JPH11342730A - コンデンサ及び車両用空気調和装置 - Google Patents

コンデンサ及び車両用空気調和装置

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JPH11342730A
JPH11342730A JP15499098A JP15499098A JPH11342730A JP H11342730 A JPH11342730 A JP H11342730A JP 15499098 A JP15499098 A JP 15499098A JP 15499098 A JP15499098 A JP 15499098A JP H11342730 A JPH11342730 A JP H11342730A
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JP
Japan
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refrigerant
air
condenser
unit
vehicle
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JP15499098A
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Akinori Yoshioka
明紀 吉岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体側の事情によって異なる形状の開放面積
を有効に利用できると共に、車載性にも優れたコンデン
サの提供を課題としている。 【解決手段】 ガス冷媒を凝縮させる複数のコンデンサ
本体70,80を同一平面上に配置して冷媒流路の配管
93で直列に接続すると共に、各コンデンサ本体70,
80間を連結部材91,92で結合して一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
設置され、車室内における冷房及び暖房等の空気調和を
行う車両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車室内を空気調和することに
より乗員にとって快適な車室環境を提供することができ
る車両用空気調和装置は、ブロワファン、エバポレー
タ、ヒータコア及び各種ダンパを備えてなる空気調和ユ
ニットと、低温低圧の液冷媒を空気調和ユニット内のエ
バポレータへ供給する冷媒系と、高温のエンジン冷却水
を空気調和ユニット内のヒータコアへ導入する加熱源系
と、温度、湿度、日射量及び乗員の好み等の諸条件に応
じて車両用空気調和装置の作動制御を行う制御部とによ
り構成されている。
【0003】ところで、エバポレータに低温低圧の液冷
媒を供給する冷媒系の構成要素であるコンデンサは、コ
ンプレッサで圧縮された高温高圧のガス冷媒を導入して
外気で冷却し、ガス状の冷媒を凝縮液化させる機能を有
する熱交換器である。このコンデンサで凝縮された冷媒
は、レシーバに送られて気液の分離がなされ、さらに膨
張弁を経て低温低圧の液冷媒となってエバポレータに供
給される。
【0004】図6は従来よりあるコンデンサの概要を示
す斜視図である。このコンデンサ60は、上下方向に延
びる左右一対のヘッダ61,62が平行に配置され、両
ヘッダ61,62の間は水平に配列された冷媒チューブ
63により連通されている。また、各冷媒チューブ63
の間には、それぞれフィン64が接着されて取り付けら
れており、外気はこのフィン64の間を通って流れる。
なお、図中の符号65はコンプレッサから冷媒を受け入
れる冷媒入口、66はレシーバへ冷媒を送り出す冷媒出
口である。
【0005】このように構成されたコンデンサ60にお
いては、冷媒入口65からヘッダ62に流入したガス冷
媒は、冷媒チューブ63を通ってヘッダ61との間を往
復して流れるが、この間に冷媒チューブ63及びフィン
64を介して外気に熱を奪われて凝縮し、冷媒出口66
から流出する。車両用空気調和装置の場合、コンデンサ
60は、一般的には走行風として外気の導入が容易なエ
ンジンルーム内の最前端部(ラジエタグリルの後方)に
配置されている。したがって、この部分の開放面積が大
きいほどコンデンサ60の有効面積が増すので、放熱能
