JPH1199317A - 排煙処理装置とその運転方法 - Google Patents

排煙処理装置とその運転方法

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JPH1199317A
JPH1199317A JP10055247A JP5524798A JPH1199317A JP H1199317 A JPH1199317 A JP H1199317A JP 10055247 A JP10055247 A JP 10055247A JP 5524798 A JP5524798 A JP 5524798A JP H1199317 A JPH1199317 A JP H1199317A
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JP
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heat medium
exhaust gas
heat
heating
medium
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Application number
JP10055247A
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English (en)
Inventor
Koji Muramoto
考司 村本
Hiromichi Shimazu
浩通 島津
Toshio Katsube
利夫 勝部
Takayuki Saito
隆行 斉藤
Masayuki Yamamoto
正之 山本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/30Technologies for a more efficient combustion or heat usage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱媒を用いるGGH系統において、GGHの
熱媒を加温するための熱媒ヒータまたは熱媒タンクの蒸
気ドレンの熱量を有効に回収することにより、熱媒ヒー
タに供給される蒸気量を低減し、発電所の熱効率を向上
させること。 【解決手段】 GGH再加熱器8入口の熱媒循環ライン
13−1に熱媒加温用の蒸気を熱媒に直接供給して熱媒
を加熱する直熱式熱媒タンク18を設け、再加熱器8入
口の熱媒循環ライン13−1に設けた熱媒タンク18に
再加熱器8出口排ガス温度や熱媒最低温度が設定値以上
になるように熱媒加温用の蒸気を直接供給すると共に、
再加熱器8入口の熱媒循環ライン13−2からタンク1
8の熱媒レベルに応じて、ポンプ14の吐出圧力を利用
して熱媒を系外に排出することが可能なように排出ライ
ン55を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙処理システム
に係り、特にボイラ等の排ガスを処理するのに好適な排
煙処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な排煙処理システムの系統を図5
と図8に、従来のガス・ガス熱交換器(以下GGHと記
す)の系統を図6と図7に、GGHとスチームガスヒー
タ(以下SGHと記す)の系統を図9と図10にそれぞ
れ示す。なお、各図において同一機器には同一番号を付
することとする。
【0003】図5において、ボイラ1からの排ガスは脱
硝装置2に導入され、排ガス中の窒素酸化物が除去され
た後、空気予熱器3においてボイラ1への燃焼用空気と
熱交換される。次に、排ガスはGGH熱回収器4に導入
されて熱回収された後、電気集塵器5で排ガス中のばい
じんの大半が除去される。その後、排ガスは誘引ファン
6により昇圧されて湿式脱硫装置7に導入され、気液接
触により排ガス中の硫黄酸化物(以下、SOxと記す)
が除去される。湿式脱硫装置7において飽和ガス温度に
まで冷却された排ガスはGGH再加熱器8により昇温さ
れ、脱硫ファン9により昇圧されて煙突10から排出さ
れる。
【0004】図8は図5に示す排煙処理システムの系統
における湿式脱硫装置7とGGH再加熱器8の間にスチ
ームガスヒータ(SGH)50を加えた系統を示し、S
GH50は湿式脱硫装置7出口の排ガス温度を上昇さ
せ、GGH再加熱器8入口のミスト(液状の噴霧微粒
子)を除くために設けられる。
【0005】次に、図5に示す排煙処理システムの系統
構成のGGHの系統は、図6に示すようにGGH熱回収
器4のGGH熱回収器伝熱管11とGGH再加熱器8内
のGGH再加熱器伝熱管12を連絡配管13−1と13
−2で連絡し、これらの伝熱管11、12内と連絡配管
13−1、13−2内に熱媒循環ポンプ14により熱媒
を循環させる系統となっている。ここでGGH熱回収器
伝熱管11とGGH再加熱器伝熱管12には通常、熱交
換の効率を向上させるために、フィンチューブ等が用い
られている。
【0006】また、GGH熱回収器4の出口排ガス温度
を制御するために、熱媒の一部がGGH熱回収器4をバ
イパスしてGGH再加熱器8と連絡配管13−1と13
−2を循環する熱媒バイパスライン15が設けられ、G
GH熱回収器4の出口排ガス温度計22の信号によりG
GH熱回収器4の出口排ガス温度が設定値以上となるよ
