JP2006315268A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパーを搭載したスライダを位置規制するためのカム面に水平部を設けなくてもスライダを安定した姿勢で所定の高さ位置に保持可能とすることで、装置本体の幅方向寸法を短縮でき、記録ヘッドに対するワイパーの進入量も高精度で実現できるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】スライダ7にキャリッジ6の移動方向と交差する方向に回動可能なロックレバー16を設け、スライダがワイピング位置に移動してきたときにロックレバーを装置本体側13dと係止させることによりスライダをワイピング位置に停止させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録ヘッドから被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
記録ヘッドから記録用紙等の被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置においては、微細な吐出口からインクを吐出して記録を行うことから、吐出口近傍におけるインクの蒸発によるインクの増粘や固着、吐出口面へのインクや紙粉等のごみの付着などに起因する吐出不良が発生することがある。そのため、インクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口面を拭き取り清掃するワイピング手段や、記録ヘッドをキャッピングした状態で吐出口からインクを吸引することで吐出口内のインクをリフレッシュする吸引回復手段などを有する回復機構部を設け、所定のタイミングで回復動作を行うことでインク吐出性能を維持回復することが行われている。
回復機構部は、インクを吐出して記録する記録ヘッドの目詰まり等を解消することで記録品位を正常な状態に維持回復するためのものである。この回復機構部には、吐出口からインクを吸引又は吐出させるためのポンプ手段、キャップを当接させて吐出口を覆うキャッピング手段、ワイパーを摺擦させて吐出口面を拭掃するワイピング手段などが設けられている。この回復機構部の従来構成として、記録ヘッドを搭載したキャリッジの動きに連動して所定範囲だけで移動可能なスライダを設け、このスライダにキャップ及びワイパーを搭載したものが提案されている。
図10は従来のインクジェット記録装置におけるスライダで構成された回復機構部を示す斜視図である。図10において、スライダ7の上にはキャップ1A、1Bとともにワイパー8、9が搭載されており、スライダ7は装置本体のベース部13に設けられたスライダカム13a、13bに沿って移動可能である。従って、ワイパー8、9及びキャップ1A、Bはスライダ7とともに、スライダカム13a、13bのカム面に沿って移動することで上下方向の位置も規制され、所定のキャッピング位置やワイピング位置などを取るように制御される。また、スライダ7には、ワイピング動作時にベース部13に係止することでスライダを固定させるロックレバー4が設けられている。
図11は図10のスライダ7がキャリッジの移動に追従して回復機構部のキャッピング位置まで進入したときの状態を示す一部破断正面図である。図12はキャリッジが記録領域へ向けて反転移動することでスライダ7がワイピング位置に保持されるときの状態を示す一部破断正面図である。図11において、記録ヘッド5及びキャリッジ6からなる記録機構部が回復機構部へ進入してくると、キャリッジ6の右側面がスライダ7の突き当て部7aに当接する。スライダ7の両側面の合計4箇所に突出部(又は軸部)7bが設けられており、これらの突出部は装置本体側のベース部13に設けられたスライダカム13a、13bの上面(カム面)に当接している。
キャリッジ6が突き当て部7aに当接してさらに進入すると、スライダ7はキャリッジの動きに連動(追従)してスライダカム13a、13bに沿って移動し、徐々に上昇していく。そして、図11のキャッピング位置まで移動してくると、キャップ1A、1Bが記録ヘッド5A、5Bの吐出口面51に密着させられ、吐出口を密封するキャッピング状態になる。キャリッジがキャッピング位置から更に進入方向へ若干すると、ロックレバー4の先端部に設けられたフック部4bが装置本体13側のロックレバーカム13cを乗り越えて図示右側へ移動し、ロックレバーカムに係止される。
ロックレバー4は、ベース部13との間に張架された引っ張りスプリング(戻しばね)4dにより図示左向きに付勢されている。ロックレバー4にはスライダ挿入部4cが設けられており、スライダ7の4本の突出部3bのうちの図示左側の1本の先端部がスライダ挿入部に挿入されている。スライダ7が記録領域へ向けて反転移動することで、この1本の突出部7bがスライダ挿入部4cの左側端面に当接することでスライダ7は図12のワイピング位置に保持(ロック又は停止)される。
