JPH10202916A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH10202916A
JPH10202916A JP26816297A JP26816297A JPH10202916A JP H10202916 A JPH10202916 A JP H10202916A JP 26816297 A JP26816297 A JP 26816297A JP 26816297 A JP26816297 A JP 26816297A JP H10202916 A JPH10202916 A JP H10202916A
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cap
ink
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Kazuhisa Kawakami
和久 川上
Yoji Sasai
洋司 笹井
Kazuhisa Takeda
和久 竹田
Nobutoshi Otsuka
信敏 大塚
Atsushi Kobayashi
淳 小林
Masahiro Isono
正博 磯野
Seiji Mochizuki
聖二 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換え機構を必要とすることなく、給排紙動
作とインク吸引動作を1つの駆動モータで行なわすよう
にすること。 【解決手段】 給紙ローラ4とポンプユニット10とを
1つの駆動モータ1に接続し、かつポンプユニット10
には、回転方向切換え時に時間遅れを生じるタイムラグ
機構17、18を介して駆動力を伝えるように構成する
ことにより、切換え時の負荷変動がないタイミングを利
用して、記録用紙を精度よく供給し排出できるようにし
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット式記
録装置に関し、より詳しくは、単一の駆動モータによっ
て記録ヘッドの保守動作と記録用紙の給排紙動作を行わ
せる機構に特徴を有するインクジェット式記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置では、キャリ
ッジの走行動作以外に、記録用紙の給排紙動作と記録ヘ
ッドの保守動作を実行させる駆動系が必要となるが、小
型のプリンタにおいては、装置の小型化と低価格化を図
るために、これらの給排紙動作と記録ヘッドの保守動作
を単一の駆動モータによって実行させるような機構が採
られている。
【0003】この種の機構は、一般にキャリッジがホー
ムポジションから印字領域へ、印字領域からホームポジ
ションへ移動した各時点において、紙送りモータの駆動
力をポンプの駆動系と給排紙の駆動系へ切換える切換え
機構が設けられ、しかもこの切換え機構は、切換え歯車
を給排紙系とポンプ系の各歯車へ選択的に噛合わせる機
構を採っている関係上、噛合いがスムーズにいかなかっ
たり、噛合わせる歯相互にズレが生じて、給紙のタイミ
ングに狂いを生じさせかねないといった不都合をもたら
すばかりでなく、この切換え機構に多くの部材を必要と
する問題を抱えていた。また、インクジェット式記録装
置では、記録ヘッドの記録書込み領域外に、記録ヘッド
を常時良好な状態に保持しておくためのクリーニング機
構を配設する必要があって、巾方向の寸法が必然的に大
きくなる。殊に、カラー印刷のためにイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック、さらに同一色でも濃淡2種類の
インクを使用するインクジェット式記録装置において
は、これらインクをインク滴として吐出する記録ヘッド
が必然的に大きくなる、記録ヘッドのサイズに相関して
構成されるキャッピングユニットやクリーニング機構も
必然的に大型化する。この結果、記録装置の小型化を図
ろうとしてキャリッジ、記録ヘッド、キャッピングユニ
ット、及びクリーニング機構を高密度で函体内に配置す
ると、マージンが少なくなり例えば記録動作中にクリー
ナユニットがガタや遊びによりキャリッジの走行経路に
移動した場合には、キャリッジとクリーナユニットとが
接触して記録書込みに支障をきたすといった問題が発生
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
駆動力の切換えに格別の機構を必要とすることなく、給
排紙系とポンプ系へ円滑に駆動力を切り替えて伝えるこ
とのできる構造簡単な装置を提供することにある。また
本発明の第2の目的は、クリーナユニットとキャリッジ
のとの干渉を確実に防止しつつ、巾方向寸法を可能な限
り小さくすることができるインクジェット式記録装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は第1
の課題を達成するために回転方向を正逆切換え可能な単
一の駆動手段に、記録用紙の排出動作とインク吸引動作
が上記駆動手段の逆回転方向のもとで実行されるよう、
記録用紙の給排紙段を結合し、かつ回転方向切換え時に
時間遅れを生じさせて結合する手段を介してインクの吸
引手段を結合させようにしたものである。
【0006】本発明は第2の課題を達成するために記録
ヘッドのノズル面を被覆するキャッピング手段を、クリ
ーニング手段の作動領域内へ入り込み得るよう記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジの走行方向に直交する方向に移
動変位可能に配設したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を実施
例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示
すものであって、キャリッジ1は、キャリッジモータ2
にタイミングベルト3により接続されて、記録用紙4の
幅方向に往復移動するように構成され、記録用紙4と対
向する面にアクチュエータによりインクを加圧してノズ
ル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録
ヘッド5が設けられ、また上面には記録ヘッド5にイン
クを供給するインクカートリッジ6を着脱可能に搭載し
ている。
【0008】記録用紙4は、紙送りモータ7に後述する
動力伝達機構を介して接続する搬送ローラ8により一定
