JP2000036432A - 表面実装型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

表面実装型電子部品およびその製造方法

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JP2000036432A JP10309987A JP30998798A JP2000036432A JP 2000036432 A JP2000036432 A JP 2000036432A JP 10309987 A JP10309987 A JP 10309987A JP 30998798 A JP30998798 A JP 30998798A JP 2000036432 A JP2000036432 A JP 2000036432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード端子の座板底面からの浮き上がり現象
を確実に防止する。 【解決手段】 内部に部品素子が収納され、開口部が封
口体にて封止された金属ケース11を含み、部品素子か
ら封口体を貫通して一対のリード端子12,12が同一
方向に引き出されている部品本体10と、金属ケース1
1の封口体側に取り付けられる座板20とを備え、各リ
ード端子12,12が座板20の底面21側に引き出さ
れ、その各先端部が同座板20の底面21に沿って互い
に離れる方向に折り曲げられている表面実装型電子部品
において、各リード端子12,12が、その先端部に座
板20の側面22に対して摩擦係合する爪片13,13
を備えた構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリード同一方向型電
子部品に耐熱性合成樹脂からなる座板を取り付けてなる
表面実装型電子部品およびその製造方法に関し、さらに
詳しく言えば、その座板からの端子浮きを防止する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リード同一方向型電子部品に耐熱性合成
樹脂からなる座板を取り付けて表面実装型としたもの
は、すでに多数の提案がなされているが、ここではその
一例として、特許第2606297号公報による電子部
品について図10および図11を参照しながら説明す
る。
【0003】この電子部品は、その部品本体としてリー
ド端子3,3が同一方向に引き出されているアルミニウ
ム電解コンデンサ本体1に座板(耐熱性電気絶縁体)2
を取り付けたもので、同座板2にはリード端子3,3が
挿通されるリード挿通孔2a,2aが穿設されていると
ともに、その底面にはリード挿通孔2a,2aに連なる
リード収納溝2b,2bが形成されている。
【0004】すなわち、リード端子3,3はリード挿通
孔2a,2aに挿通された後、リード収納溝2b,2b
に沿って、その収納溝内に収納されるように互いに反対
方向に折り曲げられるのであるが、この場合、リード収
納溝2b,2bは中心部側においてその溝幅がリード端
子幅よりも大きくされ、そこから外側に向かってテーパ
ー状にその溝幅が漸次狭くされ、最終的に先端溝幅はリ
ード端子幅と同等寸法とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これによれば、コンデ
ンサ本体1と座板2のガタツキおよび回転方向のズレが
同時に防止できるとされているが、リード端子3はリー
ド収納溝2bに対して、わずかにその溝の先端部で接触
しているだけである。
【0006】したがって、リード端子3の折り曲げ後の
いわゆるスプリングバックにより、リード端子3の先端
部が座板底面から浮き上がり、回路基板への実装時にお
ける安定性が悪くなるという問題がある。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、リード端子の座板底面
からの浮き上がり現象を確実に防止できるようにした表
面実装型電子部品とその製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、内部に部品素子が収納されているととも
に、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケー
スを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一対
のリード端子が同一方向に引き出されている部品本体
と、一対のリード挿通孔を有し、上記金属ケースの封口
体側に取り付けられる耐熱性合成樹脂からなる座板とを
備え、上記各リード端子が上記リード挿通孔より上記座
板の底面側に引き出され、その各先端部が同座板の底面
に沿って互いに離れる方向に折り曲げられている表面実
装型電子部品において、上記各リード端子は、その先端
部に上記座板の側面に対して摩擦係合する爪片を備えて
いることを特徴としている。
【0009】これによれば、リード端子の先端部側の爪
片が座板の側面に対して摩擦係合するため、その摩擦係
合力にてリード端子が当初の折り曲げ状態に保持され、
端子浮きの問題が解決される。
【0010】本発明において、上記座板の側面は、同座
板の底面側から見てその上部側が上記金属ケースの軸線
方向に所定の角度で傾斜する傾斜面とされ、上記爪片に
は、その傾斜面とほぼ同じ傾斜角が付けられていること
が好ましく、これによれば、爪片がその傾斜面に弾性的
に係合するため、リード端子の浮きがより確実に防止で
きる。
【0011】なお、爪片の弾性強度などを考慮すると、
側面の傾斜角は85゜〜60゜の範囲であることが好ま
