JP2000038029A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2000038029A
JP2000038029A JP10210051A JP21005198A JP2000038029A JP 2000038029 A JP2000038029 A JP 2000038029A JP 10210051 A JP10210051 A JP 10210051A JP 21005198 A JP21005198 A JP 21005198A JP 2000038029 A JP2000038029 A JP 2000038029A
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compressor
hot water
condenser unit
condenser
vehicle
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Kazuhiro Otsuka
一博 大塚
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強用のカバーを必要とすることなく、積雪
によるフィンのつぶれを防止する。 【解決手段】 圧縮機11から供給された冷媒と外気と
の間で熱交換を行わせるコンデンサユニット12が車体
の屋根上に設置されてなる車両用空気調和装置におい
て、コンデンサユニット12に融雪手段を設けた。融雪
手段の熱源としては、走行用エンジンEの冷却水や圧縮
機11から吐出されたガス冷媒を採用する。例えば、前
者の場合には、フィン17の上端部に温水コイル31を
蛇行するように配管し、この温水コイル31をエンジン
Eの冷却水系32に接続する。そして、エンジンEを冷
却して温水になった冷却水を温水コイル31に通し、そ
の保有熱を放熱させることで、コンデンサユニット12
に積もった雪を融かす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス等の車両に設
置されて車室内における冷房を行う車両用空気調和装置
に係り、特に、コンデンサユニットを屋根上に備えた車
両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バス等に装備される車両用空気調和装置
としては、主として大型の観光バスに採用されるサブエ
ンジン方式と、主として路線バスや小型バスなどに採用
される直結方式とが知られている。
【0003】サブエンジン方式は、車両の走行用エンジ
ン(メインエンジン)とは別に空気調和装置専用のエン
ジン(サブエンジン)を備えたものであり、このサブエ
ンジンの駆動力を利用して冷媒系の圧縮機などを運転す
るように構成されている。このサブエンジン方式の場
合、サブエンジンや圧縮機等の主要機器がユニット化さ
れ、通常車体中央部の車室下側のスペースに設置されて
いる。
【0004】これに対して、直結方式の車両用空気調和
装置は、乗用車等と同様に車両の走行用エンジンから冷
媒系の圧縮機などに駆動力を得るものである。小型バス
の場合、圧縮機は車体前部のエンジン近傍に設置され、
コンデンサユニットは車体中央部の車室下側に、そして
エバポレータユニットは車体後部の車室上部(天井)に
設置されることが多い。
【0005】他方、路線バスの場合には、圧縮機は車体
後部のエンジンの近傍に設置され、エバポレータユニッ
トやコンデンサユニットは車体の屋根上に設置されるこ
とが多い。特に最近は、お年寄りや体の不自由な方々の
乗降を容易にすべく車両が低床化される傾向にあり、エ
バポレータユニットやコンデンサユニットを屋根上に設
置する必要性が高まっている。
【0006】このコンデンサユニットは、図7に示すよ
うに、車両の進行方向(白抜き矢印)に向かって左右に
3つづつ、相互に間隔をおいて配される計6つのコンデ
ンサファン1と、これらコンデンサファン1の間に挟ま
れるようにして左右方向中央部に配されるコンデンサ2
とをケーシング3内に備えた構成とされている。
【0007】コンデンサ2は、図9に示すように、左右
方向に沿って僅かな間隔をおいて並べられる複数のフィ
ン4と、これらフィン4に直交するように挿通される複
数のチューブ5とを備えている。チューブ5はU字状を
なす冷媒流通用の管体であり、また、フィン4はチュー
ブ5と外気との伝熱面積を確保する目的で設けられるも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このコンデ
ンサユニットは、図2に示すように、コンデンサファン
1を回転させてコンデンサ2の上方から外気を吸い込
み、これをコンデンサ2に通すことで、チューブ5内を
