JP2000039369A - 張力測定装置 - Google Patents

張力測定装置

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JP2000039369A
JP2000039369A JP10207500A JP20750098A JP2000039369A JP 2000039369 A JP2000039369 A JP 2000039369A JP 10207500 A JP10207500 A JP 10207500A JP 20750098 A JP20750098 A JP 20750098A JP 2000039369 A JP2000039369 A JP 2000039369A
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宏樹 上田
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秀夫 宇津野
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雅史 山中
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和光 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単および安価な構成で帯状体1の表面を傷
つけることなく張力および張力バランスを高精度に求め
る。 【解決手段】 長手方向の2点の位置で第1ロール8お
よび第2ロール9により支持された帯状体1の振動を計
測することにより張力を測定するものである。帯状体1
の変位量を非接触で検出する非接触変位計3と、非接触
変位計3からの変位量を基にして幅方向右側および幅方
向左側の変位量信号の1次固有振動数をそれぞれ求め、
これら1次固有振動数を基にして幅方向右側および幅方
向左側の張力をそれぞれ求めると共に、これら張力を平
均化して総張力を求める張力演算器4とを有している。
非接触変位計3は、幅方向右側および幅方向左側に配置
されていると共に、幅方向中央部に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅板等の帯状体の
振動を計測することにより帯状体の張力および幅方向の
張力バランスを測定する張力測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、銅板やアルミ板、鋼板等の帯状
体の通板もしくは巻き取りは、帯状体の走行経路上の前
後にロールをそれぞれ配置し、各ロールで帯状体を挟持
しながら送り出すと共に、所定の張力を帯状体に付与す
ることにより行われる。この際、ロール間における張力
の変動や幅方向の張力バランスの崩れが生じた場合に
は、帯状体の走行が不安定になったり、巻きずれが起き
る等の問題が生じる。また、圧延工程の製造ラインにお
いては、圧延ロールの出入り口で張力の変動や幅方向の
張力バランスの崩れが生じると、帯状体の板厚が変動す
るという問題が生じる。
【0003】従って、帯状体の製造ラインにおいては、
張力および幅方向の張力バランスを知ることが生産性や
品質を向上させる上で極めて重要なものとなっており、
従来から帯状体の張力および張力バランスを測定する各
種の方法が実施および提案されている。
【0004】即ち、張力は、図9に示すように、走行す
る帯状体51の上流側および下流側に案内ローラ52を
配置して帯状体51を支持し、案内ローラ52間におい
て中間ロール53を帯状体51に押し当てる。そして、
中間ロール53に生じた反力をロードセル54で測定
し、ロードセル54による測定値Fと走行角度αとを用
いて張力を求める方法が一般に採用されている。
【0005】また、幅方向の張力バランスは、図10に
示すように、帯状体51の幅方向に配置した複数の変位
センサ55により各配置箇所の固有振動数を測定し、こ
れらの測定値を基にして求める方法が提案されている
(特開昭60−46409号公報、特開平7−2183
58号公報、特開平6−43051号公報等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、張力と張力バランスとの両者を得ようと
した場合、中間ロール53やロードセル54、変位セン
サ55等の多くの機器が必要となって設備コストが高騰
すると共に、機器構成が複雑化するという問題がある。
【0007】さらに、図9に示すように、従来の張力を
測定する方法では、中間ロール53を帯状体51に押し
当てて張力を測定したときに、中間ロール53が帯状体
51の表面に傷をつける場合がある。また、帯状体51
が非常に小さな張力で走行している場合には、帯状体5
1の曲げ剛性によりロードセル54に反力が生じるた
め、ロードセル54の測定値Fを基にして得られる張力