記録機構部が記録領域へ向けてさらに移動すると、記録機構部は停止したスライダから離間していく。スライダの記録領域側の端部にはブレード状のゴム状弾性体からなるワイパー8、9が取り付けられている。また、スライダ7は、上記ワイピング位置では、各ワイパー8、9が記録ヘッド5A、5Bの吐出口面51に対して好適な量だけ進入(オーバーラップ)する高さ位置に停止されている。そこで、キャリッジ6がさらに記録領域へ向けて移動すると、各記録ヘッドの吐出口面が各ワイパーと摺擦し、吐出口面を拭掃するワイピング動作が行われる。
ワイピングを終えて記録機構部がさらに記録領域へ向けて移動すると、キャリッジ6のロックレバー解除部(不図示)がロックレバー4のキャリッジ当接部4aに当接してこれを押圧する。このロックレバー解除部はキャリッジ6の図示右端部に形成された突出部又は段差部等からなり、その高さ位置は、スライダ7及びロックレバー4が最下位置になるキャリッジが進入してくるときにはキャリッジ当接部4aと接触せず、スライダ7及びロックレバー4がある程度上昇したワイピング位置にあるときにはキャリッジ当接部と接触するように位置に選定されている。
こうして、不図示のロックレバー解除部がキャリッジ当接部4aに当接することにより、ロックレバー4はスライダ挿入部4cに挿入された突出部7bを中心に図示反時計回りに回動する。これによって、フック部4bがロックレバーカム13cから離脱しスライダのロックが解除される。ロックを解除されたスライダは、ベース部13との間に張架されたスライダばね15によって当初のワイパー退避位置(下降位置)へ戻される。以上の構成によれば、キャリッジの移動を利用してスライダをカム面に沿って追従移動させることで、駆動源を必要とせずにキャッピング動作及びワイピング動作を行うことができるため、部品点数が少なく簡単な構成で低価格の回復機構部を備えたインクジェット記録装置が得られる。以上のような回復機構部を有するインクジェット記録装置は特許文献1に開示されている。
特開2004−90550
しかしながら、上記のインクジェット記録装置においては、スライダ7のワイピング位置はロックレバー4によって規制されるが、この従来のロックレバーによる係止手段には次のような技術的課題があった。すなわち、上記の従来の係止手段は、スライダに連結されたロックレバーを装置本体の回復機構部の奥に形成されたロックレバーカム13cに係止させ、スライダをキャリッジ移動方向でのみ位置規制するように構成されている。このため、スライダカム13a、13bには、ワイピング動作時のキャリッジ移動に対応する長さの水平部13fを設けることが必要になる。
また、ロックレバー4はスライダの4本の突出部(軸部)7bのうちの1本のみと連結されているため、スライダの姿勢が不安定になりやすい。そこで、スライダの姿勢を安定させるためには、4本の突出部が水平部13fに位置している状態でロックレバーをロックレバーカム13cに係止させることが必要となる。このようにスライダカム13a、13bに水平部13fが必要なことから、スライダカムの全長が長くなり、装置本体の幅方向寸法が大きくなっていた。
また、適正なワイピング動作のためには記録ヘッド5の吐出口面に対するワイパー8、9の進入量(オーバーラップ量)が適切であることが必要である。しかるに、上記従来の構成では、ワイパーの高さ方向位置を決定する要因が、装置本体のロックレバーカム13cの高さ、スライダカム13a、13bの水平部13fの高さ、ロックレバー4の形状寸法、及びスライダの4本の突出部7bの位置などと多く存在する。そのため、ワイパーの進入量は、これらの部品の製造誤差に影響されてかなり大きく変動することがあり、適切な量に維持することが困難であった。つまり、適切な進入量を安定して確保するために、各部品に対して大幅な製造精度の向上が要請されていた。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ワイパーを搭載したスライダを位置規制するためのカム面に水平部を設けなくてもスライダを安定した姿勢で所定の高さ位置に保持できることから、装置本体の幅方向寸法を短縮することができ、かつ、スライダの高さ位置を係止手段のみで規制可能とすることにより、記録ヘッドに対するワイパーの進入量を高精度で実現できるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、インクを吐出して被記録材に記録を行う記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