のピッチで、キャリッジ1の移動方向と直交する方向に
紙送りされる。印刷領域の外側には記録ヘッド5を封止
するキャッピングユニット9と、キャッピングユニット
9よりも印刷領域側にクリーナユニット10が設けられ
ている。
【0009】キャッピングユニット9は、非印刷時に記
録ヘッド5を封止してノズル開口の目詰まりを防止する
ほかに、ポンプユニット11からの負圧の供給を受け
て、インク充填時やまた目詰まり解消時に記録ヘッド5
からインクを強制的に吐出させる機能を備えている。な
お、図中符号12は、カットシートフィーダを示す。
【0010】図2、図3は、上述の駆動力伝達機構の一
実施例を示すものであって、搬送ローラ8は、一端に歯
車13を有し、紙送りモータ7の軸上のピニオン14か
らアイドラ15を介して駆動され、また給紙ローラ駆動
軸16は、一端に歯車17を有し、クラッチ機構18を
介して歯車13と係合してカットシートフィーダ12に
動力を伝達し、さらにポンプユニット11は、紙送りモ
ータ7のピニオン14からアイドラ19及び排紙ローラ
歯車20を介して排紙ローラ21の他端に設けられた歯
車22により駆動される。クラッチ機構18は、常時は
図示しないバネにより図2に示すように歯車13、17
から離れた位置を保持し、またキャリッジ1に押された
場合にはこれら歯車13、17を接続するように構成さ
れている。
【0011】つぎに各部の構成について説明すると、ポ
ンプユニット11は、キャリッジ1の走行方向と直交す
る向きに固定したポンプフレーム23のホームポジショ
ン側の面に取付けられている。ポンプユニット11の軸
24には、排紙ローラ21の歯車22とアイドラ25を
介して噛合う歯車26が回動可能に設けられている。歯
車26は、その背面にバネ27に押圧されて摩擦回転す
るアーム28を備えたクリーナカム29が遊転自在に取
り付けられていて、アーム28によりクリーナユニット
10を移動させる。
【0012】ポンプユニット11の軸24には、ラチェ
ットホイール31、中間伝達ホイール32、及びポンプ
ホイール33が中間伝達ホイール32を遊転自在とする
ように積層して装入されている。ラチェットホイール3
1は、中間伝達ホイール32と対向する面に突起31a
を、また中間伝達ホイール32は、両面にそれぞれ突起
32a、32bを、さらにポンプホイール33には中間
伝達ホイール32と対向する面に突起33aが突設され
ている。
【0013】これにより、ラチェットホイール31が回
転して、その突起31aが中間伝達ホイール32の突起
32aに当接するまでは中間伝達ホイール32には伝達
されない。またラチェットホイール31の突起31aが
中間伝達ホイール32の突起32aに当接しても、突起
32bがポンプホイール33の突起33aに当接するま
ではポンプホイール33には動力が伝達されない。すな
わち、紙送りモータ7の回転方向が切り替わると、ラチ
ェットホイール31とポンプホイール33との間には最
大約2回転分の回転伝達遅れが設けられている。
【0014】ポンプホイール33は、周知のように、一
端が中心方向に、他端が外周方向に向けて延びる2本の
軸孔33b、33bが設けられていて、ポンプホイール
33の回転方向に応じてこれらの軸孔33b、33bに
軸支したローラ34、34を、外周方向に片寄らせる
か、中心方向に片寄らせること、つまり紙送りモータ7
を正転させるか、逆転させるかにより、チューブ35を
ポンプケーシング36との間で扱くポンプ作用と、チュ
ーブ35を加圧しないレリース作用とを切替えるように
構成されている。
【0015】クリーナユニット10は、クリーナホルダ
37の上面に溝38を形成してここに先端が記録ヘッド
5のノズルプレートに弾接できる程度の高さのクリーニ
ングブレード39を装入して構成されている。クリーナ
ホルダ37は、その側部に形成された案内突起40をポ
ンプケーシング36の上部の、キャリッジ1の移動方向
に直交する向きに延びる案内溝42に係合され、また先
端の上下方向に延びる長孔43がクリーナカム29の腕
28の突起28aに係合されている。さらに、クリーナ
ホルダ37は、クリーニングブレード39と案内突起4
0との間にキャリッジ1の側面に設けられたキャリッジ
ストッパ1aに係合する係止突起44が形成されてい
る。
【0016】これにより、クリーナカム29が回動する
と、案内溝40を往復移動し、退避位置からクリーニン
グ位置、つまり、図の右端位置からキャリッジ1の走行
領域内に移動すると、クリーニングブレード39が記録
ヘッド5に弾接してノズル面を払拭するとともに、後述
するキャップ80の始動端方向への動きを抑えるように
構成されている。
【0017】図4、図5は、キャッピングユニット9の
一実施例を示すものであって、キャップフレーム51
は、一端に突出した2本の係止突部52、52を前述し
たポンプフレーム23の係止孔23b、23bに係合さ
せることによって、その長手方向をキャリッジ1の走行
方向に向けて取付けられている。
【0018】キャップフレーム51には、その両側に、
ホームポジションの始端部側から終端部側へ、つまり、
図5の左方から右方へと延びる上向き傾斜部53aと水
平部53bとからなるカム溝53、53が両側に設けら
れていて、ここにスライダ56の突起57が摺動自在に
取付けられている。
【0019】このスライダ56は、終端部側にキャリッ
ジ1に当接する当接片56aを、また図6(イ)に示し
たように当接片56aからキャップ80の長手方向の長
さ分Lcの距離Lsを隔てた位置にキャップ80を支持
するホルダ受け部が形成されている。スライダ56は、
両側に記録ヘッド5を案内するガイド片56b、56b
を備え、終端部側を突起57によりキャップフレーム5
1のカム溝53により支持され、また、始端部側をバネ
58により終端部側に回動付勢力を受けたリンクを構成
するレバー59によって保持されている。
【0020】突起57は、図6(イ)に示したように、
キャップ80の封止面80aとほぼ同一高さ(ΔH≒
0)となる位置に形成されており、これにより図6
(ハ)に示したようにスライダ56がキャッピング位置
に移動して記録ヘッド1を封止する際、突起57を中心
として回動した場合におけるずれ量ΔL1を最小とする
ことができる。これに比較して高低何れか別の位置(5
7’)に形成した場合には、ずれ量ΔL2が大きくな
り、確実な封止を得ることが困難となる。
【0021】またスライダ56の下部を支持するレバー
59は、図6(ロ)に示したようにそのアーム長、つま
