JP2000038768A - 建築物設計システム - Google Patents

建築物設計システム

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JP2000038768A
JP2000038768A JP10208348A JP20834898A JP2000038768A JP 2000038768 A JP2000038768 A JP 2000038768A JP 10208348 A JP10208348 A JP 10208348A JP 20834898 A JP20834898 A JP 20834898A JP 2000038768 A JP2000038768 A JP 2000038768A
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JP10208348A
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Kenichi Kokubu
謙一 國分
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の耐力壁線を効率よく、かつ、精度良
く決定することができる建築物設計システムを提供する
こと。 【解決手段】 オペレータにより指定された平面図を記
憶装置から読み込み(ステップS1)、読み込んだ平面
図の耐力壁線を抽出する(ステップS2〜S7)。そし
て、十分な壁量を有しているか否かを判断し(ステップ
S8,S11,S13)、十分な壁量を有していないと
判断された場合は、所定の付加条件を満たすことによっ
て耐力壁線と見なすことができる壁線を抽出する(ステ
ップS10,S12,S14)。そして、最終的に十分
な壁量を有していないと判断された場合は(ステップS
15)、設計者に対して設計プランの変更を指示する
(ステップS16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設計した建築物の
耐力壁線を求める建築物設計システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、住宅等の建築物を設計する際、
設計者は、家屋外周上の壁線を無条件で耐力壁線とし、
家屋内部の壁線については、設計者が各々、各壁線につ
いて予め規定されている耐力壁線要項を満たすか否かを
逐一判断し、耐力壁線を決定していた。ここで、耐力壁
線要項とは、耐力壁線とすることができる壁線の諸条件
を定めたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような設計を行った場合、設計者によって、設計され
た建築物の品質にばらつきが生じ、また、建築物の設計
にかかる時間を長大化させていた。
【0004】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであり、建築物の耐力壁線を効率よく、かつ、精
度良く決定することができる建築物設計システムを提供
することを目的とする。
【0005】また、決定した耐力壁線により、設計中の
建築物に要求される壁量が得られたか否かを判断し、壁
量が不足していた場合は、耐力壁線とされた壁線以外の
壁線の中から、さらに、所定の条件下で耐力壁線として
成り立つ壁線を抽出、追加して壁量不足を補う建築物設
計システムを提供することを目的とする。
【0006】また、上述したように、耐力壁線を追加し
て壁量不足を補ったとしても、建築物に要求される壁量
が得られない場合は、建築物の設計変更を指示すること
により、設計者に対して設計を支援する建築物設計シス
テムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、建築物の平面図を複数記憶した記憶手段と、前記記
憶された平面図の中からいずれかの平面図を指定する指
定手段と、前記指定された平面図における耐力壁線の候
補となる候補耐力壁線を所定の条件に基づいて抽出する
候補耐力壁線抽出手段と、前記抽出された候補耐力壁線
により所定値以上の壁量が得られたか否かを判断する壁
量判断手段と、前記判断手段により所定値以上の壁量が
得られたと判断された場合、前記抽出された候補耐力壁
線を前記指定された平面図の耐力壁線として決定する耐
力壁線決定手段と、前記判断手段により所定値以上の壁
量が得られないと判断された場合、前記候補耐力壁線抽
出手段によって候補耐力壁線として抽出されなかった壁
線の中から、所定の付加条件を満たすことによって耐力
壁線として成立し得る壁線を抽出し、前記抽出された候
補耐力壁線を補足する耐力壁線補足手段とを有すること
を特徴とする建築物設計システムである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の建築物設計システムにおいて、前記候補耐力壁
線抽出手段は、前記指定された平面図の壁パーツを認識
する壁パーツ認識手段と、前記認識した壁パーツから、
前記指定された平面図の外周を認識する外周認識手段
と、前記認識された壁パーツおよび外周に基づいて、前
記指定された平面図により表される家屋内部の壁線、お
よび、該家屋の強度を増加させるために追加される可能
性のある壁パーツの壁線を仮壁線として設定する内部仮
壁線設定手段と、前記設定された仮壁線の中から耐力壁
線の候補となる壁線を内部耐力壁線候補仮壁線として抽
出する内部候補仮壁線抽出手段と、前記指定された平面
図における外周上の壁線の中から候補耐力壁線を抽出す
る外部候補耐力壁線抽出手段と、前記抽出された内部耐
力壁線候補仮壁線の中から候補耐力壁線となる壁線を抽
出する内部候補耐力壁線抽出手段とからなることを特徴
としている。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の建築物設計システムにおいて、前記耐
力壁線補足手段は、前記指定された平面図の家屋内部に
おける複数の壁線によって雁行壁線を構成することによ
り、耐力壁線として成立し得る壁線を抽出することを特
徴としている。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
または2に記載の建築物設計システムにおいて、前記耐
力壁線補足手段は、前記指定された平面図によって表さ
れる家屋の上下階において、互いに2モデュール以内で
存在する壁線のうち、耐力壁線として成立し得る壁線を
抽出することを特徴としている。ここで、モデュールと
は、建築に関するあらゆる部分の寸法を一定の大きさの
倍数関係で表現するために規定された基準となる寸法で
あり、ここでは1モデュールを910mmとする(したが
って、2モデュールは1820mm)。また、以下、モデ
ュールの単位をアルファベットの大文字“M”で表すも
のとする。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
または2に記載の建築物設計システムにおいて、前記耐
力壁線補足手段は、前記指定された平面図によって表さ
れる家屋の最下階にのみ存在する壁線の中から耐力壁線
として成立し得る壁線を抽出することを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
から5のいずれか1項に記載の建築物設計システムにお
いて、前記耐力壁線補足手段により耐力壁線を補足した
にも拘わらず、依然として所定値以上の壁量が得られな
いと判断された場合、設計プランの変更を指示する設計
変更指示手段を有することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る建築物設計システムの一実施形態ついて説明する。図
1は本実施形態における建築物設計システムの概略構成
を示すブロック図である。この図において、1はCPU
(中央処理装置)であり、メインバスBを介して、RO
M(リードオンリメモリ)2、RAM(ランダムアクセ
スメモリ)3、HDD(ハードディスク装置)4、入力
装置5、モニタ6、および、プリンタ7と、制御信号お
よび各種データの授受を行い、各種処理を行う。
【0014】ROM2は、CPU1において実行される
本システムの基本的な制御を司るプログラムを格納して
いる。RAM3は、HDD4に記憶された本実施形態に
おける建築物設計システムの機能を実行するためのプロ
グラムを読み出して記憶する。そして、CPU1は、R
AM3に記憶された当該プログラムに従って、処理を行
う。また、RAM3は、CPU1のワークメモリとして
も使用される。
【0015】HDD4は、上述した本システムのプログ
ラムの他に、予めCADシステム等を用いて作成された
家屋の平面図等を記憶している。入力装置5は、例え