Tに大きな誤差が生じることになる。
【0008】そこで、本発明は、簡単および安価な構成
であると共に、帯状体51の表面を傷つけることなく張
力および張力バランスを高精度に求めることができる張
力測定装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、長手方向の2点の位置で支持さ
れた帯状体の振動を計測することにより張力を測定する
張力測定装置であって、前記帯状体の変位量を非接触で
検出する変位量検出手段と、前記変位量検出手段からの
変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側および幅
方向左側の1次固有振動数をそれぞれ求め、これら1次
固有振動数を基にして幅方向右側および幅方向左側の張
力をそれぞれ求めると共に、これら張力を平均化して総
張力を求める張力演算手段とを有していることを特徴と
している。
【0010】上記の構成によれば、幅方向右側および幅
方向左側の変位量を基にして1次固有振動数をそれぞれ
求めた後、各1次固有振動数を用いて幅方向右側および
幅方向左側の張力を求めるため、これらの張力を用いて
幅方向における張力バランスを確認することができる。
また、張力を平均化して総張力を求めることによって、
帯状体の全体に生じている張力を得ることができる。そ
して、これらの総張力および張力バランスを求めるため
の変位量は、変位量検出手段により非接触で検出されて
いる。従って、従来のように中間ロールを帯状体に押し
当てて帯状体の張力を測定した場合には、帯状体の表面
に傷を生じさせたり、中間ロールの反力による検出精度
の低下を生じさせることになるが、上記の構成によれ
ば、帯状体の表面を傷つけることなく張力および張力バ
ランスを高精度に求めることができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の張力測
定装置であって、前記変位量検出手段が幅方向右側およ
び幅方向左側にそれぞれ配置され、前記張力演算手段に
おいて、前記幅方向右側の変位量検出手段からの変位量
信号の周波数特性を基にして幅方向右側の1次固有振動
数を求め、前記幅方向左側の変位量検出手段からの変位
量信号の周波数特性を基にして幅方向左側の1次固有振
動数を求めることを特徴としている。上記の構成によれ
ば、変位量検出手段を幅方向右側および幅方向左側に配
置するという簡単および安価な構成で、帯状体の表面を
傷つけることなく張力および張力バランスを高精度に求
めることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2記載の張力測
定装置であって、さらに幅方向中央部に変位量検出手段
を有し、前記張力演算手段において、前記幅方向中央部
の変位量検出手段からの変位量信号の周波数特性を用い
て、前記幅方向右側および左側の変位量検出手段からの
変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側および幅
方向左側の1次固有振動数をそれぞれ識別して求めるこ
とを特徴としている。上記の構成によれば、中央部に大
きな振れが発生することによって、右側、左側および中
央部の振れに対応する1次固有振動数がそれぞれ出現し
た場合であっても、中央部に配置した変位量検出手段か
ら得られた周波数特性により中央部に出現した1次固有
振動数であるか否かを識別し、さらに、右側および左側
の1次固有振動数を識別することができるため、結果と
して帯状体の張力および張力バランスを高精度に求める
ことができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1記載の張力測
定装置であって、前記変位量検出手段が前記帯状体の幅
方向中央部に配置され、前記張力演算手段において、前
記変位量検出手段からの変位量信号の周波数特性を基に
して幅方向右側の1次固有振動数および幅方向左側の1
次固有振動数を求めることを特徴としている。上記の構
成によれば、一つの変位量検出手段で右側および左側の
1次固有振動数を識別して帯状体の張力および張力バラ
ンスを高精度に求めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図8に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る張
力測定装置は、図1に示すように、銅板やアルミ板、鋼
板等の帯状体1の製造ラインに適用されるようになって
いる。この製造ラインには、第1ロール8と第2ロール
9とが帯状体1の走行方向(長手方向)の前後(2点)
にそれぞれ配設されている。これらの各ロール8・9
は、任意の速度で回転駆動される駆動ローラ8a・9a
と、回転自在に設けられた従動ローラ8b・9bとから
なっている。そして、両ロール8・9は、駆動ローラ8
