JP2000039136A - 排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器 - Google Patents

排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器

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JP2000039136A
JP2000039136A JP10207892A JP20789298A JP2000039136A JP 2000039136 A JP2000039136 A JP 2000039136A JP 10207892 A JP10207892 A JP 10207892A JP 20789298 A JP20789298 A JP 20789298A JP 2000039136 A JP2000039136 A JP 2000039136A
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gas
finned
tube
bare
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JP10207892A
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Noriyuki Iiyama
敬之 飯山
Masaaki Kimoto
雅章 木本
Masahiro Ozawa
政弘 小澤
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Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチームガスヒータやスートブロワ等を設け
ることなく、簡単な構造で且つ裸管として最適な伝熱面
を構成して、高温の熱媒体により効果的に排ガスを加熱
し得、ガスガスヒータの再加熱器での圧力損失の増加を
最小限に抑えることができ、設備費の削減を図り得る排
煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器を提供す
る。 【解決手段】 再加熱器4の入口部に配設される伝熱管
10をフィンのない裸管13で構成し且つ該裸管13を
フィン付管9と別置きとなるようミストエリミネータ1
4側に分離して配置し、フィン付管9へ熱媒体を供給す
る連絡管6途中より分岐させた導入管15から前記裸管
13に対し熱媒体の一部を供給すると共に、フィン付管
9へ供給された熱媒体が導出される連絡管5途中に合流
させた導出管16から前記裸管13に供給された熱媒体
を導出させるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙処理設備にお
けるガスガスヒータの再加熱器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、石炭焚ボイラ等から排出される
排ガス中には、硫黄酸化物が含まれているため、前記石
炭焚ボイラ等の下流側に排煙処理設備を設置し、該排煙
処理設備の湿式排煙脱硫装置において、排ガスと吸収液
とを気液接触させ、排ガス中に含まれる硫黄酸化物を除
去することが行われている。
【0003】前記湿式排煙脱硫装置の出口ガスは、通
常、およそ50[℃]前後まで低下し略飽和状態となっ
ており、この出口ガスをそのまま煙突から大気中へ放出
すると、白煙が発生するため、熱回収器と再加熱器とを
備えた熱媒循環式のガスガスヒータを用いて前記出口ガ
スを再加熱するようになっている。
【0004】図5は従来の排煙処理設備の一例を表わす
ものであって、1は湿式排煙脱硫装置であり、湿式排煙
脱硫装置1の上流側には、排ガスの熱を回収するための
ガスガスヒータ2の熱回収器3を設置すると共に、湿式
排煙脱硫装置1の出口側に設けられたミストエリミネー
タ14の下流側には、前記熱回収器3で回収した熱によ
って湿式排煙脱硫装置1の出口ガスを再加熱するための
ガスガスヒータ2の再加熱器4を設置してある。
【0005】前記ガスガスヒータ2の熱回収器3と再加
熱器4は、内部に熱媒体が流れる連絡管5,6によって
連結してあり、該連絡管5の途中には、熱媒体を循環さ
せるためのポンプ7を設けてある。
【0006】又、前記再加熱器4は、通常、伝熱面をコ
ンパクトにするために、図6に示される如く、ケーシン
グ8内部に多数のフィン付管9からなる伝熱管10を配
設してなる構成を有している。尚、図示していないが、
前記ガスガスヒータ2の熱回収器3についても、前記再
加熱器4と同様に、ケーシング内部に多数のフィン付管
からなる伝熱管を配設してなる構成を有している。
【0007】前述の如き従来の排煙処理設備の場合、図
示していない石炭焚ボイラ等から排出される排ガスは、
