JP2000035168A - ホース結合構造体 - Google Patents

ホース結合構造体

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JP2000035168A JP21862398A JP21862398A JP2000035168A JP 2000035168 A JP2000035168 A JP 2000035168A JP 21862398 A JP21862398 A JP 21862398A JP 21862398 A JP21862398 A JP 21862398A JP 2000035168 A JP2000035168 A JP 2000035168A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホース結合構造体は、ホース30を狭いスペ
ースでカーブさせて引き回しかつ冷温状態にて繰り返し
振動が加わる条件下で使用しても、優れたシール性を備
える。 【解決手段】 ホース結合構造体は、ホース30に接続
管10を圧入する。ホース30は、約0.49MPaの
内圧を受けたときに、内径変化率Dcが23%以下に形
成されたホースを用いる。接続管10の外周面に、リン
グ状に突設されたリング状突部21,22,23を形成
する。リング状突部21,22,23は、該ホース30
の内径d1とリング状突部21,22,23の外径D2
とで定義される拡管率Tが25%以上とするように形成
する。また、接続管10の先端部に、円筒部18を形成
する。上記円筒部18は、約3mm以上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースに接続管を
挿入することによりホースと接続管とを接続するホース
結合構造体に関する
【0002】
【従来の技術】従来、この種のホース結合構造体とし
て、例えば、特開平9−159077号公報の技術が知
られている。図14は従来のホース結合構造体にかかる
分岐パイプ100などを一部破断して示す正面図であ
る。図14において、ホース結合構造体は、3つの分岐
部101,102,103を有する分岐パイプ100
と、分岐部101,102,103に圧入された分岐ホ
ース111,112,113とを備えている。分岐部1
01,102,103のそれぞれの外周表面には、断面
三角形のリング状突部104,105が間隔を隔てて2
個設けられている。図15は分岐部101の付近を示す
拡大断面図である。図15に示すように、リング状突部
104,105は、先端側から後端側へ向かうほど外径
が拡大する円錐台表面104a,105aと、円錐台表
面104a,105aの最大外径から分岐部101の一
般部に伸び円錐台表面104a,105aと鋭角に交差
する鋭角表面104b,105bとを有している。一
方、分岐ホース111などは、EPDMゴムからなる内
管ゴム層111aと、糸からなりブレード状に網組され
た補強糸層111bと、EPDMゴムからなる外皮ゴム
層111cとから構成されている。
【0003】分岐部101に分岐ホース111を圧入す
る際に、リング状突部104,105は、分岐ホース1
11の内径を広げる力を加えるが、この力は、補強糸層
111bによる拡張を妨げる大きな反力を生じ、つまり
分岐ホース111が分岐部101を強く締め付ける力と
なる。このように分岐ホース111が分岐部101に大
きな力にて抜止されるので、クランプを用いることな
く、分岐ホース111を分岐部101に接続することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ホ
ース結合構造体では、エンジンルーム内にて、分岐ホー
ス111を狭いスペースでカーブさせた状態にて使用し
ている場合において、分岐ホース111が低温状態でし
かも繰り返し振動を受けると、分岐ホース111と分岐
部101の先端部の円錐台表面104aとの間に隙間k
が生じて、リング状突部104によるシール性が低くな
るという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、ホースを狭いスペースでカーブさせて使
用しかつ冷温状態にて繰り返し振動が加わる条件下にお
いても、優れたシール性を有するホース結合構造体を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた本発明は、ホースと、
該ホースに圧入された接続管とからなるホース結合構造
体であって、上記ホースは、内圧が加わっていない内径
d1の状態から約0.49MPaの内圧を受けて内径d
2に拡張したとき、(d2−d1)×100/d1で定
義される内径変化率Dcが23%以下となるものであ
り、上記接続管は、その外周面に上記ホースの内径d1
よりその外径D1が大きくかつリング状に突設されたリ
ング状突部と、該リング状突部と該接続管の先端部との
間に形成され上記ホースの内壁面と密着しかつ上記外径
D1より小さい外径D2を有する円筒部とを備え、上記
リング状突部は、該ホースの内壁面を押圧して該ホース
の内壁面の一部を外径D1へ拡張させたときに、(D1
−d1)×100/d1で定義される拡管率Tを25%
以上とするように形成され、上記円筒部は、上記接続管
の軸方向への長さが約3mm以上に形成されているこ
と、を特徴とする。
【0007】本発明にかかる接続管のホース接続部に
は、リング状突部が形成されており、このリング状突部
を乗り越えるようにホースが挿入される。リング状突部
の外径は、ホースの内径d1より大径の外径D1に形成
されているので、ホースに挿入されると、ホースの内壁
面を部分的に拡張する。ホースは、次式(1)で定義さ
れる内径変化率Dcが23%以下であり、つまり拡径し
ようとする力に対して大きな反力を生じるものである。
ここで、内径変化率Dcは、内径d1のホースに、0.