、記録ヘッドを拭掃するためのワイパーを搭載し所定範囲内で前記キャリッジの移動に追従して移動可能なスライダと、前記ワイパーによる前記記録ヘッドの拭掃が可能なワイピング位置に前記スライダを係止するための係止手段と、を備えたインクジェット記録装置において、前記係止手段は、前記記録ヘッドを拭掃するために前記スライダが前記ワイピング位置に移動してきたときに装置本体側と係止することにより、該スライダをワイピング位置に停止させることを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、スライダがワイピング位置に移動してきたときに装置本体側と係止する係止手段によってスライダをワイピング位置に停止させるので、ワイパーを搭載したスライダを位置規制するためのカム面に水平部を設けなくてもスライダを安定した姿勢で所定の高さ位置に保持できることから、装置本体の幅方向寸法を短縮することができ、かつ、スライダの高さ位置を係止手段のみで規制可能とすることにより、記録ヘッドに対するワイパーの進入量を高精度で実現することができるインクジェット記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。また、同様の複数の部品又は部位を同一番号に記号を付して示す場合に全部もしくは任意のものを指すときは記号を省いて番号のみで示す。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態を示す斜視図である。図1において、図示のインクジェット記録装置は、給紙部101と、搬送部102と、記録機構部(走査ユニット)103と、回復機構部(クリーニング機構部)104と、を備えている。給紙部は記録用紙等の被記録材を装置本体内へ供給する。搬送部は装置本体内を通して被記録材を搬送する。記録機構部は画像情報に基づいて被記録材に画像を記録する。回復機構部は記録される画像品位を保持するために記録ヘッドのインク吐出性能を維持回復するものである。
給紙部101に積載された被記録材は、給紙モータで駆動される給紙ローラによって1枚ずつ分離されて送り出され搬送部102へ給送される。搬送部102に給送されてくる被記録材は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ121及びピンチローラ122によって記録部を通して搬送される。記録部では、記録機構部(走査ユニット)103によって被記録材に対する記録が行われる。主走査方向に移動するキャリッジ6に搭載された記録ヘッド5を画像情報に基づいて駆動し、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させることにより記録が行われる。記録された被記録材は、搬送ローラ121と同期駆動される排紙ローラ123及びこれに押圧される拍車によって装置本体外へ排出される。
記録機構部103は、主走査方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ6と、キャリッジに搭載された記録カートリッジ3A、3Bを備えている。キャリッジ6は装置本体に設置されたガイドシャフト及びガイドレールに沿って往復移動可能に案内支持されており、キャリッジモータによりキャリッジベルト124を介して往復駆動される。記録機構部103の移動は、キャリッジ6に搭載されたエンコーダセンサと装置本体側に張架されたエンコーダスケール125によって、位置及び速度を検知することにより制御される。キャリッジ6の移動(主走査)に同期して行われる記録ヘッド5の記録動作と被記録材の所定ピッチごとの搬送(副走査)とを繰り返すことにより被記録材全体の記録が行われる。
回復機構部104は記録ヘッド5の吐出口の目詰まり等を解消することで記録画像の品位を正常な状態に維持回復するためのものである。この回復機構部は、吐出口を覆うためのキャッピング手段、吐出口からインクを吸引するためのポンプ等の吸引手段、吐出口面を拭掃するためのワイピング手段などを備えている。本実施形態の回復機構部104は、図4に示すような、キャリッジ6が回復機構部に移動してきたときにキャリッジと共に所定範囲にわたって移動可能なスライダ7を備えている。そして、キャッピング手段のキャップ1A、1B及びワイピング手段のワイパー8、9はスライダ7に搭載されている。このスライダ7の詳細については後述する。