ガスガスヒータ2の熱回収器3において熱媒体により熱
が回収された後、湿式排煙脱硫装置1へ導入され、該湿
式排煙脱硫装置1において排ガスと吸収液との気液接触
により、排ガス中に含まれる硫黄酸化物が除去され、前
記湿式排煙脱硫装置1において硫黄酸化物が除去された
排ガスは、ミストエリミネータ14でミストが除去され
てから、ガスガスヒータ2の再加熱器4において前記熱
回収器3で回収した熱によって再加熱され、煙突11か
ら大気中へ放出される。
【0008】ここで、前記ガスガスヒータ2の再加熱器
4の伝熱管10にはフィン付管9を採用しているため、
前記湿式排煙脱硫装置1から排出される略飽和状態の排
ガスが若干湿った状態で前記ガスガスヒータ2の再加熱
器4へ流入すると、排ガス中に含まれるダスト等がフィ
ン付管9のフィンの間に付着堆積し、前記ガスガスヒー
タ2の再加熱器4での圧力損失が増加する虞れがあっ
た。
【0009】このため、従来においては、前記ガスガス
ヒータ2の再加熱器4の入側に、図5に示される如く、
スチームガスヒータ12を設け、該スチームガスヒータ
12により排ガスの温度を上昇させ、再加熱器4へ流入
する排ガスを乾いた状態とし、これにより、再加熱器4
のフィン付管9のフィンの間にダスト等が付着堆積する
ことを防止したり、或いは、前記ガスガスヒータ2の再
加熱器4の入口部にスートブロワ(図示せず)を配設
し、再加熱器4のフィン付管9のフィンの間にダスト等
が付着堆積した場合、スートブロワから蒸気等を噴射
し、フィン付管9のフィンの間に付着堆積したダスト等
を除去したりすることが行われていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、ガスガスヒータ2の再加熱器4の入側にスチーム
ガスヒータ12を設けるのでは、スチームガスヒータ1
2に加えて、その蒸気供給系統やドレン系統等が必要と
なり、設備費が高く且つ系統も複雑化するという欠点を
有していた。
【0011】又、ガスガスヒータ2の再加熱器4の入口
部にスートブロワを配設する場合も、スートブロワ並び
にその蒸気供給系統の他、スートブロワ用鉄骨や足場等
が必要となり、やはり設備費が高く且つ系統も複雑化す
るという欠点を有していた。
【0012】本発明は、斯かる実情に鑑み、スチームガ
スヒータやスートブロワ等を設けることなく簡単な構造
で、ガスガスヒータの再加熱器での圧力損失の増加を最
小限に抑えることができ、設備費の削減を図り得る排煙
処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器を提供しよ
うとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、湿式排煙
脱硫装置の出口側に設けられたミストエリミネータの下
流側に設置され、且つケーシング内部に多数のフィン付
管からなる伝熱管を配設してなる排煙処理設備における
ガスガスヒータの再加熱器であって、再加熱器の入口部
に配設される伝熱管をフィンのない裸管で構成し且つ該
裸管をフィン付管と別置きとなるようミストエリミネー
タ側に分離して配置し、フィン付管へ熱媒体を供給する
連絡管途中より分岐させた導入管から前記裸管に対し熱
媒体の一部を供給すると共に、フィン付管へ供給された
熱媒体が導出される連絡管途中に合流させた導出管から
前記裸管に供給された熱媒体を導出させるよう構成した
ことを特徴とする排煙処理設備におけるガスガスヒータ
の再加熱器にかかるものである。
【0014】又、第二の発明は、湿式排煙脱硫装置の出
口側に設けられたミストエリミネータの下流側に設置さ
れ、且つケーシング内部に多数のフィン付管からなる伝
熱管を配設してなる排煙処理設備におけるガスガスヒー
タの再加熱器であって、再加熱器の入口部に配設される
伝熱管をフィンのない裸管で構成し且つ該裸管をフィン
付管と別置きとなるようミストエリミネータ側に分離し
て配置し、フィン付管へ供給された熱媒体の一部をフィ
ン付管途中より分岐させる形で導入管から前記裸管に対
し供給すると共に、フィン付管へ供給された熱媒体が導
出される連絡管途中に合流させた導出管から前記裸管に
供給された熱媒体を導出させるよう構成したことを特徴
とする排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器
にかかるものである。
【0015】更に又、第三の発明は、湿式排煙脱硫装置
の出口側に設けられたミストエリミネータの下流側に設
置され、且つケーシング内部に多数のフィン付管からな
る伝熱管を配設してなる排煙処理設備におけるガスガス
ヒータの再加熱器であって、再加熱器の入口部に配設さ
れる伝熱管をフィンのない裸管で構成し且つ該裸管をフ
ィン付管と別置きとなるようミストエリミネータ側に分
離して配置し、フィン付管へ熱媒体を供給する連絡管途