ば、マウスおよびキーボードからなり、ユーザによっ
て、本システムの操作、HDD4に記憶されている家屋
の平面図の読み出し等を指示する際に使用される。モニ
タ6は、例えば、CRTディスプレイまたは液晶ディス
プレイ、および、その表示回路から構成されており、本
システムを操作するための各種コマンドや、HDD4か
ら読み出された平面図等を表示する。また、プリンタ7
は、モニタ6に表示された家屋の平面図や、本システム
により求められた平面図上の耐力壁線および支持壁線を
印刷する。
【0016】次に図2から図29を参照して、上述した
建築物の設計システムの動作について説明する。
【0017】(1)メインルーチン(図2);まず、上
述した建築物の設計システムを起動すると、モニタ6の
画面上には、CADシステム等によって既に作成された
家屋の平面図のファイルが一覧表示される。そして、オ
ペレータにより、所望する平面図を入力装置5を用いて
指定すると、図2に示すフローチャートのステップS1
へ進み、CPU1はオペレータによって指定された平面
図のファイルをHDD7から読み出し、モニタ6に表示
させる。
【0018】次にCPU1は、ステップS2へ進み、読
み出した平面図から、メクラ壁,建具付き壁,下がり壁
等の各種壁パーツを認識する壁パーツ認識処理を行い、
ステップS3で、上記認識した壁パーツから、ステップ
S1で読み出した家屋平面図の外周を認識する外周認識
処理を行う。そして、ステップS4において、ステップ
S2で認識した壁パーツに基づいて、家屋内部の壁線お
よび家屋の強度を増加させるために追加される可能性の
ある壁パーツの壁線(以下、これらを合わせて仮壁線と
いう)を設定するための内部仮壁線設定処理を行った
後、ステップS5において、設定した仮壁線の中から耐
力壁線の候補となる壁線を絞り込む、内部候補仮壁線抽
出処理を行う。
【0019】次にステップS6で、家屋平面図の外周上
における壁パーツの壁線の中から耐力壁線となる壁線を
抽出する外部耐力壁線候補壁線抽出処理を行い、さら
に、ステップS7で、内部候補仮壁線とされた壁パーツ
の中から耐力壁線となる壁線を抽出する内部耐力壁線候
補壁線抽出処理を行う。そして、ステップS8へ進み、
ステップS6,S7で抽出された家屋内部,外部におけ
る耐力壁線により、十分な壁量が得られたか否かを判断
し、得られていると判断された場合は判断結果がYES
となって、ステップS9へ進み、ステップS6,S7で
抽出された外部,内部耐力壁線を耐力壁線として認識す
る耐力壁線認識処理を行い、本実施形態における建築物
設計システムの処理を終了する。
【0020】一方、ステップS8において、ステップS
6,S7で抽出された耐力壁線では十分な壁量が得られ
ないと判断された場合は、判断結果がNOとなってステ
ップS10へ進み、耐力壁線と見なすことができる家屋
内部の雁行壁線を抽出し、ステップS11で再び家屋内
部,外部における耐力壁線により、十分な壁量が得られ
たか否かを判断する。そして、十分な壁量を有している
と判断された場合は、上述したステップS9へ進んで耐
力壁線を認識して本実施形態における建築物設計システ
ムの処理を終了する。
【0021】また、ステップS11で、ステップS10
の処理を行っても、なお十分な壁量が得られないと判断
された場合は、ステップS12へ進み、上下階の内部壁
パーツ間において、家屋の上下階で、2M(モデュー
ル)以内のずれで存在する壁パーツの内、耐力壁線の条
件を満たすものを耐力壁線として、ステップS13で再
度、十分な壁量が得られたか否かを判断する。そして、
十分な壁量が得えられたと判断された場合は、上述した
ステップS9へ進んで耐力壁線認識処理を行い、本実施
形態における建築物設計システムの処理を終了する。
【0022】さらにステップS13で、依然として十分
な壁量が得られないと判断された場合は、ステップS1
4へ進み、1階部分のみに存在する壁線のうち、耐力壁
線の条件を満たす壁線を耐力壁線として、ステップS1
5へ進み、再々度、十分な壁量が得られたか否かを判断
する。そして、十分な壁量が得られたと判断された場合
は、上述したステップS9へ進んで耐力壁線認識処理を
行い、本実施形態における建築物設計システムの処理を
終了する。
【0023】一方、ステップS15において依然十分な
壁量が得られないと判断された場合は、今までの処理で
抽出された耐力壁線と共に、エラーメッセージとしてそ
れら耐力壁線では十分な壁量を得ることができない旨を
モニタ6へ表示し、オペレータに対して設計プランの変
更を指示し、本実施形態における建築物設計システムの
処理を終了する。
【0024】次に上述したメインルーチンにおける各処
理について各々図面を参照して詳細に説明する。
【0025】(2)壁パーツ認識処理(メインルーチ
ン,ステップS2);図2に示したメインルーチンのス
テップS1の処理により、HDD4に記憶されていた平
面図の中からオペレータによって指定された平面図が読
み出されると、図3のフローチャートに示す、壁パーツ
認識処理を実行する。ここで、メインルーチンのステッ
プS1において、図4に示す一般住宅(2階建て)の平
面図が読み出されたものとする。なお、図4において
(a)は上記一般住宅の2階部分の平面図であり、
(b)は1階部分の平面図である。また、図4(b)に
おいて、点線で示す部分は下がり壁を示している。
【0026】まず、壁パーツ認識処理が開始されると、
図3のステップSa1において、読み出した平面図の2
階部分および1階部分から、メクラ壁,建具付き壁,下
がり壁等の壁パーツを認識する。そして、ステップSa
2へ進み、抽出した各壁パーツの内、一直線上で、か
つ、4M(モデュール)以内で隣り合う壁パーツがある
か否かを判断する。ここで、この条件に該当する壁パー
ツがあった場合、判断結果がYESとなり、ステップS
a3へ進み、該当する壁パーツ同士を結合し、一続きの
壁パーツと見なし、壁パーツ認識処理を終了する。
【0027】また、一直線上で隣り合う壁パーツが4M
(モデュール)よりも間隔が開いているもの(開口巾が
4M(モデュール)を超えるもの)については、その隣
り合う壁パーツを個々の壁パーツとして認識し、壁パー
ツ認識処理を終了する。そして、壁パーツ認識処理を終
了すると、メインルーチンにおける次のステップS3、
外周認識処理へ移行する。これにより、図4に示す平面
図から、図5に示す斜線部が壁パーツとして認識され
る。なお、図5に示す壁パーツの内、「ア」で示す部分
は、一直線上で隣り合う壁パーツ間が4M(モデュー
ル)以内であるため、一続きの壁パーツとみなされた箇
所を示す。
【0028】このように、壁パーツ認識処理において
は、一直線上で隣り合う壁パーツが4M(モデュール)
以内である場合、それら壁パーツを一続きの壁パーツと
見なすため、壁パーツの数を少なくすることができ、処
理に要するCPU1の負荷を軽減させることができる。
【0029】(3)外周認識処理(メインルーチン,ス
テップS3);上述した壁パーツ抽出処理が終了する
と、次にメインルーチンのステップS3へ進み、図6に
示す外周認識処理を開始する。まず、ステップSb1に
おいて、各階の平面図上における意匠上の外周を認識す
る。次にステップSb2へ進み、ステップSb1で認識
した外周において出窓部分が含まれていた場合は、その
出窓の取付面を外周と見なす。例えば、図7に示すよう
に、外周壁面に出窓10が存在していた場合、出窓10
の取付面10aを外周とみなす。
【0030】次にステップSb3へ進み、認識した外周
において、巾4M(モデュール)以内,出2M(モデュ
ール)以内の凸部があるか否かを判断する。もし、この
条件に該当する凸部が無かった場合は、判断結果がNO
となってステップSb7へ進み、あった場合は、判断結
果がYESとなってステップSb4へ進む。そして、ス
テップSb4では、当該凸部の壁パーツの外面部に1M
(モデュール)以上のメクラ壁があるか否かを判断す
る。
【0031】ここで、当該凸部の壁パーツの外面部に1
M(モデュール)以上のメクラ壁がある場合、判断結果
がYESとなってステップSb5へ進み、当該凸部の外
面部を外周として、登録する。また、1M(モデュー
ル)以上のメクラ壁がない場合は判断結果がNOとなっ
て、ステップSb6へ進み、当該凸部の外面部を外周か
ら削除する。
【0032】例えば、図8に示すような平面図があった
場合、凸部イ,ウは、外面部の巾が1M(モデュール)
未満であるため、ステップSb4の判断結果がNOとな
り、外周から削除される。また、凸部エは、外面部の巾
が4M(モデュール)あるものの、巾3M(モデュー
ル)の開口部11があり、かつ、1M(モデュール)以
上のメクラ壁が存在しない(それぞれ0.5M(モデュ
