JPH0668212A - 建築躯体の配筋自動設計システム - Google Patents

建築躯体の配筋自動設計システム

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JPH0668212A
JPH0668212A JP4221498A JP22149892A JPH0668212A JP H0668212 A JPH0668212 A JP H0668212A JP 4221498 A JP4221498 A JP 4221498A JP 22149892 A JP22149892 A JP 22149892A JP H0668212 A JPH0668212 A JP H0668212A
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JP
Japan
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data
pattern
bar
reinforcing bar
reinforce
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Application number
JP4221498A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kataoka
智 片岡
Shuichi Sakamoto
秀一 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Haseko Corp
Original Assignee
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築躯体の柱および梁の配筋を自動的に設定
し、設計者の労力を軽減し、設計時間の大幅な短縮を図
る。 【構成】 建築躯体の総階数、柱、梁および耐震壁部材
などの1次部材の位置および構造を各階数別に規定する
とともにこれらの柱、梁、耐震壁部材の連結構造を表す
仕口の位置および構造を規定する基本構造データに基づ
いて行った構造計算結果データを受け、このデータ内の
配筋データを主筋データと、剪断補強筋データとに分割
し、この分割された主筋データおよび指定されたグルー
プ数を受けて、主筋の配筋グループパターンを自動的に
または手動的に決定し、このようにして決定された配筋
グループパターンにしたがって各主筋の配筋パターンを
自動的に設定し、このようにして設定した配筋パターン
の収まりをチェックし、必要に応じて修正を行った後、
修正された主筋の配筋パターンのデータと、前記分割さ
れた前記剪断補強筋データとを結合して建築躯体の配筋
を自動的に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築躯体の配筋を自動的
に設計するシステムに関するものであり、特に建築躯体
の総階数、柱、梁および耐震壁部材などの1次部材の位
置および構造を各階数別に規定するとともにこれらの
柱、梁、耐震壁部材の連結構造を表す仕口の位置および
構造を規定する基本構造データに基づいて行った構造計
算結果データを処理して建築躯体の鉄筋の配筋パターン
を自動的に決定するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の構造設計を行うに当たっては、
建築躯体の基本平面外郭形状、架構型式、スパン数など
の基本パラメータを表すブロックプラン、各階の階高、
総階数、柱、梁および耐震壁部材などの1次部材の位置
および構造を各階数別に規定するとともにこれらの柱、
梁、耐震壁部材の連結構造を表す仕口の位置および構造
を規定する基本構造データに基づいて構造計算を行い、
この構造計算の結果から柱および梁の配筋を決定してい
る。
【0003】従来、この配筋を行うに当たっては、設計
者の知識と経験に基づいてばらばらな配筋量を幾つかの
グループにまとめ、さらに断面寸法の物理的な収まりの
チェック、他の部材との整合性のチェックなどを手作業
で行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の配筋
の設定は、知識と経験を有する設計者が行っているが、
その作業は、常時チェックを必要とする試行錯誤的な色
彩を有するものであり、作業能率が低いという欠点があ
る。小規模な物件若しくは整形な物件においては、少々
の手間が掛かるものの左程の困難はないが、中規模、大
規模若しくは複雑な形状の建築物においては、その作業
は非常に煩雑で、作業量も膨大となる。
【0005】また、従来の配筋設定方法では、設計者の
知識や経験に頼っているため、個人差が出ることが多か
った。この差が施工段階において、収まり不良などの問
題を起こし、生産性または施工性を低下させる原因の一
つとなっている。さらに、従来の配筋設定方法では、作
業の煩雑さおよび作業時間の長さなどのために、設計変