a・9aと従動ローラ8b・9bとで帯状体1を挟持
し、図示しない制御装置により各駆動ローラ8a・9a
の回転速度が制御されることによって、両ロール8・9
間の帯状体1に所定の張力を付与しながら帯状体1を送
り出すようになっている。
【0015】上記の帯状体1の張力は、本実施形態の張
力測定装置で測定されている。張力測定装置は、帯状体
1の振動を非接触で検出する複数の非接触変位計3を有
している。非接触変位計3は、帯状体1の幅方向におけ
る右側、中央部および左側の3箇所に配置されており、
各箇所の帯状体1の変位を検出するようになっている。
そして、幅方向右側および幅方向左側の非接触変位計3
・3は、帯状体1の張力の算出に使用される変位量を得
るために用いられる。一方、幅方向中央部の非接触変位
計3は、ロール8・9による2点間の支持間長さである
帯状体1の板長が帯状体1の板幅と略同一である場合
に、右側、中央部および左側で大きく振れる固有振動数
を判別するために使用される。尚、非接触変位計3とし
ては、光反射式の距離センサ等を挙げることができる。
【0016】上記の各非接触変位計3は、張力演算器4
に接続されており、張力演算器4に対して変位量に対応
した変位信号を出力するようになっている。張力演算器
4は、図示しないA/D変換部や入出力部、記憶部、演
算部等を信号バスを介して接続した構成にされている。
A/D変換部は、非接触変位計3からの変位信号を情報
処理に適したデジタル信号(変位データ)に変換して張
力演算器4内に取り込むようになっている。
【0017】また、記憶部には、所定の計測時間内に得
られた全変位データを記憶する変位データ記憶領域が形
成されていると共に、FFT(Fast Fourier Transform)
処理等の演算時に使用される演算データ領域が形成され
ている。さらに、記憶部には、変位データを基にして幅
方向右側および幅方向左側の張力を算出する図3の張力
算出ルーチンが記憶されている。尚、張力算出ルーチン
による張力の算出方法の詳細については後述する。ま
た、入出力部は、図示しない制御装置に接続されてお
り、求めた張力を制御装置に出力するようになってい
る。そして、制御装置は、張力が予め設定された目標張
力となるように、第1ロール8および第2ロール9の回
転速度をフィードバック制御するようになっている。
【0018】上記の構成において、張力測定装置の動作
について説明する。先ず、帯状体1の前後を挟持する第
1ロール8および第2ロール9が回転駆動されることに
よって、走行する帯状体1に所定の張力が付与される。
これにより、帯状体1は、走行方向の両端が各ロール8
・9でそれぞれ支持された状態になっているため、両ロ
ール8・9間の中央部を振動の腹とした振動モードの1
次固有振動数fで振動する。そして、この帯状体1に付
与される張力Tと1次固有振動数fとは、(1)式の関
係を有することになる。
【0019】 T=4L2 2 ρA ・・・・(1) ここで、T:張力値、L:支持間長さ、f:1次固有振
動数、ρ:帯状体比重、A:帯状体断面積である。
【0020】次に、帯状体1の振動が幅方向に配置され
た各非接触変位計3により計測され、右側、中央部およ
び左側における帯状体1の変位量を示す変位信号が張力
演算器4にそれぞれ出力される。この際、張力演算器4
は、図3の張力算出ルーチンを実行しており、張力演算
器4に出力された全ての変位信号は、A/D変化部を介
してデジタル量の変位データに変換された後、記憶部に
順次格納される(S1)。そして、所定の計測時間が経
過したときに、この計測時間内に収集された全変位デー
タの中から、右側の非接触変位計3により得られた右側
変位データが記憶部から読み出され(S2)、これらの
右側変位データを用いて1次固有振動数検出処理が行わ
れる(S3)。
【0021】即ち、図4の1次固有振動数検出ルーチン
が実行されることによって、右側変位データのFFT処
理が行われる。これにより、例えば図5に示すように、
整数倍の周波数毎にピーク値を有した振動の周波数成分
が得られることになる(S11)。
【0022】次に、得られた周波数成分の中から振幅が
最大となるピーク値が検出され、このピーク値が1次モ
ードピーク値f1として選択される(S12)。そし
て、選択された1次モードピーク値f1に各モード変数
n(例えばn=2〜4)が積算され、1次モードピーク
値f1に対して整数倍の2次〜4次モードピーク値f2
〜f4がそれぞれ算出される(S13)。この後、FF
T処理で得られた周波数成分から、2次〜4次モードピ
ーク値f2〜f4の誤差Δf範囲内でのピーク値が検出
され(S14)、各モードピーク値f2〜f4の誤差Δ
f範囲内にピーク値が存在するか否かが判定される(S
15)。
【0023】周波数成分のピーク値が存在しない場合に
は(S15,NO)、S12で検出された最大のピーク
値の次に大きな振幅のピーク値が検出され、このピーク