ール)のメクラ壁となる)ため、ステップSb4の判断
結果がNOとなり、外周から削除される。よって、図8
に示す平面図の場合、図中、太線で示す部分が外周とし
て登録される。
【0033】この様に、凸部は耐力壁線となりにくいた
め、本実施形態の建築物設計システムでは、ステップS
b4のような条件を設け、なるべく外周上の凹凸を減ら
すような処理を行っている。
【0034】図6に戻り、ステップSb5またはSb6
の処理を経た後、もしくは、ステップSb3で判断結果
がNOとなった場合は、ステップSb7へ進む。そし
て、ステップSb7において、例えば、2階建て以上の
家屋の場合、上階の外周で囲まれた領域(以下、外周領
域という)が下階の外周領域に包含されているか否かを
判断する。ここで、上階の外周領域が下階の外周領域に
包含されている場合は、判断結果がYESとなって外周
認識処理を終了する。
【0035】一方、上階の外周領域が下階の外周領域に
包含されていない場合は、判断結果がNOとなってステ
ップSb8へ進む。そして、ステップSb8において、
上階の外周よりも外側(直下も含む)に、下階のメクラ
壁で囲まれた領域があるか否かの判断を行う。ここで、
下階のメクラ壁で囲まれた領域がある場合は、そのまま
外周認識処理を終了する。
【0036】一方、ステップSb8において、下階のメ
クラ壁で囲まれた領域がない場合は、判断結果がNOと
なって、ステップSb9へ進み、下階の外周領域から突
出している上階の外周部分をステップSb5で登録した
外周から削除し、代わりに下階の外周に一致する部分を
上階の外周として登録して外周認識処理を終了する。こ
こで、上述した処理により、図4に示した平面図におい
て外周として認識された部分を図9中、太線で示す。
【0037】(4)内部仮壁線設定処理(メインルーチ
ン,ステップS4);メインルーチンのステップS3に
おける外周認識処理を終えると、次にメインルーチンの
ステップS4へ進み、図10に示す内部仮壁線設定処理
を開始する。まず、ステップSc1において、下階平面
図上に、上階の外周として認識された壁パーツの壁線
(以下、外周壁線という)直下に、上階仮外周壁線を生
成する。
【0038】次にステップSc2へ進み、上下階それぞ
れにおいて、上階の外周壁線に囲まれた領域と下階の外
周壁線に囲まれた領域で重複する領域(以下、重複領域
という)内において、メクラ壁、建具付き壁、および、
下がり壁の壁線を第1仮壁線とし、また、第1仮壁線を
延長した線(平面図上、壁線が存在しない所に設定され
る壁線)を第2仮壁線とする。
【0039】ここで、各階における外周壁線および上階
仮外周壁線は、ステップSc2における処理の対象とは
ならないが、外周壁線および下階の上階仮外周壁線のう
ち、内部の壁線に一直線上で連続するものについては処
理の対象となる(後述する)。また、第2仮壁線を抽出
する際に行われる第1仮壁線の延長は、上述した重複領
域内で行われるが、特殊物入れ棚,小屋裏収容,階段室
内まで延長することはできない(後述する)。
【0040】そして、ステップSc3へ進み、ステップ
Sc2において抽出された第1,第2仮壁線、外周壁
線、または、上階仮外周壁線の交点の内、耐力壁線要項
を満たす交点を抽出し、第1交点とする。ここで、耐力
壁線要項とは、前述したように、耐力壁線とすることが
できる諸条件を定めたものであり、ここでは、以下の条
件が規定されているものとする。
【0041】耐力壁線により構成される閉区間は48
M(モデュール)2 以内でなくてはならず、また、当
該閉区間において、耐力壁線間の距離は13M(モデュ
ール)以内でなくてはならない。 耐力壁線の交点に、1M(モデュール)以上のメクラ
壁が存在していなければならない。ただ し、平面図
中、コーナー部分においては、0.5M(モデュール)
のメクラ壁がL字型に構成 されている場合は可とす
る。また、交点に支持_でも可とする。 上下階において互いに平行する壁線をそれぞれ耐力壁
線とする場合は、互いの壁線ずれが2M(モデュール)
以内でなければならない。 耐力壁線の折れ曲がり部分において、その折れ曲がり
部分の幅は2M(モデュール)以内でな ければならな
い。 耐力壁線に開口が存在する場合、その開口比率は3
(開口):4(耐力壁線)以下でなくてはならない。 耐力壁線に開口が存在する場合、その開口幅は4M
(モデュール)以内でなくてはならない。
【0042】なお、ステップSc3においては、上述し
た耐力壁線要綱のうち、の条件を満たす交点が第1交
点として抽出される。ここで、図4に示した平面図に対
して、ステップSc1〜Sc3の処理を行った結果、抽
出される第1,第2仮壁線および第1交点について図1
1に示す。この図において(a)は2階平面図を、
(b)は1階平面図を示している。
【0043】図11において、まず、ステップSc1の
処理により、同図(b)1階平面図内に上階仮外周線
(同図(b)中、点線(細線)で示す)が生成される。
そして、ステップSc2で、上下階の重複領域(同図
中、ドットのハッチングで示す領域)内で、第1仮壁線
(同図中、実線で示す)が抽出され、次いで、第2仮壁
線(同図中、点線(太線)で示す)が生成される。
【0044】ここで、図11(a)中、Aで示す第1仮
壁線は、前述した「(2)壁パーツ認識処理」により、
一直線で4M(モデュール)以内で隣接する壁パーツ同
士が結合された結果、一続きの壁パーツとして見なされ
たため第1仮壁線となった箇所である。また、図11
(a)中のBで示す第1仮壁線、および、図11(b)
中のB’で示す第1仮壁線は、それぞれ、外周壁線、上
階仮外周壁線であるが、内部の壁線と一直線上で連続し
ているため、第1仮壁線となった箇所である。
【0045】また、図11(a),(b)において、点
線の円で囲んだEの部分は、それぞれ、第1仮壁線C,
Dを延長して生成された第2仮壁線の端部であるが、そ
の端部は階段室まで止まっている。
【0046】図10に戻り、ステップSc3までの処理
が終わると、次にステップSc4へ進み、下階におい
て、ステップSc1で生成した上階仮外周壁線を第1仮
壁線とし、さらに、この第1仮壁線を下階における外周
壁線(以下、下階外周壁線という)まで延長した壁線を
第2仮壁線とする。
【0047】次にステップSc5へ進み、前述したステ
ップSc2の処理で第1仮壁線とされた壁線に、一直線
上で連続する壁線を、第1仮壁線とし、さらに、この第
1仮壁線を下階外周壁線まで延長した壁線を第2仮壁線
とする。ここで、下階外周壁線も、ステップSc5の処
理の対象となりうる。すなわち、ステップSc2の処理
で第1仮壁線とされた壁線に、一直線上で連続する壁線
が下階外周壁線であった場合は、その外周壁線も第1仮
壁線となりうる。
【0048】次にステップSc6へ進み、前述した重複
領域以外の下階外周壁線で囲まれた領域内において、メ
クラ壁、建具付き壁、および、下がり壁の壁線を第1仮
壁線とし、また、第1仮壁線を延長した線を第2仮壁線
とする。ここで、第2仮壁線を求める際に行われる第1
仮壁線の延長は、特殊物入れ棚,小屋裏収容,階段室内
まで延長することはできない。
【0049】そして、ステップSc7へ進み、ステップ
Sc4〜Sc6において抽出された第1,第2仮壁線、
外周壁線、または、上階仮外周壁線の交点の内、前述し
た耐力壁線要綱のの条件を満たす交点を抽出し、第2
交点とする。そして、さらに、第2交点とステップSc
3で抽出した第1交点とが一致する場合は、その交点を
第3交点とした後、内部仮壁線設定処理を終了する。
【0050】ここで、図11(b)に示した平面図にお
いて、ステップSc4〜Sc7の処理を行った結果、設
定される第1,第2仮壁線および第2,第3交点につい
て図12に示す。図12において、まず、ステップSc
4の処理により、上階仮外周壁線が第1仮壁線として設
定される(図12中、F)。
【0051】次にステップSc5で、ステップSc2の
処理で第1仮壁線とされた壁線に連続する壁線が第1仮
壁線として抽出される(図12中、G)。さらに、この
第1仮壁線を下階における外周壁線まで延長した壁線が
第2仮壁線として設定される。ここで、図12において
は、ステップSc5の処理により設定される第2仮壁線
はない。
【0052】次いで、ステップSc6で、重複領域以外
の下階外周領域内において、メクラ壁、建具付き壁、お
よび、下がり壁の壁線が第1仮壁線として設定され(図
12中、H)また、この第1仮壁線を延長した線が第2
仮壁線として設定される(図12中、点線で示す)。そ
してステップSc7で、第2交点(図12中、白抜き丸
で示す)および第3交点(図12中、二重丸で示す)が
抽出される。
【0053】ここで、図4に示した平面図において、
「(4)内部仮壁線設定処理」により設定された第1,