りリフト量ΔH1がカム溝53の傾斜部53aのリフト
量ΔH2よりも大きくなるように設定されている。な
お、傾斜部53aを水平に近づけることにより、キャピ
ング時の負荷を小さくできる。これによりキャリッジモ
ータ2を駆動する電流を小さく抑えてキャリッジ1への
衝撃を緩和して、記録ヘッド5のメニスカス破壊による
ドット抜け等のトラブルを防止して高い信頼性を確保す
ることができる。また、キャッピング時の負荷が小さく
なった分、レバー59の長さを短くできて回動量による
水平方向への移動量を抑制でき、キャッピング装置全体
のサイズを抑えることができる。
【0022】スライダ56は、その下部に形成された長
さLの係合孔60を介してレバー59の先端と係合し
て、係合孔60の長さ分L(図6(イ))の自由度をも
った状態で結合されていて、非キャッピング状態を保持
して始端部側、つまり、傾斜部53aの下端部側に引寄
せられるように構成されている。
【0023】これにより、非キャッピング状態の下で
は、クリーナユニット10の作動領域と重複する位置に
まで最低位領域を移動して、キャップホルダ63の度当
たり面63bをクリーナユニット10の先端面に対向す
る領域まで変位し、クリーナユニット10がキャリッジ
1の移動領域内に突出するのを防止している。これによ
り、キャッピングユニット9を可能な限り、つまり大き
な安全公差を要することなく、キャリッジ1の移動経路
の記録用紙4側に寄せてキャッピングユニット9を配設
することができ、その分だけ記録装置の幅方向寸法を縮
めることが可能となる。
【0024】このスライダ56は、その上面に、キャッ
プ80の長手方向、及び短手方向の中心線を対称線とす
るように左右に、かつキャリッジ1の移動方向に分散し
てバネ受け座62、62が形成され、また始端部側の両
側にキャップホルダ63の溝64、64’と係合する突
起65、65’が形成され、さらに終端部側には中心線
上にキャップホルダ63の突起66と係合する溝67が
形成されている。
【0025】キャップホルダ63は、その両側に突出す
るようにバネ受け部68、68が延出形成され、ここに
キャリッジ1の移動方向に分散してバネ受け座69、6
9が形成され、始端部側の両側にスライダ56の突起6
5、65’と係合する溝64、64’が形成され、さら
に終端部側には中心線上にスライダの溝67と係合する
突起66が形成されている。
【0026】そして溝64、64’の一方、例えば溝6
4’の底面が他方の溝64よりも若干高くなるように、
または突起65、65’の一方、例えば65’が他方の
突起65よりも溝64’に対向する面が突出するように
形成されている。
【0027】このような構成により、キャップホルダ6
3は、その溝64、64’をスライダ56の突起65、
65’に、また突起66をスライダ56の溝67に係合
され、各バネ受け部62、69に圧縮バネ70を装入さ
れて、上方に付勢された状態でスライダ56に対して始
端部側の一側を若干低い位置となる姿勢で3点で支持さ
れる。具体的には1mm以上、または記録ヘッド5のノ
ズル面に対する傾きが2度以上となるように設定されて
いる。
【0028】また、キャップホルダ63が3点で支持さ
れているため、これに収容されているキャップ80の封
止面の位置決め高さをより正確に調整することができ
る。また、キャップ80を記録ヘッド5から離反させる
とき、キャップ80より外側を支点として引き剥がし力
を作用させてモーメントの増幅により、たとえキャップ
80が記録ヘッド5にインクの固化等により貼り付いた
場合にでも、容易に引き離すことができる。
【0029】このようにキャップホルダ63がその封止
領域の外側の両側で圧縮バネ70により記録ヘッド5側
に弾圧されているため、図8(イ)に示したように両側
の圧縮バネ70による圧縮力をPA、Pb、バネ70か
らキャップ80の封止点までの距離をLa、Lb、封止
点間の距離、つまりキャップ80の幅Wとすると、各封
止点の反力Ra、Rbは、それぞれ Ra={Pa(W+La)−Pb・Lb}/W Rb={Pb(W+Lb)−Pa・La}/W となる。そして記録ヘッド5との密着性を一定にするに
は、各封止点での反力Ra、Rbを同一とする必要があ
るので、 {Pa(W+La)−Pb・Lb}={Pb(W+L
b)−Pa・La} Pa(W+2La)=Pb(W+2Lb) なる条件、つまり Pa=Pb La=Lb を満足する必要がある。つまり、両側の圧縮バネ70に
同一荷重を使用し、これらのバネ70をキャップ80に
対して対称となる位置に配置すればよい。
【0030】一方、キャップホルダ63は、溝64、6
4’の一つの高さ、または突起65、65’の一つの厚
みを変えて始端部側の一側を若干低い位置となる姿勢を
取るため、キャップ80が記録ヘッド5に密着を開始し
た時点では、荷重にアンバランスが生じる。すなわち、
図8(ロ)に示したように支持点A、Dの反力Ra、R
dは、それぞれ Ra={Pa(W’+La)−Pb・Lb’}/W’ Rd={Pb(W’+Lb’)−Pa・La}/W’ となる。そして前述のようにそれぞれの荷重Pa、Pb
が同一値に設定されているから、 Ra=Pa+{Pa(La−Lb’)}/W’ Rd=Pa+{Pa(Lb’−La)}/W’ また、La>Lb’であるから、当然に{Pa(La−
Lb’)}/W’>0となり、したがって Ra=Pa+{Pa(La−Lb’)}/W’ >Pa となる。
【0031】すなわち、キャップ80が記録ヘッド5に
密着を開始した時点では、バネ70自体による荷重Pa
よりも{Pa(La−Lb’)}/W’だけ大きな荷重
が当接点に作用することになり、調芯性と密着性が高く
なる。なお、密着初期時の増分荷重{Pa(La−L
b’)}/W’を大きくするには、W’及びLbを小さ
く、またLaを大きくすれば良いが、W’はキャップ8
0のサイズにおり決まるので、Laを大きく、またL
b’を小さくするのが現実的な方法となる。
【0032】図8(ハ)は、本発明のキャップと、キャ
ップの封止領域の内側の中心線に位置する2つのバネで
キャップを保持した従来のキャップとの、キャップと記
録ヘッドの距離と、キャップが記録ヘッドに作用する荷
重との関係を示すものであって、実線(A)で示す本発
明のものでは、接触初期に十分な荷重を与えることがで
きるのに対して、従来のものでは点線(B)で示す様に
全面に密着する直前に初めて密着荷重が作用することに
なる。
【0033】キャップホルダ63は、底面63aの中心
