JP2000037887A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2000037887A
JP2000037887A JP20625998A JP20625998A JP2000037887A JP 2000037887 A JP2000037887 A JP 2000037887A JP 20625998 A JP20625998 A JP 20625998A JP 20625998 A JP20625998 A JP 20625998A JP 2000037887 A JP2000037887 A JP 2000037887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
recording head
storage cap
recording
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20625998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4174635B2 (ja
Inventor
Ryuichiro Umeda
隆一郎 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP20625998A priority Critical patent/JP4174635B2/ja
Publication of JP2000037887A publication Critical patent/JP2000037887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4174635B2 publication Critical patent/JP4174635B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジ18に搭載した記録ヘッドのノズ
ル部が乾燥しないように待機位置で覆うための保存キャ
ップ39を搭載した移動部材40が不用意に移動しない
ようにする。 【解決手段】 引張バネ50にて付勢された移動部材4
0から突出する被押圧部46を、キャリッジ18の移動
につれて突起部46にて押して移動させると、移動部材
40の下面の摺動片48がカム板49に沿って移動し、
丸軸41の軸線方向及び軸線回りに回動して、保存キャ
ップ39がノズル部を覆うことができる。このとき、キ
ャリッジ18に突設した規制片47と突起部46との間
に被押圧部46が嵌まって、移動部材40の勝手な移動
を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
や複写機等における被記録媒体に画像形成するための記
録装置に係り、より詳しくは、待機させているとき、イ
ンクジェット式の記録ヘッドのノズル部が乾燥するのを
防止する保存手段の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ファクシミリ装置や複写機等
の画像形成装置において、被記録媒体としての用紙に画
像を形成するための記録部として、インクを噴射する記
録ヘッドを備えたものが周知である。この種の記録ヘッ
ドのノズル部が乾燥することによりインクの吐出不良が
発生するの防止し、また記録ヘッドの状態を良好に保全
するため、例えば、特開平9−141885号公報に開
示されているように、被記録媒体の搬送方向と直交する
方向に前記記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動
可能に構成する一方、前記被記録媒体への記録領域から
外れた待機位置には、保存キャップを搭載した移動部材
は、前記キャリッジの移動方向とほぼ平行状に移動可能
で、且つ保存キャップが記録ヘッドのノズル部に対して
接離するように回動可能に支持されており、さらに、前
記移動部材は前記記録領域に近づく方向にバネ付勢され
ている。そして、前記待機位置に向かってキャリッジを
移動させる動きに連れて、前記移動部材を前記バネの付
勢力に抗して押し、このとき、移動部材は方向変換手段
としてのカム部材により回動させられ、当該記録ヘッド
のノズル部に向かって保存キャップが接近し、所定の待
機位置で記録ヘッドが停止した時点で、前記ノズル部に
保存キャップが完全に覆われるように同期させる構成が
公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成では、待機位置で停止したキャリッジに対して、前記
移動部材が付勢バネにより一方向に押圧されているだけ
であるから、その押圧方向と反対の方向に移動部材が移
動可能であるので、この種のインクジェット記録装置を
運搬するとき等、装置に外力が作用した場合や、前記キ
ャリッジから移動部材が離れる方向に装置を傾ける等し
た場合に、保存キャップが前記ノズル部から外れてしま
い、記録ヘッドのノズル部の乾燥防止や保全の作用を果
たせなくなるという問題があった。
【0004】本発明は、前記従来の問題を解決するため
になされたものであり、装置への外力に拘らず、前記記
録ヘッドのノズル部に保存キャップを被せた状態を保持
できるようにしたインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載した発明のインクジェット記録装置
は、インクを噴射する記録ヘッドを往復移動させて被記
録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記被記録媒体に対する記録領域外に設けられて、前記
記録ヘッドのノズル部のインクの乾燥を防止するための
保存キャップと、前記記録ヘッドもしくは記録ヘッドを
搭載したキャリッジの移動に伴って係合して前記保存キ
ャップを記録ヘッドのノズル部に対してキャッピィング
する方向に移動させる保存キャップ移動手段と、保存キ
ャップが前記ノズル部にキャッピィングしたとき、前記
保存キャップ移動手段が前記記録ヘッドもしくはキャリ
ッジに対して相対移動するのを規制する規制手段とを備
えたものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェット記録装置において、前記保存キ
ャップ移動手段は、前記キャリッジに設けた突起部にて
押されて、当該キャリッジの移動方向と略同一方向に移
動可能な移動部材と、この移動部材の移動に基づいて、
前記保存キャップを前記キャリッジの移動方向と略直交
する方向に移動させる方向変換手段とを備えたものであ
る。
【0007】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記規制手段は、前記方向変換手段により移動部
材が前記キャリッジの移動方向と略直交する方向に移動
するとき、前記突起部に押圧される移動部材に設けた被
押圧部が、キャリッジ側に設けた突起部と規制片との間
に嵌まって挟持されるように構成されているものであ
る。
【0008】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
2乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録
装置において、前記記録ヘッドのノズル部に被せられる
吸引キャップと、該吸引キャップを通して前記ノズルか
ら不良インクを吸引する吸引ポンプとからなり、前記記
録領域外に設けられた吸引手段に隣接して前記保存キャ
ップ及び保存キャップ移動手段が配置され、且つ保存キ
ャップ移動手段が吸引手段の方向に近づき移動すると
き、保存キャップが前記ノズル部から離れるように構成
されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用する
インクジェット記録装置2を備えたファクシミリ装置1
の斜視図、図2はファクシミリ装置1の概略側断面図、
図3はキャリッジの移動手段及びメインテナンス部を示
す概略平面図、図4はインクジェット記録装置の側面
図、図5はメインテナンス部の平面図、図6は要部の拡
大断面図である。
【0010】ファクシミリ装置1の本体ケースは、図1
及び図2に示すように、インクジェット記録装置2を収
納し、且つ画像を形成するための用紙Pを供給するため
の給紙カセット3を後側の上方から装着することのでき
る合成樹脂製のメイン下ケース1aと、該メイン下ケー
ス1aの上側を覆う合成樹脂製の上ケース1bとからな
る。上ケース1bは、その前後方向の中途部から左右両
外側に突出する筒軸部4(図2において片側のみ示す)
を中心にして大きく上下回動できるように、メイン下ケ
ース1aの側部のブラケットに枢着されている。
【0011】そして、一方の金属製のブラケットに一端
が係止され、コイル部が筒軸部4の外周に巻回され、他
端が上ケース1bにおける金属製のシャーシ等の適宜箇
所に係止された金属製の捩じりばね(図示せず)によ
り、上ケース1bの上面が前方向に向かうように付勢さ
れ、通常は、図示しないフックにより、上ケース1bは
その上面が上を向くように固定されている。
【0012】さらに、上ケース1bの上面の前寄り部位
には、原稿読取部としての原稿読取ユニット5が装着さ
れ、該原稿読取ユニット5の上側を、操作パネル部6に
て覆う。表面に各種ファンクションキーやテンキー等の
操作キー部6aと、前記操作キー部6aでの入力値や、
各種の指令用の文字(キャラクタ)が表示できる液晶パ
ネル等の表示部6bとを備えた操作パネル部6は、その
後部寄り部位の左右両側の枢支軸7を中心にして前側が
大きく上下回動できるように構成されている。また、上
ケース1bの上面の後部寄りには、前記操作パネル部6
の後端に隣接して、原稿載置部9が一体的に形成され、
該原稿載置部9には、搬送される原稿の左右両側縁を案
内するための左右一対の原稿ガイド体10,10が同期
して左右移動可能に装着されている。
【0013】なお、メイン下ケース1aの下面は金属板
等からなる底カバー板11にて塞がれ、メイン下ケース
1aの内部空間には、図示しないが、制御基板、電源基
板、電話回線を介して他の電話装置やファクシミリ装置
との間で会話やファクシミリデータの送受信を可能にす
るためのNCU(ネットワークコントロールユニット)
基板等が位置されている。さらに、メイン下ケース1a
の側部から外向きに突設した受け台12上に、他の電話
装置との会話を行うための送受話器(ハンドセット)8
が載置されている。発呼用のスピーカ(図示せず)は、
メイン下ケース1a内の右側面の後部側等に固定されて
いる。