力も増加することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンデ
ンサ60を設置可能なエンジンルーム最前端部の開放面
積は、車体側の事情が優先されるため、コンデンサ60
にとって必ずしも有利な状況にならない場合がある。図
7は上述した開放面積を車体正面から見て示したもの
で、実線で囲った領域が開放面積67である。この例
は、一般的にはRV車と呼ばれているような高床式で、
フレーム構造と呼ばれるような車体構造を採用した場合
であり、左右一対のシャーシ68に対し、中央部を下方
へ下げた車体フレーム69が支持されている。このよう
な構造では、開放面積67が矩形とはならず、上部の矩
形形状と下部の台形形状とを合わせたような形状になっ
てしまう。
【0007】一方、コンデンサ60は、開放面積67を
有効に使用して放熱能力を増すことが望まれるが、従来
構造のコンデンサ60では、その構造上矩形形状以外の
領域を有効に利用するのは困難であった。すなわち、コ
ンデンサ60のヘッダ61,62はコストなどを考慮し
て押出成形材を使用しているため、直線以外の形状にす
るのは極めて困難である。仮に、押出成形後に曲げ加工
を実施するとすれば、圧力容器としての適用を受けるた
め高い耐圧試験圧力に耐えなければならないという仕様
上の要求を満足するのが困難になる。したがって、コン
デンサ60はヘッダ61,62の制約から矩形にせざろ
うえないのが実状であり、図7の場合、開放面積67の
うち二点鎖線で示した矩形領域67aのみがコンデンサ
60を設置可能な有効領域となり、ハッチングを施した
台形領域67bはデッドスペースとなってしまう。
【0008】すなわち、図8(a)に示したように、開
放面積67が矩形で、この開放面積の全体にわたってコ
ンデンサ60を設置するのが最も好ましい。しかし、図
7に示したような非矩形形状の開放面積67では、図8
(b)及び図8(c)に示したように、矩形のコンデン
サ60を設置すると必ずハッチングを施したデッドスペ
ースDができてしまい、せっかくの開放面積を有効利用
できないという問題があった。
【0009】なお、コンデンサ60の能力を確保するた
め、補助のコンデンサを別置きして冷媒通路となる配管
で連結した設置例はあるが、コンデンサをエンジンルー
ム内に設置する作業が二重になるばかりか、狭いエンジ
ンルーム内に冷媒配管を通す作業も必要になるので、作
業性が著しく悪化する。そこで、本発明は、車体側の事
情によって異なる形状の開放面積を有効に利用できると
共に、車載性にも優れたコンデンサの提供を課題として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては以下の手段を採用した。請求項1
に記載のコンデンサは、ガス冷媒を凝縮させる複数のコ
ンデンサ本体を同一平面上に配置して冷媒流路を直列に
接続すると共に、各コンデンサ本体間を連結部材で結合
して一体化したことを特徴とするものである。
【0011】このようなコンデンサによれば、矩形のコ
ンデンサ本体を同一平面上で複数組み合わせて非矩形の
開放面積を有効に利用できるようになり、また、一体化
されたことで車載性にも優れている。
【0012】請求項2に記載の車両用空気調和装置は、
内気吸入口及び外気吸入口が開口し導入空気を内気また
は外気のいずれか一方に選択切り換えする内外気切り換
えダンパを備えた内外気箱と、前記導入空気を吸引して
下流側へ送風するブロワファンが設けられたブロワユニ
ットと、冷媒と通過する前記導入空気との間で熱交換さ
せるエバポレータを備えたクーラユニットと、ヒータユ
ニットケース内に設置され通過する前記導入空気を加熱
するヒータコアと、該ヒータコアを通過する前記導入空
気の流量を調整するエアミックスダンパと、前記ヒータ
ユニットケースに開口しそれぞれがダンパを備えた複数
の吹き出し口とを具備してなるヒータユニットと、を連
結して構成した空気調和ユニットと、ガス状の冷媒を圧
縮するコンプレッサと、ガス冷媒を凝縮させる複数のコ
ンデンサ本体を同一平面上に配置して冷媒流路を直列に
接続すると共に、各コンデンサ本体間を連結部材で結合
して一体化したコンデンサと、凝縮した冷媒を気液分離
させるレシーバと、高温高圧の液冷媒を低温低圧の液冷
媒にする膨張弁とを具備し、前記エバポレータに低温低
圧の液冷媒を供給する冷媒系と、エンジン冷却水を前記
