JP2000037462A - ステント - Google Patents

ステント

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JP2000037462A
JP2000037462A JP20942998A JP20942998A JP2000037462A JP 2000037462 A JP2000037462 A JP 2000037462A JP 20942998 A JP20942998 A JP 20942998A JP 20942998 A JP20942998 A JP 20942998A JP 2000037462 A JP2000037462 A JP 2000037462A
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JP
Japan
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stent
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cylindrical body
blood vessel
diameter
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JP20942998A
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English (en)
Inventor
Akihisa Furukawa
明久 古川
Kiyoshi Yamauchi
清 山内
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定部位での剛性が十分なステントを提供す
ること。 【解決手段】 ステント1は、複数の格子2で構成され
た筒体を呈し、該筒体の軸方向において隣接する前記各
格子2間が隙間Sをもって離れている。また、ステント
1は、少なくとも生体温度で超弾性を示すTiNi系形
状記憶合金からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定位置に容易に
挿入でき且つ確実に補綴できる補綴器具としてのステン
トに属するものである。
【0002】
【従来の技術】TiNi合金をはじめとする形状記憶合
金はマルテンサイト変態の逆変態に付随して顕著な形状
記憶効果及び超弾性を示すことはよく知られている。な
かでもTiNi合金は生活環境温度近傍で優れた機能を
持つことから、家電用アクチュエータ(電子レンジダン
パー、エアコン風向制御、炊飯器の蒸気調圧弁など)建
築用の換気口、携帯電話アンテナや眼鏡フレームなど、
幅広い分野で使用されている。
【0003】また、医療分野への応用の試みは合金開発
当初からなされ、これまでに歯列矯正線、人工歯根、血
管拡張コイル、カテーテルガイドワイヤー等が実用化さ
れている。
【0004】近年、血管や気管などの狭窄部や閉塞部お
よび血管内瘤の治療は、経皮的な低侵襲性医療手術によ
って行われることが多い。血管や気管の狭窄・閉塞部の
治療は、先端部にバルーンおよびステントを収納したカ
テーテルを大腿部動脈或いは口から要治療部位に導いた
後、バルーン、ステントをカテーテルから手元操作で解
放して、バルーンによる狭窄・閉塞部の拡張およびその
拡張径保持のためにステントによって留置する。
【0005】一方、血管に発生した瘤は、前記同様にカ
テーテル操作によってステントで瘤発生部を塞栓するこ
とで瘤への血流を止める。
【0006】網状・格子状のステンレス製ステントの場
合、二重管カテーテルの内管に巻き付けて縮径した状態
で体内に進入させ、所定部位で外管からステント、バル
ーンを解放した後、バルーンで狭窄部などを拡張するの
と同時にステントも元径に膨らませる。或いは、ステン
レス線をジグザク状にして円筒を形成し、パンタグラフ
を折り畳む様にして縮径し、カテーテルからの拘束解放
と同時に自発的ばね力で元径に形状回復するタイプもあ
る。
【0007】また、ステントを形状記憶合金製とするこ
とで、より自発的形状回復力を持たせたものが最近開発
されている。形状記憶効果を使ったものは、冷水で縮径
したステントを体内導入時にも冷風、冷水などで冷却を
続け、拡張操作時に体温で元径に形状回復させる。
【0008】また、超弾性を使ったものは、メッシュ状
円筒を小さく折り畳んで二重管カテーテルの内外管の間
に拘束縮径したものを、所定部位での拘束解放と同時に
自発的に元径に形状回復させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ステンレス製
ステントはカテーテルへの収納性およびバルーンでの拡
