JP2000034004A - ピッキング作業場での物品管理方法、ピッキング指令方法、物品管理用装置、及び、ピッキング作業用装置 - Google Patents

ピッキング作業場での物品管理方法、ピッキング指令方法、物品管理用装置、及び、ピッキング作業用装置

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JP2000034004A
JP2000034004A JP21870698A JP21870698A JP2000034004A JP 2000034004 A JP2000034004 A JP 2000034004A JP 21870698 A JP21870698 A JP 21870698A JP 21870698 A JP21870698 A JP 21870698A JP 2000034004 A JP2000034004 A JP 2000034004A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 作業者の作業効率を向上させることがで
きるピッキング作業場での物品管理方法、ピッキング指
令方法、物品管理用装置、及び、ピッキング作業用装
置、を提供すること。 【解決手段】 保管物品の情報を記憶させたデータ記憶
装置を有するマスターコンピュータを用いるピッキング
作業場での物品管理方法において、物品収容設備を所定
の区切り幅で区切ることで該物品収容設備に最小保管単
位を設け、該最小保管単位毎にそれぞれ異なる符号を付
与し、該保管物品の種類毎に使用する該最小保管単位の
数と該符号とを設定し、且つ、前記保管物品の種類と前
記で設定した符号とを関連付けて前記データ記憶装置に
記憶させるようにして物品管理方法を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピッキング作業場
での物品管理方法、ピッキング指令方法、物品管理用装
置、及び、ピッキング作業用装置に係り、詳しくは、作
業者の作業効率を向上させることができるピッキング作
業場での物品管理方法、ピッキング指令方法、物品管理
用装置、及び、ピッキング作業用装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、商品生産に携わるメーカは、消費
者の購買意欲を喚起して販売数を増加させるべく新商品
の開発及び市場への供給を激化する一方、売れ行き低落
傾向にある商品の生産を早い段階でうち切ることで損害
を最小限に留める傾向にある。また、季節、催事や宣伝
効果等により売れ行きを大きく左右される商品について
は、期間を限定して集中的に生産・供給することで、販
売の効率化を図っている。これらの結果、市場に出回る
商品アイテム数が増加の一途を辿る一方で、市場での商
品ライフサイクルや商品入れ替わりサイクルは短期化す
る現状にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような現状から、
流通業界においては、取扱商品の入れ替え、保管容積量
及び保管場内配置などを判断する作業や、該判断に基づ
く商品移動作業などの作業量が増加し、ベテラン社員の
経験と勘をもってしてもこれらの作業を適正に消化する
ことができないようになってきている。特に、卸商にお
いては、少量受注の顧客を多く抱えており、上記短期化
により、ピッキング作業場における取り扱い商品のピッ
キング、仕分け補充、入れ替え及び保管位置変更などの
作業量が激増し、商品管理に係る作業効率が著しく低下
している。
【0004】また、商品生産に携わるメーカーも、取り
扱い商品アイテム数の増加に伴い、工場内における各種
材料の保管管理に係る作業効率が同様に著しく低下して
いる。
【0005】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その課題とするところは、作業者の作業効率を向
上させることができるピッキング作業場での物品管理方
法、ピッキング指令方法、物品管理用装置、及び、ピッ
キング作業用装置、を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明の構成は、保管物品の情報を
記憶させたデータ記憶装置を有するマスターコンピュー
タを用いるピッキング作業場での物品管理方法におい
て、物品収容設備を所定の区切り幅で区切ることで該物
品収容設備に最小保管単位を設け、該最小保管単位毎に
それぞれ異なる符号を付与し、該保管物品の種類毎に使
用する該最小保管単位の数と該符号とを設定し、且つ、
前記保管物品の種類と前記で設定した符号とを関連付け
て前記データ記憶装置に記憶させることを特徴とするも
のである。
【0007】本発明において「物品収容設備」とは、物
品を保管するための棚や机の他、物品を載置するための
所定の部材を設けた設備を示す概念である。また、「保
管物品の種類」とは、保管物品の種別に限定されるもの
ではなく、物品に付された商品名や、同一商品名におけ
る異種規格をも含む概念である。また、「符号」とは、
数字に限定されるものではなく、アルファベット等の記
号をも含む概念である。
【0008】請求項1の発明においては、上記最小保管
単位に上記符号を付与することで、上記物品収容設備に
おける各最小保管単位の位置を上記データ記憶装置に記
憶させる。更に、保管物品の種類と、上記最小保管単位
の数及び上記符号とを関連付けることで、上記物品収容
設備における該保管物品の種類毎の保管位置を上記デー
タ記憶装置に記憶させる。このように保管物品の種類毎
の保管位置を上記データ記憶装置に記憶させることによ
り、該保管位置のレイアウトデータを該データ記憶装置
に記憶させる必要がなくなる。また、操作者は上記デー
タ記憶装置に記憶させた上記種類毎の上記最小保管単位
の数を参照することで、該種類毎に設定した保管用容積
を容易に把握することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のピッキング
作業場での物品管理方法において、上記符号及び該符号
を化体するバーコード又は2次元コードが付された表示
材を上記最小保管単位毎に付設することを特徴とするも
のである。
【0010】本発明において「2次元コード」とは、バ
ーコードのようにバーの太さや間隔のみで所定情報を表
すコード形式とは異なり、画像の幅、設置間隔、高さ及
び形状等により相対的に所定情報を表すコード形式であ
る。
【0011】請求項 2の発明においては、上記表示材
に付されている上記符号及びバーコード又は2次元コー
ドにより、ピッキング作業者や仕分け作業者に対して、
ピッキング対象物品や仕分け対象物品の保管位置を確認
させることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2のピッキング
作業場での物品管理方法において、データ読み取り装置
と制御装置とを有する端末機を用意しておき、上記バー
コード又は上記2次元コードと、上記保管物品に付され
ているバーコードとを該データ読み取り装置に読み取ら
せ、該読み取らせたデータを上記マスターコンピュータ
に提供させて、該保管物品の種類と上記最小保管単位の
数及び上記符号とを関連付けて上記データ記憶装置に記
憶させることを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明においては、上記表示材に
付されているバーコード又は上記2次元コードと、上記
保管物品に付されているバーコードとを上記端末機のデ
ータ読み取り装置に読み取らせて、上記種類と上記最小
保管単位の数及び上記符号とを関連付けて上記データ記
憶装置に記憶させる。例えば、上記マスターコンピュー
タのデータ入力手段に、上記種類、上記最小保管単位の
数及び上記符号の組み合わせを直接入力する場合には、
入力ミスを生じたり、入力の際に参照する該組み合わせ
の情報が実際の組み合わせと異なっているにも拘わらず
気付かなかったりするおそれがある。そこで、本発明の
ピッキング指令方法においては、上記データ読み取り装
置にバーコード等を読み取らせることで、このような入
力ミスを解消する。また、上記表示材や上記保管物品に
付されているバーコードを読み取らせ、上記物品収容設
備で実際に実施されている上記組み合わせを上記データ
記憶装置に記憶させる。そして、これにより、上記組み
合わせの情報の誤りによる誤データの取り扱いを解消す
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項3のピッキング
作業場での物品管理方法において、物品に付されている
バーコードを上記データ読み取り装置に読み取らせて、
該物品の保管取り止め又は取り扱い新規登録を行うこと
を特徴とするものである。
【0015】請求項4の発明においては、保管物品の入
れ替えに伴う物品コードの入力ミスを解消する。
【0016】請求項5の発明は、請求項2,3又は4の
ピッキング作業場での物品管理方法において、1の種類
の保管物品に2以上の上記最小保管単位を使用する場合
には、任意に選択した1の上記表示材に付されている上
記符号のみを表示状態とし、他の上記表示材に付されて
いる上記符号を非表示状態とすることを特徴とするもの
である。
【0017】請求項5の発明においては、上記種類毎の
保管位置に、1の上記表示材に係る上記符号のみを表示
することで、該保管位置における該符号の複数表示を解
消する。そして、これにより、ピッキング作業や仕分け
作業における上記保管位置の確認作業の煩雑化を解消す
る。
【0018】請求項6の発明は、請求項1のピッキング
作業場での物品管理方法において、各保管物品につい
て、取扱単位あたりの占有容積、及び、時系列需要実績
データ、に基づいて、上記区切り幅と各保管物品の保管
量とを変化させた場合における所定期間の物品補充作業
量をコンピュータのシミュレーションにより順次算出
し、該物品補充作業量に応じて該区切り幅を決定するこ
とを特徴とするものである。
【0019】本発明において「取扱単位」とは、物品の
小売り梱包単位の他、該小売り梱包単位の物品を複数収
容した段ボールやケース等のいわゆる卸梱包単位等をも
含めた概念であり、該小売り梱包単位と「取扱単位」と
が同一であることを要しない。なお、家電製品等の大型
物品は、上記小売り梱包単位と「取扱単位」とが同一で
あることが多い。
【0020】請求項6の発明においては、上記シミュレ
ーションにより、上記物品補充作業量を低減するための
適度な大きさの上記区切り幅を決定することができる。