ヒータコアに導入する加熱源系と、前記空気調和ユニッ
ト、冷媒系及び加熱源系の作動制御を行う制御部と、に
より構成したことを特徴とするものである。
【0013】このような車両用空気調和装置によれば、
開放面積を有効に利用してコンデンサの能力を向上させ
ることができるので、このコンデンサを冷媒系に用いて
いる車両用空調装置の冷房性能も向上させることができ
る。
【0014】請求項3に記載の車両用空気調和装置は、
隣接するコンデンサ本体の間にインシュレーション部材
を配設したことを特徴とするものである。
【0015】このような車両用空気調和装置によれば、
隣接するコンデンサ本体どうしが干渉して異音を発生す
るのを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図3ないし図5は本発明による
車両用空気調和装置の構成を示す図であり、この車両用
空気調和装置は、大きくは冷暖房などの空気調和を行う
空気調和ユニット1と、冷房運転時に空気調和ユニット
1へ冷媒を供給する冷媒系2と、暖房運転時に空気調和
ユニット1へ熱源となるエンジン冷却水を供給する加熱
源系3と、装置全体の作動制御を行う制御部4とにより
構成されている。
【0017】空気調和ユニット1は、図3に示すよう
に、内外気箱10、ブロワユニット20、クーラユニッ
ト30、ヒータユニット40が一体に接続されたもので
ある。この空気調和ユニット1は、一般的な右ハンドル
の乗用車の場合、図4及び図5に示すように車室内から
見て左側の助手席側で、しかもダッシュボード5の下方
に位置するエンジンルーム6の後部に横長に配置されて
いる。以下、この空気調和ユニット1を空気の流れの順
に説明する。
【0018】最初の内外気箱10は、空気調和ユニット
1に導入する空気を外気(車室外の空気)aまたは内気
(車室内の空気)bのいずれか一方に選択切り換えする
機能を有する部分である。ここでは、車室外に連通する
外気導入口11aと車室内に連通する内気導入口11b
とが設けられており、両導入口11a,11bのいずれ
か一方を内外気切り換えダンパ12により閉じて、導入
する空気(以下、導入空気と呼ぶ)を選択するようにな
っている。
【0019】ブロワユニット20は、内外気箱10の下
流に接続して設けられ、ブロワファン21の作動により
外気aまたは内気bを選択的に吸引して後述するクーラ
ユニット30へ送風する機能を有している。このブロワ
ファン21は、電動モータ22を駆動源とし、一般的に
は停止位置の他に、複数の風量切り換えができるように
なっている。なお、車両の走行中に外気aを導入する場
合には、ブロアファン21が停止していても走行風であ
る外気aをクーラユニット30へ流すことができる。
【0020】クーラユニット30は、ブロワユニット2
0から送風されてきた導入空気を冷却して除湿する機能
を有している。このクーラユニット30は、熱交換器で
あるエバポレータ31と、このエバポレータ31を格納
するクーラユニットケース32とにより構成されてい
る。エバポレータ31は、冷房運転時に後述する冷媒系
2から低温低圧の液冷媒の供給を受け、ブロワユニット
20から送風されてきてこのエバポレータ31を通過す
る導入空気と液冷媒との間で熱交換させる。この結果、
導入空気は冷媒に熱を奪われて冷却及び除湿された冷風
となり、後述するヒータユニット40へ導かれる。クー
ラユニットケース32は、上流側の端部がブロワユニッ
ト20と接続され、下流側の端部がヒータユニット40
と接続される樹脂成形部品である。また、このクーラユ
ニットケース32は、エバポレータ31の組み込みを容
易にするため上下に2分割される。そして、クーラユニ
ットケース32の下面には、エバポレータ31の表面に
発生する凝縮水を集めて排出するドレンパン33が形成
されている。
【0021】ヒータユニット40は、クーラユニット3
0から送られてきた導入空気を選択的に加熱すると共
に、運転モードに対応した吹き出し口から空調された空
気を吹き出す機能を有している。このヒータユニット4
0は、ヒータユニットケース41の内部に設置されたヒ
ータコア42と、このヒータコア42を通過する導入空
気の流量を調整するエアミックスダンパ43と、ヒータ
ユニットケース41に開口しそれぞれが開閉操作可能な
ダンパ44a,45a,46aを備えた吹き出し口4