中より分岐させた導入管から前記裸管に対し熱媒体の一
部を供給すると共に、前記裸管に供給された熱媒体をフ
ィン付管途中へ合流させる形で導出管から導出させるよ
う構成したことを特徴とする排煙処理設備におけるガス
ガスヒータの再加熱器にかかるものである。
【0016】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0017】第一の発明においては、湿式排煙脱硫装置
から排出される略飽和状態の排ガスがミストエリミネー
タを通過した後、若干湿った状態でガスガスヒータの再
加熱器へ流入した場合、ミストエリミネータ側に分離し
て配置された裸管には、フィン付管へ熱媒体を供給する
連絡管途中より分岐させた導入管から熱媒体の一部が供
給され、該裸管に供給された熱媒体は導出管を介して連
絡管途中に合流するよう導出されており、これにより、
前記略飽和状態の排ガスは、裸管を介しての高温の熱媒
体との熱交換によって加熱され、乾いた状態とされてか
ら再加熱器のフィン付管が配設された領域を通過して行
くため、フィン付管のフィンの間にダスト等が付着堆積
することは防止される。
【0018】一方、前記ミストエリミネータ側に分離し
て配置された裸管の表面には、排ガスが乾いた状態とな
る前に通過することから、若干ダスト等が付着すること
となるが、前記裸管の表面に付着したダスト等は、フィ
ンがないため、大きく成長して堆積することはなく、定
期点検時等の停缶時に水洗を行う程度で充分対応可能と
なり、水洗後の排水は、場合によりミストエリミネータ
の排水系統を共用する形で流すようにすることも可能と
なる。
【0019】この結果、ガスガスヒータの再加熱器での
圧力損失の増加は最小限に抑えられることとなる。
【0020】しかも、裸管をフィン付管と別置きとなる
ようミストエリミネータ側に分離して配置したことによ
り、フィン付管の配列による制約を全く受けずに、裸管
として最適な伝熱面を構成することが可能となり、コン
パクト化にもつながることとなる。
【0021】又、第二の発明においては、湿式排煙脱硫
装置から排出される略飽和状態の排ガスがミストエリミ
ネータを通過した後、若干湿った状態でガスガスヒータ
の再加熱器へ流入した場合、ミストエリミネータ側に分
離して配置された裸管には、フィン付管へ供給された熱
媒体の一部がフィン付管途中より分岐する形で導入管か
ら供給され、該裸管に供給された熱媒体は導出管を介し
て連絡管途中に合流するよう導出されており、これによ
り、前記略飽和状態の排ガスは、裸管を介しての比較的
高温の熱媒体との熱交換によって加熱され、乾いた状態
とされてから再加熱器のフィン付管が配設された領域を
通過して行くため、フィン付管のフィンの間にダスト等
が付着堆積することは防止される一方、前記ミストエリ
ミネータ側に分離して配置された裸管の表面には、排ガ
スが乾いた状態となる前に通過することから、若干ダス
ト等が付着することとなるが、前記裸管の表面に付着し
たダスト等は、フィンがないため、大きく成長して堆積
することはなく、定期点検時等の停缶時に水洗を行う程
度で充分対応可能となり、水洗後の排水は、場合により
ミストエリミネータの排水系統を共用する形で流すよう
にすることも可能となり、この結果、ガスガスヒータの
再加熱器での圧力損失の増加は最小限に抑えられること
となり、しかも、裸管をフィン付管と別置きとなるよう
ミストエリミネータ側に分離して配置したことにより、
フィン付管の配列による制約を全く受けずに、裸管とし
て最適な伝熱面を構成することが可能となり、コンパク
ト化にもつながることとなる。
【0022】更に又、第三の発明においては、湿式排煙
脱硫装置から排出される略飽和状態の排ガスがミストエ
リミネータを通過した後、若干湿った状態でガスガスヒ
ータの再加熱器へ流入した場合、ミストエリミネータ側
に分離して配置された裸管には、フィン付管へ熱媒体を
供給する連絡管途中より分岐させた導入管から熱媒体の
一部が供給され、該裸管に供給された熱媒体は導出管を
介してフィン付管途中へ合流する形で導出されており、
これにより、前記略飽和状態の排ガスは、裸管を介して
の高温の熱媒体との熱交換によって加熱され、乾いた状
態とされてから再加熱器のフィン付管が配設された領域
を通過して行くため、フィン付管のフィンの間にダスト
等が付着堆積することは防止される一方、前記ミストエ
リミネータ側に分離して配置された裸管の表面には、排
ガスが乾いた状態となる前に通過することから、若干ダ
スト等が付着することとなるが、前記裸管の表面に付着
したダスト等は、フィンがないため、大きく成長して堆
積することはなく、定期点検時等の停缶時に水洗を行う
程度で充分対応可能となり、水洗後の排水は、場合によ
りミストエリミネータの排水系統を共用する形で流すよ
うにすることも可能となり、この結果、ガスガスヒータ