張性を持たせる必要から、ステントを構成する円筒の剛
性は十分に低くしなければならないが、本質的に求めら
れる再狭窄防止の為の元径復元時剛性は十分とはいえな
い。
【0010】また、形状記憶合金の形状記憶効果を使っ
たステントは、体温で形状回復するものでは冷却を保っ
て所定部位まで運ぶことの技術的課題がある。しかし、
体温を越えた温度で形状回復するものでは、所定部位で
の形状復元の加熱方法と留置時体温まで周囲温度低下に
よるステントの剛性低下の難点がある。形状記憶合金は
マルテンサイト相では極めて柔らかくなる。
【0011】さらに、体温で超弾性を示す形状記憶合金
を用いたステントは、最も保形性に優れている。なかで
も、格子形状のステントは、形状回復時の剛性も十分で
あるが、そのことは、湾曲した血管の形状に従うことが
容易にできないことを意味する。
【0012】それ故に、本発明の技術的課題は、所定位
置に容易に挿入でき且つ確実に補綴できるステントを提
供することにある。
【0013】また、本発明の他の技術的課題は、十分な
剛性を持ち、かつ湾曲した血管の形状に従うことが容易
にできるステントを提供することにある。
【0014】また、本発明の他の技術的課題は、少なく
とも生体温度で超弾性を示すTiNi系形状記憶合金と
することで所定部位での剛性が十分なステントを提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、生体の
血管や気管などの狭窄部分や閉塞部分を拡張・保持した
り、前記生体の瘤発生部分を塞栓することで血管内の瘤
への血流を止めるステントにおいて、複数の格子で構成
された筒体を呈し、該筒体の軸方向において隣接する前
記各格子間が離れていることを特徴とするステントが得
られる。
【0016】また、本発明によれば、少なくとも生体温
度で超弾性を示すTiNi系形状記憶合金からなること
を特徴とするステントが得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記格子の個々
の形状が、菱形、円形、楕円形、多角形の一種であるこ
とを特徴とするステントが得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のステントの一実施の形態
例について説明する。この実施の形態例におけるステン
トは、生体の血管や気管などの狭窄部分や閉塞部分を拡
張・保持したり、生体の瘤発生部分を塞栓することで血
管内の瘤への血流を止めるステントを示している。
【0019】図1を参照して、ステント1は、複数の格
子2で構成された筒体の形状を呈している。筒体の軸X
方向においては、隣接する各格子2が隙間Sをもって離
れている。なお、このステント1は、TiNi合金シー
トを格子形状に加工した筒体からなる。TiNi系形状
記憶合金は、少なくとも生体温度で超弾性を示すからな
るものでる。
【0020】図2は、ステント1の展開形状であり、T
iNi合金シートの切り込み加工時の格子2形状の一例
を示している。図2においてシートの幅寸法Wは元径回
復時の円周長さ寸法であり、シートの長さ寸法Lはステ
ントそのものの長さ寸法である。
【0021】図3は、図2に示した格子2形状のシート
の拡大図を示している。複数の格子2同士は隙間Sをも
って離れている。
【0022】図2に示した格子2形状のシートは、図4
に示すように、初めに第1の直径R2 で円筒形状に丸め
拘束して、熱処理をしてに筒形状体に固定する。次に、
筒形状体は、第2の直径の円筒は、カテーテル内に収納
するように縮径され、図1に示した第2の直径R1 の筒
体を作りステント1とする。第2の直径R1 の筒体、即
ち、ステント1の直径R1 は、体内留置血管或いは気管
の内径よりやや大きめにされる。
【0023】以下、この実施の形態例におけるステント
1を具体的に説明する。
【0024】[実施例1:冠状動脈用ステントの場合]
厚み寸法 100μmのTiNi合金シートを、フォト
エッチングによって、格子状に切り抜き、径 5mmの
円筒拘束をした。
【0025】その後、拘束状態で熱処理して、形状固定
と同時に37℃での超弾性を付与した。できあがった5
mmの筒体の切れ目を電子ビーム溶接して、ステント1
とした。
【0026】具体的操作は、液体窒素中で径 1mmに
縮径したステント1を収納したカテーテル5を、大腿部
動脈から心臓の狭窄部位まで挿入する。次に、ステント
1拘束用カテーテル5からステント1押し出し器具を操
作してステント1の拘束を解放して元径に復元させて血
管拡張および拡張保持を行う。
【0027】図5は、ステント1をカテーテル5内に収
納した状態の一部を示している。図6は、カテーテル5
からの拘束解放と同時に自発的ばね力で元径に形状回復
する拘束解放後のステント1の血管7内壁留置時におけ