4,45,46とにより構成されている。ヒータユニッ
トケース41は、その上流側端部がクーラユニット30
と接続されており、このヒータユニットケース41に
は、デフロスタ吹き出し口44、フェイス吹き出し口4
5及びフット吹き出し口46が設けられ、各吹き出し口
には、それぞれデフロスタダンパ44a、フェイスダン
パ45a及びフットダンパ46aが取り付けられてい
る。ヒータコア42は、暖房運転時に後述する加熱源系
3から高温のエンジン冷却水の供給を受け、クーラユニ
ット30から送風されてきた導入空気を加熱する熱交換
器である。ヒータユニット40に送られた導入空気は、
エアミックスダンパ43の開度に応じて、ヒータコア4
2を通過して加熱されるものと、ヒータコア42を通過
しないものとに分類される。
【0022】上述したデフロスタ吹き出し口44は、冬
季走行前のフロントガラスの霜取り及び雨天走行中のフ
ロントガラスの曇りを除去するために、フロントガラス
などの内面に直接当たるよう温風及び除湿した風を吹き
出すものであり、このような空調運転モードはデフロス
タ吹き出しモードと呼ばれている。また、フェイス吹き
出し口45は、主として夏季の冷房運転時に乗員の上半
身へ向けて冷風を吹き出すものであり、このような空調
運転モードはフェイス吹き出しモードと呼ばれている。
そして、フット吹き出し口46は、主として冬季の暖房
運転時に乗員の足元へ温風を吹き出すものであり、フッ
ト吹き出しモードと呼ばれている。なお、主として春や
秋の中間期に用いられ、フェイス吹き出し口45及びフ
ット吹き出し口46の両方から空調された空気を吹き出
すバイレベル吹き出しモードと呼ばれる空調運転モード
もあり、この場合は、フェイス吹き出し口45からの吹
き出し風をフット吹き出し口46より低温とする頭寒足
熱とするのが一般的である。
【0023】次に、冷媒系2の構成を図4に基づいて説
明する。この冷媒系2は、エバポレータ31に低温低圧
の液冷媒を供給するもので、コンプレッサ51、コンデ
ンサ52、レシーバ53及び図示を省略した膨張弁とを
具備している。コンプレッサ51は、エバポレータ31
で車室内の熱を奪って気化した低温低圧のガス冷媒を圧
縮し、高温高圧のガス冷媒としてコンデンサ52へ送り
出すものである。自動車用空気調和装置の場合、コンプ
レッサ51は、通常エンジン54よりベルト及びクラッ
チを介して駆動力を受ける。コンデンサ52は、エンジ
ンルーム6の前部に配設され、コンプレッサ51から供
給された高温高圧のガス冷媒を外気で冷却し、ガス状の
冷媒を凝縮液化させるものである。こうして液化された
冷媒は、レシーバ53へ送られて気液の分離がなされ、
高温高圧の液冷媒として図示省略の膨張弁に送られる。
この膨張弁では、高温高圧の液冷媒を減圧・膨張させる
ことによって低温低圧の液(霧状)冷媒とし、エバポレ
ータ31へ供給する。なお、膨張弁は通常エバポレータ
31と共にクーラユニット30内の適所に設置される。
【0024】続いて、加熱源系3の構成を図4に基づい
て簡単に説明する。この加熱源系3は、ヒータコア42
に熱源となる高温のエンジン冷却水を供給するもので、
エンジン54とラジエタ55との間を循環するエンジン
冷却水系から、その一部をウォータバルブ56による流
量制御を行って空気調和装置に導入するものである。
【0025】最後に、制御部4の構成を簡単に説明す
る。この制御部4は、空気調和装置を構成している空気
調和ユニット1、冷媒系2及び加熱源系3の作動制御を
行うもので、通常、乗員が各種の設定を行う操作パネル
57に制御回路を組み込んで、インスツルメントパネル
7の中央部に設置されている。この制御部4では、内外
気切り換えダンパ12の切り換え操作、各種運転モード
の選択切り換え、ブロワファン21の風量切り換え及び
所望の温度設定操作などを行うことができる。
【0026】さて、上述した冷媒系2の構成要素である
コンデンサ52の構成を図1及び図2に基づいて詳細に
説明する。コンデンサ52の正面図である図1におい
て、符号の70は主コンデンサ本体、80は補助コンデ
ンサ本体である。
【0027】主コンデンサ本体70は、左右に一対設け
られたヘッダ71,72の間が水平方向に複数配列され
た冷媒チューブ73で連通され、各冷媒チューブ73間
にはそれぞれフィン74が配設されてなるもので、正面
