JP2006159595A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジを駆動するだけの簡単な制御でキャリッジを所定位置にロックするとともに、振動や衝撃などによっても記録ヘッドがキャッピング位置からずれることのないキャリッジロック機構を有するインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッド3をキャップ1で覆うキャッピング手段と、突出方向に付勢されるとともに退避位置に係止可能なロック部材13と、ロック部材を退避位置から離脱させるためのトリガー部101cと、退避位置から離脱されたロック部材の突出量を一定以下に規制する突出量制限部材101と、キャリッジ6がキャッピング位置に移動したときにロック部材13を解除して突出させることでキャリッジ6をロックするロック保持部101dと、キャリッジがさらに移動した位置でロック部材を退避位置に係止させるロック解除部101eと、を設ける。
【選択図】 図9

Description

本発明は、復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにより記録媒体に記録するインクジェット記録装置に関する。
記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交叉する方向に主走査するシリアルタイプのインクジェット記録装置においては、記録媒体に沿って移動するキャリッジ上に搭載された記録ヘッドによる主走査と該記録ヘッドからのインク吐出を同期させることで記録を行い、1ライン分の記録を終了したところで所定量の紙送りを行った後に次のラインの記録を行い、これらの記録と紙送りとを交互に繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行われる。
インクジェット記録装置は、記録情報に基づいて、記録ヘッドに形成された複数の微細な吐出口からインク滴を選択的に吐出することで、画像を記録していくように構成されている。このようなインクジェット記録装置においては、インクの吐出動作を安定させて良好な画像品位を得るためには、記録動作の時間経過と共に吐出口の近傍に付着する固着インクやほこり、あるいは吐出口内に生じた気泡などの異物を除去するためのクリーニング動作(回復動作)を行う必要がある。また、インクタンク交換の際に記録ヘッドまでのインク流路に発生する気泡を除去するために同様のクリーニング動作が行われることもある。インクジェット記録装置では、このような動作を行うためのクリーニング機構部を装着することが一般に行われている。
上記インクジェット記録装置においては、記録動作を行うに際して、キャリッジの各位置での記録動作を制御するために、一定のタイミングでキャリッジが走査範囲内のどの位置にあるかを検知する必要がある。そのために、記録動作の開始時にキャリッジを走査方向の基準位置に突き当て、突き当たった位置を基準としてキャリッジの位置を検知することが行われている。また、キャリッジ上の記録ヘッドをキャッピングする際にも、キャリッジとキャッピング位置との相対位置を検知することが行われる。
従来のインクジェット記録装置においては、キャリッジをキャッピング位置に保持するための機構として、例えばばね付勢力によってキャリッジを主走査案内手段であるガイドシャフトやシャーシガイドレールの当接面に押し付け、ばね付勢力により発生する各部の摩擦力やその他の機構部品の負荷バランスを利用して所定の位置に保持する構成が採られていた。しかしながら、このようなキャリッジ保持機構では、記録装置に振動や衝撃等の外力が加えられた場合に、キャリッジがキャッピング位置からずれてしまい、適正にキャッピングされない状態になる可能性があった。このような状態で長期間放置すると、インクの蒸発や固着が生じ、所定のクリーニング動作を行っても安定した吐出品位に回復させることが困難になる可能性がある。そこで、キャリッジをキャッピング位置に固定するためのキャリッジロック機構が提案されている。
特開平9−109379号公報(特許文献1)には、キャリッジがキャッピング位置などの固定位置にあるときに、キャップホルダとキャリッジの双方に嵌合するピン部材により、キャップとキャリッジの相対位置を規制する構成が開示されている。また、特開平10−278396号公報(特許文献2)には、紙送りローラの端部に、該紙送りローラの正逆回転に連動するキャリッジロック部材を回動自在に設け、記録ヘッドをキャッピングした状態では、該キャリッジロック部材を回動変位させることでキャップとキャリッジの相対位置を規制する構成が開示されている。