例えば、上記区切り幅を大きく設定すると、上記最小保
管単位が大きくなる。そして、この最小保管単位を大き
くし過ぎると、上記占有容積が小さく且つ上記所定期間
における需要数が少ない物品の保管量を増加させる一方
で、占有容積が比較的大きく且つ需要数の多い物品の保
管量を減少させてしまう。従って、このように需要数の
多い物品の補充作業量が増加して、物品補充作業の効率
が低下する。また、一般に、上記物品補充作業量は上記
最小保管単位の縮小に伴って減少するが、該最小保管単
位が所定の大きさまで縮小されると、該縮小に伴って減
少しなくなる。そして、上記最小保管単位がこの所定の
大きさを超えて縮小されると、上記符号が過度に増加し
てデータ管理作業の効率が著しく低下してしまう。そこ
で、本発明の物品管理方法においては、上記占有容積及
び上記時系列需要実績データに基づくコンピュータのシ
ミュレーションにより、上記区切り幅と各保管物品の保
管量とを変化させた場合における物品補充作業量を順次
算出する。そして、このように算出した各物品補充作業
量を参照して、該物品補充作業量を低減するための適度
な大きさの上記区切り幅を判断・決定する。なお、これ
らの参照、判断及び決定をコンピュータに自動的に行わ
せてもよい。
【0021】請求項7の発明は、請求項1のピッキング
作業場での物品管理方法において、各保管物品につい
て、取扱単位あたりの占有容積、及び、時系列需要実績
データ、に基づいて、上記最小保管単位の数と上記符号
との組み合わせを変化させた場合における所定期間のピ
ッキング作業量、仕分け作業量、又は、該ピッキング作
業量及び該仕分け作業量をコンピュータのシミュレーシ
ョンにより順次算出し、これらの作業量に応じて該組み
合わせを決定することを特徴とするものである。
【0022】本発明において、「ピッキング作業量」と
は、作業者の移動距離等の労働量、ピッキングのための
移動停止回数、及び、ピッキング作業に要する時間など
が総合的に評価されるものである。また、「仕分け作業
量」も同様に、作業者の移動距離等の労働量、仕分けの
ための移動停止回数、及び、仕分け作業に要する時間な
どが総合的に評価されるものである。
【0023】請求項7の発明においては、上記シミュレ
ーションの結果を参照してピッキング作業者又は仕分け
作業者の移動距離や作業時間の延長を低減する上記組み
合わせを決定することにより、ピッキング作業量、仕分
け作業量、又は、該ピッキング作業量、及び、該仕分け
作業量を低減することができる。例えば、需要数の多い
2種類の物品について、両物品の保管位置を遠ざけ過ぎ
ると、該両物品を取り扱うピッキング作業や仕分け作業
における作業者の移動距離を延長させてしまう。また、
これら両物品の保管位置を近づけ過ぎると、該保管位置
の付近をピッキング作業者や仕分け作業者により局所的
に混雑させてピッキング作業時間や仕分け作業時間を延
長させてしまう。そこで、本発明の物品管理方法におい
ては、各保管物品について、上記占有容積及び上記時系
列需要実績データに基づくコンピュータのシミュレーシ
ョンにより、上記最小保管単位の数と上記符号との組み
合わせを変化させた場合における所定期間のピッキング
作業量、仕分け作業量、又は、該ピッキング作業量、及
び、該仕分け作業量をコンピュータのシミュレーション
により順次算出する。そして、これらの作業量を参照し
て、ピッキング作業者又は仕分け作業者の移動距離や作
業時間の延長を低減する上記組み合わせを判断・決定す
る。なお、これら参照、判断及び決定をコンピュータに
自動的に行わせてもよい。
【0024】請求項8の発明は、請求項7のピッキング
作業場での物品管理方法において、上記所定期間におけ
る需要数が所定量を超える保管物品について、上記物品
収容設備における保管位置を複数に分散させながら上記
シミュレーションを行わせることを特徴とするものであ
る。
【0025】請求項8の発明においては、上記シミュレ
ーションの結果を参照しながら、ピッキング作業者又は
仕分け作業者の移動距離や作業時間の延長を低減する上
記組み合わせを決定することにより、ピッキング作業
量、仕分け作業量、又は、該ピッキング作業量、及び、
該仕分け作業量をより低減することができる。例えば、
ピッキング作業場において、需要数の極めて多い物品の
保管位置を1ヶ所に集中させると、該保管位置の付近を
ピッキング作業者や仕分け作業者により局所的に混雑さ
せてピッキング作業時間や仕分け作業時間を延長させて
いまう。そこで、本発明の物品管理方法においては、上
記需要数が所定量を超える保管物品について、上記物品
収容設備における保管位置を複数に分散させながら上記
シミュレーションを行わせることで、このような混雑を
回避しながら上記組み合わせを決定することができる。
【0026】請求項9の発明は、請求項6、7又は8の
ピッキング作業場での物品管理方法において、各保管物
品について、上記時系列需要実績データを用いて移動平
均法により上記所定期間における需要変動を曲線的に解
析し、該解析した需要変動に基づいて上記シミュレーシ
ョンを行わせるこをと特徴とするものである。
【0027】請求項9の発明においては、各保管物品の
需要変動を移動平均法により曲線的に解析することで、
該需要変動の誤差変動を除去する。そして、この誤差変
動を除去した需要変動に基づいて上記シミュレーション
を行わせることで、より正確なピッキング作業量や仕分
け作業量を算出することができる。なお、移動平均法に
よる需要変動の解析をコンピュータに自動的に行わせて
もよい。
【0028】請求項10の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データと、ピッキング作業場における各保管物
品の保管位置データとをデータ記憶装置に記憶させたマ
スターコンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び
制御装置を有する複数のピッキング作業用端末機とを用
意しておき、該仕向先別物品受注データに基づいて、該
マスターコンピュータから該ピッキング作業用端末機へ
ピッキング指令データを提供させて、該ピッキング作業
用端末機を使用するピッキング作業者に対して複数の該
仕向先別物品受注データに係るピッキング作業を同時に
行わせるピッキング作業場でのピッキング指令方法にお
いて、該保管位置データに基づいて、該ピッキング作業
者の移動軌跡を該仕向先別物品受注データ毎に解析し、
該仕向先別物品受注データを該移動軌跡に応じてグルー
プ分けし、且つ、同一のグループから優先的に選択した
複数の該仕向先別物品受注データに基づいて、該ピッキ
ング指令データを該マスターコンピュータから該ピッキ
ング用端末機へ提供させることを特徴とするものであ
る。
【0029】請求項10の発明においては、上記保管位
置データに基づいて、例えばコンピュータを用いるシミ
ュレーション等により、ピッキング作業場におけるピッ
キング作業者の移動軌跡を上記仕向先別物品受注データ
毎に解析し、該仕向先別物品受注データを該移動軌跡に
応じてグループ分けする。即ち、上記仕向先別物品受注
データを、ピッキング作業者に同様の移動軌跡を辿らせ
るようなもの同士でグループ分けする。そして、同一の
グループから優先的に選択した複数の上記仕向先別物品
受注データに基づいて、上記ピッキング指令データを上
記マスターコンピュータから上記ピッキング作業用端末
機に提供させる。このようにして提供される上記ピッキ
ング指令データは、上記仕向先別物品受注データ間での
上記移動軌跡の相違によるピッキング作業者の移動距離
の延長を低減する。
【0030】請求項11の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データをデータ記憶装置に記憶させたマスター
コンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び制御装
置を有する複数のピッキング作業用端末機とを用意して
おき、該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスタ
ーコンピュータから該ピッキング作業用端末機へピッキ
ング指令データを提供させ、該ピッキング作業用端末機
を使用するピッキング作業者に対して複数の該仕向先別
物品受注データに係るピッキング作業を同時に行わせる
ピッキング作業場でのピッキング指令方法において、該
仕向先別物品受注データを該仕向先別物品受注データに
包含される物品の種類に応じてグループ分けし、且つ、
同一のグループから優先的に選択した複数の該仕向先別
物品受注データに基づいて、該ピッキング指令データを
該マスターコンピュータから該ピッキング用端末機へ提
供させることを特徴とするものである。
【0031】請求項11の発明においては、上記仕向先
別物品受注データを該仕向先別物品受注データに包含さ
れる物品の種類に応じてグループ分けする。即ち、上記
仕向先別物品受注データを、ピッキング作業者に同種の
物品を多くピッキングさせるようなもの同士でグループ
分けする。そして、同一のグループから優先的に選択し
た複数の上記仕向先別物品受注データに基づいて、上記
ピッキング指令データをピッキング作業者に提供する。
このようにして提供される上記ピッキング指令データ
は、作業者に対してピッキングさせる物品の種類数を低
減する。一方、ピッキング作業者は、この種類数の低減
により、物品をピッキングするための移動停止及び移動
再開の動作回数(以下、ストップアンドゴーの回数と称
する)が低減される。
【0032】請求項12の発明は、請求項10又は11
のピッキング作業場でのピッキング指令方法において、
上記仕向先別物品受注データの全て又は一部に、ピッキ
ング作業順序の優先順位が付されている場合には、該仕
向先物物品受注データを該優先順位と上記移動軌跡又は
上記種類とに応じてグループ分けし、且つ、同一のグル
ープから優先的に選択した複数の該仕向先別物品受注デ
ータに基づいて、上記ピッキング指令データを上記マス
ターコンピュータに提供させることを特徴とするもので
ある。
【0033】請求項12の発明においては、上記仕向先
別物品受注データを上記優先順位と上記移動軌跡又は上
記種類とに応じてグループ分けし、ピッキング作業者に
対して該優先順位に応じた上記ピッキング指令データを
提供する。
【0034】請求項13の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データと、ピッキング作業場における各保管物
品の保管位置データとをデータ記憶装置に記憶させたマ
スターコンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び
制御装置を有する複数のピッキング作業用端末機とを用
意しておき、該仕向先別物品受注データに基づいて、該
マスターコンピュータから該ピッキング作業用端末機へ
ピッキング指令データを提供させ、該ピッキング作業用
端末機を使用するピッキング作業者に対して複数の該仕
向先別物品受注データに係るピッキング作業を同時に行
わせるピッキング作業場でのピッキング指令方法におい
て、該ピッキング作業場にピッキング済み物品を発送担
当部署へ引き渡しさせるための引き渡し場を複数設け、
各引き渡し場の設置位置データを該マスターコンピュー
タのデータ記憶装置に記憶させておき、且つ、終了した
ピッキング作業に係るピッキング済み物品を引き渡した
旨、及び、該引き渡しに係る引き渡し場の該設置位置デ
ータ、の情報を仕向先毎に該ピッキング作業用端末機か
ら該マスターコンピュータに適宜提供させ、該情報に応
じて新たな仕向先別物品受注データを選択して、該新た
な仕向先別物品受注データに基づいて新たなピッキング
指令データを該マスターコンピュータから該情報を提供
した該ピッキング作業用端末機提供させることを特徴と
するものである。
【0035】請求項13の発明においては、ピッキング
済み物品引き渡し用の引き渡し場を上記ピッキング作業
場に複数設けておく。一方、複数の仕向先に係るピッキ
ング作業を同時に行っているピッキング作業者は、これ
らの引き渡し場の付近を通過する毎にピッキング作業の
終了を仕向先別に判断し、該終了に係る仕向先のピッキ
ング済み物品がある場合には、該ピッキング済み物品を
該引き渡し場で引き渡す。次いで、このピッキング済み
物品を引き渡した旨、及び、該引き渡しに係る引き渡し
場の該設置位置データ、の情報を例えば無線通信や赤外
線通信によって上記端末機から上記マスターコンピュー
タに送信させる。このマスターコンピュータは、これら
の情報に応じて、例えば、ピッキング作業者に対して上
記引き渡し後の移動経路内で第一番目の物品をピッキン
グさせるような上記仕向先別物品受注データを選択し、
該仕向先別物品受注データに係るピッキング指令データ
を該情報を送信した上記端末機に送信・補充する。以上
のようなピッキング指令方法において、複数の仕向先に
対するピッキング作業を同時進行するピッキング作業者
は、該複数の仕向先のうち該ピッキング作業を終了した
仕向先に係るピッキング済み物品を迅速に引き渡して、
新たな該仕向先別物品受注データに係るピッキング指令
データの補充提供を受けることができる。即ち、ピッキ
ング作業の終了に係るピッキング済み物品を迅速に引き
渡し、該ピッキング済み物品の搬送量を低減することが
できる。また、新たに補充提供された上記ピッキング指
令データに係る物品を上記引き渡し後の移動経路内でピ
ッキングすることができる。
【0036】請求項14の発明は、少なくとも保管物品
の情報を記憶させたデータ記憶装置を有するマスターコ
ンピュータを備える物品管理用装置であって、物品収容
設備に設けられた複数の最小保管単位にそれぞれ付与さ
れた符号と、該保管物品の種類とを関連付けて該データ
記憶装置に記憶することを特徴とするものである。
【0037】請求項14の発明においては、上記マスタ
ーコンピュータを請求項1のピッキング作業場での物品
管理方法に用いることができる。
【0038】請求項15の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データと、ピッキング作業場における各保管物
品の保管位置データとをデータ記憶装置に記憶するマス
ターコンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び制
御装置を有する複数のピッキング作業用端末機をと備
え、該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスター
コンピュータから該ピッキング作業用端末機へピッキン
グ指令データを提供し、該ピッキング作業用端末機を使
用するピッキング作業者に対して複数の該仕向先別物品
受注データに係るピッキング作業を同時に行わせるピッ
キング作業用装置であって、該マスターコンピュータ
が、該保管位置データに基づいて該ピッキング作業者の
移動軌跡を該仕向先別物品受注データ毎に解析し、該仕
向先別物品受注データを該移動軌跡に応じてグループ分
けし、且つ、同一のグループから優先的に選択した複数
の該仕向先別物品受注データに基づいて、該ピッキング
指令データを該ピッキング作業用端末機に提供すること
を特徴とするものである。
【0039】請求項15の発明においては、ピッキング
作業用装置を請求項10のピッキング作業場でのピッキ
ング指令方法に用いることができる。
【0040】請求項16の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データをデータ記憶装置に記憶するマスターコ
ンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び制御装置
を有する複数のピッキング作業用端末機とを備え、該仕
向先別物品受注データに基づいて、該マスターコンピュ
ータから該ピッキング作業用ピッキング作業用端末機へ
ピッキング指令データを提供し、該ピッキング作業用端
末機を使用するピッキング作業者に対して複数の該仕向
先別物品受注データに係るピッキング作業を同時に行わ
せるピッキング作業用装置であって、該マスターコンピ
ュータが、該仕向先別物品受注データを該仕向先別物品
受注データに包含される物品の種類の応じてグループ分
けし、且つ、同一のグループから優先的に選択した複数
の該仕向先別物品受注データに基づいて、該ピッキング
指令データを該ピッキング作業用装置に提供することを
特徴とするものである。
【0041】請求項16の発明においては、ピッキング
作業用装置を請求項11のピッキング作業場でのピッキ
ング指令方法に用いることができる。
【0042】請求項17の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データと、ピッキング作業場における各保管物
品の保管位置データとを記憶装置に記憶するマスターコ
ンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び制御装置
を有する複数のピッキング作業用端末機とを備え、該仕
向先別物品受注データに基づいて、該マスターコンピュ
ータから該ピッキング作業用端末機へピッキング指令デ
ータを提供し、該ピッキング作業用端末機を使用するピ
ッキング作業者に対して複数の該仕向先別物品受注デー
タに係るピッキング作業を同時に行わせるピッキング作
業用装置であっと、該マスターコンピュータが、ピッキ
ング作業場に設けられているピッキング済み物品用の引
き渡し場の設置位置データをデータ記憶装置に記憶し、
且つ、該ピッキング作業用端末機から提供されるピッキ
ング済み物品の引き渡し、及び、該引き渡しに係る引き
渡し場の該設置位置データ、の情報に応じて、新たな該
仕向先別物品受注データを選択し、該情報を提供した該
ピッキング作業用端末機に対して該新たな仕向先別物品
受注データに基づいた該ピッキング指令データを提供す
ることを特徴とするものである。
【0043】請求項17の発明においては、ピッキング
作業用装置を請求項13のピッキング作業場でのピッキ
ング指令方法に用いることができる。
【0044】請求項18の発明は、少なくとも仕向先別
物品受注データとピッキング作業場における各保管物品
の保管位置データとをデータ記憶装置に記憶するマスタ
ーコンピュータと、少なくともデータ記憶装置及び制御
装置を有する複数のピッキング作業用端末機とを備え、
該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
ピュータから、該ピッキング作業用端末機へピッキング
指令データを提供し、該ピッキング作業者に対して複数
の該仕向先別物品受注データに係るピッキング作業を同
時に行わせるようにしたピッキング作業用装置であっ
て、該マスターコンピュータが、ピッキング作業場に設
けられている、ピッキング済み物品用の引き渡し場の設
置位置データをデータ記憶装置に記憶し、且つ、該ピッ
キング作業用端末機から提供されるピッキング済み物品
の引き渡し、及び、該引き渡しに係る引き渡し場の設置
位置データの情報に応じて、該設置位置データの近傍を
ピッキング開始起点とする、新たな仕向先別物品受注デ
ータを選択しするか、又は、該ピッキング作業用端末機
から提供される、ピッキング作業終了データの最終ピッ
キング位置データの近傍をピッキング開始起点とする、
新たな仕向先別物品受注データを選択し、該情報を提供
した該ピッキング作業用端末機に対応して、新たな仕向
先別物品受注データに基づいた、ピッキング指令データ
を提供することを特徴とするものである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施形態
例について図を参照しつつ説明する。まず、本実施形態
に係る物流センターのピッキング作業場で使用される棚
1について説明する。図1はピッキング作業場における
棚1の平面配置例を示す図である。このピッキング作業
場には、図示のように18本の物品収容設備としての棚
1が配置されている。なお、図において、それぞれの棚
1に付されているアルファベット又はアルファベットと
数字の組み合わせは棚符号を示し、実線矢印は物品補充
作業者の移動軌跡を示すものである。また、この移動軌
跡は、18本の全ての棚1に対して補充すべき商品があ
る場合のものであり、例えば、棚符号Aを付された棚1
に対してのみ商品が補充される場合には、物品補充作業
者の移動軌跡は図の点線矢印で示されるように変化す
る。
【0046】図2(a)は棚1の斜視図、(b)は棚1
の平面図である。図に示されるように棚1は天板1A
1、1A2、1A3、1A4及び1A5と、床板1B
1、1B2、1B3、1B4及び1b5とを有し、それ
ぞれの天板1Aと床板1Bとの間の空間を3段に仕切る
仕切り板1C1、1C2、1C3、1C4、1C5、1
D1、1D2、1D3、1D4及び1D5が、天板1A
と床板1Bとの間に垂直に設置された12本のアングル
状の柱状1E上に固定金具(図示せず)で保持されてい
る。天板1Aと床板1Bとの間で仕切られる3段の空間
の高さD1、D2及びD3は、各仕切り板1C及び1D
の設置高さが変更されることにより変更可能であるが、