線上に2本の突起71が植設され、またさらに始端部側
には2本の筒状体72、73が中心線に対称となるよう
に形成され、筒状体73は垂直に外部に延長されてポン
プユニット11のチューブ35に、また筒状体72は外
部に延長されて底面に並行でかつ終端部側に曲げられて
チューブ74を介して後述する弁座75に接続されてい
る。
【0034】このようにチューブ35、74をキャップ
80の中心線にできる限り近くに取り付け、かつキャッ
プに対して垂直、及び移動方向に並行に配置しているた
め、キャップ80に作用する曲げモーメントを可能な限
り低減することが可能となる。
【0035】弁座75は、スライダ56の終端部に固定
され、弁座75には弁77が固定されている。作動杆7
9は、キャップフレーム51に設けられた当接片76と
当接してキャリッジ移動方向にスライド可能で、かつバ
ネ78に付勢された状態で常時弁77が閉止位置を保持
するように弁77に対向する位置のスライダ56に取り
付けられている。
【0036】キャップホルダ63は、内部に耐インク性
を備えたゴム等の弾性部材で形成されたキャップ80
を、キャップ80に形成された凹部81、82と、突起
71と爪83により保持している。
【0037】キャップ80は、底面に筒状体72、73
と連通する凹部84、85が形成されており、耐インク
性を有する多孔質材からなる2枚のインク吸収シート8
6、87を、爪88で保持している。
【0038】図9はカットシートフィーダ12の一実施
例を、その給紙機構でもって示すもので、ホッパ90、
分離パッド94、及び給紙ローラ100により構成され
ている。ホッパ90は、下部の背面をフレーム91との
間に介装されたバネ92により給紙ローラ側に付勢さ
れ、また給紙ローラ100に対向する下方の面にはバネ
93により給紙ローラ100の法線方向に付勢された分
離パッド94が設けられている。分離パッド94は、給
紙ローラ駆動軸16に設けられた図示しないカムにより
給紙ローラ100の1回転中に給紙動作に合わせて上下
動するように構成されている。
【0039】給紙ローラ100は、円弧部100aと直
線部100bとを有し、かつ記録用紙との間で高い摩擦
力を生じるように断面D字型のローラとして形成され、
ブッシュ101を介して給紙ローラ駆動軸16に取り付
けられ、歯車17を介して紙送りモータ7により給紙動
作時に1回転するように構成されている。
【0040】ブッシュ101は、中心軸を挟んで給紙ロ
ーラ100の直線部100bと対向する領域を除くよう
にしてカム面102が形成され、カム面102でアイド
ルローラ103を移動させるように構成されている。
【0041】アイドルローラ103は、フレーム91上
の長孔104内を移動可能な軸105に回動自在に保持
され、かつ分離パッド94に垂直に移動可能に取り付け
られている。
【0042】このような構成により、給紙ローラ100
が反時計方向に所定角度逆転すると、図示ないカム機構
により分雛パッド94が給紙ホッパ100から離れ、ま
た図示しない用紙戻しレバーにより記録用紙がホッパ9
0に押し戻される。記録用紙がホッパ90に戻されるの
とほぼ同時に、分離パッド94が給紙ホッパ100に押
し付けられる。
【0043】ついで、給紙ローラ100が時計方向への
回転すると、バネ92よりホツパ90が瞬間的に押し上
げられ、用紙Pも押し上げられて表面の用紙に給紙ロー
ラ100の円弧部100aが押し付けられる。給紙ロー
ラ100が回転を継続すると、この用紙が分離パッド9
4に向けて送られる。このようにして円弧部100aの
回転により記録用紙を分離パッド94との間に送り込
み、分離パッド94により複数枚の記録用紙から1枚を
分離し、さらに搬送ローラ8に送り込む。この時点では
給紙ローラ100の円弧部100aが分離パッド94を
通過し、直線部100bが対向しているので、カム面1
02に係合しているアイドルローラ103が記録用紙を
分離パッド94に押し付け、分離されていない複数枚の
記録用紙が余分に搬送ローラ8に送り込まれるのを防止
する。
【0044】そして給紙ローラ100がさらに1回転す
ると、元の状態にリセットされて次の給紙に備える。
【0045】つぎに、このように構成された装置の動作
を、図20乃至図22に示したフローチャートに基づい
て説明する。休止中においては、図10に示したように
クリーナユニット10の係止突起44がキャリッジスト
ッパ1aに係合してキャリッジ1がロックされているか
ら、紙送りモータ7を正転させて図11に示したようク
リーナユニット10を記録ヘッド5から退避させ、キャ
リッジロックを解除する(図20 ステップ(イ))。
【0046】これによりキャリッジ1が移動可能になる
から、キャリッジ1を始端部方向に若干移動させて図1
2に示したように記録ヘッド5とキャップ80とに間隙
ΔGを形成し(図20 ステップ(ロ))、この状態で
記録ヘッド5にフラッシング信号を供給してノズルから
インク滴をキャップ80に吐出させる(図20 ステッ
プ(ハ))。この状態では、キャップ80の面が記録ヘ
ッド5のノズル面に対して角度θで傾斜しているため、
インク吸収シート86から跳ね返ったインク飛沫がノズ
ル面に付着するのを可及的に防止できる。なお、キャリ
ッジの紙端部方向への若干の移動は、レバー59の係合
孔60の長さL分で行われるため、レバー59が不作状
態を維持するから、たとえキャリッジ1がスライダ56
に当接しても、キャリッジ1への衝撃を可及的に緩和で
き、記録ヘッド5のメニスカスの損傷を防止して高い信
頼性での印刷を確保することができる。
【0047】ついで、キャリッジ1をホームポジション
と対向する端部に移動させてクラッチ機構18により歯
車13と給紙ローラ駆動軸16の歯車17とを係合させ
(図20 ステップ(ニ))、紙送りモータ7を若干逆
転させてオートシートフィーダ12で紙戻し動作を行わ
せる(図20 ステップ(ホ))。ラチェットホイール
31は、その突起31aを隣接する中間伝達ホイール3
2により伝達遅れが生じるから、ポンプホイール33へ
の駆動力伝達が断たれており、紙送りモータ7に無用な
負荷を与えることなく、カットシートフィーダ12での
紙戻し動作が実行される。
【0048】ついで、紙送りモータ7を正転させると、
給紙ローラ100が正転して記録用紙を搬送ローラ8の
食い付き領域に搬送する(図20 ステップ(ヘ))。
ついでキャリッジ1をホームポジション側に移動させて
クラッチ機構18による歯車13と給紙ローラ駆動軸1
