JP2000292028A - サブクールパイプ、コンデンサ及び車両用空気調和装置 - Google Patents

サブクールパイプ、コンデンサ及び車両用空気調和装置

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JP2000292028A
JP2000292028A JP11100608A JP10060899A JP2000292028A JP 2000292028 A JP2000292028 A JP 2000292028A JP 11100608 A JP11100608 A JP 11100608A JP 10060899 A JP10060899 A JP 10060899A JP 2000292028 A JP2000292028 A JP 2000292028A
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pipe
refrigerant
air
condenser
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JP11100608A
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Masao Sawada
正夫 沢田
Shiro Matsubara
史郎 松原
Toshiyuki Higuchi
敏幸 樋口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/04Condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B40/00Subcoolers, desuperheaters or superheaters
    • F25B40/02Subcoolers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブクールパイプにより冷却効率を向上で
き、かつ配置自由度の高いコンデンサを提供することを
目的とする。 【解決手段】 ガス冷媒を外気と熱交換する熱交換部4
9が冷媒出口76と冷媒入口75を備えているコンデン
サ本体52Aと、前記コンデンサ本体52Aの冷媒出口
76側に接続されるパイプ本体82とこのパイプ本体8
2に設けられた放熱フィン83とを備えたサブクールパ
イプ81と、を有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
のコンデンサに取り付けられるサブクールパイプと、こ
のサブクールパイプを有するコンデンサ、及び、前記コ
ンデンサを有する車両用空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように自動車等の車両の空気調和
装置にはコンデンサが設けられているものがある。この
コンデンサは外気を通過させることで、内部を流れる冷
媒ガスを冷却する熱交換装置である。このようなコンデ
ンサは通常エンジンルームの前部に配置され、走行時に
おける導入空気を利用して効率よく冷媒を冷却できるよ
うになっている。この一例を図7によって説明すると、
エンジンルーム100の前壁101にはフロントグリル
102から外気をエンジンルーム100内に導入するた
めの開口部103が設けられ、この開口部103にラジ
エータ104が配置されている。ラジエータ104の前
方には導入空気によって前記冷媒を冷却するためのコン
デンサ105が配置されている。
【0003】このコンデンサ105は図8に示すよう
に、左右に一対設けられたヘッダ106,107の間が
水平方向に複数配列された冷媒チューブ108で連通さ
れ、各冷媒チューブ108間にはそれぞれフィン109
が配設されたものである。尚、110は冷媒入口、11
1は冷媒出口を示す。また、コンデンサ105には冷媒
出口111に、凝縮した冷媒を気液分離させるレシーバ
112が取り付けられており、このレシーバ112はエ
ンジン変動、車両熱負荷変動が激しく、必要な冷媒量が
変動するため余分な冷媒のみを貯留して気液分離し、常
に液冷媒のみを送り出すためのものである。ところで、
上記レシーバ112を備えたコンデンサ105の熱交換
効率を向上させるために、図9に示す(図8と同一部分
に同一符号を付す)ようにコンデンサ105の下部にレ
シーバ112を出た液冷媒を冷却するサブコンデンサ部