特開平9−109379号公報 特開平10−278396号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、ロック用のピン部材をキャリッジモータ以外の駆動源で駆動する必要がある他、該ピン部材を突出退避させるための複雑な構成を必要とし、コストアップになる等の課題があった。
また、上記特許文献2に記載された技術では、例えば紙送りローラと同一の駆動源によってキャップ内に負圧を発生させて記録ヘッドからインクの吸引を行うクリーニング機構を用いる場合に、記録ヘッドがキャッピング位置にあるときにキャリッジロックを解除して紙送りローラを駆動すると、キャップ内に負圧を発生させてしまうことになり、クリーニング機構の動作や構成が限定されて複雑になってしまうなどの課題があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、キャリッジを駆動するだけの簡単な構成でキャリッジを所定位置にロックすることができ、記録装置に振動や衝撃などの外力が作用する場合でも、記録ヘッドがキャッピング位置からずれることを防止できるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにより記録媒体に記録するインクジェット記録装置において、記録領域を外れた位置で記録ヘッドをキャッピングするキャッピング手段と、突出方向にばね付勢されるとともに該ばね付勢力に抗して退避位置に係止可能にキャリッジに設けられたロック部材と、前記ロック部材に当接して前記退避位置から離脱させるために装置本体に設けられたトリガー部と、前記退避位置から離脱されたロック部材の突出量を一定量以下に抑制するための突出量制限部と、前記キャリッジがキャッピング位置に移動したときに前記ロック部材を解放して突出させることで該キャリッジを該キャッピング位置に保持するロック保持部と、前記キャリッジが前記キャッピング位置より移動した位置で前記ロック部材を前記退避位置に係止させるロック解除部と、を備え、前記記録ヘッドをキャッピングする際に、前記キャリッジを前記トリガー部へ移動させた後、移動方向を反転させて前記ロック保持部へ移動させることでキャッピング位置にロックし、記録動作を開始する際に、前記キャリッジを前記ロック解除部へ移動させてロックを解除させた後、移動方向を反転させて記録領域へ向けて移動させるように制御可能であることを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、キャリッジを駆動するだけの簡単な構成でキャリッジを所定位置にロックすることができ、記録装置に振動や衝撃などの外力が作用する場合でも、記録ヘッドがキャッピング位置からずれることを防止できるインクジェット記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一、又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態を示す模式的斜視図である。図1において、インクジェット記録装置には、記録用紙等の記録媒体を装置本体内へ供給するための給紙部201と、装置本体内(記録部等)を通して記録媒体を紙送りするための搬送部202と、画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録していく記録機構部(キャリッジ部)203と、記録機構部203によって形成される画像品位を維持回復するためのクリーニング機構部(回復機構部)204が設けられている。101は、各機能部品を支持するための構造体を形成するシャーシである。
給紙部201に積載された記録媒体は、給紙モータにより駆動される給紙ローラにより1枚ずつ分離されて搬送部202へ送り込まれる。搬送部202へ送り込まれた記録媒体は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ221と該搬送ローラに押圧されて従動回転するピンチローラ222とのニップ部による摩擦搬送力により記録部を通して搬送され、その間に記録機構部203によって画像を記録される。記録された記録媒体は、搬送ローラ221と連動して駆動される排紙ローラ223によって装置本体外へ排出される。
記録機構部203は、主走査方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ6並びに該キャリッジに搭載された記録ヘッド5などによって構成されている。記録ヘッド5を搭載したキャリッジ6は、装置本体に平行に設置されたガイドシャフト225及びガイドレール226に沿って往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ6は、不図示のキャリッジモータの駆動力をキャリッジベルト224を介して伝達されることで、ガイドシャフト225に沿って往復移動させられる。ガイドシャフト225と平行に、キャリッジ6の移動及び位置を検出するためのリニアタイプのエンコーダスケール227が配設されている。