うに、熱媒バイパスライン15に設けられた熱媒循環流
量調整弁41の開度が調整され、交換熱量が制御されて
いる。
【0007】また、連絡配管13−1もしくは13−2
などの熱媒循環ラインには発電プラントの負荷変化等様
々な運転に対応させるため、熱媒の膨張を吸収すること
ができる熱媒タンク16が接続されている。なお、熱媒
が熱媒循環ライン内で蒸気化しないように熱媒タンク1
6は加圧されている。
【0008】一方、GGH再加熱器8の出口排ガス温度
を設定値以上にするために、または熱媒最低温度を設定
値(75℃)以上にするために、熱媒ヒータ17がGG
H熱回収器伝熱管11の出口の連絡管13−1に設置さ
れており、熱媒ヒータ17には蒸気量調整弁43を備え
た蒸気ライン20が設けられており、GGH再加熱器8
の出口排ガス温度計25やGGH熱回収器4の入口熱媒
温度計27の信号に応じて、GGH熱回収器出口熱媒ヒ
ータ蒸気量調整弁43の開度を調整し、該蒸気ライン2
0に蒸気が供給される。
【0009】熱媒ヒータ17に供給された蒸気は熱媒と
熱交換し、潜熱が回収されてドレンとなり、熱媒ヒータ
ドレンタンク36に回収される。熱媒ヒータドレンタン
ク36に回収されたドレンは発電プラントで再利用する
ために通常熱媒ヒータドレンポンプ37により復水器3
8等へ返送される。
【0010】図6において、各機器入口と出口の排ガ
ス、又は熱媒の温度を測定する温度計としてGGH熱回
収器4の入口ダクト31と出口ダクト32にそれぞれG
GH熱回収器入口排ガス温度計21とGGH熱回収器出
口排ガス温度計22が設けられ、GGH再加熱器8の入
口ダクト33と出口ダクト34にそれぞれGGH再加熱
器入口排ガス温度計23とGGH再加熱器出口排ガス温
度計25が設けられ、また、熱媒の連絡管13−2には
熱媒循環ポンプ出口熱媒温度計26とGGH熱回収器入
口熱媒温度計27が設けられ、GGH熱回収器出口熱媒
温度計28、熱媒ヒータ入口熱媒温度計29およびGG
H再加熱器入口熱媒温度計30が設けられている。
【0011】また、図7には熱媒ヒータドレンを発電プ
ラントで再利用するために回収する別のシステムを示し
たものであり、図6に示す機器と同一機能を奏する機器
は同一番号を付し、その説明は省略する。
【0012】図7に示すシステムではGGH熱回収器4
の入口側の連絡配管13−2に熱交換器付熱媒ヒータド
レンタンク39を設け、該タンク39に潜熱回収された
熱媒ヒータドレンを回収し、熱媒と再度熱交換させるこ
とによりドレンの顕熱を回収し、復水器38に回収され
るドレンの温度を下げ、熱媒ヒータドレンポンプ37に
より復水器38等に返送する。
【0013】次に、図8に示すような湿式脱硫装置7と
GGH再加熱器8の間にSGH50を設置する排煙処理
システムの系統構成の場合は図9に示すGGHの系統を
備えている。図9に示すGGH自体の構成、機能につい
ては図6に示すGGHと同じであり、熱媒ヒータ17が
GGH熱回収器伝熱管11の出口の連絡管13−1に設
置されており、熱媒ヒータ17で得られたドレンは熱媒
ヒータドレンタンク36に回収され、復水器38等へ返
送される。その他の図6に示す機器と同一機能を奏する
機器は同一番号を付し、その説明は省略する。
【0014】SGH50にはSGH蒸気調整弁51、S
GH50に供給した蒸気ドレンを回収するSGHドレン
タンク52、回収したドレンを復水器38等に返送する
SGHドレンポンプ53の系統がある。
【0015】また、図10に示すGGH系統は図9に示
すGGH系統の構成に加え、復水器38に返送する熱媒
ヒータドレンおよびSGH蒸気ドレンの顕熱を回収して
温度を低下させるために、GGH熱回収器4の入口側の
連絡配管13−2に熱交換器付熱媒ヒータドレンタンク
39および熱交換器付SGHドレンタンク54を設け、
該タンク39に潜熱回収された熱媒ヒータ17からのド
レンを回収するとともに熱交換器付SGHドレンタンク
54に潜熱回収されたSGH50からの蒸気ドレンを回
収し、熱媒と再度熱交換させるこにより該ドレンの顕熱
を回収し、復水器38に回収されるドレンの温度を下
げ、熱媒ヒータドレンポンプ37およびSGHドレンポ
ンプ53により復水器38等に返送することを示してい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記図6に示す従来の
排煙処理システムのGGH系統においては、熱媒ヒータ
17のドレンは熱媒ヒータ17に供給された蒸気の潜熱
が回収されただけであるので、発電所全体の熱効率は熱
媒ヒータドレンの顕熱まで回収した場合より低く、また
熱媒ヒータドレンが返送される復水器38入口の温度は
高いので、復水器38において冷却するのに必要なユー
ティリティを多く必要とすることや、配置上の制約等に
もよるが、通常、熱媒ヒータドレンタンク36および熱
媒ヒータドレンポンプ37を設置しなければならないと
いう問題点があった。
【0017】また、図7に示す従来の排煙処理システム
のGGH系統においては、熱媒ヒータ17に供給された
蒸気は熱媒ヒータ17において潜熱が回収され、さら
に、熱交換器付熱媒ヒータドレンタンク39において、
熱媒ヒータドレンの顕熱が回収されるため、熱媒ヒータ
17に供給する蒸気量を少なくすることができる。その
ため、プラントの熱効率は比較的向上し、復水器38に
返送されるドレンの温度を下げることは可能である。し
かし、ドレンの圧力も下がっているため、復水器38に