の再加熱器での圧力損失の増加は最小限に抑えられるこ
ととなり、しかも、裸管をフィン付管と別置きとなるよ
うミストエリミネータ側に分離して配置したことによ
り、フィン付管の配列による制約を全く受けずに、裸管
として最適な伝熱面を構成することが可能となり、コン
パクト化にもつながることとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0024】図1及び図2は本発明を実施する形態の一
例であって、図中、図5及び図6と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図5及び
図6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴
とするところは、図1及び図2に示す如く、再加熱器4
の入口部に配設される伝熱管10をフィンのない裸管1
3で構成し且つ該裸管13をフィン付管9と別置きとな
るようミストエリミネータ14側に分離して配置し、フ
ィン付管9へ熱媒体を供給する連絡管6途中より分岐さ
せた導入管15から前記裸管13に対し熱媒体の一部を
供給すると共に、フィン付管9へ供給された熱媒体が導
出される連絡管5途中に合流させた導出管16から前記
裸管13に供給された熱媒体を導出させるよう構成した
点にある。
【0025】尚、前記導入管15途中には、裸管13へ
供給する熱媒体の流量を調整する流量調整弁17を設け
てあり、該流量調整弁17の開度調整の仕方について
は、再加熱器4のフィン付管9が配設された領域での入
口ガス温度を設定値に保持する制御としたり、或いは、
負荷毎に流量を一定とする負荷に応じたプログラム制御
とすることができる。
【0026】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0027】湿式排煙脱硫装置1から排出される略飽和
状態の排ガスがミストエリミネータ14を通過した後、
若干湿った状態でガスガスヒータ2の再加熱器4へ流入
した場合、ミストエリミネータ14側に分離して配置さ
れた裸管13には、フィン付管9へ熱媒体を供給する連
絡管6途中より分岐させた導入管15から熱媒体の一部
が供給され、該裸管13に供給された熱媒体は導出管1
6を介して連絡管5途中に合流するよう導出されてお
り、これにより、前記略飽和状態の排ガスは、裸管13
を介しての高温の熱媒体との熱交換によって加熱され、
乾いた状態とされてから再加熱器4のフィン付管9が配
設された領域を通過して行くため、フィン付管9のフィ
ンの間にダスト等が付着堆積することは防止される。
【0028】一方、前記ミストエリミネータ14側に分
離して配置された裸管13の表面には、排ガスが乾いた
状態となる前に通過することから、若干ダスト等が付着
することとなるが、前記裸管13の表面に付着したダス
ト等は、フィンがないため、大きく成長して堆積するこ
とはなく、定期点検時等の停缶時に水洗を行う程度で充
分対応可能となり、水洗後の排水は、場合によりミスト
エリミネータ14の排水系統(図示せず)を共用する形
で流すようにすることも可能となる。
【0029】この結果、ガスガスヒータ2の再加熱器4
での圧力損失の増加は最小限に抑えられることとなる。
【0030】しかも、裸管13をフィン付管9と別置き
となるようミストエリミネータ14側に分離して配置し
たことにより、フィン付管9の配列による制約を全く受
けずに、裸管13として最適な伝熱面を構成することが
可能となり、コンパクト化にもつながることとなる。
【0031】こうして、スチームガスヒータやスートブ
ロワ等を設けることなく、簡単な構造で且つ裸管13と
して最適な伝熱面を構成して、高温の熱媒体により効果
的に排ガスを加熱し得、ガスガスヒータ2の再加熱器4
での圧力損失の増加を最小限に抑えることができ、設備
費の削減を図り得る。
【0032】図3は本発明を実施する形態の他の例であ
って、図中、図1及び図2と同一の符号を付した部分は
同一物を表わしており、再加熱器4の入口部に配設され
る伝熱管10をフィンのない裸管13で構成し且つ該裸
管13をフィン付管9と別置きとなるようミストエリミ
ネータ14側に分離して配置し、フィン付管9へ供給さ
れた熱媒体の一部をフィン付管9途中より分岐させる形
で導入管15から前記裸管13に対し供給すると共に、
フィン付管9へ供給された熱媒体が導出される連絡管5
途中に合流させた導出管16から前記裸管13に供給さ
れた熱媒体を導出させるよう構成したものである。
【0033】図3に示す他の例においては、湿式排煙脱
硫装置1から排出される略飽和状態の排ガスがミストエ
リミネータ14を通過した後、若干湿った状態でガスガ
スヒータ2の再加熱器4へ流入した場合、ミストエリミ
ネータ14側に分離して配置された裸管13には、フィ
ン付管9へ供給された熱媒体の一部がフィン付管9途中