113を配置し、レシーバ112によって液化した液冷
媒を更に冷却するものがある(特開平10−20592
0号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の各種のコンデンサ105にあっては、ラジエータ1
04の前方の限られた狭い領域で、かつ導入空気をスム
ーズに通過させることができる場所に配置するのは困難
であるという問題がある。すなわち、各種バルブ類やエ
ンジン補器類が、狭いエンジンルームスペースに配置し
てある現状では、その性質上導入空気を受け入れる熱交
換面積を必要とする比較的大きなコンデンサ105の配
置位置は大きな制限を受けてしまうのである。前記サブ
コンデンサ部113を備えたコンデンサ105において
は、コンデンサ105の自由な配置が可能であればサブ
コンデンサ部105における液冷媒自体の冷却を効果的
に行うことができ所望の冷却性能を達成できるが、上記
のような制約の多い中ではその能力を発揮できないのが
実情である。
【0005】加えて、近年車両前後部の突出長さが短く
なっている、いわゆる車体のショートオーバーハング化
が進む中で、コンデンサ105の配置位置が車両の造形
上での制約をも受けるようになっているため、配置自由
度が高く冷却効率を向上できるコンデンサの開発が望ま
れている。そこで、この発明は、コンデンサの配置を容
易化して冷却効率を向上できるサブクールパイプと、こ
のサブクールパイプにより冷却効率を向上でき、かつ配
置自由度の高いコンデンサ、及び、前記コンデンサによ
り冷却能力を高めた車両用空気調和装置提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、コンデンサの冷媒出口
側、例えばコンデンサの冷媒出口側に接続されたレシー
バの冷媒出口側に接続されるパイプ本体とこのパイプ本
体に設けられた放熱フィンとを備えていることを特徴と
する。このように構成することで、パイプ本体を流れる
冷媒を放熱フィンで冷却することが可能となる。請求項
2に記載した発明は、請求項1に記載した発明におい
て、前記パイプ本体が円形断面管あるいは扁平断面管で
形成されていることを特徴とする。このように構成する
ことで、使用されるパイプ本体の形状に合わせて放熱フ
ィンを選択することが可能となる。
【0007】請求項3に記載した発明は、ガス冷媒を外
気と熱交換する熱交換部が冷媒出口と冷媒入口を備えて
いるコンデンサ本体と、前記コンデンサ本体の冷媒出口
側に接続されるパイプ本体とこのパイプ本体に設けられ
た放熱フィンとを備えたサブクールパイプとを有してい
るコンデンサであって、前記パイプ本体が接続される熱
交換部の冷媒出口に凝縮した冷媒を気液分離させるレシ
ーバが取り付けられ、このレシーバの出口にサブクール
パイプが取り付けられていることを特徴とする。このよ
うに構成することで、レシーバによって分離された液冷
媒を条件の良い場所にて冷却することが可能となる。
【0008】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載した発明において、前記パイプ本体が円形断面管ある
いは扁平断面管であることを特徴とする。このように構
成することで、パイプ本体の形状に合わせて効果的な放
熱フィンを選択できるサブクールパイプを使用すること
が可能となる。
【0009】請求項5に記載した発明は、内気導入口及
び外気導入口を開口して内気または外気のいずれか一方
に導入空気を選択的に切り替えれる内外気切り換えダン
パを備えた内外気箱を設け、前記導入空気を送風するブ
ロワファンを有するブロワユニットを設け、冷媒と通過
する前記導入空気との間で熱交換させるエバポレータを
備えたクーラユニットを設け、ヒータユニットケース内
に設置され通過する前記導入空気を加熱するヒータコア
と該ヒータコアを通過する前記導入空気の流量を調整す
るエアミックスダンパと前記ヒータユニットケースに開
口しそれぞれがダンパを備えた複数の吹き出し口とを有
するヒータユニットを設けた空気調和ユニットと、ガス
状の冷媒を圧縮するコンプレッサを設け、ガス冷媒を外
気と熱交換する熱交換部が冷媒出口と冷媒入口を備えて
いるコンデンサ本体に、該コンデンサ本体の冷媒出口側
に接続され凝縮した冷媒を気液分離させるレシーバを設
け、放熱フィンを有するパイプ本体をサブクールパイプ
として取り付け、高温高圧の液冷媒を低温低圧の液冷媒