記録動作においては、キャリッジ6の移動に同期して記録ヘッド5を画像情報に基づいて駆動することで1ライン分の記録(主走査)を行い、次いで不図示の搬送モータで搬送ローラ221を所定量だけ駆動することにより記録媒体を所定ピッチだけ搬送(副走査)し、次のラインの記録を行う。以下、これを繰り返すことにより記録媒体全体の記録が行われる。クリーニング機構部204は、記録ヘッド3の目詰まり等を解消することで記録品位を良好な状態に維持回復するためのものであり、吐出口からインクを吸引又は吐出させるためのポンプ手段、吐出口を覆うためのキャップ手段、並びに吐出口面を拭き取り清掃するためのワイピング手段などを備えている。
本実施形態の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、電気熱変換体により印加される熱エネルギーによってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりインクを吐出させ、記録を行うものである。電気熱変換体は、吐出口列を形成する複数の吐出口のそれぞれに対応して配設されており、記録情報に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクが吐出される。図2は図1中の記録ヘッドを吐出口面側から見た模式的斜視図であり、図3は図2の記録ヘッドの吐出口面側から見た模式的正面図である。記録ヘッド3の吐出口面81には、図示のような、カラー(例えばシアン、マゼンタ、イエロー)の吐出口列3c及びブラックの吐出口列3dが横並び配置で形成されている。なお、3aは嵌合穴(溝)を示す。
図4はクリーニング機構部204のキャップ開放時の状態を示す模式的正面図であり、図5はクリーニング機構部204のキャップ密閉時(キャッピング時)の状態を一部破断して示す模式的正面図である。図4及び図5において、キャリッジ6にはタイミングベルト(キャリッジベルト)224が連結されており、キャリッジモータ10の駆動をキャリッジ6に伝達可能にしている。キャリッジ6は、シャーシ101等を利用して装置本体側に設置されたガイドシャフト225及びガイドレール226によって往復移動可能に案内支持され、走査可能な形態となっている。
装置本体のベース側には、キャリッジ6の移動範囲内であって記録領域(通紙領域)を外れた所定位置に、キャリッジ6に搭載された記録ヘッド3と対向して、クリーニング機構部204が設けられている。クリーニング機構部204には、記録ヘッドの吐出口面81を覆うためのキャップ1が設けられている。このキャップ1は、記録待機状態では記録ヘッド3の吐出口面を覆って吐出口近傍のインクの固着や増粘を抑制する。また、負圧発生源に接続されることで、吐出口の目詰まりを回復処理する際にキャップ内に負圧を発生させて吐出口からインクを吸引するために使用される。このキャップ1は、ゴム状弾性体で形成されている。本実施形態においては、記録媒体を紙送りするための搬送ローラ221の駆動源は、クリーニング機構部204の前記負圧発生手段を駆動するための駆動源を兼ねている。
キャップ1はキャップホルダ2に保持されており、キャップホルダ2はキャップスライダ7に搭載されている。キャップホルダ2とキャップスライダ7との間にはキャップばね4が装着されている。すなわち、キャップ1を保持したキャップホルダ2はキャップばね4によって付勢されており、キャップスライダ7に対して同図上下方向に移動可能に搭載されている。キャップスライダ7の前後左右の複数位置(通常4箇所)に設けられた軸部7aは装置本体のベース部に設けられたカム面(破線で示す)11に沿ってスライド可能に支持されている。また、キャップスライダ7には、キャリッジ6の側面に当接可能な突き当て部7bが設けられており、キャリッジ6がクリーニング機構部204に進入して突き当て部7bに当接した後では、キャップスライダ7はキャリッジ6の移動に従動して移動する。
キャップスライダ7は、キャップスライダばね9によって装置本体側に連結されており、キャリッジ6がクリーニング機構部204にない場合は、キャップスライダばね9によって図4に示すような待機位置に保持されている。つまり、クリーニング機構部204においては、キャリッジ6が当該クリーニング機構部204へ進入してくると、キャリッジ6の側面が突き当て部7bに当接することで、キャップスライダ7はキャリッジ6の移動に追従して同様に移動することができる。
