JP2000034574A - 耐臭気性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼板 - Google Patents

耐臭気性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼板

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JP2000034574A
JP2000034574A JP21651898A JP21651898A JP2000034574A JP 2000034574 A JP2000034574 A JP 2000034574A JP 21651898 A JP21651898 A JP 21651898A JP 21651898 A JP21651898 A JP 21651898A JP 2000034574 A JP2000034574 A JP 2000034574A
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organic
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resin emulsion
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JP21651898A
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Kazuya Urata
和也 浦田
Takahiro Kubota
隆広 窪田
Masaru Sagiyama
勝 鷺山
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐臭気性に優れるとともに、薄膜の絶縁皮膜
を形成した場合にも優れた耐スティッキング性と耐食性
が得られる電磁鋼板を提供する。 【解決手段】 電磁鋼板の表面に、特定の無機系水溶液
に、平均樹脂粒子径が0.30μm超0.50μm未満
のエポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ系樹脂及
びこれら2種以上の樹脂の共重合体の中から選ばれる少
なくとも1種からなる有機樹脂エマルジョンを分散さ
せ、且つCrO3換算量での無機成分100重量部に対
する有機樹脂エマルジョンの配合量が5〜100重量部
に調整された無機−有機系処理液を塗布し、焼付けるこ
とにより形成された膜厚0.2〜2.0μmの絶縁皮膜
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主としてモーター
やトランス等の鉄芯材料として使用される、表面に絶縁
皮膜を有する電磁鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁鋼板はモーターやトランス等
の鉄芯材料として広く利用されており、通常、渦電流損
失を低減するための絶縁皮膜を鋼板表面にコーティング
して使用される。モーターやトランス等の鉄芯の多く
は、絶縁皮膜が形成された電磁鋼板を所定形状に打ち抜
くか若しくは剪断した後、積層し、この積層体を溶接ま
たはカシメにより固定し、必要に応じて歪取焼鈍を施し
た後、捲き線を施して製品となる。
【0003】このような鉄芯用の材料である電磁鋼板の
絶縁皮膜には、絶縁性が高いことに加え、皮膜密着性、
溶接性、耐食性、打ち抜き性等に優れていることが要求
される。さらに、歪取焼鈍が施される場合には、焼鈍時
に鋼板どうしが密着(スティッキング)すると電気的短
絡が生じて鉄損が増加する問題を生じることから、焼鈍
時に鋼板どうしが密着しないこと、すなわち耐スティッ
キング性に優れていることが要求される。
【0004】また、近年では鉄芯製造現場において作業
環境の改善が進み、これに伴い作業者が不快感を覚える
ような騒音や臭気等の問題、それも精神衛生面を含めた
問題の改善に対する要望が高まりつつある。無方向性電
磁鋼板の絶縁皮膜の主流となっている無機−有機系皮膜