流れるガス冷媒を冷却して凝縮させるものであるから、
コンデンサ2と対向するケーシング3の上面中央部は、
外気の取り入れを可能にしつつ、コンデンサユニット内
への異物の侵入を阻止すべく、例えば網状に形成されて
いる(図示略)。
【0009】このため、ケーシング3の天井面3Aにお
いては、網状に形成された部分(以下、網状部と称す
る。)の強度がその周辺部分に比べて低く、降雪時に
は、天井面3Aに積もった雪の重みによって網状部が下
方にたわみ、フィン4に潰れが生じるという問題があっ
た。
【0010】この対策として、冬期に限って網状部にカ
バーを装着して補強することが考えられるが、カバーが
大きなものになるため、着脱時の作業性が悪いという問
題が生じ得る。しかも、夏期の間は、ケーシング3から
取り外したカバーの保管場所を確保しなければならず、
多数の車両を所有するユーザにとっては、この保管場所
の確保が困難になることが予想される。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、補強用のカバーを必要と
することなく、積雪によるフィンのつぶれを防止するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては以下の構成を採用した。すなわ
ち、ガス状の冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から供
給されたガス冷媒と外気との間で熱交換を行わせるコン
デンサユニットと、該コンデンサユニットから供給され
た液冷媒と車室内の空気との間で熱交換を行わせるエバ
ポレータユニットとを備えるとともに、前記コンデンサ
ユニットが車体の屋根上に設置されてなる車両用空気調
和装置であって、前記コンデンサユニットに融雪手段が
設けられていることを特徴とするものである。
【0013】この車両用空気調和装置では、コンデンサ
ユニットの上に落下した雪を積もる前に逐次融かすこと
ができるため、コンデンサユニットへの積雪が防止され
る。この融雪手段の熱源としては、走行用エンジンの冷
却水や圧縮機から吐出されたガス冷媒が採用される。
【0014】走行用エンジンの冷却水を熱源とする場合
には、例えば、コンデンサユニットの上部に温水コイル
を配管し、この温水コイルを走行用エンジンの冷却水系
に接続すればよい。この構成では、走行用エンジンを冷
却して温水になった冷却水が温水コイルに導入される
と、この温水の保有熱がコンデンサユニットの上部で放
熱されるため、これによりコンデンサユニットに積もっ
た雪が融雪される。
【0015】また、圧縮機から吐出されたガス冷媒を熱
源とする場合には、エバポレータユニットの作動を停止
した状態で圧縮機を運転し、冷媒を循環させればよい。
この構成では、圧縮機から吐出されたガス冷媒が高温高
圧であるため、これがコンデンサユニットに送られると
保有熱が放熱され、これによりコンデンサユニットに積
もった雪が融雪される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態につ
いて、図1〜図5を参照しながら説明する。これらの図
において、符号10は冷媒系、11は圧縮機、12はコ
ンデンサユニット、13は膨張弁、14はエバポレータ
ユニット、15はコンデンサファン、16はコンデン
サ、17はフィン、18はチューブ、Eは走行用のエン
ジンを示している。
【0017】冷媒系10は、図4に示すように、左右2
系列になっており、2台の圧縮機11が走行用のエンジ
ンEに隣接して車体の後部に設置され、ベルト11aに
より駆動されるようになっている。また、コンデンサユ
ニット12及びエバポレータユニット14は、図3に示
すように、ともに車体の屋根上に設置されている。
【0018】コンデンサユニット12は、図1に示すよ
うに、車両の進行方向(白抜き矢印)に向かって左右に
3つづつ、相互に間隔をおいて配される計6つのコンデ
ンサファン15と、これらコンデンサファン15の間に
挟まれるようにして左右方向中央部に配されるコンデン
サ16とをケーシング19内に備えて構成されている。
【0019】コンデンサ16は、左右方向(車両進行方
向に直交する方向)に僅かに隙間をあけて平行に配され
る複数のフィン17と、これらフィン17を挿通する複
数のチューブ18とを備えて構成されている。チューブ
18は、U字状をなす冷媒流通用の管体で、その開口端
は冷媒の入口および出口とされている。
【0020】また、各チューブ18の入口は、圧縮機1
1からコンデンサユニット12へと延びる冷媒配管21
に接続され、また、各チューブ18の出口は、コンデン
サユニット12からエバポレータユニット14へと延び
る冷媒配管22に接続されている。また、コンデンサユ