返送するためには、静水頭がない限り、熱媒ヒータドレ
ンポンプ37を設置しなければならないという問題点が
あった。
【0018】次に、図9に示す従来システムのGGH系
統についても、上記図6に関する問題点に加えて、SG
H蒸気ドレンを復水器38等に回収する際にSGH蒸気
ドレンの温度が高いので、発電所全体の熱効率はSGH
蒸気ドレンの顕熱まで回収した場合より低く、またSG
H蒸気ドレンが返送される復水器38側のユーティリテ
ィ消費量が多くなることや、SGH蒸気ドレンを返送す
る際に配置上の制約等にもよるが、通常、SGHドレン
タンク52及びSGHドレンポンプ53を設置しなけれ
ばならないという問題点があった。
【0019】図10に示すシステムでは上記図7につい
て述べた問題点に加え、SGH50に供給された蒸気は
SGH50で潜熱が回収され、さらに、熱交換器付SG
Hドレンタンク54において、SGH蒸気ドレンの顕熱
が回収され、GGHの熱媒が加温されるため、熱媒ヒー
タ17に供給する蒸気量が低減でき、発電所の熱効率を
向上させることができると共に、復水器38に返送され
るドレンの温度についても下げることが可能となる。し
かし、復水器38に返送されるドレンの圧力も下がって
いるため、復水器38に返送するためには、静水頭がな
い限りSGHドレンポンプ53を設置しなければならな
いという問題点があった。
【0020】本発明の課題は、熱媒を用いるGGH系統
において、またSGHが設置される場合にはSGH蒸気
ドレンを含めて、GGHの熱媒を加温するための熱媒タ
ンクまたは熱媒ヒータの蒸気ドレンの熱量を有効に回収
することにより、熱媒タンクまたは熱媒ヒータに供給さ
れる蒸気量を低減し、発電所の熱効率を向上させること
であり、また復水器側のユーティリティ(復水器側で必
要となる蒸気や設備)消費量を最小限にし、GGH側に
設置する必要のある機器数を低減することや系統を簡素
化することである。
【0021】また、本発明の課題は、前記課題とともに
熱媒タンクの運転環境を緩和し、よりグレードの低いコ
ードでの熱媒タンクの設計を可能にすることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、次
の構成からなる排煙処理装置とその運転方法により解決
される。 (1)燃焼装置から排出する排ガスの熱を回収する排ガ
ス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排ガス中の硫黄
酸化物を除去する湿式脱硫装置と、湿式脱硫装置出口の
排ガスを再加熱する排ガス再加熱器とを排ガス流路に配
置し、排ガス熱交換器と排ガス再加熱器にそれぞれ設け
られた伝熱管を連結し、その内部に熱媒を循環させる熱
媒循環ラインを設けた排煙処理装置において、熱媒加温
用の蒸気を熱媒に直接供給することにより熱媒を加熱す
る直熱式熱媒タンクを排ガス再加熱器入口側の熱媒循環
ラインに設けると共に、熱媒を熱媒循環ラインの系外に
排出する排出ラインを排ガス再加熱器出口側の熱媒循環
ラインに接続した排煙処理装置。
【0023】(2)燃焼装置から排出する排ガスの熱を
回収する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排
ガス中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、蒸気に
より湿式脱硫装置出口の排ガスを加熱するためのスチー
ムガスヒータと、湿式脱硫装置出口の排ガスを再加熱す
る排ガス再加熱器を排ガス流路に配置し、排ガス熱交換
器と排ガス再加熱器にそれぞれ設けられた伝熱管を連結
し、その内部に熱媒を循環させる熱媒循環ラインを設け
た排煙処理装置において、熱媒加温用の蒸気を熱媒に直
接供給することにより熱媒を加熱する直熱式熱媒タンク
を排ガス再加熱器入口側の熱媒循環ラインに設けると共
に熱媒を熱媒循環ラインの系外に排出する排出ラインを
排ガス再加熱器出口側の熱媒循環ラインに接続した排煙
処理装置。
【0024】(3)燃焼装置から排出する排ガスの熱を
回収する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排
ガス中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、湿式脱
硫装置出口の排ガスを再加熱する排ガス再加熱器とを排
ガス流路に配置し、排ガス熱交換器と排ガス再加熱器に
それぞれ設けられた伝熱管を連結し、その内部に熱媒を
循環させる熱媒循環ラインを設けた排煙処理装置におい
て、熱媒加温用の蒸気を熱媒に直接供給することにより
熱媒を加熱する直熱式熱媒ヒータを排ガス再加熱器入口
側の熱媒循環ラインに設けると共に、排ガス再加熱器出
口側の熱媒循環ラインの中で、熱媒の温度の最も低い部
分のラインに熱媒タンクを接続すると共に、熱媒を熱媒
循環ラインの系外に排出する排出ラインを排ガス再加熱
器出口側の熱媒循環ラインに接続した排煙処理装置。
【0025】(4)燃焼装置から排出する排ガスの熱を
回収する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排
ガス中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、蒸気に
より湿式脱硫装置出口の排ガスを加熱するためのスチー