キャリッジ6が図示右方向へ移動してクリーニング機構部204へ更に進入してくると、キャップスライダ7は図5に示す装置本体側のカム面(破線で示す)11の作用によって矢印で示すように徐々に記録ヘッド3側へ上昇してくる。上昇位置になると、キャップ1が記録ヘッド3の吐出口面81に密着されてキャッピング状態になる。このキャッピング状態では、キャップばね4のばね圧によってキャップ1が吐出口面81に密着される(図5)。このようなキャッピング状態で保持されることで、記録ヘッド3の吐出口列3c、3dからのインクの蒸発や固着が抑制され、吐出口面81の保護にもなる。
キャップ1には、キャップホルダ2を介して吸引チューブ5が接続されており、該吸引チューブ5の他端は負圧発生源(ポンプ部)に接続されている。従って、記録ヘッド3をキャッピングした状態でこの負圧発生源を作動させると、記録ヘッド3の吐出口からインクが吸引され、吐出口内のインクをリフレッシュする吸引回復処理が行われる。記録動作を再開する場合は、キャリッジ6を図示左方向に(記録領域へ向けて)移動させる。すると、キャップスライダ7はキャリッジ6から解放されてキャップスライダばね9により元に位置に復帰させられる。キャップスライダ7の図示左側の端部には、この復帰移動を利用して記録ヘッド3の吐出口面81を拭き取り清掃するためのワイパーブレード8が設けられている。
キャリッジ6の駆動をDCモータ等のキャリッジモータ10で行い、その駆動制御をエンコーダスケール227から得られる検出信号で行うように構成されている。このようなキャリッジ走査機構においては、キャリッジ6が走査範囲内のどの位置にあるかを検知して各位置での制御を行う必要があり、そのために、記録装置を使用する前にキャリッジ6を走査方向の移動限界となるシャーシ端へ突き当て、突き当たった位置を基準位置として検知する制御手段が用いられる。また、前述のキャッピング動作を行う際にも、一定のタイミングでキャリッジの位置検知と補正動作を行うことで、キャリッジ6とキャッピング位置や記録開始位置との位置関係を精度良く保つことが要請される。
そこで、本実施形態においては、キャリッジを駆動するだけの簡単な制御でキャリッジをキャッピング位置等の所定位置にロックすることができ、ユーザ使用環境において記録装置に振動や衝撃などの外力が作用した場合でも記録ヘッドをロック状態で保持することができ、記録再開時にはスムーズにロックを解除することができるキャリッジロック機構が設けられている。次に、図6〜図10を参照して、本発明を適用したインクジェット記録装置におけるキャリッジロック機構の一実施形態の構成及び動作について説明する。
図6は、本発明を適用したインクジェット記録装置のキャリッジロック機構において、キャリッジ上のロック手段が記録動作を行うときの位置にある状態を示す模式的平面図である。図7はキャリッジ上のロック手段がトリガー位置にあるときの状態を示す模式的平面図であり、図8はキャリッジ上のロック手段がトリガー位置からクリーニング機構部へ向けて移動しているときの状態を示す模式的平面図である。図9はキャリッジ上のロック手段がロック保持部(キャッピング位置)にあるときの状態を示す模式的平面図であり、図10はキャリッジ上のロック手段がロック解除部にあるときの状態を示す模式的平面図である。
図6において、記録ヘッド3を保持するキャリッジ6の上部6aには、ロック手段50が設けられている。ロック手段50はキャリッジ6と一体のハウジング51内に収納されたロック部材13及びロックばね14を有する。ロック部材13は、ロックばね14により、ハウジング51から図6中の上方へ突出する方向に付勢されている。ロック手段50が作動していない状態では、ロック部材13に設けられた解除突起部13aの爪部13bがハウジング51に形成された係止部(嵌合部)6bに係止(嵌合)することで、ロック部材13はシャーシ101から離間した退避位置に保持されている。このとき,ロック部材13と装置本体側のシャーシ101との間に隙間が確保されており、キャリッジ6の主走査によって記録媒体に記録する際には、ロック部材13がシャーシ101に接触することはなく、キャリッジ6は通常どおり円滑に動作することができる。
キャリッジロック機構を作動状態にする場合は、先ず、キャリッジ6を記録装置のクリーニング機構部204と反対側(図6中の左側端部)へ向けて移動させる。図7において、シャーシ101の記録領域より左側の位置にはロック手段50を作動状態にするためのトリガー部101cが設けられている。図示の例では、トリガー部101cは、シャーシ101の一部を曲げ加工することで、キャリッジ6が移動してきたときにロック部材13の解除突起部13aと当接するように形成されている。解除突起部13aはロック部材13に対して所定の押圧力で変位(弾性変位等)するように設けられている。