より分岐する形で導入管15から供給され、該裸管13
に供給された熱媒体は導出管16を介して連絡管5途中
に合流するよう導出されており、これにより、前記略飽
和状態の排ガスは、裸管13を介しての比較的高温の熱
媒体との熱交換によって加熱され、乾いた状態とされて
から再加熱器4のフィン付管9が配設された領域を通過
して行くため、フィン付管9のフィンの間にダスト等が
付着堆積することは防止される一方、前記ミストエリミ
ネータ14側に分離して配置された裸管13の表面に
は、排ガスが乾いた状態となる前に通過することから、
若干ダスト等が付着することとなるが、前記裸管13の
表面に付着したダスト等は、フィンがないため、大きく
成長して堆積することはなく、定期点検時等の停缶時に
水洗を行う程度で充分対応可能となり、水洗後の排水
は、場合によりミストエリミネータ14の排水系統(図
示せず)を共用する形で流すようにすることも可能とな
り、この結果、ガスガスヒータ2の再加熱器4での圧力
損失の増加は最小限に抑えられることとなり、しかも、
裸管13をフィン付管9と別置きとなるようミストエリ
ミネータ14側に分離して配置したことにより、フィン
付管9の配列による制約を全く受けずに、裸管13とし
て最適な伝熱面を構成することが可能となり、コンパク
ト化にもつながることとなる。
【0034】こうして、図3に示す他の例の場合にも、
スチームガスヒータやスートブロワ等を設けることな
く、簡単な構造で且つ裸管13として最適な伝熱面を構
成して、高温の熱媒体により効果的に排ガスを加熱し
得、ガスガスヒータ2の再加熱器4での圧力損失の増加
を最小限に抑えることができ、設備費の削減を図り得
る。
【0035】図4は本発明を実施する形態の更に他の例
であって、図中、図1及び図2と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしており、再加熱器4の入口部に配設
される伝熱管10をフィンのない裸管13で構成し且つ
該裸管13をフィン付管9と別置きとなるようミストエ
リミネータ14側に分離して配置し、フィン付管9へ熱
媒体を供給する連絡管6途中より分岐させた導入管15
から前記裸管13に対し熱媒体の一部を供給すると共
に、前記裸管13に供給された熱媒体をフィン付管9途
中へ合流させる形で導出管16から導出させるよう構成
したものである。
【0036】図4に示す更に他の例においては、湿式排
煙脱硫装置1から排出される略飽和状態の排ガスがミス
トエリミネータ14を通過した後、若干湿った状態でガ
スガスヒータ2の再加熱器4へ流入した場合、ミストエ
リミネータ14側に分離して配置された裸管13には、
フィン付管9へ熱媒体を供給する連絡管6途中より分岐
させた導入管15から熱媒体の一部が供給され、該裸管
13に供給された熱媒体は導出管16を介してフィン付
管9途中へ合流する形で導出されており、これにより、
前記略飽和状態の排ガスは、裸管13を介しての高温の
熱媒体との熱交換によって加熱され、乾いた状態とされ
てから再加熱器4のフィン付管9が配設された領域を通
過して行くため、フィン付管9のフィンの間にダスト等
が付着堆積することは防止される一方、前記ミストエリ
ミネータ14側に分離して配置された裸管13の表面に
は、排ガスが乾いた状態となる前に通過することから、
若干ダスト等が付着することとなるが、前記裸管13の
表面に付着したダスト等は、フィンがないため、大きく
成長して堆積することはなく、定期点検時等の停缶時に
水洗を行う程度で充分対応可能となり、水洗後の排水
は、場合によりミストエリミネータ14の排水系統(図
示せず)を共用する形で流すようにすることも可能とな
り、この結果、ガスガスヒータ2の再加熱器4での圧力
損失の増加は最小限に抑えられることとなり、しかも、
裸管13をフィン付管9と別置きとなるようミストエリ
ミネータ14側に分離して配置したことにより、フィン
付管9の配列による制約を全く受けずに、裸管13とし
て最適な伝熱面を構成することが可能となり、コンパク
ト化にもつながることとなる。
【0037】尚、図4に示す更に他の例のように、裸管
13に供給された熱媒体をフィン付管9途中へ合流させ
る形で導出管16から導出させるのは、裸管13から導
出される熱媒体の温度が、フィン付管9から連絡管5へ
導出される熱媒体の温度より高い場合に有効となる。
【0038】こうして、図4に示す更に他の例の場合に
も、スチームガスヒータやスートブロワ等を設けること
なく、簡単な構造で且つ裸管13として最適な伝熱面を
構成して、高温の熱媒体により効果的に排ガスを加熱し
得、ガスガスヒータ2の再加熱器4での圧力損失の増加
を最小限に抑えることができ、設備費の削減を図り得
る。
【0039】尚、本発明の排煙処理設備におけるガスガ