第2仮壁線、第1〜第3交点を図13(図11と図12
を合わせたもの)に示す。
【0054】(5)内部候補仮壁線抽出処理(メインル
ーチン,ステップS5);メインルーチンのステップS
4における内部仮壁線設定処理が終了すると、次にメイ
ンルーチンのステップS5へ進み、図14に示す内部候
補仮壁線抽出処理を開始する。まず、ステップSd1
で、上下階において、上階の第1交点と、下階の第1ま
たは第3交点とが重複する交点をそれぞれ抽出する。次
にステップSd2へ進み、抽出された第1交点間、第3
交点間、または、第1交点−第3交点間の壁線の内、外
周壁線を除き前述した耐力壁線要綱のおよびの条件
を満たす壁線を第1候補仮壁線とする。
【0055】次にステップSd3へ進み、上記抽出した
第1交点間、第3交点間、または、第1交点−第3交点
間の壁線であって、第1候補仮壁線と一直線上で連続さ
せることによって前述した耐力壁線要綱のおよびの
条件を満たす壁線を第2候補仮壁線とする。ここで、第
2候補仮壁線は、第1候補仮壁線を超えて、すなわち、
第1候補仮壁線と交差して生成されることはない。次に
ステップSd4へ進み、1階部分の第2交点を抽出す
る。そして、ステップSd5へ進み、第2交点間、第3
交点間、または、第2交点−第3交点間の壁線で、耐力
壁線要綱を満たす壁線を第1候補仮壁線とする。
【0056】次いでステップSd6へ進み、第2,第3
交点間で、ステップSd2,Sd5で定められた第1候
補仮壁線と一直線上で連続させることによって前述した
耐力壁線要綱のおよびの条件を満たす壁線を第2候
補仮壁線とする。以上の処理により、第1,第2候補仮
壁線を抽出し、メインルーチンにおけるステップS5の
処理を終了する。
【0057】ここで、図4に示した平面図において、
「(5)内部候補仮壁線抽出処理」により抽出された第
1候補仮壁線および第2候補仮壁線を図15に示す。以
下に、上述した手順に沿って、図15に示す第1,第2
候補仮壁線が抽出されるまでの過程について、前述した
「(4)内部仮壁線設定処理」の最終結果(図13参
照)を参照して説明する。
【0058】まず、ステップSd1において抽出される
交点は、2階平面図(図15(a))においては、CP
2-1〜CP2-8となり、1階平面図(図15(b))にお
いては、CP1-1〜CP1-8となる。そして、ステップS
d2において、これら抽出された各交点間の壁線で、耐
力壁線要綱を満たすものが第1候補壁線とされる。次
に、ステップSd3において、ステップSd1で抽出さ
れた各交点間の壁線であり、かつ、ステップSd2で耐
力壁線要綱を満たさなかった壁線の内、第1候補壁線と
された壁線と連続させることで耐力壁線要綱を満たす壁
線が第2候補壁線とされる。
【0059】そして、ステップSd4で、1階平面図に
おいて第2交点が抽出され、ステップSd5において、
第2交点間、第3交点間、または、第2交点−第3交点
間の壁線で、耐力壁線要綱を満たす壁線が第1候補仮壁
線とされ、ステップSd6において、ステップSd5で
第1候補仮壁線とされなかった壁線について、第1候補
壁線と連続させることで耐力壁線要綱を満たす壁線が第
2候補壁線とされる。
【0060】(6)外部耐力壁線候補壁線抽出処理(メ
インルーチン,ステップS6);メインルーチンのステ
ップS5における内部候補仮壁線抽出処理が終了する
と、次にメインルーチンのステップS6へ進み、図16
および図17に示す外部耐力壁線候補壁線抽出処理を開
始する。まず、ステップSe1において、1階平面図お
よび2階平面図の外周上において一直線上で連続する壁
パーツの壁線うち、前述した内部候補仮壁線抽出処理に
より第1または第2候補壁線とされている壁線を除き、
耐力壁線要綱のおよびの条件を満たす壁線を外周候
補壁線とする。
【0061】次にステップSe1で、耐力壁線要綱を満
たさないと判断された壁線について、ステップSe2以
降の処理を行う。まず、ステップSe2で、耐力壁線要
綱を満たさないと判断された壁線のうち、開口巾が4M
(モデュール)を超えている壁線について、エラー壁線
を生成する。なお、エラー壁線とされた壁線であって
も、外周候補壁線としてこれ以降の処理の対象となる。
【0062】次にステップSe3において、上記耐力壁
線要綱を満たさない壁線が単独の壁線か、連続した壁線
かを判断する。すなわち、ある壁パーツの壁線両端部
が、他の壁パーツの壁線と接続されているか否かを判断
する。ここで、連続した壁線については、判断結果がN
Oとなって、後述するステップSe5〜Se7からな
る、外周雁行壁線認識処理を行う。また、単独の壁線に
ついては、判断結果がYESとなってステップSe4へ
進む。
【0063】そして、ステップSe4において、連続す
る候補仮壁線として「(5)内部候補仮壁線設定処理」
で既に抽出されている壁線か否かを判断する。ここで、
連続する候補仮壁線として既に抽出されている壁線につ
いては、判断結果がYESとなってステップSe8へ進
む。また、連続する候補仮壁線として既に抽出されてい
る壁線ではない壁線については、判断結果がNOとなっ
てステップSe8へ進む。ステップSe5〜Se7から
なる、外周雁行壁線認識処理を行う。
【0064】ここで、外周雁行壁線認識処理について説
明する。まず、ステップSe5において、上記耐力壁線
要綱を満たさない壁パーツの壁線について、当該壁線端
部に連続する外周候補壁線、または、第1もしくは第2
候補仮壁線と、雁行壁線が成立するか否かを判断する。
そして、雁行壁線が成立すると判断された場合、判断結
果がYESとなって、ステップSe6へ進み、成立した
雁行壁線を外周候補壁線とみなす。また、ステップSe
5で雁行壁線が成立すると判断されなかった壁パーツの
壁線については、判断結果がNOとなってステップSe
7へ進み、その壁線にエラー壁線を生成する。
【0065】そして、上述した外周雁行壁線認識処理が
終了すると、ステップSe8へ進み、上述したステップ
Se1における処理により外周候補壁線とされた壁線の
内、前述した「(5)内部候補仮壁線抽出処理」で抽出
された第1,第2候補壁線と重なっている外周候補壁線
が存在するか否かを判断する。もし、その様な外周候補
壁線が存在していた場合は、判断結果がYESとなって
ステップSe9へ進み、その外周候補壁線に連続する第
1または第2候補壁線を外周候補壁線とする。
【0066】ここで、図4に示した平面図において、上
述したステップSe1〜Se9の処理により、外周候補
壁線とされた壁線を図18に示す。ここで、図18
(b)において、壁線Iはそれ単独ではメクラ壁が少な
いため、耐力壁線要綱のおよびの条件を満足しない
が、ステップSe5〜Se8の外周雁行壁線認識処理に
より、壁線J,壁線Kと雁行にすることにより、外周候
補壁線と見なされる。
【0067】そして、図16のステップSe8(もしく
はSe9)の処理を終えると、次に図17のステップS
e10の処理へ移行する。ステップSe10では、上階
の外周候補壁線の直下に、下階の外周候補壁線または第
1,第2候補仮壁線があるか否かを判断する。そして、
ないと判断された場合は判断結果がNOとなってステッ
プSe13へ進む。また、あると判断された場合は判断
結果がYESとなってステップSe11へ進む。
【0068】ステップSe11では、上階の外周候補壁
線を、その直下にある下階の外周候補壁線または第1,
第2候補仮壁線が包含するか否かを判断する。ここで、
そして、包含しないと判断された場合は、ステップSe
13へ進む。また、包含すると判断された場合は、判断
結果がYESとなってステップSe12へ進み、上階の
外周候補壁線と、下階の外周候補壁線または第1,第2
候補仮壁線を、それぞれ外周耐力壁線候補壁線とする。
【0069】次にステップSe13へ進み、上階の外周
候補壁線から2M(モデュール)以内、外側にずれた位
置に、下階の外周候補壁線または第1,第2候補仮壁線
があるか否かを判断する。なお、ステップSe13にお
ける判断は、上階または下階のいずれかが雁行した外周
候補壁線である場合も対象となる。ここで、下階にその
様な外周候補壁線または第1,第2候補仮壁線がある場
合は判断結果がYESとなってステップSe14へ進
み、上記上階の外周候補壁線、および、下階の外周候補
壁線または第1,第2候補仮壁線を、それぞれ外周耐力
壁線候補壁線とする。
【0070】一方、ステップSe13において、下階に
上述したような外周候補壁線または第1,第2候補仮壁
線が無いと判断された場合は、判断結果がNOとなって
ステップSe15へ進み、当該下階の外周候補壁線また
は第1,第2候補仮壁線にエラー壁線を生成する。そし
て、ステップSe14またはSe15の処理を終了する
と、ステップSe16へ進み、1階のみの外周候補壁線