の場合、鉄芯製造工程において皮膜中に含まれる有機樹
脂が熱分解あるいは燃焼して臭気ガスが発生し、これが
作業者に不快感を与えることが問題視され、その改善が
求められている。
【0005】従来、このような諸特性を改善するため
に、以下のような技術が提案されている。耐臭気性の改
善技術として、特公昭60−36470号公報には溶接
時における悪臭の発生の少ない電気絶縁皮膜として、2
価金属を含む重クロム酸塩系水溶液に、酢酸ビニルとベ
オバ樹脂が特定の比率で配合された樹脂エマルジョンを
添加した処理液を、素地鉄板の表面に塗布し、焼き付け
ることにより絶縁皮膜を形成する方法が示されている。
また、特開平10−110273号公報には、クロム酸
系水溶液に、平均粒子径が0.3μm以下の樹脂が完全
架橋し、エポキシ基が残存していないエポキシアクリレ
ート共重合樹脂ミクロゲルディスパージョンを配合した
処理液を、電磁鋼板の表面に塗布し、焼き付けることに
より絶縁皮膜を形成する方法が示されている。
【0006】また、耐スティッキング性の改善技術とし
て、特開平3−240970号公報には、歪取焼鈍後の
皮膜特性(耐焼付け性、潤滑性)の優れた電磁鋼板の製
造方法として、クロム酸と、Al、Mg等の酸化物と、
樹脂粒子径が0.2〜0.5μmの有機樹脂エマルジョ
ン(アクリル、スチレン、酢酸ビニル及び/又はこれら
の共重合体樹脂)及び樹脂粒子径が1〜50μmの有機
樹脂エマルジョン(メチルメタアクリレート、ポリアク
リルニトリル、ポリスチレン等の樹脂及び/又はこれら
の共重合体樹脂、架橋体樹脂)とからなる処理液を電磁
鋼板の表面に塗布し、焼き付けることにより絶縁皮膜を
形成する方法が示されている。
【0007】また、特許第2662148号公報には、
電磁鋼板の表面に、樹脂粒子径0.5〜3.0μmのエ
ポキシ、スチレン、フェノール、メラミン、ポリエステ
ル、酢酸ビニル、アクリル、シリコン系エマルジョン樹
脂の1種又は2種以上と、Al、Mg、Ca、Znのク
ロム酸塩の1種又は2種以上を主成分とする処理剤が塗
布焼付けされて、表面粗さRaが0.15〜0.6μm
の絶縁皮膜が形成され、且つ、エマルジョン樹脂により
表面に形成される球面状の突起物形状が直径3μm以
下、高さ3μm以下である皮膜特性に優れた無方向性電
磁鋼板が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術には以下のような問題がある。特公昭60−364
76号公報の技術は有機樹脂として酢酸ビニル−ベオバ
系樹脂を使用することにより、また、特開平10−11
0273号公報の技術は有機樹脂としてエポキシ系樹脂
を使用することにより、それぞれTIG溶接時の不快臭
の低減が図られているが、これらの技術は不快臭の低減
には効果があるとしても、耐スティッキング性の改善に
ついては全く考慮されておらず、このため耐スティッキ
ング性に劣る欠点がある。
【0009】また、特開平3−240970号公報の技
術は、有機樹脂エマルジョンとして粒子径0.2〜0.
5μmの樹脂微粒子に加えて、所定の表面粗さを得るた
めに粒径の大きい粗大樹脂粒子(実質的に数μm以上の
粒子径を有する樹脂粒子)を使用している。このため添
加した粗大樹脂粒子により耐スティッキング性は向上す
るものの、塩化物イオンが存在するような厳しい腐食環
境中での耐食性は劣っている。また、この技術では耐臭
気性は全く考慮されていないため、耐臭気性は著しく劣
ったものとなる。
【0010】また、特許2662148号公報の技術
は、有機樹脂として0.5〜3μmの粒子径の有機樹脂
エマルジョンを単独で使用し、皮膜表面に微小な凹凸を
与えることにより耐スティッキング性の向上が図られて
いるが、耐食性は考慮されておらず、このため塩化物イ
オンが存在するような厳しい腐食環境中での耐食性は劣
ったものになる。特に、近年においてはモーター等の高
効率化等の観点から絶縁皮膜は薄膜化する傾向にあり、
このような薄膜の絶縁皮膜においては、特許第2662
148号公報や特開平3−240970号公報の技術で
は十分な耐スティッキング性と耐食性は得られない。