スヒータの再加熱器は、上述の図示例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜3記載の排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加
熱器によれば、スチームガスヒータやスートブロワ等を
設けることなく、簡単な構造で且つ裸管として最適な伝
熱面を構成して、高温の熱媒体により効果的に排ガスを
加熱し得、ガスガスヒータの再加熱器での圧力損失の増
加を最小限に抑えることができ、設備費の削減を図り得
るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の排煙処理設備の一例の
全体概要構成図である。
【図2】本発明を実施する形態のガスガスヒータの再加
熱器の一例の側断面図である。
【図3】本発明を実施する形態の排煙処理設備の他の例
の全体概要構成図である。
【図4】本発明を実施する形態の排煙処理設備の更に他
の例の全体概要構成図である。
【図5】従来の排煙処理設備の一例を表わす全体概要構
成図である。
【図6】従来のガスガスヒータの再加熱器の一例の側断
面図である。
【符号の説明】
1 湿式排煙脱硫装置 2 ガスガスヒータ 3 熱回収器 4 再加熱器 5 連絡管 6 連絡管 8 ケーシング 9 フィン付管 10 伝熱管 13 裸管 14 ミストエリミネータ 15 導入管 16 導出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 政弘 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 Fターム(参考) 3K070 DA03 DA04 DA23 DA52 DA76 DA81 4D002 AA02 BA02 BA12 BA16 CA01 GA03 GB03 HA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式排煙脱硫装置の出口側に設けられた
    ミストエリミネータの下流側に設置され、且つケーシン
    グ内部に多数のフィン付管からなる伝熱管を配設してな
    る排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器であ
    って、 再加熱器の入口部に配設される伝熱管をフィンのない裸
    管で構成し且つ該裸管をフィン付管と別置きとなるよう
    ミストエリミネータ側に分離して配置し、 フィン付管へ熱媒体を供給する連絡管途中より分岐させ
    た導入管から前記裸管に対し熱媒体の一部を供給すると
    共に、フィン付管へ供給された熱媒体が導出される連絡
    管途中に合流させた導出管から前記裸管に供給された熱
    媒体を導出させるよう構成したことを特徴とする排煙処
    理設備におけるガスガスヒータの再加熱器。
  2. 【請求項2】 湿式排煙脱硫装置の出口側に設けられた
    ミストエリミネータの下流側に設置され、且つケーシン
    グ内部に多数のフィン付管からなる伝熱管を配設してな
    る排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器であ
    って、 再加熱器の入口部に配設される伝熱管をフィンのない裸
    管で構成し且つ該裸管をフィン付管と別置きとなるよう
    ミストエリミネータ側に分離して配置し、 フィン付管へ供給された熱媒体の一部をフィン付管途中
    より分岐させる形で導入管から前記裸管に対し供給する
    と共に、フィン付管へ供給された熱媒体が導出される連
    絡管途中に合流させた導出管から前記裸管に供給された
    熱媒体を導出させるよう構成したことを特徴とする排煙
    処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器。
  3. 【請求項3】 湿式排煙脱硫装置の出口側に設けられた
    ミストエリミネータの下流側に設置され、且つケーシン
    グ内部に多数のフィン付管からなる伝熱管を配設してな
    る排煙処理設備におけるガスガスヒータの再加熱器であ
    って、 再加熱器の入口部に配設される伝熱管をフィンのない裸
    管で構成し且つ該裸管をフィン付管と別置きとなるよう
    ミストエリミネータ側に分離して配置し、 フィン付管へ熱媒体を供給する連絡管途中より分岐させ
    た導入管から前記裸管に対し熱媒体の一部を供給すると
    共に、前記裸管に供給された熱媒体をフィン付管途中へ
    合流させる形で導出管から導出させるよう構成したこと
    を特徴とする排煙処理設備におけるガスガスヒータの再
    加熱器。
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