キャリッジ6が図7の位置まで移動してきて、解除突起部13aがトリガー部101cに押圧されると、該解除突起部13aが変位することで、その爪部13bがハウジング51の係止部6bから離脱し、ロック部材13はロックばね14により上方へ自由に突出可能な状態となる。図7のトリガー位置並びに該トリガー位置からクリーニング機構部204へ向けて移動する間では、ロック部材13はロックばね14によりその先端がシャーシ101に当接する位置まで押し上げられ、それ以上は突出しない。つまり、ロック部材13は、その先端がシャーシ101に当接することで、上方への突出量を一定高さに規制されている。本実施形態では、図示のシャーシ101のキャリッジ6の移動方向に平行の延びる部分101gは、退避位置から離脱されたロック部材13の突出量を一定量以下に規制するために該ロック部材と摺動可能に配置された突出量制限部を構成している。
次に、ロック部材13の先端がシャーシ101に接触した状態で、キャリッジ6を図示右方向へ(図9のキャッピング位置に向けて)移動させる。図8はこの移動途中の状態を示す。記録装置のシャーシ101のクリーニング機構部204側の位置(基準位置101f寄りの位置でもある)には、ロック保持部101d及びロック解除部101eが設けられている。図示の例では、ロック保持部101d及びロック解除部101eはシャーシ101と一体に形成されている。キャリッジ6がクリーニング機構部204に対向する位置であって記録ヘッド3をキャップ1でキャッピングする位置(ロック保持部101d)まで移動してくると、図9に示すように、ロック手段50はロック保持部101dによりロックされ、キャリッジ6はロック保持部101dのキャッピング位置にロック状態で保持される。
すなわち、ロック保持部101dではシャーシ101を図示のように上方へ変位させた嵌入部71が形成されており、キャリッジ6がこの位置まで移動してくると、ロック部材13はロックばね14のばね力によって押し上げられて嵌入部71内へ押し込められる。この状態では、ロック手段50(ロック部材13)の側面も嵌入部71によって位置規制された状態となり、従って、キャリッジ6がこの位置にロック状態で保持され、仮に記録装置に振動や衝撃等の外力が加わったとしても、キャリッジ6はロック保持部101dに位置規制され、位置ずれしない状態にロックされる。
次に、キャリッジ6のロック状態を解除して記録等の動作を行わせるための構成及び動作について説明する。図9に示すロック状態を解除する場合は、先ずキャリッジ6を図9のロック保持部101dから更に図示右側のロック解除部101eの位置まで移動させる。シャーシ101のロック保持部101dとロック解除部101eとの間にはテーパ部(斜面部)72が形成されている。テーパ部72では、キャリッジ6の駆動力を利用して、ロック部材13をロックばね14に抗して押し下げることができる。ロック解除部101eの位置にくると、ロック部材13はハウジング51内の退避位置(解除突起部13aの爪部13bが係止部6bに係止する位置)へ押し込まれ、該退避位置に固定される。
すなわち、キャリッジ6は、走査駆動源であるキャリッジモータ10の駆動により、キャップばね4、キャップスライダばね9及びロックばね14の各ばね力のテーパ部72による水平方向の抵抗力(保持力)よりも大きい推進力(駆動力)を与えられることで、キャッピング位置からテーパ部72に沿ってロック解除部101eへ移動する。こうしてキャリッジ6が右方向へ移動する間に、ロック部材13はシャーシ101の斜面部72によってキャリッジ6のハウジング51の内部へ押し戻されていく。
図10に示すようにキャリッジ6(そのロック手段50)がシャーシ101のロック解除部101e(ロック解除位置)に到達すると、ロック部材13が完全にハウジング51内の退避位置へ戻されるとともに、該ロック部材13の解除突起部13aの爪部13bがキャリッジ6(ハウジング51)の係止部6bに係止される。これによって、ロック部材13はトリガー前の退避位置に固定されることになり、キャリッジ6のロックが完全に解除される。従って、その後にキャリッジ6が記録領域側へ移動しても、ロック部材13がシャーシ101から離間された状態に保持されているので、通常どおりの円滑なキャリッジ走査が可能となる。また、記録動作を行うなどした後に、キャリッジ6を再びロックする場合には、前述の図6〜図10の動作を繰り返すことができる。
また、上記ロック解除部101eには、キャリッジ6の位置及び速度を算定するためにキャリッジ6の移動限界端を規制するキャリッジ基準位置101fが設けられている。キャリッジ6をロック解除部101eの位置で上記キャリッジ基準位置101fに当接させるように構成されており、従って、キャリッジ6がロック解除部101eに位置することを検知することによりキャリッジ6の基準位置を割り出すように構成されている。つまり、ロック解除部101eは、キャリッジ6の主走査位置の算定基準となるキャリッジ基準位置を兼ねている。