値が新たな1次モードピーク値f1として選択される
(S16)。そして、この1次モードピーク値f1を用
いてS13から再実行される。
【0024】一方、各モードピーク値f2〜f4に対応
した周波数成分のピーク値が存在する場合には(S1
5,YES)、選択された1次モードピーク値f1が帯
状体1の1次固有振動数であると認識され、本ルーチン
が終了されて図3の張力算出ルーチンにリターンされ
る。
【0025】上記の1次モードピーク値f1は、右側変
位データを基にして求めたものであるため、図2に示す
ように、帯状体1の幅方向の右側における1次固有振動
数f(=fr)として認識される。そして、この1次固
有振動数fが上述の(1)式に代入されることによっ
て、帯状体1の幅方向右側に生じている右側張力Trが
算出される(S4)。
【0026】次に、左側の非接触変位計3により得られ
た左側変位データが記憶部から読み出され(S5)、こ
れらの左側変位データを用いて1次固有振動数検出処理
が行われる(S6)。これにより、図4の1次固有振動
数検出ルーチンが上述と同様の動作により実行されるこ
とによって、例えば図6に示すように、左側変位データ
のFFT処理により整数倍の周波数毎にピーク値を有し
た振動の周波数成分が得られた後、1次モードピーク値
f1が帯状体1の幅方向の左側における1次固有振動数
f(=fl)として求められる。そして、この1次固有
振動数fが上述の(1)式に代入されることによって、
帯状体1の幅方向左側に生じている左側張力Tlが算出
される(S7)。
【0027】上記のようにして右側張力Trおよび左側
張力Tlが算出されると、これらの張力Tr・Tlが張
力演算器4や図示しない制御装置の表示装置に数値や図
形として画面表示される。そして、帯状体1の幅方向の
不均一度が張力バランスとしてオペレータに報知される
ことによって、帯状体1の中のびや耳波の発生の有無の
確認に使用される(S8)。この後、右側張力Trと左
側張力Tlとが平均化されることによって、総張力Tto
tal (=〔Tr+Tl〕/2)が算出される(S9)。
【0028】次に、帯状体比重ρが8900kg/
3 、帯状体厚さが0.5mm、帯状体幅が188mm
の帯状体1に対して張力測定装置を適用し、総張力Tto
tal と、張力バランス(右側張力Trおよび左側張力T
l)とを求めた。
【0029】この結果、図5、図6、図7に示すような
周波数応答が幅方向の右側、中央部および左側において
それぞれ得られ、これらの周波数応答から幅方向右側に
おける1次固有振動数f(=fr)が22.5Hz、幅
方向左側における1次固有振動数f(=fr)が14.
5Hzであるという測定結果が得られた。そして、これ
らの1次固有振動数f(=fr・fl)と、帯状体1の
条件とが上述の(1)式に代入されることによって、右
側張力Tr(403.2kgf)と左側張力Tl(28
2.4kgf)とが求められた後、これら張力Tr・T
lが平均化されることによって、342.8kgfの総
張力Ttotal が得られた。
【0030】一方、上記の帯状体1を歪みゲージにより
測定したところ、幅方向右側の張力が415kgf、幅
方向左側の張力が272.3kgf、総張力Ttotal が
343.7kgfであった。これにより、本実施形態の
張力測定装置は、歪みゲージを用いて帯状体1の幅方向
の右側および左側を測定した場合と略同等の測定精度で
総張力Ttotal および張力バランスを知ることができる
ものであることが確認された。
【0031】以上のように、本実施形態の張力測定装置
は、図1に示すように、長手方向の2点の位置で第1ロ
ール8および第2ロール9により支持された帯状体1の
振動を計測することにより張力を測定する張力測定装置
であって、帯状体1の変位量を非接触で検出する変位量
検出手段(非接触変位計3)と、変位量検出手段からの
変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側および幅
方向左側の1次固有振動数fをそれぞれ求め、これら1
次固有振動数fを基にして幅方向右側および幅方向左側
の張力をそれぞれ求めると共に、これら張力を平均化し
て総張力を求める張力演算手段(張力演算器4)とを有
した構成にされている。
【0032】具体的には、変位量検出手段(非接触変位
計3)が幅方向右側および幅方向左側にそれぞれ配置さ
れ、張力演算手段において、幅方向右側の変位量検出手
段からの変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側
の1次固有振動数fを求め、幅方向左側の変位量検出手
段からの変位量信号の周波数特性を基にして幅方向左側
の1次固有振動数fを求める構成にされている。
【0033】そして、この構成によれば、変位量検出手
段を幅方向右側および幅方向左側に配置するという簡単
および安価な構成によって、帯状体1の表面を傷つける