【0014】図2に示すように、原稿読取ユニット5の
ユニットケース5aには、原稿載置部9の近傍に配置さ
れる原稿分離送りローラ28aと、横長の密着型イメー
ジセンサ(CIS)29と、その搬送上流側に配置され
る搬送ローラ対30と、搬送下流側に配置される搬送ロ
ーラ対31と、前記各ローラ28a,29,30を駆動
するための駆動モータと歯車列とがフレーム内に収納さ
れた原稿搬送系駆動ユニットとが備えられている。そし
て、枢支軸7を中心にして前側が大きく上下回動できる
ように構成された操作パネル部6の下面側には、前記ユ
ニットケース5aの上面を覆った状態のとき、前記原稿
分離送りローラ28aの上面に当接する分離パッド28
bと、前記密着型イメージセンサ29の上面に当接する
下面が白色に塗布される等した押圧板32とが備えられ
ており、操作パネル部6上面のキー操作等による原稿読
取り指令に応じて、原稿載置部9上の原稿は、前記原稿
分離送りローラ28a及び分離パッド28bを介して1
枚ずつ分離して送られ、原稿が前記押圧板32とCIS
29の上面との間を通過するとき、原稿の画像が読み取
られるように構成されている。
【0015】なお、前記給紙カセット3に積層された用
紙Pは、メイン下ケース1aの後部内に配置された図示
しないが従来から周知の構造の給紙機構としての間欠回
転する回転する給紙ローラと分離パッドとによって1枚
ずつ分離され、分離された用紙Pは、レジストローラ
(図示せず)の箇所にて一旦用紙の先端の位置を整え
て、搬送上流側ローラ33にて記録ヘッド14の下方に
給送され、搬送下流側の上下対の搬送ローラ対34にて
挟持搬送される途次、印字指令に応じてインク滴を用紙
Pの上面に吐出して画像を記録し、その後、排紙トレイ
27の箇所に排出されるように構成されている。
【0016】図2、図3、図4及び図5に示すように、
インクジェット記録装置2におけるキャリッジ18はそ
の下部が左右長手のシャーシフレーム16に装架された
丸軸状のガイド軸17に軸支され、シャーシフレーム1
6の縦案内片16aに上部が摺接して左右移動可能に構
成されている。そして、このキャリッジ18にカラーイ
ンクジェット式の記録ヘッド14がそのノズル部15を
下向きにして装着されている。カラー記録を実行するた
めの記録ヘッド14は、シアン、イエロー、マゼンタ、
ブラックの各色のインクを吐出するための4つのノズル
部を有し、この各記録ヘッド14に対して供給するイン
クが収納された各色毎のカートリッジ19がキャリッジ
18にそれぞれ着脱可能に装着される。
【0017】キャリッジ18の送り機構は、前記ガイド
軸17と平行に延びる無端帯としてのタイミングベルト
20が、シャーシフレーム16の一側寄りに配置された
従動プーリ21と正逆回転可能なステッピングモータ等
のキャリッジ駆動モータ22の出力軸に固定された駆動
プーリ23とに巻掛けられ、タイミングベルト20の一
箇所を前記キャリッジ18に連結することにより、当該
キャリッジ18はガイド軸17と平行に往復移動可能と
なるように構成されている。
【0018】次に、メインテナンス部29と、待機位置
における保存手段35との構成の詳細について、図3、
図5〜図8を参照しながら説明すると、例えば図3に示
す実施例において、キャリッジ18が右方向へ移動する
ことにより記録領域から外れるものとし、左右長手のシ
ャーシフレーム16の右端部位に、メインテナンス部2
9と保存手段35とを集合させて配置するため、フレー
ム支持片16b,16cに対して図5の平面視図に示す
ような合成樹脂製の集合ケース36をビス44にて固定
する。集合ケース36の左端側には、記録ヘッド14の
ノズル部の表面に付着したインク滴を払拭するためのノ
ズル払拭装置(ワイパ装置)37が配置され、その右側
に隣接して記録ヘッド14のインクの不吐出もしくは吐
出不良を回復させるためのパージ装置(ノズル吸引装
置)38が配置され、その右側〔パージ装置38からさ
らに記録領域の反対側の待機位置(ホームポジショ
ン)〕には、記録ヘッド14のノズル部15の数(実施
例では4つ)と同じ数の保存キャップ39を備えた保存
手段35が配置されている。
【0019】即ち、前記各保存キャップ39を支持する
保存キャップ移動手段としての合成樹脂製の枠状の移動
部材40が、集合ケース36に一体的に形成され、キャ
リッジ18の移動方向と平行状に形成された丸軸41に
沿って移動可能且つその軸線回りに回動可能に装着され
ている。前記軟質ゴム製の各保存キャップ39を支持す
る支持体42が移動部材40の枠内で上向き抜け不能且
つ上下動可能に装着され、付勢バネ43を介して上向き
に付勢されている(図6参照)。
【0020】そして、枠状の移動部材40における回動
基端部40aには、上向きに被押圧部45を一体的に突
出形成する一方(図8、図11(a)〜図11(d)参
照)、キャリッジ18の下面側には、図6及び図11
(a)〜図11(d)に示すように、突起部46と規制
片47とを横向きで、且つ段違い状にて被押圧部45に
向かうように二股状に突設してあり、突起部46と規制
片47との隙間間隔L1は被押圧部45の幅寸法と略等
しく形成され、後述の待機位置では被押圧部45の前後
縁を突起部46と規制片47とで挟持される構成となっ
ている。
【0021】キャリッジ18を待機位置(ホームポジシ