【0011】したがって本発明の目的は、耐臭気性、耐
スティッキング性及び耐食性がともに優れ、しかも、絶
縁皮膜として要求される他の諸特性にも優れた絶縁皮膜
を有する電磁鋼板、とりわけ、0.5〜0.6μm以下
の薄膜の絶縁皮膜を形成した場合にも優れた耐スティッ
キング性と耐食性が得られる電磁鋼板を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無機−有
機系絶縁皮膜を形成する際の無機成分に配合される有機
樹脂エマルジョンの樹脂粒子径及び樹脂の種類に着目
し、耐臭気性、耐スティッキング性及び耐食性がともに
優れた絶縁皮膜を得るための条件について種々の実験と
検討を行い、その結果以下のような知見を得た。 (1) 絶縁皮膜中に分散させる有機樹脂エマルジョンの樹
脂粒子径を大きくすると、耐スティッキング性は向上す
るものの、その一方で耐食性は劣化する傾向があるが、
有機樹脂エマルジョンの樹脂粒子径にはこのような耐ス
ティッキング性と耐食性を両立させるのに最適な範囲が
存在する。
【0013】(2) 絶縁皮膜中の無機成分と有機成分の比
率を最適化し、且つ無機成分の一部として硼酸及び/又
は硼酸塩を添加することにより、耐スティッキング性と
耐食性はさらに向上する。 (3) 有機樹脂エマルジョンとして、特定のエポキシ系樹
脂を特定の界面活性剤を使用してエマルジョン化したも
のを用いることにより、特に優れた耐スティッキング
性、耐臭気性及び耐食性が得られる。
【0014】本発明はこのような知見に基づきなされた
もので、以下のような構成からなることを特徴とする。 [1] 電磁鋼板の表面に、無水クロム酸、クロム酸塩及び
重クロム酸塩の中から選ばれる少なくとも1種と、2価
又は3価の金属の酸化物、水酸化物及び炭酸塩の中から
選ばれる少なくとも1種を溶解させた無機系水溶液に、
平均樹脂粒子径が0.30μm超0.50μm未満のエ
ポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ系樹脂及びこ
れら2種以上の樹脂の共重合体の中から選ばれる少なく
とも1種からなる有機樹脂エマルジョンを分散させた処
理液であって、CrO3換算量での無機成分100重量
部に対する有機樹脂エマルジョンの樹脂固形分の配合量
が5〜100重量部に調整された無機−有機系処理液を
塗布し、焼付けることにより形成された膜厚0.2〜
2.0μmの絶縁皮膜を有することを特徴とする耐臭気
性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼板。
【0015】[2] 電磁鋼板の表面に、無水クロム酸、ク
ロム酸塩及び重クロム酸塩の中から選ばれる少なくとも
1種と、2価又は3価の金属の酸化物、水酸化物及び炭
酸塩の中から選ばれる少なくとも1種を溶解させた無機
系水溶液に、平均樹脂粒子径が0.30μm超0.50
μm未満のエポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ
系樹脂及びこれら2種以上の樹脂の共重合体の中から選
ばれる少なくとも1種からなる有機樹脂エマルジョンを
分散させ、さらに硼酸及び/又は硼酸塩と有機還元剤を
溶解させた処理液であって、CrO3換算量での無機成
分100重量部に対する有機樹脂エマルジョンの樹脂固
形分の配合量が5〜100重量部、硼酸及び/又は硼酸
塩の合計の配合量が5〜100重量部、有機還元剤の配
合量が10〜80重量部に調整された無機−有機系処理
液を塗布し、焼付けることにより形成された膜厚0.2
〜2.0μmの絶縁皮膜を有することを特徴とする耐臭
気性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼
板。
【0016】[3] 上記[1]または[2]の電磁鋼板におい
て、有機樹脂エマルジョンの平均樹脂粒子径が0.35
μm以上0.45μm未満であることを特徴とする耐臭
気性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼
板。 [4] 上記[1]〜[3]のいずれかの電磁鋼板において、有機
樹脂エマルジョンが、エポキシ当量200〜5000の
エポキシ系樹脂からなることを特徴とする耐臭気性、耐
スティッキング性および耐食性に優れた電磁鋼板。
【0017】[5] 上記[4]の電磁鋼板において、有機樹
脂エマルジョンが、エポキシ系樹脂をノニオン系界面活
性剤を主成分とする界面活性剤によりエマルジョン化し
た有機樹脂エマルジョンであることを特徴とする耐臭気
性、耐スティッキング性および耐食性に優れた電磁鋼
板。 [6] 上記[5]の電磁鋼板において、ノニオン系界面活性
剤が、ポリエチレングリコール系ノニオン界面活性剤及
び/又はポリプロピレングリコール系ノニオン界面活性
剤であることを特徴とする耐臭気性、耐スティッキング
性および耐食性に優れた電磁鋼板。
【0018】[7] 上記[1]〜[6]のいずれかの電磁鋼板に
おいて、絶縁皮膜が、無機−有機系処理液を塗布した
後、到達板温で200〜400℃になるように焼付ける
ことにより形成された皮膜であることを特徴とする耐臭
気性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼
板。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細をその限定理
由とともに説明する。本発明において、絶縁皮膜を形成
する基板となる鋼板は、モーターやトランス等の電気機
器に利用される鉄芯用の電磁鋼板である。このような電
磁鋼板としては、無方向性電磁鋼板や方向性電磁鋼板が
一般的であるが、これ以外にも軟鋼板、ステンレス鋼
板、その他の特殊鋼板等でもよく、基板となる鋼板は特
に限定されない。本発明の効果は、これら何れの鋼板を
基板とした場合でも得ることができる。
【0020】また、基板となる電磁鋼板は、その表面に
予め亜鉛系めっきまたはその他金属めっき皮膜、化成処
理皮膜等の表面処理の1種または2種以上を施したもの
でもよく、本発明において電磁鋼板の表面とは、これら
表面処理皮膜を有する場合にはその最上層皮膜の表面を
言うものとする。
【0021】本発明の電磁鋼板の表面に形成される絶縁
皮膜は、無水クロム酸、クロム酸塩及び重クロム酸塩の
中から選ばれる少なくとも1種と、2価又は3価の金属
の酸化物、水酸化物及び炭酸塩の中から選ばれる少なく
とも1種を溶解させた無機系水溶液に、いずれも平均樹
脂粒子径が0.30μm超0.50μm未満であるエポ
キシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ系樹脂及びこれ
ら2種以上の樹脂の共重合体の中から選ばれる少なくと
も1種からなる有機樹脂エマルジョンを分散させ、さら
に必要に応じて硼酸及び/又は硼酸塩と有機還元剤を配
合した無機−有機系処理液を塗布し、焼付することによ
り形成される皮膜である。
【0022】処理液中の前記無機系水溶液は、無水クロ
ム酸、クロム酸塩、重クロム酸塩の中から選ばれる少な
くとも1種と、2価又は3価の金属の酸化物、水酸化物
及び炭酸塩の中から選ばれる少なくとも1種を含む無機
系水溶液である。クロム酸塩及び重クロム酸塩として
は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、マンガン、モリブデン、亜鉛、アルミニウム等の塩
を用いることができる。
【0023】また、水溶液中に溶解させる2価又は3価
の金属の酸化物としては、例えばMgO、CaO、Zn
O等が、水酸化物としてはMg(OH)2、Ca(O
H)2、Zn(OH)2等が、炭酸塩としてはMgC
3、CaCO3、ZnCO3等が挙げられ、これらを無
水クロム酸、クロム酸塩、重クロム酸塩の少なくとも1
種を主剤に用いた水溶液に溶解させて、無機系水溶液と
する。
【0024】上記無機成分を含む処理液中には、いずれ
も平均樹脂粒子径が0.30μm超0.50μm未満で
あるエポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ系樹脂