本実施形態においては、一律に60[cm]に設定され
ている。また、図2(b)において、Lは棚1の実効奥
行き寸法(60[cm])であり、Wは棚1の実効幅寸
法(10[m])である。
【0047】次に、上記の物流センターで使用される各
電子機器について説明する。図3は各電子機器のブロッ
ク図である。上記物流センターにおいては、取扱商品の
削除及び登録作業、ピッキング作業並びに仕分け作業、
の各作業兼用の端末機100と、全商品アイテムの諸情
報を取り扱うマスターコンピュータ200と、各取引先
からの商品受注データを取り扱う受注用コンピュータ3
00とが用いられている。なお、取引先と商品仕向先と
は、必ずしも同一ではなく、1の取引先に付いて、多数
の仕向先がある場合もある。
【0048】受注用コンピュータ300は、制御装置と
してのCPU301と、ディスプレイ303と、プリン
タ304と、データ記憶装置としてのハードディスクド
ライブ305と、データ入力装置としてのマウス30
6、キーボード307、LANボード308及びモデム
309とを備えている。そして、CPU301は、電話
回線により各取引先のコンピュータ400から送信され
てくる商品受注データを、モデム309を介して随時受
け付けており、受付けた各商品受注データを取引先別に
ハードディスクドライブ305に一時格納する。そし
て、LANボード308及び208を介して、この一時
格納した各商品受注データをマスターコンピュータ20
0のCPU201に適宜送信する。
【0049】マスターコンピュータ200は、後述され
る端末用無線通信機102と無線でデータ交信するマス
ター用無線通信機202と、制御装置としてのCPU2
01と、ディスプレイ203と、プリンタ204と、デ
ータ記憶装置としての第1ハードディスクドライブ20
5A及び第2ハードディスクドライブ205Bと、デー
タ入力装置としてのマウス206、キーボード207及
びLANボード208とを備えている。そして、CPU
201は、受注用コンピュータから商品受注データが送
信されてくると、この商品受注データを時系列の仕向先
別物品受注データ(以下、時系列受注実績データとも称
する)としてハードディスクドライブ205Aに格納さ
れているデータベースに格納する。更に、このデータベ
ースのデータに基づき、必要に応じてピッキング指令デ
ータや仕分け指令データを作成して各端末機100に送
信する。なお、CPU201は、第1ハードディスクド
ライブ205Aのバックアップを第2ハードディスクド
ライブ205Bに適宜作成する。
【0050】端末機100は、上述のマスター用無線通
信機202と無線でデータ交信する端末用無線通信機1
02と、制御装置としてのCPU101と、ディスプレ
イ103と、プリンタ104と、データ記憶装置として
のハードディスクドライブ105と、データ読み取り装
置としてのハンディスキャナ106と、データ入力装置
としての操作キー107とを備えている。なお、マスタ
ー用無線通信機202及び端末用無線通信機102もデ
ータ入力装置としての機能を兼ね備えている。また、図
示を省略されているが、上記物流センターにおいては、
複数台数の端末機100が使用されている。
【0051】各CPU101は、マスターコンピュータ
200から送信されてくるピッキング指令データや仕分
け指令データに基づいて、ディスプレイ103にピッキ
ング作業内容や仕分け作業内容を適宜表示させる。
【0052】次に、上記物流センターにおける物品管理
方法の例について説明する。上記物流センターでは、一
例として毎年1回、上記ピッキング作業場における棚卸
しを実施し、保管物品である各商品アイテムについて、
各棚1上における保管量及び保管位置を変更するものと
する。この変更は、各棚1上の最小保管単位の設定工程
と、各商品アイテムの各棚1上における保管量及び保管
位置の設定工程と、商品載置工程とを経て行われる。
【0053】上記最小保管単位の設定工程では、マスタ
ーコンピュータ200により、物品補充作業シミュレー
ションが実施される。図4は、マスターコンピュータ2
00のCPU201が実施する物品補充作業シミュレー
ション用の制御を示すフローチャートである。CPU2
00は、まず、第1ハードディスクドライブ205Aに
格納されている上記データベースの各商品アイテムデー
タを参照して、取扱商品アイテム数Inを検出する(S
1)。そして、上記データベースにおける過去52週の
時系列受注実績データに基づき、全ての商品アイテムに
ついての需要変動を移動平均法により曲線波形化し、こ
れらの曲線波形を第1ハードディスクドライブ205A
に順次格納する(S2)。なお、この曲線波形は、縦軸
を受注数、横軸を時間として作成される。また、受注が
行われない休日を考慮して、本実施形態においては、移
動平均法に用いる時点数を53としている。また、移動
平均法については、公知であるのでその説明を省略す
る。
【0054】次に、CPU201は棚1上に任意の大き
さの最小保管単位を設定すべく、任意の大きさの区切り
幅Wpを設定する(S3)。図5は、区切り幅Wpの初
期値を設定するときにおけるCPU201の制御の一例
を示すフローチャートである。まず、この制御が行われ
る前提として、上記データベースには、各商品アイテム
の梱包用段ボール箱の正面幅の数値が格納されている。
また、第1ハードディスクドライブ205Aには、次の
数式1及び数式2に示される棚全幅Wr及び棚総幅Wt
が格納されている。
【数1】棚全幅Wr=10[m]
【数2】棚総幅Wt=10[m]×3[段]×18
[棚]=540[m]
【0055】CPU201は、上記のIn、Wr及びW
tに基づいて、次に示される数式3の解を算出して区切
り数Pnを仮設定する(S3-1)。なお、数式3に示
されるROUNDUPは、小数点以下の切り上げを実行
する関数である。また、以下、上記ピッキング作業場に
おける取扱い商品アイテム数Inが500「アイテム」
であったときを例にして説明する。
【数3】区切り数Pn=ROUNDUP(Wr×In/
Wt)=10[区切り/段]
【0056】そして、CPU201は、次に示される数
式4により区切り幅Wpを仮設定する(S3-2)。
【数4】Wp=Wr/Pn=1[m]
【0057】次いで、Wpを超える梱包用段ボール幅の
商品アイテムを上記データベースから検索し、これらの
商品アイテムのアイテム数Xnと必要保管単位数Ynと
を算出する(S3-3及びS3-4)。そして、最小保管
単位の余り数Sr及び必要余り数Snを次に示される数
式5及び数式6により算出する(S3-5及びS3-
6)。なお、以下、Xn=10[アイテム]で、且つ、
Yn=20[個]であった場合を例にして説明する。
【数5】Sr=18[棚]×3[段]×Pn−In=4
0[個]
【数6】Sn=Yn−Xn=10[個]
【0058】そして、CPU201は、SrがSnより
大きいか否かを判断し(S3-7)、大きい場合にはW
pを区切り幅の初期値とする。小さい場合には、次に示
される数式7によりPnを更新した後(S3-8)、制
御を上記S3-2にループさせる。
【0059】なお、図示を省略されているが、各棚1の
上段、中段及び下段にはそれぞれX、Y及びZという段
符号が付与されている。
【0060】図4の説明に戻る。CPU201は、上記
ステップS3の後、上記棚符号及び上記段符号に基づい
て各最小保管単位にそれぞれ値の異なる仮符号を付与す
る(S4)。この仮符号は、例えば、「棚符号アルファ
ベット+段符号+図1の矢印方向に値が大きくなる連
番」という形式で付与される。そして、CPU201
は、各商品アイテムにこの仮符号を割り当てる(S
5)。この割り当ては、過去52週における受注実績数
の多い商品アイテム順に行われ、仮符号は、棚符号のア
ルファベットを第1、上記連番を第2、段符号を第3の
選択優先順位にして割り当てられる。具体的には、最も
受注実績数の多い商品アイテムには、AA1という仮符
号が割り当てられ、以下受注実績数の多い商品アイテム
順にAB1、AC1、AA2、AB2、AC2・・・とい
う仮符号が割り当てられる。なお、例えばB1やB2の
ように同一のアルファベットが付された棚1について
は、商品アイテムが受注実績数の多い順に交互に割り当
てられる。即ち、例えば、区切り数Pn=10[区切り
/段]である場合において、31番目に受注実績数の多
い商品アイテムには、B1A1という仮符号が割り当て
られ、32番目に受注実績数の多い商品アイテムには、
B2A1という仮符号が割り当てられる。このような仮
符号の割り当により、図1の実線矢印で示された物品補
充作業者の移動軌跡に沿って、受注実績数の多いもの順
に各商品アイテムを保管した場合を想定して、物品補充
作業シミュレーションが行われる。
【0061】次いで、CPU201は、第1ハードディ
スクドライブ205Aに予め格納しておいた各商品アイ
テムの上記曲線波形、及び、上記データベースの各商品
アイテムについての梱包用段ボール占有容積、に基づい
て、各商品アイテムについての過去52週における物品
補充作業量Osを算出する(S6)。そして、これら物
品補充作業量の総作業量Ostを算出して、Wpととも
に第1ハードディスクドライブ205Aに格納する(S
7)。次に、Wpの値が予め操作者により設定された最
小値MinWpを下回るか否かを判断し(S8)、下回
らない場合には、Wpをより小さく値に更新した後(S
9)、制御を上記S4にループさせる。この更新は、区
切り幅Pnに1を加算したときにおける、Wpの値を算
出することにより行われる
【0062】CPU201は、上記S8においてWp<
MinWpであると判断した場合には、第1ハードディ
スクドライブ205Aに格納した複数のOstのうち、
最も値の小さいOstに対応するWpを検索し(S1
0)、このWpを区切り幅の最終設定値として記憶する
(S11)。更に、このWpにより形成される各最小保
管単位に保管符号Nsを付与する(S12)。なお、こ
の保管符号Nsは、上記仮符号と同様の制御により付与
される。
【0063】上記保管量及び保管位置の設定工程では、
マスターコンピュータ200により、ピッキング及び仕
分け作業シミュレーションが実施される。図6は、マス
ターコンピュータ200のCPU201が実施するピッ
キング及び仕分け作業シミュレーション用の制御を示す
フローチャートである。CPU201は、まず、各商品
アイテムに最小保管単位付与数Gvと上記保管符号Ns
とを任意の組み合わせで仮付与する(S13)。そし
て、仮付与された最小保管単位付与数Gvに保管し得る
最大量を各商品アイテムの保管量初期値Ssとして設定