ことなく張力および張力バランスを高精度に求めること
ができることになる。
【0034】また、本実施形態の張力測定装置は、上記
の構成に加えて、さらに幅方向中央部に変位量検出手段
(非接触変位計3)を有し、張力演算手段(張力演算器
4)において、図8の1次固有振動数検出ルーチンによ
り1次固有振動数検出処理を行うことによって、幅方向
中央部の変位量検出手段からの変位量信号の周波数特性
を用いて、幅方向右側および左側の変位量検出手段から
の変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側および
幅方向左側の1次固有振動数fをそれぞれ識別して求め
る構成にされていても良い。
【0035】即ち、図8の1次固有振動数検出ルーチン
による1次固有振動数検出処理を具体的に説明すると、
図3の張力算出ルーチンにおいて右側変位データが読み
出された後、1次固有振動数検出処理として図8の1次
固有振動数検出ルーチンが実行される。これにより、右
側変位データの第1FFT処理が行われ、例えば図5に
示すように、整数倍の周波数毎にピーク値を有した振動
の周波数成分が得られることになる(S21)。
【0036】次に、第1FFT処理で得られた周波数成
分の中から振幅が最大となるピーク値が検出され、この
ピーク値が1次モードピーク値f1として選択される
(S22)。この後、中央部の非接触変位計3により検
出された中央部変位データが読み出され(S23)、中
央部変位データについての第2FFT処理が行われる
(S24)。そして、S22において選択された1次モ
ードピーク値f1が第2FFT処理で得られた周波数成
分の中で振幅が最大となるピーク値f1’と一致するか
否かが判定される(S25)。
【0037】一致すると判定された場合には(S25,
YES)、帯状体1の右側および左側に加えて中央部に
も大きな振れが存在していると認識され、S22で選択
されたピーク値f1が中央部で大きく振れる振動の1次
固有振動数であると認識される。尚、このような中央部
における大きな振れは、帯状体1の板幅と板長との比率
が1に近づく程、即ち、ロール8・9間の帯状体1が正
方形の形状に近づく程出現し易いものである。これによ
り、S22で検出された最大のピーク値の次に大きな振
幅のピーク値が右側変位データの第1FFT処理の結果
から検出され、このピーク値が新たな1次モードピーク
値f1として選択される(S26)。そして、このピー
ク値f1を用いて上述のS25が再実行される。
【0038】次に、一致しないと判定された場合には
(S25,NO)、1次モードピーク値f1に各モード
変数n(例えばn=2〜4)が積算され、1次モードピ
ーク値f1に対して整数倍の2次〜4次モードピーク値
f2〜f4がそれぞれ算出される(S27)。この後、
FFT処理で得られた周波数成分から、2次〜4次モー
ドピーク値f2〜f4の誤差Δf範囲内でのピーク値が
検出され(S28)、各モードピーク値f2〜f4の誤
差Δf範囲内にピーク値が存在するか否かが判定される
(S29)。
【0039】周波数成分のピーク値が存在しない場合に
は(S29,NO)、次に大きな振幅のピーク値が右側
変位データの第1FFT処理の結果から検出され、この
ピーク値が新たな1次モードピーク値f1として選択さ
れる(S26)。そして、この1次モードピーク値f1
を用いてS25から再実行される。
【0040】一方、各モードピーク値f2〜f4に対応
した周波数成分のピーク値が存在する場合には(S2
5,YES)、選択された1次モードピーク値f1が帯
状体1の1次固有振動数であると認識され、本ルーチン
が終了されて図3の張力算出ルーチンにリターンされ
る。
【0041】上記の構成によれば、幅方向中央部で大き
く振れる固有振動数fcが出現した場合であっても、幅
方向右側および幅方向左側の1次固有振動数fをそれぞ
れ識別して帯状体1の張力および張力バランスを高精度
に求めることができることになる。
【0042】即ち、例えば帯状体1の板幅が長くなって
板長との比率が小さくなると、幅方向の張力分布状態に
よっては、幅方向右側で大きく振れる固有振動数frや
幅方向左側で大きく振れる固有振動数flだけでなく、
幅方向中央部で大きく振れる固有振動数fcが出現する
場合がある。これらの固有振動数fr・fl・fcは、
図5、図6、図7の周波数分析結果のグラフにおいて、
ピーク部分として現れる。そして、中央部の固有振動数
fcも両側の固有振動数fr・flと同様に、整数倍に
ピークを持っている。従って、幅方向の左側および右側
の2点での計測結果からのみでは、各固有振動数fr・
fl・fcを判別することが困難になる場合がある。そ
こで、上記の構成のように、幅方向中央部に変位量検出
手段を配置すれば、この変位量検出手段からの変位量信
号の周波数特性を基にして中央部の固有振動数fcであ
るか否かを判別することができるため、幅方向右側およ