及びこれら2種以上の樹脂の共重合体の中から選ばれる
少なくとも1種からなる有機樹脂エマルジョンが配合さ
れる。本発明では、このような特定の有機樹脂エマルジ
ョンを用いることに大きな特徴がある。
【0025】有機樹脂エマルジョンの平均樹脂粒子径が
0.30μm以下では、積層後の歪取り焼鈍時に絶縁皮
膜中の有機樹脂自体の凹凸による物理的効果が得られ
ず、歪取り焼鈍時に原板自体の粗さに起因した凸部にの
み応力が集中し、この応力集中と焼鈍時の熱により絶縁
皮膜が破壊され、スティッキングを生じてしまう。一
方、平均樹脂粒子径が0.50μm以上では、皮膜厚が
0.5〜0.6μm以下の薄膜となると樹脂粒子が皮膜
中に取り込まれにくくなり、有機樹脂エマルジョンによ
り期待される耐スティッキング性の向上効果が得られな
い。また、皮膜中に樹脂粒子が取り込まれたとしても、
これが容易に欠落するため皮膜欠陥部が生じ、この結
果、耐食性が劣ったものとなる。また、特に優れた耐食
性、耐スティッキング性を必要とする場合には、平均樹
脂粒子径を0.35μm以上0.45μm未満すること
が好ましい。
【0026】上述したように本発明に使用する有機樹脂
エマルジョンの樹脂の種類は、エポキシ系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、ベオバ系樹脂及びこれら2種以上の樹脂の
共重合体の中から選ばれる少なくとも1種からなる樹脂
エマルジョンである。有機樹脂エマルジョンがこれ以外
の樹脂では、耐臭気性が著しく劣ったものとなる。
【0027】また、有機樹脂エマルジョンとして、エポ
キシ当量200〜5000のエポキシ系樹脂を使用する
ことにより、特に優れた耐スティッキング性と耐食性が
得られる。エポキシ当量が200未満では、耐スティッ
キング性、耐食性及び耐臭気性が劣る傾向があり、一
方、エポキシ当量が5000超えると耐食性が劣る傾向
がある。また、特に優れた耐食性と耐スティッキング性
が必要とされる場合は、エポキシ当量400〜4500
のエポキシ系樹脂を用いることが好ましい。
【0028】上記エポキシ系樹脂は、ノニオン系界面活
性剤を主成分とする界面活性剤でエマルジョン化するこ
とにより、特に優れた塗料安定性と耐食性が得られる。
さらに、ノニオン系界面活性剤としては、ポリエチレン
グリコール系ノニオン界面活性剤及び/又はポリプロピ
レングリコール系ノニオン界面活性剤を使用することが
耐食性と耐臭気性の観点から特に好ましい。また、耐臭
気性の観点からはポリエチレングリコール系ノニオン界
面活性剤を使用するのが最も好ましい。
【0029】上記ノニオン系界面活性剤を主成分とする
界面活性剤の配合量は、有機樹脂固形分100重量部に
対して固形分の割合で3〜20重量部とすることが好ま
しい。界面活性剤の配合量が3重量部未満では樹脂エマ
ルジョンの安定性が劣り、一方、20重量部を超えると
耐食性、耐臭気性が劣化する傾向がある。特に好ましい
界面活性剤の配合量は5〜14重量部である。
【0030】上記有機樹脂エマルジョンの処理液中での
配合量は、CrO3換算量での無機成分100重量部に
対して樹脂固形分で5〜100重量部とする。有機樹脂
エマルジョンの配合量が5重量部未満では、有機樹脂エ
マルジョンによる耐スティッキング性の改善効果が十分
に得られず、また、皮膜中での有機樹脂の割合も少なく
なるため打ち抜き性も劣る。一方、配合量が100重量
部を超えると耐食性が劣化するため好ましくない。ま
た、特に優れた耐スティッキング性と耐食性が必要とさ
れる場合には、配合量を20〜50重量部とすることが
望ましい。
【0031】また、処理液中に含まれる6価Crイオン
を還元して皮膜を不溶化するために、処理液中に有機還
元剤を添加することが好ましい。通常、有機還元剤とし
てはポリエチレングリコール、エチレングリコール、シ
ョ糖等の多価アルコールが用いられる。この有機還元剤
の配合量は、CrO3換算量での無機成分100重量部
に対して10〜80重量部とすることが好ましい。有機
還元剤の配合量が10重量部未満では未還元の6価Cr
イオンが残存するため皮膜が吸水し易く、このため耐食