ョン)方向(矢印A方向)移動させるとき、押圧部46
にて被押圧部45を押すなど係合させて、移動部材40
を丸軸41に沿って摺動移動させる。このとき、当該移
動部材40における回動基端部40aの下面側に下向き
に突設する摺動片48と対峙するように、集合ケース3
6の箇所には方向変換手段としてのカム板49を設け
る。このカム板49の形状は、矢印A方向への移動部材
40の移動に基づいて、前記保存キャップ39を前記キ
ャリッジ18の移動方向と略直交する方向に移動させ
て、前記待機位置では、各保存キャップ39が前記各ノ
ズル部15を下側から覆ってキャッピィングするように
形成されている(図6の二点鎖線状態参照)。
【0022】また、集合ケース36と移動部材40との
間に付勢手段としての引張バネ50が装架されており、
矢印A方向への移動部材40の移動量が増大するにつれ
て、反矢印A方向への復帰力が増大するように付勢され
ている。キャリッジ18における突起部46にて被押圧
部45を矢印A方向に押し始めるときには(図8の状態
参照)、図11(a)及び図11(b)に示すごとく、
規制片47は被押圧部45に干渉しない。
【0023】図10に示すように、さらに、カム板49
に沿って摺動片48上側に移動すると、移動部材40が
上向き回動し、各保存キャップ39を前記キャリッジ1
8の移動方向と略直交する方向に移動させ、図6の二点
鎖線で示すキャッピィング状態では、図11(c)及び
図11(d)に示すごとく、規制手段としての規制片4
7と前押圧部46との間に被押圧部45が嵌まり込む。
これにより、当該待機位置にてキャリッジ18が停止し
ている限り、被押圧部45、ひいては移動部材40と、
キャリッジ18ひいては各記録ヘッド14のノズル部1
5との相対的な移動が規制され、ずれ動くことが無くな
る。従って、ファクシミリ装置1を運搬するとき等で傾
いても、前記各ノズル部15から保存キャップ39が外
れることが無くなるのである。
【0024】なお、上記の説明から理解できるように、
前記待機位置から反矢印A方向にリターンして、記録領
域に戻るときには、前記各ノズル部15から保存キャッ
プ39が外れるように、引張ばね50の付勢力にて移動
部材40を回動しつつ元の姿勢に戻す。また、この引張
ばね50は、摺動片48がカム板49を常時押圧する方
向にも付勢されているので、前記丸軸41の軸線回りに
移動部材40がふらつくこともないのである。
【0025】次に、ノズル払拭装置(ワイパ装置)37
及び吸引手段としてのパージ装置38の構成について説
明する。記録ヘッド14は、その使用中にノズル部15
内に気泡が発生したり、吐出面にインクの液滴が付着す
ることにより、吐出不良を起すことがあるので、これを
解消して良好な吐出状態に回復させるため、パージ装置
38では、記録ヘッド14のノズル部15を吸引キャッ
プ53にて覆い、その状態で、吸引ポンプ54が発生さ
せる負圧により記録ヘッド14内の不良インクを吸引す
る。また、記録ヘッド14あるいはインクカートリッジ
19を交換した際にも作動され、カートリッジ19内の
インクが記録ヘッド14のノズル部15まで吸い出され
円滑に供給されるように機能する。吸引された不良イン
クは、図示しない貯留部に送られる。
【0026】パージ装置38の構成についてさらに詳述
すると、図5〜図10に示すごとく、集合ケース36の
一側部(記録領域外にであって近い側)に、吸引キャッ
プ53が収納された昇降部材55が昇降動可能に装着さ
れている(図9参照)。吸引キャップ53と吸引ポンプ
54とは吸引チューブ61にて接続されている。図示し
ないが、被記録媒体である用紙Pの搬送のためのライン
フイードモータを駆動源とし、駆動力切換手段を介して
回転されるギヤ57によりカム体56が駆動される。こ
のカム体56の一側面に形成された吸引昇降カム溝58
に前記昇降部材55の足下端の摺動部55aが嵌合する
一方、同じくカム体56の他側面と対峙して配置された
吸引ポンプ54の2つのピストンロッドの下端係合部6
2a,63aは、前記カム体56の他側面に形成された
2つのポンプカム溝59,60にそれぞれ嵌合し、カム
体56が一回転する間に、昇降部材55が上昇して吸引
キャップ53が記録ヘッド14のノズル部15に密接し
て、吸引ポンプ54の負圧にてインクの吸引を実行した
後、吸引キャップ53が離れるように昇降部材55が下
降する。
【0027】ノズル払拭装置37は、前記パージ装置3
8に隣接し、且つ記録領域外にであって近い側の集合ケ
ース36内に配置され、軟質ゴム、軟質合成樹脂材等の
弾性体からなる薄板状のワイパー体64を支持するワイ
パー昇降部材65の下端係合部65aは、前記カム体5
6の片面のワイパーカム溝66に嵌合し、カム体56が
一回転する間に前記吸引キャップ53による所定のメイ
ンテナンス動作に同期して記録ヘッド14のノズル部1
5をワイパー体64で払拭する動作と昇降動作とを実行
するものである。なお、インク吸引作業とワイパー作業
とは、記録ヘッド14の複数のノズル部15について、
1箇所ずつ行われる。
【0028】この場合、図7に示すように、集合ケース
36に配置されたロックレバー68は、その回動中心部
68aの回りに回動自在であり、ロックレバー68の凸
部68bが前記カム体56の外周カム面67(図9参
照)に摺動するように、バネ69にて付勢されており、