び幅方向左側の変位量検出手段によりそれぞれの側の1
次固有振動数fr・flを容易に判別して得ることがで
きる。
【0043】以上、本発明を好適な実施の形態に基づい
て説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲にお
いて変更が可能である。
【0044】即ち、本実施形態においては、第1ロール
8と第2ロール9とで帯状体11を挟持することによっ
て、帯状体11を2点で支持するようになっているが、
帯状体11の表面や裏面の一方面にロールを当接させる
ことにより支持するようになっていても良い。また、本
実施形態においては、非接触変位計3を幅方向の右側、
中央部および左側の3箇所に配置しているが、4箇所以
上に配置していても良いし、幅方向右側および幅方向左
側の2箇所に配置していても良い。
【0045】さらに、張力測定装置は、変位量検出手段
(非接触変位計3)を帯状体1の幅方向中央部に配置
し、張力演算手段(張力演算器4)において、上記の変
位量検出手段からの変位量信号の周波数特性を基にして
幅方向右側の1次固有振動数frおよび幅方向左側の1
次固有振動数flを求めるように構成にされていても良
い。即ち、張力演算手段(張力演算器4)は、中央部に
配置された変位量検出手段からの変位量信号の周波数特
性から最大の1次モードピーク値f1と次に大きな1次
モードピーク値f1とを検出し、これら1次モードピー
ク値f1・f1をそれぞれ右側および左側の1次固有振
動数fr・flとして求めるようになっていても良い。
そして、この構成であれば、中央部に配置した変位量検
出手段のみで帯状体1の張力および張力バランスを求め
ることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、長手方向の2点の位
置で支持された帯状体の振動を計測することにより張力
を測定する張力測定装置であって、前記帯状体の変位量
を非接触で検出する変位量検出手段と、前記変位量検出
手段からの変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右
側および幅方向左側の1次固有振動数をそれぞれ求め、
これら1次固有振動数を基にして幅方向右側および幅方
向左側の張力をそれぞれ求めると共に、これら張力を平
均化して総張力を求める張力演算手段とを有している構
成である。
【0047】上記の構成によれば、幅方向右側および幅
方向左側の変位量を基にして1次固有振動数をそれぞれ
求めた後、各1次固有振動数を用いて幅方向右側および
幅方向左側の張力を求めるため、これらの張力を用いて
幅方向における張力バランスを確認することができる。
また、張力を平均化して総張力を求めることによって、
帯状体の全体に生じている張力を得ることができる。そ
して、これらの総張力および張力バランスを求めるため
の変位量は、変位量検出手段により非接触で検出されて
いる。従って、従来のように中間ロールを帯状体に押し
当てて帯状体の張力を測定した場合には、帯状体の表面
に傷を生じさせたり、中間ロールの反力による検出精度
の低下を生じさせることになるが、上記の構成によれ
ば、帯状体の表面を傷つけることなく張力および張力バ
ランスを高精度に求めることができるという効果を奏す
る。
【0048】請求項2の発明は、請求項1記載の張力測
定装置であって、前記変位量検出手段が幅方向右側およ
び幅方向左側にそれぞれ配置され、前記張力演算手段に
おいて、前記幅方向右側の変位量検出手段からの変位量
信号の周波数特性を基にして幅方向右側の1次固有振動
数を求め、前記幅方向左側の変位量検出手段からの変位
量信号の周波数特性を基にして幅方向左側の1次固有振
動数を求める構成である。上記の構成によれば、変位量
検出手段を幅方向右側および幅方向左側に配置するとい
う簡単および安価な構成で、帯状体の表面を傷つけるこ
となく張力および張力バランスを高精度に求めることが
できるという効果を奏する。
【0049】請求項3の発明は、請求項2記載の張力測
定装置であって、さらに幅方向中央部に変位量検出手段
を有し、前記張力演算手段において、前記幅方向中央部
の変位量検出手段からの変位量信号の周波数特性を用い
て、前記幅方向右側および左側の変位量検出手段からの
変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側および幅
方向左側の1次固有振動数をそれぞれ識別して求める構
成である。上記の構成によれば、中央部に大きな振れが
発生することによって、右側、左側および中央部の振れ
に対応する1次固有振動数がそれぞれ出現した場合であ
っても、中央部に配置した変位量検出手段から得られた
周波数特性により中央部に出現した1次固有振動数であ
るか否かを識別し、さらに、右側および左側の1次固有
振動数を識別することができるため、結果として帯状体