が存在するか否かを判断する。ここで、1階のみの外周
候補壁線が存在する場合は、判断結果がYESとなっ
て、ステップSe17へ進み、当該外周候補壁線を外周
耐力壁線候補壁線とし、メインルーチン,ステップS6
の外部耐力壁線候補壁線抽出処理を終了する。
【0071】なお、ステップSe16で、1階のみの外
周候補壁線は存在しないと判断された場合は判断結果が
NOとなって、そのままメインルーチンにおけるステッ
プS6の外部耐力壁線候補壁線抽出理を終了する。
【0072】ここで、図4に示した平面図において、上
述したステップSe10〜Se17の処理により、外周
耐力壁線候補壁線とされた壁線を図19に示す。この図
において、壁線LはステップSe12の処理により外周
耐力壁線候補壁線とされた壁線、壁線MはステップSe
14の処理により外周耐力壁線候補壁線とされた壁線、
壁線NはステップSe17の処理により外周耐力壁線候
補壁線とされた壁線を示している
【0073】(7)内部耐力壁線候補壁線抽出処理(メ
インルーチン,ステップS7);メインルーチンのステ
ップS6における外周耐力壁線候補壁線抽出処理が終了
すると、次にメインルーチンのステップS7へ進み、図
20および図21に示す耐力壁線候補壁線抽出処理を開
始する。まず、図20のステップSf1において、第2
仮壁線から抽出された第2候補仮壁線が上下階で一致
し、かつ、その第2候補仮壁線の両端に第1候補仮壁線
が存在しない場合は、当該第2候補仮壁線を内部耐力壁
線候補壁線の対象外とする。
【0074】次にステップSf2へ進み、上下階で重複
する第1,第2候補仮壁線および外周耐力壁線候補壁線
の内、一直線上に第1候補仮壁線のみ存在するか否かを
判断する。そして、上下階とも第1候補仮壁線のみが存
在する壁線がある場合は、判断結果はYESとなり、ス
テップSf3へ進み、当該第1候補仮壁線(上下階共)
の両端部に外周壁線(外周耐力壁線候補壁線を含む)ま
たは第1候補仮壁線が存在するか否かを判断する。
【0075】ここで、両端部に外周壁線または第1候補
仮壁線が存在する場合は、判断結果がYESとなってス
テップSf4へ進み、上下階の上記第1候補仮壁線にお
いて、下階の第1候補仮壁線が、上階の第1候補仮壁線
を包含(双方一致の場合も含む)するか否かを判断す
る。そして、下階の第1候補仮壁線が、上階の第1候補
仮壁線を包含するか、または、双方が一致する場合、判
断結果がYESとなってステップSf5へ進む。そし
て、上下階において、当該第1候補仮壁線を第1耐力壁
線候補壁線とする。なお、ステップSf2〜Sf4の各
判断において、判断結果がNOとなった場合は、ステッ
プSf5の処理を行わず、直接ステップSf6へ進む。
【0076】ステップSf6では、上下階で重複する壁
線の内、上下階いずれか一方で一直線上に第1,第2候
補仮壁線が混在しているか否かを判断する。ここで、一
直線上に第2候補仮壁線のみが存在している場合は、こ
の判断の対象とならない。そして、上下階で重複する壁
線の内、上下階いずれか一方で一直線上に第1,第2候
補仮壁線が混在する壁線がある場合は、判断結果がYE
Sとなり、ステップSf7へ進む。そして、ステップS
f7で、当該第1候補仮壁線または第1,第2候補仮壁
線が一直線上で連続するしている壁線(上下階共)の両
端部に、外周壁線、第1耐力壁線候補壁線、または、第
1候補仮壁線が存在するか否かを判断する。
【0077】そして、当該壁線両端部に外周壁線、第1
耐力壁線候補壁線、または、第1候補仮壁線が存在する
場合は、判断結果がYESとなってステップSf8へ進
み、上下階の上記第1,第2候補仮壁線において、下階
の第1,第2候補仮壁線が、上階の第1,第2候補仮壁
線を包含(双方一致の場合も含む)するか否かを判断す
る。そして、下階の第1,第2候補仮壁線が、上階の第
1,第2候補仮壁線を包含するか、または、双方が一致
する場合、判断結果がYESとなって図22のステップ
Sf9へ進む。
【0078】そして、ステップSf9において、上下階
における当該第1,第2候補仮壁線を第2耐力壁線候補
壁線とする。なお、ステップSf6〜Sf8の各判断に
おいて、判断結果がNOとなった場合は、ステップSf
9の処理を行わず、直接図21に示すステップSf10
へ進む。
【0079】次にステップSf10へ進み、下階のみに
存在する壁線(上階の壁線と重複しない壁線)の内、一
直線上に第1候補仮壁線のみが存在する壁線があるか否
かを判断する。そして、存在していると判断された場合
は、判断結果はYESとなり、ステップSf11へ進
み、当該第1候補仮壁線の両端部に外周壁線、もしく
は、第1または第2耐力壁線候補壁線が存在するか否か
を判断する。そして、存在すると判断された場合は判断
結果がYESとなって、ステップSf12へ進み、当該
下階の第1候補仮壁線を第1耐力壁線候補壁線とする。
なお、ステップSf10またはSf11のいずれかにお
いて判断結果がNOとなった場合は、直接ステップSf
13へ進む。
【0080】ステップSf13では、下階のみに存在す
る壁線の内、一直線上に第1および第2候補仮壁線が混
在する壁線があるか否かを判断する。そして、存在して
いると判断された場合は、判断結果はYESとなり、ス
テップSf14へ進み、当該第1および第2候補仮壁線
の両端部に外周耐力壁線候補壁線(単なる外周壁線は不
可)、もしくは、第1または第2耐力壁線候補壁線が存
在するか否かを判断する。そして、存在すると判断され
た場合は判断結果がYESとなって、ステップSf15
へ進み、当該下階の第1,第2候補仮壁線を第2耐力壁
線候補壁線とした後、「(7)内部耐力壁線候補壁線抽
出処理」を終了する。
【0081】なお、ステップSf13またはSf14の
いずれかにおいて判断結果がNOとなった場合は、直ち
に「(7)内部耐力壁線候補壁線抽出処理」を終了す
る。
【0082】ここで、図4に示した平面図において、上
述したステップSf1〜Sf15の処理により、第1ま
たは第2耐力壁線候補壁線とされた壁線を図22に示
す。この図において、壁線OはステップSf5の処理に
より第1耐力壁線候補壁線とされた壁線、壁線Pはステ
ップSf9の処理により第2耐力壁線候補壁線とされた
壁線、壁線QはステップSe12の処理により第1耐力
壁線候補壁線とされた壁線を示している。
【0083】このように、上述した「(2)壁パーツ認
識処理」から「(7)内部耐力壁線候補壁線抽出処理」
(耐力壁線候補抽出手段)により、所定の条件としての
耐力壁線要綱に基づいて、入力装置5(指定手段)によ
って指定された平面図における耐力壁線の候補となる壁
線が抽出される。
【0084】(8)壁量チェック処理(メインルーチ
ン,ステップS8,S11,S13,S15);以上の
処理により、外周耐力壁線候補壁線、および、第1,第
2耐力壁線候補壁線が抽出されると、次にメインルーチ
ンのステップS8へ進み、抽出された各耐力壁線候補壁
線を有する壁パーツにより十分な壁量が得られているか
否かを判断するために、壁量チェック処理を行う。以
下、図23を参照して壁量チェック処理の手順について
説明する。
【0085】まず、ステップSg1において、地震力の
チェックを行うために、「(6)外部耐力壁線候補壁線
生成処理」および「(7)内部耐力壁線候補壁線生成処
理」でそれぞれ生成した外周耐力壁線候補壁線と、第
1,第2耐力壁線候補壁線により、地震力ブロックを生
成する。次にステップSg2において、特殊領域を認識
し、ステップSg1で生成した地震力ブロックに算入す
る。ここで、特殊領域とは、壁線によって囲まれてはい
ないが、地震力を算定する上で必要となる領域のことで
あり、例えば、ルーフバルコニー,オーバーハング等の
領域がこれに該当する。
【0086】そして、ステップSg3において、壁量を
計算し、所定値以上の壁量となるか否かを判断する。こ
こで、もし、所定値以上の壁量になると判断された場
合、判断結果がYESとなりステップSg7へ移行す
る。一方、壁量が所定値未満となった場合は、判断結果
がNOとなってステップSg4へ進み、隣り合う地震力
ブロックと結合して再計算を行う。なお、この計算処理
は、順次、壁量が大きくかつ面積の小さいブロックの順
に地震力ブロックを結合して行きつつ、繰り返し行われ
る。
【0087】そして、ステップSg5へ進み、再度、壁
量が所定値以上になったか否かを判断する。ここで、所
定値以上の壁量になったと判断された場合は、判断結果
がYESとなりステップSg7へ移行する。また、最終
的に壁量が所定値以上得られなかった場合は判断結果が
NOとなり、ステップSg6へ進み、地震力を十分に得
られない旨を、エラーメッセージとして図1のモニタ6
に表示した後、ステップSg7へ進む。
【0088】次にステップSg7以降の処理により風圧