49MPa(5kg/cm2)の内圧が加わったときの
変化率を意味している。 Dc= (d2−d1)×100/d1 …(1) しかも、リング状突部は、ホースを拡径したときに、次
式(2)で定義される拡管率Tが25%以上となるよう
に形成されている。ここで、拡管率Tは、内径d1のホ
ースがリング状突部で外径D1まで拡張される割合を意
味している。 T= (D1−d1)×100/d1 …(2)
【0008】このように、ホースは、流体圧が加わった
ときに拡張を阻止する力が大きく、つまり、接続管のリ
ング状突部を乗り越えて大きく拡径したときに、その反
力による大きな締付力をホース接続部に対して生じる。
このような大きな締付力を有するホースは、ホース接続
部に対して抜けにくいとともに、大きなシール性を得る
ことができ、クリップなどの締結手段を用いなくても、
ホース接続部に確実に接続することができる。
【0009】また、ホース接続部には、その先端側から
リング状突部にかけて円筒部が形成されている。円筒部
は、ホースをリング状突部にて拡径する手前でホースと
密着している。すなわち、ホースは、ホース接続部の先
端部からリング状突部で拡径する間での間にて、円筒部
にて連続的かつ密着した状態になっている。このような
円筒部は、ホースに振動が加わった場合にも、ホースを
リング状突部まで滑らかな面で密着した状態に維持す
る。したがって、ホースは、該ホースに繰り返し振動が
加わりかつ低温の条件下においても、ホース接続部に対
してシール性を低下させることがない。
【0010】ここで、円筒部の軸方向の長さは、3〜7
mmであることが好ましい。3mm以下であると、上記
振動等が加わる条件下におけるシール性の向上という効
果を得られないからであり、一方、7mm以上である
と、ホースをホース接続部に挿入する際における摩擦力
が大きくなり、挿入作業性がよくない。よって、円筒部
は、上述した範囲であることが好ましい。
【0011】また、ホースの内径変化率Dcが23%以
下の値とするために、ホースは、ゴム材料からなる管層
内に、補強糸層を埋設することにより得ることができ
る。補強糸層の好適な構成としては、補強糸をブレード
状に編み込んだもの、補強糸をスパイラル状に巻回した
もの、補強糸をニッティングしたもの、布巻きしたもの
など各種のホースを適用することができる。
【0012】ホースのゴム材料としては、少なくとも表
層部をEPDMゴムから形成することが好ましい。これ
は、EPDMゴムは、耐オゾン性に優れており、拡管状
態で長期間使用しても、クラックが生じることがないか
らである。
【0013】さらに、リング状突部は、ホースを拡径さ
せて、シール性を高めるような形状であればよいが、そ
の好適な態様として、円錐台表面と、鋭角表面とから形
成することができる。円錐台表面は、ホース接続部の先
端側から後端側へ向かうほど外径が拡大する形状とす
る。また、鋭角表面は、円錐台表面の最大外径からホー
ス接続部の一般部に伸びて、鋭角に交差するように形成
する。そして、リング状突部の円錐台表面と鋭角表面と
のなす角度を鋭角とする。リング状突部は、ホースに引
張りの応力が作用したときに、円錐台表面と鋭角表面と
で形成されるリング状の角部によって大きな引き抜き力
をもたらす。
【0014】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態にかかるホー
ス結合構造体を示す正面図である。ホース接続構造体
は、自動車のエンジンルーム内に配設されるものであ
る。図1において、ホース結合構造体は、接続管10
と、この接続管10の両側に接続されたホース30,3
1と、接続管10の中央部に接続された分岐ホース32
とを備えている。ホース30,31は、図示しないエン
ジン及びラジエータとを接続し、分岐ホース32は、ス
ロットルボディに接続されている。
【0016】図2は接続管10及びホース30,31の
付近を示す断面図である。接続管10は、3方向に分岐
しかつガラス繊維強化6−6ナイロンを材料として射出
成形した樹脂性の管体であり、管本体11と、この管本
体11の両側に一体形成されたホース接続部13,14
と、管本体11の中央部に突設された分岐管部15とを
備えている。管本体11及びホース接続部13,14内
には、上記ホース30,31に接続される主流路16が
形成され、さらに分岐管部15内には、主流路16に分
岐接続されている分岐流路17が形成されている。
【0017】上記ホース接続部13,14は、左右対称
で同じ構成であることから、ホース接続部13を代表し