なお、以上の実施形態では、キャリッジ6上のロック手段50が作動状態にあるとき、キャリッジ6の位置ずれはロック保持部101dによって確実に防止され、かつ、キャリッジ6上の記録ヘッド3を確実にキャッピングすることができる。すなわち、ロック保持部101dにおいては、ロックばね14のばね力の反力によりキャリッジ6をキャップ1側へ付勢することになり、キャリッジ6をキャッピング位置に安定した状態で保持するとともに、記録ヘッド3に対してキャップ1を確実に密着させることができる。
また、キャリッジロック機構を作動させてキャリッジ6をロック保持位置101dにロックするタイミングは、通常の記録待機状態では特にロック機構を作動させる必要は無く、記録装置の使用者が記録装置本体の電源を切って未使用状態にするとき、あるいは、記録媒体への記録動作が終了して記録装置への記録データが無い状態が一定時間が経過した時に行うように制御しても良い。すなわち、記録装置の電源をオフするとき、あるいは記録ヘッド3のキャッピング状態が一定時間経過したときに、キャリッジ6をトリガー部101cへ移動させるとともに、移動方向を反転させてロック保持部101dへ移動させることでキャッピング位置にロックするように構成しても良い。
また、本実施形態によれば、キャリッジ6を一旦記録領域外のトリガー部(トリガー位置)101cへ移動させた後、キャッピング位置へ向けて反転移動させるだけで、キャリッジロック機構を作動状態にすることができ、しかも、トリガー部101cをキャッピング位置から記録領域を挟んで反対側に配置したので、必要最低限のときだけキャリッジのロック動作を行うことができる。
更に、使用者が再度記録動作を行おうとする場合にキャリッジ6の位置を検知したり、補正する必要がある際には、キャリッジ6をシャーシ101のクリーニング機構部204側の端部に配設されたロック解除位置101eへ移動させ、該ロック解除位置101eでシャーシ101の端部に設けられたキャリッジ基準位置101fに当接させるように構成されている。従って、本実施形態のキャリッジロック機構によれば、キャリッジ6の位置を補正するために該キャリッジ6が基準位置101fに当接する際に、自動的にキャリッジロック機構が解除されることになるので、キャリッジロック機構を解除するための特殊なキャリッジ動作や機構を何ら必要としないという効果も得られる。
以上より明らかなように、本実施形態においては、キャリッジ6の移動範囲内で記録領域を外れた位置に配設され、記録ヘッド3をキャップ1で覆うキャッピング手段を有するクリーニング機構部204と、突出方向にばね付勢されるとともに該ばね付勢力に抗して退避位置に係止可能なロック部材13を有する、キャリッジに設けられたロック手段50と、ロック部材13に当接して該該ロック部材を退避位置から離脱させるために、装置本体のクリーニング機構部204と反対側に設けられたトリガー部101cと、退避位置から離脱されたロック部材13のロック手段50からの突出量を一定量以下に抑制するために該ロック部材と摺動可能に配置された突出量制限部101gと、キャリッジ6がクリーニング機構部204のキャッピング位置(101d)に移動したときにロック部材13の突出量の抑制を解除して該ロック部材を突出させることでキャリッジ6を該キャッピング位置に保持するロック保持部101dと、キャリッジ6がキャッピング位置(101d)よりさらにクリーニング機構部側へ進入した位置で、該キャリッジを基準位置101fに位置規制するとともにロック部材13をばね付勢力に抗して押し込んで退避位置に係止させるロック解除部101eと、を備え、記録ヘッド3をキャッピングする際に、キャリッジ6をトリガー部101cへ移動させた後、移動方向を反転させてロック保持部101dへ移動させることでキャッピング位置にロックし、記録動作を開始する際に、キャリッジ6をロック解除部101eへ移動させてロックを解除させた後、移動方向を反転させて記録領域へ向けて移動させるように制御可能であるように構成されている。
このような構成によれば、簡単かつコンパクトな構成で、キャリッジを駆動するだけの簡単な制御でキャリッジを所定位置にロックすることができ、記録装置に振動や衝撃などの外力が作用する場合でも、記録ヘッドがキャッピング位置からずれることを防止できるキャリッジロック機構を備えたインクジェット記録装置が提供される。
なお、本発明は、インクジェット記録装置であれば、単色又は複数色で記録する1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。さらに、本発明は、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録ヘッドなど、他の作動方式で駆動される記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