にする膨張弁を設けて前記エバポレータに低温低圧の液
冷媒を供給する冷媒系と、エンジン冷却水を前記ヒータ
コアに導入する加熱源系と、前記空気調和ユニット、冷
媒系及び加熱源系の作動を制御する制御部と、を備えて
いることを特徴とする。このように構成することで、冷
媒系のコンデンサの冷却能力を向上することができるた
め、余裕をもって空気調和を行うことが可能となる。
【0010】請求項6に記載した発明は、請求項5に記
載した発明において、前記レシーバが、前記パイプ本体
が接続される熱交換部の冷媒出口に取り付けられ、この
レシーバの出口にサブクールパイプが取り付けられてい
ることを特徴とする。このように構成することで、レシ
ーバによって分離された液冷媒を条件の良い場所にて冷
却できる冷却効率の高いコンデンサを用いることが可能
となる。
【0011】請求項7に記載した発明は、請求項5また
は請求項6に記載した発明において、前記パイプ本体が
円形断面管あるいは扁平断面管で形成されていることを
特徴とする。このように構成することで、パイプ本体の
形状に合わせて効果的な放熱フィンを選択できるサブク
ールパイプを使用したコンデンサを用いることが可能と
なる。請求項8に記載した発明は、請求項5から請求項
7のいずれかに記載の発明において、前記コンデンサが
車両用ラジエータの前側に配置されていることを特徴と
する。このように構成することで、配置スペースに制約
のあるラジエータ前方の狭い部位であっても、小型化さ
れたコンデンサ本体の配置を容易化し、かつコンデンサ
本体を配置した後の残余スペースにサブクールパイプを
配置することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。図4から図6はコンデンサを備えた車
両用空気調和装置の構成を示すものである。この車両用
空気調和装置は、大きくは冷房等の空気調和を行う空気
調和ユニット1と、冷房運転時に空気調和ユニット1へ
熱源となるエンジン冷却水を供給する冷媒系2と、暖房
運転時に空気調和ユニット1へ熱源となるエンジン冷却
水を供給する加熱源系3と、装置全体の作動制御を行う
制御部4とにより構成されている。
【0013】空気調和ユニット1は、図4に示すよう
に、内外気箱10、ブロワユニット20、クーラユニッ
ト30、ヒータユニット40が一体に接続されたもので
ある。この空気調和ユニット1は、一般的な乗用車の場
合、図5及び図6に示すように車室内から見て左側の助
手席側で、しかもダッシュボード5の下方に位置するエ
ンジンルーム6の後部に横長に配置されている。以下、
この空気調和ユニット1を空気の流れの順に説明する。
【0014】内外気箱10は、空気調和ユニット1に導
入する空気を外気(車室外の空気)aまたは内気(車室
内の空気)bのいずれか一方に選択切り換えする機能を
有する部分である。ここでは、車室外に連通する外気導
入口11aと車室内に連通する内気導入口11bとが設
けられており、両導入口11a,11bのいずれか一方
を内外気切り換えダンパ12により閉じて、導入する空
気(以下、導入空気と呼ぶ)を選択するようになってい
る。
【0015】ブロワユニット20は、内外気箱10の下
流に接続して設けられ、ブロワファン21の作動により
外気aまたは内気bを選択的に吸引して後述するクーラ
ユニット30へ送風する機能を有している。このブロワ
ファン21は、電動モータ22を駆動源とし、一般的に
は停止位置の他に、複数の風量切り換えができるように
なっている。尚、車両の走行中に外気aを導入する場合
には、ブロアファン21が停止していても走行風である
外気aをクーラユニット30へ流すことができる。ま
た、空気調和ユニット1によっては、ブロワユニット2
0が後述するクーラユニット30の後流側に設置される
場合もある。
【0016】クーラユニット30は、ブロワユニット2
0から送風されてきた導入空気を冷却して除湿する機能
を有している。このクーラユニット30は、熱交換器で
あるエバポレータ31と、このエバポレータ31を格納
するクーラユニットケース32とにより構成されてい
る。
【0017】エバポレータ31は、冷房運転時に後述す
る冷媒系2から低温低圧の液冷媒の供給を受け、ブロワ
ユニット20から送風されてきてこのエバポレータ31
を通過する導入空気と液冷媒との間で熱交換させる。こ
の結果、導入空気は冷媒に熱を奪われて冷却及び除湿さ
れた冷風となり、ヒータユニット40へ導かれる。クー