性が劣る。一方、80重量部を超えると処理液中で還元
反応が進行し、処理液がゲル化してしまう。また、特に
優れた耐食性が必要とされる場合には、上記配合量は2
0〜60重量部とすることが望ましい。また、到達板温
で260℃以下の低温での焼付けが行なわれる場合は、
上記配合量は50〜80重量部とすることが望ましい。
【0032】また、処理液中に硼酸及び/又は硼酸塩を
添加すると耐スティッキング性がさらに向上するため好
ましい。この硼酸及び/又は硼酸塩の合計の配合量は、
CrO3換算量での無機成分100重量部に対して5〜
100重量部とすることが好ましい。硼酸及び/又は硼
酸塩の合計の配合量が5重量部未満では耐スティッキン
グ性の改善効果が十分に得られず、一方、100重量部
を超えると耐食性が劣化するため好ましくない。特に優
れた、耐蝕性、耐スティッキング性が必要とされる場合
は、その配合量を45〜60重量部とすることが特に望
ましい。
【0033】また、処理液中には以上述べた主成分の他
に、皮膜の耐食性や耐熱性等の向上を目的としてMg、
Ca、Al又はZnのリン酸塩の1種又は2種以上、シ
リカ等の酸化物等の1種又は2種以上を配合することが
でき、これら添加成分の合計の配合量がCrO3換算量
での無機成分100重量部に対して10重量部以下であ
れば本発明の基本的な効果には何ら影響はない。また、
処理液中には本発明が規定する以外の有機樹脂エマルジ
ョンを適量添してもよく、この有機成分の固形分の割合
が全有機成分の30重量%以下であれば本発明の基本的
な効果には何ら影響はない。
【0034】本発明の電磁鋼板の絶縁皮膜は、上記の処
理液を鋼板表面に塗布し、焼付することにより形成され
る。絶縁皮膜の膜厚は0.2μm〜2.0μmとする。
本発明の効果は、特に絶縁皮膜の膜厚が0.5〜0.6
μm以下の薄膜の場合においても問題なく得られるとい
う利点がある。本発明において絶縁皮膜の膜厚とは、電
磁鋼板表面から皮膜の最表層までの平均的な厚さを指す
が、皮膜に極端な凹凸のある場合は、電磁鋼板表面から
皮膜最表層の凸部までの厚さと電磁鋼板表面から皮膜最
表層の凹部までの厚さの平均値とする。
【0035】絶縁皮膜の膜厚が0.2μm未満では耐ス
ティッキング性、耐食性が劣り、一方、膜厚が2.0μ
mを超えると占積率、皮膜密着性、耐臭気性が劣る。特
に好ましい膜厚は0.3〜1.0μmである。絶縁皮膜
の形成方法は、通常、上記処理液をロールコーター等で
電磁鋼板表面に塗布した後、熱風乾燥炉やインダクショ
ンヒーターにより到達板温で200℃〜400℃になる
ように焼き付けることが好ましい。この焼付温度(到達
板温)が200℃未満では6価クロムの還元が不十分で
あるため皮膜が吸水しやすく、皮膜のベタツキが生じる
ため好ましくない。一方、焼付温度が400℃を超える
と皮膜中に含まれる樹脂が一部分解を始め、耐スティッ
キング性、耐食性がともに劣ったものとなる。この観点
から特に好ましい焼付温度の範囲は260℃〜340℃
である。
【0036】
【実施例】表1〜表6に示す絶縁皮膜形成用の処理液
(No.1〜No.35)を調整した。これらの処理液
は、無水クロム酸の水溶液にMgO及び硼酸を溶解した
無機系水溶液に対して表1〜表6に示す有機樹脂エマル
ジョンを添加して調整した。このようにして得られた処
理液の塗料安定性を以下の方法により評価した。
【0037】(a)塗料安定性 調整した処理液を40℃で10日間放置して、放置開始
から5日後及び10日後における処理液中の沈殿物等の
有無を調べ、下記の評価基準により評価した。
【0038】調整された上記各処理液を板厚0.5mm
の電磁鋼板の表面に所定膜厚になるようにロールコータ
ーにより塗布した後、所定の到達板温で焼き付け、絶縁
皮膜を形成した。このようにして得られた電磁鋼板につ
いて、耐スティッキング性、耐食性、耐臭気性、皮膜密
着性及び打ち抜き性を評価するため下記の試験を行なっ
た。その結果を表7〜表9に示す。
【0039】(b)耐スティッキング性 鋼板を48mmφに打ち抜いてこれを11枚積層し、締
め付け圧力40kgf/cm2で締め付けた状態で焼鈍