前記キャリッジ18がノズル部15の配置間隔毎に停止
するとき、前記カム体56の所定の回転位相で、当該キ
ャリッジ18の下面に形成された凹溝状の係合部18a
(図6、図7参照)にロックレバー68の先端部68c
が嵌まり係合して、キャリッジ18が移動しないように
規制されている。
【0029】上記のように、前記記録領域外に設けられ
たノズル払拭装置37及び吸引手段としてのパージ装置
38に隣接して、ノズル部保護手段としての前記保存キ
ャップ39及び保存キャップ移動手段としての移動部材
40が配置されていると、長期間インクジェット記録装
置2を使用しなかったとき、各ノズル部15にインクが
詰まる等してインク吐出不良が発生していても、記録作
業の開始のためキャリッジ18を少しだけ移動させるだ
けで、前記待機位置に隣接する吸引箇所に記録ヘッドを
記録領域方向に、各ノズル部15の間隔毎に間欠移動さ
せて、各ノズル部15のインク吐出不良のメインテナン
スを実行でき、迅速に記録作業に移行できるという効果
を奏する。
【0030】また、移動部材40が吸引手段の方向に近
づき移動するとき、自動的に各保存キャップ39が各ノ
ズル部15から離れるように構成されているので、キャ
リッジ18を記録領域方向に移動させるのに、ロック解
除のための余分の部品も必要がなく構成が簡単になると
いう効果を奏するものである。なお、本発明に係るファ
クシミリ装置1は、操作パネル部6における各種キー操
作に応じて入力される使用者からの各種指令に応じて、
各種処理動作の設定、原稿読取ユニット5による原稿画
像の読み取り、原稿画像の送信データ化、送信データの
符号化、電話回線等の通信回線を介して他のファクシミ
リ装置に送信するファクシミリデータの送受信、受信デ
ータの復号化、復号化したファクシミリデータの記録ユ
ニットでの用紙Pへの記録を実行するという通常のファ
クシミリ機能の他、原稿読取ユニット5のCIS(密着
型イメージセンサ)34による原稿読取りと記録部の各
ユニットによる用紙Pへカラー画像形成するというコピ
ー(複写)処理機能、図示しないパーソナルコンピュー
タ等の外部装置からプリンタケーブルまたは赤外線等の
無線を介して伝送されたプリントデータを受けて、その
データに応じて用紙Pにカラー画像を形成するプリンタ
処理機能、前記原稿読取ユニット5を使って読み取った
画像データを前記外部装置へ送信するというスキャナ処
理機能をも備えている。
【0031】本発明は、インクジェット式の記録ヘッド
を備えたプリンタにも適用できることはいうまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
した発明の構成によれば、記録ヘッドもしくは記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジの移動に伴って保存キャップ移
動手段と係合して保存キャップを記録ヘッドのノズル部
に対してキャッピィングする方向に移動させるので、キ
ャリッジの移動と保存キャップの記録ヘッド方向への移
動の開始とが確実に同期して行われ、キャリッジと保存
キャップの動作のタイミングを正確にすることができ
る。そして、保存キャップによるノズル部へのキャッピ
ィングのために別途の駆動源を必要としないので装置の
構成を簡素化し、且つコスト低減に寄与できるという効
果を奏する。さらに、規制手段により、保存キャップが
前記ノズル部にキャッピィングしたとき、前記保存キャ
ップ移動手段が前記記録ヘッドもしくはキャリッジに対
して相対移動するのを規制するので、インクジェット記
録装置を運搬する等して揺り動かしても、前記各ノズル
部に対して保存キャップがずれ移動せず、ノズル部の乾
燥防止、保護を確実に行えるという効果を奏する。
【0033】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記キャリッジに設けた突起部にて移動部材が押されて、
移動部材とキャリッジとが略同一方向に移動すると共
に、方向変換手段により前記保存キャップを前記キャリ
ッジの移動方向と略直交する方向に移動させて、保存キ
ャップがノズル部を覆うように移動するので、キャリッ
ジの移動と保存キャップのキャッピィング動作とのタイ
ミングが正確にでき、迅速且つ確実なキャッピィングを
実行することができるという効果を奏する。
【0034】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記規制手段は、前記方向変換手段により移動部
材が前記キャリッジの移動方向と略直交する方向に移動
するとき、前記突起部に押圧される移動部材に設けた被
押圧部が、キャリッジ側に設けた突起部と規制片との間
に嵌まって挟持されるように構成されているものである
から、前記キャリッジの移動と移動部材のキャッピィン
グ動作とのタイミングだけで、被押圧部が突起部と規制
片との間に嵌まって、保存キャップがノズル部を覆って
いる状態を保持するように移動部材の移動を阻止でき、
キャッピィング効果を失うことがない。また、キャリッ
ジ側に突起部と規制片とを設けるだけの構成であるから
構造が至極簡単で製造コストも高くならないという効果
を奏する。
【0035】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
2乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録
装置において、前記保存キャップ及び保存キャップ移動
手段が、前記記録ヘッドのノズル部に被せられる吸引キ
ャップと、該吸引キャップを通して前記ノズルから不良
インクを吸引する吸引ポンプとからなり、前記記録領域
外に設けられた吸引手段に隣接して配置されていると、
長期間インクジェット記録装置を使用しなかったとき、
各ノズル部にインクが詰まる等してインク吐出不良が発
生していても、記録作業の開始のためキャリッジを少し
だけ移動させるだけで、前記待機位置に隣接する吸引箇
所に記録ヘッドを記録領域方向に、各ノズル部の間隔毎
に間欠移動させて、各ノズル部のインク吐出不良のメイ
ンテナンスを実行でき、迅速に記録作業に移行できると
いう効果を奏する。
【0036】そして、保存キャップ移動手段が吸引手段
の方向に近づき移動するとき、保存キャップが前記ノズ
ル部から離れるように構成されていれば、キャリッジを
記録領域方向に移動させるのに、吸引キャップを外すロ
ック解除のための余分の部品も必要がなく、構成が簡単
になるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の斜視図である。
【図2】ファクシミリ装置の概略側断面図である。
【図3】インクジェット記録装置の概略平面図である。
【図4】インクジェット記録装置の側断面図である。
【図5】メインテナンス部及び保存手段の平面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線矢視一部切欠き側面図である。
【図7】図5のVII −VII 線矢視一部切欠き側面図であ
る。
【図8】図5の VIII −VIII矢視図である。
【図9】カム体とノズル払拭装置、吸引手段、吸引ポン
プとの係合関係を示す要部断面図である。
【図10】移動部材が移動規制された状態を示すため
の、図8と同じ方向から見た一部切欠き図である。
【図11】(a)はキャリッジが待機位置に接近したと
きの、突起部と被押圧部と規制片との関係を示す作用説
明図、(b)は図11(a)のXIb−XIb線矢視図、
(c)は保存キャップによるキャッピィング完了位置で
の、突起部と被押圧部と規制片との関係を示す作用説明
図、(d)は図11(c)のXId−XId線矢視図であ
る。
【符号の説明】
2 インクジェット記録装置 18 キャリッジ 14 記録ヘッド 15 ノズル部 35 保存手段 36 集合ケース 39 保存キャップ 40 移動部材 40a 回動基端部 41 丸軸 42 支持体 45 被押圧部 46 突起部 47 規制片 48 摺動片 49 カム板 50 引張バネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射する記録ヘッドを往復移動
    させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置
    において、 前記被記録媒体に対する記録領域外に設けられて、前記
    記録ヘッドのノズル部のインクの乾燥を防止するための
    保存キャップと、 前記記録ヘッドもしくは記録ヘッドを搭載したキャリッ
    ジの移動に伴って係合して前記保存キャップを記録ヘッ
    ドのノズル部に対してキャッピィングする方向に移動さ
    せる保存キャップ移動手段と、 保存キャップが前記ノズル部にキャッピィングしたと
    き、前記保存キャップ移動手段が前記記録ヘッドもしく
    はキャリッジに対して相対移動するのを規制する規制手
    段とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記保存キャップ移動手段は、前記キャ
    リッジに設けた突起部にて押されて、当該キャリッジの
    移動方向と略同一方向に移動可能な移動部材と、 この移動部材の移動に基づいて、前記保存キャップを前
    記キャリッジの移動方向と略直交する方向に移動させる
    方向変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記方向変換手段によ
    り移動部材が前記キャリッジの移動方向と略直交する方
    向に移動するとき、前記突起部に押圧される移動部材に
    設けた被押圧部が、キャリッジ側に設けた突起部と規制
    片との間に嵌まって挟持されるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドのノズル部に被せられる
    吸引キャップと、該吸引キャップを通して前記ノズルか
    ら不良インクを吸引する吸引ポンプとからなり、前記記
    録領域外に設けられた吸引手段に隣接して前記保存キャ
    ップ及び保存キャップ移動手段が配置され、且つ保存キ
    ャップ移動手段が吸引手段の方向に近づき移動すると
    き、保存キャップが前記ノズル部から離れるように構成