から見て幅がWで高さがHの矩形形状をしたものであ
る。なお、図中の符号75は冷媒入口、76は冷媒出口
であり、冷媒入口75に接続された配管77の先端がコ
ンデンサ52の冷媒入口となる。冷媒チューブ73は、
一般的には内部に複数の流路が形成されている偏平のア
ルミ押し出し成形部品が採用され、ヘッダ71,72に
設けられた連結口にそれぞれの先端部を挿入してろう付
けされている。こうしてヘッダ71,72と連結された
冷媒チューブ73は、コンプレッサ51から送られてき
た冷媒を流す冷媒流路となる。また、フィン74は、外
気との接触面積を増して冷却効率を上げるため、一般的
にはコルゲート状に加工したものを採用して冷媒チュー
ブ73に接着している。したがって、冷媒チューブ73
の内部を流れる冷媒の熱は、冷媒チューブ73の壁面か
らフィン74へ伝達され、さらにフィン74の周囲を流
れる外気に伝達される。なお、フィン74にはルーバや
スリットなどが適切に設けられており、フィン74を通
過する外気の流れが各面と均等に接触するよう配慮し
て、冷却効率の向上を図っている。
【0028】補助コンデンサ本体80は、基本的には上
述した主コンデンサ本体70と同様の構成であり、左右
に一対設けられたヘッダ81,82の間が水平方向に複
数配列された冷媒チューブ83で連通され、各冷媒チュ
ーブ83間にはそれぞれフィン84が配設されている。
この補助コンデンサ本体80も矩形形状をしているが、
主コンデンサ本体70とはその外形寸法が異なってお
り、幅がwで高さがhといずれの寸法も主コンデンサ本
体70より小さくなっている。また、図中の符号85は
冷媒入口、86は冷媒出口であり、冷媒入口85に接続
された配管87の先端がコンデンサ52の冷媒出口とな
る。なお、冷媒チューブ83やフィン84の構成は、主
コンデンサ本体70と同様である。
【0029】上述した主コンデンサ本体70と補助コン
デンサ本体80とは、同一の平面を形成するように配置
され、連結部材として設けた左右一対のブラケット9
1,92によって一体に結合されている。このブラケッ
ト91,92は、ろう付けやボルト締めなどの手段を用
いて両コンデンサ70,80を連結している。さらに、
主コンデンサ本体70と補助コンデンサ本体80とは、
冷媒流路となる配管93によってそれぞれの冷媒流路が
直列に接続されている。すなわち、配管93は、主コン
デンサ本体70の冷媒出口76と補助コンデンサ本体8
0の冷媒出口86との間を接続するものである。この結
果、コンプレッサ51からコンデンサ52に送られてき
たガス冷媒は、主コンデンサ本体70のヘッダ71に設
けられた冷媒入口75から流入し、主コンデンサ本体7
0の冷媒チューブ73を循環して冷却された後、冷媒出
口76から配管93に流入する。そして、この配管93
に導かれて補助コンデンサ本体80の冷媒入口85に流
入し、補助コンデンサ本体80の冷媒チューブ83を循
環してさらに冷却された後、冷媒出口86から配管87
へ流出して、コンデンサ52の冷媒出口52bにいた
る。なお、冷媒出口52bには、冷媒をレシーバ53へ
導く配管が接続される。
【0030】また、主コンデンサ本体70と補助コンデ
ンサ本体80との間には、インシュレーション部材94
を配設してある。このインシュレーション部材94は、
走行時や冷房運転時などにおいて、振動により両コンデ
ンサ本体が干渉し、異音が発生するのを防止する目的で
設置されている。なお、コンデンサ52の周囲には、断
熱及び干渉防止の目的で、図示を省略したインシュレー
ション部材が適宜設けられる。
【0031】上述した構成のコンデンサ52とすること
により、図2に示すように、非矩形の開放面積67を有
効に利用することができる。すなわち、図2に示すよう
に、主コンデンサ本体70を矩形領域67aに配置し、
さらに、従来デッドスペースとなっていた台形領域67
bに外形寸法の小さい補助コンデンサ本体80を配置し
て、矩形のコンデンサを2セット組み合わせて極力デッ
ドスペースが小さくなるように配置してある。この結
果、開放面積67でデッドスペースとなるのは、補助コ
ンデンサ本体80の両側に存在するほぼ三角形の小さな
スペース67cのみとなる。
【0032】また、上述したコンデンサ52は、主コン
デンサ本体70と補助コンデンサ本体80とがブラケッ
ト91,92により一体に結合され、しかも、両コンデ