の張力および張力バランスを高精度に求めることができ
るという効果を奏する。
【0050】請求項4の発明は、請求項1記載の張力測
定装置であって、前記変位量検出手段が前記帯状体の幅
方向中央部に配置され、前記張力演算手段において、前
記変位量検出手段からの変位量信号の周波数特性を基に
して幅方向右側の1次固有振動数および幅方向左側の1
次固有振動数を求める構成である。上記の構成によれ
ば、一つの変位量検出手段で右側および左側の1次固有
振動数を識別して帯状体の張力および張力バランスを高
精度に求めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】張力測定装置の配置状態を示す説明図である。
【図2】帯状体と張力の関係を示す説明図である。
【図3】張力算出ルーチンのフローチャートである。
【図4】1次固有振動数検出ルーチンのフローチャート
である。
【図5】幅方向右側における周波数と変位との関係を示
すグラフである。
【図6】幅方向左側における周波数と変位との関係を示
すグラフである。
【図7】幅方向中央部における周波数と変位との関係を
示すグラフである。
【図8】1次固有振動数検出ルーチンのフローチャート
である。
【図9】従来の張力測定装置で張力を検出する状態を示
す説明図である。
【図10】従来の張力測定装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 帯状体 3 非接触変位計 4 張力演算器 8 第1ロール 9 第2ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇津野 秀夫 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 山中 雅史 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内 (72)発明者 中村 和光 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内 Fターム(参考) 2F051 AA13 AB04 AC01 AC09 CA00 3F105 AA08 AB11 BA01 DA02 DB11 DC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の2点の位置で支持された帯状
    体の振動を計測することにより張力を測定する張力測定
    装置であって、 前記帯状体の変位量を非接触で検出する変位量検出手段
    と、 前記変位量検出手段からの変位量信号の周波数特性を基
    にして幅方向右側および幅方向左側の1次固有振動数を
    それぞれ求め、これら1次固有振動数を基にして幅方向
    右側および幅方向左側の張力をそれぞれ求めると共に、
    これら張力を平均化して総張力を求める張力演算手段と
    を有していることを特徴とする張力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記変位量検出手段が幅方向右側および
    幅方向左側にそれぞれ配置され、 前記張力演算手段において、前記幅方向右側の変位量検
    出手段からの変位量信号の周波数特性を基にして幅方向
    右側の1次固有振動数を求め、前記幅方向左側の変位量
    検出手段からの変位量信号の周波数特性を基にして幅方
    向左側の1次固有振動数を求めることを特徴とする請求
    項1記載の張力測定装置。
  3. 【請求項3】 さらに幅方向中央部に変位量検出手段を
    有し、 前記張力演算手段において、前記幅方向中央部の変位量
    検出手段からの変位量信号の周波数特性を用いて、前記
    幅方向右側および左側の変位量検出手段からの変位量信
    号の周波数特性を基にして幅方向右側および幅方向左側
    の1次固有振動数をそれぞれ識別して求めることを特徴
    とする請求項2記載の張力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記変位量検出手段が前記帯状体の幅方
    向中央部に配置され、 前記張力演算手段において、前記変位量検出手段からの
    変位量信号の周波数特性を基にして幅方向右側の1次固
    有振動数および幅方向左側の1次固有振動数を求めるこ
    とを特徴とする請求項1記載の張力測定装置。
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JP2009019993A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Kobe Steel Ltd 張力測定装置及び張力測定方法

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