ムガスヒータと、湿式脱硫装置出口の排ガスを再加熱す
る排ガス再加熱器を排ガス流路に配置し、排ガス熱交換
器と排ガス再加熱器にそれぞれ設けられた伝熱管を連結
し、その内部に熱媒を循環させる熱媒循環ラインを設け
た排煙処理装置において、熱媒加温用の蒸気を熱媒に直
接供給することにより熱媒を加熱する直熱式熱媒ヒータ
を排ガス再加熱器入口側の熱媒循環ラインに設けると共
に、排ガス再加熱器出口側の熱媒循環ラインの中で、熱
媒の温度の最も低い部分に熱媒タンクを接続すると共
に、熱媒を熱媒循環ラインの系外に排出する排出ライン
を排ガス再加熱器出口側の熱媒循環ラインに接続した排
煙処理装置。
【0026】前記(2)、(4)の排煙処理装置におい
て、スチームガスヒータに供給した蒸気が排ガスと熱交
換することにより生じたドレンを前記直熱式熱媒タンク
に供給するドレン供給ラインを設けても良い。
【0027】また、上記(1)〜(4)の排煙処理装置
において、熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、余剰の熱
媒を排出ラインから系外に排出する運転方法または排ガ
ス再加熱器出口の排ガス温度及び熱媒最低温度が設定値
以上になるように熱媒タンクに熱媒加温用の蒸気を直接
供給するとともに、熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、
余剰の熱媒を排出ラインから系外に排出する運転方法は
本発明の範囲内のものである。なお、本発明の熱媒循環
ラインの熱媒はポンプによる強制循環方式で行う。
【0028】
【作用】上記(1)の本発明の装置とその運転方法によ
れば、ガスガスヒータ(GGH)(排ガス再加熱器)入
口の熱媒循環ラインに設置した直熱式熱媒タンクに、G
GH再加熱器出口排ガス温度や熱媒最低温度が設定値以
上になるように熱媒加温用の蒸気を直接供給して熱媒を
加温するため、前記熱媒タンクへ供給する蒸気の熱量を
有効に回収することができ、直熱式熱媒タンク供給する
蒸気量を過剰に消費することがなくなる。また、直熱式
熱媒タンクにより加熱された熱媒がGGH再加熱器の伝
熱管を通過することにより、熱媒温度が復水器へ熱媒を
排出するのに適正な値にまで下げられる。
【0029】またGGH再加熱器出口の熱媒循環ライン
から、直熱式熱媒タンクの液面レベルに応じて、例えば
熱媒循環ポンプの吐出圧力を利用して熱媒を復水器へ返
送するため、従来技術のように熱媒ヒータドレンタンク
や熱媒ヒータドレンポンプを設置する必要もなくなると
共に、復水器で使用するユーティリティを過剰に消費す
ることがなくなる。
【0030】同様に、上記(2)の本発明の装置とその
運転方法によれば、湿式脱硫装置出口とGGH再加熱器
の間にスチームガスヒータ(SGH)を設置する場合に
おいても、SGHに供給され、排ガスと熱交換すること
により生じたSGH蒸気ドレンを直熱式熱媒タンクに供
給し、GGH再加熱器出口排ガス温度や熱媒最低温度が
設定値以上になるように熱媒加熱用の蒸気を直接供給し
て熱媒の加熱をするため、熱媒ヒータに供給した蒸気の
熱量を有効に回収でき、過剰の蒸気量を消費することが
なくなる。
【0031】また、直熱式熱媒タンクにより加熱された
熱媒がGGH再加熱器伝熱管を通過することにより、熱
媒温度が復水器へ熱媒を排出するのに適正な値にまで下
げられ、GGH再加熱器出口の熱媒循環ラインから、直
熱式熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、例えば熱媒循環
ポンプの吐出圧力を利用して熱媒を復水器へ返送するた
め、従来技術のようにSGHドレンタンクやSGHドレ
ンポンプおよび熱媒ヒータドレンタンクや熱媒ヒータド
レンポンプを設置する必要もなくなると共に復水器で使
用するユーティリティを過剰に消費することがなくな
る。
【0032】上記(3)の装置とその運転方法の発明に
よれば、GGH再加熱器入口の熱媒連絡配管のラインに
設置した直熱式熱媒ヒータに、GGH再加熱器出口排ガ
ス温度や熱媒最低温度が設定値以上となるように、熱媒
加温用の蒸気を直接供給して熱媒の加温をするため、熱
媒ヒータへ供給する蒸気の熱量を有効に回収することが
でき、熱媒ヒータへ供給する蒸気量を過剰に消費するこ
とがなくなる。また、直熱式熱媒ヒータにより加熱され
た熱媒がGGH再加熱器伝熱管を通過することにより、
熱媒温度が復水器38へ熱媒を排出するのに適正な値に
まで下げられる。
【0033】また、GGH再加熱器出口の熱媒連絡配管
のラインから、熱媒循環ラインにおいて、媒体温度の最
も低いラインに接続した(この位置において熱媒温度は
100℃以下)熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、熱媒
循環ポンプの吐出圧力を利用して熱媒を復水器へ返送す
るため、従来技術のように、熱媒ヒータドレンタンクや
熱媒ヒータドレンポンプを設置する必要もなくなると共
に、復水器で使用するユーティリティを過剰に消費する
ことがなくなる。さらに、熱媒タンクを熱媒温度が10
0℃以下であるGGH再加熱器出口側に接続することに
より、熱媒タンクは第2種圧力容器としての取扱いとな
る。
【0034】同様に、上記(4)の湿式脱硫装置出口と
GGH再加熱器の間にSGHを設置する装置とその運転
方法によれば、SGHに供給され排ガスと熱交換するこ