ラユニットケース32は、上流側の端部がブロワユニッ
ト20と接続され、下流側の端部がヒータユニット40
と接続されて、導入空気の流路となる空調ダクトADの
一部を形成している樹脂成形部品である。尚、このクー
ラユニット30は、冷房・除湿機能を必要としない場合
はエバポレータ31が設置されず、クーラユニットケー
ス32のみが導入空気の流路として設けられる。
【0018】ヒータユニット40は、クーラユニット3
0から送られてきた導入空気を選択的に加熱すると共
に、運転モードに対応した吹き出し口から空調された空
気を吹き出す機能を有している。このヒータユニット4
0は、ヒータユニットケース41の内部に設置されたヒ
ータコア42と、このヒータコア42を通過する導入空
気の流量を調整するエアミックスダンパ43と、ヒータ
ユニットケース41に開口しそれぞれが開閉操作可能な
デフロスタダンパ44a,フェイスダンパ45a,フッ
トダンパ46aを備えたデフロスタ吹き出し口44,フ
ェイス吹き出し口45,フット吹き出し口46とにより
構成されている。
【0019】ヒータコア42は、暖房運転時に後述する
加熱源系3から高温のエンジン冷却水の供給を受け、ク
ーラユニット30から送風されてきた導入空気を加熱す
る。ヒータユニット40に送られた導入空気は、エアミ
ックスダンパ43の開度に応じて、ヒータコア42を通
過して加熱されるものと、ヒータコア42を通過しない
ものとに分類される。
【0020】上述したデフロスタ吹き出し口44は、冬
季走行前のフロントガラスの霜取り及び雨天走行中のフ
ロントガラスの曇りを除去するために、フロントガラス
などの内面に直接当たるよう温風及び除湿した風を吹き
出すものであり、このような空調運転モードはデフロス
タ吹き出しモードと呼ばれている。また、フェイス吹き
出し口45は、主として夏季の冷房運転時に乗員の上半
身へ向けて冷風を吹き出すものであり、このような空調
運転モードはフェイス吹き出しモードと呼ばれている。
【0021】そして、フット吹き出し口46は、主とし
て冬季の暖房運転時に乗員の足元へ温風を吹き出すもの
であり、フット吹き出しモードと呼ばれている。尚、主
として春や秋の中間期に用いられ、フェイス吹き出し口
45及びフット吹き出し口46の両方から空調された空
気を吹き出すバイレベル吹き出しモードと呼ばれる空調
運転モードもあり、この場合は、フェイス吹き出し口4
5からの吹き出し風をフット吹き出し口46より低温と
する頭寒足熱とするのが一般的である。
【0022】次に、冷媒系2の構成を図5に基づいて説
明する。この冷媒系2は、エバポレータ31に低温低圧
の液冷媒を供給するもので、コンプレッサ51、コンデ
ンサ52、後述するレシーバ53及び図示を省略した膨
張弁とを具備している。尚、この冷媒系2は、冷房・除
湿機能を必要としない場合は、上述したエバポレータ3
1と共に設置が省略される。コンプレッサ51は、エバ
ポレータ31で車室内の熱を奪って気化した低温低圧の
ガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒としてコンデン
サ52へ送り出すものである。自動車用空気調和装置の
場合、コンプレッサ51は、通常エンジン54よりベル
ト及びクラッチを介して駆動力を受ける。
【0023】コンデンサ52は、エンジンルーム6の前
部に配設され、コンプレッサ51から供給された高温高
圧のガス冷媒を外気で冷却し、ガス状の冷媒を凝縮液化
させるものである。こうして液化された冷媒は、レシー
バ53へ送られて気液の分離がなされ、高温高圧の液冷
媒として図示省略の膨張弁に送られる。この膨張弁で
は、高温高圧の液冷媒を減圧・膨張させることによって
低温低圧の液(霧状)冷媒とし、エバポレータ31へ供
給する。尚、膨張弁は通常エバポレータ31と共にクー
ラユニット30内の適所に設置される。
【0024】続いて、加熱源系3の構成を図5、図6に
基づいて簡単に説明する。この加熱源系3は、ヒータコ
ア42に熱源となる高温のエンジン冷却水を供給するも
ので、エンジン54とラジエータ55との間を循環する
エンジン冷却水系から、その一部をウォータバルブ56
による流量制御を行って空気調和装置に導入するもので
ある。
【0025】最後に、制御部4の構成を図6に基づいて
簡単に説明する。この制御部4は、空気調和装置を構成
している空気調和ユニット1、冷媒系2及び加熱源系3