する(S14)。次いで、予め第1ハードディスクドラ
イブ205Aに格納した各商品アイテムの上記曲線波形
と、上記データベースの各仕向先毎の時系列受注実績デ
ータに基づいて、各仕向先毎のピッキング指令データを
作成する(S15)。具体的には、任意のタイミングに
おける各商品アイテムの需要数を上記曲線波形から検索
し、該タイミングにおける該商品アイテムの各仕向先毎
の受注数を、上記時系列受注実績データの値に応じて比
例配分して、各仕向先からの受注数としてピッキング指
令データを作成する。なお、各ピッキング指令データ
は、上記時系列受注実績データに基づき、受注順に作成
される。また、第1ハードディスクドライブ205Aに
は、予め商品アイテム1個のピッキングに要するピッキ
ング作業時間の平均値AvePが格納されている。
【0064】次いで、CPU201は、このピッキング
指令データを作成順に各端末機100に対して適宜送信
した場合における、各作業者のピッキング作業及び仕分
け作業を過去52週の期間についてシミュレーションし
ながら、上記AvePに基づいて該期間についてのピッ
キング作業量及び仕分け作業量の総作業量Tvを算出す
る(S16)。そして、この総作業量Tvと保管符号N
sとを対応させて第1ハードディスクドライブ205A
に格納する(S17)。更に、全ての上記組み合わせに
ついてのシミュレーションを終了したか否かを判断し
(S18)、終了していないと判断した場合には、該組
み合わせを変更した後(S19)、制御を上記S14に
ループさせる。終了したと判断した場合には、第1ハー
ドディスクドライブ205Aに格納した複数の総作業量
Tvから最も値の小さい総作業量Tvを検索して、この
総作業量Tvに対応する保管符号Nsを取得する(S2
0)。そして、この保管符号Nsに基づいて、上記デー
タベースに各商品アイテムと各保管符号Nsとのデータ
を関連付けて格納する(S21)。
【0065】なお、各シミュレーションがマスターコン
ピュータ200とは異なるコンピュータで行われ、且
つ、該コンピュータとマスターコンピュータ200との
間でデータ交信が行われない態様の場合には、上記関連
付けは、後述される商品載置作業において、ハンディス
キャナ106の各商品コード及び各保管符号Nsの読み
取りによって行われることが望ましい。
【0066】上記商品載置工程では、各棚1の区切り作
業と、商品載置作業とが行われる。図7はこの区切り作
業に用いられる区切り用マーキング部材2の斜視図であ
る。この区切り用マーキング部材2は、所定色に彩色さ
れた区切り表示部2aと、磁石により形成されたマグネ
ット部2bとで構成されており、全体的に図の矢印方向
に変形自在に形成されている。そして、図8に示される
ように、各棚1の各床板1B、仕切り板1C及び1D
は、上記最小保管単位の設定工程で設定された区切り幅
Wp毎に、この区切り用マーキング部材2が磁力によっ
て固定され、所定数に区切られている。また、側面に
は、固定用のマグネット部3aと札挿入部3bとを有す
る札支持部材3が磁力により固定され、この札挿入部3
bには、上記最小保管単位の設定工程において付与され
た各保管符号Nsをバーコード形式で表示する保管符号
札4(図9参照)が挿入される。
【0067】上記商品載置作業では、上記データベース
上に格納されている各商品アイテムと保管符号Nsとの
データに基づいて、各最小保管単位上に各商品アイテム
が載置される。この載置の際、操作者は、各商品アイテ
ムにバーコード形式で付されている商品コードと、保管
符号札4にバーコード形式で付されている保管符号Ns
とを、端末機100のハンディスキャナ106で順次読
み取らせて、該商品コードと該保管符号Nsとの情報を
無線でマスターコンピュータ200に送信する。この送
信の後、実際に載置された各商品アイテムと各保管符号
Nsとの対応と、上記関連付けとの一致がCPU201
によって判断される。なお、一致していない場合には、
その旨の情報がマスターコンピュータ200から端末機
100に送信され、操作者に対して、補正を促す。
【0068】また、上記商品載置作業において、1の商
品アイテムに2以上の上記最小保管単位が使用される場
合には、操作者により任意に選択された1の保管符号札
4の未が表示状態にされ、他の保管符号札4は裏返しに
より非表示状態にされる。このとき、操作者は、端末機
100のハンディスキャナ106により、表示状態にし
た保管符号札4のバーコードを読み取らせ、保管符号N
sの情報を無線によりマスターコンピュータ200に送
信することで、該情報を第1ハードディスクディスクド
ライブ205Aに格納させる。
【0069】以上のような棚卸しの後、各々の物品管理
で、任意の商品アイテムの保管量や保管位置を変更した
り、任意の商品アイテムの取扱を取り止めたり、取扱商
品アイテムの新規登録をしたりする場合において、操作
者は第1ハードディスクドライブ205Aに格納されて
いる各データの更新を、端末機100の操作によって行
なう。例えば、商品アイテムの取扱を中止する場合に
は、操作者は、端末機の操作キー107上の取り止めキ
ー(図示せず)を押下した後、該商品アイテムにバーコ
ード形式で付されている商品コードと、該商品アイテム
に対応する保管符号札にバーコード形式で付されている
保管符号Nsとをハンディスキャナ106で読み取ら
せ、該押下、該商品コード及び保管符号Nsの情報を無
線でマスターコンピュータに送信する。
【0070】以上に述べた本実施形態の物品管理方法に
おいて、上記最小保管単位に保管符号Nsを付与するこ
とで、各棚1における各最小保管単位の位置を第1ハー
ドディスクドライブ205Aに格納させる。更に、各商
品アイテムと、上記最小保管単位付与数Gv及び保管符
号Nsとを関連付けることで、各棚1における各商品ア
イテムの保管単位を第1ハードディスクドライブ205
Aに格納させる。この格納により、操作者は各商品アイ
テムの保管位置のレイアウトデータを第1ハードディス
クドライブ205Aに格納させる必要がなくなる。ま
た、第1ハードディスクドライブ205Aに格納させた
各商品アイテムの最小保管単位付与数を参照すること
で、各商品アイテム用に確保した保管用容積を容易に把
握することができる。上記の物品管理方法によれば、次
に列挙する利点がある。
【0071】(1) ピッキング作業者や仕分け作業者は、
保管符号札4上に付されている保管符号Nsやバーコー
ドにより、ピッキング対象商品や仕分け対象商品の保管
位置を確認することができる。
【0072】(2) ハンディスキャナ106での上記商品
コードの読み取りにより、商品アイテムの入れ替えに伴
う商品コードの入力ミスを解消する。
【0073】(3) 各商品アイテムの保管位置に、1の保
管符号札4に係る保管符号Nsのみを表示して該保管位
置における保管符号Nsの複数表示を解消することで、
ピッキング作業や仕分け作業における該保管位置の確認
作業の煩雑化を解消する。
【0074】(4) 上記物品補充作業シミュレーションに
より、上記物品補充作業量を低減するための適度な大き
さの上記区切り幅を決定することができる。
【0075】(5) 上記保管量及び保管位置の設定工程に
おいて、ピッキング作業量及び仕分け作業量を低減する
ことができる上記組み合わせを決定することができる。
【0076】(6) 各商品アイテムの需要変動を移動平均
法により曲線的に解析することで、該需要変動の誤差変
動を除去する。そして、この誤差変動を除去した需要変
動に基づいて各シミュレーションを行わせることで、よ
り正確なピッキング作業量や仕分け作業量を算出するこ
とができる。
【0077】以上に述べたように、本実施形態の物品管
理方法によれば、該商品アイテムの保管位置のレイアウ
トデータを第1ディスクドライブ205Aに格納させる
必要がなくなるので、該各保管位置をマスターコンピュ
ータ200に認識させるための作業効率を向上させるこ
とができるほか、更に、次に列挙する利点がある。
【0078】(1) 各商品アイテム用に確保した保管用容
積を容易に把握することができるので、該保管用容積を
変更する場合における各保管用容積を決定するための作
業効率を向上させることができる。
【0079】(2) ピッキング作業者や仕分け作業者に対
してピッキング対象商品や仕分け対象商品の保管位置を
確認させることができるので、ピッキング作業や仕分け
作業における商品のピッキングや仕分けミスを低減する
ことができる。
【0080】(3) 商品アイテムの入れ替えに伴う商品コ
ードの入力ミスを解消するので、作業者に提供するピッ
キング指令データや仕分け指令データの正確性をより向
上させることができる。
【0081】(4) ピッキング作業や仕分け作業における
上記保管位置の確認作業の煩雑化を解消するので、該煩
雑化によるピッキング作業効率や仕分け作業効率の低下
を解消することができる。
【0082】(5) 上記物品補充作業シミュレーションに
より、上記物品補充作業量を低減するために適度な大き
さの上記区切り幅を決定することができるので、該物品
補充作業量を低減することができる。
【0083】(6) ピッキング作業量及び仕分け作業量を
低減することができる上記組み合わせを決定することが
できるので、ピッキング作業者や仕分け作業者の作業効
率を向上させることができる。
【0084】(7) より正確なピッキング作業量や仕分け
作業量を算出することができるので、ピッキング作業者
や仕分け作業者の作業効率を確実に向上させることがで
きる。
【0085】次に、上記の本実施形態におけるピッキン
グ指令方法について説明する。図10は上記ピッキング
作業場におけるピッキング作業者の移動軌跡を棚1及び
ピッキング済み商品の引き渡し場とともに示す平面図で
ある。図において、5はベルトコンベアであり、ベルト
コンベア5は上記ピッキング作業場からピッキング済み
商品の発送場に向けて駆動している。また、実線矢印は
ピッキング作業者の移動軌跡を示す。図10に示される
ように、上記ピッキング作業場におけるピッキング作業
者のピッキングは、各棚1に対して、G、F、A、B
1、B2、E1、E2、H1、H2、I1、I2、D
1、D2、C1、C2、L、K、Jという棚符号の順序
でなされる。なお、図10の移動軌跡は、ピッキング作
業者が全ての棚1から商品をピッキングする場合の移動
軌跡であり、例えば、A、B1及びB2の棚符号を付さ
れた棚1にピッキング対照商品が存在しない場合には、
この棚を回避した点線矢印で示されるようなショートカ
ットの移動軌跡になる。
【0086】ピッキング作業者は、ピッキング作業中に
地点P1、P2、P3及びP4を通過する毎に、予定作