て説明する。図3はホース接続部13の付近を拡大して
示す断面図、図5はその寸法を示す図である。図3及び
図5において、ホース接続部13には、その先端部から
長さLaだけ円筒部18が形成されている。この円筒部
18の外径D2は、ホース30の内径d1より大きく形
成されている。この円筒部18の先端外周部は、R形状
に形成されている。
【0018】また、ホース接続部13の表面には、円筒
部18から管本体11の中央部に向けて3列にわたっ
て、リング状突部21,22,23が形成されている。
図4に示すようにリング状突部21,22,23は、断
面直角三角形であり、先端側から後端側へ向かうほど外
径が拡大する円錐台表面21a,22a,23aと、円
錐台表面21a,22a,23aの最大外径からホース
接続部13の一般部に伸びかつ上記円錐台表面21a,
22a,23aと鋭角に交差する鋭角表面21b,22
b,23bとを有している。
【0019】リング状突部21,22,23は、ホース
接続部13にホース30を挿入すると、図5に示すよう
に、ホース30を拡径させるが、このとき、次式(3)
で定義される拡管率Tが25%以上となるように形成さ
れている。ここに、拡管率Tは、内径d1のホース30
がリング状突部21,22,23の外径D1まで部分的
に拡張される割合を意味している。 T= (D1−d1)×100/d1 …(3) 図6は内径変化率Dcが22.5%のホースにおける拡
管率Tとシール圧との関係を示すグラフである。図6に
示すように、拡管率Tとシール圧とは比例関係にあり、
つまり、拡管率Tを大きくすると、シール圧が大きくな
る。ここで、自動車の冷却用ホースの場合には、通常の
使用圧は、0.1MPaであるが、設計上の安全率を考
慮して、0.49MPa以上のシール圧を確保するため
に、拡管率Tが25%以上であることが望ましい。
【0020】図7はホース30を一部破断して示す側面
図である。ホース30は、ゴム管体内に補強糸から形成
した層を有する3層構造になっており、つまり、EPD
Mゴムからなる内管ゴム層31aと、補強糸をスパイラ
ル状に網組した補強糸層31bと、EPDMゴムからな
る外皮ゴム層31cとを積層することにより構成されて
いる。なお、ホース30は、補強糸をスパイラル状に編
組みするほか、次の条件を満たす限り、図8に示すよう
に、補強糸をブレード状に編組したホース30Bや、図
9に示すように、ニッティング状に編組したホース30
Cであってもよい。
【0021】このホース30は、次式(4)で定義され
る内径変化率Dcが23%以下となるように形成されて
いる。図10はホース30が内圧を受けて拡張した状態
を示す。ここに、内径変化率Dcは、内径d1のホース
30が0.49MPaの内圧を受けたときに、内径d2
まで拡張される割合を意味している。なお、加圧時にお
ける内径d2は、測定することができないが、ホース3
0の肉厚が加圧時にほとんど変化しないことから、ホー
ス30の外径を測定して内径d2に換算した値を用いる
ことができる。 Dc=(d2−d1)×100/d1 …(4)
【0022】ここで、内径変化率Dcを上述した23%
以下としたのは、以下の理由による。ホース30に加え
られる内圧と内径変化率Dcとの関係を調べると、図1
1の破線の直線で示すような比例関係がある。0.49
MPaの内圧で、内径変化率Dcが23%を超える領域
(図中の実線より上の領域)では、液体圧が加わったと
きの拡張を阻止する力が小さくなり、拡径したときの反
力が十分に得られない。したがって、ホース30に加え
る内圧として、0.49MPaを基準に測定すれば、内
径変化率Dcが23%以下であることが必要となる。こ
のように、内圧に対する内径変化率Dcが小さいこと
は、内圧に対する拡張抵抗力が強いホース30であるこ
とを意味する。この特性は、ホース30内に補強糸層3
1bを形成することにより得ることができる。
【0023】ホース30を形成するゴム材料としては、
少なくとも外皮ゴム層31cをEPDMゴムから形成す
ることが好ましい。これは、EPDMゴムは、耐オゾン
性に優れており、拡管状態で長期間使用しても、クラッ
クが生じることがないからである。
【0024】上記ホース結合構造において、上記接続管
10のホース接続部13に、リング状突部21,22,
23を乗り越えるようにホース30が挿入されると、リ
ング状突部21,22,23は、ホース30の内径d1
より大きい外径D1に形成されているので、ホース30
の内壁面を部分的に拡張する。ホース30は、上述した
式(4)で定義された内径変化率Dcが23%以下であ
り、つまり拡径しようとする力に対して大きな反力を生