とにより生じたSGH蒸気ドレンを直接熱媒循環ライン
に供給し、さらに、GGH再加熱器出口排ガス温度や熱
媒最低温度が設定値以上となるように熱媒加熱用の蒸気
を直接供給して熱媒の加熱をするため、熱媒ヒータに供
給した蒸気の熱量を有効に回収でき、過剰の蒸気量を消
費することがなくなる。
【0035】また、直熱式熱媒ヒータにより加熱された
熱媒がGGH再加熱器の伝熱管を通過することにより、
熱媒温度が復水器へ熱媒を排出するのに適正な温度にま
で下げられ、GGH再加熱器出口の熱媒連絡配管のライ
ンから、熱媒循環ラインにおいて、媒体温度の最も低い
ラインに接続した熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、熱
媒循環ポンプの吐出圧力を利用して熱媒を復水器へ返送
するため、従来技術のように熱媒ヒータドレンタンクや
熱媒ヒータドレンポンプを設置する必要もなくなると共
に、復水器で使用するユーティリティを過剰に消費する
ことがなくなる。さらに、熱媒タンクを熱媒温度が10
0℃以下である再加熱器出口側に接続することにより、
熱媒タンクは第2種圧力容器としての取扱いとなる。
【0036】従来技術では各負荷により機器の内圧が変
化し、熱媒の体積が各負荷毎に変化するが、熱媒を系外
に排出するラインがなかったので熱媒タンクの液面レベ
ルが変化するが、本発明では熱媒タンクの液面レベルに
応じて、熱媒を系外に排出するラインを設けたことによ
り、熱媒タンクの内圧がほぼ一定となり、液面レベルの
変化が少なくなる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下説明する。図5に示す排煙処理システムに適用される
SGH50を設置しない系統について、本発明によるG
GHの系統を図1に示し、SGH50を設置する系統に
ついて、本発明によるGGHおよびSGHの系統を図2
に示す。また、図1と図2において、図6、図7などで
説明した機器と同一機能を奏する機器は同一番号を付
し、その説明は省略する。
【0038】まず、図1に示すGGH系統では、GGH
熱回収器4内のGGH熱回収器伝熱管11とGGH再加
熱器8内のGGH再加熱器伝熱管12を連絡配管13−
1および連絡配管13−2で連絡し、熱媒循環ポンプ1
4により熱媒を循環させて熱交換を行う。GGH熱回収
器4の出口排ガス温度を調整するためのGGH熱回収器
伝熱管11に供給される熱媒循環量を調整するために熱
媒循環流量調整弁41とGGH熱回収器熱媒バイパスラ
イン15を有すると共に、GGH再加熱器8の出口排ガ
ス温度(煙突から白煙が生じない温度)や熱媒最低温度
を設定値(750℃)以上にするために、GGH再加熱
器出口排ガス温度計25またはGGH熱回収器入口熱媒
温度計27の信号に応じて、供給する蒸気量を調整する
熱媒タンク蒸気供給量調整弁43を設置した直熱式熱媒
タンク16を設ける。
【0039】さらに、直熱式熱媒タンク16内の熱媒レ
ベルに応じ、熱媒循環ポンプ14の吐出圧力を利用して
GGH再加熱器8出口の熱媒連絡配管13−2のライン
から熱媒を系外の復水器38に排出することが可能なよ
うに排出ライン55を設ける。
【0040】なお、ボイラ1(図1)等の排ガスはGG
H熱回収器入口ダクト31よりGGH熱回収器4に導入
されて熱回収される。一方、湿式脱硫装置7(図1)の
出口排ガスはGGH再加熱器入口ダクト33よりGGH
再加熱器8に導入されて再加熱される。
【0041】図1の構成において、GGH熱回収器4の
出口排ガス温度が設定値以上になるように、GGH熱回
収器出口排ガス温度計22の信号に応じて熱媒循環流量
調整弁41を制御して、GGH熱回収伝熱管11に供給
される熱媒循環量が調整される。また、GGH再加熱器
8の出口排ガス温度及び熱媒最低温度が設定値(75
℃)以上になるように、GGH再加熱器8の出口排ガス
温度計25及びGGH熱回収器4の入口熱媒温度計27
の信号に応じて、熱媒タンク16の蒸気供給量調整弁4
3を制御し、直熱式熱媒タンク16へ供給される蒸気量
が調整される。
【0042】ここで、熱媒最低温度の設定値は熱媒循環
ポンプ14出口で75℃以上となるようにする。これ
は、湿式脱硫装置7で用いる硫黄酸化物の吸収液の露点
温度は約50℃であり、GGH熱交換器4の腐食防止の
ために熱媒循環ポンプ14出口で75℃以上として、熱
交換器4内の伝熱管表面温度を前記露点温度の+10℃
以上となるように温度制御する必要があるからである。
【0043】この系統の場合、直熱式熱媒タンク16に
供給される蒸気の熱量が有効に回収されるため、蒸気消
費量を低減することができる。また、熱媒温度が復水器
38に熱媒を回収するのに充分な温度に下げられている
GGH再加熱器8出口の熱媒連絡配管13−2のライン
から、熱媒循環ポンプ14の吐出圧力を利用して、直熱
式熱媒タンク16の熱媒レベルに応じ、熱媒を系外に排
出することが可能なように排出ライン55を設けること
により、図6や図7に示す従来技術の熱媒ヒータドレン
タンク36や熱媒ヒータドレンポンプ37を設置せずに
熱媒を復水器38に返送することが可能となる。その
際、前記したように、返送される熱媒の温度は復水器3
8で熱水を処理するのに充分低い温度になっているの
で、復水器38側で過剰のユーティリティを消費するこ
とがなくなる。
【0044】次に、湿式脱硫装置7とGGH再加熱器8
の間にSGH50を設置する場合のGGH系統について