業が終了された仕向先(以下、作業終了済み仕向先と称
する)の有無をチェックする。そして、例えば、地点P
1又はP4を通過する時点で、この作業終了済み仕向先
があると判断した場合には、引き渡し場6aに移動して
作業終了済み仕向先に係るピッキング済み商品をベルト
コンベア5に載置する。更に、このピッキング済み商品
の引き渡し情報を端末機100の操作キー107に入力
した後、作業終了済み仕向先引き渡し場6aに付設され
ている引き渡しバイ6aの位置情報を化体するバーコー
ドを、端末機100のハンディスキャナ106に読み取
らせる。
【0087】端末機100のCPU101は、この読み
取り及び上記引き渡し情報の入力がなされると、上記位
置情報及び該引き渡し情報を無線通信機102を介して
マスターコンピュータ200に送信する。また、マスタ
ーコンピュータ200のCPU201は、上記位置情報
及び上記引き渡し情報を受信すると、該位置情報に係る
引き渡し場6及び該引き渡し情報に係る仕向先に応じ
て、追加ピッキング指令データを作成して上記端末機1
00に送信する。この追加ピッキング指令データは、例
えば、GやFの棚符号を付された棚1に保管される商品
アイテムを包含しないような上記仕向先別物品受注デー
タに基づいて作成される。即ち、ピッキング作業者の未
通過の作業順路でピッキングが可能である商品アイテム
を包含する上記仕向先別物品受注データに基づいてなさ
れる。
【0088】図11はマスターコンピュータ200のC
PU201におけるピッキング指令の制御を示すフロー
チャートである。この図11に示されるように、CPU
201は、まず、受注用コンピュータから送信される商
品受注データの受信の有無を判断をする(S1)。そし
て、有りと判断した場合には後述のサブルーチンsb1
の制御を経由した後に、無しと判断した場合には直ち
に、S2の制御を実行する。次いで、各端末機100か
ら初期指令データの催促がなされたか否かを判断し(S
2)、催促されたと判断した場合には後述のサブルーチ
ンsb2の制御を経由した後に、催促されていないと判
断した場合には直ちに、S3の制御を実行する。ここ
で、初期指令データとは、末作業分のピッキング指令デ
ータをデータ記憶装置に格納していない端末機100に
対して送信されるピッキング指令データである。
【0089】更に、CPU201は各端末機100から
追加指令データの送信の催促がなされたか否かを判断し
(S3)、催促されたと判断した場合には後述のサブル
ーチンsb3の制御を経由した後、催促されていないと
判断した場合には直ちに、S4の制御を実行する。ここ
で、追加指令データの催促とは、端末機100が上記位
置情報及び上記引き渡し情報をマスターコンピュータ2
00に送信することである。次いで、CPU201は、
操作者からの処理終了命令の信号入力がなされたか否か
を判断し(S4)、入力がなされたと判断した場合には
制御を終了し、入力されていないと判断した場合には制
御を上記S1にループさせる。
【0090】図12はCPU201のピッキング指令に
係るサブルーチンsb1の制御を示すフローチャートで
ある。CPU201は上記sb1において、まず、解析
モード設定値MDが0であるか否かを判断する(sb1
-1)。ここで、解析モード設定値MDとは、操作者に
より予め設定される解析モードの設定値であり、0の場
合にはピッキング作業者の移動軌跡が、1の場合には上
記商品受注データに包含される各商品アイテムの保管位
置が、それぞれ解析される。
【0091】CPU201は上記sb1-1でMD=0
と判断した場合には、上記商品受注データに包含される
各商品アイテムに基づいてピッキング作業者の移動軌跡
を解析する(sb1-2)。そして、この移動軌跡に応
じて、上記商品受注データに分類符号を付与する(sb
1-4)。この分類符号は、「MM+分類タイプ番号」
という形式で付与され、例えば、図10の実線矢印で示
されたように、作業者に全ての棚1の前を通過させるよ
うな移動軌跡の場合には、MM1という分類符号が付与
される。
【0092】また、CPU201は上記sb1-1でM
D=1と判断した場合には、上記商品受注データに包含
される各商品アイテムに基づいて、該各商品アイテムの
水平保管位置を解析する(sb1-3)。この水平保管
位置とは、棚1の上、中及び下段のような上下方向の保
管位置が示されず、棚1上における水平方向の保管位置
のみが示されるものである。そして、この水平保管位置
には、上記保管符号から段符号を除かれた形式(「棚符
号のアルファベット+図1の矢印方向に上記最小保管単
位毎に値が大きくなる連番」という形式)の水平保管符
号が付与される。次いで、CPU201は、これらの水
平保管符号に基づいて、上記商品受注データに分類符号
を付与する(sb1-4)。この分類符号は、「MI+
分類タイプ番号」という形式で付与される。
【0093】CPU201は、最後に、上記商品受注デ
ータと上記分類符号とを関連付け、これらを仕向先別物
品受注データとして上記データベースに格納するて(s
b1-5)。
【0094】図13はCPU201のピッキング指令に
係るサブルーチンsb2の制御を示すフローチャートで
ある。CPU201は各端末機100に上記初期指令デ
ータを送信するにあたり、まず、該初期指令データの作
成に使用する複数の上記仕向先別物品受注データを、同
一の分類番号が付与された仕向先別物品受注データの中
から優先的に検索・選択する(sb2-1)。そして、
このように選択した複数の仕向先別物品受注データに基
づいて、初期ピッキング指令データを作成して各端末機
に送信する(sb2-2)。
【0095】図14はCPU201のピッキング指令に
係るサブルーチンsb3の制御を示すフローチャートで
ある。CPU201は各端末機100に上記初期指令デ
ータを送信するにあたり、まず、端末機100から送信
されてきた上記引き渡し情報に基づいて、該引き渡し情
報に係る仕向先のピッキング作業が終了されたことを認
識する。また、同時に送信されてきた上記位置情報に基
づいて、ピッキング作業者の未通過順路データを検索す
る(sb3-1)。この未通過順路データとは、例えば
上記位置情報が図10に示される引き渡し場6aに係る
位置情報である場合、図10の移動軌跡から地点P0と
P1との間の移動軌跡を除いた移動軌跡のデータであ
り、該位置情報と対応させて予めハードディスクドライ
ブ205Aに格納されている。
【0096】次いで、CPU201は、この未通過順路
データに基づいて。既に通過済みの順路に面する棚1に
保管されている商品アイテムを包含しない上記仕向先別
物品受注データを検索・選択する(sb3-2)。な
お、このような上記仕向先別物品受注データが存在しな
い場合には、受注順位の最も早い該仕向先別物品受注デ
ータを検索・選択する。
【0097】最後に、CPU201は、このようにして
選択した上記仕向先別物品受注データに基づいて、追加
ピッキング指令データを作成して端末機100に送信す
る(sb3-3)。
【0098】以上のピッキング指令方法において、MD
=0である場合に、同一のグループから優先的に選択さ
れた複数の上記仕向先別物品受注データに基づいて作成
された初期ピッキング指令データは、上記仕向先別物品
受注データ間での上記移動軌跡の相違によるピッキング
作業者の移動距離の延長を低減する。
【0099】また、MD=1である場合に、同一のグル
ープから優先的に選択された複数の上記仕向先別物品受
注データに基づいて作成される初期ピッキング指令デー
タは、ピッキング作業者に対して同種の商品アイテムを
多くピッキングさせて、ピッキング作業者のストップア
ンドゴーの回数を低減する。
【0100】また、複数の仕向先に対するピッキング作
業を同時進行するピッキング作業者は、該複数の仕向先
のうち該ピッキング作業を終了した仕向先に係るピッキ
ング済み商品を迅速に引き渡し、該ピッキング済み商品
の搬送量を低減することができる。また、上記追加ピッ
キング指令データに係る商品を未通過の作業順路でピッ
キングすることができる。
【0101】以上に述べた本実施形態のピッキング指令
方法によれば、次に列挙する利点が得られる。 (1) 上記移動軌跡の相違によるピッキング作業者の移動
距離の延長を低減するので、該ピッキング作業者の作業
効率を向上させることができる。
【0102】(2) ピッキング作業者のストップアンドゴ
ーの回数を低減するので、該ピッキング作業者の作業量
を低減して作業効率を向上させることができる。
【0103】(3) ピッキング作業者に対して、ピッキン
グ済み商品の搬送量を低減し、且つ、上記追加ピッキン
グ指令データに係る商品を未通過の作業順路でピッキン
グさせることができるので、該ピッキング作業者の作業
効率を向上させることができる。
【0104】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記種類毎の
保管位置のレイアウトデータを上記データ記憶装置に記
憶させる必要がなくなるので、該各保管位置を上記マス
ターコンピュータに認識させるための作業効率を向上さ
せることができるという優れた効果がある。
【0105】また、上記種類毎に設定した保管用容積を
容易に把握することができるので、該保管用容積を変更
する場合における各保管用容積を決定するための作業効
率を向上させることができるという優れた効果がある。
【0106】請求項2の発明によれば、ピッキング作業
者や仕分け作業者に対してピッキング対象物品や仕分け
対象物品の保管位置を確認させることができるので、ピ
ッキング作業や仕分け作業における物品のピッキングミ
スや仕分けミスを低減することができるという優れた効
果がある。
【0107】請求項3の発明によれば、上記種類、上記
数及び上記番号の組み合わせの入力ミスや、該組み合わ
せの情報の誤りによる誤データの取り扱いを解消するの
で、作業者に提供するピッキング指令データや仕分け指
令データの正確性を向上させることができるという優れ
た効果がある。
【0108】請求項4の発明によれば、保管物品の入れ
替えに伴う物品コードの入力ミスを解消するので、作業
者に提供するピッキング指令データや仕分け指令データ
の正確性をより向上させることができるという優れた効
果がある。
【0109】請求項5の発明によれば、ピッキング作業
や仕分け作業における上記保管位置の確認作業の煩雑化
を解消するので、該煩雑化によるピッキング作業効率や
仕分け作業効率の低下を解消することができるという優
れた効果がある。
【0110】請求項6の発明によれば、上記シミュレー