6の歯車17とを係合を解き(図20 ステップ
(ト))、紙送りモータ7を逆転させて搬送ローラ8か
ら記録用紙を吐き出させて用紙のスキューを解消する
(図20 ステップ(チ))。
【0049】キャリッジ1をクラッチ機構18が係合可
能に位置まで移動させて、歯車13と給紙ローラ駆動軸
16の歯車17とを係合させ(図20 ステップ
(リ))、紙送りモータ7を正転させて記録用紙を搬送
ローラ8により搬送し、カットシートフィーダ12をリ
セットする(図20 ステップ(ヌ))。ついでキャリ
ッジ1をホームポジション側に移動させてクラッチ機構
18による歯車13と給紙ローラ駆動軸16の歯車17
とを係合を解き(図20 ステップ(ル))、紙送りモ
ータ7を逆転させてせて搬送ローラ8により用紙の先端
を所定の位置に位置決めし(図20 ステップ
(ヲ))、さらに紙送りモータ7を正転させて用紙の位
置決めとバックラッシュ取りを実行してから(図20
ステップ(ワ))、印字動作に入る(図20 ステップ
(カ))。
【0050】これら紙送りモータ7の正転、逆転は、そ
の回動量が少なく、また正転、逆転を交互に繰り返すた
め、中間伝達ホイール32の伝達遅れ作用によりポンプ
ユニット11は不作動状態を維持することになり、紙送
りモータ7には用紙を搬送するに必要な負荷だけが作用
する。
【0051】このようにして用紙がセットされて印刷が
開始されると、記録ヘッド5が1行の印刷が終了する度
に、紙送りモータ7は正転して1行分の紙送りを実行す
る。紙送りモータ7のこの引き続く正転により中間伝達
ホイール32による伝達遅れは機能しないものの、ポン
プユニット11は、そのローラ34が中心方向に引寄ら
れて回転するから、ポンプとして機能せず、したがって
紙送りモータ7に無用な負荷を与えることはない。
【0052】紙送りモータ7が正方向に回転し、またキ
ャリッジ1が印字領域内を往復動して記録ヘッド5が印
刷を行っている状態の下では、図13に示したようにク
リーナユニット10は、リセット位置、つまり記録ヘッ
ド5の走行領域外の退避位置にあり、また、キャッピン
グユニット9のスライダ56は、バネ58の付勢力を受
けたレバー59により下方に位置させられているから、
記録ヘッド5がキャップ80の上方に移動して来た場合
にでも、両者は接触することがない。
【0053】さらに復帰バネ61の付勢力により、レバ
ー59の係合孔60の長さLに相当する量だけ印刷領域
側に移動していて、キャップホルダ63の度当たり面6
3bがクリーナユニット10に対向している。これによ
り、紙送りモータ7がたとえ逆転、つまりクリーナユニ
ット10を記録ヘッド5の走行領域に押し出す方向に回
転しても、キャップホルダ63はクリーナユニット10
が記録ヘッド5の走行領域内へ突入するのを阻止するか
ら、記録動作に支障を及ぼす事態を未然に防止する。
【0054】記録動作が終了すると、キャリッジモータ
2によりキャリッジ1をホームポジションに移動させ
る。この移動の過程で図14に示したようにキャリッジ
1がスライダ56の当接片56aに当接し、スライダ5
6を復帰バネ61に抗して、またレバー59をバネ58
に抗して回動させながら終端部に向けて移動する。
【0055】この移動過程でレバー59がキャリッジ1
の移動とともに起き上がり、またスライダ56の突起5
7がカム溝53の斜面部53aを移動する。キャリッジ
1に押されたスライダ56はさらにその突起57がカム
溝53の水平部53bに移動させられると、その過程で
キャップホルダ63は、始端部側の一側を若干低い位置
となる姿勢となるようにスライダ56に取り付けられて
いる関係上、まずキャップ80はその終端部側の一点を
全圧縮バネ70の圧縮力により記録ヘッド5のノズル面
に当接する。そして図15に示したようにスライダ56
が終端部に移動した段階では、キャップ80の全周が全
圧縮バネ70の圧縮力を受けて記録ヘッド5のノズル面
に当接して確実に封止する。
【0056】この当接初期から全面封止に至る過程にお
いて、突起57は、キャップ80の封止面80aとほぼ
同一高さ(ΔH≒0)に位置しているから、図6(ハ)
に示したようにスライダ56がキャッピング位置に移動
する際、突起57を中心として回動した場合におけるず
れ量ΔL1が極めて小さく確実に記録ヘッド5のノズル
面に当接して確実に封止する。
【0057】この封止状態ではキャップホルダ63の度
当たり面63bがクリーナユニット10の進路から待避
しているから、紙送りモータ7を逆転させると、歯車2
6とともに図中反時計方向に回動したクリーナカム29
は、その腕28によりクリーナユニット10を記録ヘッ
ド5の走行領域へ突出させる。クリーニング動作が可能
な位置の手前まで逆方向に回転させると、図10に示し
たようにクリーナユニット10の係止突起44がキャリ
ッジストッパ1aに係合してキャリッジ1をロックし、
キャリッジ1の無用な移動を阻止する。
【0058】長時間の印刷等により記録ヘッド1に目詰
まりが生じた場合にはクリーニングが必要となる。図1
0により示す封止状態から紙送りモータ7を正転させて
記録用紙を排紙するとともに、図15に示したようクリ
ーナユニット10を記録ヘッド5から退避させて、キャ
リッジロックを解除する(図21 ステップ(イ))。
これによりキャリッジ1の移動が可能になるから、図1
5に示したキャッピング状態から図16に示した位置ま
でキャリッジ1をさらに終端側に移動させると、スライ
ダ56に設けた作動杆79は、キャップフレーム51の
当接片76と当接して弁座75の弁77を大気に開放す
る(図21 ステップ(ロ))。
【0059】この状態で紙送りモータ7を逆転させる
と、クリーナユニット10が記録ヘッド5の走行経路上
に突出して、図17に示したようにクリーナユニット1
0がクリーニング可能な位置にセットされる(図21
ステップ(ハ))。もとより、紙送りモータ7は、正転
後における逆転であるから、中間伝達ホイール32によ
り紙送りモータ7の逆転はポンプホイール33に伝達さ
れず、ポンプユニット11は不作動状態を維持する。
【0060】ついで、キャリッジ1を始端部側に移動さ
せると、図18に示したようにクリーニングブレード3
9が記録ヘッド5のノズル面に当接するから、キャリッ
ジ1をワイピング終了位置まで移動させることによりノ
ズル面に付着しているインクが払拭される(図21 ス
テップ(ニ))。このとき、クリーニングブレード39
がキャップホルダ63に接触しているから、ワイピング