更に迅速に対処できず、したがって設計段階での施主の
希望に十分に応えられない欠点があった。
【0006】本発明の目的は、上述した従来の欠点を解
消し、配筋設定の作業時間の大幅な短縮化、設計者の省
力化、不整合なデータによる施工性の低下、知識や経験
に基づく各設計者の個人差などのない建築躯体の配筋の
自動設計システムを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による建築躯体の
配筋自動設計システムは、建築躯体の総階数、柱、梁お
よび耐震壁部材などの1次部材の位置および構造を各階
数別に規定するとともにこれらの柱、梁、耐震壁部材の
連結構造を表す仕口の位置および構造を規定する基本構
造データに基づいて行った構造計算結果データを入力す
るデータ入力手段と、このデータ入力手段によって入力
された構造計算結果データの内の配筋データを主筋デー
タと、剪断補強筋データとに分割するデータ分割手段
と、このデータ分割手段によって分割された剪断補強筋
データをデフォルトデータに変換する変換手段と、前記
データ分割手段によって分割された主筋データと指定さ
れたグループ数を受けて、主筋の配筋グループパターン
を自動的に設定する配筋グループパターン自動設定手段
と、この配筋グループパターン設定手段によって自動的
に設定された主筋の配筋グループパターンにしたがって
個々の柱および梁の主筋の配筋パターンを自動的に決定
する配筋パターン自動決定手段と、この配筋パターン自
動決定手段によって決定された主筋の配筋パターンの収
まりをチェックして必要に応じて修正を行うチェック修
正手段と、このチェック修正手段によってチェック、修
正された主筋の配筋パターンのデータと、前記変換手段
によって変換された剪断補強筋のデフォルトデータとを
結合するデータ結合手段とを具えることを特徴とするも
のである。さらに、本発明による建築躯体の配筋自動設
計システムは、建築躯体の総階数、柱、梁および耐震壁
部材などの1次部材の位置および構造を各階数別に規定
するとともにこれらの柱、梁、耐震壁部材の連結構造を
表す仕口の位置および構造を規定する基本構造データに
基づいて行った構造計算結果データを入力するデータ入
力手段と、このデータ入力手段によって入力された構造
計算結果データの内の配筋データを主筋データと、剪断
補強筋データとに分割するデータ分割手段と、このデー
タ分割手段によって分割された剪断補強筋データをデフ
ォルトデータに変換する変換手段と、前記データ分割手
段によって分割された主筋データ、指定されたグループ
数および指定されたパターンを受けて、主筋の配筋グル
ープパターンを設定する配筋パターン設定手段と、この
配筋グループパターン設定手段によって設定された主筋
の配筋グループパターンにしたがって個々の柱および梁
の主筋の配筋パターンを自動的に決定する配筋パターン
自動決定手段と、この配筋パターン自動決定手段によっ
て自動的に決定された主筋の配筋パターンの収まりをチ
ェックして必要に応じて修正を行うチェック修正手段
と、このチェック修正手段によってチェック、修正され
た主筋の配筋パターンのデータと、前記変換手段によっ
て変換された剪断補強筋のデフォルトデータとを結合す
るデータ結合手段とを具えることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】このような本発明による配筋自動設計システム
によれば、従来手作業で行っていた配筋を自動的に設計
することができるので、設計者の労力の大幅な省力化が
図れるとともに設計時間の大幅な短縮が図れる。また、
配筋を主筋と剪断補強筋とに分割して処理するため、処
理プログラムの簡素化が図れる。さらに、決定された配
筋パターンの収まりを施工性を考慮してチェックし、修
正が必要な場合にはそれを行うようにしたので、施工性
も良好となる。また、主筋の配筋グループパターンの設
定をも自動的に行うようにした本発明による配筋自動設
計システムの好適実施例においては、前記配筋グループ
パターン設定手段を、各階層における主筋を複数の配筋
グループに分類し、すべての階層における配筋グループ
のパターンが一致するように配筋グループパターンを決
定するように構成するが、このように構成すると、各階
層における配筋グループパターンが同じとなるので、施
工性が著しく向上することになる。また、このような配
筋グループパターンを決定する際に、総鉄筋量が最少と
なるパターンを選択するようにしているので、材料のコ
ストを低減することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明による建築躯体の配筋自動設計
システムの一実施例の全体の構成を示す線図である。中
央演算処理装置(CPU)1を設け、これに対してデー
タの書込み、読出しを行うフロッピーディスク装置等よ
り成る記憶装置2、データや指令の入力を行うキーボー
ドおよびマウスを有する入力装置3、データの表示を行
う表示装置4およびデータをハードコピーとして出力す