図2に示す。図2においてGGH自体の系統構成につい
ては図1に示す系統と同様であるが、湿式脱硫装置7出
口の排ガスを加熱し、GGH再加熱器8入口のミストを
除去するためにSGH50に供給された蒸気のドレンを
直熱式熱媒タンク16に供給する構成からなっている。
【0045】SGH50に供給されて排ガスと熱交換す
ることにより潜熱回収されて生じたSGH蒸気ドレンを
直熱式熱媒タンク16に供給することによりSGH蒸気
ドレンの顕熱を回収すると共に、GGH再加熱器8出口
排ガス温度や熱媒最低温度が設定値以上になるように熱
媒加熱用にSGH50に供給した蒸気の熱量も有効に利
用するため、直熱式熱媒タンク16に供給する蒸気を過
剰に消費することがなくなる。また、直熱式熱媒タンク
16により加熱された熱媒がGGH再加熱器伝熱管12
内を通過することにより、熱媒温度が復水器38へ熱媒
を排出するのに適正な値にまで下げられ、GGH再加熱
器8出口の熱媒連絡配管13−2のラインから、直熱式
熱媒タンク16の熱媒レベルに応じて、熱媒循環ポンプ
14の吐出圧力を利用して排出ライン55から熱媒を復
水器38へ返送するため、熱媒ヒータドレンタンク36
や熱媒ヒータドレンポンプ37を設置する必要もなくな
ると共に、復水器38で使用するユーティリティを過剰
に消費することがなくなる。
【0046】図5、図8には電気集塵器5の前流側に熱
回収器4を配置しているが、本発明ではこれに限らず、
電気集塵器5の後流側で脱硫装置7の前流側に熱回収器
4を配置した構成を採用しても良い。
【0047】図3にはSGH50を設置しない場合であ
って、直熱式熱媒ヒータ18をGGH再加熱器8入口の
熱媒連絡ライン13−1に設置し、かつ、GGH再加熱
器8出口の熱媒連絡ライン13−2の媒体温度が最も低
い温度(100℃)となる箇所に熱媒タンク16を配置
した例であり、図4は図3で示す系統にSGH50を設
置したもので、GGH自体の系統構成については図3に
示す系統と同様であるが、湿式脱硫装置7出口の排ガス
を加熱し、GGH再加熱器8入口ミストを除去するため
にSGH50に供給された蒸気のドレンを直熱熱媒ヒー
タ18に供給することを示している。
【0048】図3、図4ともにGGH再加熱器8の出口
排ガス温度や、熱媒最低温度が設定値(75℃)以上と
なるように、GGH再加熱器出口排ガス温度計25や、
GGH熱回収器入口熱媒温度計27の信号に応じて、熱
媒ヒータ蒸気供給量調整弁43を制御し、直熱式熱媒ヒ
ータ18へ供給される蒸気量が調整される。
【0049】そして図3、図4に示す系統の場合、直熱
式熱媒ヒータ18に供給される蒸気の熱量が有効に回収
されるため、蒸気消費量を低減することができ、また、
熱媒温度が復水器38に熱媒を回収するのに充分に下げ
られているGGH再加熱器8出口の熱媒連絡ライン13
−2から、熱媒循環ポンプ14の吐出圧力を利用して、
熱媒タンク16の熱媒レベルに応じ、熱媒を系外に排出
することが可能なように排出ライン55を設けることに
より、図6、図7に示す従来技術のように熱媒ヒータド
レンタンク36や熱媒ヒータドレンポンプ37を設置せ
ずに熱媒を復水器38に返送することが可能となる。そ
の際、前記したように、返送される熱媒の温度は復水器
38で熱水を処理するのに充分低い温度になっているの
で、復水器38側で過剰のユーティリティを消費するこ
とがなくなる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、湿式脱硫装置とGGH
再加熱器の間にSGHを設置する場合でも、SGHを設
置しない場合でも、蒸気消費量を低減でき、かつ、復水
器に返送する蒸気ドレン温度を充分低くできるので復水
器側でのユーティリティを過剰に消費しなくなるという
効果がある。また、従来システムでは熱媒ヒータドレン
の返送に必要であった、熱媒ヒータドレンタンクや熱媒
ヒータドレンポンプ等を設置しなくてもよいという効果
もある。
【0051】また、GGH再加熱器出口の熱媒連絡ライ
ンの媒体温度が最も低い温度となる箇所に熱媒タンクを
配置する場合は、第2種圧力容器からなる熱媒タンクを
使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるSGHを設置しない排煙処理シ
ステムの系統を示す図である。
【図2】 本発明によるSGHを設置する排煙処理シス
テムの系統を示す図である。
【図3】 本発明になるSGHを設置しない排煙処理シ
ステムの系統を示す図である。
【図4】 本発明によるSGHを設置する排煙処理シス
テムの系統を示す図である。
【図5】 SGHを設置しない排煙処理システムの系統
を示す図である。
【図6】 排煙処理システムの系統の内GGH廻りの系
統を示す図である。
【図7】 従来の排煙処理システムの系統の内熱媒ヒー
タから間接的に熱回収する系統を有するGGH廻りの系
統を示す図である。
【図8】 SGHを設置した場合の排煙処理システムの
系統を示す図である。
【図9】 SGHを設置した従来の排煙処理システムの
系統の内、SGH、GGH廻りの系統を示す図である。
【図10】 SGHを設置した従来の排煙処理システム
の系統の内、SGH蒸気ドレン、熱媒ヒータドレンから
間接的に熱回収する系統を有するSGH、GGH廻りの
系統を示す図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 2 脱硝装置 3 空気予熱器 4 GGH熱回