図2は図1中の記録機構部103を前方から見た斜視図であり、図3は図2の記録機構部を下方から見た斜視図である。図2及び図3において、キャリッジ6上に複数(2個)の記録カートリッジ3A、3Bが搭載されており、各記録カートリッジは記録ヘッドとインクタンクとを一体化したインクカートリッジで構成されている。カラー用の記録カートリッジ3Aには、複数色のインクを用いて記録する記録ヘッド5Aが設けられている。一方、1色用の記録カートリッジ3Bには、1色(例えばブラック)のインクで記録する記録ヘッド5Bが設けられている。記録ヘッド5Aの吐出口面51には、例えばシアン、マゼンタ及びイエローの3色の吐出口列52が形成されている。記録ヘッド5Bの吐出口面51には、ブラック等の1色の吐出口列52が形成されている。
図4は本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態における回復機構部の斜視図である。回復機構部104は記録ヘッド5の吐出口の目詰まり等を解消することで記録画像の品位を正常な状態に維持回復するためのものである。図4において、記録ヘッド5A、5Bの吐出口を覆うためのキャップ1A、1Bを有するキャッピング手段と、各記録ヘッドの吐出口面51を拭掃するためのワイパー8、9がスライダ7に搭載されている。スライダ7は、記録機構部103が回復機構部104へ進入してきたとき、所定範囲にわたって追従して移動できるように装着されており、装置本体のベース部13に設けられたスライダカム13a、13bのカム面に沿って移動することでキャリッジ移動方向の各位置(キャッピング位置、ワイピング位置、ワイパー退避位置など)において所定の高さ位置を取るように制御される。なお、キャップ1はポンプ等の吸引手段に接続されており、キャッピングした記録ヘッドの吐出口からインクを吸引することで、吐出口内のインクをリフレッシュする吸引回復動作も可能である。
図5は記録機構部が回復機構部へ進入してスライダが追従移動する状態を示す一部破断正面図である。図6は図5中の線6−6に沿って見た一部破断側面図である。図7はスライダがキャッピング位置にあるときの回復機構部の一部破断正面図である。図8はスライダがワイピング位置にあるときの回復機構部の一部破断正面図である。図9はスライダがワイパー退避位置にあるときの回復機構部の一部破断正面図である。
次に本実施形態の回復機構部104について説明する。図4〜図9において、2個の記録ヘッド5A、5Bのそれぞれの吐出口面51をキャッピングするためのキャップ1A、1Bは、キャップホルダ2A、2Bに保持されている。各キャップホルダは2箇所の爪部によりスライダ7に取り付けられている。各キャップホルダとスライダ7との間にはキャップばねが装着されており、キャップ及びキャップホルダはキャップばねにより上向きに付勢されている。キャップ1A、1Bはキャリッジ移動方向に所定間隔をおいて配置されており、一方のワイパー8は両キャップ間に配置され、他方のワイパー9は図示左端部(記録領域側の端部)に配置されている。
各キャップ1A、1Bの内部は、不図示のチューブを通して、負圧発生手段である不図示の吸引ポンプに接続されている。キャップで記録ヘッドをキャッピングした状態で吸引ポンプを作動させることによりキャップ内に負圧を発生させ、この負圧によって記録ヘッドの吐出口からインクを吸引することができる。このような吸引動作で記録ヘッドのインク流路内のインク中の気泡や固着インク等を排出することで、記録ヘッドのインク吐出性能を維持回復することができる。
スライダ7の両側側面の合計4箇所には横方向へ突出した棒状の突出部(又は軸部)7bが設けられている。4箇所の突出部7bは、ベース部13に設けられたスライダカム13a、13bのカム面(上面)に当接している。また、スライダ7は、ベース部13との間に張架されたスライダばね(引っ張りばね)15によって、記録領域へ向けて斜め下方へ付勢されている。従って、スライダ7は、スライダばね15により、各突出部7bをスライダカム13a、13bのカム面に当接させた状態で移動可能に装着されている。スライダ7の図示右側端部には、進入してきたキャリッジ6の側面が当接可能な突き当て部7aが設けられている。
図4〜図9において、スライダ7上の記録領域側端部の搬送方向下流側の部位には、スライダをワイピング位置にロック(停止)させるように動作する係止手段が設けられている。この係止手段は、後述するように、記録ヘッドを拭掃するためにスライダがワイピング位置(図8)に移動してきたときに装置本体側と係止することにより、スライダをワイピング位置に位置規制するように作用するものである。この係止手段は、キャリッジ移動方向と交差する方向(搬送方向)の略鉛直面内で図6中の矢印T方向に回動可能なロックレバー16で構成されている。このロックレバー16は、その中間部で支持軸16eにより軸支されている。また、このロックレバー16は、支持軸16eとの間でラジアル方向もしくはスラスト方向にばね付勢されることで所定の摩擦力をもって回動可能に軸支されており、所定値以上の外力トルクが作用しない限り、外力等によって変位させられた回動位置に保持される。
