ
ロックに補正位置情報が記憶されているので、処理ブロ
ックの補正位置をあらかじめ記憶しておいたり、設定し
直したりする必要がなく、操作が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置であるデジタル複写
機の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】デジタル複写機の原稿読み取り部と画像再現出
力部を示す正面断面の略図である。
【図3】デジタル複写機を核としたネットワークシステ
ムの構成図である。
【図4】デジタル複写機に含まれている画像処理部のブ
ロック構成図である。
【図5】デジタル複写機の装置全体の各部を中央制御装
置により動作管理している状態を示すブロック図であ
る。
【図6】デジタル複写機における操作パネルを表した説
明図である。
【図7】各個人にとって操作性の良い適正高さに変更す
るためのタッチパネル液晶表示装置の操作画面の1実施
例である。
【図8】原稿読取り部の高さに適した標準的な身長を表
示した操作画面の説明図である。
【図9】数値入力した身長を表示する操作画面の説明図
である。
【図10】身長又は姿勢の選択エリアを表示する操作画
面の説明図である。
【図11】画像再現出力部の前面に原稿読み取り部の高
さを設定する専用キーを設けたデジタル複写機の斜視図
である。
【図12】個人情報を登録する為の操作画面の説明図で
ある。
【図13】個人情報の登録において原稿読取り部の高さ
に適した標準的な身長を表示した操作画面の説明図であ
る。
【図14】個人情報の登録において数値入力した身長を
表示する操作画面の説明図である。
【図15】個人情報の登録において身長又は姿勢の選択
エリアを表示する操作画面の説明図である。
【図16】高さ変更指示するための操作画面の一実施例
を示す説明図である。
【図17】作業終了後、所定時間経過すると自動的にホ
ームポジションに戻る処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】原稿読取り部に設けられている原稿サイズ検
知センサーにより原稿のサイズと共に有無検知をも行う
処理を示すフローチャートである。
【図19】次の作業が開始したことを検知すると、所定
時間経過しても自動的にホームポジションには復帰させ
ない処理を示すフローチャートである。
【図20】省スペース型の後処理装置を接続したデジタ
ル複写機の斜視図である。
【図21】原稿読取り部と後処理装置の位置とそれによ
って示される各動作状態を表した説明図である。
【図22】図21に示した各動作状態におけるデジタル
複写機の外観を示す斜視図である。
【図23】図22に続くデジタル複写機の外観を示す斜
視図である。
【図24】電源スイッチを切られても、原稿読取り部を
所定の位置に移動する処理を示すフローチャートであ
る。
【図25】電源スイッチを切られても、原稿読取り部を
所定の位置に移動する他の処理を示すフローチャートで
ある。
【図26】電源OFF時の原稿読取り部の位置を示すデ
ジタル複写機の斜視図である。
【図27】電源ON時において原稿読取り部位置センサ
ーにより原稿読取り部の位置のチェックを行う処理を示
すフローチャートである。
【図28】本発明に係るデジタル複写機の動作状態に対
する各ブロックの配置を示す斜視図である。
【図29】排紙ローラー付近で用紙ジャムが発生した場
合に、詰まった用紙を取り除く状態を示すデジタル複写
機の斜視図である。
【図30】トラブル発生状態で電源スイッチがOFFさ
れた時の処理を示すフローチャートである。
【図31】排紙トレイに用紙が排出されるデジタル複写
機の斜視図である。
【図32】キーオペレータープログラムの操作画面を示
す説明図である。
【図33】原稿読取り部のホームポジション設定の操作
画面を示す説明図である。
【図34】原稿読取り部の移動に関するメッセージ表示
を行なう操作画面を示す説明図である。
【図35】原稿読取り部の移動を報知するランプを設置
したデジタル複写機の斜視図である。
【図36】移動を妨げる状態を検知しながら原稿読取り
部の自動昇降を行う処理を示すフローチャートである。
【図37】原稿読取り部の移動を妨げる状態の検出セン
サーを備えたデジタル複写機の斜視図である。
【図38】本発明に係る画像形成装置の他の実施形態で
あるデジタルカラー複写機の斜視図である。
【図39】3つのオプションを接続したデジタル複写機
の斜視図である。
【図40】適正高さ補正値のテーブルを示す説明図であ
る。
【図41】補正値コードと適正高さ補正値の対比テーブ
ルを示す説明図である。
【図42】オプション側に適正高さ補正値を記憶させた
場合の原稿読取り部の移動を行う処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
100 原稿読取り部 200 画像再現出力部 210 画像形成部 220 排紙トレイ 250 支柱 253 支柱駆動モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉浦 昭一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山本 平長 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AP07 CE05 2H027 DA21 DA31 EE08 EK00 FA23 GA03 HB18 ZA07 ZA10 2H071 AA38 AA48 BA04 DA18 EA16

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理機能ごとに分割された処理ブロック
    と、 前記処理ブロックを移動できる移動手段と、 前記処理ブロックと前記移動手段を制御する制御手段
    と、 を備え、 前記制御手段は、前記移動手段を制御して、利用者の操
    作しやすい位置に、前記処理ブロックを移動させること
    ができることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 さらに利用者が操作しやすい位置を設定
    する操作手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 さらに利用者ごとの操作しやすい処理ブ
    ロック位置の情報を記憶する記憶手段を備え、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記位置情