ンサ本体70,80間の冷媒通路となる配管93も予め
接続されているので、車載時には従来の単独のコンデン
サと同様に扱うことができる。したがって、図示省略の
ブラケットを使用した車体への固定作業と、冷媒入口5
2a及び冷媒出口52bへの冷媒配管の接続作業を実施
すればよく、特に作業量が増えるようなことはない。な
お、車体への固定に必要なブラケットは、主コンデンサ
本体70と補助コンデンサ本体80とが一体化されてい
ることから従来と同様に1セットだけですみ、しかも従
来とほぼ同様の部品を転用できる。
【0033】さらに、主コンデンサ本体70と補助コン
デンサ本体80とは、同一平面上に設置してあるので、
エンジンルーム6における前後方向の設置スペースも従
来のものから特に増加するようなことはない。したがっ
て、車載作業や設置スペースの面では従来と変わること
なく、デッドスペースを有効に利用してコンデンサ52
の能力を向上させることができる。
【0034】以上の説明では、主コンデンサ本体70に
一つの補助コンデンサ本体80を組み合わせていたが、
開放面積67の形状によっては補助コンデンサ本体80
を複数組み合わせてもよい。この場合、開放面積67に
形成可能な最大の矩形部分を主コンデンサ本体70と
し、その周辺に隣接して形成されるデッドスペースに形
成可能な矩形の補助コンデンサ本体80を組み合わせれ
ばよく、したがって、必ずしもコンデンサ本体が上下に
並ぶとは限らない。そして、同一平面上に配置された各
コンデンサ本体は、その冷媒流路を直列に接続すると共
に、適当な連結部材によって一体に結合し、隣接するコ
ンデンサ本体間にはインシュレーション部材94を配設
する。
【0035】このように構成された車両用空気調和装置
では、ブロアファン21を駆動することにより、外気a
または内気bが内外気箱10の外気導入口11aまたは
内気導入口11bから空調ダクトAD内に導入され、こ
の導入空気はブロワユニット20を通って空調ダクトA
D内を下流側のクーラユニット30へと送られる。クー
ラユニット30内を流れる導入空気はエバポレータ31
を通過するが、ここでは冷媒系2から低温低圧の液冷媒
が供給される冷房運転時に冷媒と熱交換して冷却及び除
湿され、さらに下流側のヒータユニット40へ流れる。
【0036】一方、冷却及び除湿されてヒータユニット
40に送られてきた導入空気は、エアミックスダンパ4
3がヒータコア42側通路を完全に覆っていると、導入
空気はその全量がヒータコア42を通過せずに各吹き出
し口44,45,46に向かい、ダンパが開状態の吹き
出し口から車室内に冷風が吹き出される。また、エアミ
ックスダンパ43がヒータコア42側通路を全開してい
るときは、導入空気の全部がヒータコア42を通過して
加熱され、ダンパが開状態の吹き出し口から車室内に温
風が吹き出される。さらにまた、エアミックスダンパ4
3が中間位置にあるときは、ヒータコア42を通過しな
い冷風とヒータコア42を通過した温風とが、エアミッ
クスダンパ43の下流側でその開度に応じて混合され、
所望の温度に空調された空気が運転モードに応じて、ダ
ンパが開状態にある吹き出し口から車室内に吹き出され
る。
【0037】
【発明の効果】上述した本発明によれば、下記のような
効果を奏する。請求項1に記載のコンデンサによれば、
非矩形形状の開放面積に対して、デッドスペースを最小
にしてコンデンサの有効面積を最大にすることができる
ので、デッドスペースを有効利用できる分だけコンデン
サの能力が増大するといった効果を奏する。しかも、複
数のコンデンサ本体が同一平面上に位置して一体化され
ているので、車載時の作業性も良好で設置スペースが増
加することもない。
【0038】請求項2に記載の車両用空気調和装置によ
れば、冷媒系を構成するコンデンサにおいてデッドスペ
ースの有効利用によって能力が増すので、冷房機能を向
上させることができる。また、車両側の事情で制限され
る開放面積に対して、車載時の良好な作業性を維持する
と共に設置スペースを増加させることなくコンデンサの
能力を確保できるようになるので、車両及び車両用空気
調和装置の双方で設計の自由度が増すという効果を奏す
る。
【0039】請求項3に記載の車両用空気調和装置によ
れば、複数のコンデンサ本体間に生じる干渉時の異音を
防止することができるので、車両用空気調和装置及びこ