しい。また、上記座板の側面に、上記爪片の両側縁に対
して摩擦係合する突起を形成して、摩擦係合面の面積を
より広げることもできる。
【0012】また、本発明によれば、上記目的は、内部
に部品素子が収納されているとともに、開口部が封口体
にて封止された有底筒状の金属ケースを含み、上記部品
素子から上記封口体を貫通して一対のリード端子が同一
方向に引き出されている部品本体と、一対のリード挿通
孔を有し、上記金属ケースの封口体側に取り付けられる
耐熱性合成樹脂からなる座板とを備え、上記各リード端
子の上記リード挿通孔より上記座板の底面側に引き出さ
れたリード引出部が扁平な帯板状に形成され、かつ、そ
の各先端部側が同座板の底面に沿って互いに離れる方向
に折り曲げられている表面実装型電子部品において、上
記リード引出部の上記リード挿通孔側の根元部に第1の
折り曲げ溝が形成されているとともに、上記リード引出
部の上記座板の底面側端縁と対向する部分には第2の折
り曲げ溝が形成されており、上記リード引出部は上記第
1の折り曲げ溝から上記座板の底面に沿うように折り曲
げられ、さらにその先端部側が上記第2の折り曲げ溝か
ら上記座板の側面に沿って折り曲げられていることによ
っても達成される。
【0013】なお、上記座板の側面が同座板の底面側か
ら見てその上部側が上記金属ケースの軸線方向に所定の
角度で傾斜する傾斜面とされている場合には、上記リー
ド引出部の先端部側は上記第2の折り曲げ溝から上記傾
斜面に沿うように鋭角的に折り曲げられることになる。
【0014】上記第1および第2の折り曲げ溝はともに
上記リード引出部の同一面側、すなわちリード引出部の
折り曲げ方向側もしくは反折り曲げ方向側に形成されて
いてもよいし、第1の折り曲げ溝はリード引出部の一方
の面側に形成され、第2の折り曲げ溝はリード引出部の
他方の面側に形成されていてもよい。また、第1の折り
曲げ溝と第2の折り曲げ溝は、リード引出部の両面側に
それぞれ左右1対として設けられていてもよく、いずれ
の態様も本発明に含まれる。
【0015】また、本発明は、上記リード引出部に上記
第1および第2の折り曲げ溝に加えて、上記座板の上面
側端縁に対向する部分に第3の折り曲げ溝が形成されて
いる態様をも含み、これによれば、リード引出部の先端
部側がさらにその第3の折り曲げ溝から上記座板の上面
に沿って折り曲げられる。すなわち、リード引出部が座
板の側辺部を抱きかかえるようにして折り曲げられるこ
とになる。
【0016】この場合においても、第1、第2および第
3の各折り曲げ溝はともにリード引出部の同一面側、す
なわちリード引出部の折り曲げ方向側もしくは反折り曲
げ方向側に形成されていてもよいし、その内の一つがリ
ード引出部の一方の面側に形成され、残りの2つがリー
ド引出部の他方の面側に形成されていてもよい。また、
第1、第2および第3の各折り曲げ溝がリード引出部の
両面側にそれぞれ左右1対として設けられていてもよ
い。
【0017】このような表面実装型電子部品を得るにあ
たって、本発明の第1の製造方法では、内部に部品素子
が収納されているとともに、開口部が封口体にて封止さ
れた有底筒状の金属ケースを含み、上記部品素子から上
記封口体を貫通して一対の丸棒状のリード端子が同一方
向に引き出されている部品本体に対して、その金属ケー
スの封口体側に、一対のリード挿通孔を有する耐熱性合
成樹脂からなる座板を同リード挿通孔に上記各リード端
子を挿通しながら取り付けた後、上記各リード端子を扁
平な帯板状にプレス成形するとともに、その各先端側の
所定長さ部分を鉤型状に折り曲げて爪片とし、上記各リ
ード端子をそのリード挿通孔に位置する部分から上記座
板の底面に沿って互いに離れる方向に折り曲げて、上記
各爪片を上記座板の側面に摩擦係合させることを特徴と
している。
【0018】また、本発明の第2の製造方法では、内部
に部品素子が収納されているとともに、開口部が封口体
にて封止された有底筒状の金属ケースを含み、上記部品
素子から上記封口体を貫通して一対の丸棒状のリード端
子が同一方向に引き出されている部品本体に対して、そ
の金属ケースの封口体側に、一対のリード挿通孔を有す
る耐熱性合成樹脂からなる座板を同リード挿通孔に上記
各リード端子を挿通しながら取り付けるに際して、上記
の挿通前に予め上記各リード端子を扁平な帯板状にプレ
ス成形しておき、上記の挿通後に上記各リードの各先端
側の所定長さ部分を鉤型状に折り曲げて爪片とし、上記
各リード端子をそのリード挿通孔に位置する部分から上
記座板の底面に沿って互いに離れる方向に折り曲げて、
上記各爪片を上記座板の側面に摩擦係合させることを特
徴としている。
【0019】この両製造方法においても、上記座板の側
面を、同座板の底面側から見てその上部側が上記金属ケ
ースの軸線方向に所定の角度で傾斜する傾斜面とすると
ともに、上記爪片に、その傾斜面とほぼ同じ傾斜角を付
け、上記爪片を上記座板の側面に対して弾性的に係合さ
せることが好ましい。
【0020】別の製造方法として、内部に部品素子が収
納されているとともに、開口部が封口体にて封止された
有底筒状の金属ケースを含み、上記部品素子から上記封
口体を貫通して一対の丸棒状のリード端子が同一方向に
引き出されている部品本体に対して、その金属ケースの
封口体側に、一対のリード挿通孔を有する耐熱性合成樹
脂からなる座板を同リード挿通孔に上記各リード端子を
挿通しながら取り付けるに際して、上記座板のリード挿
通孔からその底面側に引き出される上記リード端子のリ
ード引出部を予めプレス成形により扁平な帯板に形成
し、かつ、その帯板の上記リード挿通孔側の根元部に第
1の折り曲げ溝を、また、上記座板の底面側端縁と対向