    報に基づいて前記処理ブロックを移動させることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、処理の終了を検知する
    と、あらかじめ設定したホームポジションに各処理ブロ
    ックを移動することを特徴とする請求項1乃至3記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 処理機能ごとに分割された処理ブロック
    と、 前記処理ブロックを移動できる移動手段と、 前記処理ブロックと前記移動手段を制御する制御手段
    と、 を備え、 前記制御手段は、処理動作の状態に応じて、各処理ブロ
    ックを移動させて、これらの配置から動作状態を報知す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 処理機能ごとに分割された処理ブロック
    と、 前記処理ブロックを移動できる移動手段と、 前記処理ブロックと前記移動手段を制御する制御手段
    と、 を備え、 前記制御手段は、電源のON/OFF状態に応じて、各
    処理ブロックを移動させて、これらの配置からON/O
    FF状態を報知することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、電源のOFFの指示を
    受けると、所定の位置に各処理ブロックを移動させてか
    ら、電源をOFFすることを特徴とする請求項6記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、電源がONされた時、
    各処理ブロックを所定の位置に移動することを特徴とす
    る請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 処理機能ごとに分割された処理ブロック
    と、 前記処理ブロックを移動できる移動手段と、 前記処理ブロックと前記移動手段を制御する制御手段
    と、 を備え、 前記制御手段は、トラブル状態に応じて、各処理ブロッ
    クを所定の位置に移動させて、これらの配置からトラブ
    ル状態を報知することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、トラブルが取り除か
    れると、トラブル発生前の位置に各処理ブロックを移動
    させることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 処理機能ごとに分割された処理ブロッ
    クと、 前記処理ブロックを移動できる移動手段と、 前記処理ブロックと前記移動手段を制御する制御手段
    と、 を備え、 前記制御手段は、処理モードに応じて、各処理ブロック
    を移動させて、これらの配置から処理モードを報知する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、いずれのモードでも
    ないときは、各処理ブロックを所定のホームポジション
    に配置して、いずれのモードでないことを報知すること
    を特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、ある処理モードで動
    作中に、他の処理モードを受け付けると、処理モード毎
    に設定しておいたタイミングで、該受付モードに対応し
    た配置に各処理ブロックを配置することを特徴とする請
    求項11記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、処理の開始を検知す
    ると、その処理モードを特定して、該処理モードに対し
    てあらかじめ設定された位置に、前記移動手段により前
    記処理ブロックを移動させることを特徴とする請求項1
    1記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、ホームポジションに
    復帰途中に、新たなモードを受け付けた場合は、復帰動
    作を中断して、モード作業位置に処理ブロックを移動す
    ることを特徴とする請求項4又は12記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記処理ブロックが
    移動途中に、他の処理モードを受け付けた場合、優先さ
    れる処理モードに対応した位置に処理ブロックを移動さ
    せることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、前記処理ブロックが
    移動途中に、他の処理モードを受け付けた場合、優先さ
    れる処理モードに対応した位置に処理ブロックを移動さ
    せ、その間に処理が可能な処理ブロックには処理を行わ
    せることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 さらに、移動することを報知する報知
    手段を備え、 前記制御手段は、処理ブロックの移動前に、前記報知手
    段により、利用者に警告することを特徴とする請求項1
    乃至17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、処理ブロックが移動
    を妨げる状態を検知した場合は、移動を停止あるいは逆
    方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至17記
    載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、処理ブロックが追加
    あるいは削除された場合、各処理ブロックの補正位置を
    求めて、その位置に処理ブロックを移動することを特徴
    とする請求項1乃至17記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、各処理ブロックによ
    る補正値テーブルに基づいて補正位置を求めることを特
    徴とする請求項1乃至17記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、各処理ブロックに補
    正位置情報が記憶されており、該補正位置情報に基づい
    て補正位置を求めることを特徴とする請求項1乃至17
    記載の画像形成装置。
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