の作動制御を行うもので、通常、乗員が各種の設定を行
う操作パネル57に制御回路を組み込んで、インスツル
メントパネル7の中央部に設置されている。この制御部
4では、内外気切り換えダンパ12の切り換え操作、各
種運転モードの選択切り換え、ブロワファン21の風量
切り換え及び所望の温度設定操作などを行うことができ
る。
【0026】ここで、上述した冷媒系2の構成要素であ
るコンデンサ52について図1〜図3によって説明す
る。図2においてエンジンルーム6の前壁60にはフロ
ントグリル61から外気をエンジンルーム6内に導入す
るための開口部62が設けられ、この開口部62にラジ
エータ55が配置されている。ラジエータ55とフロン
トグリル61の間には導入空気によって前記冷媒を冷却
するためのコンデンサ52が配置されている。
【0027】このコンデンサ52は図1に示すように、
ガス冷媒を外気と熱交換する熱交換部49が冷媒入口7
5と冷媒出口76を備えているコンデンサ本体52Aを
有している。熱交換部49は左右に一対設けられたヘッ
ダ71,72の間が水平方向に複数配列された冷媒チュ
ーブ73で連通され、各冷媒チューブ73間にはそれぞ
れフィン74が配設されたものであり、ヘッダ72の上
側部には冷媒入口75が設けられ、ヘッダ71の下側部
には冷媒出口76が設けられている。
【0028】そして、冷媒出口76には前記レシーバ5
3が取り付けられ、レシーバ53の出口80にサブクー
ルパイプ81が取り付けられている。上記コンデンサ本
体52Aとサブクールパイプ81とでコンデンサ52が
構成されている。尚、図1において各ヘッダ71,72
内には仕切壁71a,72aが設けられ導入空気と熱交
換する際に冷媒が湾曲した状態で流れるようになってい
る。前記サブクールパイプ81は、パイプ本体82とこ
のパイプ本体82の外周面に設けられる放熱フィン83
とで構成されている。パイプ本体82は図1に示すよう
にコンデンサ本体52Aの上部とフロントグリル61の
上壁61aとの間に形成された空間部分Kまで延出され
ている。そして、この空間部分Kに位置したパイプ本体
82の外周面に放熱フィン83が設けられている。
【0029】尚、この実施形態では上記コンデンサ本体
52Aの上部とフロントグリル61の上壁61aとの間
に形成された空間部分Kに放熱フィン83が位置するも
のについて説明したが、配置場所はこの部分に限らず、
コンデンサ52の前方でも、前方下方(例えば、図2に
鎖線で示す)でも、下方でもよく、各車両に応じて導入
空気の流れる部分なら配置位置に制限はない。
【0030】ここで、パイプ本体82は断面円形の円形
断面管や断面扁平な扁平断面管等の放熱性のよい金属管
であり、配索容易性を考慮して例えば真鍮、アルミ等の
湾曲加工しやすい材質が好ましい。尚、パイプ本体82
の断面形状は、後述する放熱フィン83との関係や、レ
シーバ53との接続の関係で、円形や扁平形状等を自由
に選択することができる。また、放熱フィン83の形状
としては図3の(a)に示すような角形プレートフィン
や、図3の(b)に示すような丸形プレートフィン、あ
るいは図示しないスパイラルフィン、図3の(c)に示
すようなフィンチップ83aを複数取り付けたものが採
用可能である。そして、図3の(d)に示すように扁平
断面管の場合には取付け場所に平坦面が確保できるため
プレートフィンを容易に取り付けることができる。尚、
この放熱フィン83の形状についてはこれ以外にも様々
な形状が採用でき、また上記空間部分Kの形状等に合わ
せて自由に選択することができることはいうまでもな
い。
【0031】したがって、上記コンデンサ52によれば
サブクールパイプ81を設けた分コンデンサ本体52A
を小型化することができるため、コンデンサ本体52A
の配置スペースが小さくてもよく、コンデンサ本体52
Aの配置自由度を高めることができる。また、小型化す
ることにより配置場所の選択の自由度が大きくなるた
め、より冷却効果の高い場所への配置が可能となりコン
デンサ52の冷却効果を高めることができる。特に、周
辺の配置部品との関係から、あるいは車体造形状の理由
からコンデンサ52の大きさが制約され、大型のコンデ
ンサ52を配置できないような場合に好適である。
【0032】一方、サブクールパイプ81はコンデンサ
本体52Aの周囲に残った狭いスペース、例えば上記空
間部分K等他の補機類が配置できないようなデッドスペ
ースを利用して配索できるため、エンジンルームスペー