によりクリーニングブレード39に付着したインクがキ
ャップホルダ63、またはキャップ80に移動すること
になり、したがってクリーニングブレード39のインク
残量を可及的に少なく維持できて、ワイピング動作の信
頼性を確保することができる。
【0061】クリーニングが終了した段階で、逆転と同
じ量だけ紙送りモータ7を正転させ、図19に示したよ
うにクリーナユニット10を再び退避位置へ戻すととも
に(図21 ステップ(ホ))、キャリッジ1を空吸引
ポジションへ移動してスライダ56を終端部へ移動変位
させ、記録ヘッド5を図16に示した空吸引可能の状態
にセットする(図21 ステップ(ヘ))。
【0062】紙送りモータ7を中間伝達ホイール32に
よる伝達遅れ分だけ回転させ(図21 ステップ
(ト))、またキャリッジ1を始端部側に若干移動させ
て記録ヘッド1を図15に示した封止状態にセットする
(図21 ステップ(チ))。これにより、スライダ5
6が終端部から離間するから、スライダ56上の作動杆
79はキャップフレーム51の当接片76から離間して
バネ78の付勢力により弁77により閉塞される。
【0063】この状態で紙送りモータ7を逆転させる
と、ポンプユニット9に動力が伝達され、吸引力がキャ
ップ80に作用し、記録ヘッド5からインクが強い圧力
で吸引されて強制的に排出され、ノズルの詰りを解消
し、記録ヘッド5を正常な状態に回復させる(図21
ステップ(リ))。
【0064】キャリッジ1を若干終端部へ移動変位させ
て記録ヘッド5を図16に示した空吸引の位置にセット
し(図21 ステップ(ヌ))、紙送りモータ7を低速
で逆転させて、記録ヘッド5に無用な吸引力を作用させ
ることなく、キャップ80内に残留しているインクだけ
を吸引して図示しない廃インクタンクに排出する(図2
1 ステップ(ル))。
【0065】空吸引が終了した段階では、クリーナユニ
ット10が図17に示した位置にセットされているの
で、紙送りモータ7を正転させてクリーナユニット10
を待避させ(図21 ステップ(ヲ))、キャリッジ1
をワイピング終了位置まで移動させてる(図21 ステ
ップ(ワ))。
【0066】クリーニング動作が終了した段階で、紙送
りモータ7を逆転させて前回の正転により生じた中間伝
達ホイール32による伝達遅れ分を解消し(図21 ス
テップ(カ))、ポンプユニット11を作動させてキャ
ップ80に残留しているインクを記録ヘッド5に吸引力
を作用させることなく強い吸引力で吸引する(図21ス
テップ(ヨ))。
【0067】ついで、紙送りモータ7を正転させてせて
クリーナユニット10を図16に示したように記録ヘッ
ド5の走行路から退避させる(図21 ステップ
(タ))。そして、キャリッジ1を再び終端部方向に移
動させ、図16に示したようにキャップ80により記録
ヘッド5を空吸引状態で封止する(図21 ステップ
(レ))。もとより、クリーナユニット10が記録ヘッ
ド5の走行路から待避しているから、クリーニングブレ
ード39が記録ヘッド5のノズル面に接触することはな
い。
【0068】紙送りモータ7を逆転させて中間伝達ホイ
ール32による伝達遅れ分を解消し(図21 ステップ
(ソ))、またキャリッジ1を始端部側に若干移動させ
て記録ヘッド1を図15に示した封止状態にセットする
(図21 ステップ(ツ))。これにより、スライダ5
6が終端部から離間して弁77が作動杆79により閉塞
される。
【0069】この状態で紙送りモータ7を低速で逆転さ
せると、ポンプユニット9に動力が伝達され、弱い吸引
力がキャップ80に作用し、記録ヘッド5からインクが
弱い吸引力で強制的に排出され、ノズルのメニスカスを
回復させる(図22 ステップ(イ))。
【0070】吸引終了後、キャリッジ1を若干終端部へ
移動させて記録ヘッド5を図16に示した空吸引の状態
にセットし(図22 ステップ(ロ))、紙送りモータ
7を低速逆転させ、記録ヘッド5からインクの吐出を招
かない程度の吸引力を作用させてキャップ80内に残留
しているインクだけを吸引して図示しない廃インクタン
クに排出する(図22 ステップ(ハ))。
【0071】空吸引が終了した段階で、前述のステップ
(ハ)の逆転によりクリーナユニット10が既に図17
に示したようにセットされるから、キャリッジ1を図1
8に示したようにワイピング終了位置まで移動させる
と、ワイピングが行われる(図22 ステップ
(ニ))。
【0072】クリーニング動作が終了した段階で、紙送
りモータ7を逆転させると、前回に引き続く逆転である
ため、中間伝達ホイール32による伝達遅れを生じるこ
となく、ポンプユニット11が作動し、キャップ80は
記録ヘッド5に封止されることなく残留しているインク
が強い負圧で吸引される(図22 ステップ(ホ))。
【0073】紙送りモータ7を中間伝達ホイール32に
よる伝達遅れ分以内の正転をさせてクリーナユニット1
0を図19に示したように記録ヘッド5の走行路から待
避させる(図22 ステップ(ヘ))。そして、キャリ
ッジ1を再び終端部方向に移動させ、図16に示したよ
うにキャップ80により記録ヘッド5を空吸引状態で封
止する(図22 ステップ(ト))。もとより、クリー
ナユニット10が記録ヘッド5の走行路から待避してい
るから、クリーニングブレード39が記録ヘッド5のノ
ズル面に接触することはない。
【0074】紙送りモータ7を逆転させて前の正転によ
る中間伝達ホイール32による伝達遅れ分を解消し(図
22 ステップ(チ))、またキャリッジ1を始端部側
に若干移動させて記録ヘッド1を図15に示した封止状
態にセットして弁座77を閉塞する(図22 ステップ
(リ))。
【0075】この状態で紙送りモータ7を低速で逆転さ
せると、ポンプユニット9に動力が伝達され、弱い吸引
力がキャップ80に作用し、記録ヘッド5からインクが
弱い吸引力で強制的に排出され、ノズルのメニスカスの
回復が図られる(図22 ステップ(ヌ))。
【0076】吸引終了後、キャリッジ1を若干終端部へ
移動変位させて記録ヘッド5を図16に示した空吸引の
状態にセットし(図22 ステップ(ル))、紙送りモ
ータ7を低速で逆転させてキャップ80内に残留してい
るインクだけを記録ヘッド5からのインクの吐出を招か
ない程度の吸引力で吸引する(図22 ステップ
(ヲ))。
【0077】空吸引が終了した段階では、前述のステッ
プ(ヲ)による紙送りモータ7の逆転によりクリーナが
図17に示したように既にセットされるから、キャリッ