する部分に第2の折り曲げ溝をそれぞれ形成して、上記
リード引出部を上記座板のリード挿通孔に挿通した後、
上記リード引出部を上記第1の折り曲げ溝から上記座板
の底面に沿うように折り曲げ、さらにその先端部側を上
記第2の折り曲げ溝から上記座板の側面に沿って折り曲
げるようにしてもよく、このような態様も本発明の特徴
の一つに含まれる。
【0021】本発明は、さらに別の製造方法として、上
記座板のリード挿通孔からその底面側に引き出される上
記リード端子のリード引出部を予めプレス成形により扁
平な帯板に形成し、かつ、その帯板の上記リード挿通孔
側の根元部に第1の折り曲げ溝を形成し、また、上記座
板の底面側端縁と上記座板の上面側端縁とに対向する部
分にそれぞれ第2および第3の折り曲げ溝を形成して、
上記リード引出部を上記座板のリード挿通孔に挿通した
後、上記リード引出部を上記第1の折り曲げ溝から上記
座板の底面に沿うように折り曲げるとともに、上記第2
の折り曲げ溝から上記座板の側面に沿って折り曲げ、さ
らにその先端部側を上記第3の折り曲げ溝から上記座板
の上面に沿って折り曲げることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】図1において、この実施例でも部品本体1
0としてリード同一方向型のアルミニウム電解コンデン
サが用いられている。すなわち、このコンデンサ本体1
0は内部にコンデンサ素子が収納された有底円筒状の金
属ケース11を備えている。
【0024】図示されていないが、金属ケース11の開
口部はゴム封口体にて封止されていおり、コンデンサ素
子からそのゴム封口体を貫通して一対のリード端子1
2,12が同一方向に引き出されている。
【0025】金属ケース11のゴム封口体側には、耐熱
性合成樹脂からなる座板20が取り付けられている。座
板20には一対のリード挿通孔20a,20aが穿設さ
れており、リード端子12,12はそのリード挿通孔2
0a,20aを通して座板20の底面21側(回路基板
面と対向する面側)に引き出される。
【0026】リード端子12,12は、元は丸棒状の例
えばCP線(ハンダメッキ銅被覆鋼線)からなるが、リ
ード挿通孔20a,20aから座板20の底面21側に
引き出された後、プレス加工により図1に示されている
ように扁平な帯板状とされる。なお、リード端子12,
12は、座板20のリード挿通孔20a,20aへの挿
通前にプレス加工により予め扁平な帯板状としておいて
もよい。
【0027】リード端子12,12は、そのリード挿通
孔20a,20aに位置する根元部分から座板20の底
面21に沿って互いに離れる方向に折り曲げられるが、
この場合、各リード端子12,12は、その先端部に座
板20の側面22に対して摩擦係合する爪片13,13
を備えている。
【0028】この実施例において、爪片13,13はリ
ード端子12,12の先端部側の所定長さ部分をほぼ直
角に折り曲げることにより形成されている。すなわち、
爪片13,13はリード端子12,12をそのリード挿
通孔20a,20aに位置する根元部分から座板20の
底面21に沿って折り曲げたとき、座板20の側面22
に至る部位からほぼ直角に折り曲げられている。
【0029】また、この実施例では、爪片13,13と
座板20との係合摩擦面をより広くするため、座板20
の側面22には、爪片13,13の両側縁に対して摩擦
係合する突起23,23が形成されている。
【0030】このように、爪片13,13が座板20の
側面22に対して摩擦係合することにより、リード端子
12,12の端子浮きが防止され、図示しない回路基板
上に安定した状態で実装可能となるが、この実施例で
は、回路基板に対する高いハンダ付け強度を得るため、
座板20の底面21にハンダ付け用の補助端子30,3
0を取り付けている。
【0031】この補助端子30,30は、リード端子1
2,12と直交する座板20の中心線に沿って配置さ
れ、図1にはその一方の補助端子30が座板20から分
離された状態で示されており、その構成は同一であるた
め、その一方のみについて説明する。
【0032】この実施例おいて、補助端子30は座板2
0の図示しない成形金型内にあらかじめインサートさ
れ、その成形金型内で座板20に対して一体的とされる
が、座板20から容易に端子浮きしたり、分離したりし
ないようにするため、その両端にほぼ直角に折り曲げら
れた係止片31,32を備えている。
【0033】この補助端子30の一方の係止片31は座
板20の中央部側に埋設されるが、他方の係止片32は
座板20の側面22と同一面に現れるようにすることが
好ましく、これによれば、同補助端子30のバンダ付け
状態を外部から視認することができる。この場合、補助
端子30の他方の係止片32は省略してもよい。
【0034】なお、補助端子30を座板20に対して、
その成形後に取り付けることもできる。その場合には、
図2を参照して説明すると、座板20の成形時に補助端
子30の取り付け溝24を形成しておき、その取り付け
溝24内に補助端子30を嵌合することになるが、補助
端子30の端子浮きをより効果的に防止するには、同補
助端子30が取り付けられる座板20の側面22にも、
上記の突起23,23と同様に、補助端子30の他方の
係止片32の両側縁に対して摩擦係合する突起25,2
5を形成することが好ましい。
【0035】次に、図3に基づいて、この表面実装型電
子部品の本発明に係る第1の製造方法の手順について説
明し、その後、図4の変形例について説明する。なお、
図3および図4には一方のリード端子12と、座板20
の一部分しか示されていないが、以下の説明は他方のリ
ード端子12についても同様であり、また、図3および