スに配置される他の機器類の配置自由度を制限すること
なく、かつ導入空気が効果的に流れる部位に配置するこ
とができる。したがって、冷却効果が高くなった前記コ
ンデンサ本体52Aと共に、レシーバ53において気液
分離された主として液冷媒を効果的に冷却することがで
きる。特に、コンデンサ本体52Aの冷却能力に余裕が
なく、液冷媒の冷却効率向上で対処するしかないような
場合に好適である。
【0033】その結果、これらコンデンサ本体52Aと
サブクールパイプ81とを備えたコンデンサ52の冷却
効率を飛躍的に向上することができる。そして、このよ
うなコンデンサ52を備えた車両用空気調和装置は、冷
媒系2のコンデンサ52の冷却能力を向上することがで
きる分だけ空気調和の幅、特に冷却系において余裕をも
たせることができ、より一層乗員の要求に沿った空気調
和を実現できる。尚、この発明は上記実施形態に限られ
るものではなく、例えば、レシーバ53を設けない構造
のコンデンサにも適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、コンデンサの冷媒出口側に接続す
ることでコンデンサ周囲の別の部位に配置して熱交換を
行うことが可能となる効果がある。請求項2に記載した
発明によれば、パイプ本体の形状に合わせて効果的な放
熱フィンを選択することができるという効果がある。
【0035】請求項3に記載した発明によれば、サブク
ールパイプを設けた分コンデンサ本体を小型化すること
が可能となると共に、サブクールパイプにより狭いスペ
ースにおける配索が可能となるため、コンデンサ本体の
配置自由度を高めることができると共に導入空気が通過
する狭い場所へ配置でき冷却効率を向上することができ
る効果がある。
【0036】請求項4に記載した発明によれば、パイプ
本体の形状に合わせて効果的な放熱フィンを選択できる
サブクールパイプを使用することができるという効果が
ある。請求項5に記載した発明によれば、冷媒系のコン
デンサの冷却能力を向上することができるため、空気調
和の幅に余裕をもたせることができ、より一層乗員の要
求に沿った空気調和を実現できるという効果がある。
【0037】請求項6に記載した発明によれば、レシー
バによって分離された液冷媒を条件の良い場所にて冷却
できる冷却効率の高いコンデンサを用いることができる
ため、冷却能力の高い空気調和を実現できる効果があ
る。請求項7に記載した発明によれば、パイプ本体の形
状に合わせて効果的な放熱フィンを選択できるサブクー
ルパイプを使用したコンデンサを用いることが可能とな
るという効果がある。
【0038】請求項8に記載した発明によれば、配置ス
ペースに制約のあるラジエータ前方の狭い部位であって
も、小型化されたコンデンサ本体の配置を容易化し、か
つコンデンサ本体を配置した後の残余スペースにサブク
ールパイプを配置することができるため、エンジンルー
ム内におけるコンデンサの占めるスペースを小さくでき
るようにした上で快適な空気調和を実現できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態のコンデンサの正面図で
ある。
【図2】 この発明の実施形態の車両前部の側面説明図
である。
【図3】 サブクールパイプの要部を示す説明図であ
る。
【図4】 空気調和ユニットの断面図である。
【図5】 エンジンルーム内を示す斜視図である。
【図6】 車室内側から見たエンジンルーム側の斜視図
である。
【図7】 従来技術の図2に相当する側面説明図であ
る。
【図8】 従来技術のコンデンサの正面図である。
【図9】 他の従来技術のコンデンサの正面図である。
【符号の説明】
1 空気調和ユニット 2 冷媒系 3 加熱源系 4 制御部 10 内外気箱 11a 外気導入口 11b 内気導入口 12 内外気切り換えダンパ 20 ブロワユニット 21 ブロワファン 30 クーラユニット 31 エバポレータ 40 ヒータユニット 41 ヒータユニットケース 42 ヒータコア 43 エアミックスダンパ 44 デフロスタ吹き出し口(吹き出し口) 44a デフロスタダンパ(ダンパ) 45 フェイス吹き出し口(吹き出し口) 45a フェイスダンパ(ダンパ) 46 フット吹き出し口(吹き出し口) 46a フットダンパ(ダンパ) 49 熱交換部 51 コンプレッサ 52 コンデンサ 52A コンデンサ本体 53 レシーバ 54 エンジン 55 ラジエータ(車両用ラジエータ) 75 冷媒入口 76 冷媒出口 81 サブクールパイプ 82 パイプ本体 83 放熱フィン