(800℃×2時間、N2ガス雰囲気中)を行った。焼
鈍後、締め付けを解除し、板/板間の全10箇所でのス
ティック発生の有無を調べ、スティック発生箇所の数で
耐スティッキング性を評価した。その評価基準は以下の
通りである。 ◎:スティック発生2箇所以下 ○:スティック発生3〜4箇所 △:スティック発生5〜7箇所 ×:スティック発生8箇所以上
【0040】(c)耐食性 鋼板を70mm×150mmのサイズに剪断し、この供
試材の裏面及びエッジ部をシールした後、塩水噴霧試験
を15時間行ない、試験後の赤錆発生面積率により耐食
性を評価した。その評価基準は以下の通りである。 ◎:赤錆発生面積率20%以下 ○:赤錆発生面積率20%超、40%以下 △:赤錆発生面積率40%超、60%以下 ×:赤錆発生面積率60%超
【0041】(d)耐臭気性 供試材を打抜き後、積層し、この積層体の端面をTIG
溶接し、その際に発生する臭気(溶接ガス)の程度を1
0名の評価者により評価した。その評価基準は以下の通
りである。 ◎:不快臭を感じた人0名 ○:不快臭を感じた人1名〜3名 △:不快臭を感じた人4名〜5名 ×:不快臭を感じた人6名以上
【0042】(e)皮膜密着性 (1)歪取焼鈍無し 供試材に10mmφの曲げ加工を施した後、その曲げ部
にテープ剥離試験を実施し、テープへの剥離皮膜の有無
を目視で判定することにより皮膜密着性を評価した。 (2)歪取焼鈍有り 歪取り焼鈍(750℃×2時間、N2ガス雰囲気中)を
施した供試材に10mmφの曲げ加工を施した後、その
曲げ部にテープ剥離試験を実施し、テープへの剥離皮膜
の有無を目視で判定することにより皮膜密着性を評価し
た。これらの試験による評価基準は以下の通りである。
【0043】(f)打ち抜き性 金型材質SKD−1の角型ダイスを用い、クリアランス
6%で軽油系の打抜油を使用して連続打ち抜き試験を行
い、かえり高さが50μmに達するまでの打抜き回数を
調べた。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】
【表9】
【0053】
【発明の効果】以上述べた本発明の電磁鋼板によれば、
耐臭気性、耐食性及び耐スティッキング性がともに優
れ、しかも、皮膜密着性、打ち抜き性等の特性も良好で
ある。また、特に0.6〜0.5μm以下の薄膜の絶縁
被膜を形成した場合にも優れた耐スティッキング性と耐
食性が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 鷺山 勝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K026 AA03 AA22 BA06 BA08 BB05 BB08 BB10 CA18 CA20 CA21 CA36 CA39 DA15 DA16 EB11 4K033 RA01 RA02 TA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁鋼板の表面に、無水クロム酸、クロ
    ム酸塩及び重クロム酸塩の中から選ばれる少なくとも1
    種と、2価又は3価の金属の酸化物、水酸化物及び炭酸
    塩の中から選ばれる少なくとも1種を溶解させた無機系
    水溶液に、平均樹脂粒子径が0.30μm超0.50μ
    m未満のエポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ系
    樹脂及びこれら2種以上の樹脂の共重合体の中から選ば
    れる少なくとも1種からなる有機樹脂エマルジョンを分
    散させた処理液であって、CrO3換算量での無機成分
    100重量部に対する有機樹脂エマルジョンの樹脂固形
    分の配合量が5〜100重量部に調整された無機−有機
    系処理液を塗布し、焼付けることにより形成された膜厚
    0.2〜2.0μmの絶縁皮膜を有することを特徴とす
    る耐臭気性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電
    磁鋼板。