ションにより、上記物品補充作業量を低減するために適
度な大きさの上記区切り幅を決定することができるの
で、該物品補充作業量を低減することができるという優
れた効果がある。
【0111】請求項7の発明によれば、ピッキング作業
量、仕分け作業量、又は、該ピッキング作業量及び該仕
分け作業量、を低減することができるので、ピッキング
作業者や仕分け作業者の作業効率を向上させることがで
きるという優れた効果がある。
【0112】請求項8の発明によれば、ピッキング作業
量、仕分け作業量、又は、該ピッキング作業量及び該仕
分け作業量、をより低減することができるので、ピッキ
ング作業者や仕分け作業者の作業効率をより向上させる
ことができるという優れた効果がある。
【0113】請求項9の発明によれば、より正確なピッ
キング作業量や仕分け作業量を算出することができるの
で、ピッキング作業者や仕分け作業者の作業効率を確実
に向上させることができるという優れた効果がある。
【0114】請求項10の発明によれば、上記移動軌跡
の相違によるピッキング作業者の移動距離の延長を低減
するので、該ピッキング作業者の作業効率を向上させる
ことができるという優れた効果がある。
【0115】請求項11の発明によれば、作業者のスト
ップアンドゴーの回数を低減するので、ピッキング作業
者の作業量を低減して作業効率を向上させることができ
るという優れた効果がある。
【0116】請求項12の発明によれば、ピッキング作
業者に対して上記優先順位に応じた上記ピッキング指令
データを提供するので、該優先順位を厳守しながらピッ
キング作業者の作業効率を向上させることができるとい
う優れた効果がある。
【0117】請求項13の発明によれば、ピッキング作
業者に対して、ピッキング済み物品の搬送量を低減し、
且つ、新たに補充提供させた上記ピッキング指令データ
に係る物品を上記引き渡し後の移動経路内でピッキング
させることができるので、ピッキング作業者の作業効率
を向上させることができるという優れた効果がある。
【0118】また、ピッキング作業終了に係るピッキン
グ済み物品の引き渡しが迅速に行われるので、上記発送
担当部署における物品発送のための作業効率を向上させ
ることができるという優れた効果がある。
【0119】請求項14の発明によれば、上記マスター
コンピュータを請求項1のピッキング作業場での物品管
理方法に用いることができるので、各保管物品の保管位
置を該マスターコンピュータに認識させるための作業効
率を向上させることができるという優れた効果がある。
【0120】請求項15の発明によれば、ピッキング作
業用装置を請求項10のピッキング作業場でのピッキン
グ指令方法に用いることができるので、ピッキング作業
者の作業効率を向上させることができるという優れた効
果がある。
【0121】請求項16の発明によれば、ピッキング作
業用装置を請求項11のピッキング作業場でのピッキン
グ指令方法に用いることができるので、ピッキング作業
者の作業量を低減して作業効率を向上させることができ
るという優れた効果がある。
【0122】請求項17の発明によれば、ピッキング作
業用装置を請求項13のピッキング作業場でのピッキン
グ指令方法に用いることができるので、ピッキング作業
者の作業効率を向上させることができるという優れた効
果がある。
【0123】請求項18の発明によれば、ピッキング開
始起点を、物品引き渡し場の設置位置データ又は最終ピ
ッキング位置データのいずれかに基づいて選択するの
で、作業者のスタートアンドゴーの範囲が狭くなり、作
業効率がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における物流センターのピ
ッキング作業場で使用される棚1の平面配置図。
【図2】(a) は図1における棚1の斜視図、(b) は図1
における棚1の平面図。
【図3】図1の同物流センターで使用される各電子機器
のブロック図。
【図4】CPU201が実施する物品補充作業シミュレ
ーション用の制御を示すフローチャート。
【図5】区切り幅Wpの初期値を設定するときにおける
CPU201の制御の一例を示すフローチャート。
【図6】CPU201が実施するピッキング及び仕分け
作業シミュレーション用の制御を示すフローチャート。
【図7】区切り作業に用いられる区切り用マーキング部
材2の斜視図。
【図8】棚1を区切り用マーキング部材2、札支持部材
3及び保管符号札4とともに示す斜視図。
【図9】保管符号札4の詳細を示す平面図。
【図10】ピッキング作業場におけるピッキング作業者
の移動軌跡を棚1及びピッキング済み商品の引き渡し場
とともに例示する平面図。
【図11】CPU201におけるピッキング指令の制御
を示すフローチャート。
【図12】CPU201のピッキング指令に係るサブル
ーチンsb1の制御を示すフローチャート。
【図13】CPU201のピッキング指令に係るサブル
ーチンsb2の制御を示すフローチャート。
【図14】CPU201のピッキング指令に係るサブル
ーチンsb3の制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 棚 1A 天板 1B 底板 1C 仕切り板 1D 仕切り板 2 区切り用マーキング部材 2a 表示部 2b マグネット部 3 札支持部材 3a マグネット部 3b 札挿入部 4 保管符号札 5 ベルトコンベア 6 引き渡し場 100 端末機 101 CPU 102 端末用無線通信機 103 ディスプレイ 104 プリンタ 105 ハードディスクドライブ 106 ハンディスキャナ 107 操作キー 200 マスターコンピュータ 201 CPU 202 マスター用無線通信機 203 ディスプレイ 204 プリンタ 205A 第1ハードディスクドライブ 205B 第2ハードディスクドライブ 206 マウス 207 キーボード 208 LANボード 300 受注用コンピュータ 301 CPU 303 ディスプレイ 305 ハードディスクドライブ 306 マウス 307 キーボード 308 LANボード 309 モデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 AA15 FF01 MM08 MM11 MM22 MM26 MM28 MM30 MM36 PP01 PP04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保管物品の情報を記憶させたデータ記憶装
    置を有するマスターコンピュータを用いるピッキング作
    業場での物品管理方法において、 物品収容設備を所定の区切り幅で区切ることでこの物品
    収容設備に最小保管単位を設け、 該最小保管単位毎にそれぞれ異なる符号を付与し、 保管物品の種類毎に使用する最小保管単位の数と符号と
    を設定し、 且つ、該保管物品の種類と設定した符号とを関連付けて
    上記データ記憶装置に記憶させることを特徴とするピッ
    キング作業場での物品管理方法。
  2. 【請求項2】請求項1のピッキング作業場での物品管理
    方法において、 上記符号及び該符号を化体するバーコード又は2次元コ
    ードが付された表示材を上記最小保管単位毎に付設する
    ことを特徴とするピッキング作業場での物品管理方法。
  3. 【請求項3】請求項2のピッキング操業場での物品管理
    方法において、 データ読み取り装置と制御装置とを有する端末機を用意
    しておき、 上記バーコード又は上記2次元コードと、上記保管物品
    に付されているバーコードとを該データ読み取り装置に
    読み取らせ、 該読み取らせたデータを上記マスターコンピュータに提
    供させて、該保管物品の種類と上記最小保管単位の数及
    び上記符号とを関連付けて上記データ記憶装置に記憶さ
    せることを特徴とするピッキング作業場での物品管理方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3のピッキング作業場での物品管理
    方法において、 物品に付されているバーコードを上記データ読み取り装
    置に読み取らせて、該物品の保管取り止め又は取り扱い
    新規登録を行うことを特徴とするピッキング作業場での
    物品管理方法。
  5. 【請求項5】請求項2,3又は4のピッキング作業場で
    の物品管理方法において、 1の種類の保管物品に2以上の上記最小保管単位を使用
    する場合には、任意に選択した1の上記表示材に付され
    ている上記符号のみを表示状態とし、他の上記表示材に
    付されている上記符号を非表示状態とすることを特徴と
    するピッキング作業場での物品管理方法。
  6. 【請求項6】請求項1のピッキング作業場での物品管理
    方法において、 各保管物品について、 取扱単位あたりの占有容積、及び、時系列需要実績デー
    タに基づいて、上記区切り幅と各保管物品の保管量とを
    変化させた場合における所定期間の物品補充作業量をコ
    ンピュータのシミュレーションにより順次算出し、 該物品補充作業量に応じて該区切り幅を決定することを
    特徴とするピッキング作業場での物品管理方法。
  7. 【請求項7】請求項1のピッキング作業場での物品管理
    方法において、 各保管物品について、 取扱単位あたりの占有容積、及び、時系列需要実績デー
    タに基づいて、上記最小保管単位の数と上記符号との組
    み合せを変化させた場合における所定期間のピッキング
    作業量、仕分け作業量、又は、該ピッキング作業量及び
    該仕分け作業量をコンピュータのシミュレーションによ
    り順次算出し、 これらの作業量に応じて該組み合わせを決定することを
    特徴とするピッキング作業場での物品管理方法。
  8. 【請求項8】請求項7のピッキング作業場での物品管理
    方法において、 上記所定期間における需要数が所定量を超える保管物品
    について、上記物品収容設備における保管位置を複数に
    分散させながら上記種シミュレーションを行わせること
    を特徴とするピッキング作業場での物品管理方法。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれかのピッキング作業
    場での物品管理方法において、 各保管物品について、 上記時系列需要実績データを用いて移動平均法により上
    記所定期間における需要変動を曲線的に解析し、該解析
    した需要変動に基づいて上記シミュレーションを行わせ