フロントページの続き (72)発明者 樋口 敏幸 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサの冷媒出口側に接続されるパ
    イプ本体とこのパイプ本体に設けられた放熱フィンとを
    備えていることを特徴とするサブクールパイプ。
  2. 【請求項2】 前記パイプ本体が円形断面管あるいは扁
    平断面管で形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のサブクールパイプ。
  3. 【請求項3】 ガス冷媒を外気と熱交換する熱交換部が
    冷媒出口と冷媒入口を備えているコンデンサ本体と、 前記コンデンサ本体の冷媒出口側に接続されるパイプ本
    体とこのパイプ本体に設けられた放熱フィンとを備えた
    サブクールパイプとを有しているコンデンサであって、 前記パイプ本体が接続される熱交換部の冷媒出口に凝縮
    した冷媒を気液分離させるレシーバが取り付けられ、こ
    のレシーバの出口にサブクールパイプが取り付けられて
    いることを特徴とするコンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記パイプ本体が円形断面管あるいは扁
    平断面管であることを特徴とする請求項3に記載のコン
    デンサ。
  5. 【請求項5】 内気導入口及び外気導入口を開口して内
    気または外気のいずれか一方に導入空気を選択的に切り
    替えれる内外気切り換えダンパを備えた内外気箱を設
    け、前記導入空気を送風するブロワファンを有するブロ
    ワユニットを設け、冷媒と通過する前記導入空気との間
    で熱交換させるエバポレータを備えたクーラユニットを
    設け、ヒータユニットケース内に設置され通過する前記
    導入空気を加熱するヒータコアと該ヒータコアを通過す
    る前記導入空気の流量を調整するエアミックスダンパと
    前記ヒータユニットケースに開口しそれぞれがダンパを
    備えた複数の吹き出し口とを有するヒータユニットを設
    けた空気調和ユニットと、 ガス状の冷媒を圧縮するコンプレッサを設け、ガス冷媒
    を外気と熱交換する熱交換部が冷媒出口と冷媒入口を備
    えているコンデンサ本体に、該コンデンサ本体の冷媒出
    口側に接続され凝縮した冷媒を気液分離させるレシーバ
    を設け、放熱フィンを有するパイプ本体をサブクールパ
    イプとして取り付け、高温高圧の液冷媒を低温低圧の液
    冷媒にする膨張弁を設けて前記エバポレータに低温低圧
    の液冷媒を供給する冷媒系と、 エンジン冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系
    と、 前記空気調和ユニット、冷媒系及び加熱源系の作動を制
    御する制御部と、を備えていることを特徴とする車両用
    空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記レシーバが、前記パイプ本体が接続
    される熱交換部の冷媒出口に取り付けられ、このレシー
    バの出口にサブクールパイプが取り付けられていること
    を特徴とする請求項5に記載の車両用空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記パイプ本体が円形断面管あるいは扁
    平断面管で形成されていることを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6に記載の車両用空気調和装置。
  8. 【請求項8】 前記コンデンサが車両用ラジエータの前
    側に配置されていることを特徴とする請求項5から請求
    項7のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
JP11100608A 1999-04-07 1999-04-07 サブクールパイプ、コンデンサ及び車両用空気調和装置 Withdrawn JP2000292028A (ja)

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