ニット12とエバポレータユニット14の間には、レシ
ーバ23,ドライヤ24,および膨張弁13がこの順に
設けられている。
【0021】フィン17は、チューブ18と外気との伝
熱面積を増大させる目的で設けられたものであるが、こ
れらチューブ18の他に、当該フィン17の上端部には
温水コイル31が挿通されている。この温水コイル31
は、フィン17の上端部で蛇行するように配管されてい
るとともに、冷媒系10とは別系統をなすエンジンEの
冷却水系32に接続され、これにより本実施形態の融雪
手段が構成されている。
【0022】この構成では、エンジンEを冷却して温水
になった冷却水が温水コイル31に導入され、この温水
の保有熱がフィン17の上端部で放熱されるようになっ
ている。冷却水系32は、図5に示すように、走行用の
エンジンE,温水コイル31,およびラジエタ33をこ
の順に接続するとともに、温水コイル31を迂回するた
めのバイパス回路32aを備えて構成されている。
【0023】バイパス回路32aの入口側には、三方弁
34が設けられ、この三方弁34を操作することで、エ
ンジンEからの温水を温水コイル31側に導入したり、
温水水を温水コイル31に導くことなくラジエタ33に
送ることができる。これにより、冷房運転時には温水コ
イル31をバイパスさせ、降雪時には温水コイル31に
温水を流通させるといった選択的な操作が可能になって
いる。符号35は、バイパス回路32aを通過した温水
が、温水コイル31側に流れることを防止するための逆
止弁である。
【0024】次に、冷媒系10および冷却水系32の作
用について説明する。冷房運転時は、エンジンEを駆動
源としてベルト11aを介して圧縮機11が駆動され、
低温低圧のガス冷媒を圧縮する。このようにして高温高
圧となったガス冷媒は、コンデンサユニット12に送ら
れて外気と熱交換する。
【0025】コンデンサユニット12では、コンデンサ
ファン15の回転によって、ケーシング19の上面中央
部から外気を吸い込み、コンデンサ16を通過させるこ
とで、チューブ18内を流通するガス冷媒を冷却して凝
縮させる。このようにして凝縮された液冷媒は、レシー
バ23に送られて気液の分離がなされ、さらにドライヤ
24を経て膨張弁13へと導かれる。
【0026】そして、膨張弁13で減圧膨張された高温
高圧の液冷媒は、低温低圧の液冷媒となってエバポレー
タユニット14に送り込まれ、ブロア25に吸引されて
エバポレータ26を通過する車室内の空気と熱交換して
該空気を冷却及び除湿する。この熱交換により低温低圧
のガス冷媒となった冷媒は、圧縮機11に戻って再度圧
縮され、以下このような時計廻りの循環(図4の実線矢
印)を繰り返して冷凍サイクルが構成され、この冷凍サ
イクルによって車室内の空気調和が実現される。
【0027】ちなみに、冷却水系32では、エンジンE
からの温水がバイパス回路32aを通ってラジエタ33
に送り込まれるように三方弁34が操作され、同時に逆
止弁35を全閉にして温水コイル31への逆流を防止し
ている。温水コイル31をバイパスした温水は、ラジエ
タ33を通過する際に外気に放熱し、再度、エンジンE
の冷却に供される。
【0028】これに対し、降雪時には、逆止弁35を全
開にするとともに、エンジンEからの温水が温水コイル
31側に流れるように三方弁34が操作される。これに
より、温水コイル31に温水が流通し、この温水がフィ
ン17の上端部で放熱されるため、ケーシング19の上
に落下した雪が融雪されることになる。
【0029】以上説明したように、本実施形態の車両用
空気調和装置によれば、エンジンEを冷却して温水にな
った冷却水をコンデンサユニット12の上部に導き、こ
の温水の保有熱を放熱させることで、ケーシング19の
上に落下した雪を積もる前に逐次融かすことができるた
め、ケーシング19に積もった雪の重みで網状部がたわ
んでフィン17に潰れが生じるといったことがない。よ
って、網状部を補強するためのカバーが不要になる。
【0030】なお、本実施形態では、温水コイル31を
フィン17の上端部に挿通させることで、コンデンサユ
ニット12の上部に融雪のための熱源を配置するように
したが、温水コイル31をフィン17に挿通させるので
はなく、フィン17の上方に固定するようにしてもよ
い。
【0031】次に、本発明の第2実施形態について、図
6を参照しながら説明する。本実施形態の車両用空気調
和装置は、圧縮機11からコンデンサユニット12に送
り込まれる高温高圧のガス冷媒を熱源として用いるもの
であり、その他の点については、上述の第1実施形態と
同様の構成である。したがって、以下、特徴部分につい
てのみ説明する。
【0032】図6は、本実施形態に係る冷媒系40を簡