ジ1を図18に示すワイピング終了位置まで移動させる
ことにより、記録ヘッド5のワイピングが行われる(図
22 ステップ(ワ))。
【0078】クリーニング動作が終了した段階で、紙送
りモータ7を逆転させると、前回に引き続く逆転である
から中間伝達ホイール32による伝達遅れを生じること
なく、ポンプユニット11が作動して記録ヘッド5から
開放された状態でキャップ80に残留しているインクを
強い吸引力で吸引し、キャップ80内のインクを確実に
廃インクタンクに排出する(図22 ステップ
(カ))。
【0079】紙送りモータ7を、中間伝達ホイール32
の突起32bがポンプホイール33の突起33aに当接
し、若干ポンプホイール33を回動させるまで正方向に
回転させると、クリーナユニット11がリセットされ、
またポンプユニット11のローラ34が中心方向に移動
してチューブ35から離れ、ポンプユニット11がレリ
ース状態にセットされる(図22 ステップ(ヨ))。
【0080】全てのクリーニング工程が終了した段階
で、キャリッジ1をホームポジションに移動させて図1
5に示す状態となすことにより、キャップ80の全周が
全圧縮バネ70の圧縮力を受けて記録ヘッド5のノズル
面に当接して確実に封止し(図22 ステップ
(タ))、フラッシング動作を保留して(図22 ステ
ップ(レ))、紙送りモータ7を逆転させて、図10に
示したようにクリーナユニット10の係止突起44をキ
ャリッジストッパ1aに係合させてキャリッジ1をロッ
クし、キャリッジ1の無用な移動を阻止する(図22
ステップ(ソ))。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
方向切換え時にタイムラグをおいて駆動力が伝達される
インク吸引手段を、給排紙手段とともに単一の駆動手段
に結合するようにしたので、インク吸引手段への駆動力
伝達遅れの間を利用して、インクの吸引に伴う負荷変動
の影響を受けることなく給排紙動作を精度よく行わせる
ことができるばかりでなく、格別の駆動力切換え機構を
不要となして、この種の記録装置の駆動系の大巾に簡素
化を行うことができ、コストの削減、小型化、各シーケ
ンスの動作に要する時間の短縮を図ることが可能とな
る。
【0082】しかも、給排紙手段の排紙動作とインクの
吸引動作を駆動手段の逆回転方向のもとで実行させるよ
うにしたことにより、記録書込み操作中でのインクの吸
引動作を不能にすることができる。
【0083】記録ヘッドのキャッピング手段を、クリー
ニング手段の作動領域内に入り込み得るよう移動自在に
配設したので、クリーニング手段とオーバーラップする
分巾方向寸法を挟めて、装置をより小型に構成すること
を可能にすると同時に、このキャッピング手段の一側を
クリーニング手段の突き出しを阻止する面としたことに
より、紙送りモータが紙送り方向と逆方向に回転するこ
とによりクリーニング手段が突出し、記録ヘッドに接触
して記録書込み動作に支障をきたすといった事態を未然
に防止することができる。
【0084】また、案内手段によってクリーニング手段
の作動領域内に入り込んだキャッピング手段を記録ヘッ
ドとの非接触位置に位置させるようにしたことにより、
走査中キャリッジの一部をホームポジション内に入り込
ませることを可能として、カラーのインクタンクを担持
した大型のキャリッジの場合でも、記録用紙の側面一杯
まで記録画像の書込みを図ることが可能となる。
【0085】また、クリーニング手段またはインク吸引
手段を、給排紙手段に動力を伝達する伝達機構とは異な
る伝達機構により直接接続したので、輪列の正転、逆転
の繰り返しに起因するバックラッシュや、摩擦クラッチ
使用時のような滑りを無くしてこれら伝達機構自体の負
荷変動や、インク吸引手段の作動に伴う負荷変動が給排
紙手段に伝達するのを阻止して、高い精度での紙送りを
可能とすることができる。また、クリーニング手段また
はインク吸引手段の初期化動作を給排紙手段の排紙動作
方向への回転だけで実行でき、さらにキャリッジの位置
に関係なくインク吸引手段を作動させることができるた
め、記録装置全体にシーケンスの自由度を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置に一実施例
を示す図である。
【図2】同上記録装置の駆動動力伝達系を示す図であ
る。
【図3】同上装置におけるポンプユニットの分解斜視図
である。
【図4】図(イ)、(ロ)は、同上装置に使用するキャ
ッピングユニットの一実施例を、両側から見た状態で示
す斜視図である。
【図5】同上装置に使用するキャッピングユニットの一
実施例を示す分解斜視図である。
【図6】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれスライダとキ
ャップフレームの各サイズを説明する図、及びキャピン
グ時のずれ量を説明する図である。
【図7】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれキャップホル
ダの一実施例を、キャップを装入した状態で示す上面
図、キャップを取り外した状態で示す断面図、及びキャ
ップの一実施例を示す断面図である。
【図8】図(イ)キャップに作用する荷重を示す説明図
であり、図(ロ)は記録ヘッドへの当接初期における荷
重を示す説明図であり、図(ハ)は本発明のキャップ
と、キャップの封止領域の内側の中心線に位置する2つ
のバネでキャップを保持したものとの、キャップと記録
ヘッドの距離とキャップが記録ヘッドに作用する荷重と
の関係を示す線図である。
【図9】カットシートフィーダの給紙機構の一実施例を
示す断面図である。
【図10】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、クリーナ
ユニットでキャリッジをロックした状態を平面と側面か
ら示す図である。
【図11】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、キャリッ
ジのロックを解除した状態を平面と側面から示す図であ
る。
【図12】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、フラッシ
ング状態を平面と側面から示す図である。
【図13】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、クリーナ
ユニットをロックした状態を平面と側面から示す図であ
る。