る断面形状を示している。
【0028】図5に示すように、ステント1の軸X方向
において各格子2が離れていることで、十分な剛性を持
ち、かつ湾曲した血管の形状に従うことが容易にできる
ことが分かる。
【0029】[実施例2:気管用ステントの場合]厚み
寸法 100μmTiNi合金シートを格子状に切り抜
き、熱処理によって径 20mmの円筒形状体とした。
その製作方法は、実施例1と同様な方法であるため説明
を省略する。
【0030】具体的操作は、口から5mmに縮径された
ステント1を収納したカテーテル5を気管狭窄部位まで
挿入し、留置作業を行う。その操作時のステント1断面
の概念は実施例1の図5及び図6同様である。
【0031】本発明に用いる合金は生体温度で超弾性を
持つことが出来るTiNi合金および第3元素添加のT
iNi合金(X=Cr、V、Cu、Fe、Coなど)が
好ましいが、Cu系、Fe系などの多種の形状記憶合金
およびベータTi合金などの合金についても適用され
る。また、筒形状体を形成する格子2の模様は、本実施
例に限定されるものではなく、格子2の個々の形状が、
菱形、円形、楕円形、多角形などであってもよい。
【0032】さらに、生体適合性或いは毒性を考慮し
た、チタン、金などが本発明のステント1にコートされ
ていても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、血管や気管などの狭窄
部や閉塞部を拡張保持するステント、或いは血管内の瘤
塞栓ステントであって、このステントは格子で構成され
た筒形状であり、その筒体の軸方向において各格子が離
れていることで、十分な剛性を持ち、かつ湾曲した血管
の形状に従うことが容易にできる。
【0034】そして、ステントをを少なくとも生体温度
(約37℃)で超弾性を示すTiNi系形状記憶合金と
することで、所定部位での剛性が十分なステントを提供
できる。したがって、所定位置に容易に挿入でき且つ確
実に補綴できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステントの一実施の形態例を示す斜視
図である。
【図2】図1のシート切り込み加工時の格子形状を示し
たステントの展開図である。
【図3】図2のシートの拡大図である。
【図4】図2のシートを円筒形状体に丸め拘束した状態
を示す斜視図である。
【図5】図1に示したステントをカテーテル内に収納し
た状態を示す一部の断面図である。
【図6】拘束解放後のステントの血管内壁留置時におけ
る断面形状を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
1 ステント 2 格子 5 カテーテル 7 血管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の血管や気管などの狭窄部分や閉塞
    部分を拡張・保持したり、前記生体の瘤発生部分を塞栓
    することで血管内の瘤への血流を止めるステントにおい
    て、複数の格子で構成された筒体を呈し、該筒体の軸方
    向において隣接する前記各格子間が離れていることを特
    徴とするステント。
  2. 【請求項2】 請求項1のステントにおいて、少なくと
    も生体温度で超弾性を示すTiNi系形状記憶合金から
    なることを特徴とするステント。
  3. 【請求項3】 請求項1のステントにおいて、前記格子
    の個々の形状が、菱形、円形、楕円形、多角形の一種で
    あることを特徴とするステント。
JP20942998A 1998-07-24 1998-07-24 ステント Withdrawn JP2000037462A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014526294A (ja) * 2011-09-09 2014-10-06 アイシス イノベーション リミテッド ステント、及びステントを配送カテーテル内に挿入する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014526294A (ja) * 2011-09-09 2014-10-06 アイシス イノベーション リミテッド ステント、及びステントを配送カテーテル内に挿入する方法
US10383749B2 (en) 2011-09-09 2019-08-20 Oxford University Innovation Limited Stent and method of inserting a stent into a delivery catheter

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