略化した冷媒回路図で、同図中、符号41,42は電磁
弁、43はガス戻し回路、44は液戻し回路を示し、第
1実施形態と同様の構成要素については、図4と同一の
符号を付している。
【0033】この冷媒系40には、圧縮機11の出口側
とコンデンサ16との間から分岐して圧縮機11の入口
側とエバポレータ26との間に接続されるガス戻し回路
43と、コンデンサ16の出口側とエバポレータ26と
の間から分岐して、前記ガス戻し回路43に接続される
液戻し回路44とが設けられている。
【0034】ガス戻し回路43は、圧縮機11から吐出
された高温高圧のガス冷媒をコンデンサユニット12お
よびエバポレータユニット14に通さずに、そのまま圧
縮機11へと戻すための回路で、その途中には、圧縮機
11へのガス戻し量を調整するための電磁弁41が設け
られている。
【0035】他方、液戻し回路44は、圧縮機11から
吐出されコンデンサ16を通過して凝縮された液冷媒
を、エバポレータユニット14に通さずに圧縮機11へ
と戻すための回路で、その途中には、圧縮機11への液
戻し量を調整するための電磁弁42が設けられている。
【0036】これらガス戻し回路43および液戻し回路
44を冷媒系40に設けた理由は次の通りである。すな
わち、通常の車両用空気調和装置は冷房専用であるか
ら、降雪シーズンに作動させることはないが、本実施形
態では、圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒
を融雪のための熱源として用いるため、降雪時に融雪運
転を行うために圧縮機11を作動させる必要が生じる。
【0037】ところが、今述べた通り、降雪時に冷房運
転を行うわけではないから、コンデンサ16を通過する
際に凝縮された高温高圧の液冷媒を膨張弁13で低温低
圧に状態変化させ、これをエバポレータ26で蒸発させ
て車室内の空気を冷却するといった必要は全くなく、し
たがって、本実施形態での融雪運転は、エバポレータ2
6を停止させたままの状態で行うことになる。
【0038】ここで、仮にガス戻し回路43および液戻
し回路44がなかったとすると、コンデンサ16を通過
した液冷媒は、膨張弁13を通過することで低温低圧の
状態に変化しているため、この低温低圧の液冷媒がエバ
ポレータ26をそのまま通過して圧縮機11に送り込ま
れると、液冷媒を圧縮してしまうとともに、低圧スイッ
チの作動を誘発して圧縮機11が発停を繰り返すといっ
た問題が生じる。
【0039】そこで、このような問題が起きることのな
いように、ガス戻し回路43および液戻し回路44を介
して、高温高圧のガス冷媒および液冷媒を、圧縮機11
の上流側で低温低圧の液冷媒に混ぜるようにしている。
さらに、ガス冷媒の混入量が過剰であると、必要以上に
高圧になって圧縮機11を破損させるおそれが生じるた
め、電磁弁41,42を操作することで、混入すべきガ
ス冷媒と液冷媒の流量を調整するようにしている。
【0040】ちなみに、ガス戻し回路43および液戻し
回路44の管径は、ともにφ6.35mmに設定され、エ
バポレータ26の出口側とコンデンサ16とを圧縮機1
1を介して接続する冷媒管の管径(φ19.05mm)、
およびコンデンサ16の出口側とエバポレータ26とを
接続する冷媒管の管径(φ9.52mm)よりも小径とさ
れている。
【0041】以上説明したように、本実施形態の車両用
空気調和装置によれば、エバポレータユニット14の作
動を停止させた状態で圧縮機11の運転を行えば、圧縮
機11から吐出された高温高圧のガス冷媒がコンデンサ
ユニット12へと送り込まれ、このガス冷媒がチューブ
18を流通する間に放熱することによって、ケーシング
19の上に落下した雪を積もる前に逐次融かすことがで
きる。
【0042】よって、ケーシング19に積もった雪の重
みでフィン17に潰れが生じるといったことがなく、網
状部を補強するためのカバーが不要になる。また、第1
実施形態のように、コンデンサユニット12について新
たに温水コイル31を設置するといった大がかりな設計
変更を伴わないため、融雪運転の可能な車両用空気調和
装置を低コストにて構成することができる。
【0043】なお、本発明に係る融雪手段の熱源は、上
記2つの実施形態に限らず、走行用バッテリからの通電
によって発熱する発熱体や、走行用エンジンから排出さ
れる排気ガスとしてもよい。
【0044】例えば前者の場合、コンデンサユニット
は、ニクロム線等をコイル状にしてなる発熱体を備えた
ヒータコアをフィン17の上方に配置して構成される。
そして、降雪時にヒータコアへの通電を行えば、発熱体
からの放熱によってケーシング19の上に落下した雪を
積もる前に逐次融かすことができる。
【0045】また、後者の場合には、走行用エンジンか