力のチェックを行う。すなわち、まず、ステップSg7
において、上述した各耐力壁線候補壁線の通り軸に基づ
いて見付け巾を生成する。次にステップSg8へ進み、
特殊領域を認識してステップSg7で生成した見付け巾
に算入する。そして、壁量を計算し、所定値以上の壁量
が得られるか否かを判断する。
【0089】ここで、もし、所定値以上の壁量が得られ
たと判断された場合、判断結果がYESとなりステップ
Sg13へ移行し、各耐力壁線候補壁線を有する壁パー
ツにより十分な壁量が得られるとして、図2のメインル
ーチンのステップS8における判断結果をYESとし、
壁量チェック処理を終了する。また、所定値以上の壁量
が得られないと判断された場合は、判断結果がNOとな
って、ステップSg10へ進む。
【0090】ステップSg10に進むと、壁量が大きく
かつ小さい見付け巾の順に、隣り合う見付け巾と結合し
て、壁量を再計算する。そして、ステップSg11へ進
み、再度、所定値以上の壁量が得られるか否かを判断す
る。そして、所定値以上の壁量が得られると判断された
場合は、図2に示すメインルーチンの、ステップS8に
おける判定結果をYESとし、壁量チェック処理を終了
する。
【0091】また、ステップSg11において、依然所
定値以上の壁量が得られないと判断された場合は、判断
結果がNOとなって、ステップSg12へ進み、風圧力
を十分に得られない旨を、エラーメッセージとして図1
のモニタ6に表示すると共に、図2に示すメインルーチ
ンの、ステップS8における判定結果をNOとして壁量
チェック処理を終了する。
【0092】なお、上述においては、図2に示すメイン
ルーチンのステップS8において行われる壁量チェック
処理として説明したが、ステップS11,13,15に
おいても、図23に示す手順に従って同様の壁量チェッ
ク処理が行われる。
【0093】(9)耐力壁線認識処理(メインルーチ
ン,ステップS9);さて、図2に示すメインルーチン
のステップS8、S11、S13、または、S15にお
いて、ステップS6,S7で抽出された各耐力壁線候補
壁線を有する壁パーツにより十分な壁量が得られると判
断されると、ステップS9の耐力壁線認識処理が行われ
る。以下、その処理の手順について図24を参照して説
明する。
【0094】まず、ステップSh1で、各耐力壁線候補
壁線の内、4M(モデュール)を超える開口部が存在す
る耐力壁線候補壁線があるか否かが判断される。ここ
で、もし4M(モデュール)を超える開口部が存在する
耐力壁線候補壁線が無かった場合は、判断結果がNOと
なって、ステップSh4へ進み、耐力壁線候補壁線を耐
力壁線として認識する。これに対して、4M(モデュー
ル)を超える開口部が存在する耐力壁線候補壁線があっ
た場合は、判断結果がYESとなってステップSh2へ
進み、その開口部に直交する他の耐力壁線候補壁線が存
在するか否かが判断される。
【0095】もし、上記開口部に直交する他の耐力壁線
候補壁線が存在するならば、判断結果がYESとなり、
開口部は4M(モデュール)以下に分割されることにな
るので、ステップSh4へ進み、この4M(モデュー
ル)を超える開口部が存在する耐力壁線候補壁線につい
ても耐力壁線として認識する。また、ステップSh2に
おいて、4M(モデュール)を超える開口部に直交する
耐力壁線候補壁線が無いと判断された場合には、判断結
果がNOとなってステップSh3へ進み、その4M(モ
デュール)を超える開口部が存在する耐力壁線候補壁線
をエラー壁線として認識する。
【0096】そして、ステップSh3またはSh4の処
理が終了すると、ステップSh5へ進み、下階におい
て、上階の耐力壁線の直下に壁線が存在しない箇所があ
るか否かをチェックし、もし上階の耐力壁線の直下に壁
線が存在しない箇所があった場合は、当該箇所に支持壁
線を生成する。なお、ステップSh5において、上階の
耐力壁線が雁行している場合は、当該雁行耐力壁線を構
成する個々の耐力壁線直下に壁線が存在するか否かをチ
ェックする。
【0097】次にステップSh6へ進み、外周壁線上に
耐力壁線またはエラー壁線が存在しているか否かをチェ
ックする。ここで、外周壁線上に耐力壁線とエラー壁線
のいずれも存在していない部分があった場合は、ステッ
プSh7へ進み、その部分にエラー壁線を生成し、ステ
ップSh8へ進む。一方、外周上に耐力壁線とエラー壁
線のいずれも存在していない部分がある場合は、ステッ
プSh7の処理を行わずにステップSh8へ進む。
【0098】ステップSh8では、外周の外側に存在し
ている壁パーツまたは下がり壁(例えば、図2のステッ
プS3、外周認識処理で外周から削除された壁パーツ
等)を支持壁線として生成する。そして、ステップSh
9へ進み、上階のルーフバルコニー領域または開口屋根
付きバルコニー領域の直下に、耐力壁線または支持壁線
のいずれが存在しているか否かをチェックして、耐力壁
線または支持壁線のいずれも存在しない箇所があった場
合は、当該箇所に支持壁線を生成する。
【0099】次いでステップSh10へ進み、スキップ
フロアまたは蔵の周囲で耐力壁線になっていない壁線が
あった場合は、その壁線をエラー壁線とし、耐力壁線認
識処理を終了する。なお、上述した耐力壁線認識処理ま
たは他の処理で生成されたエラー壁線については、オペ
レータの判断によって手作業で修正される。
【0100】ここで、図4に示した平面図について、上
述した耐力壁線認識処理を行った場合、図19に示す外
周耐力壁線候補壁線、および、図22に示す第1,第2
耐力壁線候補壁線から、耐力壁線は図25のようにな
る。ここで、壁線Rは、上述したステップSh5の処理
によって生成された支持壁線である。
【0101】(10)内部雁行壁線認識処理(メインル
ーチン,ステップS10);図2のステップS8におい
て、最初に行われる壁量チェックで、ステップS6,S
7において抽出された各耐力壁線の壁量が不十分である
と判断された場合、本処理を行うことにより壁量の不足
を補う。以下に内部雁行壁線認識処理の手順について図
26および図27のフローチャートを参照して説明す
る。
【0102】まず、ステップSi1において、上下階で
重なる(同じ位置にある)第1交点、第2交点、およ
び、第3交点を抽出する。なお、第1〜第3交点の抽出
方法については、「(4)内部仮壁線設定処理」で説明
した方法と同様である。次にステップSi2へ進み、第
1候補仮壁線および第2候補仮壁線を抽出する。なお、
第1候補仮壁線および第2候補仮壁線の抽出方法につい
ては、「(5)内部候補仮壁線抽出処理」で説明した方
法と同様である。
【0103】次にステップSi3へ進み、第1,第2,
第3交点間の壁線のうち、耐力壁線要綱は満たさない
が、長さが4M(モデュール)以下の壁線を第3候補仮
壁線として抽出する。そして、ステップSi4へ進み、
抽出した第1,第2,第3候補仮壁線のうち、両端部に
外周壁線または耐力壁線候補壁線が存在しない候補仮壁
線を削除する。次いでステップSi5へ進み、さらに、
上下階で一致しない第1、第2、または、第3候補仮壁
線を削除する。
【0104】そして、ステップSi6へ進み、残った第
1、第2、第3候補仮壁線のうち、上下階ともに、耐力
壁線候補壁線間で第2,第3候補仮壁線のみ存在する候
補仮壁線については、これを削除する。さらに、ステッ
プSi7で、4M(モデュール)以上の第2,第3候補
仮壁線であって、第1候補仮壁線または耐力壁線候補壁
線に交差しない、第2,第3候補仮壁線を削除する。そ
して、ステップSi8へ進み、第2,第3候補仮壁線が
連続して4M(モデュール)を超える場合は、当該候補
仮壁線を内部雁行壁線の対象外とする。但し、耐力壁線
候補壁線または第1候補仮壁線と交差しているものにつ
いては対象とする。
【0105】次に図27のステップSi9へ進み、内部
雁行壁線の対象として残っている壁線の中から、上下階
で一致する第1耐力壁線候補壁線または第1候補仮壁線
が、端部に存在している候補仮壁線を抽出する。次いで
ステップSi10へ進み、ステップSi9で抽出された
候補壁線の各々について、上階の候補仮壁線を包含して
いる下階の候補仮壁線(単数でも複数でも可)であっ
て、第1または第2耐力壁線候補壁線との雁行壁線が成
立するか否かを判断する。なお、この判断は、第1候補
仮壁線の内、最大長のものから順次行っていくものとす
る。また、雁行壁線の中間部は、第1耐力壁線候補壁線
または第1候補仮壁線のいずれかとする。
【0106】そして、雁行壁線が成立する候補仮壁線が
あった場合は、ステップSi11へ進み、上下階におい
て雁行耐力壁線とする。なお、この時雁行耐力壁線とさ
れた候補仮壁線は、それ以降、ステップSi10の判断
対象外とされる。次いで、ステップSi12へ進み、ス