    ることを特徴とするピッキング作業場での物品管理方
    法。
  10. 【請求項10】少なくともと仕向先別物品受注データと、
    ピッキング作業場における各保管物品の保管位置データ
    とをデータ記憶装置に記憶させたマスターコンピュータ
    と、 少なくともデータ記憶装置及び制御装置を有する複数の
    ピッキング作業用端末機とを用意しておき、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから該ピッキング作業用端末機へピッキング指
    令データを提供させて、該ピッキング作業用端末機を使
    用するピッキング作業者に対して複数の該仕向先別物品
    受注データに係るピッキング作業を同時に行わせるピッ
    キング作業場でのピッキング指令方法において、 該保管位置データに基づいて、該ピッキング作業者の移
    動軌跡を該仕向先別物品受注データ毎に解析し、 該仕向先別物品受注データを該移動軌跡に応じてグルー
    プ分けし、 且つ、同一のグループから優先的に選択した複数の該仕
    向先別物品受注データに基づいて、 該ピッキング指令データを該マスターコンピュータから
    該ピッキング作業用端末機へ提供させることを特徴とす
    るピッキング作業場でのピッキング指令方法。
  11. 【請求項11】少なくとも仕向先別物品受注データをデー
    タ記憶装置に記憶させたマスターコンピュータと、 少なくともデータ記憶装置及び制御装置を有する複数の
    ピッキング作業用端末機とを用意しておき、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから該ピッキング作業用ピッキング作業用端末
    機へピッキング指令データを提供させ、該ピッキング作
    業用端末機を使用するピッキング作業者に対して複数の
    該仕向先別物品受注データに係るピッキング作業を同時
    に行わせるピッキング作業場でのピッキング指令方法に
    おいて、 該仕向先別物品受注データを該仕向先別物品受注データ
    に包含される物品の種類に応じてグループ分けし、 且つ、同一のグループから優先的に選択した複数の該仕
    向先別物品受注データに基づいて、 該ピッキング指令データを該マスターコンピュータから
    該ピッキング作業用端末機へ提供させることを特徴とす
    るピッキング作業場でのピッキング指令方法。
  12. 【請求項12】請求項10又は11のピッキング作業場で
    のピッキング指令方法において、 上記仕向先別物品受注データの全て又は一部に、ピッキ
    ング作業順序の優先順位が付されている場合には、該仕
    向別物品受注データを該優先順位と上記移動軌跡又は上
    記種類とに応じてグループ分けし、 且つ、同一のグループから優先的に選択した複数の該仕
    向先別物品受注データに基づいて、上記ピッキング指令
    データを上記マスターコンピュータに提供させることを
    特徴とするピッキング作業場でのピッキング指令方法。
  13. 【請求項13】少なくとも仕向先別物品受注データと、ピ
    ッキング作業場における各保管物品の保管位置データと
    をデータ記憶装置に記憶させたマスターコンピュータ
    と、 少なくともデータ記憶装置及び制御装置を有する複数の
    ピッキング作業用端末機とを用意しておき、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから該ピッキング作業用端末機へピッキング指
    令データを提供させ、該ピッキング作業用端末機を使用
    するピッキング作業者に対して複数の該仕向先別物品受
    注データに係るピッキング作業を同時に行わせるピッキ
    ング作業場でのピッキング指令方法において、 該ピッキング作業場にピッキング済み物品を発送担当部
    署へ引き渡しさせるための引き渡し場を複数設け、 各引き渡し場の設置位置データを該マスターコンピュー
    タのデータ記憶装置に記憶させておき、 且つ、終了したピッキング作業に係るピッキング済み物
    品を引き渡した旨、及び、該引き渡しに係る引き渡し場
    の該設置位置データ、の情報を仕向先毎に該ピッキング
    作業用端末機から該マスターコンピュータに適宜提供さ
    せ、該情報に応じて新たな仕向先別物品受注データを選
    択して、該新たな仕向先別物品受注データに基づいて新
    たなピッキング指令データを該マスターコンピュータか
    ら該情報を提供した該ピッキング作業用端末機へ提供さ
    せることを特徴とするピッキング作業場でのピッキング
    指令方法。
  14. 【請求項14】少なくとも保管物品の情報を記憶させたデ
    ータ記憶装置を有するマスターコンピュータを備える物
    品管理用装置であって、 物品収容設備に設けられた複数の最小保管単位にそれぞ
    れ付与された符号と、該保管物品の種類とを、関連付け
    て該データ記憶装置に記憶させるように形成したことを
    特徴とする物品管理用装置
  15. 【請求項15】少なくとも仕向先別物品受注データとピッ
    キング作業場における各保管物品の保管位置データとを
    データ記憶装置に記憶するマスターコンピュータと、 少なくともデータ記憶装置及び制御装置を有する複数の
    ピッキング作業用端末機とを備え、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから該ピッキング作業用端末機へピッキング指
    令データを提供し、該ピッキング作業用端末機を使用す
    るピッキング作業者に対して複数の該仕向先別物品受注
    データに係るピッキング作業を同時に行わせるピッキン
    グ作業用装置であって、 該マスターコンピュータが、該保管位置データに基づい
    て該ピッキング作業者の移動軌跡を該仕向先別物品受注
    データ毎に解析し、 該仕向先別物品受注データを該移動軌跡に応じてグルー
    プ分けし、 且つ、同一のグループから優先的に選択した複数の該仕
    向先別物品受注データに基づいて、該ピッキング指令デ
    ータを該ピッキング作業用端末機に提供するように形成
    したことを特徴とするピッキング作業用装置。
  16. 【請求項16】少なくとも仕向先別物品受注データをデー
    タ記憶装置に記憶するマスターコンピュータと、 少なくともデータ記憶緒装置及び制御装置を有する複数
    のピッキング作業用端末機とを備え、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから該ピッキング作業用ピッキング作業用端末
    機へピッキング指令データを提供し、該ピッキング作業
    用端末機を使用するピッキング作業者に対して複数の該
    仕向先別物品受注データに係るピッキング作業を同時に
    行わせるピッキング作業用装置であって、該マスターコ
    ンピュータが、該仕向先別物品受注データを該仕向先別
    物品受注データに包含される物品の種類に応じてグルー
    プ分けし、 且つ、同一のグループから優先的に選択した複数の該仕
    向先別物品受注データに基づいて、該ピッキング指令デ
    ータを該ピッキング作業用装置に提供するように形成し
    たことを特徴とするピッキング作業用装置。
  17. 【請求項17】少なくとも仕向先別物品受注データとピッ
    キング作業場における各保管物品の保管位置データとを
    データ記憶装置に記憶するマスターコンピュータと、 少なくともデータ記憶装置及び制御装置を有する複数の
    ピッキング作業用端末機とを備え、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから該ピッキング作業用端末機へピッキング指
    令データを提供し、該ピッキング作業用端末機を使用す
    るピッキング作業者に対して複数の該仕向先別物品受注
    データに係るピッキング作業を同時に行わせるようにし
    たピッキング作業用装置であって、 該マスターコンピュータが、ピッキング作業場に設けら
    れているピッキング済み物品用の引き渡し場の設置位置
    データをデータ記憶装置に記憶し、 且つ、該ピッキング作業用端末機から提供されるピッキ
    ング済み物品の引き渡し、及び、該引き渡しに係る引き
    渡し場の該設置位置データの情報に応じて、新たな該仕
    向先別物品受注データを選択し、該情報を提供した該ピ
    ッキング作業用端末機に対して該新たな仕向先別物品受
    注データに基づいた該ピッキング指令データを提供する
    ように形成したことを特徴とするピッキング作業用装
    置。
  18. 【請求項18】少なくとも仕向先別物品受注データとピッ
    キング作業場における各保管物品の保管位置データとを
    データ記憶装置に記憶するマスターコンピュータと、 少なくともデータ記憶装置及び制御装置を有する複数の
    ピッキング作業用端末機とを備え、 該仕向先別物品受注データに基づいて、該マスターコン
    ピュータから、該ピッキング作業用端末機へピッキング
    指令データを提供し、該ピッキング作業者に対して複数
    の該仕向先別物品受注データに係るピッキング作業を同
    時に行わせるようにしたピッキング作業用装置であっ
    て、 該マスターコンピュータが、ピッキング作業場に設けら
    れている、ピッキング済み物品用の引き渡し場の設置位
    置データをデータ記憶装置に記憶し、 且つ、該ピッキング作業用端末機から提供されるピッキ
    ング済み物品の引き渡し、及び、該引き渡しに係る引き
    渡し場の設置位置データの情報に応じて、 該設置位置データの近傍をピッキング開始起点とする、
    新たな仕向先別物品受注データを選択するか、又は、該
    ピッキング作業用端末機から提供されるピッキング作業
    終了データの最終ピッキング位置データの近傍をピッキ
    ング開始起点とする、新たな仕向先別物品受注データを
    選択し、 該情報を提供した該ピッキング作業用端末機に対応し
    て、選択した新たな仕向先別物品受注データに基づい
    た、ピッキング指令データを提供することを特徴とする
    ピッキング作業用装置。
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