る出力装置5とを接続する。このような構成は周知のコ
ンピュータシステムの構成とほぼ同様であり、したがっ
てこれ以上詳細には説明しない。
【0010】図2は本発明による建築躯体の配筋自動設
計システムの一実施例の機能的構成を示すブロック図で
ある。データ入力手段11を設け、建築躯体の基本平面外
郭形状、架構型式、スパン数などの基本パラメータを表
すブロックプラン、各階の階高、総階数、柱、梁および
耐震壁部材などの1次部材の位置および構造を各階数別
に規定するとともにこれらの柱、梁、耐震壁部材の連結
構造を表す仕口の位置および構造を規定する基本構造デ
ータに基づいて構造計算を行った結果のデータを入力す
るようにする。データ入力手段11によって入力された構
造計算結果データは制御手段12を介して記憶手段13に格
納される。
【0011】制御手段12は、入力された構造計算結果の
データの内、配筋に関するデータを記憶手段13から抽出
してデータ分割手段14に供給する。このデータ分割手段
14においては、柱および梁の配筋データを主筋に関する
データと、剪断補強筋に関するデータとに分割し、以後
の処理をやり易くする。このように配筋データを主筋デ
ータと剪断補強筋データとに分割して処理することは本
発明の特徴の1つである。剪断補強筋に関するデータ
は、そのデータを予め設定されているデフォルトデータ
に自動的に変換する剪断補強筋データ自動変換手段15に
供給する。一方、データ分割手段14によって分割された
主筋データを配筋グループパターン自動決定手段16に供
給し、ここで予め設定された設計基準、すなわち予め指
定されたグループ数に基づいてグループ分けされ、各階
層毎に主筋量が最も少なくなる最適配筋グループパター
ンが自動的に決定される。この配筋グループパターン自
動決定手段16によって自動的に設定された主筋の配筋グ
ループパターンのデータはさらに建物全体の最適配筋グ
ループパターンを決定する最適配筋パターングループ自
動検索手段17に供給され、後述するように各階層におい
て最適なものとして決定された配筋グループパターンを
全ての階層に適用した場合の鉄筋量を計算し、この鉄筋
量が最少となる配筋グループパターンを検索し、これを
建物全体の最適配筋グループパターンとして決定する。
さらに、このようにして決定された最適配筋グループパ
ターンのデータを配筋パターン自動決定手段18に供給
し、この最適配筋グループパターンデータに基づいて個
々の柱、梁の主筋の配筋パターンを自動的に決定する。
【0012】さらに主筋の配筋パターン自動決定手段18
によって決定された主筋の配筋パターンデータと、上述
したように剪断補強筋データ自動変換手段15によって変
換された補強筋パターンのデフォルトデータとをデータ
結合手段19において結合する。さらに、制御手段12には
このようにして作成されたデータを受けてその収まりを
チェックし、必要な修正を行う配筋収まりチェック修正
手段20を接続し、決定された通りの配筋が可能かどう
か、柱と梁との整合性がとれているか否かなどのチェッ
クを行い、不都合がある場合にはこれを修正する。この
ようにしてチェックおよび修正された主筋の配筋パター
ンデータによって理想的な配筋パターンのデータベース
を作成し、これを記憶手段13に格納する。このようにし
て記憶手段13に格納された配筋パターンのデータベース
はデータ出力手段21を介して図1に示す表示装置4で表
示したり、出力装置5によって設計図書として出力する
ことができる。
【0013】次に、本例における設計手順を図3〜6に
示すフローチャートをも参照して説明する。先ず、デー
タ入力手段11を介して構造計算結果データを入力し、記
憶手段13に格納する。このような構造計算結果データ
は、種々の手法で作成することができるが、例えば本願
人の出願に係る「建築躯体の構造設計システム」(平成
3年9月27日出願の特願平3-249620号)に記載されてい
るような自動設計システムを用いて作成したものとする
のが好適である。次に、構造計算結果データの中から配
筋に関係するデータ、すなわち必要配筋量データを記憶
手段13から選択的に読み出し、データ分割手段14によっ
て主筋データと剪断補強筋データとに分割する。剪断補
強筋データは剪断補強筋データ自動変換手段15に供給し
てデータの変換を行う。このデータの変換は、データ変
換ロジックにしたがってデフォルトデータテーブルから
のデフォルトデータに変換する。この変換対象データ
は、剪断補強筋の、各方向における本数、ピッチおよび
鉄筋径である。このようにして変換したデフォルトデー
タは剪断補強筋データテーブルへ一時的に格納する。本
実施例においては、剪断補強筋のパターンは予め決めら
ているパターンを採用するので、これ以上の処理は必要
でない。
【0014】一方、主筋データに関しては、先ず配筋の
収まりをチェックする。このチェックは、予め設定され
た配置ルール、配置手順および収まりチェックロジック
に基づいて、設定断面への物理的チェックを行うもので