じる。
【0025】このように、ホース30は、内圧が加わっ
たときに拡張を阻止する力が大きく、つまり、接続管1
0のリング状突部21,22,23を乗り越えて大きく
拡径したときに、その反力による大きな締付力をホース
接続部13に対して生じている。このような大きな締付
力を有するホース30は、ホース接続部13に対して抜
けにくいとともに、大きなシール性を得ることができ、
クリップなどの締結手段を用いなくても、ホース接続部
13に確実に接続することができる。
【0026】また、リング状突部21,22,23は、
円錐台表面21aと鋭角表面21b,22b,23bと
の間の頂角が鋭角に形成されているので、ホース30に
引張りの力が作用したときに、大きな引き抜き抵抗力を
生じる。
【0027】さらに、ホース接続部13には、その先端
側からリング状突部21,22,23にかけて円筒部1
8が形成されている。円筒部18は、ホース30の内径
d1よりやや大きい外径D2であり、ホース30をリン
グ状突部21,22,23にて拡径する手前でホース3
0と密着している。すなわち、ホース30は、ホース接
続部13の先端部からリング状突部21,22,23で
拡径する間にて、円筒部18にて連続的かつ密着した状
態になっている。このような円筒部18は、ホース30
に振動が加わった場合にも、ホース30をホース接続部
13の先端からリング状突部21,22,23まで滑ら
かな面で密着した状態に維持する。したがって、ホース
30は、該ホース30に繰り返し振動が加わりかつ低温
の条件下においても、ホース接続部13に対してシール
性を低下させることがない。
【0028】次に、上記接続管10に円筒部18を形成
したことによるシール性の効果を調べるために、図12
に示すような試験を行なった。図12はホース30を接
続管10に接続した状態における振動試験を説明する説
明図である。図12において、ホース30の一端部を接
続管10に接続するとともに長さLhが100mmでほ
ぼ直角に曲げた状態にて測定した。このようにホース3
0を曲げたのは、エンジンルームなどの引き回し条件を
考慮したからである。ここで、ホース30の寸法は、内
径d1がφ16mm、肉厚t1は4mmであり、内管ゴ
ム層31aの厚さは、2mm、外皮ゴム層31cの厚さ
は2mmである。また、ホース接続部13の各寸法は、
図5に示すように、長さLaを4mm、長さLbを3m
m、長さLcを4mmとし、外径D1を21.6mm、
外径D2を19.6mm、高さhaを1mmとした。図
12に戻りホース30の一端部を、架台に固定した接続
管10の一端部に挿入固定し、他端部を振動板41に固
定した。この状態にて、−30℃の雰囲気下において、
振動板41を13.3Hzの周期で、7.5cmの振動
幅で振動させ、ホース30内に流体を流しつつその圧力
を徐々に上げ、接続管10とホース30との継ぎ目にて
流体が漏れたときの圧力を求めた。比較例として、円筒
部18を有しない従来の接続管も同様に調べた。
【0029】その結果、従来の分岐パイプでは、内圧が
0.1MPa以下で流体の漏れが生じたのに対して、本
実施例では、0.35MPaまで漏れを生じなかった。
また、円筒部18の軸方向の長さを5mm、7mmとし
た場合についてそれぞれ同様な実験を行なった結果、ほ
ぼ同じ値の耐圧性を確認することができた。
【0030】すなわち、図13に示すように、円筒部1
8は、リング状突部21にてホース30の一部を拡張し
ても、ホース接続部13の先端部までホース30と密着
して、優れたシール性が得られることが分かった。な
お、円筒部18の長さは、長ければその効果が高められ
るが、7mm以上であると、ホース30をホース接続部
13に挿入する際における摩擦力が大きくなり、挿入作
業性がよくない。よって、円筒部18は、7mm以下で
あることが好ましい。
【0031】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0032】(1) 上記実施の形態では、リング状突
部21,22,23は、円錐台表面21aと、鋭角表面
21b,22b,23bとから形成したが、これに限ら
ず、大きなシール力を発生するようにホース30を拡径
させる形状であれば、その形状は特に限定されない。例
えば、リング状突部の頂角をR形状としてホースの挿入
力を小さくしてもよい。また、リング状突部の個数は、
特に制限がなく、ホースの引き抜き力や挿入力を考慮し
て適宜定めることができ、また、複数個設けた場合にそ
れぞれの大きさを変更してもよい。