装置本体のベース部13には、ロックレバー16が略垂直になったときにその下端部16aが係止可能なロック面13dが設けられている。また、キャリッジ6の下部には、記録機構部103が回復機構部104へ進入移動するときにロックレバー16の上端部16bに当接することでロックレバーを図6中の反時計回りに回動させ、下端部16aをロック面13dに係止(ロック)させるための当接部(不図示)が設けられている。さらに、キャリッジ6の下部には、記録機構部103が記録領域へ向けて移動するときにロックポジション(略垂直姿勢)にあるロックレバーの上端部16bに当接することでロックレバーを図6中の時計回りに回動させ、下端部16aをロック面13dから離脱させるためのロック解除用の突起部67が設けられている。
次に図4〜図9を参照して、回復機構部104の動作について説明する。図4〜図9において、キャリッジ6に記録ヘッド5を搭載した走査ユニットである記録機構部103が記録領域外へ移動して回復機構部104へ進入してくると、キャリッジ6の側面部がスライダ7の突き当て部7aに当接する。すると、スライダ7は記録機構部103に追従して進入方向(図示右方向)へ移動する。スライダ7は、進入方向への移動に伴い、スライダカム13a、13bのカム面に沿って上昇していく。スライダ7が進入して図7に示すような最上位置(キャッピング位置)まで到達すると、スライダ上のキャップ1A、1Bが記録ヘッド5A、5Bの吐出口面51に圧接され、吐出口を覆うキャッピング状態となる。
なお、記録動作中など、記録機構部103が回復機構部104の領域へ移動してこない状態では、ロックレバー16は図6に示す垂直位置から時計回りに回動した解放位置(傾斜姿勢)にある。そこで、上記のように記録機構部103が回復機構部104に進入してくると、キャリッジ6の下部に設けられた不図示の前記当接部がロックレバー16の上端部16bに当接する。この当接による押圧力によって、ロックレバーは図6中の反時計回りに回動する。そして、ロックレバー16は、前述の摩擦保持力によって、下端部16aがロック面13dに係止(ロック)可能な垂直姿勢に保持される。
キャリッジ6が移動方向を反転してキャッピング位置から記録領域へ向かって移動し始めると、同時に、スライダ7は、スライダばね15の作用によりスライダカム13a、13bに沿って移動し、下降し始める。そこで、スライダ7が図8に示すように所定量下降したワイピング位置まで移動してくると、スライダ7上で摩擦力で上記の垂直方向のロックポジションに保持されたロックレバー16の下端部16aがベース部のロック面13dに突き当てられる。これによって、スライダ7は図6及び図8に示すようなワイピング位置に停止し、この位置に停止(ロック)される。従って、記録機構部103がこのワイピング位置からさらに記録領域へ向けて(図8中の左方向へ)移動すると、記録機構部103はスライダ7から離れていくことになる。
記録機構部103がさらに記録領域へ向けて移動すると、キャリッジ6に搭載された記録ヘッド5の吐出口面51にスライダ7に搭載されたワイパー8、9が摺擦し、ワイピング動作が行われる。このとき、図8から明らかなように、図示で、ワイパー8、9はスライダ7の左端部と中央部に搭載されており、従って、左側の記録ヘッド5Aは左側のワイパー9で拭掃され、右側の記録ヘッド5Bは両方のワイパー8、9で拭掃されることになる。
さらにキャリッジ6が記録領域へ向けて移動し、2枚のワイパー8、9が記録ヘッド5の吐出口面を完全に通過した後、キャリッジ6の図示右側下部に設けられたロック解除用の突起部67がロックレバー16の上端部(キャリッジ当接部)16aを押圧する。この押圧によって、ロックレバー16は支持軸16eを中心に図6中の時計回りに回動させられる。従って、ロックレバー16の下端部の係止部16aがベース部のロック面13dから離れ、スライダ7のロックレバーによる固定(ロック)も解除される。ロック解除されたスライダ7は、スライダばね15によってスライダカム13a、13bの記録領域寄りの最下部まで移動し、図9に示すようなワイパー8、9から完全に退避した下降位置へ戻される。
以上のようなロックレバー16を用いる係止手段によれば、ワイパー8,9を搭載したスライダ7の位置決め停止を正確に安定した状態で行うことを可能になった。また、従来のスライダカムのカム面においてワイピング位置のために必要としていた水平部13f(図11、図12)を無くすことができる。このため、スライダカム13a、13bを斜面または円弧のみで形成することにより安定した姿勢でワイパー8、9の高さ方向の位置を決定できるようになった。同時に、スライダカムの長さ短縮による回復機構部104の小型化により装置本体の幅を短縮することが可能となり、装置の小型軽量化が可能になった。