テップSi9で抽出された候補仮壁線すべてについて、
ステップSi10の判断を行ったか否かを判断し、判断
していない候補仮壁線がある場合はステップSi10へ
戻る。また、ステップSi10の判断において、判断対
象の候補仮壁線について雁行壁線が成立しないと判断さ
れた場合は、ステップSi11へ移行する。
【0107】(11)内部上下階2M(モデュール)ず
れ壁線認識処理(メインルーチン,ステップS12);
上述した「(10)内部雁行壁線認識処理」を行った
後、メインルーチンのステップS11において再度壁量
のチェックが行われるが、この時にも壁量が不十分であ
ると判断された場合、本処理が行われる。以下に内部上
下階2M(モデュール)ずれ壁線認識処理の手順につい
て図28のフローチャートを参照して説明する。
【0108】まず、ステップSj1において、上下階で
全ての第1、第2、および、第3交点を抽出する。次に
ステップSj2へ進み、外周耐力壁線と耐力壁線との間
に位置する第1、第2、または、第3交点の間を結ぶ壁
線のうち、耐力壁線要綱を満たす壁線を第1候補仮壁線
とする。そしてステップSj3へ進み、上記壁線のう
ち、それ単独では耐力壁線要綱を満たさないが、隣り合
う第1候補仮壁線と連続させることで耐力壁線要綱を満
たす壁線を第2候補仮壁線とする。
【0109】次にステップSj4へ進み、上述した上下
階の第1または第2候補仮壁線において、互いに2M
(モデュール)以内のずれで、下階の第1または第2候
補仮壁線が上階の第1または第2候補仮壁線を包含して
いる上下階の第1または第2候補仮壁線を抽出する。次
に、ステップSj5へ進み、抽出した各候補仮壁線につ
いて、順次、上下階における第1または第2候補仮壁線
のずれが1M(モデュール)以内であるか否かを判断す
る。ここで、ステップSj5においてなされる上記第1
または第2候補仮壁線の判断は、上下階の候補仮壁線の
長さが等しく、ずれの小さなものから優先的に行われ
る。
【0110】そして、上下階の第1または第2候補仮壁
線のずれが1M(モデュール)以内である場合、判断結
果がYESとなってステップSj6へ進む。ステップS
j6では、上階の候補仮壁線端部の直下に0.5M(モ
デュール)以上のメクラ壁が存在していれば、その上階
候補仮壁線を耐力壁線とし、また、耐力壁線とした上階
候補仮壁線の直下に支持壁線を生成する。そして、ステ
ップSj6の処理が終了し、もしくは、ステップSj5
において、判断結果がNOとなった場合は、ステップS
j7へ移行する。
【0111】ステップSj7では、上述した上下階の第
1または第2候補仮壁線において、互いのずれが1M
(モデュール)を超え、かつ、2M(モデュール)以内
であるか否かが判断される。そして、互いのずれが1M
(モデュール)を超え、かつ、2M(モデュール)以内
であった場合は、判断結果がYESとなってステップS
j8へ進み、上階の候補仮壁線端部の直下に1M(モデ
ュール)以上のメクラ壁が存在していれば、その上階候
補仮壁線を耐力壁線とし、また、耐力壁線とした上階候
補仮壁線の直下に支持壁線を生成する。
【0112】そして、ステップSj8の処理が終了する
か、もしくは、ステップSj7における判断結果がNO
であった場合は、ステップSj9へ進み全ての候補仮壁
線について、ステップSj5〜Sj8の処理を行ったか
否かの判断を行い、以下、ステップSj4で抽出された
全ての第1または第2候補仮壁線の全てについて、ステ
ップSj5〜Sj8の処理を行うまで繰り返し実行され
る。そして、全ての第1または第2候補仮壁線について
その処理が終了すると、ステップSj9の判断結果がY
ESとなって、図2に示すメイルーチンのステップS1
3へ進む。
【0113】(12)1階耐力壁線認識処理(メインル
ーチン,ステップS14);上述した「(11)内部上
下階2M(モデュール)ずれ壁線認識処理」を行った
後、メインルーチンのステップS13で、再々度、壁量
チェック処理が行われるが、この場合においても、壁量
が不十分であると判断された場合、本処理が行われる。
以下に1階耐力壁線認識処理の手順について図29のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0114】まず、ステップSk1において、上下階で
全ての第1、第2、および、第3交点を抽出する。次に
ステップSk2へ進み、外周耐力壁線と耐力壁線との間
に位置する第1、第2、または、第3交点の間を結ぶ壁
線のうち、耐力壁線要綱を満たす壁線を第1候補仮壁線
とする。そしてステップSk3へ進み、上記壁線のう
ち、それ単独では耐力壁線要綱を満たさないが、隣り合
う第1候補仮壁線と連続させることで耐力壁線要綱を満
たす壁線を第2候補仮壁線とする。
【0115】次にステップSk4へ進み、外周壁線およ
び耐力壁線の間に位置する第1、第2、または、第3交
点間を結ぶ第1または第2候補仮壁線のうち、耐力壁線
要綱を満たすものを耐力壁線として、本処理を終了す
る。これにより、図2に示すメインルーチンのステップ
S15へ移行し、再び壁量チェックが行われ、ステップ
S15において、十分な壁量が得られたと判断された場
合は、ステップS9へ進み、耐力壁線認識処理が行わ
れ、依然として壁量不十分と判断された場合は、ステッ
プS16へ進み、モニタ6にプランの変更を指示するメ
ッセージを表示させる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による建築
物設計システムによれば、図面作成手段によって作成さ
れた図面に関連づけて、該図面に使用された各部品の図
面シンボル、該図面シンボルの前記図面上における配置
位置、および、各部品の価格を、該図面に関連づけて前
記記憶手段に記憶すると共に、見積書作成手段によって
作成された見積書において、上記図面に使用された部品
のうち、いずれかの部品が変更された場合、該図面に関
連づけて記憶された各部品の情報うち、変更された部品
の情報について、変更後の部品の図面シンボルおよび価
格に変更するので、後工程で、図面に使用された部品等
が変更された場合でも、その変更内容を確実に図面に反
映させることができる。
【0117】また、記憶手段に記憶された平面図の中か
ら指定された平面図について、所定の条件に基づいて耐
力壁線が抽出されると共に、抽出された耐力壁線に基づ
いて所定値以上の壁量が得られたか否かを判断し、所定
値以上の壁量が得られないと判断された場合は、耐力壁
線として抽出されなかった壁線の中から、所定の付加条
件を満たすことによって耐力壁線として成立し得る壁線
を抽出して補足するので、建築物の耐力壁線を効率よ
く、かつ、精度良く決定することができる。
【0118】さらに、耐力壁線を追加して壁量不足を補
ったとしても、建築物に要求される壁量が得られない場
合は、設計者に対して建築物の設計変更を指示するの
で、設計者は、要求されている壁量を本質的に満たさな
い平面図から、当該要求されている壁量を得ようとして
時間を浪費することがなくなり、設計者に対する設計支
援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建築物設計システムの一実施形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】 同建築物設計システムにおいて行われるメイ
ンルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図3】 同建築物設計システムにおいて行われる壁パ
ーツ認識処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】 同建築物設計システムにより耐力壁線が抽出
される建築物の平面図を示す図である。
【図5】 同建築物設計システムの壁パーツ認識処理に
より認識された壁パーツを示す図である。
【図6】 同建築物設計システムにおいて行われる外周
認識処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】 同建築物設計システムの外周認識処理により
外周として認識される部分を説明するための説明図であ
る。
【図8】 同建築物設計システムの外周認識処理により
外周として認識される部分を説明するための説明図であ
る。
【図9】 図4に示す平面図において、同建築物設計シ
ステムの外周認識処理により外周として認識される部分
を示す図である。
【図10】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部仮壁線設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの内部仮壁線設定処理により設定される仮壁線
を示す図である。
