JP2000034646A - ウォータジェットルームの緯入れノズル - Google Patents

ウォータジェットルームの緯入れノズル

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JP2000034646A
JP2000034646A JP10201694A JP20169498A JP2000034646A JP 2000034646 A JP2000034646 A JP 2000034646A JP 10201694 A JP10201694 A JP 10201694A JP 20169498 A JP20169498 A JP 20169498A JP 2000034646 A JP2000034646 A JP 2000034646A
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weft
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jet loom
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JP10201694A
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Chikahisa Kato
親久 加藤
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製織速度が高速になっても杼口へ飛走させる
緯糸を安定かつ確実に受け渡しでき、ウォータジェット
ルームの製織効率を向上させることができ、かつ経糸の
開口不良や毛羽の発生も低減できる緯入れノズルを提供
する。 【解決手段】 緯糸(Y)を供給するための貫通孔(4)を有
するニードル(2)の外周面と、該ニードル(2)を挿通する
ノズルボデー(1)の内周面とで形成された狭隘なオリフ
ィス(3)から水を噴出させ、開口する経糸の間に前記の
貫通孔から供給される緯糸(Y)を噴射水と合流させて飛
走させるためのウォータジェットルームの緯入れノズル
において、該オリフィス(3)から供給される噴射水と緯
糸(Y)が合流する合流空間(5)の合流点以降に噴射水の拡
散規制部材(6)を設けると共に、該拡散規制部材(6)の噴
射水の通過流路間隔を噴射水の進行方向に漸減させたと
したことを特徴とするウォータジェットルームの緯入れ
ノズルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下に開口する経
糸間(以下、「杼口」と称する。)に緯糸を噴射水を用
いて飛走させて製織するウォータジェットルームの緯入
れノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウォータジェットルームを使
用した製織が一般に行われている。このようなウォータ
ジェットルームでは、噴射水と共に緯糸を飛走させ、杼
口に緯糸を確実且つ安定に飛走させることが、製織効率
を向上させる上で必要である。このため、緯糸と共に飛
走させる噴射水の収束性を上げることができる緯入れノ
ズルが切望されている。
【0003】しかしながら、特にウォータジェットルー
ムの高速運転が製織効率を高める上で必要とされる今
日、従来の緯入れノズルにあっては、杼口が徐々に開口
されていく間に、所謂「こぶ状現象(噴射水の爆発現
象)」を起こして、噴射水が飛散し、開口されつつある
経糸に当たるという問題が有る。このような問題が発生
すると、経糸の開口が不良になったり、経糸に毛羽が発
生したりする。このような問題は、特に、近年における
製織の高速化と共に大きな問題として顕在化している。
【0004】前記の問題を解決するための技術として、
例えば、特開昭60−239549号公報には、拡散水
を収束させるための収束筒を設けた緯入れノズルが提案
されている。また、特開昭61−113857号公報に
は、噴射水を収束整流するための部材を設けた緯入れノ
ズルが提案されている。
【0005】しかしながら、これらの緯入れノズルは、
その構造上大半の噴射水が収束筒や収束整流部材に捕捉
されてしまったり、緯糸を供給するニードルの貫通孔に
噴射水が逆流してしまうため、杼口に緯糸を安定して飛
走させることができず、今日に至るまで未だ実用化され
ていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
のような諸問題に鑑み、「製織速度が高速になっても杼
口へ飛走させる緯糸を安定かつ確実に受け渡しすること
ができ、これによってウォータジェットルームの製織効
率を向上させることが出来ると共に、経糸の開口不良や
毛羽の発生も低減できる緯入れノズルを提供する。」こ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここに、請求項1記載の
本発明によれば、「緯糸を供給するための貫通孔を有す
るニードルの外周面と、該ニードルを挿通するノズルボ
デーの内周面とで形成された狭隘なオリフィスから水を
噴出させ、開口する経糸の間に前記の貫通孔から供給さ
れる緯糸を噴射水と合流させて飛走させるためのウォー
タジェットルームの緯入れノズルにおいて、該オリフィ
スから供給される噴射水と緯糸が合流する合流点以降に
噴射水の拡散規制部材を設けると共に、該拡散規制部材
の噴射水の通過流路形状を水平方向に偏平とし、その偏
平度を噴射水の噴射方向へ向かって徐々に大きくしたこ
とを特徴とする請求項1記載のウォータジェットルーム
の緯入れノズル」が提供される。
【0008】更に、請求項2記載の本発明によれば、噴
射水拡散規制部材が弾性を有する材料で形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のウォータジェットルー
ムの緯入れノズルが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の緯入れノズルにつ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本
発明のウォータジェットルームの緯入れノズルを例示し
た正面断面図である。
【0010】該図において、Yは緯糸、1はノズルボデ
ー、2はニードル、3はオリフィス、4は該緯糸Yを供
給するための貫通孔、5は緯糸Yと噴射水とが合流する
合流空間、6は噴射水の拡散規制部材をそれぞれ示し、
この実施例では該拡散規制部材6は、上下に対向して設
けられた板状のガイド6a及び6bによって構成されて
いる。なお、前記のオリフィス3は、緯糸を供給するた
めの貫通孔4を有するニードル2の先細外周面と、該ニ