さらに、スライダ7の高さ方向の位置を決定する部品をロックレバー16のみとしたことで、ワイパー8、9の記録ヘッド5に対する進入量S(図6)を高精度で規制することが可能となり、回復機構部103による適正で効果的なワイピング動作を実現することが可能になった。なお、以上の本実施形態では、2個の記録ヘッドを2個のワイパーで拭掃する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録ヘッドの数やワイパーの数に関わりなく適用することができ、同様の作用効果を奏するものである。
本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の記録機構部を前方から見た斜視図である。 図2の記録機構部を下方から見た斜視図である。 本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態における回復機構部の斜視図である。 本発明を適用したインクジェット記録装置において記録機構部が回復機構部へ進入してスライダが追従移動する状態を示す一部破断正面図である。 図5中の線6−6に沿って見た一部破断側面図である。 本発明を適用したインクジェット記録装置の回復機構部でスライダがキャッピング位置にあるときを示す一部破断正面図である。 図7の回復機構部でスライダがワイピング位置にあるときを示す一部破断正面図である。 図7の回復機構部でスライダがワイパー退避位置にあるときを示す一部破断正面図である。 従来のインクジェット記録装置におけるスライダで構成された回復機構部を示す斜視図である。 図10のスライダがキャリッジの移動に追従して回復機構部のキャッピング位置まで進入したときの状態を示す一部破断正面図である。 キャリッジが記録領域へ向けて反転移動することでスライダがワイピング位置に保持されるときの状態を示す一部破断正面図である。
符号の説明
1(1A、1B) キャップ
2(2A、2B) キャップホルダ
3(3A、3B) 記録カートリッジ(記録手段)
6 キャリッジ
7 スライダ
7a 突き当て部
7b 突出部(軸部)
8、9 ワイパー
13 ベース部(装置本体)
13a、13b スライダカム(カム面)
13d ロック面
15 スライダばね
16 ロックレバー(係止手段)
16a 下端部
16b 上端部
16e 支持軸
5(5A、5B) 記録ヘッド
51 吐出口面
52 吐出口列
67 ロックレバー解除用の突起部
101 給紙部
102 搬送部
103 記録機構部(走査ユニット)
104 回復機構部(クリーニング機構部)
S ワイパーの進入量(オーバーラップ量)
T ロックレバーの回動方向

Claims (4)

  1. インクを吐出して被記録材に記録を行う記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、記録ヘッドを拭掃するためのワイパーを搭載し所定範囲内で前記キャリッジの移動に追従して移動可能なスライダと、前記ワイパーによる前記記録ヘッドの拭掃が可能なワイピング位置に前記スライダを係止するための係止手段と、を備えたインクジェット記録装置において、
    前記係止手段は、前記記録ヘッドを拭掃するために前記スライダが前記ワイピング位置に移動してきたときに装置本体側と係止することにより、該スライダをワイピング位置に停止させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記係止手段は、前記キャリッジの前記スライダへの進入移動により解放位置から係止位置へ移動させられ、前記記録ヘッドの拭掃を終了した後に前記キャリッジが記録領域へ向かうときの移動により係止位置から解放位置へ移動させられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記係止手段は、前記解放位置と前記係止位置との間でキャリッジの移動方向と交差する方向に回動可能に、前記スライダに装着されたロックレバーで構成されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記スライダに前記記録ヘッドの吐出口を覆うためのキャップが搭載され、前記スライダの位置を規制するためのカム面に、前記キャップで前記記録ヘッドの吐出口を覆うキャッピング位置と前記ワイパーが前記記録ヘッドから離間するワイパー退避位置が設けられ、前記キャッピング位置と前記ワイパー退避位置との間に前記ワイピング位置が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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