ある。このチェックを行うには、剪断補強筋の径データ
が必要となるので、これを剪断補強筋データ自動変換手
段15で作成され、剪断補強筋データテーブルに格納され
ているデフォルトデータを受ける。例えば柱の場合に
は、柱の水平断面内に配筋がはみ出るか否かをチェック
するもので、はみ出る場合には、2段筋等の配置および
そのチェックを行う。この場合、2段筋等の配置によっ
ても対応できない場合には、躯体設計そのものをやり直
し、新たな構造計算結果データを作成し、これを再び入
力する。このような物理的チェックにおいてOKとなった
場合には、主筋データを柱主筋データと梁主筋データと
に分割し、柱主筋データおよび梁主筋データをそれぞれ
記憶手段13に格納する。
【0015】次に、最適配筋グループパターン自動検索
手段17において配筋パターンのグループ分けを行うが、
施工上の問題から柱主筋データと梁主筋データとに分け
てグループ分けを行う。その処理方法は同じであるか
ら、柱主筋データのグループ分けに付いて説明する。こ
のグループ分けを行うには、グループ数を設計基準とし
て予め入力しておく。例えば、柱の場合、建物全体の柱
の本数が18〜20本であるときは、4〜5種類のグループ
に分けるものである。図7Aは或る階層における柱の主
筋のグループ分けを示すものであり、G1〜G3の3種類に
グループ分けした場合であり、各グループにおける配筋
パターンは同じものである。すなわち、4隅の柱の配筋
パターンをG1とし、中央の4本の柱の配筋パターンをG2
とし、その他の柱の配筋パターンをG3とするようなグル
ープ分けをしている。このようにしてグループ分けした
配筋パターンのグループパターンを図7Bに示す。本実
施例においては、このような柱および梁の可能な全ての
配筋パターンのグループ分けを各階層毎に行い、それぞ
れについて必要とされる配筋量を計算し、最適配筋グル
ープパターン自動検索手段17においてそれが最少となる
グループを最適グループパターンとして選択し、さらに
各階層での最適グループパターンによって全ての階層の
配筋パターンをそれぞれグループ分けして、それぞれの
場合の必要配筋量を計算し、配筋量が最少となる配筋パ
ターングループを選定する。主筋の配筋パターン自動決
定手段18においては、このようにして選定した最適配筋
グループパターンにしたがって配筋パターンを自動的に
決定する。
【0016】先ず、或る階層の主配筋データを取り込
み、データの並び替えを行う。これは必要とする配筋量
の多い順番に並べ替えるものである。次に、予め入力さ
れたグループ数cmに対して可能なグループの分割を行
う。このグループ分けの総数は、柱の本数をcnとし、グ
ループの個数をcmとすると、(cn-1)(cm-1)で与えられ
る。例えば、上述した例では、16本の柱を3つのグルー
プに分類するのであるから、グループ分けの総数は(cn-
1)!/(cm-1)! ・(cn-cm)!=105 となる。すなわち、この
例では105 通りのグループパターンがあることになる。
本例においては、この可能な全てのグループパターンを
求め、その各々について必要とされる配筋量を計算し、
これらの計算値の中から配筋量が最少となるグループパ
ターンを当該階層における最適グループパターンとして
検索する。このような操作を全ての階層の各々について
行い、各階層における最適グループパターンを求め、こ
のデータを記憶手段13に格納する。
【0017】次に、最適配筋グループパターン自動検索
手段17において、順次の階層の最適グループパターンに
したがって全ての階層の柱の主筋の配筋パターンをグル
ープ分けし、それぞれの場合において必要とされる配筋
量を計算する。すなわち、例えば、1階の柱の主筋の配
筋パターンの最適グループパターンが図7Bに示すもの
とすると、このグループパターンによって2階以上の各
階層の配筋パターンをグループ分けし、そのときに必要
とされる配筋量を計算する。次に、2階の最適グループ
パターンにしたがって全ての階層の配筋パターンをグル
ープ分けし、そのときの配筋量を計算する。このような
操作を繰り返し、総階数に等しい個数の配筋量の計算値
を求める。
【0018】次に、これらの配筋量を比較し、その中の
最少のものを建物全体に対する最適グループパターンと
して検索する。このようにして、建物の全階層において
同じグループパターンが選択されることになる。図8は
このようにして決定された柱の主筋の配筋パターンの一
例を示すものである。ここで、注意すべきことは、例え
ば同じ位置の柱であっても、階層によっては配筋パター
ンが相違していることである。しかし、どの階層におい
てもグループパターンは一致している。このように配筋
のグループパターンが各階層において一致していること
は、実際の施工において重要であり、作業の正確さと管
理のし易さを改善し、能率を向上することになる。梁の
主筋についても上述した柱の主筋に対するのと同様を操
作を行って建物全体の梁の主筋の配筋グループパターン
を決定する。このようにして決定された柱および梁の主