【図12】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの内部仮壁線設定処理により設定される仮壁線
を示す図である。
【図13】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの内部仮壁線設定処理により設定される仮壁線
を示す図である。
【図14】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部候補仮壁線抽出処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの内部候補仮壁線抽出処理により抽出される候
補仮壁線を示す図である。
【図16】 同建築物設計システムにおいて行われる外
部耐力壁線候補壁線抽出処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図17】 同建築物設計システムにおいて行われる外
部耐力壁線候補壁線抽出処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図18】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの外部耐力壁線候補壁線抽出処理により抽出さ
れる外周候補壁線を示す図である。
【図19】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの外部耐力壁線候補壁線抽出処理により抽出さ
れる外周耐力壁線候補壁線を示す図である。
【図20】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部耐力壁線候補壁線抽出処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図21】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部耐力壁線候補壁線抽出処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図22】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの内部耐力壁線候補壁線抽出処理により抽出さ
れる耐力壁線候補壁線を示す図である。
【図23】 同建築物設計システムにおいて行われる壁
量チェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】 同建築物設計システムにおいて行われる耐
力壁線認識処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】 図4に示す平面図において、同建築物設計
システムの耐力壁線認識処理により認識される耐力壁線
および支持壁線を示す図である。
【図26】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部雁行壁線認識処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図27】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部雁行壁線認識処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図28】 同建築物設計システムにおいて行われる内
部上下階2M(モデュール)ずれ壁線認識処理の手順を
示すフローチャートである。
【図29】 同建築物設計システムにおいて行われる1
階耐力壁線認識処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 HDD 5 入力装置 6 モニタ 7 プリンタ 10 出窓 10a 出窓取付面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の平面図を複数記憶した記憶手段
    と、 前記記憶された平面図の中からいずれかの平面図を指定
    する指定手段と、 前記指定された平面図における耐力壁線の候補となる候
    補耐力壁線を所定の条件に基づいて抽出する候補耐力壁
    線抽出手段と、 前記抽出された候補耐力壁線により所定値以上の壁量が
    得られたか否かを判断する壁量判断手段と、 前記判断手段により所定値以上の壁量が得られたと判断
    された場合、前記抽出された候補耐力壁線を前記指定さ
    れた平面図の耐力壁線として決定する耐力壁線決定手段
    と、 前記判断手段により所定値以上の壁量が得られないと判
    断された場合、前記候補耐力壁線抽出手段によって候補
    耐力壁線として抽出されなかった壁線の中から、所定の
    付加条件を満たすことによって耐力壁線として成立し得
    る壁線を抽出し、前記抽出された候補耐力壁線を補足す
    る耐力壁線補足手段とを有することを特徴とする建築物
    設計システム。
  2. 【請求項2】 前記候補耐力壁線抽出手段は、前記指定
    された平面図の壁パーツを認識する壁パーツ認識手段
    と、 前記認識した壁パーツから、前記指定された平面図の外
    周を認識する外周認識手段と、 前記認識された壁パーツおよび外周に基づいて、前記指
    定された平面図により表される家屋内部の壁線、およ
    び、該家屋の強度を増加させるために追加される可能性
    のある壁パーツの壁線を仮壁線として設定する内部仮壁
    線設定手段と、 前記設定された仮壁線の中から耐力壁線の候補となる壁
    線を内部耐力壁線候補仮壁線として抽出する内部候補仮
    壁線抽出手段と、 前記指定された平面図における外周上の壁線の中から候
    補耐力壁線を抽出する外部候補耐力壁線抽出手段と、 前記抽出された内部耐力壁線候補仮壁線の中から候補耐
    力壁線となる壁線を抽出する内部候補耐力壁線抽出手段
    とからなることを特徴とする請求項1に記載の建築物設
    計システム。
  3. 【請求項3】 前記耐力壁線補足手段は、 前記指定された平面図の家屋内部における複数の壁線に
    よって雁行壁線を構成することにより、耐力壁線として
    成立し得る壁線を抽出することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の建築物設計システム。
  4. 【請求項4】 前記耐力壁線補足手段は、 前記指定された平面図によって表される家屋の上下階に
    おいて、互いに2モデュール以内で存在する壁線のう
    ち、耐力壁線として成立し得る壁線を抽出することを特
    徴とする請求項1または2に記載の建築物設計システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記耐力壁線補足手段は、 前記指定された平面図によって表される家屋の最下階に
    のみ存在する壁線の中から耐力壁線として成立し得る壁
    線を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載
    の建築物設計システム。
  6. 【請求項6】 前記耐力壁線補足手段により耐力壁線を
    補足したにも拘わらず、依然として所定値以上の壁量が
    得られないと判断された場合、設計プランの変更を指示
    する設計変更指示手段を有することを特徴とする請求項
    1から5のいずれか1項に記載の建築物設計システム。
JP10208348A 1998-07-23 1998-07-23 建築物設計システム Pending JP2000038768A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217631A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Sekisui Chem Co Ltd 建物の構造設計支援システム
JP2010222917A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Misawa Homes Co Ltd 建物

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JP2008217631A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Sekisui Chem Co Ltd 建物の構造設計支援システム
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