ら排出された排気ガスの一部をケーシング19内へと導
くダクトをコンデンサユニットに接続し、このダクトか
ら吹き出される排気ガスをコンデンサユニットの網状部
から排出させる構成とする。この構成によっても、降雪
時に排気ガスをコンデンサユニット12の上面から排出
させることで、排気ガスの保有熱によってケーシング1
9の上に落下した雪を積もる前に逐次融かすことができ
る。
【0046】さらに、上述の各実施形態では、圧縮機1
1の駆動方式として、直結方式が採用された車両用空気
調和装置について説明したが、サブエンジン方式を採用
した車両用空気調和装置にも適用可能である。すなわ
ち、観光バス等の大型バスにおいても、近年は床下のト
ランクルームをより広く確保するために、コンデンサユ
ニット12をエバポレータユニット14とともに屋根上
に設置する場合があるが、かかる場合にも適用可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の車両用空気調和装置は、コンデン
サユニットの上に落下した雪を逐次融かすことで、コン
デンサユニットへの積雪を防止することができるため、
補強用のカバーを必要とすることなく、積雪によるフィ
ンの潰れを防止することができる。
【0048】(b)請求項2記載の車両用空気調和装置
は、走行用エンジンを冷却して温水になった冷却水の保
有熱によってコンデンサユニットに積もった雪を融かす
ものであるから、融雪のための熱源を容易に確保するこ
とができ、しかも、融雪運転に際して特別にコストが発
生することもない。
【0049】(c)請求項3記載の車両用空気調和装置
は、圧縮機から吐出されたガス冷媒の保有熱によってコ
ンデンサユニットに積もった雪を融かすものであるか
ら、冷房運転のための冷媒系を利用した融雪運転が可能
になる。よって、コンデンサユニットについて大がかり
な設計変更を伴わずに、簡易かつ低コストで積雪による
フィンの潰れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用空気調和装置の第1実施
形態の要部(コンデンサユニット)を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1に示すコンデンサユニットの断面図であ
る。
【図3】 図1に示すコンデンサユニットを備えた車両
用空気調和装置を路線バスに搭載した状態を示す斜視図
である。
【図4】 図4に示す車両用空気調和装置の冷媒回路図
である。
【図5】 図3に示すエンジンの冷却水系の回路図であ
る。
【図6】 本発明に係る車両用空気調和装置の第2実施
形態を示す冷媒回路図である。
【図7】 従来のコンデンサユニットを模式的に表した
平面図である。
【図8】 図7のA−A線断面図である。
【図9】 図7に示すコンデンサを拡大して示す斜視図
である。
【符号の説明】
11 圧縮機 12 コンデンサユニット 14 エバポレータユニット 15 コンデンサファン 16 コンデンサ 17 フィン 18 チューブ 19 ケーシング 31 温水コイル 32 冷却水系 41、42 電磁弁 43 ガス戻し回路 44 液戻し回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス状の冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧
    縮機から供給されたガス冷媒と外気との間で熱交換を行
    わせるコンデンサユニットと、該コンデンサユニットか
    ら供給された液冷媒と車室内の空気との間で熱交換を行
    わせるエバポレータユニットとを備えるとともに、前記
    コンデンサユニットが車体の屋根上に設置されてなる車
    両用空気調和装置であって、 前記コンデンサユニットに融雪手段が設けられているこ
    とを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記融雪手段は、走行用エンジンの冷却
    水を熱源とすることを特徴とする請求項1記載の車両用
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記融雪手段は、前記圧縮機から吐出さ
    れたガス冷媒を熱源とすることを特徴とする請求項1記
    載の車両用空気調和装置。
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JP2007296930A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和装置
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