【図14】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、キャリッ
ジによりスライダを上昇させる過程を平面と側面から示
す図である。
【図15】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、記録ヘッ
ドの封止状態を平面と側面から示す図である。
【図16】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、空吸引状
態を平面と側面から示す図である。
【図17】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、クリーナ
ユニットをクリーニング可能状態にセットした状態を平
面と側面から示す図である。
【図18】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、クリーニ
ング状態を平面と側面から示す図である。
【図19】図(a)、(b)は、それぞれクリーナユニ
ット、及びキャッピングユニットの動作の内、クリーニ
ング後にクリーナユニットをリセットした状態を平面と
側面から示す図である。
【図20】同上装置の印刷動作を示すフローチャートで
ある。
【図21】同上装置のクリーニング動作の内、前半の工
程を示すフローチャートである。
【図22】同上装置のクリーニング動作の内、後半の工
程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 5 記録ヘッド 6 インクカートリッジ 7 紙送りモータ 8 搬送ローラ 9 キャッピングユニット 10 クリーナユニット 11 ポンプユニット 12 カットシートフィーダ 13、17、22、26 歯車 14 ピニオン 16 給紙ローラ駆動軸 18 クラッチ機構 21 排紙ローラ 28 アーム 29 クリーナカム 31 ラチェットホイール 32 中間伝達ホイール 33 ポンプホイール 34 ローラ 35 チューブ 36 ポンプケーシング 37 クリーナホルダ 38、64、64’、67 溝 39 クリーニングブレード 40 案内突起 42 案内溝 43 長孔 44 係止突起 51 キャップフレーム 53 カム溝 53a 傾斜部 53b 水平部 56 スライダ 56a 当接片 59 レバー 60 係合孔 63 キャップホルダ 68 バネ受け部 70 バネ 74 チューブ 75 弁座 77 弁 80 キャップ 86、87 インク吸収シート 90 ホッパ 91 フレーム 94 分離パッド 100 給紙ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 信敏 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 小林 淳 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 磯野 正博 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 望月 聖二 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向を正逆切換え可能な単一の駆動
    手段に、記録用紙の排紙動作とインク吸引動作が上記駆
    動手段の逆回転方向のもとで実行されるよう、記録用紙
    の給排紙手段を結合し、かつ回転方向切換え時に時間遅
    れを生じさせて結合する手段を介してインクの吸引手段
    を結合させてなるインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 回転方向切換え時に時間遅れを生じさせ
    て結合する上記手段として、回転駆動体と回転被駆動体
    との間に遊転自在に配設され、かつ、該回転駆動体と該
    回転被駆動体に設けた各突部と当接する突部を表裏両面
    に設けた中間伝達回転体である請求項1に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 クリーニング動作を、前記駆動手段の上
    記インクの吸引動作の下で実行させるよう、前記駆動手
    段にクリーニング手段を結合させてなる請求項1記載の
    インクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドのノズル面を被覆するキャッ
    ピング手段を、クリーニング手段の作動領域内へ入り込
    み得るよう記録ヘッドを搭載したキャリッジの走行方向
    に直交する方向に移動変位可能に配設したインクジェッ
    ト式記録装置。
  5. 【請求項5】 上記キャッピング手段の一側面が、上記
    クリーニング手段の記録ヘッドの走行領域内へ突き出し
    を阻止する度当たり面として機能する請求項4に記載の
    インクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング手段は、前記キャリッ
    ジに係合して前記キャリッジの移動を阻止するキャリッ
    ジ固定手段を有する請求項4に記載のインクジェット式
    記録装置。
  7. 【請求項7】 上記クリーニング手段の作動領域内にお
    ける上記キャッピング手段が、記録ヘッドと接触するこ
    とのない下方位置へ案内する案内手段を有する請求項4
    に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記案内手段が、少なくとも1つの水平
    カムと少なくとも1つのリンクと、前記リンクに設けら
    れたスライド手段により構成されている請求項7に記載
    のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インクの吸引手段は、前記給排紙手
    段とは異なる伝達機構により前記駆動手段に直接接続さ
    れている請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記クリーニング手段は、前記給排紙
    手段とは異なる伝達機構により前記駆動手段に直接接続
    されている請求項3に記載のインクジェット式記録装
    置。
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