れを装備した車両の商品性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るコンデンサの構造
を示す正面図である。
【図2】 本発明による開放面積の有効利用を説明する
ための図である。
【図3】 空気調和ユニットの構成を示す断面図であ
る。
【図4】 空気調和装置の構成及び配置の概要を示す自
動車のエンジンルームの斜視図である。
【図5】 空気調和ユニットの設置例を車室側から見て
示す斜視図である。
【図6】 従来のコンデンサの構造を示す斜視図であ
る。
【図7】 開放面積の説明図である。
【図8】 従来の開放面積にデッドスペースが生じるこ
とを示す図である。
【符号の説明】
1 空気調和ユニット 2 冷媒系 3 加熱源系 4 制御部 10 内外気箱 20 ブロワユニット 21 ブロワファン 30 クーラユニット 31 エバポレータ 40 ヒータユニット 42 ヒータコア 43 エアミックスダンパ 51 コンプレッサ 52 コンデンサ 53 レシーバ 70 主コンデンサ本体 80 補助コンデンサ本体 91,92 ブラケット(連結部材) 93 配管(冷媒流路) 94 インシュレーション部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス冷媒を凝縮させる複数のコンデンサ
    本体を同一平面上に配置して冷媒流路を直列に接続する
    と共に、各コンデンサ本体間を連結部材で結合して一体
    化したことを特徴とするコンデンサ。
  2. 【請求項2】 内気吸入口及び外気吸入口が開口し導入
    空気を内気または外気のいずれか一方に選択切り換えす
    る内外気切り換えダンパを備えた内外気箱と、前記導入
    空気を吸引して下流側へ送風するブロワファンが設けら
    れたブロワユニットと、冷媒と通過する前記導入空気と
    の間で熱交換させるエバポレータを備えたクーラユニッ
    トと、ヒータユニットケース内に設置され通過する前記
    導入空気を加熱するヒータコアと、該ヒータコアを通過
    する前記導入空気の流量を調整するエアミックスダンパ
    と、前記ヒータユニットケースに開口しそれぞれがダン
    パを備えた複数の吹き出し口とを具備してなるヒータユ
    ニットと、を連結して構成した空気調和ユニットと、 ガス状の冷媒を圧縮するコンプレッサと、ガス冷媒を凝
    縮させる複数のコンデンサ本体を同一平面上に配置して
    冷媒流路を直列に接続すると共に、各コンデンサ本体間
    を連結部材で結合して一体化したコンデンサと、凝縮し
    た冷媒を気液分離させるレシーバと、高温高圧の液冷媒
    を低温低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備し、前記エバ
    ポレータに低温低圧の液冷媒を供給する冷媒系と、 エンジン冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系
    と、 前記空気調和ユニット、冷媒系及び加熱源系の作動制御
    を行う制御部と、により構成したことを特徴とする車両
    用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 隣接するコンデンサ本体の間にインシュ
    レーション部材を配設したことを特徴とする請求項2に
    記載の車両用空気調和装置。
JP15499098A 1998-06-03 1998-06-03 コンデンサ及び車両用空気調和装置 Withdrawn JPH11342730A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011185486A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Showa Denko Kk コンデンサ

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JP2011185486A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Showa Denko Kk コンデンサ

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