収器 5 電気集塵器 6 誘引ファン 7 湿式脱硫装置 8 GGH再加
熱器 9 脱硫ファン 10 煙突 11 GGH熱回収器伝熱管 12 GGH再
加熱器伝熱管 13 連絡配管 14 熱媒循環
ポンプ 15 熱媒バイパスライン 16 直熱式熱
媒タンク 17 熱媒ヒータ 18 直熱式熱
媒ヒータ 19 GGH再加熱器熱媒バイパスライン 20 蒸気ライン 21 GGH熱回収器入口排ガス温度計 22 GGH熱回収器出口排ガス温度計 23 GGH再加熱器入口排ガス温度計 25 GGH再加熱器出口排ガス温度計 26 熱媒循環ポンプ出口熱媒温度計 27 GGH熱回収器入口熱媒温度計 28 GGH熱回収器出口熱媒温度計 29 熱媒ヒータ入口熱媒温度計 30 GGH再加熱器入口熱媒温度計 31 GGH熱回収器入口ダクト 32 GGH熱回収器出口ダクト 33 GGH再加熱器入口ダクト 34 GGH再加熱器出口ダクト 36 熱媒ヒータドレンタンク 37 熱媒ヒータドレンポンプ 38 復水器 39 熱交換器付熱媒ヒータドレンタンク 43 GGH熱回収器出口熱媒ヒータ蒸気量調整弁 41 熱媒循環流量調整弁 50 SGH 52 SGHドレンタンク 53 SGHドレンポンプ 54 熱交換器付SGHドレンタンク 55 排出ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 隆行 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 山本 正之 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼装置から排出する排ガスの熱を回収
    する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排ガス
    中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、湿式脱硫装
    置出口の排ガスを再加熱する排ガス再加熱器とを排ガス
    流路に配置し、排ガス熱交換器と排ガス再加熱器にそれ
    ぞれ設けられた伝熱管を連結し、その内部に熱媒を循環
    させる熱媒循環ラインを設けた排煙処理装置において、 熱媒加温用の蒸気を熱媒に直接供給することにより熱媒
    を加熱する直熱式熱媒タンクを排ガス再加熱器入口側の
    熱媒循環ラインに設けると共に、熱媒を熱媒循環ライン
    の系外に排出する排出ラインを排ガス再加熱器出口側の
    熱媒循環ラインに接続したことを特徴とする排煙処理装
    置。
  2. 【請求項2】 燃焼装置から排出する排ガスの熱を回収
    する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排ガス
    中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、蒸気により
    湿式脱硫装置出口の排ガスを加熱するためのスチームガ
    スヒータと、湿式脱硫装置出口の排ガスを再加熱する排
    ガス再加熱器を排ガス流路に配置し、排ガス熱交換器と
    排ガス再加熱器にそれぞれ設けられた伝熱管を連結し、
    その内部に熱媒を循環させる熱媒循環ラインを設けた排
    煙処理装置において、 熱媒加温用の蒸気を熱媒に直接供給することにより熱媒
    を加熱する直熱式熱媒タンクを排ガス再加熱器入口側の
    熱媒循環ラインに設けると共に熱媒を熱媒循環ラインの
    系外に排出する排出ラインを排ガス再加熱器出口側の熱
    媒循環ラインに接続したことを特徴とする排煙処理装
    置。
  3. 【請求項3】 スチームガスヒータに供給した蒸気が排
    ガスと熱交換することにより生じたドレンを前記直熱式
    熱媒タンクに供給するドレン供給ラインを設けたことを
    特徴とする請求項2記載の排煙処理装置。
  4. 【請求項4】 燃焼装置から排出する排ガスの熱を回収
    する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排ガス
    中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、湿式脱硫装
    置出口の排ガスを再加熱する排ガス再加熱器とを排ガス
    流路に配置し、排ガス熱交換器と排ガス再加熱器にそれ
    ぞれ設けられた伝熱管を連結し、その内部に熱媒を循環
    させる熱媒循環ラインを設けた排煙処理装置において、 熱媒加温用の蒸気を熱媒に直接供給することにより熱媒
    を加熱する直熱式熱媒ヒータを排ガス再加熱器入口側の
    熱媒循環ラインに設け、排ガス再加熱器出口側の熱媒循
    環ラインの中で、熱媒の温度の最も低い部分に熱媒タン
    クを接続すると共に、熱媒を熱媒循環ラインの系外に排
    出する排出ラインを排ガス再加熱器出口側の熱媒循環ラ
    インに接続したことを特徴とする排煙処理装置。
  5. 【請求項5】 燃焼装置から排出する排ガスの熱を回収
    する排ガス熱交換器と、該排ガス熱回収器出口の排ガス
    中の硫黄酸化物を除去する湿式脱硫装置と、蒸気により
    湿式脱硫装置出口の排ガスを加熱するためのスチームガ