筋データは記憶手段13に格納する。
【0019】このようにして柱および梁の主筋の配筋パ
ターンの最適なグループパターンが決定されたら、配筋
パターン自動決定手段18はこの最適グループパターンに
したがって個々の柱および梁の配筋パターンを自動的に
決定し、この決定した配筋パターンのデータを主筋デー
タとして記憶手段13に格納する。一方、データ結合手段
19は、建物全体に対して選定された柱および梁に対する
最適グループパターンデータに基づいて柱および梁の剪
断補強筋データテーブルを読み出し、これを結合ルール
にしたがって主筋データと結合し、建物全体の配筋デー
タベースとして記憶手段13に格納する。
【0020】次に、配筋収まりチェック手段20によって
配筋データの収まりをチェックする。このチェックは、
配置ルール、配置手順および収まりチェックロジックに
したがって設定断面への物理的チェックを行う。また、
このチェックに際しては、他のシステムのデータベース
からの建物形状、仕口状態を表すデータをも参照する。
このチェックにおいて、設定断面内に収まらないとき
は、2段筋等の配置およびそのチェックを行うか、また
は配筋設定のためのグループ分けを再度行う。さらに、
他の部材との整合性をチェックする。例えば柱と梁との
連結部において、図9に示すように柱の主筋と梁の主筋
とが干渉するような場合には、何れか一方または双方の
主筋の位置をずらせる。また、例えば図10に示すよう
に、柱を挟んで左右の梁の配筋の位置がずれているよう
な場合には、梁の配筋を曲げるか斜めに配置することが
できる。ただし、このようにして補償できるずれの範囲
は予め設定されており、この範囲を越えるようなずらし
を行わなければならないときには、配筋の設定をやり直
す必要がある。
【0021】このようにして配筋の収まりをチェック
し、必要な修正を行うことによって最終的な配筋データ
ベースが得られることになり、これを記憶手段13に格納
する。その後、2次設計の構造計算結果を付加した後、
追加の鋼材配置の設定断面に対する物理的チェックを行
う。この場合にも、配置ルール、配置手順および収まり
チェックロジックにしたがってチェックを行う。このチ
ェックにおいて、不具合が生じた場合には2段筋等の配
置およびそのチェックを行う。このようにして最終チェ
ックを終了して得られる配筋データを最終データベース
として記憶手段13に格納する。この配筋データをデータ
出力手段21で呼び出して柱および梁の配筋状態を表示装
置4のスクリーン上に表示したり、出力装置5によって
配筋設計図を出力することができる。
【0022】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例においては、最適配筋グループパタ
ーンを設定するに当たって、指定されたグループ数に対
して可能な全てのグループ分けを行い、それに必要な配
筋量を計算し、それが最少となる配筋グループパターン
を選択するようにしたが、この最適配筋グループパター
ンの選択を予め決めた計算式に基づいて実行することも
できる。さらに、このような最適配筋グループパターン
を自動的に選択する代わりに、オペレータが指定するよ
うにしても良い。この場合には、オペレータの経験があ
る程度必要となるが、本発明によればこのような指定を
行うために必要なデータが容易に得られるので、従来の
指定方法に比べれば容易であり、時間の短縮を図ること
ができる。すなわち、オペレータは或る配筋グループパ
ターンを指定し、それに必要な配筋量を計算させた後、
別の1つまたは数個の配筋グループパターンを指定し、
それらの配筋量を計算させ、これらの配筋量を比較して
一番小さいものを選択すれば良い。
【0023】
【発明の効果】上述したように、本発明による建築躯体
の配筋自動設計システムによれば、従来熟練者が長時間
を要してした配筋を短時間で設定することができ、さら
にオペレータの熟練も左程必要とせず、大幅な省力化が
図れる利点がある。また、他のシステムとの連動による
情報の一元化が図られ、不整合のない情報伝達による生
産性の向上を図ることができる。さらに、施主の設計変
更にも迅速かつ容易に対処することができる。また、従
来のように知識、経験に基づいて配筋の設定を行ってい
る場合には、配筋設定に個人差が現れていたが、本発明
によればこのような差をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による建築躯体の配筋自動設計
システムの一実施例の構成を示す線図である。
【図2】図2は、同じくその機能を中心とした構成を表
すブロック図である。
【図3】図3は、同じくその動作を表すフローチャート
である。
【図4】図4は、同じくその動作を表すフローチャート
である。
【図5】図5は、同じくその動作を表すフローチャート
である。
【図6】図6は、同じくその動作を表すフローチャート
である。
【図7】図7AおよびBは、或る階層における配筋グル
ープパターンを示す線図である。