  2. 【請求項2】 電磁鋼板の表面に、無水クロム酸、クロ
    ム酸塩及び重クロム酸塩の中から選ばれる少なくとも1
    種と、2価又は3価の金属の酸化物、水酸化物及び炭酸
    塩の中から選ばれる少なくとも1種を溶解させた無機系
    水溶液に、平均樹脂粒子径が0.30μm超0.50μ
    m未満のエポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ベオバ系
    樹脂及びこれら2種以上の樹脂の共重合体の中から選ば
    れる少なくとも1種からなる有機樹脂エマルジョンを分
    散させ、さらに硼酸及び/又は硼酸塩と有機還元剤を溶
    解させた処理液であって、CrO3換算量での無機成分
    100重量部に対する有機樹脂エマルジョンの樹脂固形
    分の配合量が5〜100重量部、硼酸及び/又は硼酸塩
    の合計の配合量が5〜100重量部、有機還元剤の配合
    量が10〜80重量部に調整された無機−有機系処理液
    を塗布し、焼付けることにより形成された膜厚0.2〜
    2.0μmの絶縁皮膜を有することを特徴とする耐臭気
    性、耐スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼板。
  3. 【請求項3】 有機樹脂エマルジョンの平均樹脂粒子径
    が0.35μm以上0.45μm未満であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の耐臭気性、耐スティッキ
    ング性及び耐食性に優れた電磁鋼板。
  4. 【請求項4】 有機樹脂エマルジョンが、エポキシ当量
    200〜5000のエポキシ系樹脂からなることを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の耐臭気性、耐スティ
    ッキング性および耐食性に優れた電磁鋼板。
  5. 【請求項5】 有機樹脂エマルジョンが、エポキシ系樹
    脂をノニオン系界面活性剤を主成分とする界面活性剤に
    よりエマルジョン化した有機樹脂エマルジョンであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の耐臭気性、耐スティッ
    キング性および耐食性に優れた電磁鋼板。
  6. 【請求項6】 ノニオン系界面活性剤が、ポリエチレン
    グリコール系ノニオン界面活性剤及び/又はポリプロピ
    レングリコール系ノニオン界面活性剤であることを特徴
    とする請求項5に記載の耐臭気性、耐スティッキング性
    および耐食性に優れた電磁鋼板。
  7. 【請求項7】 絶縁皮膜が、無機−有機系処理液を塗布
    した後、到達板温で200〜400℃になるように焼付
    けることにより形成された皮膜であることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5又は6に記載の耐臭気性、耐
    スティッキング性及び耐食性に優れた電磁鋼板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003213443A (ja) * 2002-01-16 2003-07-30 Nippon Steel Corp 被膜性能の優れる無方向性電磁鋼板および絶縁被膜処理剤及び処理方法
CN100448938C (zh) * 2006-07-24 2009-01-07 许守煜 水性热固化聚醋酸乙烯乳液冷轧无取向硅钢涂料及制备法
JP2009155707A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 電磁鋼板の絶縁皮膜形成用処理液
JPWO2013058318A1 (ja) * 2011-10-19 2015-04-02 古河電気工業株式会社 絶縁塗料、絶縁電線、及び絶縁電線の製造方法

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