    スヒータと、湿式脱硫装置出口の排ガスを再加熱する排
    ガス再加熱器を排ガス流路に配置し、排ガス熱交換器と
    排ガス再加熱器にそれぞれ設けられた伝熱管を連結し、
    その内部に熱媒を循環させる熱媒循環ラインを設けた排
    煙処理装置において、 熱媒加温用の蒸気を熱媒に直接供給することにより熱媒
    を加熱する直熱式熱媒ヒータを排ガス再加熱器入口側の
    熱媒循環ラインに設けると共に、排ガス再加熱器出口側
    の熱媒循環ラインの中で、熱媒の温度の最も低い部分の
    ラインに熱媒タンクを接続すると共に、熱媒を熱媒循環
    ラインの系外に排出する排出ラインを排ガス再加熱器出
    口側の熱媒循環ラインに接続したことを特徴とする排煙
    処理装置。
  6. 【請求項6】 スチームガスヒータに供給した蒸気が排
    ガスと熱交換することにより生じたドレンを前記直熱式
    熱媒タンクに供給するドレン供給ラインを設けたことを
    特徴とする請求項5記載の排煙処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の排煙処理装置において、
    熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、余剰の熱媒を排出ラ
    インから系外に排出することを特徴とする排煙処理装置
    の運転方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の排煙処理装置において、
    排ガス再加熱器出口の排ガス温度及び熱媒最低温度が設
    定値以上になるように熱媒タンクに熱媒加温用の蒸気を
    直接供給するとともに、熱媒タンクの熱媒レベルに応じ
    て、余剰の熱媒を排出ラインから系外に排出することを
    特徴とする排煙処理装置の運転方法。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の排煙処理装置において、
    熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、熱媒を排出ラインか
    ら系外に排出することを特徴とする排煙処理装置の運転
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の排煙処理装置におい
    て、排ガス再加熱器出口の排ガス温度及び熱媒最低温度
    が設定値以上になるように熱媒タンクに熱媒加温用の蒸
    気を直接供給するとともに、熱媒タンクの熱媒レベルに
    応じて、余剰の熱媒を排出ラインから系外に排出するこ
    とを特徴とする排煙処理装置の運転方法。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の排煙処理装置におい
    て、熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、余剰の熱媒を排
    出ラインから系外に排出することを特徴とする排煙処理
    装置の運転方法。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の排煙処理装置におい
    て、排ガス再加熱器出口の排ガス温度及び熱媒最低温度
    が設定値以上になるように熱媒タンクに熱媒加温用の蒸
    気を直接供給するとともに、熱媒タンクの熱媒レベルに
    応じて、余剰の熱媒を排出ラインから系外に排出するこ
    とを特徴とする排煙処理装置の運転方法。
  13. 【請求項13】 請求項5記載の排煙処理装置におい
    て、熱媒タンクの熱媒レベルに応じて、余剰の熱媒を排
    出ラインから系外に排出することを特徴とする排煙処理
    装置の運転方法。
  14. 【請求項14】 請求項5記載の排煙処理装置におい
    て、排ガス再加熱器出口の排ガス温度及び熱媒最低温度
    が設定値以上になるように熱媒タンクに熱媒加温用の蒸
    気を直接供給するとともに、熱媒タンクの熱媒レベルに
    応じて、余剰の熱媒を排出ラインから系外に排出するこ
    とを特徴とする排煙処理装置の運転方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102213438A (zh) * 2010-04-08 2011-10-12 华润电力投资有限公司 锅炉烟气余热回收节能及湿法脱硫节水排烟系统
CN108151050A (zh) * 2018-02-07 2018-06-12 无锡雪浪环境科技股份有限公司 一种危废焚烧湿法脱酸烟气脱白系统及其使用方法
CN108386863A (zh) * 2018-04-09 2018-08-10 无锡华光新动力环保科技股份有限公司 电厂脱白及余热回收系统
JP2019090559A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 株式会社Ihi ボイラ排ガス用熱交換器の温度制御装置
CN110394055A (zh) * 2019-08-19 2019-11-01 北京首钢国际工程技术有限公司 一种适用于湿法脱硫的双级加热脱硝装置

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