本発明を適用したクリーニング機構部を備えたインクジェット記録装置の一実施形態を示す模式的斜視図である。 記録ヘッドを吐出口面側から見た模式的斜視図である。 図2の記録ヘッドの吐出口面側から見た正面図である。 図1のクリーニング機構部のキャップ開放時の状態を示す模式的正面図である。 図4のクリーニング機構部のキャップ密閉時(キャッピング時)の状態を一部破断して示す模式的正面図である 本発明を適用したインクジェット記録装置のキャリッジロック機構において、キャリッジ上のロック手段が記録動作を行うときの位置にある状態を示す模式的平面図である。 図6のキャリッジロック機構において、キャリッジ上のロック手段がトリガー位置にあるときの状態を示す模式的平面図である。 図6のキャリッジロック機構において、キャリッジ上のロック手段がトリガー位置からクリーニング機構部へ向けて移動しているときの状態を示す模式的平面図である。 図6のキャリッジロック機構において、キャリッジ上のロック手段がロック保持部(キャッピング位置)にあるときの状態を示す模式的平面図である。 図6のキャリッジロック機構において、キャリッジ上のロック手段がロック解除部(キャリッジ基準位置)にあるときの状態を示す模式的平面図である。
符号の説明
1 キャップ
2 キャップホルダ
3 記録ヘッド(記録手段)
3c カラーの吐出口列
3d ブラックの吐出口列
4 キャップばね
5 吸引チューブ
6 キャリッジ
6a 上部(キャリッジ)
6b 係止部(嵌合部)
7 キャップスライダ
7b 突き当て部
8 ワイパーブレード
9 キャップスライダばね
10 キャリッジモータ
11 カム面
13 ロック部材
13a 解除突起部
13b 爪部(解除突起部)
14 ロックばね
50 ロック手段
51 ハウジング
71 嵌入部
72 テーパ部(傾斜部)
81 吐出口面
101 シャーシ
101c トリガー部
101d ロック保持部(キャッピング位置)
101e ロック解除部
101f キャリッジ基準位置
101g 突出量制限部材
201 給紙部
202 搬送部
203 記録機構部
204 クリーニング機構部(回復機構部)
221 搬送ローラ
222 ピンチローラ
223 排紙ローラ
224 タイミングベルト(キャリッジベルト)
225 ガイドシャフト
226 ガイドレール
227 エンコーダスケール

Claims (4)

  1. 往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにより記録媒体に記録するインクジェット記録装置において、
    記録領域を外れた位置で記録ヘッドをキャッピングするキャッピング手段と、
    突出方向にばね付勢されるとともに該ばね付勢力に抗して退避位置に係止可能にキャリッジに設けられたロック部材と、
    前記ロック部材に当接して前記退避位置から離脱させるために装置本体に設けられたトリガー部と、
    前記退避位置から離脱されたロック部材の突出量を一定量以下に抑制するための突出量制限部と、
    前記キャリッジがキャッピング位置に移動したときに前記ロック部材を解放して突出させることで該キャリッジを該キャッピング位置に保持するロック保持部と、
    前記キャリッジが前記キャッピング位置より移動した位置で前記ロック部材を前記退避位置に係止させるロック解除部と、を備え、
    前記記録ヘッドをキャッピングする際に、前記キャリッジを前記トリガー部へ移動させた後、移動方向を反転させて前記ロック保持部へ移動させることでキャッピング位置にロックし、記録動作を開始する際に、前記キャリッジを前記ロック解除部へ移動させてロックを解除させた後、移動方向を反転させて記録領域へ向けて移動させるように制御可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ロック解除部は、前記キャリッジの主走査位置の算定基準となるキャリッジ基準位置を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 記録装置の電源をオフするとき、あるいは、前記記録ヘッドのキャッピング状態が一定時間経過したときに、前記キャリッジを前記トリガー部へ移動させるとともに、移動方向を反転させて前記ロック保持部へ移動させることでキャッピング位置にロックすることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体を紙送りするための紙搬送ローラの駆動源が前記クリーニング機構部の負圧発生手段を駆動するための駆動源を兼ねていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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