図4に示されていない部分は図1を参照されたい。
【0036】まず、図3(a)に示されているように、
座板20をそれに穿設されているリード挿通孔20aに
リード端子12を挿通しながら、同座板20を部品本体
12の金属ケース11に取り付ける。このときのリード
端子12は通常丸棒状態である。
【0037】次に、図3(b)に示されているように、
リード端子12を扁平な帯板状にプレス加工する。この
プレス時に、リード端子12の根元部分、すなわちリー
ド挿通孔20aに位置する部分に、スプリングバック力
を弱めるため、クサビ状の溝12aを形成することが好
ましい。
【0038】プレス加工した後、リード端子12の先端
部側の所定長さ部分をほぼ直角に折り曲げて爪片13を
形成する。ここで、リード端子12の根元部分から座板
20の側面22に至るまでの距離をLとすると、爪片1
3はリード端子12の根元部分から測って高さLの部位
から折り曲げられることになる。
【0039】しかる後、図3(c)に示されているよう
に、リード端子12をその根元部分から座板20の底面
21に沿って折り曲げ、爪片13を座板20の側面22
に摩擦係合させる。これにより、リード端子12は端子
浮きを生ずることがないように、座板20に保持され
る。
【0040】次に、図4の変形例について説明する。こ
の変形例においては、まず、図4(a)に示されている
ように、座板20として、その側面22を同座板20の
底面21側から見てその上部側(図4では下側)が金属
ケース11の軸線方向に所定の角度θで傾斜する傾斜面
としたものを用いる。その角度θは底面21と側面22
の挟角であり、その好ましい範囲は85゜〜60゜であ
る。
【0041】そして、この座板20を図3(a)で説明
したのと同様にして、部品本体10の金属ケース11に
取り付けた後、図3(b)で説明したように、リード端
子12を扁平な帯状にプレス加工する。この変形例にお
いても、リード端子12の根元部分にクサビ状の溝12
aを形成することが好ましい。
【0042】次に、リード端子12の先端部側を折り曲
げて爪片13を形成するのであるが、この変形例では、
図4(a)に示されているように、リード端子12が部
品本体10から真っ直ぐに引き出されている方向を基準
として、まず、爪片13の根元を上記の側面22の傾斜
角度θとほぼ等しい角度で折り曲げる。
【0043】そして、爪片13の中央部分において角度
δ分折り返して逆への字状とし、この爪片13が底面2
1と側面22の角部に当接した際、弾性変形して同角部
を容易に乗り越えるようにする。この意味において、折
り返し角度δは任意に設定できる。
【0044】しかる後、図4(b)に示されているよう
に、リード端子12をその根元部分から座板20の底面
21に沿って折り曲げ、爪片13を弾性変形させて底面
21と側面22の角部を乗り越えさせて、側面22に係
合させる。これにより、リード端子12は端子浮きを生
ずることがないように、座板20に確実に保持されるこ
とになる。
【0045】なお、上記第1実施例ではリード端子12
を座板20に挿通した後に、リード端子12を扁平な帯
板状にプレス加工しているが、後述の第2実施例で説明
されるように、リード端子12を扁平な帯板状にプレス
加工してから座板20に挿通し、その後にリード端子1
2を折り曲げ加工するようにしてもよい。
【0046】次に、図5に基づいて、本発明の第2実施
例としての表面実装型電子部品をその製造手順にしたが
って説明する。なお、図5には上記第1の製造例と同じ
く、一方のリード端子12と、座板20の一部分しか示
されていないが、以下の説明は他方のリード端子12に
ついても同様であり、また、図5に示されていない部分
は図1を参照されたい。
【0047】図5(a)には、リード端子12が丸棒の
ままとしてコンデンサ本体10の金属ケース11から引
き出されている状態が示されているが、このリード端子
12の座板20のリード挿通孔20aからその底面21
側に引き出される部分をリード引出部121とする。
【0048】まず、このリード引出部121を図5
(b)に示されているように、扁平な帯板状にプレス加
工し、その際、このリード引出部121に同時に2つの
折り曲げ溝12a,12bを形成する。各折り曲げ溝1
2a,12bは先に説明したのと同じくクサビ状の溝で
あってよいが、第1の折り曲げ溝12aは座板20のリ
ード挿通孔20a側の根元部分に設けられる。
【0049】ここで、図5(c)に示されているよう
に、座板20のリード挿通孔20aから同座板20の底
面側端縁22aまでの距離をL1とすると、第2の折り
曲げ溝12bは第1の折り曲げ溝12aから測って高さ
L1の位置に形成される。なお、この実施例では、第1
および第2折り曲げ溝12a,12bはともに、リード
引出部121の折り曲げ方向側の側面(図5(b)にお
いて右側の側面)に形成されている。
【0050】次に、図5(c)に示されているように、
座板20をそのリード挿通孔20a内にリード端子12
を挿通しながら金属ケース11に取り付ける。しかる
後、図5(d)に示されているように、リード引出部1
21をその根元側にある第1の折り曲げ溝12aから座
板20の底面21に沿って折り曲げる。
【0051】そして、図5(e)に示されているよう
に、リード引出部121の先端部側を第2の折り曲げ溝
12bから座板20の側面22に沿ってさらに折り曲げ
る。この実施例では、座板20の側面22が角度θの傾
斜面とされているため、リード引出部121の先端部は
第2の折り曲げ溝12bからその傾斜面に沿って鋭角的
に折り曲げられている。
【0052】このように、リード引出部121に第1お
よび第2の折り曲げ溝12a,12bを形成し、その各
の折り曲げ溝12a,12bからリード引出部121を
順次折り曲げ、最終的にその先端部側を座板20の側面
22を抱え込むように折り曲げるようにしたことによ
り、リード端子12のスプリングバック力が大幅に減じ
られ、リード端子12が確実に座板20に保持されるこ
とになる。
【0053】なお、この第2実施例では、第1および第
2折り曲げ溝12a,12bをともに、リード引出部1
21の折り曲げ方向側の側面に形成しているが、図6
(a)に示されているように、第2の第2折り曲げ溝1
2bを反折り曲げ方向側の側面(図6(a)において左
側の側面)に形成してもよい。
【0054】これとは反対に、第1折り曲げ溝12aを
反折り曲げ方向側の側面に形成し、第2の第2折り曲げ
溝12bを折り曲げ方向側の側面に形成してもよい。さ
らには、図6(b)に示されているように、第1および
第2折り曲げ溝12a,12bをともに、リード引出部
121の両面にそれぞれ左右一対として形成してもよ
い。
【0055】ここで、上記第2実施例に関連して、図7
により同実施例に適用される座板の実際の製品形態につ
いて説明する。なお、図7(a)は座板20を底面側か
ら見た平面図、同図(b)はそのA−A線断面図、同図
(c)は右側面図である。
【0056】これによると、この座板20Aはほぼ正方
形状の耐熱合成樹脂板からなるが、その隣り合う角部に
はコンデンサ本体10(例えば図1参照)の極性を表示
するための面取り部201,201が形成されている。
座板20Aの底面21側には、各リード挿通孔20a,
20aから互いに反対方向に向けてリード案内溝20
b,20bが形成されている。
【0057】各リード案内溝20b,20bはともに平
行幅とされ、このリード案内溝20b,20b内にリー
ド引出部121が収納される。なお、その溝の深さはリ
ード引出部121の板厚とほぼ同等もしくはそれよりも
若干浅くされている。また、この座板20Aの底面四隅
には、図示しない回路基板に載置する際の安定化用とし
てのボス26が形成されている。
【0058】この座板20Aの側面22は、リード案内
溝20b,20bの部分のみが突出されており、その他
の部分は垂直面となっている。すなわち、リード案内溝
20b,20bは座板20Aの側方に突出するように形
成されており、それに対応する側面が所定の傾斜角を有
する傾斜側面221とされている。
【0059】また、この傾斜側面221の両側には、リ
ード引出部121に対して摩擦係合する突起23,23
が形成されている。したがって、リード引出部121の
先端部は、突起23,23に摩擦係合しながら上記第2
折り曲げ溝12bから傾斜側面221に沿うように鋭角
的に折り曲げられる。
【0060】一方、この座板20Aの上面側(図7
(b)において下面側)には、コンデンサ本体10の金
属ケース11が嵌合される凹部25が設けられていると
ともに、この凹部25の周りには側面22から立ち上が
るようにスカート部251が形成されている。なお、図
7には示されていないが、この座板20Aの底面21に
は例えば図1の実施例と同様にして補助端子30が設け
られてよい。
【0061】次に、図8により、本発明の第3実施例と
しての表面実装型電子部品をその製造手順にしたがって
説明する。なお、この第3実施例においても、上記各実
施例と同じく、一方のリード端子12と、座板20の一
部分しか示されていないが、以下の説明は他方のリード
端子12についても同様であり、また、図5に示されて
いない部分は図1を参照されたい。
【0062】図8(a)に示されているように、リード
端子12が丸棒のままとしてコンデンサ本体10の金属
ケース11から引き出されているが、この第3実施例に
おいても、このリード端子12の座板20のリード挿通
孔20aからその底面21側に引き出される部分をリー
ド引出部121とする。
【0063】まず、このリード引出部121を図8
(b)に示されているように、扁平な帯板状にプレス加
工し、その際、このリード引出部121に同時に3つの
折り曲げ溝12a,12b,12cを形成する。各折り
曲げ溝12a,12b,12cは先に説明したのと同じ
くクサビ状の溝であってよいが、第1の折り曲げ溝12
aは座板20のリード挿通孔20a側の根元部分に設け
られる。
【0064】この第3実施例では、図8(c)に示され
ているように、座板20の側面22は垂直壁面とされて
おり、リード挿通孔20aから同座板20の底面側端縁
22aまでの距離をL1とし、また、同座板20の底面
側端縁22aと上面側端縁22b間の距離をL2とした
場合、第2の折り曲げ溝12bは第1の折り曲げ溝12
aから測って高さL1の位置に形成される。
【0065】そして、第3の折り曲げ溝12cは第2の
折り曲げ溝12bから測って高さL2の位置(第1の折
り曲げ溝12aから測るとL1+L2の高さ位置)に形
成される。なお、この第3実施例においても、第1、第
2および第3の各折り曲げ溝12a,12b,12cは
ともに、リード引出部121の折り曲げ方向側の側面に
形成されている。
【0066】次に、図8(c)に示されているように、
座板20をそのリード挿通孔20a内にリード端子12
を挿通しながら金属ケース11に取り付ける。しかる
後、図8(d)に示されているように、まず、リード引
出部121をその根元側にある第1の折り曲げ溝12a
から座板20の底面21に沿って折り曲げる。
【0067】次に、リード引出部121を第2の折り曲
げ溝12bから座板20の側面22に沿ってほぼ直角に
折り曲げる。そしてさらに、リード引出部121の先端
部側を第2の折り曲げ溝12cから座板20の上面に沿
ってほぼ直角に折り曲げる。
【0068】このように、リード引出部121に第1、
第2および第3の各折り曲げ溝12a,12b,12c
を形成し、その各の折り曲げ溝12a,12b,12c
からリード引出部121を順次折り曲げ、最終的にその
先端部側を座板20の側面22を抱え込むようにコ字形
に折り曲げるようにしたことにより、リード端子12の
スプリングバック力がさらに大幅に減じられ、リード端
子12が確実に座板20に保持されることになる。した
がって、スプリングバックに起因する端子浮きの問題は
完全に解消される。
【0069】なお、この第3実施例では、第1、第2お
よび第3の各折り曲げ溝12a,12b,12cをとも
に、リード引出部121の折り曲げ方向側の側面に形成
しているが、図9(a)に例示されているように、第2
および第3の折り曲げ溝12b,12cを反折り曲げ方
向側の側面に形成してもよい。
【0070】これとは反対に、第1折り曲げ溝12aを
反折り曲げ方向側の側面に形成し、第2および第3の折
り曲げ溝12b,12cを折り曲げ方向側の側面に形成
してもよい。要するに、3つの折り曲げ溝の内の1つも
しくは2つをリード引出部121の一方の面に形成し、
それ以外の折り曲げ溝をリード引出部121の他方の面
に形成するようにしてもよい。
【0071】さらには、図9(b)に示されているよう
に、第1、第2および第3の各折り曲げ溝12a,12
b,12cをともに、リード引出部121の両面にそれ
ぞれ左右一対として形成してもよい。
【0072】なお、上記各実施例ではアルミニウム電解
コンデンサを部品本体としているが、本発明はこれに限
定されるものでなく、他のリード端子同一方向型電子部
品にも適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リード端子の先端部側の爪片が座板の側面に対して摩擦
係合するため、その摩擦係合力にてリード端子が当初の
折り曲げ状態に保持され、スプリングバックなどによ
り、座板からリード端子が浮き上がる現象が防止され
る。
【0074】また、座板の側面を所定角度の傾斜面とす
るとともに、爪片にもその傾斜面とほぼ同じ傾斜角を付
けて、爪片をその傾斜面に弾性的に係合させることによ
り、リード端子の浮きをより確実に防止できる。
【0075】さらに、座板の側面に、爪片の両側縁に対
して摩擦係合する突起を形成して、摩擦係合面の面積を
より広げることによっても、リード端子の浮きをより確
実に防止できる。
【0076】これとは別に、リード引出部に折り曲げ溝
を形成し、その折り曲げ溝からリード引出部を折り曲げ
て、座板の側面側を抱きかかえるようにすることによっ
ても、リード端子の浮きをより確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装型電子部品の第1実施例
をその一部分を分解して示した斜視図。
【図2】上記第1実施例の変形実施例をその一部分を分
解して示した斜視図。
【図3】本発明の第1の製造方法をその工程順に図解し
た模式図。
【図4】本発明の製造方法の変形例を工程順に図解した
模式図。
【図5】本発明の第2実施例に係る表面実装型電子部品
をその製造手順にしたがって説明するための説明図。
【図6】上記第2実施例の変形例を説明するための説明
図。
【図7】上記第2実施例に適用される座板の実際の製品
に近い形態を示した平面図、断面図およびその側面図。
【図8】本発明の第3実施例に係る表面実装型電子部品
をその製造手順にしたがって説明するための説明図。
【図9】上記第3実施例の変形例を説明するための説明
図。
【図10】従来例を示した斜視図。
【図11】同従来例に用いられている座板を示した斜視
図。
【符号の説明】
10 部品本体 11 金属ケース 12 リード端子 121 リード引出部 12a〜12c 折り曲げ溝 13 爪片 20 座板 20a リード挿通孔 20b リード案内溝 21 底面 22 側面 22a 底面側端縁 22b 上面側端縁 23 突起 24 ボス 25 凹部 251 スカート部 30 ハンダ付け用補助端子

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に部品素子が収納されているととも
    に、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケー
    スを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一対
    のリード端子が同一方向に引き出されている部品本体
    と、一対のリード挿通孔を有し、上記金属ケースの封口
    体側に取り付けられる耐熱性合成樹脂からなる座板とを
    備え、上記各リード端子が上記リード挿通孔より上記座
    板の底面側に引き出され、その各先端部が同座板の底面
    に沿って互いに離れる方向に折り曲げられている表面実
    装型電子部品において、上記各リード端子は、その先端
    部に上記座板の側面に対して摩擦係合する爪片を備えて
    いることを特徴とする表面実装型電子部品。
  2. 【請求項2】 上記座板の側面は、同座板の底面側から
    見てその上部側が上記金属ケースの軸線方向に所定の角
    度で傾斜する傾斜面とされ、上記爪片には、その傾斜面
    とほぼ同じ傾斜角が付けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の表面実装型電子部品。
  3. 【請求項3】 上記側面の傾斜角度が85゜〜60゜の
    範囲であることを特徴とする請求項2に記載の表面実装
    型電子部品。
  4. 【請求項4】 上記座板の側面には、上記爪片の両側縁
    に対して摩擦係合する突起が形成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の表面実装型電子部品。
  5. 【請求項5】 内部に部品素子が収納されているととも
    に、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケー
    スを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一対
    のリード端子が同一方向に引き出されている部品本体
    と、一対のリード挿通孔を有し、上記金属ケースの封口
    体側に取り付けられる耐熱性合成樹脂からなる座板とを
    備え、上記各リード端子の上記リード挿通孔より上記座
    板の底面側に引き出されたリード引出部が扁平な帯板状
    に形成され、かつ、その各先端部側が同座板の底面に沿
    って互いに離れる方向に折り曲げられている表面実装型
    電子部品において、上記リード引出部の上記リード挿通
    孔側の根元部に第1の折り曲げ溝が形成されているとと
    もに、上記リード引出部の上記座板の底面側端縁と対向
    する部分には第2の折り曲げ溝が形成されており、上記
    リード引出部は上記第1の折り曲げ溝から上記座板の底
    面に沿うように折り曲げられ、さらにその先端部側が上
    記第2の折り曲げ溝から上記座板の側面に沿って折り曲
    げられていることを特徴とする表面実装型電子部品。
  6. 【請求項6】 上記座板の側面は、同座板の底面側から
    見てその上部側が上記金属ケースの軸線方向に所定の角
    度で傾斜する傾斜面とされ、上記リード引出部の先端部
    側は上記第2の折り曲げ溝から上記傾斜面に沿うように
    鋭角的に折り曲げられていることを特徴とする請求項5
    に記載の表面実装型電子部品。
  7. 【請求項7】 上記第1および第2の折り曲げ溝はとも
    に、上記リード引出部の同一面側に形成されていること
    を特徴とする請求項5または6に記載の表面実装型電子
    部品。
  8. 【請求項8】 上記第1の折り曲げ溝は上記リード引出
    部の一方の面側に形成され、上記第2の折り曲げ溝は上
    記リード引出部の他方の面側に形成されていることを特
    徴とする請求項5または6に記載の表面実装型電子部
    品。
  9. 【請求項9】 上記第1の折り曲げ溝と上記第2の折り
    曲げ溝は、上記リード引出部の両面側にそれぞれ左右1
    対として設けられていることを特徴とする請求項5また
    は6に記載の表面実装型電子部品。
  10. 【請求項10】 内部に部品素子が収納されているとと
    もに、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケ
    ースを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一
    対のリード端子が同一方向に引き出されている部品本体
    と、一対のリード挿通孔を有し、上記金属ケースの封口
    体側に取り付けられる耐熱性合成樹脂からなる座板とを
    備え、上記各リード端子の上記リード挿通孔より上記座
    板の底面側に引き出されたリード引出部が扁平な帯板状
    に形成され、かつ、その各先端部側が同座板の底面に沿
    って互いに離れる方向に折り曲げられている表面実装型
    電子部品において、上記リード引出部の上記リード挿通
    孔側の根元部に第1の折り曲げ溝が形成されているとと
    もに、上記リード引出部の上記座板の底面側端縁と上記
    座板の上面側端縁とに対向する部分にはそれぞれ第2お
    よび第3の折り曲げ溝が形成されており、上記リード引
    出部は上記第1の折り曲げ溝から上記座板の底面に沿う
    ように折り曲げられているとともに、上記第2の折り曲
    げ溝から上記座板の側面に沿って折り曲げられ、さらに
    その先端部側が上記第3の折り曲げ溝から上記座板の上
    面に沿って折り曲げられていることを特徴とする表面実
    装型電子部品。
  11. 【請求項11】 上記第1、第2および第3の折り曲げ
    溝はともに、上記リード引出部の同一面側に形成されて
    いることを特徴とする請求項10に記載の表面実装型電
    子部品。
  12. 【請求項12】 上記第1、第2および第3の折り曲げ
    溝の内、その一つは上記リード引出部の一方の面側に形
    成され、残りの2つは上記リード引出部の他方の面側に
    形成されていることを特徴とする請求項10に記載の表
    面実装型電子部品。
  13. 【請求項13】 上記第1、第2および第3の折り曲げ
    溝は、上記リード引出部の両面側にそれぞれ左右1対と
    して設けられていることを特徴とする請求項10に記載
    の表面実装型電子部品。
  14. 【請求項14】 内部に部品素子が収納されているとと
    もに、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケ
    ースを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一
    対の丸棒状のリード端子が同一方向に引き出されている
    部品本体に対して、その金属ケースの封口体側に、一対
    のリード挿通孔を有する耐熱性合成樹脂からなる座板を
    同リード挿通孔に上記各リード端子を挿通しながら取り
    付けた後、上記各リード端子を扁平な帯板状にプレス成
    形するとともに、その各先端側の所定の長さ部分を鉤型
    状に折り曲げて爪片とし、上記各リード端子をそのリー
    ド挿通孔に位置する部分から上記座板の底面に沿って互
    いに離れる方向に折り曲げて、上記各爪片を上記座板の
    側面に摩擦係合させてなることを特徴とする表面実装型
    電子部品の製造方法。
  15. 【請求項15】 内部に部品素子が収納されているとと
    もに、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケ
    ースを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一
    対の丸棒状のリード端子が同一方向に引き出されている
    部品本体に対して、その金属ケースの封口体側に、一対
    のリード挿通孔を有する耐熱性合成樹脂からなる座板を
    同リード挿通孔に上記各リード端子を挿通しながら取り
    付けるに際して、予め上記各リード端子を扁平な帯板状
    にプレス成形して、上記座板のリード挿通孔に挿通した
    後、上記各リードの各先端側の所定の長さ部分を鉤型状
    に折り曲げて爪片とし、上記各リード端子をそのリード
    挿通孔に位置する部分から上記座板の底面に沿って互い
    に離れる方向に折り曲げて、上記各爪片を上記座板の側
    面に摩擦係合させてなることを特徴とする表面実装型電
    子部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記座板の側面を、同座板の底面側か
    ら見てその上部側が上記金属ケースの軸線方向に所定の
    角度で傾斜する傾斜面とするとともに、上記爪片に、そ
    の傾斜面とほぼ同じ傾斜角を付け、上記爪片を上記座板
    の側面に対して弾性的に係合させることを特徴とする請
    求項14または15に記載の表面実装型電子部品の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 内部に部品素子が収納されているとと
    もに、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケ
    ースを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一
    対の丸棒状のリード端子が同一方向に引き出されている
    部品本体に対して、その金属ケースの封口体側に、一対
    のリード挿通孔を有する耐熱性合成樹脂からなる座板を
    同リード挿通孔に上記各リード端子を挿通しながら取り
    付けるに際して、上記座板のリード挿通孔からその底面
    側に引き出される上記リード端子のリード引出部を予め
    プレス成形により扁平な帯板に形成し、かつ、その帯板
    の上記リード挿通孔側の根元部に第1の折り曲げ溝を、
    また、上記座板の底面側端縁と対向する部分に第2の折
    り曲げ溝をそれぞれ形成して、上記リード引出部を上記
    座板のリード挿通孔に挿通した後、上記リード引出部を
    上記第1の折り曲げ溝から上記座板の底面に沿うように
    折り曲げ、さらにその先端部側を上記第2の折り曲げ溝
    から上記座板の側面に沿って折り曲げることを特徴とす
    る表面実装型電子部品の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記座板の側面を、同座板の底面側か
    ら見てその上部側が上記金属ケースの軸線方向に所定の
    角度で傾斜する傾斜面とし、上記リード引出部の先端部
    側を上記第2の折り曲げ溝からその傾斜面に沿って鋭角
    的に折り曲げることを特徴とする請求項17に記載の表
    面実装型電子部品の製造方法。
  19. 【請求項19】 内部に部品素子が収納されているとと
    もに、開口部が封口体にて封止された有底筒状の金属ケ
    ースを含み、上記部品素子から上記封口体を貫通して一
    対の丸棒状のリード端子が同一方向に引き出されている
    部品本体に対して、その金属ケースの封口体側に、一対
    のリード挿通孔を有する耐熱性合成樹脂からなる座板を
    同リード挿通孔に上記各リード端子を挿通しながら取り
    付けるに際して、上記座板のリード挿通孔からその底面
    側に引き出される上記リード端子のリード引出部を予め
    プレス成形により扁平な帯板に形成し、かつ、その帯板
    の上記リード挿通孔側の根元部に第1の折り曲げ溝を形
    成し、また、上記座板の底面側端縁と上記座板の上面側
    端縁とに対向する部分にそれぞれ第2および第3の折り
    曲げ溝を形成して、上記リード引出部を上記座板のリー
    ド挿通孔に挿通した後、上記リード引出部を上記第1の
    折り曲げ溝から上記座板の底面に沿うように折り曲げる
    とともに、上記第2の折り曲げ溝から上記座板の側面に
    沿って折り曲げ、さらにその先端部側を上記第3の折り
    曲げ溝から上記座板の上面に沿って折り曲げることを特
    徴とする表面実装型電子部品の製造方法。
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