ードル2を挿通するノズルボデー1の先細内周面とで形
成された先細形状を有する狭隘な流路である。また、ノ
ズルボデー1には、該オリフィス3へ噴射水を供給する
供給孔7が放射状に穿設されている。
【0011】以上のように構成される緯入れノズルにお
いて、噴射水は供給管(図示せず)からノズルボデー1
に放射状に穿設された流体供給孔7を介してオリフィス
3へ高圧の状態で供給される。この時、該ニードル2の
中心軸に沿って形成された貫通孔4を挿通する緯糸Y
は、オリフィス3から噴射される噴射水によって噴射水
と緯糸Yとの合流空間5内の合流点において噴射水に捕
捉される。そして、該噴射水に搬送させられて杼口(図
示せず)を通過し、該杼口を通過した緯糸Yは、緯入れ
ノズル本体と対向して設置されたグリッパー(図示せ
ず)に把持され、これによって、杼口への緯糸Yの緯入
れを完了する。
【0012】ところで、ウォータジェットルームの緯入
れノズルにおいては、前記の狭隘なオリフィス3から供
給される噴射水は、合流空間5に噴射されると、前述の
所謂「こぶ状現象(噴射水の爆発現象)」を起こすこと
があり、このような現象が発生すると噴射水の拡散によ
って、経糸の開口不良、経糸毛羽の発生を惹起する。し
かしながら、このような現象が生じても従来のウォータ
ジェットルームの緯入れノズルでは対応ができないこと
も前述の通りである。
【0013】そこで、本発明の緯入れノズルは、このよ
うな現象が生じても、経糸の開口不良、経糸毛羽の発生
を惹起することなく、良好な緯入れが可能なウォータジ
ェットルームの緯入れノズルを提供することを一大特徴
とする。このため、本発明では、オリフィス3から供給
される噴射水と緯糸Yが合流する合流点以降に噴射水の
拡散規制部材6を設けると共に、噴射水が通過する該拡
散規制部材6の通過流路間隔を偏平にして、噴射水の進
行方向に漸減させる。これによって、「こぶ状現象(噴
射水の爆発現象)」を起こして拡散した噴射水を再度収
束できるのである。
【0014】なお、噴射水の進行方向に漸減させる場合
において、該拡散規制部材6の噴射水の通過流路間隔は
噴射水の進行方向へ直線状に漸減させてもよいし、噴射
水の通過抵抗がより少なくなるように、例えば流線形の
如き曲線形状に漸減させてもよい。また、念のため付言
すると、噴射水が前記の「こぶ状現象」が発生しない時
には、噴射水は拡散規制部材6に接触することはない。
しかし、本発明の緯入れノズルでは、このような場合だ
けに限定されず、該「こぶ状現象」の発生の有無に関係
なく、積極的に噴射水を拡散規制部材6に接触させるよ
うにしても良いことは言うまでもない。
【0015】ここで、本発明の緯入れノズルでは、噴射
水が通過する該拡散規制部材6の通過流路形状を水平方
向に偏平とし、その偏平度を噴射水の噴射方向へ向かっ
て徐々に大きくすることが必要である。これを本発明の
図1の実施態様で見ると、該緯入れノズルは、噴射水の
噴射方向へ向かって徐々に間隔が狭くなるように、オリ
フィス3から供給される噴射水と緯糸Yとが合流する合
流点以降に上下に設けられた一対のガイド板6aと6b
とで該拡散規制部材6を構成することによって実現して
いる。
【0016】このようにすることで、噴射水の形状を杼
口形状に対応させて、水平方向よりも垂直方向により厳
しい規制を加えることができ、杼口への噴射水の飛走性
能をより向上させることができるからである。つまり、
経糸の開口間隔が、水平方向に比較して狭い垂直方向
(上下方向)に噴射水が拡散することを防止するのであ
る。
【0017】更には、本発明の緯入れノズルを弾性を有
する材料で形成することによって、噴射水と拡散規制部
材6とが接触する際に、拡散規制部材6が噴射水の力に
逆らわずに容易に変形するように構成することが好まし
い。このようにすれば、噴射水が拡散規制部材6に接触
しても、噴射水の慣性エネルギーを大きく減少させるこ
と無く、しかも「こぶ状現象」によって拡散した噴射水
のみを効果的に規制できる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の方法によ
れば、ウォータジェットルームの高速運転時において多
発する「こぶ状現象(噴射水の爆発現象)」が起こって
も、安定かつ確実に緯糸を杼口へ緯入れでき、これによ
ってウォータジェットルームの製織効率を向上させるこ
とが出来ると共に、経糸の開口不良や毛羽の発生も低減
できる緯入れノズルを提供できる。」という極めて顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウォータジェットルームの緯入れノズ
ルを例示した正断面図である。
【符号の説明】
1 ノズルボデー 2 ニードル 3 オリフィス 4 緯糸を供給するための貫通孔 5 合流空間 6 噴射水の拡散規制部材 Y 緯糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸を供給するための貫通孔を有するニ
    ードルの外周面と、該ニードルを挿通するノズルボデー
    の内周面とで形成された狭隘なオリフィスから水を噴出
    させ、開口する経糸の間に前記の貫通孔から供給される
    緯糸を噴射水と合流させて飛走させるためのウォータジ
    ェットルームの緯入れノズルにおいて、 該オリフィスから供給される噴射水と緯糸とが合流する
    合流点以降に噴射水の拡散規制部材を設けると共に、該
    拡散規制部材の噴射水の通過流路形状を水平方向に偏平
    とし、その偏平度を噴射水の噴射方向へ向かって徐々に
    大きくしたことを特徴とするウォータジェットルームの
    緯入れノズル。
  2. 【請求項2】 前記の噴射水拡散規制部材が弾性を有す
    る材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のウォータジェットルームの緯入れノズル。
JP10201694A 1998-07-16 1998-07-16 ウォータジェットルームの緯入れノズル Pending JP2000034646A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030060211A (ko) * 2002-01-07 2003-07-16 김정선 공기 분사공이 형성된 워터제트직기용 분사노즐
CN1321233C (zh) * 2002-12-10 2007-06-13 津田驹工业株式会社 流体喷射式织机的投纬喷嘴及流体喷射式织机

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