【図8】図8は、建物全体の配筋グループパターンを示
す線図である。
【図9】図9は、配筋パターンのチェック状態を示す線
図である。
【図10】図10は、配筋パターンのチェック状態を示
す線図である。
【符号の説明】
1 中央演算処理装置 2 記憶装置 3 入力装置 4 表示装置 5 出力装置 11 データ入力手段 12 制御手段 13 記憶手段 14 データ分割手段 15 剪断補強筋データ自動変換手段 16 配筋グループパターン自動設定手段 17 最適配筋グループパターン自動検索手段 18 配筋パターン自動決定手段 19 データ結合手段 20 配筋収まりチェック修正手段 21 データ出力手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築躯体の総階数、柱、梁および耐震壁
    部材などの1次部材の位置および構造を各階数別に規定
    するとともにこれらの柱、梁、耐震壁部材の連結構造を
    表す仕口の位置および構造を規定する基本構造データに
    基づいて行った構造計算結果データを入力するデータ入
    力手段と、 このデータ入力手段によって入力された構造計算結果デ
    ータの内の配筋データを主筋データと、剪断補強筋デー
    タとに分割するデータ分割手段と、 このデータ分割手段によって分割された剪断補強筋デー
    タをデフォルトデータに変換する変換手段と、 前記データ分割手段によって分割された主筋データと指
    定されたグループ数を受けて、主筋の配筋グループパタ
    ーンを自動的に設定する配筋グループパターン設定手段
    と、 この配筋グループパターン設定手段によって自動的に設
    定された主筋の配筋グループパターンにしたがって個々
    の柱および梁の主筋の配筋パターンを自動的に決定する
    配筋パターン自動決定手段と、 この配筋パターン自動決定手段によって決定された主筋
    の配筋パターンの収まりをチェックして必要に応じて修
    正を行うチェック修正手段と、 このチェック修正手段によってチェック、修正された主
    筋の配筋パターンのデータと、前記変換手段によって変
    換された剪断補強筋のデフォルトデータとを結合するデ
    ータ結合手段とを具えることを特徴とする建築躯体の配
    筋自動設計システム。
  2. 【請求項2】 前記配筋グループパターン設定手段を、
    各階層における主筋を指定された複数の配筋グループに
    分類し、各階層におけるすべての可能な配筋グループパ
    ターンで必要とされる鉄筋量を計算し、各階層におい
    て、必要とする鉄筋量が最少となる各階層の最適配筋グ
    ループパターンを検索し、すべての階層における配筋グ
    ループのパターンが各階層における最適配筋グループパ
    ターンと一致するように配筋グループパターンを設定し
    たときの必要な鉄筋量を計算し、必要とする鉄筋量が最
    少となる配筋グループパターンを検索し、この検索され
    た配筋グループパターンを建物全体の最適配筋グループ
    パターンとして設定するように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の建築躯体の配筋自動設計システム。
  3. 【請求項3】 建築躯体の総階数、柱、梁および耐震壁
    部材などの1次部材の位置および構造を各階数別に規定
    するとともにこれらの柱、梁、耐震壁部材の連結構造を
    表す仕口の位置および構造を規定する基本構造データに
    基づいて行った構造計算結果データを入力するデータ入
    力手段と、 このデータ入力手段によって入力された構造計算結果デ
    ータの内の配筋データを主筋データと、剪断補強筋デー
    タとに分割するデータ分割手段と、 このデータ分割手段によって分割された剪断補強筋デー
    タをデフォルトデータに変換する変換手段と、 前記データ分割手段によって分割された主筋データ、指
    定されたグループ数および指定されたパターンを受け
    て、主筋の配筋グループパターンを設定する配筋パター
    ン設定手段と、 この配筋グループパターン設定手段によって設定された
    主筋の配筋グループパターンにしたがって個々の柱およ
    び梁の主筋の配筋パターンを自動的に決定する配筋パタ
    ーン自動決定手段と、 この配筋パターン自動決定手段によって自動的に決定さ
    れた主筋の配筋パターンの収まりをチェックして必要に
    応じて修正を行うチェック修正手段と、 このチェック修正手段によってチェック、修正された主
    筋の配筋パターンのデータと、前記変換手段によって変
    換された剪断補強筋のデフォルトデータとを結合するデ
    ータ結合手段とを具えることを特徴とする建築躯体の配
    筋自動設計システム。
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