    されていることを特徴とする請求項2乃至請求項3のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP20625998A 1998-07-22 1998-07-22 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP4174635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20625998A JP4174635B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20625998A JP4174635B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000037887A true JP2000037887A (ja) 2000-02-08
JP4174635B2 JP4174635B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=16520380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20625998A Expired - Fee Related JP4174635B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4174635B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007455A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006315268A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2014121801A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び液体噴射方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007455A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4689199B2 (ja) * 2004-06-23 2011-05-25 株式会社リコー 画像形成装置
JP2006315268A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2014121801A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び液体噴射方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4174635B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8348403B2 (en) Image forming apparatus
US7178909B2 (en) Ink cartridge for printer or the like and ink cartridge positioning and locking mechanism
US6690494B1 (en) Tension adjustable mechanism for reciprocatingly moving print/read head device
JP3858998B2 (ja) 画像形成装置
JP2004122439A (ja) キャリッジ及び画像形成装置
JP3970097B2 (ja) 記録装置
JPH0563932A (ja) フアクシミリ装置
JP3767568B2 (ja) 画像形成装置
US7782504B2 (en) Image reading/recording apparatus
JP2007090592A (ja) 画像記録装置
US7607663B2 (en) Recording medium transport device and image forming apparatus
JP3931981B2 (ja) 画像形成装置
JP4174635B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000062199A (ja) インクジェット記録装置
JP2003053999A (ja) 画像形成装置
JP3674325B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2003053947A (ja) 画像形成装置
JP2000062200A (ja) メインテナンスユニットの取付け装置
JP3514126B2 (ja) 画像形成装置
JP3420513B2 (ja) シート搬送装置と該装置を備えた画像読取記録装置
JP4157992B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0918642A (ja) 画像情報処理装置
JP4600465B2 (ja) キャリッジ及び画像形成装置
JP2000032193A (ja) 画像形成装置
JP2000272765A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080723

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees