JP2000036148A - ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置 - Google Patents

ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置

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JP2000036148A
JP2000036148A JP10203030A JP20303098A JP2000036148A JP 2000036148 A JP2000036148 A JP 2000036148A JP 10203030 A JP10203030 A JP 10203030A JP 20303098 A JP20303098 A JP 20303098A JP 2000036148 A JP2000036148 A JP 2000036148A
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disk
clamper
turntable
balls
annular
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Tsunehisa Ohira
恒久 大平
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Victor Company of Japan Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/32Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
    • F16F15/36Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved
    • F16F15/363Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved using rolling bodies, e.g. balls free to move in a circumferential direction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2222/00Special physical effects, e.g. nature of damping effects
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの偏心や偏重心に起因する回転振動
を抑制する。 【解決手段】 ディスククランパ20Bの円形凹部21
a内の内周部位に円環状のマグネット24を固着し、円
形凹部21a内の外周部位とマグネット24の外周部位
との間に形成された円環状のボール転動室21a1内に
質量の異なる少なくとも2種類のボール25,26を転
動自在に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクの偏心や
偏重心に起因する回転振動を抑制するディスクアンバラ
ンス補正機構を備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、再生専用のCD−ROM,DVD
−ROMなどのディスクを再生するCD−ROMドライ
ブ装置,DVD−ROMドライブ装置では、情報信号を
高速に処理することが要求されているいるため、ディス
クの回転数を7000rpm程度まで高速に回転させる
手法が一般的に採用されている。
【0003】また、記録再生可能なCD−R,DVD−
RAMなどのディスクを記録再生するCD−Rドライブ
装置,DVD−RAMドライブ装置では、一般的に、記
録時にディスクの回転速度を低速に設定して情報信号を
確実に記録し、再生時にディスクの回転速度を高速に設
定して再生信号の処理を高速で行うことが普通になって
いる。このため、こられのCD−Rドライブ装置,DV
D−RAMドライブ装置では、記録時の低速回転と、再
生時の高速回転の少なくとも2種類の回転速度が必要と
なる。
【0004】更に、CD−ROMとDVD−ROMの両
方のディスクの再生を兼ねる装置でも、再生時のディス
ク回転速度を2種類以上に切り換えることが求められ
る。
【0005】しかしながら、CDやDVDなどのディス
クでは、製造不良等が原因で生じるディスクのセンター
孔の位置ずれによる偏心やディスクの厚さムラによる偏
重心、又は、ユーザーがディスクにシールを貼ることに
よる偏重心によって回転中心と重心が一致せず、このよ
うなアンバランスが原因で発生する振動が悪影響を及ぼ
す、という問題が浮上してきた。具体的には、例えば光
ディスク装置の場合には、このような振動が光学式ピッ
クアップに伝達しデータの読取りや書き込みに重大な障
害が出ることがある。
【0006】特に、上記した各ドライブ装置はパーソナ
ルコンピュータ内などに設置されることが多く、ドライ
ブ装置の振動が自身の動作に支障を与えるばかりか、同
じパーソナルコンピュータ内のHDD(ハードディス
ク)ドライブ装置にさえも悪影響を及ぼしかねない。
【0007】このようなアンバランスに起因する回転振
動を抑制するために、従来例としてディスクアンバラン
ス補正機構を備えたディスク装置が実用化されている。
【0008】図5は従来のディスクアンバランス補正機
構を備えたディスク装置の概略構成を示した斜視図、図
6は従来のディスクアンバランス補正機構を備えたディ
スク装置を示した縦断面図、図7は図6に示した従来の
ディスクアンバランス補正機構を示した分解斜視図、図
8は従来のディスクアンバランス補正機構の動作を説明
するための平面図である。
【0009】図5に示した如く、従来のディスクアンバ
ランス補正機構を備えたディスク装置1Aでは、メイン
シャーシ2上にディスク(光ディスク)Dを高速に回転
させながら記録・再生するトラバースメカ10が周囲4
か所のコーナ部位を防振ゴム3によってフローティング
されて取り付けられている。
【0010】上記トラバースメカ10は、サブシャーシ
11上にスピンドルモータ12が固定されており、この
スピンドルモータ12の回転軸にターンテーブル13が
固着されている。また、ターンテーブル13にはディス
クDの中心孔Hをセンタリングするためにテーパ円筒状
のセンターコーン13aが設けられている。また、ター
ンテーブル13の上方には、ターンテーブル13上に載
置したディスクDが高速回転した時にターンテーブル1
3から離脱しないように後述する従来のディスクアンバ
ランス補正機構を内蔵したディスククランパ20Aが設
けられている。このディスククランパ20Aは、ターン
テーブル13に載置したディスクDに対して上方から接
離自在に図示しない支持手段により支持されている。
【0011】また、ディスクD上に情報信号を記録した
り、もしくは、ディスクD上に記録した情報信号を再生
するための光ピックアップ30がディスクDの径方向に
移動自在に設けられている。
【0012】ここで、従来のディスクアンバランス補正
機構を内蔵したディスククランパ20Aについて、図6
及び図7を併用して説明する。
【0013】図6及び図7において、スピンドルモータ
12の回転軸12aには、センターコーン13aを形成
したターンテーブル13が固着され、このターンテーブ
ル13とディスククランパ20AとにディスクDが挟持
された状態でクランプされている。この際、ターンテー
ブル13の中心には、ディスクDの中心孔Hをセンタリ
ングするためにテーパ円筒状のセンターコーン13aが
形成されており、且つ、センターコーン13aの上面に
ターンテーブル側ヨーク14が固着されている。 上記
ディスククランパ20Aは、ロアークランパ21と、こ
のロアークランパ21の上面に図示しないネジにより取
り付けたアッパークランパ22とを蓋合わせして、スピ
ンドルモータ12の回転軸12aに対して同心で円筒状
に形成されている。
【0014】また、ロアークランパ21は上面側から円
形凹部21aを凹状に形成し、この円形凹部21aの中
心にターンテーブル13のセンターコーン13a及び下
記する円環状のマグネット24を進入させるための中心
孔21bが穿設されている。また、円形凹部21a内
に、磁性材により形成した複数のボール25が予め収納
されている。
【0015】一方、アッパークランパ22は、中心部か
らロアークランパ21側に向けて突出形成した円筒状突
出部22aの外周に、円環状のクランパ側ヨーク23及
び円環状のマグネット24が嵌め込んで固着されてい
る。
【0016】そして、ロアークランパ21とアッパーク
ランパ22とを蓋合わすると、ロアークランパ21の円
形凹部21a内の内周部位にアッパークランパ22に固
着した円環状のクランパ側ヨーク23及び円環状のマグ
ネット24が進入した状態となる。この状態で、ロアー
クランパ21の円形凹部21aの外周部位とマグネット
24の外周部位との間に円環状のボール転動室21a1
が形成され、この円環状のボール転動室21a1内に予
め収納した複数のボール25が転動自在になっている。
この際、円環状のボール転動室21a1は複数のボール
25が内周から外周に向かって移動できる溝巾に形成さ
れている。
【0017】ここで、ターンテーブル13のセンターコ
ーン13aにディスクDの中心孔Hをセンタリングし
て、ディスクDの上方からディスククランパ20Aをデ
ィスクD上に載置すると、アッパークランパ22に固着
した円環状のマグネット24がターンテーブル13のセ
ンターコーン13aに固着したターンテーブル側ヨーク
14に引きつけられるので、ターンテーブル13上に載
置したディスクDがディスククランパ20Aによってク
ランプされる。
【0018】上記構成において、スピンドルモータ12
の停止時には、ロアークランパ21の円形凹部21aの
円環状のボール転動室21a1内に配置した複数のボー
ル25は、図8にて仮想線で示す如く、円環状のマグネ
ット24に吸着しているが、スピンドルモータ12が回
転を開始すると、ディスククランパ20Aのロアークラ
ンパ21が矢印方向に回転して、複数のボール25に働
く遠心力がマグネット24の吸引力より大きくなったと
き、複数のボール25は外周に向かって飛散し、ロアー
クランパ21の円形凹部21aの外側内壁面に押し付け
られる。そして、例えば3000〜4500rpm程度
の回転数に達すると、複数のボール25が円形凹部21
aの外側内壁面に沿って周方向に転動しながらディスク
Dの偏重心とは反対側に移動する。つまり、ディスクD
の偏重心をキャンセルするべく複数のボール25が移動
することで自動的にバランス調整され、高速回転時にお
ける振動が抑制されるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
構成では、上述したように、再生時にディスクの回転速
度を2種類以上に切り換えることが求められる場合に、
ある回転速度でボール25がロアークランパ21の円形
凹部21aの外側内壁面側に移動してバランスがほぼと
れてディスクDの振動が減少したとしても、さらに高速
でディスクDを回転した場合には、ディスクDのアンバ
ランス部(偏重心)に加わる加速度がさらに大きくなる
ため、複数のボール25によるバランスの補正が十分行
われず、再び振動を発生する恐れがある。逆に、高速時
にのみアンバランス機構が働くようにすると、低速時に
はアンバランスを補正できず振動がとれないことにな
る。
【0020】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、偏重心のあるディスクを回転
させた場合には偏重心をキャンセルする方向にボールが
滑らかに移動でき、且つ、再生時のディスク回転速度を
切り換えるときでも複数のボールがうまく分散し、ボー
ルがアンバランスの原因とならないディスクアンバラン
ス補正機構を備えたディスク装置を提供することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、モータの回転軸
に取り付けられ、且つ、ディスクの中心孔をセンタリン
グした状態で載置した該ディスクと一体に回転するター
ンテーブルと、前記ディスクを前記ターンテーブル側に
クランプし、該ターンテーブルに載置した該ディスクと
一体に回転するディスククランパと、前記ディスククラ
ンパ内に前記回転軸と同心的に設けた円形凹部と、前記
ディスククランパの円形凹部内の内周部位に前記回転軸
と同心的に固着した円環状又は円筒状のマグネットと、
前記ディスククランパの円形凹部内の外周部位と前記マ
グネットの外周部位との間に形成された円環状のボール
転動室と、前記円環状のボール転動室内に転動自在に配
置した複数のボールとで構成したディスクアンバランス
補正機構を備えたディスク装置において、前記円環状の
ボール転動室内に転動自在に配置した複数のボールは、
質量の異なる少なくとも2種類のボールを転動自在に配
置したことを特徴とするディスクアンバランス補正機構
を備えたディスク装置である。
【0022】また、第2の発明は、モータの回転軸に取
り付けられ、且つ、ディスクの中心孔をセンタリングし
た状態で載置した該ディスクと一体に回転するターンテ
ーブルと、前記ディスクを前記ターンテーブル側にクラ
ンプし、該ターンテーブルに載置した該ディスクと一体
に回転するディスククランパと、前記ターンテーブルの
下方に該ターンテーブルと一体に設けられ、円形凹部を
前記回転軸と同心的に形成した回転体と、前記回転体の
円環状の凹部内の内周部位に前記回転軸と同心的に固着
した円環状のマグネットと、前記回転体の円環状の凹部
内の外周部位と前記マグネットの外周部位との間に形成
された円環状のボール転動室と、前記円環状のボール転
動室内に転動自在に配置した複数のボールとで構成した
ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置に
おいて、前記円環状のボール転動室内に転動自在に配置
した複数のボールは、質量の異なる少なくとも2種類の
ボールを転動自在に配置したことを特徴とするディスク
アンバランス補正機構を備えたディスク装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】<第1実施例>以下に本発明に係
るディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置
の一実施例を図1乃至図4を参照して<第1実施例>,
<第2実施例>の順に詳細に説明する。
【0024】<第1実施例>図1は本発明に係る第1実
施例のディスクアンバランス補正機構を備えたディスク
装置を示した縦断面図、図2は図1に示した第1実施例
のディスクアンバランス補正機構を示した分解斜視図、
図3(A)〜(C)は第1実施例のディスクアンバラン
ス補正機構の動作を説明するための平面図である。尚、
説明の便宜上、先に従来例で示した構成部材と同一構成
部材に対しては同一の符号を付して適宜説明し、且つ、
従来例と異なる構成部材に新たな符号を付すと共に、こ
の実施例では従来例と異なる点を中心に説明する。
【0025】図1及び図2に示した如く、第1実施例の
ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置1
Bでは、先に図6及び図7を用いて説明した従来のディ
スクアンバランス補正機構を適用したディスククランパ
20Aに換えて、ロアークランパ21の円形凹部21a
の円環状のボール転動室21a1内に質量の異なる少な
くとも2種類のボール25,26を転動自在に配置した
ディスククランパ20Bを適用したことを特徴とするも
のである。
【0026】即ち、スピンドルモータ12の回転軸12
aには、センターコーン13aを形成したターンテーブ
ル13が固着され、このターンテーブル13とディスク
クランパ20BとにディスクDが挟持された状態でクラ
ンプされている。
【0027】上記ディスククランパ20Bは、ロアーク
ランパ21と、このロアークランパ21の上面に図示し
ないネジにより取り付けたアッパークランパ22とを蓋
合わせして、スピンドルモータ12の回転軸12aに対
して同心で円筒状に形成されている。
【0028】この際、ロアークランパ21に形成した円
形凹部21a内に質量の異なる少なくとも2種類のボー
ル25,26が予め複数収納されている。複数のボール
25は磁性材により質量が大きく大径に形成され、一
方、複数のボール26は磁性材により質量が小さく小径
に形成されている。
【0029】一方、アッパークランパ22の中心に形成
した円筒状突出部22aには、円環状のクランパ側ヨー
ク23及び円環状のマグネット24が嵌め込んで固着さ
れており、且つ、円環状のマグネット24はターンテー
ブル13のセンターコーン13aに固着したターンテー
ブル側ヨーク14に引きつけられるようになっている。
【0030】従って、スピンドルモータ12,ターンテ
ーブル13,ディスククランパ20Bのロアークランパ
21及びアッパークランパ22は、従来例で説明した形
状と全く同一に形成されている。
【0031】そして、ロアークランパ21とアッパーク
ランパ22とを蓋合わせすると、ロアークランパ21の
円形凹部21a内の内周部位にアッパークランパ22に
固着した円環状のクランパ側ヨーク23及び円環状のマ
グネット24が進入した状態となる。この状態で、ロア
ークランパ21の円形凹部21aの外周部位とマグネッ
ト24の外周部位との間に円環状のボール転動室21a
1が形成され、この円環状のボール転動室21a1内に
予め収納した複数種のボール25,26が転動自在にな
っている。この際、円環状のボール転動室21a1は複
数種のボール25,26が内周から外周に向かって移動
できる溝巾に形成されている。
【0032】尚、実施例では、アッパークランパ22の
円筒状突出部22aに円環状のマグネット24を嵌合さ
せて説明したが、これに限定されるものではなく、アッ
パークランパ22の円筒状突出部22aの下端に円筒状
のマグネットを取り付けても良く、更に、ロアークラン
パ21の円形凹部21aの中心部に円環状又は円筒状の
マグネットを直接取り付けても良い。
【0033】次に、上記構成による第1実施例のディス
クアンバランス補正機構の動作について図3(A)〜
(C)を用いて説明する。
【0034】まず、図3(A)に示した如く、ディスク
Dをターンテーブル13とディスククランパ20Aとに
挟持した状態でディスクDが停止している初期状態時に
は、ロアークランパ21の円形凹部21a内に大小2種
類の複数のボール25,26が円環状のボール転動室2
1a1内を転動することなく、円環状のマグネット24
に吸着されている。この後、ディスクDが回転すると、
複数のボール25,26はディスクDの回転速度が所定
の回転数になるまでマグネッ24トに吸着されたまま一
体となって回転する。
【0035】次に、図3(B)に示した如く、ディスク
Dの回転速度が所定の第1の回転数になると、質量の大
きい方の複数のボール25に作用する遠心力がマグネッ
ト24の吸着力より大きくなって、質量の大きい方の複
数のボール25はロアークランパ21の円形凹部21a
の外周に向かって飛散し、円形凹部21aの外側内壁面
に沿って周方向に転動しながらディスクDの偏重心とは
反対側に移動し、ほぼバランスがとれて振動が減少する
とその位置に安定する。このとき、質量の小さい方の複
数のボール26は、マグネット24の吸着力がまだボー
ル26に働く遠心力より大きいので、マグネット24に
吸着されたままである。
【0036】次に、図3(C)に示した如く、ディスク
Dをさらに高速で回転させると、質量の大きい方の複数
のボール25だけではディスクDのアンバランスを補正
しきれなくなり、ディスクDの振動が再び増える。そし
て、ディスクDの回転速度が上がり回転速度が所定の第
2の回転数になると、質量の小さい方の複数のボール2
6に作用する遠心力がマグネット24の吸着力より大き
くなるので、質量の小さい方の複数のボール26も外周
に飛散する。そして、質量の小さい方の複数のボール2
6も質量の大きい方の複数のボール25と同じように働
き、ディスクDのバランスがほぼとれて振動が減少する
とその位置に安定して、ロ−アクランパ21と一体とな
って回転する。更に、ディスクDの回転が止まると、質
量の小さい方の複数のボール26がマグネット24にま
ず吸引され、次いで質量の大きい方の複数のボール25
がマグネット24に吸引されて、中心方向に移動し、マ
グネット24に吸着された初期の状態に戻る。
【0037】尚、実施例で複数種のボール25,26の
大きさ(質量)は2種類としたが、これに限らず、回転
速度の設定に応じて3種類以上としてもよい。
【0038】<第2実施例>図4は本発明に係る第2実
施例のディスクアンバランス補正機構を備えたディスク
装置を示した縦断面図である。
【0039】図4に示した第2実施例のディスクアンバ
ランス補正機構を備えたディスク装置1Cでは、ディス
クアンバランス補正機構をディスククランパ20C側に
設けずにターンテーブル13側に設けたことを特徴とす
るものである。
【0040】即ち、ディスクDをターンテーブル13側
にクランプするためのディスククランパ20Cは、ロア
ークランパ21Cとアッパークランパ22とを蓋合わせ
して構成されており、このロアークランパ21C内にデ
ィスクアンバランス補正機構が設けられていないため、
ロアークランパ21Cは低い高さに形成されている。
【0041】また、ターンテーブル13の下方には、回
転体27がターンテーブル13と一体に回転自在に設け
られている。この回転体27には、円形凹部27aがス
ピンドルモータ12の回転軸12aと同心的に形成され
ており、且つ、円形凹部27a内に質量の異なる少なく
とも2種類のボール25,26が予め複数収納されてい
る。複数のボール25は磁性材により質量が大きく大径
に形成され、一方、複数のボール26は磁性材により質
量が小さく小径に形成されている。
【0042】また、ターンテーブル13のボス部13b
には、円環状のターンテーブル側ヨーク28及び円環状
のマグネット29が嵌め込んで固着されており、且つ、
円環状のマグネット29は回転体27の中心に穿設した
中心孔27bに進入している。 そして、回転体27の
円形凹部27aの外周部位と円環状のマグネット29の
外周部位との間に円環状のボール転動室27a1が形成
され、この円環状のボール転動室27a1内に予め収納
した複数のボール25,26が転動自在になっている。
この際、円環状のボール転動室27a1は複数のボール
25,26が内周から外周に向かって移動できる溝巾に
形成されている。
【0043】上記構成による第2実施例のディスクアン
バランス補正機構の動作は、先に図3(A)〜(C)を
用いて説明した第1実施例と同じなため、説明を省略す
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るディスクアン
バランス補正機構を備えたディスク装置によると、円環
状のボール転動室内に質量の異なる少なくとも2種類の
ボールを転動自在に配置したため、ディスク回転速度が
小さい場合にも大きい場合にもディスクの振動を効果的
に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のディスクアンバラン
ス補正機構を備えたディスク装置を示した縦断面図であ
る。
【図2】図1に示した第1実施例のディスクアンバラン
ス補正機構を示した分解斜視図である。
【図3】(A)〜(C)は第1実施例のディスクアンバ
ランス補正機構の動作を説明するための平面図である。
【図4】本発明に係る第2実施例のディスクアンバラン
ス補正機構を備えたディスク装置を示した縦断面図であ
る。
【図5】従来のディスクアンバランス補正機構を備えた
ディスク装置の概略構成を示した斜視図である。
【図6】従来のディスクアンバランス補正機構を備えた
ディスク装置を示した縦断面図である。
【図7】図6に示した従来のディスクアンバランス補正
機構を示した分解斜視図である。
【図8】従来のディスクアンバランス補正機構の動作を
説明するための平面図である。
【符号の説明】
1B…第1実施例のディスク装置、1C…第2実施例の
ディスク装置、12…スピンドルモータ、12a…回転
軸、13…ターンテーブル、20B…第1実施例のディ
スククランパ、21…ロアークランパ、21a…円形凹
部、21a1…円環状のボール転動室、22…アッパー
クランパ、24…円環状のマグネット、25…質量が大
きいボール、26…質量が小さいボール、27…回転
体、27a…円形凹部、27a1…円環状のボール転動
室、29…円環状のマグネット。D…ディスク、H…デ
ィスクの中心孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転軸に取り付けられ、且つ、デ
    ィスクの中心孔をセンタリングした状態で載置した該デ
    ィスクと一体に回転するターンテーブルと、 前記ディスクを前記ターンテーブル側にクランプし、該
    ターンテーブルに載置した該ディスクと一体に回転する
    ディスククランパと、 前記ディスククランパ内に前記回転軸と同心的に設けた
    円形凹部と、 前記ディスククランパの円形凹部内の内周部位に前記回
    転軸と同心的に固着した円環状又は円筒状のマグネット
    と、 前記ディスククランパの円形凹部内の外周部位と前記マ
    グネットの外周部位との間に形成された円環状のボール
    転動室と、 前記円環状のボール転動室内に転動自在に配置した複数
    のボールとで構成したディスクアンバランス補正機構を
    備えたディスク装置において、 前記円環状のボール転動室内に転動自在に配置した複数
    のボールは、質量の異なる少なくとも2種類のボールを
    転動自在に配置したことを特徴とするディスクアンバラ
    ンス補正機構を備えたディスク装置。
  2. 【請求項2】モータの回転軸に取り付けられ、且つ、デ
    ィスクの中心孔をセンタリングした状態で載置した該デ
    ィスクと一体に回転するターンテーブルと、 前記ディスクを前記ターンテーブル側にクランプし、該
    ターンテーブルに載置した該ディスクと一体に回転する
    ディスククランパと、 前記ターンテーブルの下方に該ターンテーブルと一体に
    設けられ、円形凹部を前記回転軸と同心的に形成した回
    転体と、 前記回転体の円環状の凹部内の内周部位に前記回転軸と
    同心的に固着した円環状のマグネットと、 前記回転体の円環状の凹部内の外周部位と前記マグネッ
    トの外周部位との間に形成された円環状のボール転動室
    と、 前記円環状のボール転動室内に転動自在に配置した複数
    のボールとで構成したディスクアンバランス補正機構を
    備えたディスク装置において、 前記円環状のボール転動室内に転動自在に配置した複数
    のボールは、質量の異なる少なくとも2種類のボールを
    転動自在に配置したことを特徴とするディスクアンバラ
    ンス補正機構を備えたディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6493311B1 (en) 2000-06-02 2002-12-10 Lite-On It Corporation Automatic balance device for disk
KR100467828B1 (ko) * 2002-06-20 2005-01-24 삼성전기주식회사 광 디스크 플레이어의 척 어셈블리

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US6493311B1 (en) 2000-06-02 2002-12-10 Lite-On It Corporation Automatic balance device for disk
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