【0033】(2) ホースは、その内径変化率Dcを
23%以下となる機械的強度とするために、上記実施の
形態では、図7ないし図9に示すように補強糸層を形成
したが、補強糸の代わりに布を用いたり、あるいは単層
のゴム材料やエラストマから形成したホースを用いても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるホース結合構造
体を示す正面図である。
【図2】接続管10及びホース30,31の付近を示す
断面図である。
【図3】ホース接続部13の付近を拡大して示す断面図
である。
【図4】リング状突部21,22,23の付近を拡大し
て示す断面図である。
【図5】ホース30の拡管率Tを説明する説明図であ
る。
【図6】拡管率Tとシール圧との関係を示すグラフであ
る。
【図7】ホース30を一部破断して示す側面図である。
【図8】他のホース30Bを一部破断して示す側面図で
ある。
【図9】さらに他のホース30Cを一部破断して示す側
面図である。
【図10】ホース30が内圧を受けて拡張した状態を説
明する説明図である。
【図11】ホース30の内圧と内径変化率Dcとの関係
を示すグラフである。
【図12】ホース30を接続管10に接続した状態にお
ける振動試験を説明する説明図である。
【図13】接続管10の円筒部18の作用を説明する説
明図である。
【図14】従来の分岐パイプ100を一部破断して示す
説明図である。
【図15】従来の分岐パイプ100の課題を説明する説
明図である。
【符号の説明】
10…接続管 11…管本体 13,14…ホース接続部 15…分岐管部 16…主流路 17…分岐流路 18…円筒部 21,22,23…リング状突部 21a,22a,23a…円錐台表面 21b,22b,23b…鋭角表面 21…リング状突部 30,31…ホース 30B…ホース 30C…ホース 31a…内管ゴム層 31b…補強糸層 31c…外皮ゴム層 32…分岐ホース 41…振動板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 徳雄 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3H017 BA01 KA03 3H111 AA02 BA12 CB04 CB11 CB14 CB27 CB29 CC02 CC07 DA12 DA14 DB20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホースと、該ホースに圧入された接続管
    とからなるホース結合構造体であって、 上記ホースは、内圧が加わっていない内径d1の状態か
    ら約0.49MPaの内圧を受けて内径d2に拡張した
    とき、(d2−d1)×100/d1で定義される内径
    変化率Dcが23%以下となるものであり、 上記接続管は、その外周面に上記ホースの内径d1より
    その外径D1が大きくかつリング状に突設されたリング
    状突部と、該リング状突部と該接続管の先端部との間に
    形成され上記ホースの内壁面と密着しかつ上記外径D1
    より小さい外径D2を有する円筒部とを備え、 上記リング状突部は、該ホースの内壁面を押圧して該ホ
    ースの内壁面の一部を外径D1へ拡張させたときに、
    (D1−d1)×100/d1で定義される拡管率Tを
    25%以上とするように形成され、 上記円筒部は、上記接続管の軸方向への長さが約3mm
    以上に形成されていること、 を特徴とするホース結合構造体。
JP21862398A 1998-07-15 1998-07-15 ホース結合構造体 Expired - Fee Related JP3572952B2 (ja)

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JP2008202784A (ja) * 2007-01-22 2008-09-04 Bridgestone Corp 差し込み容易でかつ抜け出しにくいホ−ス及びその接続構造
JP2013252515A (ja) * 2012-05-10 2013-12-19 Osamu Ogawa 噴出ノズル管の製造方法並びにその方法により製造される噴出ノズル管
JP2016223614A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 マルヤス工業株式会社 パイプとホースの接続構造

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